JPH108875A - Agf工法 - Google Patents

Agf工法

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JPH108875A
JPH108875A JP16312696A JP16312696A JPH108875A JP H108875 A JPH108875 A JP H108875A JP 16312696 A JP16312696 A JP 16312696A JP 16312696 A JP16312696 A JP 16312696A JP H108875 A JPH108875 A JP H108875A
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JP
Japan
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upper half
tunnel
section
lower half
half section
Prior art date
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Pending
Application number
JP16312696A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriya Okamoto
典也 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
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Publication date
Application filed by Maeda Corp filed Critical Maeda Corp
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Publication of JPH108875A publication Critical patent/JPH108875A/ja
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】トンネルの上半断面を拡幅しても下半断面は拡
幅をしないようにする。 【解決手段】上半断面16をパイプ12の差し込み方向
に沿って拡幅掘削し、次に掘削した上半断面部6に上半
支保工20を設置し、次に上半断面16に設置された上
半支保工20の下端部内側にリブ22a〜22eを設
け、次にトンネル10の下半断面17を拡幅をしないで
掘削し、下半断面17に下半支保工21を設置し、次に
リブと下半支保工21とを連結してトンネル10の全断
面について各支保工20、21を埋設する覆工25を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はAGF工法に関し、
更に詳細にはこのAGF工法に伴う拡幅を上半断面部の
みとし、下半断面部については拡幅することなくトンネ
ル掘削を行うAGF工法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネル掘削工法として、トンネ
ルの掘削に先立って切羽前方の地中に傘状のアーチをト
ンネルの掘削方向に順次形成して行く工法が知られてい
る。このような工法はAGF工法と呼ばれている。
【0003】このAGF工法は注入式長尺先受工法であ
り、多数のパイプ即ち鋼管を切羽前方の掘削予定上半断
面周囲における地中に油圧ドリルジャンボ等でその先端
部がトンネルの径方向外方に広がるように斜めに二重管
削孔した後、外周鋼管をそのまま地山に残置し、この外
周鋼管を用いて外周地山にグラウトをし、換言すれば地
盤改良剤を掘削予定上半断面周囲に注入して地山の限定
改良を図った後にトンネルを掘削するものであった。こ
のようなAGF工法は、例えば破砕帯のような強度のな
い地山や軟弱な地山にトンネルを掘削する場合によく用
いられる工法であり、非常によく知られている。
【0004】このような従来のAGF工法を図で分かり
易く説明すると、図3及び図4に示されるように、トン
ネル1を掘削する前に上半断面の周囲、特には天井面2
となる部分に複数の管即ちパイプ3をその先端部がトン
ネルの径方向外方に広がるように斜めに差し込み、この
パイプ3内に地盤改良剤4を圧入してパイプ3の多数の
孔(図示せず)から押し出す。
【0005】これによって、パイプ3の外周地山にグラ
ウトが注入され、これにより実質的にアーチ状のルーフ
5が形成されることになる。このようにして形成された
ルーフ5は、上半断面周囲におけるパイプ3の地中への
差し込み状態と同様にパイプ3の長さに対応した距離に
ついてトンネル上半断面が漸次拡幅されて形成されるこ
とになる。
【0006】その後、ルーフ5の内周面に沿ってトンネ
ル1の上半断面が掘削され、次いでこの上半断面の拡幅
状態に整合するように、トンネル1の下半断面がトンネ
ルの長手方向に沿って拡幅されて掘削される。そして、
トンネルはこのような掘削方法を繰り返すことで掘進さ
れて行く。
【0007】このようなトンネル掘削工程の中で適時、
この下半断面の底部にコンクリートを打設してインバー
ト6が形成される共にトンネル1の全断面にコンクリー
トが吹き付けられて1次覆工7が形成される。そして、
トンネル1の水平中心軸線Oより下側に下半支保工8a
が配置され、且つ上側には上半支保工8bが配置され
る。そして、最終的には、下半支保工8a及び上半支保
工8bを埋め殺しにするようにトンネル1の全断面にコ
ンクリートが吹き付けられて2次覆工9が形成される。
【0008】このようにAGF工法では、図3及び図4
に示されるようにパイプ3を水平中心軸線Oに対して斜
めに差し込んでパイプ3外周囲の限定領域の地山を確実
に固結改良することが可能となり、未固結地山や断層破
砕帯等の不安定地山においても切羽の崩壊を避けながら
掘削することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のAGF
工法においては、パイプ3をトンネル1の水平中心軸線
Oに対して斜めに差し込むため、その周囲に形成される
ルーフ5が手前側から奥側にかけて先広がりになり、こ
のルーフ5の内面の径で掘削されるトンネル1の上半断
面も、パイプ3の差し込み範囲毎に手前側から奥側にか
けて必然的に拡幅することになる。
【0010】そして、トンネル1の下半断面は、掘削壁
面の強度上、この上半断面に整合するように掘削して行
くことから、上半断面と同じようにトンネル1の掘進方
向において所定長さごとに拡幅して行く状態で掘削しな
ければならなかった。しかし、地山の改良は上半断面の
ルーフだけでよく、本来的には下半断面を上半断面に整
合するように所定長さ毎に拡幅させながら掘削して行く
必要はまったくなく、そのため工事費用が増大するばか
りではなく、工期も長くなるという問題があった。
【0011】本発明の目的は、このような問題点を解決
するためになされたもので、AGF工法でトンネルの上
半断面を所定長さごとに拡幅するようにして掘削する場
合でも、下半断面については上半断面に整合するような
拡幅をせずに掘削して、工事費用や工期の低減化を図る
ことが可能な改良されたAGF工法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はAGF工法であ
り、前述の技術的課題を解決するために以下のように構
成されている。すなわち、本発明は、トンネルの掘削に
先立ち前記トンネルの掘削予定上半断面についてその周
囲に多数のパイプをその先端部が前記トンネルの径方向
外方に広がるように斜めに差し込み、前記パイプを介し
て地山改良剤を掘削予定上半断面周囲に注入して地山を
改良した後前記トンネルを掘削するAGF工法におい
て、前記掘削予定上半断面周囲の地山を改良剤で改良後
に前記上半断面部を前記パイプの差し込み方向に沿って
拡幅しながら所定長さだけ掘削すること、次いで掘削し
た前記上半断面部に上半支保工を設置すること、その
後、前記上半断面に設置された前記上半支保工の下端部
内側にリブを張り出して設けること、次いで、前記トン
ネルの下半断面を前記上半断面に対応した拡幅をしない
で前記トンネルの下半断面を掘削し、この下半断面に下
半支保工を設置すること、その後、前記リブと前記下半
断面に設置された前記下半支保工とを連結すること、次
いで、前記トンネルの全断面について前記各支保工を埋
設するように覆工を形成することからなる。前記リブを
内包するようにその周囲にコンクリートを打設してコン
クリート柱を形成し、前記下半支保工から前記上半支保
工への側方荷重伝達面積を増大させることができる。
【0013】本発明のAGF工法においては、上半支保
工に内側に張り出すリブを設け、このリブと下半断面の
下半支保工とを連結するようにしたので、上半支保工と
下半支保工との径が異なる場合、すなわち、下半支保工
の径が上半支保工の径より小さい場合でも上半支保工と
下半支保工とを連結することができる。したがって、こ
のAGF工法では上半断面は従来と同様に拡幅しなけれ
ばならないが、下半断面を拡幅しないで済むので大幅な
工期短縮及び工費の節減が可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るAGF工法を
図示の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本
発明に係るAGF工法によって掘削したトンネル10の
断面を示す。ここでは、トンネル10を掘削するのに先
立ち、トンネル10の天井面11となる部分に沿って切
羽面に複数のパイプ12を差し込む。このパイプ12
は、図4に示したと同様にその先端部がトンネル10の
径方向外方に広がるように、水平中心軸線15に対して
所定の角度で斜めに差し込む。
【0015】次に、図1に示すようにこれらのパイプ1
2内に地盤改良剤13を圧入し、パイプ12の管壁に設
けられた多数の小孔(図示せず)から地山内に地盤改良
剤13を押し出すようにする。これによって、パイプ1
2の周囲に地盤改良剤13が広がり、これらの地盤改良
剤13が繋がってトンネル10の天井面11となる部分
に沿ったアーチ状のルーフ14が形成される。
【0016】次に、トンネル10の上半断面部16をル
ーフ14の内面に相当する径で水平中心軸線15の少し
下側まで掘削する。上半断面部16は、図2に示すよう
にパイプ12の長さ毎に段付状に先広がりになってい
る。次に、水平中心軸線15より上側の内面に、例えば
鋼製の上半支保工20を取り付ける。続いて、上半支保
工20を埋設する程度にコンコクリートを吹き付ける
(一次覆工19)。
【0017】この後、上半支保工20の下端部に、内側
に張り出したH型鋼製のリブ22a〜22eをボルトで
取り付ける。また、リブ22a〜22eの先端に、H型
鋼(底板プレート23付き)を建て込む。次に、リブ2
2a〜22e及びH型鋼(底板プレート23付き)を埋
設する程度に吹付コンクリートを打設することにより、
リブ22a〜22e及びH型鋼(底板プレート23付
き)を上半支保工20及びその上に打設されたコンクリ
ートに一体化する。これによって、後述の下半支保工2
1(図1)から上半支保工20への側方荷重伝達面積が
増大する。
【0018】次に、図1に示すように上判断面部16よ
り小径な下半断面部17を掘削する。この下半断面部1
7は、上半断面部16のように拡幅することなくトンネ
ル10の長手方向に亘って同一径で掘削する。続いて、
下半断面部17の内面に下半支保工21を取り付け、こ
の下半支保工21をH型鋼(底板プレート23付き)に
ボルトで取り付ける。これによって、上半支保工20と
下半支保工21が一体化される。この後、下半支保工2
1を埋設する程度にコンクリートを吹き付ける。以下、
上述と同様の手順でパイプ12の差し込みから下半支保
工21を埋設する程度にコンクリートを吹き付ける各作
業を繰り返して行うことによりAGF工法が終了する。
【0019】その後、下半断面部17の底部にインバー
ト30を掘削し、その上にインバートコンクリート18
を打設する。この後、上半支保工20及び下半支保工2
1の内面にコンクリートを打設して二次覆工25を形成
する。
【0020】このように、本発明のAGF工法において
は、上半支保工20の下端部に内側に張り出したリブ2
2a〜22eを設け、このリブ22a〜22eを下半支
保工21の上端部に連結したので、下半支保工21の径
が上半支保工20の径より小さくても上半支保工20と
下半支保工21とを確実に連結することができる。
【0021】したがって、トンネル10の上半断面部1
6は、従来と同様にパイプ12の差し込み範囲毎に拡幅
しなければならないが、下半断面部17及びインバート
18は拡幅することなく全長にわたって同一径とするこ
とができるので、従来に比べて大幅な工期短縮及び工費
節減が可能になる。
【0022】また、リブ22a〜22eを内包するよう
にその周囲にコンクリートを打設してコンクリート柱を
形成し、下半支保工21から上半支保工20への側方荷
重伝達面積を増大したので、リブ22a〜22eの周辺
に応力が集中してこの部分から破損するのを防止するこ
とができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のAGF工
法によれば、トンネルの上半断面部を支える上半支保工
の下端部に内側に張り出すリブを設け、このリブをトン
ネルの下半断面部を支える下半支保工に連結するように
したので、地盤改良剤注入用のパイプを先広がりに差し
込み、パイプの差し込み範囲毎にトンネルの上半断面部
の掘削断面を徐々に拡幅する場合でも、上半支保工のリ
ブの張り出し長さを調整することによって、トンネルの
下半断面部及びインバートの掘削断面を拡幅せずに全長
にわたって同一径にすることができることから、大幅な
工期短縮及び工費節減が可能になる。
【0024】また、上半支保工のリブにコンクリートを
吹付けてコンクリート柱を形成し、下半支保工から上半
支保工への側方荷重伝達面積を増大したので、リブの周
囲に過大な荷重がかかって破損するようなことを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るAGF工法を説明する断面図であ
る。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】従来例に係るAGF工法を説明する断面図であ
る。
【図4】図3のX−X断面図である。
【符号の説明】
10 トンネル 11 天井面 12 パイプ 13 地盤改良剤 14 ルーフ 16 上半断面部 17 下半断面部 18 インバート 20 上半支保工 21 下半支保工 22a〜22e リブ 24 コンクリート柱

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルの掘削に先立ち前記トンネルの
    掘削予定上半断面についてその周囲に多数のパイプをそ
    の先端部が前記トンネルの径方向外方に広がるように斜
    めに差し込み、前記パイプを介して地山改良剤を掘削予
    定上半断面周囲に注入して地山を改良した後前記トンネ
    ルを掘削するAGF工法において、 前記掘削予定上半断面周囲の地山を改良剤で改良後に前
    記上半断面部を前記パイプの差し込み方向に沿って拡幅
    しながら所定長さだけ掘削すること、 次いで掘削した前記上半断面部に上半支保工を設置する
    こと、 その後、前記上半断面に設置された前記上半支保工の下
    端部内側にリブを張り出して設けること、 次いで、前記トンネルの下半断面を前記上半断面に対応
    した拡幅をしないで前記トンネルの下半断面を掘削し、
    この下半断面に下半支保工を設置すること、 その後、前記リブと前記下半断面に設置された前記下半
    支保工とを連結すること、 次いで、前記トンネルの全断面について前記各支保工を
    埋設するように覆工を形成することからなるAGF工
    法。
  2. 【請求項2】 前記リブを内包するようにその周囲にコ
    ンクリートを打設してコンクリート柱を形成し、前記下
    半支保工から前記上半支保工への側方荷重伝達面積を増
    大させたことを特徴とする請求項1に記載のAGF工
    法。
JP16312696A 1996-06-24 1996-06-24 Agf工法 Pending JPH108875A (ja)

Priority Applications (1)

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JP16312696A JPH108875A (ja) 1996-06-24 1996-06-24 Agf工法

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ID=15767691

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110284889A (zh) * 2019-06-24 2019-09-27 中铁隧道局集团有限公司 一种tbm平导洞扩挖施工方法

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