JPH1084805A

JPH1084805A - ペット用便器

Info

Publication number: JPH1084805A
Application number: JP8263636A
Authority: JP
Inventors: Masatake Kanayama; 雅威金山
Original assignee: AMIIGO KK
Current assignee: AMIIGO KK
Priority date: 1996-09-12
Filing date: 1996-09-12
Publication date: 1998-04-07

Abstract

(57)【要約】【課題】誰でも簡単に糞尿の後始末ができるととも
に、次の使用のための準備が極く簡単に、しかも迅速に
行え、同時に未使用の砂等をそのまま次回に再使用でき
経済的でもある。【解決手段】同一若しくはほぼ同一の大きさの受皿２
を３個積層させたものからなるとともに、これらの受皿
２を所定の収容箱１に収容・搭載し、これらの受皿２の
うち最上部の受皿２１には孔２１Ｂを複数設けるととも
にこの孔２１Ｂから落下可能な大きさの粒状物３を多数
収容し、残りの受皿２には孔を設けないように形成し、
ペットの糞尿が付着していない粒状物を孔２１Ｂから中
段の受皿２にふるい落とすことができるように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、室内等でねこ等
のペットの排尿・排便を行うペット用便器に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】例えば、マンション等の集合住宅の室内
で猫などのペットを飼う場合には、ペットの排尿・排便
の始末が問題となっている。そこで、例えば箱状のもの
（以下、収容箱とよぶ）の中に砂等を多数収容してお
き、この収容箱の砂等に排尿・排便をさせることが行わ
れている。

【０００３】ところで、このような収容箱の砂等の中に
は、糞尿が付着すると、その中の水分等を吸収してひと
塊に纏まるペット用の砂が開発されており、これによっ
て糞尿の後始末が簡単に行えるものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、収容箱の中
に多数収容されている砂の中からその固化した砂を糞尿
とともに取り出すには、例えばビニール等の袋で覆った
手でその糞尿や固化した砂をつまみ出して袋等におさめ
たり、スコップ等ですくい上げることとなり、いずれに
してもその取り除き作業が非常に厄介であった。

【０００５】また、このような砂の中に糞尿が混ざり込
んでいると悪臭等が周囲に漂うから、なるべく早めに取
り除くことが好ましいが、砂の中に混ざり込んだ糞尿だ
けをその都度取り除くのは面倒だから、収容箱に納めら
れている全ての砂を毎回排便・排尿の度にそっくり廃棄
・交換する場合も多く、無駄が多く不経済である。

【０００６】そこで、この発明は、上記した事情に鑑
み、誰でも簡単に糞尿の後始末ができるとともに、次の
使用のための準備が極く簡単に、しかも迅速に行え、同
時に未使用の砂等はそのまま次回に再使用でき経済的で
もあるペット用便器を提供することを目的とするもので
ある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】即ち、この請求項１に記
載の発明は、室内等でのねこ等のペットの排尿・排便を
行うペット用便器であって、周囲に傾斜した縁を有する
同一大きさの受皿を３個積層させたものからなるととも
に、これらの受皿を所定の収容箱等に収容・搭載し、こ
れらの受皿のうち最上部の受皿には孔を複数設けるとと
もにこの孔から落下可能な大きさの砂若しくは粒状物を
多数収容し、残りの受皿には孔を設けないように形成
し、ペットの糞尿が付着していない砂若しくは粒状物の
みを前記孔から中段の受皿にふるい落とすことができる
ように構成したものである。

【０００８】また、この請求項２に記載の発明は、最上
部の受皿のみに網状の孔を多数設けてあるものである。

【０００９】また、この請求項３に記載の発明は、砂若
しくは粒状物がペットの糞尿の付着によってまとまり、
ひと塊に固化するものを使用するものである。

【００１０】また、この請求項４に記載の発明は、受皿
の少なくとも床面に剥離性の良好なテフロン処理及び／
又は抗菌・脱臭処理が施してあるものである。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施例に
ついて添付図面を参照しながら説明する。図１はこの発
明に係るペット用便器を示す概略断面図であり、このペ
ット用便器は、上部が開口した適宜の収容箱１に、安定
した略角型形状の受皿２が３個、即ち網状の受皿２１と
箱状の受皿２２及び２３が上下に積層して収容されてお
り、最上部の受皿２１には水分等を吸収すると固化する
性質をもった粒状物３が多数収容されている。

【００１２】この収容箱１は、この実施例では上部がオ
ープンに開放されたものを使用してるが、勿論これに限
定されるものではなく、例えば一方の側面に猫等のペッ
トの出入口を兼用する受皿の取り出し口を設けた屋根付
きのものなどであっても構わない。

【００１３】各受皿２１乃至２３は、適宜の合成樹脂材
料で形成されており、それぞれ周囲に傾斜した縁を有す
るほぼ同一大きさのものが使用されている。なお、この
実施例のもの以外に、例えば最上部の受皿２１のみをや
や小さめの大きさに形成し、残り２つの受皿２２及び２
３は同じ大きさのものを使用するなど、種々の態様が可
能である。

【００１４】この実施例の各受皿２２及び２３では、縁
２２Ｂ及び２３Ｂの傾斜角度を、床面２２Ａ及び２３Ａ
に対して垂直な垂線に対して所定の角度θ（例えば３０
度乃至３５度）に形成することによって、上下どちらを
上にしても、重ね合わせることができる（スタック可
能）ようになっている。なお、この実施例では縁の傾斜
角度を適宜に設定してスタック可能としているが、勿論
これに限らず、例えば各辺の縁どうしの接合部分近傍
に、図３に示すようなベローズ状の伸縮部２２Ｃ（２３
Ｃ）を設けてもよい。

【００１５】また、最上部の受皿２１には、図２に示す
ように、床面２１Ａ全体に亘ってメッシュ状に落下孔２
１Ｂが多数開口されている。なお、この落下孔として、
この実施例のものの他に、例えば長孔を並列的に穿設し
たり、丸孔や三角孔、四角孔或いは六角孔等であっても
よく、種々のものが適用可能であるが、少なくともふる
い落とす粒状物の粒径よりは大きく開口することが必要
である。

【００１６】またその孔の配列分布は、この実施例のよ
うな左右規則的に碁盤の目状に配置したもの等に限ら
ず、例えば千鳥状の配置や斜め配置等、各種の配置が可
能である。さらにまた、規則的なものに限らず、アトラ
ンダムな配置であってもよい。

【００１７】また、この発明に係るペット用便器では、
受皿の少なくとも床面に剥離性の良好なテフロン処理及
び抗菌・脱臭処理を施しておいてもよいが、勿論そのよ
うな処理を施さないものであってもよい。

【００１８】次に、この実施例に係るペット用便器を用
いて、この発明のペット用便器の使用方法について説明
する。

【００１９】先ず初めに、最上部の受皿２１に適宜の粒
状物（水分等を吸収して固化する）３（或いは通常の砂
でもよい）を一定量搭載したのち、図３に示すように、
この受皿２１の下にのこりの受皿２２及び２３を上下に
積層して収容箱１に収容する。

【００２０】これによって、ペット用便器として使用す
るが、猫等のペットが最上部の受皿２１に搭載した粒状
物３上に排便若しくは排尿する。

【００２１】しかるのちに、飼い主がこの糞尿を見つけ
たならば、最上部の受皿２１をやや上に持ち上げて、受
皿２２の直上で前後左右（必要に応じて上下方向や斜め
方向上方向にも）に揺動する。なお、三段とも一緒に揺
動させてもよい。

【００２２】すると、図３に示すように糞尿で湿った粒
状物３は水分によって固化して大きくまとまっている
（固化物３Ａ）から、換言すると、糞尿に汚損されてい
ない粒状物３のみが細かい単体のまま残っているから、
落下孔２１Ｂから容易に落下して直下の受皿２２に収容
される。

【００２３】これにより、図４に示すように、受皿２１
には糞尿に汚損され少なくとも落下孔２１Ｂよりも大き
なかたまりとなった固化物３Ａのみが残るから、図５に
示すように、この固化物３Ａは受皿２１を持ち上げて所
定のごみ収容箱等に捨てれば、その受皿２１から糞尿と
ともにこれに汚損された固化物３Ａが簡単に除去でき
る。

【００２４】このようにして、糞尿を取り除いた受皿２
１には、中段の受皿２２にふるい落とされた未使用の粒
状物３が残っているから、図６に示すように、この粒状
物３を受皿２１に返したのち、からになった受皿２２を
もと最下段にあった受皿２３の下側に積み替える。しか
るのち、図７に示すように、受皿２１に適宜新しい粒状
物３を追加して搭載すれば、そのまま次のペット用便器
として使用できる。つまり、受皿２１の粒状物３に再度
排便・排尿を行うことができる訳である。

【００２５】以下、同様の操作を繰り返せば、何度でも
簡単に糞尿の処理ができるとともに、ほぼこれと同時に
新しいペット用便器として再使用できる。

【００２６】

【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、同一若しくはほぼ同一の大きさの受皿を３個積層
させたものからなるとともに、これらの受皿を所定の収
容箱等に収容・搭載し、これらの受皿のうち最上部の受
皿には孔を複数設けるとともにこの孔から落下可能な大
きさの砂若しくは粒状物を多数収容し、残りの受皿には
孔を設けないように形成し、ペットの糞尿が付着してい
ない砂若しくは粒状物のみを孔から中段の受皿にふるい
落とすことができるように構成したから、最上部の受皿
を揺動して糞尿に汚損されていない砂若しくは粒状物の
みを簡単に直下の受皿に移すことができる。

【００２７】また、この発明によれば、その最上部の受
皿には残った糞尿を含む砂若しくは粒状物のみが残って
いるから、その受皿ごと所定の場所に移動して、ただ斜
めに傾けたり、逆さまにするなどの操作を行えば、糞尿
を含む砂若しくは粒状物のみを簡単に除去することがで
き、誰でも簡単に、かつ、迅速に糞の後始末ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係るペット用便器を示す概略断面
図。

【図２】同便器の分解図。

【図３】同便器の受皿の変形例を示す要部斜視図。

【図４】同便器の使用方法を示す説明図。

【図５】同便器の使用方法を示す説明図。

【図６】同便器の使用方法を示す説明図。

【図７】同便器の使用方法を示す説明図。

【図８】同便器の使用方法を示す説明図。

【符号の説明】

１収容箱２、２１、２２、２３受皿２２Ｂ、２３Ｂ縁２１Ｂ落下孔３粒状物

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】室内等でのねこ等のペットの排尿・排便
を行うペット用便器であって、同一若しくはほぼ同一の大きさの受皿を３個積層させた
ものからなるとともに、これらの受皿を所定の収容箱等
に収容・搭載し、これらの受皿のうち最上部の受皿には孔を複数設けると
ともにこの孔から落下可能な大きさの砂若しくは粒状物
を多数収容し、残りの受皿には孔を設けないように形成し、ペットの糞尿が付着していない砂若しくは粒状物のみを
前記孔から中段の受皿にふるい落とすことができるよう
に構成したことを特徴とするペット用便器。
【請求項２】最上部の受皿のみに網状の孔を多数設け
てあることを特徴とする請求項１に記載のペット用便
器。
【請求項３】砂若しくは粒状物がペットの糞尿の付着
によってまとまり、ひと塊に固化するものを使用するこ
とを特徴とする請求項１に記載のペット用便器。
【請求項４】受皿の少なくとも床面に剥離性の良好な
テフロン処理及び／又は抗菌・脱臭処理が施してあるこ
とを特徴とする請求項１に記載のペット用便器。