JPH1091783A - 画像位置合わせ方法、ファクス文字認識装置及びコンピュータ記憶媒体 - Google Patents

画像位置合わせ方法、ファクス文字認識装置及びコンピュータ記憶媒体

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JPH1091783A
JPH1091783A JP8240154A JP24015496A JPH1091783A JP H1091783 A JPH1091783 A JP H1091783A JP 8240154 A JP8240154 A JP 8240154A JP 24015496 A JP24015496 A JP 24015496A JP H1091783 A JPH1091783 A JP H1091783A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帳票上に特別のマークを設けることなく、少
ない計算量で、2つの帳票画像の位置合わせを行う。 【解決手段】 FAXOCR装置において、ファクスか
らの入力画像より線分の十字点を抽出し(2)、抽出さ
れた十字点と、参照画像より予め抽出された十字点との
対応付けをする(3)。対応した十字点間の位置関係に
基づき参照画像に対する入力画像の位置ずれ/回転/変
倍の補正式を作成し、入力画像を補正することにより両
画像を位置合わせする(4)。入力画像の補正画像より
文字画像領域を切り出し(5)、文字認識する(6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、画像処理の分野に係
り、特に、文書や帳票の画像の位置合わせ技術及びその
関連技術の分野に関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理分野において、2枚以上の同種
の画像を位置合わせしたい場合が少なくない。例えば、
ファクシミリで送られてきた帳票の画像中から必要な記
載事項を切り出し、文字認識を行うファクス文字認識装
置(FAXOCR装置)においては、受信した画像から
必要な記載事項を精度良く切り出すために、それに先だ
ち、受信画像を、基準として予め用意された画像(参照
画像)と位置合わせする必要がある。このような画像の
位置合わせに関しては多くの従来技術が知られている
が、その代表的なものと、その問題点を次に述べる。
【0003】従来技術1:特開昭63−3388号公報
に記載のように、画像上の代表点において、少しずつ画
像をずらしてパターンマッチングを行い、類似度の関数
を重み係数として用いて画像の位置ずれを検出する。し
かし、この方法は、少しずつずらして、その度にマッチ
ング処理を行う必要があるので、計算量が非常に多くな
る。また、ずれ量が大きい場合には、ずらし幅を大きく
とらなければならないので、計算量は膨大になる。ずら
し幅を大きくとった場合には、誤ってローカルピークを
検出する恐れがある。
【0004】従来技術2:特公平2−54495号公報
に記載のように、X方向,Y方向の積算射影の最もよく
一致するずれ量を算出し、それを画像間のずれ量とす
る。しかし、この方法は、画像の変倍及び/又は回転が
ある場合に精度が落ちる。また、画像の内容が完全に一
致しない場合(例えば、空の帳票とデータ記入済みの帳
票との位置合わせの場合)、精度の低下が予想される。
【0005】従来技術3:特開平4−261259号公
報に記載のように、画像中の所定のマークを形状認識手
法により抽出することによって、画像のずれを検出して
補正する。しかし、この方法は、帳票の所定の位置に予
め所定のマークを印字する必要がある。所定のマークが
汚れている場合には形状認識による検出が困難となる。
また、所定のマークから遠い部分の補正精度の低下が避
けられない。帳票に所定のマークを多数印字すれば、そ
のような不都合を減らし信頼性を向上させることができ
るが、帳票のデザインを困難にする。
【0006】従来技術4:特開平4−336677号公
報に記載のように、ウインドウ領域内でテンプレート画
像を動かしながら最もマッチングのとれる位置を探し、
それを真の対応点として画像の位置合わせを行う。この
方法には、前記従来技術1と同様の問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、位置
ずれ/回転/変倍のある画像の位置合わせを、特定のマ
ーク等を用いずに、少ない計算量で精度よく行う方法を
提供することである。本発明のもう一つの目的は、ファ
クシミリ通信によって入力された帳票画像上の情報を精
度よく抽出するファクス文字認識装置を提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1乃至6の各項記
載の発明によれば、2つの画像より線分が十字交差する
十字点が抽出され、両画像より抽出された十字点の対応
付けが行われ、両画像の対応付けられた十字点間の位置
関係に基づいて一方の画像の他方の画像に対する位置ず
れ、回転及び変倍を補正するための補正式が決定され
る。
【0009】十字点の抽出に関しては、画像に対し特定
の形状のマスクを用いたマスク処理が施され、マスク処
理後の画像より黒画素連結成分が抽出され、抽出された
黒画素連結成分のうちで大きさの適当な黒画素連結成分
が十字点として抽出される(請求項2)。より好ましく
は、画像に特定の形状のマスクを用いたマスク処理が施
され、マスク処理後の画像より黒画素連結成分が抽出さ
れるとともに、マスク処理が施されない画像より黒画素
成分が抽出され、マスク処理後の画像より抽出された大
きさが適当な黒画素連結成分のうちで、マスク処理を施
されない画像より抽出されたある特定の大きさを持つ黒
画素連結成分の一部でない黒画素連結成分が十字点とし
て抽出される(請求項3)。
【0010】十字点の対応付けに関しては、一方の画像
の十字点と、その位置を中心とした特定の大きさの探索
範囲内に存在する他方の画像の十字点とが対応付けられ
る(請求項4)。しかし、一方の画像の十字点の位置を
中心とした探索範囲内に他方の画像の十字点が複数存在
するときには、それら十字点は対応付けされず(請求項
5)、また好ましくは、十字点を構成する線分の太さの
相違が許容値を超える十字点は対応付けの対象から除外
される(請求項6)。
【0011】請求項7又は8記載の発明によればファク
ス文字認識装置が提供されるが、このファクス文字認識
装置はファクシミリにより送られてきた記入済み帳票の
画像を入力画像として取り込む手段と、請求項4、5又
は6記載の発明の方法によって入力画像の、それと同一
フォームの未記入状態の帳票の画像との位置ずれ、回転
及び変倍を補正するための補正式を決定する手段と、決
定された補正式に従って入力画像を補正する手段と、補
正後の入力画像より予め位置指定された文字画像領域を
切り出す手段と、切り出された文字画像領域に対し文字
認識を行う手段とを具備する(請求項7)。好ましく
は、未記入帳票画像の十字点は予め抽出され、その十字
点に関する情報が保存されており、この情報が入力画像
の補正式の決定に用いられる(請求項8)。
【0012】また、請求項9記載の発明によれば、請求
項1乃至6のいずれか1項記載の画像処理方法に従って
2つの画像中の一方の画像を他方の画像に位置合わせす
るための十字点抽出、十字点の対応付け、及び、対応付
けられた十字点間の位置関係に基づいた補正式の作成の
処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記
憶したコンピュータ記憶媒体が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例によるフ
ァクス文字認識装置(FAXOCR装置)の機能的構成
を示すブロック図である。このFAXOCR装置は、例
えば図2に示すようなコンピュータシステム上でソフト
ウエアによって実現される。
【0014】図2に示すコンピュータシステムは、CP
U37、システムメモリ32、ハードディスク装置3
6、フロッピーディスク装置33、ディスプレイ39、
スキャナ35、プリンタ38、ファクスモデム31等を
システムバス40で接続した構成である。図1の各機能
部1〜6を実現するためのプログラムは、フロッピーデ
ィスク34よりフロッピーディスク装置33によってシ
ステムメモリ32にロードされ、あるいはハードディス
ク装置36に予め格納されており、ハードディスク装置
36より必要に応じてシステムメモリ32にロードさ
れ、CPU37により実行される。処理すべき帳票等の
画像は通信回線30よりファクスモデム31を介して入
力され、又はスキャナ35より入力され、システムメモ
リ32に直接ロードされるか、ハードディスク装置36
に一旦格納された後、必要に応じてシステムメモリ32
にロードされる。参照画像(後述)に関するデータはハ
ードディスク装置36に格納されており、必要に応じて
システムメモリ32にロードされる。このようなコンピ
ュータシステムの一般的な動作については周知のとおり
であるので、詳細は述べない。
【0015】以下、本発明の一実施例について、全体的
な処理の流れに沿って、図1及びその他の関連図面を参
照し説明する。
【0016】まず、画像入力部1で、ファクスによって
送られてきた帳票画像(以下、入力画像と記す)を本装
置で処理可能な形態で取り込み、入力画像メモリ8に格
納する。ここでは入力画像の例として図3に示すような
必要事項が記入された注文票の画像50を考える。この
ような入力画像に対する参照画像は、図4に示すような
同じフォームの未記入状態の注文票の画像51である。
【0017】十字点検出部2は、入力画像の位置ずれ、
回転、変倍の検出に用いる十字点を検出する。十字点と
は、基本的に表等に出現する罫線のような比較的長い線
分が十字に交差した点のことである。この十字点検出の
処理フローを図5に示す。
【0018】まず、入力画像50に対する矩形抽出処理
を行う(ステップ100)。矩形抽出処理とは、黒画素
の連結成分を囲む概説矩形を抽出する処理である。抽出
された矩形(元矩形と呼ぶ)の情報(例えば対向する2
コーナーの座標)は矩形メモリ9に格納される。
【0019】次に、入力画像50に対しマスク処理を施
す(ステップ101)。使用するマスクを図6に示す。
つまり、入力画像において、マスクの中央の画素120
が黒画素で、それより水平及び垂直方向にMw画素だけ
離れた4つの画素121,122,123,124が全
て白画素のときに、中央の画素120を黒画素とする処
理を施す。
【0020】そして、このマスク処理を施した入力画像
に対して矩形抽出処理を行う(ステップ102)。抽出
される矩形(十字点抽出用矩形と呼ぶ)の情報は矩形メ
モリ9に格納される。十字点の部分には、線分の太さに
応じ、ある一定の大きさの矩形が現れる。十字点の位置
に現れる矩形の大きさの範囲は、下記の(1)式及び
(2)式で算出できる。
【0021】 CRmn=2Mw−LWmx (1) CRmx=2Mw−LWmn (2) ただし、Mw :マスクの大きさ(中心から端までの
画素数) CRmn :十字点矩形の幅/高さの最小値(画素数) CRmx :十字点矩形の幅/高さの最大値(画素数) LWmn :十字点を構成する線分の太さの最小値(画素
数) LWmx :十字点を構成する線分の太さの最大値(画素
数)。
【0022】図7は、これに関する説明図である。図7
の(A)はマスク処理前の十字点部分を示しており、こ
の十字点部分はマスク処理後は(B)のようになり、十
字点抽出用矩形130が抽出される。
【0023】ここで、適切なMw,LWmn,LWmxを求
めれば、十字点候補としての十字点抽出矩形の大きさの
閾値CRmn,CRmxを定めることができる。そこで、次
のステップ103において、この閾値を用いて十字点抽
出用矩形の大きさ判定を行って十字点候補を絞り込む。
すなわち、下記の条件を全て満たす十字点抽出用矩形だ
けを十字点候補として抽出する。
【0024】 CRmn≦CRw≦CRmx (3) CRmn≦CRh≦CRmx (4) ただし、CRw :十字点抽出用矩形の幅(画素数) CRh :十字点抽出用矩形の高さ(画素数)。
【0025】このような矩形の大きさに注目した十字点
候補の抽出処理は単純で高速であるが、誤抽出も少なく
ない。そこで、次に、表のような大きな黒画素連結成分
でなく、文字等のある程度小さい黒画素連結成分中で抽
出された十字点候補を削除する処理を行う。具体的に
は、十字点候補は1つ以上の元矩形に包含されているの
で、十字点候補を包含する元矩形の1つでも次の条件
(5)〜(7) Rw≦Rsth (5) Rh≦Rsth (6) (Rw/Rh≦Rta)かつ(Rh/Rw≦Rta) (7) ただし、Rw :十字点候補を含む元矩形の幅(画素
数) Rh :十字点候補を含む元矩形の高さ(画素数) Rsth :元矩形の大きさの閾値(画素数) Rta :元矩形の縦横比の閾値(画素数) を全部を満たすときには、その十字点候補を削除する。
【0026】すなわち、ステップ103で十字点抽出用
候補が十字点候補と判定されると、その十字点抽出用矩
形が包含されている元矩形を1つ選び、その元矩形が前
記条件(5)及び(6)を同時に満たすか判定する(ス
テップ104)。条件を満たさない場合(No)、当該
十字点候補を包含する別の元矩形を選び、それについて
ステップ104の条件判定を行う。条件が満たされた場
合(Yes)、当該元矩形が前記条件(7)を満たすか
判定する(ステップ105)。条件が満たされない場合
(No)、当該十字点候補を包含する別の元矩形を選
び、ステップ104の条件判定を行う。ステップ105
で条件が満たされた場合(Yes)、当該十字点候補は
文字等の小さい黒画素連結成分から抽出されたとみなさ
れるので、候補から削除される。そして、別の十字点抽
出用矩形についてステップ103の判定を行い、十字点
候補を探す。十字点候補を包含する元矩形のどれも、ス
テップ105の判定結果がYesとならなかった場合、
当該十字点候補は十字点と判断される。そして、その十
字点の座標及び縦線と横線の太さを抽出し(ステップ1
06)、これを十字点メモリ10に格納する。
【0027】例えば、図3に示した入力画像50上の文
字列「注文票」中の文字「注」の旁「王」の中心で十字
点候補が抽出されるが、これは「王」によって構成され
る元矩形に包含されるが、この元矩形はステップ10
4,105の条件判定によって候補から削除される。他
の文字中の十字点候補も同様に十字点としては抽出され
ない。
【0028】ステップ103〜107の処理が十字点抽
出用矩形の全てに対して繰り返されると、十字点抽出処
理は終了する。なお、ステップ106で算出される十字
点の座標は、図8の(A)に示すように十字点矩形20
0の中心座標でもよいが、精度を上げるために、十字点
の黒画素連結成分の重心の座標としてもよく、あるいは
図8の(B)に示すように十字点矩形200の射影20
1,202が最大となる位置の座標としてもよい。
【0029】参照画像51についても、同様の手法によ
って、図9に示すような十字点301〜308が予め抽
出され、十字点の座標が、例えば図10に示すように、
十字点番号、十字線の縦線及び横線の太さの情報ととも
に参照画像パターンメモリ7に格納されている。
【0030】このようにして入力画像の十字点が抽出さ
れると、対応点検出部3において、参照画像51と入力
画像50の十字点の対応付けを行って、両画像の対応点
を検出する処理を行う。まず、参照画像51上の十字点
と、次の条件(8)〜(11)の全て満たす入力画像5
0上の十字点を、両画像の対応点候補とする。 |Xip−Ximp|<Lus (8) |Yip−Yimp|<Luy (9) |Xib−Ximb|<Lbx (10) |Yib−Yimb|<Lby (11) ただし、Xip :入力画像上の十字点のX座標 Yip :入力画像上の十字点のY座標 Ximp:参照画像上の十字点のX座標 Yimp:参照画像上の十字点のY座標 Xib :入力画像上の十字点の横線の太さ Yib :入力画像上の十字点の縦線の太さ Ximb:参照画像上の十字点の横線の太さ Yimb:参照画像上の十字点の縦線の太さ Lux :X方向の画像位置ずれの許容値 Luy :Y方向の画像位置ずれの許容値 Lbx :横線太さの相違許容値 Lby :縦線太さの相違許容値。
【0031】次に、抽出した対応点候補のうち、1対1
の対応でない対応点候補は、いずれかの十字点との対応
が間違っているので、対応点候補から除外し、除外され
ずに残った対応点候補だけを対応点(対応付けられた十
字点のペア)とする。検出された対応点の座標が対応点
メモリ10に格納される。
【0032】入力画像50と参照画像51との対応点検
出結果を図11に示す。入力画像50においては、本来
存在しないはずの縦線400が存在するため、余分なも
のを含め14個の十字点401〜414が抽出される。
十字点301については、それに対応する十字点の探索
範囲(十字点301の座標を中心に上下Luy、左右にL
uxの矩形範囲)に2つの十字点401,410が存在す
るが、その一方の十字点410は縦線の太さの相違が許
容値を超えているため、つまり前記条件(11)を満た
さないため対応点候補とはならず、他方の十字点401
だけが対応点候補となり、したがって十字点301,4
01が対応点のペアとして検出される。十字点302も
同様にして十字点402とだけ対応つけられ、対応点の
ペアとして検出される。十字点305,306は十字点
405,406と1対1に対応付けられ、それぞれが対
応点のペアとして検出される。十字点307,308は
それぞれの対応点探索範囲に同じ2つの十字点407,
408があり、1対1の対応とならないため、これらの
十字点は対応点としては検出されない。十字点403,
404については、十字点412,413の縦線の太さ
の相違が大きいため、十字点403,404だけが対応
点候補となるが、1対1の対応とならないため、対応点
は検出されない。かくして、4組の対応点が検出され
た。
【0033】このようにして入力画像50と参照画像5
1の対応点の検出が終わると、画像補正部4において、
入力画像50と参照画像51の対応点間のずれ(平行移
動、回転、変倍)を算出し、そのずれを補正するための
補正関数を求める。この補正関数の求め方は、例えば、
William H.Press,”Numerical Recipes in
C”,CAMBRIDGE UNIVERSITY P
RESS,PP.59−70,PP.671−681に述べ
られている方法を用いることができる。本実施例では、
補正関数としてアフィン変換を用いるものし、上記文献
の方法によって次の補正式が得られたとする。
【0034】
【数1】
【0035】ただし、(Xi,Yi)は入力画像の座標
系、(Xt,Yt)は入力画像の補正画像の座標系であ
る。画像補正部4は、この補正式を用いて、入力画像5
0の補正画像を生成する。例えば、補正画像上の(298
1,3864)の画素値を算出する際には、まず補正式を用
いて対応する入力画像上の座標を算出する。すなわち、
【0036】
【数2】
【0037】したがって、この画素の場合、入力画像の
(3158,3726)の画素値を補正画像の(2981,3864)の
画素値とする。同様の方法で補正画像の全ての画素につ
いて入力画像を参照して画素値を算出すると、入力画像
50を、そのフォームと参照画像51のフォームとが同
じ位置になるように補正した画像が得られる。補正画像
は入力画像メモリ8に保存される。
【0038】文字画像切り出し部5では、補正画像から
文字画像領域を切り出すが、この切り出しのためのデー
タは参照画像51に対応して文字画像領域メモリ11に
予め格納されている。このデータは例えば図12に示す
ように、文字画像領域の番号、属性、座標(領域の左上
コーナーと右下コーナーの座標)からなる。文字画像切
り出し部5は、文字画像領域の番号順に、その座標に基
づいて文字画像領域の画像データを補正画像より切り出
し、文字認識部6へ渡す。この例では、図13の(A)
に示すような画像データが切り出される。
【0039】文字認識部6においては、文字切り出し部
5より入力された画像データより個々の文字を切り出し
て文字認識し、文字コードをデータ番号とともに出力す
る。この例の文字認識結果は図13の(B)のようにな
り、外部への出力データは図13の(C)のようにな
る。本実施例のFAXOCR装置を利用した受発注シス
テムでは、文字認識結果に基づいて受発注処理が実行さ
れることになる。
【0040】なお、文字認識部6のスキューに対する頑
強性が高い場合には、入力画像の補正画像を生成する代
わりに、文字画像領域メモリ11中の文字画像領域の座
標に補正を施し、補正後の座標に基づいて補正前の入力
画像より文字画像領域の画像データを切り出すようにし
てもよい。このような文字画像領域の座標の補正処理
は、入力画像の補正画像を生成する処理に比べ計算量が
遥かに少なく、処理速度の面で有利である。ただし、入
力画像上の文字画像そのものの回転、変倍等は補正され
ないので、補正画像を生成する方法に比べ認識精度の面
では不利である。
【0041】以上、本発明の一実施例によるFAXOC
R装置について詳細に説明したが、本発明は画像の位置
合わせを必要とする様々な装置もしくはシステムに一般
的に適用できるものである。また、本発明は一般的なコ
ンピュータシステム上でソフトウエアによって実施する
ことができるが、専用のハードウエアによって実施でき
ることは言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1乃至6の各項記載の発明によれば、帳票類の表に見ら
れるような線分の十字交差によって現れる十字点を利用
することにより、格別のマークを帳票等に印刷すること
なく、位置ずれ、回転、変倍のある帳票等の画像の位置
合わせが可能であり、また、画像をずらしつつマッチン
グを繰り返すような非常に多くの計算量を必要とする処
理を行わないため、比較的少ない計算量で画像の位置合
わせが可能である。請求項2又は3記載の発明、特に請
求項3記載の発明によれば、文字中に線分の十字交差点
のような不適切な十字点の誤検出を減らし、画像の位置
合わせ精度を高めることができる。また、請求項7記載
の発明によれば、対応した十字点の探索範囲を制限する
ことにより、探索のための処理量の増加を避けるととも
に十字点の対応付けの間違いを減らすことができ、特に
請求項5又は6記載の発明によれば十字点の対応付けの
間違いをさらに確実に回避でき、画像の位置合わせ精度
を高めることができる。請求項7又は8記載の発明によ
れば、ファクシミリで送られてきた帳票等の画像に位置
ずれ、回転、変倍があっても、その画像に記入された情
報を高精度に抽出可能なファクス文字認識装置を実現で
きる。請求項9記載の発明によれば、適当なコンピュー
タシステムにプログラムを読み込ませることによって、
同コンピュータシステム上で本発明による高精度の画像
位置合わせを実行させることができる、等々の効果を得
られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるFAXOCR装置の機
能的ブロック図である。
【図2】本発明を実施するためのコンピュータシステム
の一例を示すブロック図である。
【図3】入力画像の一例を示す図である。
【図4】参照画像の一例を示す図である。
【図5】十字点抽出処理のフローチャートである。
【図6】十字点抽出用マスクの一例を示す図である。
【図7】十字点抽出用矩形とマスク処理の説明図であ
る。
【図8】(A)矩形中心を十字点の中心とする方法を示
す図である。(B)射影のピーク位置を十字点の中心と
する方法を示す図である。
【図9】参照画像上の十字点を示す図である。
【図10】参照画像パターンメモリの内容を示す図であ
る。
【図11】十字点の対応付けを示す図である。
【図12】文字画像領域メモリの内容を示す図である。
【図13】文字画像切り出し結果、文字認識結果及び出
力データの説明図である。
【符号の説明】
1 画像入力部 2 十字点抽出部 3 対応点検出部 4 画像補正部 5 文字画像切り出し部 6 文字認識部 7 参照画像パターンメモリ 8 入力画像メモリ 9 矩形メモリ 10 対応点メモリ 11 文字画像領域メモリ 30 通信回線 31 ファクスモデム 32 システムメモリ 33 フロッピーディスク装置 34 フロッピーディスク 35 スキャナ 36 ハードディスク装置 37 CPU 38 プリンタ 39 ディスプレイ 50 入力画像 51 参照画像 301〜308 参照画像上の十字点 401〜414 入力画像上の十字点

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの画像より線分が十字交差する十字
    点を抽出し、両画像より抽出された十字点の対応付けを
    行い、両画像の対応付けられた十字点間の位置関係に基
    づいて一方の画像の他方の画像に対する位置ずれ、回転
    及び変倍を補正するための補正式を決定することを特徴
    とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像処理方法において、
    画像に対し特定の形状のマスクを用いたマスク処理を施
    し、マスク処理を施した後の画像より黒画素連結成分を
    抽出し、抽出された黒画素連結成分のうちで大きさの適
    当な黒画素連結成分を十字点として抽出することを特徴
    とする画像処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像処理方法において、
    画像に特定の形状のマスクを用いたマスク処理を施し、
    マスク処理を施した後の画像より黒画素連結成分を抽出
    するとともに、マスク処理を施す前の画像より黒画素成
    分を抽出し、マスク処理を施した後の画像より抽出され
    た黒画素連結成分であって大きさが適当な黒画素連結成
    分のうちで、マスク処理を施されない画像より抽出され
    たある特定の大きさを持つ黒画素連結成分の一部でない
    黒画素連結成分を十字点として抽出することを特徴とす
    る画像処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の画像処理方法
    において、一方の画像の十字点と、その位置を中心とし
    た特定の大きさの探索範囲内に存在する他方の画像の十
    字点とを対応付けることを特徴とする画像処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像処理方法において、
    一方の画像の十字点の位置を中心とした探索範囲内に他
    方の画像の十字点が複数存在するときには、それら十字
    点を対応付けしないことを特徴とする画像処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の画像処理方法にお
    いて、十字点を構成する線分の太さの相違が許容値を超
    える十字点は対応付けの対象から除外することを特徴と
    する画像処理方法。
  7. 【請求項7】 ファクシミリにより送られてきた記入済
    み帳票の画像を入力画像として取り込む手段と、請求項
    4、5又は6記載の方法によって入力画像の、それと同
    一フォームの未記入状態の帳票の画像との位置ずれ、回
    転及び変倍を補正するための補正式を決定する手段と、
    決定された補正式に従って入力画像を補正する手段と、
    補正後の入力画像より予め位置指定された文字画像領域
    を切り出す手段と、切り出された文字画像領域に対し文
    字認識を行う手段とを具備するファクス文字認識装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のファクス文字認識装置に
    おいて、未記入帳票画像の十字点は予め抽出され、その
    十字点に関する情報が保存されており、この情報が入力
    画像の補正式の決定に用いられることを特徴とするファ
    クス文字認識装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至6のいずれか1項記載の画
    像処理方法に従って2つの画像中の一方の画像を他方の
    画像に位置合わせするための十字点抽出、十字点の対応
    付け、及び、対応付けられた十字点間の位置関係に基づ
    いた補正式の作成の処理をコンピュータに実行させるた
    めのプログラムを記憶したコンピュータ記憶媒体。
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