JPH1081923A - チタン含有亜鉛合金の製造方法 - Google Patents
チタン含有亜鉛合金の製造方法Info
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- JPH1081923A JPH1081923A JP23395296A JP23395296A JPH1081923A JP H1081923 A JPH1081923 A JP H1081923A JP 23395296 A JP23395296 A JP 23395296A JP 23395296 A JP23395296 A JP 23395296A JP H1081923 A JPH1081923 A JP H1081923A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダイカスト用亜鉛合金等に使用するチタン含
有亜鉛合金の製造方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 亜鉛を主体とするチタン含有亜鉛合金の
製造方法は、亜鉛を主体とするチタン含有亜鉛合金の製
造方法において、主原料の亜鉛にチタンを添加し溶解
後、アルミニウムを添加する。
有亜鉛合金の製造方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 亜鉛を主体とするチタン含有亜鉛合金の
製造方法は、亜鉛を主体とするチタン含有亜鉛合金の製
造方法において、主原料の亜鉛にチタンを添加し溶解
後、アルミニウムを添加する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイカスト用亜鉛
合金等に使用するチタン含有亜鉛合金の製造方法に関す
る。
合金等に使用するチタン含有亜鉛合金の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来チ
タン含有亜鉛合金の製造方法としては、チタンと他元素
(例えばアルミニウム,銅,マグネシウム,クロム,ニ
ッケル,マンガン等)の組み合わせをした場合、チタン
が濡れずに溶解しなかったり、または大量のドロス発生
を招いたりする。このため、目標組成通りにならないこ
とがしばしば発生するという他、元素の組み合わせの難
しさがある。
タン含有亜鉛合金の製造方法としては、チタンと他元素
(例えばアルミニウム,銅,マグネシウム,クロム,ニ
ッケル,マンガン等)の組み合わせをした場合、チタン
が濡れずに溶解しなかったり、または大量のドロス発生
を招いたりする。このため、目標組成通りにならないこ
とがしばしば発生するという他、元素の組み合わせの難
しさがある。
【0003】また、チタンの原料としては、板状または
ボタン状チタンを直接添加し溶解する方法や、亜鉛−チ
タン母合金を利用して添加する方法がある。そのため、
従来の方法はどちらも溶解時間が長く、コストがかかる
と言う欠点がある。
ボタン状チタンを直接添加し溶解する方法や、亜鉛−チ
タン母合金を利用して添加する方法がある。そのため、
従来の方法はどちらも溶解時間が長く、コストがかかる
と言う欠点がある。
【0004】本発明は、上記における従来の問題点を鑑
みてなされたもので、添加する組み合わせによる最適な
チタン含有亜鉛合金の製造方法を提供することを課題と
し、なおかつ溶解しやすいチタン原料を直接添加するこ
とによりコストダウンが見込めることを課題とする。
みてなされたもので、添加する組み合わせによる最適な
チタン含有亜鉛合金の製造方法を提供することを課題と
し、なおかつ溶解しやすいチタン原料を直接添加するこ
とによりコストダウンが見込めることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明に係る第1のチタン含有亜鉛合金の製造方法は、亜鉛
を主体とするチタン含有亜鉛合金の製造方法において、
主原料の亜鉛にチタンを添加し溶解後、アルミニウムを
添加することを特徴とするものである。
明に係る第1のチタン含有亜鉛合金の製造方法は、亜鉛
を主体とするチタン含有亜鉛合金の製造方法において、
主原料の亜鉛にチタンを添加し溶解後、アルミニウムを
添加することを特徴とするものである。
【0006】本発明の第2のチタン含有亜鉛合金の製造
方法は、上記第1のチタン含有亜鉛合金の製造方法にお
いて、主原料の亜鉛に、0.003〜10重量%のアルミ
ニウムを添加すると共に、その全量が0.003〜5重量
%となる銅,マグネシウム,クロム,ニッケル,マンガ
ンのうち少なくとも一種以上のその他元素を添加するも
のである。
方法は、上記第1のチタン含有亜鉛合金の製造方法にお
いて、主原料の亜鉛に、0.003〜10重量%のアルミ
ニウムを添加すると共に、その全量が0.003〜5重量
%となる銅,マグネシウム,クロム,ニッケル,マンガ
ンのうち少なくとも一種以上のその他元素を添加するも
のである。
【0007】本発明の第2のチタン含有亜鉛合金の製造
方法は、上記第1,2のチタン含有亜鉛合金の製造にお
いて、上記チタンとしてスポンジチタンを使用し、その
添加量を主原料の亜鉛に対して0.003〜3重量%と
し、溶解温度を500〜750℃とし、および溶製時間
を0.5〜3時間として作製することを特徴とするもので
ある。
方法は、上記第1,2のチタン含有亜鉛合金の製造にお
いて、上記チタンとしてスポンジチタンを使用し、その
添加量を主原料の亜鉛に対して0.003〜3重量%と
し、溶解温度を500〜750℃とし、および溶製時間
を0.5〜3時間として作製することを特徴とするもので
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
に説明する。
【0009】本発明では、亜鉛を主体とするチタン含有
亜鉛合金の最適な合金製造において、チタンと他元素
(アルミニウム,銅,マグネシウム,クロム,ニッケ
ル,マンガン)の組み合わせをした場合、特に注意する
ことは、アルミニウムについてはチタン溶解後に添加す
るものである。これは、アルミニウムをチタン溶解前に
添加すると、チタンが濡れずに溶解しなかったり、また
大量のドロス発生を招くことにより、それらドロスが高
温な為に即座に反応し、大量の酸化亜鉛が発生させる原
因となるからである。
亜鉛合金の最適な合金製造において、チタンと他元素
(アルミニウム,銅,マグネシウム,クロム,ニッケ
ル,マンガン)の組み合わせをした場合、特に注意する
ことは、アルミニウムについてはチタン溶解後に添加す
るものである。これは、アルミニウムをチタン溶解前に
添加すると、チタンが濡れずに溶解しなかったり、また
大量のドロス発生を招くことにより、それらドロスが高
温な為に即座に反応し、大量の酸化亜鉛が発生させる原
因となるからである。
【0010】繰返し製造を行う場合は、亜鉛浴中のアル
ミニウム残量を0.003重量%以下として、なるべく
汲み出しができないまでの量にしておくことが好まし
い。これは、汲み出しができないまでの量にしておけば
チタン溶解の影響は見られないからである。
ミニウム残量を0.003重量%以下として、なるべく
汲み出しができないまでの量にしておくことが好まし
い。これは、汲み出しができないまでの量にしておけば
チタン溶解の影響は見られないからである。
【0011】また、原料となるチタンとしては、溶解し
やすいスポンジチタンを使用することが好ましい。ま
た、その添加量は主原料の亜鉛に対して0.003〜3重
量%、好ましくは0.03〜3重量%とするのがよい。こ
れは、0.003重量%未満の場合であると、利用価値が
少なく実用性に欠け好ましくないからである。一方、3
重量%を超えて添加した場合であると、溶解時間が長
くなり、製造コストが向上すると共に、酸化物の生成
が多く発生するため、逆に混合物としてのメタルチタ
ン,Zn2 Ti,ZnTi及びZnTi2 等が増えるの
で好ましくない、からである。
やすいスポンジチタンを使用することが好ましい。ま
た、その添加量は主原料の亜鉛に対して0.003〜3重
量%、好ましくは0.03〜3重量%とするのがよい。こ
れは、0.003重量%未満の場合であると、利用価値が
少なく実用性に欠け好ましくないからである。一方、3
重量%を超えて添加した場合であると、溶解時間が長
くなり、製造コストが向上すると共に、酸化物の生成
が多く発生するため、逆に混合物としてのメタルチタ
ン,Zn2 Ti,ZnTi及びZnTi2 等が増えるの
で好ましくない、からである。
【0012】また、溶解温度は500〜750℃好まし
くは600〜700℃、および溶製時間は0.5〜3時間
の条件下で、直接添加して溶解することによりコストダ
ウンが見込める。これは、溶解温度として500℃未満
の場合であると、原料となるチタンが溶解しずらくな
り、そのため未溶解なチタンや混合物としてのメタルチ
タン等が多く残存するため、好ましくなく、一方、溶解
温度として750℃を超えた場合であると、亜鉛が気化
するために溶製が困難になると共に、チタンがより酸化
しやすい状態となるために混合物としてのメタルチタン
等がより多く残存するため、好ましくないからである。
また、溶製時間が0.5時間未満の場合であると、原料と
なるチタンが溶解しずらくなり、そのため未溶解なチタ
ンや混合物としてのメタルチタン等が多く残存するた
め、好ましくなく、一方、溶製時間が3時間を超えた場
合であると、チタンがより酸化しやすい状態なため酸化
物の生成を多くしてチタン中に窒素等を取り込んだ状態
を形成し、このため混合物としてのメタルチタン等がよ
り多く残存すると共に、さらに原料のコストの上昇を招
き、好ましくないからである。
くは600〜700℃、および溶製時間は0.5〜3時間
の条件下で、直接添加して溶解することによりコストダ
ウンが見込める。これは、溶解温度として500℃未満
の場合であると、原料となるチタンが溶解しずらくな
り、そのため未溶解なチタンや混合物としてのメタルチ
タン等が多く残存するため、好ましくなく、一方、溶解
温度として750℃を超えた場合であると、亜鉛が気化
するために溶製が困難になると共に、チタンがより酸化
しやすい状態となるために混合物としてのメタルチタン
等がより多く残存するため、好ましくないからである。
また、溶製時間が0.5時間未満の場合であると、原料と
なるチタンが溶解しずらくなり、そのため未溶解なチタ
ンや混合物としてのメタルチタン等が多く残存するた
め、好ましくなく、一方、溶製時間が3時間を超えた場
合であると、チタンがより酸化しやすい状態なため酸化
物の生成を多くしてチタン中に窒素等を取り込んだ状態
を形成し、このため混合物としてのメタルチタン等がよ
り多く残存すると共に、さらに原料のコストの上昇を招
き、好ましくないからである。
【0013】従来チタン含有亜鉛合金の製造方法では、
原料となる板状またはボタン状チタンを直接添加した場
合、非常に時間がかかると共に合金中にZn2 Ti,Z
nTi,ZnTi2 の金属間化合物および金属Ti相が
発生し、これら合金を使用することにより、製品によっ
ては悪い影響が出ることも考えられるが、本発明によれ
ばこのような問題が解決される。また、亜鉛−チタン母
合金添加においてもコストがかなりアップしてしまう
が、本発明によればこのような問題が解決される。
原料となる板状またはボタン状チタンを直接添加した場
合、非常に時間がかかると共に合金中にZn2 Ti,Z
nTi,ZnTi2 の金属間化合物および金属Ti相が
発生し、これら合金を使用することにより、製品によっ
ては悪い影響が出ることも考えられるが、本発明によれ
ばこのような問題が解決される。また、亜鉛−チタン母
合金添加においてもコストがかなりアップしてしまう
が、本発明によればこのような問題が解決される。
【0014】主原料の亜鉛に対するチタンの添加溶解時
には、良く攪拌することにより添加したスポンジチタン
が酸化しないようにすると良い。
には、良く攪拌することにより添加したスポンジチタン
が酸化しないようにすると良い。
【0015】本発明のチタン含有亜鉛合金の製造方法に
おいて、主原料の亜鉛に対するアルミニウムの添加は、
0.003〜10重量%とするのが好ましい。これは、ア
ルミニウムの添加量が0.003重量%未満の場合である
と、利用価値が少なく実用性に欠け好ましくなく、また
アルミニウムが10重量%を超えて添加した場合、必然
的に操業温度が上昇し、それに伴い鋼材の侵食が助長さ
れるため、ホットチャンバーではダイカストができなく
なり、好ましくないからである。
おいて、主原料の亜鉛に対するアルミニウムの添加は、
0.003〜10重量%とするのが好ましい。これは、ア
ルミニウムの添加量が0.003重量%未満の場合である
と、利用価値が少なく実用性に欠け好ましくなく、また
アルミニウムが10重量%を超えて添加した場合、必然
的に操業温度が上昇し、それに伴い鋼材の侵食が助長さ
れるため、ホットチャンバーではダイカストができなく
なり、好ましくないからである。
【0016】また、上記アルミニウムを添加する他に、
該アルミニウム以外のその他元素として、銅,マグネシ
ウム,クロム,ニッケル,マンガンを一種または二種以
上添加するのが好ましく、その添加量としては、主原料
の亜鉛に対して、その全量が0.003〜5重量%となる
よう添加するのがよい。これは、その他の元素の添加量
の全量が0.003重量%未満の場合であると、利用価値
が少なく実用性に欠け好ましくなく、一方、その他の元
素の全量が5重量%を超えて添加した場合であると、ポ
ット内にε相(CuZn5 )の析出や、衝撃強さ等の低
下及び溶解が困難となる等ダイカスト製品に悪影響を起
こし好ましくないからである。
該アルミニウム以外のその他元素として、銅,マグネシ
ウム,クロム,ニッケル,マンガンを一種または二種以
上添加するのが好ましく、その添加量としては、主原料
の亜鉛に対して、その全量が0.003〜5重量%となる
よう添加するのがよい。これは、その他の元素の添加量
の全量が0.003重量%未満の場合であると、利用価値
が少なく実用性に欠け好ましくなく、一方、その他の元
素の全量が5重量%を超えて添加した場合であると、ポ
ット内にε相(CuZn5 )の析出や、衝撃強さ等の低
下及び溶解が困難となる等ダイカスト製品に悪影響を起
こし好ましくないからである。
【0017】その他添加元素における原料の種類等につ
いては何等限定されるものではない。たとえば、銅では
打抜きくず等でもよいし、アルミニウムではナゲット等
でもよく、不純物については通常の地金中の不可避の不
純物は考慮しない。
いては何等限定されるものではない。たとえば、銅では
打抜きくず等でもよいし、アルミニウムではナゲット等
でもよく、不純物については通常の地金中の不可避の不
純物は考慮しない。
【0018】以上のことから、従来の製造方法に比べ安
定して均一な成分が得られ、なおかつ時間の短縮や大幅
なコストダウンができると共に、合金中にZn2 Ti,
ZnTi,ZnTi2 の金属間化合物および金属Ti相
がない良好な合金が製造できる。
定して均一な成分が得られ、なおかつ時間の短縮や大幅
なコストダウンができると共に、合金中にZn2 Ti,
ZnTi,ZnTi2 の金属間化合物および金属Ti相
がない良好な合金が製造できる。
【0019】
【実施例】以下、試験例及び実施例により本発明の具体
的な効果を説明する。
的な効果を説明する。
【0020】〔試験例1乃至3〕JIS H2107規
定による電気亜鉛(99.99%)地金組成の亜鉛を3
0番の黒鉛坩堝中で電気炉を用いて650℃にて溶解
し、主原料の亜鉛に対して各々0.03,0.3,3.0%濃
度になるようにチタンとしてスポンジチタンを添加し
た。スポンジチタンの溶解時間及び製造品の分析結果
を、表1に示す。
定による電気亜鉛(99.99%)地金組成の亜鉛を3
0番の黒鉛坩堝中で電気炉を用いて650℃にて溶解
し、主原料の亜鉛に対して各々0.03,0.3,3.0%濃
度になるようにチタンとしてスポンジチタンを添加し
た。スポンジチタンの溶解時間及び製造品の分析結果
を、表1に示す。
【0021】〔試験例4乃至9〕JIS H2107規
定による電気亜鉛(99.99%)地金組成の亜鉛を3
0番の黒鉛坩堝中で電気炉を用いて750℃にて溶解
し、各0.03,0.3,3.0%濃度になるようにチタンと
してスポンジチタンの代わりに、板状チタン(試験例4
乃至6)、及び5%亜鉛−チタン母合金(試験例7乃至
9)を添加した。板状またはボタン状チタンおよび5%
亜鉛−チタン母合金の溶解時間と製造品の分析結果を表
1に示した。
定による電気亜鉛(99.99%)地金組成の亜鉛を3
0番の黒鉛坩堝中で電気炉を用いて750℃にて溶解
し、各0.03,0.3,3.0%濃度になるようにチタンと
してスポンジチタンの代わりに、板状チタン(試験例4
乃至6)、及び5%亜鉛−チタン母合金(試験例7乃至
9)を添加した。板状またはボタン状チタンおよび5%
亜鉛−チタン母合金の溶解時間と製造品の分析結果を表
1に示した。
【0022】
【表1】
【0023】表1の結果より、チタンとしてスポンジチ
タンを使用すると、溶解時間の短縮が図れることが判明
した。
タンを使用すると、溶解時間の短縮が図れることが判明
した。
【0024】〔実施例1乃至3〕JIS H2107規
定による電気亜鉛(99.99%)地金組成の亜鉛を3
0番の黒鉛坩堝中で電気炉を用いて650℃にて溶解
し、主原料の亜鉛に対して各々0.03,0.3,3.0%濃
度になるようにスポンジチタンを添加した。上記各々の
スポンジチタンの添加に対して、表1に示すような他の
添加元素としてアルミニウム(Al)を0.01〜0.1重
量%の範囲で添加して、チタン含有亜鉛合金を得た。ス
ポンジチタンの溶解時間及び製造品の分析結果を、表2
に示す。
定による電気亜鉛(99.99%)地金組成の亜鉛を3
0番の黒鉛坩堝中で電気炉を用いて650℃にて溶解
し、主原料の亜鉛に対して各々0.03,0.3,3.0%濃
度になるようにスポンジチタンを添加した。上記各々の
スポンジチタンの添加に対して、表1に示すような他の
添加元素としてアルミニウム(Al)を0.01〜0.1重
量%の範囲で添加して、チタン含有亜鉛合金を得た。ス
ポンジチタンの溶解時間及び製造品の分析結果を、表2
に示す。
【0025】〔比較例1乃至3〕JIS H2107規
定による電気亜鉛(99.99%)地金組成の亜鉛を3
0番の黒鉛坩堝中で電気炉を用いて650℃にて溶解
し、先ずアルミニウムを表4に示す0.003〜5重量%
の範囲で添加した後、スポンジチタンを各々0.03,0.
3,3.0%濃度になるように添加して、チタン含有亜鉛
合金を得た。この場合のチタンの溶解の有無または溶解
時間および製造品の分析結果を表2に示す。
定による電気亜鉛(99.99%)地金組成の亜鉛を3
0番の黒鉛坩堝中で電気炉を用いて650℃にて溶解
し、先ずアルミニウムを表4に示す0.003〜5重量%
の範囲で添加した後、スポンジチタンを各々0.03,0.
3,3.0%濃度になるように添加して、チタン含有亜鉛
合金を得た。この場合のチタンの溶解の有無または溶解
時間および製造品の分析結果を表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】表2の結果より、アルミニウムの添加をし
た後に、チタンとしてスポンジチタンを添加した場合で
は、チタンの溶解が不良であることが判明した。
た後に、チタンとしてスポンジチタンを添加した場合で
は、チタンの溶解が不良であることが判明した。
【0028】〔実施例4乃至6〕上記実施例1乃至3に
対して、表3に示すように、他の添加元素としてさらに
銅(Cu)を0.3〜1.5重量%の範囲で添加した以外
は、実施例1乃至3と同様に操作した。スポンジチタン
の溶解時間及び製造品の分析結果を、表3に示す。
対して、表3に示すように、他の添加元素としてさらに
銅(Cu)を0.3〜1.5重量%の範囲で添加した以外
は、実施例1乃至3と同様に操作した。スポンジチタン
の溶解時間及び製造品の分析結果を、表3に示す。
【0029】〔実施例7乃至9〕上記実施例4乃至6に
対して、表3に示すように、他の添加元素としてさらに
クロム(Cr)を0.2〜0.5重量%の範囲で添加した以
外は、実施例1乃至3と同様に操作した。スポンジチタ
ンの溶解時間及び製造品の分析結果を、表3に示す。
対して、表3に示すように、他の添加元素としてさらに
クロム(Cr)を0.2〜0.5重量%の範囲で添加した以
外は、実施例1乃至3と同様に操作した。スポンジチタ
ンの溶解時間及び製造品の分析結果を、表3に示す。
【0030】〔実施例10乃至12〕上記実施例1乃至
3において、表3に示すように、先ずアルミニウム(A
l)の添加量を各々5.0重量%とし、その他の添加元素
として各々銅(Cu)を1.0重量%づつ、さらにマグネ
シウム(Mg)を各々0.6重量%づつ添加した以外は、
実施例1乃至3と同様に操作した。スポンジチタンの溶
解時間及び製造品の分析結果を、表3に示す。
3において、表3に示すように、先ずアルミニウム(A
l)の添加量を各々5.0重量%とし、その他の添加元素
として各々銅(Cu)を1.0重量%づつ、さらにマグネ
シウム(Mg)を各々0.6重量%づつ添加した以外は、
実施例1乃至3と同様に操作した。スポンジチタンの溶
解時間及び製造品の分析結果を、表3に示す。
【0031】〔実施例13乃至15〕上記実施例4乃至
6において、表3に示すように、その他の添加元素とし
て各々てニッケル(Ni)を0.5重量%の範囲づつ添加
した以外は、実施例4乃至6と同様に操作した。スポン
ジチタンの溶解時間及び製造品の分析結果を、表3に示
す。
6において、表3に示すように、その他の添加元素とし
て各々てニッケル(Ni)を0.5重量%の範囲づつ添加
した以外は、実施例4乃至6と同様に操作した。スポン
ジチタンの溶解時間及び製造品の分析結果を、表3に示
す。
【0032】〔実施例16乃至18〕上記実施例4乃至
6において、表3に示すように、その他の添加元素とし
て各々てマンガン(Mn)を0.1,0.5,1.0重量%の
範囲づつ添加した以外は、実施例4乃至6と同様に操作
した。スポンジチタンの溶解時間及び製造品の分析結果
を、表3に示す。
6において、表3に示すように、その他の添加元素とし
て各々てマンガン(Mn)を0.1,0.5,1.0重量%の
範囲づつ添加した以外は、実施例4乃至6と同様に操作
した。スポンジチタンの溶解時間及び製造品の分析結果
を、表3に示す。
【0033】
【表3】
【0034】〔実施例19乃至27〕JIS H210
7規定による電気亜鉛(99.99%)地金組成の亜鉛
を30番の黒鉛坩堝中で電気炉を用いて650℃にて溶
解し、主原料の亜鉛に対して各々0.03,0.3,3.0%
濃度になるようにスポンジチタンを添加した。上記各々
のスポンジチタンの添加に対して、表4に示すような他
の添加元素としてアルミニウム(Al)を0.01〜2.0
重量%の範囲で添加すると共に、その他の元素として表
4に示すように、アルミニウム,銅,マグネシウム,ク
ロム,ニッケル,マンガンのうち一種または二種以上添
加を0.1〜1.5重量%の範囲で添加した。スポンジチタ
ンの溶解時間及び製造品の分析結果を、表4に示す。
7規定による電気亜鉛(99.99%)地金組成の亜鉛
を30番の黒鉛坩堝中で電気炉を用いて650℃にて溶
解し、主原料の亜鉛に対して各々0.03,0.3,3.0%
濃度になるようにスポンジチタンを添加した。上記各々
のスポンジチタンの添加に対して、表4に示すような他
の添加元素としてアルミニウム(Al)を0.01〜2.0
重量%の範囲で添加すると共に、その他の元素として表
4に示すように、アルミニウム,銅,マグネシウム,ク
ロム,ニッケル,マンガンのうち一種または二種以上添
加を0.1〜1.5重量%の範囲で添加した。スポンジチタ
ンの溶解時間及び製造品の分析結果を、表4に示す。
【0035】
【表4】
【0036】〔実施例28乃至42〕JIS H210
7規定による電気亜鉛(99.99%)地金組成の亜鉛
を30番の黒鉛坩堝中で電気炉を用いて650℃にて溶
解し、アルミニウム以外のその他添加元素を、一種又は
二種以上で表5に示すように0.01〜5重量%の範囲
で添加した。その後、各々0.03,0.3,3.0%濃度に
なるようにスポンジチタンを添加して溶解した後、アル
ミニウムを0.01〜5重量%の範囲で添加した。スポン
ジチタンの溶解時間及び製造品の分析結果を、表5に示
す。
7規定による電気亜鉛(99.99%)地金組成の亜鉛
を30番の黒鉛坩堝中で電気炉を用いて650℃にて溶
解し、アルミニウム以外のその他添加元素を、一種又は
二種以上で表5に示すように0.01〜5重量%の範囲
で添加した。その後、各々0.03,0.3,3.0%濃度に
なるようにスポンジチタンを添加して溶解した後、アル
ミニウムを0.01〜5重量%の範囲で添加した。スポン
ジチタンの溶解時間及び製造品の分析結果を、表5に示
す。
【0037】
【表5】
【0038】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように、本発明
により従来の製造方法に比べ最適なチタン亜鉛合金の製
造方法が得られ、また大幅なコストダウンを提供するこ
とができる。
により従来の製造方法に比べ最適なチタン亜鉛合金の製
造方法が得られ、また大幅なコストダウンを提供するこ
とができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 亜鉛を主体とするチタン含有亜鉛合金の
製造方法において、 主原料の亜鉛にチタンを添加し溶解後、アルミニウムを
添加することを特徴とするチタン含有亜鉛合金の製造方
法。 - 【請求項2】 請求項1に記載のチタン含有亜鉛合金の
製造方法において、 主原料の亜鉛に、0.003〜10重量%のアルミニウム
を添加すると共に、その全量が0.003〜5重量%とな
る銅,マグネシウム,クロム,ニッケル,マンガンのう
ち少なくとも一種以上のその他元素を添加することを特
徴とするチタン含有亜鉛合金の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1,2に記載のチタン含有亜鉛合
金の製造において、 上記チタンとしてスポンジチタンを使用し、その添加量
を主原料の亜鉛に対して0.003〜3重量%とし、溶解
温度を500〜750℃とし、および溶製時間を0.5〜
3時間として作製することを特徴とするチタン含有亜鉛
合金の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23395296A JPH1081923A (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | チタン含有亜鉛合金の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23395296A JPH1081923A (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | チタン含有亜鉛合金の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1081923A true JPH1081923A (ja) | 1998-03-31 |
Family
ID=16963204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23395296A Pending JPH1081923A (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | チタン含有亜鉛合金の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1081923A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101805879A (zh) * | 2010-04-14 | 2010-08-18 | 昆明理工大学 | 钢材批量热浸镀用锌—钛—铝高耐蚀合金镀层及其制备方法 |
CN101906555A (zh) * | 2010-08-05 | 2010-12-08 | 中南大学 | 一种含Mn的抗蠕变轧制锌合金板带材及其制备方法 |
CN113462915A (zh) * | 2021-07-02 | 2021-10-01 | 森特士兴集团股份有限公司 | 一种锌铜钛中间合金的制备方法 |
-
1996
- 1996-09-04 JP JP23395296A patent/JPH1081923A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101805879A (zh) * | 2010-04-14 | 2010-08-18 | 昆明理工大学 | 钢材批量热浸镀用锌—钛—铝高耐蚀合金镀层及其制备方法 |
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Effective date: 20061010 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A521 | Written amendment |
Effective date: 20061205 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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A02 | Decision of refusal |
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