JPH1091691A - 時系列パターン自動作成方法 - Google Patents

時系列パターン自動作成方法

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JPH1091691A
JPH1091691A JP19707897A JP19707897A JPH1091691A JP H1091691 A JPH1091691 A JP H1091691A JP 19707897 A JP19707897 A JP 19707897A JP 19707897 A JP19707897 A JP 19707897A JP H1091691 A JPH1091691 A JP H1091691A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 時系列パターンとしての航空機乗務員の乗務
フライトパターンの作成方法に関し、遺伝的アルゴリズ
ムを応用して、効率的な乗務パターンの作成を容易にす
る。 【解決手段】 第1のタイムスパンとしての1日につい
て、要素としてのフライトの間のリンク関係に基づいて
複数個のフライト列を作成し、各フライト列に遺伝的ア
ルゴリズムによる処理を実行し、評価値が最もよいフラ
イト列の内容に基づいてディリー乗務パターンを作成す
る。第2のタイムスパンとしての1ヶ月について、30
日分のディリー乗務パターンを要素として、同様にして
評価値の最もよいディリーパターン列の内容からマンス
リー乗務パターンを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は時系列に並べられる
べき複数の要素を順序づけて、複数の時系列パターンを
作成する、時系列パターン作成方法に係り、更に詳しく
は、例えば航空機の乗務員に対する乗務フライト列とし
ての乗務パターンの自動作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】本発明
は、一般的には時系列に並べられるべき要素を順序づけ
て、時系列パターンを作成する、時系列パターン作成方
法に関するものであるが、後述のように航空機の乗務員
の乗務パターンを具体例として実施例を説明するため
に、ここでも航空機乗務員の乗務パターン作成に関する
従来技術を説明する。
【0003】航空機乗務員の乗務パターンとは、例えば
飛行機の機長が、機体番号001、機種B767の飛行
機の運行のために6時40分に東京、例えば羽田空港を
出発し、札幌空港に8時10分に到着し、次に例えば別
の機体番号の飛行機で札幌空港を9時30分に出発し、
大阪空港に向かうなどというフライトの連続するパター
ンである。
【0004】航空機は高価であるので、一般に航空機の
運行パターン、すなわちシップパターンにおいて連続す
るフライトは決定されており、例えば機長の飛行機の乗
り換えなどによって、できるだけコストを下げ、人員を
効率的に使用できるように航空機乗務員の乗務パターン
を組み立てる必要がある。
【0005】従来はこのような乗務パターンの作成を様
々な目標条件、例えばパターンの総数を減らすことによ
って必要な人員を少なくするというような条件を考慮し
て、1日毎に設定し、乗務パターンを作成するというよ
うな方法がとられていた。
【0006】しかしながら1日におけるフライトの総数
が多くなり、また目標とすべき条件もパターンの総数だ
けでなく、例えば機長が単なる移動のためにだけ飛行機
に客として搭乗する便乗の回数を少なくすること、乗務
時間のバラつきを少なくすることなど、様々な条件を考
慮する必要がでてきたことによって、全体的に効率の良
い乗務パターンを作成することは容易でないという問題
点があった。
【0007】また1月間の乗務パターン、すなわちマン
スリーパターンを作成する際にもデータの量としてのフ
ライトの数が非常に多くなり、また考慮すべき目標条件
も多くなるため、効率上最適なマンスリーパターンを作
成することはできないという問題点があった。
【0008】本発明は、遺伝的アルゴリズムを応用し
て、まず1日毎の乗務パターン、すなわちディリーパタ
ーンを作成し、更に再び遺伝的アルゴリズムを適用して
ディリーパターンの組み合わせとしてマンスリーパター
ンを作成することによって、コストを削減し、また人員
の稼働効率を向上させる乗務パターンを自動的に作成す
る方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理を説
明するための機能ブロック図(その1)である。本発明
の実施例では1日のすべてのフライトから複数の時系列
フライトパターン、すなわちディリー乗務パターンが作
成され、これらのディリー乗務パターンが組み合わされ
て複数日分、例えばマンスリー乗務パターンが作成され
るが、ここでは1日をタイムスパン、複数日、例えば1
ケ月を第2のタイムスパンとして原理を説明する。
【0010】まず第1のタイムスパンを対象として図1
の処理が実行される。101で時系列に並べられるべき
要素のうちで各要素の開始時刻の早いものから、その要
素の終了時刻より後に開始時刻がある要素を次々とリン
クさせることによって作成される複数のリンク関係に基
づいて、複数個の要素列が作成される。
【0011】次に102で各要素列に対して、あらかじ
め定められた形式で評価値が求められ、103で各要素
列に対して定められた処理、例えば遺伝的アルゴリズム
による処理が実行され、その結果に対応して評価値が最
も良い要素列が求められる。
【0012】最後に104で評価値が最も良い要素列の
内容に基づいて複数の時系列パターンが作られる。第1
のタイムスパンを1日とし、複数の要素を1日における
すべてのフライトとすると、以上の処理によって作成さ
れる時系列パターンはディリー乗務パターンとなる。
【0013】第2のタイムスパンに対しては、第1のタ
イムスパンに対して求められた時系列パターン、例えば
ディリー乗務パターンを要素として101〜104の処
理が実行される。まず101で複数の要素、すなわち第
1のタイムスパンに対して求められた各時系列パターン
のうちで開始時刻の早いものから、その時系列パターン
の終了時刻より後に開始時刻を有する時系列パターンを
次々とリンクさせることによって生成される複数のリン
ク関係に基づいて、複数個の要素列としての時系列パタ
ーン列が作成される。
【0014】続いて時系列パターンを要素として10
2,103の処理が実行され、最後に評価値が最も良い
要素列としての時系列パターン列の内容に基づいて第2
のタイムスパンに対応する複数の時系列パターンが作成
される。第1のタイムスパンに対する時系列パターンが
ディリー乗務パターンであり、第2のタイムスパンが1
ケ月とすると、第2のタイムスパンに対する時系列パタ
ーンはマンスリー乗務パターンとなる。
【0015】図2は、本発明の実施例に対応させて、本
発明の原理をさらに詳細に説明するための機能ブロック
図(その2)である。同図は複数のフライトを順序づけ
て、複数の時系列フライトパターンとして航空機乗務員
の乗務フライトパターンを作成する、乗務パターン自動
作成方法の原理的な機能ブロック図である。
【0016】図2において、1で複数のフライトのうち
で出発時刻が早いものから、そのフライトの到着時刻よ
り後に出発時刻を持ち、そのフライトの後に接続可能な
フライトを次々とリンクさせて、複数のリンク関係が、
異なるリンク関係の間でのフライトの重複を許しながら
設定される。
【0017】次に2で、複数のリンク関係の最初にある
それぞれのフライトに対応して、フライトを並べるべき
フライト列における位置が指定され、3でその最初にあ
るフライトの後に接続可能な1つ以上のフライトから1
つのフライトが選択され、前述の対応する位置にその選
択された要素が配置されて、フライト列が複数個作られ
る。
【0018】4でその複数のフライト列に対してあらか
じめ定められた形式で評価値が求められた後に、定めら
れた処理、例えば遺伝的アルゴリズムによる処理が実行
され、5でその処理の結果としての新しいフライト列に
対して前述のあらかじめ定められた形式、例えばパター
ンの総数を最小にするというような要求条件が反映され
る形式で、評価値が求められる。そして6で、その評価
値による評価が最も良いフライト列の内容に基づいて、
複数の乗務員に対応する複数の最適乗務パターンが作成
される。
【0019】図2の機能ブロック図による原理的な方法
は、1日毎の乗務パターン、すなわちディリーパターン
の作成にそのまま用いられる。すなわち前述の複数のフ
ライトが1日における全国の全てのフライトであり、図
2の1でそれら全てのフライトを対象としてフライト間
にリンク関係を設定する処理が行われ、以後2〜6の処
理を行うことによって、全国の全てのフライトを対象と
して複数の乗務パターンが作成され、これらの乗務パタ
ーンを複数の乗務員にそれぞれ割り当てることによっ
て、効率的な乗務パターンを作成することができる。
【0020】但し、この場合異なる乗務パターンの中に
同一のフライトが重複して含まれることは適当でないの
で、図2の3で作られる複数のフライト列のそれぞれ、
および4で行われる定められた処理の結果としての新し
いフライト列の中には、同一のフライトが重複して含ま
れることがないよう、重複フライトのチェックが行われ
る。
【0021】図2の4で行われる定められた処理は、前
述のように例えば遺伝的アルゴリズムによる処理であ
り、例えば交叉、および突然変異の処理が用いられる。
また4と5で求められる各フライト列に対する評価値の
計算に対しては、例えばパターンの総数、機長の飛行機
乗り換え回数としての機材交換回数、および前述の便乗
回数などが、それぞれ最小となるように評価値の計算方
法が決定される。
【0022】1日毎に対応して作成されたディリーパタ
ーンの1月分からのマンスリーパターンの作成において
も、図2におけると基本的に同じ方法が用いられる。図
2では複数のフライト間に設定されるリンク関係を基礎
としてフライト列が作成され、最適フライト列の内容に
対応してディリー乗務パターンが作成されるが、マンス
リーパターンの作成時においては、図2のフライトの代
わりに1日毎の乗務パターン、すなわちディリーパター
ンが用いられ、処理が行われる。すなわち例えば1日分
の毎日のディリーパターンが作成された後に、例えば1
ケ月(30日)分のディリーパターンを対象として、図
2と同様の処理が実行される。
【0023】図2の1でディリーパターンの間にリンク
関係が設定され、2でディリーパターン列おける位置が
指定され、3で複数のディリーパターン列が作られ、4
で定められた処理が実行され、5で評価値が求められ、
6で評価が最も良いディリーパターン列の内容によって
30日分に対応するマンスリー乗務パターンが作成され
る。
【0024】以上のように本発明によれば、乗務員のデ
ィリーパターン、およびマンスリーパターンの作成にお
いて、例えば遺伝的アルゴリズムが用いられ、様々な目
標項目に対応する評価が最も良い乗務パターンの作成が
行われる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を、航空機乗
務パターンの作成を具体例として詳しく説明する。この
説明では、1日毎の乗務パターンとしてのディリーパタ
ーンの作成と、ディリーパターンを組み合わせた結果と
しての1ケ月間の乗務パターンとしてのマンスリーパタ
ーンの作成とに分けて、実施例を説明する。
【0026】図3は毎日のフライトデータ、すなわち航
空便のダイヤを示すダイヤデータの例である。同図にお
いて機体番号001、機種B767の飛行機が午前6時
40分に東京(TYO)を出発し、8時10分に札幌
(SPK)に到着すること、機体番号002、機種B7
67の飛行機が札幌を午前7時45分に出発し、東京に
9時15分に到着することなどのフライトのデータが示
されている。
【0027】図4は、図3のダイヤデータからそれぞれ
のフライト(便)に対応して機体番号、機種、出発時
刻、出発空港、到着時刻、および到着空港を1組のデー
タとして示したフライトデータの説明図である。同図に
おいては、図3の第1行目のフライトに対応するフライ
トデータが示されている。
【0028】本実施例では図3のダイヤデータ、または
図4のフライトデータから、各フライトに対応するフラ
イトオブジェクトが生成され、1日の全てのフライトオ
ブジェクトが、出発時刻の早いものから図5に示すよう
に順番に並べられる。図5において、最初にあるフライ
トオブジェクトは図3のダイヤデータの先頭にあるもの
であり、これは以下の説明でフライトオブジェクトaと
名付けられる。また次にあるフライトオブジェクトは図
3のダイヤデータで2番目にあるものであり、フライト
オブジェクトbと名付けられる。以下全国のフライトに
対応するフライトオブジェクトが出発時刻の早いものか
ら順に並べられる。
【0029】図5のようなフライトオブジェクトの生成
と、その一覧表の作成は本発明におけるパイロットなど
の航空機乗務のディリーパターンの作成処理の一部であ
る。図6はこのディリーパターン作成アルゴリズムにお
ける前処理のフローチャートである。同図において処理
が開始されると、まずステップS1で図3のようなダイ
ヤデータが読み込まれ、ステップS2で図5で説明した
フライトオブジェクトが生成され、全国のフライトに対
応する全てのフライトオブジェクトがその出発時刻の早
いものから順に並べられる。
【0030】次にステップS3で各フライトオブジェク
ト、すなわち図5のフライトオブジェクトa,b,・・
・について、後続便として接続可能なフライトオブジェ
クトを調べ、そのようなフライトオブジェクトの間にリ
ンクが設定される。この後続便として接続可能な条件
は、空港が同一であり、かつ時間的に次の条件を満たす
ものである。
【0031】次便の出発時刻≧当便の到着時刻+最小ス
テイ時間(整備等) 図5で説明したような各フライトオブジェクトについ
て、ステップS3で設定されるリンクの例を図7に示
す。図7において、フライトオブジェクトaに対して後
続便として接続可能なフライトオブジェクトとして、c
およびeがあることなどがリンクとして設定されてい
る。また後続便として接続可能なフライトオブジェクト
を持たないもの、例えばフライトオブジェクトxは図7
においてハッチされている。
【0032】本実施例では、航空機乗務パターンの作成
処理において、遺伝的アルゴリズム(ジェネティック
アルゴリズム、GA)を適用する。そこで図6の前処理
アルゴリズムの最終ステップ、すなわちステップS4で
GAにおける染色体の構造が生成される。この染色体
は、本実施例において航空機乗務パターンを作成するた
めに使用される要素列である。染色体を構成する複数の
遺伝子として、図7に示したような各フライトオブジェ
クトの間のリンク関係において後続便を持つフライトオ
ブジェクトが割り当てられるものを染色体の構造とす
る。すなわち染色体の内部のそれぞれの遺伝子の位置と
しての、一種の座標としての各遺伝子座に、図7におい
て後続便を持つフライトオブジェクトが割り当てられ
る。
【0033】図8はステップS4において生成される染
色体の構造を示す。ここでは後続便を持つフライトオブ
ジェクトaからfが、左から順番に遺伝子座に割り当て
られ、後述するように、それぞれの遺伝子座に対応する
フライトオブジェクトの後続便としてのフライトオブジ
ェクトがランダムに選択されて遺伝子とされる。すなわ
ち、航空機乗務パターンの作成処理において使用される
染色体は、フライトオブジェクトの間のリンク関係にお
いて、それぞれ先頭のフライトの後続便の中から1つだ
け選択されたフライトが並べられたフライト列(要素
列)である。
【0034】なおここでは、それぞれの遺伝子座を図
において上にあるフライトオブジェクト、すなわち出発
時刻の早いフライトオブジェクトから順番に左側から割
り当てたが、接続可能な後続便の数が少ないものから順
番に左側から割り当てる方が、後述する制約条件違反解
消のために便利なことがある。これについては図14で
説明する。
【0035】図9はディリーパターン作成アルゴリズム
の主処理のフローチャートである。同図は、図6のステ
ップS4に続いて行われる処理を示す。同図において処
理が開始されると、まずステップS10で染色体の発生
処理が行われる。すなわち図8で説明した染色体の構造
としての各遺伝子座に対応するフライトオブジェクトの
後便、一般に複数個の後続便の中から、それぞれランダ
ムに選択された後続便としてのフライトオブジェクトが
設定されて、染色体の生成が行われる。
【0036】この染色体としてはN個、例えば20個が
生成される。図10はこのようにして生成される染色体
の例を示す。但しそれぞれの染色体の内部の遺伝子とし
ては同じものが存在しないように、すなわち同じフライ
トオブジェクトが重複して1つの染色体の中に表れない
ように後続便の設定が行われる。
【0037】続いてステップS11で各染色体に対する
評価処理が行われる。この評価処理では、各染色体がデ
コードされて乗務パターンが作成され、例えば乗務パタ
ーンの総数と、機材の交換数とに応じて、それぞれの染
色体の評価値が計算される。
【0038】図11は染色体のデコードと、その評価値
の計算の説明図である。同図において染色体をデコード
する、すなわち染色体の内部の遺伝子の内容によって連
続したフライトオブジェクト、すなわちパイロットなど
の航空機乗務ディリーパターンが作成される。この乗務
パターンとしては、例えばフライトオブジェクトaの次
にc、その次にd,f,yがこの順序で続くパターン、
フライトオブジェクトbの後にxが続くパターンなどが
染色体の遺伝子の内容によって作成される。
【0039】それぞれの乗務パターンに応じて、連続す
るフライトオブジェクト、例えばb,xにおいて使用さ
れる飛行機の機体番号は、例えば図3のダイヤデータ、
または図4のフライトデータから知ることができ、各乗
務パターンに対して飛行機の交換、実際にはパイロット
が次に乗る飛行機を変更することに相当する機材交換が
必要であるか、必要である場合には何回必要かが分か
る。
【0040】それぞれの染色体について、デコードの結
果作成される乗務パターンの総数、および必要な機材交
換の総数が求められ、例えば総パターン数に対する重み
100、機材交換に対する重み10を用いて、評価値が
次式によって計算される。
【0041】評価値=(総パターン数×100)+(機
材交換数×10) 1つの染色体からデコードされるパターンの総数が3
0、必要な機材交換の総数が10であれば、その染色体
に対する評価値は3100となる。このような評価値の
計算がN個、例えば20個の各染色体について実行され
る。
【0042】図9のステップS11で各染色体に対する
評価値の計算が終了すると、次のステップS12で初期
調整の処理が行われる。この処理では、ステップS10
で発生処理が行われた染色体N個に加えて別の染色体が
生成され、ステップS10で生成された染色体に追加さ
れる。ここで追加される染色体は各飛行機のシップパタ
ーンに相当するものである。シップパターンとは、1つ
の機体がその日のうちでどのようなフライトに連続して
使用されるかを表すパターンであり、例えば図12に示
す機体データに対応する。
【0043】図12には機体番号001、機種B767
の飛行機が、1日のうちにフライトオブジェクトa,
c,・・・の順序で、連続的に使用されることが示され
ている。それぞれの機体に対する、図12に示されるよ
うな機体データから、対応する乗務パターン染色体が生
成され、ステップS10で生成された染色体に追加され
る。このシップパターンに対応する染色体からデコード
される乗務パターンは機材交換の必要がなく、従って評
価値がよくなる。ステップS12で明らかに評価値が良
い染色体を追加することによって、早い段階で機材交換
の少ない乗務パターンが得られる。
【0044】続いてステップS13、およびS14にお
いて、GAの処理として交叉、および突然変異の処理が
行われる。ここでは交叉として一点交叉が用いられる。
すなわち染色体の総数、例えばステップS10で生成さ
れる染色体の内部に各機体のシップパターンに対応する
染色体がすでに存在する場合にはN個、例えば20個の
個体数に交叉率、例えば0.3を掛けた個数の染色体
を、評価値の良い(小さい)ものが選ばれやすくなるよ
うに偶数個、例えば6個選択し、それらをコピーして2
つずつ組み合わせ、確率的に決められた交叉点において
遺伝子の組み替えが行われる。
【0045】図13はこの交叉処理の説明図である。同
図においては評価値の小さいものとして選ばれた染色体
のうちの2個が1組とされ、まずそれらのコピーが作ら
れ一点交叉が行われる。一点交叉の交叉点として、例え
ばフライトオブジェクトdとeとに対応する遺伝子座の
間が選ばれると、この交叉点を境界として1組の染色体
内で、例えば右側の遺伝子が交換され、2つの新しい染
色体が生成される。
【0046】なお交叉の対象として評価値の良いものを
選ぶ方法としては、例えばルーレット選択が用いられ
る。このルーレット選択は基本的な考え方として評価値
の良い染色体にルーレット盤上で広い面積を割り当て、
ルーレットを回すことによって染色体を選択する方法で
ある。
【0047】ステップS13で交叉の処理が行われ、新
しい染色体が生成されると、この生成された染色体を対
象としてステップS14で突然変異の処理が行われる。
この処理では新しく生成された染色体の各遺伝子を確率
的に、例えば0.02程度の確率で他の遺伝子、または
nil(無接続)に置き換える処理が行われる。すなわ
ち図8で説明した各遺伝子座に対応するフライトオブジ
ェクトの、一般に複数の後続便の中から、他の後続便が
選ばれるか、または後続便が存在しないことを示すni
lが選ばれる。なお図10において説明した最初のN個
の染色体の生成時にも、各遺伝子座に対応する遺伝子と
してnilを設定できるものとする。
【0048】GAの処理としてのステップS13、およ
びS14が終了すると、ステップS15で制約条件違反
解消処理が行われる。例えば過剰乗務違反として1日の
乗務回数が5回を越える場合など、様々な制約条件が考
えられるが、ここではフライトオブジェクトの重複違
反、すなわち1つの染色体の中に同じフライトオブジェ
クトが遺伝子として重複して表されることを制約条件違
反として、それを解消する処理が行われる。すなわち交
叉、または突然変異によって、1つの染色体の中に同じ
遺伝子が表れた場合には、これを他の遺伝子、またはn
ilに置き替える処理が行われる。
【0049】図14、および図15はこの制約条件違反
解消処理の説明図である。図14においては、図8およ
び図10と異なって、染色体の左側の遺伝子座から、後
続便の個数が少ないフライトオブジェクトが割り当てら
れている。すなわちフライトオブジェクトc,d,e,
fは後続便としてnilを含んでそれぞれ2個を持つの
に対して、フライトオブジェクトa,bはそれぞれ3つ
の後続便を持っている。ステップS15では、フライト
オブジェクトの重複を判定するために、染色体の左側か
ら各遺伝子座における遺伝子を見ていって、遺伝子の重
複があるか否かを判定する。図14においては最後の遺
伝子座、すなわちフライトオブジェクトbに対応する遺
伝子座の位置で遺伝子yの重複が発見される。そこでこ
の遺伝子yを、フライトオブジェクトbの後続便の中で
他の便、すなわちxに変更することにより遺伝子の重複
が解消される。
【0050】これに対して図15は、図8および図10
に示した染色体の構造に対応する制約条件違反解消処理
の結果を示している。ここでも左側から各遺伝子を見て
いくことにより、最後のフライトオブジェクトfに対応
する遺伝子yの重複が発見される。しかしながらフライ
トオブジェクトfはy以外に後続便を持たないため、y
はnilにしか変更できないことになる。これによって
フライトfは1つのディリーパターンの最終フライトと
なってしまうことになり、図14においてfの後に後続
便としてyが続くのに比べて、パターンの長さ、すなわ
ち1つのパターンに含まれるフライトの数が少なくな
る。
【0051】1日に必要なフライトの総数は当然決まっ
ており、1つのパターンの内部のフライトの数が少なく
なることは1日のパターンの総数を増やすことになり、
従ってパイロットなどの数が多く必要となるため、前述
の評価値の計算においてもパターンの総数に対する重み
は大きくなっており、パターン数を減らすためには、図
14のように後続便の数の少ないものを染色体の左側に
配置することが適当である。また、図示していないが、
翌日のフライトデータを参照することによって乗務接続
条件違反を解消する。例えば翌朝札幌発のフライトが2
便ある場合、今日の乗務は2名のパイロットが札幌で乗
務を終了しないと翌朝のフライトにパイロットを割り当
てることができない。そこでこのような乗務接続条件違
反を発見して、それを解消する。
【0052】図9のステップS15で制約条件違反解消
処理が行われた後、ステップS16でステップS13〜
S15で生成された新しい染色体についてデコードが行
われ、乗務パターンが作成され、評価値の計算が行われ
る。続いてステップS17で全ての染色体、例えばN+
0.3N=26個の染色体を評価値のよい順にソートし
て、上位N個の染色体を残す淘汰の処理が行われる。
【0053】続いてステップS18で指定回数の処理が
行われたか否かが判定され、まだ行われていない場合に
は主処理としてのステップS10〜S17の処理が次世
代の染色体を対象として繰り返され、指定回数の処理が
終了したと判定された時点でディリーパターンの作成処
理が終了する。
【0054】図9のすべての処理が終了すると図示しな
い後処理が行われる。この後処理においては最終的に残
った染色体のうちで最も評価値のよい染色体が取り出さ
れ、その内容のデコードが行われて1日に対応する複数
のパイロットなどの乗務パターン、すなわちディリーパ
ターンが作成される。
【0055】以上においてはパイロットなどの1日の乗
務パターン、すなわちディリーパターンの作成処理につ
いて詳細に説明したが、このようなディリーパターンを
1月分、それぞれの日に対して作成し、それらを組み合
わせることによって、例えば1月分の乗務パターン、す
なわちマンスリーパターンを作ることができる。そのマ
ンスリーパターンの作成処理について以下に説明する。
【0056】図16は、ディリーパターンからディリー
パターンオブジェクト(出発時刻の早いものから並べら
れる)を作成する、ディリーパターンオブジェクトの生
成の説明図である。同図において1ヶ月分のディリーパ
ターン、すなわち例えば全てのパイロットの第1日〜第
30日のディリー乗務パターンを対象として、ディリー
パターンオブジェクトが作られる。
【0057】本実施例では、このディリーパターンオブ
ジェクトにそれぞれ固有の名称を与えるものとし、大文
字のA,B,・・・をディリーパターンオブジェクトを
表すために使用する。図11で説明したように、例えば
フライトオブジェクトa,c,d,fおよびyは、この
順序で1つのディリー乗務パターンを構成し、b,xが
この順序で1つの乗務パターンを形成するものとすれ
ば、これらのディリーパターンにそれぞれディリーパタ
ーンオブジェクトA,Bの名称が与えられる。そして第
1日〜第30日のディリー乗務パターンオブジェクト
が、その出発時刻、ここではフライトa,b,・・・の
出発時刻の早いものから、順番に図5と同様に並べられ
る。
【0058】図17はこのようにして並べられたディリ
ーパターンオブジェクトに対してリンクが設定された結
果を示している。このリンクの設定法は図7におけると
同様であるが、リンク先のディリーパターンオブジェク
トは、リンク元のディリーパターンオブジェクトと同一
日、または翌日に開始されるものに限定される。例えば
ディリーパターンオブジェクトAの最終到着空港と、翌
日に開始されるディリーパターンオブジェクトBの出発
空港とが同じであり、かつ時刻的に次のような関係があ
れば、Aの後にBが続くリンク関係が設定される。
【0059】B内の最初のフライト出発時刻≧A内の最
後のフライト到着時刻+インターバル ここでインターバルは、ディリーパターンBがAと同日
に開始されるか、あるいは翌日に開始されるかなどによ
って異なるが、例えば翌日に開始される場合には、当然
パイロットにとって必要な十分な睡眠時間と休息時間を
含むように設定される。なお次のディリーパターンが前
のディリーパターンと同じ日に開始される可能性が残さ
れており、このようにすることによって例えば機体運用
の効率を向上させることができる。さらに、例えば第1
日の最終フライトyの到着空港と第2日の最初のフライ
トbの出発空港が異なる場合には、第2日の朝に乗務員
が客として他の便に搭乗し、bの出発空港に移動する便
乗を組み合わせることになる。
【0060】以後のマンスリー乗務パターンの作成処理
は、ディリーパターンの作成処理におるけフライトオブ
ジェクトがディリーパターンオブジェクトに代わるのみ
で、ほぼ同様に実行される。図18は染色体の構造の説
明図である。染色体の遺伝子座には、図17においてリ
ストの最終位置のディリーパターン、例えばX,Yを除
いて全てのディリーパターンが割り当てられる。
【0061】ここでは図17において上にあるディリー
パターンが左側から順番に遺伝子座に対応させられてい
るが、図14で説明したように後続の可能性があるディ
リーパターンが少ないものから順に左側から並べること
も当然可能である。この染色体の構造に対応して、それ
ぞれの遺伝子座に対応する遺伝子として、遺伝子座に対
応するディリーパターンの後続となる可能性があるディ
リーパターンが選択される。
【0062】図19は、このようにして選択された遺伝
子が並べられた染色体のデコードによって得られる、マ
ンスリー乗務パターンの説明図である。同図において、
1ケ月分のディリーパターンの中からA−B−Xと組み
合わせることにより、例えば3日に渡る1人のパイロッ
トの乗務パターンが作成される。
【0063】以上のような処理を1ケ月分の各ディリー
パターンについて実行することによって、ディリーパタ
ーンの連続としてのマンスリーパターンが作成される。
なお後述するが、例えば1人のパイロットの連続乗務日
数が4日を越えるような場合には、ディリーパターンの
連続を4日で打ち切るような作業も実際的には必要であ
る。
【0064】図20はマンスリー乗務パターン作成処理
における前処理のフローチャートである。同図をディリ
ーパターン作成処理における図6と比較すると、ステッ
プS1におけるダイヤデータ読み込みに対応する処理は
存在せず、ステップS21でディリーパターンオブジェ
クトが生成されて出発時刻の早いものから順に並べら
れ、ステップS22でディリーパターンオブジェクトの
間にリンク関係が設定され、ステップS23で染色体の
構造が生成されて、前処理を終了する。
【0065】図21はマンスリーパターン作成の主処理
のフローチャートである。同図をディリーパターン作成
処理に対応する図9と比較すると、初期調整が行われる
ステップS12に相当する処理がない点を除いて、基本
的に図9におけると同様の処理が行われる。但しステッ
プS32の評価処理では、評価項目として各染色体に対
応するマンスリーパターンの総数と、基地帰還違反数と
の2つが用いられる。ここで基地帰還違反とは、例えば
東京と大阪だけをパイロットの勤務に好都合な場所とい
う意味で基地とし、最終的にこの基地に帰還しないよう
なパターンの数を意味する。この2つの項目に対して、
例えば総パターン数に対する重みを100、基地帰還違
反数に対する重みを30とすることによって、評価値が
計算される。
【0066】またステップS35において違反が解消さ
れる制約条件に対しては、ディリーパターンオブジェク
トの重複解消の他に、前述のようにパイロットの連続乗
務日数が上限値、例えば4日を越えるような場合に、4
日目の最後のディリーパターンに対応する遺伝子をni
l(無接続)として違反を解消しり、前述の基地帰還違
反に対しては適当な位置でパターンを切断するような処
理が実行される。
【0067】図20、および図21で説明した処理が、
1ケ月分のディリー乗務パターンオブジェクトを対象と
して実行され、最も評価値のよい染色体がデコードされ
て、マンスリー乗務パターンが作成される。
【0068】最後に本発明の時系列パターン自動作成方
法を用いて時系列パターンを作成するためのコンピュー
タシステムの構成について説明する。図22はそのよう
なコンピュータシステムの構成と、プログラムのローデ
ィングの説明図である。同図においてコンピュータ11
は本体14とメモリ15とから構成されており、本体1
4に対しては可搬型記憶媒体12からプログラムなどを
ロードすることも、またプログラム提供者側からネット
ワーク13を介してプログラムなどをローディングする
ことも可能である。
【0069】本発明の特許請求の範囲の請求項10、お
よび請求項11に記載されているプログラムや、図9、
図21のフローチャートに示されているプログラムなど
は例えば図22におけるメモリ15に格納され、そのプ
ログラムは本体14によって実行される。ここでメモリ
15としては、例えばランダムアクセスメモリ(RA
M)、またはハードディスクなどが使用される。
【0070】また時系列に並べられるべき要素を順序づ
けて、複数の時系列パターンを作成するためのプログラ
ムなどが可搬型記憶媒体12に記録され、コンピュータ
11にそのプログラムをローディングすることによって
時系列パターンを自動的に作成することも可能である。
この可搬型記憶媒体12としてはメモリカード、フロッ
ピーディスク、CD−ROM(コンパクトディスクリー
ドオンリーメモリ)、光ディスク、光磁気ディスクな
ど、市販され、流通可能な任意の記憶媒体を使用するこ
とができる。また時系列パターンの自動作成のためのプ
ログラムなどがプログラム提供者側からネットワーク1
3を介してコンピュータ11側に送られ、そのプログラ
ムがローディングされることによって、時系列パターン
を自動的に作成することも可能である。
【0071】以上の説明では、パイロットの乗務パター
ンの作成について実施例を詳細に説明したが、本発明は
飛行機に限らず、電車やバスどの乗務員の乗務パターン
の作成に対しても適用可能なことは当然である。また染
色体に対する評価値の計算においては、以上の説明と異
なる様々な評価項目を用いることが可能であり、またそ
の重みをいろいろな値に設定することができることも当
然である。更に違反解消の対象となる制約条件について
も、様々な条件を設定することが可能である。
【0072】また本発明のパターン自動作成方法は、こ
のような乗務員の乗務パターンの作成のみに限定される
ことなく、時系列に要素が並べられる時系列パターンで
あれば、どのようなパターンの作成にも適用可能であ
る。
【0073】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、遺伝的アル
ゴリズムを適用することによって、コストと人員などに
対する各種の評価項目、例えば乗務員勤務パターンの総
数や、飛行機の機体の交換数などの評価項目に対応する
評価をできるだけ良くすることによって、最適化された
航空機乗務員の乗務パターンをディリーパターンとして
作成し、更にこれらのディリー乗務パターンを遺伝的ア
ルゴリズムを応用して組み合わせることにより、最適な
マンスリー乗務パターンを作成することができ、乗務パ
ターンの作成自動化に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための機能ブロック図
(その1)である。
【図2】本発明の原理を説明するための機能ブロック図
(その2)である。
【図3】1日のダイヤデータの例を示す図である。
【図4】それぞれのフライトのフライトデータの例を示
す図である。
【図5】出発時刻の早いものから順に並べられたフライ
トオブジェクトの例を示す図である。
【図6】ディリーパターン作成の前処理のフローチャー
トである。
【図7】フライトオブジェクトに対するリンク設定の例
を示す図である。
【図8】染色体の構造の例を示す図である。
【図9】ディリーパターン作成の主処理のフローチャー
トである。
【図10】遺伝子の設定による染色体の生成を説明する
図である。
【図11】染色体からの乗務パターンのデコードを説明
する図である。
【図12】シップパターンに対応する機体データの例を
示す図である。
【図13】交叉の例を説明する図である。
【図14】重複違反解消の例を示す図(その1)であ
る。
【図15】重複違反解消の例を示す図(その2)であ
る。
【図16】1ケ月分のディリーパターンからのディリー
パターンオブジェクトの生成を説明する図である。
【図17】ディリーパターンオブジェクトに対するリン
ク関係の設定を説明する図である。
【図18】マンスリーパターン作成処理における染色体
の構造を説明する図である。
【図19】染色体のデコードによるマンスリーパターン
の生成を説明する図である。
【図20】マンスリーパターン作成の前処理のフローチ
ャートである。
【図21】マンスリーパターン作成の主処理のフローチ
ャートである。
【図22】時系列パターンを作成するためのコンピュー
タシステムの構成とプログラムのローディングを説明す
る図である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時系列に並べられるべき要素を順序づけ
    て、複数の時系列パターンを作成する時系列パターン作
    成方法であって、 第1のタイムスパンについて、該要素のうちで各要素の
    開始時刻が早いものから、該各要素の終了時刻より後に
    開始時刻を有する要素を次々とリンクさせた評価値の良
    い第1の時系列パターンを求め、 第1のタイムスパンより長い第2のタイムスパンについ
    て、前記第1のタイムスパンについて求めた評価値の良
    い第1の時系列パターンに対して、各第1の時系列パタ
    ーンの開始時刻の早いものから各第1の時系列パターン
    の終了時刻より後に開始時刻を有する第1の時系列パタ
    ーンを次々とリンクさせた評価値の良い第2の時系列パ
    ターンを作成することを特徴とする時系列パターン自動
    作成方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のタイムスパンにおける第1の
    時系列パターン及び第2のタイムスパンにおける第2の
    時系列パターンの作成時に使用される要素列に遺伝的ア
    ルゴリズムを適用することを特徴とする請求項1記載の
    時系列パターン自動作成方法。
  3. 【請求項3】 前記遺伝的アルゴリズムによる処理が、
    前記要素列の中の任意の要素の間を交叉点とする一点交
    叉と、該一点交叉の結果として生ずる要素列を対象とす
    る突然変異であることを特徴とする請求項2記載の時系
    列パターン自動作成方法。
  4. 【請求項4】 前記要素が航空機のフライトであり、 前記第1及び第2の時系列パターンが航空機乗務員の乗
    務フライトパターンとしての乗務パターンであることを
    特徴とする請求項1記載の時系列パターン自動作成方
    法。
  5. 【請求項5】 前記要素が1日におけるフライトであ
    り、 前記評価の良い前記第1の時系列パターンとして複数の
    航空機乗務員に対応する複数の最適ディリー乗務パター
    ンを作成することを特徴とする請求項4記載の時系列パ
    ターン自動作成方法。
  6. 【請求項6】 1日におけるフライトを前記要素とし
    て、前記評価が良い第1の時系列パターンとして、複数
    の航空機乗務員に対応する複数の最適ディリー乗務パタ
    ーンを、連続する複数日に対してそれぞれ作成し、 該複数日のディリー乗務パターンを次々とリンクさせた
    前記評価値に良い第2の時系列パターンとして、前記連
    続する複数日に対する最適乗務パターンを作成すること
    を特徴とする請求項4記載の時系列パターン自動作成方
    法。
  7. 【請求項7】 1日における全てのフライトを前記複数
    のフライトとし、 前記評価が最も良いフライト列の内容に基づいて、複数
    の航空機乗務員に対応する複数の最適ディリー乗務パタ
    ーンを、連続する複数日に対してそれぞれ作成し、 該複数日の全てのディリー乗務パターンを対象として、
    該全てのディリー乗務パターンのうちで、該パターン内
    の最初のフライトの出発時刻が早いものから、該パター
    ンの最後のフライトの到着時刻より後に最初のフライト
    の出発時刻を持ち、該ディリー乗務パターンの後に接続
    可能なディリー乗務パターンを次々とリンクさせて、複
    数のリンク関係を、異なるリンク関係の間でのディリー
    乗務パターンの重複を許しながら設定し、 該複数のリンク関係の最初にある各ディリー乗務パター
    ンに対応して、ディリー乗務パターンを並べるべきディ
    リーパターン列における位置を指定し、 該最初にある各ディリー乗務パターンの後に接続可能な
    1つ以上のディリー乗務パターンから1つのディリー乗
    務パターンを選択して、前記対応する位置に該選択され
    たディリー乗務パターンを配置して該ディリーパターン
    列を複数個作り、 該複数のディリーパターン列に対してあらかじめ定めら
    れた形式で評価値を求めた後に、定められた処理を実行
    し、 該処理の結果としての新しいディリーパターン列に対し
    て該あらかじめ定められた形式で評価値を求め、 該評価値による評価が最も良いディリーパターン列の内
    容に基づいて、前記連続する複数日に対する最適乗務パ
    ターンを作成することを特徴とする請求項13記載の乗
    務パターン自動作成方法。
  8. 【請求項8】 時系列に並べられるべき要素を順序づけ
    て、複数の時系列パターンを作成する時系列パターン作
    成装置であって、 第1のタイムスパンについて、該要素のうちで各要素の
    開始時刻が早いものから、該各要素の終了時刻より後に
    開始時刻を有する要素を次々とリンクさせた評価値の良
    い第1の時系列パターンを求める第1の時系列パターン
    作成手段と、 第1のタイムスパンより長い第2のタイムスパンについ
    て、前記第1のタイムスパンについて求めた評価値の良
    い第1の時系列パターンに対して、各第1の時系列パタ
    ーンの開始時刻の早いものから各第1の時系列パターン
    の終了時刻より後に開始時刻を有する第1の時系列パタ
    ーンを次々とリンクさせた評価値の良い第2の時系列パ
    ターンを求める第2の時系列パターン作成手段とを備え
    ることを特徴とする時系列パターン自動作成装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の時系列パターン作成手段が、
    1日におけるフライトを前記要素として、前記評価値の
    良い第1の時系列パターンとして複数の航空機乗務員に
    対応する複数の最適ディリー乗務パターンを作成するこ
    とと、 前記第2の時系列パターン作成手段が、連続する複数日
    におるけ該ディリー乗務パターンを前記第1の時系列パ
    ターンとして、該ディリー乗務パターンを次々とリンク
    させた評価値の良い第2の時系列パターンとして該連続
    する複数日に対する最適乗務パターンを作成することを
    特徴とする請求項8記載の時系列パターン自動作成装
    置。
  10. 【請求項10】 時系列に並べられるべき要素を順序づ
    けて、複数の時系列パターンを作成するために、 第1のタイムスパンについて、該要素のうちで各要素の
    開始時刻が早いものから、該各要素の終了時刻より後に
    開始時刻を有する要素を次々とリンクさせた評価値の良
    い第1の時系列パターンを求めさせる手段と、 第1のタイムスパンより長い第2のタイムスパンについ
    て、前記第1のタイムスパンについて求めた評価値の良
    い第1の時系列パターンに対して、各第1の時系列パタ
    ーンの開始時刻の早いものから各第1の時系列パターン
    の終了時刻より後に開始時刻を有する第1の時系列パタ
    ーンを次々とリンクさせた評価値の良い第2の時系列パ
    ターンを求めさせる手段とを備えたプログラムを格納し
    た計算機読み出し可能記憶媒体。
  11. 【請求項11】 前記第1の時系列パターンを求めさせ
    る手段が、1日におけるフライトを前記要素として、前
    記評価値の良い第1の時系列パターンとして複数の航空
    機乗務員に対応する複数の最適ディリー乗務パターンを
    作成させることと、 前記第2の時系列パターンを求めさせる手段が、連続す
    る複数日に対する該ディリー乗務パターンを前記第1の
    時系列パターンとして、該ディリー乗務パターンを次々
    とリンクさせた評価値の良い第2の時系列パターンとし
    て該連続する複数日に対する最適乗務パターンを作成さ
    せることを特徴とする請求項10記載の計算機読み出し
    可能記憶媒体。
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