JPH1082416A - 撓み調整ロール - Google Patents

撓み調整ロール

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Publication number
JPH1082416A
JPH1082416A JP9151934A JP15193497A JPH1082416A JP H1082416 A JPH1082416 A JP H1082416A JP 9151934 A JP9151934 A JP 9151934A JP 15193497 A JP15193497 A JP 15193497A JP H1082416 A JPH1082416 A JP H1082416A
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JP
Japan
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roll
fluid
elements
deflection adjusting
jacket
Prior art date
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Pending
Application number
JP9151934A
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English (en)
Inventor
Grabscheid Joachim
グラープシャイト ヨアヒム
Christian Schiel
シール クリスティアン
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Voith Sulzer Papiermaschinen GmbH
Original Assignee
Voith Sulzer Papiermaschinen GmbH
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Publication date
Application filed by Voith Sulzer Papiermaschinen GmbH filed Critical Voith Sulzer Papiermaschinen GmbH
Publication of JPH1082416A publication Critical patent/JPH1082416A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C13/00Rolls, drums, discs, or the like; Bearings or mountings therefor
    • F16C13/02Bearings
    • F16C13/022Bearings supporting a hollow roll mantle rotating with respect to a yoke or axle
    • F16C13/024Bearings supporting a hollow roll mantle rotating with respect to a yoke or axle adjustable for positioning, e.g. radial movable bearings for controlling the deflection along the length of the roll mantle
    • F16C13/026Bearings supporting a hollow roll mantle rotating with respect to a yoke or axle adjustable for positioning, e.g. radial movable bearings for controlling the deflection along the length of the roll mantle by fluid pressure
    • F16C13/028Bearings supporting a hollow roll mantle rotating with respect to a yoke or axle adjustable for positioning, e.g. radial movable bearings for controlling the deflection along the length of the roll mantle by fluid pressure with a plurality of supports along the length of the roll mantle, e.g. hydraulic jacks
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21GCALENDERS; ACCESSORIES FOR PAPER-MAKING MACHINES
    • D21G1/00Calenders; Smoothing apparatus
    • D21G1/02Rolls; Their bearings
    • D21G1/0206Controlled deflection rolls
    • D21G1/0213Controlled deflection rolls with deflection compensation means acting between the roller shell and its supporting member
    • D21G1/022Controlled deflection rolls with deflection compensation means acting between the roller shell and its supporting member the means using fluid pressure

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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール内部に収容される流体量並びにこれに
伴う跳ね返り出力損失を簡単かつ確実な方式で最低限に
抑え得るようにする。 【解決手段】 液体導出装置には、支持エレメント3に
形成された複数の流体掻き取りエレメント4が所属して
おり、該流体掻き取りエレメントが、各支持エレメント
3から側方に隣接した支持エレメント3の方に向かって
張出しており、かつ、支持エレメント3間に形成された
流動通路内で、該支持エレメント3をめぐって環流する
流体をロールジャケット1から掻き取るように構成され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転する1つのロ
ールジャケットと、該ロールジャケットを軸方向に貫通
する1本のヨークと、ロール軸方向で間隔をとって互い
に並列的に位置している複数の流体静力学的及び/又は
流体動力学的な支持エレメントを備え、該支持エレメン
トによって、ロールジャケットとヨークとの間に流体ク
ッションを形成して前記ロールジャケットがヨークに支
持されており、かつ、稼働中にロール内部に集められて
前記支持エレメントをめぐって環流する流体環を前記ロ
ールジャケットの内周面に沿って形成する作動流体特に
潤滑剤を前記ロール内部から除去するために液体導出装
置が設けられている形式の撓み調整ロールに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】前記形式の撓み調整ロールでは、例えば
支持エレメントを介して供給された作動流体、特にオイ
ルはロール内部から再び導出されねばならない。撓み調
整ロールを下部ロールとして使用する場合には、流体は
上位の支持エレメントによってロールジャケットの内周
面から掻き取られて、重力の支援下で排出することがで
きる。しかしながら撓み調整ロールを上部ロールとして
使用する場合には、下位に位置している支持エレメント
によっては前記のような排出は不可能である。それ故
に、ドイツ連邦共和国特許出願公開第2550366号
明細書に基づいて公知になっている、上部ロールとして
使用される撓み調整ロールの場合には、ヨークとロール
ジャケットの末端区分との間に配置された掻き出しリン
グが設けられている。
【0003】従来公知の撓み調整ロールにおける問題点
は特に、比較的肉厚のオイル環がロール内に形成されて
必然的に高い出力損失を伴うことであり、この出力損失
は特に、オイルが支持エレメントをめぐって環流する際
に発生するオイルの跳ね返り(Plansch)に起因
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
で述べた形式の撓み調整ロールを改良して、ロール内部
に収容される流体量並びにこれに伴う跳ね返り出力損失
を簡単かつ確実な方式で最低限に抑え得るようにするこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の構成手段は、液体導出装置には、支持エレメ
ントに形成された複数の流体掻き取りエレメントが所属
しており、該流体掻き取りエレメントが、各支持エレメ
ントから側方に隣接した支持エレメントの方に向かって
張出しており、かつ、支持エレメント間に形成された流
動通路内で、該支持エレメントをめぐって環流する流体
をロールジャケットから掻き取るように構成されている
点にある。
【0006】
【作用】本発明のように構成すれば、支持エレメント及
び、該支持エレメントに設けられている流体掻き取りエ
レメントは、ロールジャケットによって連行されかつ前
記支持エレメントに沿って環流する流体に対して所期の
ように作用し、これに伴って流体掻き取りエレメントに
よって、掻き取り可能なオイル量が最適化されるので、
ロール内部に収容される流体量は最低限に抑えられ、ひ
いてはロール内周面に沿って形成される流体成層膜も充
分肉薄に保たれると共に、支持エレメントに沿って環流
する際に発生する跳ね返り出力損失も僅かになる。
【0007】
【発明の実施の形態】有利な実施形態によれば、複数の
流体掻き取りエレメントが少なくとも部分的に、撓み調
整ロールを下部ロールとして使用する場合にだけ、つま
り支持エレメント並びに流体掻き取りエレメントをロー
ル上半部内に位置させた場合にだけ実働し、撓み調整ロ
ールを上部ロールとして使用する場合、つまり支持エレ
メント並びに流体掻き取りエレメントをロール下半部を
形成しているオイルだまりに位置させた場合には非実働
状態にあるように配置・構成されている。
【0008】同一の圧搾機械において撓み調整ロールを
上部ロール及び下部ロールとして使用する場合にはロー
ルジャケットにとって原則として異なった回転方向が生
じるので、本発明の有利な実施形態では、複数の流体掻
き取りエレメントは、ロールジャケットの順方向回転時
にだけ実働し、またロールジャケットの逆方向回転時に
は実質的に働かないように配置・構成されている。
【0009】このために支持エレメントは単純に円形に
構成されており、かつ、殊に有利にはブレード状に形成
された流体掻き取りエレメントが夫々、前記支持エレメ
ントからほぼ半径方向に張出しており、しかも該流体掻
き取りエレメントは、その実働時には環流する流体環に
対面する支持エレメント前部域に夫々位置して該流体環
に逆らう方向に向いており、またその非実働時には環流
する流体環から離反した支持エレメント後部域に夫々位
置して該流体環の流動方向に向いている。
【0010】有利な実施形態では、流体掻き取りエレメ
ントの先端は、非実働時における前記流体掻き取りエレ
メントの流動抵抗を減少させるために、夫々ほぼ水平な
補強ウェブによって各支持エレメントと結合されてい
る。この場合各補強ウェブは、本発明によれば、流体掻
き取りエレメントの先端から、ロール軸線に対して平行
に延びる支持エレメント中心軸線の領域に至るまで延び
ているのが有利である。
【0011】有利な実施形態では、各支持エレメントに
2つの流体掻き取りエレメントが形成されており、両流
体掻き取りエレメントは、各支持エレメントの対向する
側に配置されており、しかもロール軸線に対して直角に
延びる各支持エレメントの中心軸線に対して夫々対称的
に前記支持エレメントに形成されている。
【0012】ロールジャケットによって連行される流体
が支持エレメントに沿って環流することによって発生す
る流体環を、流体掻き取りエレメントの非実働時にも所
期のように掻き取り得るようにするために、ロールジャ
ケットの内周面には、複数のドクターエレメントが前記
ロールジャケットの軸方向長さにわたって分配して配設
されており、該ドクターエレメントが、有利には支持エ
レメントに対して互い違いに配置されている。このよう
に構成した場合には、流体掻き取りエレメントは、ロー
ルジャケットによって連行される流体が支持エレメント
に沿って環流することによって断続的に発生する不連続
的な流体環に効果的に作用することになる。これによっ
てロール内部に収容される流体量は最小限に抑えられ
る。同時に摩擦損失も僅かになる。該摩擦損失は特に、
連続的に一貫した掻き取りブレードの摩擦損失に対比し
て著しく低下される。
【0013】本発明の有利な実施形態ではこの場合、ド
クターエレメントの軸方向長さは支持エレメント間の間
隔よりも大である。これによって、支持エレメント間に
形成された流動通路を脱出した後に幾分広くなる断続的
な流体環をその全幅にわたってロールジャケットから除
去することができる。しかし又、ドクターエレメント
は、流体掻き取りエレメントの実働時にも、有効に作用
する流体掻き取りエレメント間をなお通流する細い流体
環をロールジャケットの内周面から掻き取るために能動
的に働くこともできる。
【0014】実地において殊に有利な実施形態では、流
体掻き取りエレメント及び/又はドクターエレメント
に、重力の支援下で流体を排出するための少なくとも1
つの流体受けが配設されている。従って比較的コスト高
になる流体吸出装置を省くことが可能になる。
【0015】更に又、流体掻き取りエレメント及び/又
はドクターエレメントに、ロールジャケットと相俟って
ギャップを形成する少なくとも1つの空気偏向板が前置
されており、前記ギャップは、ロールジャケットによっ
て飛沫連行された作動流体を通過させるが、該作動流体
内部でロールジャケットによって連行される境界層空気
を僅かしか通過させないように構成されている。この構
成によって、流体掻き取りエレメント又はドクターエレ
メントによって掻き取られた流体は、ロールジャケット
によって連行される空気に起因した乱流を発生すること
なしに静かに流下することができる。この作用効果は、
前記ギャップ値が僅か数ミリメートルにおいてすでに達
成される。
【0016】
【実施例】次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説す
る。
【0017】図1には、本発明の撓み調整ロールが概略
的な横断面図で示されている。該撓み調整ロールは、回
転するロールジャケット1と、該ロールジャケット1を
軸方向に貫通するヨーク2と、撓み調整ロールの軸方向
で間隔aをおいて相互に並置された流体静力学的及び/
又は流体動力学的な複数の支持エレメント3から成り、
該支持エレメントによってロールジャケット1は流体ク
ッションを介してヨーク2に支持され、かつプレスニッ
プを形成して対抗ロール22に対して半径方向に圧着さ
れる。
【0018】各支持エレメント3はピストン状に形成さ
れておりかつ封隙して圧力室10内に挿嵌されており、
該圧力室はヨーク2内に形成されており、かつ、支持エ
レメント3をロールジャケット1の内周面に押圧するた
めに、前記圧力室には供給導管11を介して圧力流体が
供給される。
【0019】各支持エレメント3はロールジャケット側
に夫々滑動面14を有し、該滑動面内に流体による圧力
ポケット12が形成されており、該圧力ポケットは導管
13を介して各圧力室10と連通しており、かつ該圧力
室によって流体が供給される。
【0020】図3及び図4から判るように、支持エレメ
ント3の円形外周には、ロール軸線Xに対して直角な横
方向に延びる各支持エレメント3の中心軸線に対して対
称的に夫々2つの流体掻き取りエレメント4が形成され
ている。該流体掻き取りエレメント4は支持エレメント
3から夫々側方に突出し、かつ互いに並列的に位置して
いる支持エレメント3間に形成された流動通路内へ延び
ており、こうして該流動通路内で、支持エレメント3を
めぐって流れる作動流体を、ロールジャケット1の内周
面から所期のように掻き取ることができる。
【0021】この場合、流体掻き取りエレメント4は、
ロールジャケット1が一方の方向(順方向)に回転する
場合にだけ能動的に働き、つまり実働し、ロールジャケ
ット1が逆方向に回転する場合には実質的に働かないよ
うに構成されている。
【0022】このために流体掻き取りエレメント4はブ
レード状に形成されており、かつ支持エレメント3から
夫々ほぼ半径方向に張出しており、しかも各流体掻き取
りエレメント4は、流体流Fに対面した支持エレメント
3の前部域に位置し、かつ(該流体掻き取りエレメント
が実働する場合には図3に示したように)ロールジャケ
ット1によって飛沫連行される流体流Fに逆らう方向に
向いている。
【0023】支持エレメント3に逆の方向から流体が流
動してくる場合には、流体掻き取りエレメント4はその
都度、環流する流体流Fから離反した支持エレメント3
の後部域に位置することになり、かつ流体流Fの流動方
向に向いているので、僅かな流動抵抗を与え、従って非
実働状態にある。
【0024】この場合、流動抵抗を可能な限り僅かにし
かつ比較的細い流体掻き取りエレメント4を補強するた
めに、流体掻き取りエレメント4の先端は、夫々ほぼ流
動方向に延びる補強ウェブ23によって支持エレメント
3と結合されており、該補強ウェブは、流体掻き取りエ
レメント4の先端を起点としてほぼ接線方向に支持エレ
メント3の外周に接続している。
【0025】図1に示した下部ロールの場合には流体掻
き取りエレメント4は、ロールジャケット1によって飛
沫連行される流体流Fに逆らう方向に向いており、これ
によって実働するので、支持エレメント3に沿って環流
する流体流Fがロールジャケット1の内周面から掻き取
られる。掻き取られた流体流Fは、ヨーク2の側面に装
着された流体受け7に捕集され、かつ導出導管8と中央
排出導管9とを介してロールから導出される。
【0026】支持エレメント3に対向する方の、ヨーク
2の下側には、ロールジャケット1の軸方向長さにわた
って分配された複数のドクターエレメント5が設けられ
ている。該ドクターエレメント5は、特に図4から判る
通り、支持エレメント3間を通流して通路を形成する流
体をロールジャケット1の内周面から掻き取るために、
支持エレメント3に対して互い違いに配置されている。
【0027】この場合、支持エレメント配列ピッチTの
1/2値分だけ支持エレメント3に対してずらされたド
クターエレメント5の軸方向長さlは本例では、支持エ
レメント3間に形成された通路を脱出した後に幾分広く
なる不連続的な流体環をその全幅にわたってロールジャ
ケット1から除去できるようにするために、支持エレメ
ント3間の間隔aよりも幾分大きくなっている。
【0028】ドクターエレメント5は、流体掻き取りエ
レメント4と同様に、ロールジャケット1の一方の回転
方向でのみ実働するように構成されており、つまり支持
エレメント3に設けられている流体掻き取りエレメント
4が非実働状態にある場合には流体掻き取りエレメント
4の代わりに、支持エレメント3間でロールジャケット
1の内周面に沿って形成された流体環をロールジャケッ
ト1から掻き取れるように、構成されている。
【0029】図示の実施例ではドクターエレメント5
は、ばね力によってロールジャケット1の内面に圧着さ
れる。このためにブレード状に形成されたドクターエレ
メント5は、ロール軸線Xに対して垂直な軸線Bを中心
として旋回可能にプッシュロッド15に装着されてお
り、該プッシュロッドは、ヨーク2内に設けた収容部1
6内で、ロールジャケット1に対して半径方向に摺動可
能にガイドされていると有利である。前記収容部16内
には、ドクターエレメント5をロールジャケット1の内
周面に圧着させる押圧ばね6が挿嵌されている。
【0030】各ドクターエレメント5は、ロールジャケ
ット1の内周面に対面した傾斜面17を夫々有し、該傾
斜面によって、ロールジャケット1の内周面と、該内周
面に対して保持された各ドクターエレメント5との間に
は楔ギャップが生じる。従ってドクターエレメント5
は、ロールジャケット1が一方の回転方向Rに回転する
場合にしか働かず、またロールジャケット1が反対方向
に回転する場合には、前記楔ギャップによって生じる流
体動力学的な効果に基づいて流体を通過させる。
【0031】図1に示した撓み調整ロールが圧搾装置の
下部ロールを形成し、しかもロールジャケットが符号R
で示した回転方向に回転する場合には、支持エレメント
3に設けられた流体掻き取りエレメント4は実働し、か
つ、支持エレメント3に沿って環流する流体をロールジ
ャケット1の内周面から掻き取る。その場合ドクターエ
レメント5は働かず、かつ、傾斜面17とロールジャケ
ット1の内周面との間の楔ギャップによって生じる流体
動力学的な効果に基づいて流体を通過させる。
【0032】ロールが、図2に示したように上部ロール
として使用される場合には、流体掻き取りエレメント4
は働かず、かつ、流体から離反した方の、支持エレメン
ト3の背面側からほぼ流動方向に延びているので、該流
体掻き取りエレメントによつては流体はロールジャケッ
ト1から殆ど掻き取られず、かつ該流体掻き取りエレメ
ントは、図4に示したように単に、支持エレメント3間
を通流する流体の通路形成化に役立つにすぎない。これ
に対してドクターエレメント5は、支持エレメント3間
で通路化された流体環をロールジャケット1から掻き取
るのに効果的な位置にある。
【0033】ドクターエレメント5には矢張り、掻き取
られた流体を捕集する流体受け7が配設されている。流
体受け7は、該流体受けの底部に開口する導出導管8を
介して、ヨーク2内に設けられた中央排出導管9と連通
されており、該中央排出導管は流体受け7よりも低く位
置しているので、流体は単独で、流体静力学的な圧力も
しくは重力に基づいて流下することができる。従って吸
出操作は概ね必要とされない。
【0034】図5及び図6に示したように、流体掻き取
りエレメント4に、またドクターエレメント5にも、空
気偏向板20を夫々前置するのが有利である。空気偏向
板20はロールジャケット1の内周面と相俟ってギャッ
プを形成し、該ギャップは、ロールジャケット1によっ
て飛沫連行される作動流体を通流させることはできる
が、境界層空気は極く僅かしか流さないように設計され
ている。その結果、流体掻き取りエレメント4もしくは
ドクターエレメント5によって掻き取られた流体を静か
に流出させることが可能になる。空気偏向板20とロー
ルジャケット1の内周面との間の間隔は5mmよりも小
さいのが有利である。
【0035】図5に示した実施形態では、ヨーク2の上
面に設けられた流体掻き取りエレメント4もしくはドク
ターエレメント5によって掻き取られた流体を捕集する
ために、前記ヨーク2の上面に設けられた2つの条片2
1の間に流体受け7が形成されている。流体受け7は、
該流体受け7内に集められた流体をロールから導出する
ために、落下導管24を介して中央排出導管9と接続さ
れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】下部ロールとして使用される撓み調整ロールの
略示断面図である。
【図2】上部ロールとして使用される撓み調整ロールの
略示断面図である。
【図3】本発明による撓み調整ロールの支持エレメント
の拡大平面図である。
【図4】図1に示した撓み調整ロールのロールジャケッ
トの展開された内面の平面図である。
【図5】上部ロールとして使用される撓み調整ロールの
別の実施形態の略示断面図である。
【図6】図5に示した撓み調整ロールの支持エレメント
とこれに前置された空気偏向板の平面図である。
【符号の説明】
1 ロールジャケット、 2 ヨーク、 3 支
持エレメント、 4流体掻き取りエレメント、 5
ドクターエレメント、 6 押圧ばね、7 流体受
け、 8 導出導管、 9 中央排出導管、 10
圧力室、 11 供給導管、 12 圧力ポケ
ット、 13 導管、 14滑動面、 15 プッ
シュロッド、 16 収容部、 17 傾斜面、2
0 空気偏向板、 21 条片、 22 対抗ロ
ール、 23 補強ウェブ、 24 落下導管、
a 支持エレメント間の間隔、 l ドクターエレ
メントの軸方向長さ、 B 軸線、 F 流体流、
R 回転方向、 T 支持エレメント配列ピッ
チ、 X ロール軸線

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する1つのロールジャケット(1)
    と、該ロールジャケット(1)を軸方向に貫通する1本
    のヨーク(2)と、ロール軸方向で間隔(a)をとって
    互いに並列的に位置している複数の流体静力学的及び/
    又は流体動力学的な支持エレメント(3)を備え、該支
    持エレメントによって、ロールジャケット(1)とヨー
    ク(2)との間に流体クッションを形成して前記ロール
    ジャケットがヨークに支持されており、かつ、稼働中に
    ロール内部に集められて前記支持エレメント(3)をめ
    ぐって環流する流体環を前記ロールジャケット(1)の
    内周面に沿って形成する作動流体特に潤滑剤を前記ロー
    ル内部から除去するために液体導出装置が設けられてい
    る形式の撓み調整ロールにおいて、液体導出装置には、
    支持エレメント(3)に形成された複数の流体掻き取り
    エレメント(4)が所属しており、該流体掻き取りエレ
    メントが、各支持エレメント(3)から側方に隣接した
    支持エレメント(3)の方に向かって張出しており、か
    つ、支持エレメント(3)間に形成された流動通路内
    で、該支持エレメント(3)をめぐって環流する流体を
    ロールジャケット(1)から掻き取るように構成されて
    いることを特徴とする、撓み調整ロール。
  2. 【請求項2】 複数の流体掻き取りエレメント(4)が
    少なくとも部分的に、ロールジャケット(1)の順方向
    回転時にだけ実働し、またロールジャケット(1)の逆
    方向回転時には実質的に働かないように配置・構成され
    ている、請求項1記載の撓み調整ロール。
  3. 【請求項3】 支持エレメント(3)が円形に構成され
    ており、該支持エレメント(3)から各流体掻き取りエ
    レメント(4)がほぼ半径方向に張出しており、しかも
    該流体掻き取りエレメントが、その実働時には環流する
    流体環に対面する支持エレメント(3)の前部域に夫々
    位置していて該流体環に逆らう方向に向いており、また
    その非実働時には環流する流体環から離反した支持エレ
    メント(3)の後部域に夫々位置していて該流体環の流
    動方向に向いている、請求項2記載の撓み調整ロール。
  4. 【請求項4】 流体掻き取りエレメント(4)の先端
    が、非実働時における前記流体掻き取りエレメント
    (4)の流動抵抗を減少させるために、夫々ほぼ流動方
    向に延びる補強ウェブ(23)によって各支持エレメン
    ト(3)と結合されている、請求項3記載の撓み調整ロ
    ール。
  5. 【請求項5】 各補強ウェブ(23)が、流体掻き取り
    エレメント(4)の先端を起点としてほぼ接線方向に支
    持エレメント(3)の外周面に接続している、請求項4
    記載の撓み調整ロール。
  6. 【請求項6】 各支持エレメント(3)に2つの流体掻
    き取りエレメント(4)が形成されており、両流体掻き
    取りエレメントが、各支持エレメント(3)の対向する
    側に配置されている、請求項2から5までのいずれか1
    項記載の撓み調整ロール。
  7. 【請求項7】 両流体掻き取りエレメント(4)が、ロ
    ール軸線(X)に対して直角に各支持エレメント(3)
    の中心軸線を通って延びる半径方向平面に対して夫々対
    称的に前記支持エレメント(3)に形成されている、請
    求項6記載の撓み調整ロール。
  8. 【請求項8】 複数の流体掻き取りエレメント(4)が
    少なくとも部分的に、撓み調整ロールを下部ロールとし
    て使用する場合にだけ、つまり支持エレメント(3)並
    びに流体掻き取りエレメント(4)をロール上半部内に
    位置させた場合にだけ実働し、撓み調整ロールを上部ロ
    ールとして使用する場合、つまり支持エレメント(3)
    並びに流体掻き取りエレメント(4)をロール下半部内
    に位置させた場合には非実働状態にあるように配置・構
    成されている、請求項2から7までのいずれか1項記載
    の撓み調整ロール。
  9. 【請求項9】 ロールジャケット(1)の内周面に複数
    のドクターエレメント(5)が、前記ロールジャケット
    の軸方向長さにわたって分配して配設されており、該ド
    クターエレメントは、少なくとも流体掻き取りエレメン
    ト(4)の非実働時に支持エレメント(3)間を通流す
    る流体をロールジャケット(1)の内周面から掻き取る
    ために、支持エレメント(3)に対して互い違いに配置
    されている、請求項2から8までのいずれか1項記載の
    撓み調整ロール。
  10. 【請求項10】 ドクターエレメント(5)の軸方向長
    さ(l)が支持エレメント(3)間の間隔(a)に等し
    いか、又は該間隔よりも大である、請求項9記載の撓み
    調整ロール。
  11. 【請求項11】 ドクターエレメント(5)の少なくと
    も1つが、ロールジャケット(1)の内周面と、該内周
    面に向かって保持されているドクターエレメント(5)
    との間に楔ギャップを生ぜしめ、前記ロールジャケット
    (1)の順方向回転時にだけドクターエレメント(5)
    を実働させ、また前記ロールジャケット(1)の逆方向
    回転時には、前記楔ギャップによって生じる流体動力学
    的な効果に基づいて流体を通過させるように構成されて
    いる、請求項9又は10記載の撓み調整ロール。
  12. 【請求項12】 ドクターエレメント(5)の少なくと
    も1つが、ヨーク(2)に支持された押圧ばね(6)に
    よってロールジャケット(1)の内周面に圧着される、
    請求項9から11までのいずれか1項記載の撓み調整ロ
    ール。
  13. 【請求項13】 流体掻き取りエレメント(4)及びド
    クターエレメント(5)に又はその何れかに、重力の支
    援下で流体を排出するための少なくとも1つの流体受け
    (7)が配設されている、請求項1から12までのいず
    れか1項記載の撓み調整ロール。
  14. 【請求項14】 流体受け(7)が、ヨーク(2)の上
    面に設けられた2本の条片(21)の間に形成されてお
    り、かつ、前記ヨーク(2)の上面に設けられた流体掻
    き取りエレメント(4)又はドクターエレメント(5)
    によって掻き取られる流体を捕集する、請求項13記載
    の撓み調整ロール。
  15. 【請求項15】 流体掻き取りエレメント(4)及びド
    クターエレメント(5)にか又はその何れかに、ロール
    ジャケット(1)と相俟ってギャップを形成する少なく
    とも1つの空気偏向板(20)が前置されており、前記
    ギャップは、ロールジャケット(1)によって飛沫連行
    された作動流体を通過させるが、該作動流体内部でロー
    ルジャケット(1)によって連行された境界層空気を僅
    かしか通過させないように構成されている、請求項1か
    ら14までのいずれか1項記載の撓み調整ロール。
  16. 【請求項16】 ギャップが5mmより小である、請求
    項15記載の撓み調整ロール。
JP9151934A 1996-06-13 1997-06-10 撓み調整ロール Pending JPH1082416A (ja)

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