JPH108746A - 洗い場付浴槽の積載構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 積載のための積段用具を用いることなく、積
載効率よく、安定した積み重ねと、工数がかかららず作
業工数が軽減できる洗い場付浴槽の積載構造を提供す
る。 【解決手段】 洗い場１２と浴槽１１の裏面に補強リブ
１１ａ、１２ａがそれぞれに設けられた洗い場付浴槽１
の上面に、上下を逆にして洗い場１２の上に浴槽２１
を、浴槽１１の上に洗い場２２を配置して重ね合わせ、
更に、上側に配置された上記洗い場付浴槽２の洗い場２
２側の裏面に、上段となる洗い場付浴槽３の浴槽３１側
の裏面を、浴槽２１側の裏面には洗い場３２側の裏面を
それぞれに重ね合わせて積み重ね、順次に上記重ね合わ
せを繰り返すようにした洗い場付浴槽１、２、３の積載
構造である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、洗い場付浴槽の積
載構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、住宅等の建物に設置される洗い場
付浴槽の生産工場からの出荷等に際しては、トラック等
への積載効率を考慮して種々の積載方法が考案されてい
る。このような例としては、例えば、実開昭６０−１１
５０９５号公報に、洗い場付浴槽の裏面同士が対向する
積み重ね部において、裏面に支持脚のアジャスタボルト
取付用のナットを用いた洗い場付浴槽の積載構造が記載
されている。

【０００３】又、特開平２−７０６１９号公報には、洗
い場付浴槽の裏面に設けられた上下に対向する複数対の
棒状脚に積段用具を嵌挿して段積みしたり、棒状脚を防
水床底部裏面に固定して、互いに対向させるようにして
積載するようにした積段用具が記載されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
実開昭６０−１１５０９５号公報や、特開平２−７０６
１９号公報に記載された従来の洗い場付浴槽の積載構造
においては、洗い場付浴槽の裏面同士の重ね合わせにお
いて、ナットを用いたり、特別の積段用具を起用したり
することにより、これらが介入するための空間（スペー
ス）が余分に必要となり、このために積載高さが高くな
り、トラック輸送時にその高さ制限を受けるため、実際
には４〜５台程度の積み重ねが積載の限度となってい
た。又、これらの用具が使用することによる作業工数の
増大や、使用後の廃棄等においても問題があった。

【０００５】本発明は、このような上記の問題点に着目
してなされたものであり、その目的とするところは、こ
れらの問題点を解消し、従来のような積載のための積段
用具を用いることなく、積載効率よく、安定した積み重
ねと、工数がかかららず作業工数が軽減できる洗い場付
浴槽の積載構造を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の洗い場付浴槽の
積載構造においては、洗い場と浴槽の裏面に補強リブが
それぞれに設けられた洗い場付浴槽の上面に、上下を逆
にして洗い場の上に浴槽を、浴槽の上に洗い場を配置し
て重ね合わせ、更に、上側に配置された上記洗い場付浴
槽の洗い場側の裏面に、上段となる洗い場付浴槽の浴槽
側の裏面を、浴槽側の裏面には洗い場側の裏面をそれぞ
れに重ね合わせて積み重ね、順次に上記重ね合わせを繰
り返すようにした洗い場付浴槽の積載構造であって、上
記洗い場付浴槽の裏面同士の重ね合わせにおいて、ほぼ
中央部では洗い場側の補強リブの上面同士が直交方向に
当接して重ね合わされ、又、両端部の浴槽裏の補強リブ
と洗い場裏の補強リブとの重ね合わせにおいては、上記
いずれか一方の補強リブには中央近傍に突部を有する凹
部が設けられ、他方の補強リブには中央近傍に窪みを有
する凸部が設けられ、上記突部と窪みの上面同士が直交
方向に当接して重ね合わされるとともに、前記突部と窪
みの当接する上下方向の位置が、上段に積載される浴槽
の洗い場の床面がほぼ水平となるように設定されている
ことを特徴とする。

【０００７】

【作用】本発明の洗い場付浴槽の積載構造においては、
洗い場付浴槽の裏面同士の重ね合わせにおいて、ほぼ中
央部では洗い場側の補強リブの上面同士が直交方向に当
接して重ね合わされ、又、両端部の浴槽裏の補強リブと
洗い場裏の補強リブとの重ね合わせにおいては、上記い
ずれか一方の補強リブには中央近傍に突部を有する凹部
が設けられ、他方の補強リブには中央近傍に窪みを有す
る凸部が設けられ、上記突部と窪みの上面同士が直交方
向に当接して重ね合わされるとともに、前記突部と窪み
の当接する上下方向の位置が、上段に積載される浴槽の
洗い場の床面がほぼ水平となるように設定されているの
で、上段に載置される洗い場付浴槽の床面の水平が確保
され、安定した積載が可能となった。

【０００８】又、互いに当接する補強リブの両端部側に
設けられた凸部と凹部とが嵌め合わされることにより、
横方向ずれ、前後方向のずれがともに防止され、荷くず
れのない洗い場付浴槽の積載と搬送が可能となった。

【０００９】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の洗い場付浴槽の
積載構造の一例を示す正面図である。図１に示す洗い場
付浴槽１（及び２、３）において、この洗い場付浴槽１
は、浴槽１１と、この浴槽１１に隣接して一体に形成さ
れた洗い場１２とにより構成されており、上記浴槽１１
の裏面には補強リブ１１ａが、又、洗い場１２には補強
リブ１２ａがそれぞれに設けられている。この洗い場付
浴槽の例としては、長手方向の横幅が１６００ｍｍ、奥
行き寸法が１２００ｍｍのタイプのものが挙げられる。

【００１０】上記浴槽１１側の補強リブ１１ａは、図２
に示すように、底面の周縁に張り巡らされて設けられい
る。又、この補強リブ１１ａの角部の内側寄りには、支
持脚（ボルト型）の取付用のボス１１ｂが設けられ、
又、底面の一端側には排水孔１１ｃが穿設されている。

【００１１】一方、洗い場１２側の裏面には、格子状に
張り巡らされた補強リブ１２ａが設けられ、随所に支持
脚（ボルト型）の取付用のボス１２ｂが設けられ、又、
底面の角側には排水孔１２ｃが穿設されている。

【００１２】上記ような裏面の構造を有する洗い場付浴
槽１の上には、図１に示すように、洗い場付浴槽２の上
下を逆にして、洗い場１２の上に浴槽２１を、浴槽１１
の上に洗い場２２を配置して重ね合わされ、更に、この
上側に配置された上記洗い場付浴槽２の洗い場２２側の
裏面の補強リブ２２ａの上に、上段となる洗い場付浴槽
３の浴槽３１側の裏面の補強リブ３１ａを、浴槽２１側
の裏面の補強リブ２１ａの上には洗い場３２側の裏面の
補強リブ３２ａがそれぞれに重ね合わされて積み重ねら
れている。

【００１３】上記洗い場付浴槽２の裏面の補強リブ２１
ａ、２２ａの構成の詳細は、図３に示す通りであり、
又、上記の洗い場付浴槽３の裏面の補強リブ３１ａ、３
２ａの構成は、図２に示す洗い場付浴槽１の裏面の補強
リブ１１ａ、１２ａ構成と同等となっている。

【００１４】上記のような積み重ねを順次に繰り返すこ
とにより、本実施例の洗い場付浴槽の積載構造が成り立
っている。

【００１５】上記洗い場付浴槽２と洗い場付浴槽３の裏
面同士の重ね合わせにおいては、洗い場２２、３２と浴
槽２１、３１の裏面に設けられた補強リブ２２ａ、３２
ａ、及び２１ａ、３１ａとが直交方向に当接されるよう
になっている。

【００１６】と同時に、図４に示すように、上記当接部
の両側端部の補強リブ２１ａと補強リブ３２ａとの当接
部４ａ〜４ｄ、及び補強リブ３１ａと補強リブ２２ａと
の当接部５ａ〜５ｄには、図５に示すように、いずれか
一方側の補強リブには、凸部４０が、他方側の補強リブ
には、凹部５０が設けられている。

【００１７】そして、 上記凸部４０の中央近傍には窪
み４１が設けられ、又、凹部５０のほぼ中央には突部５
１が設けられ、この突部５１が窪み４１に嵌め合わされ
るようになっている。尚、上記窪み４１と突部５１とが
当接する上下方向の位置が、上段に積載される浴槽の洗
い場の床面がほぼ水平となるように設定されている。従
って、上段に載置される洗い場付浴槽の床面の水平が確
保され、安定した積載が可能となった。

【００１８】更に、上記凸部４０と凹部４０とが互いに
直交方向に交差して嵌合されるので、凸部４０の窪み４
１の両側の頂部４２、４２が凹部５０の突部５１を挟む
状態に、又、凹部５０の突部５１の両側の谷部５２、５
２が凸部４０の窪み４１を挟む状態になることにより、
横方向のずれ、前後方向のずれがともに防止され、荷く
ずれのない洗い場付浴槽の積載と搬送が可能となる。

【００１９】例えば、図４に示すように、積載された洗
い場付浴槽２と３とは、上記凸部４０と凹部５０の各部
の直交方向の嵌め合わせにより、即ち、当接部４ａ、４
ｄ、及び当接部５ａ、５ｄとにより左右方向、即ち横方
向のずれが防止され、又、当接部４ｂ、４ｃ、及び５
ｂ、５ｃとにより前後方向、即ち縦方向のずれが防止さ
れ、輸送等においても荷くずれを起こすことなく搬送す
ることが可能である。

【００２０】尚、洗い場付浴槽１と洗い場付浴槽２のよ
うに上面同士の重ね合わせにおいては、既存のＨ型の重
ね用嵌合具や嵌合用木枠等を用いて固定されている。

【００２１】

【発明の効果】本発明の洗い場付浴槽の積載構造におい
ては、洗い場付浴槽の裏面同士の重ね合わせにおいて、
ほぼ中央部では洗い場側の補強リブの上面同士が直交方
向に当接して重ね合わされ、又、両端部の浴槽裏の補強
リブと洗い場裏の補強リブとの重ね合わせにおいては、
上記いずれか一方の補強リブには中央近傍に突部を有す
る凹部が設けられ、他方の補強リブには中央近傍に窪み
を有する凸部が設けられ、上記突部と窪みの上面同士が
直交方向に当接して重ね合わされるとともに、前記突部
と窪みの当接する上下方向の位置が、上段に積載される
浴槽の洗い場の床面がほぼ水平となるように設定されて
いるので、上段に載置される洗い場付浴槽の床面の水平
が確保され、安定した積載が可能となった。

【００２２】又、互いに当接する補強リブの両端部側に
設けられた凸部と凹部とが嵌め合わされることにより、
横方向ずれ、前後方向のずれがともに防止され、荷くず
れのない洗い場付浴槽の積載と搬送が可能となった。従
って、洗い場付浴槽の積載構造として好適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の洗い場付浴槽の積載構造の一例を示す
正面図。

【図２】図１に示す洗い場付浴槽の裏面図。

【図３】図１に示す洗い場付浴槽の裏面図。

【図４】図２、図３に示す裏面図の重ね合わせ透視図。

【図５】補強リブの構造を示す斜視図。

【符号の説明】

１、２、３ 洗い場付浴槽 １１、２１、３１ 浴槽 １２、２２、３２ 洗い場 １１ａ、１２ａ、２１ａ、２２ａ、３１ａ、３２ａ
補強リブ １１ｂ、１２ｂ、２１ｂ、２２ｂ ボス １１ｃ、１２ｃ、２１ｃ、２２ｃ 排水孔 ４ａ、４ｂ、４ｃ、４ｄ、５ａ、５ｂ、５ｃ、５ｄ、６
ａ、６ｂ、６ｃ、６ｄ当接部 ４０ 凸部 ４１ 窪み ４２ 頂部 ５０ 凹部 ５１ 突部 ５２ 谷部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗い場と浴槽の裏面に補強リブがそれぞ
   れに設けられた洗い場付浴槽の上面に、上下を逆にして
   洗い場の上に浴槽を、浴槽の上に洗い場を配置して重ね
   合わせ、更に、上側に配置された上記洗い場付浴槽の洗
   い場側の裏面に、上段となる洗い場付浴槽の浴槽側の裏
   面を、浴槽側の裏面には洗い場側の裏面をそれぞれに重
   ね合わせて積み重ね、順次に上記重ね合わせを繰り返す
   ようにした洗い場付浴槽の積載構造であって、上記洗い
   場付浴槽の裏面同士の重ね合わせにおいて、ほぼ中央部
   では洗い場側の補強リブの上面同士が直交方向に当接し
   て重ね合わされ、又、両端部の浴槽裏の補強リブと洗い
   場裏の補強リブとの重ね合わせにおいては、上記いずれ
   か一方の補強リブには中央近傍に突部を有する凹部が設
   けられ、他方の補強リブには中央近傍に窪みを有する凸
   部が設けられ、上記突部と窪みの上面同士が直交方向に
   当接して重ね合わされるとともに、前記突部と窪みの当
   接する上下方向の位置が、上段に積載される浴槽の洗い
   場の床面がほぼ水平となるように設定されていることを
   特徴とする洗い場付浴槽の積載構造。