JPH1079724A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JPH1079724A
JPH1079724A JP8233038A JP23303896A JPH1079724A JP H1079724 A JPH1079724 A JP H1079724A JP 8233038 A JP8233038 A JP 8233038A JP 23303896 A JP23303896 A JP 23303896A JP H1079724 A JPH1079724 A JP H1079724A
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radio
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transmission
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JP8233038A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Toshimitsu
清 利光
Mutsumi Serizawa
睦 芹澤
Noriyasu Kato
紀康 加藤
Nobuyasu Nakajima
暢康 中島
Katsuya Noujin
克也 農人
Eiji Kamagata
映二 鎌形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】無線基地局で送信系の伝送特性上の改善制御を
より正確に行え、従って、無線端末でデータ受信が安定
して行えるとともに、無線基地局と無線端末との間の通
信品質の向上が図れる。特に、誤り訂正符号を適用した
パケット通信を行なう場合に、マルチパスフェージング
環境下における急激なパケット誤りを未然に防ぐことが
可能となり、通信品質の急激な劣化を予め抑制できる。 【解決手段】無線端末5は、前記無線チャンネルを介し
て無線基地局2から送信された情報データを受信して復
号化する際、前記情報データに含まれる誤り訂正符号を
用いて誤り訂正を行ったビット数の測定を行う測定手段
と、この測定手段での測定結果を無線基地局2に通知す
る通知手段とを具備し、無線基地局2は、無線端末5か
ら通知された誤り訂正を行なったビット数の変化の状態
に基づき、無線端末5への送信系のフィードバック制御
を行なう手段を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、所定のネ
ットワークに接続された無線基地局が提供する無線チャ
ンネルを介して前記ネットワークに接続する無線端末
が、前記ネットワークに接続されたサーバ、あるいは、
同じく前記ネットワークに無線基局を介して接続された
他の無線端末と通信を行うPHS等の無線通信システム
に関し、特に、無線チャンネルを介して前記無線基地局
と前記無線端末間で送受信される情報データ(パケット
データ)に含まれる誤り訂正符号を用いて、マルチパス
フェージング環境下における通信品質の急激な劣化を予
め抑制する無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年急速に普及しつつある移動体無線通
信では、劣悪な無線環境下でも充分な伝送特性を得るた
めに様々な手法を用いている。そのような手法の一つに
ダイバーシチ技術がある。受信側(無線端末)でダイバ
ーシチを行なう受信ダイバーシチは、RSSI(Rec
eived Signal Strength Ind
icator)と呼ばれる受信信号の信号強度が、ある
基準レベルを低下した場合に複数のアンテナからの受信
信号を選択合成する方法である。同様に、無線端末が充
分なレベルで信号を受信するように送信側(無線基地
局)でタイバーシチを行なう方法が送信ダイバーシチで
ある。
【0003】なお、無線端末の小型化、軽量化、低消費
電力化、低価格化の観点から、無線端末側の負担となる
ような受信ダイバーシチを行うことは好ましくない。ま
た、別の伝送特性改善方法として、誤り訂正技術があ
る。誤り訂正技術は、ディジタル情報データに冗長ビッ
トを付加して送信し、受信側で受信パケットに対してあ
らかじめ定められた規則に従って演算を行ない、誤りパ
ケットの検出と訂正を行なうものである。一例として、
1パケットあたり2ビットの誤り訂正能力をもつ誤り訂
正符号を用いた場合について述べる。1パケット中に、
1ビットの誤りがあった場合、誤り訂正技術を用いない
と、そのパケットは誤って受信されたことになるが、誤
り訂正技術を用いると、その誤りビットは訂正され、パ
ケットは正しく受信される。1パケット中に、2ビット
の誤りが生じた場合も同様である。但し、1パケット中
に3ビット以上の誤りが生じた場合は、誤り訂正技術を
用いても、そのパケットは正しく受信できなくなる。つ
まり、誤り訂正技術の適用により、誤りビット数が、誤
り訂正符号の誤り訂正能力の範囲内であれば、本来、誤
って受信されたパケットが訂正され、正しく受信できる
ため、パケット誤り率の改善が期待できる。
【0004】ところで、移動体無線通信の問題点とし
て、マルチパスフェージングの問題がある。マルチパス
フェージングが生じると、RSSIは充分であるにも関
わらず、符号間干渉による誤りが生じることがある。特
に、高速ディジタル通信の場合、顕著となる。従って、
高速ディジタル信号伝送時では、RSSIの他に、CR
C(Cyclic Redundancy Chec
k)等の誤り訂正符号を用いた誤り検出方式を採用する
ことにより、パケットの誤り状態を観測し、その観測結
果を用いて、ダイバーシチを行ない伝送特性の向上が図
られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】パケット無線通信に誤
り訂正技術を適用した場合、受信レベル(RSSIのレ
ベル)に対応したパケット誤り率特性の傾向は、誤り訂
正技術を用いない場合に比べて、非常に急峻な特性とな
る(図5参照)。すなわち、図5において、受信レベル
が低下して、誤り訂正能力を越えたビット誤りが生じる
レベル(Th1〜Th2)と、急激にパケット誤りが増
加してしまう。この傾向は、強い誤り訂正符号を用いた
場合に、特に顕著となる。従って、パケットの誤り状態
(例えば、誤りの検出されたパケットの数)を観測し、
その結果を用いてダイバーシチを行なう場合、ダイバー
シチの制御に必要な制御時間の間に送信されたパケット
のほとんどが誤ってしまい、伝送特性の劣化を招くとい
う問題があった。
【0006】また、伝送特性改善方法として、ARQ
(Auto Repeat Request)と呼ばれ
る再送制御技術も考えられるが、送信パケットのほとん
どが誤ってしまうような状況で、ARQを行なっても、
伝送特性の改善にはならない。
【0007】上下の伝送速度が等しい無線通信システム
では、信号を伝送するための搬送波周波数は同じ、もし
くは、ほとんど同じとみなせる。TDD(Time D
ivision Duplex)を用いた場合は、同じ
搬送波周波を用い、FDD(Frequency Di
vision Duplex)の場合、異なる搬送波周
波数を用いるが、一般に同じ周波数帯である。従って、
TDDや一般のFDDを用いた無線通信システムでは、
上下のチャンネルの電波伝搬状態は、ほとんど同じもの
であると見なせる。従来の無線基地局では、このことを
利用して無線端末から無線基地局への上り無線チャンネ
ル上のRSSI、パケット誤りに関する情報を利用し
て、下り無線チャンネルを介して無線端末が受信する受
信信号の状態を予測することにより、例えば送信ダイバ
ーシチといった送信系の制御を行っていた。
【0008】一方、移動体通信に適した特開平6−13
7621号記載の上下無線チャンネルの伝送速度が異な
る非対称無線パケット通信システムでは、上下の搬送波
周波数を異ならせる方が、現実的であり、かつ好まし
い。なぜなら、高速伝送を行なうためには、広い伝送帯
域幅が必要であり、現在の周波数使用状況からすれば、
数GHz、数十GHzといった高い周波数帯を使わざる
をえないからである。このため、下りチャンネルで利用
される搬送波周波数は、上りチャンネルで利用される搬
送波周波数よりも高い周波数となる。従って、上りチャ
ンネルの電波伝搬環境と下りチャンネルの電波伝搬環境
は全く異なり、TDDや一般的なFDDのように、無線
基地局が受信する受信信号の状態から、無線端末が受信
する受信信号の状態を予測することは非常に困難であ
る。
【0009】そこで、本発明は、以上の問題点に鑑み、
無線基地局で送信系の伝送特性上の改善制御をより正確
に行え、従って、無線端末でデータ受信が安定して行え
るとともに、無線基地局と無線端末との間の通信品質の
向上が図れる無線通信システムを提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の無線通信システ
ム(請求項1)は、少なくとも、情報伝送のための送受
信手段を持つ無線基地局と、この無線基地局から提供さ
れる無線チャンネルを介して前記無線基地局との間で情
報を送受信するための送受信手段を持つ無線端末から構
成される無線通信システムにおいて、前記無線端末は、
前記無線チャンネルを介して前記無線基地局から送信さ
れた情報データを受信して復号化する際、前記情報デー
タに含まれる誤り訂正符号を用いて誤り訂正を行ったビ
ット数の測定を行う測定手段と、この測定手段での測定
結果を前記無線基地局に通知する通知手段とを具備し、
前記無線基地局は、前記無線端末から通知された誤り訂
正を行なったビット数の変化の状態に基づき、前記無線
端末への送信系のフィードバック制御を行なう手段を具
備することにより、無線端末側で測定された、受信電界
強度、誤りパケット数よりもより正確に無線チャンネル
上の電波伝搬環境の状態を判断できる受信情報データの
誤りビット数を基に、無線基地局で送信系の伝送特性上
の改善制御をより正確に行え、従って、無線端末でデー
タ受信が安定して行えるとともに、無線基地局と無線端
末との間の通信品質の向上が図れる。特に、マルチパス
フェージング環境下における急激なパケット誤りを未然
に防ぐことが可能となり、通信品質の急激な劣化を予め
抑制できる。
【0011】また、本発明の無線通信システム(請求項
2)は、少なくとも、情報伝送のための送受信手段を持
つ無線基地局と、この無線基地局から提供される無線チ
ャンネルを介して前記無線基地局との間で情報を送受信
するための送受信手段を持つ無線端末から構成され、前
記無線基地局から前記無線端末への下り無線チャンネル
のうちの少なくとも1つは、前記無線端末から前記無線
基地局への上り無線チャンネルより伝送帯域幅が広い無
線通信システムにおいて、前記無線端末は、前記下り無
線チャンネルを介して前記無線基地局から送信された情
報データを受信して復号する際、前記情報データに含ま
れる誤り訂正符号を用いて誤り訂正を行ったビット数の
測定を行う測定手段と、この測定手段での測定結果を前
記上り無線チャンネルを介して前記無線基地局に通知す
る通知手段とを具備し、前記無線基地局は、前記無線端
末から通知された誤り訂正を行なったビット数の変化の
状態に基づき、前記無線端末への送信系の電力制御およ
び伝送速度制御および送信ダイバーシチのうちの少なく
とも1つを行なう手段を具備することにより、無線端末
側で測定された、受信電界強度、誤りパケット数よりも
より正確に無線チャンネル上の電波伝搬環境の状態を判
断できる受信情報データの誤りビット数を基に、無線基
地局で送信系の伝送特性上の改善制御をより正確に行
え、従って、無線端末でデータ受信が安定して行えると
ともに、無線基地局と無線端末との間の通信品質の向上
が図れる。特に、マルチパスフェージング環境下におけ
る急激なパケット誤りを未然に防ぐことが可能となり、
通信品質の急激な劣化を予め抑制できる。
【0012】また、本発明の無線通信システム(請求項
3)は、少なくとも、情報伝送のための送受信手段を持
つ無線基地局と、この無線基地局から提供される上下双
方向の同じ帯域幅をもつ狭帯域無線チャンネルと、この
狭帯域無線チャンネルより帯域幅の広い下り広帯域無線
チャンネルを介して前記無線基地局との間で情報を送受
信するための送受信手段を持つ無線端末から構成される
無線通信システムにおいて、前記無線端末は、前記広帯
域無線チャンネルを介して前記無線基地局から送信され
た情報データを受信して復号する際、前記情報データに
含まれる誤り訂正符号を用いて誤り訂正を行ったビット
数の測定を行う測定手段と、この測定手段での測定結果
を前記狭帯域無線チャンネルを介して前記無線基地局に
通知する通知手段とを具備し、前記無線基地局は、前記
無線端末から通知された誤り訂正を行なったビット数の
変化の状態に基づき、前記無線端末への送信系の電力制
御および伝送速度制御および送信ダイバーシチのうちの
少なくとも1つを行なう手段を具備することにより、無
線端末側で測定された、受信電界強度、誤りパケット数
よりもより正確に無線チャンネル上の電波伝搬環境の状
態を判断できる受信情報データの誤りビット数を基に、
無線基地局で送信系の伝送特性上の改善制御をより正確
に行え、従って、無線端末でデータ受信が安定して行え
るとともに、無線基地局と無線端末との間の通信品質の
向上が図れる。特に、マルチパスフェージング環境下に
おける急激なパケット誤りを未然に防ぐことが可能とな
り、通信品質の急激な劣化を予め抑制できる。
【0013】また、上下の無線チャンネルで利用される
搬送波周波数帯域の異なる非対称無線通信システムで
は、上り無線チャンネルと下り無線チャンネルの電波伝
搬環境は全く異なったものとなるが、そのため、無線基
地局が受信する受信信号の状態を観測し、その結果か
ら、無線端末が受信する受信信号の状態を予測すること
はできない。そこで、本発明によれば、無線端末側にて
受信される広帯域無線チャンネル上の伝搬環境に関する
情報(受信電界強度、誤りビット数(あるいは誤り率)
の測定値、アンテナ切替要求等)を上り狭帯域無線チャ
ンネルを介して無線基地局に通知することにより、たと
え、無線基地局から無線端末への下り広帯域無線チャン
ネル上の伝搬環境が劣悪な場合でも確実に無線基地局で
送信系の伝送特性上の改善制御を行うに必要な情報を通
知することができる。
【0014】また、送信系の制御を行う際の目安とし
て、RSSIの値を用いるより、無線基地局と無線端末
との間で実際にやりとりされる情報データ(例えば、パ
ケットデータ)の誤りビット数(あるいは誤り率)を目
安とする方がより正確に制御が行えるとともに、構成が
簡単でしかもLSI化が容易であるという利点もある。
これは、無線端末の小型化、軽量化、低消費電力化、低
価格化の観点からも有利な点である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は、第1の実施形態に係る無線
通信システムの全体の構成を概略的に示したものであ
る。
【0016】図1において、ネットワーク1には、複数
(例えば、図1では2つ)の無線基地局2、必要に応じ
てサーバ3が接続され、互いに通信可能なようになって
いる。
【0017】各無線基地局2は、その無線基地局2が形
成するサービスエリア4内に属する無線通信端末(以
下、簡単に無線端末と呼ぶ)5からの発呼、あるいは、
他の無線端末等から無線端末5への着呼に応じて、ネッ
トワーク1に接続されている制御用データベース(図示
せず)による呼設定制御のもと、無線端末5に上下双方
向の無線チャンネルを提供し、無線端末5をネットワー
ク1に接続するようになっている。
【0018】無線基地局2から提供された無線チャンネ
ルを介してネットワーク1に接続された無線端末5は、
同じくネットワーク1に接続されたサーバ3、他の無線
端末等と通信を行うようになっている。
【0019】サーバ3は、ネットワーク1を介して互い
に通信可能なように接続された他の無線端末等の要求に
応じて、その所望の情報(音声、画像、データ等)を提
供するものである。
【0020】図2は、無線端末5の構成例を概略的に示
したものである。図2において、無線端末5は、無線基
地局2との間で上下双方向の無線チャンネルを介して周
波数信号(無線信号)の送受信を行うためのアンテナ5
a、受信部5b、送信部5e、受信部5bで受信された
周波数信号を復号する復号部5c、これら全体の制御を
司る制御部5dから構成される。
【0021】復号部5cは、受信部5bで受信された周
波数信号を復号する際、その復号された情報データ(例
えば、パケットデータ)に含まれる、CRC等の誤り訂
正符号を用いて誤り訂正を行う。そして、復号部5cか
らは、復号された情報データとともに、誤り訂正を行っ
たビットに関する情報(誤り訂正を行なったビット数や
その位置等)を出力する。
【0022】なお、図2は、無線端末5から上り無線チ
ャンネルを介して無線基地局へ送信する情報データには
誤り訂正符号を適用しない場合の例を示しているが、無
線端末5から無線基地局2への情報データに誤り訂正符
号を適用しても構わない。
【0023】このような構成の無線端末5において、復
号部5Cで誤り訂正符号を適用された信号(以後、符号
化信号と呼ぶ)を復号化する際、情報データの復号化と
同時に、誤り訂正が行なわれたビット数を測定する(以
後、このビット数のことを誤りビット数と呼ぶ)。
【0024】例えば、5ビット訂正可能な誤り訂正符号
を適用している時に、あるパケットに2ビットの誤りが
生じたとする。誤り訂正技術により、2ビットの誤りは
訂正され、該パケットは正しく受信されることになる。
このような場合、従来、無線端末は無線基地局に対し、
パケットを正しく受信したことを意味するACK信号を
送信していた。本発明によれば、無線端末5は無線基地
局2に対し、2ビットの訂正が行なわれた旨を通知す
る。すなわち、復号部5cで検出された誤りビット数
「2」は、制御部5dでの制御のもと、送信部5eに送
られ、ここで、符号化、変調されて、周波数信号として
アンテナ5a、上り無線チャンネルを介して無線基地局
2に送信される。
【0025】また、誤ったビット数が、誤り訂正符号の
誤り訂正能力を越えて誤った場合は、次のように通知す
る。例えば7ビットの誤りが生じ、かつ、復号化の際、
7ビットの誤りであることが測定できる符号の場合だ
と、無線端末5は無線基地局2に対し、誤りビット数が
7ビットであることを通知する。一方、誤り訂正能力を
越えて誤った場合は、誤ったビット数の測定ができず、
単に、誤り訂正能力(この例では、5ビット)を越えて
誤ったとしか測定できない符号の場合は、訂正不能、も
しくは、誤りビット数が6ビット以上であることを通知
する。
【0026】図3(a)に、誤りビット数を通知する際
のフレームフォーマットの一例を示す。通常、無線基地
局5は、誤り訂正符号の能力を知っているため(例え
ば、5ビットの訂正能力)、無線端末5は、必ずしもA
CK/NAK信号を通知する必要はない。また、仮に知
っていたとしてもACK/NAK信号を送ると、その信
頼性が向上する。
【0027】一方、無線基地局2が、誤り訂正符号の能
力を知らない場合であれば、図3(b)に示すように、
無線端末5は誤りビット数と同時に、ACK/NAK信
号も通知する。
【0028】また、図3(c)に示すように、誤りビッ
ト数とともに、その誤りを検出した情報データを通知す
るようにしてもよい。無線端末5から通知された誤りビ
ット数により、無線基地局2は送信したパケットの誤り
ビット数と、該パケットが正しく受信されたか否かを知
ることができる。例えば、誤り訂正能力が5ビットの誤
り訂正符号を適用した場合に、あるパケットの誤りビッ
ト数が2ビットであるとする。この場合、誤り訂正技術
により、該パケットは誤りが訂正され正しく受信され
る。また、このことから、あと3ビットの誤りが増加し
ても該パケットは正しく受信されることがわかる。とこ
ろが、あるパケットの誤りビット数が5ビットである
と、該パケットは誤りが訂正され、正しく受信されるも
のの、あと1ビットでもビット誤りが生じると、該パケ
ットは正しく受信されなくなる。つまり、誤りビット数
が2ビットであるパケットと、誤りビット数が5ビット
であるパケットでは、誤りに対する強度に差があると言
える。換言すれば、ビット誤り数が5ビットであるパケ
ットの方が、誤りビット数が2ビットのパケットより
も、より劣悪な電波伝搬環境下で通信されている可能性
が高いと言える。
【0029】そこで、無線基地局2では、無線端末5か
ら通知される誤りビット数に関する情報を目安に送信系
のフィードバック制御を行う。すなわち、この誤りビッ
ト数が誤り訂正能力の限界値、もしくは、それに近い値
になった場合、無線基地局2は、送信系のフィードバッ
ク制御(送信系の伝送特性上の改善制御)を行なう。そ
の際、無線基地局2において、所定の観測時間の間、誤
りビット数の変化を観測し、該観測結果に基づいた制御
を行なうとより適切な制御となる。
【0030】送信系のフィードバック制御の例として
は、以下の技術が挙げられる。 ・チャンネル切替(ハンドオーバーを含む) ・送信ダイバーシチ(アンテナ指向性制御を含む) ・送信電力の制御 ・情報伝送速度の制御(伝送速度、多値化の制御を含
む) ・事前等化(周波数による減衰量を補正するための波形
整形) ・インターリーブの深さの制御(情報データをタイムス
ロットに分割して送信する際に時間的順序を変える) ・拡散率の制御(スペクトル拡散技術を用いたパケット
通信の場合) なお、ここでのフィードバック制御とは、無線基地局2
において、誤りビット数に関する情報を用いて送信系の
制御を行ない、それに伴う誤りビット数に関する情報の
変化に適応して、さらに送信系の制御を行なうことであ
る。
【0031】次に、無線基地局2において、送信系のフ
ィードバック制御を行う際の手順をハンドオーバー(基
地局が指示するタイプ)を行なう場合を例にとり説明す
る。図4は、無線基地局2の送信系のフィードバック制
御(ハンドオーバ)を行う際の無線通信システムの動作
を示したフローチャートである。
【0032】無線端末5が、アンテナ5aを介して受信
部5bで無線基地局2からの周波数信号を受信すると、
まず、RSSIを測定し、該測定結果を制御部5dの制
御のもと、送信部5e、上り無線チャンネルを介して無
線基地局202に通知する。さらに、無線端末5は、受
信部5bで受信した周波数信号を復号部5cで復号化す
る際、CRC等を用いて、受信パケット中の誤りビット
数を測定し、それを制御部5dの制御のもと送信部5
e、上り無線チャンネルを介して無線基地局202に通
知する。その際、例えば、図3(a)に示すように、誤
りビット数のみを通知するフォーマットを用いてもよい
し、図3(b)に示すように誤りビット数と受信パケッ
トが正常に受信できたか否か(ACK/NAK)を通知
するフォーマットを用いてもよい。これらの通知は、例
えば、1パケット受信毎に行うようにしてもよい。
【0033】無線基地局2では、これの通知を受けて、
ます、RSSIがある所定のレベルTrより大きいか否
かを調べる(図4のステップS1)。RSSIがTrよ
り小さい場合は、ハンドオーバーを行なう。RSSIが
Trより大きい場合は、通信を継続し、ステップS2に
進む。
【0034】無線基地局2では、無線端末5からACK
/NAKを通知する場合は、それをもとに、所定の観測
時間内に無線端末5が受信したパケットの内、誤りの検
出されたパケット数を計数し、さらに、1パケットあた
りのビット誤りビット数から所定の観測時間内に無線端
末5が受信したパケットの内、誤りビット数Tb以上の
パケット数を計数する。また、無線端末5がACK/N
AK情報を通知しない場合は、1パケットあたりのビッ
ト誤りビット数からそのパケットが正しく受信されたか
否かを判断して、所定の観測時間内に無線端末5が受信
したパケットの内、誤りの検出されたパケット数、およ
び、誤りビット数Tb以上のパケット数を計数する。
【0035】ステップS2では、無線基地局2で計数さ
れた誤りパケット数が、所定の観測時間内にTp個以上
になった場合、ハンドオーバーを行ない、そうでない場
合は通信を継続し、さらにステップS3に進む。
【0036】ステップS3では、誤りビット数がTb以
上のパケット数が所定の観測時間内にTpb個以上にな
ったとき、ハンドオーバーを行ない、そうでない場合は
通信を継続する。
【0037】ここで、比較のために、従来の送信系のフ
ィードバック制御(ハンドオーバ)の動作を説明する。
すなわち、従来、ハンドオーバーはRSSIとパケット
の誤り数に応じて行なわれていた。同じく図4を参照し
て説明すると、まず、無線基地局2では、無線端末5で
測定されたRSSIがある所定のレベルTrより大きい
か否かを調べる(ステップS1)。RSSIがTrより
小さい場合は、ハンドオーバーを行なう。RSSIがT
rより大きい場合は、通信を継続し、そのままステップ
S2に進む。
【0038】無線端末5ではCRC等を用いて、受信パ
ケットが正しく受信できたか否かを調べ、その結果をA
CK/NAK情報として無線基地局2に通知する。無線
基地局2は、その通知された情報を基に、ある所定時間
の間の無線端末201のパケット誤り数を観測する。該
観測時間内にTp個以上のパケット誤りが生じた場合
は、ハンドオーバーを行ない(ステップS2)、そうで
ない場合は通信を継続する。
【0039】以上が従来の送信系のフィードバック制御
であるが、このように、従来は、図4のステップS3の
無線端末5で受信されたパケット中の誤りビット数を考
慮することなく、ステップS2までの、誤りパケット数
のみを目安に、ハンドオーバをするか否かを判断してい
た。
【0040】一方、本発明の場合、図4のステップS2
で無線端末5で受信された誤りパケット数がハンドオー
バを行う必要のある数(Tp)にまで達していない場合
でもさらにステップS3に進み、受信パケット中の誤り
ビット数を考慮してハンドオーバを行うか否かを判断す
るので、無線端末5が受信する受信信号の状態をより正
確に予測することができ、しかも、適当な閾値(Tb、
Tpb)を設定することにより、急激なパケット誤りを
生じ得るような劣悪な受信レベル(図5に示したような
受信レベルTh1からTh2の範囲)に達する以前に、
すなわち、フィードバック制御を行うに必要な時間の余
裕をもって、ハンドオーバー等のフィードバック制御を
開始することができ、従って、急激なパケット誤りによ
る伝送特性の劣化を未然に防ぐことが可能となる。
【0041】さて、無線基地局2は、前記したように、
無線端末5から通知された誤りビット数を、ある所定の
観測時間観測するわけであるが、次に、その観測方法の
一具体例について説明する。
【0042】図6に誤りビット数の変化の様子の一例を
ヒストグラム化したものを示す。ここで、観測時間をT
kとする。但し、Tkは1パケットの時間長Tpの整数
倍の値である。無線基地局2は、この観測結果を利用し
て、無線基地局2から無線端末5への通信の伝送特性の
向上を図る。
【0043】例えば、観測時間Tkの間に図6に示すよ
うに誤りビット数が変化した場合、無線基地局2は、無
線端末5と無線基地局2間の電波伝搬環境が劣化の傾向
にあることを認識する。また、観測時間Tkの時点での
誤りビット数が、誤り訂正符号の訂正能力の限界値、も
しくは、限界値に非常に近い値であるならば、今後もこ
のまま、誤りビット数が増加し(電波伝搬環境が劣化
し)、しばらくすると、パケット誤り率が増加するので
はないかと予測する。
【0044】ここで、この判断を行なうための尺度の一
例を示す。例えば、Tk=20×Tpの場合、Tski
(i=1〜5)=4×Tpを定義する。ここで、Tpは
1パケットの時間長であり、Tsk1〜Tsk5はTk
を等分割したサブ観測時間である。まず、Tsk1の間
の誤りビット数の増減を調べる。観測時間Tsk1の間
にビット誤り数が増加していれば、サブ観測時間Tsk
1内の誤りビット数の増減の傾向を判断するためのイン
ジケータCheck1の値を「+」とし、減少していれ
ば、Check1を「−」、増減なしの場合は、Che
ck1を「0」として無線基地局2にて記憶しておく。
【0045】具体的には、図6に示すように、Tsk1
内に最初に受信されたパケットから検出されたビット誤
り数が「1」で、最後に受信されたパケットから検出さ
れたビット誤り数が「2」の場合は、ビット誤り数は増
加していると判断し、Check1は「+」とする。同
様に、Tsk2〜Tsk5における誤りビット数の増減
を調べ、それぞれ、Check2〜Check5を定め
る。
【0046】そして、Check1〜Check5にお
ける「+」、「−」、「0」の数を調べ、「+」が多い
時は誤りビット数は増加の傾向にあると判断し、誤りビ
ット数の増減の傾向を判断するためのインジケータKe
ikouの値を「増加」と定める。同様に、「−」が多
い時は誤りビット数は減少傾向にあると判断し、Kei
kouを「減少」と定め、「0」が多い時はKeiko
uを「変化なし」と定める。具体的には、Check1
〜Check5が図7(a)の場合、Keikouは
「増加」であり、図7(b)の場合「減少」となる。
【0047】一方で、Tsk5における誤りビット数の
平均値を算出する。この値が誤り訂正符号の誤り訂正能
力の限界値と同じか、もしくは近い値の時に、Keik
ouが「増加」であれば、無線基地局2では、無線端末
5において、今後もこのまま誤りビット数が増加し、し
ばらくすると、パケット誤りが生じるであろうと予測す
る。このような予測のもとに無線基地局2は無線端末5
に対し、ハンドオーバー、ダイバーシチ、チャンネル切
替え、送信電力制御、情報伝送速度制御等の対策を施
す。
【0048】また、例えば、ダイバーシチを行なう場
合、ダイバーシチを行なうことによる誤りビット数の増
減を観測し、より適切なダイバーシチを行なうことが可
能となる。特に、移動体通信では、端末の小型化、低価
格化、低消費電力化のため、端末の負荷は極力小さくし
たい。そのような意味から、例えば使用するアンテナ
は、無指向性のアンテナが好ましい。従って、無線基地
局側で行なう送信ダイバーシチ制御は、移動体通信にと
って有力な伝送制御技術の一つといえる。送信電力制御
等の他の送信系の制御を行なう場合も同様である。この
ように、無線基地局2において無線端末5から通知され
た誤りビット数を観測し、該観測結果を基に、ハンドオ
ーバー、ダイバーシチに代表される伝送特性改善のため
の技術を適用することで、急激な伝送特性の劣化を予め
防止することが可能となり、伝送特性が向上する。
【0049】このように、無線端末5が無線基地局2に
対し、誤りビット数を通知し、該通知結果を基に、ハン
ドオーバー、ダイバーシチに代表される伝送特性改善の
ための技術を施すことで、急激な伝送特性の劣化を防止
することが可能となり、伝送特性が向上する。特に、マ
イクロセル、ピコセル化された移動体通信では、ハンド
オーバーは伝送特性向上手段として有効な方法となる。
但し、隣接するセルのトラフィックが非常に混雑してい
るような場合、安易に隣接セルにハンドオーバーするこ
とは得策ではない。従って、誤りビット数の他に、隣接
セルにおけるトラフィック量や干渉レベルを考慮にいれ
たハンドオーバーの方が好ましい。この方法は、次の点
で優れている。すなわち、誤りビット数は生じているも
のの、実際のパケット誤りが生じる前から、隣接セルの
トラフィック量や干渉レベルに基づいたハンドオーバー
を行なうことにより、使用しているユーザーの立場から
すると、何ら通信品質の劣化がない時から(なぜなら、
パケット誤りがない、もしくは、少ないため)適切なハ
ンドオーバーを行なうため、通信の快適性は損なわれな
い。
【0050】また、無線端末5に、受信パケットの復号
化の際、誤り訂正を行なったビットの位置を検出するこ
とにより、1パケットあたりの連続ビット誤り数の最大
値を測定する手段を具備させ、該測定結果を前記無線基
地局2に通知すると次のことも可能となる。すなわち、
無線端末5は復号部5cで受信信号の復号化の際、誤り
訂正を行なったビットの位置(以後、誤りビット位置と
呼ぶ)を検出し、例えば、制御部5dで該検出結果に基
づき、連続して誤ったビット数の最大値(以後、最大誤
りビット数)を調べ、最大誤りビット数を無線基地局2
に通知する。無線基地局2は、ある所定の観測時間の
間、最大誤りビット数がTme個以上のパケット数を調
べる。そして、最大誤りビット数がTme以上のパケッ
ト数がTpme個以上であれば、情報伝送速度を小さく
する。これにより、1パケットあたりの誤りビット数が
減り、その結果、パケット誤り率が低下し、伝送特性が
向上する。また、最大誤りビット数が小さい場合は、情
報伝送速度を上げる。これにより、最大誤りビット数の
増加も考えられるが、パケット誤りに何ら影響をもたら
さない程度であれば、最大誤りビット数が増加しても、
通信品質の劣化はなく、むしろ情報伝送速度が上がった
ことによるメリットの方が大きい。また、これらのトレ
ードオフにより、最適な情報伝送速度がわかる。
【0051】同様に、最大誤りビット数に関する情報を
用いて、インターリーブの深さを制御することも効果的
である。すなわち、最大誤りビット数が多い時は、イン
ターリーブの深さを深くする。これにより、処理遅延が
大きくなるものの、最大誤りビット数が減少し(ビット
誤りがランダム化されるため)、伝送特性が向上する。
一方、最大誤りビット数が少ない時は、インターリーブ
の深さを浅くする。これにより、最大誤りビット数は増
加するものの、パケット誤りが生じない程度であれば、
処理遅延を小さくするメリットの方が大きい。
【0052】また、送信電力制御に関しては、誤りビッ
ト数が多い場合は、送信電力を上げてビット誤り数を減
らし、通信品質の急激な劣化を防止する。また、誤りビ
ット数がほとんどない場合は、送信電力を下げる。この
場合、誤りビット数が増えてしまうことが予想される
が、誤りビット数が、パケット誤りを生じさせない程度
であれば、若干の増加は通信品質の劣化はなく、むし
ろ、他チャンネルへの干渉が減ることによるメリットの
方が大きい。また、誤りビット数の変化を観測すること
により、適切な送信電力レベルの判断が可能となる。従
来、このような制御は、受信電界強度を測定し、該測定
結果に基づいて行なわれていたが、マルチパスフェージ
ング環境下では充分な効果は期待できなかった。また、
パケット誤りによる制御についても、どのレベルまで送
信電力を下げて良いかを知るためには、基本的には、一
旦パケット誤りが生じるまで送信電力を下げ、その後、
適当な大きさまで上げるという方法しかなく、そのた
め、通信品質の劣化は避けられず、また、適切な送信電
力レベルの判断ができなかった。 (第2の実施形態)次に、本発明を非対称の無線通信シ
ステムに適用した場合の具体例について説明する。
【0053】図8は、帯域幅の異なる上下無線チャンネ
ルを介して無線基地局と無線端末との間で通信を行う非
対称無線通信システムの構成例を示す概念図である。図
8において、ネットワーク1には、複数(例えば、図8
では2つ)の無線基地局100、サーバ3が接続され、
互いに通信可能なようになっている。
【0054】各無線基地局100は、少なくとも、狭帯
域の無線信号を受信するための狭帯域受信装置101と
広帯域の無線信号を送信するための広帯域送信装置10
2を具備している。
【0055】無線端末107は、少なくとも、狭帯域の
無線信号を送信するための狭帯域送信部と広帯域の無線
信号を受信するための広帯域受信部を具備している。各
無線基地局100は、無線端末107からの発呼、ある
いは、他の無線端末等から無線端末5への着呼に応じ
て、ネットワーク1に接続されている制御用データベー
ス(図示せず)による呼設定制御のもと、無線端末5に
非対称の上下無線チャンネルを提供し、無線端末107
をネットワーク1に接続するようになっている。
【0056】無線基地局100から提供された無線チャ
ンネルを介してネットワーク1に接続された無線端末1
07は、同じくネットワーク1に接続されたサーバ3、
他の無線端末等と通信を行うようになっている。
【0057】サーバ3は、ネットワーク1を介して互い
に通信可能なように接続された他の無線端末等の要求に
応じて、その所望の情報(音声、画像、データ等)を提
供するものである。サーバ3から提供される情報は、比
較的大容量のものが多く、広帯域無線チャンネルを介し
て無線端末107に送信する方が適している。
【0058】図9は、無線端末107の構成例を概略的
に示したものである。図9において、無線端末107
は、少なくとも、無線基地局100との間で広帯域無線
チャンネルを介して周波数信号(無線信号)を受信する
ためのアンテナ111、広帯域受信部113、広帯域受
信部113で受信された周波数信号を復号する復号部1
14、無線基地局100との間で狭帯域無線チャンネル
を介して周波数信号(無線信号)を送信するためのアン
テナ112、狭帯域送信部116、これら全体の制御を
司る制御部115から構成される。もちろん、アンテナ
111、112の機能を共用できるアンテナであれば、
1つのアンテナで狭帯域、広帯域双方の無線信号を取り
扱っても構わない。
【0059】復号部114は、広帯域受信部113で受
信された周波数信号を復号する際、その復号された情報
データ(例えば、パケットデータ)に含まれる、CRC
等の誤り訂正符号を用いて誤り訂正を行う。そして、復
号部114からは、復号された情報データとともに、誤
り訂正を行ったビットに関する情報(誤り訂正を行なっ
たビット数やその位置等)を出力する。
【0060】一方、無線基地局100は、少なくとも、
狭帯域の無線信号を受信するための狭帯域受信装置10
1と広帯域の無線信号102を送信するための広帯域送
信装置を具備している。すなわち、非対称無線通信シス
テムは、狭帯域の上り無線チャンネルと広帯域の下り無
線チャンネルを備えている。
【0061】なお、無線端末107に、さらに狭帯域の
無線信号を受信する狭帯域受信部を具備させ、無線基地
局100に、さらに狭帯域の無線信号を送信する狭帯域
送信装置を具備させ、狭帯域の上下の無線チャンネル
と、広帯域の下りの無線チャンネルを備えた非対称無線
通信システムであっても、本発明の適用は可能である。
より具体的には、狭帯域の上下の無線チャンネルにPH
S(PersonalHandy−phone Sys
tem)を用い、広帯域の下り無線チャンネルには無線
LANシステムのBシステムに準拠したシステムを用い
る。
【0062】また、無線基地局100は、狭帯域の上下
の無線チャンネルと広帯域の下り無線チャンネルの双方
を持つ場合について説明したが、狭帯域の上下の無線チ
ャンネルを介して無線端末107と通信を行う狭帯域送
受信装置と、広帯域の下り無線チャンネルを介して無線
端末107と通信を行う広帯域送信装置を別々の無線基
地局に具備するようにしても構わない。
【0063】さらに、図9では、無線端末107からの
送信信号には、誤り訂正符号を適用しない場合の例を示
しているが、無線端末107から無線基地局100への
信号に誤り訂正符号を適用しても構わない。
【0064】いずれの構成においても具体的な送信系の
制御(無線端末107で受信した無線基地局100から
の情報データ(パケットデータ)中の誤りビット数に関
する情報を上り無線チャンネルを介して無線基地局10
0に通知して、その情報を基に無線基地局100でハン
ドオーバ等を行う送信系フィードバック制御)に関する
基本的な部分は、前述の第1の実施形態と同様のため、
ここでは重複説明を省略する。なお、上下双方向の狭帯
域無線チャンネルと、下りのみの広帯域無線チャンネル
を介して無線基地局100と無線端末107との間で通
信を行う非対称無線通信システムの場合、無線端末10
7から無線基地局100に誤りビット数に関する情報を
通知する際、上り狭帯域無線チャンネルを用いる方が好
ましい。
【0065】さて、例えば、図8に示したような非対称
無線通信システムの場合、上下の無線チャンネルで利用
される搬送波周波数は異なるため、上り無線チャンネル
と下り無線チャンネルの電波伝搬環境は全く異なったも
のとなる。そのため、無線基地局100が受信する受信
信号の状態を観測し、その結果から、無線端末107が
受信する受信信号の状態を予測することはできない。ま
た、無線端末107の小型化、軽量化、低消費電力化、
低価格化の観点から、無線端末自身でダイバーシチ等の
複雑な制御を行なうことは好ましくない。よって、本発
明は、特に、上下の伝送速度の異なる非対称無線通信シ
ステムに効果的である。 (第3の実施形態)次に、無線基地局が無線端末に対
し、上下双方向の同じ帯域幅をもつ狭帯域無線チャンネ
ルと、この狭帯域無線チャンネルより帯域幅の広い下り
広帯域無線チャンネルを提供して、これら上下双方向の
狭帯域無線チャンネルと下り広帯域無線チャンネルを介
して無線基地局と無線端末とが互いに通信を行う非対称
の無線通信システムの他の実施形態について説明する。
【0066】すなわち、ここでは、無線端末において、
前述したように無線基地局からの情報データ(パケット
データ)を受信して、その中の誤りビット数を検出する
と、それを基に、無線端末側でハンドオーバ等の制御を
行う必要があるか否かを判断して、必要があると判断し
た場合に、その要求を無線基地局に通知する無線通信シ
ステムについて説明する。
【0067】第3の実施形態に係る非対称の無線通信シ
ステムの全体の構成例は、図8とほぼ同様である。図1
0は、第3の実施形態に係る無線基地局100の構成例
を示したものである。
【0068】図10において、無線基地局100は、無
線端末107との間で上下双方向の狭帯域無線チャンネ
ルを介して周波数信号(無線信号)の送受信を行うため
のアンテナ124、および狭帯域受信送信部121、同
じく無線端末107に対し下り広帯域無線チャンネルを
介して周波数信号(無線信号)の送信を行うための複数
の方向へ送信可能な指向性をもったアンテナ125、お
よび広帯域送信部122、これら全体の制御を司る制御
部123から構成される。
【0069】ネットワーク1を介してサーバ3から送信
された情報は、主に、無線基地局100の広帯域送信部
122、アンテナ125を介して無線端末107に送信
されるようになっている。
【0070】図11は、第3の実施形態に係る無線端末
107の構成例を示したものである。図11において、
無線端末107は、無線基地局100との間で広帯域無
線チャンネルを介して周波数信号(無線信号)を受信す
るためのアンテナ131、および広帯域受信部133、
広帯域受信部133で受信された周波数信号を復号する
復号部134、同じく広帯域受信部133で受信された
周波数信号の電界強度を測定する受信電界強度測定部1
37、無線基地局100との間で上下双方向の狭帯域無
線チャンネルを介して周波数信号(無線信号)を送受信
するためのアンテナ132、および狭帯域送受信部13
6、これら全体の制御を司る制御部135から構成され
る。
【0071】復号部134は、広帯域受信部133で受
信された周波数信号を復号する際、その復号された情報
データ(例えば、パケットデータ)に含まれる、CRC
等の誤り訂正符号を用いて誤り訂正を行う。そして、復
号部134からは、復号された情報データとともに、誤
り訂正を行ったビットに関する情報(誤り訂正を行なっ
たビット数(それに応じた誤り率)やその位置等)を出
力する。
【0072】次に、このような構成の非対称無線通信シ
ステムの動作(第1の動作手順)について説明する。無
線基地局100の広帯域送信部122、アンテナ12
5、下り広帯域無線チャンネルを介して送信された情報
データ(例えば、パケットデータ)は、無線端末107
のアンテナ131を介して広帯域受信部133で周波数
信号として受信されると、その受信電界強度を受信電界
強度測定部137で測定し、さらに、広帯域受信部13
3で受信した周波数信号を復号部5cで復号化する際、
CRC等を用いて、受信パケット中の誤りビット数、あ
るいは、誤り率を測定する。各測定値は、制御部135
に送られる。
【0073】制御部135では、予め定められた条件に
従い、無線基地局100に前記測定値を送信する。その
際、狭帯域送受信部136、上り狭帯域無線チャンネル
を介して無線基地局100に送信される。
【0074】制御部135では、以下のような条件のも
とに前記各測定値を送信する制御を行なう。 ・一定間隔で送信する ・ある事前に決められた閾値を越えた場合にのみ送信 これにより、広帯域受信における受信電界強度等の測定
値を広帯域送受信の伝搬環境が悪い場合でも、(狭帯域
無線チャンネルを介して)無線基地局100に送信する
ことが可能となる。
【0075】次に、図10、図11に示したような構成
の非対称無線通信システムの他の動作(第2の動作手
順)について説明する。第1の動作手順と異なる部分
は、無線端末107の制御部135において、受信電界
強度測定部137、復号部134から送られた受信電界
強度の測定値と誤りビット数あるいは誤り率の測定値の
それぞれを予め定められた閾値と比較して、これら測定
値のいずれかがその閾値を越えており、無線基地局10
0に具備された指向性のあるアンテナ125のうち、最
も伝搬環境のよい方向のものを判断できる場合に、その
アンテナを使用するよう要求するアンテナ切換信号を狭
帯域送受信部136、上り狭帯域無線チャンネルを介し
て無線基地局100に送信する。
【0076】アンテナ切替信号を受信した無線基地局1
00の狭帯域送受信部121は、この信号を制御部12
3に送信し、制御部123は前記信号に基づいて次から
送信するのに用いるアンテナを切り換える。
【0077】次に、図10、図11に示したような構成
の非対称無線通信システムのさらに他の動作(第3の動
作手順)について説明する。第1、第2の動作手順と異
なる部分は、無線端末107の制御部135において、
受信電界強度測定部137、復号部134から送られた
受信電界強度の測定値と誤りビット数あるいは誤り率の
測定値のそれぞれを予め定められた閾値と比較して、こ
れら測定値のいずれかがその閾値を越えている場合に、
無線基地局100に具備された指向性のあるアンテナ1
25を最も伝搬環境の良い方向のものに選択するよう要
求するアンテナ選択要求信号を狭帯域送受信部136、
上り狭帯域無線チャンネルを介して無線基地局100に
送信する。
【0078】アンテナ選択要求信号を受信した無線基地
局100の狭帯域送受信部121は、この信号を制御部
123に送信し、制御部123は、図12のフローチャ
ートに示した手順に従って、広帯域送信部122のアン
テナ125の指向性を最も伝搬環境の良好な方向に切換
え、以降の送信はこの切り替えられた方向から行なうこ
とにする。
【0079】図12のフローチャートは、無線基地局1
00が無線端末107の受信伝搬環境について問い合わ
せて、アンテナ125の指向性を最適な方向に切り替え
るための手順を示したものである。
【0080】無線基地局100の制御部123は、アン
テナ124、狭帯域送受信部121を介してアンテナ選
択要求信号を受信すると、狭帯域送受信部121を用い
て、無線端末107に向けて受信電界強度、誤りビット
数(あるいは誤り率)の測定要求信号を送信する(ステ
ップS10)。
【0081】下り狭帯域無線チャンネル、アンテナ13
2、狭帯域送受信部136を介して測定要求信号を受信
した無線端末107は、受信電界強度測定部137およ
び復号部134を用いて、それぞれ広帯域受信部133
で周波数信号として受信した情報データから受信電界強
度、情報データ誤りビット数(あるいは誤り率)を測定
し、各測定値を制御部135に送る(ステップS1
1)。
【0082】制御部135は、これら測定値を狭帯域送
受信部136を用いて無線基地局100に送信する(ス
テップS12)。無線基地局100では、無線端末10
7から送られてきた受信電界強度、情報データ誤りビッ
ト数(あるいは誤り率)の各測定値をもとに、アンテナ
125の指向性を最も伝搬環境の良い方向のものに切り
替える(ステップS13)。
【0083】次に、図10、図11に示したような構成
の非対称無線通信システムのさらに他の動作(第4の動
作手順)について説明する。第1の動作手順と異なる部
分は、無線基地局100において、無線端末107から
受信電界強度の測定値と誤りビット数(あるいは誤り
率)を受信すると、これら測定値と、ユーザーの入力や
事前に無線基地局100と無線端末107との間の交渉
によって定められた要求サービス品質(QoS:Qua
lity ofService)、サービス内容等によ
って、現在の伝搬環境での送信決定を行なう。
【0084】無線基地局100の制御部123で、送信
中止の決定が下された場合にはその旨を狭帯域送受信部
121を用いて無線端末107に通知するとともに、広
帯域送信部122での送信を中止する制御を行なう。
【0085】また、制御部123における送信決定の際
の比較対象として、 1.電界強度 2.誤り率 3.電界強度と誤り率 が挙げられる。
【0086】これにより、即時性の低いサービスの場合
には送受信を中止できるため、消費電力の低減が可能と
なる。以上、説明したように、上記第3の実施形態によ
れば、無線基地局100から無線端末107への下り広
帯域送無線チャンネル上の送信系のフィードバック制御
(送信ダイバーシチ、送信信号の電力制御、情報伝送速
度制御等)の目安として、無線基地局100から下り広
帯域無線チャンネルを介して無線端末107にて受信さ
れる情報データの受信電界強度の測定値の他に、誤りビ
ット数(あるいは誤り率)の測定値を用いることによ
り、無線端末107でデータ受信が安定して行えるよう
送信系の伝送特性上の改善制御がより正確に行え、従っ
て、無線基地局100と無線端末107との間の通信品
質の向上が図れるまた、特に、非対称無線通信システム
においては、無線基地局100から下り広帯域無線チャ
ンネルを介して無線端末107にて受信される情報デー
タの受信電界強度、誤りビット数(あるいは誤り率)の
測定値は受信周波数帯と異なる周波数帯の上り狭帯域無
線チャンネルを介して無線基地局に送信することによ
り、広帯域無線チャンネル上の伝搬環境が劣悪な場合で
も広帯域無線チャンネル上の伝搬環境に関する情報(受
信電界強度、誤りビット数(あるいは誤り率)の測定
値、アンテナ切替要求等)を確実に無線基地局100に
通知することができる。
【0087】なお、上記第3の実施形態では、送信系の
フィードバック制御のうち、送信ダイバーシチを例にと
り説明したが、この場合に限らず、第1の実施形態で説
明したような各種制御(例えば、送信信号の電力制御、
送信信号の伝送速度制御)に適用可能である。
【0088】さらに、上記第1〜第3の実施形態によれ
ば、送信系の制御を行う際の目安として、RSSIの値
を用いるより、無線基地局と無線端末との間で実際にや
りとりされる情報データ(例えば、パケットデータ)の
誤りビット数(あるいは誤り率)を目安とする方がより
正確に制御が行えるとともに、構成が簡単でしかもLS
I化が容易であるという利点もある。これは、無線端末
の小型化、軽量化、低消費電力化、低価格化の観点から
も有利な点である。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
無線端末側で測定された、受信電界強度、誤りパケット
数よりもより正確に無線チャンネル上の電波伝搬環境の
状態を判断できる受信情報データの誤りビット数を基
に、無線基地局で送信系の伝送特性上の改善制御をより
正確に行え、従って、無線端末でデータ受信が安定して
行えるとともに、無線基地局と無線端末との間の通信品
質の向上が図れる。特に、誤り訂正符号を適用したパケ
ット通信を行なう無線通信システムにおいて、マルチパ
スフェージング環境下における急激なパケット誤りを未
然に防ぐことが可能となり、通信品質の急激な劣化を予
め抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る無線通信システ
ムの全体の構成を概略的に示した図。
【図2】第1の実施形態に係る無線端末の構成例を概略
的に示した図。
【図3】無線基地局から送信された情報データを無線端
末で受信した際に、無線端末から無線基地局に対し送信
される誤りビット数等を通知するためのフレームフォー
マットの具体例を示した図。
【図4】無線基地局にて行われる送信系フィードバック
制御の一例であるハンドオーバー手順を示すフローチャ
ート。
【図5】受信レベルの変化に対応したパケット誤り率の
変化を示す図。
【図6】送信系フィードバック制御を実行する上で目安
とされる誤りビット数の変化の一例を示す図。
【図7】誤りビット数の傾向を判断する方法の一例を説
明するための図。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る非対称無線通信
システムの全体の構成を概略的に示した図。
【図9】第2の実施形態に係る無線端末の構成例を概念
的に示した図。
【図10】第3の実施形態に係る無線通信システムにお
ける無線基地局の構成例を概略的に示した図。
【図11】第3の実施形態に係る無線通信システムにお
ける無線端末の構成例を概略的に示した図。
【図12】第3の実施形態に係る無線通信システムにお
ける無線基地局が無線端末の受信伝搬環境について問い
合わせて、アンテナの指向性を最適な方向に切り替える
ための手順を示したフローチャート。
【符号の説明】
1…ネットワーク、2…無線基地局、3…サーバ、4…
無線基地局により形成されるサービスエリア、5…無線
端末、5a…アンテナ、5b…受信部、5c…復号部、
5d…制御部、5e…送信部、100…無線基地局、1
01…狭帯域受信装置、102…広帯域送信装置、10
7…無線端末、111、112…アンテナ、113…広
帯域受信部、114…復号部、115…制御部、116
…狭帯域送信部、121…狭帯域送受信部、122…広
帯域送信部、123…制御部、124…アンテナ、12
5…指向性のあるアンテナ、131、132…アンテ
ナ、133…広帯域受信部、134…復号部、135…
制御部、136…狭帯域送受信部、137…受信電界強
度測定部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 暢康 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 農人 克也 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 鎌形 映二 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、情報伝送のための送受信手
    段を持つ無線基地局と、この無線基地局から提供される
    無線チャンネルを介して前記無線基地局との間で情報を
    送受信するための送受信手段を持つ無線端末から構成さ
    れる無線通信システムにおいて、 前記無線端末は、前記無線チャンネルを介して前記無線
    基地局から送信された情報データを受信して復号化する
    際、前記情報データに含まれる誤り訂正符号を用いて誤
    り訂正を行ったビット数の測定を行う測定手段と、 この測定手段での測定結果を前記無線基地局に通知する
    通知手段とを具備し、 前記無線基地局は、 前記無線端末から通知された誤り訂正を行なったビット
    数の変化の状態に基づき、前記無線端末への送信系のフ
    ィードバック制御を行なう手段を具備したことを特徴と
    する無線通信システム。
  2. 【請求項2】 少なくとも、情報伝送のための送受信手
    段を持つ無線基地局と、この無線基地局から提供される
    無線チャンネルを介して前記無線基地局との間で情報を
    送受信するための送受信手段を持つ無線端末から構成さ
    れ、前記無線基地局から前記無線端末への下り無線チャ
    ンネルのうちの少なくとも1つは、前記無線端末から前
    記無線基地局への上り無線チャンネルより伝送帯域幅が
    広い無線通信システムにおいて、 前記無線端末は、前記下り無線チャンネルを介して前記
    無線基地局から送信された情報データを受信して復号す
    る際、前記情報データに含まれる誤り訂正符号を用いて
    誤り訂正を行ったビット数の測定を行う測定手段と、 この測定手段での測定結果を前記上り無線チャンネルを
    介して前記無線基地局に通知する通知手段とを具備し、 前記無線基地局は、 前記無線端末から通知された誤り訂正を行なったビット
    数の変化の状態に基づき、前記無線端末への送信系の電
    力制御および伝送速度制御および送信ダイバーシチのう
    ちの少なくとも1つを行なう手段を具備したことを特徴
    とする無線通信システム。
  3. 【請求項3】 少なくとも、情報伝送のための送受信手
    段を持つ無線基地局と、この無線基地局から提供される
    上下双方向の同じ帯域幅をもつ狭帯域無線チャンネル
    と、この狭帯域無線チャンネルより帯域幅の広い下り広
    帯域無線チャンネルを介して前記無線基地局との間で情
    報を送受信するための送受信手段を持つ無線端末から構
    成される無線通信システムにおいて、 前記無線端末は、前記広帯域無線チャンネルを介して前
    記無線基地局から送信された情報データを受信して復号
    する際、前記情報データに含まれる誤り訂正符号を用い
    て誤り訂正を行ったビット数の測定を行う測定手段と、 この測定手段での測定結果を前記狭帯域無線チャンネル
    を介して前記無線基地局に通知する通知手段とを具備
    し、 前記無線基地局は、 前記無線端末から通知された誤り訂正を行なったビット
    数の変化の状態に基づき、前記無線端末への送信系の電
    力制御および伝送速度制御および送信ダイバーシチのう
    ちの少なくとも1つを行なう手段を具備したことを特徴
    とする無線通信システム。
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