JPH1078975A - 論理検証装置 - Google Patents

論理検証装置

Info

Publication number
JPH1078975A
JPH1078975A JP8234239A JP23423996A JPH1078975A JP H1078975 A JPH1078975 A JP H1078975A JP 8234239 A JP8234239 A JP 8234239A JP 23423996 A JP23423996 A JP 23423996A JP H1078975 A JPH1078975 A JP H1078975A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
circuit block
synchronous
logic verification
asynchronous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8234239A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Taniguchi
征浩 谷口
Hiroyuki Mori
裕之 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP8234239A priority Critical patent/JPH1078975A/ja
Publication of JPH1078975A publication Critical patent/JPH1078975A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象となる回路の論理検証が高速で行なえる
論理検証装置を提供すること。 【解決手段】 論理検証装置は、対象となる回路から同
期回路ブロックと非同期回路ブロックとを抽出するため
の同期回路ブロック抽出部102と、非同期回路ブロッ
クを複数の回路ブロックに細分化し細分化された複数の
回路ブロックに基づいて同期回路ブロックと非同期回路
ブロックとを抽出するための細分化抽出部105とを含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
論理検証を行なうための論理検証装置に関し、特に、対
象となる回路から同期回路を抽出して論理検証を行なう
論理検証装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、計算機の処理能力が向上し、半導
体集積回路の論理検証に使用される論理検証装置の高速
化、多機能化が進んでいる。その一方で、半導体集積回
路の高密度化、多機能化に伴い、その回路規模は増大す
る傾向にあり、さらに高速な論理検証装置に対する要望
が高まっている。
【0003】図8は、従来の論理検証装置における論理
検証の処理手順を示す図である。以後、論理検証は機能
検証とタイミング検証とを含んだものとして説明する。
まず、設計レベルとしてビヘイビアまたはRTL(Regi
ster Transfer Level )での設計を行なう(S80
1)。ビヘイビアレベルでの設計は動作レベル設計の1
つであり、システムを回路のアーキテクチュアにとらわ
れずに、仕様・アルゴリズムとして記述して設計を行な
う手法である。また、RTLの設計は機能レベル設計の
1つであり、レジスタ(記憶素子)を明示し、レジスタ
間のデータ転送を記述して設計を行なう手法である。こ
れらビヘイビアレベルとRTLの設計に使用される言語
は、一般にハードウェア記述言語と呼ばれている。
【0004】次に、ビヘイビアレベルまたはRTLで設
計されたものが機能的に正しいものであるか否かを検証
する(S802)。ビヘイビアレベルまたはRTLに対
応した論理検証ツールを使用すれば、高速でシミュレー
ションが行なえる。
【0005】機能的に正しいことが検証されれば、ビヘ
イビアレベルまたはRTLで記述されたものを論理合成
して(S803)、ゲートレベルの回路に変換する(S
804)。通常、ビヘイビアレベルまたはRTLの設計
では、同期回路の設計しか行なえない。したがって、同
期回路と非同期回路が混在する回路設計を行なう場合
は、ゲートレベルで非同期回路部分の設計を行なって、
S803で論理合成されたゲートレベルの同期回路と合
成を行なう必要が生ずる。
【0006】回路設計者は、非同期回路部分をCAD
(Computer Aided Design )等により入力し(S80
5)、ゲートレベルの非同期回路(S806)をS80
3で論理合成されたゲートレベルの同期回路と合成して
所望の回路図が完成する。
【0007】この同期回路/非同期回路混在の回路に対
しては、ゲートレベルでの機能検証とタイミング検証と
が行なわれる(S807)。これらの検証結果が正しけ
れば、サインオフとなる(S808)。サインオフと
は、論理検証(機能検証とタイミング検証)が終了し、
マスクの発注が可能な状態となったことを意味する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した同期回路/非
同期回路混在の回路設計および論理検証において、設計
レベルがビヘイビアやRTLの上位レベルの設計である
にもかかわらず、論理検証はゲートレベルで行なわなけ
ればならない。これは、ビヘイビアレベルやRTLでの
設計が同期回路にしか対応できず非同期回路に対応でき
ないからである。したがって、ビヘイビアレベルやRT
Lの設計レベルに対応した高速な論理検証ツールが使用
できず、論理検証に要する時間が長くなる。その結果、
回路規模の増大に伴って論理検証に要する時間は、ます
ます長大化するという問題点がある。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、請求項1〜5の発明の目的は、対象とな
る回路の論理検証が高速で行なえる論理検証装置を提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、対象となる回路の論理検証を行なうための論理検証
装置であって、対象となる回路から同期回路ブロックと
非同期回路ブロックとを抽出するための抽出手段と、非
同期回路ブロックを複数の回路ブロックに細分化し、細
分化された複数の回路ブロックに基づいて同期回路ブロ
ックと非同期回路ブロックとを抽出するための細分化抽
出手段とを含む。
【0011】細分化抽出手段が、非同期回路ブロックの
中からさらに同期回路ブロックを抽出することによっ
て、論理検証に要する時間を短縮している。
【0012】請求項2に記載の論理検証は、請求項1記
載の論理検証装置であって、論理検証装置はさらに細分
化抽出手段によって抽出された同期回路ブロックと非同
期回路ブロックとの回路接続情報に基づいて出力の遅延
値が必要な素子を特定するための要遅延値素子特定手段
を含む。
【0013】要遅延値素子特定手段が、対象となる回路
の中から出力の遅延値が必要な素子を特定することによ
って、論理検証に要する時間を短縮している。
【0014】請求項3に記載の論理検証装置は、請求項
1または2記載の論理検証装置であって、論理検証装置
はさらに細分化抽出手段によって抽出された同期回路ブ
ロックと非同期回路ブロックとの回路接続情報に基づい
て、タイミングチェックが必要な素子を特定するための
要タイミングチェック素子特定手段を含む。
【0015】要タイミングチェック素子特定手段が、対
象となる回路の中からタイミングチェックが必要な素子
を特定することによって、論理検証に要する時間を短縮
している。
【0016】請求項4に記載の論理検証装置は、請求項
3記載の論理検証装置であって、論理検証装置はさらに
タイミングチェックが必要な素子の中から外部入力信号
間のスキューの影響を受ける素子を特定しスキューの影
響を受ける素子のタイミングチェック値にスキューマー
ジンを加算するためのスキューマージン加算手段を含
む。
【0017】スキューマージン加算手段が、ピン間スキ
ューの影響を受ける素子を特定し、この素子のタイミン
グチェック値にスキューマージンを加算することによっ
て、ピン間スキューを考慮したタイミング検証が行な
え、論理検証に要する時間を短縮できる。
【0018】請求項5に記載の論理検証装置は、請求項
1〜4のいずれかに記載の論理検証装置であって、論理
検証装置は細分化抽出手段によって抽出された同期回路
ブロックを上位の設計レベルとして論理検証を行なう。
【0019】非同期回路ブロックから抽出された同期回
路ブロックを上位の設計レベルで設計された回路とみな
すことによって、上位の設計レベルに対応した論理検証
ツールの使用が可能となり、論理検証に要する時間を短
縮できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]図1は、本発明の実施の形態1におけ
る論理検証装置の構成を示すブロック図である。論理検
証装置は、検証対象の回路接続情報が格納される対象回
路格納ファイル101、検証対象の回路接続情報から同
期回路ブロックと非同期回路ブロックとを抽出するため
の同期回路ブロック抽出部102、同期回路ブロック抽
出部102が抽出した非同期回路ブロックを格納するた
めの第1の非同期回路ブロック格納ファイル103、同
期回路ブロック抽出部102が抽出した同期回路ブロッ
クを格納するための第1の同期回路ブロック格納ファイ
ル104、同期回路ブロック抽出部102が抽出した非
同期回路ブロックの中からさらに同期回路ブロックと非
同期回路ブロックとを抽出するための細分化抽出部10
5、細分化抽出部105が抽出した非同期回路ブロック
を格納するための第2の非同期回路ブロック格納ファイ
ル106、および細分化抽出部105が抽出した同期回
路ブロックを格納するための第2の同期回路ブロック格
納ファイル107を含む。
【0021】次に実施の形態1における論理検証装置の
処理手順を図2および図3を用いて説明する。検証対象
の回路として図2に示す回路接続情報が対象回路格納フ
ァイル101に格納されているとする。ただし、図2は
全体の回路の一部だけを示している。
【0022】同期回路ブロック抽出部102は、回路ブ
ロック201の中から同期回路ブロックと非同期回路ブ
ロックとを抽出する。同期回路ブロック抽出部102
は、たとえば、クロック信号CLK1に同期してデータ
転送を行なう順序回路素子221および222と、これ
らの順序回路素子のデータ転送経路上にある組合せ回路
211および212とを同期回路ブロック202として
抽出する。同様に、同期回路ブロック抽出部102は、
クロック信号CLK2に同期してデータ転送を行なう順
序回路素子223および224と、これらの順序回路素
子のデータ転送経路上にある組合せ回路213および2
14とを同期回路ブロック203として抽出する。
【0023】同期回路ブロック抽出部102は、同期回
路ブロックとして抽出できなかった部分を非同期回路ブ
ロックとする。たとえば、回路ブロック204内の順序
回路素子321および322はクロック信号CLK3に
同期してデータ転送を行なっている。しかし、次段の順
序回路素子323はクロック信号CLK4に同期してデ
ータ転送を行なっており、さらに次段の順序回路素子3
24はクロック信号CLK5に同期してデータ転送を行
なっている。また、順序回路素子324の出力はクロッ
ク信号CLK3′に同期してデータ転送される順序回路
素子325に入力されており、その出力はクロック信号
CLK3′に同期して順序回路素子326と327とに
より順次転送される。したがって、同期回路ブロック抽
出部102は、これらの順序回路素子321〜327
と、順序回路素子のデータ転送経路上にある組合せ回路
311〜316とを非同期回路ブロック204として抽
出する。
【0024】同期回路ブロック抽出部102は、抽出し
た同期回路ブロック202および203を第1の同期回
路ブロック格納ファイル104に格納し、抽出した非同
期回路ブロック204を第1の非同期回路ブロック格納
ファイル103に格納する。
【0025】次に、細分化抽出部105は、第1の非同
期回路ブロック格納ファイル103に格納された非同期
回路ブロックを読出し、この非同期回路ブロックを細分
化して同期回路ブロックを抽出する。たとえば、細分化
抽出部105が図3に示す非同期回路ブロック204を
読出したとする。まず、クロック信号CLK3に同期し
てデータ転送を行なう順序回路素子321および322
と、これらの順序回路素子のデータ転送経路上にある組
合せ回路311および312とを同期回路ブロック30
1として抽出する。同様に、細分化抽出部105は、ク
ロック信号CLK3′に同期してデータ転送を行なう順
序回路素子325〜327と、これらの順序回路素子の
データ転送経路上にある組合せ回路315および316
とを同期回路ブロック302として抽出する。また、細
分化抽出部105は、異なるクロック信号CLK4とC
LK5とに同期してそれぞれデータ転送を行なう順序回
路素子323および324と、これらの順序回路素子の
間の組合せ回路313とを非同期回路ブロック303と
して格納する。このように、細分化抽出部105は、ま
ず非同期回路ブロック204を同期回路ブロック301
および302と、非同期回路ブロック303とに細分化
する。
【0026】細分化抽出部105は、細分化された同期
回路ブロック301および302との解析をさらに行な
う。すなわち、同期回路ブロック301内のクロック信
号CLK3と同期回路ブロック302内のCLK3′と
は同一の信号ではないが、クロック信号CLK3′はC
LK3に対して組合せ回路(ここではバッファ)314
のみを介した関係にあり、かつ、クロック信号CLK
3′にはクロック信号CLK3の論理が確実に伝搬(組
合せ回路314の遅延値分だけ遅れて)するので、同期
回路ブロック301および302を1つの同期回路ブロ
ックとして抽出して第2の同期回路ブロック格納ファイ
ル107に格納し、非同期回路ブロック303を第2の
非同期回路ブロック格納ファイル106に格納する。
【0027】以上説明したように、実施の形態1におけ
る論理検証装置は、非同期回路ブロックを細分化するこ
とによってさらに同期回路ブロックを抽出することが可
能となる。
【0028】前述したタイミング検証とは、設計された
論理回路にタイミングに関する問題があるか否かを検証
することであり、たとえば、順序回路素子のセットアッ
プ時間とホールド時間が満たされているか否か(メタス
テーブルが発生しないか否か)、順序回路素子のクロッ
ク信号にスパイクが発生しないか否か、あるいはレーシ
ングが発生しないか否か等を検証する。
【0029】タイミング検証は、動的タイミング検証と
静的タイミング検証とに大きく分けられる。動的タイミ
ング検証は、実際に回路にテストパターンを入力してタ
イミング検証を行なうものである。一方、静的タイミン
グ検証は回路情報だけからタイミング検証を行なうもの
である。たとえば、同期回路の場合は順序回路素子間の
クリティカルパスの遅延値を計算してその遅延値とクロ
ック信号のタイミングにより検証が可能であるので、静
的タイミング検証を適用できる。しかし、非同期回路は
このような方式が適用できないので、実際に回路にテス
トパターンを入力して検証を行なう動的タイミング検証
を適用する必要がある。静的タイミング検証は、実際に
シミュレーションを行なわないので、動的タイミング検
証と比較して高速に検証が行なえる。
【0030】また、機能検証として、仮想遅延、詳細遅
延、単位遅延、サイクルベース等のシミュレーションが
行なわれる。仮想遅延による機能検証は、各素子の遅延
値をファンアウト数から算出してシミュレーションを行
なうもので、配置配線前のシミュレーションに使用され
る。詳細遅延による機能検証は、配置配線後の配線容量
等を考慮して遅延値を算出してシミュレーションを行な
うものである。単位遅延による機能検証は、すべての素
子の遅延値を同一にしてシミュレーションを行なうもの
である。また、サイクルベースによる機能検証では、す
べての素子の遅延値を考慮しないでシミュレーションを
行なう。
【0031】同期回路は、通常タイミング検証で正常と
判断されれば、同期回路に入力される信号に対して同期
回路内の各素子の論理は一様に定まるので、上述した各
機能検証のいずれを用いても同じ結果が得られる。した
がって、同期回路の場合は高速に検証できる単位遅延や
サイクルベースによる機能検証が適用できる。しかし、
非同期回路の場合は単位遅延やサイクルベースによる機
能検証を行なうと、非同期回路内の論理が逆になる可能
性があるので、低速にしか検証が行なえない仮想遅延や
詳細遅延による機能検証を行なう必要がある。
【0032】実施の形態1における論理検証装置は、従
来非同期回路として扱われていた回路ブロックを細分化
することによって、同期回路ブロックを抽出することが
可能となるので、上述したように高速な機能検証ツール
とタイミング検証ツールとを適用することが可能とな
り、論理検証の高速化が可能となる。
【0033】[実施の形態2]図4は、本発明の実施の
形態2における論理検証装置の構成を示すブロック図で
ある。論理検証装置は、実施の形態1で説明した第2の
非同期回路ブロック格納ファイル106および第2の同
期回路ブロック格納ファイル107、同期回路ブロック
内のタイミングチェックが必要な素子を特定するための
要タイミングチェック素子特定部401、同期回路ブロ
ック内の出力の遅延値が必要な素子を特定するための要
遅延値素子特定部402、タイミングチェックが必要な
素子を格納するための要タイミングチェック素子格納フ
ァイル403、ならびに出力の遅延値が必要な素子を格
納するための要遅延値素子格納ファイル404を含む。
【0034】次に、実施の形態2における論理検証装置
の処理手順を図3を用いて説明する。実施の形態1にお
いて同期回路ブロックとして抽出された回路ブロック3
01および302の回路接続情報が第2の同期回路ブロ
ック格納ファイル107に格納されている。また、非同
期回路ブロックとして抽出された回路ブロック303の
回路接続情報が第2の非同期回路ブロック格納ファイル
106に格納されている。
【0035】要タイミングチェック素子特定部401
は、同期回路ブロック301および302と非同期回路
ブロック303との回路接続情報の中からタイミングチ
ェックが必要な順序回路素子を特定する。まず、要タイ
ミングチェック素子特定部401は、第2の非同期回路
ブロック格納ファイル106と第2の同期回路ブロック
格納ファイル107とから同期回路ブロック301およ
び302と、非同期回路ブロック303との回路接続情
報を読出す。ただし、実際には同期回路ブロック301
および302は同じ回路ブロックに含まれる。
【0036】同期回路ブロック301内の順序回路素子
321は、同期回路ブロック301内では初段の順序回
路素子であるのでタイミングチェックが必要な素子とし
て特定される。順序回路素子322のデータ端子には、
同じクロック信号CLK3に同期してデータ転送を行な
う順序回路素子321の出力が組合せ回路312を介し
て入力される。したがって、順序回路素子322のセッ
トアップ時間とホールド時間とは必ず満たされるとし
て、順序回路素子322はタイミングチェックが必要な
素子から除外される。
【0037】同様にして、同期回路ブロック302内の
初段の順序回路素子325がタイミングチェックが必要
な素子として特定され、順序回路素子326および32
7とがタイミングチェックが必要な素子から除外され
る。非同期回路ブロック303内の順序回路素子323
は初段の順序回路素子であるのでタイミングチェック値
が必要な素子として特定される。また、順序回路素子3
24はクロック信号CLK5に同期してデータ転送を行
なうが、そのデータ端子に入力される信号はクロック信
号CLK4に同期してデータ転送を行なう順序回路素子
323の出力信号の組合せ回路313を介した信号が入
力されるので、セットアップ時間とホールド時間とが満
たされるか否かが定かでない。したがって、順序回路素
子324はタイミングチェックが必要な素子として特定
される。
【0038】以上のようにして、要タイミングチェック
素子特定部401がタイミングチェックが必要であると
判定した順序回路素子321、323、324および3
25を要タイミングチェック素子格納ファイル403に
格納する。
【0039】要遅延値素子特定部402は、同期回路ブ
ロック301および302と非同期回路ブロック303
との回路接続情報の中から出力の遅延値が必要な素子を
特定する。まず、要遅延値素子特定部402は、第2の
非同期回路ブロック格納ファイル106と第2の同期回
路ブロック格納ファイル107とから同期回路ブロック
301および302と、非同期回路ブロック303との
回路接続情報を読出す。
【0040】同期回路ブロック301内の順序回路素子
321はタイミングチェックが必要な素子であるので、
そのデータ端子に入力される組合せ回路311の出力の
遅延値が必要となり、組合せ回路311は出力の遅延値
が必要な素子として特定される。また、同期回路ブロッ
ク301内の最終段の順序回路素子322の出力信号は
他の回路ブロック303に入力され、その初段の順序回
路素子323でタイミングチェックが必要であるので、
順序回路素子322の出力の遅延値は必要となる。した
がって、順序回路素子322は出力の遅延値が必要な素
子として特定される。順序回路素子321と組合せ回路
312とは出力の遅延値が必要な素子から除外される。
【0041】同期回路ブロック302内の順序回路素子
325はタイミングチェックが必要な素子であるので、
そのクロック端子に入力される組合せ回路314の出力
の遅延値が必要となり、組合せ回路314は出力の遅延
値が必要な素子として特定される。また、同期回路ブロ
ック302内の最終段の順序回路素子327は出力の遅
延値が必要な素子として特定される。順序回路素子32
5および326と組合せ回路315および316とは出
力の遅延値が必要な素子から除外される。
【0042】非同期回路ブロック303内の順序回路素
子324はタイミングチェックが必要な素子であるの
で、そのデータ端子に入力される組合せ回路313の出
力の遅延値が必要となり、組合せ回路313は出力の遅
延値が必要な素子として特定される。順序回路素子32
3の出力は組合せ回路313を介して順序回路素子32
4のデータ端子に入力される。したがって、順序回路素
子324のタイミングチェックに影響を与えるので、順
序回路素子323は出力の遅延値が必要な素子として特
定される。また、順序回路素子324の出力は他の回路
ブロックに入力され、その初段の順序回路素子325で
タイミングチェックが必要であるので、出力の遅延値が
必要な素子として特定される。
【0043】以上のようにして、要遅延値素子特定部4
02が出力の遅延値が必要であると判定した順序回路素
子322、323、324および327と組合せ回路3
11、313および314とを要遅延値素子格納ファイ
ル404に格納する。
【0044】実施の形態2における論理検証装置は、同
期回路ブロック、非同期回路ブロック内の素子の中から
タイミングチェックが必要な素子と出力の遅延値が必要
な素子とを特定する。これによって、動的タイミング検
証の際に、特定された素子以外の素子に遅延値、タイミ
ングチェック値を設定する必要がなくなり、動的タイミ
ング検証の高速化が図れる。また、特定されなかった素
子に関しては、実施の形態1で説明したように静的タイ
ミング検証で検証が行なえるので、これらの素子の動的
タイミング検証は行なう必要がない。
【0045】[実施の形態3]図5は、本発明の実施の
形態3における論理検証装置の構成を示すブロック図で
ある。論理検証装置は、実施の形態2で説明した要タイ
ミングチェック素子格納ファイル403、タイミング検
証のためのタイミングチェック値を格納するためのタイ
ミングチェック値格納ファイル501、ピン間スキュー
のマージン値を格納するためのスキューマージン格納フ
ァイル502、スキューの影響を受ける素子を特定して
その素子のタイミングチェック値にスキューマージンを
加算するためのスキューマージン加算部503、および
スキューマージンが加算されたタイミングチェック値を
格納するためのマージン付タイミングチェック値格納フ
ァイル504を含む。
【0046】まず、スキューマージン加算部503は、
要タイミングチェック素子格納ファイル403からタイ
ミングチェックが必要な素子を読出す。たとえば、検証
対象となる回路接続情報に図6に示す回路が含まれてい
た場合、実施の形態1における図1の細分化抽出部10
5は細分化によって同期回路ブロック602および60
4と非同期回路ブロック603とを抽出する。順序回路
素子611〜614はクロック信号CLK6に同期して
データ転送を行なうが、順序回路素子612のみがリセ
ット端子を有する。外部入力ピンR1は、クロック信号
CLK6と非同期として扱われるので順序回路素子61
2は非同期回路ブロック603として抽出される。その
結果、順序回路素子611は同期回路ブロック602と
して抽出され、順序回路素子613および614とは同
期回路ブロック604として抽出される。
【0047】実施の形態2における図4の要タイミング
チェック素子特定部401は、タイミングチェックが必
要な素子として順序回路素子611〜613を特定す
る。したがって、スキューマージン加算部503は順序
回路素子611〜613の回路接続情報を読出すことに
なる。スキューマージン加算部503は、タイミングチ
ェックが必要な素子の中からピン間スキューの影響を受
ける素子を特定する。
【0048】生産されたLSIのAC特性、DC特性等
の試験を行なうLSIテスタにおいては、通常ピン間ス
キューが存在する。ピン間スキューとは、LSIの入力
ピンに信号波形を入力する際に生ずる波形のずれによっ
て発生するタイミングのずれのことをいう。
【0049】順序回路素子611のデータ端子とクロッ
ク端子とには、それぞれ外部入力信号DI1とCLK6
とが入力されるので、ピン間スキューの影響を受ける素
子として特定される。順序回路素子612のリセット端
子とクロック端子とには、それぞれ外部入力信号R1と
CLK6とが入力されるので、ピン間スキューの影響を
受ける素子として特定される。また、順序回路素子61
3は同期回路ブロック604の中の初段の順序回路素子
であるのでピン間スキューの影響を受ける素子として特
定される。
【0050】スキューマージン加算部503は、ピン間
スキューの影響を受けると判定した素子に対しては、タ
イミングチェック値格納ファイル501とスキューマー
ジン値格納ファイル503とから、それぞれタイミング
チェック値とスキューマージンとを読出して、タイミン
グチェック値にスキューマージンを加算してその値をマ
ージン付タイミングチェック値格納ファイル504に格
納する。ただし、順序回路素子611に対してはデータ
端子とクロック端子とに入力されるタイミングチェック
値にスキューマージンが加算され、順序回路素子612
に対してはリセット端子とクロック端子とに入力される
タイミングチェック値にスキューマージンが加算され、
順序回路素子613に対してはデータ端子とクロック端
子とに入力されるタイミングチェック値にスキューマー
ジンが加算される。したがって、順序回路素子612の
データ端子とクロック端子とに入力されるタイミングチ
ェック値にはスキューマージンは加算されない。
【0051】以上説明したように、実施の形態3におけ
る論理検証装置は実施の形態2で特定されたタイミング
チェックが必要な素子に対してタイミングチェック値に
スキューマージンを加算することによって、LSIテス
タのピン間スキューを考慮した論理検証が可能となる。
【0052】[実施の形態4]図7は、本発明の実施の
形態4における論理検証装置を使用した場合の論理検証
の手順を示す図である。論理検証装置の構成およびそれ
らの機能は、図1、2および5を用いて説明した実施の
形態1〜3における論理検証装置と同じであるので詳細
な説明は繰返さない。
【0053】まず、同期回路の場合には、設計者はビヘ
イビアレベルまたはRTLでの設計が可能である(S7
01)。これらの設計レベルでの設計が終了すれば、設
計が正しいものであるか否かを機能検証によって判定す
る。設計したものに機能的な誤りがある場合は、再度ビ
ヘイビアレベルまたはRTLでの設計を行なう(S70
2)。機能検証は、上位の設計レベルに対応した高速な
検証ツールが使用できる。
【0054】設計したものが機能的に正しいと判断した
場合には、ビヘイビアレベルまたはRTLで設計された
ものを論理合成して(S703)、ゲートレベルの論理
回路に変換する(S704)。ゲートレベルの論理回路
は、上位の設計レベル(ビヘイビアレベルまたはRT
L)で設計されたものと等価であるか否かの検証がフォ
ーマルベリファイアによって可能である(S705)。
ゲートレベルの論理回路の機能検証は、上記S701〜
S705の処理を繰返すことによって行なえる。
【0055】次に、ゲートレベルの論理回路のタイミン
グ検証を行なう(S706)。この論理回路は同期回路
であるので、高速に検証が可能な静的タイミング検証が
行なえる。実施の形態3で説明したピン間スキューを考
慮したタイミング検証を適用すれば、LSIテスタと等
価な検証が可能となる。ゲートレベルの論理回路がタイ
ミング的に問題がないと判断されれば、サインオフとな
る(S707)。
【0056】また、設計する回路が同期回路と非同期回
路が混在する場合には、非同期回路ブロックをゲートレ
ベルで設計する(S708)。非同期回路ブロックに対
しては、実施の形態1で説明したように非同期回路ブロ
ックを細分化した後同期回路ブロックを抽出すれば(S
710)、その同期回路ブロックは上位の設計レベルに
移行することが可能となる。すなわち、実施の形態2で
説明したように、同期回路ブロックを特定の素子の値
(遅延値、タイミングチェック値)で規定されるように
マクロ的に表現すれば、上位のレベル(ビヘイビアレベ
ルまたはRTL)で設計されたものと同様に扱えるよう
になる。
【0057】また、ゲートレベルに変換された同期回路
(S704)と、非同期回路(S708)とを合成して
実施の形態2と3を適用することが可能である。実施の
形態2を適用した場合、出力の遅延値が必要な素子とタ
イミングチェックが必要な素子とを特定できるのでタイ
ミング検証と機能検証とが高速に行なえる。実施の形態
3を適用した場合、さらにピン間スキューを考慮したタ
イミング検証が可能となる(S712)。S712で問
題がないと判断されればサインオフとなる(S70
7)。
【0058】以上説明したように、実施の形態4では実
施の形態1〜3を適宜適用することによって、論理検証
の高速化が図れ、ピン間スキューを考慮したタイミング
検証も可能となる。
【0059】
【発明の効果】請求項1における論理検証装置によれ
ば、従来非同期回路として扱われていた回路ブロックを
細分化することによって、同期回路ブロックを抽出する
ことが可能となるので、高速な機能検証ツールとタイミ
ング検証ツールとを適用することが可能となり、論理検
証の高速化が可能となった。
【0060】請求項2における論理検証装置によれば、
請求項1に記載の発明の効果に加え、出力の遅延値が必
要な素子を特定することにより、論理検証の高速化が可
能となった。
【0061】請求項3における論理検証装置によれば、
請求項1または2に記載の発明の効果に加え、タイミン
グチェックが必要な素子を特定することにより、論理検
証の高速化が可能となった。
【0062】請求項4における論理検証装置によれば、
請求項3に記載の発明の効果に加え、タイミングチェッ
クが必要な素子に対してタイミングチェック値にスキュ
ーマージンを加算することによって、LSIテスタのピ
ン間スキューを考慮した論理検証が可能となった。
【0063】請求項5における論理検証装置によれば、
請求項1〜4に記載の発明の効果に加え、従来非同期回
路として扱われていた回路ブロックを細分化して抽出さ
れた同期回路を上位の設計レベルとして扱うことによ
り、より高速な論理検証が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における論理検証装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】 同期回路と非同期回路が混在する論理回路の
一例を示す図である。
【図3】 非同期回路として抽出された回路ブロックを
細分化した後の図である。
【図4】 本発明の実施の形態2における論理検証装置
の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の実施の形態3における論理検証装置
の構成を示すブロック図である。
【図6】 ピン間スキューを考慮する必要がある論理回
路の一例を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態4における論理検証装置
を使用した場合の論理検証の手順を示す図である。
【図8】 従来の論理検証装置における論理検証の処理
手順を示す図である。
【符号の説明】
101 対象回路格納ファイル、102 同期回路ブロ
ック抽出部、103第1の非同期回路ブロック格納ファ
イル、104 第1の同期回路ブロック格納ファイル、
105 細分化抽出部、106 第2の非同期回路ブロ
ック格納ファイル、107 第2の同期回路ブロック格
納ファイル、401 要タイミングチェック素子特定
部、402 要遅延値素子特定部、403 要タイミン
グチェック素子格納ファイル、404 要遅延値素子格
納ファイル、501 タイミングチェック値格納ファイ
ル、502 スキューマージン格納ファイル、503
スキューマージン加算部、504 マージン付タイミン
グチェック値格納ファイル。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象となる回路の論理検証を行なうため
    の論理検証装置であって、 前記対象となる回路から同期回路ブロックと非同期回路
    ブロックとを抽出するための抽出手段と、 前記非同期回路ブロックを複数の回路ブロックに細分化
    し、該細分化された複数の回路ブロックに基づいて同期
    回路ブロックと非同期回路ブロックとを抽出するための
    細分化抽出手段とを含む論理検証装置。
  2. 【請求項2】 前記論理検証装置はさらに、前記細分化
    抽出手段によって抽出された同期回路ブロックと非同期
    回路ブロックとの回路接続情報に基づいて、出力の遅延
    値が必要な素子を特定するための要遅延値素子特定手段
    を含む、請求項1記載の論理検証装置。
  3. 【請求項3】 前記論理検証装置はさらに、前記細分化
    抽出手段によって抽出された同期回路ブロックと非同期
    回路ブロックとの回路接続情報に基づいて、タイミング
    チェックが必要な素子を特定するための要タイミングチ
    ェック素子特定手段を含む、請求項1または2記載の論
    理検証装置。
  4. 【請求項4】 前記論理検証装置はさらに、前記タイミ
    ングチェックが必要な素子の中から外部入力信号間のス
    キューの影響を受ける素子を特定し、該スキューの影響
    を受ける素子のタイミングチェック値にスキューマージ
    ンを加算するためのスキューマージン加算手段を含む、
    請求項3記載の論理検証装置。
  5. 【請求項5】 前記論理検証装置は、前記細分化抽出手
    段によって抽出された同期回路ブロックを上位の設計レ
    ベルとして論理検証を行なう、請求項1〜4のいずれか
    に記載の論理検証装置。
JP8234239A 1996-09-04 1996-09-04 論理検証装置 Pending JPH1078975A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8234239A JPH1078975A (ja) 1996-09-04 1996-09-04 論理検証装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8234239A JPH1078975A (ja) 1996-09-04 1996-09-04 論理検証装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1078975A true JPH1078975A (ja) 1998-03-24

Family

ID=16967869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8234239A Pending JPH1078975A (ja) 1996-09-04 1996-09-04 論理検証装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1078975A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008269082A (ja) * 2007-04-17 2008-11-06 Fujitsu Ltd 検証支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、検証支援装置、および検証支援方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008269082A (ja) * 2007-04-17 2008-11-06 Fujitsu Ltd 検証支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、検証支援装置、および検証支援方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8468475B2 (en) Conversion of circuit description to an abstract model of the circuit
US6061283A (en) Semiconductor integrated circuit evaluation system
KR100483876B1 (ko) 반도체 집적 회로 설계 및 검증 시스템
US7134106B2 (en) Method and system for providing fast design for testability prototyping in integrated circuit designs
JP2006343151A (ja) スキャンテスト回路及びその配置方法
CN107784185B (zh) 一种门级网表中伪路径的提取方法、装置及终端设备
US9449127B1 (en) System for verifying timing constraints of IC design
US7975249B2 (en) Operation timing verifying apparatus and program
JP2000075005A (ja) 高速テストパタ―ン検証装置
CN107844678A (zh) 包含IP/Memory时序路径的spice仿真方法
JP2008123056A (ja) 論理回路のタイミング制約生成システムおよび論理回路のタイミング制約生成方法、制御プログラム、可読記録媒体
JP2000277617A (ja) Asic設計方法およびasic設計装置
US20040098687A1 (en) System and method for implementing a flexible top level scan architecture using a partitioning algorithm to balance the scan chains
US8943457B2 (en) Simulating scan tests with reduced resources
JPH1078975A (ja) 論理検証装置
US6170072B1 (en) Logic circuit verification apparatus and method for semiconductor integrated circuit
JP3953250B2 (ja) 非同期回路の検証方法
JPH07287051A (ja) 論理シミュレータ用入力データ作成装置
JPH1173440A (ja) エミュレーション装置
JP3267258B2 (ja) テストグループ作成装置及びその作成方法
JP3340283B2 (ja) 論理回路のハザードシミュレーション装置
JP4307169B2 (ja) 遅延検証装置
JP3759007B2 (ja) 非同期回路のタイミング検証装置とそのタイミング検証方法
JPH06148293A (ja) 論理回路テスト回路
JP2001235522A (ja) テストベクタ作成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061107

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070306