JP3039431U - レジャー等用の靴 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 子供や若者向きの魅力的なデザイン乃至は機
能を備え、てレジャー用に好適し、又、内蔵する足元照
明手段により夜間作業等に便利な靴を提供する。 【解決手段】 靴の側面部分の適宜の箇所に、光源を組
付けた透光窓部と、太陽光発電パネルを取付ける。この
パネルに代えて、踵部分に電池を組込んでもよい。踵部
分には通電制御部を組込み、ここにメロディー発生回路
や、歩行振動により接点がオン・オフする接点揺動スイ
ッチ等を併設するとよい。或は、メロディー発生回路だ
けを設けてもよい。そして、靴の外形を自動車に見立て
た形状にして、その特徴部分である、タイヤ、フロント
グリル、サイドミラー、バンパー等の各部分を膨出させ
るとよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、子供や若者等が遊びを楽しむ時等に履くのに好適し、又、足元照明 装置を備えた作業靴等としても便利に使えるレジャー等用の靴に関する。

【０００２】

【従来の技術】

昨今は、子供や若者が履く靴と言っても、かっての布製のズック靴のイメージ から著しく様変わりして、スポーツ用の靴の場合は、その機能を充分に追及した 結果として、独特の形にデザインされており、普段に履く靴でも、素材、デザイ ン、配色等に様々な工夫が凝らされている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

製靴業界に於いても、他のあらゆる業界と同様に、他社の競合製品に比べてよ り消費者にアピール出来る新規な商品の開発競争が熾烈を極めている。 殊に、次第に増えつつある余暇を楽しむ為の、レジャー関連商品にこの傾向が 顕著である。 そこで、本考案の主たる目的は、子供や若者向きの、より魅力的なデザイン乃 至は機能を備えたレジャー用の靴を提供するにある。 そして、本考案の付随的な目的は、夜間に足元を照らす照明手段を組付けるこ とによって、各種の夜間作業や夜間登山等に便ならしめた靴を提供するにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成する為の、本考案によるレジャー等用の靴は、 靴の側面部分の適宜の箇所に、光源を組付けた透光窓部、及び前記光源に電力 を供給する太陽光発電パネルを取付ける構成とした。 太陽光発電パネルに代えて、靴の踵部分に電池の収納部を設けてもよい。 又、この収納部には、光源への通電を制御する通電制御部を収め、メロディー 発生回路も付設するとよい。 更に、通電制御部には、歩行振動を受けて電気接点がオン・オフする接点揺動 スイッチを組込んでもよい。 或は、収納部には、メロディー発生回路だけを収めてもよい。 そして、靴の外形は、例えば、自動車を模した形状にし、その特徴部分である 、タイヤ、フロントグリル、ヘッドライト、テールランプ、バンパー、サイドミ ラー等の各部分を膨出させるとよい。 前側に透光窓部を備えるものは、夜間作業用の靴としても使える様に、より強 力な光源を取付けるとよい。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下に、図１乃至図６を参照しながら、本考案の第１実施例を説明する。 この実施例のレジャー等用の靴は、構造的にはバスケットシューズの形態を備 えており、デザイン的には、靴全体を自動車の車体に見立てて、靴素材を裁断・ 製縫・彩色している。

【０００６】 靴の甲部分は、図３に示し様に、夫々ズック生地や合成皮革等からなる外側の 甲素材１と、内側の甲素材２との間に、例えば、軟質ポリウレタンフォーム等の スポンジ板３を挟み込んだ積層構成にしている。 そして、この積層材にキルティング加工やエンボシング加工を施すことによっ て、例えば、タイヤ、ヘッドライト、フロングリル、テールライト、バンパー、 サイドミラー等の自動車の特徴部分を、所望の形状に膨出させる。 或は、加熱発泡タイプの印刷インキを使って、立体模様を顕現させてもよい。

【０００７】 この実施例では、靴前面の左右両側に、透光窓部としてのヘッドライトＡを組 込んでいる。 このヘッドライトＡは、図５に示した様に、透明樹脂製のレンズ４ａと、反射 カバー４ｂとを合体させたランプケース４内に、光源としてのＬＥＤ（発光ダイ オード）５を収めた構造を備えている。

【０００８】 又、靴前面のフロントグリルに相当する箇所には、ＬＥＤ５の電源となる太陽 光発電パネル（太陽電池）６を取付けている。 更に、靴背面の左右両側には、透光窓部としてのテールライトＢを組込んでい る。このテールライトＢは、図６に示した様に、レンズ７ａと反射カバー７ｂと を嵌め合わせたランプケース７内に、自己点滅型のＬＥＤ８を収めた構造を備え ている。

【０００９】 一方、靴の踵部分Ｄには、図４に示した様に、各ＬＥＤ５，８への通電を制御 する通電制御部Ｃを収める為の収納部９を、凹み状に設けている。 この通電制御部Ｃを収めるケース１０の上蓋１１には、その上面にクッション 板１２を貼着している。 収納部９の開口は、靴の中敷１３で被覆している。

【００１０】 図示は省いたが、通電制御部Ｃには、ＬＥＤ５，８のドライブ回路の他に、オ ルゴールに類する心地良いメロディーや、単純音を発するメロディー発生回路等 も組込まれている。又、靴の踵やつま先部分には、スピーカー部を組付けている 。 １４は、太陽光発電パネル６の発生電力を蓄える二次電池、又は、太陽光発電 パネル６に代わる一次電池である。

【００１１】 １５は、通電制御回路Ｃの電源スイッチで、その操作ノブ１５ａは、収納部９ と踵の後面との間を貫く貫通孔１６に挿通させている。 この貫通孔１６の拡径された開口端は、ゴム製の防水膜１７で塞いでいる。 図示は省いたが、メロディー発生回路の作動を断続させる為に、電源スイッチ １５と同様なメロディー回路スイッチも設けている。符号１８は電気配線である 。

【００１２】 次に、上記の靴の作用を説明する。 この靴を、昼間に履く時には、メロディー回路スイッチをオン作動させると、 爽やかなメロディーを奏で始めるので、自動車の外観を模したユニークなデザイ ンと相まって、靴を履いた当人は素より、周囲の人々の心も浮き立たせることが 出来る。

【００１３】 そして、折角の靴のデザインも昼間程には目立たない夜間には、電源スイッチ １５を投入すれば、ヘッドライトＡが点灯し、又、テールライトＢが点滅するの で、遊び心は一層盛り上がる。 もっとも、昼と夜の上記の様な使い分けに殊更こだわる必要はない。そして、 ヘッドライトＡのＬＥＤ５も点滅型にしてもよい。

【００１４】 図７は、通電制御部Ｃに特徴のある、第２実施例の靴の踵部分を示している。 その特徴は、操作ノブ１５ａを縦向きに配置した電源スイッチ１５は、靴を履 くことによって、靴の内底から幾分突出している操作ノブ１５ａの先端部が押さ れて、自ずからオン作動する様になっている処にある。 このオン作動を望まない時の為に、これとは別に、元スイッチも設けて置くと よい。

【００１５】 図８は、通電制御部Ｃに特徴のある、第３実施例の靴の踵部分を示している。 即ち、この実施例では、電源回路に接点揺動スイッチ１９を介在させている。 このスイッチ１９は、歩行振動を受けて揺動するバネ材製の可動接点１９ａと、 固定接点１９ｂとを備えている。 その為、電源スイッチ１５を投入したうえ、歩き始めると、歩き方に対応した 頻度でＬＥＤ５，８が点滅したり、メロディー発生回路から単純音やメロディー が流れる。

【００１６】 図９及び図１０は、靴の外形デザインが夫々相異する、第４及び第５実施例の の靴の外観を夫々示している。 この実施例では、フロントグリル部分を、別のデザインのものに取換自在に構 成している。

【００１７】 尚、上記構成に於いて、靴の外形デザインは自動車に限られず、例えば、兎や 猫等を模した形にして、目の部分に透光窓部を設け、メロディー発生回路が鳴き 声を発する様にしてもよい。 そして、レンズ４ａ，７ａの彩色や、ＬＥＤの発光色は、勿論、靴のデザイン にマッチした色を選べばよい。

【００１８】 或は、図示は省いたが、嵩張る光源（ＬＥＤ）部分は、踵部分に収めた通電制 御部Ｃに取付け、この光源から発する光を、光ファイバーを通してレンズ４ａ， ７ａに照射させる様にしてもよい。

【００１９】 更に、靴の先端等に設けた透光窓部に、比較的強力な光源を組込めば、各種の 夜間作業用の靴や、夜間登山用の靴等としても極めて便利に使える。 その場合には、光源の電源として、より容量の大きい電池を衣服のポケットに 収めたり、腰ベルトに取付ける等してもよい。

【００２０】

【考案の効果】

以上の説明によって理解される様に、本考案によるレジャー等用の靴は、以下 に列挙した如き様々の好もしい効果を奏する。 （ａ） 靴の側面部分の適宜の箇所に、ＬＥＤ等の光源を組付けた透光窓部と 、電源となる太陽光発電パネルを取付ける（或は、踵部分に電源電池を組込む） ことによって、殊に夜間には、レジャーを楽しむ雰囲気を一層盛り上げることが 出来る。 （ｂ） そして、靴の外形を自動車の車体を模したデザインにして、そのヘッ ドライトやテールライト部分を透光窓部とすれば、上記の点灯効果は格段に高ま る。 （ｃ） 靴の踵部分にメロディー発生回路を組込むことによって、より楽しい 雰囲気を醸し出すことが出来る。 （ｄ） 光源やメロディー発生回路への通電制御部に、歩行振動を受けて電気 接点がオン・オフする接点揺動スイッチを組込んで置けば、歩き方によって、上 記の点灯・発音効果を意識的に演出出来る。 （ｅ） 靴の外形を、例えば、自動車に見立てたデザインにし、そのタイヤ、 フロントグリル、ヘッドライト、テールライト、バンパー、サイドミラー部の特 徴部分を夫々膨出させれば、そのデザイン効果が一層引き立つ。 （ｆ） 靴のつま先部分等に設けた透光窓部に、比較的強力な光源を組込めば 、各種の夜間作業や夜間登山用の靴等としても、極めて便利に使える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示すもので、レジャー等
用の靴の側面図である。

【図２】同上、正面図である。

【図３】同上、中敷の一部を破断して示す、図１のＸ−
Ｘ線に沿う横断面図である。

【図４】同上、靴の踵部分の縦断面図である。

【図５】同上、ヘッドライトの横断面図である。

【図６】同上、テールライトの横断面図である。

【図７】通電制御部の構成が異なる第２実施例を示す、
図４相当図である。

【図８】通電制御部の構成が異なる第３実施例を示す、
図４相当図である。

【図９】靴の外形デザインが異なる第４実施例を示す、
側面図である。

【図１０】靴の外形デザインが異なる第５実施例を示
す、側面図である。

【符号の説明】

１，２ 甲素材 ３ スポンジ板 ４，７ ランプケース（透光窓部） ４ａ，７ａ レンズ ４ｂ，７ｂ 反射カバー ５，８ 発光ダイオード（光源） ６ 太陽光発電パネル ９ 収納部 １０ ケース １１ 上蓋 １２ クッション板 １３ 中敷 １４ 電池 １５ 電源スイッチ １５ａ 操作ノブ １６ 貫通孔 １７ 防水膜 １８ 電気配線 １９ 接点揺動スイッチ １９ａ 可動接点 １９ｂ 固定接点 Ａ ヘッドライト Ｂ テールライト Ｃ 通電制御部 Ｄ 踵部分

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 靴の側面部分の適宜の箇所に、光源を組
   付けた透光窓部、及び前記光源に電力を供給する太陽光
   発電パネルを取付けたことを特徴とするレジャー等用の
   靴。
2. 【請求項２】 靴の側面部分の適宜の箇所に、光源を組
   付けた透光窓部を取付け、靴の踵部分には、前記光源に
   電力を供給する電池の収納部を設けたことを特徴とする
   レジャー等用の靴。
3. 【請求項３】 靴の踵部分に設けた収納部に、前記光源
   への通電を制御する通電制御部を収めたことを特徴とす
   る請求項１又は２記載のレジャー等用の靴。
4. 【請求項４】 前記通電制御部に、メロディー発生回路
   を設けたことを特徴とする請求項３記載のレジャー等用
   の靴。
5. 【請求項５】前記通電制御部に、歩行振動を受けて電気
   接点がオン・オフする接点揺動スイッチを組込んだこと
   を特徴とする請求項３又は４記載のレジャー等用の靴
6. 【請求項６】靴の踵部分に、メロディー発生回路を組込
   んだことを特徴とするレジャー等用の靴。
7. 【請求項７】 靴の外形を自動車を模した形状にし、そ
   の特徴部分である、タイヤ、フロントグリル、ヘッドラ
   イト、テールランプ、バンパー、サイドミラー等の各部
   分を膨出させたことを特徴とする請求項１乃至６のいず
   れかに記載のレジャー等用の靴。
8. 【請求項８】 前記靴が、作業用の靴であることを特徴
   とする請求項１乃至３のいずれかに記載のレジャー等用
   の靴。