JPH1098321A - 無線伝送装置 - Google Patents

無線伝送装置

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JPH1098321A
JPH1098321A JP25054796A JP25054796A JPH1098321A JP H1098321 A JPH1098321 A JP H1098321A JP 25054796 A JP25054796 A JP 25054796A JP 25054796 A JP25054796 A JP 25054796A JP H1098321 A JPH1098321 A JP H1098321A
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JP
Japan
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antenna
radio
radio wave
core
air
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JP25054796A
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English (en)
Inventor
Minoru Oka
実 岡
Takeshi Shiba
武史 芝
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線伝送装置自体に変更を加えることなく、
容易に伝送エリヤの制限・調整が行なえる無線伝送装を
提供する。 【解決手段】 フェライトコアなどの空芯状器具をアン
テナに装着することにより、電波の伝送可能エリアの制
限・調整を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線によりデータ
などの伝送を行なう場合において、装置自体に変更を加
える事なく、容易に伝送エリアの制限・調整が行なえる
無線伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、例えば特定小電力無線局として
定められた無線伝送装置には、特定小電力無線局データ
伝送用無線設備、特定小電力無線局テレメータ用および
テレコントロール用無線設備、小電力データ通信システ
ムの無線局の無線設備、医療用テレメータ用無線設備な
どが知られている。
【0003】通常、上記特定小電力無線局として定めら
れた無線伝送装置を使用してデータ伝送を行なう場合、
できるだけその通信可能距離を長くして伝送可能エリア
を広くしようとする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ごとき従来の特定小電力無線局として定められた無線伝
送装置を用いたシステムを工場、倉庫などの限られたエ
リヤ内で複数同時に使用する場合、図10に示すように
同一チャネルの無線システム1と無線システム2との伝
送可能エリヤ40、50が重なりあう範囲60では同一
波長の電波どうしによる相互干渉で通信ができなくなっ
てしまうと言う不具合があった。
【0005】このため、限られたエリヤ内で複数の無線
システムを同時に使用するには、各無線システムごとに
異なったチャネルを使用する。または、同一チャネルで
あっても伝送可能エリヤの重なる領域ができるだけ小さ
くなるように無線装置を設置する。または、伝送可能エ
リヤを制限するなどの対応を行なう。
【0006】しかし、各無線システムごとに異なったチ
ャネルを使用する場合は、電波法による規定のため、使
用できるチャネル数には制限があるので多数のチャネル
を使用することはできない。また、伝送可能エリヤの重
なる領域ができるだけ小さくなるように無線装置を設置
する場合は、限られたエリヤ内で、できるだけ多くの無
線システムを同時に使用するという目的に合わない。ま
た、伝送可能エリヤの制限を行なう場合は、電波の送信
電力を制限するか、アンテナを変更するかの2つの方法
がある。しかしながらこれらのどの方法も、電波法に定
められているようにアンテナを含む無線機器自体の変
更、機能追加に該当するため、免許、検査などの手続き
などに著しい手間を必要とするだけでなく、無線機器自
体の変更、機能追加は機器のコストアップ、複雑化にな
ってしまう。特に、特定小電力無線局では、電波法によ
りアンテナの変更は不可である。
【0007】そこで、本発明は、無線によりデータなど
の伝送を行なう場合において、無線伝送装置自体に変
更、機能追加を加えることなく、容易に伝送エリヤの制
限・調整が行なえる無線伝送装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、線状または棒状のアンテナを
有する無線伝送装置において、上記アンテナに空芯状器
具を取り付けることを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明であっ
て、上記空芯状器具は、フェライトコアなどの誘電性を
有する磁性体であることを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項1の発明であっ
て、特定小電力無線局データ伝送用無線設備、特定小電
力無線局テレメータ用およびテレコントロール用無線設
備、小電力データ通信システムの無線局の無線設備、医
療用テレメータ用無線設備であることを特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項1の発明であっ
て、上記アンテナが、垂直型アンテナ、単一型アンテ
ナ、ヘリカルアンテナであることを特徴とする。
【0012】請求項5の発明は、請求項1の発明であっ
て、上記線アンテナの長さが、電波の波長の4分の1で
あることを特徴とする。
【0013】請求項6の発明は、請求項1の発明であっ
て、上記アンテナは、その電流分布が給電部、あるいは
筐体との接合部近傍で最大になるタイプであることを特
徴とする。
【0014】請求項7の発明は、請求項1の発明であっ
て、上記空芯状器具は、アンテナの給電部近傍、あるい
は筐体との接合部近傍に取り付けることを特徴とする。
【0015】請求項8の発明は、請求項1の発明であっ
て、上記アンテナに取り付ける上記空芯状器具の個数
は、複数であることを特徴とする。
【0016】請求項9の発明は、請求項1の発明であっ
て上記アンテナに取り付ける上記空芯状器具の位置は、
任意に設定されることを特徴とする。
【0017】この発明では、無線伝送装置のアンテナに
フェライトコアなどの空芯状器具を取り付けることによ
り伝送可能エリアの制限・調整を行なう。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る無線通信エリ
ア制限方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。図
1に示すものは、本発明に係る無線伝送装置1の斜視図
であり、これは特定小電力無線局データ伝送用無線設備
に利用した例である。無線伝送装置1は、送受信用の回
路基板を内蔵した筐体20と、この筐体20の側面から
垂直に立てられた電波波長4分の1の垂直型アンテナで
あるホイップアンテナ11と、このアンテナの給電部付
近に装着される空芯状器具10とを有する。空芯状器具
10は、図2に示すようにフェライトコアなどの誘電性
を有する磁性体で構成され、中心部にアンテナを挿入す
る嵌合穴10aが形成されていると共に、この空芯状器
具10の個数、取り付け位置を任意に変えて上記ホイッ
プアンテナ11から出力される電波を減衰させ、容易に
伝送可能エリアの制限・調整を行なうことができるよう
に構成されている。例えば、図3は、本実施形態の空芯
状器具10の三面図である。この図から理解されるよう
に、上記フェライトコアは、円筒型で穴10aが同心円
状にあけられており、外径が16mm、内径が8mm、高さ
が16mmに構成されている。
【0019】図4は本実施形態における無線通信エリア
制限の実験を示す構成図であり、これにより減衰効果を
確認した。図中、特定小電力無線局である電波送信器2
1は、図1に示す送受信回路を内蔵した筐体20と、電
波波長の4分の1の垂直型アンテナであるホイップアン
テナ11とを有している。また、検波用に使用する電波
受信器22は、内側が空になっている筐体20と、ホイ
ップアンテナ11を有している。
【0020】電波送信器21と電波受信器22とのホイ
ップアンテナ11間の距離を50cmと設定した。電波受
信器22のホイップアンテナ11の給電部は、同軸ケー
ブル23の芯線と直接ハンダ付けされ、同軸ケーブル2
3によりスペクトラムアナライザー24と接続されてい
る。同軸ケーブル23は、ホイップアンテナ11の給電
部側で30cm程の代が設けられ、被覆、外部導体などが
むかれて端末処理が行なわれ、電波受信器22の筐体2
0からスペクトラムアナライザー24までを前記30cm
程の代と合わせて1.3mのケーブル長とした。また、
スペクトラムアナライザー24からのノイズまでも受信
しないように電波受信器22のホイップアンテナ11と
スペクトラムアナライザー24との距離を1m程度離し
た。
【0021】このような構成において無線通信エリア制
限の実験を説明する前に、本発明による電波減衰につい
て述べる。
【0022】図5は、長さが電波波長の4分の1のホイ
ップアンテナ11における高周波電流分布13を示した
ものである。このように、上記ホイップアンテナ11に
限らずアンテナの先端部以上電荷は移動できないため、
アンテナ先端部の電流は常に0である。また、特に電波
波長の4分の1のアンテナでは、アンテナの根元(以
下、給電点)で電流分布が最大になるように使用する。
【0023】すなわち、電流分布は、長さが電波波長の
4分の1のホイップアンテナ11においてアンテナの先
端部が節、給電点が腹の定在波となっており、高周波電
源12と上記ホイップアンテナ11とが共振することに
より上記ホイップアンテナ11からの電波の放射が最も
効率よく行なわれる。また、電波と上記ホイップアンテ
ナ11とが共振することにより電波の受信が最も効率よ
く行なわれる。
【0024】ここで、給電点からアンテナをみたインピ
ーダンスがアンテナの入力インピーダンスとして定義さ
れている。誘電体であると同時に磁性体でもあるフェラ
イトコアをアンテナに装着することでアンテナの入力イ
ンピーダンスが変化する。このため、アンテナ系を一つ
の共振回路と考えれば、回路の共振周波数が前記共振周
波数よりづれてしまって電波の放射の効率が低下する。
その結果、電波は、共振時よりは減衰したものとなる。
【0025】一方、アンテナの電流分布13から電波の
指向を知ることができる。この場合、電波は垂直に立て
られたアンテナを中心とした同心円状に時間と共に広が
っていく。垂直方向には電波が放射されず、ほぼ水平方
向に電波が放射される。電波の進行方向と電波の放射エ
ネルギーの方向は一致しているので、この方向に放射エ
ネルギーを吸収する物質があれば電波は減衰する。
【0026】ところで、図1に示すようなアンテナ11
の位置に空芯状器具10があるので、アンテナ11から
放射された電波は誘電体であると同時に磁性体でもある
空芯状器具の中を通る。この時、電波の放射エネルギー
が誘電体損、ヒステリシス損などの熱エネルギーに変換
されることにより電波が減衰し無線通信エリアの制限が
可能になる。
【0027】次に、アンテナに装着するフェライトコア
10、すなわち空芯状器具10の位置、個数によって電
波の減衰がどのように達成されるかを説明する。図6
は、図3に示すフェライトコア10を給電点からひとつ
ずつ積み上げていって、フェライトコアの個数による電
波の減衰を調べたときの概略図である。つまり、図4に
示すような、電波送信器21のホイップアンテナ11と
電波受信機22のホイップアンテナ11のそれぞれにフ
ェライトコア10を装着して行く。
【0028】先ず、電波送信器21における電波減衰の
効果を調べる。このとき、電波受信器22のホイップア
ンテナ11にはフェライトコア10を装着せず、送信側
のホイップアンテナ11にのみフェライトコア10を装
着して電波減衰の効果を調べる。電波減衰の効果は、表
1の送信側31に示すように基準値(1μV/m)に対
する電界強度をデシベル換算したもので表す。
【0029】
【表1】
【0030】表1によると、電波送信機21側でコア数
が0のとき、電波受信器22での測定値は、−19.7
5dBである。次にコア数が1のとき、−27.03dBで
ある。すなわち、送信側でフェライトコア10を1個装
着することにより、−27.03−(−19.75)=
−7.28dBの電波の減衰の効果がある。
【0031】次に電波送信器21側でコア数が2のと
き、電波受信器22での測定値は、−30.03dB。す
なわち、送信側でフェライトコア10を2個装着するこ
とにより、−30.03−(−19.75)=−10.
28dBの電波減衰の効果がある。以下、同様にコアを順
次積み重ねて行くと最大で、−15.91dBの電波減衰
の効果がある。
【0032】次に電波受信器22における電波減衰の効
果を調べる。このとき、電波送信器21のホイップアン
テナ11にはフェライトコア10を装着せず、電波受信
器22のホイップアンテナ11にのみフェライトコア1
0を装着して電波減衰の効果を調べる。電波減衰の効果
は、表1の受信側32に示す。電波受信器22での測定
値は、コアの数が0のとき、−19.75dBである。次
にコア数が1のとき、−25.03dBである。すなわ
ち、受信側でフェライトコア10を1個装着することに
より、−25.03−(−19.75)=−5.28dB
の電波減衰の効果がある。
【0033】次に電波送信器21側でコア数が2のと
き、電波受信器22での測定値は、−27.47dBであ
る。すなわち、フェライトコアを2個装着することによ
り、−27.47−(−19.75)=−7.72dBの
電波減衰の効果がある。以下、同様にコアを順次積み重
ねて行くと最大で、−12.19dBの電波減衰の効果が
ある。
【0034】例えば、送信機から50cm離れた所での放
射電界がフェライトコア10により−10dB減衰してい
たとすると、放射電界の大きさは減衰しない場合の放射
電界に比べて約1/3になっている。
【0035】ここで、図7のグラフにフェライトコア1
0の挿入数による電波減衰の効果をまとめた。図7の横
軸は、フェライトコア10の挿入数であり表1のコア数
30に該当する。図7の縦軸は、放射電界の大きさの減
衰であり表1の送信側33、受信側34に該当する。こ
のグラフによれば、電波減衰の効果は、送信機側のアン
テナ給電点付近にフェライトコア10を装着するときが
最も効果的であることが判る。
【0036】次に、表2の場所35に示すようにアンテ
ナの先端から給電点までを4等分して給電点、、給電点
から1/4、2/4、3/4、先端の5つの位置におい
て、それぞれの位置における電波減衰の効果を調べた。
図8は、図3に示すフェライトコア10を2つ合わせて
1個のフェライトコアにし、このフェライトコア10の
位置による電波の減衰を調べたときの概略図である。図
中、0、1/4、2/4、3/4、1という数字がアン
テナ11の左側に書かれているが、0とはアンテナ11
の給電点にフェライトコアを装着することを意味し、1
/4とは給電点からアンテナ11の全長の1/4の位置
にフェライトコア10を装着することを意味する。例え
ば、1/4の場合、アンテナ11の給電点からフェライ
トコア10の下面までが3cmである。また、図3に示す
ように、フェライトコア10の高さが1.6cmであるか
ら、コアを2個重ねることによって高さは3.2cmであ
る。アンテナ11の全長は、アンテナ11の全長の1/
4で3cmだから、12+3.2=15.2cmである。4
00MHzの周波数の1波長が75cmだから、4分の1
の波長は、18.75cmである。すなはち、アンテナ1
1の全長は、3.55cm程短くなっている。しかしなが
ら、アンテナ11の基部に延長線輪がすでに備えられて
いるため、3.55cm程短くなっていても実質4分の1
の波長の長さのアンテナに等しいのである。したがっ
て、本発明の実施形態における無線通信エリア制限の実
験を行なう上で支障はない。
【0037】尚、このコアの位置による電波減衰の効果
を調べるのに先立ち、コア装着個数による電波減衰の効
果のところで調べたコア数0のときの送信側、受信側の
測定値である−19.75dBを初期値とし、この初期値
とフェライトコア10の位置による電波の電界強度をデ
シベル換算した測定値の差をもってコアの位置による電
波の減衰とする。
【0038】
【表2】
【0039】先ず、電波送信器21における電波減衰の
効果を調べる。このとき、電波受信器22のホイップア
ンテナ11には上記フェライトコア10を装着せず、送
信側のホイップアンテナ11にのみ上記フェライトコア
10を装着して電波減衰の効果を調べる。
【0040】電波減衰の効果は、表2の送信側36に示
すように基準値(1μV/m)に対する電界強度をデシ
ベル換算したもので表す。電波送信器21で上記フェラ
イトコア10の位置が先端のとき、電波受信器22での
測定値は、−20.41dBである。上記のように初期値
が−19.75dBなので、フェライトコア10の位置が
先端のときの電波減衰の効果は、−20.41−(−1
9.75)=−0.66dBである。
【0041】次にコアの位置が給電点から3/4の時、
電波受信器22での測定値は、−20.28dBである。
前記のように初期値が−19.75dBなので、フェライ
トコア10の位置が給電点から3/4のときの電波減衰
の効果は、−20.28−(−19.75)=−0.5
3dBである。以下、コアの位置を順次変えていく。コア
の位置が給電点のとき、電波受信器22での測定値は、
−30.038dBである。前記のように初期値が−1
9.75dBなので、フェライトコア10の位置が給電点
のときの電波減衰の効果は、−30.03−(−19.
75)=−10.28dBである。すなわち、フェライト
コア10の位置が給電点のとき、電波減衰の効果は最大
である。
【0042】次に電波受信器22における電波の減衰の
効果を調べる。このとき、電波送信器21のホイップア
ンテナ11にはフェライトコア10を装着せず、電波受
信器22のホイップアンテナ11にのみフェライトコア
10を装着して電波減衰の効果を調べる。電波の減衰の
効果は、表2の受信側37に示すようにに基準値(1μ
V/m)に対する電界強度をデシベル換算したもので表
す。
【0043】電波受信器22で上記フェライトコア10
の位置が先端のとき、電波受信器22での測定値は、−
18.34dBである。上記のように初期値が−19.7
5dBなので、フェライトコアの位置が先端のときの効果
は、−18.34−(−19.75)=1.41dBであ
る。この場合、電波は減衰せずにむしろ増幅している。
測定値は、スペクトラムアナライザー24による測定波
形をMAX HOLDO 10secによるピーク値を読み取っている
ので、誤差というよりも物理的な諸特性によるものと思
われる。
【0044】次にコアの位置が給電点から3/4のと
き、電波受信器22での測定値は、−19.97dBであ
る。上記のように初期値が−19.75dBなので、フェ
ライトコア10の位置が給電点から3/4のときの電波
減衰の効果は、−19.97−(−19.75)=−
0.22dBである。以下、コアの位置を順次変えて行
く。コアの位置が給電点のとき、電波受信器22での測
定値は、−27.47dBである。前記のように初期値が
−19.75dBなので、フェライトコア10の位置が給
電点のときの電波減衰の効果は、−27.47−(−1
9.75)=−7.72dBである。すなわち、フェライ
トコア10の位置が給電点のとき、電波減衰の効果は最
大である。
【0045】ここで、図9にフェライトコア10の位置
による電波減衰の効果をまとめた。図9の横軸は、フェ
ライトコア10の位置であり表2の場所35に該当す
る。図9の縦軸は、放射電界の大きさの減衰であり表2
の送信側38、受信側39に対応する。また、このよう
にグラフが非線形になるのは、物理的な諸特性によるも
のと思われる。このグラフによれば、電波減衰の効果
は、送信機側のアンテナ給電点付近にフェライトコア1
0を装着するときが最も効果的であることが判る。
【0046】尚、上記実施形態においては、本発明に係
る無線伝送装置を特定小電力無線局データ伝送用無線設
備に使用した例について説明したが、本発明に係る無線
伝送装置は、特定小電力無線局テレメータ用およびテレ
コントロール用無線設備、小電力データ通信システムの
無線局の無線設備、医療用テレメータ用無線設備におい
ても適用できる。さらに、アンテナの例として棒状アン
テナに適用できると共に、線状アンテナにも適用できる
とともに、単一型アンテナ又はヘリカルアンテナ等にも
適用できることは、もちろんである。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、アン
テナに装着するフェライトコアなどの空芯状器具の位
置、個数によって電波を任意に減衰さることができるの
で、電波法に定められているようなアンテナを含む無線
機器自体に変更、機能追加を行なうことなく、容易に伝
送可能エリアの制限・調整を行ない、限られたエリヤ内
で、同一波長の電波どうしによる相互干渉を防ぎ、より
多くの無線システムを同時に使用することができるなど
の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無線伝送装置の斜視図。
【図2】空芯状器具の斜視図。
【図3】フェライトコアの三面図。
【図4】無線エリア制限の実験を示す構成図。
【図5】長さが電波の波長の4分の1アンテナにおける
高周波電流分布図。
【図6】フェライトコアの個数による電波減衰の実験を
示す概略図。
【図7】フェライトコアの個数による電波減衰効果を示
すグラフ。
【図8】フェライトコアの位置による電波減衰の実験を
示す概略図。
【図9】フェライトコアの位置による電波減衰効果を示
すグラフ。
【図10】従来の無線伝送エリアの説明図。
【符号の説明】
1 無線伝送装置 10 空芯状器具 10a 嵌合穴 11 ホイップアンテナ 12 高周波電源 13 高周波電流分布 20 筐体 21 電波送信機 22 電波受信器 23 同軸ケーブル 24 スペクトラムアナライザー 40 無線システム1による従来の無線伝送エリア 41 無線システム1 50 無線システム2による従来の無線伝送エリア 51 無線システム2 60 従来の無線伝送エリアが重なり合う範囲

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状または棒状のアンテナを有する無線
    伝送装置において、上記アンテナに空芯状器具を取り付
    けたことを特徴とする無線伝送装置。
  2. 【請求項2】 上記空芯状器具は、フェライトコアなど
    の誘電性を有する磁性体であることを特徴とする請求項
    1記載の無線伝送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の無線伝送装置が、特定小
    電力無線局データ伝送用無線設備、特定小電力無線局テ
    レメータ用およびテレコントロール用無線設備、小電力
    データ通信システムの無線局の無線設備、医療用テレメ
    ータ用無線設備に使用されることを特徴とする請求項1
    記載の無線伝送装置。
  4. 【請求項4】 上記アンテナが、垂直型アンテナ、単一
    型アンテナ、又はヘリカルアンテナであることを特徴と
    する請求項1記載の無線伝送装置。
  5. 【請求項5】 上記線アンテナの長さが、電波波長の4
    分の1であることを特徴とする請求項1記載の無線伝送
    装置。
  6. 【請求項6】 上記アンテナは、その電流分布が給電
    部、あるいは筐体との接合部近傍で最大になるタイプで
    あることを特徴とする請求項1記載の無線伝送装置。
  7. 【請求項7】 上記空芯状器具は、アンテナの給電部近
    傍、あるいは筐体との接合部近傍に取り付けることを特
    徴とする請求項1記載の無線伝送装置。
  8. 【請求項8】 上記アンテナに取り付ける上記空芯状器
    具の個数は、複数であることを特徴とする請求項1記載
    の無線伝送装置。
  9. 【請求項9】 上記アンテナに取り付ける上記空芯状器
    具の位置は、任意に設定されることを特徴とする請求項
    1記載の無線伝送装置。
JP25054796A 1996-09-20 1996-09-20 無線伝送装置 Withdrawn JPH1098321A (ja)

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JP25054796A Withdrawn JPH1098321A (ja) 1996-09-20 1996-09-20 無線伝送装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7202829B2 (en) 2004-09-03 2007-04-10 Comprod Communications Ltd. Broadband mobile antenna with integrated matching circuits
JP2010199826A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Mitsubishi Electric Corp 電界アンテナ装置

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