JPH1079720A - スペクトラム拡散伝送用可変変復調回路 - Google Patents

スペクトラム拡散伝送用可変変復調回路

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JPH1079720A
JPH1079720A JP8234495A JP23449596A JPH1079720A JP H1079720 A JPH1079720 A JP H1079720A JP 8234495 A JP8234495 A JP 8234495A JP 23449596 A JP23449596 A JP 23449596A JP H1079720 A JPH1079720 A JP H1079720A
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transmission
signal
spread spectrum
modulation
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JP8234495A
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Inventor
Aritake Fujimoto
本 有 毅 藤
Junichi Mizusawa
澤 純 一 水
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Gijutsu Kenkyusho Kk S
S GIJUTSU KENKYUSHO KK
Original Assignee
Gijutsu Kenkyusho Kk S
S GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の伝送信号を同一伝送路で同時に送受
し、伝送信号のそれぞれに対して、最適な変調および復
調処理を施してデータの送受を行なうこと。 【解決手段】 複数の伝送信号を同一伝送路で伝達する
伝送システムで、送信側はスペクトラム拡散で変調され
た個々の信号を乗せる伝送条件を制御手段からの制御信
号で個々に指定し、サブキャリアに乗せた後に信号を重
畳して伝送路に送出し、受信側は制御手段からの制御信
号にしたがって複数の受信手段が前記個々の伝送条件に
対応する回路条件を設定して信号を受信し、その後スペ
クトラム拡散信号を復号化して個々の元信号を得る。こ
れにより、多重化伝送の数を増加させ、またスペクトラ
ム拡散伝送に使用する信号の周波数帯域(波長帯域)を
広げることによりデータ伝送量を増大させることが可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スペクトラム拡
散伝送用可変変復調回路、特に各種構成を有する或いは
各種の方式による通信伝送路(無線、有線、光ファイバ
を含む)を対象とするスペクトラム拡散伝送のためのサ
ブキャリアをはじめとする各種データ伝送条件を種々可
変することが可能なスペクトラム拡散伝送用可変変復調
回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スペクトラム拡散伝送は、伝送信号を冗
長符号に変換して互いに直交な関係にある符号系列に変
換して同一伝送媒体で送受する。従来においては、スペ
クトラム拡散データ伝送は無線の領域だけで利用されて
おり、しかも民生用では通信に利用できる周波数帯域
(波長帯域)が指定されている(例えば2.4ギガヘル
ツを中心として26MHzの範囲)。また、従来におい
ては、スペクトラム拡散データ伝送を行なうに当たって
は、送信側においては、それぞれ1次変調回路およびス
ペクトラム拡散変調回路によって変調操作を行なう場
合、それぞれの変調方式を通常は1つの方式に固定的に
決めておき、これらの変調を行なった後、伝送路を通し
てデータ信号を受信側へ送付している。受信側において
も、上記送信側の変調方式に合わせた1つの復調方式を
定めておき、その復調方式により受信信号を復調する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のスペクトラム拡散データ伝送システムにあっ
ては、先ず通信に利用できる周波数帯域が限られている
から同一の伝送路で同時にたくさんのデータを伝送する
ことに限りが生じる。また、それぞれの1次変調回路お
よびスペクトラム拡散変調回路はそれぞれの変調方式が
通常は1つの方式に固定的に決められているため、伝送
路の状態、或いは環境状態によっては、送信したいデー
タまたは或る種のデータに対して必ずしも最適なスペク
トラム拡散処理を施してデータ伝送することができるも
のではなかった。
【0004】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、複数の伝送信号を同一伝送路で同時に
送受することができ、また前記複数の伝送信号のそれぞ
れに対して、最適な変調および復調処理を施してデータ
の送受を行なうことが可能なスペクトラム拡散伝送用可
変変復調回路を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、複数の伝送信号を同一伝送路で伝達する伝送
システムにおいて、送信側はスペクトラム拡散で変調さ
れた個々の信号を乗せる伝送条件を制御手段からの制御
信号で個々に指定し、サブキャリアに乗せた後に信号を
重畳して伝送路に送出し、受信側は制御手段からの制御
信号にしたがって複数の受信手段が前記個々の伝送条件
に対応する回路条件を設定して信号を受信し、その後ス
プレッドスペクトラム信号(SS信号)を復号化して個
々の元信号を得ることにより複数の伝送信号を同一伝送
路で同時に送受し得るようにすることを要旨とするもの
である。
【0006】かかる構成にあるように、多重化伝送の数
を増加させる目的でサブキャリアをはじめとする個々の
伝送条件を指定できる制御手段を設けたため、スペクト
ラム拡散伝送で利用できる波長帯域を拡大するととも
に、各帯域の伝送信号の品質条件を勘案してコントロー
ラからの制御により、適用するサブキャリアの波長帯域
を変更したり、信号変調の変調方式を可変したりして伝
送条件を可変することで回線品質を目的のレベルに維持
することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、複数の伝送信号を同一の伝送路で伝達する伝送シス
テムにおいて、送信側は送信信号をスペクトラム拡散変
調し、また伝送条件を設定する機能を有する拡散変調手
段と、スペクトラム拡散変調信号を重畳して伝送路に送
出する手段と、前記拡散変調動作及び信号送出動作を制
御する送信側制御手段とを有し、送信側制御手段は、送
信信号の拡散帯域、サブキャリア条件、拡散率、拡散符
号系列、および出力レベルの各伝送条件のうち、少なく
とも1つの条件を可変制御し得、受信側は送信信号の個
々の伝送条件に対応して信号を受信する手段と、信号受
信後スペクトラム拡散信号を復号化して個々の元信号を
得る手段と、前記受信動作および復号化動作を、前記送
信信号の個々の伝送条件に対応するよう制御する受信側
制御手段とを有し、複数の伝送信号を同一伝送路で同時
に送受し得るようにしたものであり、各種条件設定によ
り多重化伝送の数を増加させ、またスペクトラム拡散伝
送に使用する信号の周波数帯域を拡大させるという作用
を有する。
【0008】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載のスペクトラム拡散伝送用可変変復調回路におい
て、伝送路は、無線伝送路、微弱電波伝送路、有線伝送
路、光ファイバ伝送路のうちのいずれか1つであるよう
にしたものであり、各種伝送路に応じて多重化伝送の数
を増加させ、またスペクトラム拡散伝送に使用する信号
の周波数帯域を拡大させるという作用を有する。
【0009】以下、本発明の実施の形態を添付の図面を
参照して説明する。図1は本発明によるスペクトラム拡
散伝送用可変変復調回路の一実施の形態の全体構成を表
すブロック図である。図1において、符号11は上記ス
ペクトラム拡散伝送用可変変復調回路の変調回路側ユニ
ット(以下、送信側ユニットという)であり、12は復
調回路側ユニット(以下、受信側ユニットという)であ
る。そして、送信側ユニット11と受信側ユニット12
は伝送路13によって接続されている。
【0010】送信側ユニット11は、複数の送信データ
がそれぞれ入力されるデータ入力部14(14a、14
b、………、14n)と、送信データ信号を個々に受け
付けて1次変調、および1次変調された個々のデータ信
号に対してスペクトラム拡散変調を施す複数のスペクト
ラム拡散変調回路16(16a、16b、………16
n)と、それぞれスペクトラム拡散変調されたデータ信
号を重畳して伝送路13に送出する伝送信号多重化合成
回路17と、スペクトラム拡散変調回路16および伝送
信号多重化合成回路17の動作を制御する制御手段とし
てのコントロール回路18とから構成される。スペクト
ラム拡散変調回路16は、送信信号をスペクトラム拡散
で変調するためのスペクトラム拡散符号化機能と、その
スペクトラム拡散符号化された個々の信号を乗せるサブ
キャリアを生成するとともに、コントロール回路18の
制御により送信信号の拡散帯域、サブキャリア条件、拡
散率、拡散符号系列、および出力レベルの各伝送条件の
うち、少なくとも1つの伝送条件を設定する伝送条件設
定回路としての機能を有している。
【0011】受信側ユニット12は、重畳して伝送され
てきた受信データを複数の受信データに分離する伝送信
号多重化分離回路19と、分離された個々のデータ信号
に対してスペクトラム拡散復調を施すとともに、スペク
トラム拡散復調されたデータ信号に対して1次復調を施
す複数のスペクトラム拡散復調回路20(20a、20
b、………、20n)と、前記伝送信号多重化分離回路
19、スペクトラム拡散復調回路20の動作を制御する
制御手段としてのコントロール回路22とから構成され
る。伝送信号多重化分離回路19は、受信した伝送信号
の中からコントロール回路22からの制御信号にしたが
った伝送条件で選択する伝送条件対応回路としての機能
を有する。スペクトラム拡散復調回路20もまた、コン
トロール回路22からの制御信号にしたがって個々の受
信信号に適した復調動作を行なうから、伝送条件対応回
路としての機能を有する。
【0012】送信側ユニット11のそれぞれのスペクト
ラム拡散変調回路16は、1次変調を実行するために、
たとえば狭帯域変調回路を有しており、また、上記スペ
クトラム拡散変調回路16は、M符号データやGold
符号データ、或いはその他の各種拡散符号データを生成
する手段を有しており、送信データ信号に対してスペク
トラム拡散処理を施してスペクトラム拡散信号(SS信
号)を生成する。伝送信号多重化合成回路17は、それ
ぞれのスペクトラム拡散変調回路16a、16b、……
…16nに対応して、中心周波数や出力レベル、その他
の各種伝送条件を可変する手段を有している。そして、
送信側ユニット11はスペクトラム拡散データ伝送用変
調装置を構成している。
【0013】スペクトラム拡散変調回路16は、1次変
調方式の可変機能および中心周波数可変機能、およびそ
の他の機能を有しており、伝送路13の品質に対応する
コントロール回路18からの制御信号により変調動作の
ための多値化数を可変することにより上記各種機能を実
行する。また、中心周波数の可変により周波数帯が重な
らないようにすることができる。スペクトラム拡散変調
回路16はまた、拡散符号系列の可変機能、拡散帯域の
可変機能、伝送速度の可変機能、およびその他の機能を
有しておりコントロール回路18からの制御信号により
上記各種機能を実行する。拡散符号系列の可変は、拡散
符号を、疑似ランダム系列の中でもよく知られているM
系列、Gold系列等を用いて互いに異なる系列で通信
を行なうものである。拡散符号速度の可変は、伝送路1
3として、高帯域の周波数特性がよくないのでデータレ
ートおよび拡散符号の速度を低くして帯域を狭め、特性
劣化を抑えるものである。また、データレートと拡散符
号の速度の比を高めて処理利得をよくするものである。
このように、コントロール回路18からの制御信号によ
り変調動作のための多値化数を可変することにより、上
記各種可変機能を実行するため、スペクトラム拡散伝送
用サブキャリアが可変される。スペクトラム拡散変調回
路16はまた、スペクトラム拡散変調動作を行なうにあ
たり、最適なスペクトラム拡散処理を実行するための拡
散率の可変機能を有している。
【0014】また上記伝送信号多重化合成回路17は中
心周波数可変機能、出力レベル可変機能、およびその他
の機能を有しておりコントロール回路18からの制御信
号により上記各種機能を実行する。中心周波数可変機能
は上記スペクトラム拡散変調回路16が有している中心
周波数可変機能と同じものである。また、出力レベル可
変により、伝送路13のロスを考えてその分出力レベル
を上げることにより、受信可能範囲内に改善することが
可能になる。このように、伝送信号多重化合成回路17
においても、コントロール回路18からの制御信号によ
り変調動作のための多値化数を可変することにより、上
記各種可変機能を実行するため、スペクトラム拡散伝送
用サブキャリアが可変される。なお、伝送路13には例
えばツイストペアケーブル、同軸ケーブル、或いは光ケ
ーブルが使用される。
【0015】かかる構成を有するスペクトラム拡散伝送
用可変変復調回路について、以下動作を説明する。本実
施の形態におけるデータ伝送システムにあっては複数の
送信データが同時に入力可能であり、データ入力部14
a、14b、………、14nにはそれぞれ送信データ
a、b、………、nが入力される。これらの送信データ
a、b、………、nはスペクトラム拡散変調回路16
a、16b、………、16nにおいて1次変調が施され
る。この1次変調動作において送信データは、シリアル
データからパラレルデータへと変換され、また符号化さ
れる。このデータ変換および符号化動作はコントロール
回路18によって制御され、コントロール回路18は伝
送路13の伝送品質状態を勘案して1次変調方式の可変
制御信号をスペクトラム拡散変調回路16a、16b、
………、16nに送付する。この制御信号により、1次
変調処理動作ではBPSK変調、QPSK変調、或いは
その他の1次変調といった変調方式の可変が行なわれ
る。
【0016】図2はこの1次変調動作の可変状態を示す
波形グラフ図である。この図において、一重斜線で表さ
れた波形61はBPSK変調を行なったときの信号波形
を表し、また二重斜線で表された波形62はQPSK変
調を行なったときの信号波形を表す。この図から明らか
になるように送信データが同一の情報レートの場合(処
理利得が同じ場合)、BPSK変調(周波数帯域が10
〜50MHz)のときの波形に比べてQPSK変調(周
波数帯域が10〜30MHz)のときの波形は周波数帯
域が半分となる。なお、1次復調動作における復調方式
の可変を行なう場合も同様な動作が実行される。
【0017】コントロール回路18はまた、伝送路13
の伝送品質状態を勘案して1次変調時に出力される中心
周波数の可変制御信号をスペクトラム拡散変調回路16
へ送付する。この制御信号により、スペクトラム拡散変
調回路16内ではサブキャリアすなわち搬送波信号発生
動作が制御され、搬送波の中心周波数が可変される。こ
れにより異なった送信データの間で中心周波数が重なら
ないようにし、また送信に不適当な周波数帯を避けて最
適なサブキャリア(最適周波数)を生成することができ
る。図3はこの中心周波数の可変動作を示す波形グラフ
図である。この図から明らかになるように送信データを
搬送するための搬送波としては例えば信号63(ピーク
値周波数:18MHz)、信号64(ピーク値周波数:
32MHz)、信号65(ピーク値周波数:44MH
z)があり、上記中心周波数の可変制御信号によってデ
ータ伝送に適した搬送波信号が決定される。また、上記
中心周波数の可変制御信号によってデータ伝送に適した
搬送波信号が決定される。
【0018】次に、スペクトラム拡散変調動作において
は、各種の拡散符号系列データに基づいてスペクトラム
拡散処理が実行される。拡散符号系列データの例として
はM系列(Maximum Length Code )、Gold符号
系列、多値系列、或いはその他の系列がある(またはあ
り得る)。また、M系列には、例えば23段M系列や9
段M系列等の種別がある。このスペクトラム拡散変調処
理はコントロール回路18によって制御され、コントロ
ール回路18は伝送路13の伝送品質状態を勘案してス
ペクトラム拡散変調回路16の拡散符号系列の可変制御
信号を送付する。
【0019】この制御信号により、スペクトラム拡散変
調回路16では上記M系列によるスペクトラム拡散変
調、Gold符号系列によるスペクトラム拡散変調、多
値系列によるスペクトラム拡散変調、或いはその他の系
列によるスペクトラム拡散変調といった可変が行なわれ
る。このような拡散符号系列の可変制御信号は各スペク
トラム拡散変調回路16a、16b、………、16nへ
個別に送付されるから、データ伝送操作において、或る
送信データはM系列(23段)によるスペクトラム拡散
変調が行なわれ、また別の送信データはGold符号系
列によるスペクトラム拡散変調が行なわれる、という状
況も起こる。
【0020】図4はこの拡散符号系列の可変動作状態を
示す波形グラフ図である。この図において、最上段の波
形66はM系列(23段)によりスペクトラム拡散変調
を行なったときの信号波形を表し、中段の波形67はM
系列(9段)によりスペクトラム拡散変調を行なったと
きの信号波形を表す。また、最下段の波形68はGol
d符号系列によりスペクトラム拡散変調を行なったとき
の信号波形を表す。この図から明らかになるように、各
送信データa、b、……nに対して各種条件を勘案した
結果、それぞれ別個の符号系列のスペクトラム拡散変調
処理が行なわれても各波形を重畳させて同時に伝送路1
3上へ送出することが可能である。
【0021】コントロール回路18はまた、伝送路13
の伝送品質状態を勘案してスペクトラム拡散変調回路1
6a、16b、………、16nへ拡散符号速度の可変制
御信号を送付する。この制御信号により、スペクトラム
拡散変調回路16ではスペクトラム拡散変調操作におけ
る拡散符号速度が可変される。図5はこの拡散符号速度
の可変動作状態を示す波形グラフ図である。この図にお
いて、実線で表される波形69は或る拡散符号速度を持
つ信号波形を表し、点線で表される波形70は波形69
の拡散符号速度を可変して得られる別の拡散符号速度を
持つ信号波形を表す。そして図5において、波形70の
信号の拡散符号速度は波形69の信号の拡散符号速度よ
りも速くでき、通信速度の高速化を実現することができ
る。
【0022】次に複数のスペクトラム拡散変調出力は伝
送信号多重化合成回路17に入力されて多重化合成され
る。この多重化合成動作においてそれぞれの送信データ
信号は種々の項目についての伝送条件を可変される。そ
のうちの1つは出力レベルの可変動作である。この出力
レベルの可変動作は、伝送路13の伝送ロスを考慮し
て、その分出力レベルを上げることにより、受信可能範
囲内に信号レベルが入るように改善する処理である。コ
ントロール回路18は、伝送路13の伝送品質状態を勘
案して伝送信号多重化合成回路17へ出力レベルの可変
制御信号を送付する。この制御信号により、伝送信号多
重化合成回路17ではデータ信号の出力レベルが可変さ
れる。図6はこの出力レベルの可変動作状態を示す波形
グラフ図である。この図において、点線で表される波形
71は或る出力レベルを持つ伝送データ信号が伝送路1
3における伝送ロスによりレベルが低下した状態の波形
を表し、実線で表される波形72は上記伝送路13の伝
送ロスを考慮して、その分出力レベルを上げた状態の波
形を表す。そして、この信号レベルの持ち上げにより信
号の減衰がカバーされ、データ信号が受信側で受信可能
となる。
【0023】伝送条件が可変される他の項目は中心周波
数の可変動作である。この可変動作は、先にスペクトラ
ム拡散変調回路16における1次変調動作において説明
した中心周波数の可変動作と同じものであり、それによ
る効果も同じである。すなわち中心周波数の可変動作は
スペクトラム拡散変調回路16内での1次変調処理に際
して行なってもよいし、また伝送信号多重化合成回路1
7において実行してもよい。
【0024】以上の変調処理および制御動作により送信
データは変調操作を受け伝送路13上へ送出される。
【0025】次に受信側ユニット12では受信動作に伴
って復調動作が行なわれる。これは、先ず伝送信号多重
化分離回路19において、先に多重化合成されて伝送路
13上を伝送されてきた信号を分離し、次にスペクトラ
ム拡散復調回路20においてスペクトラム逆拡散処理が
なされ、さらに1次復調が行なわれて元の信号が得られ
る。この復調動作において、受信したデータ信号が各種
の可変処理を受けてきた場合は、それぞれの可変処理に
対応して、受信側における可変処理が行なわれる。すな
わち、伝送信号多重化分離回路19では、送信側ユニッ
ト11の伝送信号多重化合成回路17における各種伝送
条件の可変処理に対応して、コントロール回路22の制
御の下にデータ信号の出力レベルの可変処理、中心周波
数の可変処理が行なわれる。また、スペクトラム拡散復
調回路20においては、送信側ユニット11のスペクト
ラム拡散変調回路16における各種項目の可変処理に対
応して、コントロール回路22の制御の下に逆拡散符号
系列の可変、逆拡散符号速度の可変の各制御動作および
1次復調方式の可変、中心周波数の可変の各制御動作が
実行される。
【0026】以上のようにして各種項目にわたって伝送
条件(或いは要素)を可変することにより多重化伝送の
数を増加させ、またスペクトラム拡散伝送に使用する信
号の周波数帯域(波長帯域)を広げることによりデータ
伝送量を増大させることが可能となる。また、各帯域の
品質条件を勘案してコントロール回路18からの制御に
より適用する搬送波の波長帯域を変更することで回線品
質を目的のレベルに維持することができる。
【0027】一般にスペクトラム拡散伝送は無線の領域
で利用されており、民生用では上記従来技術で述べたよ
うに利用できる波長帯域が限定されているために本発明
のような使い方は前提としていない。しかし、スペクト
ラム拡散伝送をそれ以外の技術に適用した場合(例えば
微弱電波、有線伝送、光ファイバ伝送など)にはスペク
トラム拡散伝送を利用できる波長帯域を大幅に拡大する
ことができる。また、上記利用できる無線の波長帯域が
拡大された場合も同様である。特に光ファイバではスペ
クトラム拡散伝送を利用できる波長帯域は事実上無制限
であり、本実施の形態で説明したような多重化伝送数の
増加や周波数帯域(波長帯域)の拡大がデータ伝送技術
にとって有効となる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の伝送信号を同一伝送路で伝送するために、送信側
はスペクトラム拡散で変調された個々の信号を乗せる伝
送条件を制御手段からの制御信号で個々に指定し、サブ
キャリアに乗せた後に信号を重畳して伝送路に送出し、
受信側は制御手段からの制御信号にしたがって複数の受
信手段が前記個々の伝送条件に対応する回路条件を設定
して信号を受信し、その後スペクトラム拡散信号を復号
化して個々の元信号を得ることにより複数の伝送信号を
同一伝送路で同時に送受し得るデータ伝送システムを実
現したため、多重化伝送の数を増加させ、またスペクト
ラム拡散伝送に使用する信号の周波数帯域(波長帯域)
を広げることによりデータ伝送量を増大させることが可
能となる。また、各帯域の品質条件を勘案してコントロ
ール手段からの制御により適用する搬送波の波長帯域を
変更することで回線品質を目的のレベルに維持すること
ができデータ伝送技術にとって有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスペクトラム拡散伝送用可変変復
調回路の一実施の形態の全体構成を表すブロック図
【図2】前記実施の形態の1次変調処理動作における1
次変調処理方式の可変状態を示す波形グラフ図
【図3】前記実施の形態のスペクトラム拡散処理におけ
る中心周波数の可変動作を示す波形グラフ図
【図4】前記実施の形態のスペクトラム拡散処理におけ
る拡散符号系列の可変動作状態を示す波形グラフ図
【図5】前記実施の形態のスペクトラム拡散処理におけ
る拡散符号速度の可変動作状態を示す波形グラフ図
【図6】前記実施の形態の伝送信号多重化合成処理にお
けるデータ信号の出力レベルの可変動作状態を示す波形
グラフ図
【符号の説明】
11 送信側ユニット 12 受信側ユニット 13 伝送路 14 送信データ入力部 16 スペクトラム拡散変調回路 17 伝送信号多重化合成回路 18、22 コントロール回路 19 伝送信号多重化分離回路 20 スペクトラム拡散復調回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤 本 有 毅 東京都千代田区麹町5−3 株式会社エス 技術研究所内 (72)発明者 水 澤 純 一 千葉県浦安市舞浜3−20−15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の伝送信号を同一の伝送路で伝達す
    る伝送システムにおいて、 送信側は送信信号をスペクトラム拡散変調し、また伝送
    条件を設定する機能を有する拡散変調手段と、スペクト
    ラム拡散変調信号を重畳して伝送路に送出する手段と、
    前記拡散変調動作及び信号送出動作を制御する送信側制
    御手段とを有し、送信側制御手段は、送信信号の拡散帯
    域、サブキャリア条件、拡散率、拡散符号系列、および
    出力レベルの各伝送条件のうち、少なくとも1つの条件
    を可変制御し得、 受信側は送信信号の個々の伝送条件に対応して信号を受
    信する手段と、信号受信後スペクトラム拡散信号を復号
    化して個々の元信号を得る手段と、前記受信動作および
    復号化動作を、前記送信信号の個々の伝送条件に対応す
    るよう制御する受信側制御手段とを有し、複数の伝送信
    号を同一伝送路で同時に送受し得ることを特徴とするス
    ペクトラム拡散伝送用可変変復調回路。
  2. 【請求項2】 伝送路は、無線伝送路、微弱電波伝送
    路、有線伝送路、光ファイバ伝送路のうちのいずれか1
    つであることを特徴とする請求項1記載のスペクトラム
    拡散伝送用可変変復調回路。
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