JPH1086821A - 車両用空調ダクト装置 - Google Patents

車両用空調ダクト装置

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JPH1086821A
JPH1086821A JP24592396A JP24592396A JPH1086821A JP H1086821 A JPH1086821 A JP H1086821A JP 24592396 A JP24592396 A JP 24592396A JP 24592396 A JP24592396 A JP 24592396A JP H1086821 A JPH1086821 A JP H1086821A
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JP
Japan
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duct
air
temperature
vehicle
variable aperture
Prior art date
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Pending
Application number
JP24592396A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichiro Ishikawa
紳一郎 石川
Haruo Hirakawa
治生 平川
Susumu Hirose
進 廣瀬
Daisuke Akemaru
大祐 明丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】客室内温度分布が均一であっても、消費電力や
車内騒音の増大を抑えて、乗客体感温度を考慮して、快
適性の向上を図る。 【解決手段】側構体に沿って垂直方向に配置され、一定
間隔で噴出口5を設けたL字型の吐出ダクト4と、噴出
口5からの噴流及びそれによって誘引される空気とを客
室内へ導くミキシングダクト6と、客室内に配置された
温度検出器13と、誘引される空気の流路の開口面積を
変化できる可変絞り装置14と、その動作を温度検出結
果を基に制御する制御器15とから構成することで解決
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調ダクト
装置に係り、特に鉄道車両の長手方向に沿って設置され
るものに好適な車両用空調ダクト装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道車両にあっては、客室内の温
度分布を均一化するために種々の工夫がなされている。
ヨーロッパあるいは国内の一部の鉄道車両では、車体の
床下に配置された空調装置から側構体の腰部近傍に配置
された空調ダクト吐出口までダクトを立ち上げて設置
し、調和空気を窓面に沿って上方へ吹き出す方式が考え
られている(特開平2−254054号公報)。一方、
室内の空気を旋回させることによって、客室内の温度分
布の均一化を図るという構造も考えられている(特開昭
59−140160号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術のうち
前者の例にあっては、空調装置の室内機を床下に配置
し、窓面に沿って上方へ調和空気を吹き出す方式となっ
ている。この構成では、特に冷房運転において客室内温
度の均一化を図るため、空調ダクトから吐出する調和空
気の風量を増大させる必要がある。しかし、側構体内で
設置スペースを十分確保できない空調ダクトの場合、お
のずと送風能力を向上せざるを得ず、消費電力の増大や
車内騒音の増大を招くという恐れがあった。
【0004】一方、室内の空気を旋回させて客室内の温
度分布を均一にする後者の従来技術では、乗車率が高い
場合に、乗客に遮られて調和空気の旋回が部分的なもの
になり、客室内の温度分布を均一化できない恐れがあっ
た。
【0005】本発明の目的は、消費電力や車内騒音の増
大を抑えて、乗客体感温度を考慮して、快適性の向上を
図る車両用空調ダクト装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、空調装置から
の調和空気を供給する主ダクトを車体長手方向に沿って
設置した車両用空調ダクト装置において、前記主ダクト
に連結された吐出ダクトと該吐出ダクトに連結されるミ
キシングダクトとから構成されており、前記吐出ダクト
は主ダクトからの調和空気を複数の噴出口から前記ミキ
シングダクト内へ噴出可能に連結されており、前記ミキ
シングダクトは前記吐出ダクトの噴出部の低圧部に客室
内の空気を吸い込む吸引口を備えており、前記ミキシン
グダクトの吸引口に、客室から吸引される空気量を調整
する可変絞り手段を設置しており、車内の温度を検出し
て前記可変絞り手段を制御する絞り制御手段を設けたこ
とを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図1〜図4に
より説明する。図1は本発明による空調ダクト装置の一
実施例を車体長手方向から見た簡略見取り図であり、図
2は本発明の空調ダクト装置の一実施例における空気の
流れを説明する簡略見取り図である。図3は図2の空調
ダクト装置における供給風量に対する誘引風量の割合を
示す説明図である。図4は本発明の一実施例における制
御アルゴリズムを示すフロー図である。同図において、
1は車体の側壁を成す側構体で、2は車体の床で、3は
窓である。4は前記側構体1の内面に垂直方向に沿って
設置された吐出ダクトで、床下に設置された空調装置の
室内機からの調和空気を車体の長手方向に供給するよう
に配置された主ダクトに連結されている。前記吐出ダク
ト4は前記主ダクトからの調和空気を窓3の上部まで導
き、該吐出ダクト4の上面に複数設けられた噴出口5か
ら噴出する構成となっている。吐出ダクト4は側構体1
の側柱部分に沿って設置される立ち上げ部と前記噴出口
5が設けられた水平部とからなり、全体として概略L字
型に構成されている。前記噴出口5は車体長手方向に沿
ってほぼ等間隔に設置されている。6は吐出ダクト4の
上部に連結して配置され、車体の屋根構体に沿って湾曲
した形状を有するミキシングダクトである。7は前記ミ
キシングダクト6の端部に設けた調和空気を客室内に吹
き出す吹き出し口である。8はミキシングダクト6の前
記吐出ダクト4が連結されている部分に連結された誘引
口である。該誘引口8は、前記噴出口5から調和空気が
吹き出される際に該噴出口5の近傍の低圧部分に連結さ
れており、客室内の空気を吸い込む構成となっている。
【0008】13は客室内の温度を検出する温度検出器
で、荷棚16の先端部分に設置されている。この温度検
出器13は、車体長手方向について座席17の2乃至3
座席分のピッチで配置されており、車内の車体長手方向
における複数の点における温度を測ることができる。ま
た、車内の上下方向についても複数の点で温度測定が行
えるようにせっちされている。例えば、座席17の窓際
および通路側にそれぞれ配置される。このように前記温
度検出器13を複数配置することにより、車内の温度不
均一を的確に把握することができる。14は誘引口8か
らミキシングダクト6間での間の空気流路内に設置さ
れ、該空気流路の開口面積を自由に変化することによ
り、誘引される空気量を調整できる可変絞り装置であ
る。15は前記温度検出器13からの温度情報を基に可
変絞り14を作動させる制御信号を出力する制御器であ
る。前記可変絞り装置14は吐出ダクト4毎に設置され
ている。前記温度検出器13は前述のように客室内の車
体長手方向に沿って複数設置され、前記各吐出ダクト4
にそれぞれ対応した設置となっている。前記制御器15
は、複数の前記温度検出器13からの検出結果を判定し
て、隣接した温度検出器13の温度差から車体長手方向
および幅方向の温度分布を把握して、温度の高い所およ
び低い所のダクト5について前記可変絞り装置14を制
御する。
【0009】次に上記空調ダクト構造における空気の流
れを図2により説明する。9は空調装置の室内機により
空気調和され、定められた風量で供給される調和空気
で、10は吐出ダクト4により立ち上げられ、吐出ダク
ト4の上面に設けた噴出口5から噴される調和空気であ
る。11は調和空気10の噴流により引き起こされる負
圧による客室内との圧力差により、誘引口8から誘引さ
れる誘引空気で、12は調和空気10と誘引空気11と
がミキシングダクト6内で合流し、吹き出し口7より客
室内へ供給される調和空気である。実験によれば、この
ような空気の流れにおいて、図3に示すように供給風量
に対して2.2倍の風量が誘引でき、ミキシングダクト
6で合流した後の循環風量を3.2倍に増幅できること
が確認されている。このような構成によれば、供給風量
を31%に低減して車両全体を空気調和できるだけの必
要風量を確保できるので、空調装置の送風機出力を低減
でき、車内騒音の低減効果が大きく、消費電力の低減に
も効果がある。
【0010】このような構成において、温度検出器13
によって検出された温度が、制御器15で設定した温度
の範囲内であることを判断した場合は、可変絞り装置1
4を作動させることなくその状態を保持する。そして、
制御器15は客室内の温度が上昇あるいは低下した場合
に、設定温度範囲以上であることを検出すれば、可変絞
り装置14を閉鎖する方向へ指令信号を出力し、反対
に、設定温度範囲以下であることを検出すれば、可変絞
り装置14を開放する方向へ指令信号を出力する。この
ように調和空気の風量制御を行えば、乗客の居住する座
席近傍の温度を設定温度範囲内に制御できる。但し、空
調能力すなわち調和空気によって供給される熱量は一定
であることから、客室の車体長手方向における温度不均
一を効率的に低減することはできないが、客室への送風
量が増大することによる乗客の体感温度を下げることが
できる。したがって、乗客の急激な変動があっても、車
内温度を急激の変化することがなく、快適瀬を維持する
ことができる。また、車体長手方向および幅方向の温度
分布を把握し、出入口近くの温度を局部的に制御でき
る。また、誘引される客室内の空気の風量を調節するこ
とで、ミキシングダクト6内で混合される空気の温度を
調節でき、吹き出し口7より客室内へ供給される調和空
気の温度を空調装置により制御する場合に比べて、きめ
の細かな温度制御を行うことができる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、空
調装置から供給される調和空気の風量を低減して必要風
量を確保できるので、空調装置の室内送風機の出力を低
減でき、車内騒音の低減効果を大きく、消費電力を低減
できるので、省エネルギ化が図れる。また、客室内温度
を検出し、誘引する空気の風量を可変絞り装置で調節す
ることで、空調装置により温度制御する必要がなく、客
室内温度条件が刻々変化した場合には、客室内温度分布
が不均一であっても、乗客に対して体感温度を設定温度
範囲内に保つことができるので、空調装置の省エネルギ
化が図れ、秀ては常に快適な車内環境を乗客に提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空調ダクト装置の一実施例を示す簡略
見取り図である。
【図2】本発明の空調ダクト装置の一実施例の空気の流
れを説明する簡略見取り図である。
【図3】図2の空調ダクト装置における供給風量に対す
る誘引風量の割合を示すグラフである。
【図4】本発明の一実施例における制御アルゴリズムを
示すフロー図である。
【符号の説明】
4…ダクト、5…噴出口、6…ミキシングダクト、7…
吹き出し口、8…誘引口、13…温度検出器、14…可
変絞り装置、15…制御器。
フロントページの続き (72)発明者 明丸 大祐 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空調装置からの調和空気を車内に供給する
    主ダクトを、車体内面に車体長手方向に沿って設置した
    車両用空調ダクト装置において、 前記主ダクトに連結された吐出ダクトと該吐出ダクトに
    連結されるミキシングダクトとから構成されており、前
    記吐出ダクトは主ダクトからの調和空気を複数の噴出口
    から前記ミキシングダクト内へ噴出可能に連結されてお
    り、前記ミキシングダクトは前記吐出ダクトの噴出部近
    傍の低圧部に客室内空気を吸い込む吸引口を備えてお
    り、 前記ミキシングダクトの吸引口に、客室から吸引される
    空気量を調整する可変絞り手段を設置しており、車内の
    温度を検出して前記可変絞り手段を制御する絞り制御手
    段を設けたことを特徴とする車両用空調ダクト装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用空調ダクト装置に
    おいて、前記絞り制御手段は車内温度が設定値よりも高
    くなった時に、前記絞り手段を客室からの吸引空気量を
    減少させる制御を行うとを特徴とした車両用空調ダクト
    装置。
JP24592396A 1996-09-18 1996-09-18 車両用空調ダクト装置 Pending JPH1086821A (ja)

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JP24592396A JPH1086821A (ja) 1996-09-18 1996-09-18 車両用空調ダクト装置

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JPH1086821A true JPH1086821A (ja) 1998-04-07

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001199331A (ja) * 2000-01-18 2001-07-24 Kinki Sharyo Co Ltd 鉄道車両用frp内装材
CN102180179A (zh) * 2011-03-31 2011-09-14 青岛理工大学 一种高速列车用外接式变截面均匀送风系统
CN103158732A (zh) * 2011-12-15 2013-06-19 南车青岛四方机车车辆股份有限公司 高速动车组空调风道系统
CN103158733A (zh) * 2011-12-15 2013-06-19 南车青岛四方机车车辆股份有限公司 高速动车组用空调机组

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