JPH1080102A - 電動機と動力発生装置と電気洗濯機 - Google Patents

電動機と動力発生装置と電気洗濯機

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JPH1080102A
JPH1080102A JP8232745A JP23274596A JPH1080102A JP H1080102 A JPH1080102 A JP H1080102A JP 8232745 A JP8232745 A JP 8232745A JP 23274596 A JP23274596 A JP 23274596A JP H1080102 A JPH1080102 A JP H1080102A
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JP
Japan
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winding
switching means
current switching
electric motor
motor
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JP8232745A
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English (en)
Inventor
Hideki Morozumi
英樹 両角
Kazuhiko Asada
和彦 麻田
Junichi Takamatsu
純一 高松
Hidekazu Yamashita
秀和 山下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の電動機は、接続されている負荷が過負
荷となった場合、各相の電圧にアンバランスが発生した
場合等に、3相に接続した巻線に過電流が流れるため、
構成部品に高い耐熱温度を必要とするものである。 【解決手段】 異常状態となった場合には、第1の電流
開閉手段20・第2の電流開閉手段21が動作して、自
動的に巻線に流れる電流を遮断することができる電動機
としているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、民生用または産業
用の機器に利用される電動機と、動力発生装置と、一般
家庭で使用される電気洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電動機について図11を用いて説
明する。
【0003】第1の物体201は、第1の入力端子20
3・第2の入力端子204・第3の入力端子205に接
続した3相に構成した巻線(以下3相巻線と称する)
と、この巻線を巻き回した鉄心206とを有している。
3相巻線は、第1の巻線207・第2の巻線208・第
3の巻線209によって構成しており、第1の巻線20
7のa端子と第1の入力端子203、第2の巻線208
のb端子と第2の入力端子204、第3の巻線209の
c端子と第3の入力端子205は接続されている。ま
た、第1の巻線207のd端子と第2の巻線208のe
端子と第3の巻線209のf端子は接続されている。、
こうして、第1の入力端子203第2の入力端子204
・第3の入力端子205から各巻線に3相電力が供給さ
れている。また鉄心206は珪素鋼板等を積層した構成
となっており、スロット211〜216を有している。
前記3相巻線はこのスロットを使用して巻き回されてい
る。
【0004】第2の物体202は、鉄心206の内側に
配置してあり、例えばリング状の永久磁石によって構成
している。
【0005】以上の構成で、第2の物体202は第1の
物体201が供給する3相磁界によって回転するもので
ある。
【0006】つまり、第1の入力端子203・第2の入
力端子204・第3の入力端子205から3相電力が入
力されると、3相巻線に電流が流れ、鉄心206が磁化
されて、この電流に応じた磁界を発生する。この磁界が
第2の物体202に鎖交することによって、第2の物体
がフレミング左手の法則による力を受けて回転するもの
である。
【0007】このとき、第2の物体が受ける力fは、3
相巻線に流れる電流をi、第2の物体202を構成する
永久磁石の磁束密度をb、鉄心206を通過している巻
線導体の長さをlとすると、f=bilとなる。また発
生するトルクは、fに導体数と半径を乗じた値となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成の電動機
は、構成部品に高い耐熱温度を必要とするものである。
つまり例えば、電動機に接続されている負荷が大きい場
合には大電流が流れ、また何らかの原因で電源の電圧が
異常上昇したような場合にも巻線に流れる電流が大きく
なるものである。また、各相の電圧がアンバランスにな
った場合にも、同様に異常電流が流れたりするものであ
る。
【0009】このような大電流が流れた場合には、3相
巻線は過熱して、電動機全体が過熱するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような従来
の構成が有する課題を解決するもので、異常状態となっ
て電動機が過熱した場合には、自動的に巻線に流れる電
流を遮断することができる電動機としているものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、2つ
の電流開閉手段が異常状態によって3相に構成した巻線
に流れる電流が大きくなり、巻線が過熱されると、順次
非導通となって巻線に流れる電流を遮断する電動機とし
ている。
【0012】請求項2に記載した発明は、第2の物体が
有する永久磁石によって、簡単な構成で第1の物体との
間の電磁力を高め、高効率の電動機としている。
【0013】請求項3に記載した発明は、第2の物体は
短絡した第4の巻線を有する構成として、簡単で堅牢な
電動機としている。
【0014】請求項4に記載した発明は、第2の物体と
してヒステリシス特性を有する磁性体を使用して、簡単
な構成で電源周波数に同期した回転が得られ、起動が容
易な電動機としている。
【0015】請求項5に記載した発明は、第2の物体と
して磁気的な凹凸を有する磁性体を使用して、簡単な構
成で電源周波数に同期した回転が得られ、起動が容易な
電動機としている。
【0016】請求項6に記載した発明は、第1の物体を
樹脂によって一体に成型して、耐湿性を向上でき、また
静音化を図ることができる電動機としている。
【0017】請求項7に記載した発明は、請求項1から
6のいずれか1項に記載した電動機と、この電動機に3
相電流を供給するインバータとを備えて、電動機に過負
荷がかかったとき、またインバータが破壊した場合に
も、2つの電流開閉手段によって巻き線に流れる電流を
自動的に非導通とし、電動機を停止する安全な動力発生
装置としている。
【0018】請求項8に記載した発明は、請求項7に記
載した動力発生装置を有する電気洗濯機として、例えば
衣類の入れ過ぎや、可動部分へのボタンがらみなどの過
負荷状態時や、インバータの故障状態時などに、3相に
構成した巻線を自動的に非導通とし電動機を停止する安
全な洗濯機としている。
【0019】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の第1の実施例について説明す
る。
【0020】図1は本実施例の構成を示すブロック図、
図2は同電気接続を示す配線図である。11は、鉄心2
2に巻き回した3相に構成した巻線16(以下3相巻線
16と称する)と、この3相巻線16に接続した第1の
電流開閉手段20・第2の電流開閉手段21とを有する
第1の物体である。鉄心22は、珪素鋼板等を積層して
構成している。また前記鉄心22の内側に配置した第2
の物体12は、同様に珪素鋼板等を積層して構成した第
2の鉄心と、この鉄心に巻き回した励磁コイル29と直
流電源30によって構成している。前記3相巻線16
は、第1の入力端子13・第2の入力端子14・第3の
入力端子15間に接続した第1の巻線17・第2の巻線
18・第3の巻線19によって構成している。この第1
の巻線17・第2の巻線18・第3の巻線19は、鉄心
22に構成したスロット23〜28を利用して巻き回し
ている。つまり、第1の巻線17の端子dと第2の巻線
18の端子eと第3の巻線19の端子fは接続されてい
る。また、第3の巻線19の端子cと第3の入力端子1
5とは直接接続されており、第2の入力端子14は、第
2の電流開閉手段21を介して第2の巻線18の端子b
に接続されている。第1の入力端子13は、第1の電流
開閉手段20を介して第1の巻線17の端子aに接続さ
れている。
【0021】第1の電流開閉手段20・第2の電流開閉
手段21として本実施例では、バイメタルによって構成
したサーモスタットを用いている。バイメタルは所定の
温度に達すると形状が変化するものであり、所定温度以
下では形状変化が殆どなくサーモスタットは導通状態で
ある。所定温度を超えると、バイメタルは形状変化を起
こしてサーモスタットは非導通状態となる。ただしこの
サーモスタットは一例であり、第1の電流開閉手段20
・第2の電流開閉手段21はこのサーモスタットだけに
限定するものではない。
【0022】なお本実施例では、第1の電流開閉手段2
0・第2の電流開閉手段21は第1の巻線17・第2の
巻線18と直列に接続しているが、例えば、第1の巻線
17・第2の巻線18を分割して、この間に第1の電流
開閉手段20・第2の電流開閉手段21を挿入するよう
にしても支障はないものである。
【0023】また本実施例では第2の物体12は、珪素
鋼板を積層した第2の鉄心に励磁コイル29を巻き回し
て構成しているが、特に第2の鉄心の材質を珪素鋼板を
積層したものに限定する必要はないものである。また直
流電源30から励磁コイル29に電流を供給して第2の
鉄心を磁化する構成としているが、この構成に限定する
必要はなく、第1の物体11の3相巻線16に流れる電
流によって発生する磁界によって、第2の物体12が回
転する構成でさえあればよいものである。
【0024】以下本実施例の動作について説明する。図
示していない電源によって、第1の入力端子13・第2
の入力端子14・第3の入力端子15に3相電力を供給
すると、3相巻線16に電流が流れ、第1の鉄心22に
は2極の回転磁界が発生する。この回転磁界が第2の物
体12に鎖交して、第2の物体12はフレミング左手の
法則による力を受けて回転するものである。
【0025】このとき、例えば第1の物体11と第2の
物体12との間に、異物等が侵入して、第2の物体12
がロック状態になったような場合には、3相巻線16に
は定格を越える大きな電流が流れ、3相巻線16は過熱
して、電動機全体が過熱する。本実施例では、前記のよ
うな事態を回避するために、第1の電流開閉手段20と
第2の電流開閉手段21とを設けているものである。第
1の電流開閉手段20と第2の電流開閉手段21は、バ
イメタルによってを構成したサーモスタットを使用して
いるものである。つまり、バイメタルが所定温度を超え
るとサーモスタットが非導通となって、3相巻線16へ
の電流供給は停止されるものである。
【0026】ここで、第1の電流開閉手段20と第2の
電流開閉手段21には、等しい定格のバイメタルを使用
しているが、バイメタル自身のバラツキや巻線バラツ
キ、3相電源のバラツキなどによって、どちらか一方が
先に動作するものである。この状態では、3相巻線16
には残りの電流開閉手段を通じて単相の電流が供給され
る。この単相の電流によってもなお温度上昇が続いた場
合には、この電流開閉手段を構成するバイメタルも動作
して、非導通状態となるものである。
【0027】もちろん第1の電流開閉手段20・第2の
電流開閉手段は、前記動作の結果3相巻線16の温度が
低下すると、バイメタルの形状が原状に復帰して、再び
3相巻線16を導通状態とする。
【0028】なお、第1の電流開閉手段20・第2の電
流開閉手段21を構成するバイメタルは、バイメタルを
構成する材料を選択することによって動作温度を自由に
設定できるものである。このため、この動作温度を適切
に設定することによって、電動機を構成する部品として
耐熱温度の低いグレードのものを使用することが出来る
ものである。
【0029】以上のように本実施例によれば、3相巻線
16に第1の電流開閉手段20・第2の電流開閉手段2
1を接続することによって、異常状態での過熱を防止で
き、構成部品として耐熱温度の低いグレードのものを使
用することが出来るものである。
【0030】なおこのとき図3に示しているように、第
2の物体32を、第2の鉄心49と、リング状の2極の
永久磁石50によって構成することも考えられる。つま
り、永久磁石50は2ピースのリングによって構成して
おり、第2の鉄心49の表面に接着剤によって固定して
いるものである。なお使用する永久磁石50は、2極に
限定したり、リング状に限定したりする必要はないもの
である。
【0031】以上の構成とした場合には、第2の物体3
2は、第1の物体11が発生する回転磁界によって永久
磁石50がフレミング左手の法則による力を受けて回転
するものである。当然この場合には、永久磁石50を使
用しているため、前記励磁コイル29・直流電源30を
設ける必要がなく、簡単な構成となるものである。また
励磁コイル29によって発生する損失もなく、電動機と
しての効率も高いものとなる。
【0032】またこのとき第2の物体52を、図4・図
5に示すように短絡された第4の巻線によって構成する
ことも考えられる。つまり第2の物体32は、2個のア
ルミダイキャスト製の短絡環69・70の間に、アルミ
ダイキャスト製の棒71を多数並べ、この棒71を第2
の鉄心72が有しているスロットの中に埋め込んでいる
ものである。
【0033】こうして、第2の物体52は、第1の物体
11が発生する回転磁界を受けると、棒71に電流が流
れ、第2の鉄心が磁化されて、フレミング左手の法則に
よる力を受けて回転するものである。当然この場合には
第2の物体52は、アルミダイキャスト製の導体を有す
るので堅固であり、高速回転に十分に耐える電動機を実
現できる。
【0034】またこのとき第2の物体82を、図6に示
しているように、第2の鉄心99と、リング状のフェラ
イト100によって構成することも考えられる。つまり
第2の鉄心99の表面に、接着剤によってリング状のフ
ェライト100を接着固定しているものである。このリ
ング状のフェライト100は、ヒステリシス特性を有す
る磁性体であれば特に材質を限定するものではない。
【0035】こうして、第2の物体82は、第1の物体
11が発生する回転磁界を受けると、フェライト100
はヒシテリシス特性を有しているので、前記回転磁界に
対応して磁気誘導を生ずるものである。つまり、回転磁
界に対して丁度逆極性となる磁極がフェライト100に
発生する。このため第2の物体82はフレミング左手の
法則による力を受けて回転するものである。このときの
第2の物体82が発生するトルクは、フェライト100
が第1の物体11が発生する回転磁界の回転速度と、第
2の物体82の回転速度との差の周波数によって、B−
H平面上のヒステリシスループを描くため、回転磁界に
引きづられるようなトルクを発生するものである。
【0036】この構成とした場合には、第2の物体82
に接続している負荷が一定値よりも小さい場合には、第
2の物体82の速度は同期速度となり、フェライト10
0の磁界変化はなくなって、第2の物体82に発生する
ヒステリシス損失もほぼゼロとなり、高効率での運転が
可能となる。
【0037】従ってこの構成とした場合には、電源周波
数と同期した回転が得られ、起動が容易で、かつ過負荷
や3相電源の異常状態に対して、高い安全性を持つ電動
機を実現することができる。
【0038】またこのとき、第2の物体102を図7に
示しているように磁気的な凹凸を有する磁性体によって
構成することも考えられる。つまり第2の物体102
は、表面に機械的な凹凸を設けることにより、磁気的に
も凹凸を有する構成とした第2の鉄心によって構成して
いるものである。ただし、磁気的な凹凸を設けるための
手段としては、必ずしも機械的な凹凸を要するものでは
なく、例えば材質を変化させたり、積層構造の鉄板を使
用して、角度によって磁気の通り易さが変化するような
構成のものとしてもよいものである。
【0039】こうして第2の物体102は磁気的な凹凸
を有しているため、第1の物体11が発生する回転磁界
を受けると、この回転磁界に対応するリラクタンストル
クを発生するものである。
【0040】つまり、前記回転磁界の磁束の絶対値が最
大となる部分と、第2の物体102の磁気抵抗が最も小
となる部分が引きあうことから、第2の物体102は前
記回転磁界の回転速度と等しい速度で回転し、かつトル
クを発する。
【0041】従って、負荷のトルクが一定値よりも小さ
い場合には、第2の物体の速度は同期速度で回転するこ
とができるため、比較的簡単な構成で、電源周波数と同
期した回転が得られ、かつ過負荷や3相電源の異常状態
に対して、高い安全性を持つ電動機を実現することがで
きる。
【0042】またこのとき、第1の物体121を図8に
示しているように、樹脂によって一体に成型した構成と
することも考えられる。つまり、第1の鉄心132と3
相巻線129の周辺は樹脂139によってモールドして
いるものである。またこの場合、第1の電流開閉手段1
30・第2の電流開閉手段131を構成するサーモスタ
ットの動作温度の設定を、樹脂139の耐熱温度より低
くなるようにしている。
【0043】以上のようにして、耐湿性を向上した、ま
た静音化を図ることが出来る電動機を実現するものであ
る。つまり樹脂139によって、3相巻線129を第1
の鉄心132に固定しているため、3相巻線129の振
動が小さくなって静音化を図ることが出来るものであ
る。また周辺部品を樹脂によって覆っているため、水分
の侵入が防止でき、耐湿性を向上できるものである。ま
た、第1の電流開閉手段130・第2の電流開閉手段1
31を構成するサーモスタットの動作温度の設定を、樹
脂139の耐熱温度より低くなるようにしているため、
樹脂139が過熱によって膨張したり、クラックを生じ
たり、発煙・発火を起こしたりすることを防止できるも
のである。
【0044】なお実施例1で説明した電動機は、いずれ
も回転運動を行いつつ負荷に動力を供給する構成のもの
を示しているが、特に回転運動に限定するものではな
く、例えばリニアモータ等の直線運動を行う電動機に対
しても本実施例の構成を適用できるものである。
【0045】(実施例2)続いて本発明の第2の実施例
である動力発生装置について説明する。図9は本実施例
の構成を示すブロック図である。本実施例の動力発生装
置は、電動機151と、電動機151に3相電流を供給
するインバータ152と、インバータ152を制御する
制御手段153と、直流電源154によって構成してい
る。電動機151は、前記実施例1で説明した構成のも
のを使用している。インバータ152は、第1のスイッ
チング素子と第2のスイッチング素子の直列回路と、第
3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子の直列
回路と、第5のスイッチング素子と第6のスイッチング
素子の直列回路で構成され、前記スイッチング素子の直
列回路は並列接続されている。前記6個のスイッチング
素子は、例えばIGBTなどの半導体素子を使用する。
電動機の入力端子157・158・159は前記スイッ
チング素子の直列回路の二つのスイッチング素子の接続
点に接続され、二つのスイッチング素子のオン・オフの
組み合わせにより、各入力端子を正電圧、零電圧、開放
の3状態に制御されている。前記スイッチング素子のオ
ン・オフはマイコン等の制御手段153によって行われ
る。ただしこれは一例であり、インバータの構成をこれ
に限定するものではない。
【0046】以下本実施例の動作について説明する。第
1の入力端子157を正電圧に、第2の入力端子158
を零電圧に、第3の入力端子159を開放にすると、第
1の巻線161と第2の巻線162に電流が流れる。第
2の物体156は永久磁石174を有しているため、第
1の物体155が発生する回転磁界と鎖交して、フレミ
ング左手の法則による力を生じ、回転する。従って、イ
ンバータ152・制御手段153によって、第1の入力
端子157・第2の入力端子158・第3の入力端子1
59への電圧印加を制御することで電動機151は動力
を生じ続けることが可能となる。
【0047】このとき本実施例の電動機151は、第1
の電流開閉手段164・第2の電流開閉手段165を有
しているものである。このため、例えば制御手段153
の誤動作や故障によってインバータ152が各入力端子
に過電圧を印加した場合や、インバータ152を構成す
るスイッチング素子の内の1個または複数個が故障し、
短絡状態となった場合にも、安全な動力発生装置として
動作するものである。
【0048】(実施例3)次に本発明の第3の実施例で
ある洗濯機について説明する。図10は本実施例の洗濯
機の全体構成を示す断面図である。洗濯機の外枠181
は4本の吊り棒182によって水受け槽183を吊り下
げており、洗濯兼脱水槽184は、水受け槽183内に
回転自在となるように設けている。また洗濯兼脱水槽1
84は、底部に攪拌翼185を回転自在に有している。
洗濯兼脱水槽184の下部には、洗濯兼脱水槽184の
全体と、攪拌翼185とに回転を供給する動力発生装置
186を配置している。動力発生装置186は、実施例
2で説明したように、インバータと電動機によって構成
している。また動力発生装置186の回転力は、Vベル
ト187及び減速機構188を介して攪拌翼185また
は洗濯兼脱水槽184に伝達するようになっている。1
89は排水弁、190は給水弁である。制御装置191
は、例えば使用者が設定した洗濯条件を検知して、動力
発生装置186を駆動して、洗い・すすぎ・脱水の各行
程を制御するものである。
【0049】以下本実施例の動作について説明する。使
用者が洗濯条件を設定して図示していないスタートボタ
ンを押すと、制御装置191が動力発生装置を駆動して
洗濯・すすぎ・脱水の各工程を自動的に実行する。
【0050】このとき本実施例によれば、洗濯兼脱水槽
184に投入した衣類の量が過大な状態となったり、洗
濯物のボタンが洗濯兼脱水槽184の部品に絡んだりし
て、動力発生装置186を構成する電動機が過負荷状態
となっても、動力発生装置186の過熱を防止すること
ができる。つまり、前記過負荷状態となったときには、
電動機を構成する第1の電流開閉手段・第2の電流開閉
手段が動作して、電動機の3相巻線に流れる電流を遮断
するものである。従って、本実施例によれば、過負荷状
態となったとき、あるいはインバータが故障したりした
ような場合にも動力発生装置186の過熱を防止でき、
また、Vベルト187等の周辺の部品の熱劣化を防止で
きるものである。
【0051】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、3相に構成
した第1の巻線と第2の巻線と第3の巻線と、前記第1
の巻線に直列に接続した第1の電流開閉手段と、第2の
巻線に接続した第2の電流開閉手段とを有する第1の物
体と、第1の物体が発生する電磁力によって相対的に駆
動される第2の物体とを備え、前記第1の電流開閉手段
及び第2の電流開閉手段は、所定温度以下では導通状態
となり、所定温度を超えると非道通状態となる構成とし
て、異常状態によって3相に構成した巻線に流れる電流
が大きくなり3相巻線が過熱すると、自動的に3相巻線
に流れる電流を遮断できる電動機を実現するものであ
る。
【0052】請求項2に記載した発明は、第2の物体は
永久磁石を有する構成として、簡単な構成で第1の物体
との間の電磁力を高め、高効率の電動機を実現するもの
である。
【0053】請求項3に記載した発明は、第2の物体は
短絡された第4の巻線を有する構成として、簡単で堅牢
な電動機を実現するものである。
【0054】請求項4に記載した発明は、第2の物体は
ヒステリシス特性を有する磁性体を有する構成として、
簡単な構成で電源周波数に同期した回転が得られ、起動
が容易な電動機を実現するものである。
【0055】請求項5に記載した発明は、第2の物体は
磁気的な凹凸を有する磁性体を有する構成として、簡単
な構成で電源周波数に同期した回転が得られ、起動が容
易な電動機を実現するものである。
【0056】請求項6に記載した発明は、第1の物体は
樹脂によって一体に成型した構成として、耐湿性を向上
でき、また静音化した電動機を実現するものである。
【0057】請求項7に記載した発明は、請求項1から
6のいずれか1項に記載した電動機と、この電動機に3
相電流を供給するインバータとを備えた構成として、電
動機に過負荷がかかったとき、またインバータが破壊し
た場合にも、3相巻線を自動的に切り、電動機を停止す
る安全な動力発生装置を実現するものである。
【0058】請求項8に記載した発明は、請求項7に記
載した動力発生装置を有する電気洗濯機として、過負荷
状態となったときや、インバータの故障状態時などに、
3相巻線を自動的に切り、電動機を停止する安全な装置
を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である電動機の構成を示
すブロック図
【図2】同、電気接続を示す配線図
【図3】同、第2の物体に永久磁石を備えた構成を示す
電動機のブロック図
【図4】同、第2の物体に短絡された第4の巻線を有す
る構成を示す電動機のブロック図
【図5】同、短絡された第4の巻線を有する第2の物体
の構成を示す斜視図
【図6】同、ヒステリシス特性を有する磁性体を備えた
第2の物体を有する電動機のブロック図
【図7】同、磁気的な凹凸を有する磁性体を備えた第2
の物体は有する電動機のブロック図
【図8】同、樹脂によって一体に成型した第1の物体を
備えた電動機のブロック図
【図9】本発明の第2の実施例である動力発生装置の構
成を示すブロック図
【図10】本発明の第3の実施例である洗濯機の構成を
示す断面図
【図11】従来の電動機の構成を示すブロック図
【符号の説明】
11 第1の物体 12 第2の物体 17 第1の巻線 18 第2の巻線 19 第3の巻線 20 第1の電流開閉手段 21 第2の電流開閉手段 32 第2の物体 50 永久磁石 52 第2の物体 69 短絡環 70 短絡環 71 棒 100 フェライト 102 第2の物体 139 樹脂 151 電動機 152 インバータ 186 動力発生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 秀和 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相に構成した第1の巻線と第2の巻線
    と第3の巻線と、前記第1の巻線に直列に接続した第1
    の電流開閉手段と、第2の巻線に接続した第2の電流開
    閉手段とを有する第1の物体と、第1の物体が発生する
    電磁力によって相対的に駆動される第2の物体とを備
    え、前記第1の電流開閉手段及び第2の電流開閉手段
    は、所定温度以下では導通状態となり、所定温度を超え
    ると非道通状態となる電動機。
  2. 【請求項2】 第2の物体は永久磁石を有する請求項1
    記載の電動機。
  3. 【請求項3】 第2の物体は短絡された第4の巻線を有
    する請求項1記載の電動機。
  4. 【請求項4】 第2の物体はヒステリシス特性を有する
    磁性体を有する請求項1記載の電動機。
  5. 【請求項5】 第2の物体は磁気的な凹凸を有する磁性
    体を有する請求項1記載の電動機。
  6. 【請求項6】 第1の物体は樹脂によって一体に成型し
    た請求項1から5のいずれか1項に記載した電動機。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項に記載し
    た電動機と、この電動機に3相電流を供給するインバー
    タとを備えた動力発生装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載した動力発生装置を有す
    る電気洗濯機。
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