JPH1090297A - 全方位加速度検知器 - Google Patents

全方位加速度検知器

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Publication number
JPH1090297A
JPH1090297A JP8246093A JP24609396A JPH1090297A JP H1090297 A JPH1090297 A JP H1090297A JP 8246093 A JP8246093 A JP 8246093A JP 24609396 A JP24609396 A JP 24609396A JP H1090297 A JPH1090297 A JP H1090297A
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JP
Japan
Prior art keywords
movable body
snap
contact
acceleration detector
omnidirectional
Prior art date
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Pending
Application number
JP8246093A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatada Yoshida
昌只 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH1090297A publication Critical patent/JPH1090297A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複雑な検知器構造や後段回路構成を採用するこ
となく、持続した接点開状態信号又は/及び接点閉状態
を得ることができる全方位加速度検知器を提供する。 【解決手段】規制部材8は、加速度が所定値に達するま
で可動体5の傾動を規制し、加速度が所定値を超えると
可動体5は、規制部材8及びスプリングコンタクト11
の弾性付勢に抗して傾動し、これによりスプリングコン
タクト11はスナップ動作して、スプリングコンタクト
11とスプリングコンタクト15との間の接触が遮断さ
れ、スプリングコンタクト11はターミナルコンタクト
18に接触する。規制部材8は板ばねからなり、スプリ
ングコンタクト15がターミナルコンタクト18側にス
ナップ動作した後も、可動体5を下方に付勢して可動体
5を加速度の減衰後、元の姿勢に復帰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばエアバッ
グ装置、ドアロック装置、燃料カット装置、電源カット
装置などに用いられる車両衝突検知用の全方位加速度検
知器に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人の出願になる特開平7ー325
103号公報は、自重に作用する水平加速度により底面
外周部を支点として傾動する可動体と、この可動体上方
に上下にそれぞれ水平に配置されて可動体の傾動により
付勢されて互いに接する一対の板ばねからなる弾性接点
部材(スプリングコンタクト)とからなる簡素な構成の
全方位加速度検知器を提案している。
【0003】この検知器では、可動体は全方位に傾動可
能となっており、可動体に作用する水平加速度がある程
度以上になると可動体の質量に働く慣性力が、可動体に
作用する下側の弾性接点部材のばね荷重を上回り、可動
体は下側の弾性接点部材の付勢に抗して傾動する。これ
により、下側の可動体は上方へ湾曲して上側の弾性接点
部材に接触し、加速度が検出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
公報の全方位加速度検知器では、下側の弾性接点部材
は、可動体に所定の大きさの水平加速度が作用するまで
可動体の傾動を抑制する傾動抑止作用をもつ必要がある
ので、接点閉後、可動体に作用する水平加速度が弱まる
と、この下側の弾性接点部材が可動体を原姿勢方向へ強
く付勢し、このために接点閉状態を安定に保持できない
という問題があった。また、可動体が強く傾動して可動
体の外周側壁がそれを収容するハウジングの凹部の壁面
に強く衝突する場合にもその反作用により、可動体は接
点閉後、原姿勢方向へ戻ろうとするので、同様に接点閉
状態を安定に保持できないという問題があった。
【0005】このため、検知器の出力を認識して処理す
る次段の信号処理回路は、短時間の接点閉状態を大加速
度発生状態として処理せねばならず、入力段回路設計に
例えば高感度化やホールド回路の追加などといった工夫
を要した。また、加速度消滅後に接点は元の接点開状態
に復帰してしまうので、次段の信号処理回路からの加速
度検出出力により例えばエアバッグなどの装置が作動し
ても、それが検知器出力によって生じたものか、それと
もそれ以外の誤動などの原因で生じたものかを後で確認
することができないという不具合もあった。
【0006】また、上記従来の検知器は接点閉状態しか
出力できないので、すなわち接点閉状態と接点開状態と
の2信号を出力することができないので、機能に劣ると
いう問題があった。本発明は上記問題点に鑑みなされた
ものであり、複雑な検知器構造や後段回路構成を採用す
ることなく、持続した接点開状態信号又は/及び接点閉
状態を得ることができる全方位加速度検知器を提供する
ことを、その解決すべき課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の方法にお
いて、規制部材は、加速度が所定値に達するまで可動体
の傾動を規制し、加速度が所定値を超えると可動体の傾
動を許容して可動体に起因するスナップ部材のスナップ
動作を許可し、これによりスナップ部材と固定側端子と
の電気的な接続又は開放が行われる。
【0008】したがって、本構成によれば、慣性力によ
り接点部の状態を変更した後、その状態を安定に保持す
ることができる。本構成は構成が簡素であり、また後段
信号処理回路の複雑化も必要なく、更に容易に常閉接点
と常開接点のどちらか又は両方を得ることができる。請
求項2によれば、規制部材は、可動体を常時、傾動抑止
方向へ付勢するので、加速度が所定値に達するまでの上
記可動体の傾動規制の他、傾動した可動体を加速度の減
衰後、元の姿勢に復帰させる作用をもち、更に、可動体
の傾動により逆に付勢されて変位してスナップ部材をス
ナップ動作させる作用をもつ。
【0009】したがって、本構成によれば、可動体は加
速度減衰後、可動体を元の姿勢に復帰させるので、繰り
返し使用することができるとともに、可動体の変位をス
ナップ部材に伝達する仲介機能を果たす。なお、可動体
によりスナップ部材を直接作動させることも考えられる
が、この場合にはスナップ部材のスナップ動作後、可動
体を元の姿勢に復帰させることができないという不具合
を生じる。
【0010】請求項3によれば、可動体の頂面中央部を
下方へ常時、弾性付勢し、傾動時にスナップ部材を上方
へ弾性付勢する板ばね部材からなるので、構成が極めて
簡素となる。また、スナップ動作時の各部材の挙動を考
えると、スナップ部材のスナップ動作は、規制部材の可
動体への弾性付勢力とスナップ部材の規制部材を通じて
弾性付勢力との合計となるので、スナップ部材のみで可
動体の傾動抑止を行う場合に比較して、スナップ部材の
スナップ動作前の弾性付勢力が小さくてよく、スナップ
部材の小型化を図ることができ、更にスナップ動作した
スナップ部材の接点部が強く固定側端子の接点部を打撃
したりすることがなく、各部の剛性をそれに合わせて強
化する必要がない。
【0011】請求項4によれば、スナップ部材を元の状
態に復帰させるリセット部材を備えるので、繰り返し使
用が容易となる。請求項5によれば、常閉接点と常開接
点とをもつので、スナップ動作により接点開信号と接点
閉信号を独立出力することができ、後段信号処理回路を
簡素化することができる。
【0012】請求項6によれば、ハウジングから立設さ
れる一対の支柱部の一方により可動側端子及び規制部材
を支持し、その他方により固定側端子を支持するので、
構造が簡単となり、全体体格を小型化することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の全方位加速度検知器の好
適な態様を以下の実施例を参照して説明する。 (実施例1)実施例1の全方位加速度検知器の一部略視
断面図を図1に示し、そのBーB線矢視断面図を図2に
示す。
【0014】構造 ハウジング1の中央部には上端開口の凹部2が形成され
ている。略すり鉢状の凹部2は水平断面が円形に形成さ
れており、その底部3の中央部には小円柱形状の突起4
が突設されている。凹部2には頂面が平坦な略円柱形状
の可動体5が収容されており、可動体5の底部には、可
動体5の傾動が可能な状態で突起4が遊嵌されている。
【0015】ハウジング1には凹部2を挟んでその片側
に穴6が凹設されており、穴6には樹脂成形されたベー
ス(支柱部)7の下部が圧入されている。ベース7の上
部には、ばね板を主素材として構成される規制部材8の
基端部が固定されている。規制部材8は略水平に延在
し、規制部材8の先端部は可動体5の頂面中央部を下方
へ押圧する突起9を備えている。ベース7には規制部材
8の更に上方に位置して良導体からなるターミナルコン
タクト(可動側端子)10が固定されている。ターミナ
ルコンタクト10の一端部は信号出力のためにベース7
よりも更に上方へ突出しており、ターミナルコンタクト
10の他端部は規制部材8よりも所定距離上方に位置し
て略水平に延在している。ターミナルコンタクト10の
他端部には、スナップ部材をなすスプリングコンタクト
11の基端部が支持されている ハウジング1には凹部2を挟んで穴6の反対側に穴12
が凹設されており、穴12にはベース(支柱部)13の
下部が埋め込まれている。ベース13には、第1固定側
端子をなすターミナルコンタクト14が支持されてお
り、ターミナルコンタクト14の一端部は信号出力のた
めにベース13よりも更に上方へ突出している。ターミ
ナルコンタクト14には弾性接点部材であるスプリング
コンタクト15の基端部が接続されており、スプリング
コンタクト15の先端部(接点部)は略水平に延在して
スプリングコンタクト11の先端部(接点部)に接して
いる。
【0016】ハウジング1のコネクタ部には3個の出力
ターミナル(図2では重なって一個だけが図示されてい
る)16が固定されており、これら出力ターミナル1
6、ターミナルコンタクト10及びターミナルコンタク
ト14に支持されてベース7、13の上方にはプリント
基板17が水平に固定されている。プリント基板17に
は第2固定側端子をなすターミナルコンタクト18が配
設されており、これらターミナルコンタクト10、1
4、18は上記した3個の出力ターミナル16に個別に
接続されている。
【0017】更に、ハウジング1には、スプリング19
及び樹脂からなるシャフト20が上下変位可能に収容さ
れており、シャフト20にはスプリングコンタクト11
の中央部上方まで伸びる樹脂アーム21が固定されてい
る。樹脂アーム21の先端部には、スプリングコンタク
ト11の長手方向中央部の直上に位置して下方へ向けて
突出する突起(リセット部材)21aが設けられてい
る。
【0018】22は樹脂カバーであり、ハウジングの上
面を覆うようにハウジング1の外周面に嵌着されてい
る。樹脂カバー22にはシャフト20の上端部が突出す
る穴23が形成されており、この穴を覆うように樹脂カ
バー21には薄肉のキャップ24が装着されている。シ
ャフト20はスプリング19により上方に付勢されてお
り、キャップ24はシャフト20の突出を防止してい
る。25はハウジング1を取付け、固定するための金属
ベースである。この検知器の電気回路を図3に示す。
【0019】作動 上記説明したこの全方位加速度検知器の動作を図1、図
4、図5、図7〜図9を参照して説明する。図1及び図
6は可動体5の非傾動状態を示す。可動体5は、規制部
材8により可動体5のその頂面中央部を下方に押圧され
て、直立し、規制部材8はスナップ部材であるスプリン
グコンタクト11から離れている。このため、スプリン
グコンタクト11の先端部からなる可動接点(接点部)
はスプリングコンタクト15に接する姿勢で安定してお
り、ターミナルコンタクト10は、スプリングコンタク
ト11、15を通じてターミナルコンタクト14と導通
している。
【0020】図4及び図7は可動体5の傾動状態を示
す。マスである可動体5に水平加速度が作用してその慣
性力が規制部材8の傾動抑止のための弾性付勢力を上回
ると、可動体5が傾動を開始する。可動体5はその底部
外周の所定部位を支点として傾動動作を行うので、可動
体5の傾動により規制部材8の先端部は上方へ曲げられ
る。このため、規制部材8はスナップ部材であるスプリ
ングコンタクト11を上方へ付勢し、可動体5に作用す
る水平加速度力が所定の基準値を超えると、スプリング
コンタクト11はスナップ動作してスプリングコンタク
ト15から離れ、図5及び図8に示すようにターミナル
コンタクト18に接する状態となる。これにより、ター
ミナルコンタクト10は、スプリングコンタクト11、
15を通じてターミナルコンタクト14から遮断され、
ターミナルコンタクト18と導通する状態となり、この
状態を安定に保持する。
【0021】図5及び図8は可動体5の傾動復帰状態を
示す。可動体5に作用する水平加速度力が減衰すると、
可動体5は規制部材8の付勢により再度、元の姿勢に復
帰する。更に、キャップ24を介してシャフト20を下
方へ押すと、アーム21を介して突起21aがスプリン
グコンタクト11を下方へ付勢し、スプリングコンタク
ト11が以前の姿勢にスナップ動作し、スプリングコン
タクト11とスプリングコンタクト15とが再び接触す
る。
【0022】以上説明したように、本実施例によれば、
複雑な検知器構造や後段回路構成を採用することなく、
持続した接点開状態信号又は/及び接点閉状態を得るこ
とができ、繰り返し使用可能な全方位加速度検知器を実
現することができた。なお、ハウジング1から立設され
てターミナルコンタクト10を支持するベース(支柱
部)7に規制部材8を支持させているので、構造を簡素
化して全体体格を小型化することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の全方位加速度検知器の一部略
視縦断面図であり、図2のBーB線矢視断面図である。
【図2】図2は、図1の検知器の一部略視縦断面図であ
り、図1のAーA線矢視断面図である。
【図3】図3は、図1の検知器の電気回路図である。
【図4】図4は、可動体5が傾動した状態を示す模式断
面図である。
【図5】図5は、傾動した可動体5が再び元の姿勢に復
帰した状態を示す模式断面図である。
【図6】図6は、可動体5が傾動していない初期状態を
示す一部破断斜視図である。
【図7】図7は、可動体5が傾動した状態を示す一部破
断斜視図である。
【図8】図8は、傾動した可動体5が再び元の姿勢に復
帰した状態を示す一部破断斜視図である。
【符号の説明】
1はハウジング、2は凹部、5は可動体、8は規制部
材、10はターミナルコンタクト(可動側端子)、11
はスプリングコンタクト(スナップ部材)、14はター
ミナルコンタクト(第1固定側端子)、18はターミナ
ルコンタクト(第2固定側端子)、21aは突起(リセ
ット部材)である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可動側端子及び固定側端子を支持するハウ
    ジングと、 前記ハウジング内の内底面に接する円形の底面外周部を
    有するとともに自己質量に作用する水平方向の加速度に
    よる慣性力により前記底面外周部を支点として傾動する
    可動体と、 前記ハウジング内にて前記可動体に接触して前記加速度
    が所定値を超えるまで前記可動体の傾動を所定角度未満
    に規制する規制部材と、 基端部が前記可動側端子に片持ち支持されるとともに前
    記可動体の傾動により前記規制部材を介して付勢されて
    スナップ動作するスナップ部材とを備え、 前記規制部材及び固定側端子は、前記スナップ部材のス
    ナップ動作により接続乃至開放される接点部を備えるこ
    とを特徴とする全方位加速度検知器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の全方位加速度検知器におい
    て、前記規制部材は、前記加速度により傾動した前記可
    動体を前記加速度の減衰後、元の姿勢に復帰させること
    を特徴とする全方位加速度検知器。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の全方位加速度検知器
    において、 前記規制部材は、前記可動体を傾動抑止方向に常時付勢
    し、かつ前記可動体の傾動時に前記スナップ部材を上方
    へ付勢する板ばね部材からなることを特徴とする全方位
    加速度検知器。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3記載の全方位加速度検知器
    において、 前記ハウジングに変位可能に保持されるとともに前記ス
    ナップ部材を機械的に付勢して前記スナップ部材を前記
    スナップ動作以前の状態に復帰させるリセット部材を備
    えることを特徴とする全方位加速度検知器。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4記載の全方位加速度検知器
    において、 前記固定側端子は、前記スナップ部材の前記スナップ動
    作により開く接点部を有する第1固定側端子と、前記ス
    ナップ部材の前記スナップ動作により閉じる接点部を有
    する第2固定側端子とを有することを特徴とする全方位
    加速度検知器。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5記載の全方位加速度検知器
    において、 前記ハウジングは、前記可動体を傾動可能に収容する上
    端開口の凹部と、前記凹部の両側に立設される一対の支
    柱部とを有し、前記両支柱部の一方は可動側端子及び規
    制部材を支持し、その他方は固定側端子を支持すること
    を特徴とする全方位加速度検知器。
JP8246093A 1996-09-18 1996-09-18 全方位加速度検知器 Pending JPH1090297A (ja)

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