JPH109263A - リニアボールベアリング - Google Patents

リニアボールベアリング

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JPH109263A
JPH109263A JP16478196A JP16478196A JPH109263A JP H109263 A JPH109263 A JP H109263A JP 16478196 A JP16478196 A JP 16478196A JP 16478196 A JP16478196 A JP 16478196A JP H109263 A JPH109263 A JP H109263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer cylinder
retainer
axial
ball
ball bearing
Prior art date
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Pending
Application number
JP16478196A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Osawa
信行 大沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
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Publication of JPH109263A publication Critical patent/JPH109263A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外筒内に収められた保持器の軸方向の移動を規
制する部材として、止め輪に代わる取り付け・取り外し
が容易な部材が設けられたリニアボールベアリングを提
供する。 【解決手段】保持器2の軸方向端部に、周方向の複数箇
所から径方向外側に突出する弾性突起4を形成し、この
弾性突起4を外筒1の軸方向端部に設けた係合面13a
に係合する。この弾性突起4を径方向内側に縮ませなが
ら保持器2を外筒1内に押し込み、弾性突起4の係合面
4aを外筒1の係合面13aに係合させることで、保持
器2を外筒1に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測定機器、事務
機、OA機器、工作機械周辺設備、各種製造設備等の直
線運動案内軸受として用いられるリニアボールベアリン
グに関する。
【0002】
【従来の技術】直線運動案内軸受として用いられるリニ
アボールベアリングは、複数の軸方向凹部を内周面に形
成した外筒と、この外筒の軸方向凹部に嵌合する凸部を
有して前記外筒に内嵌する保持器と、この保持器の周面
に設けたボール案内路およびボール循環案内通路に転動
自在に配された多数のボールとを備えている。そして、
従来のリニアボールベアリングでは、外筒の軸方向両端
部に内周溝が設けてあり、この内周溝に止め輪をはめる
ことで外筒内に収められた保持器の軸方向の移動が規制
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この止め輪には、通
常、外筒の内周溝への取り付け・取り外しの際に工具の
先端を差し入れるための孔や切欠部が形成されている
が、寸法の小さなリニアボールベアリングでは、スペー
スの都合上、このような孔や切欠部を止め輪に設けられ
ない場合があり、この場合には、一度組み立てた後で止
め輪を外すのが困難であった。すなわち、リニアボール
ベアリングでは、組立後に、軸との隙間の調整等のため
に止め輪を外してボールを交換することがあるが、孔や
切欠部のない止め輪の場合にはこの作業に長時間を要す
ることになる。
【0004】そのため、寸法の小さなリニアボールベア
リングの場合、止め輪と外筒の内周溝とのはめ合いを緩
く設定して、止め輪を外しやすいようにすることも行わ
れているが、緩すぎると使用中に止め輪が外れる恐れが
あるため、この方法はあまり好ましい方法ではない。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点に
着目してなされたものであり、外筒内に収められた保持
器の軸方向の移動を規制する部材として、止め輪に代わ
る取り付け・取り外しが容易な部材が設けられたリニア
ボールベアリングを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、複数の軸方向凹部を内周面に形成した外
筒と、この外筒の軸方向凹部に嵌合する凸部を有して前
記外筒に内嵌し、且つ前記外筒の隣合う軸方向凹部の間
の内周面に対応させて径方向に貫通する軸方向のボール
案内路が形成され、且つこのボール案内路に接続され前
記外筒の軸方向凹部に対応させてボール循環案内通路を
形成した保持器と、この保持器のボール案内路およびボ
ール循環案内通路に転動自在に配された多数のボール
と、を備えたリニアボールベアリングにおいて、前記保
持器の軸方向両端部に、径方向外側に突出し前記外筒の
軸方向両端部に設けた係合面に係合する突起を有し、こ
れらの突起のうちの少なくとも一方は、周方向の複数箇
所から独立に突出した弾性突起からなることを特徴とす
るリニアボールベアリングを提供する。
【0007】すなわち、このリニアボールベアリングに
は、保持器の軸方向一端部の突起を周方向の複数箇所か
ら独立に突出した弾性突起とし、他端部の突起を周方向
に連続するフランジ状に形成したもの、軸方向両端部の
突起を周方向の複数箇所から独立に突出した弾性突起と
したものなどが含まれる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態で
あるリニアボールベアリングを示す部分断面正面図、図
2は保持器の正面図であり、図3は保持器の側面図であ
る。なお、図1の部分断面は、図3のB−B線断面に相
当する。
【0009】図1に示すように、鋼製で円筒状の外筒1
の内周面に、等角間隔で軸方向に延長する円弧状凹部1
1および円弧状凸部12が交互に隣接されて形成されて
おり、この外筒1に保持器2が内嵌されている。
【0010】保持器2は、図1〜3に示すように、外周
面に外筒1の円弧状凹部11および円弧状凸部12に係
合する円弧状凸部21および円弧状凹部22が交互に隣
接して軸方向に形成され、これら円弧状凸部21と円弧
状凹部22間に長円形の環状溝23が形成されている。
【0011】これら環状溝23の夫々は、外筒1の円弧
状凸部12に対応する位置に内周面に貫通させて設けた
ボール案内路23Aと、外筒1の円弧状凹部11に対応
する位置に形成された直線部23bおよびボール案内路
23Aの両端から半円状に湾曲する湾曲部23cで構成
されたボール循環案内通路23Bとを備えている。ま
た、ボール循環案内通路23Bの湾曲部23cに、ボー
ル案内路23Aのボールを掬い上げる掬い部23dが形
成されている。
【0012】そして、各環状溝23内に多数のボール3
が転動自在に配設され、これらのボール3は外筒1の内
周面に接触して案内され、ボール案内路23Aは、ボー
ル3の一部を内周面から突出させて軸方向に案内し、ボ
ール循環案内通路23Bは、ボール案内路23Aの掬い
部23dから掬い上げられたボール3を無負荷状態で循
環させる。
【0013】一方、保持器2の軸方向一端部には、図2
および3に示すように、保持器21の端面25より外側
で、各円弧状凸部21の外周面から径方向外側に所定寸
法だけ突出する爪状の弾性突起4が形成されている。す
なわち、保持器2の周方向に90°間隔で四つの弾性突
起4が設けてある。なお、図3における弾性突起4は図
2のA−A線断面を示し、また、この図に想像線で示す
ように、外筒1は保持器2より所定寸法だけ長く形成さ
れ、外筒1の端面13を段状に形成して、保持器2の端
面25に沿う係合面13aが設けてある。
【0014】弾性突起4は、外筒1の係合面13aに係
合させる係合面4aを保持器2の端面25に沿った面に
有するとともに、立ち上げ部41により保持器2の円弧
状凸部21の端面25から立ち上げられている。また、
この弾性突起4は、厚さ方向の係合面4a側から反対側
に向けて径が小さくなるテーパ状に面取りされた形状に
なっている。
【0015】そして、保持器2の軸方向他端部には、図
3に示すように、保持器2の外周より大きく外筒1の係
合面13aの外周円より小さな円を外形とするフランジ
5が形成されている。
【0016】なお、弾性突起4の保持器2の径方向外側
への突出寸法は、弾性突起4の弾性定数に応じて、弾性
変形させて保持器2を外筒1に挿入することが可能な値
とする。また、弾性突起4およびフランジ5は保持器2
と一体に、同一材料の合成樹脂の射出成形によって形成
されていることが好ましいが、弾性突起4およびその周
辺部分を別材料で成形し、これを一体成形された保持器
2に固定することで一体化してもよい。なお、弾性突起
4の材質としてはばね用鋼等が挙げられ、特に弾性突起
4を保持器2と一体に同一材料で射出成形する場合は、
POM(ポリアセタール樹脂)やPA(ポリアミド樹
脂)を用いることが好ましい。
【0017】したがって、このリニアボールベアリング
は、外筒1の円弧状凹部11に円弧状凸部21を合わせ
るとともに、径方向内側向きの力を加えて弾性突起4を
弾性変形させた状態で、弾性突起4が形成されている側
から保持器2を外筒1内に押し込み、弾性突起4を外筒
1の係合面13aより外側に出して、その係合面4aを
外筒1の一方の係合面13aに接触させることにより組
み立てられる。そして、弾性突起4を外筒1の係合面1
3aに接触させると、フランジ5の保持器2との境界側
の縁面51が外筒1の他方の係合面13aに押し当たる
ため、保持器2に一体化された弾性突起4とフランジ5
により、止め輪のような別部材を用いないで、外筒1内
に収められた保持器2の軸方向の移動を規制することが
できる。また、保持器2の取り外しの際には、弾性突起
4に径方向内側向きの力を加えることでフランジ5側か
ら保持器2を抜くことができるため、組立および組立後
の分解にかかる時間が低減される。
【0018】また、弾性突起4とフランジ5を外筒1の
係合面13aに係合させることで、外筒1内に収められ
た保持器2の軸方向の移動が規制されるため、加工コス
トの高い周溝を形成する必要のある従来の止め輪による
規制と比較して、外筒の加工にかかるコストを低減する
ことができる。しかしながら、本発明のリニアボールベ
アリングでは、図4に示すように、従来の周溝16が形
成された外筒1を用いることもでき、この場合には周溝
16の内側の側面16aを係合面として弾性突起4を係
合させる。また、この図に示すように、弾性突起4の径
方向内側などにスリット42を設けると、弾性突起4を
径方向内側に縮ませ易くなるため、保持器2の外筒1へ
の取り付けおよび取り外しがし易くなる。
【0019】なお、前記実施形態では、四つの弾性突起
4をそれぞれ円弧状凸部21から径方向外側に突出させ
ているが、弾性突起4は円弧状凹部22から突出させて
もよく、その数も四つに限定されない。また、前記実施
形態では、弾性突起4を保持器21の端面25より外側
に形成しているが、図5に示すように、保持器2の長さ
を外筒1とほぼ同じにして、保持器2の端面25より外
側に弾性突起4が出ないようにしてもよい。また、同図
に示すように、外筒1の係合面13a近傍の内周面に係
合面13a側に径が拡がるテーパ14を設けると、保持
器2の外筒1への取り付けおよび取り外しの際に、弾性
突起4の係合面13aへの付け外しがし易くなるため好
ましい。
【0020】また、前記実施形態では、保持器2の軸方
向一端に弾性突起4を設け、他端にはフランジ5を設け
ているが、両端に弾性突起4を設けてもよい。なお、前
記実施形態のように、両端に弾性突起4を設けた場合よ
り他端にフランジ5を設けた方が、外筒1内に収められ
た保持器2の軸方向への規制がより確実となる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
保持器の軸方向一端部に設けた弾性突起を弾性変形させ
た状態で保持器を外筒内に通し、この弾性突起を外筒の
軸方向一端部に設けた係合面に係合させるとともに、他
端部に設けた突起を外筒の他端部側の係合面に係合させ
ることで、外筒内に収められた保持器の軸方向の移動を
規制することができる。これにより、従来のように止め
輪を用いる場合と比べて、リニアボールベアリングの組
立・分解にかかる作業時間が低減されるとともに、製品
コストを低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるリニアボールベアリ
ングを示す部分断面正面図である。
【図2】図1のリニアボールベアリングにおける保持器
を示す正面図である。
【図3】図1のリニアボールベアリングにおける保持器
を示す側面図である。
【図4】弾性突起および外筒の係合面に関する別の実施
形態を示す断面図である。
【図5】弾性突起の別の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 外筒 2 保持器 3 ボール 4 弾性突起 4a 弾性突起の係合面 11 円弧状凹部(軸方向凹部) 13a 外筒の係合面 21 円弧状凸部 23A ボール案内路 23B ボール循環案内通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の軸方向凹部を内周面に形成した外
    筒と、この外筒の軸方向凹部に嵌合する凸部を有して前
    記外筒に内嵌し、且つ前記外筒の隣合う軸方向凹部の間
    の内周面に対応させて径方向に貫通する軸方向のボール
    案内路が形成され、且つこのボール案内路に接続され前
    記外筒の軸方向凹部に対応させてボール循環案内通路を
    形成した保持器と、この保持器のボール案内路およびボ
    ール循環案内通路に転動自在に配された多数のボール
    と、を備えたリニアボールベアリングにおいて、 前記保持器の軸方向両端部に、径方向外側に突出し前記
    外筒の軸方向両端部に設けた係合面に係合する突起を有
    し、これらの突起のうちの少なくとも一方は、周方向の
    複数箇所から独立に突出した弾性突起からなることを特
    徴とするリニアボールベアリング。
JP16478196A 1996-06-25 1996-06-25 リニアボールベアリング Pending JPH109263A (ja)

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JP16478196A JPH109263A (ja) 1996-06-25 1996-06-25 リニアボールベアリング

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JP16478196A JPH109263A (ja) 1996-06-25 1996-06-25 リニアボールベアリング

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JPH109263A true JPH109263A (ja) 1998-01-13

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ID=15799835

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JP16478196A Pending JPH109263A (ja) 1996-06-25 1996-06-25 リニアボールベアリング

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JP (1) JPH109263A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015045365A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 日本トムソン株式会社 リニアブッシング
JP2018138816A (ja) * 2017-02-24 2018-09-06 日本ベアリング株式会社 直線運動装置
CN110374993A (zh) * 2018-04-13 2019-10-25 银鼎精密元件(上海)有限公司 线性滑轨之滑块结构

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015045365A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 日本トムソン株式会社 リニアブッシング
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Effective date: 20040907

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Effective date: 20050105

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