JPH1090119A - 光学系の評価方法及びその装置 - Google Patents

光学系の評価方法及びその装置

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JPH1090119A
JPH1090119A JP26520496A JP26520496A JPH1090119A JP H1090119 A JPH1090119 A JP H1090119A JP 26520496 A JP26520496 A JP 26520496A JP 26520496 A JP26520496 A JP 26520496A JP H1090119 A JPH1090119 A JP H1090119A
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JP
Japan
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beam spot
optical system
contrast
reference value
lens
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Application number
JP26520496A
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English (en)
Inventor
Shigeru Yamazaki
茂 山崎
Shigeaki Koike
重明 小池
Hirotsugu Ishii
洋次 石井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、光学系の特性を容易にかつ短時間で
測定して評価するようにする。 【解決手段】本発明は、単数又は複数の光学素子によつ
て構成される光学系の特性を評価する場合、光源から照
射されたテスト光を一様な強度分布を持つた平行光に拡
大し、当該平行光を光学系によつて集光することにより
形成したビームスポツトを画像として取り込み、当該ビ
ームスポツトの画像情報に基づいて所定の空間周波数に
おけるコントラストを算出し、当該コントラストを所定
の基準値と比較し、当該比較結果に基づいて光学系の特
性を評価するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術(図22) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)光学系の評価装置の構成(図1及び図2) (1−1)MTFの解析手法(図3及び図4) (1−2)非点収差の解析手法(図5〜図7) (1−3)コマ収差の解析手法(図8〜図12) (1−4)球面収差の解析手法(図13〜図17) (1−5)非点隔差の解析手法(図18〜図21) (2)評価装置の動作及び効果 (3)他の実施例 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学系の評価方法
及びその装置に関し、例えば光デイスクドライブにおけ
る光学ピツクアツプの対物レンズの特性を評価する光学
系の評価方法及びその装置に適用して好適なものであ
る。
【0003】
【従来の技術】従来、光学ピツクアツプの対物レンズに
存在する種々の収差を干渉計によつて測定して評価する
方法がある。ここで、干渉計とは光源からの光波を2つ
に分割して別々の光路に通した後に再び重ね合わせるこ
とにより生じる干渉縞を観測する装置である。
【0004】例えば、図22に示すように干渉計1では
レーザ光源2からの光ビームをコリメータレンズ3を介
して平行光とし、当該平行光をビームスプリツタ4によ
つて2分割して一方の平行光を参照平面鏡5、他方の平
行光を被検物であるレンズ6を通過させて球面鏡7によ
り反射させ、もと来た光路を通つてビームスプリツタ4
で再結合して一方及び他方の平行光の位相差によつて生
じた干渉縞をCCDカメラ8によつて画像として取り込
んで収差を測定するようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
干渉計1においては、被検物であるレンズ6の光軸と平
行光の光軸との垂直出し(基準出し)等のアライメント
が面倒で煩雑な調整が要求されると共に、干渉計1の設
置される環境として微妙な温度管理のなされる場所が要
求され、また操作が難しく誰にでも容易に測定できない
という問題があつた。
【0006】また、このような干渉計1ではレンズ6等
の光学素子単体の収差を測定することには優れている
が、例えば光デイスクの光学ピツクアツプのような光学
系では光学素子が複数組み合わされて形成されているた
めに、干渉縞を測定するための基準となる波面(平行
光)を作ることができない。従つて、干渉計1のように
光を透過させて干渉縞に基づいて収差を測定する装置で
は、光学系全体の収差を測定することは難しいという問
題があつた。
【0007】また、干渉計1は非常に高価なものである
ため製造工程の1つに導入することはコスト的に難しい
と共に、大型であるため設置場所の確保にも難点がある
という問題があつた。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、小型でかつ簡素な構成で光学系の特性を容易にかつ
短時間で測定して評価し得る光学系の評価方法及びその
装置を提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、単数又は複数の光学素子によつて
構成される光学系の特性を評価する場合、光源から照射
されたテスト光を一様な強度分布を持つた平行光に拡大
し、当該平行光を光学系によつて集光することにより形
成したビームスポツトを画像として取り込み、当該ビー
ムスポツトの画像情報に基づいて所定の空間周波数にお
けるコントラストを算出し、当該コントラストを所定の
基準値と比較し、当該比較結果に基づいて光学系の特性
を評価するようにする。
【0010】これにより、算出したコントラストが基準
値よりも高い場合に光学系の分解能が高いと判断して光
学系に収差がほとんど存在しないと認識でき、コントラ
ストが基準値よりも低い場合に光学系の分解能が低いと
判断して光学系には収差が存在していると認識すること
ができる。かくして、算出したコントラストが基準値よ
りも低い場合にのみ光学系の収差及び非点隔差を算出す
ればよいので光学系の特性を容易にかつ短時間で測定し
て評価することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0012】(1)光学系の評価装置の構成 図1において1は光学系の評価装置10の構成を示し、
光学ピツクアツプを構成しているレンズのMTF、非点
収差、コマ収差、球面収差及び非点隔差を測定して評価
しようとするものである。実際上、評価装置10では光
源11から発振されるコヒーレントなHe−Neレーザ
ーを可変NDフイルタ12及びビームエキスパンダ13
を介して一様な強度分布を持つた平行光(平面波)に
し、当該平行光をミラー14に反射させて被検物である
レンズ15に入射させるようになされている。
【0013】この場合、レンズ15はZ軸方向に移動自
在なZステージ16及びX軸、Y軸方向に移動自在なX
Yステージ17上に設けられた2軸ゴニオステージ18
上にセツトされている。この2軸ゴニオステージ18
は、レンズ15の光軸と光学顕微鏡19の対物レンズ2
0との光軸とを一致させるためにレンズ15の傾きを調
整し得るように設けられており、スキユーが存在すると
きでもレンズ15の傾きを調整して収差を測定し得るよ
うになされている。
【0014】続いて、評価装置10は平行光をレンズ1
5によつて所定径のビームスポツトに絞つて光学顕微鏡
19のカバーガラス21に集光し、当該カバーガラス2
1に集光されたビームスポツトを対物レンズ20で受け
てリレーレンズ22により拡大し、ビームスプリツタ2
3で反射させ、NDフイルタ24を介してカメラ電源2
5Aによつて駆動される 640× 480画素のCCDカメラ
25によつて画像として取り込むようになされている。
CCDカメラ25は、取り込んだビームスポツトの画像
を電気信号に変換し、画像処理部26に送出する。画像
処理部26は、取り込んだ電気信号(位置情報と輝度情
報)を8bitでアナログ/デイジタル変換してデイジ
タルデータ化し、パーソナルコンピユータ27に送出す
る。
【0015】パーソナルコンピユータ27は、画像処理
部26から送出されたデイジタルデータに基づいてレン
ズ15のMTF(modulation transfer function)を算
出し、当該算出結果に応じて、非点収差、コマ収差、球
面収差、及び非点隔差を算出し、マルチスキヤンモニタ
28にこれらMTF、各収差、及び非点隔差に関する種
々の情報を映し出すようになされている。
【0016】また、パーソナルコンピユータ27はZス
テージ16の現在の高さ位置を表すスケール信号S1を
PIO(パラレル入出力)29及びバス30を介して取
り込み、当該スケール信号S1に基づいてレンズ15の
フオーカス位置を制御するための制御信号S2をモータ
コントローラ31に送出し、モータドライバ32を駆動
させてZステージ16の高さ位置を調整し得るようにな
されている。
【0017】続いて、図2は評価装置10による光学系
の特性を算出する処理手順を示す。すなわち、評価装置
10は処理手順RT1の開始ステツプから入つてステツ
プSP1に移る。ステツプSP1において、評価装置1
0ではレンズ15を2軸ゴニオステージ18上の所定位
置に固定し、ビームスポツトのジヤストフオーカス点に
顕微鏡19の対物レンズ20を設定してステツプSP2
に移る。
【0018】ステツプSP2において、パーソナルコン
ピユータ27はMTFを評価するための空間周波数の値
「F」を設定してステツプSP3に移る。ステツプSP
3において、パーソナルコンピユータ27は空間周波数
「F」におけるMTF(コントラスト)の値「G」を1
つの基準値として記憶し、ステツプSP4に移る。ここ
で、基準値「G」は実際に測定したMTFの良否を判断
するためのしきい値である。ステツプSP4において、
パーソナルコンピユータ27はレンズ15のビームスポ
ツトに基づいて空間周波数「F」におけるMTFを測定
し、そのときの値「H」を得てステツプSP5に移る。
【0019】ステツプSP5において、パーソナルコン
ピユータ27は実際のビームスポツトの空間周波数
「F」におけるMTFの値「H」が基準値「G」よりも
低いか否かを判断する。ここで、肯定結果が得られる
と、このことは評価装置10においてビームスポツトの
MTFの値「H」が基準値「G」よりも低いことを表し
ており、このときパーソナルコンピユータ27はステツ
プSP6に移る。
【0020】このようにビームスポツトのMTFの値
「H」が基準値「G」よりも低いということは、レンズ
15に存在する収差の影響によつてビームスポツトが広
がつてしまう(デフオーカスしてしまう)ことに起因し
ている。従つて、ビームスポツトのMTFの値「H」が
基準値「G」よりも低い場合にはレンズ15に収差が存
在していると考えることができるので、レンズ15の各
収差及び非点隔差を引き続き測定するようになされてい
る。この場合、測定の順番は任意である。
【0021】これに対してステツプSP5において否定
結果が得られると、このことは評価装置10においてビ
ームスポツトのMTFの値「H」が基準値「G」よりも
高いことを表しており、このときパーソナルコンピユー
タ27はMTFの測定結果が良くレンズ15に問題とな
るほどの収差が存在していないと考えることができるの
でステツプSP10に移つて処理を終了する。
【0022】ステツプSP6において、パーソナルコン
ピユータ27はレンズ15を介して集光されたビームス
ポツトの形状に基づいて非点収差を測定してステツプS
P7に移る。ステツプSP7において、パーソナルコン
ピユータ27はレンズ15を介して集光されたビームス
ポツトの強度に基づいてコマ収差を測定してステツプS
P8に移る。ステツプSP8において、パーソナルコン
ピユータ27はレンズ15を介して集光されたビームス
ポツトの強度に基づいて球面収差を測定してステツプS
P9に移る。ステツプSP9において、パーソナルコン
ピユータ27はレンズ15を介して集光されたビームス
ポツトに基づいて非点隔差を測定してステツプSP10
に移つて処理を全て終了する。
【0023】このように、評価装置10ではカバーガラ
ス21に集光されたビームスポツトに基づいてレンズ1
5の分解能をMTF(コントラスト)として測定し、M
TFの測定値「H」が基準値「G」よりも低い場合すな
わちコントラストが低いときにはレンズ15に収差が存
在していると判断することができる。この場合、評価装
置10は、非点収差(形状)、コマ収差(輝度分布)、
球面収差(デフオーカス位置における輝度分布)、及び
非点隔差(ビームスポツトの位置ずれ)をそれぞれ測定
してレンズ15の特性を評価するようになされている。
続いて、評価装置10によるレンズ15のMTF、非点
収差、コマ収差、球面収差及び非点隔差の解析手法を以
下に詳しく説明する。
【0024】(1−1)MTFの解析手法 このMTF(modulation transfer function:空間周波
数特性)とは、OTF(optical transfer function )
の絶対値であり、レンズ15の円形開口を透過したビー
ムスポツトに基づいてコントラストにより分解能を表す
パラメータとして定義されるものである。評価装置10
においては、図3(A)に示すようなレンズ15の円形
開口を透過したビームスポツトの強度を空間座標でフー
リエ変換し、各空間周波数でのコントラストに基づいて
MTFを評価するようになされている。
【0025】すなわちMTFは、連続した白黒1対の縞
をCCDカメラ25によつて映して見る場合に、白黒1
対の縞(ライン)をどれ位のピツチ(間隔)まで狭めて
もはつきり認識できるかを1[mm]当たりに含まれる白黒
1対のライン数すなわち空間周波数の値「F」(例え
ば、F= 500[line/mm] )のときのコントラストに基づ
いて評価しようとするものである。
【0026】実際上、図3(B)に示すように、ビーム
スポツトの強度のピークにおけるY方向のMTFは、空
間周波数がF= 500[line/mm] ときにはコントラストが
約50 [%] あるが、空間周波数がF=1000[line/mm]
ときにはコントラストがほぼ0 [%] 近くなつて、白黒
1対のラインを認識できなくなつてしまう。また、図3
(C)に示すように、ビームスポツトの強度のピークに
おけるX方向のMTFは、空間周波数がF=1000[line/
mm] ときであつてもコントラストが約20 [%] 程度は
ある。従つて、ビームスポツトのX方向のMTFがY方
向のMTFよりも優れているということになる。
【0027】このようにして、評価装置10では、ビー
ムスポツトのX方向及びY方向におけるMTFのグラフ
をパーソナルコンピユータ27によつてマルチスキヤン
モニタ28に表示し、当該グラフ(図3(B)及び
(C))に基づいてX方向及びY方向におけるMTFを
相対的に評価するようになされている。
【0028】続いて、図4は評価装置10によるMTF
算出の処理手順を示す。すなわち、評価装置10は処理
手順RT2の開始ステツプから入つてステツプSP11
に移る。ステツプSP11において、評価装置10はカ
バーガラスに集光されたビームスポツトをCCDカメラ
25によつて画像として取り込むために、顕微鏡19の
対物レンズ20をビームスポツトのジヤストフオーカス
点に設定する。
【0029】次に、ステツプSP12において、CCD
カメラ25はビームスポツトを画像として取り込んでス
テツプSP13に移る。ステツプSP13において、C
CDカメラ25は取り込んだ画像のビデオ信号を画像処
理部26に送出してステツプSP14に移る。
【0030】ステツプSP14において、パーソナルコ
ンピユータ27は画像処理部26から 640× 480画素の
輝度データをバス30を介して取り込んでステツプSP
15に移る。ステツプSP15において、パーソナルコ
ンピユータ27は画素の強度ピークの位置を検出し、当
該位置を原点「0」としてステツプSP16に移る。
【0031】ステツプSP16において、パーソナルコ
ンピユータ27は原点「0」と同じライン上の各画素の
輝度をそれぞれフーリエ変換してX方向のMTFを算出
する。ここで、nxを像面におけるX方向の空間周波数
とし、pxをX方向における輝度とすると、X方向のM
TFは次式
【数1】 で表すことができる。
【0032】ステツプSP17において、パーソナルコ
ンピユータ27は原点「0」と同じ列上の各画素の輝度
をそれぞれフーリエ変換してY方向のMTFを算出す
る。ここで、yxを像面におけるY方向の空間周波数と
し、pyをY方向における輝度とすると、Y方向のMT
Fは次式
【数2】 で表すことができる。最後に、ステツプSP18におい
て、評価装置10はMTFの算出処理を終了する。
【0033】このように、評価装置10はビームスポツ
トを画像として取り込むことにより、各画素の輝度をフ
ーリエ変換して算出したMTFをグラフ(図3(B)及
び(C))としてマルチスキヤンモニタ28に映し出す
ことができ、かくして当該グラフに基づいてビームスポ
ツトのMTFを相対的に評価し、レンズ15に収差が存
在していると判断した場合にのみレンズ15の各収差及
び非点隔差を測定して処理時間を短縮することができ
る。
【0034】(1−2)非点収差の解析手法 一般に、光がレンズ15の円形開口を透過すると回析効
果によつて所定形状のビームスポツトが得られる。図5
(A)のPSF(point spread function :等輝度線表
示)に示すように、光がレンズ15の円形開口を透過し
たときのビームスポツトの強度分布は、中心の強度が一
番高く、中心から外側に向かうに従つて徐々に強度が下
がつている。
【0035】また、図5(B)のLSF(line spread
function)に示すように、ビームスポツトの強度分布は
X方向の強度分布とY方向の強度分布とでは分布の巾
(A又はB)がそれぞれ異なつている。これは、ビーム
スポツトの形状が真円ではなく楕円であることを意味し
ている。つまり、非点収差の存在しないレンズ15の円
形開口を一様な強度分布を持つた平行光が入射して透過
したときにビームスポツトは真円になるが、レンズ15
に非点収差が存在するとビームスポツトは短径Aと長径
Bとでなる楕円になつてしまう。
【0036】従つて、図6に示すように、評価装置10
はビームスポツトの真円からのずれ量を定量化し、楕円
の短径Aと長径Bとの比(A/B)を非点収差の大きさ
として定義すると共に、長径Bの基準軸からの傾きθを
非点収差の方向として定義し、レンズ15に存在する非
点収差の大きさ及び方向を算出して評価するようになさ
れている。ここで、半導体レーザの強度分布は一般に次
【数3】 で表され、(3)式中の次式
【数4】 で表される部分が1になるとき、すなわち次式
【数5】 となる強度部分のビームスポツトの形状に基づいて非点
収差が算出されるようになされている。
【0037】実際上、評価装置10はカバーガラス21
に集光されたビームスポツトを光学顕微鏡19を介して
CCDカメラ25で画像として取り込み、画像処理部2
6及びパーソナルコンピユータ27を介してマルチスキ
ヤンモニタ28に映し出すと共に、マルチスキヤンモニ
タ28に映し出されたビームスポツトの短径A、長径B
及び当該長径Bの基準軸からの傾きθに基づいてレンズ
15の非点収差の大きさと方向を算出し得るようになさ
れている。
【0038】次に、図7は評価装置10による非点収差
算出の処理手順を示す。すなわち、評価装置10は処理
手順RT3の開始ステツプから入つてステツプSP21
に移る。ステツプSP21において、CCDカメラ25
はカバーガラス21に集光されたビームスポツトを画像
として取り込んでステツプSP22に移る。
【0039】ステツプSP22において、CCDカメラ
25は取り込んだ画像のビデオ信号を画像処理部26に
送出してステツプSP23に移る。ステツプSP23に
おいて、パーソナルコンピユータ27は画像処理部26
から 640× 480画素の輝度データをバス30を介して取
り込んでステツプSP24に移る。ステツプSP24に
おいて、パーソナルコンピユータ27は画素の強度ピー
クの位置を検出してステツプSP25に移る。
【0040】ステツプSP25において、パーソナルコ
ンピユータ27は検出した強度ピークの位置における強
度分布の1/e2 に相当する位置を検出してステツプS
P26に移る。ステツプSP26において、パーソナル
コンピユータ27は1/e2に相当する位置のビームス
ポツトの短径Aを算出してステツプSP27に移る。
【0041】ステツプSP27において、パーソナルコ
ンピユータ27はビームスポツトの長径Bを算出してス
テツプSP28に移る。最後に、ステツプSP28にお
いてパーソナルコンピユータ27は短径Aと長径Bとの
比(A/B)に基づいて非点収差の大きさを算出すると
共に、長径Bの基準軸からの傾きθに基づいて非点収差
の方向を算出してステツプSP29に移つて処理を終了
する。
【0042】このように、評価装置10はビームスポツ
トをCCDカメラ25で画像として取り込むことによ
り、ビームスポツトの強度分布における1/e2 に相当
する位置の形状に基づいてレンズ15に存在する非点収
差の大きさと方向を算出することができる。
【0043】(1−3)コマ収差の解析手法 一般に、コマ収差の存在しないレンズ15の円形開口を
透過した光は点対称なビームスポツト(エアリーパター
ン)となる。ところが、レンズ15にコマ収差が存在す
るとエアリーパターンは非対称になつてしまう。図8に
示すように、エアリーパターンの中心部分の0次光は強
度が高くほぼ均一な状態であるが、外側部分の1次リン
グでは強度に非対称性が生じている。このように、強度
の非対称性はエアリーパターンの特に1次リングにおい
て顕著に現れる。
【0044】図9(A)及び(B)のPSFに示すよう
に、エアリーパターンの強度分布は、強度の高い0次光
で密度が高くなつている(図9(A))と共に、0次光
のピークも高く盛り上がつている(図9(B))。とこ
ろが、1次リングの強度は0次光よりも低くピークの盛
り上がりも低くなつている。
【0045】また図10(A)及び(B)に示すよう
に、レンズ15に存在するコマ収差が小さい場合と大き
い場合とでは1次リングの強度の非対称性が異なる。つ
まり、コマ収差が小さい場合はあまり非対称性が生じて
いないが、コマ収差が大きい場合にはかなりの非対称性
が生じている。
【0046】さらに、図11(A)及び(B)のLSF
に示すように、エアリーパターンのX方向及びY方向に
おける強度分布は、0次光のピークは同じ高さになつて
いるが1次リングのピークは強度が少しずつ異なつてい
て非対称性になつていることがわかる。
【0047】従つて、評価装置10ではCCDカメラ2
5で取り込んだエアリーパターンの0次光の輝度ピーク
位置を原点としたときの1次リングの強度を積分して輝
度重心の位置を算出して原点からある大きさと方向を持
つたベクトルとし、そのベクトルの大きさをコマ収差の
大きさとして定義すると共に、ベクトルの向きをコマ収
差の方向として定義するようになされている。
【0048】ここで、輝度重心の位置(r、θ)におけ
る強度をi(r、θ)とした場合、1次リング内の各座
標値ごとに強度を掛けてそれぞれ加算した値を次式
【数6】 で表し、1次リングの輝度を単純に加算した値を次式
【数7】 で表すと、コマ収差Cは、次式
【数8】 となる。
【0049】実際上、評価装置10はカバーガラス21
に集光されたエアリーパターンを光学顕微鏡19を介し
てCCDカメラ25で画像として取り込み、画像処理部
26及びパーソナルコンピユータ27を介してマルチス
キヤンモニタ28に映し出すと共に、1次リングの輝度
重心の位置(r、θ)と強度i(r、θ)に基づいてレ
ンズ15のコマ収差Cの大きさと方向を算出するように
なされている。
【0050】次に、図12は評価装置10によるコマ収
差算出の処理手順を示す。すなわち、評価装置10は処
理手順RT4の開始ステツプから入つてステツプSP3
1に移る。ステツプSP31において、CCDカメラ2
5はカバーガラス21に集光されたエアリーパターンを
画像として取り込んでステツプSP32に移る。
【0051】ステツプSP32において、CCDカメラ
25は取り込んだ画像のビデオ信号を画像処理部26に
送出してステツプSP33に移る。ステツプSP33に
おいて、パーソナルコンピユータ27は画像処理部26
から 640× 480画素の輝度データをバス30を介して取
り込んでステツプSP34に移る。ステツプSP34に
おいて、パーソナルコンピユータ27はエアリーパター
ンの1次リングにおける測定範囲を設定してステツプS
P35に移る。
【0052】ステツプSP35において、パーソナルコ
ンピユータ27は(6)式によつて1次リングの輝度を
ベクトル加算した値「M」を記憶してステツプSP36
に移る。ステツプSP36において、パーソナルコンピ
ユータ27は(7)式によつて1次リングの輝度を単純
加算した値「N」を記憶してステツプSP37に移る。
ステツプSP37において、パーソナルコンピユータ2
7は(8)式に基づいてコマ収差Cの大きさを算出する
と共に、0次光の輝度ピーク位置を原点としたときに当
該原点と1次リングの輝度重心の位置とを結ぶライン方
向をコマ収差の方向として算出し、ステツプSP38に
移つて処理を終了する。
【0053】このように、評価装置10はエアリーパタ
ーンをCCDカメラ25で画像として取り込むことによ
り、エアリーパターンの1次リングの輝度重心の位置
(r、θ)と強度i(r、θ)に基づいてレンズ15に
存在するコマ収差Cの大きさと方向を算出することがで
きる。
【0054】(1−4)球面収差の解析手法 一般に、球面収差の存在しないレンズ15の円形開口を
透過した光の強度分布は、焦点位置近傍において近軸焦
点位置を基準として光軸方向(光の進行方向)の前後に
対称となる。ところが、球面収差の存在するレンズ15
の円形開口を透過した光の強度分布は、近軸焦点位置を
基準として光軸方向の前後に非対称となる。特に、この
現象は1次リングの強度分布において顕著に現れてい
る。
【0055】従つて、評価装置10では、1次リングの
強度分布において非対称性が顕著に現れることに注目
し、図13(A)〜(C)に示すようにジヤストフオー
カス点である近軸焦点位置「O」に対して前後適当な位
置にデフオーカスした点(+Δzデフオーカス点「P」
及び−Δzデフオーカス点「Q」)を選ぶ。そして、評
価装置10はこの位置におけるエアリーパターンの1次
リングの輝度を積分して強度をそれぞれ算出し、+Δz
デフオーカス点「P」及び−Δzデフオーカス点「Q」
の強度の比を対数で表すことにより、球面収差の大きさ
と方向を定義するようになされている。ここで、デフオ
ーカス点「P」及び「Q」の強度の比を対数で表すこと
は球面収差の方向を表現するためである。
【0056】また、図14(A)は球面収差が存在しな
い場合のエアリーパターンの像面移動による変化を示
し、図14(B)は球面収差が存在する場合のエアリー
パターンの像面移動による変化を示している。すなわ
ち、図14(A)に示すように球面収差が存在しない場
合、Z方向0の位置(焦点位置)で0次光の強度1を示
す最も明るいエアリーパターンを中心として、光軸方向
にそれぞれデフオーカスした位置の強度分布は互いに対
称となつている。また、光軸方向に対して垂直な方向で
あるr方向におけるrc以降は1次リングの強度分布を
表しており、この場合も焦点位置0を中心として互いに
対称となつている。
【0057】ところが、図14(B)に示す球面収差が
存在する場合は、強度0.8 で示すデフオーカスした位置
が最も強度の高いエアリーパターン(最良像面)となつ
ており、0次光及び1次光ともに最良像面を中心として
非対称な強度分布となつている。評価装置10では、1
次リングの非対称な強度分布に着目して1次リングの強
度を全周積分して最良像面の前後(aとbあるいはcと
d)における強度の比を対数で表すようになされてい
る。
【0058】この場合、+Δzデフオーカス点「P」に
おける1次リングの強度を単純加算した値は、次式
【数9】 で表すことができ、また−Δzデフオーカス点「Q」に
おける1次リングの強度を単純加算した値は、次式
【数10】 で表すことができる。従つて、評価装置10において測
定する球面収差Sは、次式
【数11】 で表すことができる。
【0059】実際上、評価装置10はカバーガラス21
に集光されたエアリーパターンを光学顕微鏡19を介し
てCCDカメラ25で画像として取り込み、画像処理部
26及びパーソナルコンピユータ27を介してマルチス
キヤンモニタ28に映し出すと共に、光軸方向の前後に
デフオーカスしたそれぞれのエアリーパターンの1次リ
ングの強度の比に基づいてレンズ15に存在する球面収
差の大きさと方向を算出して評価し得るようになされて
いる。
【0060】次に、図15は評価装置10による球面収
差測定の処理手順を示す。すなわち、評価装置10は処
理手順RT5の開始ステツプから入つてステツプSP4
1に移る。ステツプSP41において、評価装置10は
エアリーパターンのジヤストフオーカス点に顕微鏡19
の対物レンズ20を設定してステツプSP42に移る。
【0061】ステツプSP42において、パーソナルコ
ンピユータ27はエアリーパターンの1次リングの測定
範囲を設定してステツプSP43に移る。ステツプSP
43において、パーソナルコンピユータ27は球面収差
測定のためのデフオーカス量(+Δz)を設定してステ
ツプSP44に移る。ステツプSP44において、パー
ソナルコンピユータ27はデフオーカス量(+Δz)だ
けZステージ16を移動させてステツプSP45に移
る。
【0062】ステツプSP45において、CCDカメラ
25はデフオーカス量(+Δz)だけ移動した「P」の
位置のエアリーパターンを画像として取り込んでステツ
プSP46に移る。ステツプSP46において、CCD
カメラ25は取り込んだ画像のビデオ信号を画像処理部
26に送出してステツプSP47に移る。
【0063】ステツプSP47において、パーソナルコ
ンピユータ27は画像処理部26から 640× 480画素の
輝度データをバス30を介して取り込んでステツプSP
48に移る。ステツプSP48において、パーソナルコ
ンピユータ27は画素の強度ピークの位置を検出してス
テツプSP49に移る。ステツプSP49において、パ
ーソナルコンピユータ27は検出したピークにおける強
度分布の1/e2 に相当する位置を検出してステツプS
P50に移る。ステツプSP50において、パーソナル
コンピユータ27は強度分布の1/e2に相当する位置
のエアリーパターンの1次リングの強度を全周積分し、
そのときの強度を(9)式により算出してステツプSP
51に移る。
【0064】ステツプSP51において、パーソナルコ
ンピユータ27はZステージ16を現在位置からデフオ
ーカス量(−2Δz)分移動させてステツプSP52に
移る。ステツプSP52において、CCDカメラ25は
デフオーカス量(−2Δz)だけ移動した−Δzデフオ
ーカス点「Q」の位置のエアリーパターンを取り込んで
ステツプSP53に移る。ステツプSP53において、
CCDカメラ25は取り込んだ画像のビデオ信号を画像
処理部26に送出してステツプSP54に移る。
【0065】ステツプSP54において、パーソナルコ
ンピユータ27は画像処理部26から 640× 480画素の
輝度データをバス30を介して取り込んでステツプSP
55に移る。ステツプSP55において、パーソナルコ
ンピユータ27は画素の強度ピークの位置を検出してス
テツプSP56に移る。
【0066】ステツプSP56において、パーソナルコ
ンピユータ27は検出したピークの位置における強度分
布の1/e2 に相当する位置のエアリーパターンを検出
してステツプSP57に移る。ステツプSP57におい
て、パーソナルコンピユータ27はエアリーパターンの
1次リングの強度を全周積分し、そのときの強度を(1
0)式により算出してステツプSP58に移る。ステツ
プSP58において、パーソナルコンピユータ27はデ
フオーカス位置「P」及び「Q」における1次リングの
強度の比の対数値をとることにより球面収差の大きさ及
び方向を算出してステツプSP59に移つて処理を終了
する。
【0067】このように、評価装置10は光軸方向の前
後にデフオーカスした+Δzデフオーカス点「P」及び
−Δzデフオーカス点「Q」におけるエアリーパターン
をCCDカメラ25で画像として取り込み、それぞれの
エアリーパターンの1次リングにおける強度の比の対数
値をとることによりレンズ15に存在する球面収差Sの
大きさと方向を算出することができる。
【0068】ところで、評価装置10において光軸方向
にそれぞれ前後してスキヤンさせたエアリーパターンの
それぞれの輝度を測定し、その輝度信号を画像処理部2
6によつて8bitでアナログ/デイジタル変換したデ
イジタルデータとしてプロツトしたグラフの一例を図1
6に示す。この図16に示すように、0次光輝度及び1
次リング輝度ともにデイジタルデータにはノイズ成分が
多く含まれており、そのためプロツトされたデータが暴
れてしまつている。
【0069】特に、1次リング輝度は強度が低いために
データの暴れ方が大きい。従つて、評価装置10におい
て、このようなノイズ成分を多く含んだ生のデイジタル
データをそのまま用いて球面収差Sを測定したのでは、
ノイズ等の影響によつて精度が落ちてしまう。ところ
が、このグラフをよく見てみると0次光輝度は放物線に
近い形をしており、また1次リング輝度も偶関数のよう
である。そこで、評価装置10ではデータを補間して多
項式近似(この場合には2次近似が精度が一番高かつ
た)を導き出すようにしている。この多項式近似による
グラフを図17に示す。
【0070】図17に示すように、評価装置10におい
ては0次光輝度及び1次リング輝度のデータを補間して
導き出したそれぞれの多項式近似のデータに基づいて球
面収差Sを算出すれば、データ自体の暴れによるばらつ
きがあつても球面収差の算出結果の精度を向上させるこ
とができる。
【0071】(1−5)非点隔差の解析手法 一般に、半導体レーザは非点隔差を持つており、このよ
うな半導体レーザを用いて光学系を構成した場合、光学
系全体としても非点隔差を持つことになる。通常、収差
の存在しないレンズ15の円形開口を透過した光を焦点
近傍で光軸方向にスキヤンしてもビームスポツトは径を
変えるだけで真円を保つたまま変化する。ところが、図
18に示すように光学系に非点隔差があると焦点近傍で
光軸方向にスキヤンさせた場合に2方向(X方向及びY
方向)で径が最小になる位置が異なる。通常、この光軸
方向の位置間の差(距離)を非点隔差として定義するよ
うになされている。
【0072】実際上、評価装置10はカバーガラス21
に集光されたビームスポツトを光軸方向にスキヤンした
場合、径が最小になる2つのビームスポツトを光学顕微
鏡19を介してCCDカメラ25で画像として取り込
み、画像処理部26及びパーソナルコンピユータ27を
介してマルチスキヤンモニタ28に映し出すと共に、径
が最小になる2つのビームスポツトを形成したときのZ
ステージ16の位置に基づいてレンズ15の非点隔差を
パーソナルコンピユータ27で算出するようになされて
いる。
【0073】次に、図19は評価装置10による非点隔
差算出の処理手順を示す。すなわち、評価装置10は処
理手順RT6の開始ステツプから入つてステツプSP6
1に移る。ステツプSP61において、評価装置10は
ビームスポツトのジヤストフオーカス点に顕微鏡19の
対物レンズ20を設定してステツプSP62に移る。
【0074】ステツプSP62において、パーソナルコ
ンピユータ27はZステージ16を動かし得る最大範囲
量(最大デフオーカス量:例えば2 [μm] )「D」
と、最大デフオーカス量「D」の範囲内でZステージ1
6を動かす変化量(例えば、0.1[μm] 刻みで動かす)
「Δd」を設定してステツプSP63に移る。ステツプ
SP63において、パーソナルコンピユータ27はZス
テージ16をジヤストフオーカス点からプラス側の最大
デフオーカス位置「+D」まで移動させてステツプSP
64に移る。
【0075】ステツプSP64において、パーソナルコ
ンピユータ27はZステージ16の位置がジヤストフオ
ーカス点からマイナス側の最大デフオーカス位置「−
D」まで移動したか否かを判断する。ここで、否定結果
が得られると評価装置10においてはZステージ16の
位置が最大デフオーカス量「D」の範囲内にあること
(最大範囲量「D」内の全ての位置での計測が未だ終了
していない)を表しており、このときパーソナルコンピ
ユータ27はステツプSP65に移る。
【0076】ステツプSP65において、CCDカメラ
25はZステージ16の最大デフオーカス位置「+D」
におけるビームスポツトを画像として取り込んでステツ
プSP66に移る。ステツプSP66において、CCD
カメラ25は取り込んだ画像のビデオ信号を画像処理部
26に送出してステツプSP67に移る。
【0077】ステツプSP67において、パーソナルコ
ンピユータ27は画像処理部26から 640× 480画素の
輝度データをバス30を介して取り込んでステツプSP
68に移る。ステツプSP68において、パーソナルコ
ンピユータ27は画素の強度ピークの位置を検出してス
テツプSP69に移る。ステツプSP69において、パ
ーソナルコンピユータ27は検出した強度ピークの位置
における強度分布の1/e2 に相当する位置を検出して
ステツプSP70に移る。
【0078】ステツプSP70において、パーソナルコ
ンピユータ27は強度分布の1/e2 に相当する位置の
ビームスポツトにおけるX方向の径Xzを算出してステ
ツプSP71に移る。ステツプSP71において、パー
ソナルコンピユータ27は強度分布の1/e2 に相当す
る位置のビームスポツトにおけるY方向の径Yzを算出
してステツプSP72に移る。
【0079】ステツプSP72において、パーソナルコ
ンピユータ27はZステージ16の最大デフオーカス位
置「+D」におけるビームスポツトのX方向及びY方向
の径をそれぞれ算出し終えたので、変化量ΔdだけZス
テージ16を移動させてステツプSP64に戻る。以
下、Zステージ16の位置がマイナス側の最大デフオー
カス位置「−D」に移動するまで同様の処理を繰り返
す。
【0080】これに対してステツプSP64において、
肯定結果が得られると評価装置10においてZステージ
16の位置がマイナス側の最大デフオーカス位置「−
D」まで移動したことを表しており、このときパーソナ
ルコンピユータ27はステツプSP73に移る。ステツ
プSP73において、パーソナルコンピユータ27はZ
ステージ16の位置が最大デフオーカス量「D」の範囲
内で変化量Δdごとに移動した全ての位置においてビー
ムスポツトのX方向の径Xz及びY方向の径Yzをそれ
ぞれ算出し終えているので、その中から径Xzが最小と
なるZステージ16の位置を選んで「E」とする。
【0081】ステツプSP74において、パーソナルコ
ンピユータ27は同様に径Yzが最小となるZステージ
16の位置を選んで「F」とする。ステツプSP75に
おいて、パーソナルコンピユータ27はZステージ16
の位置の差分(「E」−「F」)をとつて非点隔差を算
出し、ステツプSP76に移つて処理を終了する。
【0082】このように、評価装置10は光軸方向にス
キヤンした場合のビームスポツトをCCDカメラ25で
画像として取り込むことにより、2つのビームスポツト
の2方向(X方向及びY方向)で径Xz、Yzが最小に
なるZステージ16の位置「E」及び「F」に基づいて
非点隔差を算出することができる。
【0083】この場合においても、評価装置10は光軸
方向にスキヤンした場合の径が最小になる2つのビーム
スポツトのそれぞれの径とそのときの光軸方向の変位量
Δdを算出し、そのデータを画像処理部26によつて8
bitでアナログ/デイジタル変換したデイジタルデー
タに基づいて非点隔差を算出するようになされている。
【0084】ところが、図20に示すように、光軸方向
に対してそれぞれスキヤンした位置におけるビームスポ
ツトの径と光軸方向の変位量Δdとの関係を表すグラフ
では、焦点位置においてはビームウエストに近いために
ビーム径がゆるやかに変化している。ところが、データ
自体にはノイズ成分が多く含まれているためにデータの
ばらつきが大きく、どこの位置においてビームスポツト
の径が最小になるのかがわかりにくい。
【0085】そこで、この場合にも上述の球面収差を算
出する際に用いた多項式近似を導くようにする。この多
項式近似によるグラフを図21に示す。図21に示すよ
うに、多項式近似によるグラフから大きくはみ出したプ
ロツト点はノイズ成分を多く含んだデータと考えること
ができる。従つて、評価装置10では多項式近似のデー
タに基づいて非点隔差を算出すれば、データ自体の暴れ
によるばらつきがあつても非点隔差の算出結果の精度を
向上させることができる。
【0086】(2)評価装置の動作及び効果 以上の構成において、評価装置10は被検物であるレン
ズ15を介して集光されたビームスポツトを光学顕微鏡
19で拡大してCCDカメラ25により画像として取り
込むようにしたことにより、ビームスポツトの強度に基
づいてレンズ15のMTFを算出して評価することがで
きる。これにより、評価装置10はレンズ15のMTF
が基準値よりも高い場合には収差が存在しないと判断し
て、各収差及び非点隔差の測定は行わない。また、評価
装置10はレンズ15のMTFが基準値よりも低い場合
には収差が存在していると判断し、この場合にのみ各収
差及び非点隔差の測定を行なう。かくして、評価装置1
0はMTFを評価することにより、問題となる程度の収
差がレンズ15に存在しないときには各収差及び非点隔
差を算出しないで処理を終了させて処理時間の短縮化を
図ることができる。
【0087】また、評価装置10はCCDカメラ25に
よつて取り込んだビームスポツトの画像に基づいて光学
系の特性を全て算出することができるので、干渉計1の
ときに必要とされたアライメント等の煩雑な調整が不要
になり、かくして、小型でかつ簡素な構成で光学系の特
性を容易に測定して評価することができる。
【0088】さらに、評価装置10は汎用の光学顕微鏡
19やパーソナルコンピユータ27を組み合わせて構成
されているのでコストが安く抑えられ、これにより製造
工程の1つに導入することが可能となると共に、小型で
あるため設置場所の確保の問題も解決することができ
る。
【0089】さらに、評価装置10は、ビームスポツト
の強度に基づいて光学系の特性を評価することができる
ので、従来のように干渉縞を測定する場合とは異なり、
光学系全体の収差も測定することができる。
【0090】以上の構成によれば、評価装置10はビー
ムスポツトをCCDカメラ25によつて画像として取り
込むようにしたことにより、ビームスポツトの画像情報
に基づいてMTFを算出することができ、かくしてMT
Fの算出結果に基づいてレンズ15の特性を評価するこ
とができる。すなわち、評価装置10はMTFが基準値
よりも低い場合にのみレンズ15の各収差や非点隔差を
算出すればよく、レンズ15の特性を短時間で評価する
ことができる。また、評価装置10はビームスポツトを
CCDカメラ25よつて画像として取り込んだことによ
り、ビームスポツトの画像情報に基づいて非点収差、コ
マ収差、球面収差及び非点隔差を容易に算出して評価す
ることができる。
【0091】(3)他の実施例 なお上述の実施例においては、強度分布の(5)式を満
たす位置におけるビームスポツトの形状(短径A及び長
径B)に基づいて非点収差、球面収差及び非点隔差を算
出するようにした場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、(5)式を満たす位置に限らず1/eの位置
や常に決められた所定の位置におけるビームスポツトの
形状に基づいて非点収差、球面収差及び非点隔差を算出
するようにしても良い。この場合にも上述の実施例と同
様の効果を得ることができる。
【0092】また上述の実施例においては、光源11か
ら発振するテスト光としてHe−Neレーザを用いるよ
うにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、他の種々のレーザビームを用いるようにしても良
い。
【0093】さらに上述の実施例においては、MTFを
ビームスポツトのX方向及びY方向ごとに算出するよう
にした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
被検物であるレンズを変えながらレンズごとのMTFを
検出してレンズごとに評価するようにしても良い。
【0094】さらに上述の実施例においては、拡大手段
としてビームエキスパンダ13を用いるようにした場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、他の種々の
拡大手段を用いるようにしても良い。
【0095】さらに上述の実施例においては、撮像手段
としてCCDカメラ25を用いるようにした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、他の種々の撮像手
段を用いるようにしても良い。
【0096】さらに上述の実施例においては、評価手段
としてパーソナルコンピユータ27を用いるようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の種
々の評価手段を用いるようにしても良い。
【0097】さらに上述の実施例においては、評価装置
10により光学ピツクアツプにおけるレンズ15のMT
F、各収差及び非点隔差を算出して評価するようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、評価装
置10は干渉計1とは異なり、干渉縞を測定するのでは
なくビームスポツトそのものに基づいてMTF、各収差
及び非点隔差を測定することができるので、レンズ15
だけでなる光学素子単体ばかりでなく複数の光学素子か
らなる種々の光学系の特性を評価するようにしても良
い。
【0098】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、単数又は
複数の光学素子によつて構成される光学系の特性を評価
する場合、光源から照射されたテスト光を一様な強度分
布を持つた平行光に拡大し、当該平行光を光学系によつ
て集光することにより形成したビームスポツトを画像と
して取り込み、当該ビームスポツトの画像情報に基づい
て光学系の所定の空間周波数におけるコントラストを算
出し、当該コントラストを所定の基準値と比較し、当該
比較結果に基づいて光学系の特性を評価するようにす
る。これにより、算出したコントラストが基準値よりも
高い場合に光学系の分解能が高いと判断して光学系に収
差が存在しないと認識でき、コントラストが基準値より
も低い場合に光学系の分解能が低いと判断して光学系に
収差が存在すると認識することができる。かくして、算
出したコントラストが基準値よりも低い場合にのみ光学
系の各収差及び非点隔差を算出すればよいので短時間で
光学系の特性を評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学系の評価装置の構成を示すブ
ロツク図である。
【図2】評価装置の処理手順を示すフローチヤートであ
る。
【図3】MTFを表すグラフである。
【図4】MTF算出の処理手順を示すフローチヤートで
ある。
【図5】エアリーパターンの強度分布を示すグラフであ
る。
【図6】ビームスポツトの形状に基づく非点収差の測定
方法の説明に供する略線図である。
【図7】非点収差算出の処理手順を示すフローチヤート
である。
【図8】エアリーパターンの1次リングにおける強度分
布を示す略線図である。
【図9】コマ収差が存在する場合の強度分布(PSF)
を示すグラフである。
【図10】コマ収差の大小の違いによるエアリーパター
ンの強度分布を示す略線図である。
【図11】コマ収差が存在する場合の強度分布(LS
F)を示すグラフである。
【図12】コマ収差算出の処理手順を示すフローチヤー
トである。
【図13】球面収差の測定方法の説明に供する略線図で
ある。
【図14】球面収差が存在しない場合と、存在する場合
の回折像の変化を示す特性曲線図である。
【図15】球面収差算出の処理手順を示すフローチヤー
トである。
【図16】球面収差を算出するための0次光及び1次リ
ングにおける輝度の分布状態を表す特性曲線図である。
【図17】球面収差を算出するための0次光及び1次リ
ングにおける輝度データに基づく多項式近似の放物線を
表す特性曲線図である。
【図18】非点隔差の測定方法の説明に供する略線図で
ある。
【図19】非点隔差算出の処理手順を示すフローチヤー
トである。
【図20】非点隔差を算出するための光軸方向の変位と
ビーム径との関係を表す特性曲線図である。
【図21】非点隔差を算出するための光軸方向の変位と
ビーム径とのデータに基づく多項式近似による放物線を
表す特性曲線図である。
【図22】従来の干渉計による収差の測定方法の説明に
供する略線図である。
【符号の説明】
1……干渉計、2……レーザ光源、3……コリメータレ
ンズ、4、23……ビームスプリツタ、5……参照平面
鏡、6、15……レンズ、7……球面鏡、8、25……
CCDカメラ、10……評価装置、11……光源、12
……可変NDフイルタ、13……ビームエキスパンダ、
14……ミラー、16……Zステージ、17……XYス
テージ、18……2軸ゴニオステージ、19……光学顕
微鏡、20……対物レンズ、21……カバーガラス、2
2……リレーレンズ、24……NDフイルタ、26……
画像処理部、27……パーソナルコンピユータ、28…
…マルチスキヤンモニタ、29……PIO、30……バ
ス、31……モータコントローラ、32……モータドラ
イバ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単数又は複数の光学素子によつて構成され
    る光学系の特性を評価する光学系の評価方法において、 光源から照射されたテスト光を一様な強度分布を持つ平
    行光に拡大し、当該平行光を上記光学系によつて集光す
    ることにより形成したビームスポツトを画像として取り
    込む第1のステツプと、 上記ビームスポツトの画像情報に基づいて所定の空間周
    波数におけるコントラストを算出し、当該コントラスト
    を所定の基準値と比較し、当該比較結果に基づいて上記
    光学系の特性を評価する第2のステツプとを具えること
    を特徴とする光学系の評価方法。
  2. 【請求項2】上記テスト光は、レーザでなることを特徴
    とする請求項1に記載の光学系の評価方法。
  3. 【請求項3】上記第2のステツプにおいては、上記コン
    トラストが上記基準値よりも低い場合にのみ、上記ビー
    ムスポツトの形状に基づいて非点収差を算出することを
    特徴とする請求項1に記載の光学系の評価方法。
  4. 【請求項4】上記第2のステツプにおいては、上記コン
    トラストが上記基準値よりも低い場合にのみ、上記ビー
    ムスポツトの1次リングの強度に基づいてコマ収差を算
    出することを特徴とする請求項1に記載の光学系の評価
    方法。
  5. 【請求項5】上記第2のステツプにおいては、上記コン
    トラストが上記基準値よりも低い場合にのみ、上記ビー
    ムスポツトの焦点位置に対して前後光軸方向にスキヤン
    した位置における1次リングの強度に基づいて球面収差
    を算出することを特徴とする請求項1に記載の光学系の
    評価方法。
  6. 【請求項6】上記第2のステツプにおいては、上記コン
    トラストが上記基準値よりも低い場合にのみ、焦点近傍
    で上記ビームスポツトを前後光軸方向にスキヤンさせ、
    当該ビームスポツトのX方向の径が最小になる位置と、
    当該ビームスポツトのY方向の径が最小になる位置との
    距離を非点隔差として算出することを特徴とする請求項
    1に記載の光学系の評価方法。
  7. 【請求項7】単数又は複数の光学素子によつて構成され
    る光学系の特性を評価する光学系の評価装置において、 所定のテスト光を照射する光源と、 上記テスト光を一様な強度分布を持つた平行光に拡大す
    る拡大手段と、 上記平行光を上記光学系によつて集光することにより形
    成したビームスポツトを画像として取り込む撮像手段
    と、 上記ビームスポツトの画像情報に基づいて所定の空間周
    波数におけるコントラストを算出し、当該コントラスト
    を所定の基準値と比較し、当該比較結果に基づいて上記
    光学系の特性を評価する評価手段とを具えることを特徴
    とする光学系の評価装置。
  8. 【請求項8】上記テスト光は、レーザでなることを特徴
    とする請求項7に記載の光学系の評価装置。
  9. 【請求項9】上記評価手段においては、上記コントラス
    トが上記基準値よりも低い場合にのみ、上記ビームスポ
    ツトの形状に基づいて非点収差を算出することを特徴と
    する請求項7に記載の光学系の評価装置。
  10. 【請求項10】上記評価手段においては、上記コントラ
    ストが上記基準値よりも低い場合にのみ、上記ビームス
    ポツトの1次リングの強度に基づいてコマ収差を算出す
    る ことを特徴とする請求項7に記載の光学系の評価装
    置。
  11. 【請求項11】上記評価手段においては、上記コントラ
    ストが上記基準値よりも低い場合にのみ、上記ビームス
    ポツトの焦点位置に対して前後光軸方向にスキヤンした
    位置における1次リングの強度に基づいて球面収差を算
    出することを特徴とする請求項7に記載の光学系の評価
    装置。
  12. 【請求項12】上記評価手段においては、上記コントラ
    ストが上記基準値よりも低い場合にのみ、焦点近傍で上
    記ビームスポツトを前後光軸方向にスキヤンさせ、当該
    ビームスポツトのX方向の径が最小になる位置と、当該
    ビームスポツトのY方向の径が最小になる位置との距離
    を非点隔差として算出することを特徴とする請求項7に
    記載の光学系の評価装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104677599A (zh) * 2015-02-04 2015-06-03 中国科学院西安光学精密机械研究所 一种激光器在线监测系统
CN105300667A (zh) * 2015-11-13 2016-02-03 浙江工业大学 一种硬膜压贴三棱镜镜片棱镜度检测方法

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