JPH109546A - ストーカ式ゴミ焼却炉の燃切り位置検出方法 - Google Patents

ストーカ式ゴミ焼却炉の燃切り位置検出方法

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JPH109546A
JPH109546A JP16268596A JP16268596A JPH109546A JP H109546 A JPH109546 A JP H109546A JP 16268596 A JP16268596 A JP 16268596A JP 16268596 A JP16268596 A JP 16268596A JP H109546 A JPH109546 A JP H109546A
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area
combustion
flame
burn
average
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JP16268596A
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Inventor
Fuminori Imamura
文典 今村
Toshio Nakanishi
俊夫 中西
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストーカ式ゴミ焼却炉の燃切り位置を精度良
く検出出来て、未燃ゴミの下流側への排出を防止可能な
燃切り位置検出方法を提供する。 【解決手段】 撮像手段1による入力画像のうち、燃焼
領域12に対応する領域を、燃焼帯区画Bとして焼却処
理帯10の幅方向に分割して形成した分割燃焼帯区画B
i 夫々につき、抽出された火炎領域Fの画素数の前記各
分割燃焼帯区画B i の全画素数に対する割合を、夫々の
前記分割燃焼帯区画Bi の燃焼領域比率として求めて、
各燃焼領域比率が所定値より大なる燃焼領域比率となる
分割燃焼帯区画Bi に対して、その燃焼領域比率に基づ
き、前記燃焼領域12の最上流端から下流側への区画平
均長を算出して、前記区画平均長の平均値を前記燃切位
置として求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストーカ式移動火
床を備え、ゴミを搬送しながら焼却するゴミ焼却炉の火
床上のゴミの燃切り位置の検出方法に関し、詳しくは、
投入されたゴミを搬送しながら焼却処理するストーカ式
の焼却処理帯に対して、前記焼却処理帯に於けるゴミの
燃焼領域を下流側から撮影する撮像手段を備え、前記撮
像手段による入力画像から抽出された火炎画像に基づい
て前記焼却処理帯上のゴミの燃切り位置を検出するスト
ーカ式ゴミ焼却炉の燃切り位置検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ストーカ式ゴミ焼却炉において
は、ストーカ上の燃切り位置検出は、図5に示すよう
に、撮像手段1としてのカラーCCDカメラ1Aで焼却
処理帯10の燃焼領域12を下流側から撮影して、その
カラーCCDカメラ1Aから画像処理手段3に入力され
た入力画像を画像処理し、閾値以上の輝度の画素から図
6に示すような火炎画像を抽出して、その下流側端部を
燃切り位置として求めることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の燃切り位置
検出方法においては、下流側端部を検出するのに、前記
火炎画像に於ける走査線上の画素を調べ、画素の輝度に
閾値を設けて、前記閾値以上の高輝度の画素の比率が前
記境界値より大である場合は火炎領域であると判定し、
その最下流の位置を燃切り位置Lとしていた。尚、この
走査線の検査は下流側から上流側に向けて順次行ってい
る。例えば図6(イ)に示すように火炎領域Fの下流側
端部は一般に直線をなしておらず、従って、この下流側
端部を走査する走査線上の輝度の高い画素は全長にわた
って存在するものではなく、火炎領域Fに於ける走査線
上に所定比率以上の前記高輝度の画素が存在するものと
して、その所定比率以上の前記高輝度画素の存在比率を
検出すれば火炎領域Fに入ったと判断する。従って、図
6(ロ)に示すように、火炎領域Fの下流側端部に部分
的に火炎の欠けた領域aがあれば、その欠けた領域aの
走査線上の長さの比率が大きくなれば、つまり、走査線
上の前記高輝度の画素の比率が前記所定比率より小であ
れば、火炎領域外と判定されるので、燃切り位置を上流
側に偏って判断することになり、又、図6(ハ)に示す
ように、離れた火炎がある場合に、その火炎の領域fを
横断する走査線上の前記高輝度の画素の比率が前記所定
比率よりも大きくなれば、この領域fを検出すると火炎
領域Fを検出したと判断され、燃切り位置を下流側に偏
って判断することになる。この誤判断を招くという問題
を回避するために、火炎画像の中の全画素に対する前記
閾値以上の高輝度画素の比率を求めて火炎面積を算出
し、この火炎面積から火炎領域Fの最上流側端部から下
流側端部までの平均長さを算定して、これを燃切り位置
Lとすることが提案されている(図7(イ)参照)。し
かし、図7(ロ)に示すように、燃焼領域12中に画像
の暗い領域d(火炎の欠けた領域及び燃焼不良領域は同
様に暗くなる。)があれば、上記領域dの画素の輝度が
前記閾値より低い場合には、火炎領域Fから上記領域d
が除かれて火炎面積は小さく算出され、平均長さが短く
算定される結果、燃切り位置Lを上流側に偏って判断す
ることになるという問題を残している。燃切り位置Lを
検出しているのは、燃切り位置Lを標準的な位置に維持
することによって、ゴミの燃焼状態を適正に維持出来る
からである。このため、カラーCCDカメラ1Aから画
像処理手段3に入力された入力画像から検出した燃切り
位置Lに基づき、焼却処理帯10の火格子10aの駆動
及び空気供給手段14を制御する制御手段7を設けてあ
る。空気供給手段は、乾燥領域11、燃焼領域12及び
後燃焼領域13夫々の焼却処理帯10の火格子10aの
下方に設けられた風箱14cに、ダンパ機構14dを備
えた送風路14bを介して押込送風機14aを接続し
て、風箱14cに空気を送り込むように構成してある。
制御手段7は、各焼却処理帯10の火格子10aの駆動
機構、押込送風機14a、ダンパ機構14dを夫々制御
する。具体的には、検出された燃切り位置Lが標準位置
より下流側に移動する場合には、制御手段7は、先ず火
格子10aの駆動速度を減速し、燃切り位置Lが標準位
置より上流側に移動する場合には、先ずダンパ機構14
dを絞る。従って、上記従来の燃切り位置検出方法によ
って燃焼を制御しようとした場合、誤判断によって、不
適当な制御動作を招き、燃焼領域から未燃ゴミが下流側
に排出されたり、燃焼領域が上流側に偏ってしまうとい
う問題が生ずる場合がある。殊に、未燃ゴミが下流側に
排出されることは、大きな問題である。そこで、本発明
の目的は、上記の問題点を解決し、精度良く燃切り位置
を検出出来て、未燃ゴミの下流側への排出を防止可能な
燃切り位置検出方法を提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
〔第1特徴構成〕上記の目的のための本発明のストーカ
式ゴミ焼却炉の燃切り位置検出方法の第1特徴構成は、
焼却処理帯に於けるゴミの燃焼領域を下流側から撮影し
た入力画像のうち、前記燃焼領域に対応する領域を、燃
焼帯区画とし、前記燃焼帯区画を前記焼却処理帯の幅方
向に分割して形成した分割燃焼帯区画夫々につき、抽出
された火炎領域の画素数を求め、前記火炎領域の画素数
の前記各分割燃焼帯区画の全画素数に対する割合を、夫
々の前記分割燃焼帯区画の燃焼領域比率として求め、求
めた各燃焼領域比率が所定値より大なる燃焼領域比率と
なる分割燃焼帯区画に対して、その燃焼領域比率に基づ
き、前記燃焼領域の最上流端から下流側への区画平均長
を算出して、前記区画平均長の平均値を前記燃切位置と
して求める(請求項1に対応)点にある。 〔第1特徴構成の作用効果〕従って、上記第1特徴構成
によれば、焼却処理帯の幅方向に分割して形成した分割
燃焼帯区画夫々につき燃焼領域比率を求めて、各分割燃
焼帯区画の内、燃焼領域比率が所定値より大なる燃焼領
域比率となる分割燃焼帯区画のみを対象として、燃焼領
域の最上流端から下流側への区画平均長を算出して、そ
の平均を求めるので、実際の燃切り位置よりも上流側に
区画平均長が求められる分割燃焼帯区画が除外されて、
得られた区画平均長の平均値は実際の燃切り位置に近づ
き、求められた燃切り位置が上流側に大きく偏ることを
防止出来る。その結果、従来に比して、より実際に近い
燃切り位置を検出出来て、誤判断によって不適当に供給
空気を絞り、未燃ゴミが下流側に送り出されることを防
止出来る。
【0005】〔第2特徴構成及び作用効果〕尚、本発明
のストーカ式ゴミ焼却炉の燃切り位置検出方法の第2特
徴構成として、前記第1特徴構成に於いて、火炉の映像
上で、火炎を含まない前記火炉の壁面に第1基準領域を
定め、前記第1基準領域の平均輝度に対して第1閾値を
定めるとともに、燃焼領域の上方の常に火炎の存在する
領域に第2基準領域を定め、前記第2基準領域に於ける
平均輝度に対する第2閾値を定めて、前記第1基準領域
の平均輝度が前記第1閾値を超える場合、又は、前記第
2基準領域に於ける平均輝度が前記第2閾値に満たない
場合には、前記区画平均長の平均値を燃切り位置として
採用しない(請求項2に対応)ようにすれば、第1閾値
を超える第1基準領域の平均輝度が検出された場合に
は、火炎を検出していること、撮像装置の焦点のずれ、
ゲインの異状等が想定され、検出結果に信頼性がないの
で、この状態下に於いて検出された燃切り位置には信頼
をおけるものではない。つまり、第1閾値は、炉側壁か
らの放射光或いは反射光による入力画像へのノイズを防
止するために定めるのである。また、第2閾値未満の第
2基準領域の平均輝度を検出した場合には、撮像手段の
受光量が不足していることが想定され、これには、撮像
装置のレンズの汚れ、火炉内での灰の舞い上がり等の原
因が考えられ、検出結果に信頼性がないので、この状態
下に於いて検出された燃切り位置にも信頼をおけない。
つまり、第2閾値は、火炎の輝度が低下した際に、火炎
が存在するにも拘わらず火炎を検出しないことにより、
火炎領域を狭く認識することを避けるために定めるもの
である。上述の第1閾値を超える第1基準領域の平均輝
度を検出した場合や、第2閾値未満の第2基準領域の平
均輝度を検出した場合に、その検出結果を採用しないこ
とで誤差を防止出来る。殊に第2閾値未満の第2基準領
域の平均輝度を検出した場合は、採用すれば燃切り位置
を上流側に偏って検出するおそれがあるので好ましくな
い。その結果、実際の燃切り位置により近い、誤りを防
いだ燃切り位置の検出が可能になり、未燃ゴミが下流側
に送り出されることを防止出来る。 〔第3特徴構成及び作用効果〕また、本発明のストーカ
式ゴミ焼却炉の燃切り位置検出方法の第3特徴構成とし
て、前記第1特徴構成又は第2特徴構成における燃切り
位置の判別を所定間隔で連続して行い、求めた各検出値
を夫々次回の判別まで記憶手段に保存して、第2基準領
域に於ける平均輝度に対する第2閾値を定めて、第1基
準領域の平均輝度が前記第1閾値を超える場合、又は、
前記第2基準領域に於ける平均輝度が前記第2閾値に満
たない場合には、今回の検出結果を前記記憶手段に保存
した前回の記憶内容に書換える(請求項3に対応)よう
にすれば、制御入力の欠けるのを回避し、且つ、状態に
変化がないものとして扱うので、制御の連続性を損なう
ことがない。
【0006】
【発明の実施の形態】上記本発明のストーカ式ゴミ焼却
炉の燃切り位置検出方法の実施の形態の一例について、
以下に、図面を参照しながら説明する。尚、従来の技術
と同等の、若しくは相当する機能を有する要素には同一
の符号を付し、これらについての説明は一部省略する。
図1は、本発明を適用したゴミ焼却炉の要部の説明図で
あり、図2及び図3は、画像処理の説明図である。
【0007】ゴミ焼却炉は、焼却処理帯10を、乾燥領
域11、燃焼領域12、後燃焼領域13に、後続領域を
低く段差を設けて分割形成してあり、夫々に移動式火床
を形成する火床10aを備えている。前記移動式火床の
下流側から、前記燃焼領域12を撮影する撮像手段1と
してのカラーCCDカメラ1Aを備え、前記カラーCC
Dカメラ1Aから入力される入力画像から火炎影像を抽
出して処理する画像処理手段3を設けて、前記燃焼領域
12の火床10aの駆動、前記燃焼領域12の下方に備
える風箱14cに供給される空気量を調節するダンパ機
構14d等を制御する制御手段7に制御情報を与えるよ
うに構成してある。前記画像処理手段3は、入力画像か
ら火炎領域Fを抽出して火炎画像を出力する第1演算手
段4と、前記第1演算手段4から入力される火炎画像か
ら前記燃焼領域12の最上流端の幅を幅とし、前記最上
流端から前記燃焼領域12の下流端までの画像上の距離
を高さとする長方形の燃焼帯区画Bを形成し、前記燃焼
帯区画Bを炉幅方向に領域分割して分割燃焼帯区画B
i(i=1,2,3....)を形成する第2演算手段5と、前記第2
演算手段5で形成された各分割燃焼帯区画Bi につき、
夫々の分割燃焼帯区画Bi 内の火炎面積を計算する第3
演算手段6とを備えている。
【0008】以下に画像処理並びに処理結果に基づく燃
切り位置の取得について、前記燃焼帯区画Bを、長方形
の3領域に等分割する例について、図4に示した流れ図
に沿って説明する。第1演算手段4によって、入力画像
を3色分解し、G成分の強度が所定強度以上、つまり、
後記第2基準領域A1のG成分の平均強度のやや下の値
(例えば0.9倍)となる画素からなる火炎領域Fを抽
出して、図2に示すような火炎画像を形成する。前記火
炎画像に基づき、図3に示すように、火炉の側壁面に対
応する火炎の存在しない位置から第1基準領域A0 を抽
出し、前記入力画像の前記側壁面の時間的な平均輝度に
基づき第1閾値S0 を設定しておき、次いで、燃焼領域
12の上流側の火炎の常に存在する領域から第2基準領
域A1 を抽出し、前記入力画像の前記第2基準領域A1
の時間的な平均輝度に基づき第2閾値S1 を設定してお
く。前記第2閾値S1 は、前記第2基準領域A1 の時間
的な平均輝度より僅かに低い輝度に設定する。これはあ
る程度の火炎の揺らぎや燃焼状態の変動、一時的な煙の
発生等を許容するためである。その後、その火炎画像の
中の燃焼領域12の最上流端から下流端に亘る長方形の
前記燃焼帯区画Bを形成し、第2演算手段5によって、
前記燃焼帯区画Bを火炎画像の幅方向に3等分して画像
上等面積に領域分割する。前記領域分割された分割燃焼
帯区画B1,B 2,B3 は、火炎画像内で、燃焼領域12の
最上流端から下流端に亘る順次隣接する長方形の区画に
形成される。
【0009】第3演算手段6では、前記分割形成された
分割燃焼帯区画B1,B2,B3 夫々につき、火炎画像の燃
焼領域12の下端部から順次走査線に沿って前記燃焼領
域12の上端部迄、前記火炎領域Fとして抽出された画
素の数を集計し、各分割燃焼帯区画B1,B2,B3 夫々の
火炎画像上の火炎面積を算出し、夫々の区画内の全画素
数に対する比率から火炎面積比率R1,R2,R3 を求め
る。求めた各火炎面積比率R1,R2,R3 の内最小の比率
を示す分割区画(例えば、最小火炎面積比率R2に対し
て分割燃焼帯区画B2 )を除外して、残る分割区画(上
記例では分割燃焼帯区画B1,B3 )の火炎面積比率R1,
3 の平均値を燃切り位置Lとして求める。求めた燃切
り位置Lは、燃焼領域12の最上流端から下流端までの
距離に対する前記最上流端からの距離の比率(%表示)
として表示される。制御手段7は、得られた燃切り位置
Lに基づき、火炉の焼却処理帯10上の燃切り位置を8
0%に近づけるように火床10aの駆動機構を加減速制
御し、ダンパ機構14dを開閉制御する。前記燃焼帯区
画Bを燃焼領域12の最上流端の幅に合わせた長方形に
形成したのは、火炉の側壁部近傍の焼却処理帯10上に
おけるゴミと側壁の摩擦抵抗によるゴミの搬送遅れの影
響を抑えるためであり、前記分割燃焼帯区画B1,B3
区画平均長の生成条件を前記分割燃焼帯区画B2 の生成
条件に近づけて各分割燃焼帯区画B1,B2,B3 の処理条
件の均等化を図るものである。
【0010】以上説明した燃切り位置Lの検出は、所定
時間毎に繰り返され、前記第1基準領域A0 の平均輝
度、前記第2基準領域A1 の平均輝度、前記分割燃焼帯
区画B 1,B2,B3 夫々の火炎面積比率R1,R2,R3 、前
記区画平均長の平均値を求めた分割燃焼帯区画B1,B3
夫々の平均輝度を夫々記憶手段2に、次回の検出結果を
判定するまで保持しておき、同時に表示手段に夫々を、
求めた燃切り位置(燃焼領域12の長さに対するその最
上流端からの距離比率として%表示で示す)と共に表示
する。ここで、入力画像の前記第1基準領域A0 の平均
輝度が前記第1閾値S0 を超える場合、及び、入力画像
の前記第2基準領域A1 の平均輝度が前記第2閾値S1
に満たない場合には、警告を表示すると共に、前記記憶
手段2の記憶内容を変更せず、今回の検出結果に代え
て、前記記憶手段2の記憶内容を表示する。さらに、入
力画像の前記第1基準領域A0 の平均輝度が前記第1閾
値S0を超える場合、又は、入力画像の前記第2基準領
域A1 の平均輝度が前記第2閾値S1 に満たない場合が
連続して起こった場合には、パトライトと電子音報知器
とで構成される警報手段によって警報を発すると同時
に、前記表示に警報を発する。尚、前記燃焼帯区画Bの
領域分割に3等分を採用したのは、前記燃焼帯区画Bの
領域内で生じる部分的に暗い部分(即ち燃焼不良領域)
の大きさは、火床の大きさとゴミ単体の大きさの相対比
から、大部分が炉幅の3分の1以下であることから、炉
幅方向に3分の1以下の暗い部分が生じても、ゴミの供
給過剰による燃焼悪化や未燃ゴミの後燃焼領域13への
排出のおそれを少なくできるからである。
【0011】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。 〈1〉上記実施の形態に於いては、燃焼帯区画Bを夫々
等面積の領域に分割して分割燃焼帯区画Bi を形成する
例を示したが、異なる面積の領域に分割してもよい。例
えば、側壁近傍のように焼却処理帯上でのゴミの送りの
遅れがちな部分は、幅狭く分割して、前記遅れの大きい
場合に除外し易くしてあってもよい。また、前記領域分
割を3分割としたが、より多数の分割数で分割してもよ
く、この場合、火炎面積比率Ri(i=1,2,3....)の最小の
分割燃焼帯区画Bi を除外してもよいが、例えば、前記
火炎面積比率Ri(i=1,2,3....)の分散を求め、一例とし
ては、前記火炎面積比率Ri(i=1,2,3....)の平均rに対
してr−2σを閾値とし、この閾値未満の分割燃焼帯区
画Bn(n=1,2,3....)を除外するようにしてもよい。この
閾値の設定は、r−σであってもよく、他の値を用いて
設定されたものであってもよい。要するに、燃切り位置
を上流側に誤って判断する原因となるノイズ情報を除外
するものであり、燃焼領域の下流側端部の通常の凸凹に
比して大きく上流側に火炎の下流側端部の偏っている領
域を除外出来ればよいのである。 〈2〉上記実施の形態に於いては、燃焼帯区画Bを長方
形領域に抽出する例を示したが、焼却処理帯10の形状
に合わせて台形状領域として抽出するようにしてあって
もよく、この場合、分割燃焼帯区画Bi も台形状に形成
してもよいが、両側端部、つまり側壁近傍の部分のみを
台形状或いは三角形状に抽出するようにしてもよい。殊
に、上記実施の形態に於いて示したように、火炉の側壁
部近傍の焼却処理帯10上のゴミの搬送遅れの影響によ
って、演算結果の区画平均長が過少評価されて、燃切り
位置を上流側に偏って検出することを防止するのには、
上記実施の形態に示したように火炉の側壁近傍を無視す
る代わりに、前記側壁近傍も同等に評価して、除外基準
に基づいて除外するようにすれば、一層正確に燃切り位
置を検出できるようになる。 〈3〉上記実施の形態に於いては、燃切り位置Lを求め
るのに、火炎面積比率R i の平均を求める例を示した
が、除外すべき分割燃焼帯区画Bi を除く分割燃焼帯区
画Bi の火炎面積を合計し、前記火炎面積を合計した分
割燃焼帯区画Bi の幅の合計で除して火炎領域Fの区画
平均長の平均値を求め、求めた区画平均長の平均値を炉
の燃焼領域に対応付けて燃切り位置Lを求めるようにし
てもよい。この場合、燃焼帯区画Bの領域分割を等面積
に分割して、火炎面積比率Ri を求めることなく、各分
割燃焼帯区画Bi の火炎面積を比較して除外すべき分割
燃焼帯区画Bi を決定し、除外すべき分割燃焼帯区画B
i を除く分割燃焼帯区画Bi の火炎面積夫々から、各分
割燃焼帯区画Bi につき火炎面積を分割燃焼帯区画幅で
除して火炎領域Fの区画平均長を求めるようにしてもよ
い。 〈4〉各分割燃焼帯区画Bi 夫々につき火炎面積を求め
るのに、各画素を火炎の有無によって2値化して走査線
に沿って合計するのに、各走査線毎に、燃焼帯区画Bの
上下方向に一方向に変化させた重み付けを行って集計す
るようにしてあってもよく、この重み付けによって前記
燃焼帯区画Bを台形状に形成しても直接に火炎面積を求
めることが可能になる。 〈5〉上記実施の形態に於いては、撮像手段1としてカ
ラーCCDカメラ1Aを用いた例を示したが、火炎を検
出できる撮像手段であればよく、撮像管式のカメラであ
ってもよく、赤外域を検知出来るか、或いは、火炎を分
離検出出来るような撮像装置を用いることで目的は達成
できる。 〈6〉上記実施の形態に於いては、撮像手段1からの入
力画像から火炎領域Fを抽出して火炎画像を出力する第
1演算手段4と、前記火炎画像から燃焼帯区画Bを形成
し、前記燃焼帯区画Bを領域分割して分割燃焼帯区画B
i を形成する第2演算手段5と、各分割燃焼帯区画Bi
につき、火炎面積を計算する第3演算手段6とを備えた
画像処理手段3を設けた例を示したが、この画像処理手
段3の構成は任意で、撮像手段1からの入力画像から火
炎画像を形成し、その火炎画像に基づいて火炎面積を求
めるものであって、入力画像から第1、第2閾値を求め
ると同時に、第1、第2閾値に基づき第1、第2基準領
域の平均輝度を監視する機能を有し、且つ、火炎画像を
領域分割して、各分割燃焼帯区画Bi につき、火炎面積
を計算する機能を有するものであればよい。
【0012】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例の説明図
【図2】本発明の説明図
【図3】本発明の説明図
【図4】本発明の燃切り位置の取得を説明する流れ図
【図5】従来の例の説明図
【図6】従来の技術の問題点を説明する説明図
【図7】従来の技術の問題点を説明する説明図
【符号の説明】
1 撮像手段 2 記憶手段 10 焼却処理帯 12 燃焼領域 A0 第1基準領域 A1 第2基準領域 B 燃焼帯区画 Bi 分割燃焼帯区画 F 火炎領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入されたゴミを搬送しながら焼却処理
    するストーカ式の焼却処理帯(10)に対して、前記焼
    却処理帯(10)に於けるゴミの燃焼領域(12)を下
    流側から撮影する撮像手段(1)を備え、前記撮像手段
    (1)による入力画像から抽出された火炎画像に基づい
    て前記焼却処理帯(10)上のゴミの燃切り位置を検出
    するストーカ式ゴミ焼却炉の燃切り位置検出方法であっ
    て、 前記入力画像のうち、前記燃焼領域(12)に対応する
    領域を、燃焼帯区画(B)とし、前記燃焼帯区画(B)
    を前記焼却処理帯(10)の幅方向に分割して形成した
    分割燃焼帯区画(Bi )夫々につき、抽出された火炎領
    域(F)の画素数を求め、前記火炎領域(F)の画素数
    の前記各分割燃焼帯区画(Bi )の全画素数に対する割
    合を、夫々の前記分割燃焼帯区画(Bi )の燃焼領域比
    率として求め、求めた各燃焼領域比率が所定値より大な
    る燃焼領域比率となる分割燃焼帯区画(Bi )に対し
    て、その燃焼領域比率に基づき、前記燃焼領域(12)
    の最上流端から下流側への区画平均長を算出して、前記
    区画平均長の平均値を前記燃切位置として求めるストー
    カ式ゴミ焼却炉の燃切り位置検出方法。
  2. 【請求項2】 前記火炉の映像上で、火炎を含まない前
    記火炉の壁面に第1基準領域(A0 )を定め、前記第1
    基準領域(A0 )の平均輝度に対して第1閾値を定める
    とともに、前記燃焼領域(12)の上方の常に火炎の存
    在する領域に第2基準領域(A1 )を定め、前記第2基
    準領域(A1 )に於ける平均輝度に対する第2閾値を定
    めて、前記第1基準領域(A0 )の平均輝度が前記第1
    閾値を超える場合、又は、前記第2基準領域(A1 )に
    於ける平均輝度が前記第2閾値に満たない場合には、前
    記区画平均長の平均値を前記燃切り位置として採用しな
    い請求項1記載のストーカ式ゴミ焼却炉の燃切り位置検
    出方法。
  3. 【請求項3】 前記燃切り位置の判別を所定間隔で連続
    して行い、求めた各検出値を夫々次回の判別まで記憶手
    段(2)に保存して、前記第1基準領域(A 0 )の平均
    輝度が前記第1閾値を超える場合、又は、前記第2基準
    領域(A1 )に於ける平均輝度が前記第2閾値に満たな
    い場合には、今回の検出結果を前記記憶手段(2)に保
    存した前回の記憶内容に書換える請求項1又は2に記載
    のストーカ式ゴミ焼却炉の燃切り位置検出方法。
JP16268596A 1996-06-24 1996-06-24 ストーカ式ゴミ焼却炉の燃切り位置検出方法 Pending JPH109546A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007057398A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Hitachi Zosen Corp 燃焼炉における燃焼領域の検出方法および検出装置
JP2021004712A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 三機工業株式会社 ストーカ式ごみ焼却炉における燃焼位置検出方法、ストーカ式ごみ焼却炉における燃焼制御方法及びストーカ式ごみ焼却炉の燃焼制御装置

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JP2021004712A (ja) * 2019-06-27 2021-01-14 三機工業株式会社 ストーカ式ごみ焼却炉における燃焼位置検出方法、ストーカ式ごみ焼却炉における燃焼制御方法及びストーカ式ごみ焼却炉の燃焼制御装置

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