JPH1086007A - 工作機械 - Google Patents
工作機械Info
- Publication number
- JPH1086007A JPH1086007A JP9195384A JP19538497A JPH1086007A JP H1086007 A JPH1086007 A JP H1086007A JP 9195384 A JP9195384 A JP 9195384A JP 19538497 A JP19538497 A JP 19538497A JP H1086007 A JPH1086007 A JP H1086007A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- switching
- sliding
- pull key
- machine tool
- speed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B25—HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
- B25F—COMBINATION OR MULTI-PURPOSE TOOLS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; DETAILS OR COMPONENTS OF PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS NOT PARTICULARLY RELATED TO THE OPERATIONS PERFORMED AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B25F5/00—Details or components of portable power-driven tools not particularly related to the operations performed and not otherwise provided for
- B25F5/001—Gearings, speed selectors, clutches or the like specially adapted for rotary tools
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Drilling And Boring (AREA)
- Structure Of Transmissions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 工作機械の所望の回転数若しくは変速段が自
動的に調整されるようにする。 【解決手段】 工作機械,特に手で導かれるかあるいは
定置に締め込まれる電動手持ち工作機械の切り替え変速
機(13)は切り替え機構(38)を有している。この
切り替え機構(38)は,回転工具(10)に取り付け
られていて作業スピンドル(12)の所望の作業回転数
を定める指標の機械的触測値を,変速機切り替え値に変
換して,作業スピンドル(12)の所望の回転数に所属
する切り替え変速機(13)の変速段が作業スピンドル
(12)に接続されるようにする。
動的に調整されるようにする。 【解決手段】 工作機械,特に手で導かれるかあるいは
定置に締め込まれる電動手持ち工作機械の切り替え変速
機(13)は切り替え機構(38)を有している。この
切り替え機構(38)は,回転工具(10)に取り付け
られていて作業スピンドル(12)の所望の作業回転数
を定める指標の機械的触測値を,変速機切り替え値に変
換して,作業スピンドル(12)の所望の回転数に所属
する切り替え変速機(13)の変速段が作業スピンドル
(12)に接続されるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,回転工具のための
工具チャックを有している作業スピンドルと,回転駆動
可能な駆動軸と,駆動軸と作業スピンドルとの間に配置
されている多段の切り替え変速機とを備え,切り替え変
速機は,駆動軸の回転を,その都度有効な変速段によっ
て定められる回転数比で,作業スピンドルに伝達する形
式の,工作機械,特に手で導かれるかあるいは定置に締
め込まれる電動手持ち工作機械に関する。
工具チャックを有している作業スピンドルと,回転駆動
可能な駆動軸と,駆動軸と作業スピンドルとの間に配置
されている多段の切り替え変速機とを備え,切り替え変
速機は,駆動軸の回転を,その都度有効な変速段によっ
て定められる回転数比で,作業スピンドルに伝達する形
式の,工作機械,特に手で導かれるかあるいは定置に締
め込まれる電動手持ち工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】回転工具のための,ある公知の手持ち工
作機械においては,工具指示書きによって,その回転工
具に指示された回転数を知ることができ,この回転数
は,回転数又は変速段の選択のための切り替えトグルに
よって手動で調整される。このような回転数指示は,特
に,ダイヤモンドドリルを有しているドリル工具におい
て見られる。
作機械においては,工具指示書きによって,その回転工
具に指示された回転数を知ることができ,この回転数
は,回転数又は変速段の選択のための切り替えトグルに
よって手動で調整される。このような回転数指示は,特
に,ダイヤモンドドリルを有しているドリル工具におい
て見られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は,所望
の回転数若しくは変速段が自動的に調整されるようにす
ることである。
の回転数若しくは変速段が自動的に調整されるようにす
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では,前述の形式の工作機械において,
切り替え変速機が切り替え機構を有しており,この切り
替え機構は,回転工具に取り付けられていて作業スピン
ドルの所望の作業回転数を定める指標の機械的触測値を
変速機切り替え値に変換して,作業スピンドルの所望の
回転数に所属する切り替え変速機の変速段が作業スピン
ドルに接続されるようにした。
に本発明の構成では,前述の形式の工作機械において,
切り替え変速機が切り替え機構を有しており,この切り
替え機構は,回転工具に取り付けられていて作業スピン
ドルの所望の作業回転数を定める指標の機械的触測値を
変速機切り替え値に変換して,作業スピンドルの所望の
回転数に所属する切り替え変速機の変速段が作業スピン
ドルに接続されるようにした。
【0005】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した工作機械の有
利な実施の形態は請求項2以下に記載したとおりであ
る。
利な実施の形態は請求項2以下に記載したとおりであ
る。
【0006】本発明の有利な1実施形態においては,そ
れぞれ1つの変速段に所属する複数の被駆動車が,隔て
リングをはさんで互いに並んで自由に回転するように,
作業スピンドル上に配置されており,これらの被駆動車
は作業スピンドルから半径方向に押し出し可能な引きキ
ーによって作業スピンドルと相対回転不能に連結可能で
ある。切り替え機構は,引きキーを備えていて中空の作
業スピンドル内にしゅう動可能に配置されている引きキ
ー受容体と,圧縮ばねとして構成された戻しばねとを有
しており,この戻しばねは,引きキー受容体を,やはり
中空の作業スピンドル内に同軸的に挿入されている触測
プランジャに,摩擦力結合で当て付ける。触測プランジ
ャは,工具チャックに工具が取り付けられていない場合
に,戻しばねのばね力で作業スピンドルに構成されてい
るストッパに支えられる。引きキー相互の配置及び被駆
動車相互の配置は次のように,すなわち,引きキー受容
体のしゅう動位置に応じて,その都度引きキーの1つ
が,被駆動車の内壁面の半径方向の1つの凹所と半径方
向に向き合うように,行われている。触測プランジャの
しゅう動位置は回転工具の指標ピンの長さによって定め
られ,したがって工具を工具チャックに装着すると,触
測プランジャが,引きキー受容体のしゅう動によって引
きキーと被駆動車との正しい軸方向相対位置を生ぜしめ
る規定された距離だけ,しゅう動せしめられる。
れぞれ1つの変速段に所属する複数の被駆動車が,隔て
リングをはさんで互いに並んで自由に回転するように,
作業スピンドル上に配置されており,これらの被駆動車
は作業スピンドルから半径方向に押し出し可能な引きキ
ーによって作業スピンドルと相対回転不能に連結可能で
ある。切り替え機構は,引きキーを備えていて中空の作
業スピンドル内にしゅう動可能に配置されている引きキ
ー受容体と,圧縮ばねとして構成された戻しばねとを有
しており,この戻しばねは,引きキー受容体を,やはり
中空の作業スピンドル内に同軸的に挿入されている触測
プランジャに,摩擦力結合で当て付ける。触測プランジ
ャは,工具チャックに工具が取り付けられていない場合
に,戻しばねのばね力で作業スピンドルに構成されてい
るストッパに支えられる。引きキー相互の配置及び被駆
動車相互の配置は次のように,すなわち,引きキー受容
体のしゅう動位置に応じて,その都度引きキーの1つ
が,被駆動車の内壁面の半径方向の1つの凹所と半径方
向に向き合うように,行われている。触測プランジャの
しゅう動位置は回転工具の指標ピンの長さによって定め
られ,したがって工具を工具チャックに装着すると,触
測プランジャが,引きキー受容体のしゅう動によって引
きキーと被駆動車との正しい軸方向相対位置を生ぜしめ
る規定された距離だけ,しゅう動せしめられる。
【0007】指標のない回転工具に対しては,本発明の
有利な1実施形態では,中間の回転数を有する1つの変
速段の被駆動車が作業スピンドルと連結される。このこ
とは,触測プランジャのためのストッパを中空の作業ス
ピンドル内に相応して配置しておくことによって,保証
される。この状態から,別の回転数又は変速段の選択を
切り替えトグルによって行うことができる。
有利な1実施形態では,中間の回転数を有する1つの変
速段の被駆動車が作業スピンドルと連結される。このこ
とは,触測プランジャのためのストッパを中空の作業ス
ピンドル内に相応して配置しておくことによって,保証
される。この状態から,別の回転数又は変速段の選択を
切り替えトグルによって行うことができる。
【0008】指標のない回転工具を工具チャックに装着
する場合に,簡単に回転数若しくは変速段を選択し得る
ようにするために,本発明の別の実施形態においては,
手動で回転数又は変速段を選択するための複数の切り替
え位置と,自動的に回転数を定めるための1つの切り替
え位置とを有している切り替えトグルが,手動で回転数
を選択する切り替え位置において,軸方向にしゅう動可
能な切り替え滑子と,作業スピンドル上でしゅう動可能
に配置されている切り替え部材とを介して,引きキー受
容体に連結されている。この連結は,自動的に回転数を
定める切り替え位置に切り替えトグルがある場合には,
再び解除されている。
する場合に,簡単に回転数若しくは変速段を選択し得る
ようにするために,本発明の別の実施形態においては,
手動で回転数又は変速段を選択するための複数の切り替
え位置と,自動的に回転数を定めるための1つの切り替
え位置とを有している切り替えトグルが,手動で回転数
を選択する切り替え位置において,軸方向にしゅう動可
能な切り替え滑子と,作業スピンドル上でしゅう動可能
に配置されている切り替え部材とを介して,引きキー受
容体に連結されている。この連結は,自動的に回転数を
定める切り替え位置に切り替えトグルがある場合には,
再び解除されている。
【0009】回転数指標を有する回転工具を装着する場
合においても,自動的な回転数調整とは異なって,回転
数を手動で修正し得るようにするために,本発明の有利
な1実施形態では,切り替え機構が,中空の作業スピン
ドル内で触測プランジャと引きキー受容体との間を軸方
向にしゅう動可能に位置している連結部材と,触測プラ
ンジャとこの連結部材との間に支えられている圧縮ばね
として構成された遮断ばねとを有しており,この遮断ば
ねの初ばね力は戻しばねの初ばね力よりも著しく大き
い。切り替えトグルは,第2の軸方向にしゅう動可能な
切り替え滑子と,第2の切り替え部材とを介して,該連
結部材と次のように,すなわち,手動の回転数前選択の
ための切り替えトグルの切り替え位置において,該連結
部材が遮断ばねの圧縮によって,触測プランジャによっ
て遮断ばね及び連結部材を介して生ぜしめられた引きキ
ー受容体のしゅう動位置を再び解消するように,連結さ
れている。
合においても,自動的な回転数調整とは異なって,回転
数を手動で修正し得るようにするために,本発明の有利
な1実施形態では,切り替え機構が,中空の作業スピン
ドル内で触測プランジャと引きキー受容体との間を軸方
向にしゅう動可能に位置している連結部材と,触測プラ
ンジャとこの連結部材との間に支えられている圧縮ばね
として構成された遮断ばねとを有しており,この遮断ば
ねの初ばね力は戻しばねの初ばね力よりも著しく大き
い。切り替えトグルは,第2の軸方向にしゅう動可能な
切り替え滑子と,第2の切り替え部材とを介して,該連
結部材と次のように,すなわち,手動の回転数前選択の
ための切り替えトグルの切り替え位置において,該連結
部材が遮断ばねの圧縮によって,触測プランジャによっ
て遮断ばね及び連結部材を介して生ぜしめられた引きキ
ー受容体のしゅう動位置を再び解消するように,連結さ
れている。
【0010】
【実施例】以下においては,図面に示した実施例に基づ
いて本発明の構成を具体的に説明する。
いて本発明の構成を具体的に説明する。
【0011】図1において縦断面で示した,この場合ド
リルとして構成されている回転工具10のための電動手
持ち工作機械は,機械ケーシング11内で回転可能に支
承されている作業スピンドル12を有しており,この作
業スピンドル12は3段の切り替え変速機13を介し
て,ここでは図示していない電気モータの駆動軸14に
よって駆動される。作業スピンドル12は,機械ケーシ
ング11から突出しているその端部に,回転工具10の
ための工具チャック15を相対回転不能に保持してお
り,この工具チャック15は,回転工具10の内ねじ山
17を備えた中空のシャフト101をねじはめるための
ねじ山区分16を有している。
リルとして構成されている回転工具10のための電動手
持ち工作機械は,機械ケーシング11内で回転可能に支
承されている作業スピンドル12を有しており,この作
業スピンドル12は3段の切り替え変速機13を介し
て,ここでは図示していない電気モータの駆動軸14に
よって駆動される。作業スピンドル12は,機械ケーシ
ング11から突出しているその端部に,回転工具10の
ための工具チャック15を相対回転不能に保持してお
り,この工具チャック15は,回転工具10の内ねじ山
17を備えた中空のシャフト101をねじはめるための
ねじ山区分16を有している。
【0012】切り替え変速機13はそれぞれ1つの変速
段に所属する3つの被駆動車18・19・20を有して
おり,これらの被駆動車18・19・20は歯車として
構成されていて,隔てリング21・22・23・24を
はさんで自由に回転するように作業スピンドル12上に
配置されている。外側の被駆動車18・20の端面に接
触している両方の外側の隔てリング21及び24は,ス
ナップリング25及び26によって作業スピンドル12
上での軸方向しゅう動を阻止されている。被駆動車18
は,最小の回転数を作業スピンドル12に供給する変速
段(第1変速段)の構成部材であり,被駆動車20は,
最大の回転数を作業スピンドル12に生ぜしめる変速段
(第3変速段)に所属している。被駆動車19は中間の
回転数を有する変速段(第2変速段)に所属している。
被駆動車18・19・20は歯車18a・19a・20
aとかみ合っており,これらの歯車18a・19a・2
0aは駆動軸14によって回転駆動可能である。その都
度被駆動車18・19・20の1つは,2つの引きキー
27・28の1つを介して作業スピンドル12と相対回
転不能に結合することができ,この被駆動車は作業スピ
ンドル12を回転せしめるのに対し,残りのやはり駆動
軸14によって駆動される被駆動車は自由に作業スピン
ドル12上で回転する。
段に所属する3つの被駆動車18・19・20を有して
おり,これらの被駆動車18・19・20は歯車として
構成されていて,隔てリング21・22・23・24を
はさんで自由に回転するように作業スピンドル12上に
配置されている。外側の被駆動車18・20の端面に接
触している両方の外側の隔てリング21及び24は,ス
ナップリング25及び26によって作業スピンドル12
上での軸方向しゅう動を阻止されている。被駆動車18
は,最小の回転数を作業スピンドル12に供給する変速
段(第1変速段)の構成部材であり,被駆動車20は,
最大の回転数を作業スピンドル12に生ぜしめる変速段
(第3変速段)に所属している。被駆動車19は中間の
回転数を有する変速段(第2変速段)に所属している。
被駆動車18・19・20は歯車18a・19a・20
aとかみ合っており,これらの歯車18a・19a・2
0aは駆動軸14によって回転駆動可能である。その都
度被駆動車18・19・20の1つは,2つの引きキー
27・28の1つを介して作業スピンドル12と相対回
転不能に結合することができ,この被駆動車は作業スピ
ンドル12を回転せしめるのに対し,残りのやはり駆動
軸14によって駆動される被駆動車は自由に作業スピン
ドル12上で回転する。
【0013】その都度作業スピンドル12と連結せしめ
られる被駆動車18又は19又は20の選択は引きキー
受容体29を介して行われ,この引きキー受容体29は
軸方向にしゅう動可能に中空の作業スピンドル12内に
挿入されていて,2つのポケット30・31を有してい
る。各ポケット30又は31内には1つの引きキー27
又は28と1つの押し出しばね32又は33が挿入され
ている。押し出しばね32又は33は引きキー27又は
28とポケット32又は33の底との間に支えられてい
て,引きキー27又は28を半径方向で外方に向かって
押している。各被駆動車18又は18又は20の内周壁
には1つの凹所34又は35又は36が形成されてお
り,この凹所34又は35又は36内に,引きキー27
又は28がその都度の凹所34又は35又は36と半径
方向で向き合うと直ちに,引きキー27又は28が押し
出しばね32又は33のばね力ではまり込む。引きキー
27又は28がその都度の凹所34又は35又は36と
半径方向で向き合わない場合には,引きキー27又は2
8は押し出しばね32又は33によって隔てリング21
又は22又は23に押し付けられる。この場合,引きキ
ー27・28の頭端部には斜面部が形成されていて,凹
所34・35・36からの引きキー27・28の引き出
し及び隔てリング21・22・23の半径方向内側への
引きキー27・28の軸方向の押し込みを可能にしてい
る。引きキー受容体29のしゅう動範囲にわたって,中
空の作業スピンドル12のスピンドル壁に軸方向スリッ
ト37が形成されており,この軸方向スリット37は,
引きキー27・28を隔てリング21・22・23・2
4及び被駆動車18・18・20に向かって半径方向に
通過させる。
られる被駆動車18又は19又は20の選択は引きキー
受容体29を介して行われ,この引きキー受容体29は
軸方向にしゅう動可能に中空の作業スピンドル12内に
挿入されていて,2つのポケット30・31を有してい
る。各ポケット30又は31内には1つの引きキー27
又は28と1つの押し出しばね32又は33が挿入され
ている。押し出しばね32又は33は引きキー27又は
28とポケット32又は33の底との間に支えられてい
て,引きキー27又は28を半径方向で外方に向かって
押している。各被駆動車18又は18又は20の内周壁
には1つの凹所34又は35又は36が形成されてお
り,この凹所34又は35又は36内に,引きキー27
又は28がその都度の凹所34又は35又は36と半径
方向で向き合うと直ちに,引きキー27又は28が押し
出しばね32又は33のばね力ではまり込む。引きキー
27又は28がその都度の凹所34又は35又は36と
半径方向で向き合わない場合には,引きキー27又は2
8は押し出しばね32又は33によって隔てリング21
又は22又は23に押し付けられる。この場合,引きキ
ー27・28の頭端部には斜面部が形成されていて,凹
所34・35・36からの引きキー27・28の引き出
し及び隔てリング21・22・23の半径方向内側への
引きキー27・28の軸方向の押し込みを可能にしてい
る。引きキー受容体29のしゅう動範囲にわたって,中
空の作業スピンドル12のスピンドル壁に軸方向スリッ
ト37が形成されており,この軸方向スリット37は,
引きキー27・28を隔てリング21・22・23・2
4及び被駆動車18・18・20に向かって半径方向に
通過させる。
【0014】引きキー27・28を有する引きキー受容
体29は切り替え機構38の構成部材であり,この切り
替え機構38にはなお,圧縮ばねとして構成された戻し
ばね39と,連結部材40と,圧縮ばねとして構成され
た遮断ばね41と,手動による回転数前選択のための切
り替え装置42とが所属している。切り替え機構38に
は更に触測プランジャ43が所属しており,この触測プ
ランジャ43はやはりしゅう動可能に中空の作業スピン
ドル12内に挿入されていて,作業スピンドル12と一
緒に工具チャック15内に同軸的に突入している。
体29は切り替え機構38の構成部材であり,この切り
替え機構38にはなお,圧縮ばねとして構成された戻し
ばね39と,連結部材40と,圧縮ばねとして構成され
た遮断ばね41と,手動による回転数前選択のための切
り替え装置42とが所属している。切り替え機構38に
は更に触測プランジャ43が所属しており,この触測プ
ランジャ43はやはりしゅう動可能に中空の作業スピン
ドル12内に挿入されていて,作業スピンドル12と一
緒に工具チャック15内に同軸的に突入している。
【0015】戻しばね39の初ばね力よりも著しく大き
な初ばね力を有している遮断ばね41は,触測プランジ
ャ43の,工具チャック15とは逆の側の端面と,引き
キー受容部29の一方の端面に接触している連結部材4
0との間に支えられている。引きキー受容部29の他方
の端面には戻しばね39が支えられており,戻しばね3
9の初ばね力は,作業スピンドル12の内ねじ山孔内に
ねじ込まれた調節ねじ44によって調節可能である。
な初ばね力を有している遮断ばね41は,触測プランジ
ャ43の,工具チャック15とは逆の側の端面と,引き
キー受容部29の一方の端面に接触している連結部材4
0との間に支えられている。引きキー受容部29の他方
の端面には戻しばね39が支えられており,戻しばね3
9の初ばね力は,作業スピンドル12の内ねじ山孔内に
ねじ込まれた調節ねじ44によって調節可能である。
【0016】工具チャック15に回転工具が装着されて
いない場合,触測プランジャ43は,引きキー受容体2
9と連結部材40と遮断ばね41とを介して触測プラン
ジャ43に作用する戻しばね39によって,作業スピン
ドル12のストッパ45に支えられ,このストッパ45
はこの場合中空の作業スピンドル12の内部の環状肩に
よって形成されている。このストッパ45は作業スピン
ドル12内で空間的に次のように,すなわち,触測プラ
ンジャ43がストッパ45に接触した場合に,後方の引
きキー28が中間の変速段(第2変速段)の被駆動車1
9と半径方向に向き合って,押し出しばね33によって
凹所35内に押し込まれ,被駆動車19が作業スピンド
ル12と相対回転不能に結合されるように,配置されて
いる。
いない場合,触測プランジャ43は,引きキー受容体2
9と連結部材40と遮断ばね41とを介して触測プラン
ジャ43に作用する戻しばね39によって,作業スピン
ドル12のストッパ45に支えられ,このストッパ45
はこの場合中空の作業スピンドル12の内部の環状肩に
よって形成されている。このストッパ45は作業スピン
ドル12内で空間的に次のように,すなわち,触測プラ
ンジャ43がストッパ45に接触した場合に,後方の引
きキー28が中間の変速段(第2変速段)の被駆動車1
9と半径方向に向き合って,押し出しばね33によって
凹所35内に押し込まれ,被駆動車19が作業スピンド
ル12と相対回転不能に結合されるように,配置されて
いる。
【0017】特定の回転工具10に対しては,申し分の
ない加工結果を得るために,守らなければならない作業
回転数又は回転数範囲が規定される。例えば,3段の変
速機を有する手持ち工作機械に対して,ドリルは3つの
直径範囲に区分される。
ない加工結果を得るために,守らなければならない作業
回転数又は回転数範囲が規定される。例えば,3段の変
速機を有する手持ち工作機械に対して,ドリルは3つの
直径範囲に区分される。
【0018】小さな直径を有するドリルは第3変速段,
つまり最大の回転数で運転する。これに対し大きな直径
を有するドリルは第1変速段,つまり最小の回転数で運
転する。中間の直径を有するドリルに対しては第2変速
段が定められている。
つまり最大の回転数で運転する。これに対し大きな直径
を有するドリルは第1変速段,つまり最小の回転数で運
転する。中間の直径を有するドリルに対しては第2変速
段が定められている。
【0019】したがって,小さい直径及び大きい直径を
有する回転工具10は,手持ち工作機械に規定の回転数
を明らかにする指標ピン46(図2)を備えている。す
なわち小さい直径のドリルは長い指標ピン46を有し,
大きな直径のドリルは図2に示すように短い指標ピン4
6を有している。中間の直径のドリルは指標ピンを有し
ていない。
有する回転工具10は,手持ち工作機械に規定の回転数
を明らかにする指標ピン46(図2)を備えている。す
なわち小さい直径のドリルは長い指標ピン46を有し,
大きな直径のドリルは図2に示すように短い指標ピン4
6を有している。中間の直径のドリルは指標ピンを有し
ていない。
【0020】回転工具10を工具チャック15に装着す
る際に,指標ピン46は端面側から中空の作業スピンド
ル12内に突入し,その長さに応じて触測プランジャ4
3をしゅう動させる。これによって触測プランジャ43
が占めるしゅう動位置は切り替え機構38に伝達され,
切り替え機構38はこの触測プランジャ43のしゅう動
位置を変換して,回転工具10の所望の作業回転数を供
給する変速段が作業スピンドル12に接続されるように
する。要するに,手持ち工作機械の第1変速段で駆動し
ようとする図2に示した短い指標ピン46を有する回転
工具10を工具チャック15に装着すると,指標ピン4
6が触測プランジャ43を指標ピン46の長さだけしゅ
う動させる。触測プランジャ43のこのしゅう動は固い
遮断ばね41と連結部材40とを介して引きキー受容体
29に伝達され,引きキー受容体29は戻しばね39を
圧縮しながらしゅう動して,後方の引きキー28が被駆
動車19の凹所35から出て,隔てリング23の内側に
しゅう動せしめられるのに対し,前方の引きキー27は
第1変速段のための被駆動車18の凹所34と半径方向
で向き合い,押し出しばね32によって被駆動車18の
凹所34内にはめ込まれ,これによって被駆動車18が
作業スピンドル12と回転不能に連結される。これに対
し,第3変速段で駆動しようとする長い指標ピン46を
有する小さな直径の回転工具10(図示せず)を工具チ
ャック15に装着すると,長い指標ピン46によって引
きキー受容体29が大きくしゅう動せしめられ,後方の
引きキー28が第3変速段のための被駆動車20の凹所
36と半径方向で向き合い,この被駆動車20を作業ス
ピンドル12と連結する。この,触測プランジャ43に
よって生ぜしめられる引きキー受容体29のしゅう動の
際に,遮断ばね41は固い状態のままにとどまり,圧縮
されることはない。なぜなら,遮断ばね41の初ばね力
は戻しばね39の初ばね力よりも著しく大きいからであ
る。図1においては,工具チャック15に,手持ち工作
機械の第2変速段で駆動するように規定された中間の直
径を有する回転工具10が装着されている。この回転工
具10は指標ピンを有しておらず,したがって触測プラ
ンジャ43は回転工具10によって何の影響も受けず,
工具チャック15に回転工具が装着されていない状態の
基本位置を維持する。この基本位置においては,図1に
示すように,第2変速段のための被駆動車19が作業ス
ピンドル12と連結されている。
る際に,指標ピン46は端面側から中空の作業スピンド
ル12内に突入し,その長さに応じて触測プランジャ4
3をしゅう動させる。これによって触測プランジャ43
が占めるしゅう動位置は切り替え機構38に伝達され,
切り替え機構38はこの触測プランジャ43のしゅう動
位置を変換して,回転工具10の所望の作業回転数を供
給する変速段が作業スピンドル12に接続されるように
する。要するに,手持ち工作機械の第1変速段で駆動し
ようとする図2に示した短い指標ピン46を有する回転
工具10を工具チャック15に装着すると,指標ピン4
6が触測プランジャ43を指標ピン46の長さだけしゅ
う動させる。触測プランジャ43のこのしゅう動は固い
遮断ばね41と連結部材40とを介して引きキー受容体
29に伝達され,引きキー受容体29は戻しばね39を
圧縮しながらしゅう動して,後方の引きキー28が被駆
動車19の凹所35から出て,隔てリング23の内側に
しゅう動せしめられるのに対し,前方の引きキー27は
第1変速段のための被駆動車18の凹所34と半径方向
で向き合い,押し出しばね32によって被駆動車18の
凹所34内にはめ込まれ,これによって被駆動車18が
作業スピンドル12と回転不能に連結される。これに対
し,第3変速段で駆動しようとする長い指標ピン46を
有する小さな直径の回転工具10(図示せず)を工具チ
ャック15に装着すると,長い指標ピン46によって引
きキー受容体29が大きくしゅう動せしめられ,後方の
引きキー28が第3変速段のための被駆動車20の凹所
36と半径方向で向き合い,この被駆動車20を作業ス
ピンドル12と連結する。この,触測プランジャ43に
よって生ぜしめられる引きキー受容体29のしゅう動の
際に,遮断ばね41は固い状態のままにとどまり,圧縮
されることはない。なぜなら,遮断ばね41の初ばね力
は戻しばね39の初ばね力よりも著しく大きいからであ
る。図1においては,工具チャック15に,手持ち工作
機械の第2変速段で駆動するように規定された中間の直
径を有する回転工具10が装着されている。この回転工
具10は指標ピンを有しておらず,したがって触測プラ
ンジャ43は回転工具10によって何の影響も受けず,
工具チャック15に回転工具が装着されていない状態の
基本位置を維持する。この基本位置においては,図1に
示すように,第2変速段のための被駆動車19が作業ス
ピンドル12と連結されている。
【0021】指標のない回転工具の場合に手持ち工作機
械の回転数を手動で調節し得るようにするために,ある
いは,回転工具10によって変速段が自動的に調節され
ている場合に手持ち工作機械の回転数を特別な希望によ
って変化させ得るようにするために,機械ケーシング1
1に図3に示すような切り替えトグル47が設けられて
いる。この切り替えトグル47は切り替え軸48(図4
〜図7)に回動不能に取り付けられていて,変速段又は
回転数を自動的に規定するための1つの切り替え位置
「A」と,変速段又は回転数を手動で選択するための3
つの切り替え位置「2」・「1」及び「3」とを有して
おり,切り替え位置「2」・「1」及び「3」において
は切り替えトグル47は既に述べた切り替え装置42を
介して切り替え機構38と連結されている。この連結
は,切り替え位置「A」においては解除されている。
械の回転数を手動で調節し得るようにするために,ある
いは,回転工具10によって変速段が自動的に調節され
ている場合に手持ち工作機械の回転数を特別な希望によ
って変化させ得るようにするために,機械ケーシング1
1に図3に示すような切り替えトグル47が設けられて
いる。この切り替えトグル47は切り替え軸48(図4
〜図7)に回動不能に取り付けられていて,変速段又は
回転数を自動的に規定するための1つの切り替え位置
「A」と,変速段又は回転数を手動で選択するための3
つの切り替え位置「2」・「1」及び「3」とを有して
おり,切り替え位置「2」・「1」及び「3」において
は切り替えトグル47は既に述べた切り替え装置42を
介して切り替え機構38と連結されている。この連結
は,切り替え位置「A」においては解除されている。
【0022】詳細に述べると,図4において側面図及び
平面図で示した切り替え装置42は機械ケーシング11
内で作業スピンドル12に対して平行にしゅう動可能な
2つの切り替え滑子51・52と,作業スピンドル12
上で軸方向にしゅう動可能な2つの切り替え部材53・
54とを有している。切り替え部材53はかん合ピン5
5を介して引きキー受容体29と固く結合されており,
切り替え部材54はかん合ピン56を介して連結部材4
0と固く結合されている。両方のかん合ピン55・56
はそれぞれ,作業スピンドル12の直径方向の2つの軸
方向スリット57・58及び59・60を貫通してい
る。軸方向スリット57・58及び59・60の長さは
変速段切り替えのための引きキー受容体29の最大のし
ゅう動距離よりも幾分か大きい。
平面図で示した切り替え装置42は機械ケーシング11
内で作業スピンドル12に対して平行にしゅう動可能な
2つの切り替え滑子51・52と,作業スピンドル12
上で軸方向にしゅう動可能な2つの切り替え部材53・
54とを有している。切り替え部材53はかん合ピン5
5を介して引きキー受容体29と固く結合されており,
切り替え部材54はかん合ピン56を介して連結部材4
0と固く結合されている。両方のかん合ピン55・56
はそれぞれ,作業スピンドル12の直径方向の2つの軸
方向スリット57・58及び59・60を貫通してい
る。軸方向スリット57・58及び59・60の長さは
変速段切り替えのための引きキー受容体29の最大のし
ゅう動距離よりも幾分か大きい。
【0023】各切り替え滑子51・52はしゅう動プレ
ート511・521を有しており,これらのしゅう動プ
レート511・521はそれぞれ,切り欠かれた1つの
滑子窓512・522と,直角に突出している1つの切
り替えフォーク513・523とを有している。両方の
しゅう動プレート511・521は遊びをもって互いに
重ね合わされて平行に案内されており,それらの切り替
えフォーク513・523はしゅう動プレート511・
521の互いに逆の側に位置している。
ート511・521を有しており,これらのしゅう動プ
レート511・521はそれぞれ,切り欠かれた1つの
滑子窓512・522と,直角に突出している1つの切
り替えフォーク513・523とを有している。両方の
しゅう動プレート511・521は遊びをもって互いに
重ね合わされて平行に案内されており,それらの切り替
えフォーク513・523はしゅう動プレート511・
521の互いに逆の側に位置している。
【0024】切り替え軸48には2つの切り替えカム4
9・50が90゜の円周角度だけ互いにずらされて取り
付けられている。この場合切り替えカム49・50は切
り替え軸48から半径方向に突出しており,切り替えカ
ム49は滑子窓512の平面内に位置しており,切り替
えカム50は滑子窓522の平面内に位置している。切
り替え滑子51・52をしゅう動させるために,切り替
えカム49・50は,切り替え滑子51・52のしゅう
動方向に対して横方向に向いた滑子窓512・522の
仕切り縁に作用する。
9・50が90゜の円周角度だけ互いにずらされて取り
付けられている。この場合切り替えカム49・50は切
り替え軸48から半径方向に突出しており,切り替えカ
ム49は滑子窓512の平面内に位置しており,切り替
えカム50は滑子窓522の平面内に位置している。切
り替え滑子51・52をしゅう動させるために,切り替
えカム49・50は,切り替え滑子51・52のしゅう
動方向に対して横方向に向いた滑子窓512・522の
仕切り縁に作用する。
【0025】図1に示すように,切り替えフォーク51
3・523は作業スピンドル12を挟んでおり,その際
切り替え滑子51の切り替えフォーク513は引きキー
受容体29と結合された切り替え部材53の側方に位置
しており,切り替え滑子52の切り替えフォーク523
は連結部材と固く結合された切り替え部材54の側方に
位置している。切り替え滑子51がしゅう動せしめられ
ると,切り替えフォーク513が切り替え部材53ひい
ては引きキー受容体29を図1において右に向かってし
ゅう動させ,その際戻しばね39が圧縮される。切り替
え滑子52がしゅう動せしめられると,その切り替えフ
ォーク523が切り替え部材54ひいては連結部材40
を図1において左に向かってしゅう動させ,その際遮断
ばね41が圧縮される。
3・523は作業スピンドル12を挟んでおり,その際
切り替え滑子51の切り替えフォーク513は引きキー
受容体29と結合された切り替え部材53の側方に位置
しており,切り替え滑子52の切り替えフォーク523
は連結部材と固く結合された切り替え部材54の側方に
位置している。切り替え滑子51がしゅう動せしめられ
ると,切り替えフォーク513が切り替え部材53ひい
ては引きキー受容体29を図1において右に向かってし
ゅう動させ,その際戻しばね39が圧縮される。切り替
え滑子52がしゅう動せしめられると,その切り替えフ
ォーク523が切り替え部材54ひいては連結部材40
を図1において左に向かってしゅう動させ,その際遮断
ばね41が圧縮される。
【0026】切り替えトグル47が切り替え位置「A」
にある場合,切り替え装置42は図4に示した位置を占
め,切り替え滑子51の滑子窓512の図4において右
側の横縁は切り替えカム49に接触しており,切り替え
滑子52の滑子窓522の左側の横縁は切り替えカム5
0に接触している。切り替えフォーク513・523は
図1に示した位置を占めている。切り替え装置42によ
る切り替え機構38への切り替えトグル47の連結は解
除されている。触測プランジャ43は,工具チャック1
5に装着されている回転工具10の指標ピン46の長さ
に応じて,引きキー受容体29をしゅう動させ,引きキ
ー27が被駆動車18の凹所34内にはまり込むか,あ
るいは,引きキー28が被駆動車20の凹所36内には
まり込むようにすることができる。この場合一緒に動か
される切り替え部材53・54は切り替えフォーク51
3・523とは接触しない。
にある場合,切り替え装置42は図4に示した位置を占
め,切り替え滑子51の滑子窓512の図4において右
側の横縁は切り替えカム49に接触しており,切り替え
滑子52の滑子窓522の左側の横縁は切り替えカム5
0に接触している。切り替えフォーク513・523は
図1に示した位置を占めている。切り替え装置42によ
る切り替え機構38への切り替えトグル47の連結は解
除されている。触測プランジャ43は,工具チャック1
5に装着されている回転工具10の指標ピン46の長さ
に応じて,引きキー受容体29をしゅう動させ,引きキ
ー27が被駆動車18の凹所34内にはまり込むか,あ
るいは,引きキー28が被駆動車20の凹所36内には
まり込むようにすることができる。この場合一緒に動か
される切り替え部材53・54は切り替えフォーク51
3・523とは接触しない。
【0027】図5においては,切り替えトグル47が回
転数を手動で第2変速段に調整するための切り替え位置
「2」にある場合の,切り替え装置42の状態が示され
ている。切り替えカム50を介して,切り替え滑子52
は切り替えカム50の半径方向長さだけ,左に向かって
しゅう動せしめられている。これによって切り替えフォ
ーク523は切り替え部材54に接触して,連結部材4
0が図1で見て右に向かってしゅう動することを阻止し
ている。したがって図1に示すように手持ち工作機械の
第2変速段が接続されている。触測プランジャ43によ
って引きキー受容体29をしゅう動させることは不可能
である。
転数を手動で第2変速段に調整するための切り替え位置
「2」にある場合の,切り替え装置42の状態が示され
ている。切り替えカム50を介して,切り替え滑子52
は切り替えカム50の半径方向長さだけ,左に向かって
しゅう動せしめられている。これによって切り替えフォ
ーク523は切り替え部材54に接触して,連結部材4
0が図1で見て右に向かってしゅう動することを阻止し
ている。したがって図1に示すように手持ち工作機械の
第2変速段が接続されている。触測プランジャ43によ
って引きキー受容体29をしゅう動させることは不可能
である。
【0028】切り替えトグル47をその切り替え位置
「1」に回すと,切り替え装置42は図6に示した状態
になる。切り替えカム49は切り替え滑子51を右に向
かってしゅう動させており,これによって切り替えフォ
ーク513は,戻しばね39を圧縮しながら,切り替え
部材53を図1において右に向かってしゅう動させ,引
きキー27が被駆動車18の凹所34内にはまり込むと
同時に,引きキー28が被駆動車19の凹所35から引
き出される。切り替え滑子52は遮断ばね41によって
連結部材40,切り替え部材54及び切り替えフォーク
523を介してその滑子窓522を切り替えカム50に
押し付けられるので,切り替え滑子52は切り替えカム
50の旋回運動に追従し,図6で見て右に向かって幾分
かしゅう動する。
「1」に回すと,切り替え装置42は図6に示した状態
になる。切り替えカム49は切り替え滑子51を右に向
かってしゅう動させており,これによって切り替えフォ
ーク513は,戻しばね39を圧縮しながら,切り替え
部材53を図1において右に向かってしゅう動させ,引
きキー27が被駆動車18の凹所34内にはまり込むと
同時に,引きキー28が被駆動車19の凹所35から引
き出される。切り替え滑子52は遮断ばね41によって
連結部材40,切り替え部材54及び切り替えフォーク
523を介してその滑子窓522を切り替えカム50に
押し付けられるので,切り替え滑子52は切り替えカム
50の旋回運動に追従し,図6で見て右に向かって幾分
かしゅう動する。
【0029】次に切り替えトグル47がその切り替え位
置「3」に回されると,切り替え装置42は図7に示し
た状態になる。切り替えカム49は滑子窓512を介し
て切り替え滑子51をしゅう動させ,切り替え滑子51
自体は切り替えフォーク513を介して切り替え部材5
3をしゅう動させ,切り替え部材53はかん合ピン55
を介して引きキー受容体29を次のような距離だけ,す
なわち後方の引きキー28が被駆動車20の凹所36内
にはまり込んで,これによって手持ち工作機械の第3変
速段が接続されるような距離だけ,しゅう動させる。切
り替え滑子52は依然として遮断ばね41によって切り
替えカム50に圧着されているので,切り替え滑子52
は切り替えカム50の旋回運動に追従し,図7で見て右
に向かって更にしゅう動する。連結部材40と固く結合
されている切り替え部材54は図1において破線で示し
た位置を占める。
置「3」に回されると,切り替え装置42は図7に示し
た状態になる。切り替えカム49は滑子窓512を介し
て切り替え滑子51をしゅう動させ,切り替え滑子51
自体は切り替えフォーク513を介して切り替え部材5
3をしゅう動させ,切り替え部材53はかん合ピン55
を介して引きキー受容体29を次のような距離だけ,す
なわち後方の引きキー28が被駆動車20の凹所36内
にはまり込んで,これによって手持ち工作機械の第3変
速段が接続されるような距離だけ,しゅう動させる。切
り替え滑子52は依然として遮断ばね41によって切り
替えカム50に圧着されているので,切り替え滑子52
は切り替えカム50の旋回運動に追従し,図7で見て右
に向かって更にしゅう動する。連結部材40と固く結合
されている切り替え部材54は図1において破線で示し
た位置を占める。
【0030】切り替えトグル47は,回転工具10の指
標ピン46によって回転数を自動的に調節する場合に,
回転数又は変速段の修正を行うためにも利用することが
できる。
標ピン46によって回転数を自動的に調節する場合に,
回転数又は変速段の修正を行うためにも利用することが
できる。
【0031】例えば,長い指標ピン46が手持ち工作機
械の第3変速段を定めるような回転工具10が工具チャ
ック15に装着されている場合,既に述べたように,指
標ピン46によって触測プランジャ43と,触測プラン
ジャ43を介して引きキー受容体29とがしゅう動せし
められていて,後方の引きキー28が第3変速段のため
の被駆動車20の凹所36内にはまり込んでいる。この
場合例えば切り替えトグル47を第2変速段のための切
り替え位置「2」に回すと,切り替えカム49・50は
図5に示した位置を占める。これによって切り替えカム
50は切り替え滑子52を,また切り替え滑子52の切
り替えフォーク523は切り替え部材54を介して切り
替え部材40を,遮断ばね41の力に抗して図1で見て
左に向かって,しゅう動させ,したがって,連結部材4
0と引きキー受容体29との間には,引きキー受容体2
9のしゅう動のための自由空間が形成される。これによ
って戻しばね39は引きキー受容体29を次のように,
すなわち,後方の引きキー28が被駆動車20の凹所3
6から出て,被駆動車19の凹所35と半径方向に向き
合い,この被駆動車19を作業スピンドル12と相対回
転不能に連結するように,しゅう動させることができ
る。
械の第3変速段を定めるような回転工具10が工具チャ
ック15に装着されている場合,既に述べたように,指
標ピン46によって触測プランジャ43と,触測プラン
ジャ43を介して引きキー受容体29とがしゅう動せし
められていて,後方の引きキー28が第3変速段のため
の被駆動車20の凹所36内にはまり込んでいる。この
場合例えば切り替えトグル47を第2変速段のための切
り替え位置「2」に回すと,切り替えカム49・50は
図5に示した位置を占める。これによって切り替えカム
50は切り替え滑子52を,また切り替え滑子52の切
り替えフォーク523は切り替え部材54を介して切り
替え部材40を,遮断ばね41の力に抗して図1で見て
左に向かって,しゅう動させ,したがって,連結部材4
0と引きキー受容体29との間には,引きキー受容体2
9のしゅう動のための自由空間が形成される。これによ
って戻しばね39は引きキー受容体29を次のように,
すなわち,後方の引きキー28が被駆動車20の凹所3
6から出て,被駆動車19の凹所35と半径方向に向き
合い,この被駆動車19を作業スピンドル12と相対回
転不能に連結するように,しゅう動させることができ
る。
【0032】また,例えば手持ち工作機械の第1変速段
を前選択する短い指標ピン46を有する図2の回転工具
10が工具チャック15に装着されていて,切り替えト
グル47がその切り替え位置「A」から切り替え位置
「2」に回された場合にも,相応する調節過程が行われ
る。
を前選択する短い指標ピン46を有する図2の回転工具
10が工具チャック15に装着されていて,切り替えト
グル47がその切り替え位置「A」から切り替え位置
「2」に回された場合にも,相応する調節過程が行われ
る。
【0033】
【発明の効果】以上説明した構成によって,本発明によ
れば次のような効果が得られる。すなわち,有利には作
業スピンドル中心に配置された触測プランジャによっ
て,回転数の前選択のために回転工具に取り付けられて
いる指標が,回転工具を工具チャックに装着する際に自
動的に触測され,切り替え機構によって,触測プランジ
ャの触測位置に関連して,所属の回転数を作業スピンド
ルに供給する変速段が自動的に接続される。したがって
操作員が,回転工具のための指示回転数を例えば操作マ
ニュアルで調べて,工作機械を相応して調整する必要は
もはやない。各回転工具は確実に必要な回転数で駆動さ
れ,間違った変速段選択による回転数調整誤差は生じな
い。
れば次のような効果が得られる。すなわち,有利には作
業スピンドル中心に配置された触測プランジャによっ
て,回転数の前選択のために回転工具に取り付けられて
いる指標が,回転工具を工具チャックに装着する際に自
動的に触測され,切り替え機構によって,触測プランジ
ャの触測位置に関連して,所属の回転数を作業スピンド
ルに供給する変速段が自動的に接続される。したがって
操作員が,回転工具のための指示回転数を例えば操作マ
ニュアルで調べて,工作機械を相応して調整する必要は
もはやない。各回転工具は確実に必要な回転数で駆動さ
れ,間違った変速段選択による回転数調整誤差は生じな
い。
【図1】ドリル工具を装着した電動手持ち工作機械の部
分的縦断面図である。
分的縦断面図である。
【図2】回転数指標ピンを有するドリル工具の縦断面図
である。
である。
【図3】図1の手持ち工作機械において回転数前選択を
行うための切り替えトグルの平面図である。
行うための切り替えトグルの平面図である。
【図4】手動で回転数前選択を行うための,図3の切り
替えトグルと連結された切り替え機構の,切り替えトグ
ルが第1の切り替え位置にある場合の,側面図(上方)
及び平面図(下方)である。
替えトグルと連結された切り替え機構の,切り替えトグ
ルが第1の切り替え位置にある場合の,側面図(上方)
及び平面図(下方)である。
【図5】手動で回転数前選択を行うための,図3の切り
替えトグルと連結された切り替え機構の,切り替えトグ
ルが第2の切り替え位置にある場合の,側面図(上方)
及び平面図(下方)である。
替えトグルと連結された切り替え機構の,切り替えトグ
ルが第2の切り替え位置にある場合の,側面図(上方)
及び平面図(下方)である。
【図6】手動で回転数前選択を行うための,図3の切り
替えトグルと連結された切り替え機構の,切り替えトグ
ルが第3の切り替え位置にある場合の,側面図(上方)
及び平面図(下方)である。
替えトグルと連結された切り替え機構の,切り替えトグ
ルが第3の切り替え位置にある場合の,側面図(上方)
及び平面図(下方)である。
【図7】手動で回転数前選択を行うための,図3の切り
替えトグルと連結された切り替え機構の,切り替えトグ
ルが第4の切り替え位置にある場合の,側面図(上方)
及び平面図(下方)である。
替えトグルと連結された切り替え機構の,切り替えトグ
ルが第4の切り替え位置にある場合の,側面図(上方)
及び平面図(下方)である。
10 回転工具, 11 機械ケーシング, 12 作
業スピンドル, 13切り替え変速機, 14 駆動
軸, 15 工具チャック, 16 ねじ山区分, 1
7 内ねじ山, 18・19・20 被駆動車, 18
a・19a・20a 歯車, 21〜24 隔てリン
グ, 25・26 スナップリング, 27・28 引
きキー, 29 引きキー受容体, 30・31 ポケ
ット, 32・33 押し出しばね, 34・35・3
6 凹所, 37 軸方向スリット, 38 切り替え
機構, 39 戻しばね, 40 連結部材, 41
遮断ばね, 42 切り替え装置, 43 触測プラン
ジャ, 44 調節ねじ,45 ストッパ, 46 指
標ピン, 47 切り替えトグル, 48 切り替え
軸, 49・50 切り替えカム, 51・52 切り
替え滑子, 53・54 切り替え部材, 55・56
かん合ピン, 57・58・59・60 軸方向スリ
ット, 101 シャフト, 511・521 しゅう
動プレート,512・522 滑子窓, 513・52
3 切り替えフォーク
業スピンドル, 13切り替え変速機, 14 駆動
軸, 15 工具チャック, 16 ねじ山区分, 1
7 内ねじ山, 18・19・20 被駆動車, 18
a・19a・20a 歯車, 21〜24 隔てリン
グ, 25・26 スナップリング, 27・28 引
きキー, 29 引きキー受容体, 30・31 ポケ
ット, 32・33 押し出しばね, 34・35・3
6 凹所, 37 軸方向スリット, 38 切り替え
機構, 39 戻しばね, 40 連結部材, 41
遮断ばね, 42 切り替え装置, 43 触測プラン
ジャ, 44 調節ねじ,45 ストッパ, 46 指
標ピン, 47 切り替えトグル, 48 切り替え
軸, 49・50 切り替えカム, 51・52 切り
替え滑子, 53・54 切り替え部材, 55・56
かん合ピン, 57・58・59・60 軸方向スリ
ット, 101 シャフト, 511・521 しゅう
動プレート,512・522 滑子窓, 513・52
3 切り替えフォーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ズィークフリート フェールレ ドイツ連邦共和国 ラインフェルデン−エ ヒターディンゲン モルトケシュトラーセ 42 (72)発明者 ゲルト ミュラー ドイツ連邦共和国 ホイバッハ ラウテル ン ゾマーライン 7 (72)発明者 ユルゲン シュミット ドイツ連邦共和国 ロッテンブルク アム ネッカー デルンレ 10
Claims (17)
- 【請求項1】 回転工具(10)のための工具チャック
(15)を有している作業スピンドル(12)と,回転
駆動可能な駆動軸(14)と,駆動軸(14)と作業ス
ピンドル(12)との間に配置されている多段の切り替
え変速機(13)とを備え,切り替え変速機(13)
は,駆動軸(14)の回転を,その都度有効な変速段に
よって定められる回転数比で,作業スピンドル(12)
に伝達する形式の,工作機械,特に手で導かれるかある
いは定置に締め込まれる電動手持ち工作機械において,
切り替え変速機(13)が切り替え機構(38)を有し
ており,この切り替え機構(38)は,回転工具(1
0)に取り付けられていて作業スピンドル(12)の所
望の作業回転数を定める指標(46)の機械的触測値を
変速機切り替え値に変換して,作業スピンドル(12)
の所望の回転数に所属する切り替え変速機(13)の変
速段が作業スピンドル(12)に接続されるようにする
ことを特徴とする,工作機械。 - 【請求項2】 切り替え機構(38)が触測プランジャ
(43)を有しており,この触測プランジャ(43)は
作業スピンドル(12)内で軸方向にしゅう動可能に案
内されていて,その都度使用されている回転工具(1
0)の望ましい作業回転数を定める指標ピン(46)を
触測するために工具チャック(15)内に突入している
ことを特徴とする,請求項1記載の工作機械。 - 【請求項3】 それぞれ1つの変速段に所属する複数の
被駆動車(18〜20)が,隔てリング(21〜24)
をはさんで互いに並んで自由に回転するように,作業ス
ピンドル(12)上に配置されており,切り替え機構
(38)が,被駆動車(18〜20)を回転連結するた
めに半径方向に押し出し可能な引きキー(27・28)
を備えていて中空の作業スピンドル(12)内にしゅう
動可能に配置されている引きキー受容体(29)と,圧
縮ばねとして構成された戻しばね(39)とを有してお
り,この戻しばね(39)は,引きキー受容体(29)
を,工具チャック(15)に工具が取り付けられていな
い場合に戻しばね(39)のばね力で作業スピンドル
(12)に構成されているストッパ(45)に支えられ
る触測プランジャ(43)に,摩擦力結合で当て付け,
引きキー(27・28)と被駆動車(18〜20)とは
次のように,すなわち,引きキー受容体(29)のしゅ
う動距離に応じて,その都度引きキー(27・28)の
1つが,作業スピンドル(12)と接触している被駆動
車(18〜20)の内壁面の半径方向の1つの凹所(3
4〜36)と半径方向に向き合うように,配置されてい
ることを特徴とする,請求項2記載の工作機械。 - 【請求項4】 触測プランジャ(43)がストッパ(4
5)に支えられている場合に,引きキー受容体(29)
が次のようなしゅう動位置,すなわち,1つの引きキー
(28)が1つの変速段,有利には作業スピンドル(1
2)を中間の回転数で駆動する変速段,の被駆動車(1
9)の凹所(35)と係合しているようなしゅう動位置
を占めていることを特徴とする,請求項3記載の工作機
械。 - 【請求項5】 引きキー(27・28)が,引きキー受
容体(29)に軸方向の間隔をおいて互いに平行に形成
されているポケット(30・31)内に受容されてお
り,引きキー(27・28)とポケット(30・31)
の底との間にそれぞれ押し出しばね(32・33)が挿
入されており,中空の作業スピンドル(12)が,引き
キー受容体(29)のしゅう動範囲にわたって,引きキ
ー(27・28)を半径方向に通過させるためにスピン
ドル壁を貫通している軸方向スリット(37)を有して
いることを特徴とする,請求項3又は4記載の工作機
械。 - 【請求項6】 所望の作業回転数を定める変速段を生ぜ
しめるために,付加的に切り替えトグル(47)が設け
られていることを特徴とする,請求項1から5までのい
ずれか1項に記載の工作機械。 - 【請求項7】 切り替えトグル(47)が,手動で変速
段若しくは回転数を選択するために,複数の切り替え位
置(1・2・3)を有していて,これらの切り替え位置
(1・2・3)において,軸方向にしゅう動可能な切り
替え滑子(51)と,作業スピンドル(12)上で軸方
向にしゅう動可能な切り替え部材(53)とを介して,
引きキー受容体(29)の軸方向しゅう動のために引き
キー受容体(29)に連結されており,更に,切り替え
トグル(47)は自動的に変速段若しくは回転数を定め
るための1つの切り替え位置(A)を有しており,この
切り替え位置(A)においては,この手動の切り替え連
結が解除されていることを特徴とする,請求項6記載の
工作機械。 - 【請求項8】 切り替え部材(53)が,殊に作業スピ
ンドル(12)の直径方向の軸方向スリット(57・5
8)を貫通するかん合ピン(55)を介して,引きキー
受容体(29)と固く結合されていて,戻しばね(3
9)のばね力の下で切り替え滑子(51)に接触してお
り,切り替えトグル(47)が切り替えカム(49)を
有しており,この切り替えカム(49)は次のように,
すなわち,切り替えトグル(47)の手動の回転数選択
のための各切り替え位置において,切り替え滑子(5
1)を戻しばね(39)のばね力に抗して規定されたし
ゅう動距離だけしゅう動させるように,構成されてお
り,この規定されたしゅう動距離は,引きキー受容体
(29)のしゅう動距離を次のように,すなわち,引き
キー(27・28)の1つが,手動で前選択される回転
数に相応する変速段の被駆動車(18〜20)の凹所
(34〜36)と半径方向で向き合うように,定めてい
ることを特徴とする,請求項7記載の工作機械。 - 【請求項9】 切り替え滑子(51)が滑子窓(51
1)を有しており,この滑子窓(512)内に,切り替
えトグル(47)の手動の変速段又は回転数定めのため
の個々の切り替え位置において,切り替え滑子(51)
を規定されたしゅう動距離だけしゅう動させるために,
切り替えカム(49)が位置していることを特徴とす
る,請求項8記載の工作機械。 - 【請求項10】 切り替え機構(38)が,中空の作業
スピンドル(12)内で触測プランジャ(43)と引き
キー受容体(29)との間を軸方向にしゅう動可能に位
置している連結部材(40)と,触測プランジャ(4
3)とこの連結部材(40)との間に支えられている圧
縮ばねとして構成された遮断ばね(41)とを有してお
り,この遮断ばね(41)の初ばね力は戻しばね(3
9)の初ばね力よりも著しく大きく,切り替えトグル
(47)が,第2の軸方向にしゅう動可能な切り替え滑
子(52)と,作業スピンドル(12)上で軸方向にし
ゅう動可能な第2の切り替え部材(54)とを介して,
連結部材(40)と次のように,すなわち,手動の変速
段あるいは回転数の前選択のための切り替えトグル(4
7)の切り替え位置において,連結部材(40)が遮断
ばね(41)の圧縮によって,触測プランジャ(43)
によって遮断ばね(41)及び連結部材(40)を介し
て生ぜしめられた引きキー受容体(29)のしゅう動位
置を再び解消するように,連結されていることを特徴と
する,請求項7から9までのいずれか1項に記載の工作
機械。 - 【請求項11】 第2の切り替え部材(54)が,殊に
作業スピンドル(12)の直径方向の軸方向スリット
(59・60)を貫通するかん合ピン(56)を介し
て,連結部材(40)と固く結合されており,切り替え
トグル(47)が第2の切り替えカム(50)を有して
おり,この第2の切り替えカム(50)は次のように,
すなわち,第2の切り替えカム(50)が,切り替えト
グル(47)の手動の変速段又は回転数の選択のための
各切り替え位置において,第2の切り替え滑子(52)
を遮断ばね(41)のばね力に抗して規定されたしゅう
動距離だけしゅう動させるように,構成されており,こ
の規定されたしゅう動距離は,連結部材(40)と引き
キー受容体(29)との間に自由空間を生ぜしめて,引
きキー受容体(29)が戻しばね(39)によって,1
つの引きキー(27・28)を手動で前選択された回転
数に相応する変速段の被駆動車(18〜20)の凹所
(34〜36)と半径方向で向き合わせるしゅう動位置
にもたらされるようにしたことを特徴とする,請求項1
0記載の工作機械。 - 【請求項12】 第2の切り替え滑子(52)が滑子窓
(512)を有しており,この滑子窓(512)内に,
切り替えトグル(47)の第2の切り替えカム(50)
が,切り替えトグル(47)の手動の変速段又は回転数
の選択のための個々の切り替え位置において第2の切り
替え滑子(52)を規定されたしゅう動距離だけしゅう
動させるために,位置していることを特徴とする,請求
項11記載の工作機械。 - 【請求項13】 切り替えトグル(47)が切り替え軸
(48)に回転不能に取り付けられており,両方の切り
替えカム(49・50)が90゜の円周角度だけ互いに
ずらされて切り替え軸(48)から半径方向に突出して
いて,切り替え軸(48)において軸方向でずらされて
それぞれ1つの長方形の滑子窓(512・522)の平
面内に位置しており,かつ両方の切り替えカム(49・
50)が切り替え滑子(51・52)のしゅう動方向に
対して横方向に向いた滑子窓(512・522)の仕切
り縁に作用するようにしたことを特徴とする,請求項1
1又は12記載の工作機械。 - 【請求項14】 各切り替え滑子(51・52)が,滑
子窓(512・522)を有しているしゅう動プレート
(511・521)と,このしゅう動プレート(511
・521)から,殊に一体に,直角に突出している切り
替えフォーク(513・523)とを備えており,この
切り替えフォーク(513・523)は作業スピンドル
(12)を直径方向で挟んでいて,所属の切り替え部材
(53・54)に接触しており,両方の切り替え滑子
(51・52)は,それらの互いに平行なしゅう動プレ
ート(511・521)を鏡像対称的に重ね合わせてい
て,切り替えフォーク(513・523)がしゅう動プ
レート(511・521)の互いに逆の側に位置してい
ることを特徴とする,請求項10から13までのいずれ
か1項に記載の工作機械。 - 【請求項15】 作業スピンドル(12)上に3つの被
駆動車(18・19・20)が設けられており,引きキ
ー受容体(29)がその2つの半径方向のポケット(3
0・31)内でそれぞれ半径方向にしゅう動可能な引き
キー(27・28)を有しており,被駆動車(18・1
9・20)の軸方向相互間隔及びポケット(30・3
1)の軸方向相互間隔並びに中空の作業スピンドル(1
2)内における触測プランジャ(43)のためのストッ
パ(45)の配置が次のように,すなわち,触測プラン
ジャ(43)がストッパ(45)に当接している場合に
触測プランジャ(43)から遠い方の後方の引きキー
(28)が中間の被駆動車(19)の凹所(35)と半
径方向で向き合っており,引きキー受容体(29)を戻
しばね(39)のばね力に抗してしゅう動させる場合に
まず触測プランジャ(43)に近い方の前方の引きキー
(27)が中間の被駆動車(19)よりも前方に位置し
ている前方の被駆動車(18)の凹所(34)と半径方
向で向き合い,次いで後方の引きキー(28)が中間の
被駆動車(19)よりも後方に位置している後方の被駆
動車(20)の凹所(36)と半径方向で向き合うよう
に,定められかつ行われていることを特徴とする,請求
項5記載の3段変速機を有する工作機械。 - 【請求項16】 指標(46)が工作機械本体側の切り
替え機構(38)によって触測可能であり,この指標
(46)はその性状及び配置によって回転工具(10)
の望ましい作業回転数を表すことを特徴とする,請求項
1から15までのいずれか1項記載の工作機械のための
工具。 - 【請求項17】 後方の端部から同軸的に突出している
指標ピン(46)を有しており,この指標ピン(46)
は,前方の引きキー(27)が前方の被駆動車(18)
の凹所(34)と半径方向で向き合うまでの引きキー受
容体(29)のしゅう動距離に相応する長さを有してい
るか,あるいは後方の引きキー(28)が後方の被駆動
車(20)の凹所(36)と半径方向で向き合うまでの
引きキー受容体(29)のしゅう動距離に相応する長さ
を有しており,これら両方のしゅう動距離の出発点とな
る引きキー受容体(29)の基本位置においては,工具
チャック(15)に工具が取り付けられておらず,後方
の引きキー(28)が中間の被駆動車(19)の凹所
(35)と半径方向で向き合っていることを特徴とす
る,請求項16記載の工作機械のための工具。
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