JPH1082865A - 地中埋設管の位置探査法 - Google Patents

地中埋設管の位置探査法

Info

Publication number
JPH1082865A
JPH1082865A JP8294187A JP29418796A JPH1082865A JP H1082865 A JPH1082865 A JP H1082865A JP 8294187 A JP8294187 A JP 8294187A JP 29418796 A JP29418796 A JP 29418796A JP H1082865 A JPH1082865 A JP H1082865A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
buried
frequency
power supply
buried pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8294187A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadayuki Sogi
忠幸 曽木
Ryuichi Nakamura
隆一 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP8294187A priority Critical patent/JPH1082865A/ja
Publication of JPH1082865A publication Critical patent/JPH1082865A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な作業でもって地中に埋設された
埋設管の位置を確実に検出することができる地中埋設管
の位置探査法を提供すること。 【解決手段】 電気防食を行う地中埋設管32の位置
を、交流電源38を全波整流し平滑することなく供給す
る防食電流によって発生する電磁界62、64、66を
地上から検知器70で検出して、探査する。防食電流が
地中埋設管32を通って流れると、地中埋設管32から
その周囲に電磁界が発生するので、この電磁界を検出す
ることによって、発信器等を設ける必要なく地中埋設管
32の位置を探査することができる。電力ケーブルが隣
接して埋設されている場合には、電源周波数と2倍の周
波数との両方の磁界の大きさを同時に検知し、2倍の周
波数の磁界のみを検出する位置を埋設管位置として識別
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中に埋設された
管の位置を検出する地中埋設管の位置探査法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、都市ガスなどの供給用には地
中埋設管が使用されている。地中埋設管は、一端敷設さ
れたあとで長い年月にわたって使用される。埋設後、長
時間経過してから、埋設管近傍で地面を掘削する工事を
行うときなどでは、地中埋設管の正確な埋設位置を探査
する必要がある。
【0003】従来、都市ガス供給用の鋼製管(以下「ガ
ス鋼管」と称する)等の導電性を有する地中埋設管の位
置探査は、たとえば、図6および図7に示すとおりに行
われている。図6および図7において、たとえばガス鋼
管2である地中埋設管は、地中4に埋設されている。こ
のガス鋼管2には、所定の間隔を置いてターミナル6が
接続されている。ターミナル6は地中4に掘られた穴8
に収容され、穴8の開口は蓋10によって覆われてい
る。ターミナル6とガス鋼管2とは導線12を介して接
続される。
【0004】ガス鋼管2の埋設位置を探査するときに
は、蓋10を外して穴8の上面を開放する。次いで、交
流波形を生成する発信器12の片方の出力端子14を導
線16を介して図6および図7においてたとえば左側の
ターミナル6に電気的に接続し、発信器12の他方の端
子18を導線20を介して図6および図7において右側
のターミナル6に電気的に接続する。このように導線1
6、20を接続した状態において、発信器12から交流
信号を検知信号として導線16、20に送給する。ガス
鋼管2には交流信号電流が流れるので、このガス鋼管2
の周囲に交流信号に対応して変化する磁場22が発生
し、この磁場22の変化を磁場検出装置24で検出する
ことによって、ガス鋼管2の埋設位置を知ることができ
る。すなわち、ガス鋼管2に近づくと検出できる磁場の
強度が大きくなり、一方ガス鋼管2から離れると検出で
きる磁場の強度が小さくなる。それ故に、この距離の差
による磁場の変化を携帯表示装置26を用いて調べるこ
とによって、ガス鋼管2の埋設位置を検知することがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上述した位置探査法には、次のとおりの解決すべき問題
が存在する。ガス鋼管を地中に埋設する際に所定の間隔
をおいてターミナルを埋設しなければならず、そのため
の作業が煩雑であるとともに、ターミナルを設置するた
めのコストがかかるという問題がある。また、位置探査
作業するには、ガス鋼管に専用の検知信号を送給するた
めの発信器を必要とし、さらにこの作業時には発信器の
出力端子を地中に配設されたターミナルに電気的に接続
しなければならず、そのための作業が煩雑である等の問
題が存在する。
【0006】さらにまた、地中のガス鋼管に隣接して電
力ケーブル等が埋設されていると、電力ケーブル等を流
れる商用交流電流によって発生する電磁界に妨害されて
ガス鋼管の埋設位置の識別が困難となる可能性もある。
このような場合、従来は、商用交流電力の周波数である
50Hzや60Hzと高調波や低調波の関係にある周波
数の検知信号が送給可能な発信器を用いなければならな
い。
【0007】本発明の目的は、比較的簡単な構成で、地
中に埋設された埋設管の位置を確実に検出することがで
きる地中埋設管の位置探査法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気防食を行
う地中埋設管の位置探査法であって、電気防食用の防食
電流として、交流電源を全波整流し平滑することなく地
中埋設管に供給し、防食電流によって地中埋設管から発
生する電磁界を地上から検出して、地中埋設管の位置を
探査することを特徴とする地中埋設管の位置探査法であ
る。 本発明に従えば、腐食防止のために電気防食用の防食電
流が地中埋設管に供給される。この防食電流は、交流電
流を全波整流したものであり、平滑化されることなく地
中埋設管に送給される。したがって、防食電源としては
整流回路を備えていれば、平滑回路は不要となり、比較
的低コストで電気防食を行うことができる。この防食電
流が地中埋設管を通って流れる際には、地中埋設管から
その周囲に電磁界が発生するので、この電磁界を地上か
ら検出することによって地中埋設管の位置を探査するこ
とができる。特に、この方法では、防食電流を利用する
ので、位置探査時に専用の検知信号を送給するための発
信器およびそれに関連するターミナル等を必要とせず、
その作業が容易であるとともに、埋設時のコストも低減
することができる。
【0009】また本発明は、前記交流電源として商用電
源を使用し、商用電源の周波数およびその2倍の周波数
の電磁界を地上から同時に検知し,2倍の周波数の電磁
界のみが検知される位置を、地中埋設管の位置として識
別することを特徴とする。 本発明に従えば、電気防食用に全波整流する交流電源と
して商用電源を使用し、商用電源の周波数の電磁界とそ
の2倍の周波数の電磁界との両方を同時に地上から検知
し、2倍の周波数の電磁界のみが検知される位置を地中
埋設管の位置として識別する。地中埋設管には交流電源
を全波整流した電流が送給されるので、交流電源の2倍
の周波数交流成分が多く含まれる。地中埋設管の近くに
商用電源の電流が流れる電力ケーブルなどの導体があれ
ば、商用電源の波形の歪みによって、基本波とともに高
調波による電磁界が導体の周辺に発生する。このため、
高調波のうちの2倍の周波数の電磁界が地中埋設管の周
囲に発生する電磁界の周波数と一致して、地上から2倍
の周波数だけを検出する方法では地中埋設管の位置の識
別が困難となる。このような場合でも、商用電源の交流
電流によって発生する電磁界の周波数とその全波整流電
流によって発生する電磁界の周波数との違いを利用し
て、地中埋設管の位置を確実に識別することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態に
よる地中埋設管の位置探査のための構成を示す。図1に
おいて、位置を探査すべき埋設管32は、地表34から
たとえば1.5〜2m程度の深さに埋設される。この埋
設管32は、たとえばガスを供給するためのガス鋼管で
ある。長期にわたる地中での使用を可能とするため、電
気防食が施される。液体や気体などの流体を送給するた
めの他の種類の埋設管でも、防食電流が流れるものであ
れば、同様に本発明を適用することができる。なお、埋
設管32がガス鋼管の場合には、その直径が10〜60
cm程度であり、また後述する防食電流が送給される埋
設管32の1ブロック長さ、すなわち1つの電源から送
給される区間の長さは、約10km程度である。
【0011】この埋設管32には、防食電流供給手段3
6から防食電流が供給される。防食電流供給手段36
は、交流電源38と交流電源38から供給される交流電
流を整流する整流手段40とを含んでいる。交流電源3
8としては、たとえば50Hzや60Hzの周波数で実
効電圧が200Vの商用電源を利用することができ、商
用電源を利用することによって専用の電源が不要とな
る。整流手段40は、ブリッジ接続された4個のダイオ
ード42から構成され、全波整流を行う。交流電源38
と整流手段40との間には、降圧トランス44が介在さ
れている。トランス44は、たとえば200Vの電圧を
60Vに降圧し、降圧した電圧を整流手段40に送給す
る。また整流手段40の一方の出力部は導線46を介し
て埋設管32に電気的に接続され、整流手段42の他方
の出力部は導線48およびそれに配設された可変抵抗5
0を介して地中に埋設された電極部材52に電気的に接
続される。
【0012】かく構成されているので、交流電源38の
電圧は降圧トランス44によって降圧され、降圧された
電圧電流は、整流手段40によって図2に示すとおりに
全波整流され、元の正弦波の半分ずつが連続した山状波
形の電流が防食電流として平滑されることなく導線48
を通して電極部材52に送給される。導線48を通して
供給される電流は、たとえば電圧が60Vで電流が約3
0A程度であり、周波数は2倍の成分が多くなって、基
本成分となる。
【0013】防食電流供給手段36からの防食電流がか
く供給されるので、電極部材52が陽極電極として作用
し、埋設管32が陰極電極として作用し、電極部材52
から矢印54、56、58で示すとおりに埋設管32に
電流が流れる。かく電流が流れると、電極部材52には
陰イオンが、一方埋設管32には陽イオンが集まるよう
になり、埋設管32の表面が防食電位となって腐食が防
止される。電極部材52から埋設管32に流れる電流に
ついては、電極部材52に近い領域においては太い実線
の矢印54で示すとおりにその電流量が多く、その領域
に対応する埋設管32の部位には、電流密度でたとえば
1〜5mA/m2 程度の電流が流れ、電極部材32から
大きく離れた領域においては、細い実線の矢印58で示
すとおりにその電流量が少なく、それに対応する埋設管
32の部位には、電流密度でたとえば0〜1mA/m2
程度の電流が流れ、それらの中間の領域に対応する埋設
管32の部位には、上記電流密度の中間程度の大きさの
電流が流れる。
【0014】本発明に従う埋設管の位置探査法では、埋
設管32を通して電流が流れることによって発生する電
磁界を検出して、埋設管32の位置を検出する。本実施
形態では、電磁界を検出するのに、検知コイル68を含
む検出器70が用いられる。検知コイル68は、導線を
所定方向に巻付けて形成され、その両側が交流電圧検出
器72に接続される。検知コイル68は、磁界によって
発生する磁束の変化を検知し、磁界が大きく変化すると
検知コイル68に発生する誘導起電力が大きくなり、一
方磁界の変化が小さいと検知コイル68に発生する誘導
起電力が小さくなる。交流電圧検出器72は、検知コイ
ル68に発生する起電力の大きさを検出する。
【0015】埋設管32の埋設位置を検出する場合に
は、検出器70の検知コイル68を地表34に添って移
動させればよい。かく検知コイル68を移動させると、
埋設管32には上述したとおりに全波整流された電流が
流れているので、検知コイル68はこの埋設管32の周
囲に発生する磁界を検知し、検知コイル68には磁界の
変化に対応する誘導起電力が発生する。本実施形態で
は、埋設管32に図2に示すような電流が流れると、検
知コイル68には、図3に示すような起電力が発生す
る。すなわち、埋設管32に発生する磁界は、埋設管3
2中を流れる電流の大きさに比例し、検知コイル68に
発生する起電力は埋設管32の周囲に生じる磁界量に比
例する。
【0016】したがって、図1に示すように、地表34
に沿って検知コイル68を移動させ、検知コイル68に
発生する起電力値の変動を交流電圧検出器72によって
調べることによって、埋設管32の埋設位置を検出する
ことができる。たとえば、検知コイル68を図1の紙面
に垂直な方向に移動させる場合を想定すると、埋設管3
2から離れるに従って検知コイル68に発生する起電力
が小さくなるので、埋設管32の真上を通過するときに
検知コイル68に発生する起電力が最も大きくなり、起
電力が大きくなるこの位置が埋設管32が埋設された位
置となり、交流電圧検出器72の出力を見ることによっ
て埋設管32の位置を確実に検出することができる。
【0017】本実施形態では、交流電源38として商用
電源を利用しているので、関西地方の場合を考えると、
交流電源38の周波数は60Hzとなり、全波整流され
平滑されずに電極部材52に送給されて、埋設管32を
通って流れる電流の基本成分の周波数は120Hzとな
る。
【0018】図4に示すように、埋設管32が埋設され
ている位置74に隣接する位置76に、たとえば商用電
源の電力ケーブル78が埋設されていると、電力ケーブ
ル78からも磁界が発生し、検知コイル68は、この電
力ケーブル78からの磁界も検出するようになる。電力
ケーブル78を流れる電流の周波数は60Hzであるの
で、埋設管32を流れる全波整流された電流の基本波成
分の周波数の半分であり、それ故に、周波数の違いを利
用して周波数帯域フィルタなどを用いれば、電力ケーブ
ル78から発生する磁界の変化と区別して埋設管32か
ら発生する磁界の変化を検知コイル68を用いて検出す
ることができる。
【0019】一般に、商用電源の波形は完全な正弦波で
なく、幾分かの歪みを伴っており、この場合、その波形
の歪みによって高調波が発生し、この高調波成分の周波
数は60Hzの整数倍、すなわち120,180,24
0,…Hz等となる。それ故に、埋設管32に隣接して
電力ケーブル78が埋設され、埋設管32に流れる電流
が非常に小さくかつ電力ケーブル78に流れる電流が大
きいなどの特殊な場合には、検知コイル68は電力ケー
ブル78からの磁界の変化を検知するようになり、特に
120Hzの高調波成分による磁界の変化と埋設管32
を流れる防食電流による磁界の変化とが同じ周波数とな
るので、周波数帯域フィルタなどを用いても、これらを
区別して検出することが困難となる。このような場合に
は、防食電流による磁界の変化を確実に検知するため
に、防食電流の周波数を、商用電源の周波数またはその
整数倍の周波数と区別できる周波数、たとえば130〜
170Hz程度にするのが望ましい。
【0020】しかしながら、130〜170Hz程度の
周波数の防食電流を流すためには専用の交流電源が必要
になる。このような専用の交流電源を用いずに埋設管3
2を電力ケーブル78と区別して識別できる方法が望ま
れる。
【0021】図5は、本発明の実施の他の形態による地
中埋設管の位置探査の場合の磁界の大きさの検出値の変
化を示す。本発明によれば、商用電源の周波数の磁界と
2倍の周波数の磁界との両方の磁界の変化を同時に検知
している。図5では、図4に示すような埋設管32に隣
接して電力ケーブル78が埋設されている場所で、地表
34に沿って埋設管32に垂直な方向に水平に位置74
および位置76を経由して移動した場合の検出値の変化
が示される。図4に示すように埋設管32と電力ケーブ
ル78とが隣接している場合に、埋設管32に防食電流
として全波整流された商用電源が送給されると、埋設管
32を流れる防食電流による磁界と電力ケーブル78を
流れる2倍の高調波成分による磁界とは同じ周波数とな
る。従って地上で検知される2倍の周波数の磁界の大き
さは、図5の曲線80のように、埋設管32が埋設され
ている位置74と電力ケーブル78が埋設されいる位置
76との2箇所で極大値を示すように変化する。一方電
源周波数の磁界の大きさの検出値は、曲線82に示すよ
うに電力ケーブル78の埋設位置が最大となるように変
化する。電力ケーブル78の埋設されている位置76で
は、電源周波数と2倍の周波数との両方の電磁界が検出
されるが、埋設管32の埋設されている位置74では2
倍の周波数の電磁界のみが検出される。このようにし
て、2倍の周波数の電磁界のみを検出する位置74に地
中埋設管が埋設されていることを、容易に識別すること
ができる。
【0022】地中に埋設されている電力ケーブル78に
限らず、地中埋設管32の付近の空中に送電線がある場
合(図示せず)にも同様の方法で識別することができ
る。もし、埋設管32の真上の空中に送電線があって、
2倍の周波数の電磁界のみを検知する位置を見出すこと
ができない場合には、磁界の大きさが最大になる地点で
前記検知器を上下させて磁界の大きさの変化を調べれ
ば、真上に送電線がある場合には測定位置が地上から高
くなるほど商用電源の周波数の磁界の大きさは大きくな
り、測定位置を下に下げるほど小さくなって、2倍の周
波数の磁界の大きさの変化とは異なる変化をするので、
上方に送電線があることを識別することができる。
【0023】上述した方法によって埋設管の位置を検出
できるか否かを確認するために、本件発明者は次のよう
な実験を行っている。交流電源として200Vの商用電
源を用い、この電源電圧を60Vに降下させ、電流供給
手段から60V−50Aの全波整流された電流を防食電
流として電極部材とガス鋼管との間に送給した。ガス鋼
管の埋設深さは2mであった。そして、ガス鋼管から発
生する磁界の変化を活線探知器によって検知したとこ
ろ、防食対象ガス鋼管の管末付近400〜500mの範
囲を除いて埋設されたガス鋼管の位置を正確に検出する
ことができた。このことから、電流供給手段に近いとこ
ろ、すなわち防食電流が大きいところではガス鋼管の埋
設位置を正確に検出できることが確認できた。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、電気防食用の防食電流
が地中埋設管に供給される。この防食電流は、交流電流
を全波整流したものであり、平滑化されることなく地中
埋設管に送給される。この防食電流が地中埋設管を通っ
て流れることによって、地中埋設管からその周囲に電磁
界が発生する。この電磁界を地上から検出することによ
って地中埋設管の位置を探査することができる。特に、
この方法では、防食電流を利用するので、位置探査時に
専用の検知信号を送給するための発信器およびそれに関
連するターミナル等を必要とせず、その作業が容易であ
るとともに、埋設時のコストも低減することができる。
【0025】さらに本発明によれば、電力ケーブルの発
生する商用電源の周波数の電磁界と商用電源の周波数の
高調波である2倍の周波数の電磁界との両方の磁界の大
きさの変化を同時に地上から検出することによって、埋
設管の付近に電力ケーブルが埋設されている場合におい
ても、地中埋設管と電力ケーブルとを識別することが容
易に可能であるので、埋設管の位置を確実に探査するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う地中埋設管の位置探査法の一実施
形態を適用した位置探査装置の示す簡略化した断面図で
ある。
【図2】図1の位置探査装置における電流供給手段から
送給される防食電流の電流波形を示す波形図である。
【図3】図1の位置探査装置における検知コイルに発生
する誘導起電力の波形を示す波形図である。
【図4】地中埋設管に隣接して電力ケーブルが埋設され
ている場合の地中断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態による地中埋設管の位置
探査における磁界の大きさの検出値の変化を示すグラフ
である。
【図6】従来の埋設管の位置探査法を説明するための簡
略説明図である。
【図7】従来の位置探査法を適用した場合における、発
信器が接続されるターミナルおよびその近傍を示す断面
図である。
【符号の説明】
2 ガス鋼管 32 埋設管 36 電流供給手段 38 交流電源 40 整流手段 52 電極部材 54、56、58 電流 62、64、66 電磁界 68 検知コイル 70 検出器 72 交流電圧検出器 78 電力ケーブル 80 商用電源周波数の2倍の周波数の磁界の大きさの
変化を示す曲線 82 商用電源周波数の磁界の大きさの変化を示す曲線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気防食を行う地中埋設管の位置探査法
    であって、 電気防食用の防食電流として、交流電源を全波整流し平
    滑することなく地中埋設管に供給し、 防食電流によって地中埋設管から発生する電磁界を地上
    から検出して、地中埋設管の位置を探査することを特徴
    とする地中埋設管の位置探査法。
  2. 【請求項2】 前記交流電源として商用電源を使用し、 商用電源の周波数およびその2倍の周波数の電磁界を地
    上から同時に検知し、2倍の周波数の電磁界のみが検知
    される位置を、地中埋設管の位置として識別することを
    特徴とする請求項1記載の地中埋設管の位置探査法。
JP8294187A 1996-07-17 1996-11-06 地中埋設管の位置探査法 Pending JPH1082865A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8294187A JPH1082865A (ja) 1996-07-17 1996-11-06 地中埋設管の位置探査法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18783296 1996-07-17
JP8-187832 1996-07-17
JP8294187A JPH1082865A (ja) 1996-07-17 1996-11-06 地中埋設管の位置探査法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1082865A true JPH1082865A (ja) 1998-03-31

Family

ID=26504585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8294187A Pending JPH1082865A (ja) 1996-07-17 1996-11-06 地中埋設管の位置探査法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1082865A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020176972A (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 株式会社コンポン研究所 地震発生予知方法および地震発生予知システム
KR102353888B1 (ko) * 2021-09-13 2022-01-21 (주)케이피디글로벌 교류 전류를 이용하여 매설 배관을 탐지함과 동시에 전위측정용 터미널의 건전성을 판단하는 방법

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06249820A (ja) * 1993-02-26 1994-09-09 Osaka Gas Co Ltd 防食電位推定方法
JPH0712950A (ja) * 1993-06-17 1995-01-17 Japan Steel & Tube Constr Co Ltd 埋設管の位置及び防食電流検出方法とその装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06249820A (ja) * 1993-02-26 1994-09-09 Osaka Gas Co Ltd 防食電位推定方法
JPH0712950A (ja) * 1993-06-17 1995-01-17 Japan Steel & Tube Constr Co Ltd 埋設管の位置及び防食電流検出方法とその装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020176972A (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 株式会社コンポン研究所 地震発生予知方法および地震発生予知システム
KR102353888B1 (ko) * 2021-09-13 2022-01-21 (주)케이피디글로벌 교류 전류를 이용하여 매설 배관을 탐지함과 동시에 전위측정용 터미널의 건전성을 판단하는 방법
WO2023038376A1 (ko) * 2021-09-13 2023-03-16 (주)케이피디글로벌 교류 전류를 이용하여 매설 배관을 탐지함과 동시에 전위측정용 터미널의 건전성을 판단하는 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10520540B2 (en) Survey signal transmitter
US5828219A (en) Method of detecting faults in the insulation layer of an insulated concealed conductor
JP2858784B2 (ja) 受動共振マーカにより埋設された電気導体を位置決めする方式および方法
EP0682270B1 (en) Method and apparatus locating a buried element
CN100337126C (zh) 金属管线探测中判断跟踪正误和鉴别管线的方法及装置
EP0090482A1 (en) Apparatus for measuring defects in insulation coatings
JPH1082865A (ja) 地中埋設管の位置探査法
US8358120B2 (en) Non-intrusive detection of live electrical lines
CN101446616A (zh) 查找电缆或管线故障点的方法及装置
US4982163A (en) Method and a device for the determination of the condition of the insulation of an object coated with an electric insulation
JP2005091191A (ja) 埋設金属管の塗覆装欠陥部検出方法
JP4827703B2 (ja) 埋設パイプラインの電磁誘導電圧低減方法および埋設パイプラインの電磁誘導電圧低減装置
CN108020710B (zh) 一种油气管道低频杂散电流开启式磁测量装置及方法
KR200423722Y1 (ko) 누전 탐지기
JP3245632B2 (ja) 埋設管探知方法
JP3169754B2 (ja) 被覆鋼管の損傷度監視方法及びその装置
JPH10197648A (ja) 地中埋設管の位置探査装置
US4106299A (en) Method for installation of grounding pole
JP3167654B2 (ja) 埋設金属管の防食被覆損傷位置探査方法とその装置
US20220075006A1 (en) Mobile electric leakage detection device and method
JP3965472B2 (ja) 埋設ライン被覆損傷部の特定方法
US20220317326A1 (en) Magnetic coupler for inducing a signal on a utility line
JPH1164266A (ja) 塗覆装された埋設金属導体の損傷位置と損傷度の判定装置
JPS5827040A (ja) 導電体被覆断熱管の短絡箇所探知方法
JP2001324573A (ja) 埋設管探査システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041008

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041019

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050315