JPH1088804A - コンクリート表面の施工方法及び装置 - Google Patents

コンクリート表面の施工方法及び装置

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JPH1088804A
JPH1088804A JP24786096A JP24786096A JPH1088804A JP H1088804 A JPH1088804 A JP H1088804A JP 24786096 A JP24786096 A JP 24786096A JP 24786096 A JP24786096 A JP 24786096A JP H1088804 A JPH1088804 A JP H1088804A
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concrete
water
traveling drive
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JP24786096A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Takeda
勝年 武田
Masaru Soma
勝 相馬
Osamu Hatakeyama
修 畠山
Masaaki Kobayashi
正明 小林
Satonori Shigihara
学徳 鴫原
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EROIKA CORP KK
Mitsubishi Corp
Hazama Corp
Original Assignee
EROIKA CORP KK
Mitsubishi Corp
Hazama Gumi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生コンクリートの表面の仕上げ作業を左官工の
手作業に代えて自動的に行うとともに、生コンクリート
の表面に浮き出る過剰な浮き水を自動的に除去すること
を目的とする。 【解決手段】打ち込みの行われた生コンクリートの表面
を施工するに当たって、車輪22,62によって自走す
る走行駆動車1Aを生コンクリートの表面上で1回又は
複数回走行させ、走行駆動車1Aの重量を車輪22,6
2を介して生コンクリートの表面に作用させることによ
って生コンクリートの表面を加圧して密度を高め、走行
駆動車1Aに連結された吸水装置16によって生コンク
リートの表面上に浮き出た水を吸水する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、打ち込みの行われ
た生コンクリートの表面を施工する装方法び装置に関
し、特に、佐官作業をロボット化した装置による生コン
クリートの施工方法に関する。コンクリートには、セメ
ント、モルタル、漆喰、又は壁土などが含まれる。
【0002】
【従来の技術】従来より、ビルディング、劇場、競技
場、道路、滑走路、その他種々の土木建築工事におい
て、コンクリート工事が施工されている。また、工場に
おいても、コンクリートによる壁材、建材、その他種々
の構造部材が生産されている。一般にこれらのコンクリ
ート工事においては、セメント、骨材、水、及び各種の
混和材料などが適当な割合で混合された生コンクリート
が、打込み、締固め、表面仕上げ、養生などの施工を経
て固められる。
【0003】従来において、コンクリート工事における
床面の締固め又は表面仕上げ工程では、打込まれた生コ
ンクリートの表面がこて(左官こて)によって均され、
硬化後のコンクリートの表面が光沢のある平面となるよ
うに仕上げられる。このような左官作業は、その専門職
である左官工によって手作業で行われている。
【0004】生コンクリートの表面を施工した際に、生
コンクリート内に含まれていた水が表面に浮き出てくる
ことがある。その場合において、従来では、浮き出た水
(浮き水)が自然に乾燥するのを待っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、生コンクリー
トの表面仕上げを行った後において、浮き水が乾燥する
のを待っていたのでは養生に多大の時間を要してしま
い、工期が長くなってしまう。
【0006】また、浮き水が乾燥するのを待っている
と、生コンクリートの内部において水和反応による硬化
が始まっているにも係わらず、生コンクリートの表面に
浮き水が存在することとなるので、コンクリート施工に
おいて作ってはならないレイタンス層が発生する。
【0007】一方、工事の大型化にともなって、左官工
による手作業では工期が長く要することとなり、これに
加えて左官作業に要するコストも増大することとなる。
さらに、近年においては左官工が不足しているため、左
官作業に必要な工期及びコストがともに一層増大する傾
向にある。
【0008】したがって、左官作業の作業能率を向上さ
せて工期及びコストの低減を図るために、従来の左官工
による手作業に代えて機械により自動的に左官作業を行
わせることも必要である。
【0009】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、生コンクリートの表面の仕上げ作業を左官工の手
作業に代えて自動的に行うとともに、生コンクリートの
表面に浮き出る過剰な浮き水を自動的に除去するように
した施工装方法び装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る施
工方法は、打ち込みの行われた生コンクリートの表面を
施工するに当たって、車輪によって自走する走行駆動車
を前記生コンクリートの表面上で1回又は複数回走行さ
せ、前記走行駆動車の重量を前記車輪を介して前記生コ
ンクリートの表面に作用させることによって前記生コン
クリートの表面を加圧して密度を高め、前記走行駆動車
に連結された吸水装置によって前記生コンクリートの表
面上に浮き出た水を吸水する。
【0011】すなわち、生コンクリートの表面を加圧し
て密度を高めた後、生コンクリートの表面に現れる浮き
水を除去する。加圧及び圧密と、浮き水の除去とを、施
工装置の1回の走行によって行ってもよく、又は、施工
装置を複数回走行させ、1回目の走行時に加圧及び圧密
を行い2回目の走行時に浮き水の除去を行うというよう
に、複数回の走行に分けて行ってもよい。
【0012】請求項2の発明に係る施工方法は、前記浮
き水を吸水した後で、前記走行駆動車に連結されたこて
によって前記生コンクリートの表面を均す。請求項3の
発明に係る施工方法では、前記こてが、超音波こて及び
/又は加振こてである。
【0013】請求項4の発明に係る施工方法は、打ち込
みの行われた生コンクリートの表面を施工するに当たっ
て、車輪によって自走する走行駆動車を前記生コンクリ
ートの表面上で1回又は複数回走行させ、前記走行駆動
車の重量を前記車輪を介して前記生コンクリートの表面
に作用させることによって前記生コンクリートの表面を
加圧して密度を高めるとともに、前記走行駆動車に連結
された吸水装置によって前記生コンクリートの表面上に
浮き出た水を吸水し、前記走行駆動車を前記生コンクリ
ートの表面上で再度走行させ前記走行駆動車に連結され
た超音波こてによって前記生コンクリートの表面を均
す。
【0014】請求項5の発明に係る施工方法は、前記生
コンクリートの表面を加圧して密度を高める際に、前記
走行駆動車に連結された加振こてによって前記生コンク
リートの表面を均す。
【0015】請求項6の発明に係る施工方法では、前記
車輪は、車体の左右に設けられた複数のタイヤと、前記
車体の前及び/又は後に設けられた1つ又は複数のロー
ラとからなる。
【0016】請求項7の発明に係る施工方法では、前記
タイヤ及び前記ローラを、前記タイヤによる轍と前記ロ
ーラによる轍との間に間隙を有するように配置してお
き、前記間隙の部分に、前記生コンクリートの前記タイ
ヤ及び前記ローラによる轍の表面から突出する盛り上が
り部を形成し、前記盛り上がり部を前記加振こて及び/
又は前記超音波こてにより均す。
【0017】請求項8の発明に係る施工装置は、打ち込
みの行われた生コンクリートの表面を車輪によって走行
する走行駆動車と、前記走行駆動車に対して着脱可能に
連結され、前記生コンクリートの表面に浮き出た水を吸
引するための吸水ユニットと、を備えてなる。
【0018】請求項9の発明に係る施工装置では、前記
吸水ユニットは、水を掻き寄せるためのへらと、前記へ
らに対して走行方向前方に配置され、前記へらによって
掻き寄せられた水を吸引するための複数の孔が形成され
た吸引パイプと、前記吸引パイプに接続され、前記吸引
パイプから吸引された水を貯水槽に搬送するためのポン
プと、を備えてなる。
【0019】請求項10の発明に係る施工装置では、前
記吸引パイプが、前記へらとの間に毛細管現象を生じさ
せる間隔を有するように配置され、前記孔が、前記へら
によって掻き寄せられた水の上層部分を吸引しうる位置
に形成されてなる。
【0020】請求項11の発明に係る施工装置では、生
コンクリートの表面を加圧するためのローラ及び前記生
コンクリートの表面を振動によって均すための加振こて
を有する第1ユニットが、前記走行駆動車に対して着脱
可能に連結されてなる。
【0021】請求項12の発明に係る施工装置では、超
音波により振動する少なくとも1つの超音波こてを有す
る第2ユニットが、前記走行駆動車に対して着脱可能に
連結されてなる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る施工方法に用
いられる第1組み合わせ例の施工装置1Aの構成を示す
正面図、図2は本発明に係る施工方法に用いられる第2
組み合わせ例の施工装置1Bの構成を示す正面図、図3
は図1の施工装置1Aの平面図、図4は図2の施工装置
1Bの平面図、図5は図2の施工装置1Bの各ユニット
を分離した状態を説明する図、図6は走行駆動車11の
平面図、図7は第1ユニットの動作を説明するための
図、図8は第1ユニットを説明するための図、図9は第
2ユニットを説明するための図、図10は連結部を説明
するための図、図11は吸水ユニットの一部を断面して
示す斜視図、図12は吸水ユニットの動作を説明するた
めの図、図13は施工装置のタイヤ、ローラ、及びこて
の配置状態を示す図、図14は施工装置によって生コン
クリートの表面を均す過程を説明するための図である。
【0023】本実施形態の施工装置は、図5に示される
ように、分割可能な6つのユニット(走行駆動車11、
発電装置12、第1ユニット13A,13B、及び第2
ユニット14A,14B)に、図1に示される2つの吸
水ユニット16A,16Bを加えたものである。これ
ら、8つのユニットのうち、走行駆動車11及び発電装
置12は必須であるが、他の6つのユニットについて
は、取捨選択して適宜組み合わせることが可能である。
走行駆動車11に連結するユニットを選択することによ
って、種々の施工を行うことができ、施工方法に幅を持
たせることができる。
【0024】ユニットの組み合わせの好ましい例として
は、図1に示される第1組み合わせ例の施工装置1Aを
生コンクリートの床面FL上を走行させた後、図2に示
される第2組み合わせ例の施工装置1Bを走行させる方
法が挙げられる。
【0025】第1組み合わせ例の施工装置1Aは、走行
駆動車11の前後に、加振こて63及びローラ62を有
する第1ユニット13A,13Bを連結し、各第1ユニ
ット13A,13Bに吸水ユニット16A,16Bを連
結したものである。第2組み合わせ例の施工装置1B
は、第1組み合わせ例の施工装置1Aの吸水ユニット1
6A,16Bを、超音波こて71,72を有する第2ユ
ニット14A,14Bに取り替えたものである。
【0026】打ち込まれた生コンクリートの床面FL上
に、第1組み合わせ例の施工装置1Aを走行させること
により、生コンクリートの表面を加圧し密度を高める工
程(走行駆動車及び第1ユニットが作用する工程)が実
施され、これによって生コンクリートの内部に存在する
過剰の水を表面上に浮き出させ、浮き出た過剰の水を吸
水ユニット16A,16Bによって除去することができ
る。
【0027】その後、同じ床面FL上に、第2組み合わ
せ例の施工装置1Bを走行させることにより、超音波こ
て71,72によって床面FLを均して仕上げることが
できる。
【0028】まず、吸水ユニット16A,16Bを除い
た6つのユニットが連結されてなる第2組み合わせ例の
施工装置1Bの構成を、図2、図4、及び図5に基づい
て説明する。
【0029】図2及び図4を参照して、第2組み合わせ
例の施工装置1Bは、走行駆動車11、発電装置12、
2つの第1ユニット13A,13B、2つの第2ユニッ
ト14A,14Bからなる。第2ユニット14A,14
Bにはバンパー15A,15Bが取り付けられている。
【0030】なお、2つの第1ユニット13A,13B
の両方又は一方を指して「第1ユニット13」と記載
し、2つの第2ユニット14A,14Bの両方又は一方
を指して「第2ユニット14」と記載することがある。
吸水ユニット16も同様である。また、2つの第1ユニ
ット13A,13B及び2つの第2ユニット14A,1
4Bは、それぞれ互いに同一の構造のものであるので、
いずれか一方のみについて説明する。吸水ユニット16
も同様である。但し、特にそれらの一方の構成要素であ
ることを示すために、その構成要素の符号としてA又は
Bを付すことがある。図面においても同様である。
【0031】また、第1ユニット13にはローラが設け
られているので、第1ユニット13が「ローラユニッ
ト」と呼称されることもある。第2ユニット14には超
音波こてが設けられているので、第2ユニット14が
「こてユニット」と呼称されることもある。
【0032】図4に示されるように、施工装置1は、走
行駆動車11の水平面上の中央位置を原点Oとすると、
水平面上において原点Oを通り走行方向に沿う線である
X軸、又はX軸に垂直な線であるY軸を、それぞれ対称
線とするほぼ線対称の形状となっている。
【0033】すなわち、走行駆動車11は上述のX軸又
はY軸に対してほぼ線対称の形状となっており、また、
2つの第1ユニット13A,13B、及び2つの第2ユ
ニット14A,14Bは、それぞれ互いに同一形状のも
のである。
【0034】発電装置12は、この原点O上に置かれ、
どのようにユニットを組み立てても姿勢を制御できるよ
うに重鎮としての役割も果たすことができる。つまり、
走行駆動車11の上にはXYテーブル52が取り付けら
れており、XYテーブル52の上に発電装置12が設置
されているので、XYテーブル52を施工装置の走行状
態に応じて制御して発電装置12の位置を調整し、施工
装置の重心の位置を調整するのである。
【0035】施工装置1Bは、走行駆動車11、発電装
置12、2つの第1ユニット13A,13B、2つの第
2ユニット14A,14Bの、合計6つの独立したユニ
ットが、互いに連結されて一体化されることによって構
成される。それらの連結を解除することにより、図5に
示すように6つのユニットに分解することも容易であ
る。これらユニット間の連結のための構造として、公知
の種々の連結構造が採用される。なお、それぞれのユニ
ットの重量は10〜20kg程度であり、施工装置1の
全体で100kg程度である。
【0036】このように、施工装置1A,1Bは、8つ
のユニットのうちの6つを組み合わせて連結したもので
あり、それぞれの連結を解除して各ユニットに分解する
ことによって、人が片手で持ち上げて容易に運搬するこ
とができ、搬入された現場において、6つのユニットを
連結して容易に施工装置1A,1Bを組み立てることが
できる。それぞれのユニットには把手111,611,
211(図5参照)が、吸水ユニットには把手261
(図1及び図11参照)が、それぞれ取り付けられてい
る。
【0037】発電装置12は、4サイクルのガソリンエ
ンジンによって発電機を回転させ、3相、100V、2
20Hz、1.5kwの高周波電力を出力する。3相の
高周波発電とすることによって、発電装置12の軽量化
が図られている。この発電装置の重量は約18kgであ
る。
【0038】また、発電装置12のガソリンタンク10
5の横には黄色の回転灯106が設けられている。発電
装置12の底面部には、XYテーブル52とワンッタッ
チで着脱することのできる図示しない固定具が設けられ
ている。このような固定具として、例えば、XYテーブ
ル52の上面に溝の形成されたレールを設けておき、発
電装置12の底面にそのレールに挿入可能な断面がL字
状又はT字状の係合部材を設け、その係合部材をレール
の溝に挿入してスライドさせる構造のものなど、従来か
ら公知の着脱容易な構成のものが用いられる。
【0039】走行駆動車11は、図2に示されるよう
に、車体21、タイヤ22、制御装置51、及びXYテ
ーブル52を有するもので、XYテーブル52は制御装
置51の蓋も兼ねている。
【0040】図6は、制御装置51及びXYテーブル5
2(図1参照)を取り除いた場合の走行駆動車11を上
から見た図である。図6に示されるように、走行駆動車
11は、上面開放の箱型を呈する車体21、走行用の4
つのタイヤ22a,22b,22c,22d、回転駆動
源としての2つのモータ23a,23b及び伝導機構2
4a,24bを備えている。なお、4つのタイヤ22
a,22b,22c,22dの全部又は一部を指して
「タイヤ22」と記載することがある。同様に、モータ
23a,23b又は伝導機構24a,24bの両方又は
一方を指して「モータ23」又は「伝導機構24」と記
載することがある。
【0041】車体21は、金属板によって、上面が開口
した直方体の箱状に形成されている。車体21の2つの
側面の外方には、それぞれ把手111が設けられてい
る。図5において、4つのタイヤ22はいずれも低圧用
のゴム膜からなるバルンタイヤ(低内圧膜タイヤ)であ
る。バルンタイヤを用いることによって、接地圧を低減
して床面への沈み込みを減少させている。
【0042】各タイヤ22は、車体21に取り付けられ
た軸受けを介して互いに独立して回転可能なように支持
された車軸41a,41b,41c,41dに取り付け
られている。各車軸41a,41dには1つのスプロケ
ットが、各車軸41b,41cには2つのスプロケット
が、それぞれ取り付けられている。
【0043】モータ23a,23bは、いずれも減速用
のギヤを内蔵した直流モータである。モータ23a,2
3bの各出力軸には、スプロケット43a,43bが取
り付けられている。
【0044】伝導機構24a,24bは、車軸41a〜
d及びモータ23a〜bの出力軸に取り付けられたスプ
ロケットと、これらのスプロケットに掛け渡されたチェ
ーンとから構成されている。
【0045】一方のモータ23aの回転駆動によって2
つのタイヤ22c,22dが回転し、他方のモータ23
bの回転駆動によって2つのタイヤ22a,22bが回
転する。これら2つのモータ23a,23bは、後述の
制御装置51によって、その回転速度及び回転方向が互
いに独立して制御される。2つのモータ23a,23b
の回転制御によって、前進、後進、左旋回、右旋回、及
び速度制御などが行われる。走行駆動車11は、通常、
0.1〜0.6m/sec程度の速度で走行する。
【0046】走行駆動車11が走行する際に、走行駆動
車11の重量がタイヤ22を介して生コンクリートの表
面に作用する。つまり、タイヤ22に加わる重力によっ
て生コンクリートの表面を加圧して密度を高め且つ生コ
ンクリートの表面を均す。
【0047】なお、走行駆動車11に第1ユニット13
が取り付けられている場合には、第1ユニット13のロ
ーラ622の回転速度も別個独立して制御される。車体
21の上部には制御装置51が取り付けられており、さ
らにその上にはXYテーブル52が取り付けられてい
る。制御装置51については後述する。
【0048】XYテーブル52には発電装置12が取り
付けられており、制御装置51によって制御されるXY
テーブル52の作動によって、発電装置12の水平面上
の位置が可変される。発電装置12の位置の可変範囲
は、例えば上述の原点Oに対して左右前後にプラスマイ
ナス5cm程度である。施工装置1の走行する床面(生
コンクリートの表面)が水平である場合には、通常、発
電装置12は原点Oの位置にあり、これによって施工装
置1の重心は原点Oにある。しかし、床面が傾斜してい
る場合には、原点Oよりも傾斜面の上方の側に重心が移
動するように発電装置12の位置を移動させ、これによ
って走行中において施工装置1が常に水平姿勢を保持す
るように制御される(図4参照)。
【0049】XYテーブル52は、発電装置12を前述
のようにXY平面内で移動させることができる構造のも
のであれば、従来から用いられているものを利用するこ
とができる。
【0050】第1ユニット13は、図7に示されるよう
に、本体61、ローラ装置62、及び加振こて装置63
からなる。本体61の上部には把手611が設けられて
いる。
【0051】第1ユニット13内のローラ装置62と加
振こて装置63とは、それぞれの高さ位置が独立して制
御される。すなわち、ローラ装置62は、タイヤ22が
床面FLを押圧して均した後の高さとローラ622が押
圧して均した後の高さとが同じになるように、ローラ6
22の高さ位置が制御され、また、加振こて装置63
は、矢印67に示される進行方向に対し、前方に設けら
れた加振こて631Bを上昇させ、後方に設けられた加
振こて631Aを下降させるように制御される。加振こ
て631は、タイヤ22の轍とローラ622の轍との間
隙にできる盛り上がり部などを均せばよいからである。
【0052】なお、第1ユニット13は、吸水ユニット
16及び第2ユニット14を取り外した状態で使用する
こともできる。その場合には、図9に示されるように、
第1ユニット13の少なくとも前方の側にバンパー12
5が取り付けられる。
【0053】第1ユニット13は、図8に示されるよう
に、連結金具126及びボルト127によって、2点鎖
線で示される走行駆動車11に簡単に連結することがで
きる。また、ボルト127を緩めることによって、第1
ユニット13を走行駆動車11から簡単に取り外すこと
ができる。なお、図示は省略したが、走行駆動車11の
車体21には、第1ユニット13に代えて第2ユニット
14を走行駆動車11に直接に取り付けるための貫通孔
及びナットが設けられている。
【0054】ローラ装置62は、ローラ622、2つの
モータ623a,623bなどからなる。ローラ622
は、円筒状の筒の表面にゴム膜が形成されたものであ
り、その軸方向長さは左右のタイヤ22の内側面間距離
よりも小さく、その外径はタイヤ22の外径の2分の1
以下に設定されている。ローラ622は、X軸(図4参
照)に対して対称となるように配置されており、したが
って、左右のタイヤ22の内側面との間に互いに等しい
間隙を有するように配置されている。
【0055】2つのモータ623a,623bは、いず
れも減速用のギヤを内蔵した直流モータである。これら
のモータ623a,623bによってローラ622が回
転駆動される。ローラ装置62は、本体61に対して図
示しない伸縮可能なサスペンションによって支持されて
おり、しかも、図示しないモータによる昇降駆動装置に
よって上下方向に移動可能に且つ上下方向に位置決めさ
れるように取り付けられている。
【0056】加振こて装置63は、タイヤ22及びロー
ラ622によって均された生コンクリートの表面を、振
動する加振こて631によってさらに押さえて均す作用
をなす。但し、走行駆動車11よりも走行方向の前方側
の加振こて装置63は上昇位置に上昇し、使用されな
い。
【0057】加振こて装置63は、床面に当接する加振
こて631と、加振こて631を振動させる加振機構6
8と、加振こて631を上下方向に移動させて位置決め
する昇降機構69とから構成される。
【0058】加振機構68は、図8に示されるように、
加振モータ130を振動キール材131を介して加振こ
て631に取り付けてなるものである。加振モータ13
0は、モータの回転軸に偏芯重りを固着させたものであ
る。
【0059】昇降機構69は、加振こて631を上下方
向に移動させるだけでなく、加振こて631が下降して
床面FLに当接した場合に、適当な仰角θを有するよう
に角度の制御をも行うようになっている。
【0060】第2ユニット14は、図9に示されるよう
に、2点鎖線で示される第1ユニット13(走行駆動車
11でもよい)に固定的に連結される外枠70と、外枠
70に対して上下方向にスライド可能に支持された略四
角筒形状の内枠75とを備えている。内枠75には、内
枠75を上下移動させて位置決めする内枠上下動駆動装
置(図示せず)、及び、超音波こて71,72をそれぞ
れ独立に揺動可能に支持し且つ揺動させる超音波こて揺
動駆動装置(図示せず)が内蔵されている。
【0061】図9及び図10に示されるように、外枠7
0における第1ユニット13側の角70a,70bに
は、連結部材160がネジ161によって螺着されてい
る。連結部材160は、ボルト165を挿入するための
貫通孔164を有している。また、外枠70には、板部
材162が、板部材162よりも幅の小さい中間材16
2aを介して螺着又は溶着などの手段により固着されて
おり、これによってレール溝163が形成されている。
【0062】一方、2点鎖線で示されるように、第1ユ
ニット13の本体61の端部には板材がL字状に折り曲
げられた連結部61aが形成されている。連結部61a
は、レール溝163に縦方向に挿入し、スライド可能で
ある。
【0063】第2ユニット14を第1ユニット13に連
結するには、第2ユニット14の把手211(図1参
照)を利用して第2ユニット14を持ち上げ、第2ユニ
ット14のレール溝163に第1ユニット13の連結部
61aを挿入し、その状態で第2ユニット14を下ろ
す。そして、連結部材160に設けられた貫通孔164
を第1ユニット13の連結部61aに形成された図示し
ない貫通孔に合わせ、貫通孔164からボルト165を
挿入し、本体61に固着されたナット61bにねじ込ん
で締結する。このようにして外枠70は第1ユニット1
3に固定される。
【0064】また、図9に示されるように、外枠70の
側面の内側には、内側に向けて開放された略コの字形状
で縦方向に長い2つのレール部材166,166が、互
いに対向するように設けられており、内枠75の側面に
縦方向に間隔をおいて設けられた2つのガイド棒16
7,168が上下方向に移動可能に嵌まり込む。これに
よって、内枠75は、外枠70の内側に収納された状態
で、外枠70に対して揺動することなく上下方向に移動
し得るようガイドされている。
【0065】図9に戻って、ガイド棒167,168
は、その根元側において、側面75a,75bに固着さ
れた円環状の締結具169にボルトによって固着されて
いる。内枠75の上方には、側面75a,75bを貫通
するように支持軸170,171が設けられている。支
持軸170には、他の複数の部材を介して超音波こて7
2が取り付けられる。支持軸171には、同様に超音波
こて71が取り付けられる。図9では、図面の簡単化の
ため、それら他の複数の部材の図示が省略されている。
【0066】なお、第2ユニット14には、水平面に対
する傾斜角度を検出するための姿勢センサSE11A、
SE11B(図2及び図4参照)が取り付けられてい
る。姿勢センサSE11A、SE11Bは、例えばジャ
イロと加速度計とを組み合わせて構成され、水平面に対
するX軸方向及びY軸方向の傾斜角度(又は角速度)及
び加速度の各検出信号を出力する。
【0067】次に、吸水ユニット16を図1、図11及
び図12に基づいて説明する。吸水ユニット16は、図
11に示されるように、吸引パイプ220、ゴムべら2
21、昇降機構222、ポンプ224、貯水槽225、
及び、ポンプ224を経由して吸引パイプ220から貯
水槽225まで敷設されるチューブ223から構成され
ている。
【0068】吸水ユニット16は、図1に示される施工
装置1Aでは、第1ユニット13の前方及び後方に取り
付けられ、タイヤ22及びローラ622による加圧・圧
密と、加振こて631の振動による押し均しが行われた
あと、生コンクリートの表面に浮き出た水(浮き水)を
掻き寄せて吸引するものである。したがって、施工装置
1Aが例えば矢印262で示す方向に前進する場合に
は、前方に位置するゴムべら221B及び吸引パイプ2
20Bは上昇させられて作用せず、後方に位置するゴム
べら221A及び吸引パイプ220Aは下降させられ、
浮き水を掻き寄せる作用をなす。
【0069】吸水ユニット16を動作させることによっ
て、生コンクリートの表面に存在する過剰な浮き水を吸
引し、レイタンス層の発生を防止することができる。こ
の吸水ユニット16は、発電装置12や走行駆動車11
のように常時装着されるユニットでははく、現場の状況
において、必要なときに選択的に用いられるものであ
る。その組み合わせも、第1組み合わせ例の施工装置1
Aの他、施工装置1Aの第1ユニット13を取り除き、
走行駆動車11に直に取り付けるようにしてもよい。そ
の場合、図10に示される連結部材160などを走行駆
動車に設けておき、容易に螺着できるように構成してお
くことが好ましい。
【0070】図12に示されるように、ゴムべら221
は、水平方向に長い帯状のゴム部材231と、そのゴム
部材231の下方を適宜量露出させてゴム部材231の
上方を把持する把持部材232とからなる。ゴムべら2
21は、ゴム部材231の下方が施工面FLに適宜量当
接するように、昇降機構222によってその上下位置を
調節される。
【0071】吸引パイプ220は、ゴムべら221の水
平方向の長さとほぼ等しい長さを有する円筒管であり、
ゴムべら221を作用させる場合の進行方向前方に配設
される。吸引パイプ220は、図12に示されるよう
に、ゴム部材231と吸引パイプ220との間226に
毛細管現象が生じて浮き水234が上昇してくる程度
に、ゴム部材231に近接し、かつ施工面FLに当接し
ないように、把持部材232に、直接的に又は取付部材
を介して間接的に、接着又は溶着などによって固着され
ている。
【0072】また、吸引パイプ220は、その長手方向
に群れ状に並べられた複数の吸水孔233を有してい
る。吸水孔233は、掻き寄せられた浮き水の中でも、
毛細管現象により揚水された、セメント粒をなるべく含
まない、比較的水分の多い部分を吸引しうる位置に設け
られる。すなわち、吸引孔233は、吸引パイプ220
の最も低い位置235よりもゴム部材231に寄りであ
り、且つ、最もゴム部材231に近い位置236よりも
下方に、群れ状に設けられる。
【0073】ポンプ224は、チューブ223をしご
き、チューブ223の復元力により発生する負圧を利用
して吸引するタイプのものである。しかしながら本発明
では、このような図11及び図12に示されるタイプの
ものに限らず、従来公知のポンプを適宜選択して用いる
ことができる。
【0074】チューブ223は、吸引パイプ220の長
手方向の略中央に接続され、ゴムべら221の把持部材
232の上方を貫通し、ポンプ224を経由して貯水槽
225に接続されている。これによって、吸引パイプ2
20から吸引された浮き水を貯水槽225に搬送する。
ポンプ224は、チューブ223の復元力を利用するも
のであるので、少なくともポンプ224に接する部分
は、可撓性を有し且つ耐久性のよい合成樹脂などの材料
により形成されている。また、ゴムべら221の昇降を
阻害しないように、ゴムべら221からポンプ224の
間は柔軟性を有する材料により形成される。
【0075】昇降機構222は、ゴムべら221及びこ
れに取り付けられている吸引パイプ220を昇降させる
ものであり、ポンプ224が内蔵された本体240の背
面に上下動自在に支持されるラック(直線状歯車)24
1と、ピニオン242とを有している。ピニオン242
には、ハンドル244が連結されており、このハンドル
244を手動で回すことによってラック241が上下動
する。ラック241の下方にはゴムべら221が取り付
けられており、ラック241の上下動に従い昇降する。
なお、図に示す例では、ピニオン242を回転させてゴ
ムべら221の位置を制御するるために、モータ243
が設けられている。
【0076】次に、吸水ユニット16A,16Bを走行
駆動車11の前方及び後方に連結して動作させる場合の
昇降機構222の動作を説明する。例えば、吸水ユニッ
ト16Bが走行方向前方に位置する場合は、吸水ユニッ
ト16Bの昇降機構222は、その吸水ユニット16B
のゴムべら221を上昇させる。一方、吸水ユニット1
6Aは走行方向後方に位置するので、吸水ユニット16
Aの昇降機構222は、その吸水ユニット16Aのゴム
べら221を下降させ、加圧及び圧密の行われた後の生
コンクリートの表面に現出する浮き水を掻き寄せて吸引
する。下降させる位置は、前述したように、吸引パイプ
220が施工面FLに当接しない位置である。そのよう
な位置に下降せしめるように、ハンドル244によって
手動で調整し、又はモータ243によって自動的に制御
される。
【0077】なお、吸引ユニット16は、走行駆動車1
1又は第1ユニット13、場合によっては第2ユニット
14の前方および後方に連結することができる。連結の
ための機構として、図10に示す連結部226を用いら
ることができる。また、図1に示されるように、最後部
及び最前部となる場合には、バンパー263A又は26
3Bを設けておくことが好ましい。
【0078】次に、図13及び図14に基づいて、生コ
ンクリートの表面を加圧し圧密するためのタイヤ22及
びローラ622の配置及び作用について説明する。吸水
ユニット16は、これらによる加圧及び圧密を行う工程
の後、生コンクリートの表面に浮き出た浮き水を吸引す
るものである。なお、加圧及び圧密を行う工程では、加
振こて631による加振又は均しが含まれることがあ
る。
【0079】図13及び図14(A)に示すように、タ
イヤ22とローラ622とは、その軸方向において互い
に間隙Gを有するように配置されている。間隙Gの大き
さは、例えば2〜4cm程度である。また、タイヤ22
はバルンタイヤであり、そのゴム膜が柔らかく且つ内圧
が低いため、床面FLに接する部分は凹んでほぼ平らな
状態となる。ローラ622は、タイヤ22と同じ高さ位
置で床面FLに接するように、その高さ位置が調整され
ている。
【0080】したがって、図14(B)に示すように、
施工装置1が走行した跡には、タイヤ22による轍RB
と、ローラ622による轍RRとができ、これら轍RB
と轍RRとの間に、間隙Gによる盛り上がり部SDが形
成される。
【0081】轍RB,RRの部分は、タイヤ22又はロ
ーラ622による加圧によって圧縮され、密度が高めら
れている。轍RB,RRの表面に加わる面圧はどの部分
もほぼ等しいので、均等に均されている。
【0082】盛り上がり部SDの高さH2は、轍RB,
RRの深さすなわち床面FLの高さH1よりも小さく、
例えば高さH1の2分の1程度である。轍RBの外側間
の距離L1は、例えば58cmである。
【0083】タイヤ22及びローラ622の通過した後
に、こて台座631及び超音波こて71,72が通過す
る。そうすると、盛り上がり部SDがこて台座631及
び超音波こて71,72によって押さえて拡げられ、こ
れによって轍RB,RRの表面の凹凸部が埋められ、図
14(C)に示すように、轍RB,RR及び盛り上がり
部SDの全体が均され、平坦な均し面MTに仕上げられ
る。
【0084】施工装置1の1回目の直線走行によって、
図14(D)に示すように、1本の均し面MT1が形成
される。1回目の走行と平行に且つ1回目の均し面MT
1の端部に重複して2回目の走行を行うことによって、
均し面MT1の幅方向の延長上に2回目の均し面MT2
が形成される。同様に3回目以降の走行を行うことによ
って、床面FLの全体に平坦な均し面MTが形成され
る。
【0085】なお、施工装置1の走行時において、超音
波こて71,72の高さ位置を調整することにより、施
工装置1の全重量の内の超音波こて71,72に加わる
割合を調整することができる。超音波こて71,72に
加わる重力、つまり超音波こて71,72により床面F
Lを押す力を調整することにより、超音波こて71,7
2による均し効果を調整する。
【0086】つまり、施工装置1は、走行駆動車11の
タイヤ22を全体の重力バランスの上での中点とし、両
側の第2ユニット14A,14Bを重鎮とした弥次郎兵
衛と考えることができる。各第2ユニット14A,14
Bにおける超音波こて71,72の高さを調整すること
により、タイヤ22(又はタイヤ22とローラ622)
と2つの第2ユニット14A,14Bとに加わる重量の
割合を可変調整することができる。超音波こて71,7
2の高さ位置を低くした場合には、その第2ユニット1
4により多くの重量が加わる。通常は、走行方向前側の
第2ユニット14、タイヤ22、走行方向後側の第2ユ
ニット14にそれぞれ加わる重量の比は、例えば25対
50対25である。超音波こて71,72の高さ位置を
調整することによって、例えば10対80対10、30
対40対30、10対70対20、20対50対30な
どとすることができる。
【0087】上述の実施例によると、走行駆動車11を
走行させ、超音波こて71,72によって生コンクリー
トの床面FLを容易に美麗に仕上げることができるとと
もに、コンクリートの表面の強度を向上させることがで
きる。左官工による手作業に取って代わることができ、
左官作業の能率の向上、左官作業に要する工期の短縮、
及び左官作業に要するコストの低減を図ることができ
る。
【0088】特に、タイヤ22及びローラ622によっ
て生コンクリートの表面が均等に加圧されて密度が高め
られ、しかも、盛り上がり部SDが轍RB,RRの表面
に全体的に拡げられることによって、轍RB,RRの表
面の凹凸が均され、表面が綺麗に仕上げられる。上述の
実施形態において、施工装置1A,1Bの全体又は各部
の構造、形状、個数、材質、制御方法、制御内容など
は、本発明の主旨に沿って適宜変更することができる。
【0089】
【発明の効果】請求項1乃至請求項12の発明による
と、生コンクリートの表面の仕上げ作業を左官工の手作
業に代えて自動的に行うとともに、生コンクリートの表
面に浮き出る過剰な浮き水を自動的に除去し、レイタン
ス層の発生を防止することができる。
【0090】請求項2乃至請求項5の発明によると、浮
き水が除去された生コンクリートの表面が加振こて又は
超音波こてによって均され、生コンクリートの表面がよ
り綺麗に仕上げられる。
【0091】請求項6及び請求項7の発明によると、タ
イヤ及びローラによって、生コンクリートの表面を効果
的に加圧し圧密することができる。請求項8及び請求項
9の発明によると、生コンクリートの表面を加圧し圧密
し、吸引ユニットによって浮き水を吸引することができ
る。各ユニットは分離可能であり、持ち運びが容易であ
る。
【0092】請求項10の発明によると、毛細管現象を
利用することによって、浮き水のうちの水分の多い上層
部分を効果的に揚水し排水することができる。請求項1
1及び請求項12の発明によると、吸水ユニットの他、
加圧及び圧密の機能を有する第1ユニットと、表面の均
等均しの機能を有する第2ユニットとを、適宜選択し組
み合わせて施工することができるので、現場の状況に合
わせて多様な作業を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1組み合わせ例の施工装置を示
す正面図である。
【図2】本発明に係る第2組み合わせ例の施工装置を示
す正面図である。
【図3】図1の施工装置の平面図である。
【図4】図2の施工装置の平面図である。
【図5】図2の施工装置の各ユニットを分離した状態を
説明する図である。
【図6】走行駆動車の近辺を拡大し一部を断面して示す
図である。
【図7】第1ユニットの動作を説明するための図であ
る。
【図8】第1ユニットの斜視図である。
【図9】第2ユニットの斜視図である。
【図10】第1ユニットと第2ユニットの連結部の構造
を示す図である。
【図11】吸水ユニットの一部を断面して示す斜視図で
ある。
【図12】吸水ユニットの動作を説明するための図であ
る。
【図13】施工装置のタイヤ、ローラ、及びこての配置
状態を示す図である。
【図14】施工装置によって生コンクリートの表面を均
す過程を説明するための図である。
【符号の説明】
1A 施工装置 1B 施工装置 11 走行駆動車 12 発電装置 13 第1ユニット 14 第2ユニット 16 吸水ユニット 22a,22b,22c,22d タイヤ(右側タイ
ヤ、左側タイヤ) 62 ローラ装置(ローラ、前部ローラ、後部ローラ) 63 加振こて装置(加振こて) 71,72 超音波こて 220 吸引パイプ 221 ゴムべら(へら) 222 昇降機構 223 チューブ 224 ポンプ 225 貯水槽 RB,RR 轍 SD 盛り上がり部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相馬 勝 東京都千代田区丸の内2丁目6番3号 三 菱商事株式会社内 (72)発明者 畠山 修 東京都港区北青山2丁目5番8号 株式会 社間組内 (72)発明者 小林 正明 東京都港区北青山2丁目5番8号 株式会 社間組内 (72)発明者 鴫原 学徳 兵庫県芦屋市公光町7番10−701号 株式 会社エロイカコーポレーション内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】打ち込みの行われた生コンクリートの表面
    を施工するに当たって、 車輪によって自走する走行駆動車を前記生コンクリート
    の表面上で1回又は複数回走行させ、 前記走行駆動車の重量を前記車輪を介して前記生コンク
    リートの表面に作用させることによって前記生コンクリ
    ートの表面を加圧して密度を高め、 前記走行駆動車に連結された吸水装置によって前記生コ
    ンクリートの表面上に浮き出た水を吸水する、 ことを特徴とするコンクリート表面の施工方法。
  2. 【請求項2】前記浮き水を吸水した後で、前記走行駆動
    車に連結されたこてによって前記生コンクリートの表面
    を均す、 請求項1記載のコンクリート表面の施工方法。
  3. 【請求項3】前記こてが、超音波こて及び/又は加振こ
    てである請求項1又は2記載のコンクリート表面の施工
    方法。
  4. 【請求項4】打ち込みの行われた生コンクリートの表面
    を施工するに当たって、 車輪によって自走する走行駆動車を前記生コンクリート
    の表面上で1回又は複数回走行させ、 前記走行駆動車の重量を前記車輪を介して前記生コンク
    リートの表面に作用させることによって前記生コンクリ
    ートの表面を加圧して密度を高めるとともに、前記走行
    駆動車に連結された吸水装置によって前記生コンクリー
    トの表面上に浮き出た水を吸水し、 前記走行駆動車を前記生コンクリートの表面上で再度走
    行させ前記走行駆動車に連結された超音波こてによって
    前記生コンクリートの表面を均す、 ことを特徴とするコンクリート表面の施工方法。
  5. 【請求項5】前記生コンクリートの表面を加圧して密度
    を高める際に、前記走行駆動車に連結された加振こてに
    よって前記生コンクリートの表面を均す、 請求項4記載のコンクリート表面の施工方法。
  6. 【請求項6】前記車輪は、車体の左右に設けられた複数
    のタイヤと、前記車体の前及び/又は後に設けられた1
    つ又は複数のローラとからなる、 請求項4又は5記載のコンクリート表面の施工方法。
  7. 【請求項7】前記タイヤ及び前記ローラを、前記タイヤ
    による轍と前記ローラによる轍との間に間隙を有するよ
    うに配置しておき、 前記間隙の部分に、前記生コンクリートの前記タイヤ及
    び前記ローラによる轍の表面から突出する盛り上がり部
    を形成し、 前記盛り上がり部を前記加振こて及び/又は前記超音波
    こてにより均す、 請求項6記載のコンクリート表面の施工方法。
  8. 【請求項8】打ち込みの行われた生コンクリートの表面
    を車輪によって走行する走行駆動車と、 前記走行駆動車に対して着脱可能に連結され、前記生コ
    ンクリートの表面に浮き出た水を吸引するための吸水ユ
    ニットと、 を備えてなることを特徴とするコンクリート表面の施工
    装置。
  9. 【請求項9】前記吸水ユニットは、 水を掻き寄せるためのへらと、 前記へらに対して走行方向前方に配置され、前記へらに
    よって掻き寄せられた水を吸引するための複数の孔が形
    成された吸引パイプと、 前記吸引パイプに接続され、前記吸引パイプから吸引さ
    れた水を貯水槽に搬送するためのポンプと、 を備えてなる請求項8記載のコンクリート表面の施工装
    装置。
  10. 【請求項10】前記吸引パイプが、前記へらとの間に毛
    細管現象を生じさせる間隔を有するように配置され、 前記孔が、前記へらによって掻き寄せられた水の上層部
    分を吸引しうる位置に形成されてなる、 請求項9記載のコンクリート表面の施工装置。
  11. 【請求項11】生コンクリートの表面を加圧するための
    ローラ及び前記生コンクリートの表面を振動によって均
    すための加振こてを有する第1ユニットが、前記走行駆
    動車に対して着脱可能に連結されてなる、 請求項8乃至請求項10のいずれかに記載のコンクリー
    ト表面の施工装置。
  12. 【請求項12】超音波により振動する少なくとも1つの
    超音波こてを有する第2ユニットが、前記走行駆動車に
    対して着脱可能に連結されてなる、 請求項8乃至請求項11のいずれかに記載のコンクリー
    ト表面の施工装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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