JPH1079878A - 静止画像撮像装置 - Google Patents
静止画像撮像装置Info
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- JPH1079878A JPH1079878A JP8235039A JP23503996A JPH1079878A JP H1079878 A JPH1079878 A JP H1079878A JP 8235039 A JP8235039 A JP 8235039A JP 23503996 A JP23503996 A JP 23503996A JP H1079878 A JPH1079878 A JP H1079878A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 確実に被写体の分割画像を撮像し、分割画像
の繋ぎ合わせを行う際の画像のずれおよび歪みを少なく
して、従来よりも解像度の高い被写体画像を撮像できる
静止画像撮像装置を提供する。 【解決手段】 撮像手段2の撮像面を走査させて被写体
を周期的に撮像し、分割画像を次々に現画像バッファ1
1および前画像バッファ12に送り、2枚の画像の移動
量を移動量検出手段13で検出する。判定手段14は、
移動量を累積した累積移動量が所定領域に含まれるかど
うかを判定し、含まれる場合にだけ画像取込画像手段1
5は画像をフレームメモリ5に取り込む。このような構
成により、周期的に撮像した分割画像の中から必要な画
像だけを選択することができ、確実に被写体の分割画像
を撮像することができる。
の繋ぎ合わせを行う際の画像のずれおよび歪みを少なく
して、従来よりも解像度の高い被写体画像を撮像できる
静止画像撮像装置を提供する。 【解決手段】 撮像手段2の撮像面を走査させて被写体
を周期的に撮像し、分割画像を次々に現画像バッファ1
1および前画像バッファ12に送り、2枚の画像の移動
量を移動量検出手段13で検出する。判定手段14は、
移動量を累積した累積移動量が所定領域に含まれるかど
うかを判定し、含まれる場合にだけ画像取込画像手段1
5は画像をフレームメモリ5に取り込む。このような構
成により、周期的に撮像した分割画像の中から必要な画
像だけを選択することができ、確実に被写体の分割画像
を撮像することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体を分割撮像
してそれぞれ繋ぎ合わせることで高精度の被写体像を合
成する静止画像撮像装置に関する。
してそれぞれ繋ぎ合わせることで高精度の被写体像を合
成する静止画像撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に撮像装置は、被写体からの光を絞
って結像させ、結像面上に結像した画像を撮像素子によ
って電気信号に変換し、画像信号を写真やモニタに出力
して被写体の撮像を行っている。撮像された画像の解像
度を上げるためには、倍率の高いレンズで被写体からの
光を集光すればよい。また、被写体を小区画に区切って
分割撮像し、分割して撮像された画像を繋ぎ合わせても
よい。
って結像させ、結像面上に結像した画像を撮像素子によ
って電気信号に変換し、画像信号を写真やモニタに出力
して被写体の撮像を行っている。撮像された画像の解像
度を上げるためには、倍率の高いレンズで被写体からの
光を集光すればよい。また、被写体を小区画に区切って
分割撮像し、分割して撮像された画像を繋ぎ合わせても
よい。
【0003】被写体を分割して撮像し、分割画像を繋ぎ
合わせる撮像装置としては、特開平7−107379の
静止画像撮像装置が知られている。この装置は、CCD
(電荷結合素子)固体撮像素子をカメラレンズの結像面
で走査させて被写体を順次分割して撮像し、撮像された
全ての分割画像を1枚の被写体画像に合成している。
合わせる撮像装置としては、特開平7−107379の
静止画像撮像装置が知られている。この装置は、CCD
(電荷結合素子)固体撮像素子をカメラレンズの結像面
で走査させて被写体を順次分割して撮像し、撮像された
全ての分割画像を1枚の被写体画像に合成している。
【0004】レンズの結像面は、CCD固体撮像素子の
撮像面よりも広くなっており、所定のカメラ駆動装置
は、この結像面全面にわたって撮像素子を走査させる。
分割撮像は、駆動装置に連動して行われ、撮像素子が結
像面上で所定の移動量だけ移動したときに、撮像面の画
像を順次撮像する。こうして、被写体画像を合成するた
めに必要な分割画像をすべて撮像する。
撮像面よりも広くなっており、所定のカメラ駆動装置
は、この結像面全面にわたって撮像素子を走査させる。
分割撮像は、駆動装置に連動して行われ、撮像素子が結
像面上で所定の移動量だけ移動したときに、撮像面の画
像を順次撮像する。こうして、被写体画像を合成するた
めに必要な分割画像をすべて撮像する。
【0005】結像面上で撮像素子を走査させる間、カメ
ラはたとえば撮像者の手によって固定されているが、撮
像者の手振れによって、カメラが振れることがある。カ
メラの振れは、分割画像を繋ぎ合わせるときに、画像間
にずれを引き起こし、滑らかな被写体画像を合成するこ
とは困難である。そこで、撮像された分割画像はアフィ
ン変換を受けて平行移動や回転移動させれることによっ
て合成される。このような合成によって、カメラの視線
方向に垂直な面内で生じる画像のずれなどを補正してい
る。
ラはたとえば撮像者の手によって固定されているが、撮
像者の手振れによって、カメラが振れることがある。カ
メラの振れは、分割画像を繋ぎ合わせるときに、画像間
にずれを引き起こし、滑らかな被写体画像を合成するこ
とは困難である。そこで、撮像された分割画像はアフィ
ン変換を受けて平行移動や回転移動させれることによっ
て合成される。このような合成によって、カメラの視線
方向に垂直な面内で生じる画像のずれなどを補正してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−10737
9の静止画像撮像装置でも、撮像中にCCD固体撮像素
子が前後に振れたり、あるいは被写体に対する撮像素子
の視線方向が振れたりすることによって、画像を繋ぎ合
わせるときにずれを生じたり、歪みを生ずることがあ
る。
9の静止画像撮像装置でも、撮像中にCCD固体撮像素
子が前後に振れたり、あるいは被写体に対する撮像素子
の視線方向が振れたりすることによって、画像を繋ぎ合
わせるときにずれを生じたり、歪みを生ずることがあ
る。
【0007】これを防ぐためには、撮像素子と被写体と
の距離を完全に一定に保ち、かつ撮像素子の視線方向と
被写体面とのなす角度を完全に一定に保つ必要がある
が、困難である。特に、撮像者がカメラを手で持って撮
像する場合は不可能である。
の距離を完全に一定に保ち、かつ撮像素子の視線方向と
被写体面とのなす角度を完全に一定に保つ必要がある
が、困難である。特に、撮像者がカメラを手で持って撮
像する場合は不可能である。
【0008】本発明の目的は、確実に被写体の分割画像
を撮像して、分割画像の繋ぎ合わせを行う際のずれおよ
び歪みを抑えて、従来よりも解像度の高い画像を合成で
きる静止画像撮像装置を提供することである。
を撮像して、分割画像の繋ぎ合わせを行う際のずれおよ
び歪みを抑えて、従来よりも解像度の高い画像を合成で
きる静止画像撮像装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、被写体を所定
の周期で撮像する撮像手段と、撮像された画像のうちの
2枚を格納しておくバッファメモリと、バッファメモリ
に格納された2枚の画像の移動量を検出する検出手段
と、検出された移動量を累積して得られる撮像位置が所
定領域に含まれるかどうかを判定する判定手段と、判定
手段によって含まれると判定された場合に、バッファメ
モリの画像を取り込んでおくフレームメモリと、フレー
ムメモリの画像を繋ぎ合わせて合成画像を合成する合成
手段とを含んで構成されることを特徴とする静止画像撮
像装置である。本発明に従えば、たとえば撮像者が撮像
手段の撮像面を被写体に向けて、被写体に平行に走査さ
せながら被写体を撮像することによって、被写体は複数
の画像に分割されて取り込まれ、この分割画像から1枚
の被写体画像を合成する。合成画像の解像度は、分割画
像の解像度に等しいので、1回の撮像で得られる被写体
の画像に比べて解像度が高く、被写体を数多くの小さい
画像に分割して撮像すると、各分割画像が小さいければ
小さいほど解像度は高くなる。また、位置とは無関係に
周期的に撮像された画像の中で、撮像位置が所定領域に
含まれる画像だけを取り込むので、画像の合成に必要な
画像だけを選択して取り込むように所定領域を設定する
ことができ、確実に被写体すべてを分割画像として取り
込むことができる。さらに、分割画像から1枚の被写体
画像を合成するので、分割画像を撮像するときに結像面
が大きく、かつ解像度の高い高価なレンズは不要であ
る。また、撮像者の手で撮像手段の撮像面を走査させる
だけで、被写体の分割画像を取り込むことが可能であ
り、撮像手段の撮像面を走査させる駆動機構が不要であ
る。これによって、装置の製造コストを抑えることがで
きる。
の周期で撮像する撮像手段と、撮像された画像のうちの
2枚を格納しておくバッファメモリと、バッファメモリ
に格納された2枚の画像の移動量を検出する検出手段
と、検出された移動量を累積して得られる撮像位置が所
定領域に含まれるかどうかを判定する判定手段と、判定
手段によって含まれると判定された場合に、バッファメ
モリの画像を取り込んでおくフレームメモリと、フレー
ムメモリの画像を繋ぎ合わせて合成画像を合成する合成
手段とを含んで構成されることを特徴とする静止画像撮
像装置である。本発明に従えば、たとえば撮像者が撮像
手段の撮像面を被写体に向けて、被写体に平行に走査さ
せながら被写体を撮像することによって、被写体は複数
の画像に分割されて取り込まれ、この分割画像から1枚
の被写体画像を合成する。合成画像の解像度は、分割画
像の解像度に等しいので、1回の撮像で得られる被写体
の画像に比べて解像度が高く、被写体を数多くの小さい
画像に分割して撮像すると、各分割画像が小さいければ
小さいほど解像度は高くなる。また、位置とは無関係に
周期的に撮像された画像の中で、撮像位置が所定領域に
含まれる画像だけを取り込むので、画像の合成に必要な
画像だけを選択して取り込むように所定領域を設定する
ことができ、確実に被写体すべてを分割画像として取り
込むことができる。さらに、分割画像から1枚の被写体
画像を合成するので、分割画像を撮像するときに結像面
が大きく、かつ解像度の高い高価なレンズは不要であ
る。また、撮像者の手で撮像手段の撮像面を走査させる
だけで、被写体の分割画像を取り込むことが可能であ
り、撮像手段の撮像面を走査させる駆動機構が不要であ
る。これによって、装置の製造コストを抑えることがで
きる。
【0010】また本発明は、被写体を撮像して撮像画像
を出力する撮像手段と、撮像画像を変換画像に変換し
て、該変換画像を繋ぎ合わせて合成画像を合成する合成
手段とを含んで構成され、前記撮像画像は順に頂点A,
B,D,Cによって囲まれた矩形の閉領域内の画素から
成り、変換画像は順に任意の頂点At,Bt,Dt,Ctに
よって囲まれた四辺形の閉領域内の画素から成り、撮像
画像内の任意の点Pは変換画像内の点Ptに変換され、
該点Pおよび点Ptを終点とするベクトルVPおよびV
Ptは下記の変換式(1)および(2)を満たし、 VP = u(VB−VA)+ v(VC−VA) 0≦u,v≦1 …(1) VPt =(1−v)((1−u)VAt+uVBt)+ v((1−u)VCt+uVDt) …(2) 四辺形AtBtDtCtの頂角および辺の長さの少なく
とも一方の変化量を変数に持つ評価関数によって評価さ
れる変換画像の歪みは最小であることを特徴とする静止
画像撮像装置である。本発明に従えば、撮像画像の外枠
は変換後の画像の歪みを可能な限り少なくするように変
換画像に変換され、それとともに画像内の点は上記の比
率uおよびvを保持して偏りの少ない変換を受けるの
で、従来の回転、拡大、縮小などのアフィン変換を受け
た画像に比べて歪みの少ない画像が得られる。
を出力する撮像手段と、撮像画像を変換画像に変換し
て、該変換画像を繋ぎ合わせて合成画像を合成する合成
手段とを含んで構成され、前記撮像画像は順に頂点A,
B,D,Cによって囲まれた矩形の閉領域内の画素から
成り、変換画像は順に任意の頂点At,Bt,Dt,Ctに
よって囲まれた四辺形の閉領域内の画素から成り、撮像
画像内の任意の点Pは変換画像内の点Ptに変換され、
該点Pおよび点Ptを終点とするベクトルVPおよびV
Ptは下記の変換式(1)および(2)を満たし、 VP = u(VB−VA)+ v(VC−VA) 0≦u,v≦1 …(1) VPt =(1−v)((1−u)VAt+uVBt)+ v((1−u)VCt+uVDt) …(2) 四辺形AtBtDtCtの頂角および辺の長さの少なく
とも一方の変化量を変数に持つ評価関数によって評価さ
れる変換画像の歪みは最小であることを特徴とする静止
画像撮像装置である。本発明に従えば、撮像画像の外枠
は変換後の画像の歪みを可能な限り少なくするように変
換画像に変換され、それとともに画像内の点は上記の比
率uおよびvを保持して偏りの少ない変換を受けるの
で、従来の回転、拡大、縮小などのアフィン変換を受け
た画像に比べて歪みの少ない画像が得られる。
【0011】また本発明の変換画像の四辺形AtBtD
tCtの辺AtBt、辺BtCt、辺BtDtおよび辺
DtAtの中の1辺または互いに隣り合う2辺は、撮像
画像を該撮像画像に重複する領域を有する別の撮像画像
にパターンマッチングさせることによって決定されるこ
とを特徴とする。本発明に従えば、互いに重複する画像
をパターンマッチングすることによって、上記の変換式
(1)および(2)によって変換された歪みの少ない変
換画像同士を比較的滑らかに繋ぎ合わせることができ
る。さらに、変換画像の1辺または互いに隣り合う2辺
が決定されるので、2次元に配列する複数の分割画像に
対して、互いに隣り合って重複する画像を順次繋ぎ合わ
せ、1枚の歪みの少ない被写体画像を合成することがで
きる。
tCtの辺AtBt、辺BtCt、辺BtDtおよび辺
DtAtの中の1辺または互いに隣り合う2辺は、撮像
画像を該撮像画像に重複する領域を有する別の撮像画像
にパターンマッチングさせることによって決定されるこ
とを特徴とする。本発明に従えば、互いに重複する画像
をパターンマッチングすることによって、上記の変換式
(1)および(2)によって変換された歪みの少ない変
換画像同士を比較的滑らかに繋ぎ合わせることができ
る。さらに、変換画像の1辺または互いに隣り合う2辺
が決定されるので、2次元に配列する複数の分割画像に
対して、互いに隣り合って重複する画像を順次繋ぎ合わ
せ、1枚の歪みの少ない被写体画像を合成することがで
きる。
【0012】また本発明は、前記合成画像中の画素を同
じ連結成分ごとにラベル付けするラベリング手段と、ラ
ベル付けされた画像の連結成分をその大きさによって直
線、文字および図形に分類する分類手段と、分類された
直線あるいは文字基線の傾きを評価する評価手段と、文
字の外接矩形および該外接矩形と直線との距離を保持し
て、評価された傾きの分だけ直線を回転させて補正する
補正手段とをさらに含んで構成されることを特徴とす
る。本発明に従えば、歪みの認識が容易な罫線あるいは
文字基線を補正することによって、さらに高い解像度の
画像を得ることができる。なお文字基線は、複数の文字
の底辺または文字の中心を結ぶ仮想的な直線である。
じ連結成分ごとにラベル付けするラベリング手段と、ラ
ベル付けされた画像の連結成分をその大きさによって直
線、文字および図形に分類する分類手段と、分類された
直線あるいは文字基線の傾きを評価する評価手段と、文
字の外接矩形および該外接矩形と直線との距離を保持し
て、評価された傾きの分だけ直線を回転させて補正する
補正手段とをさらに含んで構成されることを特徴とす
る。本発明に従えば、歪みの認識が容易な罫線あるいは
文字基線を補正することによって、さらに高い解像度の
画像を得ることができる。なお文字基線は、複数の文字
の底辺または文字の中心を結ぶ仮想的な直線である。
【0013】また本発明は、字形および大きさ毎の文字
コードを記憶する記憶手段と、前記合成画像中の文字を
記憶された文字コードとして認識する認識手段と、前記
合成画像中の文字を認識された文字コードに置換する置
換手段とをさらに含んで構成されることを特徴とする。
本発明に従えば、被写体の撮像または分割画像の合成の
ときに生じる歪みを有する文字を、既製の歪みの無い文
字に置き換えることによって、さらに高い解像度の画像
を得ることができる。
コードを記憶する記憶手段と、前記合成画像中の文字を
記憶された文字コードとして認識する認識手段と、前記
合成画像中の文字を認識された文字コードに置換する置
換手段とをさらに含んで構成されることを特徴とする。
本発明に従えば、被写体の撮像または分割画像の合成の
ときに生じる歪みを有する文字を、既製の歪みの無い文
字に置き換えることによって、さらに高い解像度の画像
を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施形態で
ある静止画像撮像装置1を示すブロック図である。静止
画像撮像装置1は、撮像手段2、A/D(アナログ/デ
ジタル)変換回路3、画像選択手段4、フレームメモリ
5、画像合成手段6および画像出力手段7を含んで構成
されている。撮像手段2は、被写体を所定の周期で撮像
して電気信号を出力する。A/D変換回路3は、撮像手
段2で出力された信号をデジタル信号に変換する。画像
選択手段4(詳細な構成は図3参照)は、A/D変換回
路3で変換された画像信号の中から取り込むべき画像信
号を選択する。フレームメモリ5は、画像選択手段4で
選択された画像信号を取り込んでおくメモリである。画
像合成手段6は、フレームメモリ5に取り込まれた複数
の画像から1枚の被写体画像を合成する。画像出力手段
7は、画像合成手段6で合成された被写体画像を出力す
る。
ある静止画像撮像装置1を示すブロック図である。静止
画像撮像装置1は、撮像手段2、A/D(アナログ/デ
ジタル)変換回路3、画像選択手段4、フレームメモリ
5、画像合成手段6および画像出力手段7を含んで構成
されている。撮像手段2は、被写体を所定の周期で撮像
して電気信号を出力する。A/D変換回路3は、撮像手
段2で出力された信号をデジタル信号に変換する。画像
選択手段4(詳細な構成は図3参照)は、A/D変換回
路3で変換された画像信号の中から取り込むべき画像信
号を選択する。フレームメモリ5は、画像選択手段4で
選択された画像信号を取り込んでおくメモリである。画
像合成手段6は、フレームメモリ5に取り込まれた複数
の画像から1枚の被写体画像を合成する。画像出力手段
7は、画像合成手段6で合成された被写体画像を出力す
る。
【0015】撮像者は、CCDカメラなどの撮像手段2
の撮像面を文書などの被写体に向け、被写体全体を一度
に撮像するためにカメラを遠ざけるのではなく、カメラ
を近づけて被写体を複数枚に分割して撮像する。このと
き、カメラと被写体との間の距離を一定に保持したま
ま、カメラを被写体に平行に走査させて被写体の全体を
分割して撮像する。撮像手段2は被写体を所定の周期で
次々と撮像するので、撮像者が撮像手段2の撮像面を走
査させることによって被写体全体の分割画像が得られ
る。
の撮像面を文書などの被写体に向け、被写体全体を一度
に撮像するためにカメラを遠ざけるのではなく、カメラ
を近づけて被写体を複数枚に分割して撮像する。このと
き、カメラと被写体との間の距離を一定に保持したま
ま、カメラを被写体に平行に走査させて被写体の全体を
分割して撮像する。撮像手段2は被写体を所定の周期で
次々と撮像するので、撮像者が撮像手段2の撮像面を走
査させることによって被写体全体の分割画像が得られ
る。
【0016】撮像者は、たとえば静止画像撮像装置1に
備え付けられたスタート釦を押すなどして、被写体の撮
像の「スタート」を指定する。撮像の「スタート」が指
定されると、その位置で撮像されたスタート画像は、フ
レームメモリ5内の所定位置に取り込まれる。スタート
画像がフレームメモリ5に取り込まれると、以降の取り
込むべき画像の撮像位置(図2参照)が決定され、これ
に基づいて画像選択手段4は撮像された画像の中から、
取り込むべき画像を選択する。
備え付けられたスタート釦を押すなどして、被写体の撮
像の「スタート」を指定する。撮像の「スタート」が指
定されると、その位置で撮像されたスタート画像は、フ
レームメモリ5内の所定位置に取り込まれる。スタート
画像がフレームメモリ5に取り込まれると、以降の取り
込むべき画像の撮像位置(図2参照)が決定され、これ
に基づいて画像選択手段4は撮像された画像の中から、
取り込むべき画像を選択する。
【0017】図2は、図1の画像選択手段4によって選
択される画像とフレームメモリ5との関係を示す図であ
る。撮像位置P0は、スタート画像が撮像された位置で
あり、その中心の座標は原点(0,0)となっている。
撮像位置P0で撮像されたスタート画像は、フレームメ
モリ5内のアドレスA0にあるフレームF0に取り込ま
れる。フレームF0に画像が取り込まれると、以降に取
り込むべき画像の撮像位置P1,P2,P3,…が決定
される。撮像位置P1,P2,P3,…それぞれの中心
の座標は、(x1,y1),(x2,y2),(x3,
y3),…であり、撮像位置P1,P2,P3,…で撮
像された画像は、それぞれフレームメモリ5内のアドレ
スA1,A2,A3,…にあるフレームF1,F2,F
3,…に取り込まれる。
択される画像とフレームメモリ5との関係を示す図であ
る。撮像位置P0は、スタート画像が撮像された位置で
あり、その中心の座標は原点(0,0)となっている。
撮像位置P0で撮像されたスタート画像は、フレームメ
モリ5内のアドレスA0にあるフレームF0に取り込ま
れる。フレームF0に画像が取り込まれると、以降に取
り込むべき画像の撮像位置P1,P2,P3,…が決定
される。撮像位置P1,P2,P3,…それぞれの中心
の座標は、(x1,y1),(x2,y2),(x3,
y3),…であり、撮像位置P1,P2,P3,…で撮
像された画像は、それぞれフレームメモリ5内のアドレ
スA1,A2,A3,…にあるフレームF1,F2,F
3,…に取り込まれる。
【0018】図3は、図1の画像選択手段4の構成を示
すブロック図である。画像選択手段4は、現画像バッフ
ァ11、前画像バッファ12、移動量検出手段14およ
び判定手段15を含んで構成されている。現画像バッフ
ァ11および前画像バッファ12は、撮像手段2から次
々に送られて来る画像信号を1枚ずつ一時的に格納す
る。移動量検出手段13は、現画像バッファ11および
前画像バッファ12に格納されている2枚の画像の移動
量を検出する(検出の方法は図4参照)。判定手段14
は、移動量検出手段13で検出された移動量を累積して
累積移動量を求める。この累積移動量は、現画像バッフ
ァ11に格納されている画像の撮像位置を示しており、
さらに判定手段14は累積移動量として表される撮像位
置が所定領域に含まれるかどうかを判定する。一致する
判定が下されたときに、画像取込手段15は現画像バッ
ファ11に格納された画像をフレームメモリ5に取り込
ませる。
すブロック図である。画像選択手段4は、現画像バッフ
ァ11、前画像バッファ12、移動量検出手段14およ
び判定手段15を含んで構成されている。現画像バッフ
ァ11および前画像バッファ12は、撮像手段2から次
々に送られて来る画像信号を1枚ずつ一時的に格納す
る。移動量検出手段13は、現画像バッファ11および
前画像バッファ12に格納されている2枚の画像の移動
量を検出する(検出の方法は図4参照)。判定手段14
は、移動量検出手段13で検出された移動量を累積して
累積移動量を求める。この累積移動量は、現画像バッフ
ァ11に格納されている画像の撮像位置を示しており、
さらに判定手段14は累積移動量として表される撮像位
置が所定領域に含まれるかどうかを判定する。一致する
判定が下されたときに、画像取込手段15は現画像バッ
ファ11に格納された画像をフレームメモリ5に取り込
ませる。
【0019】スタート画像は、現画像バッファ11に格
納された後、すぐに前画像バッファ12に送られ、現画
像バッファ11は2番目に送られて来た第2画像に書き
換えられる。移動量検出手段13は、前画像バッファ1
2および現画像バッファ11に格納された2枚の画像の
移動量を検出する。検出が終了すると、前画像バッファ
12に格納されていたスタート画像は、現画像バッファ
11に格納されていた第2画像に書き換えられ、現画像
バッファ11に格納されていた第2画像は、撮像手段2
から次に送られて来る第3画像に書き換えられる。
納された後、すぐに前画像バッファ12に送られ、現画
像バッファ11は2番目に送られて来た第2画像に書き
換えられる。移動量検出手段13は、前画像バッファ1
2および現画像バッファ11に格納された2枚の画像の
移動量を検出する。検出が終了すると、前画像バッファ
12に格納されていたスタート画像は、現画像バッファ
11に格納されていた第2画像に書き換えられ、現画像
バッファ11に格納されていた第2画像は、撮像手段2
から次に送られて来る第3画像に書き換えられる。
【0020】以下次々に撮像手段2から送られて来る画
像信号には、同じ処理が繰り返される。一般に、前画像
バッファ12に格納されている第n画像と現画像バッフ
ァ11に格納されている第(n+1)画像との移動量を
検出すると、前画像バッファ12は第n画像から第(n
+1)画像に書き換えられ、現画像バッファ11は第
(n+2)画像に書き換えられる。
像信号には、同じ処理が繰り返される。一般に、前画像
バッファ12に格納されている第n画像と現画像バッフ
ァ11に格納されている第(n+1)画像との移動量を
検出すると、前画像バッファ12は第n画像から第(n
+1)画像に書き換えられ、現画像バッファ11は第
(n+2)画像に書き換えられる。
【0021】なお、現画像バッファ11および前画像バ
ッファ12は、上記の構成に限らず、送られて来る画像
信号を交互に格納するものでもよく、現画像バッファ1
1に格納されて取り込まれる判定を受けた画像は前画像
バッファ12に送られた後に、フレームメモリ5に送ら
れるような構成でもよい。
ッファ12は、上記の構成に限らず、送られて来る画像
信号を交互に格納するものでもよく、現画像バッファ1
1に格納されて取り込まれる判定を受けた画像は前画像
バッファ12に送られた後に、フレームメモリ5に送ら
れるような構成でもよい。
【0022】図4は、図3の移動量検出手段13による
移動量の検出を示し、図4(a)は前画像バッファ12
に格納されている前画像16を示す図であり、図4
(b)は現画像17を示す図である。前画像16には参
照枠18が描かれ、現画像17には参照枠19が描かれ
る。移動量検出手段13は、現画像バッファ11の現画
像17と前画像バッファ12の前画像16とをパターン
マッチングさせる。パターンマッチングの結果として、
前画像16内の参照枠18に一致する現画像17内のマ
ッチング枠18aが描かれて、マッチング枠18aと参
照枠19との移動量(dMx,dMy)が検出される。
移動量の検出を示し、図4(a)は前画像バッファ12
に格納されている前画像16を示す図であり、図4
(b)は現画像17を示す図である。前画像16には参
照枠18が描かれ、現画像17には参照枠19が描かれ
る。移動量検出手段13は、現画像バッファ11の現画
像17と前画像バッファ12の前画像16とをパターン
マッチングさせる。パターンマッチングの結果として、
前画像16内の参照枠18に一致する現画像17内のマ
ッチング枠18aが描かれて、マッチング枠18aと参
照枠19との移動量(dMx,dMy)が検出される。
【0023】図5は、図3の判定手段14による判定処
理を示すフローチャートである。ステップa1では、ス
タート画像がフレームメモリ5内のフレームF0に取り
込まれる。ステップa2では、現画像バッファ11に格
納されている画像の撮像位置の座標(Mx,My)にM
x=0,My=0が代入される。図2のように被写体の
左上をスタート画像にするなら、座標はスタート画像の
中心を原点に選び、x軸は水平方向の右向きを正とし、
y軸は垂直方向の下向きを正とすればよい。
理を示すフローチャートである。ステップa1では、ス
タート画像がフレームメモリ5内のフレームF0に取り
込まれる。ステップa2では、現画像バッファ11に格
納されている画像の撮像位置の座標(Mx,My)にM
x=0,My=0が代入される。図2のように被写体の
左上をスタート画像にするなら、座標はスタート画像の
中心を原点に選び、x軸は水平方向の右向きを正とし、
y軸は垂直方向の下向きを正とすればよい。
【0024】ステップa3では、図4に示されるよう
に、現画像バッファ11および前画像バッファ12の画
像のパターンマッチングによって移動量(dMx,dM
y)が検出される。ステップa4では、Mx+dMxが
新たにMxに代入され、My+dMyが新たにMyに代
入される。このように座標(Mx,My)は、移動量
(dMx,dMy)を累積した累積移動量として表され
る。ステップa5では、フレームメモリ5内への画像の
取り込みを確認するためのパラメータnに1が代入され
る。
に、現画像バッファ11および前画像バッファ12の画
像のパターンマッチングによって移動量(dMx,dM
y)が検出される。ステップa4では、Mx+dMxが
新たにMxに代入され、My+dMyが新たにMyに代
入される。このように座標(Mx,My)は、移動量
(dMx,dMy)を累積した累積移動量として表され
る。ステップa5では、フレームメモリ5内への画像の
取り込みを確認するためのパラメータnに1が代入され
る。
【0025】ステップa6では、フレームメモリ5のフ
レームnに画像が取り込まれているかどうかが判定され
る。フレームnに画像が取り込まれてないなら、次のス
テップa7に進み、フレームnに画像が取り込まれてい
るなら、ステップa9に進む。
レームnに画像が取り込まれているかどうかが判定され
る。フレームnに画像が取り込まれてないなら、次のス
テップa7に進み、フレームnに画像が取り込まれてい
るなら、ステップa9に進む。
【0026】ステップa7では、スタート画像が取り込
まれたときに決定される第n画像の取込位置(Cnx,
Cny)と、現画像の撮像位置(Mx,My)との距離
が所定のしきい値Thよりも小さいかどうかを判定す
る。すなわち、位置(Mx,My)が|(Mx,My)
−(Cnx,Cny)|<Thを満たす領域に含まれる
かどうかを判定する。小さいならステップa8に進み、
小さくないならステップa9に進む。
まれたときに決定される第n画像の取込位置(Cnx,
Cny)と、現画像の撮像位置(Mx,My)との距離
が所定のしきい値Thよりも小さいかどうかを判定す
る。すなわち、位置(Mx,My)が|(Mx,My)
−(Cnx,Cny)|<Thを満たす領域に含まれる
かどうかを判定する。小さいならステップa8に進み、
小さくないならステップa9に進む。
【0027】ステップa8では、現画像はフレームnに
取り込まれる。ステップa9では、nには新たにn+1
が代入される。ステップa10では、nは所定のしきい
値N以下であるかどうかが判定され、N以下ならステッ
プa6に戻り、Nより大きいなら次のステップa11に
進む。取り込みは、n=Nまで続けられる。
取り込まれる。ステップa9では、nには新たにn+1
が代入される。ステップa10では、nは所定のしきい
値N以下であるかどうかが判定され、N以下ならステッ
プa6に戻り、Nより大きいなら次のステップa11に
進む。取り込みは、n=Nまで続けられる。
【0028】ステップa11では、フレームメモリ5内
のフレーム0〜N全てに画像が取り込まれているかどう
かを判定する。未だにフレーム0〜Nの全てに画像が取
り込まれていないならステップa3に戻り、すでにフレ
ーム0〜Nの全てに画像が取り込まれているなら取り込
みを終了する。
のフレーム0〜N全てに画像が取り込まれているかどう
かを判定する。未だにフレーム0〜Nの全てに画像が取
り込まれていないならステップa3に戻り、すでにフレ
ーム0〜Nの全てに画像が取り込まれているなら取り込
みを終了する。
【0029】上述のような構成の静止画像撮像装置1に
よれば、撮像手段2を走査させながら被写体を周期的に
撮像し、必要な分割画像だけを取り込み、これを合成す
ることによって、より解像度の高い被写体画像を得るこ
とができる。
よれば、撮像手段2を走査させながら被写体を周期的に
撮像し、必要な分割画像だけを取り込み、これを合成す
ることによって、より解像度の高い被写体画像を得るこ
とができる。
【0030】図6は、本発明の第2実施形態である静止
画像撮像装置101の構成を示すブロック図である。静
止画像撮像装置101は、撮像手段102、画像合成手
段106および画像出力手段107を含んで構成されて
いる。撮像手段102は、被写体を撮像して画像信号を
出力する。画像合成手段106は、撮像手段102によ
って撮像された画像を合成する。画像出力手段107
は、画像合成手段106によって合成された画像を出力
する。
画像撮像装置101の構成を示すブロック図である。静
止画像撮像装置101は、撮像手段102、画像合成手
段106および画像出力手段107を含んで構成されて
いる。撮像手段102は、被写体を撮像して画像信号を
出力する。画像合成手段106は、撮像手段102によ
って撮像された画像を合成する。画像出力手段107
は、画像合成手段106によって合成された画像を出力
する。
【0031】画像合成手段106は、メモリ21,2
2、マッチング手段23および画像接合手段24を含ん
で構成されている。マッチング手段23は、撮像手段1
02によって互いに重複領域を含むように撮像された画
像の重複領域に対してパターンマッチングを行い、互い
に重複する画像間の関係を求める。画像接合手段24
は、マッチング手段23によって求められた画像間の重
複関係に相当する変換(変換の詳細な説明は図7参照)
を画像に施して画像同士を接合する。メモリ21,メモ
リ22には、マッチング手段23および画像接合手段2
4における処理の中間画像が記憶される。
2、マッチング手段23および画像接合手段24を含ん
で構成されている。マッチング手段23は、撮像手段1
02によって互いに重複領域を含むように撮像された画
像の重複領域に対してパターンマッチングを行い、互い
に重複する画像間の関係を求める。画像接合手段24
は、マッチング手段23によって求められた画像間の重
複関係に相当する変換(変換の詳細な説明は図7参照)
を画像に施して画像同士を接合する。メモリ21,メモ
リ22には、マッチング手段23および画像接合手段2
4における処理の中間画像が記憶される。
【0032】撮像手段102において撮像された複数の
画像はメモリ22に格納され、メモリ22内の画像同士
の重複領域はメモリ21に格納される。マッチング手段
23は、メモリ21に格納されている重複領域の画像に
対してパターンマッチングを行い、互いの関係を求め
る。画像接合手段24は、メモリ22に格納された複数
の画像に対して、マッチング手段23で求められた画像
同士の関係に相当する変換を行い、画像同士を接合して
メモリ22を新しい接合画像に書き換える。この処理を
次々に行うことによって、複数の画像を1枚の画像に合
成する。
画像はメモリ22に格納され、メモリ22内の画像同士
の重複領域はメモリ21に格納される。マッチング手段
23は、メモリ21に格納されている重複領域の画像に
対してパターンマッチングを行い、互いの関係を求め
る。画像接合手段24は、メモリ22に格納された複数
の画像に対して、マッチング手段23で求められた画像
同士の関係に相当する変換を行い、画像同士を接合して
メモリ22を新しい接合画像に書き換える。この処理を
次々に行うことによって、複数の画像を1枚の画像に合
成する。
【0033】図7は、互いに重複する2枚の画像31,
32のパターンマッチングを示し、図7(a)は画像3
1,32の重複領域を示す図であり、図7(b)は重複
領域内のパターンマッチングを示す図であり、図7
(c)はパターンマッチングの結果を示す図である。
32のパターンマッチングを示し、図7(a)は画像3
1,32の重複領域を示す図であり、図7(b)は重複
領域内のパターンマッチングを示す図であり、図7
(c)はパターンマッチングの結果を示す図である。
【0034】図7(a)に示されるように、画像31お
よび画像32は互いに重複領域を含み、これら2枚の重
複画像は、マッチング手段23によってメモリ21にコ
ピーされる。2枚の重複画像のどちらか一方を参照側と
し、残る一方を検索側とすればよいが、ここでは画像3
1側を参照領域33とし、画像32側を探索領域34と
する。
よび画像32は互いに重複領域を含み、これら2枚の重
複画像は、マッチング手段23によってメモリ21にコ
ピーされる。2枚の重複画像のどちらか一方を参照側と
し、残る一方を検索側とすればよいが、ここでは画像3
1側を参照領域33とし、画像32側を探索領域34と
する。
【0035】さらに図7(b)に示されるように、参照
領域31内に参照小領域35を設定し、これに対応する
探索領域34内の探索小領域36も設定する。このとき
探索小領域36は参照小領域35よりも大きくとり、参
照領域33と探索領域34とを重ね合わせたときに参照
小領域35が探索小領域36に含まれるようにする。
領域31内に参照小領域35を設定し、これに対応する
探索領域34内の探索小領域36も設定する。このとき
探索小領域36は参照小領域35よりも大きくとり、参
照領域33と探索領域34とを重ね合わせたときに参照
小領域35が探索小領域36に含まれるようにする。
【0036】図7(b)の設定が終了すれば、以下のパ
ターンマッチングによって探索小領域36内で最も参照
小領域35に類似する領域が探索される。まず、参照小
領域35内の任意の点の座標を(Rx,Ry)とし、座
標(Rx,Ry)に位置する画素の輝度をFr(Rx,
Ry)とする。同様に、探索小領域36内の任意の点の
座標を(Sx,Sy)とし、座標(Sx,Sy)に位置
する画素の輝度をFs(Sx,Sy)とする。
ターンマッチングによって探索小領域36内で最も参照
小領域35に類似する領域が探索される。まず、参照小
領域35内の任意の点の座標を(Rx,Ry)とし、座
標(Rx,Ry)に位置する画素の輝度をFr(Rx,
Ry)とする。同様に、探索小領域36内の任意の点の
座標を(Sx,Sy)とし、座標(Sx,Sy)に位置
する画素の輝度をFs(Sx,Sy)とする。
【0037】探索小領域36内において、参照小領域3
5と同じ面積(大きさ)の選択可能な全ての領域に対し
て、領域内の各画素の輝度と参照小領域35内の画素の
輝度の差の総和をΣ{Fr(Rx,Ry)−Fs(S
x,Sy)}によって求める。選択可能な全ての領域の
中でΣ{Fr(Rx,Ry)−Fs(Sx,Sy)}が
最小となる領域を探索する。
5と同じ面積(大きさ)の選択可能な全ての領域に対し
て、領域内の各画素の輝度と参照小領域35内の画素の
輝度の差の総和をΣ{Fr(Rx,Ry)−Fs(S
x,Sy)}によって求める。選択可能な全ての領域の
中でΣ{Fr(Rx,Ry)−Fs(Sx,Sy)}が
最小となる領域を探索する。
【0038】こうして図7(c)に示されるように、参
照小領域35の代表点として、たとえば各参照小領域の
左上の3点(R1x,R1y),(R2x,R2y),
(R3x,R3y)に相当する探索小領域36内の3点
(S1x,S1y),(S2x,S2y),(S3x,
S3y)が決定される。参照小領域35の数はさらに多
くてもよく、そのときは(R4x,R4y),(R5
x,R5y),…に対して、(S4x,S4y),(S
5x,S5y),…が決定される。(Rkx,Rk
y),k=1,2,…に対して、上記のように決定され
た(Skx,Sky)と(Rkx,Rky)とは被写体
の同一箇所であるとみなしてよい。
照小領域35の代表点として、たとえば各参照小領域の
左上の3点(R1x,R1y),(R2x,R2y),
(R3x,R3y)に相当する探索小領域36内の3点
(S1x,S1y),(S2x,S2y),(S3x,
S3y)が決定される。参照小領域35の数はさらに多
くてもよく、そのときは(R4x,R4y),(R5
x,R5y),…に対して、(S4x,S4y),(S
5x,S5y),…が決定される。(Rkx,Rk
y),k=1,2,…に対して、上記のように決定され
た(Skx,Sky)と(Rkx,Rky)とは被写体
の同一箇所であるとみなしてよい。
【0039】参照側の画像31に対する探索側の画像3
2の回転角を回転角θとすると、回転角θは点列(Sk
x,Sky),k=1,2,…を通る直線の傾きaを求
めて、その傾きaの逆正接をとることによって得られる
(θ=tan- 1 a)。傾きaは、点列中の2点を取り
出して、 a =(Siy−Sjy)/(Six−Sjx) i≠j i,j=1,2,… …(3) とするか、あるいは全点列に最小2乗法を用いて以下の
式(4)のように求めてもよい。
2の回転角を回転角θとすると、回転角θは点列(Sk
x,Sky),k=1,2,…を通る直線の傾きaを求
めて、その傾きaの逆正接をとることによって得られる
(θ=tan- 1 a)。傾きaは、点列中の2点を取り
出して、 a =(Siy−Sjy)/(Six−Sjx) i≠j i,j=1,2,… …(3) とするか、あるいは全点列に最小2乗法を用いて以下の
式(4)のように求めてもよい。
【0040】 a=(KΣSkxSky−ΣSkxΣSky)/(KΣSky2−(ΣSky)2) K = Σ1 …(4) また、参照側の画像に対する探索側の画像の拡大(縮
小)倍率Mは、点列中の2点を取り出して、 M =|(Six,Siy)−(Sjx,Sjy)|/|(Rix,Riy)−(Rjx,Rjy)| i ≠ j …(5) としてもよいし、点列中のいくつかの組み合わせから、 M = L-1Σ|(Six,Siy)−(Sjx,Sjy)|/|(Rix,Riy)−(Rjx,Rjy)| i ≠ j i,j = 1,2,… L = Σ1 …(6) のように求めてもよい。
小)倍率Mは、点列中の2点を取り出して、 M =|(Six,Siy)−(Sjx,Sjy)|/|(Rix,Riy)−(Rjx,Rjy)| i ≠ j …(5) としてもよいし、点列中のいくつかの組み合わせから、 M = L-1Σ|(Six,Siy)−(Sjx,Sjy)|/|(Rix,Riy)−(Rjx,Rjy)| i ≠ j i,j = 1,2,… L = Σ1 …(6) のように求めてもよい。
【0041】このように、参照側の画像31に対する探
索側の画像32の回転角θおよび倍率Mが求められる。
探索側の画像32に対して逆に、回転角−θで回転させ
て倍率M-1で拡大する変換を施すことによって、両画像
を接合する。すなわち、互いに重複する2枚の画像にお
いて、一方の画像にアフィン変換を施すことによって、
1次元に配列した2枚の画像同士を接合する。
索側の画像32の回転角θおよび倍率Mが求められる。
探索側の画像32に対して逆に、回転角−θで回転させ
て倍率M-1で拡大する変換を施すことによって、両画像
を接合する。すなわち、互いに重複する2枚の画像にお
いて、一方の画像にアフィン変換を施すことによって、
1次元に配列した2枚の画像同士を接合する。
【0042】図8は2次元に配列した4枚の画像を合成
する処理を示し、図8(a)は4枚の各画像の間の重複
領域を示す図であり、図8(b)は上下方向または左右
方向に重複領域を持つ画像同士の接合を示す図であり、
図8(c)は上下方向および左右方向に重複領域を持つ
画像の1方向への接合を示す図であり、図8(d)は上
下方向および左右方向に重複領域を持つ画像の残るもう
1方向への接合を示す図である。
する処理を示し、図8(a)は4枚の各画像の間の重複
領域を示す図であり、図8(b)は上下方向または左右
方向に重複領域を持つ画像同士の接合を示す図であり、
図8(c)は上下方向および左右方向に重複領域を持つ
画像の1方向への接合を示す図であり、図8(d)は上
下方向および左右方向に重複領域を持つ画像の残るもう
1方向への接合を示す図である。
【0043】図8(a)に示されるように、画像41は
画像42に対して左右方向に重複し、画像43に対して
上下方向に重複している。画像44は画像42に対して
上下方向に重複し、画像43に対して左右方向に重複し
ている。画像41〜44の間の重複領域でパターンマッ
チングを行う。
画像42に対して左右方向に重複し、画像43に対して
上下方向に重複している。画像44は画像42に対して
上下方向に重複し、画像43に対して左右方向に重複し
ている。画像41〜44の間の重複領域でパターンマッ
チングを行う。
【0044】マッチングの終了後、図8(b)に示され
るように、画像42および画像43に対してマッチング
の結果に相当する変換を施して、画像42aおよび画像
43aに変換して画像41に接合させる。画像41〜4
3の接合が終了すれば、図8(c)に示されるように、
上下方向に重複する画像42および画像44のパターン
マッチングの結果に相当するアフィン変換を画像44に
施すことによって、画像44を画像44aに変換して画
像42aに接合する。
るように、画像42および画像43に対してマッチング
の結果に相当する変換を施して、画像42aおよび画像
43aに変換して画像41に接合させる。画像41〜4
3の接合が終了すれば、図8(c)に示されるように、
上下方向に重複する画像42および画像44のパターン
マッチングの結果に相当するアフィン変換を画像44に
施すことによって、画像44を画像44aに変換して画
像42aに接合する。
【0045】画像44aを画像42aに接合させても、
図8(d)に示されるように、画像44aは画像43a
に滑らかに接合されない。画像42aに接合された画像
44aは、さらに変形されて画像43aにも接合され
る。この変形の方法は以下のように、画像44aの外枠
ABDCから外枠ABDtCtへの変換と画像の内点の位
置変換とに分けて示される。
図8(d)に示されるように、画像44aは画像43a
に滑らかに接合されない。画像42aに接合された画像
44aは、さらに変形されて画像43aにも接合され
る。この変形の方法は以下のように、画像44aの外枠
ABDCから外枠ABDtCtへの変換と画像の内点の位
置変換とに分けて示される。
【0046】図9は、図8の画像44aを画像43aに
接合させる変形を示し、図9(a)は画像44aの外枠
ABDCの変形を示す図であり、図9(b)は画像43
aに接合される前の内点Pを示す図であり、図9(c)
は画像43aに接合された後の画像44bの内点Ptを
示す図である。
接合させる変形を示し、図9(a)は画像44aの外枠
ABDCの変形を示す図であり、図9(b)は画像43
aに接合される前の内点Pを示す図であり、図9(c)
は画像43aに接合された後の画像44bの内点Ptを
示す図である。
【0047】図9(a)に示されるように、画像44a
の外枠ABDCの頂点Cは画像43aに合わせて頂点C
tに移されて固定される。これに対して頂点Dは、変形
による画像の歪みを可能な限り少なくするような位置に
移動させる必要がある。そこで、頂点Dは頂点Dtに移
動したとして、下記の評価関数Zを最小にするような頂
点Dtを選ぶ。ただし、評価関数は画像の歪みを評価で
きるものであればどのような関数でもよく、下記の関数
Zに限らない。
の外枠ABDCの頂点Cは画像43aに合わせて頂点C
tに移されて固定される。これに対して頂点Dは、変形
による画像の歪みを可能な限り少なくするような位置に
移動させる必要がある。そこで、頂点Dは頂点Dtに移
動したとして、下記の評価関数Zを最小にするような頂
点Dtを選ぶ。ただし、評価関数は画像の歪みを評価で
きるものであればどのような関数でもよく、下記の関数
Zに限らない。
【0048】 Z =|∠ACtDt−∠ACD|w1+|∠ABDt−∠ABD|w2+|∠BDtCt−∠BDC|w3 +|辺CtDt−辺CD|w4+|辺BDt−辺BD+辺ACt/辺AC|w5+|辺BDt−辺BD|w6 …(7) 関数Zの各項にはw1〜6(いずれも正または零であ
る)の重み付けがされていて、全体としては四辺形の歪
みを評価する評価関数になっている。各項の重要度に応
じて重みw1〜6が設定され、関数Zが最小になるよう
な頂点Dtを選ぶ。
る)の重み付けがされていて、全体としては四辺形の歪
みを評価する評価関数になっている。各項の重要度に応
じて重みw1〜6が設定され、関数Zが最小になるよう
な頂点Dtを選ぶ。
【0049】重みw1〜6のうち、いくつかを零とし、
残ったその他の項の和を最小にしてもよい。たとえば、
w1>0,w2>0,w3〜6=0とすると∠ACD=
∠ACtDtおよび∠ABD=∠ABDtとなる頂点D
tが選ばれ、頂点Bおよび頂点Ctの付近では歪みが少
なくなる。
残ったその他の項の和を最小にしてもよい。たとえば、
w1>0,w2>0,w3〜6=0とすると∠ACD=
∠ACtDtおよび∠ABD=∠ABDtとなる頂点D
tが選ばれ、頂点Bおよび頂点Ctの付近では歪みが少
なくなる。
【0050】図9(a)のように変形された外枠に対し
て、画像44a内の任意の点Pは変形を受けた画像44
b内の点Ptに変換される。変換は、各点を終点とする
ベクトルによって表される下記の変換式(1)および
(2)に従う。
て、画像44a内の任意の点Pは変形を受けた画像44
b内の点Ptに変換される。変換は、各点を終点とする
ベクトルによって表される下記の変換式(1)および
(2)に従う。
【0051】 VP = u(VB−VA)+v(VC−VA) 0≦u,v≦1 …(1) VPt =(1−v)((1−u)VA+uVB)+ v((1−u)VCt+uVDt) …(2) 図9(b)および図9(c)において、点EはAE:E
B=u:(1−u)とする点、点Fおよび点FtはA
F:FC=AFt:FtCt=v:(1−v)とする
点、点Hおよび点HtはCH:HD=CtHt:HtD
t=u:(1−u)とする点、点Gおよび点GtはB
G:GD=BGt:GtDt=v:(1−v)とする点
であり、変換されても比率は保持される。線分EHおよ
び線分FGが交差する交点Pは、線分EtHtおよび線
分FtGtが交差する交点Ptに変換される。
B=u:(1−u)とする点、点Fおよび点FtはA
F:FC=AFt:FtCt=v:(1−v)とする
点、点Hおよび点HtはCH:HD=CtHt:HtD
t=u:(1−u)とする点、点Gおよび点GtはB
G:GD=BGt:GtDt=v:(1−v)とする点
であり、変換されても比率は保持される。線分EHおよ
び線分FGが交差する交点Pは、線分EtHtおよび線
分FtGtが交差する交点Ptに変換される。
【0052】点Pは、比率uおよびvを保持しながら点
Ptに変換されるので、変換後の画像44bでは画素の
偏りが少ない。また通常は、上記の変換式(1)および
(2)に基づいた変換を行うが、画像44が拡大される
ときには、画素が欠けるので変換後の内点Ptに対応す
る変換前の内点Pの輝度を求め、これを内点Ptの輝度
とする。
Ptに変換されるので、変換後の画像44bでは画素の
偏りが少ない。また通常は、上記の変換式(1)および
(2)に基づいた変換を行うが、画像44が拡大される
ときには、画素が欠けるので変換後の内点Ptに対応す
る変換前の内点Pの輝度を求め、これを内点Ptの輝度
とする。
【0053】上述のように画像同士を繋ぎ合わせること
によって、2次元に配列した4枚の画像を合成すること
ができる。また、同じ繋ぎ合わせを順次行うことによっ
て、さらに多い枚数の画像を2次元的に繋ぎ合わせ、歪
みの少ない合成画像を得ることができる。
によって、2次元に配列した4枚の画像を合成すること
ができる。また、同じ繋ぎ合わせを順次行うことによっ
て、さらに多い枚数の画像を2次元的に繋ぎ合わせ、歪
みの少ない合成画像を得ることができる。
【0054】なお、この画像合成手段106は、第1実
施形態の画像合成手段6に用いてもよい。その場合、撮
像手段2によって撮像された被写体の分割画像を繋ぎ合
わせることができ、解像度が高く歪みの少ない合成画像
を得ることができる。
施形態の画像合成手段6に用いてもよい。その場合、撮
像手段2によって撮像された被写体の分割画像を繋ぎ合
わせることができ、解像度が高く歪みの少ない合成画像
を得ることができる。
【0055】図10は、静止画像撮像装置1,101が
行う画像の変形の一例を示し、図10(a)は被写体と
しての原稿81を示す図であり、図10(b)は撮像さ
れた被写体の分割画像82を示す図であり、図10
(c)は画像合成手段6,106によって合成された合
成画像83を示す図であり、図10(d)は後述する画
像整形手段52によって整形された整形画像84を示す
図である。
行う画像の変形の一例を示し、図10(a)は被写体と
しての原稿81を示す図であり、図10(b)は撮像さ
れた被写体の分割画像82を示す図であり、図10
(c)は画像合成手段6,106によって合成された合
成画像83を示す図であり、図10(d)は後述する画
像整形手段52によって整形された整形画像84を示す
図である。
【0056】図10(a)に示される文書原稿81は撮
像手段2,102によって分割撮像され、図10(b)
に示されるように、縦横3枚ずつの計9枚の分割画像8
2が撮像されている。分割画像82は図10(c)に示
されるように、画像合成手段6,106によって1枚の
合成画像83に合成される。
像手段2,102によって分割撮像され、図10(b)
に示されるように、縦横3枚ずつの計9枚の分割画像8
2が撮像されている。分割画像82は図10(c)に示
されるように、画像合成手段6,106によって1枚の
合成画像83に合成される。
【0057】図11は、画像整形手段52を加えた静止
画像撮像装置101の構成を示すブロック図であり、図
6のブロック図にメモリ51および画像整形手段52を
加えたものである。メモリ51は、整形処理のときの中
間画像を格納する。画像整形手段52(詳細な構成は図
12参照)は、画像合成手段106から送られて来る合
成画像を整形して、整形画像を画像出力手段107に送
る。また、この画像整形手段52は、静止画像撮像手段
1に加えてもよい。
画像撮像装置101の構成を示すブロック図であり、図
6のブロック図にメモリ51および画像整形手段52を
加えたものである。メモリ51は、整形処理のときの中
間画像を格納する。画像整形手段52(詳細な構成は図
12参照)は、画像合成手段106から送られて来る合
成画像を整形して、整形画像を画像出力手段107に送
る。また、この画像整形手段52は、静止画像撮像手段
1に加えてもよい。
【0058】図12は、図11の画像整形手段52の構
成を示すブロック図である。画像整形手段52は、ラベ
リング手段61、分類手段62、評価手段63および補
正手段64を含んで構成されている。ラベリング手段6
1は、画像合成手段106から送られて来る合成画像に
ラベリングを行う。分類手段62は、ラベリングされた
画像の成分をその成分の大きさにより、罫線、文字およ
び図形に分類する。評価手段63は、分類された罫線や
文字の基線の傾きを評価する。補正手段64は、評価さ
れた傾きの分だけ罫線を回転移動させて補正し、文字お
よび図形の位置を罫線の補正に合わせて移動させて補正
して、補正を受けた整形画像を画像出力手段107に送
る。
成を示すブロック図である。画像整形手段52は、ラベ
リング手段61、分類手段62、評価手段63および補
正手段64を含んで構成されている。ラベリング手段6
1は、画像合成手段106から送られて来る合成画像に
ラベリングを行う。分類手段62は、ラベリングされた
画像の成分をその成分の大きさにより、罫線、文字およ
び図形に分類する。評価手段63は、分類された罫線や
文字の基線の傾きを評価する。補正手段64は、評価さ
れた傾きの分だけ罫線を回転移動させて補正し、文字お
よび図形の位置を罫線の補正に合わせて移動させて補正
して、補正を受けた整形画像を画像出力手段107に送
る。
【0059】ラベリング手段61によるラベリングで
は、合成画像の同じ連結成分に対してラベル付けが行わ
れる。ラベルはラベル付けされる順に、ラベルH1,ラ
ベルH2,ラベルH3,…とする。
は、合成画像の同じ連結成分に対してラベル付けが行わ
れる。ラベルはラベル付けされる順に、ラベルH1,ラ
ベルH2,ラベルH3,…とする。
【0060】分類手段62による罫線、文字および図形
の分類では、ラベルHiの左右方向の長さをHix、上
下方向の長さをHiy、しきい値をThとして、下記の
(あ)〜(う)に分類する。しきい値Thとしては、文
字の幅および高さよりも大きいものが選ばれる。 (あ)Hix≧ThかつHiy<ThまたはHix<T
hかつHiy≧Thならば、ラベルHiは罫線である。 (い)Hix<ThかつHiy<Thならば、ラベルH
iは文字である。 (う)(あ),(い)以外ならば、ラベルHiは図形で
ある。 ただし、(い)で文字として分類されたラベル中で、近
接するラベルと統合しても文字らしさ、たとえば文字の
外接矩形の幅および高さが、他のラベルの文字の平均値
を大きく上回らないなどの条件を満たせば、統合する。
の分類では、ラベルHiの左右方向の長さをHix、上
下方向の長さをHiy、しきい値をThとして、下記の
(あ)〜(う)に分類する。しきい値Thとしては、文
字の幅および高さよりも大きいものが選ばれる。 (あ)Hix≧ThかつHiy<ThまたはHix<T
hかつHiy≧Thならば、ラベルHiは罫線である。 (い)Hix<ThかつHiy<Thならば、ラベルH
iは文字である。 (う)(あ),(い)以外ならば、ラベルHiは図形で
ある。 ただし、(い)で文字として分類されたラベル中で、近
接するラベルと統合しても文字らしさ、たとえば文字の
外接矩形の幅および高さが、他のラベルの文字の平均値
を大きく上回らないなどの条件を満たせば、統合する。
【0061】図13は、罫線および文字の分類の一例を
示す図である。ラベルH1は、横方向の長さがしきい値
Th以上であり、縦方向の長さがしきい値Thよりも小
さいので、罫線として分類される。ラベルH2〜H5は
すべてしきい値Thよりも小さいので、文字として分類
される。文字のラベルH2は非常に小さく、近接する文
字のラベルH3に統合しても、ラベルH3は大幅に大き
くなることはないので、統合される。ラベルH4も同様
にラベルH5に統合される。
示す図である。ラベルH1は、横方向の長さがしきい値
Th以上であり、縦方向の長さがしきい値Thよりも小
さいので、罫線として分類される。ラベルH2〜H5は
すべてしきい値Thよりも小さいので、文字として分類
される。文字のラベルH2は非常に小さく、近接する文
字のラベルH3に統合しても、ラベルH3は大幅に大き
くなることはないので、統合される。ラベルH4も同様
にラベルH5に統合される。
【0062】図14は、補正手段64による合成画像の
補正を示し、図14(a)は罫線の補正に伴う文字位置
の補正を示す図であり、図14(b)は文字基線の補正
に伴う文字位置の補正を示す図であり、図14(c)は
図形位置の補正を示す図である。
補正を示し、図14(a)は罫線の補正に伴う文字位置
の補正を示す図であり、図14(b)は文字基線の補正
に伴う文字位置の補正を示す図であり、図14(c)は
図形位置の補正を示す図である。
【0063】図14(a)に示されるように、ラインL
0およびラインL1は罫線として分類された直線であ
り、矩形Rc01〜Rc03および矩形Rc11〜Rc
13は文字として分類されたラベルの外接矩形である。
これらの外接矩形はすべて、各辺がx軸およびy軸に平
行である。距離D10c02は、罫線L0と矩形Rc0
2とのy軸方向の距離であり、距離D11c12は、罫
線L1と矩形Rc12との距離である。
0およびラインL1は罫線として分類された直線であ
り、矩形Rc01〜Rc03および矩形Rc11〜Rc
13は文字として分類されたラベルの外接矩形である。
これらの外接矩形はすべて、各辺がx軸およびy軸に平
行である。距離D10c02は、罫線L0と矩形Rc0
2とのy軸方向の距離であり、距離D11c12は、罫
線L1と矩形Rc12との距離である。
【0064】補正前に傾いていた罫線L0は、左端を軸
に回転を受けて、補正後にx軸に平行になる位置に配置
される。矩形R01〜03は、罫線L0とのy軸方向距
離を一定に保持したままy軸方向に平行移動される。
に回転を受けて、補正後にx軸に平行になる位置に配置
される。矩形R01〜03は、罫線L0とのy軸方向距
離を一定に保持したままy軸方向に平行移動される。
【0065】図14(b)は、図14(a)から罫線L
0および罫線L1を取り除いたものである。罫線がない
ので仮想した文字基線を罫線の代わりに用いて文字位置
の補正を行う。文字基線は文字の底辺を結ぶ線分として
もよいし、図14(b)のように文字の中心を結ぶ線分
BL0および線分BL1としてもよい。
0および罫線L1を取り除いたものである。罫線がない
ので仮想した文字基線を罫線の代わりに用いて文字位置
の補正を行う。文字基線は文字の底辺を結ぶ線分として
もよいし、図14(b)のように文字の中心を結ぶ線分
BL0および線分BL1としてもよい。
【0066】整形前に傾いていた基線をx軸に平行また
はy軸に平行に配置し直し、文字の中心を基線が通るよ
うに矩形を平行移動させる。ただし、矩形Rc02のよ
うに外接矩形が他よりもかなり小さい句読点などの符号
では、基線との距離を保持するように平行移動させる。
はy軸に平行に配置し直し、文字の中心を基線が通るよ
うに矩形を平行移動させる。ただし、矩形Rc02のよ
うに外接矩形が他よりもかなり小さい句読点などの符号
では、基線との距離を保持するように平行移動させる。
【0067】図14(c)に示される図形位置の補正で
は、大きな矩形に対して、これに最も近距離にある罫線
あるいは文字に対する相対位置を記憶しておき、罫線お
よび文字の補正の終了後に、基準とした罫線あるいは文
字に対する相対位置を保持したまま移動させる。
は、大きな矩形に対して、これに最も近距離にある罫線
あるいは文字に対する相対位置を記憶しておき、罫線お
よび文字の補正の終了後に、基準とした罫線あるいは文
字に対する相対位置を保持したまま移動させる。
【0068】図15は、画像整形手段52による処理を
示すフローチャートである。画像合成手段106から送
られて来る合成画像信号は、多値信号である場合にステ
ップb1で2値化される。ステップb2では、ラベリン
グ手段61によって、ラベリングが行われる。
示すフローチャートである。画像合成手段106から送
られて来る合成画像信号は、多値信号である場合にステ
ップb1で2値化される。ステップb2では、ラベリン
グ手段61によって、ラベリングが行われる。
【0069】ステップb3では、分類手段62が各ラベ
ルを罫線、文字および図形に分類する。ステップb4で
は、合成画像のラベリングされた成分の中に罫線がある
かどうかを判断し、罫線があればステップb5に進み、
なければステップb7へ進む。
ルを罫線、文字および図形に分類する。ステップb4で
は、合成画像のラベリングされた成分の中に罫線がある
かどうかを判断し、罫線があればステップb5に進み、
なければステップb7へ進む。
【0070】ステップb5では、評価手段63が罫線の
傾きを評価し、ステップb6においてその傾きを補正手
段64が補正する。
傾きを評価し、ステップb6においてその傾きを補正手
段64が補正する。
【0071】ステップb4で罫線が無いと判定される
と、ステップb7において、評価手段63が文字基線の
傾きを評価して、ステップb8においてその傾きを補正
手段64が補正する。
と、ステップb7において、評価手段63が文字基線の
傾きを評価して、ステップb8においてその傾きを補正
手段64が補正する。
【0072】ステップb6またはステップb8に続い
て、補正手段64は補正された罫線および文字基線に合
わせて、ステップb9で文字位置を補正し、ステップb
10で図形位置を補正して、全ての補正を受けた整形画
像を画像出力手段107へ送る。
て、補正手段64は補正された罫線および文字基線に合
わせて、ステップb9で文字位置を補正し、ステップb
10で図形位置を補正して、全ての補正を受けた整形画
像を画像出力手段107へ送る。
【0073】上述のように、静止画像撮像装置1,10
1に画像整形手段52を加えて、合成画像を整形するこ
とによって、歪みの認識が容易な罫線および文字基線が
水平または垂直に補正されるので、歪みの少ない被写体
画像が得られる。
1に画像整形手段52を加えて、合成画像を整形するこ
とによって、歪みの認識が容易な罫線および文字基線が
水平または垂直に補正されるので、歪みの少ない被写体
画像が得られる。
【0074】また静止画像撮像装置1,101に、さら
に字体補正手段71(詳細な構成は図16参照)を加え
て、画像合成あるいは画像整形の文字位置補正のとき
に、画像中の文字を予め記憶しておいた辞書中の文字に
置き換えてもよい。
に字体補正手段71(詳細な構成は図16参照)を加え
て、画像合成あるいは画像整形の文字位置補正のとき
に、画像中の文字を予め記憶しておいた辞書中の文字に
置き換えてもよい。
【0075】図16は、字体補正手段71の構成を示す
ブロック図である。字体補正手段71は、認識手段7
3、置換手段74およびメモリ75を含んで構成されて
いる。メモリ75は、字体および大きさ毎の文字コード
を予め記憶しておく。認識手段73は、合成画像または
整形画像中の文字をメモリ75に記憶された文字コード
として認識する。置換手段74は、画像中の文字を認識
した文字コードで置換する。文字の置換をうけた画像
は、画像整形手段52に送られてもよいし、画像出力手
段107に送られてもよい。また、この字体補正手段7
1による文字置換は、上記の画像整形手段52による画
像整形と同時に行われてもよい。
ブロック図である。字体補正手段71は、認識手段7
3、置換手段74およびメモリ75を含んで構成されて
いる。メモリ75は、字体および大きさ毎の文字コード
を予め記憶しておく。認識手段73は、合成画像または
整形画像中の文字をメモリ75に記憶された文字コード
として認識する。置換手段74は、画像中の文字を認識
した文字コードで置換する。文字の置換をうけた画像
は、画像整形手段52に送られてもよいし、画像出力手
段107に送られてもよい。また、この字体補正手段7
1による文字置換は、上記の画像整形手段52による画
像整形と同時に行われてもよい。
【0076】図17は、字体補正手段71による文字の
置換の一例を示す図であり、整形と同時に行われた置換
を示している。認識手段73によって合成画像中の文字
「あ」は、メモリ75に記憶されているコード番号00
01の字体でかつ小さい方から5番目の大きさの「あ」
として認識される。認識されると置換手段74は、合成
画像中の「あ」をメモリ75の認識された「あ」に置き
換える。
置換の一例を示す図であり、整形と同時に行われた置換
を示している。認識手段73によって合成画像中の文字
「あ」は、メモリ75に記憶されているコード番号00
01の字体でかつ小さい方から5番目の大きさの「あ」
として認識される。認識されると置換手段74は、合成
画像中の「あ」をメモリ75の認識された「あ」に置き
換える。
【0077】上述のように、静止画像撮像装置101に
字体補正手段71を加えて、画像中の文字を既製の歪み
の無い文字に置換するので、文字の歪みの少ない被写体
画像を得ることができる。
字体補正手段71を加えて、画像中の文字を既製の歪み
の無い文字に置換するので、文字の歪みの少ない被写体
画像を得ることができる。
【0078】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、被写体は
複数の画像に分割されて取り込まれ、この分割画像から
1枚の被写体画像を合成するので、1回の撮像で得られ
る被写体の画像に比べて解像度が高い。また、位置とは
無関係に周期的に撮像された画像の中で、累積移動量と
して表される撮像位置が所定領域に含まれる画像だけを
取り込むので、確実に被写体すべてを分割画像として取
り込むことができる。さらに、分割画像から1枚の被写
体画像を合成するので、結像面が大きく、かつ解像度の
高い高価なレンズは不要であり、撮像者の手で撮像手段
の撮像面を走査させるだけで、被写体の分割画像を取り
込むので、撮像手段の撮像面を走査させる駆動機構が不
要である。これによって、装置の製造コストを抑えるこ
とができる。
複数の画像に分割されて取り込まれ、この分割画像から
1枚の被写体画像を合成するので、1回の撮像で得られ
る被写体の画像に比べて解像度が高い。また、位置とは
無関係に周期的に撮像された画像の中で、累積移動量と
して表される撮像位置が所定領域に含まれる画像だけを
取り込むので、確実に被写体すべてを分割画像として取
り込むことができる。さらに、分割画像から1枚の被写
体画像を合成するので、結像面が大きく、かつ解像度の
高い高価なレンズは不要であり、撮像者の手で撮像手段
の撮像面を走査させるだけで、被写体の分割画像を取り
込むので、撮像手段の撮像面を走査させる駆動機構が不
要である。これによって、装置の製造コストを抑えるこ
とができる。
【0079】また本発明によれば、撮像画像の外枠は変
換後の画像の歪みを可能な限り小さくするように変換さ
れ、それとともに画像内の点は偏りの少ない変換を受け
るので、従来の回転、拡大、縮小などのアフィン変換を
受けた画像に比べて歪みの少ない画像が得られる。
換後の画像の歪みを可能な限り小さくするように変換さ
れ、それとともに画像内の点は偏りの少ない変換を受け
るので、従来の回転、拡大、縮小などのアフィン変換を
受けた画像に比べて歪みの少ない画像が得られる。
【0080】また本発明によれば、互いに重複する画像
をパターンマッチングすることによって、上記のように
歪みの少ない画像同士を比較的滑らかに繋ぎ合わせるこ
とができる。また、変換画像の1辺または互いに隣り合
う2辺が決定されるので、2次元に配列する複数の分割
画像に対して、互いに隣り合って重複する画像を順次繋
ぎ合わせ、1枚の歪みの少ない被写体画像を合成するこ
とができる。
をパターンマッチングすることによって、上記のように
歪みの少ない画像同士を比較的滑らかに繋ぎ合わせるこ
とができる。また、変換画像の1辺または互いに隣り合
う2辺が決定されるので、2次元に配列する複数の分割
画像に対して、互いに隣り合って重複する画像を順次繋
ぎ合わせ、1枚の歪みの少ない被写体画像を合成するこ
とができる。
【0081】また本発明によれば、歪みの認識が容易な
罫線あるいは文字基線を補正することによって、さらに
高い解像度の画像を得ることができる。
罫線あるいは文字基線を補正することによって、さらに
高い解像度の画像を得ることができる。
【0082】また本発明によれば、被写体の撮像または
分割画像の合成のときに生じる歪みを有する文字を、既
製の歪みの無い文字に置き換えることによって、さらに
高い解像度の画像を得ることができる。
分割画像の合成のときに生じる歪みを有する文字を、既
製の歪みの無い文字に置き換えることによって、さらに
高い解像度の画像を得ることができる。
【図1】本発明の第1実施形態である静止画像撮像装置
1を示すブロック図である。
1を示すブロック図である。
【図2】図1の画像選択手段4によって選択される分割
画像とフレームメモリ5との関係を示す図である。
画像とフレームメモリ5との関係を示す図である。
【図3】図1の画像選択手段4の構成を示すブロック図
である。
である。
【図4】現画像バッファ11および前画像バッファ12
の画像のマッチングを示す図である。
の画像のマッチングを示す図である。
【図5】図1の画像選択手段4の処理を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図6】本発明の第2実施形態である静止画像撮像装置
101の構成を示すブロック図である。
101の構成を示すブロック図である。
【図7】2枚の重複画像のマッチングを示し、図7
(a)は互いに重複する画像31および画像32を示す
図であり、図7(b)は参照小領域および探索小領域の
とり方を示す図であり、図7(c)はマッチングの結果
を示す図である。
(a)は互いに重複する画像31および画像32を示す
図であり、図7(b)は参照小領域および探索小領域の
とり方を示す図であり、図7(c)はマッチングの結果
を示す図である。
【図8】2次元配列した4枚の分割画像を接合する様子
を示し、図8(a)は画像41〜44の重複領域を示す
図であり、図8(b)は画像41〜43が互いに接合さ
れた画像を示す図であり、図8(c)は画像44が画像
42に接合された画像を示す図であり、図8(d)は画
像44が画像43にも接合された画像を示す図である。
を示し、図8(a)は画像41〜44の重複領域を示す
図であり、図8(b)は画像41〜43が互いに接合さ
れた画像を示す図であり、図8(c)は画像44が画像
42に接合された画像を示す図であり、図8(d)は画
像44が画像43にも接合された画像を示す図である。
【図9】図8の画像42に接合した画像44がさらに画
像43にも接合される変形を示し、図9(a)は画像4
4の外枠の変形を示す図であり、図9(b)は変形前の
画像44の内点Pを示す図であり、図9(c)は変形後
の画像44の内点Ptを示す図である。
像43にも接合される変形を示し、図9(a)は画像4
4の外枠の変形を示す図であり、図9(b)は変形前の
画像44の内点Pを示す図であり、図9(c)は変形後
の画像44の内点Ptを示す図である。
【図10】静止画像撮像装置1または101によって文
書を撮像したときの画像の変化を示し、図10(a)は
被写体としての文書原稿81を示し、図10(b)はフ
レームメモリ5に取り込まれた分割画像82を示す図で
あり、図10(c)は分割画像82を互いに接合した合
成画像83を示す図であり、図10(d)は合成画像を
整形した整形画像84を示す図である。
書を撮像したときの画像の変化を示し、図10(a)は
被写体としての文書原稿81を示し、図10(b)はフ
レームメモリ5に取り込まれた分割画像82を示す図で
あり、図10(c)は分割画像82を互いに接合した合
成画像83を示す図であり、図10(d)は合成画像を
整形した整形画像84を示す図である。
【図11】画像整形手段52を加えた静止画像撮像装置
101の構成を示すブロック図である。
101の構成を示すブロック図である。
【図12】画像整形手段52の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図13】分類手段62によって分類される罫線および
文字の一例を示す図である。
文字の一例を示す図である。
【図14】図14(a)は罫線を含む画像の整形、図1
4(b)は文字基線を含む画像の整形、図14(c)は
図形を含む画像の整形をそれぞれ示す図である。
4(b)は文字基線を含む画像の整形、図14(c)は
図形を含む画像の整形をそれぞれ示す図である。
【図15】画像整形手段52の処理を示すフローチャー
トである。
トである。
【図16】字体補正手段71の構成を示す図である。
【図17】画像中の文字とメモリ75に記憶された文字
との関係を示す図である。
との関係を示す図である。
1,101 静止画像撮像装置 2,102 撮像手段 5 フレームメモリ 6,106 画像合成手段 11 現画像バッファ 12 前画像バッファ 13 移動量検出手段 14 判定手段 16 前画像 17 現画像 44,44b 画像 61 ラベリング手段 62 分類手段 63 評価手段 64 補正手段 73 認識手段 74 置換手段 75 メモリ 81 原稿 82 分割画像 83 合成画像 H1〜5 ラベル L0,L1 罫線 BL0,BL1 基線 Rc01〜03,Rc11〜13 外接矩形 D01c02,D11c12 距離
フロントページの続き (72)発明者 北村 義弘 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 被写体を所定の周期で撮像する撮像手段
と、 撮像された画像のうちの2枚を格納しておくバッファメ
モリと、 バッファメモリに格納された2枚の画像の移動量を検出
する検出手段と、 検出された移動量を累積して得られる撮像位置が所定領
域に含まれるかどうかを判定する判定手段と、 判定手段によって含まれると判定された場合に、バッフ
ァメモリの画像を取り込んでおくフレームメモリと、 フレームメモリの画像を繋ぎ合わせて合成画像を合成す
る合成手段とを含んで構成されることを特徴とする静止
画像撮像装置。 - 【請求項2】 被写体を撮像して撮像画像を出力する撮
像手段と、 撮像画像を変換画像に変換して、該変換画像を繋ぎ合わ
せて合成画像を合成する合成手段とを含んで構成され、 前記撮像画像は順に頂点A,B,D,Cによって囲まれ
た矩形の閉領域内の画素から成り、変換画像は順に任意
の頂点At,Bt,Dt,Ctによって囲まれた四辺形
の閉領域内の画素から成り、撮像画像内の任意の点Pは
変換画像内の点Ptに変換され、該点Pおよび点Ptを
終点とするベクトルVPおよびVPtは下記の変換式
(1)および(2)を満たし、 VP = u(VB−VA)+ v(VC−VA) 0≦u,v≦1 …(1) VPt = (1−v)((1−u)VAt+uVBt)+ v((1−u)VCt+uVDt) …(2) 四辺形AtBtDtCtの頂角および辺の長さの少なく
とも一方の変化量を変数に持つ評価関数によって評価さ
れる変換画像の歪みは最小であることを特徴とする静止
画像撮像装置。 - 【請求項3】 前記変換画像の四辺形AtBtDtCt
の辺AtBt、辺BtCt、辺BtDtおよび辺DtA
tの中の1辺または互いに隣り合う2辺は、撮像画像を
該撮像画像に重複する領域を有する別の撮像画像にパタ
ーンマッチングさせることによって決定されることを特
徴とする請求項2記載の静止画像撮像装置。 - 【請求項4】 前記合成画像中の画素を同じ連結成分ご
とにラベル付けするラベリング手段と、 ラベル付けされた画像の連結成分をその大きさによって
直線、文字および図形に分類する分類手段と、 分類された直線あるいは文字基線の傾きを評価する評価
手段と、 文字の外接矩形および該外接矩形と直線との距離を保持
して、評価された傾きの分だけ直線を回転させて補正す
る補正手段とをさらに含んで構成されることを特徴とす
る請求項1または2記載の静止画像撮像装置。 - 【請求項5】 字形および大きさ毎の文字コードを記憶
する記憶手段と、 前記合成画像中の文字を記憶された文字コードとして認
識する認識手段と、 前記合成画像中の文字を認識された文字コードに置換す
る置換手段とをさらに含んで構成されることを特徴とす
る請求項1、2または4記載の静止画像撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8235039A JPH1079878A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 静止画像撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8235039A JPH1079878A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 静止画像撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1079878A true JPH1079878A (ja) | 1998-03-24 |
Family
ID=16980185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8235039A Pending JPH1079878A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 静止画像撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1079878A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004193941A (ja) * | 2002-12-11 | 2004-07-08 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 任意視点画像伝送方法及びその実施装置並びにその処理プログラムと記録媒体 |
JP2007122118A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 画像連結方法 |
JP2008218537A (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電子部品実装用装置および電子部品実装用装置における情報コードの読取り方法 |
US10810711B2 (en) | 2017-06-29 | 2020-10-20 | Canon Kabushiki Kaisha | Information processing apparatus, storage medium, and information processing method |
-
1996
- 1996-09-05 JP JP8235039A patent/JPH1079878A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004193941A (ja) * | 2002-12-11 | 2004-07-08 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 任意視点画像伝送方法及びその実施装置並びにその処理プログラムと記録媒体 |
JP2007122118A (ja) * | 2005-10-25 | 2007-05-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 画像連結方法 |
JP2008218537A (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電子部品実装用装置および電子部品実装用装置における情報コードの読取り方法 |
US10810711B2 (en) | 2017-06-29 | 2020-10-20 | Canon Kabushiki Kaisha | Information processing apparatus, storage medium, and information processing method |
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