JPH108872A - 坑壁充填用パッカー - Google Patents

坑壁充填用パッカー

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JPH108872A
JPH108872A JP18561196A JP18561196A JPH108872A JP H108872 A JPH108872 A JP H108872A JP 18561196 A JP18561196 A JP 18561196A JP 18561196 A JP18561196 A JP 18561196A JP H108872 A JPH108872 A JP H108872A
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packer
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Shigeto Akema
重遠 明間
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AKEMA BORING KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ケーシングの間隙を確実に塞ぐ。 【解決手段】軸筒11とゴム筒12と押圧筒13と回転
操作部材とを有する。軸筒11は一端におねじ部を有
し、ケーシングに固定可能である。軸筒11は他端側に
めねじ部を有する。ゴム筒12は軸筒11の周囲に設け
られ、軸筒一端側の端部が軸筒11に固定される。押圧
筒13は、軸筒11のめねじ部に螺合するおねじ部とゴ
ム筒12の軸筒他端側の端部を押圧するための押圧部と
を有する。押圧筒13には回転用溝穴が形成される。回
転操作部材は回転用溝穴と係合する係合部材を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中に設けられた
ケーシングの間隙を塞ぐための坑壁充填用パッカーに関
する。
【0002】
【従来の技術】温泉井を掘る際、複数のケーシングを縦
に接続しながら地中に設け、坑を形成している。各ケー
シングの間の間隙は、通常はセメントで塞ぐが、低温で
あっても温泉水が湧き出る場合には、塞がないでおき、
後にストレーナを形成して、利用することもある。この
ような塞がなかった間隙は、底部から高温の温泉水を十
分に汲み上げることができる場合には、間隙から漏れ出
す低温の水が底部から汲み上げる温泉水の温度を下げる
ため、後から塞ぐ必要がある。また、塞いだ後にセメン
トに亀裂が入った間隙も、温泉水の温度を下げないよう
塞ぐ必要がある。従来、このような間隙を塞ぐには、間
隙の箇所の内径よりやや径の大きいゴム筒をケーシング
内に押し込んで塞いでいた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ゴム筒
を押し込む従来の技術では、ゴム筒の位置がずれたり、
ゴム筒とケーシングとの間に隙間ができたりしやすく、
間隙を確実に塞ぐことができないという問題点があっ
た。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、ケーシングの間隙を確実に塞ぐこ
とができる坑壁充填用パッカーを提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の本発明に係る坑壁充填用パッカーは:地
中に設けられたケーシング内に挿入されてケーシングの
間隙を塞ぐための坑壁充填用パッカーであって;一端に
ケーシングへの固定部を有し、他端側にねじ部を有する
軸筒と;前記軸筒の周囲に設けられ、軸筒一端側の端部
が前記軸筒に固定されたゴム筒と;一端に前記軸筒のね
じ部に螺合するねじ部と前記ゴム筒の軸筒他端側の端部
を押圧するための押圧部とを有し、他端側に押圧用回転
操作部を有する押圧筒とを、有することを特徴とする。
【0006】軸筒の固定部は、ケーシングに固定可能な
構成であれば、おねじ部、接着部、その他いかなる構成
であってもよい。軸筒のねじ部は、めねじであってもお
ねじであってもよいが、おねじであることが好ましい。
ゴム筒は、少なくとも一部がゴム状弾性を有する材質か
ら成る。押圧用回転操作部は、押圧筒を軸筒に対して回
転可能にする構成であれば、穴、フック、その他いかな
る構成であってもよい。
【0007】請求項1の本発明に係る坑壁充填用パッカ
ーは、ケーシング内に挿入して使用される。軸筒の固定
部をケーシング内の塞ごうとする間隙の下方に固定し、
その間隙の位置にゴム筒を配置する。押圧筒の押圧用回
転操作部を操作して押圧筒を回転させ、押圧筒のねじ部
と軸筒のねじ部との螺合により押圧部でゴム筒の端部を
押圧する。ゴム筒は、押圧により変形して膨れ、ケーシ
ングに密着する。こうして、間隙を塞ぐことができる。
【0008】請求項2の本発明に係る坑壁充填用パッカ
ーは:請求項1の坑壁充填用パッカーにおいて、ケーシ
ングは上端にベルカラーを有し、このベルカラーは内周
にめねじ部を有し、前記固定部はタップから成り、この
タップは前記めねじ部に螺合可能なおねじ部と前記ベル
カラーの内周に密着可能なOリングとを有し、前記軸筒
は前記他端側に固定用回転操作部を有することを、特徴
とする。固定用回転操作部は、軸筒を回転可能にする構
成であれば、穴、フック、その他いかなる構成であって
もよい。
【0009】請求項2の本発明に係る坑壁充填用パッカ
ーは、固定用回転操作部を操作して軸筒を回転させ、タ
ップのおねじ部をベルカラーのめねじ部に螺合させる。
Oリングは、ベルカラーの内周に密着する。これによ
り、軸筒をケーシングに対しずれないよう確実に固定す
ることができる。
【0010】請求項3の本発明に係る坑壁充填用パッカ
ーは:請求項2の坑壁充填用パッカーにおいて、回転操
作部材を有し、前記固定用回転操作部は、前記軸筒に形
成された回転用溝穴から成り、前記回転用溝穴は、前記
軸筒の他端に開放する軸方向部と、一端がこの軸方向部
に連続する円周方向部と、この円周方向部の他端に連続
して前記軸筒の他端方向に伸びる吊下げ部とから成り、
前記押圧用回転操作部は、前記押圧筒に形成された回転
用溝穴から成り、前記回転用溝穴は前記押圧筒の他端に
開放しており、前記回転操作部材は、伸縮可能であって
伸びる方向に付勢された係合部材を有し、この係合部材
は前記軸筒の回転用溝穴および前記押圧筒の回転用溝穴
と選択的に係合可能であることを、特徴とする。
【0011】軸筒に形成された回転用溝穴は、1対から
成って、互いに軸筒の中心軸を挟む反対側に形成されて
いることが好ましい。押圧筒に形成された回転用溝穴
は、1対から成って、互いに押圧筒の中心軸を挟む反対
側に形成されていることが好ましい。軸筒および押圧筒
の回転用溝穴が1対から成る場合、係合部材は軸筒の1
対の回転用溝穴および押圧筒の1対の回転用溝穴と選択
的に係合可能である。
【0012】請求項3の本発明に係る坑壁充填用パッカ
ーは、回転操作部材の係合部材を軸筒の回転用溝穴の吊
下げ部と係合させ、ケーシング内に挿入される。ケーシ
ング内の塞ごうとする間隙の位置にゴム筒を配置したな
らば、回転操作部材を回転させて軸筒を回転させ、タッ
プのおねじ部をベルカラーのめねじ部に螺合させる。タ
ップがベルカラーに固定されたならば、係合部材を軸方
向部を通して軸筒の他端から抜き外す。次に、係合部材
を押圧筒の回転用溝穴と係合させ、回転操作部材を回転
させて押圧筒を回転させる。押圧筒と軸筒との螺合によ
り押圧部でゴム筒の端部を押圧し、ゴム筒を変形させて
ケーシングの間隙を塞ぐ。間隙を塞いだならば、係合部
材を押圧筒の他端から抜き外す。
【0013】請求項3の本発明に係る坑壁充填用パッカ
ーでは、前記回転操作部材は、筒体を有し、この筒体は
前記軸筒および前記押圧筒内に挿入可能であって直径方
向に貫通孔を有し、前記係合部材はこの貫通孔に挿入さ
れ、貫通孔から突出するよう付勢されていてもよい。こ
の場合、係合部材が筒体の貫通孔に挿入されているた
め、係合部材を軸筒および押圧筒の回転用溝穴と係合さ
せる操作や抜き外す操作を安定して行うことができる。
【0014】請求項4の本発明に係る坑壁充填用パッカ
ーは:請求項1または2の坑壁充填用パッカーにおい
て、回転操作部材を有し、前記押圧用回転操作部は、前
記押圧筒に形成された回転用溝穴から成り、各回転用溝
穴は、前記押圧筒の他端に開放する軸方向部と、一端が
この軸方向部に連続する円周方向部と、この円周方向部
の他端に連続して前記押圧筒の他端方向に伸びる吊下げ
部とから成り、前記回転操作部材は前記回転用溝穴と係
合可能な係合部材を有することを、特徴とする。押圧筒
に形成された回転用溝穴は、1対から成って、互いに押
圧筒の中心軸を挟む反対側に形成されていることが好ま
しい。
【0015】請求項4の本発明に係る坑壁充填用パッカ
ーは、回転操作部材の係合部材を押圧筒の回転用溝穴の
吊下げ部と係合させ、ケーシング内に挿入される。ケー
シング内の塞ごうとする間隙の位置にゴム筒を配置した
ならば、回転操作部材を回転させて押圧筒を回転させ、
軸筒の固定部を間隙の下方に固定する。軸筒を固定した
ならば、そのまま押圧筒を回転させる。押圧筒と軸筒と
の螺合により押圧部でゴム筒の端部を押圧し、ゴム筒を
変形させてケーシングの間隙を塞ぐ。間隙を塞いだなら
ば、係合部材を軸方向部を通して押圧筒の他端から抜き
外す。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の第1および第2形態について説明する。図1〜図4
は、本発明の実施の第1形態を示している。図2に示す
ように、複数のケーシング1,1,…が縦に接続されて
地中に設けられ、坑を形成している。各ケーシング1
は、上端にベルカラー2を有している。図3に示すよう
に、ベルカラー2は、内周にめねじ部3を有している。
ケーシング1,1の間の塞がなかった間隙4や、塞いだ
後にセメントに亀裂が入った間隙を塞ぐため、坑壁充填
用パッカー10が用いられる。
【0017】図1に示すように、坑壁充填用パッカー1
0は、軸筒11と、ゴム筒12と、押圧筒13と、回転
操作部材14(図4参照)とを有している。軸筒11
は、一端11aにタップ21を有し、他端11b側にお
ねじ部22を有している。タップ21は、ケーシング1
への固定部である。タップ21は、先端側におねじ部2
3を有している。おねじ部23は、ベルカラー2のめね
じ部3に螺合可能である。タップ21は、周囲に2重の
Oリング24,24を有している。各Oリング24は、
ゴムから成り、ベルカラー2の内周に密着可能である。
軸筒11は、他端11bに固定用回転操作筒25を有し
ている。固定用回転操作筒25は、おねじ部22に螺合
するめねじ部26を有している。
【0018】固定用回転操作筒25には、1対の回転用
溝穴(固定用回転操作部)27が形成されている。各回
転用溝穴27は、鉤形をなし、軸筒11の他端11bに
開放する軸方向部27aと、一端がこの軸方向部27a
に連続する円周方向部27bと、この円周方向部27b
の他端に連続して軸筒11の他端11bの方向に伸びる
吊下げ部27cとから成っている。各回転用溝穴27
は、互いに軸筒11の中心軸を挟む反対側に形成されて
いる。
【0019】ゴム筒12は、ゴム筒本体28の両端にそ
れぞれ2つのリング部材29,30を固定して成ってい
る。ゴム筒本体28は、ウレタンゴムから成り、ゴム状
弾性を有している。ゴム筒12は、軸筒11の周囲に設
けられている。軸筒11の一端11a側のリング部材2
9は、軸筒11の周囲に固定されている。軸筒11の他
端11b側のリング部材30は、軸筒11に対し摺動可
能である。
【0020】押圧筒13は、一端13aにめねじ部31
と押圧部32とを有している。めねじ部31は、固定用
回転操作筒25とゴム筒12との間で軸筒11のおねじ
部22に螺合している。押圧部32は、ゴム筒12のリ
ング部材30をリング部材29の方向に押圧可能であ
る。押圧筒13の他端13b側には、1対の回転用溝穴
(押圧用回転操作部)33が形成されている。各回転用
溝穴33は、押圧筒13の軸方向に伸びて他端13bに
開放しており、互いに押圧筒13の中心軸を挟む反対側
に形成されている。押圧筒13の各回転用溝穴33は、
軸筒11の各回転用溝穴27に対し重ならないよう軸方
向に離れて形成されている。軸筒11とゴム筒12と押
圧筒13とは、同一の中心軸を有し、1列に配置され
る。坑壁充填用パッカー10は、ケーシング1内に挿入
可能である。
【0021】図4に示すように、回転操作部材14は、
筒体34と係合部材35とを有している。筒体34は、
軸筒11の内径よりやや小さい外径を有し、軸筒11お
よび押圧筒13内に挿入可能である。筒体34は、直径
方向に2つの貫通孔36,36を有している。筒体34
の一端には、駆動軸(図示せず)に取り付けるためのめ
ねじ部37が形成されている。係合部材35は、2本の
係合部38,38とコイルばね39とから成っている。
各係合部38は、各貫通孔36とほぼ一致する径を有
し、各貫通孔36に挿入されている。各係合部38は、
筒体34の内部に貫通孔36より径が大きいフランジ3
8aを有している。各係合部38は、各フランジ38a
の間に圧縮して設けられたコイルばね39により貫通孔
36から突出するよう付勢されている。2本の係合部3
8,38は、筒体34内に引込めるよう互いの間に間隔
を有している。係合部材35は、筒体34の貫通穴3
6,36から突出して、軸筒11の1対の回転用溝穴2
7および押圧筒13の1対の回転用溝穴33と選択的に
係合可能である。
【0022】次に、作用について説明する。図1に示す
坑壁充填用パッカー10は、ケーシング1内に挿入して
使用される。地上から伸びる駆動軸(図示せず)に回転
操作部材14をそのめねじ部37を螺合して取り付け
る。回転操作部材14の係合部材35を軸筒11の各回
転用溝穴27の吊下げ部27cと係合させ、坑壁充填用
パッカー10を吊り下げてケーシング1内に挿入する。
坑壁充填用パッカー10は、各回転用溝穴27に吊下げ
部27cを有するので、係合部材35を吊下げ部27c
と係合させてケーシング1内への挿入が容易となる。
【0023】ケーシング1内の塞ごうとする間隙4の位
置にゴム筒12を配置したならば、回転操作部材14を
回転させて軸筒11を回転させ、タップ21のおねじ部
23を間隙4の下方のベルカラー2のめねじ部3に螺合
させる。Oリング24,24は、ベルカラー2の内周に
密着する。これにより、軸筒11をケーシング1に対し
ずれないよう確実に固定することができる。
【0024】タップ21がベルカラー2に固定されたな
らば、係合部材35を各軸方向部27を通して軸筒11
の他端11bから抜き外す。次に、係合部材35を押圧
筒13の軸方向にずらして回転させ、各回転用溝穴33
に合わせる。係合部材35は、コイルばね39により付
勢されて伸び、各回転用溝穴33と係合する。係合部材
35は筒体34の各貫通孔36に挿入されているため、
係合部材35を軸筒11の1対の回転用溝穴27から抜
き外す操作や、押圧筒13の1対の回転用溝穴33と係
合させる操作を安定して行うことができる。
【0025】係合部材35が各回転用溝穴33と係合し
たならば、回転操作部材14を回転させ、押圧筒13を
回転させる。押圧筒13と軸筒11との螺合により押圧
部32でゴム筒12のリング部材30をリング部材29
の方向に押圧する。ゴム筒12は、押圧により変形して
膨れ、ケーシング1に密着する。こうして、ケーシング
1の間隙4を塞ぐ。坑壁充填用パッカー10によれば、
螺合による押圧でゴム筒12を変形させてケーシング1
に密着させることができるので、ケーシング1の間隙4
を確実に塞ぐことができる。
【0026】間隙4を塞いだならば、各回転用溝穴33
と係合した係合部材35を押圧筒13の他端13bから
抜き外す。係合部材35は軸筒11の1対の回転用溝穴
27および押圧筒13の1対の回転用溝穴33と選択的
に係合可能なので、係合部材35により軸筒11のケー
シング1への固定と間隙4を塞ぐことの両方が可能とな
る。係合部材35を押圧筒13から外したならば、回転
操作部材14を地上に引き上げ、間隙4を塞ぐ処理が完
了する。
【0027】次に、本発明の実施の第2形態について説
明する。図5は、本発明の実施の第2形態を示してい
る。図5に示すように、坑壁充填用パッカー40は、軸
筒41と、ゴム筒42と、押圧筒43とを有している。
軸筒41は、一端41aおよび他端41b側におねじ部
44,45を有している。おねじ部44は、ケーシング
への固定部である。ゴム筒42は、ゴム筒本体46の両
端にそれぞれ2つのリング部材47,48を固定して成
っている。ゴム筒本体46は、ウレタンゴムから成り、
ゴム状弾性を有している。ゴム筒42は、軸筒41の周
囲に設けられている。リング部材47は、軸筒41の周
囲に溶接により固定されている。
【0028】押圧筒43は、一端43aにめねじ部49
と押圧部50とを有している。めねじ部49は、軸筒4
1のおねじ部45に螺合している。押圧部50は、ゴム
筒42のリング部材48を押圧可能である。押圧筒43
には、1対の回転用溝穴(押圧用回転操作部)51,5
1が形成されている。各回転用溝穴51は、鉤形をな
し、押圧筒43の他端43bに開放する軸方向部51a
と、一端がこの軸方向部51aに連続する円周方向部5
1bと、この円周方向部51bの他端に連続して押圧筒
43の他端43bの方向に伸びる吊下げ部51cとから
成っている。各回転用溝穴51は、互いに押圧筒43の
中心軸を挟む反対側に形成されている。軸筒41とゴム
筒42と押圧筒43とは、同一の中心軸を有し、1列に
配置されている。坑壁充填用パッカー40は、ケーシン
グ内に挿入可能である。
【0029】次に、作用について説明する。坑壁充填用
パッカー40は、前述の第1形態の坑壁充填用パッカー
10に比べて簡単な構成から成り、製造コストを下げる
ことができる。坑壁充填用パッカー40は、前述の第1
形態の回転操作部材14を用いて操作することができ
る。回転操作部材14の係合部材35を押圧筒43の各
回転用溝穴51の吊下げ部51cと係合させ、坑壁充填
用パッカー40をケーシング内に挿入する。押圧筒43
が吊下げ部51cを有するので、係合部材35を吊下げ
部51cと係合させて、坑壁充填用パッカー40をケー
シング内へ容易に挿入することができる。
【0030】ケーシングの間隙の位置にゴム筒42を配
置したならば、回転操作部材14を回転させて押圧筒4
3を回転させ、おねじ部44をベルカラーのめねじ部に
螺合させる。なお、ケーシングがベルカラーを有しない
場合、軸筒41のおねじ部44をケーシングの内壁にね
じ込んで軸筒41を固定してもよい。おねじ部44をベ
ルカラーに螺合して取り付けた後、そのまま押圧筒43
を回転させる。押圧筒43のめねじ部49と軸筒41の
おねじ部45との螺合により、押圧部50でゴム筒42
のリング部材48を押圧する。ゴム筒42は、押圧によ
り変形して膨れ、ケーシングに密着する。こうして、ケ
ーシングの間隙を塞ぐ。坑壁充填用パッカー40は、押
圧筒43が吊下げ部51cを有するので、係合部材35
を各回転用溝穴51と係合させたままで軸筒41のケー
シングへの固定と間隙を塞ぐことの両方が可能となる。
間隙を塞いだならば、係合部材35を各軸方向部51a
を通して押圧筒43の他端43bから抜き外す。係合部
材35を押圧筒43から外したならば、回転操作部材1
4を地上に引き上げ、間隙を塞ぐ処理が完了する。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る坑壁充填用パッカーによれ
ば、螺合による押圧でゴム筒を変形させてケーシングに
密着させることができるので、ケーシングの間隙を確実
に塞ぐことができる。
【0032】特に、請求項2の本発明に係る坑壁充填用
パッカーによれば、固定部がタップから成り、ベルカラ
ーに螺合させることができるので、軸筒をケーシングに
対し確実に固定することができる。
【0033】特に、請求項3の本発明に係る坑壁充填用
パッカーによれば、固定用回転操作部が吊下げ部を有す
るので、係合部材を吊下げ部と係合させてケーシング内
への挿入が容易となり、また、係合部材は軸筒の回転用
溝穴および押圧筒の回転用溝穴と選択的に係合可能なの
で、係合部材により軸筒のケーシングへの固定と間隙を
塞ぐことの両方が可能となる。
【0034】特に、請求項4の本発明に係る坑壁充填用
パッカーによれば、押圧用回転操作部が吊下げ部を有す
るので、係合部材を吊下げ部と係合させてケーシング内
への挿入が容易となり、また、係合部材を押圧用回転操
作部と係合させたままで軸筒のケーシングへの固定と間
隙を塞ぐことの両方が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態の坑壁充填用パッカー
の一部断面側面図である。
【図2】図1の坑壁充填用パッカーを取り付けたケーシ
ングの概略断面図である。
【図3】図1の坑壁充填用パッカーが螺合するベルカラ
ーの断面図である。
【図4】図1の坑壁充填用パッカーの回転操作部材の断
面図である。
【図5】本発明の実施の第2形態の坑壁充填用パッカー
の一部断面側面図である。
【符号の説明】
10 坑壁充填用パッカー 11 軸筒 12 ゴム筒 13 押圧筒 14 回転操作部材 22 おねじ部 27 回転用溝穴 31 めねじ部 33 回転用溝穴 35 係合部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地中に設けられたケーシング内に挿入され
    てケーシングの間隙を塞ぐための坑壁充填用パッカーで
    あって、 一端にケーシングへの固定部を有し、他端側にねじ部を
    有する軸筒と、 前記軸筒の周囲に設けられ、軸筒一端側の端部が前記軸
    筒に固定されたゴム筒と、 一端に前記軸筒のねじ部に螺合するねじ部と前記ゴム筒
    の軸筒他端側の端部を押圧するための押圧部とを有し、
    他端側に押圧用回転操作部を有する押圧筒とを、 有することを特徴とする坑壁充填用パッカー。
  2. 【請求項2】ケーシングは上端にベルカラーを有し、こ
    のベルカラーは内周にめねじ部を有し、前記固定部はタ
    ップから成り、このタップは前記めねじ部に螺合可能な
    おねじ部と前記ベルカラーの内周に密着可能なOリング
    とを有し、前記軸筒は前記他端側に固定用回転操作部を
    有することを、特徴とする請求項1記載の坑壁充填用パ
    ッカー。
  3. 【請求項3】回転操作部材を有し、前記固定用回転操作
    部は、前記軸筒に形成された回転用溝穴から成り、前記
    回転用溝穴は、前記軸筒の他端に開放する軸方向部と、
    一端がこの軸方向部に連続する円周方向部と、この円周
    方向部の他端に連続して前記軸筒の他端方向に伸びる吊
    下げ部とから成り、前記押圧用回転操作部は、前記押圧
    筒に形成された回転用溝穴から成り、前記回転用溝穴は
    前記押圧筒の他端に開放しており、前記回転操作部材
    は、伸縮可能であって伸びる方向に付勢された係合部材
    を有し、この係合部材は前記軸筒の回転用溝穴および前
    記押圧筒の回転用溝穴と選択的に係合可能であること
    を、特徴とする請求項2記載の坑壁充填用パッカー。
  4. 【請求項4】回転操作部材を有し、前記押圧用回転操作
    部は、前記押圧筒に形成された回転用溝穴から成り、各
    回転用溝穴は、前記押圧筒の他端に開放する軸方向部
    と、一端がこの軸方向部に連続する円周方向部と、この
    円周方向部の他端に連続して前記押圧筒の他端方向に伸
    びる吊下げ部とから成り、前記回転操作部材は前記回転
    用溝穴と係合可能な係合部材を有することを、特徴とす
    る請求項1または2記載の坑壁充填用パッカー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016009888A1 (ja) * 2014-07-15 2016-01-21 株式会社本間組 無排出削孔用掘削装置
JP2016020595A (ja) * 2014-07-15 2016-02-04 株式会社本間組 無排出削孔用掘削装置

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