JPH109104A - 遊星歯車減速装置付スタータ - Google Patents

遊星歯車減速装置付スタータ

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JPH109104A
JPH109104A JP16719596A JP16719596A JPH109104A JP H109104 A JPH109104 A JP H109104A JP 16719596 A JP16719596 A JP 16719596A JP 16719596 A JP16719596 A JP 16719596A JP H109104 A JPH109104 A JP H109104A
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正昇 大見
Keiichi Matsushima
圭一 松島
Tsutomu Shiga
志賀  孜
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝撃吸収装置の作用によってインターナルギ
ヤ20が回転した時に、相対回転を生じて接触する接触
部の磨耗を低減すること。 【解決手段】 遊星歯車減速装置のインターナルギヤ2
0は、衝撃吸収装置の第1摩擦板23に連結されて、そ
の第1摩擦板23により回転規制されている。但し、衝
撃吸収装置が作動した時にインターナルギヤ20が回転
できる様に、インターナルギヤ20の外周面とハウジン
グの円筒壁部16aの内周面との間には所定の隙間が確
保されている。また、その隙間には、金属製の環状部材
24が配設されている。この環状部材24は、円筒壁部
16a及びインターナルギヤ20に対して相対回転可能
に配されている。即ち、環状部材24と円筒壁部16a
との間、及び環状部材24とインターナルギヤ20との
間には、それぞれ微小の隙間が確保されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、始動モータの回転
を減速する遊星歯車減速装置を備えたスタータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、車両のエンジンルームは、収容さ
れる補機類の増加等によって搭載スペースが高密度化し
てきており、その対応策の一環としてスタータの小型化
が進められてきた。スタータの小型化は、スタータ内部
に減速装置を設けて小型高速モータとすることにより対
応している。この場合、減速比を上げることで更にモー
タを小型化し、減速装置も比較的高減速比が得られる遊
星歯車減速装置を採用する例が目立ってきている。ま
た、更なる小型化を図るために、減速装置部を小型化す
ることも考えられており、遊星歯車減速装置において
は、減速ギヤ部の最外部にあるインターナルギヤの外周
と、そのインターナルギヤを格納するハウジングの内周
とで形成される空間を詰めることにより、同減速装置部
の小型化を図ろうとする考えがある。
【0003】しかし、衝撃吸収装置を備えたスタータで
は、遊星歯車減速装置に所定の衝撃力が加わった時にイ
ンターナルギヤがハウジングに対して回転する構造であ
るため、各ギヤ間のバックラッシュ等によりインターナ
ルギヤが偏心した状態で回転すると、インターナルギヤ
の外周面がハウジングの内周面を擦る場合が生じる。こ
の様な場合、例えば、一般にアルミニウム合金等で形成
されるハウジングと、強度確保のためにガラス繊維を配
合した樹脂製のインターナルギヤとでは、ハウジングの
方が磨耗し易いことから、インターナルギヤの外周面が
ハウジングの内周面を擦ることによってアルミニウムの
磨耗粉が発生する。その結果、ハウジングが薄肉化して
強度低下を招いたり、ハウジングの磨耗粉が軸受部や減
速ギヤの噛み合い部に侵入することで異音が発生する恐
れがあった。
【0004】そこで、特開昭63−266166号公報
に開示されたスタータでは、ハウジングの内周面とイン
ターナルギヤの外周面との間、及び遊星ギヤの内周面と
遊星ギヤの支持軸の外周面との間に、それぞれウェーブ
が形成されたバネリングを介在させている。これによ
り、例えばインターナルギヤが偏心しても、各バネリン
グの弾力作用によってインターナルギヤ及び遊星ギヤが
それぞれの軸芯に対して揺動動作が可能となり、各ギヤ
の理想的な噛み合いを得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
技術では、バネリングが自身の弾力作用によってハウジ
ングに対し略静止しているため、インターナルギヤの回
転によりバネリングとインターナルギヤとの間で相対変
動が生じる。このため、両者(バネリングとインターナ
ルギヤ)の接触部で磨耗が生じることは避けられない。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目
的は、衝撃吸収装置の作用によってインターナルギヤが
回転した時に、相対回転を生じて接触する接触部の磨耗
を低減できる遊星歯車減速装置付スタータを提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、ハウジングの内周面とインターナルギヤの外周面と
の間に形成される隙間に配された略円筒部材が、ハウジ
ング及びインターナルギヤに対して相対回転可能に設け
られている。これにより、衝撃吸収装置の作用によりイ
ンターナルギヤが回転した時に、略円筒部材がインター
ナルギヤ及びハウジングに対して相対回転すると、イン
ターナルギヤとハウジングとの相対回転数差よりハウジ
ングと略円筒部材との相対回転数差、及び略円筒部材と
インターナルギヤとの相対回転数差の方が小さくなる。
このため、インターナルギヤの偏心により略円筒部材の
外周面とハウジングの内周面とが接触して、その接触部
が磨耗しても、あるいは略円筒部材の内周面とインター
ナルギヤの外周面とが接触して、その接触部が磨耗して
も、従来(インターナルギヤの外周面とハウジングの内
周面とが接触する場合)より接触部の磨耗を低減でき
る。
【0007】請求項2の発明によれば、略円筒部材の軸
方向長さが、隔壁板とセンタケースとの間の軸方向距離
と略同一に設けられている。これにより、略円筒部材
は、隔壁板とセンタケースとの軸方向の間隔を確保する
スペーサの役目を兼ねることができる。また、略円筒部
材が隔壁板とセンタケースとの間に配置されるため、ピ
ニオンがリングギヤと噛み合う時に、ヘリカルスプライ
ンの作用により出力軸を通じてセンタケースが始動モー
タ側へ押圧された場合でも、センタケースが隔壁板側へ
移動するのを防止できる効果も生じる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明のスタータを図面に
基づいて説明する。 (第1実施例)図1はスタータ1の要部断面図である。
本実施例のスタータ1は、通電を受けて回転力を発生す
る始動モータ2、この始動モータ2の回転を減速する遊
星歯車減速装置(後述する)、この減速装置を介して始
動モータ2に回転駆動される出力軸3、出力軸3上を軸
方向へ移動可能に設けられたピニオン4、出力軸3から
ピニオン4へ回転力を伝達する一方向クラッチ5、スタ
ータ1の駆動系に加わる過大トルクを吸収する衝撃吸収
装置(後述する)、及び始動モータ2の通電制御を行う
とともに、ピニオン4の押し出し力を発生するマグネッ
トスイッチ6等より構成されている。
【0009】始動モータ2は、略円筒形のヨーク7、こ
のヨーク7の内周面に固定された界磁装置8、その界磁
装置8の内周側に配されたアーマチャ9等から構成され
た周知の直流電動機である。アーマチャ9は、電機子コ
ア10と、この電機子コア10に保持された電機子コイ
ル11と、電機子コア10の中央部に圧入されたシャフ
ト12から成り、そのシャフト12の一端側(図1の左
端側)が出力軸3の他端側凹部に配設された軸受13を
介して回転自在に支持され、他端側が図示しない軸受を
介してエンドカバー14に回転自在に支持されている。
エンドカバー14は、ヨーク7の他端側開口部を覆うも
ので、複数本のスルーボルト15によってヨーク7とと
もにハウジング16に締結されている。また、ヨーク7
の一端側には、アーマチャ9と減速装置との間を遮る隔
壁板17が配されており、その隔壁板17の外周部がヨ
ーク7の一端側端面で位置決めされている。
【0010】減速装置は、図2に示す様に、シャフト1
2の一端側外周に形成されたサンギヤ18、このサンギ
ヤ18に噛み合う複数の遊星ギヤ19、各遊星ギヤ19
に噛み合うインターナルギヤ20より構成されて、ハウ
ジング16の円筒壁部16a内に収容されている。サン
ギヤ18は、シャフト12と一体に回転することでシャ
フト12の回転を各遊星ギヤ19に伝達する。各遊星ギ
ヤ19は、出力軸3の他端外周に設けられた鍔部3aに
圧入固定されたピン21に軸受22を介して回転自在に
支持され、サンギヤ18およびインターナルギヤ20と
噛み合って、サンギヤ18の外周を自転しながら公転す
る。インターナルギヤ20は、衝撃吸収装置の第1摩擦
板23と係合して、その第1摩擦板23により回転規制
されている。但し、衝撃吸収装置が作動した時にインタ
ーナルギヤ20が回転できる様に、インターナルギヤ2
0の外周面とハウジング16の円筒壁部16aの内周面
との間には所定の隙間が確保されている。
【0011】また、上記の隙間には、図2(図1の要部
拡大断面図)にも示す様に、高硬度の金属(例えば工具
鋼や高炭素鋼など)製の環状部材24(本発明の略円筒
部材)が配設されている。この環状部材24は、円筒壁
部16a及びインターナルギヤ20に対して相対回転可
能に配されている。即ち、環状部材24と円筒壁部16
aとの間、及び環状部材24とインターナルギヤ20と
の間には、それぞれ微小の隙間が確保されている。な
お、環状部材24は、図3(a)に示す様な円筒形状、
図3(b)に示す様な円周方向の一部に切り欠き24a
が設けられている形状、図4(a)に示す様な円周方向
に2分割された形状、図4(b)に示す様な軸方向に2
分割された円筒形状等が考えられる。また、環状部材2
4の軸方向の長さは、インターナルギヤ20の軸方向長
さより若干長く、上記の隔壁板17と後述のセンタケー
ス25との間の軸方向距離と略同一に設けられている。
なお、金属製の環状部材24に対して、ハウジング16
はアルミニウム合金製であり、インターナルギヤ20は
ガラス繊維入りの樹脂製である。
【0012】出力軸3は、アーマチャ9の一方側でシャ
フト12と同軸に配されて、その一端が軸受26を介し
てハウジング16に回転自在に支持され、他端側が軸受
27を介してセンタケース25の内筒部25aに回転自
在に支持されている。センタケース25は、その外周部
がハウジング16に設けられた段付部16bにて位置決
めされ、且つハウジング16に回転規制されている。ピ
ニオン4は、エンジンのリングギヤ28と噛み合って始
動モータ2の回転力をリングギヤ28へ伝達するもの
で、軸受29を介して出力軸3の外周に嵌合している。
なお、出力軸3の一端側外周には、ピニオン4の前進移
動を規制するストップカラー30が装着されている。
【0013】一方向クラッチ5は、インナ31、アウタ
32、ローラ33、及びクラッチカバー34等より構成
されている。インナ31は、ピニオン4の他方側でピニ
オン4と一体に設けられ、軸受35を介して出力軸3の
外周に嵌合している。アウタ32は、インナ31の外周
に同軸配置されて、その内周面に複数のくさび状のカム
室(図示しない)を有し、出力軸3にヘリカルスプライ
ン3bを介して嵌合するスプライン筒部36と一体に設
けられている。ローラ33は、カム室に収納されて、図
示しないスプリングによりカム室の狭い方向へ付勢され
ている。クラッチカバー34は、ローラ33の軸方向の
移動を規制するプレート37とアウタ32の外周を覆っ
て、アウタ32及びプレート37を固定している。
【0014】衝撃吸収装置は、図2に示す様に、前記の
第1摩擦板23、第2摩擦板38、皿ばね39、及び調
節螺子40等より構成されている。第1摩擦板23は、
第2摩擦板38を介して皿ばね39の付勢力を受けてセ
ンタケース25及び第2摩擦板38と摩擦係合されてい
る。調節螺子40は、センタケース25の内筒部25a
外周に形成された雄螺子部25bに螺着して皿ばね39
の付勢力を調節している。この衝撃吸収装置は、第1摩
擦板23とセンタケース25及び第2摩擦板38との摩
擦係合力によって第1摩擦板23の回転を規制している
が、その摩擦係合力により生じる静止トルクを上回る過
大トルクが駆動系に加わると、第1摩擦板23がインタ
ーナルギヤ20とともに回転して過大トルクを吸収す
る。
【0015】マグネットスイッチ6は、図示しないスタ
ータスイッチがONされると、内蔵するコイル(図示し
ない)が通電されて磁力を発生することにより、コイル
の内周に配されたプランジャ(図示しない)が吸引され
て内部接点(図示しない)を閉じるとともに、そのプラ
ンジャ吸引力によってシフトレバー41を駆動する。シ
フトレバー41は、ハウジング16に設けられた支点4
2を中心として腕部41aと脚部41bが揺動可能に設
けられ、その腕部41aがプランジャに連結されたジョ
イント43に係合し、脚部41bがスプライン筒部36
の外周に係合している。
【0016】次に、本実施例の作動を説明する。キース
イッチのON操作により、マグネットスイッチ6内のコ
イルが通電されてプランジャが吸引されると、シフトレ
バー41が支点42を中心として揺動する。これによ
り、シフトレバー41の脚部41bに係合するスプライ
ン筒部36が出力軸3上をヘリカルスプライン3bに沿
って押し出されることにより、一方向クラッチ5ととも
にピニオン4が出力軸3上をリングギヤ28側へ移動す
る。
【0017】一方、プランジャの移動に伴ってマグネッ
トスイッチ6の内部接点が閉じると、バッテリから始動
モータ2に給電されてアーマチャ9に回転力が発生し、
そのアーマチャ9の回転が減速装置で減速されて出力軸
3に伝達される。出力軸3の回転は、スプライン筒部3
6を介してアウタ32に伝達された後、更にアウタ32
からローラ33を介してインナ31へ伝達されることに
より、インナ31と一体を成すピニオン4が回転する。
これにより、ピニオン4がリングギヤ28と噛み合って
始動モータ2の回転力をリングギヤ28に伝達すること
でエンジンを始動する。
【0018】エンジン始動後、ピニオン4がリングギヤ
28を通じてエンジンにより回されて、インナ31の回
転速度がアウタ32の回転速度より大きくなると、ロー
ラ33がスプリングの付勢力に抗してカム室の広い方へ
移動する。これにより、ローラ33とアウタ32及びイ
ンナ31との係合が解除されるため、インナ31の回転
がアウタ32へ伝達されることはなく、アーマチャ9の
オーバランを防止できる。エンジンの始動が完了してス
タータスイッチがOFFされると、コイルへの通電が停
止してプランジャが初期位置へ復帰する。これにより、
マグネットスイッチ6の内部接点が開いてアーマチャ9
への給電が停止されるとともに、シフトレバー41が支
点42を中心としてエンジン始動時と反対側へ揺動する
ことにより、ピニオン4がリングギヤ28から離脱し、
一方向クラッチ5とともに出力軸3上を後退して静止位
置(図1に示す位置)へ復帰する。
【0019】上述のピニオン4がリングギヤ28に噛み
合う過程にて、ピニオン4の歯がリングギヤ28の歯に
衝突する速度が早い場合には、ピニオン4とリングギヤ
28との間に高い衝撃が発生する。この衝撃によってス
タータ1の駆動系に加わるトルクが所定トルクに達する
と(即ち、過大トルクが加わった時)、インターナルギ
ヤ20に連結された第1摩擦板23がセンタケース25
及び第2摩擦板38に対して滑るため、その第1摩擦板
23とともにインターナルギヤ20も回転する。この
時、減速装置の各ギヤ間に設けられたバックラッシュに
よりインターナルギヤ20が偏心した状態で回転する
と、インターナルギヤ20の外周面がハウジング16の
円筒壁部16aとインターナルギヤ20との間に配設さ
れた環状部材24の内周面に接触しながら、その環状部
材24に対して相対的に回転する。また、環状部材24
は、ハウジング16の円筒壁部16aに対して相対回転
可能に設けられているため、インターナルギヤ20の回
転に連れて回転することができる。
【0020】(本実施例の効果)本実施例のスタータ1
は、インターナルギヤ20が環状部材24に接触しなが
ら環状部材24に対して相対的に回転しても、環状部材
24が高硬度の金属製であることから、インターナルギ
ヤ20と環状部材24との接触部の磨耗を抑えることが
できる。また、ハウジング16の円筒壁部16aは、環
状部材24によってインターナルギヤ20との接触が回
避されるため、インターナルギヤ20が偏心した状態で
回転しても、そのインターナルギヤ20によって擦られ
ることはなく、円筒壁部16aの磨耗を防止できる。な
お、環状部材24がインターナルギヤ20の回転に連れ
回りすることにより、円筒壁部16aと環状部材24と
の接触部が磨耗することも起こり得るが、インターナル
ギヤ20の回転速度より環状部材24の回転速度の方が
小さく、且つ環状部材24の回転が断続的であるため、
環状部材24が円筒壁部16aに対して接触しながら回
転しても、円筒壁部16aの磨耗は少ないと言える。
【0021】また、相対回転する双方の接触部の磨耗を
低減できることから、円筒壁部16aの内周面とインタ
ーナルギヤ20の外周面との間の隙間を極力小さくでき
るため、その分、円筒壁部16aの外径を小さくでき
る。これにより、ハウジング16に設けられているスタ
ータ取付用フランジにある複数個の孔またはスタッドボ
ルトのピッチを従来より狭く取れるため、スタータ1の
取付け自由度が向上する。
【0022】更に、本実施例によれば、環状部材24の
軸方向長さが、隔壁板17とセンタケース25との間の
軸方向距離と略同一に設けられている。これにより、環
状部材24は、隔壁板17とセンタケース25との軸方
向の間隔を確保するスペーサの役目を兼ねることができ
る。また、環状部材24が隔壁板17とセンタケース2
5との間に配置されるため、ピニオン4がリングギヤ2
8と噛み合う時に、ヘリカルスプライン3bの作用によ
り出力軸3を通じてセンタケース25が始動モータ2側
へ押圧された場合でも、環状部材24によってセンタケ
ース25が隔壁板17側へ移動するのを防止できる効果
も生じる。
【0023】(第2実施例)図5はスタータ1の要部拡
大断面図である。本実施例のスタータ1は、第1実施例
と衝撃吸収装置の構造が異なるもので、図5に示す様
に、インターナルギヤ20と第1摩擦板23との間にゴ
ム等の弾性体44が介在されている。本実施例の構造に
よれば、スタータ1の駆動系に過大トルクが加わった時
には、第1実施例と同様に第1摩擦板23がセンタケー
ス25及び第2摩擦板38との摩擦係合力に抗して滑る
ことで過大トルクを吸収できる。また、過大トルクより
小さい衝撃的なトルクに対しては、第1摩擦板23が滑
ることはないが、第1摩擦板23とインターナルギヤ2
0との間で弾性体44が変形(撓む)することで衝撃的
なトルクを吸収することができる。本実施例において
も、ハウジング16の円筒壁部16aとインターナルギ
ヤ20との間に確保される隙間に環状部材24を配置
し、且つその環状部材24の軸方向の長さをセンタケー
ス25と隔壁板17との間の軸方向距離と略同一にする
ことにより、第1実施例と同様の効果を得られることは
言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタータの要部断面図である。
【図2】スタータの要部拡大断面図である。
【図3】環状部材の斜視図である。
【図4】環状部材の斜視図である。
【図5】スタータの要部拡大断面図である(第2実施
例)。
【符号の説明】
1 遊星歯車減速装置付スタータ 2 始動モータ 3 出力軸 3b ヘリカルスプライン 4 ピニオン 9 アーマチャ 12 シャフト(回転軸) 16 ハウジング 16a 円筒壁部(ハウジング) 17 隔壁板 18 サンギヤ 19 遊星ギヤ 20 インターナルギヤ 24 環状部材(略円筒部材) 25 センタケース 28 リングギヤ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通電を受けてアーマチャに回転力を発生す
    る始動モータと、 前記アーマチャの回転軸に設けられたサンギヤ、このサ
    ンギヤに噛み合う遊星ギヤ、及び前記遊星ギヤに噛み合
    うインターナルギヤを有し、前記アーマチャの回転を減
    速する遊星歯車減速装置と、 この遊星歯車減速装置を介して前記始動モータに回転駆
    動される出力軸と、 この出力軸上をヘリカルスプラインを介して進退可能に
    設けられ、エンジンのリングギヤと噛み合って前記出力
    軸に伝達された回転力を前記リングギヤに伝達するピニ
    オンと、 前記遊星歯車減速装置に所定の衝撃力が加わった時に、
    前記インターナルギヤを回転させて前記衝撃力を緩和す
    る衝撃吸収装置と、 前記インターナルギヤの外周面との間に隙間を有して前
    記遊星歯車減速装置を収納するハウジングと、 前記ハウジングの内周面と前記インターナルギヤの外周
    面との間に形成される隙間に配されて、前記ハウジング
    及び前記インターナルギヤと相対回転可能に設けられた
    略円筒部材とを備えたことを特徴とする遊星歯車減速装
    置付スタータ。
  2. 【請求項2】前記遊星歯車減速装置と前記アーマチャと
    の間に配されて、両者の間を遮る隔壁板と、 前記衝撃吸収装置の前記ピニオン側に配されて、前記ハ
    ウジングに対して回転不能に設けられるとともに、前記
    出力軸の一端側を回転自在に支持するセンタケースとを
    備え、 前記略円筒部材は、軸方向に対向する前記隔壁板と前記
    センタケースとの間に配されて、前記略円筒部材の軸方
    向長さが、前記隔壁板と前記センタケースとの間の軸方
    向距離と略同一に設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の遊星歯車減速装置付スタータ。
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