JPH1078178A

JPH1078178A - シールユニット

Info

Publication number: JPH1078178A
Application number: JP9221523A
Authority: JP
Inventors: Peter Rief; リーフペーター; Michael Hellebrandt; ヘレブラントミヒャエル
Original assignee: Robert Bosch GmbH
Current assignee: Robert Bosch GmbH
Priority date: 1996-08-16
Filing date: 1997-08-18
Publication date: 1998-03-24
Also published as: EP0825374A1; EP0825374B1; DE19632956A1; US5957508A; DE59704426D1

Abstract

(57)【要約】【課題】シールユニットを簡単かつ安価に製造できる
ようにし、更に、シールリングが、接線方向荷重を受け
て、破損することが無いように構成する。【解決手段】構成部材１６の座ぐり２８の深さを、環
状シール３０の厚さ以上の深さにし、またねじ込み部材
１２が、軸方向に環状肩面３６から突出するつば３８を
備え、つば３８の端面が第２シール面を形成し、更に、
つば３８が、構成部材１２の座ぐり２８内に突入し、環
状シール３０を双方のシール面３４，４０に対し密に圧
着させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、液圧式構成部材又
は空気式構成部材に対する流体密のねじ継手を得るため
のシールユニット、それも、座ぐりされたねじ孔を有す
る構成部材が備えられ、しかも、環状ディスク状の座ぐ
り面がシールユニットの第１シール面を形成し、ねじ孔
にねじ込まれるねじ込み部材が備えられ、このねじ込み
部材が、構成部材に向いた側に半径方向に突出した環状
肩面を有しており、更に、環状シールが備えられ、この
環状シールが、構成部材の座ぐりにはめ込まれ、第１シ
ール面とねじ込み部材の環状肩面とに密に接触している
形式のものに関する。

【０００２】

【従来の技術】公知のこの形式のシールユニットは、い
わゆるＵシールリングを有している。このＵシールリン
グは金属リングであり、金属リングの穴内に、ゴム弾性
材料製の本来のシールリングが加硫結合されている。シ
ールリングは、台形コード横断面を有し、しかも互いに
平行な台形縁部のうちの短い方の縁部が、金属リングに
加硫結合され、シールリングの周部の角縁が、台形横断
面の長い方の底辺の角から突出するシールリップを有し
ている。Ｕシールリングは、例えば、閉鎖ねじ頭の下、
又は、構成部材の流体案内のねじ孔内へねじ込まれるね
じ込みスリーブの半径方向フランジの下へ挿入される。
機械的力は、ねじ頭又はスリーブフランジから、Ｕシー
ルリングの金属リングを介して構成部材へ伝達される。
金属リングは、同時に、シールリング本体の締付けを設
定する。シールリング本体は、ねじ頭の下側又は管スリ
ーブの下側と、構成部材の上側とに密着し、ねじ又はね
じ込みスリーブと構成部材との間をシールする。このシ
ール形式は、しかし、金属リングと加硫結合されるゴム
弾性シールリングとから成るＵシールリングの製造に手
間がかかり、したがって高価な点が欠点である。

【０００３】更に、構成部材のねじ孔の入口に座ぐりを
設け、そこに、構成部材の上面から突出したゴム弾性シ
ールリング、例えばＯリング又は方形断面のシールリン
グをはめ込むことも知られている。その場合、シールリ
ングは、ねじ又はスリーブのねじ込み時に、座ぐり深さ
まで弾性的に圧縮され、それによって、座ぐりの底部
と、ねじ頭又はスリーブフランジの下側とに密に接触す
る。力は、直接に、ねじ頭又はスリーブフランジの下側
から構成部材の上面へ伝達される。このシールユニット
には、しかし、次のような欠点がある。すなわち、シー
ルリングが、ねじ又はねじ込みスリーブのねじ込み時
に、接線方向荷重を受けることで、特に方形断面のシー
ルリングは、ねじ頭又はスリーブフランジの下側と構成
部材との間隙内へ達し、そこに挟み付けられることがあ
り、それによりシールリングが損傷する点である。更
に、挟み付けられたシールリングは、押出間隙(Extrusi
onsspalt)を生じさせ、この押出間隙内へ、圧力負荷を
受けてシール材料が塑性流動（nachfliessen)し、その
ために程なくシールユニットが破損する。加えて、ねじ
又はねじ込みスリーブの締結時に、ねじ頭又はスリーブ
フランジの下側と構成部材との間に挟み付けられたシー
ル部材により、摩擦が、ひいては締付けトルクが変化
し、そのために、同じくシールユニットの破損を生じる
ことがある。またＯリングが、ねじ又はねじ込みスリー
ブをねじ込むさいに捩れることがあり、そのために、同
じくシール機能が損なわれ、かつＯリングの破損を生じ
ることもある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ゆえに本発明の課題
は、シールユニットを簡単かつ安価に製造できるように
し、更に、シールリングが、接線方向荷重を受けて、破
損することが無いように構成することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、冒頭に述べた形式のシールユニッ
トにおいて、構成部材の座ぐりが、少なくとも環状シー
ルの厚さ以上の深さを有し、またねじ込み部材が、軸方
向に環状肩面から突出するつばを有し、つばの端面が第
２シール面を形成しており、そのさい、つばが、構成部
材の座ぐり内に突入し、環状シールを、双方のシール面
に対し密に圧着させるようにした。

【０００６】

【発明の効果】本発明のシールユニットは、ねじ孔の入
口に座ぐりを有しており、この座ぐりが、はめ込まれる
シールリングの厚さと等しい深さか、又はそれより深く
構成されている。シールリングは、このため、無負荷状
態では構成部材の表面から突出することなく、その全高
にわたって座ぐりに包囲される。こうすることによっ
て、シールリングが、ねじ又はねじ込みスリーブのねじ
込み時にシールリングに作用する接線力のために変形さ
れて、ねじ頭又はスリーブフランジとの間の間隙内へ流
動し、そこに挟み付けられることが防止される。シール
リングに予圧を与えて、ねじ頭又はスリーブフランジの
下側と、座ぐりの底面とに密に接触するようするため
に、ねじ頭又はスリーブフランジの下側には、つばが設
けてある。このつばが、ねじ又はスリーブのねじ込み時
に構成部材の座ぐり内へ突入し、シールリングを圧縮
し、それによって予圧が与えられる。こうすることで、
簡単なシールリングによって、信頼性のある耐高圧性の
シールが達せられる。

【０００７】請求項２以下の各項には、請求項１に記載
のシールユニットの有利な構成及び別の構成が示されて
いる。

【０００８】本発明によるシールユニットのシールリン
グは、請求項２により、有利には方形断面のシールリン
グである。方形断面のシールリングは、例えばＯリング
に比較して、次の利点を有している。すなわち、上面が
十分に平らでなくとも、信頼性のあるシールが可能であ
る点、言い換えると、座ぐりの底面及びねじ頭又はスリ
ーブフランジの下側には、それほど高い表面品質は要求
されない点である。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下で、本発明を図示の一実施例
につき説明する。

【００１０】図示の、本発明によるシールユニット１０
は、ねじ込み部材、すなわち中空ねじ１２を有し、この
中空ねじ１２が、図面には一部しか示されていない構成
部材１６の流体案内ねじ孔１４にねじ込まれている。中
空ねじ１２は、図示されていないレンチを当てがう６角
フランジ１８を有している。構成部材１６側の６角フラ
ンジ下側３６には、中空ねじ１２を構成部材１６と締め
合わせるために、半径方向に突出した環状肩面が形成さ
れている。

【００１１】中空ねじ１２の軸方向孔２０は、シール円
錐形部２２を経て拡径され、円筒形の端部分２４へ移行
している。端部分２４は、規格化されたカッティングリ
ングを保持する導管（図示せず）との流体密な締結のた
めの内ねじ山２６を備えている。

【００１２】流体案内用のねじ孔１４の入口には、長方
形横断面の座ぐり２８が設けられ、この座ぐり２８内へ
は方形のコード横断面（Schnurquerschnitt）を有する
シールリング３０（方形断面のシールリング３０）がは
め込まれる。このシールリング３０の軸方向厚さは、座
ぐり２８の深さより小さくされている。言い換えると、
シールリング３０上面は、中空ねじ１２が締付けられて
いない状態でも、構成部材１６の表面より下に位置して
いる（図面の左半部）。座ぐり２８は、シールリング３
０の軸方向厚さ以上の深さを有している。シールリング
３０は、これによって、その全厚にわたって座ぐり２８
の周壁３３によって取囲まれ、中空ねじ１２のねじ込み
及び締付けのさいに、半径方向へ座ぐり２８からはみ出
すことがない。

【００１３】方形断面のシールリング３０の外径は、未
変形状態では、座ぐり２８の直径より大きいので、シー
ルリング３０は、座ぐり２８内にクランプ力によって保
持され、中空ねじ１２がねじ込まれるまで、脱落が防止
される。

【００１４】座ぐり２８の環状ディスク状の底面３４
は、シールユニット１０の第１シール面を形成してい
る。中空ねじ１２の、構成部材１６に向いた６角フラン
ジ下側３６は、環状肩面を形成し、つば３８を有してお
り、このつば３８の端面４０は、シールユニット１０の
第２シール面を形成している。つば３８は、ねじ山の偏
心性を補償するために、座ぐり２８に対して隙間ばめさ
れている。つば３８は、また、中空ねじ１２を締付けた
場合、座ぐり２８内へ突入し、シールリング３０を、シ
ールリング厚と、座ぐり深さと、つば高さとにより生じ
る特定寸法だけ、軸方向に弾性的に圧縮する。方形断面
のシールリング３０は、これによって、予圧を受けてシ
ールユニット１０の両シール面３４，４０に密に接触す
る。

【００１５】中空ねじ１２を締付けるさいの、方形断面
シールリング３０に対する接線力を小さく抑えるため、
シール面４０と方形シールリング３０との間に滑剤を施
しておく。滑剤は、例えば、中空ねじ１２のシール面４
０に向いたシールリング環状端面４２及び／又はシール
面４０に施す。シールリング３０の材料が、圧力を受け
て、フランジ下側３６のつば３８の外周と、座ぐり２８
の周壁３３との間の軸方向隙間内へ流動するのを防止す
るため、つば３８に向いたシールリング外縁に、面取り
部４４を設けるか、丸みを付けるかしておくことができ
る。

【００１６】シールリング３０は弾性材料製、有利には
弾性プラスチック製又はゴム製である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のシールユニットの軸方向断面図であ
る。図面の左半部は中空ねじをルーズにねじ込んだ状態
を示し、右半部は締付けた状態を示したものである。

【符号の説明】

１０シールユニット、１２中空ねじ、１４ね
じ孔、１６構成部材、１８６角フランジ、２
０軸方向孔、２２シール円錐形部、２４端部
分、２６内ねじ山、２８座ぐり、３０方形
シールリング、３２構成部材上面、３３座ぐり周
壁、３４，４０シール面、４２環状端面、４４
面取り部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者ミヒャエルヘレブラントドイツ連邦共和国ブルクベルクエスヴェーク３

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】流体密のねじ継手用のシールユニットで
あって、座ぐりされたねじ孔を有する構成部材が備えら
れ、しかも、環状ディスク状の座ぐり底面がシールユニ
ットの第１シール面を形成しており、ねじ孔にねじ込まれるねじ込み部材が備えられ、このね
じ込み部材が、構成部材に向いた側に半径方向に突出し
た環状肩面を有しており、更に、環状シールが備えられ、この環状シールが、構成部材の
座ぐりにはめ込まれ、第１シール面とねじ込み部材の環
状肩面とに密に接触している形式のものにおいて、構成部材（１６）の座ぐり（２８）が、少なくとも環状
シール（３０）の厚さ以上の深さを有し、またねじ込み
部材（１２）が、軸方向に環状肩面（３６）から突出す
るつば（３８）を有し、つば（３８）の端面が第２シー
ル面を形成しており、そのさい、つば（３８）が、構成
部材（１２）の座ぐり（２８）内に突入し、環状シール
（３０）を、双方のシール面（３４，４０）に対し密に
圧着させることを特徴とする、シールユニット。
【請求項２】環状シール（３０）が、方形のコード横
断面を有している、請求項１記載のシールユニット。
【請求項３】環状シール（３０）が、ねじ込み部材
（１２）のつば（３８）側の外角縁に、面取り部（４
４）、丸み付け部又はこれに類したものを有している、
請求項２記載のシールユニット。
【請求項４】環状シール（３０）が弾性材料製であ
る、請求項１から３までのいずれか１項記載のシールユ
ニット。
【請求項５】ねじ込み部材（１２）のつば（３８）の
外周が、構成部材（１６）のねじ孔（１４）の座ぐり直
径に対し、隙間ばめされている、請求項１から４までの
いずれか１項記載のシールユニット。
【請求項６】環状シール（３０）の外径が、座ぐり
（２８）の直径より大である、請求項１から５までのい
ずれか１項記載のシールユニット。
【請求項７】ねじ込み部材（１２）のつば（３８）と
環状シール（３０）との間に、滑剤が施されている、請
求項１から６までのいずれか１項記載のシールユニッ
ト。