JPH1078796A - Mpeg−audio復号処理方式 - Google Patents

Mpeg−audio復号処理方式

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JPH1078796A
JPH1078796A JP8234996A JP23499696A JPH1078796A JP H1078796 A JPH1078796 A JP H1078796A JP 8234996 A JP8234996 A JP 8234996A JP 23499696 A JP23499696 A JP 23499696A JP H1078796 A JPH1078796 A JP H1078796A
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文昭 西田
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満 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】放送型システムに適用した場合の、MPEG−
AUDIO符号化方式の復号処理に関し、処理能力の大
きい受信装置で、復号処理を可能にする。 【解決手段】配信装置1から一または複数のLANサー
バ3を経てそれぞれのローカルエリア内の複数の受信装
置4に対して放送形式でMPEG符号化データを配信す
るシステムにおいて、LANサーバ3に、配下のローカ
ルエリアにおける受信装置の処理能力を表す値を設定す
ることができる設定手段11と、この設定値を検出する
ことができる検出手段12とを備え、配信装置1からM
PEG符号化データを配信されたとき、この設定値を検
出して、設定値に応じて定まる区分でMPEG−AUD
IO復号処理の一部を、LANサーバ3において処理す
る。このように、MPEG−AUDIO復号処理を、L
ANサーバ3と受信装置4とにおいて分担して処理する
ことによって、受信装置の処理負荷を少なくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MPEG−AUD
IO符号化方式の復号処理に関し、特に放送型システム
に適用した場合の、MPEG−AUDIO復号処理方式
に関するものである。
【0002】VOD(Video On Demand )方式の応用と
して、双方向でビデオや音声の送受信が可能な、双方向
マルチメディアサービスが考えられているが、現状で
は、このような大規模なシステムを普及させることは、
コストの制約上困難である。そこで、既存の通信網と、
LAN(Local Area Network)を利用した場合のコスト
面での優位性から、LANをベースとした放送型の Nea
r VOD が主流になるものと考えられる。
【0003】本発明は、主として Near VOD のようなマ
ルチメディアサービスにおいて、配信装置とLANサー
バ間で放送型接続(1:n接続)を適用し、LANサー
バから、数十ユーザを対象としたLANをベースとした
装置で、さまざまなデータ配信サービスを可能にするシ
ステムにおいて、符号化方式としてMPEG符号化方式
を適用した場合に、受信装置としてパソコン等のような
汎用MPUを用い、ソフトウェア処理によってMPEG
−AUDIO復号処理を行う場合の、復号処理方式を提
供するものである。
【0004】
【従来の技術】図10は、LANをベースとした放送型
システムの構成を示したものである。図示のように、配
信装置1から、回線網2を経て、複数のローカルエリア
1,2,…,Nのサーバ3に接続し、サーバ3からそれ
ぞれ複数の受信装置4に対してデータ配信を行う。
【0005】従来のMPEGサービスの形態としては、
CD−R0M等の蓄積装置に、予めMPEG符号化デー
タとして保存したものを提供し、ユーザがパソコン等に
再生専用のMPEGデコーダ(復号化)ボード(デコー
ド用専用LSIやDSPを実装したもの)を搭載し、こ
のボードによって符号化データを復号して、再生された
音声信号を出力装置(スピーカ等)によって、出力する
方法が一般的である。
【0006】マルチメディア通信網が整備されるととも
に、上述のような蓄積型のサービスだけでなく、通信回
線を利用した放送型のサービス形態が現実のものとなっ
てきた。また、汎用のMPUの処理能力の向上ととも
に、MPEG符号化方式における、音声の符号化方式で
あるMPEG−AUDIO符号化方式の復号処理を、コ
ストの制約上、パソコン等の汎用MPUを搭載した受信
装置によって処理することが可能となってきた。
【0007】ここで、MPEG−AUDIO符号化方式
は、20kHz帯域の音声(音響)信号を圧縮符号化する
アルゴリズムであって、一般的には、音声信号を符号化
データに変換することによって圧縮して出力する符号器
と、この符号化データを復号して音声信号を再生する復
号器とから構成される。
【0008】図11は、MPEG−AUDIO復号装置
の概略構成を示したものである。図中、101はフレー
ム分解部であって、フレーム構成されている符号化デー
タを、各フレームでサンプルごとに意味のある個々のデ
ータに分解する。102は逆スケーリング部であって、
符号器で正規化されたスケーリングファクタの逆スケー
リングを行う。
【0009】103は逆量子化部であって、符号器で量
子化された量子化データについて、逆量子化の処理を行
う。104は合成フィルタ部であって、符号器において
周波数領域で複数の帯域に分割して処理されたサンプル
データの合成処理を行う。105は高域強調処理部であ
って、聴感上の音質向上の効果がある高域強調の処理を
行う。
【0010】従来は、MPEG−AUDIO復号処理を
パソコンのMPUで処理させるためには、高速処理が可
能な受信装置を用意する必要があり、既存の処理能力の
小さい受信装置の場合は、画像処理と音声処理とを含め
た、MPEG復号専用のボードを用意する必要があっ
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】MPEG符号化方式
を、LANをベースとした放送型システムに適用した場
合の、MPEG−AUDIOの復号処理方法に関して
は、処理能力の小さい受信装置の場合には、音声専用の
ハードウェアを搭載する必要があるという、コスト上の
問題がある。また処理能力の大きい受信装置で、MPE
G−AUDIO復号処理を行う場合にも、パソコンのよ
うな汎用MPUで処理する場合には、他のアプリケーシ
ョンの処理上の負荷が一時的に増加したときの、音質の
低下が問題となる。
【0012】本発明は、このような従来技術の課題を解
決しようとするものであって、LANをベースとする放
送型の配信装置システムに、MPEG符号化方式を適用
した場合の、MPEG−AUDIO符号化方式における
復号方法を工夫することによって、安価なシステムを構
成することが可能なようにするとともに、また受信装置
において、他のアプリケーションと復号処理とを並列処
理する場合の、音質の低下を防止できる、MPEG−A
UDIO復号処理方式を提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】MPEG−AUDIO復
号処理は、大きく分けると、フレーム分解部と、合成フ
ィルタを含めた復号合成処理部とからなる。本発明の復
号処理方式は、サーバが、MPEG−AUDIO復号処
理の一部を、使用する受信装置の処理能力に応じて分担
処理し、また、受信装置に搭載されるソフトウェアを改
良して処理方法を変更することによって、受信装置の処
理量を減少させて、処理能力の低い現行の端末でも、新
たなハードウェアを追加することなく、他の加入者と同
等のサービスを受けることができるようにするととも
に、MPUの負荷が大きい場合の、音質の低下を防止す
るものである。
【0014】以下、本発明の課題を解決するための具体
的手段とその作用を記述する。
【0015】(1) 配信装置1から一または複数のLAN
サーバ3を経てそれぞれのローカルエリア内の複数の受
信装置4に対して放送形式でMPEG符号化データを配
信するシステムの場合に、LANサーバ3に、配下のロ
ーカルエリアにおける受信装置の処理能力を表す値を設
定することができる設定手段11と、この設定値を検出
することができる検出手段12とを備える。そして、配
信装置1からMPEG符号化データを配信されたとき、
設定値を検出して、設定値に応じて定まる区分でMPE
G−AUDIO復号処理の一部を、LANサーバ3にお
いて処理することによって、MPEG−AUDIO復号
処理を、LANサーバ3と受信装置4とにおいて分担し
て処理するようにする。
【0016】(2) 配信装置1から一または複数のLAN
サーバ3を経てそれぞれのローカルエリア内の複数の受
信装置4に対して放送形式でMPEG符号化データを配
信するシステムの場合に、LANサーバ3に、配下のロ
ーカルエリア内の各受信装置の処理能力を表す値を設定
することができる設定手段11と、この設定値を検出す
ることができる検出手段12とを備える。そして、配信
装置1からMPEG符号化データを配信されたとき、L
ANサーバ3がそれぞれの受信装置からの個別の配信要
求を認識し、受信装置に対する設定値を検出して、設定
値に応じて定まる区分でMPEG−AUDIO復号処理
の一部を、LANサーバ3において処理することによっ
て、MPEG−AUDIO復号処理を、LANサーバ3
と受信装置4とにおいて分担して処理するようにする。
【0017】(3) 配信装置1から一または複数のLAN
サーバ3を経てそれぞれのローカルエリア内の複数の受
信装置4に対して放送形式でMPEG符号化データを配
信するシステムの場合に、各受信装置4に、受信装置の
処理能力を所定の値として認識することができる処理能
力認識手段14を備えるとともに、各LANサーバ3
に、配下のローカルエリア内の各受信装置において認識
された処理能力を表す値を設定することができる設定手
段11と、この設定値を検出することができる検出手段
12とを備える。そして、配信装置1からMPEG符号
化データを配信されたとき、LANサーバ3がそれぞれ
の受信装置からの個別の配信要求を認識し、受信装置に
対する設定値を検出して、設定値に応じて定まる区分で
MPEG−AUDIO復号処理の一部を、LANサーバ
3において処理することによって、MPEG−AUDI
O復号処理を、LANサーバ3と受信装置4とにおいて
分担して処理するようにする。
【0018】(4) 配信装置1から一または複数のLAN
サーバ3を経てそれぞれのローカルエリア内の複数の受
信装置4に対して放送形式でMPEG符号化データを配
信するシステムの場合に、各LANサーバ3に、各受信
装置4の処理能力を所定の値として認識することができ
る処理能力認識手段15と、この認識された処理能力を
表す値を設定することができる設定手段11と、設定値
を検出することができる検出手段12とを備える。そし
て、配信装置1からMPEG符号化データを配信された
とき、LANサーバがそれぞれの受信装置からの個別の
配信要求を認識し、受信装置に対する設定値を検出し
て、この設定値に応じて定まる区分でMPEG−AUD
IO復号処理の一部を、LANサーバ3において処理す
ることによって、MPEG−AUDIO復号処理を、L
ANサーバ3と受信装置4とにおいて分担して処理する
ようにする。
【0019】このように、(1) 〜(4) の場合は、サーバ
が、設定された数値(符号)に応じてMPEG−AUD
IO復号処理の一部を分担処理するので、処理能力の小
さい受信装置の場合でも、専用のハードウェアを搭載す
る等の必要がなく、安価な装置によって、所要の処理を
行うことができるようになる。
【0020】(5) (1) 〜(4) の場合に、各LANサーバ
3に、MPEG−AUDIO符号化データのフレームを
分解することができるフレーム分解手段16と、フレー
ムデータの帯域を段階的に制限することができる帯域制
限手段17とを備える。そして、受信装置1からMPE
G符号化データを配信されたとき、LANサーバ3がそ
れぞれの受信装置からの個別の配信要求を認識し、配信
要求のあった受信装置に対する設定値を検出して、この
設定値に応じて帯域制限手段においてMPEG符号化デ
ータの帯域を制限して、受信装置に配信するようにす
る。
【0021】このように、(5) の場合は、サーバにおい
て、MPEG符号化データを帯域制限して配信するの
で、受信装置における処理負荷を減少させることがで
き、従って処理能力の低い受信装置でも復号可能になる
とともに、受信装置における処理量を少なくするので、
他の処理負荷がある場合の、音質低下を防止することが
できるようになる。
【0022】(6) (1) 〜(4) の場合に、各受信装置4
に、受信装置の処理能力を所定の値として認識すること
ができる処理能力認識手段14と、MPEG−AUDI
O復号処理時の合成フィルタを段階的に帯域制限した複
数の合成フィルタから構成してなる合成フィルタ処理手
段18とを備える。そして、配信装置1からMPEG符
号化データを配信されたとき、各受信装置4が認識され
た処理能力に応じて合成フィルタ処理手段18における
帯域制限を行って、MPEG−AUDIO復号の処理を
行うようにする。
【0023】このように、(6) の場合は、受信装置にお
いて、MPEG符号化データを最適の状態に帯域制限し
て復号処理を行うので、処理能力の低い受信装置でも復
号可能になるとともに、他の処理負荷がある場合の、音
質低下を防止することができる。
【0024】(7) (1) 〜(4) の場合に、各受信装置4
に、MPEG−AUDIO復号処理時の複数の合成フィ
ルタを段階的に帯域制限した複数の合成フィルタから構
成してなる合成フィルタ処理手段18と、MPEG−A
UDIO復号処理を監視してフレーム内で復号処理でき
ないフレーム番号を検出するフレーム検出手段19とを
備える。そして、配信装置1からMPEG符号化データ
を配信されたとき、受信装置4が、フレーム内で復号処
理できないフレームを検出したときは、合成フィルタ処
理手段18における帯域制限を行って、この制限された
帯域によって復号処理を行うようにする。
【0025】このように、(7) の場合は、受信装置にお
いて、MPEG符号化データを最適の状態に帯域制限し
て復号処理を行うので、処理能力の低い受信装置でも復
号可能になるとともに、他の処理負荷がある場合の、音
質低下を防止することができる。
【0026】(8) (7) の場合に、合成フィルタ処理手段
18において帯域を制限した場合に、引き続きフィルタ
検出手段19においてMPEG−AUDIO復号処理を
監視して、合成フィルタ処理手段18において帯域制限
を行う前の状態を検出したとき、合成フィルタ処理手段
18における帯域制限の処理を解除するようにする。
【0027】MPEG符号化データを帯域制限して復号
処理を行う場合、再生音質が低下することを避けられな
いので、不必要な場合は帯域制限しないことが望まし
い。(8) の場合は、必要なときのみ帯域制限し、必要な
いときは帯域制限を解除できるので、常に最善の音質を
維持することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態(1) を
示したものである。図中、サーバ3において、11は設
定手段、12は検出手段、13はCPUおよびメモリで
ある。41, 2,…, 4N は各ローカルエリアの受信装置
である。
【0029】図1に示す、各ローカルエリアの受信装置
1,2,…, 4N において、それぞれの受信装置の処理
能力が、MPU(Micro Processor Unit)の処理能力か
ら、同等と判断できる場合には、予め、各サーバ3の設
定手段11に、受信装置の処理能力を表す数値(符号)
を設定しておく。
【0030】任意の時間に、ローカルエリア内の任意の
受信装置から配信要求があったとき、検出手段12によ
って、設定手段11に設定されている数値(符号)を検
出することによって、受信装置の処理能力に応じて、M
PEG−AUDIO符号化方式の復号処理の一部を、サ
ーバ内において処理して、処理されたMPEGデータを
各受信装置に配信する。この際、CPUおよびメモリ1
3は、サーバ3の行う一般的処理および本発明方式にお
いて必要となる制御の処理を行う。
【0031】例えば、MPEG−AUDIO符号化方式
における復号処理は、その処理を大別すると、“フレー
ム分解部”,“逆スケーリング部”,“逆量子化部”,
“合成フィルタ部”,“高域強調処理部”に分割できる
ので、これらにそれぞれある数値( 符号) を割り当て
て、設定手段11に設定する。
【0032】図2は、本発明の実施形態(2) を示したも
のであって、図中、図1の場合と同じものを同じ番号で
示している。
【0033】図2に示す、各ローカルエリアの受信装置
1,2,…, 4N において、それぞれの受信装置の処理
能力が、MPUの処理能力から、異なっていると判断で
きる場合には、予め、各サーバ3の設定手段11に、各
受信装置41,2,…, 4N の処理能力を表す数値(符
号)を設定しておく。処理能力を示す値の設定は、受信
装置からの配信要求時に設定してもよい。
【0034】任意の時間に、ローカルエリア内の任意の
受信装置から配信要求があったとき、検出手段12によ
って、設定手段11に設定されている数値(符号)を検
出することによって、MPEG−AUDIO符号化方式
の復号処理の一部を、サーバ内において処理して、処理
されたMPEGデータを各受信装置に配信する。
【0035】図3は、本発明の実施形態(3) を示したも
のであって、図中、図1の場合と同じものを同じ番号で
示し、14は、各受信装置内に設けられた処理能力認識
手段である。
【0036】図3において、サーバは、ローカルエリア
の受信装置41,2,…, 4N の処理能力を、各受信装置
内にある処理能力認識手段14によって自動的に認識
し、この認識した値を数値(符号)化して、サーバ3内
に設定する。この場合におけるサーバへの設定時期は任
意である。
【0037】任意の時間にローカルエリア内の任意の受
信装置から配信要求があったときは、サーバ3は、受信
装置ごとに検出手段12によって、設定手段11に設定
されている数値(符号)を検出することによって、MP
EG−AUDIO符号化方式の復号処理の一部を、サー
バ内において処理して、処理されたMPEGデータを各
受信装置に配信する。
【0038】図4は、本発明の実施形態(4) を示したも
のであって、図中、図1の場合と同じものを同じ番号で
示し、15は、サーバ3内に設けられた、各受信装置に
対応する処理能力認識手段である。
【0039】図4において、サーバ3は、ローカルエリ
アの受信装置41,2,…, 4N の処理能力を、サーバ内
の処理能力認識手段15によって自動的に認識し、この
認識した値を数値(符号)化して、サーバ内の設定手段
11に設定する。この場合における、サーバの認識手段
による、受信装置の処理能力の認識と設定の時期は任意
である。
【0040】任意の時間にローカルエリア内の任意の受
信装置から配信要求があったときは、サーバ3は、受信
装置ごと、設定手段11に設定されている数値(符号)
を検出することによって、MPEG−AUDIO符号化
方式の復号処理の一部を、サーバ内において処理して、
処理されたMPEGデータを各受信装置に配信する。
【0041】図5は、本発明の実施形態(5) を示したも
のであって、図中、図1の場合と同じものを同じ番号で
示し、16はサーバ3内に設けられたフレーム分解手
段、17は帯域制限手段である。
【0042】実施形態(5) においては、実施形態(1) 〜
(4) の場合における、復号処理の分担の具体的方法とし
て、サーバ3において、MPEG符号化データ配信時
に、フレーム分解手段16によって、フレーム分解を行
ない、設定手段11に設定された設定値に従って、帯域
制限手段17によって、帯域制限を行ったデータを配信
する。
【0043】MPEG−AUDIO符号化方式において
は、時間軸上の音声信号を周波数領域に変換し、複数の
周波数帯域に分割して処理を行う。この処理は、ポリフ
ェーズ・フィルタバンクによって実現している。
【0044】図6は、ポリフェーズ・フィルタバンクを
説明するものであって、BPF0,BPF1,, BPFn
はそれぞれバンドパスフィルタを示し、BPF0,BPF
1, , BPFn はそれぞれ、時間軸上の入力信号に対し
て、周波数軸上において、帯域0,1,…,nのサンプ
ルデータを選択的に抽出する。復号器においては、合成
フィルタ処理として、この逆の処理を行う。
【0045】実施形態(5) における帯域制限手段17
は、ポリフェーズ・フィルタバンクによって、複数の帯
域のサンプルデータに変換された信号を、復号器の合成
フィルタ(ポリフェーズ・フィルタバンクの逆の処理を
行うもの)によって、逆の処理を行う際に、図6に示さ
れたBPFの数を制限して段階的に帯域制限を行う、複
数の合成フィルタを設定し、設定手段11に設定された
設定値を参照して、所望の合成フィルタを用いて復号処
理を行うものである。
【0046】図7は、本発明の実施形態(6) を示したも
のであって、図中、図3の場合と同じものを同じ番号で
示し、18は各受信装置に設けられた合成フィルタ処理
手段である。
【0047】各受信装置に備えられた処理能力認識手段
14によって、自装置の処理能力を認識し、段階的に帯
域制限されている複数の合成フィルタからなる合成フィ
ルタ処理手段18において、最適となる合成フィルタを
選択して復号処理を行う。
【0048】実施形態(6) においては、合成フィルタ処
理手段18におけるBPFの数を任意に制限して段階的
に帯域制限した合成フィルタを複数設定し、設定手段1
1に設定された設定値を参照して、最適の帯域となる合
成フィルタを用いて復号処理を行うものである。
【0049】図8は、本発明の実施形態(7) を示したも
のであって、図中、図7の場合と同じものを同じ番号で
示し、19は各受信装置に設けられたフレーム検出手段
である。
【0050】各受信装置に設けられたフレーム検出手段
19によって、フレーム内で処理できないと判断される
フレーム番号を検出し、そのフレームでの処理を、実施
形態(6) の場合と同様に、BPFの数を任意に制限して
段階的に帯域制限した合成フィルタを複数設定した合成
フィルタ処理手段18によって、設定手段11に設定さ
れた設定値を参照して、最適の帯域となる合成フィルタ
を用いて復号処理を行うものである。
【0051】図9は、本発明の実施形態(8) を示したも
のであって、図中、図8の場合と同じものを同じ番号で
示している。
【0052】実施形態(8) においては、実施形態(7) に
おけるフレーム検出手段19によって、合成フィルタ処
理手段18において帯域を制限した場合に、引き続きフ
レーム検出手段19において、MPEG−AUDIO復
号処理を監視し、合成フィルタ処理手段18において、
帯域制限する前の状態を検出したとき、合成フィルタ処
理手段18における処理を解除する。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、L
ANをベースとした放送型システムにMPEG符号化方
式を適用した場合に、サーバが、MPEG−AUDIO
復号処理の一部を、使用する受信装置に応じて分担処理
し、また、受信装置における処理方法を改善することに
よって、受信装置の処理量を減少させて、処理能力の低
い現行の端末でも、新たなハードウェアを追加すること
なく、他の加入者と同等のサービスを受けることができ
るようにするとともに、MPUの負荷が大きい場合の、
音質の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1) を示す図である。
【図2】本発明の実施形態(2) を示す図である。
【図3】本発明の実施形態(3) を示す図である。
【図4】本発明の実施形態(4) を示す図である。
【図5】本発明の実施形態(5) を示す図である。
【図6】ポリフェーズ・フィルタバンクを説明する図で
ある。
【図7】本発明の実施形態(6) を示す図である。
【図8】本発明の実施形態(7) を示す図である。
【図9】本発明の実施形態(8) を示す図である。
【図10】LANをベースとした放送型システムの構成
を示す図である。
【図11】MPEG−AUDIO復号装置の概略構成を
示す図である。
【符号の説明】
3 サーバ 4 受信装置 11 設定手段 12 検出手段 13 CPUおよびメモリ 14 処理能力認識手段 15 処理能力認識手段 16 フレーム分解手段 17 帯域制限手段 18 合成フィルタ処理手段 19 フレーム検出手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配信装置から一または複数のLANサー
    バを経てそれぞれのローカルエリア内の複数の受信装置
    に対して放送形式でMPEG符号化データを配信するシ
    ステムにおいて、 前記LANサーバに、配下のローカルエリアにおける受
    信装置の処理能力を表す値を設定することができる設定
    手段と、該設定値を検出することができる検出手段とを
    備え、 配信装置からMPEG符号化データを配信されたとき、
    前記設定値を検出して、該設定値に応じて定まる区分で
    MPEG−AUDIO復号処理の一部を該LANサーバ
    において処理することによって、MPEG−AUDIO
    復号処理を該LANサーバと受信装置とにおいて分担し
    て処理することを特徴とするMPEG−AUDIO復号
    処理方式。
  2. 【請求項2】 配信装置から一または複数のLANサー
    バを経てそれぞれのローカルエリア内の複数の受信装置
    に対して放送形式でMPEG符号化データを配信するシ
    ステムにおいて、 前記LANサーバに、配下のローカルエリア内の各受信
    装置の処理能力を表す値を設定することができる設定手
    段と、該設定値を検出することができる検出手 段とを備え、 配信装置からMPEG符号化データを配信されたとき、
    LANサーバがそれぞれの受信装置からの個別の配信要
    求を認識し、該受信装置に対する前記設定値を検出し
    て、該設定値に応じて定まる区分でMPEG−AUDI
    O復号処理の一部を該LANサーバにおいて処理するこ
    とによって、MPEG−AUDIO復号処理を該LAN
    サーバと受信装置とにおいて分担して処理することを特
    徴とするMPEG−AUDIO復号処理方式。
  3. 【請求項3】 配信装置から一または複数のLANサー
    バを経てそれぞれのローカルエリア内の複数の受信装置
    に対して放送形式でMPEG符号化データを配信するシ
    ステムにおいて、 各受信装置に、受信装置の処理能力を所定の値として認
    識することができる処理能力認識手段を備えるととも
    に、各LANサーバに、配下のローカルエリア内の各受
    信装置において認識された前記処理能力を表す値を設定
    することができる設定手段と、該設定値を検出すること
    ができる検出手段とを備え、 配信装置からMPEG符号化データを配信されたとき、
    LANサーバがそれぞれの受信装置からの個別の配信要
    求を認識し、該受信装置に対する前記設定値を検出し
    て、該設定値に応じて定まる区分でMPEG−AUDI
    O復号処理の一部を該LANサーバにおいて処理するこ
    とによって、MPEG−AUDIO復号処理を該LAN
    サーバと受信装置とにおいて分担して処理することを特
    徴とするMPEG−AUDIO復号処理方式。
  4. 【請求項4】 配信装置から一または複数のLANサー
    バを経てそれぞれのローカルエリア内の複数の受信装置
    に対して放送形式でMPEG符号化データを配信するシ
    ステムにおいて、 各LANサーバに、各受信装置の処理能力を所定の値と
    して認識することができる処理能力認識手段と、該認識
    された前記処理能力を表す値を設定することができる設
    定手段と、該設定値を検出することができる検出手段と
    を備え、 配信装置からMPEG符号化データを配信されたとき、
    LANサーバがそれぞれの受信装置からの個別の配信要
    求を認識し、該受信装置に対する前記設定値を検出し
    て、該設定値に応じて定まる区分でMPEG−AUDI
    O復号処理の一部を該LANサーバにおいて処理するこ
    とによって、MPEG−AUDIO復号処理を該LAN
    サーバと受信装置とにおいて分担して処理することを特
    徴とするMPEG−AUDIO復号処理方式。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのうちのいずれかに
    記載のMPEG−AUDIO復号処理方式において、 各LANサーバに、MPEG−AUDIO符号化データ
    のフレームを分解することができるフレーム分解手段
    と、フレームデータの帯域を段階的に制限することがで
    きる帯域制限手段とを備え、 配信装置からMPEG符号化データを配信されたとき、
    LANサーバがそれぞれの受信装置からの個別の配信要
    求を認識し、該配信要求のあった受信装置に対する前記
    設定値を検出して、該設定値に応じて前記帯域制限手段
    においてMPEG符号化データの帯域を制限して該受信
    装置に配信することを特徴とするMPEG−AUDIO
    復号処理方式。
  6. 【請求項6】 請求項1から4までのうちのいずれかに
    記載のMPEG−AUDIO復号処理方式において、 各受信装置に、受信装置の処理能力を所定の値として認
    識することができる処理能力認識手段と、MPEG−A
    UDIO復号処理時の合成フィルタを段階的に帯域制限
    した複数の合成フィルタから構成してなる合成フィルタ
    処理手段とを備え、 配信装置からMPEG符号化データを配信されたとき、
    各受信装置が該認識された処理能力に応じて前記合成フ
    ィルタ処理手段における帯域制限を行って、MPEG−
    AUDIO復号の処理を行うことを特徴とするMPEG
    −AUDIO復号処理方式。
  7. 【請求項7】 請求項1から4までのうちのいずれかに
    記載のMPEG−AUDIO復号処理方式において、 各受信装置に、MPEG−AUDIO復号処理時の複数
    の合成フィルタを段階的に帯域制限した複数の合成フィ
    ルタから構成してなる合成フィルタ処理手段と、MPE
    G−AUDIO復号処理を監視してフレーム内で復号処
    理できないフレーム番号を検出するフレーム検出手段と
    を備え、 配信装置からMPEG符号化データを配信されたとき、
    受信装置が、前記フレーム内で復号処理できないフレー
    ムを検出したときは、前記合成フィルタ処理手段におけ
    る帯域制限を行って、該制限された帯域によって復号処
    理を行うことを特徴とするMPEG−AUDIO復号処
    理方式。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のMPEG−AUDIO
    復号処理方式において、 前記合成フィルタ処理手段において帯域を制限した場合
    に、引き続き前記フィルタ検出手段において前記MPE
    G−AUDIO復号処理を監視して、前記合成フィルタ
    処理手段において帯域制限を行う前の状態を検出したと
    き、該合成フィルタ処理手段における帯域制限の処理を
    解除することを特徴とするMPEG−AUDIO復号処
    理方式。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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