JPH1080207A - 種芋植付機 - Google Patents

種芋植付機

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Publication number
JPH1080207A
JPH1080207A JP25743996A JP25743996A JPH1080207A JP H1080207 A JPH1080207 A JP H1080207A JP 25743996 A JP25743996 A JP 25743996A JP 25743996 A JP25743996 A JP 25743996A JP H1080207 A JPH1080207 A JP H1080207A
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JP
Japan
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seed
scooping
seed potato
hopper
conveyor belt
Prior art date
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Application number
JP25743996A
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English (en)
Inventor
Kunisuke Sukigara
国佐 鋤柄
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Sukigara Noki KK
Original Assignee
Sukigara Noki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】種芋を一個ずつ確実に掬い上げ、一定の間隔で
植付けると共に、種芋ホッパー内の種芋がブリッジしな
いようにする。 【解決手段】機体1の上下方向に配設された上下の各プ
ーリ6,7に、多数の掬上げ具C1が一定間隔をおいて
取付けられた搬送ベルト8が掛装されていて、種芋ホッ
パーH内にその下方から進入した前記掬上げ具C1 が、
略V字状に形成された一対のシャッター片29を徐々に
拡開させることにより落下させた一個の種芋A1 を掬い
上げ、該掬上げ具C1 を構成する一対の外掬い片17と
中掬い片18とで形成される種芋収容空間Wに収容して
搬送し、搬送ベルト8の下方の曲線搬送路B3の部分で
該種芋A1 を自然落下させて植付けると共に、種芋揺動
装置Dの作用により種芋ホッパーH内に敷かれたゴム板
37を連続して上下動させて、種芋ホッパーH内の多数
の種芋Aを揺動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として馬鈴薯の
種芋を一個ずつ掬い上げて搬送して落下させ、一定の間
隔をおいて植付けることができる種芋植付機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】馬鈴薯の種芋は、ほぼ紡錘形状の馬鈴薯
をその長手方向でほぼ半分に切断したものであり、その
切断面は平面形状である。この種芋を植付けるための種
芋植付機は、耕耘機などの農業用動力車の後方に装着さ
れて牽引される。この種の種芋植付機には、その機体に
上下の各プーリが支承されており、これらのプーリに搬
送ベルトが掛装されている。本出願人は、実願昭57−
169999号において、球根植付機の搬送装置の出願
を行っている。この考案は、「上下に配設した伝動プー
リに巻きかけて、上下方向に輪回する搬送ベルトに多数
の掬い容子を輪回方向へ等間隔に並設し、掬い容子が上
昇する側はホッパー内をその底部の開口を通って上昇
し、掬い容子が下降する側はホッパーの外側に配した球
根植付機に於いて、ホッパー底部の開口の下側に近接し
て、左右に各々の上端に受け部を設け、その上端部内縁
が掬い容子の通過軌道に配され、その下端は掬い容子の
通過軌道の外方に配し且つ、それぞれの上部がバネによ
り向き合う方向へ付勢されて、開閉自在に軸支された阻
止弁を設けたことを特徴とする球根植付機の搬送装置」
である。この考案について説明する。図24に示される
ように、この搬送ベルト51に一定の間隔で多数の掬い
容子C’が取付けられていて、該搬送ベルト51が走行
することにより、各掬い容子C’が阻止弁53の付勢力
に抗して上昇し、ホッパーの開口52に位置する多数の
球根(種芋A’)のうちから一個ずつ掬い上げる。そし
て搬送ベルト51を周回走行させて、掬い上げられた種
芋A1'を最下端の落下部まで搬送して自然落下させ、植
付ける構成である。
【0003】従来の種芋植付機には、次に示す不具合が
ある。(1)図25に示されるように、掬い容子C’に
より掬い上げられた一個の種芋A1'の上面に、もう一個
の種芋A2'が乗り上げた状態で搬送されると、一度に二
個の種芋A1',A2'が搬送される。即ち、同じ場所に二
個の種芋A’が植付けられる。(2)掬い容子C’によ
り掬い上げられた種芋A1'が、ホッパー内で他の種芋
A’と干渉して掬い容子C’から落下する。即ち、掬い
損じが生ずる。これは、従来の掬い容子C’がスプーン
形状であるため、掬い上げられた種芋A1'の向きによっ
て掬い容子C’における収容状態が不安定になるためで
ある。(3)種芋A’がその平面部を下方にしてホッパ
ー内に収容されると滑りにくくなり、該ホッパーの開口
52の部分に種芋A’が流れ込まなくなる。すると、掬
い容子C’が種芋A’を掬い上げることができない。
(4)ホッパーの開口52の部分において、種芋A’が
ブリッジし易い。上記した(1)ないし(3)の不具合
のため、同じ場所に二個の種芋A’が植付けられたり、
土面に一定間隔で種芋A’が植付けられなかったりす
る。また、(4)の不具合のため種芋A’がブリッジす
ると、作業者はいったん植付け作業を中断して、種芋
A’のブリッジを解消させなければならず、作業効率が
低下する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した不具
合に鑑み、種芋ホッパー内の種芋がブリッジしないよう
にすると共に、該種芋を一個ずつ確実に掬い上げて植付
けることを課題としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明が採用した手段は、機体に上下の各プーリが支
承され、多数の掬上げ具を一定間隔をおいて取付けた搬
送ベルトが前記上下の各プーリの間に掛装され、該搬送
ベルトの上昇搬送路の部分が、該搬送ベルトに近接して
配設された種芋ホッパー内に入り込んだ状態となってい
て、該種芋ホッパー内において前記搬送ベルトが上方に
走行する間に、各掬上げ具により種芋を掬い上げて一個
ずつ収容し、上方の曲線搬送路の部分から下降搬送路の
部分にかけては該種芋を先行する掬上げ具の裏面に載置
させた状態で、該搬送ベルトの下降搬送路の下端部まで
搬送して、当該部分で種芋を落下させて植付ける構成の
種芋植付機において、前記掬上げ具は、搬送ベルトの幅
方向に沿って所定間隔をおいて相対向してほぼ垂直方向
に配置される一対の外掬い片と、該一対の外掬い片のほ
ぼ中央部であって、しかも各外掬い片の上端の外掬い面
よりも低い位置に取付けられ、その前部の掬い案内部が
外掬い片の前端面よりも前方に突出し、しかも斜め上方
又は上方を向いている中掬い片との二種類の掬い片で構
成されていて、各掬い片で形成される空間が種芋収容空
間となっていることを特徴とする種芋植付機を構成した
ことである。そして、種芋ホッパーの最底部に、互いに
閉塞する方向に付勢された一対のシャッター片から成る
シャッターを配設し、該一対のシャッター片の上半部を
略V字状に形成することにより、同時に複数個の種芋を
収容して、開閉の都度該一対のシャッター片を揺動させ
て、その最底部の掬上げ具の走行経路に一個の種芋が収
容されるようにしたことである。更に、前記種芋ホッパ
ーの傾斜底板の内側に可動板を敷いて、該可動板を上下
動させることにより、種芋ホッパーの傾斜底板に近接し
て載置されている種芋を揺動させるようにしたことであ
る。
【0006】機体が牽引されると同時に、一対の接地輪
が回転する。この回転力が、鎖伝動装置を介して上下の
各プーリに伝達され、搬送ベルトが走行する。搬送ベル
トには、一定間隔をおいて多数の掬上げ具が取付けられ
ていて、該搬送ベルトが上昇搬送路の部分を走行する際
に、下方から種芋ホッパーの内部に進入する。掬上げ具
を構成する一対の外掬い片が、シャッターを構成する一
対のシャッター片を付勢力に抗して徐々に拡開すると共
に、各掬い片が多数の種芋を攪拌する。そして、中掬い
片が一個の種芋を掬い上げて落下させ、該掬上げ具の種
芋収容空間に該種芋を収容する。種芋収容空間に収容さ
れた種芋に別の種芋が乗り上げて、二個の種芋が同時に
搬送された場合、掬上げ具が搬送ベルトの上方の曲線搬
送路の部分を走行する際に、該搬送ベルト面の接線方向
に突出しようとする蹴出板によって、直下の掬上げ具の
上方の種芋のみが後方に蹴り出される。該掬上げ具に収
容された一個の種芋は、上方の曲線搬送路の部分と下降
搬送路の部分とを介して、下方の曲線搬送路の部分まで
搬送される。該種芋は、当該部分で自然落下し、一定間
隔をおいて土面の溝に植付けられる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。本実施例では、不特定の種芋を意味
する場合「種芋A」と記載し、特定の種芋を意味する場
合のみ「種芋A1 」及び「種芋A2 」と記載する。図1
は本発明に係る種芋植付機の側面図、図2は同じく側面
断面図、図3は同じく正面図、図4は同じく平面図であ
る。図1ないし図4に示されるように、種芋植付機の機
体1の後部に配設された回転軸2の両端部には、一対の
接地輪3が装着されている。機体1の幅方向の中央部前
方には、牽引車(図示せず)に連結するための連結棹4
が設けられており、矢印P1 は、該牽引車によって機体
1が牽引されて進行する方向を示す。機体1には一対の
枠体5が、機体1の幅方向(機体1の進行方向P1 と直
交する方向)に沿って所定の幅をおいて、相対向して固
設されている。機体1には下プーリ軸6aを介して下プ
ーリ6が、また、一対の枠体5の上端部には上プーリ軸
7aを介して上プーリ7がそれぞれ支承されている。上
下の各プーリ6,7に搬送ベルト8が掛装されている。
上下の各プーリ軸6a,7a は、機体1の進行方向P1
直交して取付けられている。即ち、搬送ベルト8は、機
体1の進行方向P1 に沿った垂直面内で走行する。機体
1の後部には種芋ホッパーHが配設されていて、搬送ベ
ルト8の後半部が前記種芋ホッパーHの前部に入り込ん
でいる。搬送ベルト8において、後述する下降搬送路B
2 の部分及び両側方部分は、横断面が「コ」の字形状の
案内カバー9で覆われていて、これらの部分を下方に向
かって搬送される種芋Aが、その前方及び両側方部分か
ら落下することを防止している。なお、符号11は搬送
ベルト8のテンションを調整するための調整ボルトであ
る。また、機体1の前部には、種芋Aを植付ける溝を土
面に形成するための溝切り板12が取付けられている。
【0008】一対の接地輪3が取付けられた回転軸2に
は、鎖歯車13が装着されている。また、下プーリ6の
下プーリ軸6aにも鎖歯車14が装着されている。これ
らの鎖歯車13,14には、鎖15が掛装されている。
機体1が矢印P1 の方向に走行すると、一対の接地輪3
が矢印P2 の方向に回転する。一対の接地輪3の回転力
が鎖歯車13,14と鎖15とを介して下プーリ6の下
プーリ軸6aに伝達され、搬送ベルト8が矢印P3 で示
される垂直方向に走行する。即ち、搬送ベルト8の後半
部は下プーリ6の部分から上プーリ7の部分へと上昇す
る上昇搬送路B1 となっていて、同じく前半部は上プー
リ7の部分から下プーリ6の部分へと下降する下降搬送
路B2 となっている。搬送ベルト8において上下の各プ
ーリ6,7の部分は、それぞれ曲線搬送路B3 である。
【0009】搬送ベルト8の外周面には、該搬送ベルト
8の走行方向に沿って掬上げ具C1が、一定間隔をおい
て多数取付けられている。図5ないし図10を参照しな
がら、掬上げ具C1 の構成について説明する。図5は掬
上げ具C1 の正面図、図6は同じく側面図、図7は同じ
く平面図、図8は同じく斜視図、図9及び図10はそれ
ぞれ別の実施例の掬上げ具C2,C3 の斜視図である。掬
上げ具C1 は、薄い金属板の基板16上に、搬送ベルト
8の幅方向に沿って間隔L1 (図5参照)をおいて、一
対の板状の外掬い片17が前記基板16の両側部を折り
曲げることにより、相対向して垂直方向に配設されてい
る。この間隔L1 は、種芋Aの平面部の平均的な長さよ
りも短い。一対の外掬い片17の前端面17aは、上方
から下方の内側に向かって傾斜している。また、一対の
外掬い片17の上端面は、種芋Aを掬い上げるための外
掬い面17bを形成している。この外掬い面17bの厚
みは、当該部分に種芋Aが乗り上げないように薄くする
ことが望ましい。一対の外掬い片17の間のほぼ中央部
で、しかも該一対の外掬い片17の外掬い面17bより
も低い位置には、板状の中掬い片18がほぼ水平に固着
されている。一対の外掬い片17の外掬い面17bと中
掬い片18の上面との深さL2 (図6参照)は、種芋A
の平均的な高さよりも短い。そしてこの中掬い片18
は、その長手方向のほぼ中間部である屈曲部19より斜
め上方に折り曲げられていて、該屈曲部19より前部
が、種芋Aを掬い上げるための掬い案内部18aを形成
している。本実施例では、種芋Aをより確実に掬い上げ
るために、中掬い片18を斜め上方に折り曲げた形態と
しているが、この中掬い片18を垂直に折り曲げた形態
であってもよい。基板16から掬い案内部18aの上端
の中掬い面18bまでの間隔L3 (図6参照)は、前記
した種芋Aの平面部の平均的な長さよりも短い。この屈
曲部19は、一対の外掬い片17の前端面17aよりも
前方に位置されているため、中掬い片18の掬い案内部
18aは、一対の外掬い片17の前端面17aよりも前
方に突出している。また、中掬い片18の中掬い面18
bは、一対の外掬い片17の外掬い面17bよりも高い
位置に設けられている。
【0010】掬上げ具C1 には、上記した一対の外掬い
片17と中掬い片18とで種芋収容空間Wが形成されて
いて、この種芋収容空間Wの大きさは種芋A一個の平均
的な大きさよりも小さく、該種芋収容空間Wに二個以上
の種芋Aが同時に収容されることはない。更に、一対の
外掬い片17と中掬い片18との間には、複数の隙間2
1が設けられている。これらの隙間21は種芋Aの大き
さよりも小さいため、これらの隙間21から種芋Aが抜
け出ることはない。なお、別の実施例の掬上げ具C
2 (図9参照)に示されるように、一対の外掬い片17
の間隔L1 (図5参照)を、それらの内側でしかもそれ
らの下方に向かって狭くしてもよい。こうすることによ
って、平均的な大きさの種芋Aよりも小さい種芋Aが掬
い上げられた場合、該種芋Aが前記した隙間21に食い
込み、搬送ベルト8の下降搬送路B2の下端部で落下し
ないという事態を防止することができる。また、更に別
の実施例の掬上げ具C3 (図10参照)に示されるよう
に、一対の外掬い片17は棒体であってもよい。
【0011】種芋Aが、掬上げ具C1 の種芋収容空間W
に収容される場合の作用について説明する。種芋Aが掬
上げ具C1 の種芋収容空間Wに収容される場合とは、一
対の外掬い片17の外掬い面17bに当接した種芋Aが
その内方に倒れ込んで前記種芋収容空間Wに収容される
場合と、中掬い片18の中掬い面18bに当接した種芋
Aが掬い案内部18aの内側面を滑って前記種芋収容空
間W内に入り込んで収容される場合が殆どである。最初
に、図11及び図12を参照しながら、一対の外掬い片
17の外掬い面17bに当接した種芋Aが、その内方に
倒れ込んで種芋収容空間Wに収容される場合について説
明する。一対の外掬い片17の何れかの外掬い面17b
が種芋Aに当接する。この外掬い面17bは薄いため、
該種芋Aの重心が種芋収容空間W側に位置している場
合、該種芋Aは内方に倒れ込み、種芋収容空間Wに収容
される。図11に示されるように、種芋Aがその頭頂部
22を下方にして掬上げ具C1 の種芋収容空間Wに倒れ
込む場合には、該種芋Aは、ほぼそのままの状態で収容
される。種芋Aの平面部近傍の周縁部23が、種芋収容
空間Wから突出している。この収容状態は安定している
ため、種芋ホッパーH内で他の種芋Aと干渉しても、該
種芋Aが抜け出ることはない。図12に示されるよう
に、種芋Aがその平面部近傍の周縁部23がほぼ垂直に
なって掬上げ具C1 の種芋収容空間Wに入り込む場合、
そのままの状態では収容されず、該種芋Aが斜めになっ
た状態で収容される。すると、種芋Aの前記周縁部23
が、各掬い片17,18によって形成される複数の隙間
21に入り込む。この状態で収容された種芋Aは、種芋
ホッパーH内で他の種芋Aと干渉して更に深く押し込ま
れるため、該隙間21に食い込んでより安定した状態に
なり、搬送途中で該種芋Aが抜け出ることはない。
【0012】次に、図13及び図14を参照しながら、
中掬い片18の掬い案内部18aにより案内された種芋
Aが、該掬い案内部18aを滑って種芋収容空間Wに収
容される場合について説明する。中掬い片18の中掬い
面18bが、種芋Aを掬い上げる。該種芋Aは、前記掬
い案内部18aの内側面を滑って種芋収容空間Wに入り
込む。図13に示されるように、中掬い面18bによっ
て種芋Aの頭頂部22近傍が掬い上げられた場合、該種
芋Aの頭頂部22は掬い案内部18aの内側面を滑って
入り込む。この収容状態は安定しているため、種芋ホッ
パーH内で他の種芋Aと干渉しても、該種芋Aが抜け出
ることはない。図14に示されるように、中掬い面18
bによって種芋Aの周縁部23近傍が掬い上げられた場
合、該種芋Aが掬い案内部18aの内側面を滑ると同時
に、該種芋Aは種芋収容空間Wに倒れ込み、該種芋Aが
斜めになった状態で収容される。すると種芋Aの周縁部
23が、各掬い片17,18によって形成される複数の
隙間21に入り込む。この状態で収容された種芋Aは、
種芋ホッパーH内で他の種芋Aと干渉して更に深く押し
込まれるため、該隙間21に食い込んでより安定した状
態になり、搬送途中で該種芋Aが抜け出ることはない。
即ち、種芋Aが如何なる状態で種芋収容空間Wに収容さ
れても、該種芋Aは安定した状態で収容される。
【0013】搬送ベルト8には、弾性を有する薄い板材
から成る蹴出板24が取付けられている。この蹴出板2
4は、その上端部のみが搬送ベルト8に固設されてい
る。本実施例の場合、蹴出板24の上端部が掬上げ具C
1 の基板16と共に固設されている。そのため、搬送ベ
ルト8が上下の曲線搬送路B3 の部分を走行する場合で
も、図2に示されるように、該蹴出板24の下端部が該
搬送ベルト8の接線方向に突出することにより、搬送ベ
ルト8の走行に支障を生じない。そして、この蹴出板2
4の下端部は、搬送ベルト8の走行方向における掬上げ
具C1 の直上部に位置される。
【0014】次に、種芋ホッパーHの構成について説明
する。種芋ホッパーHは、図1及び図4に示されるよう
に、機体1の上方に垂直にして配設された周壁体25
と、該周壁体25の後部下端から前方に傾斜して設けら
れた後方傾斜底板26と、該周壁体25の両側部下端か
ら中央部に傾斜して設けられた一対の側方傾斜底板27
とから構成されている。これらの傾斜底板26,27の
各下端部によって、種芋Aの大きさよりも大きな領域を
有する開口部28が形成されている。図15に示される
ように、この開口部28を下方から閉塞する形態で、一
対のシャッター片29から構成されるシャッターSが配
設されている。このシャッターSの構成について説明す
る。各シャッター片29は、それらのほぼ中央部で略直
角に外方に向かって折り曲げられている。そして、各シ
ャッター片29において折り曲げられて突出した部分
が、間隔L4 をおいて相対向して配設されており開口部
30を形成している。この間隔L4 は、種芋Aの平面部
の平均的な長さよりも短いため、この部分から該種芋A
が落下することはない。また、各シャッター片29にお
いて折り曲げられたそれぞれの上半部29aは、一対の
側方傾斜底板27の傾きに沿って配設されている。その
ため、一対のシャッター片29の各上半部29aは略V
字状になっている。一対のシャッター片29は、各支点
軸31を中心に回動可能である。また一対のシャッター
片29においてこれらの支点軸31を超えた部分には、
それぞれ張出部29bが形成されている。これらの張出
部29bには、それぞれ引張りばね32が取付けられて
いる。一対のシャッター片29の上半部29aは、各引
張りばね32の作用により、種芋ホッパーHの最底部で
ある開口部28を互いに閉塞する方向に付勢されてい
る。一対のシャッター片29の上半部29aが前記した
種芋ホッパーHの開口部28を閉塞した状態において、
当該部分には複数個の種芋Aが載置される。また、当該
部分の最底部であるシャッターSの開口部30には、種
芋Aが一個だけ入り込む。
【0015】種芋ホッパーHの下方には、種芋揺動装置
Dが配設されている。図4及び図16を参照しながら、
種芋揺動装置Dの構成について説明する。種芋ホッパー
Hを構成する後方傾斜底板26の下端部には、複数個
(本実施例では八個)の穴33が設けられている。ま
た、この後方傾斜底板26の裏面の上端部には、機体1
の幅方向に沿って支点軸34が配設されている。そし
て、この支点軸34を回動中心とする回動板35が取付
けられている。回動板35の下端部の上面には該回動板
35にほぼ垂直にして、前記した複数個の穴33と同数
の突上げ棒36が取付けられている。複数本の突上げ棒
36は、それぞれ前記した複数個の穴33に貫通されて
いる。支点軸34を中心にして回動板35を回動させる
と、複数本の突上げ棒36はそれぞれの穴33を介し
て、種芋ホッパーHの内部に出入りする。種芋ホッパー
Hの内部には、後方傾斜底板26及び一対の側方傾斜底
板27のほぼ全域に亘って、可動板の一実施例であるゴ
ム板37が敷かれている。このゴム板37は、その上端
部のみが後方傾斜底板26の表面の上端部に接着されて
いて、それ以外の部分は各傾斜底板26,27の表面に
載置されている。該ゴム板37により、前述した複数個
の穴33が覆われている。この可動板は、種芋Aを傷付
けないものであれば、ゴム板37以外の弾性体でもよ
い。また本実施例では、ゴム板37の上端部を後方傾斜
底板26の上端部に接着した形態で説明したが、該ゴム
板37を各突上げ棒36の上面に接着する形態としても
よい。
【0016】回動板35の裏面の下端部には、該回動板
35の前方に張り出す形態でアーム38が固設されてい
る。そして、このアーム38の前端部にはローラ39が
支承されている。図15及び図16に示されるように、
一対の接地輪3を支承する回転軸2の所定の位置にはカ
ム41が装着されていて、前記ローラ39はカム41の
外周面に接触している。このローラ39は、回動板35
とアーム38との自重により、常にカム41の外周面と
接触している。このカム41には、三個の突出部41a
が同一の角度で配設されている。一対の接地輪3が矢印
2 の方向に回転するのに伴い、カム41も同方向に回
転する。ローラ39がカム41の外周面に沿って回転し
ながら上下する。回動板35が支点軸34を中心に往復
回動するため、各突上げ棒36が往復上下運動し、ゴム
板37が上下動する。そのため、該ゴム板37に載置さ
れている多数の種芋Aが揺動する。カム41は、固定ボ
ルト42によって回転軸2に固設されている。本実施例
では、一対の接地輪3を支承する回転軸2にカム41を
装着した形態であるが、該カム41が装着されるのは、
機体1の前進に伴って回転するように配設された軸であ
れば回転軸2以外の軸であっても構わない。例えば、下
プーリ軸6aを延設した部分に装着してもよい。
【0017】次に、この種芋植付機の作用について説明
する。図2及び図15に示されるように、機体1が連結
棹4を介して牽引車(図示せず)に牽引され、矢印P1
の方向に走行する。溝切り板12によって、土面に種芋
Aを植付けるための溝が形成される。同時に、一対の接
地輪3の回転力が、鎖伝動装置を介して下プーリ軸6a
に伝達され、搬送ベルト8が機体1の上下方向に沿って
周回走行する。種芋ホッパーHには、予め多数の種芋A
が投入されている。種芋ホッパーHの各傾斜底板26,
27は、前方中央部に設けられた種芋ホッパーHの最底
部である開口部28に向かって傾斜しているため、種芋
ホッパーHに投入された多数の種芋Aは開口部28に流
入する。この開口部28は、一対のシャッター片29の
上半部29aによって閉塞されている。該上半部29a
は略V字状に形成されているため、この部分に複数個の
種芋Aが収容される。
【0018】搬送ベルト8に取付けられた各掬上げ具C
1 が、種芋ホッパーHの下方から進入する。図17に示
されるように、掬上げ具C1 を構成する一対の外掬い片
17が、各引張りばね32の付勢力に抗して一対のシャ
ッター片29を徐々に拡開させる。図18に示されるよ
うに、掬上げ具C1 を構成する中掬い片18の中掬い面
18bは、一対の外掬い片17の外掬い面17bよりも
高い位置に設けられているため、最初に中掬い面18b
が種芋ホッパーHに投入されている多数の種芋Aのうち
の何れかの種芋Aに当接して、多数の種芋Aを攪拌す
る。そのため、シャッターSの開口部30には、一個の
種芋Aだけが入り込み易くなる。ここで、シャッターS
の開口部30に入り込んだ一個の種芋Aを、「種芋
1 」と記載する。中掬い片18の掬い案内部18a
が、前記種芋A1 を掬い上げるようにして掬上げ具C1
が上昇する。続いて、一対の外掬い片17の外掬い面1
7bが、機体1の幅方向において種芋A1 に隣接する種
芋Aに当接する。一対の外掬い片17の厚さは薄いた
め、外掬い面17bの部分に前記した隣接する種芋Aが
乗り上げることはない。そのため、シャッターSの開口
部30に入り込んだ一個の種芋A1 は、掬上げ具C1
種芋収容空間Wに、より入り込み易くなる。同時に、一
対のシャッター片29の開閉により、該一対のシャッタ
ー片29の略V字状に形成された上半部29aに載置さ
れている複数個の種芋Aが揺動する。そのため、当該部
分において種芋Aがブリッジすることが防止される。
【0019】搬送ベルト8が走行して更に掬上げ具C1
が上昇すると、シャッターSの開口部30に入り込んだ
一個の種芋A1 が掬上げ具C1 の種芋収容空間Wに収容
される。該掬上げ具C1 が種芋ホッパーH内を上昇する
間、種芋収容空間Wに収容された種芋A1 は、他の多数
の種芋Aからの干渉を受ける。しかし、前述したよう
に、本実施例における種芋収容空間Wは、ほぼ箱形状で
ある。そのため、該種芋A1 は掬上げ具C1 の種芋収容
空間Wに安定した状態で収容されていて、他の種芋Aか
らの干渉によって該種芋A1 が掬上げ具C1 から抜け出
ることはない。また、掬上げ具C1 が通過していない状
態では、一対のシャッター片29によって開口部28は
閉塞されている。
【0020】掬上げ具C1 によって、二個の種芋Aが同
時に搬送された場合について説明する。掬上げ具C1
種芋収容空間Wには、一個の種芋A1 しか収容されな
い。そのため、二個の種芋Aが同時に搬送された場合と
は、図19に示されるように、種芋収容空間Wに収容さ
れた種芋A1 の上に別の種芋A2 が乗り上げて搬送され
た場合である。搬送ベルト8が走行し、掬上げ具C1
搬送ベルト8の上方の曲線搬送路B3 の部分を通過し始
める。蹴出板24は、その上端部のみが搬送ベルト8に
固設されている。この蹴出板24は、弾性を有する薄い
板から成るため、該蹴出板24は、上方の曲線搬送路B
3 の部分において搬送ベルト8の走行に追随しない。そ
してこの蹴出板24の下端部は、当該掬上げ具C1 の直
後方の掬上げ具C1 の直上部分にまで位置されている。
そのため、搬送ベルト8が上方の曲線搬送路B3 の部分
を通過し始めると、蹴出板24が該曲線搬送路B3 の接
線方向に突出する。その際、該蹴出板24が掬上げ具C
1 に収容された種芋A1 に乗り上げた別の種芋A2 を蹴
り出す。
【0021】このようにして、搬送ベルト8の上方の曲
線搬送路B3 の部分では、掬上げ具C1 に収容されてい
る種芋A1 は一個だけである。図20に示されるよう
に、掬上げ具C1 が上方の曲線搬送路B3 の頂上部を通
過する際に、該種芋A1 が掬上げ具C1 の前方(搬送ベ
ルト8が走行する方向)に落下する。落下した種芋A1
は、当該掬上げ具C1 の直前方に位置する掬上げ具C1
に取付けられた蹴出板24の裏面と、搬送ベルト8の外
周面との間で形成される空間部43に入り込む。そし
て、前記蹴出板24と搬送ベルト8の外周面とで保持さ
れながら、搬送ベルト8の下降搬送路B2 の部分を走行
する。機体1の振動によって、蹴出板24と搬送ベルト
8の外周面とで保持された種芋A1 が何れかの側方に飛
び出しても、両側方は案内カバー9によって閉塞されて
いるため、該種芋A1 が落下することはない。
【0022】図21に示されるように、蹴出板24を、
搬送ベルト8における上方の曲線搬送路B3 の部分の曲
率に合わせて走行させるための湾曲案内板44を設けて
もよい。この実施例の場合、搬送ベルト8の上方の曲線
搬送路B3 の頂上部で落下した種芋A1 は、当該掬上げ
具C1 の直前方に位置する掬上げ具C1 の中掬い片18
の裏面に載置されて搬送される。湾曲案内板44が取付
けられる位置は、搬送ベルト8の上方の曲線搬送路B3
の頂上部近傍である。
【0023】図22に示されるように、搬送ベルト8が
下方の曲線搬送路B3 の部分を走行する際に、蹴出板2
4は前記した下方の曲線搬送路B3 の接線方向に突出す
るので、該蹴出板24の裏面と搬送ベルト8の外周面と
の間の空間部43が大きくなる。種芋A1 は、自身の重
量によって蹴出板24の裏面を滑りながら自然落下し、
土面の溝に植付けられる。機体1を走行させることによ
って上記した動作が繰り返されるので、土面に一定の間
隔をおいて種芋Aを機械的に植付けることができる。
【0024】図16に示されるように、機体1が走行す
ると回転軸2に装着されたカム41も連続回転する。す
ると、回動板35が支点軸34を中心に往復回動し、複
数本の突上げ棒36が連続して往復上下運動する。その
結果、複数本の突上げ棒36の上面に載置されているゴ
ム板37が連続して上下動するため、該ゴム板37に載
置されている多数の種芋Aが揺動される。これにより、
種芋ホッパーH内に投入された多数の種芋Aは、常に該
種芋ホッパーHの最底部である開口部28まで流入され
易くなる。また、種芋ホッパーH内の種芋Aが少なくな
っても、確実に開口部28まで流入されるため、種芋ホ
ッパーHに投入された全ての種芋Aを確実に植付けるこ
とができる。同時に、種芋ホッパーHに投入された多数
の種芋Aがブリッジすることを防止している。可動板と
してゴム板37を使用することにより、複数本の突上げ
棒36を上下させるための力が小さくてすみ、しかも該
ゴム板37において複数本の突上げ棒36に接している
部分のみが上下するため、より種芋Aが滑り易くなる。
【0025】本実施例では、機体1の後部に種芋ホッパ
ーHが配設された形態であるが、機体1の前部に種芋ホ
ッパーHが配設された形態であってもよい。また、上下
の各プーリ軸6a,7a が、機体1の進行方向P1 に沿っ
て取付けられていて、前記上下の各プーリ軸6a,7a に
掛装された搬送ベルト8に近接して種芋ホッパーHが配
設された形態であってもよい。また、図23に示される
ように、複数のプーリを有する種芋植付機であってもよ
い。この実施例の種芋植付機について説明する。機体1
の上方に第1上プーリ45と、該第1上プーリ45とほ
ぼ水平にして第2上プーリ46とが支承されている。第
1上プーリ45の下方には、下プーリ47が支承されて
いて、各プーリ45,46,47に搬送ベルト48が掛
装されている。搬送ベルト48における下プーリ47と
第1上プーリ45との間の上昇搬送路B1 の部分が、種
芋ホッパーHの内部に入り込んでいる。搬送ベルト48
には、一定間隔をおいて多数の掬上げ具C1 が取付けら
れている。種芋ホッパーH内の多数の種芋Aが、掬上げ
具C1 によって1個だけ掬い上げられ、該掬上げ具C1
の種芋収容空間W内に収容された状態で上方に搬送され
る。該種芋Aは、第1上プーリ45から第2上プーリ4
6までの水平搬送路B4 を経由し、第2上プーリ46の
斜め下方に配設された下プーリ47に至るまでの下降搬
送路B2 の部分で蹴出板24の裏面と案内カバー49と
で保持されながら搬送される。そして、下降搬送路B2
の下端の部分で落下させて、土面の溝に植え付ける。な
お、搬送ベルト48の駆動力は、一対の接地輪3の回転
力が、一対の接地輪3のうちの何れか一方側に配設され
た傘歯車伝動装置U1 から鎖伝動装置U2 を介して伝達
される。
【0026】上記実施例では、中掬い片18における一
対の外掬い片17の間に配置される部分は、平板状であ
ってほぼ水平に配置されているが、収容される種芋Aの
形状に対応させて、その下面が凸となるように湾曲させ
てもよい。また、図10に示される実施例の掬上げ具C
3 のように、棒状の外掬い片17が複数対取付けられて
いても構わない。植付けられる種芋は馬鈴薯以外の種芋
であってもよい。また、如何なる形状の種芋であっても
よい。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る種芋植付機は、その機体に
上下の各プーリが支承され、多数の掬上げ具を一定間隔
をおいて取付けた搬送ベルトが前記上下の各プーリの間
に掛装され、該搬送ベルトの上昇搬送路の部分が、該搬
送ベルトに近接して配設された種芋ホッパー内に入り込
んだ状態となっていて、該種芋ホッパー内において前記
搬送ベルトが上方に走行する間に、各掬上げ具により種
芋を掬い上げて一個ずつ収容し、該搬送ベルトの下降搬
送路の下端部まで搬送して、当該部分で種芋を落下させ
て植付ける構成であり、しかもその掬上げ具は、搬送ベ
ルトの幅方向に沿って所定間隔をおいて相対向してほぼ
垂直方向に配置される一対の外掬い片と、該一対の外掬
い片のほぼ中央部であって、しかも各外掬い片の上端の
外掬い面よりも低い位置に取付けられ、その先端部が斜
め上方又は上方を向いている中掬い片との二種類の掬い
片で構成されていて、各掬い片で形成される空間が種芋
収容空間となっている。そのため、次に記載する効果が
奏される。(1)各掬い片によって掬い上げた種芋を、
一個だけ確実に前記種芋収容空間に収容することができ
る。種芋収容空間に収容された種芋は、安定した状態で
収容されているため、種芋ホッパー内を搬送中に他の種
芋との干渉によって抜け出ることはない。そのため、掬
い損じがなく、該種芋を一定の間隔を保ちながら確実に
植付けることができる。(2)また、掬上げ具の種芋収
容空間に収容された種芋に別の種芋が乗り上げた状態で
搬送されても、搬送ベルトに蹴出板が設けられているた
め、該蹴出板の作用によって乗り上げた種芋を蹴り出す
ことができ、植付けられる種芋は必ず一個だけである。
(3)種芋ホッパー内の各底板は傾斜しているため、該
種芋ホッパーに投入された種芋は、常に種芋ホッパーの
最底部である開口部に流入される。この開口部を閉塞し
ている一対のシャッター片の上半部は略V字状に形成さ
れているため、この部分に種芋が流れ込み易い。そのた
め、一対のシャッター片を拡開させて種芋ホッパー内に
掬上げ具が進入する初期段階において、該掬上げ具に種
芋が収容され易くなる。しかも一対のシャッター片が開
閉する都度、一対のシャッター片の略V字状に形成され
た上半部に載置されている複数個の種芋が揺動し、シャ
ッターの開口部に流れ込み易くなる。そのため、掬上げ
具の種芋収容空間に、より収容され易くなる。同時に、
この部分で種芋がブリッジすることが防止される。
(4)更に種芋ホッパー内の種芋は、機体が前進するの
に伴い該種芋ホッパー内に敷かれた可動板が連続して上
下動することによって常に揺動されているため、種芋が
流れ易くなると共に、種芋がブリッジすることが防止さ
れる。上記したように、本発明に係る種芋植付機は、種
芋ホッパー内に多数投入された種芋を一個ずつ確実に掬
い上げて搬送し、機械的に土面の溝に植付けることが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る種芋植付機の側面図である。
【図2】同じく、側面断面図である。
【図3】同じく、正面図である。
【図4】同じく、平面図である。
【図5】掬上げ具C1 の正面図である。
【図6】同じく、側面図である。
【図7】同じく、平面図である。
【図8】同じく、斜視図である。
【図9】別の実施例の掬上げ具C2 の斜視図である。
【図10】別の実施例の掬上げ具C3 の斜視図である。
【図11】一対の外掬い片17の外掬い面17bに当接
した種芋Aが、そのままの状態で種芋収容空間Wに収容
される状態を説明する掬上げ具C1 の正面断面図であ
る。
【図12】同じく種芋Aが、斜めになった状態で種芋収
容空間Wに収容される状態を説明する掬上げ具C1 の正
面断面図である。
【図13】種芋Aが中掬い片18の掬い案内部18aを
滑り、そのままの状態で種芋収容空間Wに収容される状
態を説明する掬上げ具C1 の側面断面図である。
【図14】種芋Aが中掬い片18の掬い案内部18aを
滑り、斜めになった状態で種芋収容空間Wに収容される
状態を説明する掬上げ具C1 の側面断面図である。
【図15】図1のX−X線断面図である。
【図16】図3のY−Y線断面図である。
【図17】掬上げ具C1 の一対の外掬い片17が、一対
のシャッター片29を拡開して、一個の種芋A1 を種芋
収容空間Wに収容した状態の作用説明図である。
【図18】図17のZ−Z線断面図である。
【図19】掬上げ具C1 に収容された種芋A1 に別の種
芋A2 が乗り上げた場合、上方の種芋A2 が蹴出板24
によって蹴り出される状態の作用説明図である。
【図20】種芋A1 が、搬送ベルト8の上方の曲線搬送
路B3 の部分で、直上の掬上げ具C1 の蹴出板24と搬
送ベルト8との間に収容される状態の作用説明図であ
る。
【図21】種芋A1 が、搬送ベルト8の上方の曲線搬送
路B3 の部分で、直上の掬上げ具C1 の中掬い片18の
裏面に載置される状態の作用説明図である。
【図22】搬送ベルト8の下方の曲線搬送路B3 の部分
で、蹴出板24と搬送ベルト8との間に収容された種芋
1 が自然落下する状態の作用説明図である。
【図23】別の実施例の種芋植付機の正面図である。
【図24】従来の掬い容子C’が種芋A’を掬い上げる
状態の作用説明図である。
【図25】従来の掬い容子C’で、二個の種芋A1',A
2'が掬い上げられた状態と、掬い上げられた種芋A1'が
抜け出る状態とを示す作用説明図である。
【符号の説明】
A:種芋 A1 :掬上げ具により掬い上げられた種芋 A2 :掬上げ具に掬い上げられた種芋A1 に乗り上げた
種芋 B1 :上昇搬送路 B2 :下降搬送路 B3 :曲線搬送路 C1 〜C3 :掬上げ具 H:種芋ホッパー S:シャッター W:種芋収容空間 1:機体 2:回転軸(軸) 3:接地輪 6:下プーリ 7:上プーリ 8:搬送ベルト 17:外掬い片 17a:外掬い片の前端面 17b:外掬い面 18:中掬い片 18a:掬い案内部 24:蹴出板 26:後方傾斜底板(傾斜底板) 27:側方傾斜底板(傾斜底板) 28:種芋ホッパーの開口部(最底部) 29:シャッター片 29a:上半部 30:シャッターの開口部(最底部) 34:支点軸(支点) 36:突上げ棒 37:ゴム板(可動板)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体に上下の各プーリが支承され、多数
    の掬上げ具を一定間隔をおいて取付けた搬送ベルトが前
    記上下の各プーリの間に掛装され、該搬送ベルトの上昇
    搬送路の部分が、該搬送ベルトに近接して配設された種
    芋ホッパー内に入り込んだ状態となっていて、該種芋ホ
    ッパー内において前記搬送ベルトが上方に走行する間
    に、各掬上げ具により種芋を掬い上げて一個ずつ収容
    し、該搬送ベルトの下降搬送路の下端部まで搬送して、
    当該部分で種芋を落下させて植付ける構成の種芋植付機
    において、 前記掬上げ具は、搬送ベルトの幅方向に沿って所定間隔
    をおいて相対向してほぼ垂直方向に配置される一対の外
    掬い片と、該一対の外掬い片のほぼ中央部であって、し
    かも各外掬い片の上端の外掬い面よりも低い位置に取付
    けられ、その前部の掬い案内部が外掬い片の前端部より
    も前方に突出し、しかも斜め上方又は上方を向いている
    中掬い片との二種類の掬い片で構成されていて、各掬い
    片で形成される空間が種芋収容空間となっていることを
    特徴とする種芋植付機。
  2. 【請求項2】 搬送ベルトには、該搬送ベルトの上方の
    曲線搬送路の部分において、掬上げ具によって掬い上げ
    られた二個の種芋のうち上方の種芋のみを蹴り出すため
    の蹴出板が取付けられていることを特徴とする請求項1
    に記載の種芋植付機。
  3. 【請求項3】 機体に上下の各プーリが支承され、多数
    の掬上げ具を一定間隔をおいて取付けた搬送ベルトが前
    記上下の各プーリの間に掛装され、該搬送ベルトの上昇
    搬送路の部分が、該搬送ベルトに近接して配設された種
    芋ホッパー内に入り込んだ状態となって、該種芋ホッパ
    ーの最底部には、互いに閉塞する方向に付勢された一対
    のシャッター片から成るシャッターが配設され、 前記掬上げ具の通過時には、付勢力に抗して一対のシャ
    ッター片が拡開すると共に、その非通過時には、一対の
    シャッター片が閉じて種芋の落下が防止され、種芋ホッ
    パー内において搬送ベルトが上方に走行する間に、各掬
    上げ具により種芋を掬い上げることにより一個ずつ収容
    して、該搬送ベルトの下降搬送路の下端部まで搬送し
    て、当該部分で種芋を落下させて植付ける構成の種芋植
    付機において、 前記シャッターを構成する一対のシャッター片の上半部
    を略V字状に形成することにより、同時に複数個の種芋
    を収容して、開閉の都度該一対のシャッター片を揺動さ
    せて、その最底部の掬上げ具の走行経路に一個の種芋が
    収容されるようにしたことを特徴とする種芋植付機。
  4. 【請求項4】 機体に上下の各プーリが支承され、多数
    の掬上げ具を一定間隔をおいて取付けた搬送ベルトが前
    記上下の各プーリの間に掛装され、該搬送ベルトの上昇
    搬送路の部分が、該搬送ベルトに近接して配設された種
    芋ホッパー内に入り込んだ状態となっていて、該種芋ホ
    ッパー内において前記搬送ベルトが上方に走行する間
    に、各掬上げ具により種芋を掬い上げて一個ずつ収容
    し、該搬送ベルトの下降搬送路の下端部まで搬送して、
    当該部分で種芋を落下させて植付ける構成の種芋植付機
    において、 前記種芋ホッパーの傾斜底板の内側に可動板を敷いて、
    該傾斜底板を貫通する突上げ棒の往復上下運動により前
    記可動板を上下動させて、種芋ホッパーの傾斜底板に近
    接して載置されている種芋を揺動させるように構成した
    ことを特徴とする種芋植付機。
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