JPH109277A - シャフトの収縮構造 - Google Patents

シャフトの収縮構造

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JPH109277A
JPH109277A JP16482696A JP16482696A JPH109277A JP H109277 A JPH109277 A JP H109277A JP 16482696 A JP16482696 A JP 16482696A JP 16482696 A JP16482696 A JP 16482696A JP H109277 A JPH109277 A JP H109277A
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JP
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shaft
shafts
axial direction
friction material
bolt
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JP16482696A
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Masakazu Ishikawa
正和 石川
Shigeru Hoshino
茂 星野
Shin Matsumoto
伸 松本
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組付性が良く、トルク伝達可能かつ軸方向へ
スライド可能に嵌合した両シャフトの収縮荷重が安定し
て得られるシャフトの収縮構造を提供すること。 【解決手段】 トルク伝達可能かつ軸方向へスライド可
能に嵌合した第1のシャフト11と第2のシャフト12
の嵌合部に摩擦材13が介装されてなり、両シャフト1
1,12間に所定値以上の軸方向荷重が加わったとき両
シャフト11,12が軸方向に収縮するようにしたシャ
フトの収縮構造において、摩擦材13にシャフト11と
係合する係合部(外向き爪13aとフック13d)を設
け、また両シャフト11,12間に両シャフト11,1
2の嵌合抜け側への相対移動を規制する規制手段(内向
き爪13b,13c)を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トルク伝達可能か
つ軸方向へスライド可能に嵌合した第1のシャフトと第
2のシャフトが、これら両シャフト間に所定値以上の軸
方向荷重が加わったとき、軸方向に収縮するようにした
シャフトの収縮構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上述したシャフトの収縮構造は、例えば
実開昭61−73921号公報に示されていて、同公報
に示されているシャフトの収縮構造においては、中空状
のシャフトと中実状のシャフトが摩擦材を介して軸方向
へスライド可能に嵌合されており、摩擦材として合成樹
脂,ゴム等のシートが採用されていて、該シートを中実
状のシャフトの外周に巻き付けた状態で中空状のシャフ
ト内に嵌挿するようになっている。なお、摩擦材をシー
トに代えて円筒状に形成し、これの所定位置にスリット
状の割溝を設けたものを採用する例も開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した公報に示され
ているシャフトの収縮構造においては、中実状のシャフ
トの外周に摩擦材を単に装着した状態で、これらを中空
状のシャフト内に嵌挿するようになっているため、その
嵌挿組付時に、摩擦材が中実状のシャフトから脱落する
おそれがあるばかりか、中空状のシャフト内に摩擦材が
的確に嵌挿し難くて、組付性が悪い。なお、中空状のシ
ャフト内に摩擦材が的確に嵌挿されなくて、摩擦材の組
付状態にばらつきがある場合には、両シャフトの収縮荷
重(両シャフトが軸方向に収縮するときの軸方向荷重)
が安定せず、両シャフトが的確に軸方向収縮しないこと
がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した問題
に対処すべくなされたものであり、トルク伝達可能かつ
軸方向へスライド可能に嵌合した第1のシャフトと第2
のシャフトの嵌合部に摩擦材が介装されてなり、前記両
シャフト間に所定値以上の軸方向荷重が加わったとき前
記両シャフトが軸方向に収縮するようにしたシャフトの
収縮構造において、前記摩擦材に前記両シャフトのいず
れか一方と係合する係合部を設け、また前記両シャフト
間に前記両シャフトの嵌合抜け側への相対移動を規制す
る規制手段を設けたことを特徴とする(請求項1に係る
発明)。
【0005】また、トルク伝達可能かつ軸方向へスライ
ド可能に嵌合した第1のシャフトと第2のシャフトの嵌
合部にて、嵌合部の外側にあるシャフトにボルト部材を
径方向にて進退可能に組付けて、このボルト部材の先端
部を略半球状とし、該半球状部分が嵌合部の内側にある
シャフトの外周に所定の径方向荷重にて押圧係合するよ
うにし、前記両シャフト間に所定値以上の軸方向荷重が
加わったとき前記両シャフトが軸方向に収縮するように
して、当該シャフトの収縮構造を構成した(請求項2に
係る発明)。
【0006】また、トルク伝達可能かつ軸方向へスライ
ド可能に嵌合した第1のシャフトと第2のシャフトの嵌
合部にて、嵌合部の外側にあるシャフトにねじ込み量を
調整可能な調整手段を介してボルト部材を組付けて、こ
のボルト部材の完全ねじ込みによって同ボルト部材の先
端が嵌合部の内側にあるシャフトの外周に押圧係合する
ようにし、前記両シャフト間に所定値以上の軸方向荷重
が加わったとき前記両シャフトが軸方向に収縮するよう
にして、当該シャフトの収縮構造を構成した(請求項3
に係る発明)。
【0007】
【発明の作用・効果】請求項1に係る発明においては、
摩擦材に両シャフトのいずれか一方と係合する係合部を
設け、また両シャフト間に両シャフトの嵌合抜け側への
相対移動を規制する規制手段を設けたため、摩擦材を両
シャフトのいずれか一方に係合させた状態にて両シャフ
トを嵌合組付することができ、しかもそのときには、規
制手段によって両シャフトの嵌合抜け側への相対移動が
規制されてシャフトの抜け落ち及び摩擦材の脱落を防止
することができ、摩擦材及び両シャフトの組付性を大幅
に改善することができる。また、摩擦材を両シャフトの
いずれか一方に係合させるようにしたため、摩擦材を常
に所定の位置に的確に組付けることができて、両シャフ
トの収縮荷重(両シャフトが軸方向に収縮するときの軸
方向荷重)を安定させることができ、両シャフトを所定
値以上の軸方向荷重にて的確に軸方向収縮させることが
できる。
【0008】また、請求項2に係る発明においては、嵌
合部の外側にあるシャフトに組付けたボルト部材の先端
部を略半球状とし、該半球状部分が嵌合部の内側にある
シャフトの外周に所定の径方向荷重にて押圧係合するよ
うにしたため、両シャフトが軸方向に収縮するときには
半球状部分の先端と嵌合部の内側にあるシャフトとの接
触部位に集中的に応力を発生させることができ、嵌合部
の内側にあるシャフトの外周に常に所定の圧痕を残しや
すくなる。したがって、両シャフトの収縮荷重が安定
し、両シャフトを所定値以上の軸方向荷重にて的確に軸
方向収縮させることができる。また、この発明における
組付は、両シャフトの嵌合組付とその後のボルト部材の
組付(ねじ込み)のみであるため、組付性は良い。
【0009】また、請求項3に係る発明においては、ボ
ルト部材のねじ込み量を調整手段によって調整可能であ
るため、完全ねじ込みによってボルト部材の先端が嵌合
部の内側にあるシャフトの外周に押圧係合する係合力を
調整することができて、両シャフトの収縮荷重を安定さ
せることができ、両シャフトを所定値以上の軸方向荷重
にて的確に軸方向収縮させることができる。また、この
発明における組付は、両シャフトの嵌合組付及びその後
のボルト部材のねじ込みと、必要に応じて行われる調整
手段によるねじ込み量の調整のみであるため、組付性は
良い。また、この発明においては、調整手段によるねじ
込み量の調整によって両シャフトの収縮荷重を容易に増
減調整することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を自動車用ステア
リング装置のステアリングメインシャフトとステアリン
グギヤボックスを連結する中間軸に実施した各実施形態
を図面に基づいて説明する。図1及び図2は請求項1に
係る発明の一実施形態を示していて、この実施形態にお
いては、中空状シャフト11と断面六角形状の中実状シ
ャフト12が摩擦材13を介してトルク伝達可能かつ軸
方向へスライド可能に嵌合され、また中空状シャフト1
1及び摩擦材13の中実状シャフト12に対する挟持力
が段付ナット14とボルト15によってボルト15の組
付トルクが設定値以上であれば所定値となるように構成
されている。
【0011】中空状シャフト11は、一端に自在継手用
のヨーク部11aを有し、他端に段付ナット14とボル
ト15が組付けられるクランプ部11bと摩擦材13の
外向き爪13aが係合する係合孔11cを有している。
一方、中実状シャフト12は、一端に摩擦材13の一対
の内向き爪13b,13cが係合する一対の切欠12
a,12bを有し、他端に自在継手用のヨーク部12c
を有している。
【0012】摩擦材13は、ばね鋼によって中実状シャ
フト12の五辺に沿う形状に形成されていて、中空状シ
ャフト11のクランプ部11b側端部に予め組付けられ
るようになっており、中空状シャフト11の係合孔11
cに弾撥的に係合して図1左方への軸方向移動を規制す
る外向き爪13aと、中実状シャフト12の各切欠12
a,12bにそれぞれ弾撥的に係合して中実状シャフト
12の図1左方への軸方向移動を規制するとともに図1
右方への軸方向移動を許容する内向き爪13b,13c
と、中空状シャフト11の図1左端に係合して当該摩擦
材13の図1右方への軸方向移動を規制するフック13
dを有している。なお、外向き爪13a、内向き爪13
b,13cは全て同様の形状となっている。
【0013】段付ナット14は、図2に示したように、
筒状に形成されていて、外周に段部14aを有してお
り、段部14aと先端14bにて各クランプ部11bに
係合していて、クランプ部11b間の幅が設定値L1と
なるように規定している。ボルト15は、ワッシャ16
とともに組付けられていて、クランプ部11bを貫通し
て段付ナット14に螺着されている。
【0014】上記のように構成した図1及び図2の実施
形態においては、摩擦材13に中空状シャフト11の係
合孔11cに係合して摩擦材13の図1左方への軸方向
移動を規制する外向き爪13aを設け、また摩擦材13
に中実状シャフト12の各切欠12a,12bに係合し
て中実状シャフト12の図1左方への軸方向移動を規制
する(嵌合抜け側への相対移動を規制する)内向き爪1
3b,13cを設けたため、摩擦材13を中空状シャフ
ト11に係合させた状態にて両シャフト11,12を嵌
合組付することができ、しかもそのときには、内向き爪
13b,13cによって両シャフト11,12の嵌合抜
け側への相対移動が規制されてシャフトの抜け落ち及び
摩擦材13の脱落を防止することができ、摩擦材13及
び両シャフト11,12の組付性を大幅に改善すること
ができる。
【0015】上記のような構成の実施形態では、摩擦材
13を中実状シャフト12に嵌合させておけば、その後
中空状シャフト11に押し込むだけで、その位置決めが
完了するため、この点においても組付性が非常に良い。
【0016】また、図1及び図2の実施形態において
は、摩擦材13を中空状シャフト11に外向き爪13a
とフック13dにて係合させるようにしたため、摩擦材
13を常に所定の位置(図1に示した位置)に的確に組
付けることができて、両シャフト11,12の収縮荷重
をストローク量に拘らず安定させることができ、両シャ
フト11,12を所定値以上の軸方向荷重にて的確に軸
方向収縮させることができる。
【0017】図3及び図4は請求項1に係る発明の他の
実施形態を示していて、この実施形態においては、中空
状シャフト21と断面六角形状(摩擦材23と非係合の
部位に切欠がある)中実状シャフト22が摩擦材23を
介してトルク伝達可能かつ軸方向へスライド可能に嵌合
され、また中空状シャフト21及び摩擦材23の中実状
シャフト22に対する挟持力が段付ナット24とボルト
25によってボルト25の組付トルクが設定値以上であ
れば所定値となるように構成されている。
【0018】中空状シャフト21は、一端に自在継手用
のヨーク部21aを有し、他端に段付ナット24とボル
ト25が組付けられるクランプ部21bと摩擦材23の
外向き爪23aが係合する係合孔21cを有している。
一方、中実状シャフト22は、摩擦材23と非係合の部
位に軸方向に延びる切欠22aを有し、一端に段付ナッ
ト24と係合可能なストッパ突起22bを有し、他端に
自在継手用のヨーク部22cを有している。
【0019】摩擦材23は、ばね鋼によって中実状シャ
フト22の略四辺に沿う形状に形成されていて、中空状
シャフト21のクランプ部21b側端部に予め組付けら
れるようになっており、中空状シャフト21の係合孔2
1cに弾撥的に係合して図3左方への軸方向移動を規制
する外向き爪23aと、中空状シャフト21の図3左端
に係合して当該摩擦材23の図3右方への軸方向移動を
規制するフック23bを有している。
【0020】段付ナット24は、図4に示したように、
筒状に形成されていて、外周に段部24aを有してお
り、段部24aと先端24bにて各クランプ部21bに
係合していて、クランプ部21b間の幅が設定値L2と
なるように規定している。ボルト25は、ワッシャ26
とともに組付けられていて、クランプ部21bを貫通し
て段付ナット24に螺着されている。
【0021】上記のように構成した図3及び図4の実施
形態においては、摩擦材23に中空状シャフト21の係
合孔21cに係合して摩擦材23の図3左方への軸方向
移動を規制する外向き爪23aを設け、また中実状シャ
フト22に段付ナット24との係合によって中実状シャ
フト22の図3左方への軸方向移動を規制する(嵌合抜
け側への相対移動を規制する)ストッパ突起22bを設
けたため、摩擦材23を中空状シャフト21に係合させ
た状態にて両シャフト21,22を嵌合組付することが
でき、しかもそのときには、ストッパ突起22bによっ
て両シャフト21,22の嵌合抜け側への相対移動が規
制されてシャフトの抜け落ち及び摩擦材23の脱落を防
止することができ、摩擦材23及び両シャフト21,2
2の組付性を大幅に改善することができる。
【0022】上記のような構成の実施形態では、摩擦材
23を中実状シャフト22に嵌合させておけば、その後
中空状シャフト21に押し込むだけで、その位置決めが
完了するため、この点においても組付性が非常に良い。
【0023】また、図3及び図4の実施形態において
は、摩擦材23を中空状シャフト21に外向き爪23a
とフック23bにて係合させるようにしたため、摩擦材
23を常に所定の位置(図3に示した位置)に的確に組
付けることができて、両シャフト21,22の収縮荷重
をストローク量に拘らず安定させることができ、両シャ
フト21,22を所定値以上の軸方向荷重にて的確に軸
方向収縮させることができる。
【0024】図5及び図6は請求項2に係る発明の一実
施形態を示していて、この実施形態においては、中空状
シャフト31と断面六角形状の中実状シャフト32がト
ルク伝達可能かつ軸方向へスライド可能に嵌合され、ま
た中空状シャフト31に組付けたボルト33及び鋼球3
4によって中実状シャフト32が所定の径方向荷重にて
押圧される構成となっている。
【0025】中空状シャフト31は、一端に自在継手用
のヨーク部31aを有し、他端にボルト33が組付けら
れる径方向のねじ孔部31bを有している。一方、中実
状シャフト32は、他端に自在継手用のヨーク部32a
を有している。
【0026】ボルト33は、ワッシャ35とともに中空
状シャフト31に進退可能に組付けられていて、先端に
は鋼球34が転動可能に組付けられている。鋼球34
は、ボルト33が完全にねじ込まれることによって、中
実状シャフト32の外周に押圧係合するようになってい
て、その押圧係合力、すなわち径方向荷重はワッシャ3
5の板厚調整によって所定値となるように調整されてお
り、これによって中実状シャフト32の外周に所定の圧
痕ができるようになっている。
【0027】上記のように構成した図5及び図6の実施
形態においては、中空状シャフト31に組付けたボルト
33の先端に設けた鋼球34が中実状シャフト32の外
周に所定の径方向荷重にて押圧係合するようにしたた
め、両シャフト31,32が軸方向に収縮するときには
鋼球34が中実状シャフト32の外周に常に所定の圧痕
を残すこととなる。したがって、両シャフト31,32
の収縮荷重が安定し、両シャフト31,32を所定値以
上の軸方向荷重にて的確に軸方向収縮させることができ
る。また、この実施形態においては、両シャフト31,
32の嵌合組付とその後のボルト33の組付(ねじ込
み)のみで組付が完了するため、組付性は極めて良い。
【0028】ボルト33の先端部には特に鋼球34が設
けられている必要はなく、圧痕が残しやすい(先端部分
に応力を集中させやすい)形状であれば良い。例えば、
ボルト先端部が半球状になっている構成や断面楕円状の
先端部でもよい。
【0029】図7及び図8は請求項3に係る発明の一実
施形態を示していて、この実施形態においては、中空状
シャフト41と断面六角形状の中実状シャフト42がト
ルク伝達可能かつ軸方向へスライド可能に嵌合され、ま
た中空状シャフト41に固定ナット43及び調整ナット
44を介して組付けたボルト45によって中実状シャフ
ト42が所定の径方向荷重にて押圧される構成となって
いる。
【0030】中空状シャフト41は、一端に自在継手用
のヨーク部41aを有し、他端に固定ナット43が固着
される取付孔部41bを有している。一方、中実状シャ
フト42は、ボルト45の先端面と係合する軸方向に延
びる切欠面42aを有し、一端にボルト45と係合可能
なストッパ突起42bを有し、他端に自在継手用のヨー
ク部42cを有している。
【0031】固定ナット43は、中空状シャフト41の
取付孔部41bに溶接によって固着されていて、内周に
雌ねじ部43aを有するとともに、外周に組付工具(図
示省略)のためのフランジ部43bと調整ナット44の
ための雄ねじ部43cを有している。調整ナット44
は、ボルト45の固定ナット43に対する完全ねじ込み
量(進入量)を調整するものであり、固定ナット43の
雄ねじ部43cに進退可能に組付けられている。ボルト
45は、固定ナット43の雌ねじ部43aに進退可能に
組付けられていて、その進入が調整ナット44との当接
により規制されるようになっている。
【0032】上記のように構成した図7及び図8の実施
形態においては、ボルト45のねじ込み量(進入量)を
調整ナット44によって調整可能であるため、ボルト4
5の固定ナット43に対する完全ねじ込みによってボル
ト45の先端が中実状シャフト42の外周に押圧係合す
る係合力を調整することができて、両シャフト41,4
2の収縮荷重を安定させることができ、両シャフト4
1,42を所定値以上の軸方向荷重にて的確に軸方向収
縮させることができる。
【0033】また、図7及び図8の実施形態において
は、両シャフト41,42の嵌合組付及びその後のボル
ト45の固定ナット43に対するねじ込みと、必要に応
じて行われる調整ナット44によるねじ込み量の調整の
みで組付が完了するため、組付性は良い。また、この実
施形態においては、調整ナット44によるねじ込み量の
調整によって両シャフト41,42の収縮荷重を容易に
増減調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1に係る発明の一実施形態を示す部分
縦断側面図である。
【図2】 図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】 請求項1に係る発明の他の実施形態を示す部
分縦断側面図である。
【図4】 図3の4−4線に沿った断面図である。
【図5】 請求項2に係る発明の一実施形態を示す部分
縦断側面図である。
【図6】 図5の6−6線に沿った断面図である。
【図7】 請求項3に係る発明の一実施形態を示す部分
縦断側面図である。
【図8】 図7の8−8線に沿った断面図である。
【符号の説明】
11…中空状シャフト、11c…係合孔、12…中実状
シャフト、12a,12b…切欠、13…摩擦材、13
a…外向き爪、13b,13c…内向き爪、13d…フ
ック、14…段付ナット、15…ボルト、21…中空状
シャフト、22…中実状シャフト、23…摩擦材、23
a…外向き爪、23b…フック、24…段付ナット、2
5…ボルト、31…中空状シャフト、32…中実状シャ
フト、33…ボルト、34…鋼球、41…中空状シャフ
ト、42…中実状シャフト、43…固定ナット、44…
調整ナット、45…ボルト。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルク伝達可能かつ軸方向へスライド可
    能に嵌合した第1のシャフトと第2のシャフトの嵌合部
    に摩擦材が介装されてなり、前記両シャフト間に所定値
    以上の軸方向荷重が加わったとき前記両シャフトが軸方
    向に収縮するようにしたシャフトの収縮構造において、
    前記摩擦材に前記両シャフトのいずれか一方と係合する
    係合部を設け、また前記両シャフト間に前記両シャフト
    の嵌合抜け側への相対移動を規制する規制手段を設けた
    ことを特徴とするシャフトの収縮構造。
  2. 【請求項2】 トルク伝達可能かつ軸方向へスライド可
    能に嵌合した第1のシャフトと第2のシャフトの嵌合部
    にて、嵌合部の外側にあるシャフトにボルト部材を径方
    向にて進退可能に組付けて、このボルト部材の先端部を
    略半球状とし、該半球状部分が嵌合部の内側にあるシャ
    フトの外周に所定の径方向荷重にて押圧係合するように
    し、前記両シャフト間に所定値以上の軸方向荷重が加わ
    ったとき前記両シャフトが軸方向に収縮するようにした
    シャフトの収縮構造。
  3. 【請求項3】 トルク伝達可能かつ軸方向へスライド可
    能に嵌合した第1のシャフトと第2のシャフトの嵌合部
    にて、嵌合部の外側にあるシャフトにねじ込み量を調整
    可能な調整手段を介してボルト部材を組付けて、このボ
    ルト部材の完全ねじ込みによって同ボルト部材の先端が
    嵌合部の内側にあるシャフトの外周に押圧係合するよう
    にし、前記両シャフト間に所定値以上の軸方向荷重が加
    わったとき前記両シャフトが軸方向に収縮するようにし
    たシャフトの収縮構造。
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