JPH1091145A - メモリ制御装置およびメモリ制御方法、並びに画像生成装置 - Google Patents

メモリ制御装置およびメモリ制御方法、並びに画像生成装置

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JPH1091145A
JPH1091145A JP8238759A JP23875996A JPH1091145A JP H1091145 A JPH1091145 A JP H1091145A JP 8238759 A JP8238759 A JP 8238759A JP 23875996 A JP23875996 A JP 23875996A JP H1091145 A JPH1091145 A JP H1091145A
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JP8238759A
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Masaharu Yoshimori
正治 吉森
Kazuo Taniguchi
一雄 谷口
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリアクセスの効率化を図る。 【解決手段】 タイミング発生回路27Tにおいて、同
一の行アドレスが発生され、さらにその行アドレス上に
おける複数の列アドレスが順次発生される。行アドレス
はROWDEC28Yを介して、列アドレスはRADD
EC28Rを介してDRAMCELL28Dにそれぞれ
供給される。列アドレスは、列アドレスバッファ28C
にも供給され、所定の時間だけ遅延後、WADDEC2
8Wを介してDRAMCELL28Dに供給される。D
RAMCELL28Dに対するリードデータバス44を
介したデータの読み出しと、ライトデータバス43を介
した演算処理回路27Eの演算結果の書き込みは同時に
行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリ制御装置お
よび方法、並びに画像生成装置に関し、例えば、3次元
コンピュータグラフィックシステムにおいて、回転、移
動、及び拡大/縮小等の座標変換を頻繁に行って立体モ
デルを表示する場合に、その表示画像を生成するときな
どに用いて好適なメモリの構造およびメモリ制御装置お
よび方法、並びに画像生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンピュータグラフィックスシ
ステムは、計算機とグラフィックス周辺装置により、画
像や映像を作成して表示するシステムであり、機械、電
気、建築等における設計支援のためのCADシステム、
化学、航空、制御等における反応や応答のシミュレーシ
ョン、教育、芸術、及びビデオゲーム等、多くの分野に
おいて活用されている。
【0003】上述のようなコンピュータグラフィックス
システムとして、主として計算機の数値計算能力を活用
して立体的な画像を作成する3次元画像生成装置を備え
たシステム(以下、3次元グラフィックシステムと言
う)がある。
【0004】この3次元グラフィックシステムは、計算
機中にある立体モデルを、回転、移動、拡大/縮小とい
う座標変換を頻繁に行って画面表示するシステムであ
り、2次元グラフィックシステムに比べ、座標変換、透
視変換、陰影処理、及び隠線/隠面消去処理等、高度な
技術を必要とする。
【0005】ここで、3次元グラフィックシステムで
は、立体モデルを空間中の様々な位置へと変化させるた
めに、画素毎の演算を行う画素演算処理が行われるが、
この画素演算処理を行うためには、上記立体モデルから
得られる画素データと、既に得られており、フレームバ
ッファなどに記憶されている画素データとの合成および
比較等が必要となる。そこで、3次元グラフィックシス
テムにおいては、フレームバッファから、そこに既に記
憶されている画素データを読み出し(リードし)、その
画素データと、新しく入力(生成)された画素データと
を用いての演算処理を行い、その演算結果を、フレーム
バッファに書き戻すことが行われる(以下、適宜、この
ような動作(処理)を、リードモディファイライト動作
と言う)。
【0006】そこで、3次元グラフィックシステムの3
次元画像生成装置は、図4に示すような画素データの書
き込みに応じてメモリ制御を行うメモリ制御回路27A
と、画素データが記憶されたメモリ(以下、フレームバ
ッファ)28Aとを備えている。
【0007】また、従来フレームバッファを構成してい
たメモリ例えばDRAMは、図5に示すように、DRA
MCELL6Dと、ROWDEC6R、COLDEC6
C、および双方向バッファ6Bで構成され、一本のデー
タバスDATAと一本のアドレスバスADRとメモリの
読み書き制御、および双方向バッファ6Bの方向を制御
するコントロールバスを備えている。ROWDEC6R
は、DRAMCELL6Dの行を活性化するにあたり、
アドレスバスADRを介して供給される行(row)アド
レスのデコードを行うものである。COLDEC6C
は、活性化されたDRAMCELL6Dの行からのデー
タの読み出し、書き込みに際して、アドレスバスADR
から供給されるアドレスのデコードを行うものであり、
データバスDATAに、DRAMCELL6Dの指定さ
れた列(column)アドレスのデータを供給したり、DR
AMCELL6Dの指定された列アドレスへデータバス
DATA上のデータを供給するようになされている。以
上のように、従来のDRAMは、入出力のデータバス、
アドレスバスおよび行アドレスをリード、ライトで共有
していた。
【0008】メモリ制御回路27Aと、上述したような
構造を持つDRAMで構成されたフレームバッファ28
Aとは、図4に示すように、1本のコントロールバス1
06、1本のアドレスバス107、および1本のデータ
バス108で接続されている。そして、メモリ制御回路
27Aは、制御信号CTLをコントロールバス106を介
して出力し、アドレスADRをアドレスバス107を介し
て出力することで、フレームバッファ28Aにアクセス
するようになされている。また、メモリ制御回路27A
とフレームバッファ28Aとの間では、データバス10
8を介して、データDATAのやりとりが行われるようにな
されている。
【0009】メモリ制御回路27Aは、タイミング発生
回路271、列アドレスバッファ272、セレクト回路
273、演算処理回路274、ライトデータバッファ2
75、および双方向バッファ276で構成されている。
【0010】タイミング発生回路271は、フレームバ
ッファ28Aに対する制御信号CTLを発生し、コントロ
ールバス106を介して、フレームバッファ28Aに供
給するようになされている。また、タイミング発生回路
271は、図示せぬブロックからアドレスバス104を
介して供給される画素データのアドレスに対応して、行
アドレスおよび列アドレス(第1および第2のアドレ
ス)を発生し、アドレスバス111を介して、列アドレ
スバッファ272およびセレクト回路273に供給する
ようにもなされている。さらに、タイミング発生回路2
71は、コントロールバス109を介して、セレクト回
路273および双方向バッファ276を制御するように
もなされている。
【0011】列アドレスバッファ272は、例えばFI
FO(First In First Out)方式のメモリを含んで構成
され、タイミング発生回路271が発生する列アドレス
を、必要に応じて記憶するようになされている。列アド
レスバッファ272において記憶された列アドレスは、
アドレスバス112を介して、セレクト回路273に供
給されるようになされている。
【0012】演算処理回路274は、図示せぬブロック
から供給される画素データと、フレームバッファ28A
から読み出され、双方向バッファ276を介して供給さ
れる画素データとを用いての演算処理を行い、その演算
結果としての画素データを、データバス114を介し
て、ライトデータバッファ275に供給するようになさ
れている。ライトデータバッファ275は、演算処理回
路274から供給される画素データを一時記憶し、デー
タバス115を介して双方向バッファ276に供給する
ようになされている。双方向バッファ276は、フレー
ムバッファ28Aから読み出され、データバス108を
介して供給される画素データを受信し、データバス11
3を介して、演算処理回路274に供給するとともに、
ライトデータバッファ275から供給される画素データ
を受信し、データバス108を介して、フレームバッフ
ァ28Aに供給するようになされている。
【0013】以上のように構成されるメモリ制御回路2
7Aに対しては、図示せぬブロックから処理を行うべき
画素のデータがデータ線105を介して、また画素のア
ドレスがアドレス線104を介して入力される。
【0014】次に、図6のタイミングチャートを参照し
て、例えば、図示せぬブロックから連続してフレームバ
ッファ28Aの同一行アドレス内のN個の画素データPix
0,Pix1,Pix2...PixNが入力された場合のリードモディ
ファライト動作について説明する。なお、上記列アドレ
スバッファの深さを仮に3段とする。図6に示すよう
に、まず、タイミング発生回路271は、クロックclk
=「0」において、画素データPix0,Pix1,Pix2...Pix
Nについてのアドレスに応じて、行アドレスを活性化す
るため、ロウアクティブ動作を指示する制御信号Ractを
発生し、コントロールバス106を介して、フレームバ
ッファ28Aに供給する。同時に、タイミング発生回路
271は、画素データPix0,Pix1,Pix2...PixNに対応
する同一の行アドレスRow0を発生し、アドレスバス11
1を介して、セレクト回路273に供給する。
【0015】このとき、タイミング発生回路271は、
セレクト回路273を、タイミング発生回路271の出
力を選択するように制御しており、従って、行アドレス
Row0は、セレクト回路273において選択され、アドレ
スバス107を介して、フレームバッファ28Aに供給
される。
【0016】これにより、フレームバッファ28Aは、
タイミング発生回路271からのアドレスRow0を行アド
レスとしてラッチし、制御信号Ractにしたがって、行ア
ドレスRow0に対応する領域を活性化する。
【0017】そして、タイミング発生回路271は、ク
ロックclk=「2」において、カラムリードアクセス動
作を指示する信号Rdcを発生し、コントロールバス10
6を介して、フレームバッファ28Aへ供給する。さら
に、タイミング発生回路271は、その出力を選択する
ように、セレクト回路273を制御するとともに、リー
ド方向(フレームバッファ28Aから演算処理回路27
4の方向)にデータを転送するように、双方向バッファ
276を制御する。その後、タイミング発生回路271
は、同一行内の最初の画像データPix0に対応する列アド
レスCol0を発生し、アドレスバス111を介して出力す
る。
【0018】この列アドレスCol0は、列アドレスバッフ
ァ272およびセレクト回路273に供給される。列ア
ドレスバッファ272は、タイミング発生回路271か
らの列アドレスCol0を受信して記憶する。また、セレク
ト回路273は、タイミング発生回路271からの列ア
ドレスCol0を選択し、アドレスバス107を介して、フ
レームバッファ28Aに供給する。
【0019】フレームバッファ28Aは、タイミング発
生回路271が発生したアドレスCol0を、列アドレスと
してラッチする。そして、フレームバッファ28Aは、
行アドレスRow0および列アドレスCol0で特定される領域
に記憶されている画素データRpd0を読み出し、データバ
ス108を介して、双方向バッファ276に供給する。
【0020】双方向バッファ276は、上述したよう
に、リード方向に、データを転送するように制御されて
おり、従って、この場合、フレームバッファ28Aから
の画像データRpd0は、双方向バッファ276を介して、
演算処理回路274に供給される。
【0021】次に、タイミング発生回路271は、クロ
ックclk=「3」において、カラムリードアクセス動作
を指示する信号Rdcを発生するとともに、同一行内の2
番目の画像データPix1に対応する列アドレスCol1を発生
し、以下、クロックclk=「2」における場合と同様の
処理を行う。
【0022】これにより、列アドレスバッファ272に
は列アドレスCol1が記憶され、また、フレームバッファ
28Aの行アドレスRow0および列アドレスCol1で特定さ
れる領域から画素データRpd1が読み出されて、演算処理
回路274に供給される。
【0023】さらに、タイミング発生回路271は、ク
ロックclk=「4」において、カラムリードアクセス動
作を指示する信号Rdcを発生するとともに、同一行内の
3番目の画像データPix2に対応する列アドレスCol2を発
生し、以下、クロックclk=「2」における場合と同様
の処理を行う。
【0024】これにより、やはり、列アドレスバッファ
272には列アドレスCol2が記憶され、また、フレーム
バッファ28Aの行アドレスRow0および列アドレスCol2
で特定される領域から画素データRpd2が読み出されて、
演算処理回路274に供給される。
【0025】演算処理回路274は、例えば、パイプラ
イン処理が可能な構造となっており、クロックclk=
「5」において、画素データPix0とRpd0とを用いた演算
処理を、クロックclk=「6」において、画素データPix
1とRpd1とを用いた演算処理を、クロックclk=「7」に
おいて、画素データPix2とRpd2とを用いた演算処理を、
それぞれ開始する。そして、演算処理回路274は、各
演算処理の結果得られる画素データWpd0,Wpd1,Wpd2
を、ライトデータバッファ275に順次供給する。ライ
トデータバッファ275は、例えば、FIFO方式のメ
モリで構成され、演算処理回路274から供給される画
素データWpd0,Wpd1,Wpd2を順次記憶する。
【0026】一方、タイミング発生回路271は、画素
データPix3に対応する列アドレスを列アドレスバッファ
272に格納すると、列アドレスバッファ272がフル
になったことを認識し、ライトデータバッファ275に
記憶された画素データWpd0乃至Wpd2の、フレームバッフ
ァ28Aへの書き込み制御を開始するが、画素データRp
d2とWpd0との、データバス108上での衝突を避けるた
め、クロクclk=「8」において待ち状態となる。
【0027】その後、タイミング発生回路271は、ク
ロックclk=「9」において、カラムライトアクセス動
作を指示する制御信号Wrcを、コントロールバス106
を介してフレームバッファ28Aに供給する。さらに、
タイミング発生回路271は、列アドレスバッファ27
2の出力を選択するように、セレクト回路273を制御
するとともに、ライト方向(ライトデータバッファ27
5からフレームバッファ28Aの方向)にデータを転送
するように、双方向バッファ276を制御する。
【0028】そして、列アドレスバッファ272から
は、最初に記憶した列アドレス、即ち、画像データWpd0
に対応する列アドレスCol0が読み出され、セレクタ回路
273に供給される。この場合、セレクタ回路273で
は、列アドレスバッファ272からの列アドレスCol0が
選択され、アドレスバス107を介して、フレームバッ
ファ28Aに供給される。同時に、ライトデータバッフ
ァ275からは、やはり最初に記憶した画素データWpd0
が読み出され、双方向バッファ276に供給される。こ
の場合、双方向バッファ276は、ライト方向に、デー
タを転送するように制御されており、従って、ライトデ
ータバッファ275からの画像データWpd0は、データバ
ス108を介して、フレームバッファ28Aに供給され
る。
【0029】これにより、フレームバッファ28Aの行
アドレスRow0および列アドレスCol0で示される領域に
は、演算処理回路274で得られた画像データWpd0が供
給される。
【0030】以下、クロックclk=「10」および「1
1」においても、タイミング発生回路271は同様の処
理を行い、これにより、フレームバッファ28Aには、
クロックclk=「10」において、列アドレスバッファ
272で2番目に記憶された列アドレスCol1、およびラ
イトデータバッファ275で2番目に記憶された画素デ
ータWpd1が供給され、クロックclk=「11」におい
て、列アドレスバッファ272で3番目に記憶された列
アドレスCol2、およびライトデータバッファ275で3
番目に記憶された画素データWpd2が供給される。
【0031】その結果、クロックclk=「10」におい
ては、フレームバッファ28Aの行アドレスRow0および
列アドレスCol1で示される領域に、画像データWpd1が供
給され、また、クロックclk=「11」においては、フ
レームバッファ28Aの行アドレスRow0および列アドレ
スCol2で示される領域に、画像データWpd2が供給され
る。
【0032】そして、タイミング発生回路271は、ク
ロックclk=「12」において、引き続く画素データPix
3,Pix4...PixNの処理を、クロックclk=「2」乃至「1
1」の場合と同様の手順に従って行い、リードモディフ
ァイライト動作を開始する。
【0033】なお、図6において、クロックclkが
「0」乃至「1」の期間tRCDは、タイミング発生回路2
71が行アドレスRow0および制御信号Ractを発生してか
ら、フレームバッファ28AがRow0を行アドレスとして
ラッチして、その行アドレスRow0内の画素データが活性
化されるまでの期間である。
【0034】また、クロックclkが「2」乃至「4」の
期間tCL0は、タイミング発生回路271が列アドレスCo
l0および制御信号Rdcを発生してから、フレームバッフ
ァ28Aから読み出される画像データRpd0が有効となる
までの期間である。同様に、クロックclkが「3」乃至
「5」の期間tCL1は、タイミング発生回路271が列ア
ドレスCol1および制御信号Rdcを発生してから、フレー
ムバッファ28Aから読み出される画像データRpd1が有
効となるまでの期間であり、クロックclkが「4」乃至
「6」の期間tCL2は、タイミング発生回路271が列ア
ドレスCol2および制御信号Rdcを発生してから、フレー
ムバッファ28Aから読み出される画像データRpd2が有
効となるまでの期間である。
【0035】さらに、クロックclkが「5」乃至「7」
の期間tRMW0は、画素データRpd0が有効となってから、
その画素データRpd0を用いての演算処理回路274での
演算処理が終了するまでの期間である。同様に、クロッ
クclkが「6」乃至「8」の期間tRMW1は、画素データRp
d1が有効となってから、その画素データRpd1を用いての
演算処理回路274での演算処理が終了するまでの期間
であり、クロックclkが「7」乃至「9」の期間tRMW2
は、画像データRpd2が有効となってから、その画像デー
タRpd2を用いての演算処理回路274での演算処理が終
了するまでの期間である。
【0036】なお、以上の期間のうち、期間tRCD,tCL
は、フレームバッファ28Aを構成するDRAMの規格
により規定されるものであり、期間tRMWは、演算処理回
路274における演算処理の内容によって変動するもの
である。図6において、期間tRCDは2クロック要するも
のと、また、期間tCLおよびtRMWはそれぞれ3クロック
を要するものとしてある。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来のDRAMを用いた3次元画像生成装置では、
リードモディファイライト動作を行う場合において、D
RAMへのアドレス線およびデータ線をリード動作とラ
イト動作で共有していたため、1画素の処理に対して、
少なくともリードとライトの2クロックの期間、バスの
使用が必要であり、また、リード動作からライト動作へ
の切り替えには、上記tCLの期間とデータ衝突防止期間
が必要であった。すなわち、メモリアクセス効率が良い
とは言い難い課題があった。
【0038】具体的には、リードモディファイライト動
作に要する期間(N番目の画素を書き込む迄の期間)
は、処理を行う画素数をN、上記列アドレスバッファの
段数をMとした場合おおよそ、式 tRCD+(N/M)*(tCL+1)+2*N (1は、上記データの衝突
防止期間) から求めることができる。この式からわかるように、余
分なサイクルとしての期間N×(tCL+1)は、Mに
反比例するため、列アドレスバッファの段数を増やすこ
とにより、削減が期待できるが、2×Nは、処理画素数
にのみ依存するものであり、従来のDRAMを使用した
場合、削減できない処理クロック数である。
【0039】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、メモリアクセスの効率化を図ることがで
きるようにするものである。
【0040】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のメモリ
制御装置は、第1および第2のアドレスを発生する発生
手段と、発生手段の出力を記憶するアドレス記憶手段
と、発生手段により発生された第1および第2のアドレ
スをメモリに供給することにより、メモリからのデータ
の読み出しを制御する第1の制御手段と、アドレス記憶
手段の記憶値をメモリに供給することにより、メモリへ
のデータの書き込みを制御する第2の制御手段と、メモ
リから読み出されたデータを伝送する第1の伝送手段
と、第1の伝送手段とは独立して設けられ、メモリに書
き込むべきデータを伝送する第2の伝送手段とを備え、
第1の伝送手段は、第1の制御手段によりメモリに供給
された第1および第2のアドレスにより特定されるメモ
リの所定の領域から読み出されたデータを伝送し、第2
の伝送手段は、第2の制御手段によりメモリに供給され
たアドレス記憶手段の記憶値により特定されるメモリの
所定の領域に書き込むべきデータを伝送し、第1の制御
手段によるメモリからのデータの読み出しと、第2の制
御手段によるメモリへのデータの書き込みは同時に行わ
れることを特徴とする。
【0041】請求項6に記載のメモリ制御方法は、第1
および第2のアドレスを発生し、第2のアドレスを記憶
し、第1および第2のアドレスをメモリに供給すること
により、メモリからのデータの読み出しを制御し、第1
のアドレスと記憶した第2のアドレスをメモリに供給す
ることにより、メモリへのデータの書き込みを制御し、
メモリに供給された第1および第2のアドレスにより特
定されるメモリの所定の領域から読み出されたデータを
伝送し、メモリに供給された第1のアドレスと、記憶さ
れた第2のアドレスにより特定されるメモリの所定の領
域に書き込むべきデータを伝送し、メモリからのデータ
の読み出しと、メモリへのデータの書き込みを同時に行
うことを特徴とする。
【0042】請求項7に記載の画像生成装置は、第1お
よび第2のアドレスにより特定される領域に対して、デ
ータの読み出しおよび書き込みが行われるデータ記憶手
段と、生成された画素データと、データ記憶手段に記憶
されたデータとを用いて所定の演算を行う演算手段と、
第1および第2のアドレスを発生する発生手段と、発生
手段の出力を記憶するアドレス記憶手段と、発生手段に
より発生された第1および第2のアドレスをメモリに供
給することにより、メモリからのデータの読み出しを制
御する第1の制御手段と、アドレス記憶手段の記憶値を
メモリに供給することにより、メモリへのデータの書き
込みを制御する第2の制御手段と、メモリから読み出さ
れたデータを伝送する第1の伝送手段と、第1の伝送手
段とは独立して設けられ、メモリに書き込むべきデータ
を伝送する第2の伝送手段とを備え、アドレス記憶手段
は、発生手段が発生する第2のアドレスを記憶し、第1
の伝送手段は、第1の制御手段によりメモリに供給され
た第1および第2のアドレスにより特定されるメモリの
所定の領域から読み出されたデータを伝送し、第2の伝
送手段は、第2の制御手段によりメモリに供給されたア
ドレス記憶手段の記憶値により特定されるメモリの所定
の領域に書き込むべき演算手段の演算結果を伝送し、第
1の制御手段によるメモリからのデータの読み出しと、
第2の制御手段によるメモリへの演算結果の書き込みは
同時に行われることを特徴とする。
【0043】請求項1に記載のメモリ制御装置において
は、第1の伝送手段が、第1の制御手段によりメモリに
供給された第1および第2のアドレスにより特定される
メモリの所定の領域から読み出されたデータを伝送し、
第2の伝送手段が、第2の制御手段によりメモリに供給
されたアドレス記憶手段の記憶値により特定されるメモ
リの所定の領域に書き込むべきデータを伝送し、第1の
制御手段によるメモリからのデータの読み出しと、第2
の制御手段によるメモリへのデータの書き込みは同時に
行われる。
【0044】請求項6に記載のメモリ制御方法において
は、第1および第2のアドレスを発生し、第2のアドレ
スを記憶し、第1および第2のアドレスをメモリに供給
することにより、メモリからのデータの読み出しを制御
し、第1のアドレスと記憶した第2のアドレスをメモリ
に供給することにより、メモリへのデータの書き込みを
制御し、メモリに供給された第1および第2のアドレス
により特定されるメモリの所定の領域から読み出された
データを伝送し、メモリに供給された第1のアドレス
と、記憶された第2のアドレスにより特定されるメモリ
の所定の領域に書き込むべきデータを伝送し、メモリか
らのデータの読み出しと、メモリへのデータの書き込み
を同時に行う。
【0045】請求項7に記載の画像生成装置において
は、アドレス記憶手段が、発生手段が発生する第2のア
ドレスを記憶し、第1の伝送手段が、第1の制御手段に
よりメモリに供給された第1および第2のアドレスによ
り特定されるメモリの所定の領域から読み出されたデー
タを伝送し、第2の伝送手段が、第2の制御手段により
メモリに供給されたアドレス記憶手段の記憶値により特
定されるメモリの所定の領域に書き込むべき演算手段の
演算結果を伝送し、第1の制御手段によるメモリからの
データの読み出しと、第2の制御手段によるメモリへの
演算結果の書き込みは同時に行われる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0047】本発明に係る3次元画像生成装置は、例え
ば、図1に示すような3次元コンピュータグラフィック
システム300の3次元画像生成装置(以下、単に画像
生成装置と言う)2に適用される。
【0048】まず、3次元コンピュータグラフィックシ
ステム300において、画像生成装置2には、入力装置
1及び表示装置3が接続されている。
【0049】画像生成装置2は、入力装置1の出力が供
給される転送回路21と、転送回路21の出力が供給さ
れるジオメトリ演算回路22と、ジオメトリ演算回路2
2の出力が供給されるパラメータ演算回路23と、パラ
メータ演算回路23の出力が供給される画素発生回路2
4と、画素発生回路24の出力が供給されるマッピング
回路25と、マッピング回路25の出力が供給されるメ
モリ制御回路27と、メモリ制御回路27の出力が供給
されるディスプレイ制御回路29とを備えており、ディ
スプレイ制御回路29の出力は、表示装置3に供給され
るようになされている。
【0050】また、画像生成装置2は、マッピング回路
25と接続されたテクスチャメモリ26と、メモリ制御
回路27と接続されたフレームバッファ28(データ記
憶手段)とを備えている。
【0051】まず、入力装置1により、画像生成装置2
に対して、任意の立体モデルを構成するポリゴン(単位
図形)に関するポリゴンデータが入力される。即ち、図
1の3次元コンピュータグラフィックシステムでは、立
体モデル(3次元画像)を、複数のポリゴンに分解し、
これらのポリゴンそれぞれを描画することで、立体モデ
ル全体を表示するようになされており(従って、立体モ
デルは、ポリゴンの組合せにより定義されているという
ことができる)、入力装置1から画像生成装置2に対し
ては、そのようなポリゴンについてのポリゴンデータが
供給されるようになされている。
【0052】画像生成装置2では、転送回路21におい
て、入力装置1からのポリゴンデータが、直接メモリア
クセス(DMA:Direct Memory Access)転送により、
ジオメトリ演算回路22に高速転送される。
【0053】ここで、画像生成装置2は、平面を表す
(x,y)座標のほかに、奥行きを表すz座標を用い
て、3次元物体を表し、x,y,zの3つの座標で3次
元空間内の任意の1点を表現するようになされている。
【0054】また、ポリゴンについては、その各頂点が
主要なデータとなっている。すなわち、各頂点に対し
て、幾何学的変換を施すことにより、面の変換ができ、
最終的には、ポリゴンの幾何学的変換ができる。この幾
何学的変換としては、並進変換、平行変換、及び回転変
換等がある。
【0055】そこで、入力装置1により入力されたポリ
ゴンを空間中の様々な位置へと変化させるために、ジオ
メトリ演算回路22は、転送回路21からのポリゴンデ
ータの3次元空間内の各頂点(x,y,z)毎に、上述
したような幾何学的変換処理(以下、ジオメトリ変換処
理という)を施す。そして、ジオメトリ演算回路22
は、ジオメトリ変換処理を行ったポリゴンデータを、パ
ラメータ演算回路23に供給する。
【0056】パラメータ演算回路23は、ジオメトリ演
算回路22からのポリゴンデータに基いて、画素発生回
路24においてポリゴン内部の画素データを発生するた
めに必要なパラメータを求め、画素発生回路24に供給
する。
【0057】画素発生回路24は、パラメータ演算回路
23からのパラメータによりセットアップされ、ジオメ
トリ演算回路22でジオメトリ変換処理が行われたポリ
ゴンデータ内部の色データ、奥行データ等の画素デー
タ、および表示に対応する2次元平面上でのアドレスを
生成し、マッピング回路25に供給する。
【0058】マッピング回路25は、画素発生回路24
からの画素データおよびアドレスに応じ、テクスチャメ
モリ26に格納されているテクスチャデータを用いて、
テクスチャマッピング処理を行う。そして、マッピング
回路25は、テクスチャマッピング処理を行った画素デ
ータおよびアドレスを、メモリ制御回路27に供給す
る。
【0059】メモリ制御回路27は、マッピング回路2
5からのアドレスに対応した画素データを、フレームバ
ッファ28から読み出し、その画素データと、マッピン
グ回路25からの画素データとを用いて、画素演算処理
を行う。そして、メモリ制御回路27は、画素演算処理
の結果得られた画素データを、フレームバッファ28へ
書き込む。また、メモリ制御回路27は、ディスプレイ
制御回路29から指定された表示領域の画素データを、
フレームバッファ28から読み出し、ディスプレイ制御
回路29に供給する。
【0060】尚、メモリ制御回路27及びフレームバッ
ファ28についての詳細な説明は後述する。
【0061】ディスプレイ制御回路29は、メモリ制御
回路27に対して、表示すべき表示領域の画素データを
要求し、その要求に応じてメモリ制御回路27から供給
される画素データを受信する。そして、ディスプレイ制
御回路29は、その画素データをアナログ化して表示装
置3に供給する。
【0062】これにより、表示装置3においては、ディ
スプレイ制御回路29からの画素データ(画像信号)に
対応する画面が表示される。
【0063】次に、上述したメモリ制御回路27及びフ
レームバッファ28について詳述する。
【0064】メモリ制御回路27とフレームバッファ2
8とは、図2に示すように、1本のコントロールバス4
1、1本のアドレスバス42、1本のライトデータバス
43(第2の伝送手段)、一本のリードデータバス44
(第1の伝送手段)で接続されている。そして、メモリ
制御回路27は、制御信号CTLをコントロールバス41
を介して、またアドレスADRをアドレスバス42を介し
て出力することで、フレームバッファ28にアクセスす
るようになされている。また、メモリ制御回路27とフ
レームバッファ28との間では、ライトデータバス43
を介してライトデータWD、また、リードデータバス4
4を介して、リードデータRDのやりとりが行われるよ
うになされている。
【0065】メモリ制御回路27は、タイミング発生回
路27T(発生手段)、演算処理回路27E(演算手
段)で構成されている。
【0066】タイミング発生回路27Tは、フレームバ
ッファ28に対する制御信号CTLを発生し、コントロー
ルバス41を介して、フレームバッファ28に供給する
ようになされている。また、タイミング発生回路27T
は、マッピング回路25からアドレスバス45を介して
供給される画素データのアドレスに対応して、行アドレ
スおよび列アドレスを発生し、アドレスバス42を介し
て、フレームバッファ28およびフレームバッファ28
内の列アドレスバッファ28C(アドレス記憶手段)に
供給するようにもなされている。さらに、タイミング発
生回路27Tは、コントロールバス41を介して、列ア
ドレスバッファ28Cに対するデータの読み出し、およ
び書き込みをを制御するようにもなされている。
【0067】演算処理回路27Eは、マッピング回路2
5から供給される画素データと、リードデータバス44
を介してフレームバッファ28から読み出される画素デ
ータとを用いての各種演算処理(奥行比較演算、アルフ
ァブレンディング演算、論理演算、ステンシル演算、ア
キュミュレーション演算等)を行い、その演算結果とし
ての画素データを、ライトデータバス43を介して、フ
レームバッファ28に供給するようになされている。
【0068】フレームバッファ28は、DRAMCEL
L28D(データ記憶手段)、ROWDEC(行アドレ
スデコーダ)28Y(第1の制御手段)、RADDEC
(読み出し用列アドレスデコーダ)28R(第1の制御
手段)、WADDEC(書き込み用列アドレスデコー
ダ)28W(第2の制御手段)、および列アドレスバッ
ファ28Cで構成されている。
【0069】DRAMCELL28Dは、画素データを
記憶する手段であり、読み出しのアドレスと書き込みの
アドレスを独立して持ち、互いに分離されたライトデー
タバス43およびリードデータバス44を介してメモリ
制御回路27とデータのやり取りを行うものである。
【0070】ROWDEC28Yは、DRAMCEL2
8Dの行を活性化するにあたり、アドレスバス42を介
して供給される行アドレスのデコードを行うようになさ
れている。また、RADDEC28Rは、活性化された
DRAMCEL28Dの行からのデータの読み出しに際
して、アドレスバス42から供給されるアドレスのデコ
ードを行うようになされている。そして、リードデータ
バス44に、指定されたアドレスのデータが供給される
ようになされている。
【0071】列アドレスバッファ28Cは、例えばFI
FO(first in first out)方式のメモリで構成され、
データの読み出しの際にアドレスバス42を介してタイ
ミング発生回路27Tより供給されるリードアドレス
(DRAMCELL28Dから読み出すデータを指定す
るアドレス)を一時記憶し、それをデータの書き込みの
際のアドレスとして、WADDEC28Wへ供給するよ
うになされている。
【0072】WADDEC28Wは、DRAMCELL
28Dへのデータの書き込みに際して、列アドレスバッ
ファ28Cから供給されるアドレスのデコードを行うよ
うになされている。そして、ライトデータバス43を介
して供給されるデータは、DRAMCELL28Dの、
WADDEC28Wから出力によって指定されたアドレ
スへ供給されるようになされている。
【0073】以上のように構成されるメモリ制御回路2
7に対しては、マッピング回路25から、処理を行うべ
き画素データが、データバス46を介して、また、その
画素データについてのアドレスが、アドレスバス45を
介して入力される。
【0074】例えば、いま、マッピング回路25から連
続してフレームバッファ28の同一行アドレス内のN個
の画素データPix0,Pix1,Pix2...PixNが入力されるも
のとし、その場合のリードモディファイライト動作につ
いて説明する。図3に示すように、まず、タイミング発
生回路27Tは、クロックclk=「0」において、画素
データPix0,Pix1,Pix2...PixNについてのアドレスに
応じて、行アドレスを活性化するため、ロウアクティブ
動作を指示する制御信号Ractを発生し、コントロールバ
ス41を介して、フレームバッファ28に供給する。同
時に、タイミング発生回路27Tは、画素データPix0,
Pix1,Pix2...PixNに対応する同一の行アドレスRow0を
発生し、アドレスバス42を介して、ROWDEC28
Yに供給する。
【0075】これにより、フレームバッファ28は、タ
イミング発生回路27TからのアドレスRow0を行アドレ
スとしてラッチし、制御信号Ractにしたがって、行アド
レスRow0に対応する領域を活性化する。
【0076】そして、タイミング発生回路27Tは、ク
ロックclk=「2」において、カラムリードアクセス動
作を指示する信号Rdcを発生し、コントロールバス41
を介して、DRAMCELL28Dへ供給する。さら
に、タイミング発生回路27Tは、同一行内の最初の画
像データPix0に対応する列アドレスCol0を発生し、アド
レスバス42を介して出力する。
【0077】この列アドレスCol0は、RADDEC28
Rに供給されると共に、列アドレスバッファ28Cに供
給される。列アドレスバッファ28Cは、タイミング発
生回路27Tからの列アドレスCol0を受信して記憶す
る。また、RADDEC28Rは、列アドレスCol0のデ
コードを行い、その結果をDRAMCELL28Dに供
給する。
【0078】DRAMCELL28Dは、タイミング発
生回路27Tが発生したアドレスCol0を、列アドレスと
してラッチする。そして、DRAMCELL28Dは、
行アドレスRow0および列アドレスCol0で特定される領域
に記憶されている画素データRpd0を読み出し、リードデ
ータバス44を介して、演算処理回路27Eに供給す
る。
【0079】演算処理回路27Eは、例えば、パイプラ
イン処理が可能な構造となっており、クロックclk=
「5」において、画素データPix0とRpd0とを用いた演算
処理を、それぞれ開始する。そして、演算処理回路27
Eは、クロックclk=「8」において、演算処理の結果
得られる画素データWpd0をライトデータバス43に供給
する。
【0080】一方、タイミング発生回路27Tは、画素
データPix0に対応する演算処理結果がライトデータバス
43に供給されたことを認識し、カラムライトアクセス
動作を指示する信号Wrcを発生し、コントロールバス4
1を介して、DRAMCELL28Dへ供給する。
【0081】また、同時に列アドレスバッファ28Cか
らは、クロックclk=「2」に於て記憶された列アドレ
スすなわち画像データWpd0に対応する列アドレスCol0が
読み出され、WADDEC28Wに供給される。これに
より、DRAMCELL28Dの行アドレスRow0および
列アドレスCol0で示される領域には、演算処理回路27
Eで得られた画像データWpd0が書き込まれる。
【0082】以上のようにして、画素データPix0につい
てのリードモディファイライト動作が行われる。そし
て、引き続く、画素データPix1,Pix2...PixNについて
も、画素データPix0について説明した場合と同様の手順
に従って、リードモディファイライト動作が行われる。
このとき、それぞれのリード動作とライト動作は、全く
独立して行うことが出来る。
【0083】なお、図3において、クロックclkが
「0」乃至「1」の期間tRCDは、タイミング発生回路2
7Tが行アドレスRow0および制御信号Ractを発生してか
ら、DRAMCELL28DがRow0を行アドレスとして
ラッチして、その行アドレスRow0内の画素データが活性
化されるまでの期間である。
【0084】また、クロックclkが「2」乃至「4」の
期間tCL0は、タイミング発生回路27Tが列アドレスCo
l0および制御信号Rdcを発生してから、DRAMCEL
L28Dから読み出される画像データRpd0が有効となる
までの期間である。同様に、クロックclkが「3」乃至
「5」の期間tCL1は、タイミング発生回路27Tが列ア
ドレスCol1および制御信号Rdcを発生してから、フレー
ムバッファ28から読み出される画像データRpd1が有効
となるまでの期間であり、クロックclkが「4」乃至
「6」の期間tCL2は、タイミング発生回路27Tが列ア
ドレスCol2および制御信号Rdcを発生してから、フレー
ムバッファ28から読み出される画像データRpd2が有効
となるまでの期間である。
【0085】さらに、クロックclkが「5」乃至「7」
の期間tRMW0は、画素データRpd0が有効となってから、
その画素データRpd0を用いての演算処理回路27Eでの
演算処理が終了するまでの期間である。同様に、クロッ
クclkが「6」乃至「8」の期間tRMW1は、画素データRp
d1が有効となってから、その画素データRpd1を用いての
演算処理回路27Eでの演算処理が終了するまでの期間
であり、クロックclkが「7」乃至「9」の期間tRMW2
は、画像データRpd2が有効となってから、その画像デー
タRpd2を用いての演算処理回路27Eでの演算処理が終
了するまでの期間である。
【0086】また、前述したように、期間tRCD,tCL
は、フレームバッファ28を構成するDRAMの規格に
より規定されるものであり、期間tRMWは、演算処理回路
27Eにおける演算処理の内容によって変動するもので
ある。図3において、期間tRCDは2クロック要するもの
と、また、期間tCLおよびtRMWはそれぞれ3クロックを
要するものとしてある。
【0087】次に、メモリ制御回路27とフレームバッ
ファ28によって行われるリードモディファイライト動
作における画素演算処理の効率について説明する。
【0088】図3に示した場合においては、リードモデ
ィファイライト動作に要する期間(N番目の画素を書き
込む迄の期間)は、処理を行う画素数をNとした場合、
おおよそ、式tRCD+tCL+tRMW+Nから求めることができ
る。
【0089】従来の場合(図6)に比べ、期間tRMWのペ
ナルティは加算されるが、期間tCLのペナルティは、画
素数Nに比例しないことが分かる。また、これらを無視
しても従来の場合、単純に画素数の2倍の数のクロック
が必要であったが、本方式の場合、画素数分の数のクロ
ックだけで処理を行うことができる。これは、図3に示
したように、画素データの読み出し、画素演算処理、お
よび画素データの書き込みが並列して行われていること
により、リードモディファイライト動作に要する期間が
短縮されているからである。
【0090】この場合における画素演算の処理効率、す
なわち1画素の処理に消費されるクロック数は、画素数
Nが増加するに従い、1クロックに近づくが、前述した
従来の3次元画像生成装置における1画素当たりの処理
クロック数は、画素数Nが無限大になったとしても2ク
ロックを下回ることはない。このことから、メモリアク
セスの効率化が図られていることがわかる。
【0091】また、従来方式では、メモリ制御ブロック
に持っていた列アドレスバッファの段数により性能が左
右されていた。即ち、列アドレスバッファの段数が多い
ほど性能が向上し、それが少ないほど性能が低下する。
しかしながら、上記実施例の場合、フレームバッファ2
8内の列アドレスバッファ28Cは、少なくともtCL+tR
MWで表される段数を持っていれば、性能になんら影響を
与えない。
【0092】なお、上記実施例においては、期間tRC
Dを2クロックとし、期間tCLおよび期間tRMWを
それぞれ3クロックとしたが、勿論これに限定されるも
のではない。
【0093】また、上記実施例においては、DRAMC
ELL28Dの所定の行アドレスのデータを読み出し、
所定の演算が施すことにより得られた演算結果を、同一
の行アドレスに書き込むようにしたが、読み出したデー
タの行アドレスとは異なる行アドレスに書き込むように
することも可能である。その場合、例えば、読み出し用
の行アドレスおよび列アドレスと、書き込み用の行アド
レスおよび列アドレスをそれぞれDRAMCELL28
Dに与えるようにする。
【0094】
【発明の効果】請求項1に記載のメモリ制御装置、およ
び請求項6に記載のメモリ制御方法によれば、第1およ
び第2のアドレスを発生し、第2のアドレスを記憶し、
第1および第2のアドレスをメモリに供給し、メモリか
らのデータの読み出しを制御し、第1のアドレスと、記
憶した第2のアドレスをメモリに供給し、メモリへのデ
ータの書き込みを制御し、メモリに供給された第1およ
び第2のアドレスにより特定されるメモリの所定の領域
から読み出されたデータを伝送し、メモリに供給された
第1のアドレスと、記憶された第2のアドレスにより特
定されるメモリの所定の領域に書き込むべきデータを伝
送し、メモリからのデータの読み出しと、メモリへのデ
ータの書き込みを同時に行うようにしたので、記憶デー
タの読み出しと、演算結果の書き込みを同時に行うこと
ができ、メモリアクセスの効率化を図ることが可能とな
る。
【0095】請求項7に記載の画像生成装置によれば、
アドレス記憶手段が、発生手段が発生する第2のアドレ
スを記憶し、第1の伝送手段が、第1の制御手段により
メモリに供給された第1および第2のアドレスにより特
定されるメモリの所定の領域から読み出されたデータを
伝送し、第2の伝送手段が、第2の制御手段によりメモ
リに供給されたアドレス記憶手段の記憶値により特定さ
れるメモリの所定の領域に書き込むべき演算手段の演算
結果を伝送し、第1の制御手段によるメモリからのデー
タの読み出しと、第2の制御手段によるメモリへの演算
結果の書き込みは同時に行われるようにしたので、記憶
データの読み出し、演算結果の書き込みを同時に行うこ
とができる、データ記憶手段に対するアクセスの効率化
を図ることが可能となり、その結果、装置の処理速度を
向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した3次元コンピュータグラフィ
ックシステムの一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1のメモリ制御回路27およびフレームバッ
ファ28の構成例を示すブロック図である。
【図3】図2のメモリ制御回路27およびフレームバッ
ファ28の処理を説明するためのタイミングチャートで
ある。
【図4】従来の3次元画像生成装置の一例の構成を示す
ブロック図である。
【図5】図4のフレームバッファ28Aを構成する従来
のDRAMの構成例を示す図である。
【図6】図4のメモリ制御回路27Aの処理を説明する
ためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 入力装置, 2 画像生成装置, 3 表示装置,
6B 双方向バッファ, 6C COLDEC, 6
D DRAMCELL, 6R ROWDEC, 21
転送回路, 22 ジオメトリ演算回路, 23 パ
ラメータ演算回路, 24 画素発生回路, 25 マ
ッピング回路, 26 テクスチャメモリ, 27,2
7A メモリ制御回路, 28,28A フレームバッ
ファ,27T タイミング発生回路, 27E 演算処
理回路, 28C 列アドレスバッファ, 28D D
RAMCELL, 28Y ROWDEC, 28RR
ADDEC, 28W WADDEC, 271 タイ
ミング制御回路, 272 列アドレスバッファ, 2
73 セレクト回路, 274 演算処理回路, 27
5 ライトデータバッファ, 276 双方向バッファ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2のアドレスにより特定さ
    れる領域に対して、データの読み出しおよび書き込みが
    行われるメモリを制御するメモリ制御装置であって、 前記第1および第2のアドレスを発生する発生手段と、 前記発生手段の出力を記憶するアドレス記憶手段と、 前記発生手段により発生された前記第1および第2のア
    ドレスを前記メモリに供給することにより、前記メモリ
    からのデータの読み出しを制御する第1の制御手段と、 前記アドレス記憶手段の記憶値を前記メモリに供給する
    ことにより、前記メモリへのデータの書き込みを制御す
    る第2の制御手段と、 前記メモリから読み出されたデータを伝送する第1の伝
    送手段と、 前記第1の伝送手段とは独立して設けられ、前記メモリ
    に書き込むべきデータを伝送する第2の伝送手段とを備
    え、 前記第1の伝送手段は、前記第1の制御手段により前記
    メモリに供給された第1および第2のアドレスにより特
    定される前記メモリの所定の領域から読み出されたデー
    タを伝送し、 前記第2の伝送手段は、前記第2の制御手段により前記
    メモリに供給された前記アドレス記憶手段の前記記憶値
    により特定される前記メモリの所定の領域に書き込むべ
    きデータを伝送し、 前記第1の制御手段による前記メモリからのデータの読
    み出しと、前記第2の制御手段による前記メモリへのデ
    ータの書き込みは同時に行われることを特徴とするメモ
    リ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記アドレス記憶手段は、FIFOメモ
    リにより構成され、前記発生手段により出力された前記
    第2のアドレスを記憶し、 前記第2の制御手段は、前記アドレス記憶手段より遅延
    して出力された前記第2のアドレスに基づいて、前記メ
    モリへのデータの書き込みを行うことを特徴とする請求
    項1に記載のメモリ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記メモリから連続して読み出された前
    記第1のアドレスが同一である複数のデータに対して、
    所定の演算を施す演算手段をさらに備え、 前記演算手段により前記演算が施された演算結果は、前
    記第2の制御手段により、前記メモリの複数の前記デー
    タが読み出された前記第1のアドレスの連続した領域に
    書き込まれることを特徴とする請求項1に記載のメモリ
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記メモリから連続して読み出された前
    記第1のアドレスが同一である複数のデータに対して、
    所定の演算を施す演算手段をさらに備え、 前記演算手段により前記演算が施された演算結果は、前
    記第2の制御手段により、前記メモリの複数の前記デー
    タが読み出された前記第1のアドレスとは異なる第1の
    アドレスの連続した領域に書き込まれることを特徴とす
    る請求項1に記載のメモリ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記アドレス記憶手段が前記第2のアド
    レスを記憶し、出力するまでの時間は、前記発生手段が
    前記第2のアドレスを発生してから、前記メモリよりデ
    ータが読み出されるまでの時間と、読み出された前記デ
    ータに対して前記演算手段による前記演算が施され、演
    算結果が得られるまでの時間の和に対応することを特徴
    とする請求項1に記載のメモリ制御装置。
  6. 【請求項6】 第1および第2のアドレスにより特定さ
    れる領域に対して、データの読み出しおよび書き込みが
    行われるメモリを制御するメモリ制御方法であって、 前記第1および第2のアドレスを発生し、 前記第2のアドレスを記憶し、 前記第1および第2のアドレスを前記メモリに供給する
    ことにより、前記メモリからのデータの読み出しを制御
    し、 前記第1のアドレスと記憶した前記第2のアドレスを前
    記メモリに供給することにより、前記メモリへのデータ
    の書き込みを制御し、 前記メモリに供給された第1および第2のアドレスによ
    り特定される前記メモリの所定の領域から読み出された
    データを伝送し、 前記メモリに供給された前記第1のアドレスと、記憶さ
    れた前記第2のアドレスにより特定される前記メモリの
    所定の領域に書き込むべきデータを伝送し、 前記メモリからのデータの読み出しと、前記メモリへの
    データの書き込みを同時に行うことを特徴とするメモリ
    制御方法。
  7. 【請求項7】 入力されたポリゴンモデルを構成する各
    ポリゴンの頂点に対して座標変換処理を施し、前記座標
    変換処理により得られた各頂点の頂点データに基いて、
    各ポリゴン内部の画素についての画素データを生成する
    3次元画像生成装置であって、 第1および第2のアドレスにより特定される領域に対し
    て、データの読み出しおよび書き込みが行われるデータ
    記憶手段と、 生成された前記画素データと、前記データ記憶手段に記
    憶されたデータとを用いて所定の演算を行う演算手段
    と、 前記第1および第2のアドレスを発生する発生手段と、 前記発生手段の出力を記憶するアドレス記憶手段と、 前記発生手段により発生された前記第1および第2のア
    ドレスを前記メモリに供給し、前記メモリからのデータ
    の読み出しを制御する第1の制御手段と、 前記アドレス記憶手段の記憶値を前記メモリに供給し、
    前記メモリへのデータの書き込みを制御する第2の制御
    手段と、 前記メモリから読み出されたデータを伝送する第1の伝
    送手段と、 前記第1の伝送手段とは独立して設けられ、前記メモリ
    に書き込むべきデータを伝送する第2の伝送手段とを備
    え、 前記アドレス記憶手段は、前記発生手段が発生する第2
    のアドレスを記憶し、 前記第1の伝送手段は、前記第1の制御手段により前記
    メモリに供給された第1および第2のアドレスにより特
    定される前記メモリの所定の領域から読み出されたデー
    タを伝送し、 前記第2の伝送手段は、前記第2の制御手段により前記
    メモリに供給された前記アドレス記憶手段の前記記憶値
    により特定される前記メモリの所定の領域に書き込むべ
    き前記演算手段の演算結果を伝送し、 前記第1の制御手段による前記メモリからのデータの読
    み出しと、前記第2の制御手段による前記メモリへの前
    記演算結果の書き込みは同時に行われることを特徴とす
    る画像生成装置。
  8. 【請求項8】 前記演算手段は、前記データ記憶手段か
    ら読み出したデータに対して、奥行比較演算、アルファ
    ブレンディング演算、論理演算、ステンシル演算、アキ
    ュミュレーション演算の少なくともいずれか1つからな
    る演算を施し、前記演算の結果は、前記第2の伝送手段
    を介して前記データ記憶手段に書き込まれることを特徴
    とする請求項7に記載の画像生成装置。
JP8238759A 1996-09-10 1996-09-10 メモリ制御装置およびメモリ制御方法、並びに画像生成装置 Withdrawn JPH1091145A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000076845A (ja) * 1998-08-28 2000-03-14 Sony Corp 記憶装置および記憶装置の制御方法
US7380076B2 (en) 2004-01-27 2008-05-27 Seiko Epson Corporation Information processing apparatus and method of accessing memory

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