JPH1082349A - 内燃機関用モータ式流量制御弁 - Google Patents

内燃機関用モータ式流量制御弁

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JPH1082349A
JPH1082349A JP9193652A JP19365297A JPH1082349A JP H1082349 A JPH1082349 A JP H1082349A JP 9193652 A JP9193652 A JP 9193652A JP 19365297 A JP19365297 A JP 19365297A JP H1082349 A JPH1082349 A JP H1082349A
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JP
Japan
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motor
internal combustion
combustion engine
flow control
control valve
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Application number
JP9193652A
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English (en)
Inventor
Yoichi Watanabe
洋一 渡邉
Yasuyuki Nakano
泰之 中野
Masayuki Suganami
正幸 菅波
Kazunori Irifune
和徳 入船
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Publication date
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    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、長寿命化の図れる内燃機関用
モータ式流量制御弁を提供するにある。本発明の他の目
的は、モータの発生トルクが低下することのない内燃機
関用モータ式流量制御弁を提供するにある。本発明のそ
の他の目的は、高温の場所に用いられてもベアリングの
グリースの粘性の低下が生じにくい内燃機関用モータ式
流量制御弁を提供するにある。 【解決手段】ロータシャフト9は、モータ32の回転運
動により往復運動し、バルブ2aを開閉して、流量を制
御する。ここで、モータ32のロータ部33の固有振動
数を、4サイクル内燃機関の回転2次振動周波数以上に
設定してある。ロータ部33は、一体的に形成されたマ
グネット25,1個のボールベアリング27及びこれら
を支持する樹脂製のマグネットホルダ26から構成さ
れ、これらが一体的に形成されている。また、ボールベ
アリング27の外輪27cの一端を外装樹脂14の内部
に当接し、他端から与圧することにより、ロータ部を支
持している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関用モータ
式流量制御弁に係り、特に、内燃機関の排気ガス還流量
制御弁に用いるに好適な内燃機関用モータ式流量制御弁
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関用モータ式流量制御弁と
しては、バルブを駆動するモータのロータ部の上下にそ
れぞれボールベアリングを設け、ロータ部を回転支持す
る構造のものが知られている。これらについては、例え
ば、米国特許第4,432,318号明細書,第4,3
81,747号明細書,第4,376,767号明細
書,第4,378,768号明細書,第4,414,9
42号明細書,第4,397,275号明細書,第5,
184,593号明細書,特開平7−190227号公
報,特開平7−190226号公報等に記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関用モー
タ式流量制御弁装置は、モータのロータ部の上下の2箇
所を2個のボールベアリングによって支持する構造であ
るので、両ベアリング無の内外輪間のガタ付きにより、
内燃機関等に使用すると、内燃機関の回転振動に対して
共振しやすく、弁装置の寿命が短くなるという問題があ
った。
【0004】また、このガタ付きを少なくするため、ロ
ータを一方向に押圧する与圧をかけた状態で2個のボー
ルベアリングによりロータ部を支持する構造では、例え
ば、一方のボールベアリングの外輪をハウジング等の剛
体で受け、他方のボールベアリングの外輪をスプリング
ワッシャあるいはコイルスプリング等のばねで押圧する
構造とすると、スプリングワッシャ等による与圧が、ボ
ールベアリングのボールにも付加されるため、ロータ部
を回転させるときの起動摩擦トルクが増加する。その結
果、起動時に大きなモータの発生トルクを必要とすると
いう問題があった。
【0005】さらに、排気ガス量制御弁装置のように、
排気ガスのような高温流体の流量制御に用いると、高温
流体の熱の影響で、モータを指示するボールベアリング
のグリースの粘性が低下して、モータのロータの回転が
オーバシュートを招起する。その結果、バルブがシート
面に強く打付けられてバルブの打音の発生やバルブに損
傷を来すという問題があった。
【0006】本発明の目的は、振動の影響を受け難く、
寿命の長い内燃機関用モータ式流量制御弁を提供するに
ある。
【0007】本発明の他の目的は、起動時に大きなモー
タの発生トルクを必要としない内燃機関用モータ式流量
制御弁を提供するにある。
【0008】本発明のその他の目的は、高温の場所に用
いられてもベアリングのグリースの粘性の低下が生じに
くい内燃機関用モータ式流量制御弁を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、モータの
回転運動により往復運動するロータシャフトと、このロ
ータシャフトの往復運動により開閉されるバルブとを有
する内燃機関用モータ式流量制御弁において、上記モー
タのロータ部の固有振動数を、4サイクル内燃機関の回
転2次振動周波数以上に設定するようにしたものであ
り、かかる構成により、4,6及び8気筒のいずれの内
燃機関に適用しても内燃機関用モータ式流量制御弁が共
振現象を生じることがなく、その結果、寿命を長くし得
るものとなる。
【0010】(2)上記(1)において、好ましくは、
上記ロータ部は、一体的に形成されたマグネット,1個
のボールベアリング及びこれらを支持する樹脂製のマグ
ネットホルダから構成され、これらが一体的に形成する
ようにしたものであり、かかる構成により、ロータ部を
軽量にし、その固有振動数を共振の発生しない値にし得
るものとなる。
【0011】(3)また、上記目的を達成するために、
本発明は、モータの回転運動により往復運動するロータ
シャフトと、このロータシャフトの往復運動により開閉
されるバルブとを有する内燃機関用モータ式流量制御弁
において、上記ロータ部は、一体的に形成されたマグネ
ット,1個のボールベアリング及びこれらを支持するマ
グネットホルダから構成され、このボールベアリングの
外輪を与圧固定するようにしたものであり、かかる構成
により、ロータ部の回転時の起動摩擦トルクを低減し、
起動時のモータの発生トルクを小さくて済むようにした
ものである。
【0012】(4)さらに、上記目的を達成するため
に、本発明は、モータの回転運動により往復運動するロ
ータシャフトと、このロータシャフトの往復運動により
開閉されるバルブとを有する内燃機関用モータ式流量制
御弁において、モータと、上記バルブを支持するバルブ
ボディと、上記モータ及び上記バルブボディを結合する
とともに内部に冷却水通路を有するボディを備え、上記
ボールベアリングの外輪は、上記モータのケースと上記
ボディの両方に跨って保持するようにしたものである。
かかる構成により、高温の場所に用いられても、バルブ
を流れる高温流体からの熱は冷却水によって遮られ、ボ
ールベアリングには伝わらないため、ベアリングのグリ
ースの粘性の低下が生じにくくなる。
【0013】(5)さらに、上記目的を達成するため
に、本発明は、モータの回転運動により往復運動するロ
ータシャフトと、このロータシャフトの往復運動により
開閉されるバルブとを有する内燃機関用モータ式流量制
御弁において、モータと、上記バルブを支持するバルブ
ボディと、上記モータ及び上記バルブボディを結合する
とともに内部に冷却水通路を有するボディを備え、上記
ボールベアリングの外輪は、上記ボディに保持するよう
にしたものである。かかる構成により、高温の場所に用
いられても、バルブを流れる高温流体からの熱は冷却水
によって遮られ、ボールベアリングには伝わらないた
め、ベアリングのグリースの粘性の低下が生じにくくな
る。
【0014】(6)上記(5)において、好ましくは、
さらに、上記ボールベアリングの外輪の端面は、ワッシ
ャを介して、上記ロータシャフトの軸方向に保持するよ
うにしたものである。
【0015】(7)上記(5)において、好ましくは、
上記冷却水は、内燃機関の冷却水としたものである。
【0016】(8)上記(5)において、好ましくは、
上記バルブは、内燃機関の排気ガス還流量制御弁とした
ものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を用いて、本発
明の一実施形態による内燃機関用モータ式流量制御弁に
ついて説明する。図1は、本発明の一実施形態による押
し開き式の内燃機関用モータ式流量制御弁の断面図であ
る。
【0018】本実施形態による内燃機関用モータ式流量
制御弁は、内燃機関のEGR(排ガス還流)バルブとし
て用いられるものである。バルブボディ1は、空気通路
を形成するためのものであり、入口1aから流入した内
燃機関から排出された排気ガスは、出口1bから流出
し、内燃機関の吸気管側に還流される。
【0019】バルブボディ1の入口1aと出口1bの間
の空気通路中には、オリフィス3がネジ込まれて取り付
けられている。オリフィス3には、その一端にバルブ2
aが形成されたバルブシャフト2が係合している。バル
ブボディ1には、ガスシール6が圧入固定されており、
空気通路を流通する排気ガスが漏れるのをシールしてい
る。バルブシャフト2は、ガスシール6によって摺動自
在に支持されている。ガスシール6とバルブボディ1の
間には、ダストカバー31が取り付けられており、排気
ガス中に含まれるカーボンや油分などの異物が、バルブ
シャフト2の外周とガスシール6の間隙に付着するのを
防止している。
【0020】バルブシャフト2の上端には、プレート7
がジョイント30により加締め結合されている。プレー
ト7とガスシール6の間には、スプリング8が挿入され
ており、プレート7を上方に附勢し、プレート7に固定
されたバルブシャフト2を上方に附勢することにより、
バルブ2aをオリフィス3に押しつけている。バルブ2
aは、下方に押されることにより開口する押し開き方式
のものである。
【0021】バルブボディ1の上部には、ボディ11及
びモータ32が、締め付けネジ16によって固定されて
いる。モータ32の締め付けネジ挿入用の穴には、ブッ
シュ15が挿入されている。モータ32は、ボディ11
と同軸上に取り付けられている。モータ32とボディ1
1の間には、外部からの水、油等を遮断するためのOリ
ング13が挿入されている。
【0022】ボディ11は、モータ32とバルブボディ
1をジョイントするための部材である。また、バルブボ
ディ1の空気通路内には、高温の排気ガスが流通するた
め、その熱がモータ32に伝わるのを防止するために、
ボディ11の内部には、冷却パイプ12が埋設されてお
り、冷却パイプ入口12aから冷却水を流し込む冷却構
造を有している。
【0023】なお、冷却パイプ出口126は、図5に示
すように、冷却パイプ入口12aの近傍に並列に位置し
ている。冷却水は、入口12aから流入し、ボディ11
の内部をほぼ一周して出口12bから流出する。この冷
却水による冷却は、モータ32のためだけではない。高
温の排気ガスから伝わる熱は、モータ32のロータ部3
3を回転支持するベアリング27のためのグリースを溶
かしてしまう。グリースの粘性が低下すると、ロータの
回転が速くなりすぎ、バルブ2aの開閉動作がオーバー
シュートを発生する。本実施形態では、グリースが必要
な粘性を保持できるように、ベアリング27をも冷却し
ている。また、ボディ11のベアリング27の取付部に
はウエーブワッシャ28を挟み、このウエーブワッシャ
28で排気ガスからの熱が直接ベアリング27に伝わる
のを防ぎ、冷却水による冷却はベアリング27の外輪の
外周から冷却パイプ12へ放熱することで達成される。
【0024】ベアリング27の外輪27cは、ボディ1
1のいんろう部内周壁とモータ32のステータ部の外装
樹脂14に形成されたいんろう部の内周壁に跨って嵌合
保持されている。これによって、モータ32とボディ1
1があたかも1つの部材であるかのようにベアリング2
7の中心軸にそれぞれの中心軸が同軸になるよう位置合
わせされる。
【0025】バルブボディ1には、バルブ2をバルブボ
ディ1内のガス通路に挿入取り付けするための孔5aが
モータ32の中心軸の延長線上に設けられている。
【0026】次に、モータ32の構成について説明す
る。モータ32のステータ部は、ボビン22aに収納さ
れたコイル19aと、ボビン22bに収納されたコイル
19bを有しており、コイル19a,19bに通電する
ことにより、磁界を発生させる。磁路を形成するヨーク
は、断面C字形状で、かつ、円環状のヨーク24と、2
枚の円盤状のヨーク23a,23bから構成されてい
る。ヨーク24とヨーク23aの間に、コイル19aを
有するボビン22aが配置され、ヨーク24とヨーク2
3bの間に、コイル19bを有するボビン22bが配置
されている。ヨーク23aとヨーク23bの間には、上
下のヨーク23a,23bの位置決め行うと同時に、上
下のコイル19a,19bの磁気干渉を防止するための
センタプレート21が配置されている。
【0027】ヨーク24の上部には、マグネットホルダ
26の上部の平軸受け機能を有する金属製のアッパプレ
ート25が配置されている。ターミナル17は、コイル
19a,19bと電気的に接続されており、コイル19
a,19bに通電する。ターミナル17の近傍には、コ
ネクタ挿入時の防水を行うためのシールラバー18が取
り付けられている。これらのステータ部は、外装樹脂1
4によって被覆されているとともに、固定されている。
【0028】モータ32のロータ部33は、インサート
成形により、マグネット25,ボールベアリング27及
びこれらを支持する樹脂製のマグネットホルダ26が一
体的に形成されている。マグネットホルダ26の樹脂材
としては、PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)
を用いている。PPSの中には、テフロンを含有させる
ことにより、摺動性を高めている。また、PPS以外の
樹脂としては、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタ
レート樹脂)やPA(ポリアミド樹脂)等を使用するこ
ともできる。マグネットホルダ26の内側には、雌ネジ
26aが形成されている。マグネットホルダ26の内側
で、雌ネジ26aの下側には、ロータシャフトの最大引
込み位置においてロータシャフトの回転を規制するスト
ッパ26bが、マグネットホルダ26と一体的に形成さ
れている。
【0029】ここで、ロータ部33の構成部品,即ち、
マグネット25,ボールベアリング27とを、マグネッ
トホルダ26にて一体に形成することにより、従来行っ
ていたマグネットの接着工程、ボールベアリングの圧入
工程を削除でき、組立工数が低減できる。また、一体に
形成することにより、マグネット25,ボールベアリン
グ27,マグネットホルダ26間の同軸度を向上させる
ことができるため、モータの発生トルクの性能ばらつき
を低減できる。
【0030】モータ32のロータ部33は、モータ32
のステータ部内に回転可能に保持されている。ロータ部
33の上端は、ステータ部の一部であるアッパープレー
ト20によって回転可能に支持されている。即ち、マグ
ネットホルダ26の上端部の外周は、アッパープレート
20の内周面によって回転可能に支持されている。ま
た、ロータ部33の下端は、ボールベアリング27によ
って回転可能に支持されている。即ち、ロータ部33を
構成するボールベアリング27は、マグネットホルダ2
6に一体的に固定された内輪27aと、ボール27b
と、外輪27cから構成されており、外輪27cの上端
は、図示の矢印A部において、モータ32の外装樹脂1
4の内周側に固定されている。また、外輪27cの下端
は、ウエーブワッシャ28によって、モータ32側に与
圧されている。ウエーブワッシャ28は、ボールベアリ
ング27の外輪27cとボディ11の間に挿入されてい
る。
【0031】ロータシャフト9は、モータ32の回転運
動を往復運動に変換して、バルブシャフト2を往復運動
させるためのであり、マグネットホルダ26に形成され
た雌ネジ26aに対応した雄ネジ9aが設けられてい
る。雄ネジ9aが、雌ネジ26aに係合して、ロータシ
ャフト9はマグネットホルダ26に挿入されている。ロ
ータシャフト9には、ストッパピン29が圧入されてお
り、バルブシャフト2がオリフィス3に着座した後でス
トッパ26bに当接し、それ以上のロータシャフト9の
往復運動を規制している。軸ブッシュ10は、ロータシ
ャフト9の回転を規制するためのもであり、ボディ11
に固定されている。ロータシャフト9の下側部分の断面
はD型形状部9bとなっており、軸ブッシュ10に形成
されているD型形状の開口と係合している。バルブシャ
フト2の上端に加締め結合されたジョイント30は、ロ
ータシャフト9にスナップフィットにより結合され、バ
ルブシャフト2とロータシャフト9を結合する。
【0032】なお、オリフィス3は、上述したバルブボ
ディ1にネジ結合されており、プラグ5を取り外した状
態で、オリフィス3を回動して、上下させて流量調整が
可能となっている。流量調整後は、プラグ5を挿入して
空気通路を閉じるとともに、リベット4により、プラグ
5の脱落を防止している。
【0033】バルブ組体の組立作業について更に説明す
る。マグネットホルダ26の先端外周をモータ32に形
成した平軸受20としてもアッパプレート20の内周に
摺動可能に嵌合する。この時、リング26aが平軸受2
0のスラスト方向端面20aに摺動可能に圧接される。
この圧接力は、図4(A)に示すように、ベアリング2
7の外輪27cを軸方向に附勢する与圧によって得られ
る。
【0034】与圧が作用しない状態では、ベアリング2
7の外輪27cの軸方向端部27dとモータ32の外装
樹脂14のいんろう部の軸方向端面14aとの間には僅
かなギャップgaが存在する。このギャップgaは、ボ
ールベアリング27の内外輪間に存在するスラスト方向
の相対移動寸法と同程度に設定されている。
【0035】従って、マグネットホルダ26aのリング
部26aの端面がアッパプレート20の端面20aに当
接した状態でベアリング27の外輪27cにスラスト方
向の与圧を付与すると、このギャップgaがなくなると
同時にベアリングの内外輪間のスラスト方向の相対移動
がなくなる。
【0036】この与圧は必要以上に大きいと、ベアリン
グ27の回転に抵抗を与えるので、適切な値に設定され
る。
【0037】本実施形態では、ボディ11のいんろう部
のスラスト方向端部とベアリング27の外輪27cのス
ラスト方向の他端部との間に介装したウエーブワッシャ
28がこの与圧を発生し、また、調整するのを役だって
いる。
【0038】ベアリング27の外輪27cの外周は、モ
ータ32の外装樹脂14のいんろう部とボディ11のい
んろう部の内周面の両方に跨って、隙間嵌め(すきまば
め)で嵌合している。これにより、ねじ16をボディ1
1に螺合する際の締付け力によってベアリング27の外
輪27cはギャップgaの寸法だけ抵抗なく、スラスト
方向に移動できる。
【0039】このギャップgaが、ねじ16の締付け後
にも僅かに残るようにするか、また、零になるようにす
るかは、マグネットホルダー26を軸方向に附勢する与
圧をいくらにするかによって適宜設定される。
【0040】ボディ11の中央には軸ブッシュ10が固
定されており、モータ32に組付けられたロータ部33
のロータシャフト9の下端をこの軸ブッシュ10に挿入
すると同時にウエーブワッシャ28がセットされたボデ
ィ11のいんろう部をベアリング27の外輪27cの外
側に嵌合して、モータ32とボディ11とを組付ける。
【0041】一方、バルブボディ1に形成されたバルブ
取付孔の片側には、ガスシール6が圧入されるが、この
時、ダストカバー31がガスシール6とバルブボディ1
のいんろう部との間に挟み付けられる。ダストカバー3
1は、ダストシール6の中心孔と、そこに挿通されるバ
ルブシャフト2との間の隙間に排気ガス中のダストが付
着するのを防止する。
【0042】バルブボディ1に形成されたバルブ取付孔
の反対側5aからはその中央にバルブシートを有するオ
リフィス部材3が装着される。オリフィス部材3は、筒
状体で、その外周には、雄ねじが刻まれていて、バルブ
ボディ1のバルブ取付孔に形成された雌ねじに螺合す
る。
【0043】バルブシャフト2は、オリフィス部材3の
中央の孔を通り、ダストカバー31の中央の孔、更にガ
スシール6の中央孔を挿通し、突出する。バルブシャフ
ト2の先端側には、一旦がガスシール6に当接するばね
8が装着され、ジョイント30とばね8の他端を受ける
プレート7がバルブシャフト2の先端部に加締め付けら
れる。この際、ばね8は所定のセット荷重を付与された
圧縮状態に維持される。
【0044】このため、ばね8の元に戻ろうとする力
は、バルブシャフト2を軸方向に引き上げ、結果とし
て、バルブ2aをオリフィス3のバルブシート部に押し
付ける。こして組立てられたバルブ組体は、先に組立て
られたモータ組立体とねじ16により固定される。
【0045】この時、ジョイント30がロータシャフト
9bの先端に適当な方法で係止される。実施例では、ジ
ョイント30の先端が、ロータシャフト9bの先端で弾
性的に割り広げられ、ロータシャフト9bの先端の段付
き部をのり越えたところで、女インド30が元の閉じた
状態に戻ることによって両者を係止している。
【0046】バルブボディ1とモータ32が中間のボデ
ィ11を挟んで組み立てられた後、所定の流量調整作業
を行い、調整終了後、オリフィス部材3を溶接等でバル
ブボディ1に固定する。
【0047】調整作業に先立って、オリフィス部材とバ
ルブボディのねじ部にシール剤を塗布する。通路1aと
チャンバ1cを大気圧とし、通路1bを一定の圧力(例
えば、−350mmHg at 20℃)に保つ。
【0048】電源投入後、モータの2相を励磁してバル
ブ閉じ方向に所定ステップだけモータを駆動する。この
位置をイニシャライズ終了点とする。この位置は、バル
ブの機械的閉止位置から更に閉じ側にモータが数ステッ
プ回転した位置である。
【0049】次に、イニシャライズ終了位置から開き側
に第1の所定ステップ(例えば、25ステップ)した位
置で所定の第1流量が得られるようにオリフィス部材3
を所定角度回転させて調整する。
【0050】本実施形態では、オリフィス部材3の1ね
じピッチのストロークは1.5mmで、モータの1ステ
ップ当りのストロークは0.078mmであるので、約
18゜オリフィス部材を回転させることにより、モータ
の1ステップ分の調整ができる。
【0051】第1流量が得られた後、バルブ全閉位置ま
で閉じ方向にステップさせ、全閉位置で電源をオフし、
再度先に述べたイニシャライズ動作を実行し、次に、開
方向に1ステップづつ駆動し、空気の流れ始めが全閉位
置と対応していることを確認する。
【0052】次に、イニシャライズ終了点から所定ステ
ップ開いた複数の点で所定の空気量が得られているか確
認する。得られていない場合は、オリフィスを調整して
再度調整作業を繰り返す。
【0053】調整作業が終了して、オリフィス部材3を
バルブボディに固定したら、取付け孔5aにプラグ5を
圧入して孔を塞ぎ、リベット4で加締め付ける。
【0054】次に、動作について説明する。モータ32
は、ステップモータであり、ターミナル17から供給さ
れるパルス信号をコイル19に通電して、モータ32の
ロータ部33をステップ的に回転させる。ロータ部33
の回転運動は、マグネットホルダ26の雌ネジ26aと
ロータシャフト9の雄ネジ9aの作用により、往復運動
に変換され、ロータシャフト9を往復動させる。ロータ
シャフトの往復動は、バルブシャフト2に伝達され、バ
ルブシャフト2を往復動させる。これによって、バルブ
シャフト2のバルブ2aとオリフィス3の間の隙間が変
化し、入口1aから出口1b側に流れる排気ガスの流量
を変えることができる。
【0055】次に、以上のように構成されている内燃機
関用モータ式流量制御弁におけるモータのロータ部の共
振周波数と、4サイクル内燃機関の回転2次振動周波数
との関係について説明する。本実施形態においては、モ
ータのロータ部の共振周波数が、4サイクル内燃機関の
回転2次振動周波数以上となるようにしている。
【0056】4サイクル内燃機関の回転2次振動周波数
は、気筒数と内燃機関の最高回転数とによって決まるも
のである。例えば、6気筒の4サイクル内燃機関におい
て、最高回転数を6000rpmとすると、回転2次振
動周波数は300Hzとなる。この周波数は、次のよう
にして求めることができる。即ち、4サイクル内燃機関
においては、1気筒当たり、2回転で1回爆発する。従
って、6気筒であれば、2回転で6回爆発,即ち、1回
転で3回爆発することになる。一方、最高回転数が、6
000rpmということは、100rpsであるので、
100rps×3=300(Hz)となって、回転2次
振動周波数は300Hzとなる。
【0057】同様にして、8気筒の4サイクル内燃機関
において、最高回転数を6000rpmとすると、回転
2次振動周波数は400Hzとなる。さらに、高回転型
のエンジンとして、8気筒の4サイクル内燃機関におい
て、最高回転数を8000rpmとすると、次式によ
り、回転2次振動周波数は533Hzとなる。
【0058】f=(n/60)×m ここで、fは、振動数であり、nは、エンジンの回転数
であり、mは、次数(クランクシャフトの回転に対する
倍数)である。4気筒エンジンにおいては、m=2とな
り、6気筒エンジンにおいては、m=3となり、8気筒
エンジンにおいては、m=4となる。
【0059】一方、本実施形態において、モータ32の
ロータ部33は、インサート成形により、マグネット2
5,ボールベアリング27及びこれらを支持する樹脂製
のマグネットホルダ26が一体的に形成されている。即
ち、マグネット25を樹脂製のマグネットホルダ26に
より支持している。また、ロータ部33には、1個のボ
ールベアリング27を用いているのみであるので、ロー
タ部33の上部にはボールベアリングのない構造となっ
ており、軽量化できている。以上のような構造とするこ
とによって、ロータ部の共振周波数を高くすることがで
き、4サイクル内燃機関の回転2次振動周波数,例え
ば、533Hz以上にすることができる。その結果、モ
ータのロータ部が、内燃機関の回転に共振することがな
くなるため、内燃機関用モータ式流量制御弁の寿命が長
くすることができるものである。従って、ロータの設計
を変更することなく、ほとんどの内燃機関への搭載が可
能となる。
【0060】次に、図2,図3を用いて、本発明の一実
施形態による内燃機関用モータ式流量制御弁のモータの
ロータ部の共振周波数の測定方法について説明する。図
2は、本発明の一実施形態による内燃機関用モータ式流
量制御弁のモータのロータ部の共振周波数の測定装置の
構成図である。
【0061】加振機51のベース52に、図1に示した
構造の本実施形態による内燃機関用モータ式流量制御弁
50を固定する。内燃機関用モータ式流量制御弁のロー
タ部33の中のマグネットホルダ26の上端にGセンサ
55を取付ける。Gセンサ55の出力を、アンプ53を
介して、FFTアナライザ54に取り込む。
【0062】加振機51によって、ベースGで内燃機関
用モータ式流量制御弁50を加振し、その時の出力信号
を、横軸を周波数として、FETアナライザ54により
分析することにより、ロータ部の共振周波数を測定する
ことができる。
【0063】図3は、本発明の一実施形態による内燃機
関用モータ式流量制御弁のモータのロータ部の共振周波
数の測定結果を示す図である。図3において、横軸は、
周波数を示し、縦軸は、加速度を示している。ロータ部
が共振している場合には、図中に1点鎖線で示すよう
に、所定の周波数における加速度がピーク値を示し、こ
の時の周波数が共振周波数である。それに対して、実線
で示したように、本実施形態による内燃機関用モータ式
流量制御弁について共振周波数は、600Hzまでの範
囲には現れず、モータのロータ部の共振周波数が、4サ
イクル内燃機関の回転2次振動周波数以上となっている
ものである。
【0064】また、本実施形態においては、モータのロ
ータ部33は、インサート成形により、マグネット2
5,ボールベアリング27及びこれらを支持する樹脂製
のマグネットホルダ26が一体的に形成されている。こ
こで、ロータ部33には、1個のボールベアリング27
を用いているのみであり、このボールベアリングの外輪
の上下を固定するため、ボールベアリングのボールに与
圧が掛からない構成となっており、ロータ部を回転させ
るときの起動摩擦トルクを小さくでき、従って、モータ
の発生トルクを低下が生じないようにし得るものであ
る。
【0065】この点について、図4を用いて説明する。
図4は、本発明の一実施形態による内燃機関用モータ式
流量制御弁のモータのロータ部のボールベアリングに掛
かる与圧を説明する図である。
【0066】図4(A)は、本実施形態によるモータの
ロータ部の与圧構造を模式的に表している。モータのロ
ータ部33は、インサート成形により、マグネット2
5,ボールベアリング27及びこれらを支持する樹脂製
のマグネットホルダ26が一体的に形成されている。こ
こで、ロータ部33には、1個のボールベアリング27
を用いているのみである。ボールベアリング27の外輪
27cの上端側は、モータ32の外装樹脂14に固定さ
れている。また、外輪27cの下端は、ウエーブワッシ
ャによって、モータ側に与圧されている。即ち、ボール
ベアリングの同一の外輪の上下を固定するため、ボール
ベアリングのボールに与圧が掛からない構成となってお
り、ロータ部を回転させるときの起動摩擦トルクを小さ
くでき、従って、モータの発生トルクを低下が生じない
ようにし得るものである。
【0067】図4(B)は、従来構造の2個のボールベ
アリングにより、ロータ部を支持する構造の模式図であ
る。ここでは、例えば、マグネット101は、マグネッ
トホルダ100に固定され、マグネットホルダ100の
両端に、2個のボールベアリング102,103が固定
されているものとする。上側のボールベアリング102
の外輪102cは、固定部104に固定されている。そ
して、もう一方の下側のボールベアリング103の外輪
103cにスプリング等により与圧する構造となる。従
って、ボールベアリング103の外輪103cに加えら
れた与圧は、ボール103bやボール102bを介し
て、固定部104側に伝えられるため、ボール103
b,102bに圧力が掛かる構造となっている。この結
果、ロータ部を回転させるときの起動摩擦トルクが増加
し、モータの発生トルクを低下するものであった。
【0068】それに対して、図4(A)において説明し
たように、ロータ部33に、1個のボールベアリング2
7を用い、ボールベアリングの同一の外輪の上下を固定
するため、ボールベアリングのボールに掛かる与圧が小
さい構成となっており、ロータ部を回転させるときの起
動摩擦トルクを小さくでき、従って、モータの発生トル
クの低下が生じないようにし得るものである。
【0069】次に、図5を用いて、本実施形態による内
燃機関用モータ式流量制御弁の組立て方法について説明
する。図5は、本発明の一実施形態による内燃機関用モ
ータ式流量制御弁の部品の組立て状態を示す斜視図であ
る。
【0070】図5を用いて、本実施形態による内燃機関
用モータ式流量制御弁の組立工程について説明する。ロ
ータシャフト9にストッパピン29を取付た後、ロータ
シャフト9をロータ部33にネジ込む。ロータシャフト
9の上部には、雄ネジ9aが形成されており、ロータ部
33を構成するマグネットホルダ26の内部には、雌ネ
ジが形成されているので、雄ネジ9aと雌ネジを係合さ
せて、ネジ込むことによって、ロータシャフト9は、ロ
ータ部33に取り付けられる。ロータ部33は、マグネ
ットホルダ26と一体的に成形されたマグネット25及
びボールベアリング25から構成されている。ロータ部
33は、モータ32の外装樹脂14の中に挿入される。
外装樹脂14の中には、ステータ部が予め取り付けられ
ており、また、ブッシュ15及びシールラバー18がそ
れぞれ挿入されている。
【0071】ボデイ11の中央には、軸ブッシュ10が
挿入される。また、ボデイ11の上面に形成された溝に
は、Oリング13が挿入され、ボデイ11の上面側の窪
みには、ウエーブワッシャ28が載置される。その後、
モータ32をボデイ11の上に仮置きする。その際、ロ
ータシャフト9のD型形状部9bが、軸ブッシュ10の
D型形状の開口に一致するように挿入され、さらに、モ
ータ32の外装樹脂14及びボデイ11に形成された締
め付けネジ16の取付け用の3個の穴を互いに一致させ
る。
【0072】次に、バルブボデイ1の上面側の中央開口
に、ダストカバー31が挿入され、ガスシール6が圧入
される。また、バルブボディ1の下面側からオリフィス
3がネジ込まれる。オリフィス3の開口及びガスシール
6の中央の開口を通して、下側からバルブシャフト2が
挿入される。バルブシャフト2の上端側からスプリング
8及びプレート7が挿入され、スプリング8を押圧した
状態で、ジョイント30を加締め結合する。
【0073】以上にようにして組立られたバルブボディ
1を、先に仮置きされたボデイ11とモータ32と組合
せ、ロータシャフト9の先端にジョイント30の先端を
スナップジョイントする。モータ32とボデイ11とバ
ルブボディ1の位置決めをした上で、締め付けネジ1
6,16’,16’’により、3者を結合する。
【0074】最後に、バルブボディ1の下側からオリフ
ィス3を回転して、流量調整した上で、プラグ5をバル
ブボディ1に挿入し、リベット4により固定する。以上
により、内燃機関用モータ式流量制御弁の組立が終了す
る。
【0075】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、ロータ部の固有振動数を4サイクル内燃機関の回転
2次振動周波数以上に設定したことにより、内燃機関用
モータ式流量制御弁の長寿命化を図ることができる。
【0076】また、ロータ部の固有振動数を4サイクル
内燃機関の回転2次振動周波数以上に設定したことによ
り、内燃機関用モータ式流量制御弁のロータの設計を変
更することなく、ほとんどの内燃機関への搭載が可能と
なる。
【0077】また、ロータ部を構成するマグネットホル
ダを樹脂製とし、さらに、ロータ部を回転支持するボー
ルベアリングを1個とすることにより、ロータ部を軽量
化して、共振周波数を高くすることができる。
【0078】また、1個のボールベアリングの外輪を上
下から与圧固定する構成としたため、ボールベアリング
の内輪側は与圧されておらず、ロータ部の起動摩擦トル
クを大幅に低減することができ、したがって、ロータ部
の起動摩擦トルクに起因するモータの発生トルクの低下
を軽減できる。
【0079】さらに、ロータ部の構成部品,すなわち、
マグネット,ボールベアリングとを、マグネットホルダ
にて一体に形成することにより、従来行っていたマグネ
ットの接着工程,ボールベアリングの圧入工程を削除で
き、組立工数が低減できる。
【0080】また、ロータ部を一体に形成することによ
り、マグネット,ボールベアリング,マグネットホルダ
間の同軸度を向上させることができるため、モータの発
生トルクの性能ばらつきを低減できる。
【0081】また、ボールベアリングにかかる負荷を低
減できるため、ロータ部に設けられたボールベアリング
を片側のみとし、もう一方を平軸受けとすることが可能
となる。
【0082】本実施形態においては、モータと中間ボデ
ィの接合面を跨いでボールベアリングの外輪が位置する
ように構成したので、モータと中間ボディの軸心が簡単
にベアリングの中心に対して一致させることができる。
【0083】また、オリフィス部材を回転させて流量を
調整するようにしたので、僅かな調整角度でモータの1
ステップの空気量の調整が可能となった。
【0084】なお、以上の説明では、本実施形態による
内燃機関用モータ式流量制御弁は、EGR用に用いるも
のとして説明したが、例えば、ISC(アイドルスピー
ド制御)用の空気流量制御や他の流体の制御にも使用す
ることができる。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、内燃機関用モータ式流
量制御弁の長寿命化の図ることができる。また、本発明
によれば、内燃機関用モータ式流量制御弁のモータの発
生トルクの低下を軽減できる。
【0086】さらに、本発明によれば、内燃機関用モー
タ式流量制御弁が排気ガス還流量制御弁のように、高温
の場所に用いられてもベアリングのグリースの粘性の低
下が生じにくくなる。
【0087】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による押し開き式の内燃機
関用モータ式流量制御弁の断面図である。
【図2】本発明の一実施形態による内燃機関用モータ式
流量制御弁のモータのロータ部の共振周波数の測定装置
の構成図である。
【図3】本発明の一実施形態による内燃機関用モータ式
流量制御弁のモータのロータ部の共振周波数の測定結果
を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態による内燃機関用モータ式
流量制御弁のモータのロータ部のボールベアリングに掛
かる与圧を説明する図である。
【図5】本発明の一実施形態による内燃機関用モータ式
流量制御弁の部品の組立て状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…バルブボディ 2…バルブシャフト 2a…バルブ 3…オリフィス 4…リベット 5…プラグ 6…ガスシール 7…プレートA 8…スプリング 9…ロータシャフト 9a…雄ネジ 9b…D型形状部 10…ジクブッシュ 11…ボディ 12…パイプ 13…Oリング 14…外装樹脂 15…ブッシュ 16…締め付けネジ 17…ターミナル 18…シールラバー 19a,19b…コイル 20…アッパプレート 21…センタプレート 22a,22b…ボビン 23…ヨークA 24…ヨークB 25…マグネット 26…マグネットホルダ 26a…雌ネジ 26b…ストッパ 27…ボールベアリング 28…ウェーブワッシャ 29…ストッパピン 30…ジョイント 31…ダストカバー 32…モータ 33…ロータ部 50…内燃機関用モータ式流量制御弁 51…加振機 52…ベース 53…アンプ 54…FETアナライザ 55…Gセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅波 正幸 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 (72)発明者 入船 和徳 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転運動により往復運動するロ
    ータシャフトと、 このロータシャフトの往復運動により開閉されるバルブ
    とを有する内燃機関用モータ式流量制御弁において、 上記モータのロータ部の固有振動数を、4サイクル内燃
    機関の回転2次振動周波数以上に設定したことを特徴と
    する内燃機関用モータ式流量制御弁装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の内燃機関用モータ式流量
    制御弁において、 上記ロータ部は、一体的に形成されたマグネット,1個
    のボールベアリング及びこれらを支持する樹脂製のマグ
    ネットホルダから構成され、これらが一体的に形成され
    ていることを特徴とする内燃機関用モータ式流量制御
    弁。
  3. 【請求項3】 モータの回転運動により往復運動するロ
    ータシャフトと、 このロータシャフトの往復運動により開閉されるバルブ
    とを有する内燃機関用モータ式流量制御弁において、 上記ロータ部は、一体的に形成されたマグネット,1個
    のボールベアリング及びこれらを支持するマグネットホ
    ルダから構成され、このボールベアリングの外輪を与圧
    固定することを特徴とする内燃機関用モータ式流量制御
    弁。
  4. 【請求項4】 モータの回転運動により往復運動するロ
    ータシャフトと、 このロータシャフトの往復運動により開閉されるバルブ
    とを有する内燃機関用モータ式流量制御弁において、 モータと、上記バルブを支持するバルブボディと、上記
    モータ及び上記バルブボディを結合するとともに内部に
    冷却水通路を有するボディを備え、 上記ボールベアリングの外輪は、上記モータのケースと
    上記ボディの両方に跨って保持されていることを特徴と
    する内燃機関用モータ式流量制御弁。
  5. 【請求項5】 モータの回転運動により往復運動するロ
    ータシャフトと、 このロータシャフトの往復運動により開閉されるバルブ
    とを有する内燃機関用モータ式流量制御弁において、 モータと、上記バルブを支持するバルブボディと、上記
    モータ及び上記バルブボディを結合するとともに内部に
    冷却水通路を有するボディを備え、 上記ボールベアリングの外輪は、上記ボディに保持され
    ていることを特徴とする内燃機関用モータ式流量制御
    弁。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の内燃機関用モータ式流量
    制御弁において、さらに、 上記ボールベアリングの外輪の端面は、ワッシャを介し
    て、上記ロータシャフトの軸方向に保持されていること
    を特徴とする内燃機関用モータ式流量制御弁。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の内燃機関用モータ式流量
    制御弁において、 上記冷却水は、内燃機関の冷却水であることを特徴とす
    る内燃機関用モータ式流量制御弁。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の内燃機関用モータ式流量
    制御弁において、 上記バルブは、内燃機関の排気ガス還流量制御弁である
    ことを特徴とする内燃機関用モータ式流量制御弁。
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