JPH1085239A - 義歯の製造方法及び位置決め用連結歯 - Google Patents
義歯の製造方法及び位置決め用連結歯Info
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- JPH1085239A JPH1085239A JP24939996A JP24939996A JPH1085239A JP H1085239 A JPH1085239 A JP H1085239A JP 24939996 A JP24939996 A JP 24939996A JP 24939996 A JP24939996 A JP 24939996A JP H1085239 A JPH1085239 A JP H1085239A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 人工歯の歯列を個々の患者に応じた所望の位
置に配することができ、義歯の製造にかかる手間と時間
とを削減することが可能な義歯の製造方法、及び、この
方法の実施に用いられる位置決め用連結歯を提供するこ
と。 【解決手段】 本発明の位置決め用連結歯1は、蝋から
なり、上顎前歯の歯列とほぼ近い形状に形成されている
ものである。また、本発明の義歯の製造方法は、顎模型
12の口腔内への試適に際して、位置決め用連結歯1を
顎模型12の所望位置に取り付け、口腔内から取り出し
た顎模型12への人工歯の配列に際しては、位置決め用
連結歯1を基準として人工歯を位置決めしつつ配列する
ものである。
置に配することができ、義歯の製造にかかる手間と時間
とを削減することが可能な義歯の製造方法、及び、この
方法の実施に用いられる位置決め用連結歯を提供するこ
と。 【解決手段】 本発明の位置決め用連結歯1は、蝋から
なり、上顎前歯の歯列とほぼ近い形状に形成されている
ものである。また、本発明の義歯の製造方法は、顎模型
12の口腔内への試適に際して、位置決め用連結歯1を
顎模型12の所望位置に取り付け、口腔内から取り出し
た顎模型12への人工歯の配列に際しては、位置決め用
連結歯1を基準として人工歯を位置決めしつつ配列する
ものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、義歯の製造方法及
び位置決め用連結歯に関するものである。
び位置決め用連結歯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、義歯は以下のような各工程
を経て製造されている。 〔1〕 アルギン酸印象材もしくはシリコンラバー系印
象材に患者の上下の顎形状(印象)を採得する。
を経て製造されている。 〔1〕 アルギン酸印象材もしくはシリコンラバー系印
象材に患者の上下の顎形状(印象)を採得する。
【0003】〔2〕 前記印象材の凹部に石膏を流し込
んで上下の顎の石膏型を製作する。 〔3〕 上下の石膏型の互いに対向する面(粘膜面)に
厚さ2mm程度のパラフィンワックス(蝋の一種)の板を
それぞれ圧接して、歯肉に相当する上下の仮床を形成す
る。 〔4〕 上下の仮床の歯を配列すべき部分に、図6に示
すようなU字形ないし馬蹄形の蝋堤11をそれぞれ取り
付け、図7に示すような顎模型12を形成する。ここで
の顎模型12は上顎部12aと下顎部12bとからな
り、上顎部12aは上側の仮床10a及び蝋堤11aか
ら、下顎部12bは下側の仮床10b及び蝋堤11bか
ら、それぞれ構成されている。
んで上下の顎の石膏型を製作する。 〔3〕 上下の石膏型の互いに対向する面(粘膜面)に
厚さ2mm程度のパラフィンワックス(蝋の一種)の板を
それぞれ圧接して、歯肉に相当する上下の仮床を形成す
る。 〔4〕 上下の仮床の歯を配列すべき部分に、図6に示
すようなU字形ないし馬蹄形の蝋堤11をそれぞれ取り
付け、図7に示すような顎模型12を形成する。ここで
の顎模型12は上顎部12aと下顎部12bとからな
り、上顎部12aは上側の仮床10a及び蝋堤11aか
ら、下顎部12bは下側の仮床10b及び蝋堤11bか
ら、それぞれ構成されている。
【0004】〔5〕 顎模型12(上顎部12a及び下
顎部12b)を患者の口腔内に入れて咬合させる。(以
下、このことを「試適する」という。)そして、メス等
を用いて、図8に示すように患者の口角線(上下の唇の
左右両端を結ぶ線)kと重なる横線hと、患者の正中線
(顔の中央を通る垂直な線)sと重なる縦線vとを顎模
型12に入れたのち、口腔内から取り出す。取り出され
た顎模型12は図9に示すような状態となっている。す
なわち、試適の際の咬合力により蝋堤11aと蝋堤11
bとが相互に圧着して上下一体の蝋堤11cとなり、こ
の蝋堤11cの前面に横線h及び縦線vが入っている。
顎部12b)を患者の口腔内に入れて咬合させる。(以
下、このことを「試適する」という。)そして、メス等
を用いて、図8に示すように患者の口角線(上下の唇の
左右両端を結ぶ線)kと重なる横線hと、患者の正中線
(顔の中央を通る垂直な線)sと重なる縦線vとを顎模
型12に入れたのち、口腔内から取り出す。取り出され
た顎模型12は図9に示すような状態となっている。す
なわち、試適の際の咬合力により蝋堤11aと蝋堤11
bとが相互に圧着して上下一体の蝋堤11cとなり、こ
の蝋堤11cの前面に横線h及び縦線vが入っている。
【0005】〔6〕 顎模型12の仮床10a,10b
に、前記した顎の石膏型をそれぞれ嵌め込み、この石膏
型を介して顎模型12を歯科用咬合器にセットする。 〔7〕 蝋堤11cを除去しながら、仮床10a,10
bに陶器,硬質プラスチック等からなる所定数の人工歯
を1本ずつ埋め込んで配列してゆく。この際、先ず上側
の仮床10aに左右一対の上顎中切歯を、相互の歯間に
縦線vが位置し、かつ、それぞれの歯の下端辺が横線h
と重なる状態に埋め込む。次いで、これら中切歯の外側
に連続させて、他の上顎前歯(側切歯及び犬歯)及び上
顎臼歯を順次配列する。そして、上側の仮床10aに配
列された人工歯との咬合関係(噛み合わせ)が良好にな
るようにしながら、下側の仮床10bに人工歯(下顎前
歯及び下顎臼歯)を配列し、全ての人工歯の配列が済め
ば仮床10a,10bを歯科用咬合器及び石膏型から取
り外す。このように蝋製の仮床10a,10bに所定数
の人工歯が配列されたものが所謂「蝋義歯」である。
に、前記した顎の石膏型をそれぞれ嵌め込み、この石膏
型を介して顎模型12を歯科用咬合器にセットする。 〔7〕 蝋堤11cを除去しながら、仮床10a,10
bに陶器,硬質プラスチック等からなる所定数の人工歯
を1本ずつ埋め込んで配列してゆく。この際、先ず上側
の仮床10aに左右一対の上顎中切歯を、相互の歯間に
縦線vが位置し、かつ、それぞれの歯の下端辺が横線h
と重なる状態に埋め込む。次いで、これら中切歯の外側
に連続させて、他の上顎前歯(側切歯及び犬歯)及び上
顎臼歯を順次配列する。そして、上側の仮床10aに配
列された人工歯との咬合関係(噛み合わせ)が良好にな
るようにしながら、下側の仮床10bに人工歯(下顎前
歯及び下顎臼歯)を配列し、全ての人工歯の配列が済め
ば仮床10a,10bを歯科用咬合器及び石膏型から取
り外す。このように蝋製の仮床10a,10bに所定数
の人工歯が配列されたものが所謂「蝋義歯」である。
【0006】〔8〕 蝋義歯を患者の口腔内に試適し、
歯並びの審美性及び咬合関係を確認したのち、口腔内か
ら取り出す。
歯並びの審美性及び咬合関係を確認したのち、口腔内か
ら取り出す。
【0007】
〔9〕 蝋義歯を専用のフラスコに入れた
石膏中に埋め込む。 〔10〕 石膏の硬化後に蝋義歯の蝋部分を溶かして除去
し、生じた空洞部に未重合の合成樹脂(アクリル樹脂
等)を充填したのち、加熱して樹脂を重合させる。これ
により、蝋義歯の蝋部分(すなわち仮床10a,10
b)が合成樹脂に置換され、合成樹脂製の床に人工歯が
配列された義歯ができる。 〔11〕 義歯をフラスコから取り出し、研磨する。 以上で義歯が完成したことになる。
石膏中に埋め込む。 〔10〕 石膏の硬化後に蝋義歯の蝋部分を溶かして除去
し、生じた空洞部に未重合の合成樹脂(アクリル樹脂
等)を充填したのち、加熱して樹脂を重合させる。これ
により、蝋義歯の蝋部分(すなわち仮床10a,10
b)が合成樹脂に置換され、合成樹脂製の床に人工歯が
配列された義歯ができる。 〔11〕 義歯をフラスコから取り出し、研磨する。 以上で義歯が完成したことになる。
【0008】なお、一般に前記〔1〕,〔5〕,〔8〕
の各工程に係る作業は歯科医院において行なわれ、
〔2〕〜〔4〕,〔6〕〜〔7〕,
の各工程に係る作業は歯科医院において行なわれ、
〔2〕〜〔4〕,〔6〕〜〔7〕,
〔9〕〜〔11〕の各
工程に係る作業は歯科技工士の作業場(以下「ラボ」と
いう)において行なわれている。
工程に係る作業は歯科技工士の作業場(以下「ラボ」と
いう)において行なわれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のような
従来の義歯の製造方法にあっては、歯科医院における前
記〔5〕の工程で顎模型12に横線hや縦線vが必ずし
も正確に入れられるとは限らず、例えば横線hが患者の
口角線kに対して傾いていたり、縦線vが患者の正中線
sから左右いずれかにずれていたりすることがあり、し
かも、このように横線hや縦線vを不正確に入れてしま
っても、歯科医本人がそれに気付かない場合が多かっ
た。
従来の義歯の製造方法にあっては、歯科医院における前
記〔5〕の工程で顎模型12に横線hや縦線vが必ずし
も正確に入れられるとは限らず、例えば横線hが患者の
口角線kに対して傾いていたり、縦線vが患者の正中線
sから左右いずれかにずれていたりすることがあり、し
かも、このように横線hや縦線vを不正確に入れてしま
っても、歯科医本人がそれに気付かない場合が多かっ
た。
【0010】ところが、ラボにおける前記〔7〕の工程
においては、歯科技工士は実際に患者の口腔内を見るこ
となく、歯科医が顎模型12に入れた横線h及び縦線v
のみを基準として人工歯を位置決めしつつ配列していた
ので、前記のように横線hや縦線vが不正確に入れられ
ていた場合には、それに応じて人工歯の歯列が傾いたり
上下左右にずれたりすることになった。そして、この場
合、蝋義歯を患者の口腔内に試適する前記〔8〕の工程
において、例えば口角線kに対して歯列が傾いているた
めに口元がゆがんで見えるとか、左右の中切歯の中心が
正中線sから外れているとかいった問題が明らかになる
こととなった。
においては、歯科技工士は実際に患者の口腔内を見るこ
となく、歯科医が顎模型12に入れた横線h及び縦線v
のみを基準として人工歯を位置決めしつつ配列していた
ので、前記のように横線hや縦線vが不正確に入れられ
ていた場合には、それに応じて人工歯の歯列が傾いたり
上下左右にずれたりすることになった。そして、この場
合、蝋義歯を患者の口腔内に試適する前記〔8〕の工程
において、例えば口角線kに対して歯列が傾いているた
めに口元がゆがんで見えるとか、左右の中切歯の中心が
正中線sから外れているとかいった問題が明らかになる
こととなった。
【0011】また、個々の患者が持っている自分の歯並
びに対するイメージは一様でないため、歯科医が横線h
及び縦線vを正確に入れ、それに基づき歯科技工士が正
確に人工歯を配列したとしても、それで患者のイメージ
どおりの歯並びになるとは限らなかった。しかし、従来
の横線h及び縦線vでは患者に歯並びをイメージさせる
ことができないので、顎模型12の試適の段階では歯並
びに対する患者の希望を聞くこともできなかった。した
がって、蝋義歯の試適の際に歯並びが自分のイメージと
違うという苦情が患者から出ることも、ある程度止むを
得なかった。
びに対するイメージは一様でないため、歯科医が横線h
及び縦線vを正確に入れ、それに基づき歯科技工士が正
確に人工歯を配列したとしても、それで患者のイメージ
どおりの歯並びになるとは限らなかった。しかし、従来
の横線h及び縦線vでは患者に歯並びをイメージさせる
ことができないので、顎模型12の試適の段階では歯並
びに対する患者の希望を聞くこともできなかった。した
がって、蝋義歯の試適の際に歯並びが自分のイメージと
違うという苦情が患者から出ることも、ある程度止むを
得なかった。
【0012】そして、以上のような場合、患者及び歯科
医が納得できる歯列となるまで、ラボにおける人工歯の
配列と、歯科医院における蝋義歯の試適とが繰り返され
ることになり、そのために義歯の製造に多大な手間と時
間とがかかることになっていた。また、患者は試適の度
に歯科医院へ通院しなければならず、そのことが原因と
なって患者,歯科医,歯科技工士の間にトラブルが生じ
ることもあった。
医が納得できる歯列となるまで、ラボにおける人工歯の
配列と、歯科医院における蝋義歯の試適とが繰り返され
ることになり、そのために義歯の製造に多大な手間と時
間とがかかることになっていた。また、患者は試適の度
に歯科医院へ通院しなければならず、そのことが原因と
なって患者,歯科医,歯科技工士の間にトラブルが生じ
ることもあった。
【0013】本発明は以上のような問題に鑑みてなされ
たものであって、人工歯の歯列を個々の患者に応じた所
望の位置に配することができ、義歯の製造にかかる手間
と時間とを削減することが可能な義歯の製造方法、及
び、この方法の実施に用いられる位置決め用連結歯を提
供することを目的とするものである。
たものであって、人工歯の歯列を個々の患者に応じた所
望の位置に配することができ、義歯の製造にかかる手間
と時間とを削減することが可能な義歯の製造方法、及
び、この方法の実施に用いられる位置決め用連結歯を提
供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る義歯の製造方法は、蝋製の顎模型を製
作し、この顎模型を患者の口腔内に試適したのち、顎模
型を口腔内から取り出し、次いで顎模型に所定数の人工
歯を配列して蝋義歯となし、その後、蝋義歯の蝋部分を
合成樹脂に置換する義歯の製造方法において、前記顎模
型の口腔内への試適に際して、上顎前歯の歯列とほぼ近
い形状に形成された位置決め用連結歯を顎模型の所望位
置に取り付け、口腔内から取り出した顎模型への人工歯
の配列に際しては、前記位置決め用連結歯を基準として
人工歯を位置決めしつつ配列することを特徴とするもの
である。
め、本発明に係る義歯の製造方法は、蝋製の顎模型を製
作し、この顎模型を患者の口腔内に試適したのち、顎模
型を口腔内から取り出し、次いで顎模型に所定数の人工
歯を配列して蝋義歯となし、その後、蝋義歯の蝋部分を
合成樹脂に置換する義歯の製造方法において、前記顎模
型の口腔内への試適に際して、上顎前歯の歯列とほぼ近
い形状に形成された位置決め用連結歯を顎模型の所望位
置に取り付け、口腔内から取り出した顎模型への人工歯
の配列に際しては、前記位置決め用連結歯を基準として
人工歯を位置決めしつつ配列することを特徴とするもの
である。
【0015】また、本発明に係る位置決め用連結歯は、
蝋からなり、上顎前歯の歯列とほぼ近い形状に形成され
ていることを特徴とするものである。
蝋からなり、上顎前歯の歯列とほぼ近い形状に形成され
ていることを特徴とするものである。
【0016】なお、本発明において「蝋」とは、パラフ
ィン等の合成ワックス,蜜蝋等の動植物ワックス,及び
これらを配合して作られた宝飾用もしくは歯科用ワック
ス等のワックス類全般を意味する。ただし、位置決め用
連結歯の形成に用いる蝋は、白色,象牙色等、人間の歯
に近似した色であるのが望ましい。
ィン等の合成ワックス,蜜蝋等の動植物ワックス,及び
これらを配合して作られた宝飾用もしくは歯科用ワック
ス等のワックス類全般を意味する。ただし、位置決め用
連結歯の形成に用いる蝋は、白色,象牙色等、人間の歯
に近似した色であるのが望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2は本発明の一実施形
態に係る位置決め用連結歯を示しており、位置決め用連
結歯1は、上顎前歯に相当する6本の模擬歯(中切歯
2,側切歯3,犬歯4が各2本ずつ)が相互に連結され
て、上顎前歯の歯列にほぼ近い形状に形成されている。
この位置決め用連結歯1は、その全体が白色ないし象牙
色を呈する蜜蝋を用いて一体に形成されるとともに、隣
接する各歯の連結部5は薄くして、この連結部5で容易
に曲げられるように構成されている。
に基づいて説明する。図1及び図2は本発明の一実施形
態に係る位置決め用連結歯を示しており、位置決め用連
結歯1は、上顎前歯に相当する6本の模擬歯(中切歯
2,側切歯3,犬歯4が各2本ずつ)が相互に連結され
て、上顎前歯の歯列にほぼ近い形状に形成されている。
この位置決め用連結歯1は、その全体が白色ないし象牙
色を呈する蜜蝋を用いて一体に形成されるとともに、隣
接する各歯の連結部5は薄くして、この連結部5で容易
に曲げられるように構成されている。
【0018】次いで、この位置決め用連結歯1を用いた
義歯の製造方法をその工程順に説明する。印象材を用い
た印象の採得から顎模型12の形成までの各工程は前記
『従来の技術』における〔1〕〜〔4〕と同様である。
それ以降の各工程は以下の通りである。
義歯の製造方法をその工程順に説明する。印象材を用い
た印象の採得から顎模型12の形成までの各工程は前記
『従来の技術』における〔1〕〜〔4〕と同様である。
それ以降の各工程は以下の通りである。
【0019】〔5’〕 図7と同様の顎模型12(上顎
部12a及び下顎部12b)を患者の口腔内に試適する
とともに、図3に示すように顎模型12に位置決め用連
結歯1を、概ね左右の中切歯2,2の間に患者の正中線
sが位置し、かつ、中切歯2,2の下端辺が患者の口角
線kとほぼ重なる状態に取り付ける。そして、この状態
を歯科医及び患者が確認し、例えば位置決め用連結歯1
の歯列が傾いていたり上下左右にずれていたりする場合
は、所望の状態となるように調整したのち、顎模型12
を口腔内から取り出す。取り出された顎模型12は図4
に示すような状態となっている。すなわち、試適の際の
咬合力により蝋堤11aと蝋堤11bとが相互に圧着し
て上下一体の蝋堤11cとなり、この蝋堤11cの前面
に位置決め用連結歯1が取り付けられている。
部12a及び下顎部12b)を患者の口腔内に試適する
とともに、図3に示すように顎模型12に位置決め用連
結歯1を、概ね左右の中切歯2,2の間に患者の正中線
sが位置し、かつ、中切歯2,2の下端辺が患者の口角
線kとほぼ重なる状態に取り付ける。そして、この状態
を歯科医及び患者が確認し、例えば位置決め用連結歯1
の歯列が傾いていたり上下左右にずれていたりする場合
は、所望の状態となるように調整したのち、顎模型12
を口腔内から取り出す。取り出された顎模型12は図4
に示すような状態となっている。すなわち、試適の際の
咬合力により蝋堤11aと蝋堤11bとが相互に圧着し
て上下一体の蝋堤11cとなり、この蝋堤11cの前面
に位置決め用連結歯1が取り付けられている。
【0020】〔6’〕 図5に示すように、位置決め用
連結歯1が取り付けられた顎模型12の仮床10a,1
0bに、これらの仮床10a,10bの形成に用いた顎
の石膏型13a,13bをそれぞれ嵌め込み、これらの
石膏型13a,13bを介して顎模型12を歯科用咬合
器14にセットする。
連結歯1が取り付けられた顎模型12の仮床10a,1
0bに、これらの仮床10a,10bの形成に用いた顎
の石膏型13a,13bをそれぞれ嵌め込み、これらの
石膏型13a,13bを介して顎模型12を歯科用咬合
器14にセットする。
【0021】〔7’〕 位置決め用連結歯1及び蝋堤1
1cを適宜に除去しながら、仮床10a,10bに陶
器,硬質レジン等からなる所定数(通常は上下各14
本)の人工歯を1本ずつ埋め込んで配列してゆく。この
際、先ず上側の仮床10aに上顎前歯(中切歯,側切
歯,犬歯が各2本、合計6本)の人工歯を、それぞれの
歯が位置決め用連結歯1の相当する模擬歯とほぼ同じ位
置となるように位置決めしながら配列する。次いで、左
右の犬歯の外側に連続させて上顎臼歯を順次配列する。
そして、上側の仮床10aに配列された人工歯との咬合
関係が良好になるようにしながら、下側の仮床10bに
人工歯(前歯及び臼歯)を配列し、全ての人工歯の配列
が済めば仮床10a,10bを歯科用咬合器14及び石
膏型13a,13bから取り外す。これにより、蝋製の
仮床10a,10bに所定数の人工歯が配列された蝋義
歯ができたことになる。
1cを適宜に除去しながら、仮床10a,10bに陶
器,硬質レジン等からなる所定数(通常は上下各14
本)の人工歯を1本ずつ埋め込んで配列してゆく。この
際、先ず上側の仮床10aに上顎前歯(中切歯,側切
歯,犬歯が各2本、合計6本)の人工歯を、それぞれの
歯が位置決め用連結歯1の相当する模擬歯とほぼ同じ位
置となるように位置決めしながら配列する。次いで、左
右の犬歯の外側に連続させて上顎臼歯を順次配列する。
そして、上側の仮床10aに配列された人工歯との咬合
関係が良好になるようにしながら、下側の仮床10bに
人工歯(前歯及び臼歯)を配列し、全ての人工歯の配列
が済めば仮床10a,10bを歯科用咬合器14及び石
膏型13a,13bから取り外す。これにより、蝋製の
仮床10a,10bに所定数の人工歯が配列された蝋義
歯ができたことになる。
【0022】なお、これ以降の、蝋義歯の患者の口腔内
への試適から義歯の研磨・完成までの各工程は前記『従
来の技術』における〔8〕〜〔11〕と同様であるので説
明を省略する。
への試適から義歯の研磨・完成までの各工程は前記『従
来の技術』における〔8〕〜〔11〕と同様であるので説
明を省略する。
【0023】以上のような本発明方法では、顎模型12
に位置決め用連結歯1をその歯列が口角線k及び正中線
sに対して上下左右のいずれかにずれたり傾いたりした
状態に取り付けてしまった場合には、歯科医本人にそれ
が良くわかるので、その段階で所定の状態に修正するこ
とができる。また、試適中の顎模型12に位置決め用連
結歯1が取り付けられた状態を患者に鏡で見せれば、患
者はそれによって歯並びのイメージをつかむことができ
るので、その時点で例えば歯列をもう少し上に上げてほ
しいとか、歯列がもう少し右上がりになるように傾けて
ほしいとかいうような希望を述べることができる。
に位置決め用連結歯1をその歯列が口角線k及び正中線
sに対して上下左右のいずれかにずれたり傾いたりした
状態に取り付けてしまった場合には、歯科医本人にそれ
が良くわかるので、その段階で所定の状態に修正するこ
とができる。また、試適中の顎模型12に位置決め用連
結歯1が取り付けられた状態を患者に鏡で見せれば、患
者はそれによって歯並びのイメージをつかむことができ
るので、その時点で例えば歯列をもう少し上に上げてほ
しいとか、歯列がもう少し右上がりになるように傾けて
ほしいとかいうような希望を述べることができる。
【0024】したがって、位置決め用連結歯1の歯列の
位置を患者と歯科医とで確認し、双方が納得できる状態
としたうえで顎模型12をラボに送り、この位置決め用
連結歯1を位置決めの基準として歯科技工士が顎模型1
2に人工歯を配列すれば、人工歯の歯列は個々の患者に
応じた所望の位置に配されることになるため、蝋義歯の
試適の際に歯並びに関して問題が生じる可能性は極めて
低くなる。
位置を患者と歯科医とで確認し、双方が納得できる状態
としたうえで顎模型12をラボに送り、この位置決め用
連結歯1を位置決めの基準として歯科技工士が顎模型1
2に人工歯を配列すれば、人工歯の歯列は個々の患者に
応じた所望の位置に配されることになるため、蝋義歯の
試適の際に歯並びに関して問題が生じる可能性は極めて
低くなる。
【0025】よって、従来のようにラボにおける人工歯
の配列と歯科医院における蝋義歯の試適とを何度も繰り
返す必要がなくなり、そのため義歯の製造にかかる手間
及び時間が大幅に削減され、患者,歯科医,歯科技工士
の間にトラブルが生じる危険性も解消される。
の配列と歯科医院における蝋義歯の試適とを何度も繰り
返す必要がなくなり、そのため義歯の製造にかかる手間
及び時間が大幅に削減され、患者,歯科医,歯科技工士
の間にトラブルが生じる危険性も解消される。
【0026】また、位置決め用連結歯1は蝋でできてい
るので、同じく蝋製の顎模型12に例えば熱した鏝(パ
ラフィンスパチュラー)を用いて容易に取り付けること
ができるとともに、顎模型12から取り外すことも容易
であり、したがって患者の口腔内に顎模型12を試適し
たままで、位置決め用連結歯1の取り付け位置を修正す
ることも容易にできる。
るので、同じく蝋製の顎模型12に例えば熱した鏝(パ
ラフィンスパチュラー)を用いて容易に取り付けること
ができるとともに、顎模型12から取り外すことも容易
であり、したがって患者の口腔内に顎模型12を試適し
たままで、位置決め用連結歯1の取り付け位置を修正す
ることも容易にできる。
【0027】また、蝋製の位置決め用連結歯1はカッタ
ーナイフ等を用いて容易に切断できる。よって、顎模型
12に上顎前歯の人工歯を配列する際には、先ず位置決
め用連結歯1の中切歯2の部分を切除して、その跡に中
切歯(人工歯)を埋め込み、次いで位置決め用連結歯1
の側切歯3の部分を切除して、その跡に側切歯(人工
歯)を埋め込む・・・というように人工歯の配列順序に
応じて位置決め用連結歯1を部分的に切除しながら作業
することができる。したがって、人工歯の配列前に位置
決め用連結歯の全体を顎模型12から取り外してしまう
ような場合に比べて、人工歯を正確に配列することが可
能となる。
ーナイフ等を用いて容易に切断できる。よって、顎模型
12に上顎前歯の人工歯を配列する際には、先ず位置決
め用連結歯1の中切歯2の部分を切除して、その跡に中
切歯(人工歯)を埋め込み、次いで位置決め用連結歯1
の側切歯3の部分を切除して、その跡に側切歯(人工
歯)を埋め込む・・・というように人工歯の配列順序に
応じて位置決め用連結歯1を部分的に切除しながら作業
することができる。したがって、人工歯の配列前に位置
決め用連結歯の全体を顎模型12から取り外してしまう
ような場合に比べて、人工歯を正確に配列することが可
能となる。
【0028】因みに、この位置決め用連結歯1は、例え
ば上顎前歯の虫歯を治療する前に、治療すべき虫歯に相
当する部分だけを切り取り、それを虫歯の上に張り付
け、鏡を通して患者にその状態を見せるという用途にも
用いることができる。こうすれば、黒い虫歯が治療によ
り白くなった状態を患者にイメージさせることができ、
患者の不安感を解消することができる。
ば上顎前歯の虫歯を治療する前に、治療すべき虫歯に相
当する部分だけを切り取り、それを虫歯の上に張り付
け、鏡を通して患者にその状態を見せるという用途にも
用いることができる。こうすれば、黒い虫歯が治療によ
り白くなった状態を患者にイメージさせることができ、
患者の不安感を解消することができる。
【0029】なお、本発明の技術的範囲が前記した実施
形態によって限定されないことはいうまでなく、例えば
前記では6本の上顎前歯を連結した形状の位置決め用連
結歯を示したが、位置決め用連結歯が4本の上顎前歯
(中切歯と側切歯とを各2本)を連結した形状のもので
あっても、ほぼ同様に使用することができる。
形態によって限定されないことはいうまでなく、例えば
前記では6本の上顎前歯を連結した形状の位置決め用連
結歯を示したが、位置決め用連結歯が4本の上顎前歯
(中切歯と側切歯とを各2本)を連結した形状のもので
あっても、ほぼ同様に使用することができる。
【0030】また、前記では歯列弓に沿ったアーチ状に
形成された位置決め用連結歯を示したが、本発明の位置
決め用連結歯は、蝋を用いて直線状に形成し、顎模型に
取り付ける際に手でアーチ状に曲げるようにしたもので
あってもよい。さらに、以上では蝋製の位置決め用連結
歯について説明したが、位置決め用連結歯が蝋以外の、
例えばプラスチック,シリコンゴム等の材質からなるも
のであっても、本発明方法の実施は可能である。
形成された位置決め用連結歯を示したが、本発明の位置
決め用連結歯は、蝋を用いて直線状に形成し、顎模型に
取り付ける際に手でアーチ状に曲げるようにしたもので
あってもよい。さらに、以上では蝋製の位置決め用連結
歯について説明したが、位置決め用連結歯が蝋以外の、
例えばプラスチック,シリコンゴム等の材質からなるも
のであっても、本発明方法の実施は可能である。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る義歯
の製造方法にあっては、試適の際に顎模型に位置決め用
連結歯を取り付け、この位置決め用連結歯を基準として
人工歯を位置決めしつつ顎模型に配列するようにしたの
で、位置決め用連結歯をその歯列が所望の位置となるよ
うに取り付けておけば、人工歯の歯列も個々の患者に応
じた所望の位置に配されることとなる。よって、例えば
ラボにおける人工歯の配列と歯科医院における蝋義歯の
試適とを何度も繰り返すような事態を極力防止でき、義
歯の製造にかかる手間及び時間を大幅に削減できる。
の製造方法にあっては、試適の際に顎模型に位置決め用
連結歯を取り付け、この位置決め用連結歯を基準として
人工歯を位置決めしつつ顎模型に配列するようにしたの
で、位置決め用連結歯をその歯列が所望の位置となるよ
うに取り付けておけば、人工歯の歯列も個々の患者に応
じた所望の位置に配されることとなる。よって、例えば
ラボにおける人工歯の配列と歯科医院における蝋義歯の
試適とを何度も繰り返すような事態を極力防止でき、義
歯の製造にかかる手間及び時間を大幅に削減できる。
【0032】また、本発明に係る位置決め用連結歯は蝋
を用いて形成されているので、蝋製の顎模型に対する取
り付け及び取り外しが容易であり、顎模型を患者の口腔
内に試適したままで、位置決め用連結歯の取り付け位置
を修正することも容易にできる。また、カッターナイフ
等を用いて容易に切断できるので、顎模型への人工歯の
配列に際しては位置決め用連結歯を部分的に切除しなが
ら人工歯を順次埋め込んでゆくことができ、人工歯の配
列を正確に行なえる。
を用いて形成されているので、蝋製の顎模型に対する取
り付け及び取り外しが容易であり、顎模型を患者の口腔
内に試適したままで、位置決め用連結歯の取り付け位置
を修正することも容易にできる。また、カッターナイフ
等を用いて容易に切断できるので、顎模型への人工歯の
配列に際しては位置決め用連結歯を部分的に切除しなが
ら人工歯を順次埋め込んでゆくことができ、人工歯の配
列を正確に行なえる。
【図1】本発明に係る位置決め用連結歯の正面図であ
る。
る。
【図2】位置決め用連結歯をその下端側から見た底面図
である。
である。
【図3】位置決め用連結歯を取り付けた顎模型の試適状
態を示す説明図である。
態を示す説明図である。
【図4】試適後の顎模型を示す斜視図である。
【図5】顎模型をセットした歯科用咬合器の斜視図であ
る。
る。
【図6】蝋堤の斜視図である。
【図7】試適前の顎模型を示す斜視図である。
【図8】従来方法における顎模型の試適状態を示す説明
図である。
図である。
【図9】従来方法における試適後の顎模型を示す斜視図
である。
である。
1 位置決め用連結歯 12 顎模型
Claims (2)
- 【請求項1】 蝋製の顎模型を製作し、この顎模型を患
者の口腔内に試適したのち、顎模型を口腔内から取り出
し、次いで顎模型に所定数の人工歯を配列して蝋義歯と
なし、その後、蝋義歯の蝋部分を合成樹脂に置換する義
歯の製造方法において、 前記顎模型の口腔内への試適に際して、上顎前歯の歯列
とほぼ近い形状に形成された位置決め用連結歯を顎模型
の所望位置に取り付け、口腔内から取り出した顎模型へ
の人工歯の配列に際しては、前記位置決め用連結歯を基
準として人工歯を位置決めしつつ配列することを特徴と
する義歯の製造方法。 - 【請求項2】 蝋からなり、上顎前歯の歯列とほぼ近い
形状に形成されていることを特徴とする位置決め用連結
歯。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24939996A JP2933209B2 (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | 義歯の製造方法及び位置決め用連結歯 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24939996A JP2933209B2 (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | 義歯の製造方法及び位置決め用連結歯 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1085239A true JPH1085239A (ja) | 1998-04-07 |
JP2933209B2 JP2933209B2 (ja) | 1999-08-09 |
Family
ID=17192416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24939996A Expired - Lifetime JP2933209B2 (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | 義歯の製造方法及び位置決め用連結歯 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2933209B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002143186A (ja) * | 2000-11-09 | 2002-05-21 | Yukinori Shimada | 人工歯排列軸正中線位置決定器具 |
JP2011041787A (ja) * | 2009-08-24 | 2011-03-03 | Toshihiko Osaki | 顔面の正中決定装置 |
WO2013132537A1 (ja) * | 2012-03-08 | 2013-09-12 | 日本デンタルサポート株式会社 | 歯列模型の撮影方法、これに用いられる上顎側歯列模型及び下顎側歯列模型、位置調整支援プログラム並びに表示装置 |
JPWO2013132537A1 (ja) * | 2012-03-08 | 2015-07-30 | 日本デンタルサポート株式会社 | 歯列模型の撮影方法、これに用いられる上顎側歯列模型及び下顎側歯列模型、位置調整支援プログラム並びに表示装置 |
JP2020116275A (ja) * | 2019-01-25 | 2020-08-06 | 株式会社Grin | 歯科用測定器具、測定方法、及びアタッチメント器具 |
-
1996
- 1996-09-20 JP JP24939996A patent/JP2933209B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002143186A (ja) * | 2000-11-09 | 2002-05-21 | Yukinori Shimada | 人工歯排列軸正中線位置決定器具 |
JP2011041787A (ja) * | 2009-08-24 | 2011-03-03 | Toshihiko Osaki | 顔面の正中決定装置 |
WO2013132537A1 (ja) * | 2012-03-08 | 2013-09-12 | 日本デンタルサポート株式会社 | 歯列模型の撮影方法、これに用いられる上顎側歯列模型及び下顎側歯列模型、位置調整支援プログラム並びに表示装置 |
JPWO2013132537A1 (ja) * | 2012-03-08 | 2015-07-30 | 日本デンタルサポート株式会社 | 歯列模型の撮影方法、これに用いられる上顎側歯列模型及び下顎側歯列模型、位置調整支援プログラム並びに表示装置 |
JP2020116275A (ja) * | 2019-01-25 | 2020-08-06 | 株式会社Grin | 歯科用測定器具、測定方法、及びアタッチメント器具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2933209B2 (ja) | 1999-08-09 |
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