JPH109272A - 転がり軸受用冠型保持器 - Google Patents
転がり軸受用冠型保持器Info
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- JPH109272A JPH109272A JP18015096A JP18015096A JPH109272A JP H109272 A JPH109272 A JP H109272A JP 18015096 A JP18015096 A JP 18015096A JP 18015096 A JP18015096 A JP 18015096A JP H109272 A JPH109272 A JP H109272A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/38—Ball cages
- F16C33/41—Ball cages comb-shaped
- F16C33/412—Massive or moulded comb cages, e.g. snap ball cages
- F16C33/414—Massive or moulded comb cages, e.g. snap ball cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock comb cages
- F16C33/416—Massive or moulded comb cages, e.g. snap ball cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock comb cages made from plastic, e.g. injection moulded comb cages
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/38—Ball cages
- F16C33/3831—Ball cages with hybrid structure, i.e. with parts made of distinct materials
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2220/00—Shaping
- F16C2220/02—Shaping by casting
- F16C2220/04—Shaping by casting by injection-moulding
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 潤滑条件の厳しい環境下で使用されても昇温
による焼付が生じにくく且つ強度的にも安定した転がり
軸受用冠型保持器を提供する。 【解決手段】 潤滑及び昇温対策として有効な合成樹脂
を母材として形成された環状部材６に、ミスアラインメ
ント等の際の強度対策として有効な補強材となる金属製
芯金７を埋設して設ける。この構成により潤滑条件の厳
しい環境下においても、各素材の長所を生かした冠型保
持器とすることができる。
による焼付が生じにくく且つ強度的にも安定した転がり
軸受用冠型保持器を提供する。 【解決手段】 潤滑及び昇温対策として有効な合成樹脂
を母材として形成された環状部材６に、ミスアラインメ
ント等の際の強度対策として有効な補強材となる金属製
芯金７を埋設して設ける。この構成により潤滑条件の厳
しい環境下においても、各素材の長所を生かした冠型保
持器とすることができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、深溝玉軸受、複
列アンギュラ玉軸受等に使用される転がり軸受用冠型保
持器、特に潤滑性能がよく且つ安定した強度を備えた転
がり軸受用冠型保持器に関する。
列アンギュラ玉軸受等に使用される転がり軸受用冠型保
持器、特に潤滑性能がよく且つ安定した強度を備えた転
がり軸受用冠型保持器に関する。
【０００２】
【従来の技術】複列アンギュラ玉軸受を始め複列の転が
り軸受では、組み込み作業のしやすさから保持器は片持
タイプの保持器である冠型保持器が使用される場合が多
い。例えば、図９に示すような複列の玉軸受では、外輪
２と内輪４との間に複列の玉５，５を配置すると共に、
これらの玉５，５は左右対称に配置された冠型保持器２
３，２３で保持される。このような冠型保持器２３は、
図１０に示すように、片側に開口部２３ｃを有するポケ
ット２３ａを周方向等間隔に設けてある。そしてポケッ
ト２３ａとポケット２３ａとの間の柱部２３ｂは比較的
肉厚であるが、ポケット２３ａの背部２３ｄは比較的肉
薄となっている。尚、合成樹脂製の冠型保持器は、母材
自身にも潤滑性能を有し且つ弾性があるためモ−メント
荷重に対しても有利である。また、転がり軸受用冠型保
持器には、図１１に示すように、複列の転がり軸受用と
して金属（鉄）製の保持器３３，３３が使用される場合
もある。
り軸受では、組み込み作業のしやすさから保持器は片持
タイプの保持器である冠型保持器が使用される場合が多
い。例えば、図９に示すような複列の玉軸受では、外輪
２と内輪４との間に複列の玉５，５を配置すると共に、
これらの玉５，５は左右対称に配置された冠型保持器２
３，２３で保持される。このような冠型保持器２３は、
図１０に示すように、片側に開口部２３ｃを有するポケ
ット２３ａを周方向等間隔に設けてある。そしてポケッ
ト２３ａとポケット２３ａとの間の柱部２３ｂは比較的
肉厚であるが、ポケット２３ａの背部２３ｄは比較的肉
薄となっている。尚、合成樹脂製の冠型保持器は、母材
自身にも潤滑性能を有し且つ弾性があるためモ−メント
荷重に対しても有利である。また、転がり軸受用冠型保
持器には、図１１に示すように、複列の転がり軸受用と
して金属（鉄）製の保持器３３，３３が使用される場合
もある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】合成樹脂製の冠型保持
器は、使用した軸受の回転部分の中心軸が静止部分の中
心軸に対して傾斜するいわゆるミスアラインメントの場
合、軸の傾斜により、玉の『進み』や『遅れ』が生じる
ことがある。このような現象が生じると配置した玉の等
ピッチ性がくずれ、保持器自身に引張り又は圧縮荷重が
作用して折損することがある。特に、合成樹脂製の冠型
保持器では、図１０にも示すように、ポケット２３ａの
背部２３ｄが肉薄であるため折損の恐れがある。一方、
２サイクルエンジンのクランクシャフトの転がり軸受で
は、図１１に示すような鉄製の冠型保持器３３，３３が
使用される。このような２サイクルエンジンのクランク
シャフトに使用される転がり軸受は、燃料（ガソリン）
に混合した潤滑油で潤滑され、ガソリンと潤滑油を混合
する場合でも燃料となるガソリンの混合比率を高くして
あり、従って潤滑条件が厳しいため昇温しやすく焼付が
生じやすい、という問題がある。
器は、使用した軸受の回転部分の中心軸が静止部分の中
心軸に対して傾斜するいわゆるミスアラインメントの場
合、軸の傾斜により、玉の『進み』や『遅れ』が生じる
ことがある。このような現象が生じると配置した玉の等
ピッチ性がくずれ、保持器自身に引張り又は圧縮荷重が
作用して折損することがある。特に、合成樹脂製の冠型
保持器では、図１０にも示すように、ポケット２３ａの
背部２３ｄが肉薄であるため折損の恐れがある。一方、
２サイクルエンジンのクランクシャフトの転がり軸受で
は、図１１に示すような鉄製の冠型保持器３３，３３が
使用される。このような２サイクルエンジンのクランク
シャフトに使用される転がり軸受は、燃料（ガソリン）
に混合した潤滑油で潤滑され、ガソリンと潤滑油を混合
する場合でも燃料となるガソリンの混合比率を高くして
あり、従って潤滑条件が厳しいため昇温しやすく焼付が
生じやすい、という問題がある。
【０００４】この発明は上記する課題に着目してなされ
たものであり、潤滑条件の厳しい環境下で使用されても
昇温による焼付が生じにくく且つ強度的にも安定した転
がり軸受用冠型保持器を提供することを目的としてい
る。
たものであり、潤滑条件の厳しい環境下で使用されても
昇温による焼付が生じにくく且つ強度的にも安定した転
がり軸受用冠型保持器を提供することを目的としてい
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明は上記す
る課題を解決するために、合成樹脂を母材として形成さ
れた転がり軸受用冠型保持器において、該母材中に金属
製芯金を補強材として設けたことを特徴とする。このよ
うな手段とした転がり軸受用冠型保持器では、母材とし
て使用する合成樹脂製の環状部材が潤滑及び昇温対策と
して有効であり、金属製芯金がミスアラインメント等の
際の強度対策となる。従って、この転がり軸受用冠型保
持器では潤滑条件の厳しい環境下においても、各素材の
長所を生かすことができる。
る課題を解決するために、合成樹脂を母材として形成さ
れた転がり軸受用冠型保持器において、該母材中に金属
製芯金を補強材として設けたことを特徴とする。このよ
うな手段とした転がり軸受用冠型保持器では、母材とし
て使用する合成樹脂製の環状部材が潤滑及び昇温対策と
して有効であり、金属製芯金がミスアラインメント等の
際の強度対策となる。従って、この転がり軸受用冠型保
持器では潤滑条件の厳しい環境下においても、各素材の
長所を生かすことができる。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図１はこの発
明の第１の実施の形態の冠型保持器３を使用した複列の
転がり軸受の一部断面図である。この複列の転がり軸受
１では、軌道面２ａ，２ｂを設けた外輪２と、同じく軌
道面４ａ，４ｂを設けた内輪４との間に玉５，５を保持
した冠型保持器３，３が対称に配置されている。
態について図面を参照しながら説明する。図１はこの発
明の第１の実施の形態の冠型保持器３を使用した複列の
転がり軸受の一部断面図である。この複列の転がり軸受
１では、軌道面２ａ，２ｂを設けた外輪２と、同じく軌
道面４ａ，４ｂを設けた内輪４との間に玉５，５を保持
した冠型保持器３，３が対称に配置されている。
【０００７】図２（Ａ）は前記冠型保持器３の展開図で
あり、図２（Ｂ）は図２（Ａ）のＸ−Ｘ矢視断面図、図
２（Ｃ）は図２（Ａ）のＹ−Ｙ矢視断面図である。この
冠型保持器３は、母材に合成樹脂を用いて周方向一定間
隔に開口部６ｃ，６ｃ，・・を設けたポケット６ａ，６
ａ，・・・と柱部６ｂ，６ｂ，・・・とを形成した環状
部材６と、該環状部材６の母材中に補強部材として埋め
込むように設けた環状の金属板（金属製芯金）７と、で
構成してある。該金属板７は、前記環状部材６のポケッ
ト６ａの球面状凹部６ｅに沿うような球面状凹部（外側
は軸方向に突出させてある）７ａと平坦部７ｂとを周方
向に所定間隔に形成した波形の環状金属板としてある。
この場合、平坦部７ｂには軸方向にリベット８が固定し
てある。該金属板７の球面状凹部７ａは冠型保持器とし
て強度的に弱いポケット背部６ｄを補強する機能を有
し、また、柱部６ｂに埋め込まれる金属板７の平坦部７
ｂ及びリベット８は該柱部６ｂを補強する機能を有す
る。即ち、この冠型保持器３は、母材として合成樹脂を
用いた環状部材６に、波形に形成し且つ平坦部をリベッ
トで固定した環状の金属板（金属製芯金）７を補強材と
して埋め込んで構成したものである。
あり、図２（Ｂ）は図２（Ａ）のＸ−Ｘ矢視断面図、図
２（Ｃ）は図２（Ａ）のＹ−Ｙ矢視断面図である。この
冠型保持器３は、母材に合成樹脂を用いて周方向一定間
隔に開口部６ｃ，６ｃ，・・を設けたポケット６ａ，６
ａ，・・・と柱部６ｂ，６ｂ，・・・とを形成した環状
部材６と、該環状部材６の母材中に補強部材として埋め
込むように設けた環状の金属板（金属製芯金）７と、で
構成してある。該金属板７は、前記環状部材６のポケッ
ト６ａの球面状凹部６ｅに沿うような球面状凹部（外側
は軸方向に突出させてある）７ａと平坦部７ｂとを周方
向に所定間隔に形成した波形の環状金属板としてある。
この場合、平坦部７ｂには軸方向にリベット８が固定し
てある。該金属板７の球面状凹部７ａは冠型保持器とし
て強度的に弱いポケット背部６ｄを補強する機能を有
し、また、柱部６ｂに埋め込まれる金属板７の平坦部７
ｂ及びリベット８は該柱部６ｂを補強する機能を有す
る。即ち、この冠型保持器３は、母材として合成樹脂を
用いた環状部材６に、波形に形成し且つ平坦部をリベッ
トで固定した環状の金属板（金属製芯金）７を補強材と
して埋め込んで構成したものである。
【０００８】この第１の実施の形態における冠型保持器
３を製作する場合には、金型（図示省略）内にリベット
８を固定した波形の環状の金属板７を配置し、合成樹脂
を射出成形して製作する。環状部材６の柱部６ｂにリベ
ット８を埋設するのは、ミスアラインメント等により玉
５の進み遅れが生じた場合、該柱部６ｂに生じるねじれ
に対する補強対策である。また、リベット８を金属板７
の平坦部７ｂに固定するのは製作する上での容易さとコ
スト低減のためであるが、実施の形態で示すものより長
い金属棒を平坦部７ｂに固定してもよい。尚、前記環状
部材６のポケット６ａの背部６ｄの孔６ｆは、射出成形
時金型に合成樹脂を注入する際使用する金属板７支持用
のピンを抜いた後形成される孔である。
３を製作する場合には、金型（図示省略）内にリベット
８を固定した波形の環状の金属板７を配置し、合成樹脂
を射出成形して製作する。環状部材６の柱部６ｂにリベ
ット８を埋設するのは、ミスアラインメント等により玉
５の進み遅れが生じた場合、該柱部６ｂに生じるねじれ
に対する補強対策である。また、リベット８を金属板７
の平坦部７ｂに固定するのは製作する上での容易さとコ
スト低減のためであるが、実施の形態で示すものより長
い金属棒を平坦部７ｂに固定してもよい。尚、前記環状
部材６のポケット６ａの背部６ｄの孔６ｆは、射出成形
時金型に合成樹脂を注入する際使用する金属板７支持用
のピンを抜いた後形成される孔である。
【０００９】この発明の転がり軸受用冠型保持器３を上
記構成とすれば、母材として合成樹脂を使用した環状部
材６が潤滑及び昇温対策として有効となり、金属板（金
属製芯金）７がミスアラインメント時の強度対策とな
る。従って、この転がり軸受用冠型保持器は使用される
環境下において、各素材の長所を生かすことができる。
記構成とすれば、母材として合成樹脂を使用した環状部
材６が潤滑及び昇温対策として有効となり、金属板（金
属製芯金）７がミスアラインメント時の強度対策とな
る。従って、この転がり軸受用冠型保持器は使用される
環境下において、各素材の長所を生かすことができる。
【００１０】図３はこの発明の第２の実施の形態の冠型
保持器３を使用した複列の転がり軸受の一部断面図であ
り、図４（Ａ）は、この冠型保持器３の一部展開図、図
４（Ｂ）は図４（Ａ）のＸ−Ｘ矢視断面図である。該冠
型保持器３は、母材を合成樹脂製とした環状部材６の周
方向一定間隔にポケット６ａと柱部６ｂを形成すると共
に、該環状部材６中に断面がＬ字形の環状の金属板９を
埋め込んで形成してある。この場合、該Ｌ字型の環状の
金属板９は、軸方向の横板９１と軸方向に対して直角方
向の縦板９２とで形成されるが、軸方向の横板９１に
は、そのポケット６ａの球面状凹部６ｅに沿って半円状
の切り込み９１ａが設けてある。この実施例では、環状
部材６のポケット６ａの背部６ｄはＬ字形を構成する縦
板９２で補強され、柱部６ｂはＬ字形を構成する縦板部
９１及び横板９２で補強されることになる。この実施例
では、ポケット６ａとポケット６ａとの間の柱部６ｂに
はＬ字型の補強材（骨格）があるため剛性的に強い保持
器とすることができる。
保持器３を使用した複列の転がり軸受の一部断面図であ
り、図４（Ａ）は、この冠型保持器３の一部展開図、図
４（Ｂ）は図４（Ａ）のＸ−Ｘ矢視断面図である。該冠
型保持器３は、母材を合成樹脂製とした環状部材６の周
方向一定間隔にポケット６ａと柱部６ｂを形成すると共
に、該環状部材６中に断面がＬ字形の環状の金属板９を
埋め込んで形成してある。この場合、該Ｌ字型の環状の
金属板９は、軸方向の横板９１と軸方向に対して直角方
向の縦板９２とで形成されるが、軸方向の横板９１に
は、そのポケット６ａの球面状凹部６ｅに沿って半円状
の切り込み９１ａが設けてある。この実施例では、環状
部材６のポケット６ａの背部６ｄはＬ字形を構成する縦
板９２で補強され、柱部６ｂはＬ字形を構成する縦板部
９１及び横板９２で補強されることになる。この実施例
では、ポケット６ａとポケット６ａとの間の柱部６ｂに
はＬ字型の補強材（骨格）があるため剛性的に強い保持
器とすることができる。
【００１１】次に、図５はこの発明の第３の実施の形態
の冠型保持器３を使用した複列の転がり軸受の一部断面
図であり、図６（Ａ）は、この冠型保持器３の一部展開
図、図６（Ｂ）は図６（Ａ）のＸ−Ｘ矢視断面図であ
る。該冠型保持器３は、母材を合成樹脂製とした環状部
材６の周方向一定間隔にポケット６ａと柱部６ｂを形成
すると共に、該環状部材６のポケット６ａの背部６ｄ側
の中に断面がＩ字形の環状の金属板１０が埋め込んであ
る。この場合、金属板１０は、環状部材６のポケット６
ａの背部６ｄ及び柱部６ｂの端部を補強するのみであ
る。この実施例は、環状部材６のポケット６ａの背部６
ｄを補強する必要がある冠形保持器の強度対策となる。
また、玉を配置するポケット６ａとポケット６ａの間の
柱部６ｂには補強材（骨格）がないため、中にゴム材を
含有した合成樹脂材を使用すれば、玉の等ピッチくずれ
を弾性変形により吸収させることができる。
の冠型保持器３を使用した複列の転がり軸受の一部断面
図であり、図６（Ａ）は、この冠型保持器３の一部展開
図、図６（Ｂ）は図６（Ａ）のＸ−Ｘ矢視断面図であ
る。該冠型保持器３は、母材を合成樹脂製とした環状部
材６の周方向一定間隔にポケット６ａと柱部６ｂを形成
すると共に、該環状部材６のポケット６ａの背部６ｄ側
の中に断面がＩ字形の環状の金属板１０が埋め込んであ
る。この場合、金属板１０は、環状部材６のポケット６
ａの背部６ｄ及び柱部６ｂの端部を補強するのみであ
る。この実施例は、環状部材６のポケット６ａの背部６
ｄを補強する必要がある冠形保持器の強度対策となる。
また、玉を配置するポケット６ａとポケット６ａの間の
柱部６ｂには補強材（骨格）がないため、中にゴム材を
含有した合成樹脂材を使用すれば、玉の等ピッチくずれ
を弾性変形により吸収させることができる。
【００１２】図７（Ａ）は、この発明の転がり軸受用冠
型保持器３の第４の実施の形態の一部展開図であり、図
７（Ｂ）は図７（Ａ）のＸ−Ｘ矢視断面図である。即
ち、この実施例では冠型保持器３の合成樹脂製の環状部
材６のポケット６ａの背部６ｄ及び周囲に分離骨格（金
属製芯金（線材））１１，１１，・・・を埋設して補強
するものである。このように冠型保持器３の合成樹脂を
母材とする環状部材６の最弱部であるポケット６ａの背
部６ｄのみを補強するような分離骨格（金属製芯金）１
１を埋設してもよい。しかし、図７に示すタイプのもの
は製作上困難性も考えられるので、図８に示す第５の実
施の形態のように、合成樹脂製の環状部材６に、柱部６
ｂ内で周方向に連結した環状の金属線材（金属製芯金）
１１’を埋設するようなタイプとしてもよい。
型保持器３の第４の実施の形態の一部展開図であり、図
７（Ｂ）は図７（Ａ）のＸ−Ｘ矢視断面図である。即
ち、この実施例では冠型保持器３の合成樹脂製の環状部
材６のポケット６ａの背部６ｄ及び周囲に分離骨格（金
属製芯金（線材））１１，１１，・・・を埋設して補強
するものである。このように冠型保持器３の合成樹脂を
母材とする環状部材６の最弱部であるポケット６ａの背
部６ｄのみを補強するような分離骨格（金属製芯金）１
１を埋設してもよい。しかし、図７に示すタイプのもの
は製作上困難性も考えられるので、図８に示す第５の実
施の形態のように、合成樹脂製の環状部材６に、柱部６
ｂ内で周方向に連結した環状の金属線材（金属製芯金）
１１’を埋設するようなタイプとしてもよい。
【００１３】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明の転がり
軸受用冠型保持器によれば、ミスアラインメントで玉の
進み・遅れにより等ピッチがくずれ引っ張り荷重や圧縮
荷重がかかっても尚強度を維持して破損を防止すること
ができる。また、母材として冠型保持器の母材として合
成樹脂を使用しているので、潤滑条件の厳しい環境でも
潤滑性を維持させ且つ摩擦による昇温を押さえ焼付を防
止することができる。
軸受用冠型保持器によれば、ミスアラインメントで玉の
進み・遅れにより等ピッチがくずれ引っ張り荷重や圧縮
荷重がかかっても尚強度を維持して破損を防止すること
ができる。また、母材として冠型保持器の母材として合
成樹脂を使用しているので、潤滑条件の厳しい環境でも
潤滑性を維持させ且つ摩擦による昇温を押さえ焼付を防
止することができる。
【図１】この発明の第１の実施の形態の冠型保持器を使
用した複列の転がり軸受の一部断面図である。
用した複列の転がり軸受の一部断面図である。
【図２】図２（Ａ）はこの発明の第１の実施の形態の冠
型保持器の展開図であり、図２（Ｂ）は図２（Ａ）のＸ
−Ｘ矢視断面図、図２（Ｃ）は図２（Ａ）のＹ−Ｙ矢視
断面図である。
型保持器の展開図であり、図２（Ｂ）は図２（Ａ）のＸ
−Ｘ矢視断面図、図２（Ｃ）は図２（Ａ）のＹ−Ｙ矢視
断面図である。
【図３】この発明の第２の実施の形態の冠型保持器を使
用した複列の転がり軸受の一部断面図である。
用した複列の転がり軸受の一部断面図である。
【図４】図４（Ａ）は、この発明の第２の実施の形態の
冠型保持器を使用した複列の転がり軸受の一部展開図、
図４（Ｂ）は図４（Ａ）のＸ−Ｘ矢視断面図である。
冠型保持器を使用した複列の転がり軸受の一部展開図、
図４（Ｂ）は図４（Ａ）のＸ−Ｘ矢視断面図である。
【図５】この発明の第３の実施の形態の冠型保持器を使
用した複列の転がり軸受の一部断面図である。
用した複列の転がり軸受の一部断面図である。
【図６】図６（Ａ）は、この発明の第３の実施の形態の
冠型保持器を使用した複列の転がり軸受の一部展開図、
図６（Ｂ）は図６（Ａ）のＸ−Ｘ矢視断面図である。
冠型保持器を使用した複列の転がり軸受の一部展開図、
図６（Ｂ）は図６（Ａ）のＸ−Ｘ矢視断面図である。
【図７】図７（Ａ）は、この発明の第４の実施の形態の
転がり軸受用冠型保持器の一部展開図であり、図７
（Ｂ）は図７（Ａ）のＸ−Ｘ矢視断面図である。
転がり軸受用冠型保持器の一部展開図であり、図７
（Ｂ）は図７（Ａ）のＸ−Ｘ矢視断面図である。
【図８】この発明の第５の実施の形態の転がり軸受用冠
型保持器の一部展開図である。
型保持器の一部展開図である。
【図９】従来の樹脂製の冠型保持器を使用した複列の転
がり軸受の一部断面図である。
がり軸受の一部断面図である。
【図１０】図９に示す複列の転がり軸受に使用される冠
型保持器の斜視図である。
型保持器の斜視図である。
【図１１】従来の鉄製の冠型保持器を使用した複列の転
がり軸受の一部断面図である。
がり軸受の一部断面図である。
１ 転がり軸受 ３ 冠型保持器 ６ 合成樹脂製環状部材 ６ａ ポケット ６ｂ 柱部 ６ｄ ポケット背部 ７ 環状の金属板（金属製芯金） ７ａ 球面状凹部 ７ｂ 平坦部 ８ リベット ９ 環状の金属板（金属製芯金） ９１ 横板部 ９１ａ 半円状の切り込み ９２ 縦板部 １０ 環状の金属板（金属製芯金） １１ 分離骨格（金属製芯金（線材）） １１’ 環状の金属製芯金（線材）
Claims (1)
- 【請求項１】 合成樹脂を母材として形成された転がり
軸受用冠型保持器において、該母材中に金属製芯金を補
強材として設けたことを特徴とする転がり軸受用冠型保
持器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18015096A JPH109272A (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | 転がり軸受用冠型保持器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18015096A JPH109272A (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | 転がり軸受用冠型保持器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH109272A true JPH109272A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=16078280
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18015096A Pending JPH109272A (ja) | 1996-06-19 | 1996-06-19 | 転がり軸受用冠型保持器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH109272A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007058351A1 (ja) * | 2005-11-18 | 2007-05-24 | Nsk Ltd. | 樹脂製保持器及び転がり軸受 |
| DE102012204831A1 (de) * | 2012-03-27 | 2013-10-02 | Aktiebolaget Skf | Wälzlagerkäfig |
| WO2020135902A1 (de) * | 2018-12-27 | 2020-07-02 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Kugellagerkäfig |
| IT202100029609A1 (it) * | 2021-11-24 | 2023-05-24 | Skf Ab | Unita’ cuscinetto con gabbia di ritenzione rinforzata |
-
1996
- 1996-06-19 JP JP18015096A patent/JPH109272A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007058351A1 (ja) * | 2005-11-18 | 2007-05-24 | Nsk Ltd. | 樹脂製保持器及び転がり軸受 |
| JPWO2007058351A1 (ja) * | 2005-11-18 | 2009-05-07 | 日本精工株式会社 | 樹脂製保持器及び転がり軸受 |
| US20090220181A1 (en) * | 2005-11-18 | 2009-09-03 | Nsk Ltd. | Resin Cage and Rolling Bearing |
| JP4766051B2 (ja) * | 2005-11-18 | 2011-09-07 | 日本精工株式会社 | 樹脂製保持器及び転がり軸受 |
| US8303192B2 (en) | 2005-11-18 | 2012-11-06 | Nsk Ltd. | Resin cage and rolling bearing |
| DE102012204831A1 (de) * | 2012-03-27 | 2013-10-02 | Aktiebolaget Skf | Wälzlagerkäfig |
| WO2020135902A1 (de) * | 2018-12-27 | 2020-07-02 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Kugellagerkäfig |
| IT202100029609A1 (it) * | 2021-11-24 | 2023-05-24 | Skf Ab | Unita’ cuscinetto con gabbia di ritenzione rinforzata |
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