JPH1080802A - テールストックの押付力制御装置 - Google Patents

テールストックの押付力制御装置

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JPH1080802A
JPH1080802A JP8234960A JP23496096A JPH1080802A JP H1080802 A JPH1080802 A JP H1080802A JP 8234960 A JP8234960 A JP 8234960A JP 23496096 A JP23496096 A JP 23496096A JP H1080802 A JPH1080802 A JP H1080802A
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pressure
tailstock
pressing force
line
control device
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JP8234960A
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Inventor
Norizo Yamaguchi
典三 山口
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テールストックの押付力を自動的に制御す
る。 【解決手段】 圧油源11からの圧油をテールストック
シリンダ12の押側の室aに供給する第1ライン13
に、第1電磁比例減圧弁14を介設する。圧力センサ1
5によって検出された第1ライン13の圧力がNC制御
部21から受け取った押付圧力になるように、ディジタ
ルコントローラ20によってフィードバック制御する。
こうして、テールストックの押付力を自動的に設定/制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、NC旋盤等の芯
押し台(以下、テールストックと言う)の押付力を制御す
るテールストックの押付力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記テールストックの押付力制御
装置として図4に示すようなものがある。このテールス
トックの押付力制御装置では、圧油源1からの圧油をテ
ールストックシリンダ2に切り換え供給する電磁切換弁
3の上流側に圧力計4と手動減圧弁5とを設けて、テー
ルストックシリンダ2への供給圧が手動減圧弁5のバネ
力になるように制御している。
【0003】そして、ワークの材質や太さや長さに応じ
てテールストックの押付力を変更する場合には、操作者
は、先ず経験と勘とに基づいてテールストックシリンダ
2への供給圧を決定する。そして、圧力計4を見ながら
操作ハンドルを手動操作して上記手動減圧弁5のバネ力
等を変更し、テールストックシリンダ2への供給圧を上
記決定圧に設定する。こうして、ワークを加工した結
果、異常が無ければ次のワークの加工に移行し、異常が
あれば設定圧を修正して再度加工を試みるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のテールストックの押付力制御装置では以下のような
問題がある。すなわち、上述のごとく、操作者は、ワー
クの太さや長さ等が換わる毎に、経験と勘とに基づいて
テールストックシリンダ2への供給圧を決定しなければ
ならないので、未経験のワークに対して加工を行う場合
には試行錯誤を繰り返してテールストックシリンダ2へ
の供給圧を決定しなければならず、段取時間が長くな
り、不良品が多く発生して無駄が多いという問題があ
る。
【0005】また、上記テールストックシリンダ2への
供給圧の設定を圧力計4を見ながら上記操作ハンドルを
操作して行うために、圧力計4,手動減圧弁5および手
動減圧弁5の操作ハンドルは、ポンプおよび電磁切換弁
3の設置箇所とは関係なく操作しやすい場所に設置する
必要がある。したがって、機械設計の自由度が制限され
るという問題もある。また、上記圧力計4,手動減圧弁
5およびその操作ハンドルの設置箇所とポンプおよび電
磁切換弁3の設置箇所とが離れている場合には、圧力損
失が大きく、また、手動減圧弁5の圧力−流量特性によ
ってテールストックシリンダ2への供給圧が低下するの
で、特に低圧域でのテールストックシリンダ2の速度が
遅くなる。
【0006】また、上述のごとく、上記テールストック
シリンダ2への供給圧の設定は、操作者の経験と勘とに
基づいて行われている。一方、自動旋盤の他の加工条件
はNC(数値制御)化されている。したがって、テールス
トックシリンダ2への供給圧以外の加工条件は各ワーク
の材質,太さおよび長さ等のワーク仕様毎にNCデータ
として保存されているものの、その場合のテールストッ
クシリンダ2への供給圧の最適値はデータとして残され
ないのである。したがって、わざわざNCデータを書き
出し、それにテールストックシリンダ2への供給圧を対
応付けて書類として残しておく必要があり、面倒であ
る。
【0007】そこで、この発明の目的は、テールストッ
クの押付力を自動的に制御でき、機械設計の自由度が制
限されず、特に低圧域でのテールストックシリンダの速
度が速く、テールストックの押付圧力をデータベースと
して保存可能なテールストックの押付力制御装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、ポンプからの圧油をテール
ストックシリンダの押し側の室に供給する第1ラインに
介設された電磁比例圧力制御弁と、テールストックの押
付力に対応した上記第1ラインの目標圧力を設定する押
付圧力設定部と、上記押付圧力設定部で設定された上記
目標圧力を受けて,上記第1ラインの圧力が上記目標圧
力になるように上記電磁比例圧力制御弁の開度を制御す
る圧力制御部を備えたことを特徴としている。
【0009】上記構成によれば、テールストックシリン
ダの押し側の室に圧油を供給する第1ラインの圧力が、
圧力制御部によって、テールストックの押付力に対応し
た目標圧力になるように自動的に制御される。したがっ
て、テールストックの押付力を設定する場合に勘や経験
を必要とはせず、短時間に不良品を発生させることなく
テールストックの最適押付力が設定される。
【0010】さらに、上述のようにテールストックの押
付圧力が目標圧力になるように自動的に制御されるの
で、手動減圧弁を用いる場合のような圧力計や手動減圧
弁の操作ハンドルを必要とはせず、機械設計の自由度が
制限されることはない。さらに、取り付け位置を限定す
る機器がないのでテールストックの押付力制御系の配管
を最短にできる。したがって、圧力損失が小さくなり、
低圧域での圧力の精度が向上し、低圧域での上記テール
ストックシリンダの速度が速くなる。さらに、テールス
トックシリンダの押付力を切削条件と共にデータベース
として保存することが可能となる。
【0011】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明のテールストックの押付力制御装置において、
上記ポンプからの圧油を上記テールストックシリンダの
戻し側の室に供給する第2ラインと、上記第1ラインの
上記電磁比例圧力制御弁とテールストックシリンダとの
間に介設されると共に,上記第2ラインの圧力をパイロ
ット圧として開放する第1パイロット操作形逆止弁を備
えたことを特徴としている。
【0012】上記構成によれば、ポンプからの圧油をテ
ールストックシリンダの戻し側の室に供給した場合、つ
まり、上記テールストックの押付力を解除する場合にの
み、第1パイロット操作形逆止弁が開放してテールスト
ックシリンダの押し側の室の圧油が抜ける。したがっ
て、上記テールストックシリンダが押しの状態にあるワ
ークの芯押し中に、上記テールストックシリンダの圧油
が抜けることがなく安全である。
【0013】また、請求項3に係る発明は、請求項2に
係る発明のテールストックの押付力制御装置において、
上記第1パイロット操作形逆止弁に並列して上記第1ラ
インに接続されると共に、1次側の圧力をパイロット圧
として開放する第2パイロット操作形逆止弁を備えたこ
とを特徴としている。
【0014】上記構成によれば、1次側の圧力によって
開放している第2パイロット操作形逆止弁を介して、加
工熱によって膨張したテールストックシリンダ内の圧油
が逃がされる。したがって、テールストックの押付力が
設定圧に保たれて、精度の高い切削加工が行われる。
【0015】また、請求項4に係る発明は、請求項1に
記載のテールストックの押付力制御装置において、上記
ポンプからの圧油をテールストックシリンダの戻し側の
室に供給する第2ラインと、上記第1ラインの上記電磁
比例圧力制御弁とテールストックシリンダとの間に介設
されると共に,上記第2ラインの圧力をパイロット圧と
して1次側と2次側とが連通する第1のオフセット位置
と,1次側の圧力をパイロット圧として1次側と2次側
とが連通する第2のオフセット位置とを有するクローズ
ドセンタ形パイロット操作切換弁を備えたことを特徴と
している。
【0016】上記構成によれば、クローズドセンタ形パ
イロット操作切換弁は、第1のオフセット位置が請求項
2に係る発明の第1パイロット操作形逆止弁と同様に機
能して、上記テールストックシリンダが押しの状態ある
場合に押し側の室の圧油が抜けることがなく安全であ
る。一方、第2のオフセット位置が請求項3に係る発明
の第2パイロット操作形逆止弁と同様に機能して、テー
ルストックの押付力が設定圧に保たれて精度の高い切削
加工が行われる。さらに、上記ポンプや電磁比例圧力制
御弁の異常、あるいは、配管の破れ等によって、上記ク
ローズドセンタ形パイロット操作切換弁より下流側の圧
力が急に低下した場合には、上記クローズドセンタ形パ
イロット操作切換弁は中立位置に切り換わって、上記テ
ールストックシリンダの押し側の室内の圧油が抜けてし
まうことが防止される。
【0017】また、請求項5に係る発明は、請求項1に
係る発明のテールストックの押付力制御装置において、
上記押付圧力設定部は、ワークの材質,硬度および寸法
に基づいて上記第1ラインの目標圧力を設定するように
なっていることを特徴としている。
【0018】上記構成によれば、ワークの材質,硬度お
よび寸法を入力すれば自動的に上記第1ラインの目標圧
力が設定される。したがって、経験のない操作者であっ
ても簡単に操作できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1は本実施の形態のテール
ストックの押付力制御装置における油圧回路図である。
圧油源11からの圧油をテールストックシリンダ12の
押し側の室aに供給する第1ライン13に第1電磁比例
減圧弁14を介設している。また、第1ライン13の第
1電磁比例減圧弁14より上流側とテールストックシリ
ンダ12の戻し側の室bとを、第2電磁比例減圧弁15
が介設された第2ライン16で接続している。そして、
第1ライン13の第1電磁比例減圧弁14とテールスト
ックシリンダ12との間には第2ライン16の圧力をパ
イロット圧として開放する第1パイロット操作形逆止弁
17を介設し、この第1パイロット操作形逆止弁17の
上流側と下流側とを1次側の圧力をパイロット圧として
開放する第2パイロット操作形逆止弁18が介設された
分岐ライン19で接続している。
【0020】ここで、上記電磁比例減圧弁14,15
は、ディジタルコントローラ20からの制御信号に従っ
て減圧動作を行う。すなわち、NC制御部21は、コン
ピュータ22から受け取った目標押付力に基づいてテー
ルストックの押付圧力(即ち、第1ライン13の圧力)を
演算し、この演算結果をソレノイド選択信号を付加して
ディジタルコントローラ20に送出する。そうすると、
ディジタルコントローラ20は、受け取ったソレノイド
選択信号に応じて第1電磁比例減圧弁14のソレノイド
23または第2磁比例減圧弁15のソレノイド24に上
記押付圧力に応じた制御信号を出力する。そして、ライ
ン13,16の圧力を検知する圧力センサ25,26から
の圧力信号を受けて、ライン13,16の圧力が上記押
付圧力になるように、電磁比例減圧弁14,15の開度
をフィードバック制御するのである。
【0021】尚、上記テールストックの押付力は、ワー
クの材質,太さおよび長さ等のワーク仕様によって変更
する必要がある。そこで、本実施の形態においては、上
記ワーク仕様とそのときのテールストック押付力を含む
切削条件とをNCデータとしてデータベース27に登録
しておく、そして、コンピュータ22は、ワーク仕様が
入力部(図示せず)から入力されると、このワーク仕様に
基づいてデータベース27から上記切削条件の1つとし
てテールストック押付力を読み出して上記目標押付力と
してNC制御部21に送出するのである。
【0022】また、上記コンピュータ22は、データベ
ース27を検索した結果対応するテールストック押付力
が得られない場合には、上記入力されたワーク仕様に基
づいて演算によって最適テールストック押付力を演算
し、演算結果を上記目標押付力としてNC制御部21に
送出する。
【0023】上記構成のテールストックの押付力制御装
置は以下のように動作する。図2は、上記コンピュータ
22の制御の下に、コンピュータ22,NC制御部21
およびディジタルコントローラ20によって実行される
テールストック押付力制御処理動作のフローチャートで
ある。以下、図2に従って本テールストックの押付力制
御装置の動作を説明する。
【0024】ステップS1で、上記入力部からワーク仕
様が入力されたか否かが判別され、入力されればステッ
プS2に進む。ステップS2で、上記入力されたワーク仕
様に基づいて、データベース27からテールストック押
付力を含む切削条件が読み出されて設定される。ステッ
プS3で、上記切削条件のうち機械加工条件が本NC旋
盤の機械加工能力の範囲内か否かが判別される。その結
果、能力範囲内でなければ上記ステップS2に戻って再
度切削条件が設定される。一方、能力範囲内であればス
テップS4に進む。ステップS4で、上記切削条件のうち
テールストックの押付力が機械加工能力の範囲内か否か
が判別される。その結果、能力範囲内でなければ上記ス
テップS2に戻って再度切削条件が設定される。一方、
能力範囲内であればステップS5に進む。ステップS5
で、上記NC制御部21によって、上記ステップS2に
おいて設定されたテールストックの押付力に基づくライ
ン13の圧力(以下、押付圧力と言う)が電磁比例減圧弁
14等の押付圧力制御機器の能力範囲内か否かが判別さ
れる。その結果、能力範囲内でなければ上記ステップS
2に戻って再度切削条件が設定される。一方、能力範囲
内であればステップS6に進む。
【0025】ステップS6で、上記NC制御部21によ
って、上記押付圧力がNC制御の目標値の1つとして決
定される。ステップS7で、上記NC制御部21によっ
て、上記決定された押付圧力を表す信号にソレノイド2
3側を選択するソレノイド選択信号が付加されて、ディ
ジタルコントローラ20に送出さる。こうして、押付指
令がなされる。ステップS8で、上記ディジタルコント
ローラ20によって、第1電磁比例減圧弁14のソレノ
イド23に上記押付圧力に応じた制御信号が出力され
る。そして、電磁比例減圧弁14のポンプポートと負荷
ポートとが上記制御信号の電流値に比例した開度で連通
されて圧油源11からの圧油がテールストックシリンダ
12の室aに供給され、ワークの押し付けが開始され
る。
【0026】ステップS9で、上記ディジタルコントロ
ーラ20によって、圧力センサ25からの圧力信号に基
づいて、第1ライン13の実圧力が上記押付圧力に対す
る許容範囲内に達したか否かが判別される。そして、上
記許容範囲内に達するとステップS10に進む。ステップ
10で、上記NC制御部21の制御の下に、ワークに対す
る加工が開始される。
【0027】ステップS11で、切削加工が終了したか否
かが判別される。その結果、終了していればステップS
12に進み、終了していなければ上記ステップS10に戻っ
て上記フィードバック制御が続行される。ステップS12
で、上記NC制御部21によって、テールストックの押
付解除時の第2ライン16の圧力を表す信号にソレノイ
ド24側を選択するソレノイド選択信号が付加されて、
ディジタルコントローラ20に送出さる。そして、ディ
ジタルコントローラ20によって、第2電磁比例減圧弁
15が供給側に切り換えられて圧油がテールストックシ
リンダ12の室bに供給される。一方、第1パイロット
操作形逆止弁17が開放されてテールストックシリンダ
12の室aの圧油が排出されて、ワークの押し付けが解
除される。尚、上記第1パイロット操作形逆止弁17は
第2ライン16が高圧にならない限り開放されない。し
たがって、ワークの芯押し中に第1ライン13の圧油が
抜けることが防止される。こうして、テールストック押
付力制御処理動作を終了する。
【0028】ここで、上述のようにして設定されたテー
ルストックの押付力でワークに対して切削加工が行われ
る際に、ワークとバイトの摩擦等による発熱で、テール
ストックシリンダ21の室a内の圧油の温度が上昇す
る。そうすると、上記室a内の圧油が膨張して圧力が上
昇する。ところが、本実施の形態においては、第1パイ
ロット操作形逆止弁17に並列して1次側の圧力をパイ
ロット圧として開放する第2パイロット操作形逆止弁1
8を設けている。したがって、1次側の圧力によって開
放している第2パイロット操作形逆止弁18を介して、
上記室a内の膨張した圧油が逃がされるのである。こう
して、上記ワークに対して異常押付力が作用して生ずる
ワークの変形や破壊が防止される。
【0029】上述のように、本実施の形態においては、
上記圧油源11からの圧油をテールストックシリンダ1
2の押し側の室aに供給する第1ライン13に第1電磁
比例減圧弁14を介設し、圧力センサ25によって検出
された第1ライン13の圧力がコンピュータ22からの
目標押付力に基づく押付圧力になるように、ディジタル
コントローラ20によってフィードバック制御するの
で、テールストックの押付力を自動的に設定・制御・監視
できる。したがって、未経験のワークを加工する場合に
試行錯誤でテールストックの押付力を決定するために生
ずる段取時間の長時間化と不良品の多発が解消される。
【0030】また、上記第1ライン13には、テールス
トックシリンダ12の戻し側の室bに接続された第2ラ
イン16の圧力をパイロット圧として開放する第1パイ
ロット操作形逆止弁17を介設している。したがって、
テールストックの押付力を解除するとき以外はテールス
トックシリンダ12の押し側の室aの圧油が抜けること
がなく安全である
【0031】また、上記第1パイロット操作形逆止弁1
7に並列して1次側の圧力をパイロット圧として開放す
る第2パイロット操作形逆止弁18を設けている。した
がって、1次側の圧力によって開放している第2パイロ
ット操作形逆止弁18を介して、テールストックシリン
ダ12の熱膨張した圧油が逃がされて、テールストック
の押付力が設定圧に保たれる。すなわち、精度の高い切
削が可能となるのである。
【0032】また、上記テールストックの押付力は、コ
ンピュータ22によって、入力されたワーク仕様に基づ
いてデータベース27から読み出して設定するようにし
ている。したがって、手動減圧弁を用いる場合のよう
に、手動減圧弁のバネ力を変更するための圧力計や操作
ハンドルを必要とはしない。したがって、本NC旋盤の
設計の自由度が圧力計や操作ハンドルによって制限され
ることがない。
【0033】また、上記圧力計,手動減圧弁およびその
操作ハンドルのように取り付け位置が限定される機器が
ないので、テールストックの押付力制御系における配管
を最短にできる。したがって、圧力損失を小さくでき、
低圧域での押付圧力の精度を向上し、低圧域でのテール
ストックシリンダ12の速度を速くできる。また、テー
ルストックシリンダの押付力を切削条件と共にデータベ
ースとして保存することが可能となる。
【0034】上記実施の形態においては、第1ライン1
3および第2ライン16の減圧手段として2つの電磁比
例減圧弁14,15を用いているが、3ポート2位置電
磁比例切換弁を2つ用いても差し支えない。また、上記
実施の形態においては、第1ライン13用の第1電磁比
例減圧弁14と第2ライン16用の第2電磁比例減圧弁
15とは別体にしているが、2つの電磁比例減圧弁のス
プールを共通にして一体化された1つの電磁比例減圧弁
でも差し支えない。また、電磁比例方向切換弁でも差し
支えない。
【0035】また、上記第2パイロット操作形逆止弁1
8は、1次側の圧力をパイロット圧とするリリーフ弁で
あっても差し支えない。また、上記第1パイロット操作
形逆止弁17と第2パイロット操作形逆止弁18とは、
図3に示すような、1次側の圧力をパイロット圧として
1次側と2次側とが連通する第1のオフセット位置と、
第2ライン16の圧力をパイロット圧として1次側と2
次側とが連通される第2のオフセット位置とを有するク
ローズドセンタ形パイロット操作切換弁31であっても
差し支えない。
【0036】また、上記実施の形態においては、上記テ
ールストックシリンダ12を戻す際に圧油が供給される
第2ライン16の圧力を、ディジタルコントローラ20
と第2電磁比例減圧弁15とによってフィードバック制
御するようにしている。ところが、第2ライン16の圧
力は安全に定められた最高圧力以下であれば特に厳密に
制御する必要はない。したがって、第2電磁比例減圧弁
15および圧力センサ26は電磁切換弁およびリリーフ
弁等に置き換えても差し支えない。
【0037】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明のテールストックの押付力制御装置は、圧油をテ
ールストックシリンダの押し側の室に供給する第1ライ
ンの目標圧力を押付圧力設定部によって設定し、圧力制
御部によって、上記第1ラインの圧力が上記目標圧力に
なるように電磁比例圧力制御弁の開度を制御するので、
テールストックの押付力が自動的に設定・制御される。
したがって、テールストックの押付力を設定する場合に
勘や経験を必要とはせず、短時間に、不良品を発生させ
ずに、ワークに対する切削加工を行うことできる。
【0038】さらに、テールストックの押付圧力を目標
圧力になるように自動的に制御できるので、手動減圧弁
を用いる場合のような圧力計や操作ハンドルを必要とは
しない。したがって、圧力計や操作ハンドルによって機
械設計の自由度が制限されることがない。さらに、取り
付け位置を限定する機器がないのでテールストックの押
付力制御系の配管を最短にできる。したがって、圧力損
失を小さくでき、低圧域での圧力の精度を向上して、低
圧域でのテールストックシリンダの速度を速くできる。
さらに、テールストックシリンダの押付力を、切削条件
と共にデータベースとして保存することができる。
【0039】また、請求項2に係る発明のテールストッ
クの押付力制御装置は、上記第1ラインに、ポンプから
の圧油を上記テールストックシリンダの戻し側の室に供
給する第2ラインの圧力をパイロット圧として開放する
第1パイロット操作形逆止弁を介設したので、上記テー
ルストックの押付力を解除する場合以外には、第1パイ
ロット操作形逆止弁が開放してテールストックシリンダ
の押し側の室の圧油が抜けることがない。したがって、
上記テールストックシリンダが押しの状態にあるワーク
の芯押し中に、上記テールストックシリンダの圧油が抜
けることがなく安全である。
【0040】また、請求項3に係る発明のテールストッ
クの押付力制御装置は、1次側の圧力をパイロット圧と
して開放する第2パイロット操作形逆止弁を、上記第1
パイロット操作形逆止弁に並列して上記第1ラインに設
けたので、1次側の圧力によって開放している第2パイ
ロット操作形逆止弁を介して、加工熱によって膨張した
テールストックシリンダ内の圧油が逃がされる。したが
って、テールストックの押付力を設定圧に保って、精度
の高い切削加工を行うことができる。
【0041】また、請求項4に係る発明のテールストッ
クの押付力制御装置は、上記第1ラインに、上記第2ラ
インの圧力をパイロット圧として1次側と2次側とが連
通する第1のオフセット位置と1次側の圧力をパイロッ
ト圧として1次側と2次側とが連通する第2のオフセッ
ト位置とを有するクローズドセンタ形パイロット操作切
換弁を介設したので、上記テールストックシリンダが押
し状態ある場合に押し側の室の圧油が抜けることがなく
安全である。また、テールストックの押付力を設定圧に
保って精度の高い切削加工を行うことができる。さら
に、上記クローズドセンタ形パイロット操作切換弁より
下流側の圧油が抜けた場合には、上記クローズドセンタ
形パイロット操作切換弁は中立位置に切り換わるので、
加工中に上記テールストックシリンダの圧油が抜けてし
まうことを防止できる。
【0042】また、請求項5に係る発明のテールストッ
クの押付力制御装置における押付圧力設定部は、ワーク
の材質,硬度および寸法に基づいて上記第1ラインの目
標圧力を設定するので、ワークの材質,硬度および寸法
を入力すれば自動的に上記第1ラインの目標圧力を設定
できる。したがって、経験のない操作者であっても簡単
に操作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のテールストックの押付力制御装置に
おける油圧回路図である。
【図2】図1におけるコンピュータ,NC制御部および
ディジタルコントローラによって実行されるテールスト
ック押付力制御処理動作のフローチャートである。
【図3】図1における第1パイロット操作形逆止弁と第
2パイロット操作形逆止弁とに換わるクローズドセンタ
形パイロット操作切換弁を示す図である。
【図4】従来のテールストックの押付力制御装置におけ
る油圧回路図である。
【符号の説明】
11…圧油源、 12…テールスト
ックシリンダ、13…第1ライン、 1
4,15…電磁比例減圧弁、16…第2ライン、
17,18…パイロット操作形逆止弁、19
…分岐ライン、 20…ディジタルコン
トローラ、21…NC制御部、 22…
コンピュータ、25,26…圧力センサ、 2
7…データベース、31…パイロット操作形切換弁。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプからの圧油をテールストックシリ
    ンダ(12)の押し側の室(a)に供給する第1ライン(1
    3)に介設された電磁比例圧力制御弁(14)と、 テールストックの押付力に対応した上記第1ライン(1
    3)の目標圧力を設定する押付圧力設定部(21,22)
    と、 上記押付圧力設定部(21,22)で設定された上記目標
    圧力を受けて、上記第1ライン(13)の圧力が上記目標
    圧力になるように上記電磁比例圧力制御弁(14)の開度
    を制御する圧力制御部(20)を備えたことを特徴とする
    テールストックの押付力制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたテールストックの
    押付力制御装置において、 上記ポンプからの圧油をテールストックシリンダ(12)
    の戻し側の室(b)に供給する第2ライン(16)と、 上記第1ライン(13)の上記電磁比例圧力制御弁(14)
    とテールストックシリンダ(12)との間に介設されると
    共に、上記第2ライン(16)の圧力をパイロット圧とし
    て開放する第1パイロット操作形逆止弁(17)を備えた
    ことを特徴とするテールストックの押付力制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載されたテールストックの
    押付力制御装置において、 上記第1パイロット操作形逆止弁(17)に並列して上記
    第1ライン(13)に接続されると共に、1次側の圧力を
    パイロット圧として開放する第2パイロット操作形逆止
    弁(18)を備えたことを特徴とするテールストックの押
    付力制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載されたテールストックの
    押付力制御装置において、 上記ポンプからの圧油をテールストックシリンダ(12)
    の戻し側の室(b)に供給する第2ライン(16)と、 上記第1ライン(13)の上記電磁比例圧力制御弁(14)
    とテールストックシリンダ(12)との間に介設されると
    共に、上記第2ライン(16)の圧力をパイロット圧とし
    て1次側と2次側とが連通する第1のオフセット位置
    と、1次側の圧力をパイロット圧として1次側と2次側
    とが連通する第2のオフセット位置とを有するクローズ
    ドセンタ形パイロット操作切換弁(31)を備えたことを
    特徴とするテールストックの押付力制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載されたテールストックの
    押付力制御装置において、 上記押付圧力設定部(21,22)は、ワークの材質,硬度
    および寸法に基づいて上記第1ライン(13)の目標圧力
    を設定するようになっていることを特徴とするテールス
    トックの押付力制御装置。
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