JPH1080303A - 発光装置を備えた靴 - Google Patents

発光装置を備えた靴

Info

Publication number
JPH1080303A
JPH1080303A JP26022096A JP26022096A JPH1080303A JP H1080303 A JPH1080303 A JP H1080303A JP 26022096 A JP26022096 A JP 26022096A JP 26022096 A JP26022096 A JP 26022096A JP H1080303 A JPH1080303 A JP H1080303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
light
emitting device
shoe
emitting unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26022096A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Harada
邦彦 原田
Kazuaki Hara
和明 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Achilles Corp filed Critical Achilles Corp
Priority to JP26022096A priority Critical patent/JPH1080303A/ja
Publication of JPH1080303A publication Critical patent/JPH1080303A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】発光装置3を有する靴において、発光ユニット
6の脱落を防止でき、発光ユニット6の出し入れが大変
容易であり、かつ、その出し入れの為の開口部7を覆う
カバー部材を薄くして、履用の際の違和感を著しく減ら
す。 【解決手段】長靴の筒部1の外側面に意匠ケーシング4
を靴内面側に開口して取付け、発光ユニット6を該ケー
シング4内に収納し、内面カバー片8を筒部1の内面に
設けた靴において、一方の面ファスナー部材18を筒部
1内面に、開口部7の少なくとも下側約1/3の部分を
覆うように取付け、他方の面ファスナー部材19を内面
カバー片8に取付け、そして開口部7が内面カバー片8
により覆われ面ファスナー部材18、19の係合により
固定される構造とする。一方の面ファスナー部材18の
上縁部には、切り込み部20が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光装置を備える
ことにより、夜間等における視認性能が改良された靴に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歩行者が夜間に外出する際、走行
中の車両等に対して歩行者の存在を知らせて事故を未然
に防ぐために、車両等から照射された光を反射する反射
シートを踵部等に貼着した靴が既に開発され、知られて
いる。しかし、反射シートは自己発光する部材でないた
め、車両が無灯火である場合や、靴上の反射シートが照
射光に対して死角の部位に位置する場合には、車両等か
らの照射光を反射できず、有効に機能しないという欠点
を有していた。そこで、本出願人は、実開平 6-19515号
公報および実開平 6-52508号公報などに開示されるよう
に、自己発光手段として発光ダイオードを備え、そのス
イッチが履用時に加わる荷重の大きさによって動作する
ことにより、該発光ダイオード発光することができると
ころの発光装置を備えた靴を開発、生産してきた。ま
た、本出願人は、特願平 7-163027 号に開示されるよう
な、上記の荷重スイッチに代えて、振動スイッチ(靴の
姿勢変化あるいは靴に加わる振動によってオンオフ動作
するスイッチ)を装備し、そのスイッチ動作により発光
ダイオードが発光するところの新種の靴(短靴、長靴)
も、提案している。そして、この特許出願の明細書およ
び図面に記載されるような、ユニットケース30を長靴
のスパッツ51の外側面に靴内面側に開口して取付け、
そのケース30内に収納された発光ユニット(発光ダイ
オード等を含む)40が振動スイッチの動作により自己
発光するところのブーツを現在生産している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の発光装
置を備えたブーツは、発光ユニット40の出し入れをす
るところの長靴側面の開口部51Aを、発光ユニット4
0の脱落防止のため、上カバー54と下カバー53とを
重ね合わせ、面ファスナー54A、53Bにより係合す
ることにより、覆い隠すという構造を有するものであっ
た。靴の洗濯または電池の交換などのために、発光ユニ
ット40をユニットケース30より取り出しそして再び
ユニットケース30内に収納することが必要とされる
が、上記のブーツにあっては、そのような作業を行うに
は、上カバー54および下カバー53の各々について面
ファスナーによる係合を解きそして再び面ファスナーで
固定する必要があり、即ち、従来の発光装置を備えたブ
ーツは、発光ユニット40の出し入れがかなり面倒であ
るという欠点を有していた。その上、上記のブーツは、
上カバー54と下カバー53が重なり合い、それらが靴
内側にもり上がり、相当な厚みのある部位となるので、
履用の際、いくらか違和感を感じる使用者が少なくなか
った。
【0004】本発明は、かかる事情を考慮し、従来の欠
点を解消するべくなされたものであって、その課題とす
るところは、発光ユニットの脱落を防止できることは勿
論のこと、発光ユニットの出し入れが大変容易であり、
かつ、その出し入れの為の開口部を覆うカバー部材が薄
い構造をなし、履用の際の違和感を著しく減らすことが
できるところの発光装置を備えた靴を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、一方の面ファ
スナー部材を長靴の筒部内面に、発光ユニットの出し入
れの為の開口部の少なくとも下側約1/3の部分を覆う
ように取付けるとともに、他方の面ファスナー部材が取
付けられた内面カバー片を、長靴の筒部内面にその一端
側が固定されるように設け、そして、これら面ファスナ
ー部材の係合によって、前記開口部が内面カバー片によ
り覆われ、発光ユニットの脱落が防止されうるようにし
たものである。
【0006】より明確には、本発明は、長靴の筒部の外
側面に靴内面側に開口して取付けられた意匠ケーシング
と、該意匠ケーシング内に収納された発光ユニットと、
前記筒部に該発光ユニットと対応する形状に形成された
開口部と、前記筒部の内面に一端側が固定されかつ少な
くとも該開口部を覆いうるように設けられた内面カバー
片と、前記筒部の内面に前記開口部の少なくとも下側約
1/3の部分を覆うように取付けられた一方の面ファス
ナー部材と、前記内面カバー片に該一方の面ファスナー
部材と係合するように取付けられた他方の面ファスナー
部材と、前記一方の面ファスナー部材の上縁部に形成さ
れた切り込み部とを備えてなることを特徴とする、発光
装置を備えた靴に関する。
【0007】本発明のより好ましい態様においては、発
光ユニットは、発光器、電池および振動スイッチが回路
基板上に搭載されかつこれらと接続する点灯制御回路が
同基板に形成されることにより、一体的に構成される。
例えば、複数の発光器が一つの円周上に適当な間隔で配
置され、これら発光器が順次点滅するリレー回路が点灯
制御回路に備えられる。また、より好ましい態様におい
ては、単安定マルチバイブレータ方式の点灯制御回路が
備えられ、そして、この点灯制御回路は、一回のスイッ
チ動作により複数サイクルの点灯制御を行うように設定
される。別の好ましい態様においては、点灯制御回路
は、光センサを備え、該光センサの受光により上記発光
器を不点灯に制御するように構成される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の靴の特徴的な各要
素を順に、その好ましい態様とともに説明する。意匠ケ
ーシングは、発光ユニットを収納する為のケース部材で
あり、長靴の筒部の外側面に靴内面側に開口して取付け
られる。ケーシングの外形意匠はまったくの自由であ
り、通常、消費者の趣味および流行に合わせて定められ
る。但し、より好ましい意匠ケーシングにあっては、凸
レンズ部が発光ユニットの収納状態において該発光ユニ
ットの発光器(発光ダイオード)と対応する位置に設け
られる。この構成によれば、発光ユニットより発した光
がより広い範囲に拡がり、視認性能が高まる。例えば、
発光ユニットの発光器が複数ありかつそれらが一つの円
周上に配置されているとき、とりわけ好ましくは、意匠
ケーシングは、発光ユニットの複数の発光器の配置と等
しい円周上に、該発光器の個数の整数倍個数の凸レンズ
部を設け、この場合、そのうちのいくつかは前記発光器
と対応する位置に設けた構成とされる。かかる構成によ
れば、発光器と対応しない位置に設けられた凸レンズ部
にも、発光器からの散光が及んで、その凸レンズ部も点
灯しているかのように見えるという効果が得られる。ま
た、長靴の中には、上縁の開口部に柔軟な素材よりなる
スパッツが設けられたものもある。従って、本発明の靴
の中には、意匠ケーシングを長靴のスパッツに設けてな
る靴もまた、その一つの態様として包含される。
【0009】本発明の靴において、発光ユニットは上記
意匠ケーシング内に収納され、そして、長靴の筒部に
は、靴の内側より発光ユニットを出し入れする為の開口
部が、該発光ユニットと対応する形状に形成されてい
る。発光ユニットは、より好ましくは、発光器(発光ダ
イオード)、電池および振動スイッチが回路基板上に搭
載され、かつ、これらと接続する点灯制御回路が同基板
に形成されることにより、一体的に構成されている。例
えば、上記発光ユニットには、複数の発光器が一つの円
周上に適当な間隔で配置され、そして、この場合、好ま
しくは、発光ユニットの点灯制御回路は、上記複数の発
光器が順次点滅するリレー回路を備えたものとされる
が、かような構成に限定されるものでない。この構成に
よれば、発光する個所が複数の発光器の間を順に移動す
るように見える。また、上記の点灯制御回路は、より好
ましくは、単安定マルチバイブレータ方式とされ、発光
器の点灯中は、振動スイッチの動作によっては、作動し
ないように構成される。この構成によれば、連続するス
イッチ動作が不規則であっても、発光の為の規則的な点
滅が維持されるとともに、不要な発光が防止されて電池
寿命の延長に寄与することができる。さらに、特に好ま
しくは、上記方式の点灯制御回路は、一回のスイッチ動
作により複数サイクルの、例えば3サイクルの点灯制御
を例えば約一秒間の間行うように設定されている。この
構成によれば、発光を途切れることなく規則的に(例え
ば一般的な一歩約一秒の歩調において発光が連続するよ
うに)継続させることができ、見た目にも美しいものと
なりうる。また、より好ましくは、点灯制御回路は、光
センサ、例えばCd Sを備え、該光センサの受光により
上記発光器を不点灯に制御するように構成される。この
構成によれば、周囲が明るいとき、例えば昼間において
は、発光器が点灯せず、反対に、周囲が暗いときのみ、
例えば夜間のみ、発光器が点灯し、従って、本装置作動
の為の電源としての電池の寿命がより一層延びることに
なる。
【0010】振動スイッチは、振動が加わることによ
り、接点が開閉する言わば振動センサ方式のスイッチで
あり、これは、例えば、ストリップ形状の接点を発光ユ
ニットの回路基板の表面に設け、該接点を覆うように函
体の導電性スイッチケースを回路基板上に搭載するとと
もに、導電性鋼球を該スイッチケース内にその長手方向
に移動可能に収容してなり、そしてスイッチケースの長
手方向がほぼ水平に保たれるように構成される。この構
成によれば、振動スイッチは、履用者の歩行又は走行
時、例えば前後方向の足の運びによって、高い感度にて
確実にスイッチ動作し、これとともに、その他の動きに
よっては、低い感度でしかスイッチ動作せず、従って、
発光ユニットの点灯感度を方向性のあるものとすること
ができる。より好ましくは、振動スイッチは、導電性鋼
球がスイッチケースの長手方向の一端側もしくは両端側
に位置するとき、あるいは導電性鋼球がスイッチケース
の幅方向の側部に位置するとき、接点とスイッチケース
とが導電性鋼球を介して導通されるように構成される。
この構成によれば、振動スイッチは、導電性鋼球がスイ
ッチケースの一端側もしくは両端側に位置するときだけ
でなく、導電性鋼球がスイッチケースの内側面のいずれ
かに接触したときには、常に作動するようになってお
り、従って、スイッチケースの振動または姿勢変化に対
して安定したスイッチ動作が可能となる。また、より好
ましくは、振動スイッチは、複数個の導電性鋼球をスイ
ッチケース内に備える。この構成によれば、導電性鋼球
が相互に衝突することにより、それらがスイッチケース
内のある個所に係止されて移動しなくなるという事態が
解消されるので、振動スイッチは、そのスイッチ動作が
より円滑で安定したものとなる。
【0011】また、内面カバー片は、通常織布またはフ
ォーム布地よりなり、長靴の筒部の内面に、その一端側
が縫着または接着により固定されるように、一般にはそ
の上端側が固定されて垂れ下がるように設けられる。こ
の内面カバー片は、靴内側より発光ユニットを出し入れ
する為の上記の開口部の近くに、少なくとも、該開口部
を覆うことができる大きさで以て設けられる。そして、
本発明の靴においては、一方の面ファスナー部材が、前
記開口部の少なくとも下側約1/3の部分を覆うように
長靴の筒部内面に取付けられ、かつ、他方の面ファスナ
ー部材が、該一方の面ファスナー部材と係合するように
前記内面カバー片に取付けられてなる。従って、この構
成によれば、内面カバー片により前記開口部を覆いそし
て両方の面ファスナー部材を係合することにより、意匠
ケーシングからの発光ユニットの脱落を確実に防止する
ことができ、その上、一方の面ファスナー部材により前
記開口部の少なくとも下側約1/3の部分は覆われてい
るので、面ファスナー部材同士の係合が解かれ、内面カ
バー片により前記開口部が不十分にしか覆われていない
ときであっても、発光ユニットの脱落を有効に防止する
ことができる。尚、本発明にあっては、面ファスナー部
材の構造および種類などについては、特に限定されるも
のでない。
【0012】また、本発明の靴においては、特徴的なこ
とに、切り込み部が前記一方の面ファスナー部材の上縁
部に形成される。この構成は、意匠ケーシングからの発
光ユニットの取り出しをより容易なものにする。切り込
み部は、発光ユニットの取り出しがより容易になる切り
込みであれば、いかなる構成のものでもよく、その形状
および寸法は特に限定されるものでないが、一般に、切
り込み部は一方の面ファスナー部材に、発光ユニットの
輪郭とほぼ対応する上縁部に形成される。切り込み部と
しては、例えば、線状の切り込み(その先端部に、円形
の切り抜きを有するものを含む)、ある定幅を有するU
字溝状の切り込み、あるいは、溝状の切り込みであって
溝幅が切り込みの長手方向に関して一定で無いもの(例
えば溝の一方の側辺が円弧状をなすもの)等が挙げられ
る。
【0013】さらに、本発明の靴は、以上述べたよう
に、長靴の筒部における発光ユニットの出し入れの為の
開口部を一枚の内面カバー布により覆い、これを面ファ
スナー部材により固定するという構造であるので、即
ち、該開口部を覆うカバー部材が薄い構造をなすので、
従来の発光装置を備えたブーツとは異なり、履用の際の
違和感が著しく減少する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しな
がら説明する。
【0015】図1に示すように、本実施例の長靴(ブー
ツ)は、筒部1の上縁部に、軟質の樹脂素材よりなるス
パッツ2が取付けられた子供用の靴であり、パトロール
カーを模した意匠の発光装置3を筒部1(スパッツ2)
の外面に備えてなる。この発光装置3は、図2にも示す
ように、意匠ケーシング4を、その周囲を囲む固定布5
とスパッツ2との縫着により、筒部1の外側面に靴内面
側に開口して取付け、そして、発光ユニット6を意匠ケ
ーシング4内に収容してなる。尚、図1中の破線および
図2中の鎖線は、固定布5の縫い目を表わす。そして、
本実施例の長靴は、図3にも示すように、筒部1に、靴
内側より発光ユニット6を出し入れする為の開口部7
を、発光ユニット6の外形と対応する形状にて形成して
なる。また、本実施例の靴は、筒部1の内面に、フォー
ム布地よりなる内面カバー片8を、その上端側が縫着に
より固定されて垂れ下がるようにそして少なくとも、上
記の開口部7を覆いうる大きさで以て設けてなる。尚、
図中の鎖線は、内面カバー布8の縫い目を表わす。長靴
は一般に防水性を要するが、本実施例の長靴は、開口部
7をその上側より垂れ下がる内面カバー布8により覆い
うる構造となっているので、上方より靴内に水が入って
も、水が意匠ケーシング4の内側に浸入し、発光ユニッ
ト6を短絡させるという事態の発生を防止できるものと
なっている。尚、本実施例は、発光装置3をスパッツ2
に設けたものであるが、スパッツを有しない長靴の側面
に本実施例と同様にして発光装置20を設けても良い。
本実施例のごとく発光装置3を柔軟性のあるスパッツ2
に設けるときには、スパッツ2を折り返して開口部7を
外側とし、発光ユニット6を着脱することが可能となっ
て、発光ユニット6の着脱がより容易に行えるという利
点がある。
【0016】意匠ケーシング4は、図1に加え、図7に
おいて詳細に示すように、パトロールカーを模した外形
を有するケース部材であって、その頂上、左下および右
下の各部位に夫々、3個一組の凸レンズよりなる凸レン
ズ部9・・を設けてなる。尚、意匠ケーシング4は、必
ずしも全体が透明である必要はなく、少なくとも凸レン
ズ部9が透明または半透明であればよい。また、意匠ケ
ーシング4は、無色に限られるものではなく、発光ユニ
ット6の発光器10より発する光が透過可能であれば、
任意の色に着色することも可能である。
【0017】また、発光ユニット6は、図8および図9
に示すように、3個の発光器(発光ダイオード)10・
・、リチウムボタン電池11および振動スイッチ12を
平面形状の回路基板13上に搭載し、そしてこれらと接
続する点灯制御回路(IC回路)14を該基板13の角
部に形成してなり、これによって一体的に構成されてい
る。3個の発光器10・・は、一つの円周上に120°
づつの等間隔で、上記意匠ケーシング4の凸レンズ部9
に対応する位置に配置されており、かつ、点灯制御回路
14は、以下に述べるように、3個の発光器10・・を
順次点滅させるリレー回路を備えており、従って、発光
する個所が3個の発光器10・・の間を順に移動し、あ
たかも光が周回しているように見えるように構成されて
おり、注意の喚起に有効に機能しるものとなっている。
また、発光器10の発光色は、特に限定されず、任意に
選択可能であるが、視認性能の観点より、高輝度発光す
るところの赤色形の発光ダイオードがより好ましい。ま
た、発光器10は、凸レンズ部9の、特に3個一組の凸
レンズのうち中央の凸レンズに対応する位置に配置され
ており、その両側の凸レンズには発光器10が対応して
いないが、発光器10が点灯して中央の凸レンズより発
光すると、両側の凸レンズ部位も、その散光によって少
なからず輝き、あたかも内部に発光器10を備えている
かのごとく見えるようになっている。また、電池11
は、リチウム電池に限られるものではなく、他の何れの
形式のものであっても良い。また、点灯制御回路14
は、振動スイッチ12のスイッチ動作によって、三個の
発光ダイオード10・・を順に逐次点滅し、かつその逐
次点滅を3サイクル繰り返すように設定されたリレー回
路(図示せず)と、一回のスイッチ動作によって発光ダ
イオード10が点灯している間は、再度スイッチオン動
作がなされても機能しないようにする単安定マルチバイ
ブレータ回路(図示せず)とを備えてなる。尚、発光ダ
イオード10の点滅時間は、3サイクルで約1秒間に設
定されている。すなわち、点灯制御回路14は、単安定
マルチバイブレータ方式とされ、発光器10の点灯中
は、振動スイッチ12の動作によっては、作動しないよ
うに構成されているので、連続するスイッチ動作が不規
則であっても、発光の為の規則的な点滅が維持されると
ともに、不要な発光が防止されて電池寿命の延長に寄与
することができる。さらに、上記方式の点灯制御回路1
4は、一回のスイッチ動作により3サイクルの点灯制御
を約一秒間の間行うように、すなわち一歩約一秒という
一般的な歩調において発光器10の点滅作動が繰り返さ
れるように設定されているので、発光を途切れることな
く規則的に継続させることができ、見た目にも美しいも
のとなっている。尚、上記の実施例には設けていない
が、点灯制御回路14は、光センサ、例えばCd Sを備
え、光センサが所定の光量以上の光を受けたときには、
発光器10を不点灯に制御するように構成することもで
きる。この場合、周囲が明るいとき例えば昼間において
は、発光器が点灯せず、反対に、周囲が暗いとき(例え
ば夜間)のみ、発光器が点灯するようになり、従って、
消費電力が節約され電池11の寿命がより一層延びるこ
とになる。
【0018】振動スイッチ12は、図10および図11
に示すように、細長いストリップ形状の接点15を回路
基板13の表面に設け、この接点15を覆うように函体
の導電性スイッチケース16を回路基板13上に搭載す
るとともに、2個の導電性鋼球17、17をスイッチケ
ース16内にその長手方向に自由に移動可能に収容して
なり、そして、スイッチケース16の長手方向がほぼ水
平に保たれるように構成されている。従って、導電性鋼
球17がスイッチケース16の長手方向の一端側もしく
は両端側に位置するときあるいは導電性鋼球17がスイ
ッチケース16の幅方向の側部に位置するとき、接点1
5とスイッチケース16とが導電性鋼球17を介して導
通されるように、そして、鋼球17がスイッチケース1
6の長手方向の中央部に位置し、スイッチケース16の
内側面と接触していないときには、接点15とスイッチ
ケース16は非導通の状態に保たれるように構成されて
いる。したがって、振動スイッチ12は、スイッチケー
ス16の振動または姿勢変化に対して安定したスイッチ
動作をなすものとなっている。言い換えると、振動スイ
ッチ12は、履用者の歩行又は走行時、例えば、特に前
後方向の足の運び(蹴り足、着足)によって高感度にて
確実にスイッチ動作するが、その他の弱い動きによって
は低感度でしかスイッチ動作しないようになっている。
特に振動スイッチ12は、2個の導電性鋼球17、17
をスイッチケース16内に備えているので、これら鋼球
17、17が相互に衝突することにより、鋼球17が一
個であるとき、それがスイッチケース16内のある個所
に係止されて移動しなくなるという事態の発生が無くな
り、よって、振動スイッチ12は、より円滑で安定した
スイッチ動作が可能となっている。
【0019】そして、本実施例の靴では、図4に詳細に
示すように、ほぼ長方形片の一方の面ファスナー部材1
8が、上記開口部7の下側約1/2の部分を覆うように
長靴の筒部1(スパッツ2)の内面に取付けられ、か
つ、他方の面ファスナー部材19が、一方の面ファスナ
ー部材18と係合するように上記内面カバー片8の下部
に取付けられている。従って、内面カバー片8により開
口部7を覆いそして両方の面ファスナー部材18、19
を係合することにより、意匠ケーシング4内からの発光
ユニット6の脱落を確実に防止することができるように
なっている。とりわけ、一方の面ファスナー部材18に
より開口部7の下側約1/2の部分は覆われているの
で、面ファスナー部材18、19同士の係合が解かれ、
開口部7が内面カバー片8により不十分にしか覆われて
いないときであっても、発光ユニット6の脱落を有効に
防止することができるものとなっている。
【0020】その上、本実施例の靴では、図4に示すよ
うに、切り込み部20、20が一方の面ファスナー部材
18の上縁部に、発光ユニット6の輪郭とほぼ対応する
左右の2か所に形成されている。従って、これにより、
意匠ケーシング4内から発光ユニット6を大変容易に取
り出すことができるようになっている。図4に示す切り
込み部20は、線状の切り込みで、その先端部に円形の
切り抜き部21を有するものであるが、切り込み部20
の形状は、これに限定されるものではない。例えば、図
5に示されるような、一定の幅を有するU字溝状の切り
込み部20aであってもよく、また、図6に示されるよ
うな、溝状の切り込みであって溝の一方の側辺が円弧状
をなす切り込み部20bであってもよい。尚、切り込み
部20aは、開口部7のうち面ファスナー部材18によ
り覆われた部分の幅および長さに基づいて、3〜30%
の、特には10〜20%の幅寸法(図中、Wで表わされ
る。L)および10〜60%の、特には20〜40%の
長さ寸法(図中、Lで表わされる。)を有するU字溝で
あるとき、より好ましい。さらに、本実施例の靴は、上
述したように、開口部7を一枚の内面カバー布8により
覆い、これを面ファスナー部材18、19により固定す
るという構造を有する。従って、面ファスナー部材1
8、19の係合を解き、内面カバー布8をめくり上げる
ことで、発光ユニット6の着脱が可能であり、よって、
電池11の交換等の為になされる発光ユニットの出し入
れが、従来の発光装置を備えたブーツと比較して、大変
容易である。その上、本実施例の靴は、開口部7を覆う
カバー部材が薄い構造をなすので、従来のブーツと比較
して、履用の際の違和感が著しく減少したものとなる。
【0021】
【発明の効果】上述よりわかるように、本発明によれ
ば、発光装置を備えた靴において、発光ユニットの脱落
を防止できることは勿論のこと、発光ユニットの出し入
れが大変容易であり、かつ、その出し入れの為の開口部
を覆うカバー部材の薄肉化により履用の際の違和感を著
しく減らすことができるという効果が得られる。
【0022】その他、本発明の靴は、以下のような利点
を有する。 −発光ユニットの着脱が可能であり、長靴の洗濯および
廃棄のとき、発光装置を取り外すことができ、従って、
発光装置の故障の発生を防止でき、また、環境保護の面
でも優れている。 −また、長靴の筒部側面に意匠ケーシングを靴内面側に
開口して設け、かつ、その中に発光ユニットを収納して
なるので、防水性にも優れている。 −発光ユニットは複数の発光器を一つの円周上に配置
し、発光ユニットの点灯制御回路は、上記複数の発光器
が順次点滅するリレー回路を備える構成とすることによ
り、発光が移動するように見え、より視認性を向上させ
ることができる。 −点灯制御回路は、単安定マルチバイブレータ方式とさ
れ、発光器の点灯中は、振動スイッチの動作によって
は、作動しないように構成することにより、連続するス
イッチ動作が不規則であっても、発光の為の規則的な点
滅が維持されるとともに、不要な発光が防止されて電池
寿命の延長に寄与することができる。特に、上記方式の
点灯制御回路は、一回のスイッチ動作により複数サイク
ルの点灯制御を一定時間の間行うように設定されている
構成とすることにより、発光を途切れることなく規則的
に継続させることができ、見た目にも美しいものとなり
うる。 −点灯制御回路は、光センサを備え、これの受光により
発光器を不点灯に制御するように構成されることによ
り、周囲が明るいとき、例えば昼間においては、発光器
が点灯せず、従って、電源としての電池の寿命をより延
ばすことができる。 −請求項8に規定する振動スイッチを備えることによ
り、振動スイッチが履用者の歩行又は走行時、例えば前
後方向の足の運びによって高感度にて確実にスイッチ動
作し、その他の動きによっては低感度でしかスイッチ動
作しないものとすることができ、従って、発光ユニット
の点灯感度が良好なものになる。 −上記の振動スイッチは、導電性鋼球がスイッチケース
の長手方向の一端側もしくは両端側にあるいは幅方向の
側部に位置するとき、接点とスイッチケースとが導電性
鋼球を介して導通されるように構成されることにより、
振動スイッチは、スイッチケースの振れまたは姿勢変化
に対して安定したスイッチ動作が可能となる。 −上記の振動スイッチは、複数個の導電性鋼球をスイッ
チケース内に備えることにより、そのスイッチ動作がよ
り円滑で安定したものとなる。 −意匠ケーシングは凸レンズ部を発光ユニットの収納状
態にて発光器と対応する位置に設けることにより、発光
ユニットより発した光がより広い範囲に拡がり、視認性
能が高まる。 −意匠ケーシングは、発光ユニットの複数の発光器の配
置と等しい円周上に、該発光器の個数の整数倍個数の凸
レンズ部を設け、この場合、そのうちのいくつかは前記
発光器と対応する位置に設けた構成とすることにより、
発光器と対応しない位置に設けられた凸レンズ部にも、
発光器からの散光が及んで、その凸レンズ部も点灯して
いるかのように見える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の発光装置を備えた靴の正面図
である。
【図2】図1のA−A断面に相当する実施例の靴の発光
装置付近の断面図である。
【図3】発光ユニットの意匠ケーシングへの出し入れを
示す図である。
【図4】実施例の靴の筒部内面、特に発光ユニットの出
し入れの為の開口部付近を示す図である。
【図5】図4に示されるものとは異なる形状の切り込み
部を有する上記開口部付近を示す図である。
【図6】図4、図5に示されるものとは異なる形状の切
り込み部を有する上記開口部付近を示す図である。
【図7】発光装置の外観を示す斜視図である。
【図8】図7のB−B断面に相当する発光装置の縦断面
図である。
【図9】発光ユニットの外観を示す斜視図である。
【図10】図9のC−C断面に相当する振動スイッチの
縦断面図である。
【図11】図10のD−D断面に相当する振動スイッチ
の断面図である。
【符号の説明】
1 筒部 2 スパッツ 3 発光装置 4 意匠ケーシング 6 発光ユニット 7 開口部 8 内面カバー布 9 凸レンズ部 10 発光器(発光ダイオード) 11 電池 12 振動スイッチ 13 回路基板 14 点灯制御回路 18 一方の面ファスナー部材 19 他方の面ファスナー部材 20、20a、20b 切り込み部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長靴の筒部の外側面に靴内面側に開口して
    取付けられた意匠ケーシングと、該意匠ケーシング内に
    収納された発光ユニットと、前記筒部に該発光ユニット
    と対応する形状に形成された開口部と、前記筒部の内面
    に一端側が固定されかつ少なくとも該開口部を覆いうる
    ように設けられた内面カバー片と、前記筒部の内面に前
    記開口部の少なくとも下側約1/3の部分を覆うように
    取付けられた一方の面ファスナー部材と、前記内面カバ
    ー片に該一方の面ファスナー部材と係合するように取付
    けられた他方の面ファスナー部材と、前記一方の面ファ
    スナー部材の上縁部に形成された切り込み部とを備えて
    なることを特徴とする発光装置を備えた靴。
  2. 【請求項2】上記発光ユニットは、発光器、電池および
    振動スイッチが回路基板上に搭載されかつこれらと接続
    する点灯制御回路が同基板に形成されることにより、一
    体的に構成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の発光装置を備えた靴。
  3. 【請求項3】上記発光ユニットは、複数の発光器を一の
    円周上に適当な間隔で配置されていることを特徴とする
    請求項2に記載の発光装置を備えた靴。
  4. 【請求項4】上記発光ユニットの点灯制御回路は、上記
    複数の発光器が順次点滅するリレー回路を備えてなるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の発光装置を備えた靴。
  5. 【請求項5】上記点灯制御回路は、単安定マルチバイブ
    レータ方式とされ、発光器の発光中は、振動スイッチの
    動作によっては作動しないように構成されていることを
    特徴とする請求項2に記載の発光装置を備えた靴。
  6. 【請求項6】上記点灯制御回路は、一回のスイッチ動作
    によって複数サイクルの点灯制御を行うように設定され
    ていることを特徴とする請求項2に記載の発光装置を備
    えた靴。
  7. 【請求項7】 上記点灯制御回路は、光センサを備え、
    該光センサの受光により上記発光器を不点灯に制御する
    ように構成されていることを特徴とする請求項2に記載
    の発光装置を備えた靴。
  8. 【請求項8】 上記振動スイッチは、上記回路基板の表
    面に設けられた接点と、該接点を覆って搭載された函体
    の導電性スイッチケースと、該スイッチケース内にその
    長手方向に移動可能に収容された導電性鋼球より構成さ
    れていることを特徴とする請求項2に記載の発光装置を
    備えた靴。
  9. 【請求項9】 上記振動スイッチは、上記導電性鋼球が
    上記スイッチケースの長手方向の一端側もしくは両端側
    にあるいは幅方向の側部に位置するとき、上記接点と前
    記スイッチケースとが前記導電性鋼球を介して導通され
    るように構成されていることを特徴とする請求項8に記
    載の発光装置を備えた靴。
  10. 【請求項10】 上記導電性鋼球は、複数個であること
    を特徴とする請求項8または請求項9に記載の発光装置
    を備えた靴。
  11. 【請求項11】 上記意匠ケーシングは、上記発光ユニ
    ットの収納状態にて上記発光器と対応する位置に凸レン
    ズ部を設けてなることを特徴とする請求項2に記載の発
    光装置を備えた靴。
  12. 【請求項12】 上記意匠ケーシングは、上記発光ユニ
    ットの複数の発光器の配置と等しい円周上に該発光器の
    個数の整数倍個数の凸レンズ部を設け、この場合、該凸
    レンズ部のうちのいくつかは前記発光器と対応する位置
    に設けられることを特徴とする請求項3に記載の発光装
    置を備えた靴。
  13. 【請求項13】 上記長靴は、上縁の開口部に柔軟な素
    材よりなるスパッツを設けてなるものであって、上記意
    匠ケーシングは該スパッツに設けてなることを特徴とす
    る請求項1に記載の発光装置を備えた靴。
JP26022096A 1996-09-09 1996-09-09 発光装置を備えた靴 Pending JPH1080303A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26022096A JPH1080303A (ja) 1996-09-09 1996-09-09 発光装置を備えた靴

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26022096A JPH1080303A (ja) 1996-09-09 1996-09-09 発光装置を備えた靴

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1080303A true JPH1080303A (ja) 1998-03-31

Family

ID=17345024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26022096A Pending JPH1080303A (ja) 1996-09-09 1996-09-09 発光装置を備えた靴

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1080303A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7191586B2 (en) 2003-07-31 2007-03-20 Seiko Epson Corporation Connector, band and watch
US10278454B2 (en) 2010-09-30 2019-05-07 Nike, Inc. Footwear with internal harness

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7191586B2 (en) 2003-07-31 2007-03-20 Seiko Epson Corporation Connector, band and watch
US10278454B2 (en) 2010-09-30 2019-05-07 Nike, Inc. Footwear with internal harness

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0755204B1 (en) Shoe with an electroluminescent light strip
US5434759A (en) Safety indicating device
US7506991B2 (en) Motion-responsive illuminated garment
WO2007073047A1 (en) Clip type lamp detachably coupled with cap
US5779575A (en) Lumious games spherical body
US20080117624A1 (en) Lighted apparel and footwear
KR101035442B1 (ko) 플렉시블 led 기판이 장착된 안전의류
KR200164075Y1 (ko) 조명수단을가진모자
JPH1080303A (ja) 発光装置を備えた靴
KR100859025B1 (ko) 발광 밴드
US20090267537A1 (en) Motion activated removable blinking shoe light
US5632549A (en) Fastener frame with button switch
JPH10225305A (ja) 発光靴
JP3856138B2 (ja) 発光装置を備えた靴
KR200493578Y1 (ko) 견장 착용형 경광등
JPH08332102A (ja) 発光装置を備えた靴
JPH1080302A (ja) 発光装置を備えた靴
JP3236210U (ja) ヘルメット装着用発光帯状体
JPH11103907A (ja) 発光ユニットを備えた靴
CN221204261U (en) Luminous shoe edge cover
JP3131027U (ja) 電子部品内蔵バックル、ペット用発光首輪およびベルト状発光物品
JP3148064U (ja) 安全チョッキ
JP3039431U (ja) レジャー等用の靴
CN210043374U (zh) 一种背包警示灯
JP3103783B2 (ja) 発光機能付上衣