JPH1095421A

JPH1095421A - 収納箱

Info

Publication number: JPH1095421A
Application number: JP25066596A
Authority: JP
Inventors: Toshio Tanaka; 利夫田中
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1996-09-20
Filing date: 1996-09-20
Publication date: 1998-04-14

Abstract

(57)【要約】【課題】印刷を不要として物流面におけるコスト削減
に資する収納箱を提供する。【解決手段】少なくとも一の側面に、収容するブリス
ターパッケージ１０の収納部１２の外周形状と略同一形
状とされる窓部３５が形成されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ダンボール紙等の
厚紙を折り込み形成してなる収納箱に関し、更に詳しく
は、ブリスターパッケージを多数並べて収納する収納箱
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、配線コードや電気ケーブル等
の比較的軽量な小物商品は、いわゆるブリスターパッケ
ージに商品ごとに収容されていた。このブリスターパッ
ケージ２０１は、図５に示すように、透明な合成樹脂材
料により形成され、商品の形状を大略型取った商品収納
部２０２を平板部２０３より表側に膨出させてなるパッ
ケージ２０４と、商品の取り入れ側に設けられた開口部
を閉塞する板紙等の台紙により構成される。そして、こ
のように構成されるブリスターパッケージ２０１は、商
品収納部２０２より収納された商品が外方から目視でき
るようになっている。

【０００３】そして、小物商品は、ブリスターパッケー
ジ２０１に収納された状態で、収納箱２００に多数収納
されて出荷されていた。この収納箱２００は、ブリスタ
ーパッケージ２０１が複数収納される下側収納部２１０
と、下側収納部２１０に収納されたブリスターパッケー
ジ２０１を閉塞する上側収納部２１１とから構成され
る。

【０００４】ところで、この収納箱２００は、一般に作
業性、コスト面等の観点から、ダンボール紙等の厚紙を
箱体状に折り込み形成してなるものが多く用いられてい
る。そして、この収納箱２００には、その側面又は上面
に、物流の際に収容された商品２０１が判別できるよう
に、商品２０１の商品名や製造元、収容した商品２０１
の個数等を表示する各種の印刷が施されていた。

【０００５】また、この収納箱２００は、店頭において
商品を陳列するための陳列棚としてそのまま用いられて
いる場合が多く、商品のイメージアップを図るためのグ
ラフィックデザイン等が印刷されているものが多かっ
た。この種の収納箱２００は、陳列棚として用いる場合
は、上側収納部２１１の一部が除去され、収容されたブ
リスターパッケージ２０１が見える状態になされてい
た。

【０００６】また、他の例としては、商品が店頭に陳列
される際には、出荷時に用いられた収納箱を組立て直し
て、ブリスターパッケージ２０１が見える状態になされ
ていた。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな小物商品は、低価格化を実現するために、物流面に
おけるコストの削減が課題となっている。しかしなが
ら、これら小物商品を収容する収納箱２００には、上述
したように、各種の印刷を施すことが必要とされていた
ことから、これら印刷にコストがかかり、商品の大幅な
コスト削減が望めない状況にあった。

【０００８】また、従来の収納箱２００は、店頭に並べ
られる際、一つでもブリスターパッケージ２０１が除か
れると、安定性が損なわれてしまい、他の収納箱２００
を上側に積み重ねることができなかった。

【０００９】さらにまた、従来の収納箱は、店頭に並べ
られる際、組み立て直すようにした場合、商品を展示す
る形態にするまでに多くの手間を要するとの問題点を有
していた。

【００１０】そこで、本発明は、印刷を不要として物流
面におけるコスト削減を図ると共に、そのまま店頭で積
み重ねて、陳列棚として利用することができる収納箱を
提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明に係る収納箱は、
課題を解決するために、物品の形状に合わせて収納部が
膨出されて形成されるブリスターパッケージを収容する
収納箱において、少なくとも一の側面に、収納部の外周
形状と略同一の形状に開口された窓部を有する。

【００１２】以上のように構成された本発明に係る収納
箱は、窓部が収納されるブリスターパッケージのうち最
前列に収容されるブリスターパッケージの収納部を外方
へ向けて突出させるので、収納箱にブリスターパッケー
ジが収納された状態で商品の確認を行うことができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る収納箱の実施
の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
この収納箱は、接続配線コードや電気ケーブル等の小物
商品を収納したブリスターパッケージを多数並べて収容
する包装箱である。

【００１４】ブリスターパッケージ１０は、例えば図１
に示すように、透明な合成樹脂材料により形成され、商
品の形状を大略型取った、商品が収納される収納部１２
を平板部１３より表側に膨出させてなるパッケージ１４
と、商品の取り入れ側である裏面に設けられた開口部１
５を閉塞する板紙等の台紙１５とにより構成される。そ
して、パッケージ１４には、その長手方向である左右両
側縁部に台紙１５の両側縁部が係合される溝部１６が形
成され、台紙１５が着脱可能となるように構成されてい
る。

【００１５】このように構成されたブリスターパッケー
ジ１０は、収納部１２に商品が収納されると、収納され
た商品が外方より目視できるようになっている。

【００１６】また、パッケージ１４は、その短辺方向で
ある上下両側縁部に台紙５の短辺方向の側縁部が嵌合さ
れる溝部を設けることにより、台紙１５が抜け落ちるの
を防止することもできる。そして、このブリスターパッ
ケージ１０は、例えば図３に示すような収納箱２０に多
数配列されて収納され、出荷される。

【００１７】収納箱２０は、ダンボール紙等の厚紙素材
が例えば図２に示すような形状に切り抜かれ、この切り
抜きによってできた長尺の切抜体３０を箱体状に組み立
てることによって作製される。

【００１８】この切抜体３０は、第１の片３１、第２の
片３２、第３の片３３、第４の片３４が折り目線１０
１，１０２，１０３を介して並列して連設されている。
また、この切抜体３０は、第３の片３３の側縁に折り目
線１０４を介して、のりしろ片３９が設けられている。

【００１９】また、第１の片３１には、その中央領域に
突出用の窓部３５が収納箱２０に収納されるブリスター
パッケージ１０の収納部１２を外方に臨ませる窓部３５
が開口されている。この窓部３５は、収納部１２の外周
形状と略同形状となるように形成され、ブリスターパッ
ケージ１０が収納箱２０に収納されると最前列に配置さ
れるブリスターパッケージ１０の収納部１２が嵌合され
突出して外方に臨まされる。さらには、第２の片３２及
び第４の片３４には、その中央領域に収納箱２０に収納
されるブリスターパッケージ１０の収容状態を確認する
ための確認用窓部３６ａ，３６ｂがそれぞれ形成され
る。すなわち、この確認用窓部３６ａ，３６ｂからは、
収納箱２０に収納された複数のブリスターパッケージ１
０の側縁部が外方に臨まされることにより、例えば収納
箱２０に収納されたブリスターパッケージ１０の個数を
数えることができるようになされている。

【００２０】さらには、第２の片３２及び第４の片３４
には、その上方に詳細は後述する差込片５０，５１が挿
入嵌合される一対のスリット３７ａ，３７ｂ，３８ａ，
３８ｂがそれぞれ形成されている。

【００２１】また、第１乃至第４の片３１，３２，３
３，３４には、それぞれ第１の上フリップ４０、第２の
上フリップ４１、第３の上フリップ４２、第４の上フリ
ップ４３が設けられている。

【００２２】第１の上フリップ４０は、折り目線１０
５，１０６，１０７を介して第１の折込片４４、第２の
折込片４５、第３の折込片４６が形成されている。ま
た、第３の上フリップ４２は、折り目線１０８，１０
９，１１０を介して第１の折込片４７、第２の折込片４
８、第３の折込片４９が形成されている。また、第２の
折込片４５，４８には、その両側縁に差込片５０ａ，５
０ｂ，５１ａ，５１ｂが形成されている。この差込片５
０ａは、上述したスリット３７ａに嵌合され、差込片５
０ｂは、スリット３８ｂに嵌合され、差込片５１ａは、
スリット３８ａに嵌合され、差込片５１ｂは、スリット
３７ｂに嵌合される。

【００２３】また、第１の折込片４４，４７には、その
中央領域に丸穴５２，５３が穿設されている。この丸穴
５２，５３は、収納箱２０を持ち運ぶ際に指を差し込
み、収納箱２０の持ち運びを容易にしている。また、第
１及び第２の折込片４４，４５，４７，４８には、スリ
ット５４，５５，５６，５７が形成されている。これら
スリット５４，５５，５６，５７には、詳細は後述する
差込片６０，６１，６２，６３が嵌合される。さらに
は、第３の折込片４６，４９には、その側縁に切欠部６
５，６６が形成されている。この切欠部６５，６６に
は、指が挿入されることにより第１及び第３のフリップ
４０，４２、すなわち後述する保持部２１，２２の分解
作業を行い易くしている。

【００２４】また、第２及び第４の上フリップ４１，４
３には、第４の折込片５８，５９が折り目線１１１，１
１２を介して形成されている。そして、第４の折込片５
８，５９には、上述したスリット５４，５５，５６，５
７に嵌合される差込片６０，６１，６２，６３が折り目
線１１４，１１５，１１６，１１７を介して形成され
る。

【００２５】第１乃至第４の片３１，３２，３３，３４
には、折り目線１２０，１２１，１２２，１２３を介し
て、それぞれ第１の下フリップ７０、第２の下フリップ
７１、第３の下フリップ７２、第４の下フリップ７３が
設けられている。

【００２６】そして、第１の下フリップ７０と第３の下
フリップ７２とは、第２の下フリップ７１を挟んで対象
形状にされ、図２中第１の下フリップ７０の下端左側及
び第３の下フリップ７２の下端右側にそれぞれ切欠部７
４，７５が形成されている。また、第１の下フリップ７
０と第２の下フリップ７１間及び第３の下フリップ７２
と第４の下フリップ７３間には、それぞれ折り込み片７
６，７７が折り目線１２４，１２５及び１２６，１２７
を介して形成されている。そして、これら折り目線１２
４，１２５及び１２６，１２７が交わる位置には、折り
曲げを補助する補助穴７８，７９がそれぞれ穿設されて
いる。

【００２７】また、第２の下フリップ７１の下端縁に
は、係止凹部８０が、第４の下フリップ７３の下端縁に
は、係止凸部８１がそれぞれ形成され、収納箱２０が組
み立てられる際には、これら係止凹部８０、係止凸部８
１及び上述した切欠部７４，７５がそれぞれ噛み合わさ
れて、収納箱２０の底面を構成する。

【００２８】以上のように構成された切抜体３０は、第
１乃至第４の片３１，３２，３３，３４が折り目線１０
１，１０２，１０３に沿って折り曲げられ、さらにのり
しろ片３９が折り目線１０４に沿って折り曲げられる。
そしてこののりしろ片３９が、接着剤やステープル等に
より第４の片３４に接合されて、収納箱２０の側面を構
成する。

【００２９】また、切抜体３０は、先ず、第２の下フリ
ップ８０が折り目線１２１に沿って折り曲げられ、次い
で、第１及び第３の下フリップ７０，７２が折り目線１
２０，１２２に沿って折り曲げられ、最後に、第４の下
フリップ７３が折り目線１２３に沿って折り曲げられ
る。この時、第４の下フリップ７３に形成された係止凸
部８１は、第１及び第３の下フリップ７０，７２に形成
された切欠部７４，７５の間に位置すると共に、第２の
下フリップ８０に形成された係止凹部８０に対応した位
置におかれる。そして、第４の下フリップ７３に押圧力
を与えて、係止凸部８１を係止凹部８０から内方へ押し
込むことにより、第１乃至第４の下フリップ７０，７
１，７２，７３がそれぞれ噛み合わされ、収納箱２０の
底面を構成する。この際、折込片７６，７７は、内方に
押し込まれることになり、底面の補強を行う。

【００３０】さらに、切抜体３０は、第１の上フリップ
４０を構成する第１乃至第３の折込片４４，４５，４６
及び第３の上フリップ４２を構成する第１乃至第３の折
込片４７，４８，４９が折り目線１０５，１０６，１０
７及び折り目線１０８，１０９，１１０に沿って３段階
に折り込まれる。この際、第１の上フリップ４０の第２
の折込片４５に設けられた差込片５１ａ，５１ｂが第４
の片３４に設けられたスリット３８ａと第２の片３２に
設けられたスリット３７ｂにそれぞれ挿入嵌合され、第
３の上フリップ４２の第２の折込片４８に設けられた差
込片５０ａ，５０ｂが第２の片３２に設けられたスリッ
ト３７ａと第４の片に設けられたスリット３８ｂにそれ
ぞれ挿入嵌合されて、収納箱２０の図３に示す保持部２
１，２２を構成する。このとき、保持部２１，２２の上
面、すなわち第１の折込片４４，４７は、収納箱２０の
底面と平行にされる。

【００３１】さらにまた、第２の上フリップ４１を構成
する第４の折込片５８及び差込片６０，６３は、折り目
線１１１，１１４，１１７に沿って折り込まれる。この
際、差込片６０は、第１の上フリップ４０のスリット５
４に挿入嵌合され、差込片６３は、第３の上フリップ４
２のスリット５７に挿入嵌合され、収納箱２０の補強部
２３を構成する。この時、第２の上フリップ４１の第４
の折込片５８は、収納箱２０の底面と平行にされる。第
４の上フリップ４３を構成する第４の折込片５９及び差
込片６１，６２は、折り目線１１２，１１５，１１６に
沿って折り込まれる。この際、差込片６１は、第３の上
フリップ４２のスリット５６に挿入嵌合され、差込片６
２は、第１の上フリップ４０のスリット５５に挿入嵌合
され、収納箱２０の補強部２４を構成する。この時、第
４の上フリップ４３の第４の折込片５９は、収納箱２０
の底面と平行にされる。

【００３２】切抜体３０は、以上のように組み立てられ
て、例えば図３に示すような収納箱２０が作製される。
すなわち、この収納箱２０は、その正面となる側面の中
央領域に最前列に配置されるブリスターパッケージ１０
の収納部１２が嵌合されて外方に突出して臨まされる窓
部３５が位置される。また、この窓部３５が設けられる
側面と隣り合う両側面には、ブリスターパッケージ１０
の収容状態を確認するための確認用窓部３６ａ，３６ｂ
がそれぞれ設けられる。なお、この確認用窓部３６ａ，
３６ｂは、収納箱２０の強度が保てる範囲で多数形成す
るようにしてもよいし、他の側面に形成するようにして
もよい。また、この確認用窓部３６ａ，３６ｂの形状
は、収容された商品の収容状態が確認できる形状であれ
ばよく、収納箱２０の外観を考慮して各種の形状に形成
することができる。

【００３３】また、収納箱２０には、上方正面側に、収
納箱２０の上面を構成すると共に、最前列に配置される
ブリスターパッケージ１０を保持するための正面側の保
持部２１が構成され、正面となる側面と対向する側の上
方背面側には、収納箱２０の上面を構成すると共に、最
後列のブリスターパッケージ１０が保持される保持部２
２が構成される。上記確認用窓部３６ａ，３６ｂが設け
られるそれぞれの側面の上方には、収納箱２０の上面を
構成すると共に、保持部２１，２２を補強するための補
強部２３，２４が構成される。これら補強部２３，２４
は、第２の片３２と第４の片３４からそれぞれ延設され
た第２及び第３の上フリップ４１、４３が上述した保持
部２１，２２間に架け渡されて、これら保持部２１，２
２を連係し、収納箱２０の強度の向上を図っている。

【００３４】以上のように構成される収納箱２０には、
例えば図４に示すように、複数のブリスターパッケージ
１０が収納される。すなわち、収納箱２０には、ブリス
ターパッケージ１０が収納箱２０の正面側にブリスター
パッケージ１０の収納部１２を向けて、本実施例では５
個整列させて収納される。この際、最前列に収容される
ブリスターパッケージ１０ａは、収納部１２が正面側の
側面に設けられた窓部３５から外方へ向けて突出される
と共に、ブリスターパッケージ１０の平面部１３の上端
側が第１の片３１の内壁と保持部２１を構成する第３の
折込片４６の端面との間に挟まれることにより保持され
る。また、最後列に収納されるブリスターパッケージ１
０ｂは、ブリスターパッケージ１０の平面部１３の上端
側が第３の片３３の内壁と保持部２２を構成する第３の
折込片４９の端面との間に挟まれることにより保持され
る。したがって、保持部２１が最前列に収納されるブリ
スターパッケージ１０ａを保持し、保持部２２が最後列
に収容されるブリスターパッケージ１０ｂを保持するこ
とから、搬送時におけるブリスターパッケージ１０のが
たつき等を防止できる。

【００３５】また、収納箱２０には、第２及び第３の片
３２，３４により構成される側面に開口された確認用窓
部３６ａ，３６ｂが設けられていることから、収納箱２
０内に収納されている商品の個数を確認することもでき
る。したがって、ユーザは、窓部３５より外方に臨まさ
れている収納部１２に収納されている商品を目視するこ
とができ、また、確認用窓部３６ａ，３６ｂより収納箱
２０に収納されている商品の個数、収納状態を確認する
ことができることから、収納箱２０の側面に例えば商品
名や製造元、収納された商品の個数等を表示する各種の
印刷や、商品のイメージアップを図るためのグラフィッ
クデザイン等の印刷を施す必要がなく、印刷コストの削
減を図ることができる。また、収納箱２０は、最前列に
収容されるブリスターパッケージ１０ａの収納部１２分
だけ、その大きさを小さくすることができ、効率よく多
数のブリスターパッケージ１０を収容することができ
る。

【００３６】また、収納箱２０は、補強部２１，２２の
第４の折込片５８，５９が保持部２１，２２を構成する
第１の折込片４４，４７と共に、収納箱２０の底面と平
行な上面を構成する。したがって、収納箱２０は、この
上面の上に更に他の収納箱２０を積み重ねることがで
き、例えば店頭での展示スペース効率の向上を図ること
ができる。

【００３７】

【発明の効果】本発明に係る収納箱によれば、窓部が収
納されるブリスターパッケージのうち最前列に収容され
るブリスターパッケージの収納部を外方へ向けて突出さ
せるので、集合包装箱に印刷を施さなくとも外部から収
容された商品の確認が行え、したがって、側面への印刷
を少なくすることができる。したがって、収納箱自体の
生産コストを低減させることができ、これに伴い、収納
物品、例えば商品の価格を抑えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ブリスターパッケージの斜視図である。

【図２】収納箱の展開図（切抜体の平面図）である。

【図３】収納箱の全体斜視図である。

【図４】ブリスターパッケージを収納した収納箱の全体
斜視図である。

【図５】従来の収納箱の斜視図である。

【符号の説明】

１０ブリスターパッケージ、２０収納箱、２１，２
２保持部、２３，２４補強部、３０切抜体、３１
第１の片、３２第２の片、３３第３の片、３４第
４の片、３５窓部、３６確認用窓部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】物品の形状に合わせて収納部が膨出され
て形成されるブリスターパッケージを収容する収納箱に
おいて、少なくとも一の側面に、上記収納部の外周形状と略同一
の形状に開口された窓部を有する収納箱。
【請求項２】多数のブリスターパッケージが配列され
て収納されると共に、最前列に並べられるブリスターパ
ッケージ及び最後列に並べられるブリスターパッケージ
が保持される保持部が設けられていることを特徴とする
請求項１記載の収納箱。
【請求項３】少なくとも上記一の側面以外の一の側面
に、収容されたブリスターパッケージの収容状態を確認
するための確認用窓部が形成されることを特徴とする請
求項１記載の収納箱。