JPH109766A - 排ガスの熱を利用して湿潤スラッジを乾燥する方法および装置 - Google Patents

排ガスの熱を利用して湿潤スラッジを乾燥する方法および装置

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JPH109766A
JPH109766A JP16220696A JP16220696A JPH109766A JP H109766 A JPH109766 A JP H109766A JP 16220696 A JP16220696 A JP 16220696A JP 16220696 A JP16220696 A JP 16220696A JP H109766 A JPH109766 A JP H109766A
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JP
Japan
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duct
sludge
rotary
rotary duct
exhaust gas
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Application number
JP16220696A
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English (en)
Inventor
Haruo Hojokai
治男 放生會
Tetsuo Okamoto
徹夫 岡本
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アーク炉製鋼の排ガスがもつ熱を利用して、
湿潤スラッジの乾燥を行なう。 【解決手段】 高温の排ガスを水冷管により冷却し除塵
して放出するに先立って、排ガスが通過するダクト内で
湿潤スラッジと接触させる。 ダクトの一部を水平方向
に対して傾斜した、回転可能なロータリーダクトとし、
その高い方の端に湿潤スラッジを供給し、低い方の端か
ら乾燥スラッジを取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の産業の分野
で発生する高温の排ガスが保有する熱を利用して、同じ
分野で、または他の分野で必要が生じる湿潤スラッジの
乾燥を行なうことにより、資源およびエネルギーの有効
利用をはかる技術に関する。 本発明はとくに、アーク
炉製鋼、ゴミ焼却炉または焼却灰溶融炉などから発生す
る排ガスの熱を利用するのに好適である。
【0002】
【従来の技術】アーク炉による製鋼を行なうと、700
℃以上、ときには1100℃にも達する高温の排ガスが
発生するが、その保有する熱は、排ガスの発生が間欠的
であるため発電ボイラの運転など継続的な利用ができ
ず、装入スクラップの予熱に利用する程度に止まってい
る。 通常は、水冷管式ガスクーラーを通して排ガスの
温度を下げ、サイクロンおよびバッグフィルターでダス
トを除去したのちに外気に放出している。
【0003】一方、鋼の熱間圧延を行なうと、ミルスケ
ールが発生する。 その成分はほとんどが酸化鉄である
から、製鋼原料として再利用可能であるが、圧延作業に
際して使用した冷却水で濡れたスラッジ状であるため、
利用に先立って乾燥しなければならない。 そのために
改めてエネルギーを投入することは不利であるが、天日
乾燥などは労力を要し、乾燥末期には風による飛散の問
題などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のアーク炉製鋼とミルスケールに代表されるような、高
温の排ガスの発生と湿潤スラッジ乾燥の必要とを結びつ
け、前者の保有する熱エネルギーを利用して後者を実行
する技術を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の排ガスの熱を利
用して湿潤スラッジを乾燥する方法は、高温で排出され
るガスのダクトの一部を、水平方向に対して若干傾斜さ
せるとともにその軸を中心に回転可能なロータリーダク
トとして構成し、ロータリーダクトの高い方の端に湿潤
スラッジを供給し、回転につれて供給された湿潤スラッ
ジがロータリーダクト内を低い方に移動する間にこれを
高温の排ガスと接触させて乾燥し、乾燥スラッジをロー
タリーダクトの低い方の端から取り出すことからなる。
【0006】本発明の排ガスの熱を利用して湿潤スラッ
ジを乾燥する装置は、図1および図2に示すように、高
温の排ガスを通す円筒形のダクトの一部を水平方向に対
して若干傾斜させるとともに回転可能に設けてなるロー
タリーダクト(1)、このロータリーダクトの回転駆動
手段(12)、ロータリーダクトの両側にあって実質上間
隙をもたずにロータリーダクトに連なる上流側および下
流側の固定ダクト(2,3)およびガスを移動させるため
のブロア(4)から構成され、ロータリーダクトの高い
方の端に連なる固定ダクトに湿潤スラッジ(9A)を供
給するためのスラッジシュート(21)をとりつけると
ともに、低い方の端に連なる固定ダクトの端に乾燥スラ
ッジ(9B)を取り出すための切欠きであるスラッジ取
出口(31)および堰(32)を設けてなる。
【0007】固定ダクト、ロータリーダクトとも、必要
な部分には耐火物のライニング(11)を施すべきこと
はもちろんである。
【0008】代表的な実施例である、アーク炉製鋼の排
ガスの熱を利用して湿潤スラッジとくに熱間圧延のスケ
ールを乾燥する場合について説明すれば、設備の全系統
は、図3に示す構成となる。 すなわち、アーク炉
(8)から出る排ガスを、上流側固定ダクト(2)、ロ
ータリーダクト(1)および下流側固定ダクト(3)を
通してからその下流にある水冷管式ガスクーラー(5)
により冷却し、さらに下流に設けたサイクロン(6)お
よびバグフィルター(7)でガス中のダストを除去して
外気に放出する。 ブロア(4)とサイクロン(6)と
の位置は、入れかえることもできる。
【0009】スラッジシュート(21)への湿潤スラッ
ジ(9A)の供給は、たとえばタンクから振動を加えて
とり出し、必要に応じてベルトコンベアやスクリューコ
ンベアを介して、ホッパーに送るようにすればよい。
ホッパーは開閉式とし、湿潤スラッジの供給を間欠的に
行なえば、スラッジシュートを通してロータリーダクト
内に吸入される外気を最少限に止められる。 場合によ
っては、スラッジシュートにおける圧力差を利用して、
つまり重力に加えて吸入される空気流で湿潤スラッジの
供給を促進することもできる。
【0010】乾燥スラッジ(9B)の取り出しは、ロー
タリーダクト下流側の固定ダクトの端に設けた取出口
(31)から行なう。 取出口にはロータリーバルブを
設けて外気と遮断することが好ましく、それによって取
出口から外気が侵入してブロアの負荷を増すことが防げ
る。
【0011】ロータリーダクトの水平方向に対する傾斜
の度合や回転速度などの最適条件は、本発明の適用場面
に応じて、必要ならば多少の実験を行なうことにより、
当業者が容易に決定できるであろう。
【0012】
【実施例】鋼製の管の内側を耐火物でライニングし、内
径1.2m×長さ15mに製作したロータリーダクト
を、水平方向に対して約5°傾け、中央および両端で支
持して設置し、中央で回転駆動するように構成した。
このロータリーダクトを含めて、全体の装置を図3に示
すように接続した。
【0013】アーク炉製鋼の排ガス(温度は700〜1
100℃の範囲で変化)をこの装置に通し、熱間圧延の
ミルスケール(含水量約15%)を湿潤スラッジとして
ロータリーダクトに供給して乾燥させた。 ロータリー
ダト回転速度約2rpm 、湿潤スラッジ供給量1トン/時
で処理したところ、得られた乾燥スラッジは含水量1%
以下で、そのまま製鋼原料として再利用するのに適した
ものであった。 排ガスの温度は500〜900℃であ
って、ロータリーダクトにおける乾燥により200℃程
度の温度低下が認められた。
【0014】乾燥スラッジのうち微細粉は、排ガスの流
れにのって集塵設備の方へ回ったはずであるが、サイク
ロン、バグフィルターとも、負荷の実質的増大は認めら
れず、湿潤スラッジの大部分が乾燥スラッジとして得ら
れることが確認できた。
【0015】
【発明の効果】本発明により高温の排ガスの熱を利用し
て湿潤スラッジを乾燥すれば、廃熱として捨て去られる
エネルギーを、またはその処理に改めて資源や設備を必
要としていたエネルギーを有効に消費して、所望の乾燥
を行なうことができる。 それにより、省エネルギーの
要請に沿うとともに、乾燥作業のコストを低下させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の湿潤スラッジを乾燥する装置の主要
部を示す縦断面図。
【図2】 図1の装置のA−A方向横断面図。
【図3】 本発明の代表的な実施態様である、アーク炉
製鋼の排ガスの熱を利用して乾燥を行なう設備の全体を
示す系統図。
【符号の説明】
1 ロータリーダクト 11 内張り 12 回転駆動手段 2 上流側固定ダクト 21 スラッジシュート 3 下流側固定ダクト 31 スラッジ取出口 32 堰 4 ブロア 5 水冷管式クーラー 6 サイクロン 7 バグフィルター 8 アーク炉 9A 湿潤スラッジ 9B 乾燥スラッジ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温で排出されるガスのダクトの一部
    を、水平方向に対して若干傾斜させるとともにその軸を
    中心に回転可能なロータリーダクトとして構成し、ロー
    タリーダクトの高い方の端に湿潤スラッジを供給し、回
    転につれて供給された湿潤スラッジがロータリーダクト
    内を低い方に移動する間にこれを高温の排ガスと接触さ
    せて乾燥し、乾燥スラッジをロータリーダクトの低い方
    の端から取り出すことからなる、排ガスの熱を利用して
    湿潤スラッジを乾燥する方法。
  2. 【請求項2】 高温の排ガスがアーク炉の操業に伴って
    排出されるガスであり、乾燥される湿潤スラッジが鋼の
    熱間圧延に伴って発生するミルスケールである請求項1
    の方法。
  3. 【請求項3】 高温の排ガスを通す円筒形のダクトの一
    部を水平方向に対して若干傾斜させるとともに回転可能
    に設けてなるロータリダクト、このロータリーダクトの
    回転駆動手段、ロータリーダクトの両側にあって実質上
    間隙をもたずにロータリーダクトに連なる上流側および
    下流側の固定ダクト、およびガスを移動させるためのブ
    ロアから構成され、ロータリーダクトの高い方の端に連
    なる固定ダクトに湿潤スラッジを供給するためのスラッ
    ジシュートをとりつけるとともに、低い方の端に連なる
    固定ダクトの端に乾燥スラッジを取り出すための切欠き
    であるスラッジ出口および堰を設けてなる、排ガスの熱
    を利用して湿潤スラッジを乾燥する装置。
  4. 【請求項4】 ロータリーダクトの内側に耐火物でライ
    ニングを施し、下流側の固定ダクトの下流に水冷管式ガ
    スクーラーを配置し、さらに下流に、ガスが同伴するダ
    ストを除去するためのサイクロンおよび(または)バッ
    グフィルターを付加した請求項3の装置。
JP16220696A 1996-06-21 1996-06-21 排ガスの熱を利用して湿潤スラッジを乾燥する方法および装置 Pending JPH109766A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2454231B (en) * 2007-11-01 2012-10-03 Advanced Mineral Recovery Technologies Ltd Method of and system for processing red mud
KR102538353B1 (ko) * 2022-06-10 2023-05-31 렘코 주식회사 밀 스케일 가공용 건조장치
KR102538364B1 (ko) * 2022-06-16 2023-05-31 렘코 주식회사 밀 스케일 브리켓팅 설비용 분진 제거장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2454231B (en) * 2007-11-01 2012-10-03 Advanced Mineral Recovery Technologies Ltd Method of and system for processing red mud
KR102538353B1 (ko) * 2022-06-10 2023-05-31 렘코 주식회사 밀 스케일 가공용 건조장치
KR102538364B1 (ko) * 2022-06-16 2023-05-31 렘코 주식회사 밀 스케일 브리켓팅 설비용 분진 제거장치

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