JPH1089518A - シール機構 - Google Patents
シール機構Info
- Publication number
- JPH1089518A JPH1089518A JP24157896A JP24157896A JPH1089518A JP H1089518 A JPH1089518 A JP H1089518A JP 24157896 A JP24157896 A JP 24157896A JP 24157896 A JP24157896 A JP 24157896A JP H1089518 A JPH1089518 A JP H1089518A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nozzle
- case
- soft material
- plastic flow
- sealing
- Prior art date
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- Pending
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- Valve Housings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】油空圧機器、特に小型で従来のシール技術の利
用が困難で、低価格，高精度組立が必要な製品におい
て、塑性流動結合を用い、これにシール機能を付加する
こと。 【解決手段】結合する部材間に軟質材２０を介在させ、
塑性流動作業により、ノズル６とケース３の間に軟質材
が埋め込まれる形となり、シール機能を有する。
用が困難で、低価格，高精度組立が必要な製品におい
て、塑性流動結合を用い、これにシール機能を付加する
こと。 【解決手段】結合する部材間に軟質材２０を介在させ、
塑性流動作業により、ノズル６とケース３の間に軟質材
が埋め込まれる形となり、シール機能を有する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、油空圧機器のシー
ル機構に関する。
ル機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】特開昭60−41139 号公報には、自動車用
油圧機器である噴射弁のノズルとヨークを塑性流動を用
いて結合させる手法が記載されている。本発明におい
て、結合させる部品間に介在物を具備し、該介在物を塑
性流動させて結合する方法は記載されている。
油圧機器である噴射弁のノズルとヨークを塑性流動を用
いて結合させる手法が記載されている。本発明におい
て、結合させる部品間に介在物を具備し、該介在物を塑
性流動させて結合する方法は記載されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、油空
圧機器、特に小型で従来のシール技術(例えばＯリン
グ）の利用が困難で、且つ、低価格，高精度組立てが必
要な製品において、塑性流動結合を用い、その塑性流動
結合にシール機能を積極的に付加することにある。
圧機器、特に小型で従来のシール技術(例えばＯリン
グ）の利用が困難で、且つ、低価格，高精度組立てが必
要な製品において、塑性流動結合を用い、その塑性流動
結合にシール機能を積極的に付加することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】噴射弁において、非塑性
流動部材である噴射ノズルと塑性流動部材であるケース
の間に両部材に対し、硬度が低く、線膨張係数の小さな
軟質材料（例えば、銅)を介在させる。塑性流動作業に
より該ケース材は、該噴射ノズルに具備された複数の結
合溝に流動する。その際、該軟質材料は、該ケース材に
押され、該結合溝形状にならって変形し、該噴射ノズル
と該ヨーク材の隙間を埋める。シールに必要な面圧は、
該ケース材の塑性流動によって生じる応力により発生
し、該軟質材料を介して該噴射ノズルに伝達される。ま
た、該軟質材料は、シール機能で問題となる面粗さ，変
形等によつて生じる凸凹を完全に吸収し、両部材間の隙
間を完全に埋め、シールする。
流動部材である噴射ノズルと塑性流動部材であるケース
の間に両部材に対し、硬度が低く、線膨張係数の小さな
軟質材料（例えば、銅)を介在させる。塑性流動作業に
より該ケース材は、該噴射ノズルに具備された複数の結
合溝に流動する。その際、該軟質材料は、該ケース材に
押され、該結合溝形状にならって変形し、該噴射ノズル
と該ヨーク材の隙間を埋める。シールに必要な面圧は、
該ケース材の塑性流動によって生じる応力により発生
し、該軟質材料を介して該噴射ノズルに伝達される。ま
た、該軟質材料は、シール機能で問題となる面粗さ，変
形等によつて生じる凸凹を完全に吸収し、両部材間の隙
間を完全に埋め、シールする。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を、小型
・精密油圧部品である自動車用燃料噴射弁のノズルとケ
ースの結合を例にとり、説明する。
・精密油圧部品である自動車用燃料噴射弁のノズルとケ
ースの結合を例にとり、説明する。
【０００６】図１は、アクチュエータとしてソレノイド
を用いた燃料噴射弁１の例である。磁気回路は、固定鉄
心（コア）２、ケース３、プランジャ４とボール弁５か
らなる弁体をノズル６のシート面７に押圧するスプリン
グ８が設けられている。またコア２とケース３の間に
は、磁気回路を励磁するところのボビン９に巻かれるコ
イル１０，コイル１０を保護及びリーク電流を防止する
外装モールド１１，外部からの信号をコイル１０に伝え
るターミナル１２で構成されるコイル組立て体が具備さ
れる。ケース３には、プランジャ４の挙動を規制するス
トツパ１３とシート面７を具備するノズル６が装着され
る。ノズル６は、ケース３と軟質材２０を介在し、塑性
流動結合されている。弁体は、プランジャロッド４，ボ
ール弁５が一体に結合され、ノズル６に具備される燃料
旋回素子であるスワラ１３及び燃料がコイル組立体に流
入することを防止するシールリング１４によってガイド
される。この構成をもとに、燃料噴射弁１の動作を説明
する。コイル１０に電気信号が印加されるとコア２，ケ
ース３，プランジャ４で磁気回路が構成され、プランジ
ャ４がスワラ１３とシーリング１４にガイドされコア３
側に吸引される。プランジャ４は、ボール弁５と一体に
結合されており、プランジャ４が移動することでボール
弁５も移動し、ノズル６のシート面７から離れ、開弁す
る。プランジャ４の移動は、ストッパ１３によって規制
され、ボール弁５とシート面の間には、所望の開口面積
の環状隙間ができる。燃料は、図示しない燃料ポンプ，
燃圧レギュレータ及びアキュームレータ等の配管機器を
経由して、コア２の燃料通路１５に供給される。燃料
は、コア２に具備されたフィルタ１６及びスプリング力
調整部材１７，スプリング８及びプランジャ４に具備さ
れた燃料通路１８を通り、スワラ１３に供給される。ス
ワラ１３に供給された燃料は、スワラ１３により所望の
旋回力を付加され、ノズルシート面７，オリフィス１９
を通って、内燃機関に噴射される。
を用いた燃料噴射弁１の例である。磁気回路は、固定鉄
心（コア）２、ケース３、プランジャ４とボール弁５か
らなる弁体をノズル６のシート面７に押圧するスプリン
グ８が設けられている。またコア２とケース３の間に
は、磁気回路を励磁するところのボビン９に巻かれるコ
イル１０，コイル１０を保護及びリーク電流を防止する
外装モールド１１，外部からの信号をコイル１０に伝え
るターミナル１２で構成されるコイル組立て体が具備さ
れる。ケース３には、プランジャ４の挙動を規制するス
トツパ１３とシート面７を具備するノズル６が装着され
る。ノズル６は、ケース３と軟質材２０を介在し、塑性
流動結合されている。弁体は、プランジャロッド４，ボ
ール弁５が一体に結合され、ノズル６に具備される燃料
旋回素子であるスワラ１３及び燃料がコイル組立体に流
入することを防止するシールリング１４によってガイド
される。この構成をもとに、燃料噴射弁１の動作を説明
する。コイル１０に電気信号が印加されるとコア２，ケ
ース３，プランジャ４で磁気回路が構成され、プランジ
ャ４がスワラ１３とシーリング１４にガイドされコア３
側に吸引される。プランジャ４は、ボール弁５と一体に
結合されており、プランジャ４が移動することでボール
弁５も移動し、ノズル６のシート面７から離れ、開弁す
る。プランジャ４の移動は、ストッパ１３によって規制
され、ボール弁５とシート面の間には、所望の開口面積
の環状隙間ができる。燃料は、図示しない燃料ポンプ，
燃圧レギュレータ及びアキュームレータ等の配管機器を
経由して、コア２の燃料通路１５に供給される。燃料
は、コア２に具備されたフィルタ１６及びスプリング力
調整部材１７，スプリング８及びプランジャ４に具備さ
れた燃料通路１８を通り、スワラ１３に供給される。ス
ワラ１３に供給された燃料は、スワラ１３により所望の
旋回力を付加され、ノズルシート面７，オリフィス１９
を通って、内燃機関に噴射される。
【０００７】次に図２を用いてシール機能を具備した塑
性流動結合部について説明する。説明する結合部の寸法
は、径約１０mm，肉厚２mmでＯリング等のシール部材が
使えない箇所である。図２に示す様にノズル６には、部
品の段階で軟質材２０をメッキにより結合させておく。
軟質材２０の厚みは、結合部材の面粗度及び真円度等の
形状制度を吸収できる寸法（約１００〜２００μｍ程
度）とする。本部材を塑性流動結合作業を行うと、ノズ
ル６とケース３との接触部２１ができる。接触部２１に
は、ケース３の塑性流動により発生する応力が面圧とし
て作用し、その面圧により、硬度の低い軟質材２０が接
触部２０を完全に埋める。その際、軟質材２０の厚み寸
法により、面粗度等でできる隙間は、完全に吸収され、
シール機能を持つ様になる。また、軟質材２０の線膨張
係数は、３部材の中で最も大きくなる様に設定すれば、
高温時も面圧を維持する様に作用し、自己シール機能も
有する（ここで、ノズル６の線膨張係数が一番小さ
い）。
性流動結合部について説明する。説明する結合部の寸法
は、径約１０mm，肉厚２mmでＯリング等のシール部材が
使えない箇所である。図２に示す様にノズル６には、部
品の段階で軟質材２０をメッキにより結合させておく。
軟質材２０の厚みは、結合部材の面粗度及び真円度等の
形状制度を吸収できる寸法（約１００〜２００μｍ程
度）とする。本部材を塑性流動結合作業を行うと、ノズ
ル６とケース３との接触部２１ができる。接触部２１に
は、ケース３の塑性流動により発生する応力が面圧とし
て作用し、その面圧により、硬度の低い軟質材２０が接
触部２０を完全に埋める。その際、軟質材２０の厚み寸
法により、面粗度等でできる隙間は、完全に吸収され、
シール機能を持つ様になる。また、軟質材２０の線膨張
係数は、３部材の中で最も大きくなる様に設定すれば、
高温時も面圧を維持する様に作用し、自己シール機能も
有する（ここで、ノズル６の線膨張係数が一番小さ
い）。
【０００８】図３には、図２で説明した軟質材２０をメ
ッキ材ではなく、別加工部品２２とし、円筒形状にした
場合の例である。
ッキ材ではなく、別加工部品２２とし、円筒形状にした
場合の例である。
【０００９】
【発明の効果】本発明によれば、特別なシール部材を用
いることなく安価な材料のメッキ又は加工品を用いて、
結合とシールの二つの機能を有する結合が可能になる。
いることなく安価な材料のメッキ又は加工品を用いて、
結合とシールの二つの機能を有する結合が可能になる。
【図１】本発明の一実施例の断面図。
【図２】図１の塑性流動結合部の説明図。
【図３】図２の他の実施例の説明図。
１…燃料噴射弁、３…ケース、６…ノズル、２０…軟質
材、２１…接触部。
材、２１…接触部。
Claims (4)
- 【請求項１】油空圧機器のシール部において、金属材料
の塑性流動結合を用いて複数部品を結合し、一体構造と
する場合、塑性流動をさせる材料と非塑性流動材料の間
に両者よりも硬度が小さな材料を介在させることを特徴
とするシール機構。 - 【請求項２】請求項１において、上記介在させる材料
は、メッキまたは、その他の薄膜形成技術により非塑性
流動材に一体化されたシール機構。 - 【請求項３】請求項１において、上記介在させる材料の
線膨張係数は、下記の関係を有するシール機構。 線膨張：非塑性流動材≦塑性流動材≦介在物 - 【請求項４】請求項１において、上記介在物は、薄肉円
筒形状とするシール機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24157896A JPH1089518A (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | シール機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24157896A JPH1089518A (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | シール機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1089518A true JPH1089518A (ja) | 1998-04-10 |
Family
ID=17076408
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24157896A Pending JPH1089518A (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | シール機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1089518A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001066933A1 (fr) * | 2000-03-08 | 2001-09-13 | Hitachi, Ltd. | Soupape d'injection de carburant du type électromagnétique |
| CN111373139A (zh) * | 2017-11-16 | 2020-07-03 | 日立汽车系统株式会社 | 高压燃料泵 |
-
1996
- 1996-09-12 JP JP24157896A patent/JPH1089518A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001066933A1 (fr) * | 2000-03-08 | 2001-09-13 | Hitachi, Ltd. | Soupape d'injection de carburant du type électromagnétique |
| US6834844B1 (en) | 2000-03-08 | 2004-12-28 | Hitachi, Ltd. | Electromagnetic type fuel injector valve |
| CN111373139A (zh) * | 2017-11-16 | 2020-07-03 | 日立汽车系统株式会社 | 高压燃料泵 |
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