JPH108528A - 男子用小便器への薬剤供給装置 - Google Patents
男子用小便器への薬剤供給装置Info
- Publication number
- JPH108528A JPH108528A JP16194396A JP16194396A JPH108528A JP H108528 A JPH108528 A JP H108528A JP 16194396 A JP16194396 A JP 16194396A JP 16194396 A JP16194396 A JP 16194396A JP H108528 A JPH108528 A JP H108528A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- medicine
- main
- water
- cleanser
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)
- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 洗浄水の導入によって薬剤を効果的に溶か
し、洗浄後に高濃度の薬液を供給して尿石除去効果等が
得られる装置をコンパクトに取付け可能にすることを目
的としている。 【解決手段】 男子用小便器の主洗浄液通路の途中に配
置され、主洗浄液の入口と出口を備えた主容器内に上記
主洗浄液入口に対向する注入口と排出用小孔と内部に固
形薬剤を入れる為の開口と上記開口を塞ぐ蓋とを有する
薬剤容器を一体的に備え、水洗時に主洗浄液が流出した
後に薬剤容器から薬剤溶解液が排出されるようにしたこ
とを特徴とする男子用小便器への薬剤供給装置である。
し、洗浄後に高濃度の薬液を供給して尿石除去効果等が
得られる装置をコンパクトに取付け可能にすることを目
的としている。 【解決手段】 男子用小便器の主洗浄液通路の途中に配
置され、主洗浄液の入口と出口を備えた主容器内に上記
主洗浄液入口に対向する注入口と排出用小孔と内部に固
形薬剤を入れる為の開口と上記開口を塞ぐ蓋とを有する
薬剤容器を一体的に備え、水洗時に主洗浄液が流出した
後に薬剤容器から薬剤溶解液が排出されるようにしたこ
とを特徴とする男子用小便器への薬剤供給装置である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は男子用小便器への薬
剤供給装置に関するもので、主として尿石除去薬剤を水
洗の都度供給できるようにした装置に関する。
剤供給装置に関するもので、主として尿石除去薬剤を水
洗の都度供給できるようにした装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は本発明による薬剤供給装置1を陶
器製のチューリップ形の男子用小便器2の上面に装着し
た状態を示しており、この図面を参照して従来技術を説
明する。図1の男子用小便器2の背面3はタイル張りの
壁4に密着し、底面5は床面に密着している。薬剤供給
装置1は、押しボタン6付きの開閉弁7を有する主洗浄
液通路8(本流パイプ)を介して、壁4内の水道管9に
接続している。小便器2の底部の排出孔10には、複数
の小孔を有する陶器製の蓋11が上方から嵌めてあり、
排出孔10は床内の排水通路(図示せず)に連通してい
る。一般的に採用されている上記の蓋11の下面や小孔
の内面には尿石が付着してバクテリヤが発生し、悪臭が
生じ、ひどい場合は目詰まりを起こすことがある。薬剤
供給装置1を採用せずに主洗浄液通路8の下端を直接小
便器2に接続した従来のものでは、上記の不具合が顕著
であるので、その対策として尿石除去にも利用できる薬
剤供給装置が提供されてきた。そのものは、主洗浄液通
路8の途中から横にバイパスを延ばしフロート弁を介し
て溶解タンクを装着し、溶解タンク内に固形薬剤を入れ
ておき、用便後にボタン6を押し、所定量の水を通路8
に流すと、その内の一部の水が上記のバイパスを通して
溶解タンク内に供給され、所定量の水が溶解タンク内に
入るとフロート弁が閉じ、溶解タンク内で薬剤の表面が
溶け、次に本流パイプ内の水流が停止し、バイパス内の
水も排出されるとフロート弁が開き、薬剤溶解液がバイ
パスと本流パイプを通して小便器2に供給されるように
構成されている。ところがその場合は、溶解タンクまで
水を呼び込む為、水量を低下させるオリフィスが必要で
ある。又薬剤の溶解が静止状態で行われる為、溶解タン
クの容量を大きくしなければならず、スペースの確保が
困難な場合があり、体裁もよくない。しかも水圧が高い
とフロートが一気に作動し、溶解タンクに所定量の水が
供給できないことがある。この解決の為水量を少なくす
ると、便器2に水の通り道ができ、しみになり、洗浄水
が充分に供給されず、洗浄不良によるトラブルが発生す
ることがある。薬剤の溶解速度には気温、空気の流れ、
水温、水質、使用頻度の5つが関係し、安全を見た過剰
品質になっている。薬剤は静止状態で普通1個投入され
るだけなので、溶解して小さくなる程、薬剤効果が小さ
くなる不具合は避けられない。
器製のチューリップ形の男子用小便器2の上面に装着し
た状態を示しており、この図面を参照して従来技術を説
明する。図1の男子用小便器2の背面3はタイル張りの
壁4に密着し、底面5は床面に密着している。薬剤供給
装置1は、押しボタン6付きの開閉弁7を有する主洗浄
液通路8(本流パイプ)を介して、壁4内の水道管9に
接続している。小便器2の底部の排出孔10には、複数
の小孔を有する陶器製の蓋11が上方から嵌めてあり、
排出孔10は床内の排水通路(図示せず)に連通してい
る。一般的に採用されている上記の蓋11の下面や小孔
の内面には尿石が付着してバクテリヤが発生し、悪臭が
生じ、ひどい場合は目詰まりを起こすことがある。薬剤
供給装置1を採用せずに主洗浄液通路8の下端を直接小
便器2に接続した従来のものでは、上記の不具合が顕著
であるので、その対策として尿石除去にも利用できる薬
剤供給装置が提供されてきた。そのものは、主洗浄液通
路8の途中から横にバイパスを延ばしフロート弁を介し
て溶解タンクを装着し、溶解タンク内に固形薬剤を入れ
ておき、用便後にボタン6を押し、所定量の水を通路8
に流すと、その内の一部の水が上記のバイパスを通して
溶解タンク内に供給され、所定量の水が溶解タンク内に
入るとフロート弁が閉じ、溶解タンク内で薬剤の表面が
溶け、次に本流パイプ内の水流が停止し、バイパス内の
水も排出されるとフロート弁が開き、薬剤溶解液がバイ
パスと本流パイプを通して小便器2に供給されるように
構成されている。ところがその場合は、溶解タンクまで
水を呼び込む為、水量を低下させるオリフィスが必要で
ある。又薬剤の溶解が静止状態で行われる為、溶解タン
クの容量を大きくしなければならず、スペースの確保が
困難な場合があり、体裁もよくない。しかも水圧が高い
とフロートが一気に作動し、溶解タンクに所定量の水が
供給できないことがある。この解決の為水量を少なくす
ると、便器2に水の通り道ができ、しみになり、洗浄水
が充分に供給されず、洗浄不良によるトラブルが発生す
ることがある。薬剤の溶解速度には気温、空気の流れ、
水温、水質、使用頻度の5つが関係し、安全を見た過剰
品質になっている。薬剤は静止状態で普通1個投入され
るだけなので、溶解して小さくなる程、薬剤効果が小さ
くなる不具合は避けられない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、洗浄水の導
入によって薬剤を効果的に溶かし、洗浄後に高濃度の薬
液を供給して尿石除去効果等が得られる装置をコンパク
トに取付け可能にすることを目的としている。
入によって薬剤を効果的に溶かし、洗浄後に高濃度の薬
液を供給して尿石除去効果等が得られる装置をコンパク
トに取付け可能にすることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、男子
用小便器の主洗浄液通路の途中に配置され、主洗浄液の
入口と出口を備えた主容器内に上記主洗浄液入口に対向
する注入口と排出用小孔と内部に固形薬剤を入れる為の
開口と上記開口を塞ぐ蓋とを有する薬剤容器を一体的に
備え、水洗時に主洗浄液が流出した後に薬剤容器から薬
剤溶解液が排出されるようにしたことを特徴とする男子
用小便器への薬剤供給装置である。
用小便器の主洗浄液通路の途中に配置され、主洗浄液の
入口と出口を備えた主容器内に上記主洗浄液入口に対向
する注入口と排出用小孔と内部に固形薬剤を入れる為の
開口と上記開口を塞ぐ蓋とを有する薬剤容器を一体的に
備え、水洗時に主洗浄液が流出した後に薬剤容器から薬
剤溶解液が排出されるようにしたことを特徴とする男子
用小便器への薬剤供給装置である。
【0005】請求項2の発明は、上記注入口を上記主洗
浄液入口に対し偏心して設けると共に、上記注入口の下
流側の縁に洗浄液を薬剤容器内へ案内する羽根を起立さ
せることにより、薬剤容器内に充分な量の洗浄液が入り
かつ固形薬剤が乱流により攪拌されるようにした請求項
1に記載の男子用小便器への薬剤供給装置である。
浄液入口に対し偏心して設けると共に、上記注入口の下
流側の縁に洗浄液を薬剤容器内へ案内する羽根を起立さ
せることにより、薬剤容器内に充分な量の洗浄液が入り
かつ固形薬剤が乱流により攪拌されるようにした請求項
1に記載の男子用小便器への薬剤供給装置である。
【0006】請求項3の発明は、少なくとも上記主容器
と薬剤容器を透明体で形成して固形薬剤の有無を視認可
能とした請求項1に記載の男子用小便器への薬剤供給装
置である。
と薬剤容器を透明体で形成して固形薬剤の有無を視認可
能とした請求項1に記載の男子用小便器への薬剤供給装
置である。
【0007】
【発明の実施の形態】図1の一部を縦断して示す図2
は、図2のIII ーIII 断面を示す図3のIIーII断面に相
当しており、上半分が半円筒状の主容器(溶解タンク)
14は上端中央部の開口に主洗浄液入口15(ねじ付き
管)が接続(重合接着又は一体成形、以下同じ)し、主
容器14の下端部に接続した円板状のフランジ16の中
央の開口に出口(管)17が接続している。主容器14
の端板又は壁18、19(図3)の内面に上記主容器1
4の上半分の半円筒状部分と同芯の円筒状の薬剤容器2
0の両端部が接続しており、薬剤容器20の上端部の入
口15に対向する部分の内、図2の中心線X1ーX1よ
り左右に少し偏倚した位置に、細長い矩形のスリット2
1、21aとそれらの下流側縁から起立した羽根22、
22aが設けてあり、スリット21と羽根22及びスリ
ット21aと羽根22aは図3のようにわずかな間隔L
1を隔てて左右に配置されている。23は排出用小孔、
24は低い円柱状の固形薬剤で、例えば尿石除去用の酸
性の薬剤である。少なくとも主容器14と薬剤容器20
は透明アクリル材でできており、従って固形薬剤24の
有無を外部から視認することができる。図3の壁19の
雌ねじ付きの開口26に蓋27が螺合し、パッキン28
で液密が保持されるように構成されている。
は、図2のIII ーIII 断面を示す図3のIIーII断面に相
当しており、上半分が半円筒状の主容器(溶解タンク)
14は上端中央部の開口に主洗浄液入口15(ねじ付き
管)が接続(重合接着又は一体成形、以下同じ)し、主
容器14の下端部に接続した円板状のフランジ16の中
央の開口に出口(管)17が接続している。主容器14
の端板又は壁18、19(図3)の内面に上記主容器1
4の上半分の半円筒状部分と同芯の円筒状の薬剤容器2
0の両端部が接続しており、薬剤容器20の上端部の入
口15に対向する部分の内、図2の中心線X1ーX1よ
り左右に少し偏倚した位置に、細長い矩形のスリット2
1、21aとそれらの下流側縁から起立した羽根22、
22aが設けてあり、スリット21と羽根22及びスリ
ット21aと羽根22aは図3のようにわずかな間隔L
1を隔てて左右に配置されている。23は排出用小孔、
24は低い円柱状の固形薬剤で、例えば尿石除去用の酸
性の薬剤である。少なくとも主容器14と薬剤容器20
は透明アクリル材でできており、従って固形薬剤24の
有無を外部から視認することができる。図3の壁19の
雌ねじ付きの開口26に蓋27が螺合し、パッキン28
で液密が保持されるように構成されている。
【0008】図2の入口15は継手30を介して主洗浄
液通路8に連結している。出口17は小便器2の孔に嵌
合し、フランジ16はパッキン31を介して小便器2の
上面に圧接している。
液通路8に連結している。出口17は小便器2の孔に嵌
合し、フランジ16はパッキン31を介して小便器2の
上面に圧接している。
【0009】用便後に図1の押しボタン6を押すと開閉
弁7が開き、一定量の水が図2の矢印X2のように入口
15内を流れ落ち、薬剤容器20の上端面に衝突して二
手に別れ、大部分の水は薬剤容器20の外側の2重構造
の通水部分33を矢印X3のように流れ、出口17の部
分で合流して小便器2内へ入る。入口15を流下する水
の一部は羽根22、22aに案内されてスリット21、
21a(注入口)から薬剤室34内に入り、夫々反対の
矢印X4、X5方向に旋回して乱流を生じ、固形薬剤2
4を攪拌し、その表面を溶かす。薬剤室34内の溶解液
は、通水部分33を水が勢いよく流れている小便器洗浄
時にもごく一部が下端の小孔23から流出するが、通水
部分33の水流が停止した後に大部分がゆっくりと小孔
23から流出し、それまでに水洗された蓋11(図1)
に達し、蓋11の孔や下面を濡らし、尿石除去効果を発
揮する。
弁7が開き、一定量の水が図2の矢印X2のように入口
15内を流れ落ち、薬剤容器20の上端面に衝突して二
手に別れ、大部分の水は薬剤容器20の外側の2重構造
の通水部分33を矢印X3のように流れ、出口17の部
分で合流して小便器2内へ入る。入口15を流下する水
の一部は羽根22、22aに案内されてスリット21、
21a(注入口)から薬剤室34内に入り、夫々反対の
矢印X4、X5方向に旋回して乱流を生じ、固形薬剤2
4を攪拌し、その表面を溶かす。薬剤室34内の溶解液
は、通水部分33を水が勢いよく流れている小便器洗浄
時にもごく一部が下端の小孔23から流出するが、通水
部分33の水流が停止した後に大部分がゆっくりと小孔
23から流出し、それまでに水洗された蓋11(図1)
に達し、蓋11の孔や下面を濡らし、尿石除去効果を発
揮する。
【0010】図4は薬剤容器20に水を注入する各種の
構造略図を示しており、図4の(A)の乱流改良タイプ
は図2、図3と同様な構造であり、同(B)の乱流タイ
プでは羽根22、22a(スリットの図示は省略してあ
る)の薬剤容器20の長手方向の位置が同じに構成され
ており、同(C)の渦巻タイプでは羽根22が1枚しか
なく、同(D)の丸孔タイプでは3個の孔36が頂部に
長手方向に1列に配置されている。図4の(A)〜
(D)に対応する薬剤容器20内の薬剤溶解液の動きを
図5の(A)〜(D)に示している。図5の(A)では
図4の(A)にも書き加えたように、薬剤容器20の長
手方向の手前側と向う側で矢印X5、X4で示す大きな
円で薬剤が乱流に乗り動き回る。図5(B)では両側の
スリットから下降した溶解液が下端で衝突して上に押し
付けられるように動く。図5(C)では中心軸を中心に
回る。同(D)では下に押さえ付けられる。しかし
(A)の乱流改良タイプが最も溶解効率が良いと判断さ
れる。
構造略図を示しており、図4の(A)の乱流改良タイプ
は図2、図3と同様な構造であり、同(B)の乱流タイ
プでは羽根22、22a(スリットの図示は省略してあ
る)の薬剤容器20の長手方向の位置が同じに構成され
ており、同(C)の渦巻タイプでは羽根22が1枚しか
なく、同(D)の丸孔タイプでは3個の孔36が頂部に
長手方向に1列に配置されている。図4の(A)〜
(D)に対応する薬剤容器20内の薬剤溶解液の動きを
図5の(A)〜(D)に示している。図5の(A)では
図4の(A)にも書き加えたように、薬剤容器20の長
手方向の手前側と向う側で矢印X5、X4で示す大きな
円で薬剤が乱流に乗り動き回る。図5(B)では両側の
スリットから下降した溶解液が下端で衝突して上に押し
付けられるように動く。図5(C)では中心軸を中心に
回る。同(D)では下に押さえ付けられる。しかし
(A)の乱流改良タイプが最も溶解効率が良いと判断さ
れる。
【0011】図2のように、薬剤供給装置1が主洗浄液
通路8の下端部に連通している場合も主洗浄液通路8の
途中にあると解釈されるべきである。勿論図1の開閉弁
7の直下に配置してもよい。排出用小孔23の数と直径
(有効開口面積)は、薬剤容器20内で形成された薬剤
溶解液の大部分が通水部分33を洗浄液が通過した後に
流出するように小さく定められる。主容器14と薬剤容
器20は不透明であっても良い。即ち、定期的に固形薬
剤24の交換、補給を行なうシステムを採用する場合
は、固形薬剤24がなくなることを防止することは容易
である。各スリット21、21aの下流側に起立した羽
根22、22aがあることは、薬剤容器20内に確実に
充分な量の水を導入できる為に特に有効である。しか
し、羽根22、22aが通水部分33の水の円滑な流通
を阻害する程度に高いことは好ましくない。通水部分3
3の水の流れと薬剤容器20内への水の導入量のバラン
スが図られるように羽根22、22aの高さは実験によ
り定められる。主容器14と薬剤容器20等は、耐薬品
性の樹脂(例えばテフロン、ナイロン、ポリプロピレン
等)の他に金属のダイキャスト製品等で構成してもよ
い。蓋27はねじ込み式の他に、円板状の蓋を複数のボ
ルトで壁19に締着してもよい。固形薬剤24として
は、尿石除去用のものの他に、防臭剤、防汚剤又はこれ
らと尿石除去剤との混合物等を採用可能である。
通路8の下端部に連通している場合も主洗浄液通路8の
途中にあると解釈されるべきである。勿論図1の開閉弁
7の直下に配置してもよい。排出用小孔23の数と直径
(有効開口面積)は、薬剤容器20内で形成された薬剤
溶解液の大部分が通水部分33を洗浄液が通過した後に
流出するように小さく定められる。主容器14と薬剤容
器20は不透明であっても良い。即ち、定期的に固形薬
剤24の交換、補給を行なうシステムを採用する場合
は、固形薬剤24がなくなることを防止することは容易
である。各スリット21、21aの下流側に起立した羽
根22、22aがあることは、薬剤容器20内に確実に
充分な量の水を導入できる為に特に有効である。しか
し、羽根22、22aが通水部分33の水の円滑な流通
を阻害する程度に高いことは好ましくない。通水部分3
3の水の流れと薬剤容器20内への水の導入量のバラン
スが図られるように羽根22、22aの高さは実験によ
り定められる。主容器14と薬剤容器20等は、耐薬品
性の樹脂(例えばテフロン、ナイロン、ポリプロピレン
等)の他に金属のダイキャスト製品等で構成してもよ
い。蓋27はねじ込み式の他に、円板状の蓋を複数のボ
ルトで壁19に締着してもよい。固形薬剤24として
は、尿石除去用のものの他に、防臭剤、防汚剤又はこれ
らと尿石除去剤との混合物等を採用可能である。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明によると、薬剤室34に
流水による攪拌効果を持たせた為、小さな溶解タンク容
量で高濃度の溶解液を作ることができ、コンパクトにで
きる。水量(水圧)による動作不良を起こすことが無い
為、水による洗浄効果を充分に発揮させることができ、
小便器にしみを作ることもなくなる。気温や空気の流れ
による影響を受けにくい為、薬剤設計が容易で、精度高
く(小さく)構成できる。又配管途中に取り付ける為、
未設置の場合との違和感がなくシンプルにできる。薬剤
は小さな粒を複数個入れることにより、互いに衝突しあ
い、溶解効果を高めることもできる。又溶けて小さくな
る程、流水による攪拌効果が大きくなる。これらの事に
より、薬剤が大きい時は表面積、小さい時は攪拌によ
り、常に安定した薬剤濃度を保つことができる。更に、
配管内に設置されている為、薬剤の詰まりにより水や薬
液が溢れる等のトラブルも発生しない。即ち、薬剤室内
が常に攪拌されている為、まず詰まることがない利点が
ある。
流水による攪拌効果を持たせた為、小さな溶解タンク容
量で高濃度の溶解液を作ることができ、コンパクトにで
きる。水量(水圧)による動作不良を起こすことが無い
為、水による洗浄効果を充分に発揮させることができ、
小便器にしみを作ることもなくなる。気温や空気の流れ
による影響を受けにくい為、薬剤設計が容易で、精度高
く(小さく)構成できる。又配管途中に取り付ける為、
未設置の場合との違和感がなくシンプルにできる。薬剤
は小さな粒を複数個入れることにより、互いに衝突しあ
い、溶解効果を高めることもできる。又溶けて小さくな
る程、流水による攪拌効果が大きくなる。これらの事に
より、薬剤が大きい時は表面積、小さい時は攪拌によ
り、常に安定した薬剤濃度を保つことができる。更に、
配管内に設置されている為、薬剤の詰まりにより水や薬
液が溢れる等のトラブルも発生しない。即ち、薬剤室内
が常に攪拌されている為、まず詰まることがない利点が
ある。
【0013】請求項2の発明によると、スリット21、
21a(注入口…一方のみでもよい)が入口15に対し
て偏心して設けられていると共に上記スリットの下流側
の縁に洗浄液を薬剤容器20内へ案内する羽根22が起
立しているので、薬剤室34内に充分な量の水が積極的
に導入されかつ薬剤室34内が旋回乱流状態となるの
で、濃い薬剤溶解液の形成が確実容易になる。羽根2
2、22a(一方のみでもよい)を設け、その形状を変
更することにより、水量や水圧を変えずに溶解効果を調
整することができるようになる。要するに、コンパクト
な薬剤室34で瞬時に固形薬剤24を所定の濃度(濃い
め)まで溶解させる事ができ、小孔23の有効開口面積
が小さい事から、通水部分33の水の流れが落ち着くま
で薬剤室34内に溶解液を閉じ込め、薬剤溶解液が濃く
なるのである。
21a(注入口…一方のみでもよい)が入口15に対し
て偏心して設けられていると共に上記スリットの下流側
の縁に洗浄液を薬剤容器20内へ案内する羽根22が起
立しているので、薬剤室34内に充分な量の水が積極的
に導入されかつ薬剤室34内が旋回乱流状態となるの
で、濃い薬剤溶解液の形成が確実容易になる。羽根2
2、22a(一方のみでもよい)を設け、その形状を変
更することにより、水量や水圧を変えずに溶解効果を調
整することができるようになる。要するに、コンパクト
な薬剤室34で瞬時に固形薬剤24を所定の濃度(濃い
め)まで溶解させる事ができ、小孔23の有効開口面積
が小さい事から、通水部分33の水の流れが落ち着くま
で薬剤室34内に溶解液を閉じ込め、薬剤溶解液が濃く
なるのである。
【0014】請求項3の発明によると、固形薬剤24の
有無を外部から容易に確認することができ、効果を常時
発揮させることができる。
有無を外部から容易に確認することができ、効果を常時
発揮させることができる。
【図1】 本発明を採用した男子用小便器の斜視図であ
る。
る。
【図2】 図1の一部の縦断面図である。
【図3】 図2のIII ーIII 断面図である。
【図4】 薬剤容器の各種変形例の斜視略図である。
【図5】 図4の薬剤容器内の薬剤の動きを示す略図で
ある。
ある。
8 主洗浄液通路(本流パイプ) 15 入口 17 出口 20 薬剤容器 21 スリット(注入口) 22 羽根 23 排出用小孔 24 固形薬剤 26 開口 27 蓋
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【発明の実施の形態】図1の一部を縦断して示す図2
は、図2のIII −III 断面を示す図3のII−II断面に相
当しており、上半分が半円筒状の主容器(溶解タンク)
14は上端中央部の開口に主洗浄液入口15(ねじ付き
管)が接続(重合接着又は一体成形、以下同じ)し、主
容器14の下端部に接続した円板状のフランジ16の中
央の開口に出口(管)17が接続している。主容器14
の端板又は壁18、19(図3)の内面に上記主容器1
4の上半分の半円筒状部分と同芯の円筒状の薬剤容器2
0の両端部が接続しており、薬剤容器20の上端部の入
口15に対向する部分の内、図2の中心線X1−X1よ
り左右に少し偏倚した位置に、細長い矩形のスリット2
1、21aとそれらの下流側縁から起立した羽根22、
22aが設けてあり、スリット21と羽根22及びスリ
ット21aと羽根22aは図3のようにわずかな間隔L
1を隔てて左右に配置されている。23は排出用小孔、
24は低い円柱状の固形薬剤で、例えば尿石除去用の酸
性の薬剤又は塩素錠剤である。少なくとも主容器14と
薬剤容器20は透明アクリル材でできており、従って固
形薬剤24の有無を外部から視認することができる。図
3の壁19の雌ねじ付きの開口26に蓋27が螺合し、
パッキン28で液密が保持されるように構成されてい
る。
は、図2のIII −III 断面を示す図3のII−II断面に相
当しており、上半分が半円筒状の主容器(溶解タンク)
14は上端中央部の開口に主洗浄液入口15(ねじ付き
管)が接続(重合接着又は一体成形、以下同じ)し、主
容器14の下端部に接続した円板状のフランジ16の中
央の開口に出口(管)17が接続している。主容器14
の端板又は壁18、19(図3)の内面に上記主容器1
4の上半分の半円筒状部分と同芯の円筒状の薬剤容器2
0の両端部が接続しており、薬剤容器20の上端部の入
口15に対向する部分の内、図2の中心線X1−X1よ
り左右に少し偏倚した位置に、細長い矩形のスリット2
1、21aとそれらの下流側縁から起立した羽根22、
22aが設けてあり、スリット21と羽根22及びスリ
ット21aと羽根22aは図3のようにわずかな間隔L
1を隔てて左右に配置されている。23は排出用小孔、
24は低い円柱状の固形薬剤で、例えば尿石除去用の酸
性の薬剤又は塩素錠剤である。少なくとも主容器14と
薬剤容器20は透明アクリル材でできており、従って固
形薬剤24の有無を外部から視認することができる。図
3の壁19の雌ねじ付きの開口26に蓋27が螺合し、
パッキン28で液密が保持されるように構成されてい
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 男子用小便器の主洗浄液通路の途中に配
置され、主洗浄液の入口と出口を備えた主容器内に上記
主洗浄液入口に対向する注入口と排出用小孔と内部に固
形薬剤を入れる為の開口と上記開口を塞ぐ蓋とを有する
薬剤容器を一体的に備え、水洗時に主洗浄液が流出した
後に薬剤容器から薬剤溶解液が排出されるようにしたこ
とを特徴とする男子用小便器への薬剤供給装置。 - 【請求項2】 上記注入口を上記主洗浄液入口に対し偏
心して設けると共に、上記注入口の下流側の縁に洗浄液
を薬剤容器内へ案内する羽根を起立させることにより、
薬剤容器内に充分な量の洗浄液が入りかつ固形薬剤が乱
流により攪拌されるようにした請求項1に記載の男子用
小便器への薬剤供給装置。 - 【請求項3】 少なくとも上記主容器と薬剤容器を透明
体で形成して固形薬剤の有無を視認可能とした請求項1
に記載の男子用小便器への薬剤供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16194396A JPH108528A (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | 男子用小便器への薬剤供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16194396A JPH108528A (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | 男子用小便器への薬剤供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH108528A true JPH108528A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15744997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16194396A Pending JPH108528A (ja) | 1996-06-21 | 1996-06-21 | 男子用小便器への薬剤供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH108528A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016148206A (ja) * | 2015-02-13 | 2016-08-18 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 洋風便器装置 |
-
1996
- 1996-06-21 JP JP16194396A patent/JPH108528A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016148206A (ja) * | 2015-02-13 | 2016-08-18 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 洋風便器装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4873727A (en) | Marine toilet deodorant dispenser | |
AU2006206826B2 (en) | Chemical feeder | |
KR20180067571A (ko) | 자체 세척 변기 조립체 및 시스템 | |
US6162407A (en) | Chemical dispenser and method of dispensing chemical | |
JPH108528A (ja) | 男子用小便器への薬剤供給装置 | |
JP2002535513A (ja) | 便器等の洗浄水に活性物質を供給する装置 | |
JP2000317212A (ja) | 気液分離装置 | |
US20220205231A1 (en) | Toilet flush device fitting | |
JP5020309B2 (ja) | 薬剤供給具 | |
WO2021166628A1 (ja) | 薬剤溶解装置、水処理システム及び固形薬剤カートリッジ | |
US4984307A (en) | Toilet sanitizer attachment | |
JP4411722B2 (ja) | 水洗便器 | |
JP3775507B2 (ja) | 水洗トイレ用薬剤供給具 | |
JP4334387B2 (ja) | 排水処理装置 | |
US2212284A (en) | Vacuum breaker | |
CN109208714B (zh) | 一种具有消毒功能的马桶水箱 | |
US4823410A (en) | Dispensers | |
JPS6192231A (ja) | 水洗便所の便器を洗浄するための適量分配器 | |
US20240091680A1 (en) | Passive self-cleaning filtration method and apparatus | |
CN115298398A (zh) | 一种冲洗水供给装置 | |
JP2001152534A (ja) | 水洗便器と排水ソケット | |
WO2006117790A1 (en) | Method and system comprising a refillable reservoir for adding solid or liquid chemicals into the toilet flushing water | |
CN2142474Y (zh) | 冲水除臭装置 | |
JP2510793Y2 (ja) | 便器用薬剤供給装置 | |
JPH0738279U (ja) | 水洗トイレ用芳香洗浄剤供給装置 |