JPH1077296A - 組換えマラセチア抗原性蛋白質並びにその遺伝子 - Google Patents

組換えマラセチア抗原性蛋白質並びにその遺伝子

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JPH1077296A
JPH1077296A JP8257613A JP25761396A JPH1077296A JP H1077296 A JPH1077296 A JP H1077296A JP 8257613 A JP8257613 A JP 8257613A JP 25761396 A JP25761396 A JP 25761396A JP H1077296 A JPH1077296 A JP H1077296A
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Kazutada Takesako
一任 竹迫
Hisashi Daimon
尚志 大門
Masanobu Kuroda
正伸 黒田
Ikunoshin Katou
郁之進 加藤
Hiroshi Yasueda
浩 安枝
Kazuo Akiyama
一男 秋山
Hideyo Yamaguchi
英世 山口
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Takara Shuzo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】(1)新規な組換えマラセチア抗原性蛋白
質、(2)それをコードするポリヌクレオチド、(3)
少なくとも1つのB細胞エピトープを含む抗原性断片、
(4)前記組換えマラセチア抗原性蛋白質又は抗原性断
片に特異的に結合する抗体又は抗体断片、(5)前記ポ
リヌクレオチドとハイブリダイズする合成オリゴヌクレ
オチドプローブ、合成オリゴヌクレオチドプライマー、
(6)前記組換えマラセチア抗原性蛋白質又は抗原性断
片を有効成分とするマラセチアアレルギー疾患又はマラ
セチア感染症の診断薬、(7)前記組換えマラセチア抗
原性蛋白質又は抗原性断片を有効成分とするマラセチア
アレルギー疾患又はマラセチア感染症の治療薬。 【効果】本発明により、新規な組換えマラセチア抗原性
蛋白質及びそれをコードする遺伝子、並びに該蛋白質の
エピトープなどが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マラセチアを原因
菌とするアレルギー疾患及び感染症の診断、治療、予防
に利用可能な、マラセチア菌より単離精製された新規な
抗原性蛋白質、及びその蛋白質をコードする遺伝子、さ
らにその蛋白質のエピトープに関する。
【0002】
【従来の技術】アレルギー疾患の多くは、その疾患の原
因抗原に感作されることにより、血清および組織で抗原
(アレルゲン)に特異的なIgE抗体(レアギン抗体)
が産生され、再びその抗原に暴露されることにより、肥
満細胞又は好塩基球と結合したIgEと特異的なアレル
ゲンが組み合わさると、IgEが細胞表面上で架橋し、
IgE−抗原相互作用の生理学的効果を生ずる。これら
の生理学的効果としては、ヒスタミン、セロトニン、ヘ
パリン、好酸球遊走因子又は各種ロイコトリエン等の放
出が挙げられる。そして、それにより長期間の気管支平
滑筋の収縮を起こす。放出されたこれらの物質は、ケミ
カルメディエーターであり、IgEと特定のアレルゲン
の組み合わせにより起こるアレルギー症状を惹起する。
アレルゲンの効果はそれらを通じて現れる。これらの効
果は抗原が体内に入る経路及び肥満細胞又は好塩基球上
にIgEが沈着するパターンに依存して全身的又は局所
的に起こり得る。局所的症状は一般にアレルゲンが体内
に入った位置の上皮表面に起こる。全身的効果は、血管
内の抗原へのIgE−好塩基球応答の結果であり、アナ
フィラキシーショックがその典型である。これらの一連
の反応において重要な働きをしているのが、ヘルパーT
(Th)細胞である。抗原刺激により活性化されたTh
細胞の産生する種々のサイトカインのうち、IL4はI
gE産生を促進する。
【0003】ヒトにアレルギー症状を惹起させる物質は
多岐にわたっており、これまでアレルゲンは、花粉ある
いは室内塵に代表される、多くの物質の集合体として扱
われていた。近年になって、分離精製技術及びアレルゲ
ン活性評価法が進展した結果、アレルゲンは単独あるい
は数種の主要な物質がその本体であることが明らかとな
った。特に、スギ花粉、ダニ、ネコアレルゲン等におい
て急速な進歩を遂げ、スギ花粉よりCry j 1、Cry j
2、ダニよりDer f 1, Der f 2, Der f 3、ネコより
Fel d 1といった主要アレルゲンが単離されている。更
に、それらのアレルゲン蛋白質をコードする遺伝子も単
離され、遺伝子工学的手法により純粋なアレルゲン蛋白
質を大量に調製することが可能になっている。
【0004】アレルギー疾患の診断においては、まず原
因となっている抗原を同定する必要があり、そのために
まず100 種を超える市販の抗原エキス、時には自製のも
のについて、疑わしい抗原エキスを用いて皮内テストに
より試験を行っている。原因抗原としての可能性の高い
抗原が見つかると、RAST法等による血清中のIgE
抗体価の測定、誘発テスト、又は全血やリンパ球を用い
たヒスタミン遊離試験により抗原を特定することができ
る。しかし、これらの抗原エキスには明確な力価が規定
されていないため、使用の際にはアナフィラキシー誘発
の危険性を伴うため注意が必要である。アレルギー疾患
の治療法としては、抗ヒスタミン薬、ステロイド性抗炎
症薬、メディエーター遊離抑制薬などが使用されている
が、診断により特定された抗原を用いた減感作療法が優
れた治療法である。しかし、現在の減感作療法は抗原液
を週1〜2回、小量ずつ皮内に投与し3〜4ケ月かけて
増量し、維持量に上げ、更に1〜3年投与し続ける必要
がある。増量が容易であれば、優れた治療効果をより容
易に得られることが期待できる。しかし、前記のように
使用する抗原の力価がはっきりしないため、更にその抗
原が多くの不純物を伴っているため、重篤な副作用が起
こることがあり、使用に大きな制限がある。
【0005】マラセチア(Malassezia、以下、M.と略
す)属に属する菌としては、M. furfur (Pityrosporum
ovaleやPityrosporum orbiculare とも呼ばれている、
以下、M.ファーファと記す ), M. pachydermatis, M. s
ympodialis等が知られている。マラセチアは各種動物や
ヒトの体表に常在しているといわれており、その病原性
及びアレルギー疾患における役割については、古くから
研究されてきた。病原性については、皮膚炎、癜風、毛
包炎、フケなどの原因菌として疑われている。また、ア
トピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患との関連も疑わ
れており、原因菌として関わっている可能性が高い。現
在、マラセチア由来の抗原エキスが市販されているが、
これらはM.ファーファの培養物より得られた未精製また
は部分精製物であり、当然、蛋白質、糖、脂質を始めと
する複雑な混合物であると考えられる。
【0006】従来、このようにして得られた抗原エキス
中に含有されるマラセチア由来のアレルゲン性蛋白質と
しては、マラセチア菌由来の粗抽出物をSDS-ポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動(PAGE)により分離後、アレルギ
ー患者の血清中IgE抗体を用いたイムノブロッティン
グにより検出される、87, 76, 67, 45, 37, 28, 25,14,
13 kDa等の多くのIgE結合性蛋白質がアレルゲン性
蛋白質として報告されている(Siv Johansson ら, Acta
Derm Venereol, 71巻, 11-16 頁, 1991年; E.Jensen-J
arolim ら, J. Allergy Clin Immunol, 89 巻, 44-51
頁, 1992年; Zargari ら, Allergy, 49 巻, 50-56 頁,
1994年)。マラセチアは、アトピー性皮膚炎を始めとす
るアレルギー性疾患の原因真菌として注目されているに
も関わらず、それらのIgE結合性蛋白質の単離精製に
は誰も成功していない。従って、単離された蛋白質とし
てアレルギー患者血清を用いた抗原性の確認は行われて
いない。さらに、その蛋白化学的性質、アミノ酸配列に
関しては全く報告されていない。また、その蛋白質をコ
ードする遺伝子の単離の報告例もない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】原因菌の可能性を診断
するためには、微生物学的培養試験の他、上記のような
マラセチア菌体抽出物である粗抗原を用いた皮膚試験、
誘発試験、RAST法やヒスタミン遊離測定などによる各種
IgE抗体の定量試験、等により診断が行われている。
しかし、この粗抗原は多種類の不純物を含んでいるた
め、正確な診断ができない。また、皮膚試験、誘発試験
に用いる際、副作用等が生ずる危険性がある。さらに、
アレルギー疾患の有用な治療法である減感作療法に使用
するためには、アナフィラキシー誘発の危険性を伴うた
め、この粗抗原の投与量が極度に制限され、治療効果を
期待できず、また、感染防御のためにワクチンとして利
用することも難しい。現在までのところ、このマラセチ
ア由来の精製された、純粋な抗原の単離に成功した例は
なく、マラセチアによる感染やアレルギー疾患の診断、
治療に非常に大きな困難が生じている。
【0008】従って、本発明の目的は、(1)新規な組
換えマラセチア抗原性蛋白質、(2)それをコードする
ポリヌクレオチド、(3)少なくとも1つのB細胞エピ
トープを含む抗原性断片、(4)前記組換えマラセチア
抗原性蛋白質又は抗原性断片に特異的に結合する抗体又
は抗体断片、(5)前記ポリヌクレオチドとハイブリダ
イズする合成オリゴヌクレオチドプローブ、合成オリゴ
ヌクレオチドプライマー、(6)前記組換えマラセチア
抗原性蛋白質又は抗原性断片を有効成分とするマラセチ
アアレルギー疾患又はマラセチア感染症の診断薬、
(7)前記組換えマラセチア抗原性蛋白質又は抗原性断
片を有効成分とするマラセチアアレルギー疾患又はマラ
セチア感染症の治療薬を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、マラセチ
アアレルゲンの単離を目的として、マラセチア属に属す
る一菌株であるM.ファーファTIMM2782の細胞
よりMF−1〜6と命名した6種の抗原性蛋白質の単離
に成功すると共に、これらの蛋白質の部分アミノ酸配列
の決定にも成功した。そして、単離されたマラセチア抗
原性蛋白質の部分アミノ酸配列の情報をもとに合成した
プライマーとなるポリヌクレオチドを用いて、M.ファ
ーファ細胞のmRNA由来のcDNAを材料としてポリ
メラーゼ・チェイン・リアクション(PCR)を行い、
目的とするマラセチア抗原性蛋白質をコードする遺伝子
の一部を得た。次に、このPCR断片の全部または一部
をプローブとして用い、M.ファーファ細胞のcDNA
ライブラリーより目的とする遺伝子を単離した。また、
MF−1のアミノ酸配列を基にオーバーラッピングペプ
チドを合成し、これを用いて患者血清のIgE抗体に対
するエピトープの検索、MF−1モノクローナル抗体に
対するエピトープの検索を行い、B細胞エピトープを見
出すことができることを明らかにし、本発明を完成し
た。
【0010】即ち、本発明の要旨は、(1) 配列表の
配列番号:7に記載のアミノ酸配列の全部又は一部から
なるペプチド、又は該ペプチドを含むペプチドであっ
て、マラセチアアレルゲン活性を有する組換えマラセチ
ア抗原性蛋白質、(2) 配列表の配列番号:7に記載
のアミノ酸配列、又はその一部からなるアミノ酸配列に
おいて、1又は2以上のアミノ酸残基の欠失、付加、挿
入又は置換の少なくとも1つを生じさせ、かつ、マラセ
チアアレルゲン活性を有する組換えマラセチア抗原性蛋
白質、(3) 配列表の配列番号:8に記載のアミノ酸
配列の全部又は一部からなるペプチド、又は該ペプチド
を含むペプチドであって、マラセチアアレルゲン活性を
有する組換えマラセチア抗原性蛋白質、(4) 配列表
の配列番号:8に記載のアミノ酸配列、又はその一部か
らなるアミノ酸配列において、1又は2以上のアミノ酸
残基の欠失、付加、挿入又は置換の少なくとも1つを生
じさせ、かつ、マラセチアアレルゲン活性を有する組換
えマラセチア抗原性蛋白質、(5) 配列表の配列番
号:9に記載のアミノ酸配列の全部又は一部からなるペ
プチド、又は該ペプチドを含むペプチドであって、マラ
セチアアレルゲン活性を有する組換えマラセチア抗原性
蛋白質、(6) 配列表の配列番号:9に記載のアミノ
酸配列、又はその一部からなるアミノ酸配列において、
1又は2以上のアミノ酸残基の欠失、付加、挿入又は置
換の少なくとも1つを生じさせ、かつ、マラセチアアレ
ルゲン活性を有する組換えマラセチア抗原性蛋白質、
(7) 配列表の配列番号:10に記載のアミノ酸配列
の全部又は一部からなるペプチド、又は該ペプチドを含
むペプチドであって、マラセチアアレルゲン活性を有す
る組換えマラセチア抗原性蛋白質、(8) 配列表の配
列番号:10に記載のアミノ酸配列、又はその一部から
なるアミノ酸配列において、1又は2以上のアミノ酸残
基の欠失、付加、挿入又は置換の少なくとも1つを生じ
させ、かつ、マラセチアアレルゲン活性を有する組換え
マラセチア抗原性蛋白質、(9) 配列表の配列番号:
11に記載のアミノ酸配列の全部又は一部からなるペプ
チド、又は該ペプチドを含むペプチドであって、マラセ
チアアレルゲン活性を有する組換えマラセチア抗原性蛋
白質、(10) 配列表の配列番号:11に記載のアミ
ノ酸配列、又はその一部からなるアミノ酸配列におい
て、1又は2以上のアミノ酸残基の欠失、付加、挿入又
は置換の少なくとも1つを生じさせ、かつ、マラセチア
アレルゲン活性を有する組換えマラセチア抗原性蛋白
質、(11) 配列表の配列番号:12に記載のアミノ
酸配列の全部又は一部からなるペプチド、又は該ペプチ
ドを含むペプチドであって、マラセチアアレルゲン活性
を有する組換えマラセチア抗原性蛋白質、(12) 配
列表の配列番号:12に記載のアミノ酸配列、又はその
一部からなるアミノ酸配列において、1又は2以上のア
ミノ酸残基の欠失、付加、挿入又は置換の少なくとも1
つを生じさせ、かつ、マラセチアアレルゲン活性を有す
る組換えマラセチア抗原性蛋白質、(13) 配列表の
配列番号:1に記載の塩基配列の全部又は一部からなる
ポリヌクレオチド、又は該ポリヌクレオチドを含むポリ
ヌクレオチドであって、マラセチアアレルゲン活性を有
するマラセチア抗原性蛋白質をコードするポリヌクレオ
チド、(14) 配列表の配列番号:1に記載の塩基配
列、又はその一部からなる塩基配列において、1又は2
以上の塩基の欠失、付加、挿入又は置換の少なくとも1
つを生じさせ、かつ、マラセチアアレルゲン活性を有す
るマラセチア抗原性蛋白質をコードするポリヌクレオチ
ド、(15) 前記(13)又は(14)に記載のポリ
ヌクレオチドにハイブリダイズ可能な、マラセチアアレ
ルゲン活性を有する抗原性蛋白質をコードするポリヌク
レオチド、(16) 配列表の配列番号:2に記載の塩
基配列の全部又は一部からなるポリヌクレオチド、又は
該ポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチドであって、
マラセチアアレルゲン活性を有するマラセチア抗原性蛋
白質をコードするポリヌクレオチド、(17) 配列表
の配列番号:2に記載の塩基配列、又はその一部からな
る塩基配列において、1又は2以上の塩基の欠失、付
加、挿入又は置換の少なくとも1つを生じさせ、かつ、
マラセチアアレルゲン活性を有するマラセチア抗原性蛋
白質をコードするポリヌクレオチド、(18) 前記
(16)又は(17)に記載のポリヌクレオチドにハイ
ブリダイズ可能な、マラセチアアレルゲン活性を有する
マラセチア抗原性蛋白質をコードするポリヌクレオチ
ド、(19) 配列表の配列番号:3に記載の塩基配列
の全部又は一部からなるポリヌクレオチド、又は該ポリ
ヌクレオチドを含むポリヌクレオチドであって、マラセ
チアアレルゲン活性を有するマラセチア抗原性蛋白質を
コードするポリヌクレオチド。(20) 配列表の配列
番号:3に記載の塩基配列、又はその一部からなる塩基
配列において、1又は2以上の塩基の欠失、付加、挿入
又は置換の少なくとも1つを生じさせ、かつ、マラセチ
アアレルゲン活性を有するマラセチア抗原性蛋白質をコ
ードするポリヌクレオチド、(21) 前記(19)又
は(20)に記載のポリヌクレオチドにハイブリダイズ
可能な、マラセチアアレルゲン活性を有するマラセチア
抗原性蛋白質をコードするポリヌクレオチド、(22)
配列表の配列番号:4に記載の塩基配列の全部又は一
部からなるポリヌクレオチド、又は該ポリヌクレオチド
を含むポリヌクレオチドであって、マラセチアアレルゲ
ン活性を有するマラセチア抗原性蛋白質をコードするポ
リヌクレオチド、(23) 配列表の配列番号:4に記
載の塩基配列、又はその一部からなる塩基配列におい
て、1又は2以上の塩基の欠失、付加、挿入又は置換の
少なくとも1つを生じさせ、かつ、マラセチアアレルゲ
ン活性を有するマラセチア抗原性蛋白質をコードするポ
リヌクレオチド、(24) 前記(22)又は(23)
に記載のポリヌクレオチドにハイブリダイズ可能な、マ
ラセチアアレルゲン活性を有するマラセチア抗原性蛋白
質をコードするポリヌクレオチド、(25) 配列表の
配列番号:5に記載の塩基配列の全部又は一部からなる
ポリヌクレオチド、又は該ポリヌクレオチドを含むポリ
ヌクレオチドであって、マラセチアアレルゲン活性を有
するマラセチア抗原性蛋白質をコードするポリヌクレオ
チド、(26) 配列表の配列番号:5に記載の塩基配
列、又はその一部からなる塩基配列において、1又は2
以上の塩基の欠失、付加、挿入又は置換の少なくとも1
つを生じさせ、かつ、マラセチアアレルゲン活性を有す
るマラセチア抗原性蛋白質をコードするポリヌクレオチ
ド、(27) 前記(25)又は(26)に記載のポリ
ヌクレオチドにハイブリダイズ可能な、マラセチアアレ
ルゲン活性を有するマラセチア抗原性蛋白質をコードす
るポリヌクレオチド、(28) 配列表の配列番号:6
に記載の塩基配列の全部又は一部からなるポリヌクレオ
チド、又は該ポリヌクレオチドを含むポリヌクレオチド
であって、マラセチアアレルゲン活性を有するマラセチ
ア抗原性蛋白質をコードするポリヌクレオチド、(2
9) 配列表の配列番号:6に記載の塩基配列、又はそ
の一部からなる塩基配列において、1又は2以上の塩基
の欠失、付加、挿入又は置換の少なくとも1つを生じさ
せ、かつ、マラセチアアレルゲン活性を有するマラセチ
ア抗原性蛋白質をコードするポリヌクレオチド、(3
0) 前記(28)又は(29)に記載のポリヌクレオ
チドにハイブリダイズ可能な、マラセチアアレルゲン活
性を有するマラセチア抗原性蛋白質をコードするポリヌ
クレオチド、(31) 配列表の配列番号:7〜12の
いずれかに記載のアミノ酸配列に含まれる、少なくとも
1つのB細胞エピトープを含む抗原性断片、(32)
該エピトープが配列表の配列番号:37〜39のいずれ
かに記載のアミノ酸配列から選ばれるものである前記
(31)記載の抗原性断片、(33) 前記(1)〜
(12)いずれか記載の組換えマラセチア抗原性蛋白
質、又は請求項31、32のいずれかに記載の抗原性断
片に特異的に結合する抗体又は抗体断片、(34) 前
記(13)〜(30)いずれか記載のポリヌクレオチド
とハイブリダイズする合成オリゴヌクレオチドプローブ
又は合成オリゴヌクレオチドプライマー、(35) 前
記(1)〜(12)いずれか記載の組換えマラセチア抗
原性蛋白質、又は前記(31)、(32)のいずれかに
記載の抗原性断片を有効成分とすることを特徴とするマ
ラセチアアレルギー疾患又はマラセチア感染症の診断
薬、(36) 前記(1)〜(12)いずれか記載の組
換えマラセチア抗原性蛋白質、又は前記(31)、(3
2)のいずれかに記載の抗原性断片を有効成分とするこ
とを特徴とするマラセチアアレルギー疾患又はマラセチ
ア感染症の治療薬、に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明の第1の発明は、組換えマラセチア抗原性蛋
白質(以下、単に抗原性蛋白質と略す場合がある)であ
り、配列番号:7〜12のアミノ酸配列を有するMF−
1〜6からなるペプチド群であり、該ペプチドの機能的
同等物も含まれる。即ち、配列番号:7〜12のいずれ
かに記載のアミノ酸配列の全部又は一部からなるペプチ
ド、又は該ペプチドを含むペプチドであって、マラセチ
アアレルゲン活性を有するもの、さらに配列番号:7〜
12のいずれかに記載のアミノ酸配列、又はその一部か
らなるアミノ酸配列において、1又は2以上のアミノ酸
残基の欠失、付加、挿入又は置換の少なくとも1つを生
じさせ、かつ、マラセチアアレルゲン活性を有するもの
も本発明に含まれる。ここで、マラセチアアレルゲン活
性とは、アレルギー疾患患者由来のIgE抗体、特にマ
ラセチアアレルギー疾患患者由来のIgE抗体との結合
活性をいう。
【0012】本発明の組換えマラセチア抗原性蛋白質
は、後述の本発明の遺伝子を利用して遺伝子工学的手法
により大腸菌などの細菌、出芽酵母などの酵母、麹菌な
どのカビ、昆虫細胞又は哺乳類細胞等で発現されるよう
に適宜ベクターを選択し、発現ベクターを作製して該細
胞に導入し、組換え蛋白質として得られる。従って、本
質的にマラセチア由来の他の蛋白質を含まないものであ
る。
【0013】本発明の抗原性蛋白質の機能的同等物は、
本発明の抗原性蛋白質をコードするDNAの特定部位の
突然変異誘発を用い、既知の方法により抗原性蛋白質の
構造を改変することができる。例えば、後述のポリヌク
レオチド上の1又は2以上の塩基の置換、挿入、欠失又
は付加によってアミノ酸残基の置換、挿入、欠失又は付
加を起こすことができる。さらに、生物活性を保持した
ままの変異体を選択することも可能である。
【0014】該変異体の作製方法としては、ギャップド
・デュプレックス法(Nucleic Acids Research 12, 24,
9441 〜9456, 1984) 、デレーション法(Gene 33, 103
〜119, 1985)、PCR法(Gene 102, 67-70, 1991)、ウ
ラシルDNA法(Methods inEnzymology, 154, 367〜38
2, 1987, Pro.N.A.S., 79, 7258 〜7262, 1982) やカセ
ット変異法(Gene, 34, 315〜323, 1985)等が知られてい
る。
【0015】本発明の抗原性蛋白質の精製を容易にした
り、溶解度を向上させるために、ペプチド鎖にタグ基を
付加することができる。タグ基の例としてはポリヒスチ
ジン等が挙げられ、金属アフィニティクロマトグラフィ
ーで精製することができる。さらに必要ならタグ基と目
的のペプチドの間にエンドプロテアーゼ特異的な認識部
位を導入して該プロテアーゼで処理することにより、無
関係な配列を含まないペプチドの単離を容易にすること
ができる。
【0016】ペプチド抗原に対する患者の脱感作に成功
するためには、ペプチドへの官能基の付加又はペプチド
中に疎水性T細胞エピトープ、疎水性エピトープもしく
は疎水性領域を含有しないことにより、ペプチドの溶解
度を上げることが必要である。また、ペプチド抗原内の
T細胞エピトープの適した抗原プロセシングを助けるた
めに、それぞれ少なくとも1個のT細胞エピトープを含
む領域間にエンドプロテアーゼ認識部位を、前述の組換
え又は合成により作製することができる。例えば、LysL
ys又はArgArgなどの帯電アミノ酸対をペプチド内の領域
間に導入することができ、得られるペプチドはカテプシ
ン及び/又は他のトリプシン様酵素による切断に感受性
となり、1又は2個以上のT細胞エピトープを含むペプ
チド断片を生成することができる。さらにそのような帯
電アミノ酸残基はペプチドの溶解度を向上させることも
可能である。
【0017】本発明の第2の発明は、組換えマラセチア
抗原性蛋白質をコードするポリヌクレオチドであり、配
列表の配列番号:1〜6に記載の塩基配列の全部又は一
部からなるポリヌクレオチド、又は該ポリヌクレオチド
を含むポリヌクレオチドであって、マラセチアアレルゲ
ン活性を有するマラセチア抗原性蛋白質をコードするポ
リヌクレオチドが挙げられる。例として配列番号:1〜
6に示す塩基配列を有するポリヌクレオチドが挙げら
れ、これらは、各々前記組換えマラセチア抗原性蛋白質
MF−1〜6をコードしている。また、配列表の配列番
号:1〜6に記載の塩基配列、又はその一部からなる塩
基配列において、1又は2以上の塩基の欠失、付加、挿
入又は置換の少なくとも1つを生じさせ、かつ、マラセ
チアアレルゲン活性を有するマラセチア抗原性蛋白質を
コードするポリヌクレオチドが挙げられる。さらにこれ
らのポリヌクレオチドにハイブリダイズ可能な、マラセ
チアアレルゲン活性を有する抗原性蛋白質をコードする
ポリヌクレオチドが挙げられる。
【0018】後述のマラセチア由来のエピトープをコー
ドする遺伝子も本発明の第2の発明の範囲内であり、マ
ラセチアアレルゲンの全アミノ酸配列をコードする塩基
配列より塩基の数が少ない配列を言う。一般に、エピト
ープをコードする塩基配列は成熟蛋白質をコードする塩
基配列から選ばれるが、ある場合には本発明のリーダー
配列部分を含むように選ぶのが望ましい。本発明の遺伝
子は、制限エンドヌクレアーゼ認識部位を含むリンカー
配列及び/又は、所望の遺伝子のクローニング、発現あ
るいは精製に有用な配列も含むことができる。即ち、具
体的には少なくとも1つのB細胞エピトープをコード
し、かつ配列番号:1〜6の塩基配列の一部を有するポ
リヌクレオチド、又は化学的、物理的方法により一部を
改変させたポリヌクレオチドも本発明に含まれる。例え
ば、本発明に使用した以外のM.ファーファおよびそれ
以外のマラセチア属の真菌、例えば M.pachydermatis,
M.sympodialis の有する、対応するポリヌクレオチドも
本発明に含まれる。すなわち、M.ファーファはその生
理学的性質から5群に分類可能であり(医真菌誌、内田
勝久)、それぞれが対応する遺伝子を有していると思わ
れ、これらも本発明に含まれる。
【0019】さらに、本発明には配列番号:1〜6の塩
基配列又は少なくとも1つのB細胞エピトープをコード
する塩基配列を有するポリヌクレオチドとハイブリダイ
ズ可能なポリヌクレオチドも本発明に含まれる。本発明
において、ハイブリダイズ可能とは、次のような条件で
ハイブリダイズできることをいう。すなわち、DNAを
固定したメンブレンを0.5%SDS、0.1%ウシ血
清アルブミン(BSA)、0.1%ポリビニルピロリド
ン、0.1%フィコール400、0.01%変性サケ精
子DNAを含む6×SSC(1×SSCは0.15M
NaCl、0.015Mクエン酸ナトリウム、pH7.
0を示す)中で、50℃にて12〜20時間、プローブ
とともにインキュベートする。インキュベーション終了
後、0.5%SDSを含む2×SSC中、37℃での洗
浄から始めて、SSC濃度は0.1倍までの範囲で、ま
た、温度は50℃までの範囲で変化させ、固定されたD
NA由来のシグナルがバックグラウンドと区別できるよ
うになるまでメンブレンを洗浄したうえ、プローブの検
出を行う。また、こうして得られた新たなDNAについ
て、そこにコードされているタンパクの有する活性を上
記同様の方法によって調べることにより、得られたDN
Aが目的とするものであるかどうかを確認することがで
きる。
【0020】本発明の遺伝子とハイブリダイズ可能なポ
リヌクレオチドとしては、例えば、本発明で使用した
M.ファーファTIMM2782菌は配列番号:5のM
F−5遺伝子を有すると共に、この塩基配列と90%以
上のホモロジーを有する、図1に示した推定塩基配列を
有する遺伝子をも有している。両遺伝子のコードする蛋
白質は既知の蛋白質の中でジヒドロリポアミドデヒドロ
ゲナーゼとホモロジーを有する。また、本菌は配列番
号:6のMF−6遺伝子を有すると共に、この塩基配列
と90%以上のホモロジーを有する、図2に示した推定
塩基配列をも有する遺伝子も有している。両遺伝子のコ
ードする蛋白質は既知の蛋白質の中でマレートデヒドロ
ゲナーゼとホモロジーを有する。さらに、本発明のMF
−1遺伝子(配列番号:1)とMF−2遺伝子(配列番
号:2)も塩基配列で60%以上のホモロジーを有し
(図3)、ハイブリダイズ可能である。両遺伝子のコー
ドする蛋白質は Candida boidinii 由来のペルオキシゾ
ーム膜蛋白質(PMP−20)とホモロジーがある。ま
た、本発明のMF−3遺伝子(配列番号:3)とMF−
4遺伝子(配列番号:4)も塩基配列上60%以上のホ
モロジーを有し(図4)、相互にハイブリダイズ可能で
ある。両遺伝子のコードする蛋白質はスーパーオキシド
デスムターゼとホモロジーがあり、実際その酵素活性を
有している。従って、アレルギーの原因となっている他
の真菌の有する、本発明の塩基配列とハイブリダイズ可
能な、抗原性蛋白質をコードする遺伝子も本発明に含ま
れる。
【0021】本発明の遺伝子は特に限定されないが、D
NA又はRNAであり、天然又は合成どちらでも構わな
い。本発明の遺伝子を発現させるために適したプロモー
ター、エンハンサー及び他の発現調節要素を含む発現ベ
クターは、例えば、Sambrooket al. Molecular Clonin
g: A Laboratory manual 第2版、Cold Spring Harbor
Laboratory Press (1989)に記載されているものを利用
することができる。哺乳類、酵母、カビ、又は昆虫細胞
で発現された組換え体は、グリコシル化及び適したジス
ルフィド結合等の修飾を受けることができる。酵母細胞
での発現に適したベクターとしては、pYES2,Ye
pSec等が挙げられ、入手可能である。昆虫細胞で
は、バキュロウイルスベクターが商業的に入手でき(フ
ァルミンゲン社製、サン ディエゴ、CA)、哺乳類の
細胞ではpMSGベクターが入手可能である(ファルマ
シア社製)。
【0022】大腸菌における発現の場合、pTV118
ベクター等を使用すればよい。また、pMAL、pSE
M、pGEXを用いると、それぞれマルトース結合蛋白
質、β−ガラクトシダーゼ、グルタチオンS−トランス
フェラーゼとの融合蛋白質として発現させることができ
る。融合蛋白質として発現させる場合、キャリヤー蛋白
質とマラセチア由来の抗原性蛋白質又はその断片の間の
融合連結部位に酵素認識部位を導入するのが特に有利で
ある。融合蛋白質として単離精製後、酵素認識部位での
切断、続いて従来の方法を用いた生化学的精製手段によ
り、抗原性蛋白質又はその断片のみを回収することがで
きる。酵素認識部位には血液凝固因子Xaまたはトロン
ビンの認識部位が含まれ、これらの酵素は市販のものが
利用できる。さらに、IPTG又は温度等による発現誘
導可能なベクターも利用できる。
【0023】発現ベクターの宿主細胞への導入方法は、
リン酸カルシウム又は塩化カルシウム共沈法、DEAE
−デキストラン法、又はエレクトロポレーション法など
の従来法を用いて行う。
【0024】本発明の第3の発明は、少なくとも1つの
B細胞エピトープを含む抗原性断片であり、その機能的
に同等な誘導体も本発明に含まれる。具体的には、配列
表の配列番号:7〜12のいずれかに記載のアミノ酸配
列に含まれる、少なくとも1つのB細胞エピトープを含
む抗原性断片である。例えば、該エピトープが配列表の
配列番号:37〜39のいずれかに記載のアミノ酸配列
から選ばれるものが挙げられる。これらの抗原性断片は
ペプチド合成技術を利用して化学的に合成することもで
きるし、遺伝子の一部を用いて形質転換された宿主細胞
中で目的のエピトープが発現された組換えマラセチアア
レルゲンとしても得ることができる。例えば、抗原性蛋
白質を重複のない所望の長さの断片に任意に分けたり、
好ましくは所望の長さの重複したペプチド断片に分け、
調製する。それらのペプチド断片を抗体との結合作用を
測定したり、免疫応答活性を測定する(T細胞応答性活
性化作用、T細胞アナージー作用等)ことにより、抗原
性を決定する。
【0025】本発明の第4の発明は、前記組換えマラセ
チア抗原性蛋白質又は抗原性断片に特異的に結合する抗
体又は抗体断片である。本発明の抗体は常法により得る
ことができ、ポリクローナル抗体でも、モノクローナル
抗体のいずれでもよい。抗体断片は前記組換えマラセチ
ア抗原性蛋白質又は抗原性断片に特異的に結合するもの
であれば特に限定されない。
【0026】本発明の第5の発明は、本発明のポリヌク
レオチドとハイブリダイズする合成オリゴヌクレオチド
プローブ、合成オリゴヌクレオチドプライマーである。
例えば、本発明は、配列番号:1〜6の塩基配列の全部
または一部を含有するプローブ又はプライマーを含む。
このプローブを用いたハイブリダイゼーション法によ
り、同等の機能を有する蛋白質をコードする遺伝子を単
離することができる。このプローブは、例えば前記遺伝
子または遺伝子断片を適当なベクターに挿入し、大腸菌
に導入して複製させた後、菌体破砕液からフェノール等
により抽出する。そして、該挿入部位を認識する制限酵
素で切断して電気泳動を行った後、ゲルより切り出して
調製する。また、プローブは、配列番号:1〜6の塩基
配列に基づき、DNA合成機による化学合成やPCRに
よる遺伝子増幅技術によっても調製できる。該プローブ
は使用時の検出感度を上げるために放射性同位体や蛍光
で標識することもできる。
【0027】本発明の第6の発明は、本発明の組換えマ
ラセチア抗原性蛋白質又は抗原性断片を有効成分とする
マラセチアアレルギー疾患又はマラセチア感染症の診断
薬である。ここで述べるマラセチアアレルギー疾患と
は、アトピー性気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレル
ギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎等、マラセチア菌が原
因となるあらゆるアレルギー性疾患を言う。また、マラ
セチア感染症とは、癜風、マラセチア毛包炎、フケ等の
マラセチア菌が原因となるあらゆる感染症をいう。
【0028】本発明のアレルギー疾患診断薬は、マラセ
チアによるアレルギー疾患に対する皮内反応診断試薬及
びアレルギー診断用滴定試薬として用いられる。皮内反
応診断試薬として用いる場合は、本発明の抗原性蛋白質
又は本発明の抗原性断片をフェノールを含む生理食塩水
で溶解し、希釈し常法に従って用いられる。また、アレ
ルギー診断用滴定試薬として用いる場合も同様に常法に
より調製されるが、例えば本発明の抗原性蛋白質又は本
発明の抗原性断片をハンクス緩衝液で適当に溶解し、希
釈してヒスタミン遊離滴定用試薬として用いる。使用方
法は、通常、以下の操作手順による、即ち、アレルギー
疾患患者の血液及びこの血液から遠心分離により得られ
た血球画分を緩衝液に懸濁した血球浮遊液の一定量に対
し、該抗原性蛋白質の溶液を滴定試薬として滴定し、ア
レルゲン刺激により好塩基球から遊離するヒスタミン量
をHPLCを用いて測定する。
【0029】本発明の抗原性蛋白質又は本発明の抗原性
断片は、マラセチアアレルギー疾患の検出及び診断に用
いることもできる。例えば、これはマラセチアに対する
感受性を評価しなければならない患者から得た血液又は
血液成分を、本発明の抗原性蛋白質等と適当な条件下で
インキュベートし、抗原性蛋白質と血液中の成分(例え
ば抗体、T細胞、B細胞)との結合の程度を決定するこ
とにより診断を行うことができる。
【0030】本発明の第7の発明は、本発明の組換えマ
ラセチア抗原性蛋白質又は抗原性断片を有効成分とする
マラセチアアレルギー疾患又はマラセチア感染症の治療
薬である。マラセチア由来の抗原性断片を治療目的で用
いる場合、本来のマラセチアアレルゲンとIgEが結合
する場合より実質的に低い濃度で、そのようなIgEと
結合し、その際、肥満細胞又は好塩基球からメディエー
ターを遊離しない抗原性断片が好ましい。T細胞応答性
活性化作用を有すること、及び/又はT細胞アナージー
作用を誘起することができるものがさらに好ましい。マ
ラセチアアレルゲン又はその抗原性断片は、実験動物、
ヒトのボランティアへの皮膚試験、皮内試験の他、RA
ST、ELISA、又はヒスタミン遊離などの試験管内
試験において評価することができる。
【0031】本発明の抗原性蛋白質並びにその遺伝子
は、マラセチアアレルギー疾患治療剤として利用可能で
ある。該治療剤は、前記のマラセチア抗原性蛋白質、そ
の抗原性断片、あるいはエピトープを有するペプチドを
有効成分とするものであり、各種のマラセチアによるア
レルギー疾患の治療剤として用いられる。さらに、前記
の遺伝子も治療剤として利用することができ、その際、
哺乳類で発現可能なベクターに挿入し、裸のDNA分子
として、または適当なウイルスベクターに組み込んでウ
イルス粒子として投与すればよい。この投与により、ト
レランスを誘導し、疾患を治療することが可能である。
【0032】本発明のアレルギー疾患治療剤の調製方法
は、特に制限されないが、例えば、前記の方法により調
製された組換えマラセチアアレルゲン、マラセチアアレ
ルゲン断片、もしくはエピトープを有するペプチド、ま
たは該遺伝子をベクターに組み込んだDNA分子を乾燥
して粉末状で採取し、マラセチアによるアレルギー疾患
に対する減感作治療剤として用いられる。本発明のアレ
ルギー疾患治療剤は、減感作治療剤として用いられる場
合、そのままで、または必要に応じて一般的に用いられ
るアジュバントや各種の添加剤、例えば安定剤、賦形
剤、溶解補助剤、乳濁化剤、緩衝剤、無痛化剤、保存
剤、着色剤等を常法により添加した配合剤として用いる
ことができる。例えば、粉末状の精製されたマラセチア
アレルゲンをフェノールを添加した生理食塩水に溶解
し、減感作治療用抗原の原液として用いる。
【0033】本発明のアレルギー疾患治療剤は、通常の
投与経路例えば経口、皮内、皮下、筋肉内、腹腔内等の
投与経路により行うことができる。更に、例えば、トロ
ーチ、舌下剤、点眼剤、鼻腔内噴霧剤、パップ剤、クリ
ーム剤、ローション剤等の経皮、経粘膜薬として使用す
ることができる。本発明のアレルギー疾患治療剤の投与
量及び投与回数は、投与経路、症状などに応じて成人1
回あたり約20mg以下の範囲となるように適宜選択し、毎
週1回程度投与される。また、本発明のアレルギー疾患
治療剤は、マラセチアアレルギー疾患に対する治療剤の
みならず予防剤としても有用である。アナフィラキシー
誘発作用は少ないか又はなく、人体に対して安全に用い
ることができるからである。
【0034】本発明のマラセチアアレルギー疾患治療剤
は、前記の抗原性蛋白質、その抗原性断片を有効成分と
するものであり、各種のマラセチアアレルギー疾患の治
療剤および予防剤として用いられる。減感作治療剤とし
て用いるためには、エピトープを有し、かつマラセチア
に特異的なIgEに結合しないかまたは結合しても肥満
細胞もしくは好塩基球からヒスタミンを放出させないも
のが特に有利である。
【0035】
【実施例】以下、実施例、実験例により本発明をさらに
詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例によりなん
ら限定されるものではない。
【0036】実験例1マラセチア由来の抗原性蛋白質の単離及びその物理化学
的性質 1−1)マラセチア部分精製粗抗原2782の調製 M. furfur TIMM 2782 株(FERM BP−5611)
をディクソン培地(バクトマルトエキストラクトブロス
6.0%、バクトオックスゴール 2.0% 、ツィーン40 1.0
% 、グリセロールα−モノオレイン酸 0.25%)150m
lを入れた500ml容三角フラスコ50本中で27℃、5
日間振とう培養して得た培養物から、遠心分離によって
集めた菌体をリン酸緩衝食塩水(PBS)で5回洗浄し
た後、菌体湿重量の2倍量のPBSに浮遊させ、等量の
0.5mm径のガラスビーズを加え、MSKセルホモゲ
ナイザー(B.ブラウン社製)により菌体を破砕抽出し
た。得られた菌体破砕抽出液を遠心分離(18,000 rpm,
30 min)にかけ、上清を得た。この上清を精製水に対し
て透析、0.45μm のメンブレンフィルターでろ過滅菌
後、凍結乾燥することによりマラセチア粗抗原2782
約 900mgを得た。前記マラセチア粗抗原2782約80
0 mgを0.05M トリス塩酸緩衝液(pH 8.0)に溶解し
て、硫安塩析を行った。硫安50%から90%飽和で沈殿す
る画分を遠心分離で集め、0.05M トリス塩酸緩衝液(pH
8.0)に溶解し、続いて同緩衝液に透析し、マラセチア
部分精製粗抗原2782とした。
【0037】1−2)マラセチア由来の抗原性蛋白質の
探索 マラセチア部分精製粗抗原2782を凍結乾燥後、4m
g/mlとなるように2M硫酸アンモニウムを含有する
0.1Mリン酸カリウム緩衝液(pH 7.0)で溶解後、そ
のうち100μlを2M硫酸アンモニウムを含有する同
緩衝液(pH 7.0)で予め平衡化した Phenyl Superose P
C1.6/5(カラム容積0.1 ml、ファルマシア社製)にか
け、0.1 M同緩衝液で硫酸アンモニウム2Mから0Mま
での直線的グラジエント溶出を行った。得られた抗原性
蛋白質含有画分をビストリス緩衝液(pH 6.5)に対して
透析した後、MonoQ PC 1.6/5(カラム容積0.1 ml、ファ
ルマシア社製)にかけ、同緩衝液で食塩0 M から0.3 M
までの直線的グラジエント溶出を行った(流速:100 μ
l /分、検出:280 nm)。50μl ずつ26本に分画後、分
画1〜20について患者血清を用いたDirect RAST(EIA)
法によるIgE抗体結合性を調べた。
【0038】即ち、各分画を0.01% ツィーン20入り0.1
M ほう酸緩衝液(pH8.0 )で10、100 、1000倍希釈し、
その45μl を臭化シアンで活性化したペーパーディスク
にカップリングし、ついでエタノールアミンでブロッキ
ングした。その後、各ディスクに5倍希釈したプール血
清(RAST法で高値を示した患者血清10名分をまと
めたもの)50μl ずつを加えて、その後、希釈したβ−
ガラクトシダーゼ標識ヤギ抗ヒトIgE抗血清を反応さ
せ、酵素基質を加え、415nm の吸光度を測定した。その
結果、複数のアレルゲン蛋白質が存在することが明らか
となり、例えばフラクション6及びフラクション12、
13付近に患者IgEと結合する蛋白質が存在した。
【0039】また、各分画をSDS−PAGE後、クー
マシーブリリアントブルー(CBB)染色により蛋白質
の検出を行うと共に、代表的画分について下記のように
イムノブロッティングを行った。即ち、それぞれの画分
をSDS−PAGE後、ニトロセルロース膜へトランス
ファーし、3%ウシ血清アルブミン(BSA)でブロッ
キングし、そして患者プール血清で処理した。その後、
希釈したアルカリフォスファターゼ標識ヤギ抗ヒトIg
E抗血清を反応させ、酵素基質を加え、アレルゲン蛋白
質を検出した。その結果、複数のアレルゲン蛋白質の存
在が明らかとなった。例えば、フラクション12に、SD
S−PAGE上の20 kDa付近に検出される蛋白質(アレ
ルゲンMF−1として単離した)等がアレルゲン蛋白質と
して含まれていることが明らかとなった。フラクション
6には、フラクション12の20 kDaとほぼ同じ分子量のア
レルゲン蛋白質(アレルゲンMF−2として単離した)お
よび80 kDa付近に検出される蛋白質等が含まれているこ
とが明らかとなった。
【0040】1−3)抗原性蛋白質MF−1、MF−2、MF
−3、MF−4の単離 前記のマラセチア部分精製粗抗原2782の凍結乾燥物
0.25mgをビストリス緩衝液(pH 6.5)溶液1ml
に溶解後、1−2)に示したMono Q PC 1.6/5によるク
ロマトグラフィーと同様の方法で、Mono Q HR 5/5 (カ
ラム容積1ml、ファルマシア社製)にかけ、ピーク1、
ピーク2、ピーク3、ピーク4を集めた。それぞれのピ
ークについて、ゲルろ過、疎水クロマトグラフィー、最
後にMonoQ PC 1.6/5 によるイオン交換クロマトグラフ
ィーを行い、ピーク1よりMF−2、ピーク2よりMF−
1、ピーク3よりMF−3、ピーク4よりMF−4と命名し
た、純粋な抗原性蛋白質を単離した。単離された4種類
の蛋白質については、上記の患者プール血清を用いたEI
A 法によるIgE抗体結合性を調べることにより、マラ
セチアアレルゲン蛋白質であることを確認した。
【0041】精製方法について詳しく説明すると、Mono
Q HR 5/5 により分離されたピーク1〜4をそれぞれ4
M 硫酸アンモニウムを含有する0.1 M リン酸カリウム緩
衝液(pH7.0 )で2倍に希釈後、 2M 硫酸アンモニウム
を含有する0.1 M リン酸カリウム緩衝液(pH7.0 )で予
め平衡化したPhenyl Superose PC1.6/5 ( カラム容積0.
1 ml、ファルマシア社製)にかけ、0.1 M 同緩衝液で硫
酸アンモニウム2M から0M までの直線的グラジエント
溶出を行った。得られた抗原性蛋白質含有画分を限外濾
過膜(MW 10,000 )で濃縮後、セファデックスG-75スー
パーファインカラム(1.5 x 100 cm)によるゲルろ過ク
ロマトグラフィーを行い、分子量4万付近に溶出される
画分を得た。さらに、得られたゲルろ過物を再度Mono Q
PC 1.6/5 によるイオン交換クロマトグラフィーを行
い、前記と同様の溶出を行い、抗原性蛋白質を単離し
た。即ち、ピーク2よりMF−1を、ピーク1よりMF−2
を、ピーク3よりMF−3を、ピーク4よりMF−4を単離
した。
【0042】抗原性蛋白MF−5、MF−6の単離 さらに、前記のマラセチア部分精製粗抗原2782の1
50μgを8M尿素、0.5%NP−40、2%β−メ
ルカプトエタノール、0.8%Pharmalyte(ファルマシ
ア製)、0.01%ブロモフェノールブルーを含む溶液
に溶解した。一次元目の等電点電気泳動は、Immobiline
DryStrip ゲル(pH4〜7、ファルマシア製)を用い
て常法により行った。二次元目のSDS−PAGEは、
ExelGelSDS-Homogeneous(12.5%、ファルマシア社
製)を用いて行った後、CBB染色により蛋白質の検出
(図8)を行うと共に、PVDF膜(ミリポア社製)に
転写後、アレルギー患者IgE抗体および健常者IgE
抗体を用いてイムノブロットを行い、陽性スポットを検
出した(図9)。陽性スポットのうち、分子量約21k
Daで等電点約5.3、分子量約20kDaで等電点約
5.8、分子量約27kDaで等電点約6.5、分子量
約26kDaで等電点6.3のスポットについて、N末
端配列の結果などをもとに、各々MF−1、MF−2、
MF−3、およびMF−4であると同定した。また、新
たに分子量約66kDa、等電点約6.1(MF−5と
命名)、及び分子量約43kDa、等電点約6.2(M
F−6と命名)の蛋白質がアレルギー患者IgE抗体に
結合する蛋白質であることを見出し、これらの蛋白質を
ゲルより抽出し、単離した。
【0043】1−4)抗原性蛋白質MF−1、MF−2、MF
−3、MF−4、MF−5、MF−6の部分アミノ酸配列の決
定 N末端アミノ酸配列分析を常法により行った。その結
果、MF−1は Pro Gly Asp Pro Thr Ala Thr Ala Lys Gly Asn Glu Il
e Pro Asp Thr Leu MetGly Tyr Ile Pro Trp Thr Pro G
lu Leu Asp(配列番号:40) のアミノ酸配列を有することが明らかとなった。
【0044】MF−2については、N末端がブロックされ
ていたため、ピリジルエチル化後、リジルエンドペプチ
ダーゼで消化し、得られたペプチド断片をC18 逆相HPLC
により分析した。得られた種々のピークを分取し、いく
つかについてアミノ酸配列決定を行い、27.07 、28.20
、31.15 分に溶出された3種類のペプチド断片のN末
端アミノ酸配列をそれぞれ、 Val Glu Tyr Phe Gly Ile Asp Glu Gly Glu Pro Lys
(配列番号:41)、 Asp Asn Leu Thr Phe Ala Gln Asp Val Asn Cys Glu Ph
e(配列番号:42)、 Val Val Ile Val Ala Val Pro Gly Xaa Phe Thr Pro Th
r Cys Thr Ala Asn HisVal Pro Xaa Tyr Xaa Glu(配列
番号:43)(Xaa は未決定のアミノ酸である)、 と決定した。
【0045】MF−3についても、N末端がブロックされ
ていたため、ピリジルエチル化後、リジルエンドペプチ
ダーゼで消化し、得られたペプチド断片をC18 逆相HPLC
により分析した。得られた種々のピークを分取し、いく
つかについてアミノ酸配列決定を行い、35.68 、36.68
、29.15 分に溶出された3種類のペプチド断片のN末
端アミノ酸配列をそれぞれ Asp Gln Asp Pro Leu Thr Thr His His Pro Val Ile Gl
y Trp Asp Xaa Xaa GluHis Ala(配列番号:44)(Xa
a は未決定のアミノ酸である)、 Ala Trp Trp Asn Val Val Asn Trp Ala Glu Ala Glu Ly
s(配列番号:45)、 Phe Xaa Gly Gly Gly His Ile Asn Xaa Ser Leu Phe
(配列番号:46)(Xaaは未決定のアミノ酸であ
る)、 と決定した。
【0046】また、MF−4は Lys Tyr Thr Leu Pro Pro Leu Pro Tyr Asp Tyr Gly Al
a Leu Glu Pro Ala IleSer Gly Glu Ile Met Glu Thr H
is Tyr Glu Lys His(配列番号:47) のアミノ酸配列を有することが明らかとなった。
【0047】また、MF−5は Glu Pro Tyr Asp Val Ile Xaa Ile Gly Gly Gly Pro Gl
y Gly Tyr Val Ala AlaIle Lys Ala Ala Gln (配列番
号:48) のアミノ酸配列を有することが明らかとなった。
【0048】また、MF−6は Arg Lys Val Ala Val Leu Gly Ala Ser Gly Gly Ile Gl
y Gln Pro Leu Ser LeuLeu Met Lys Leu Asn Pro Lys V
al Thr Glu Leu Arg (配列番号:49) のアミノ酸配列を有することが明らかとなった。
【0049】実施例1M.ファーファ由来の抗原性蛋白質MF−1遺伝子のク
ローニング 1−a)M.ファーファからの全RNAの精製 M.ファーファTIMM2782株の菌体より全RNA
を得るため、該菌株を300mlのYNB培地(0.6
7%バクトイーストナイトロゲンベース、0.5%バク
トカシトン、0.1%ツィーン60、2.0%グルコー
ス、5%MEM−ビタミン液)で72時間培養後、30
00rpmで15分間の遠心分離により集菌し、菌体を
液体窒素により急速凍結した。乳鉢により凍結菌体を粉
末状に破砕した後、RNAエクストラクションキット
(ファルマシア社製)により1.3mgの全RNAを回
収、精製した。
【0050】1−b)MF−1遺伝子のRT−PCRに
よる増幅 実験例1−4)に記載のMF−1蛋白質のN末端からの
アミノ酸配列より推定されるオリゴヌクレオチドMF1
F1とMF1F2を合成、精製しPCRのプライマーと
した。MF1F1とMF1F2の塩基配列は、それぞれ
配列表の配列番号:13と14に示す。実施例1−a)
で精製された全RNA1μgを用いて、RNA PCR
キットVer.2(宝酒造社製)を使用し、RT−P
CR法によりMF−1cDNAを増幅した。具体的に
は、オリゴ(dT)20−M4アダプタープライマーを
用いて、1μgの全RNAからAMV逆転写酵素の反応
(42℃、60分間)によりcDNAを合成した。この
cDNAを鋳型とし、MF1F1とキットに含まれてい
るM13M4プライマーを用いて、94℃で1分、55
℃で2分、72℃で1.5分の温度シフトを40サイク
ル繰り返し、PCR反応を行った。さらに、このPCR
反応液を鋳型として、2回目のPCR反応(neste
d PCR反応)を行った。この反応では、MF1F2
とM13M4プライマーを使用した。PCRの結果、約
570bpの長さのcDNA断片が増幅した。このcD
NAをpUC118ベクター(宝酒造社製)にクローニ
ングした後、塩基配列を決定した。その塩基配列を配列
表の配列番号:15に示す。配列番号:15より予想さ
れるアミノ酸配列は、MF−1蛋白質より決定したアミ
ノ酸配列と一致したことから、このcDNA断片はMF
−1遺伝子であることが明らかとなった。
【0051】1−c)M.ファーファのcDNAライブ
ラリーの作製 オリゴテックス−dT30<スーパー>(宝酒造社製)
を用いて、実施例1−a)の全RNA1mgから20μ
gのポリ(A)+ RNAを精製した。該ポリ(A)+
NA5μgを用いて、cDNA合成キット(宝酒造社
製)によりcDNAを合成した。合成されたcDNAと
ラムダファージベクターλSHloxTM(ノヴァジェン
社製)と連結した後、ファージメーカーシステムとファ
ージパックエクストラクト(ノヴァジェン社製)により
インビトロパッケージングを行い、cDNAライブラリ
ーを構築した。
【0052】1−d)MF−1cDNAのクローニング 実施例1−c)で得られたcDNAライブラリーを宿主
大腸菌ER1647株に感染させ、トップアガロース
(0.7%バクトアガーを含むLB培地)と混合後、L
Bプレート上に重層し、37℃で一晩培養することによ
りプラークを形成させた。生じたプラークをナイロンメ
ンブレン(Hybond−N、アマシャム社製)へ移
し、プラークハイブリダイゼーションを行った。実施例
1−b)で得られたMF−1の約570bpのcDNA
断片を、ランダムプライマーDNAラベリングキット
(宝酒造社製)を用いて[ α−32P] dCTPで標識
し、ハイブリダイゼーションのプローブとして使用し
た。1.6×105 個のプラークをスクリーニングした
後、陽性のクローンの中からシグナルの強い10個のク
ローンについて、さらに解析した。すなわち、大腸菌内
でのオートマチックサブクローニングにより、これらの
ファージからMF−1cDNAを含む領域を自動的にサ
ブクローニングされたプラスミドを有する大腸菌を得
た。これらの大腸菌からプラスミドを精製し、最長の6
00bpのcDNAを含むpMF1−7を選んだ。該c
DNAをpUC118ベクター(宝酒造社製)へサブク
ローニングし、塩基配列を決定した。その塩基配列は配
列表の配列番号:1に示す通りであり、MF−1遺伝子
は、配列表の配列番号:7に示したアミノ酸配列を有す
るポリペプチドをコードしている。
【0053】1−e)M.ファーファからのゲノムDN
Aの精製 M.ファーファTIMM2782株の菌体よりゲノムD
NAを得るため、該菌株を200mlのYNB培地で7
2時間培養後、3000rpmで15分間の遠心分離に
より集菌し、洗浄液(0.9%NaCl、0.05%ツ
ィーン80)で5回、PKバッファー(0.15M N
aCl、0.1M EDTA)で3回洗浄した。菌体を
8mlのPKバッファーに懸濁した後、等容量のガラス
ビーズ(径425〜600μm、シグマ社製)を加え、
ミニービードビーダー(バイオスペス プロダクツ社
製)により菌体を破砕した。菌破砕液にプロテアーゼK
とSDSをそれぞれ終濃度0.15mg/ml、1%
(w/v)となるように加え、ゆっくりと攪拌しながら
50℃で3時間処理した。該破砕液をフェノール抽出、
フェノール/クロロホルム抽出、及びクロロホルム抽出
(各1回)し、エタノール沈殿を行って核酸を精製し
た。10000rpmで15分間の遠心分離により得ら
れた核酸をTEバッファー(10mM Tris−HC
l、1mM EDTA)に溶解した後、RNアーゼAを
終濃度40μg/mlとなるように加え、37℃で40
分間処理した。該溶液をフェノール抽出、フェノール/
クロロホルム抽出及びクロロホルム抽出(各1回)し、
エタノール沈殿によりDNAを回収、精製した。
【0054】1−f)MF−1ゲノムDNAのクローニ
ング 実施例1−e)で得られたゲノムDNAをBamHI又
はPstIにより完全切断した後、それぞれの断片をp
UC118ベクターにクローニングし、2種類のゲノム
DNAライブラリーを作製した。実施例1−d)で得ら
れたMF−1のcDNAをプローブとして用いて、該ラ
イブラリーからMF−1ゲノムDNAをコロニーハイブ
リダイゼーションによりスクリーニングした。BamH
I断片を含むライブラリーより8.5kbp、PstI
断片を含むライブラリーより4.9kbpのDNAを含
むクローンが得られた。4.9kbpのPstI断片に
ついて、cDNAの塩基配列をもとにして、塩基配列を
決定した。MF−1遺伝子を含むゲノムDNAの塩基配
列は、配列表の配列番号:16に示す。この塩基配列よ
りMF−1遺伝子は、配列表の配列番号:17に示した
アミノ酸配列を有するポリペプチドをコードしている。
さらに、ゲノムDNAには37bpと39bpのイント
ロンが2ヶ所存在していることが明らかになった。ゲノ
ムDNAとcDNAの関係を図7に示す。
【0055】実施例2M.ファーファ由来の抗原性蛋白質MF−2遺伝子のク
ローニング 2−a)MF−2遺伝子のRT−PCRによる増幅 実験例1−4)に記載のMF−2蛋白質の内部アミノ酸
配列より推定されるオリゴヌクレオチドMF2F1を合
成、精製しPCRのプライマーとした。MF2F1の塩
基配列は、配列表の配列番号:18に示す。実施例1−
b)に記載の方法に従って、RT−PCRを行い、MF
−2cDNA断片を増幅した。PCR反応にはMF2F
1とM13M4プライマーを用いた。1回目のPCR反
応の結果、約280bpの長さのcDNA断片が増幅し
た。増幅したcDNA断片の塩基配列を配列表の配列番
号:19に示す。配列番号:19より予想されるアミノ
酸配列は、MF−2蛋白質より決定したアミノ酸配列と
一致したことから、このcDNA断片はMF−2遺伝子
であることが明らかとなった。
【0056】2−b)MF−2cDNAのクローニング 実施例1−d)に記載の方法により、実施例2−a)で
得られた配列番号:19で表わされる約280bpのM
F−2cDNA断片をプローブとして、プラークハイブ
リダイゼーションを行った。陽性のクローンの中からシ
グナルの強い10個のクローンについて、さらに解析し
た。すなわち、大腸菌内でのオートマチックサブクロー
ニングにより、これらのファージからMF−2cDNA
を含む領域を自動的にサブクローニングされたプラスミ
ドを有する大腸菌を得た。これらの大腸菌からプラスミ
ドを精製し、最長の550bpのcDNAを含むpMF
−2−2を選んだ。該cDNAをpUC118ベクター
へサブクローニングし、塩基配列を決定した。その塩基
配列は配列表の配列番号:2に示す通りであり、MF−
2遺伝子は配列表の配列番号:8に示すアミノ酸配列を
有するポリペプチドをコードしている。
【0057】実施例3M.ファーファ由来の抗原性蛋白質MF−3遺伝子のク
ローニング 3−a)MF−3遺伝子のRT−PCRによる増幅 実験例1−4)に記載のMF−3蛋白質の内部アミノ酸
配列より推定されるオリゴヌクレオチドMF3F1、M
F3F2、MF3R3を合成、精製しPCRのプライマ
ーとした。MF3F1、MF3F2、MF3R3の塩基
配列は、それぞれ配列表の配列番号:20〜22に示
す。実施例1−b)に記載の方法に従って、RT−PC
Rを行い、MF−3cDNA断片を増幅した。1回目の
PCR反応にはMF3F1とM13M4プライマーを用
い、2回目のPCR反応にはMF3F1とMF3R3の
組み合わせとMF3F2とM13M4プライマーの組み
合わせを用いた。PCR反応の結果、MF3F1とMF
3R3の組み合わせでは約380bp、MF3F2とM
13M4プライマーの組み合わせでは約280bpの長
さのcDNA断片が増幅した。増幅したcDNA断片の
塩基配列をそれぞれ配列表の配列番号:23と24に示
す。配列番号:23と24より予想されるアミノ酸配列
は、MF−3蛋白質より決定したアミノ酸配列と一致し
たことから、これらのcDNA断片はMF−3遺伝子で
あることが明らかとなった。
【0058】3−b)MF−3cDNAのクローニング 実施例1−d)に記載の方法により、実施例3−a)で
得られた配列表の配列番号:23で表わされる約380
bpのMF−3cDNA断片をプローブとして、プラー
クハイブリダイゼーションを行った。陽性のクローンの
中からシグナルの強い6個のクローンについて、さらに
解析した。すなわち、大腸菌内でのオートマチックサブ
クローニングにより、これらのファージからMF−3c
DNAを含む領域を自動的にサブクローニングされたプ
ラスミドを有する大腸菌を得た。これらの大腸菌からプ
ラスミドを精製し、最長の約750bpのcDNAを含
むpMF3−1を選び、該cDNAの塩基配列を決定し
た。その塩基配列は配列表の配列番号:3に示す通りで
あり、MF−3遺伝子は配列表の配列番号:9に示すア
ミノ酸配列を有するポリペプチドをコードしている。
【0059】実施例4M.ファーファ由来の抗原性蛋白質MF−4遺伝子のク
ローニング 4−a)MF−4遺伝子のRT−PCRによる増幅 実験例1−4)に記載のMF−4蛋白質のN末端アミノ
酸配列より推定されるオリゴヌクレオチドMF4F1と
MF4F2を合成、精製しPCRのプライマーとした。
MF4F1とMF4F2の塩基配列は、それぞれ配列表
の配列番号:25と26に示す。実施例1−b)に記載
の方法に従って、RT−PCRを行い、MF−4cDN
A断片を増幅した。1回目のPCR反応にはMF4F1
とM13M4プライマーを用い、2回目のPCR反応に
はMF4F2とM13M4プライマーを用いた。PCR
反応の結果、約700bpの長さのcDNA断片が増幅
した。増幅したcDNA断片の塩基配列を配列表の配列
番号:27に示す。配列番号:27より予想されるアミ
ノ酸配列は、MF−4蛋白質より決定したアミノ酸配列
と一致したことから、このcDNA断片はMF−4遺伝
子であることが明らかとなった。
【0060】4−b)MF−4cDNAのクローニング 実施例1−d)に記載の方法により、実施例4−a)で
得られた配列表の配列番号:27で表わされる約700
bpのMF−4cDNA断片をプローブとして、プラー
クハイブリダイゼーションを行った。陽性のクローンの
中からシグナルの強い4個のクローンについて、さらに
解析した。すなわち、大腸菌内でのオートマチックサブ
クローニングにより、これらのファージからMF−4c
DNAを含む領域を自動的にサブクローニングされたプ
ラスミドを有する大腸菌を得た。これらの大腸菌からプ
ラスミドを精製し、最長の約820bpのcDNAを含
むpMF4−4を選び、該cDNAの塩基配列を決定し
た。その塩基配列は配列表の配列番号:4に示す通りで
あり、MF−4遺伝子は配列表の配列番号:10に示す
アミノ酸配列を有するポリペプチドをコードしている。
【0061】実施例5M.ファーファ由来の抗原性蛋白質MF−5遺伝子のク
ローニング 5−a)MF−5遺伝子のRT−PCRによる増幅 実験例1−4)に記載のMF−5蛋白質のN末端アミノ
酸配列より、この蛋白質はDLDHとホモロジーがある
ものと考えられたため、該アミノ酸配列と他生物のDL
DHアミノ酸配列から推定されるオリゴヌクレオチドM
F5F1と、他生物間のDLDHアミノ酸配列を比較し
ホモロジーの高い領域に対応するオリゴヌクレオチドM
F5R2を合成、精製しPCRのプライマーとした。M
F5F1とMF5R2の塩基配列は、それぞれ配列表の
配列番号:28と29に示す。実施例1−b)に記載の
方法に従って、RT−PCRを行い、MF−5cDNA
断片を増幅した。1回目のPCR反応にはMF5F1と
M13M4プライマーを用い、2回目のPCR反応には
MF5F1とMF5R2を用いた。PCR反応の結果、
約900bpの長さのcDNA断片が増幅した。増幅し
たcDNA断片の塩基配列を配列表の配列番号:30に
示す。配列番号:30より予想されるアミノ酸配列は、
MF−5蛋白質より決定したアミノ酸配列と一致したこ
とから、このcDNA断片はMF−5遺伝子であること
が明らかとなった。
【0062】5−b)MF−5cDNAのクローニング 実施例1−d)に記載の方法により、実施例5−a)で
得られた配列表の配列番号:30で表わされる約900
bpのMF−5cDNA断片をプローブとして、プラー
クハイブリダイゼーションを行った。陽性のクローンの
中からシグナルの強い12個のクローンについて、さら
に解析した。すなわち、大腸菌内でのオートマチックサ
ブクローニングにより、これらのファージからMF−5
cDNAを含む領域を自動的にサブクローニングされた
プラスミドを有する大腸菌を得た。これらの大腸菌から
プラスミドを精製し、最長の約1.6kbpのcDNA
を含むpMF5−6とpMF5−7を選び、該cDNA
の塩基配列を決定した。その塩基配列は配列表の配列番
号:5と31に示す通りであり、MF−5遺伝子は配列
表の配列番号:11と32に示したアミノ酸配列を有す
るポリペプチドをコードしている。これら2種類の遺伝
子は、塩基配列で92%、コードするアミノ酸配列で9
6%のホモロジーを有し、MF−5蛋白質より決定した
アミノ酸配列とほぼ一致したため、両方ともMF−5遺
伝子であることが明らかとなった。
【0063】実施例6M.ファーファ由来の抗原性蛋白質MF−6遺伝子のク
ローニング 6−a)MF−6遺伝子のRT−PCRによる増幅 実験例1−4)に記載のMF−6蛋白質のN末端アミノ
酸配列から推定されるオリゴヌクレオチドMF6F1と
MF6F2を合成、精製しPCRのプライマーとした。
MF6F1とMF6F2の塩基配列は、それぞれ配列表
の配列番号:33と34に示す。実施例1−b)に記載
の方法に従って、RT−PCRを行い、MF−6cDN
A断片を増幅した。1回目のPCR反応にはMF6F1
とM13M4プライマーを用い、2回目のPCR反応に
はMF6F2とM13M4プライマーを用いた。PCR
反応の結果、約1.0kbpの長さのcDNA断片が増
幅した。増幅したcDNA断片をpUC118ベクター
へクローニングした結果、制限酵素切断パターンが違う
2種類のcDNAが検出された。これらのcDNA断片
の塩基配列は配列表の配列番号:35と36に示す通り
であり、塩基配列で90%、塩基配列より予想されるア
ミノ酸配列で94%のホモロジーを有するが、異なる遺
伝子であった。配列番号:35と36より予想されるア
ミノ酸配列は、MF−6蛋白質より決定したアミノ酸配
列とほぼ一致したことから、これらのcDNA断片はM
F−6遺伝子であることが明らかとなった。
【0064】6−b)MF−6cDNAのクローニング 実施例1−d)に記載の方法により、実施例6−a)で
得られた配列表の配列番号:35及び36で表わされる
約1.0kbpのMF−6cDNA断片をプローブとし
て、プラークハイブリダイゼーションを行った。陽性の
クローンの中からシグナルの強い10個のクローンにつ
いて、さらに解析した。すなわち、大腸菌内でのオート
マチックサブクローニングにより、これらのファージか
らMF−6cDNAを含む領域を自動的にサブクローニ
ングされたプラスミドを有する大腸菌を得た。これらの
大腸菌からプラスミドを精製し、最長の約1.2kbp
のcDNAを含むpMF6−12とpMF6−13を選
び、該cDNAの塩基配列を決定した。その塩基配列は
配列表の配列番号:6に示す通りであり、MF−6遺伝
子は配列表の配列番号:12に示したアミノ酸配列を有
するポリペプチドをコードしている。
【0065】実施例7モノクローナル抗体の作製 7−1)マウスの免疫、細胞融合及びハイブリドーマの
クローニング 実験例1のようにして得られた、抗原性蛋白質MF−1、
MF−2及びMF−3を、それぞれ10μg ずつフロイント完
全アジュバントに懸濁させ、5週令の雄のBALB/cマウス
の腹腔内に投与した。4週後に、フロイント完全アジュ
バントに懸濁させたアレルゲン20μg で腹腔内に追加免
疫後、更にその4週後に生理食塩水に溶解した同じアレ
ルゲン20μg を静脈内に投与した。最終免疫から3日後
に脾臓細胞を取り出し、4:1の割合でミエローマ細胞
(P3X63-Ag8.653 )と混合し、43% ポリエチレングリコ
ール2000を加えて細胞融合を実施した。これを96穴マイ
クロプレートのウェルに脾臓細胞2x 105 個/ウェル
の割合でまき込み、HAT 培地中でハイブリドーマを選択
的に増殖させた。培養上清を用いて目的の抗体産生の有
無をELISA により測定し、抗体産生細胞を選択した。そ
の結果、抗原性蛋白質MF−1に対するM−40モノクロ
ーナル抗体を産生するハイブリドーマのクローンとして
5B4株(FERM BP−5608)を取得した。抗
原性蛋白質MF−2に対するM−3モノクローナル抗体を
産生するハイブリドーマのクローンとして8G11株
(FERM BP−5609)を取得した。抗原性蛋白
質MF−3に対するM−1モノクローナル抗体を産生する
ハイブリドーマのクローンとして10C1株(FERM
BP−5610)を取得した。
【0066】7−2)腹水の調製及びモノクローナル抗
体の精製 予めプリスタンで前処理したヌードマウスの腹腔内に10
7 個のハイブリドーマを注射して増殖させ、1〜2週後
に腹水を採取した。得られた腹水からプロテインAカラ
ムのキット(アマーシャム社製)によりモノクローナル
抗体を精製した。MF−1に対するM−40モノクローナ
ル抗体を得た。また上記と同様の方法にてMF−1に対
するモノクローナル抗体MmAb37、MAb51を得
た。又MF−2に対するM−3モノクローナル抗体、MF−
3に対するM−1モノクローナル抗体を得た。M−40
モノクローナル抗体、M−3モノクローナル抗体、M−
1モノクローナル抗体のアイソタイプは、すべてIgG
1であった。
【0067】実施例8MF−1オーバーラップペプチドの合成及び抗体結合部
位の推定 8−a)MF−1オーバーラップペプチドの合成 ペプチド合成機(PSSM−8、(株)島津製作所製)
を用いて、MF−1オーバーラップペプチドを合成し
た。各ペプチドのアミノ酸配列は配列番号:7に示すM
F−1の配列に基づき、全配列を33種類のペプチドで
網羅した(図5)。各ペプチドは15残基(一部16ま
たは17残基)のアミノ酸からなり、アミノ酸10残基
ずつをオーバーラップしている。各ペプチドのC末端ア
ミノ酸のFmoc体があらかじめ結合(0.2〜0.5
mmol/g樹脂)した樹脂(50mg)をまず、30
%ピペリジン/DMF(0.5ml)で処理してFmo
c基を除去した。DMF(0.6ml×5回)で樹脂を
洗浄後、PyBOP及びHOBtで活性化した目的のア
ミノ酸のFmoc体(C末端アミノ酸の量に対して10
倍過剰量を含むDMF溶液として用いた)及びN−メチ
ルモルホリン/DMF溶液を加え、室温で30分間反応
させた。DMF(0.6ml×5回)で樹脂を洗浄し
た。この一連の操作を、目的とする配列を有するペプチ
ドが得られるまで繰り返した。
【0068】次に、この樹脂にTFAを主成分とする混
合溶液(94%TFA、5%アニソール、1%エタンジ
チオール(EDT))(0.7ml)を加えて室温で2
時間放置した(尚、トリプトファン含有ペプチドに対し
ては、TFA(94%)、アニソール(3%)、EDT
(3%)、2−メチルインドール(5mg)を、アルギ
ニン含有ペプチドに対しては、TFA(82%)、H2
O(5%)、チオアニソール(5%)、EDT(3
%)、エチルメチルスルフィド(2%)、フェノール
(3%)の混合溶液を用い、アルギニン含有ペプチドの
場合は室温で8時間放置した)。樹脂を濾去し、濾液に
エチルエーテル(14ml)を加えて結晶化した。析出
した結晶を遠心分離(3000rpm、10分)で回収
し、エチルエーテルで洗浄後、再び遠心分離して上清を
除き、結晶を減圧乾燥した。得られた結晶は逆相HPL
Cで純度を検定した。さらに、必要に応じて、LC−M
Sで分子量を確認し、逆相HPLCで精製した。
【0069】8−b)ヒト血清中のIgE抗体に対する
結合ペプチドの同定 ペプチドコーティングキット(宝酒造社製)を用いて、
96ウェルマイクロプレートに図5のペプチドを1μg
/ウェルとなるようにコーティングした。各ウェルに
M.ファーファRAST陽性の患者血清13人分、及び
プール血清1、計14種の血清の2倍希釈液を加え、マ
ニュアルに従い反応させた後、β−ガラクトシダーゼ標
識抗IgE抗体、続いて酵素基質を加え、415nmの
吸光度を測定した。33個のペプチドに対する健常者由
来の血清における吸光度が平均20であった。この2倍
の40以上の吸光度を示したものを陽性とし、さらに、
40以上を4段階に分け図6に結果を示した。M.ファ
ーファRAST陽性の患者血清は、4〜5種類のペプチ
ド断片に対して強く反応した。
【0070】8−c)MF−1に対するマウスモノクロ
ーナル抗体のエピトープの推定 実施例8−b)に記載の図5のペプチドをコーティング
したマイクロプレートに、MF−1に対する3種類のモ
ノクローナル抗体である、M−40、MmAb37およ
びMAb51を加え反応させた後、ペルオキシダーゼ標
識抗IgG抗体、続いて酵素基質を加え、450nmの
吸光度を測定した。M−40およびMmAb37は、ペ
プチド5に反応し、MAb51はペプチド25、26に
反応した。図6の結果を合わせて考えると、これらのペ
プチドにはB細胞エピトープが含まれていることが明ら
かとなった。
【0071】実施例9組換えマラセチア抗原性蛋白質の診断への応用 9−1)RAST法による特異的IgE抗体の測定方法 臭化シアンによるペーパーディスクの活性化、及び組換
えマラセチア抗原性蛋白質のペーパーディスクへのカッ
プリングは宮本らの方法(アレルギー、22巻、584
−594頁、1973年)に準じて行った。ポリスチレ
ンチューブに該抗原性蛋白質をカップリングさせたペー
パーディスク1枚と患者血清50μl を加えて、室温で
3時間インキュベートした。0.2%のツィーン20を含む生
理食塩水でペーパーディスクを3回洗浄後、ファルマシ
ア製RAST-RIAキットの 125I標識抗ヒトIgE抗体50
μl を加えて室温で一晩インキュベートした。再度3回
洗浄後、ガンマカウンターで放射能を測定した。同時に
測定したキットのリファレンス試薬で作成した標準曲線
からIgE抗体価を算出した。標準曲線の上限(>17.5
PRU/ml )より高い値が得られた検体は、ウマ血清で10
倍、又は100 倍に希釈してから再測定を行い、抗体価を
算出した。
【0072】9−2)組換えマラセチア抗原性蛋白質MF
−1、MF−2、MF−4による診断 アトピー性皮膚炎(Atopic Dermatitis:以下ADと略
す。)、アレルギー性喘息(Bronchial Asthma:以下B
Aと略す。)及び両方の合併(AD+BA)の患者に対
して、該抗原性蛋白質による皮膚試験を実施したとこ
ろ、AD患者が57名中43名(75%)、BA患者が
919名中108名(12%)、AD+BA患者が10
2名中47名が陽性であり、AD患者で非常に高い陽性
率を示した。また、皮膚テスト陽性のAD、BA、及び
AD+BA患者中、各々100%、59%、及び85%
の患者がRAST法によるIgE抗体測定において陽性
であった。
【0073】該抗原性蛋白質を用いた皮膚試験で陽性、
更にRAST陽性(スコア1以上)の患者76例(AD:30
名,BA:20名,AD+BA:26名)を対象にして、3
種類の抗原性蛋白質MF−1、MF−2、MF−4に対するI
gE抗体価をRAST法(RIA法) で測定した。皮膚試験陰性
者(健常人)12名についても同様に該抗原性蛋白質に対
するIgE抗体価を測定した。その結果、非常に高率に
患者血清中に抗原性蛋白質に対するIgE抗体が存在す
ることが明確になった。特に、MF−1、MF−2に対する
陽性率が高かった。更に、驚くべきことにIgE抗体価
が非常に高く、特にADの患者ではMF−1、MF−2に対
して平均100 PRU、最高1000PRUを超える患者もあ
った。また、マラセチア抗原に対するRAST陽性の患者全
員の血清中に抗原性蛋白質MF−1、MF−2、MF−4のい
ずれかに対するIgE抗体が存在していた。
【0074】
【発明の効果】本発明により、新規な組換えマラセチア
抗原性蛋白質及びそれをコードする遺伝子、並びに該蛋
白質のエピトープなどが提供される。
【0075】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:618 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列: GCCTGGTGAT CCTACTGCTA CTGCCAAGGG TAACGAGATC CCCGACACCC TCATGGGCTA 60 CATCCCCTGG ACCCCGGAGC TCGACTCGGG TGAGGTGTGT GGTATCCCCA CCACCTTCAA 120 GACCCGCGAC GAGTGGAAGG GCAAGAAGGT TGTGATTGTC TCGATCCCGG GTGCCTACAC 180 CCCCATCTGC CACCAGCAGC ACATCCCCCC GCTTGTGAAG CGTGTGGATG AGCTCAAGGC 240 CAAGGGTGTC GACGCCGTGT ACGTCATTGC GTCGAACGAC CCCTTCGTCA TGGCTGCCTG 300 GGGCAACTTC AACAACGCCA AGGACAAGGT CGTCTTTGCC ACCGACATTG ACCTGGCCTT 360 CTCCAAGGCT CTCGGCGCGA CGATCGACCT GAGCGCCAAG CACTTTGGTG AGCGCACGGC 420 CCGCTACGCT CTGATCATTG ACGACAACAA GATTGTCGAC TTTGCTTCGG ACGAGGGCGA 480 CACTGGCAAG CTCCAGAACG CGTCGATCGA CACGATCCTC ACCAAGGTCT AAAATGGCGC 540 ATGTGCGTTG TGTGACCACT ACCTAAAGGG TCCGTAGAGT TCCAAGTCAA GTCGTATATT 600 TTTTTTTTAA AAAAAAAA 618
【0076】配列番号:2 配列の長さ:551 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列: CGGAAATTGG CTCGACGATC CCCAACGCTA CGTTTGCATA CGTGCCGTAC AGCCCCGAGC 60 TCGAGGACCA CAAAGTGTGT GGCATGCCGA CGAGCTTCCA GAGCCACGAG CGCTGGAAGG 120 GCAAGAAGGT GGTGATTGTC GCGGTGCCCG GTGCGTTCAC GCCGACGTGC ACCGCGAACC 180 ATGTGCCGCC GTACGTGGAA AAGATCCAGG AGCTCAAGAG CAAGGGCGTC GACGAGGTCG 240 TGGTGATCTC GGCGAACGAC CCGTTCGTGC TGAGCGCATG GGGCATCACC GAGCACGCCA 300 AGGACAACCT GACGTTTGCG CAGGACGTCA ACTGCGAGTT CTCCAAGCAC TTTAACGCGA 360 CGCTGGACCT GTCGTCGAAG GGCATGGGCC TGCGCACCGC GCGCTACGCG CTGATCGCGA 420 ACGACCTCAA GGTCGAGTAC TTTGGCATCG ACGAGGGCGA GCCGAAGCAG TCGTCGGCCG 480 CGACGGTGCT GAGCAAGCTG TAGTGCCGTT CTACTTAGTC AAACAATCGG GTATAGTCGC 540 GTAAAAAAAA A 551
【0077】配列番号:3 配列の長さ:728 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列: GGGAACGTCA TGACTGAGTA CACTCTCCCT CCTCTGCCCT ACGCCTACGA TGCGCTGGAG 60 CCGTTTATCT CTAAGGAGAT CATGACGGTC CACCACGACA AGCACCACCA GACCTACGTG 120 AACAACCTCA ACGCCGCCGA GAAGGCGTAC GCTGAGGCGA CGGCCGCGAA CGACGTGCTT 180 AAGCAGATCC AGCTGCAGAG TGCGATCAAG TTCAACGGCG GTGGCCACAT CAACCACTCG 240 CTGTTCTGGA AGAACCTGGC CCCCCAGAGC GAGGGTGGTG GCCAACTGAA CGATGGCCCT 300 CTCAAGCAGG CCATCGAGCA GGAGTTCGGC GACTTTGAGA AGTTCAAGAC GACCTTCAAC 360 ACGAAGGCGG CCGGCATCCA GGGTTCGGGC TGGCTGTGGC TCGGTGTTGC CCCGACGGGC 420 AACCTCGACC TGGTCGTTGC CAAGGACCAG GACCCGCTCA CGACGCACCA CCCCGTCATT 480 GGCTGGGATG GCTGGGAGCA CGCCTGGTAC CTGCAGTACA AGAACGACAA GGCTTCCTAC 540 CTTAAGGCCT GGTGGAACGT GGTGAACTGG GCCGAGGCCG AGAAGCGCTT CCTCGAGGGT 600 AAGAAGAAGG CCCAGCTGTA ATGGCACGTT TGTAGATGAT GAACGACACA CGATTTTAGG 660 TCGCACGGCC GAGGCTACTA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA 720 AAAAAAAA 728
【0078】配列番号:4 配列の長さ:812 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列: GATGTTCACG CTTGCTACGC GCCGCGCTGC TGCCGCCCCC CTCGCGAACG CCGCCCAGAT 60 GGGTGTGCGC ACCAAGTACA CGCTGCCGCC GCTGCCGTAC GACTACGGCG CGCTCGAGCC 120 GGCGATCTCG GGCGAGATCA TGGAGACGCA CTACGAGAAG CACCACCGCA CCTACGTCAA 180 CAACCTGAAC GCCGCGGAGG ACAAGCTGAT CGACGCGCTC CCGCAGCAGA GCCCGCTCGG 240 CGAGATTGCG CAGCTGAACG CGATCAAGTT CAACGGCGGT GGCCACATCA ACCACTCGCT 300 CTTCTGGAAG AACCTCGCGC CGACGAACAA GGGCGGCGGC GAGCTCGACT CGGGCGAGCT 360 GCGCTCCGCG ATCGACCGCG ACTTTGGCTC GGTCGACGCC ATGAAGGAGA AGTTCAACGC 420 GGCGCTCGCG GGCATCCAGG GCAGCGGCTG GGGCTGGCTC GGCCTGAACC CCACGACGCA 480 GAAGCTCGAC ATCATCACGA CCGCGAACCA GGACCCGCTC CTGTCGCACA AGCCGCTGAT 540 TGGCATCGAT GCGTGGGAGC ACGCGTTCTA CCTGCAGTAC AAGAACGTCA AGGCCGACTA 600 CTTCAAGGCG ATCTGGACCG TGATCAACTT TGAGGAGGCC GAGAAGCGTC TCAAGGAGGC 660 GCTCGCCAAG AACTAGACAC GTTCGGTTTT TTTTTTCTCC GTAGCTTCGC AATGACCTGC 720 CCACGCTAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA 780 AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AA 812
【0079】配列番号:5 配列の長さ:1607 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列: GTTGAGCTCT GTGCTGAAGC GCTCGCCGCA GCTCTCTACT AAGGCTCTGA AGCAGCCGCT 60 TACGCTCCCG CGTCTGCTCC CCATTGGCGC TACGCCGCTG GCTCGTGGCT ACGCCTCGAG 120 CTCGGAGCCG TACGATGTCA TTGTGATCGG CGGTGGCCCC GGTGGCTACG TGGCCGCCAT 180 CAAGGCCGCA CAGGGTGGTC TGAAGACTGC GTGTGTTGAG AAGCGTGGTG CCCTTGGCGG 240 TACGTGCTTG AACGTGGGCT GTATCCCGTC CAAGTCGTTG CTCAACAACT CGCACATCTA 300 CCACCAGACG CAGCATGACC TCAAGAACCG CGGTATTGAC GTCGGCGACA TTAAGCTGAA 360 CCTGCCGCAG ATGCTCAAGG CGAAGGAGAG CTCGGTTACT GCACTCACCA AGGGTGTCGA 420 GGGTCTGTTC AAGAAGAACA AGGTCGACTA CATCAAGGGC ACTGCCAGCT TTGCCAGCCC 480 CACGACGGTG GACGTGAAGC TGAACGATGG TGGTGAGCAG CAGATCGAGG GCAAGAACAT 540 CATCATTGCA ACCGGCTCTG AGGTGACGCC CTTCCCGGGT GTTGAAATCG ACGAGGAGCA 600 GATCATCAGC TCGACGGGTG CGCTCTCGCT CAAGGAGGTG CCCGAGAAGA TGGTCGTGAT 660 CGGTGGTGGT GTGATCGGTC TTGAGCTTGG CAGCGTGTGG ACCCGTCTGG GTGCCAAGGT 720 GACCGTGGTC GAGTTCCAGG AGGCGATCGG TGGTCCCGGT CTGGACAGCG AGGTGAGCCA 780 ACAGTTCAAG AAGCTGCTCG AGAAGCAGGG CATCCACTTC AAGCTCGGCA CCAAGGTCAA 840 CGGCATTGAG AAGGAGAACG GCAAGGTGAC TGTCCGCACT GAGGGTAAGG ATGGCAAGGA 900 GCAGGACTAC GATGCCAATG TTGTGCTCGT GTCCATTGGC CGTCGCCCGG TGACCAAGGG 960 CCTCAACCTC GAGGCGATCG GGGTCGAGCT CGACAAGAAG GGCCGCGTGG TGGTGGACGA 1020 CGAGTTCAAC ACGACGTGCA AGGGTGTCAA GTGCATTGGT GACGCGACGT TCGGCCCCAT 1080 GCTTGCGCAC AAGGCCGAGG ACGAGGGTAT TGCCGTCGCC GAGATGCTTG CGACCGGTTA 1140 TGGCCACGTC AACTACGACG TGATCCCTGC GGTGATCTAC ACGCACCCTG AGATCGCGTG 1200 GGTCGGCAAG TCGGAGCAGG AGCTCAAGAA CGAGGGCGTC CAGTACAAGG TGGGCAAGTT 1260 CCCCTTCCTG GCCAACTCGC GTGCCAAGAC CAACGTCGAC ACCGACGGCT TCGTCAAGTT 1320 CCTCGTGGAG AAGGAGACCG ACAAGATTCT CGGCGTGTTC ATTATCGGCC CGAACGCTGG 1380 CGAGATGATC GCCGAGGCTG GCCTGGCTAT GGAGTACGGC GCGAGTGCTG AGGATGTTGC 1440 GCGCACCTGC CACGCGCACC CGACGCTCTC CGAGGCGTTC AAGGAGGGTG CGATGGCCGC 1500 CTACTCGAAG CCCATCCACT TTTGATTTCG TAGGCTACCC CCGATAGGCG CCCGATACGT 1560 TTTCTCTCCA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAA 1607
【0080】配列番号:6 配列の長さ:940 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列: CGGATCTCTC GCACATCAAC ACCCCCGCGG TGACTTCGGG CTACGCCCAG GACGACCTCG 60 AGGGTGCCGT CGACGGTGCG GAGATTGTGC TGATCCCCGC CGGTATGCCG CGCAAGCCCG 120 GCATGACCCG TGACGACCTG TTCAACTCGA ACGCCTCGAT TGTCCGTGAC CTCGCCAAGG 180 TCGTGGCTAA GGTCGCCCCA AAGGCTTACA TCGGCGTCAT CTCGAACCCC GTCAACTCGA 240 CGGTGCCGAT CGTCGCTGAG GTGTTCAAGA AGGCCGGTGT GTACGACCCC AAGCGCCTCT 300 TCGGTGTGAC CACGCTCGAC ACCACGCGCG CGGCCACCTT CCTGTCGGGC ATTGCTGGCT 360 CGGACCCGCA GACCACCAAC GTCCCCGTCA TTGGTGGCCA CTCGGGTGTG ACCATTGTGC 420 CCCTGATCTC GCAGGCCGCC CAGGGTGACA AGGTGCAGGC TGGCGAGCAG TACGACAAGC 480 TTGTGCACCG CATCCAGTTC GGTGGTGACG AGGTCGTCAA GGCCAAGGAC GGTGCCGGCT 540 CGGCGACGCT CTCGATGGCC TACGCCGCCG CTGTCTTCAC CGAGGGCCTG CTCAAGGGTC 600 TCGACGGTGA GGCGGTGACG CAGTGCACCT TCGTCGAGAG CCCCCTGTTC AAGGACCAGG 660 TCGACTTCTT CGCCTCGCCC GTCGAGTTCG GCCCCGAGGG TGTGAAGAAC ATCCCTGCTC 720 TGCCGAAGCT CACCGCCGAG GAGCAGAAGC TGCTCGACGC CTGCCTGCCC GACCTTGCCA 780 AGAACATCAA GAAGGGCGTT GCGTGGGCCG CCGAGAACCC GTAAATGCGC AAAGCAATCT 840 TTTACGGAGC TTGCGCGAAG GAAAGGAAAT GTACGTTTCT ATAGAACGTA GATCTGTCCC 900 TTTCCACCTA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA 940
【0081】配列番号:7 配列の長さ:176 配列の型:アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Pro Gly Asp Pro Thr Ala Thr Ala Lys Gly Asn Glu Ile Pro Asp 1 5 10 15 Thr Leu Met Gly Tyr Ile Pro Trp Thr Pro Glu Leu Asp Ser Gly 20 25 30 Glu Val Cys Gly Ile Pro Thr Thr Phe Lys Thr Arg Asp Glu Trp 35 40 45 Lys Gly Lys Lys Val Val Ile Val Ser Ile Pro Gly Ala Tyr Thr 50 55 60 Pro Ile Cys His Gln Gln His Ile Pro Pro Leu Val Lys Arg Val 65 70 75 Asp Glu Leu Lys Ala Lys Gly Val Asp Ala Val Tyr Val Ile Ala 80 85 90 Ser Asn Asp Pro Phe Val Met Ala Ala Trp Gly Asn Phe Asn Asn 95 100 105 Ala Lys Asp Lys Val Val Phe Ala Thr Asp Ile Asp Leu Ala Phe 110 115 120 Ser Lys Ala Leu Gly Ala Thr Ile Asp Leu Ser Ala Lys His Phe 125 130 135 Gly Glu Arg Thr Ala Arg Tyr Ala Leu Ile Ile Asp Asp Asn Lys 140 145 150 Ile Val Asp Phe Ala Ser Asp Glu Gly Asp Thr Gly Lys Leu Gln 155 160 165 Asn Ala Ser Ile Asp Thr Ile Leu Thr Lys Val 170 175
【0082】配列番号:8 配列の長さ:166 配列の型:アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Glu Ile Gly Ser Thr Ile Pro Asn Ala Thr Phe Ala Tyr Val Pro 1 5 10 15 Tyr Ser Pro Glu Leu Glu Asp His Lys Val Cys Gly Met Pro Thr 20 25 30 Ser Phe Gln Ser His Glu Arg Trp Lys Gly Lys Lys Val Val Ile 35 40 45 Val Ala Val Pro Gly Ala Phe Thr Pro Thr Cys Thr Ala Asn His 50 55 60 Val Pro Pro Tyr Val Glu Lys Ile Gln Glu Leu Lys Ser Lys Gly 65 70 75 Val Asp Glu Val Val Val Ile Ser Ala Asn Asp Pro Phe Val Leu 80 85 90 Ser Ala Trp Gly Ile Thr Glu His Ala Lys Asp Asn Leu Thr Phe 95 100 105 Ala Gln Asp Val Asn Cys Glu Phe Ser Lys His Phe Asn Ala Thr 110 115 120 Leu Asp Leu Ser Ser Lys Gly Met Gly Leu Arg Thr Ala Arg Tyr 125 130 135 Ala Leu Ile Ala Asn Asp Leu Lys Val Glu Tyr Phe Gly Ile Asp 140 145 150 Glu Gly Glu Pro Lys Gln Ser Ser Ala Ala Thr Val Leu Ser Lys 155 160 165 Leu
【0083】配列番号:9 配列の長さ:206 配列の型:アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Gly Asn Val Met Thr Glu Tyr Thr Leu Pro Pro Leu Pro Tyr Ala 1 5 10 15 Tyr Asp Ala Leu Glu Pro Phe Ile Ser Lys Glu Ile Met Thr Val 20 25 30 His His Asp Lys His His Gln Thr Tyr Val Asn Asn Leu Asn Ala 35 40 45 Ala Glu Lys Ala Tyr Ala Glu Ala Thr Ala Ala Asn Asp Val Leu 50 55 60 Lys Gln Ile Gln Leu Gln Ser Ala Ile Lys Phe Asn Gly Gly Gly 65 70 75 His Ile Asn His Ser Leu Phe Trp Lys Asn Leu Ala Pro Gln Ser 80 85 90 Glu Gly Gly Gly Gln Leu Asn Asp Gly Pro Leu Lys Gln Ala Ile 95 100 105 Glu Gln Glu Phe Gly Asp Phe Glu Lys Phe Lys Thr Thr Phe Asn 110 115 120 Thr Lys Ala Ala Gly Ile Gln Gly Ser Gly Trp Leu Trp Leu Gly 125 130 135 Val Ala Pro Thr Gly Asn Leu Asp Leu Val Val Ala Lys Asp Gln 140 145 150 Asp Pro Leu Thr Thr His His Pro Val Ile Gly Trp Asp Gly Trp 155 160 165 Glu His Ala Trp Tyr Leu Gln Tyr Lys Asn Asp Lys Ala Ser Tyr 170 175 180 Leu Lys Ala Trp Trp Asn Val Val Asn Trp Ala Glu Ala Glu Lys 185 190 195 Arg Phe Leu Glu Gly Lys Lys Lys Ala Gln Leu 200 205
【0084】配列番号:10 配列の長さ:224 配列の型:アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Met Phe Thr Leu Ala Thr Arg Arg Ala Ala Ala Ala Pro Leu Ala 1 5 10 15 Asn Ala Ala Gln Met Gly Val Arg Thr Lys Tyr Thr Leu Pro Pro 20 25 30 Leu Pro Tyr Asp Tyr Gly Ala Leu Glu Pro Ala Ile Ser Gly Glu 35 40 45 Ile Met Glu Thr His Tyr Glu Lys His His Arg Thr Tyr Val Asn 50 55 60 Asn Leu Asn Ala Ala Glu Asp Lys Leu Ile Asp Ala Leu Pro Gln 65 70 75 Gln Ser Pro Leu Gly Glu Ile Ala Gln Leu Asn Ala Ile Lys Phe 80 85 90 Asn Gly Gly Gly His Ile Asn His Ser Leu Phe Trp Lys Asn Leu 95 100 105 Ala Pro Thr Asn Lys Gly Gly Gly Glu Leu Asp Ser Gly Glu Leu 110 115 120 Arg Ser Ala Ile Asp Arg Asp Phe Gly Ser Val Asp Ala Met Lys 125 130 135 Glu Lys Phe Asn Ala Ala Leu Ala Gly Ile Gln Gly Ser Gly Trp 140 145 150 Gly Trp Leu Gly Leu Asn Pro Thr Thr Gln Lys Leu Asp Ile Ile 155 160 165 Thr Thr Ala Asn Gln Asp Pro Leu Leu Ser His Lys Pro Leu Ile 170 175 180 Gly Ile Asp Ala Trp Glu His Ala Phe Tyr Leu Gln Tyr Lys Asn 185 190 195 Val Lys Ala Asp Tyr Phe Lys Ala Ile Trp Thr Val Ile Asn Phe 200 205 210 Glu Glu Ala Glu Lys Arg Leu Lys Glu Ala Leu Ala Lys Asn 215 220
【0085】配列番号:11 配列の長さ:507 配列の型:アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Leu Ser Ser Val Leu Lys Arg Ser Pro Gln Leu Ser Thr Lys Ala 1 5 10 15 Leu Lys Gln Pro Leu Thr Leu Pro Arg Leu Leu Pro Ile Gly Ala 20 25 30 Thr Pro Leu Ala Arg Gly Tyr Ala Ser Ser Ser Glu Pro Tyr Asp 35 40 45 Val Ile Val Ile Gly Gly Gly Pro Gly Gly Tyr Val Ala Ala Ile 50 55 60 Lys Ala Ala Gln Gly Gly Leu Lys Thr Ala Cys Val Glu Lys Arg 65 70 75 Gly Ala Leu Gly Gly Thr Cys Leu Asn Val Gly Cys Ile Pro Ser 80 85 90 Lys Ser Leu Leu Asn Asn Ser His Ile Tyr His Gln Thr Gln His 95 100 105 Asp Leu Lys Asn Arg Gly Ile Asp Val Gly Asp Ile Lys Leu Asn 110 115 120 Leu Pro Gln Met Leu Lys Ala Lys Glu Ser Ser Val Thr Ala Leu 125 130 135 Thr Lys Gly Val Glu Gly Leu Phe Lys Lys Asn Lys Val Asp Tyr 140 145 150 Ile Lys Gly Thr Ala Ser Phe Ala Ser Pro Thr Thr Val Asp Val 155 160 165 Lys Leu Asn Asp Gly Gly Glu Gln Gln Ile Glu Gly Lys Asn Ile 170 175 180 Ile Ile Ala Thr Gly Ser Glu Val Thr Pro Phe Pro Gly Val Glu 185 190 195 Ile Asp Glu Glu Gln Ile Ile Ser Ser Thr Gly Ala Leu Ser Leu 200 205 210 Lys Glu Val Pro Glu Lys Met Val Val Ile Gly Gly Gly Val Ile 215 220 225 Gly Leu Glu Leu Gly Ser Val Trp Thr Arg Leu Gly Ala Lys Val 230 235 240 Thr Val Val Glu Phe Gln Glu Ala Ile Gly Gly Pro Gly Leu Asp 245 250 255 Ser Glu Val Ser Gln Gln Phe Lys Lys Leu Leu Glu Lys Gln Gly 260 265 270 Ile His Phe Lys Leu Gly Thr Lys Val Asn Gly Ile Glu Lys Glu 275 280 285 Asn Gly Lys Val Thr Val Arg Thr Glu Gly Lys Asp Gly Lys Glu 290 295 300 Gln Asp Tyr Asp Ala Asn Val Val Leu Val Ser Ile Gly Arg Arg 305 310 315 Pro Val Thr Lys Gly Leu Asn Leu Glu Ala Ile Gly Val Glu Leu 320 325 330 Asp Lys Lys Gly Arg Val Val Val Asp Asp Glu Phe Asn Thr Thr 335 340 345 Cys Lys Gly Val Lys Cys Ile Gly Asp Ala Thr Phe Gly Pro Met 350 355 360 Leu Ala His Lys Ala Glu Asp Glu Gly Ile Ala Val Ala Glu Met 365 370 375 Leu Ala Thr Gly Tyr Gly His Val Asn Tyr Asp Val Ile Pro Ala 380 385 390 Val Ile Tyr Thr His Pro Glu Ile Ala Trp Val Gly Lys Ser Glu 395 400 405 Gln Glu Leu Lys Asn Glu Gly Val Gln Tyr Lys Val Gly Lys Phe 410 415 420 Pro Phe Leu Ala Asn Ser Arg Ala Lys Thr Asn Val Asp Thr Asp 425 430 435 Gly Phe Val Lys Phe Leu Val Glu Lys Glu Thr Asp Lys Ile Leu 440 445 450 Gly Val Phe Ile Ile Gly Pro Asn Ala Gly Glu Met Ile Ala Glu 455 460 465 Ala Gly Leu Ala Met Glu Tyr Gly Ala Ser Ala Glu Asp Val Ala 470 475 480 Arg Thr Cys His Ala His Pro Thr Leu Ser Glu Ala Phe Lys Glu 485 490 495 Gly Ala Met Ala Ala Tyr Ser Lys Pro Ile His Phe 500 505
【0086】配列番号:12 配列の長さ:273 配列の型:アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Asp Leu Ser His Ile Asn Thr Pro Ala Val Thr Ser Gly Tyr Ala 1 5 10 15 Gln Asp Asp Leu Glu Gly Ala Val Asp Gly Ala Glu Ile Val Leu 20 25 30 Ile Pro Ala Gly Met Pro Arg Lys Pro Gly Met Thr Arg Asp Asp 35 40 45 Leu Phe Asn Ser Asn Ala Ser Ile Val Arg Asp Leu Ala Lys Val 50 55 60 Val Ala Lys Val Ala Pro Lys Ala Tyr Ile Gly Val Ile Ser Asn 65 70 75 Pro Val Asn Ser Thr Val Pro Ile Val Ala Glu Val Phe Lys Lys 80 85 90 Ala Gly Val Tyr Asp Pro Lys Arg Leu Phe Gly Val Thr Thr Leu 95 100 105 Asp Thr Thr Arg Ala Ala Thr Phe Leu Ser Gly Ile Ala Gly Ser 110 115 120 Asp Pro Gln Thr Thr Asn Val Pro Val Ile Gly Gly His Ser Gly 125 130 135 Val Thr Ile Val Pro Leu Ile Ser Gln Ala Ala Gln Gly Asp Lys 140 145 150 Val Gln Ala Gly Glu Gln Tyr Asp Lys Leu Val His Arg Ile Gln 155 160 165 Phe Gly Gly Asp Glu Val Val Lys Ala Lys Asp Gly Ala Gly Ser 170 175 180 Ala Thr Leu Ser Met Ala Tyr Ala Ala Ala Val Phe Thr Glu Gly 185 190 195 Leu Leu Lys Gly Leu Asp Gly Glu Ala Val Thr Gln Cys Thr Phe 200 205 210 Val Glu Ser Pro Leu Phe Lys Asp Gln Val Asp Phe Phe Ala Ser 215 220 225 Pro Val Glu Phe Gly Pro Glu Gly Val Lys Asn Ile Pro Ala Leu 230 235 240 Pro Lys Leu Thr Ala Glu Glu Gln Lys Leu Leu Asp Ala Cys Leu 245 250 255 Pro Asp Leu Ala Lys Asn Ile Lys Lys Gly Val Ala Trp Ala Ala 260 265 270 Glu Asn Pro
【0087】配列番号:13 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: CCNGGNGAYC CNACNGCNAC NGC 23
【0088】配列番号:14 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: ACNYTNATGG GNTAYATHCC NTGGAC 26
【0089】配列番号:15 配列の長さ:599 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列: ACACTGATGG GATACATTCC CTGGACCCCG GAGCTCGACT CGGGTGAGGT GTGTGGTATC 60 CCCCACCACC TTCCAAGACC CGCGACGAGT GGAAGGGCAA GAAGGTTGTG ATTGTCTCGA 120 TCCCGGGTGC CTACACCCCC ATCTGTCCAC CAGCAGAACA TCCCCCCGCT TTGTGAAGCG 180 TGTGGATGAG CTCAAGGCCA AGGGTGTCCC GACGCCGTGT ACGTCATTGC GTCGAACGAC 240 CCCTTCGTCA TGGCTGCCTG GGGCCAACTT CAACAACGCC AAGGACAAGG TCGTCTTTGG 300 CACCGACATT GACCTGGCCT TCTCCCAAGG CTCTCGGCGC GACGATCCGA CCTGAGCGCC 360 AAGCACTTTG GTGAGCGCAC GGCCCGCTAC GCTCTGATCA TTGACGACAA CAAGATTGTC 420 GACTTTGGTT CGGACGAGGG CGACACTGGC AAGCTCCAGA ACGCGTCGAT CGACACGATC 480 CTCACCAAGG TCTTAAAATT GGCGCATGTG CGTTGTGGTG ACCACTACCT AAAGGGTCCG 540 TAGAGTTCCA AGTCAAGTCG TATATTTTTA ATTTAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAA 599
【0090】配列番号:16 配列の長さ:991 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列: AGACAGCAGG GACATGGTTT AGAAGCACAA TTCGCGGTAG CTGGCGCTGA AGCGATACTC 60 GCTGAGAAAT TCACTTTCCC CCCGCTGACG GCCAGACCCC CGAACTGTCC CGAATTACCA 120 AGCAAATGCA CGTGACGTTT GTGGAGGCTC GGGGATTATC AGGCCACGTA TCAGTGAGCC 180 GAGCACCGCG TGGCTTCGGC TGGCTGCATA TAAAGCCGGG TGGGCCGTGC TCACAGCTTC 240 ATCTTCCACG ACAATCATTA TGCCTGGTGT AGGTACCGCG AAGTGACACG CATGCTGACC 300 ATCAGGATCC TACTGCTACT GCCAAGGGTA ACGAGATCCC CGACACCCTC ATGGGCTACA 360 TCCCCTGGAC CCCGGAGCTC GACTCGGGTG AGGTGTGTGG TATCCCCACC ACCTTCAAGA 420 CCCGCGACGA GTGGAAGGGC AAGAAGGTTG TGATTGTCTC GATCCCGGGT GCCTACACCC 480 CCATCTGCCA CCAGCAGCAC ATCCCCCCGC TTGTGAAGCG TGTGGATGAG CTCAAGGCCA 540 AGGGTGTCGA CGCCGTGTAC GTCATTGCGT CGAACGACCC CTTCGTCATG GGTATGTACT 600 GCTCTGTCAT TTCTTTATGC TAACCGACAG CTGCCTGGGG CAACTTCAAC AACGCCAAGG 660 ACAAGGTCGT CTTTGCCACC GACATTGACC TGGCCTTCTC CAAGGCTCTC GGCGCGACGA 720 TCGACCTGAG CGCCAAGCAC TTTGGTGAGC GCACGGCCCG CTACGCTCTG ATCATTGACG 780 ACAACAAGAT TGTCGACTTT GCTTCGGACG AGGGCGACAC TGGCAAGCTC CAGAACGCGT 840 CGATCGACAC GATCCTCACC AAGGTCTAAA ATGGCGCATG TGCGTTGTGT GACCACTACC 900 TAAAGGGTCC GTAGAGTTCC AAGTCAAGTC GTATATTTTT TTTTTACAGG ATGGTGTGTA 960 CTGCCACCTG CCTTTGAGCA AGGCGTGCCA G 991
【0091】配列番号:17 配列の長さ:177 配列の型:アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Met Pro Gly Asp Pro Thr Ala Thr Ala Lys Gly Asn Glu Ile Pro 1 5 10 15 Asp Thr Leu Met Gly Tyr Ile Pro Trp Thr Pro Glu Leu Asp Ser 20 25 30 Gly Glu Val Cys Gly Ile Pro Thr Thr Phe Lys Thr Arg Asp Glu 35 40 45 Trp Lys Gly Lys Lys Val Val Ile Val Ser Ile Pro Gly Ala Tyr 50 55 60 Thr Pro Ile Cys His Gln Gln His Ile Pro Pro Leu Val Lys Arg 65 70 75 Val Asp Glu Leu Lys Ala Lys Gly Val Asp Ala Val Tyr Val Ile 80 85 90 Ala Ser Asn Asp Pro Phe Val Met Ala Ala Trp Gly Asn Phe Asn 95 100 105 Asn Ala Lys Asp Lys Val Val Phe Ala Thr Asp Ile Asp Leu Ala 110 115 120 Phe Ser Lys Ala Leu Gly Ala Thr Ile Asp Leu Ser Ala Lys His 125 130 135 Phe Gly Glu Arg Thr Ala Arg Tyr Ala Leu Ile Ile Asp Asp Asn 140 145 150 Lys Ile Val Asp Phe Ala Ser Asp Glu Gly Asp Thr Gly Lys Leu 155 160 165 Gln Asn Ala Ser Ile Asp Thr Ile Leu Thr Lys Val 170 175
【0092】配列番号:18 配列の長さ:25 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: ACNTTYGCNC ARGAYGTNAA YTGYG 25
【0093】配列番号:19 配列の長さ:261 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列: ACCTTTGCAC AGGACGTCAA TTGCGAGTTC TCCAAGCACT TTAACGCGAC GCTGGACCTG 60 TCGTCGAAGG GCATGGGCCT GCGCACCGCG CGCTACGCGC TGATCGCGAA CGACCTCAAG 120 GTCGAGTACT TTGGCATCGA CGAGGGCGAG CCGAAGCAGT CGTCGGCCGC GACGGTGCTG 180 AGCAAGCTGT AGTGCCGTTC TACTTAGTCA AACAATCGGG TATAGTCGCG TTGGAAAAAA 240 AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA A 261
【0094】配列番号:20 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: CARACNTAYG TNAAYAAYYT NAAYGC 26
【0095】配列番号:21 配列の長さ:25 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: ACNCAYCAYC CNGTNATHGG NTGGG 25
【0096】配列番号:22 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: ATNACNGGRT GRTGNGTNGT NARNGG 26
【0097】配列番号:23 配列の長さ:371 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列: CAGACCTATG TCAACAACCT GAACGCCGCC GAGAAGGCGT ACGCTGAGGC GACGGCCGCG 60 AACGACGTGC TTAAGCAGAT CCAGCTGCAG AGTGCGATCA AGTTCAACGG CGGTGGCCAC 120 ATCAACCACT CGCTGTTCTG GAAGAACCTG GCCCCCCAGA GCGAGGGTGG TGGCCAACTG 180 AACGATGGCC CTCTCAAGCA GGCCATCGAG CAGGAGTTCG GCGACTTTGA GAAATTCAAG 240 ACGACCTTCA ACACGAAGGC GGCCGGCATC CAGGGTTCGG GCTGGCTGTG GCTCGGTGTT 300 GCCCCGACGG GCAACCTCGA CCTGGTCGTT GCCAAGGACC AGGACCCGCT GACCACCCAT 360 CACCCCGTGA T 371
【0098】配列番号:24 配列の長さ:263 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列: ACGCATCATC CCGTGATTGG CTGGGATGGC TGGGAGCACG CCTGGTACCT GCAGTACAAG 60 NACGACAAGG CTTCCTACCT TAAGGCCTGG TGGAACGTGG TGAACTGGGC CGAGGCCGAG 120 AAGCGCTTCC TCGAGGGTAA GAAGAAGGCC CAGCTGTAAT GGCACGTTTG TAGATGATGA 180 ACGACACACG ATTTTAGGTC GCCAAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA 240 AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AAA 263
【0099】配列番号:25 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: CCNCCNYTNC CNTAYGAYTA YGGNGC 26
【0100】配列番号:26 配列の長さ:28 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: GARCCNGCNA THWSNGGNGA RATHATGG 28
【0101】配列番号:27 配列の長さ:630 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列: GAACCTGCTT TCTGGGGGGA GATAATGGAG ACGCACTACG AGAAGCACCA CCGCACCTAC 60 GTCAACAACC TGAACGCCGC GGAGGACAAG CTGATCGACG CGCTCCCGCA GCAGAGCCCG 120 CTCGGCGAGA TTGCGCAGCT GAACGCGATC AANTTCATCG GCGGTGGCCA CATCAACCAC 180 TCGCTCTTCT GGAAGAACCT CGCGCCGACG AACAAGGGCG GCGGCGAGCT CGACTCGGGC 240 GAGCTGCGCT CCGCGATCGA CCGCGACTTT GGCTCGGTCG ACGCCATGAA GGAGAAGTTC 300 AACGCGGCGC TCGCGGGCAT CCAGGGTATC GGCTGGGGCT GGCTCGGCCT GAACCCCACG 360 ACGCAGAAGC TCGACATCAT CACGACCGCG AACCAGGACC CGCTCCTGTC GCACAAGCCG 420 CTGATTGGCA TCGATGCGTG GGAGCACGCG TACTACCTGC AGTACAAGAA CGTCAAGGCC 480 GACTACTTCA AGGCGATCTG GACCGTGATC AACTTTGAGG AGGCCGAGAA GCGTCTCA?G 540 GAGGCGCTCG CCAAGAACTA GACACGTTCG GTTTTTTTTT TATCACTAGC TTAGCAATGA 600 CCTGCCCACG CTAAAAAAAA AAAAAAAAAA 630
【0102】配列番号:28 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列の特徴:3、9、12、15番目のNはイノシンを
示す。 配列: GGNTAYGTNG CNGCNATHAA RGC 23
【0103】配列番号:29 配列の長さ:23 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列の特徴:6、15、18番目のNはイノシンを示
す。 配列: TCYTCNGCYT TRTGNGCNAR CAT 23
【0104】配列番号:30 配列の長さ:938 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列: GGGTNCGTGG CGGCGATAAA GGCCGCGCAG GGTGGTCTGA AGACTGCATG TGTTGAGAAG 60 CGCGGTGCGC TTGGTGGTAC CTGCTTGAAC GTGGGCTGTA TCCCTTCCAA GTCGTTGGTG 120 AACAACTCGC ACATCTTCCA CCAGACGCAG CACGACCTCA AGAACCGCGG TATTGACGTC 180 AGCGAGGTCA AGTTGANCCT GCCGCAGATG CTCAAGGCGA AGGAGAGCTC GGTCACTGCG 240 CTCACCAAGG GTGTCGAGGG CCTGTTCAAG AAGAACAAGG TCGCCTACCT CAAGGGGACA 300 GACAGATTCG CGAGCCCTAC GACGGTGGAC GTGAAGCTGA GCGATGGCGG TGAACAGNAG 360 ATTGAGGGCA AGAACATTAT CATTGCGACT GGCTCTGAGG TGACGCCTTN CCCTGGTGTG 420 GAGATCGCCG AGGAGCAGAT TATCAGCTCG ACGGGTGCGC TCTCGCTCAA GGAGGTGCCT 480 NAGAAGATGG TCGTGATCGG TGGTGGTGTG ANCGCTCTTG AGCTCGNTAG CGTGTGGAGC 540 CGTCTGGNCC CCAAGGTGAC CGTGGNTGAG TTCCAGGACG CGATTGTTGC CCCCGGTCTG 600 GACAGCGAGG TGACCCAGCA GTTCAAGAAG CTGCTCGAGA AGCAGGGCAT CCAGTTCAAG 660 CTTGCCACTA AGGTGAACGG GATTGAGAAG CAGGATGCCA AAGTGATGGT CCGCACCGAG 720 GGCAAGGACG GCAAGGAGCA GGACNACGAC GCCAACGTTG TGCTCGTGTC CATCGGTCNC 780 CNCCCGGTGA CGAAGGGCTT GAACCTCGAG GCGATCGGCG TTGAGCTTGA TAAGAAGGCC 840 CGCGTGGTGG TGGACGATGA GTTCAACACG ACGTGCAAGG GTGTCAAGTG CATTGGTGAC 900 GCGACGTTCG GCCCTATGCT CGCCCACAAG GCCGAAGA 938
【0105】配列番号:31 配列の長さ:1600 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列: GTTGAGCTCT GTGCTGAAGC GCTCGCCGCA GCTCTCTACT AAGGCTCTGA AGCAGCCGCT 60 TACGCTCCCG CGTCTGCTGC CCATTGGTGC TGCGCCGCTG GCTCGTGGCT ATGCCTCGAG 120 CTCGGAGCCA TACGATGTCA TTGTGATTGG TGGTGGCCCC GGTGGCTACG TGGCCGCGAT 180 CAAGGCCGCG CAGGGTGGTC TGAAGACTGC ATGTGTTGAG AAGCGCGGTG CGCTTGGTGG 240 TACCTGCTTG AACGTGGGCT GTATCCCTTC CAAGTCGTTG CTGAACAACT CGCACATCTT 300 CCACCAGACG CAGCACGACC TCAAGAACCG CGGTATTGAC GTCAGCGAGG TCAAGTTGAA 360 CCTGCCGCAG ATGCTCAAGG CGAAGGAGAG CTCGGTCACT GCGCTCACCA AGGGTGTCGA 420 GGGCCTGTTC AAGAAGAACA AGGTCGACTA CCTCAAGGGC ACAGCCAGCT TCGCGAGCCC 480 TACGACGGTG GACGTGAAGC TGAACGATGG CGGTGAACAG CAGATTGAGG GCAAGAACAT 540 TATCATTGCG ACTGGCTCTG AGGTGACGCC CTTCCCTGGT GTGGAGATCG ACGAGGAGCA 600 GATTATCAGC TCGACGGGTG CGCTCTCGCT CAAGGAGGTG CCTGAGAAGA TGGTCGTGAT 660 CGGTGGTGGT GTGATCGGTC TGGAGCTCGG TAGCGTGTGG AGCCGTCTGG GCGCCAAGGT 720 GACCGTGGTT GAGTTCCAGG ACGCGATTGG TGGCCCCGGT CTGGACAGCG AGGTGAGCCA 780 GCAGTTCAAG AAGCTGCTCG AGAAGCAGGG CATCCAGTTC AAGCTTGGCA CTAAGGTGAA 840 CGGGATTGAG AAGCAGGATG GCAAAGTGAT GGTCCGCACC GAGGGCAAAG ACGGCAAGGA 900 GCAGGACTAC GACGCCAACG TTGTGCTCGT GTCCATCGGT CGCCGCCCGG TGACGAAGGG 960 CTTGAACCTC GAGGCGATCG GCGTTGAGCT TGATAAGAAG GGCCGCGTGG TGGTGGACGA 1020 TGAGTTCAAC ACGACGTGCA AGGGTGTCAA GTGCATTGGT GACGCGACGT TCGGCCCTAT 1080 GCTTGCGCAC AAGGCCGAGG ACGAGGGTAT CGCCGTTGCT GAGATGCTCG CGACCGGCTA 1140 CGGCCACGTC AACTACGACG TGATCCCTGC GGTGATCTAC ACGCACCCCG AGATTGCGTG 1200 GGTCGGCAAG TCGGAGCAGG AGCTCAAGAA CGATGGCGTG CAGTACAAGG TGGGCAAGTT 1260 CCCCTTCCTG GCCAACTCGC GTGCTAAGAC CAACGTCGAC ACCGACGGTT TTGTCAAGTT 1320 CCTCGTGGAG AAGGACACCG ACAAGATTCT CGGCGTGTTC ATCATCGGTC CGAACGCCGG 1380 CGAGATGATT GCCGAGGCTG GCCTGGCTAT GGAGTACGGT GCGAGTGCAG AGGATGTCGC 1440 GCGCACCTGC CACGCGCACC CGACGCTCTC GGAGGCCTTC AAGGAGGGTG CGATGGCCGC 1500 CTACTCGAAG CCGATTCACT TTTGATTTCG TAGGTTTCCC CCGATAGGCG CCCGATACGT 1560 CTTCCTCAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA 1600
【0106】配列番号:32 配列の長さ:507 配列の型:アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Leu Ser Ser Val Leu Lys Arg Ser Pro Gln Leu Ser Thr Lys Ala 1 5 10 15 Leu Lys Gln Pro Leu Thr Leu Pro Arg Leu Leu Pro Ile Gly Ala 20 25 30 Ala Pro Leu Ala Arg Gly Tyr Ala Ser Ser Ser Glu Pro Tyr Asp 35 40 45 Val Ile Val Ile Gly Gly Gly Pro Gly Gly Tyr Val Ala Ala Ile 50 55 60 Lys Ala Ala Gln Gly Gly Leu Lys Thr Ala Cys Val Glu Lys Arg 65 70 75 Gly Ala Leu Gly Gly Thr Cys Leu Asn Val Gly Cys Ile Pro Ser 80 85 90 Lys Ser Leu Leu Asn Asn Ser His Ile Phe His Gln Thr Gln His 95 100 105 Asp Leu Lys Asn Arg Gly Ile Asp Val Ser Glu Val Lys Leu Asn 110 115 120 Leu Pro Gln Met Leu Lys Ala Lys Glu Ser Ser Val Thr Ala Leu 125 130 135 Thr Lys Gly Val Glu Gly Leu Phe Lys Lys Asn Lys Val Asp Tyr 140 145 150 Leu Lys Gly Thr Ala Ser Phe Ala Ser Pro Thr Thr Val Asp Val 155 160 165 Lys Leu Asn Asp Gly Gly Glu Gln Gln Ile Glu Gly Lys Asn Ile 170 175 180 Ile Ile Ala Thr Gly Ser Glu Val Thr Pro Phe Pro Gly Val Glu 185 190 195 Ile Asp Glu Glu Gln Ile Ile Ser Ser Thr Gly Ala Leu Ser Leu 200 205 210 Lys Glu Val Pro Glu Lys Met Val Val Ile Gly Gly Gly Val Ile 215 220 225 Gly Leu Glu Leu Gly Ser Val Trp Ser Arg Leu Gly Ala Lys Val 230 235 240 Thr Val Val Glu Phe Gln Asp Ala Ile Gly Gly Pro Gly Leu Asp 245 250 255 Ser Glu Val Ser Gln Gln Phe Lys Lys Leu Leu Glu Lys Gln Gly 260 265 270 Ile Gln Phe Lys Leu Gly Thr Lys Val Asn Gly Ile Glu Lys Gln 275 280 285 Asp Gly Lys Val Met Val Arg Thr Glu Gly Lys Asp Gly Lys Glu 290 295 300 Gln Asp Tyr Asp Ala Asn Val Val Leu Val Ser Ile Gly Arg Arg 305 310 315 Pro Val Thr Lys Gly Leu Asn Leu Glu Ala Ile Gly Val Glu Leu 320 325 330 Asp Lys Lys Gly Arg Val Val Val Asp Asp Glu Phe Asn Thr Thr 335 340 345 Cys Lys Gly Val Lys Cys Ile Gly Asp Ala Thr Phe Gly Pro Met 350 355 360 Leu Ala His Lys Ala Glu Asp Glu Gly Ile Ala Val Ala Glu Met 365 370 375 Leu Ala Thr Gly Tyr Gly His Val Asn Tyr Asp Val Ile Pro Ala 380 385 390 Val Ile Tyr Thr His Pro Glu Ile Ala Trp Val Gly Lys Ser Glu 395 400 405 Gln Glu Leu Lys Asn Asp Gly Val Gln Tyr Lys Val Gly Lys Phe 410 415 420 Pro Phe Leu Ala Asn Ser Arg Ala Lys Thr Asn Val Asp Thr Asp 425 430 435 Gly Phe Val Lys Phe Leu Val Glu Lys Asp Thr Asp Lys Ile Leu 440 445 450 Gly Val Phe Ile Ile Gly Pro Asn Ala Gly Glu Met Ile Ala Glu 455 460 465 Ala Gly Leu Ala Met Glu Tyr Gly Ala Ser Ala Glu Asp Val Ala 470 475 480 Arg Thr Cys His Ala His Pro Thr Leu Ser Glu Ala Phe Lys Glu 485 490 495 Gly Ala Met Ala Ala Tyr Ser Lys Pro Ile His Phe 500 505
【0107】配列番号:33 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: AARGTNGCNG TNYTNGGNGC NWSNGG 26
【0108】配列番号:34 配列の長さ:26 配列の型:核酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸(合成DNA) 配列: YTNWSNYTNY TNATGAARYT NAAYCC 26
【0109】配列番号:35 配列の長さ:1009 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列: TTCTCTCTGT TGATGAAGCT CAACCCCAAG GTCACCGAGC TGCGCCTGTA CGACATCCGT 60 CTTGCTCCGG GTGTTGCTGC GGACCTCTCG CACATCAACA CGCCTGCGGT GACCTCGGGC 120 TACGCCCAGG ACNATCTTGA GGGTGCCGTT GACGGCGCAA AGATTGTCCT GATCCCCGCC 180 GGTATGCCGC GCAAGCCCGG CATGACCCGT GACGATCTGT TCAACTCGAA CGCCTCGATC 240 GTCCGTGACC TCGCCAAGAC CGTGGCCAAG GTTGCCCCCA AGGCCTACAT TGGTATCATC 300 TCGAACCCCG TCAACTCGAC GGTGCCGATC GTCGCCGAGG TGTTCAAGAA GGCGGGTGTG 360 TACGACCCCA AGCGCCTCTT CGGTGTGACC ACGCTCGACA CCACGCGTGC GGCCACCTTC 420 CTGTCGGGCA TCACTGGCTC GGAACCGCAG ACCACCAATG TCCCGGTCAT TGGTGGTCAC 480 TCGGGTGTGA CCATCGTGCC TCTGGTCTCG CAGGCCCCCC AGGGTGACAA GGTGCAGGCC 540 GGCGAGCAGT ACGACAAGCT CGTCCACCGC ATTCAGTTCG GTGGTGACGA GGTCGTTAAG 600 GCCAAGGACG GTGCGGGTTC GGCGACGCTG TCGATGGCCT ACGCCGCCGC TGTCTTCACT 660 GAGGGCCTGC TCAAGGGTCT TGACGGTGAG GCGGTGACGC AGTGCACCTT CGTTGAGAGC 720 CCCCTGTTCA AGGACCAGGT TGACTTCTTC GCTTCGCCCG TCGAGTTCGG CCCCGAGGGC 780 GTGAAGAACA TCCCTGCCCT GCCCAAGCTC ACCGCTGAGG AGCAGAAGCT GNTNGACGCC 840 TGCCTGCCCG ACCTTGCCAA GAACATCAAG AAGGGTGTTG CGTGGGTTGC CGAGAACCCC 900 TAAATGCGCA GAACCAGCTT CCACGGAGCT TGCGCCAAGG AAAGGAAACG CACATTTNTA 960 TAGAGCGTAG CTTTGTCCCT TTCCATTTAA AAAAAAAAAA AAAAAAAAA 1009
【0110】配列番号:36 配列の長さ:1008 配列の型:核酸 鎖の数:2本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列: CTAAGATTCT TGATGAAGCT GAACCCCAAG GTTACCGAGC TCCGCCTGTA CGACATCCGC 60 CTCGCTCCGG GTGTTGCTGC GGATCTCTCG CACATCAACA CCCCCGCGGT GACTTCGGGC 120 TACGCCCAGG ACGACCTCGA GGGTGCCGTC GACGGTGCGG AGATTGTGCT GATCCCCGCC 180 GGTATGCCGC GCAAGCCCGG CATGACCCGT GACGACCTGT TCAACTCGAA CGCCTCGATT 240 GTCCGTGACC TCGCCAAGGT CGTGGCTAAG GTCGCCCCAA AGGCTTACAT CGGCGTCATC 300 TCGAACCCCG TCAACTCGAC GGTGCCGATC GTCGCTGAGG TGTTAAAGAA GGCCGGTGTG 360 TACGACCCCA AGCGCCTCTT CGGTGTGACC ACGCTCGACA CCACGCGCGC GGCCACCTTC 420 CTGTCGGGCA TTGCTGGCTC GGAACCGCAG ACCACCAACG TCCCCGTCAT TGGTGGCCAC 480 TCGGGTGTGA CCATTGTGCC CCTGATCTCG CAGGCCGCCC AGGGTGACAA GGTGCAGGCT 540 GGCGAGCAGT ACGACAAGCT TGTGCACCGC ATCCAGTTCG GTGGTGACGA GGTCGTCAAG 600 GCCAAGGACG GTGCCGGTTC GGCGACGCTC TCGATGGCCT ACGCCGCCGC TGTTTTCACC 660 GAGGGCCTGC CCAAGGGTCT CGACGGTGAG GCGGTGACGC AGTGCACCTT CGTCGAGAGC 720 CCCCTGTTCA AGGACCAGGT CGANTTCTTC GCTTCGCCCG TCGAGTTCGG CCCCGAGGGT 780 GTGAAGAACA TCCCTGNTCT GCCGAAGCTC ACCGCCGAGG AGCAGAAGCT GNTNGACGCC 840 TGCCTGCCCG ACCTTGCCAA GAACATCAAG AAGGGCGTTG CGTGGGCCGC CGAGAACCCG 900 TAAATGCGCA AAGCAATNTT TTACGGAGCT TGCGCGAAGG AAAGGAAATG TACGTTTNTA 960 TAGAACGTAG ATCTGTCCCT TTCCACCTAA AAAAAAAAAA AAAAAAAA 1008
【0111】配列番号:37 配列の長さ:15 配列の型:アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Ile Pro Trp Thr Pro Glu Leu Asp Ser Gly Glu Val Cys Gly Ile 1 5 10 15
【0112】配列番号:38 配列の長さ:15 配列の型:アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Ser Lys Ala Leu Gly Ala Thr Ile Asp Leu Ser Ala Lys His Phe 1 5 10 15
【0113】配列番号:39 配列の長さ:15 配列の型:アミノ酸 鎖の数:1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列: Ala Thr Ile Asp Leu Ser Ala Lys His Phe Gly Glu Arg Thr Ala 1 5 10 15
【0114】配列番号:40 配列の長さ:28 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Pro Gly Asp Pro Thr Ala Thr Ala Lys Gly Asn Glu Ile Pro Asp Thr 5 10 15 Leu Met Gly Tyr Ile Pro Trp Thr Pro Glu Leu Asp 20 25
【0115】配列番号:41 配列の長さ:12 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0116】配列番号:42 配列の長さ:13 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Asp Asn Leu Thr Phe Ala Gln Asp Val Asn Cys Glu Phe 5 10
【0117】配列番号:43 配列の長さ:24 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Val Val Ile Val Ala Val Pro Gly Xaa Phe Thr Pro Thr Cys Thr Ala 5 10 15 Asn His Val Pro Xaa Tyr Xaa Glu 20
【0118】配列番号:44 配列の長さ:20 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Asp Gln Asp Pro Leu Thr Thr His His Pro Val Ile Gly Trp Asp Xaa 5 10 15 Xaa Glu His Ala 20
【0119】配列番号:45 配列の長さ:13 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Ala Trp Trp Asn Val Val Asn Trp Ala Glu Ala Glu Lys 5 10
【0120】配列番号:46 配列の長さ:12 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド
【0121】配列番号:47 配列の長さ:30 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Lys Tyr Thr Leu Pro Pro Leu Pro Tyr Asp Tyr Gly Ala Leu Glu Pro 5 10 15 Ala Ile Ser Gly Glu Ile Met Glu Thr His Tyr Glu Lys His 20 25 30
【0122】配列番号:48 配列の長さ:23 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Glu Pro Tyr Asp Val Ile Xaa Ile Gly Gly Gly Pro Gly Gly Tyr Val 5 10 15 Ala Ala Ile Lys Ala Ala Gln 20
【0123】配列番号:49 配列の長さ:30 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列 Arg Lys Val Ala Val Leu Gly Ala Ser Gly Gly Ile Gly Gln Pro Leu 5 10 15 Ser Leu Leu Met Lys Leu Asn Pro Lys Val Thr Glu Leu Arg 20 25 30
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、2種類のMF−5cDNAのヌクレオ
チド配列の比較の図である。
【図2】図2は、2種類のMF−6PCR断片のヌクレ
オチド配列の比較の図である。
【図3】図3は、MF−1cDNAとMF−2cDNA
のヌクレオチド配列の比較の図である。
【図4】図4は、MF−3cDNAとMF−4cDNA
のヌクレオチド配列の比較の図である。
【図5】図5は、MF−1オーバーラッピングペプチド
のアミノ酸配列である。
【図6】図6は、MF−1オーバーラッピングペプチド
とM.ファーファRAST陽性患者血清の反応である。
【図7】図7は、MF−1cDNAとMF−1ゲノムD
NAの比較の図である。
【図8】図8は、マラセチア粗抗原2782の二次元電
気泳動の写真である。クーマシーブリリアントブルー染
色により蛋白質の検出を行う。
【図9】図9は、マラセチア粗抗原2782の二次元電
気泳動の写真である。健常者IgE抗体(A)およびア
レルギー患者IgE抗体(B)を用いてイムノブロット
法によりスポットを検出する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12Q 1/68 G01N 33/53 D G01N 33/53 33/569 F 33/569 9282−4B C12N 15/00 ZNAA (72)発明者 加藤 郁之進 滋賀県大津市瀬田3丁目4番1号 寳酒造 株式会社中央研究所内 (72)発明者 安枝 浩 神奈川県相模原市桜台18−1 国立病院官 舎A−401 (72)発明者 秋山 一男 神奈川県川崎市宮前区けやき平1−10− 402 (72)発明者 山口 英世 神奈川県川崎市多摩区栗谷2−15−5

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列表の配列番号:7に記載のアミノ酸
    配列の全部又は一部からなるペプチド、又は該ペプチド
    を含むペプチドであって、マラセチアアレルゲン活性を
    有する組換えマラセチア抗原性蛋白質。
  2. 【請求項2】 配列表の配列番号:7に記載のアミノ酸
    配列、又はその一部からなるアミノ酸配列において、1
    又は2以上のアミノ酸残基の欠失、付加、挿入又は置換
    の少なくとも1つを生じさせ、かつ、マラセチアアレル
    ゲン活性を有する組換えマラセチア抗原性蛋白質。
  3. 【請求項3】 配列表の配列番号:8に記載のアミノ酸
    配列の全部又は一部からなるペプチド、又は該ペプチド
    を含むペプチドであって、マラセチアアレルゲン活性を
    有する組換えマラセチア抗原性蛋白質。
  4. 【請求項4】 配列表の配列番号:8に記載のアミノ酸
    配列、又はその一部からなるアミノ酸配列において、1
    又は2以上のアミノ酸残基の欠失、付加、挿入又は置換
    の少なくとも1つを生じさせ、かつ、マラセチアアレル
    ゲン活性を有する組換えマラセチア抗原性蛋白質。
  5. 【請求項5】 配列表の配列番号:9に記載のアミノ酸
    配列の全部又は一部からなるペプチド、又は該ペプチド
    を含むペプチドであって、マラセチアアレルゲン活性を
    有する組換えマラセチア抗原性蛋白質。
  6. 【請求項6】 配列表の配列番号:9に記載のアミノ酸
    配列、又はその一部からなるアミノ酸配列において、1
    又は2以上のアミノ酸残基の欠失、付加、挿入又は置換
    の少なくとも1つを生じさせ、かつ、マラセチアアレル
    ゲン活性を有する組換えマラセチア抗原性蛋白質。
  7. 【請求項7】 配列表の配列番号:10に記載のアミノ
    酸配列の全部又は一部からなるペプチド、又は該ペプチ
    ドを含むペプチドであって、マラセチアアレルゲン活性
    を有する組換えマラセチア抗原性蛋白質。
  8. 【請求項8】 配列表の配列番号:10に記載のアミノ
    酸配列、又はその一部からなるアミノ酸配列において、
    1又は2以上のアミノ酸残基の欠失、付加、挿入又は置
    換の少なくとも1つを生じさせ、かつ、マラセチアアレ
    ルゲン活性を有する組換えマラセチア抗原性蛋白質。
  9. 【請求項9】 配列表の配列番号:11に記載のアミノ
    酸配列の全部又は一部からなるペプチド、又は該ペプチ
    ドを含むペプチドであって、マラセチアアレルゲン活性
    を有する組換えマラセチア抗原性蛋白質。
  10. 【請求項10】 配列表の配列番号:11に記載のアミ
    ノ酸配列、又はその一部からなるアミノ酸配列におい
    て、1又は2以上のアミノ酸残基の欠失、付加、挿入又
    は置換の少なくとも1つを生じさせ、かつ、マラセチア
    アレルゲン活性を有する組換えマラセチア抗原性蛋白
    質。
  11. 【請求項11】 配列表の配列番号:12に記載のアミ
    ノ酸配列の全部又は一部からなるペプチド、又は該ペプ
    チドを含むペプチドであって、マラセチアアレルゲン活
    性を有する組換えマラセチア抗原性蛋白質。
  12. 【請求項12】 配列表の配列番号:12に記載のアミ
    ノ酸配列、又はその一部からなるアミノ酸配列におい
    て、1又は2以上のアミノ酸残基の欠失、付加、挿入又
    は置換の少なくとも1つを生じさせ、かつ、マラセチア
    アレルゲン活性を有する組換えマラセチア抗原性蛋白
    質。
  13. 【請求項13】 配列表の配列番号:1に記載の塩基配
    列の全部又は一部からなるポリヌクレオチド、又は該ポ
    リヌクレオチドを含むポリヌクレオチドであって、マラ
    セチアアレルゲン活性を有するマラセチア抗原性蛋白質
    をコードするポリヌクレオチド。
  14. 【請求項14】 配列表の配列番号:1に記載の塩基配
    列、又はその一部からなる塩基配列において、1又は2
    以上の塩基の欠失、付加、挿入又は置換の少なくとも1
    つを生じさせ、かつ、マラセチアアレルゲン活性を有す
    るマラセチア抗原性蛋白質をコードするポリヌクレオチ
    ド。
  15. 【請求項15】 請求項13又は14に記載のポリヌク
    レオチドにハイブリダイズ可能な、マラセチアアレルゲ
    ン活性を有する抗原性蛋白質をコードするポリヌクレオ
    チド。
  16. 【請求項16】 配列表の配列番号:2に記載の塩基配
    列の全部又は一部からなるポリヌクレオチド、又は該ポ
    リヌクレオチドを含むポリヌクレオチドであって、マラ
    セチアアレルゲン活性を有するマラセチア抗原性蛋白質
    をコードするポリヌクレオチド。
  17. 【請求項17】 配列表の配列番号:2に記載の塩基配
    列、又はその一部からなる塩基配列において、1又は2
    以上の塩基の欠失、付加、挿入又は置換の少なくとも1
    つを生じさせ、かつ、マラセチアアレルゲン活性を有す
    るマラセチア抗原性蛋白質をコードするポリヌクレオチ
    ド。
  18. 【請求項18】 請求項16又は17に記載のポリヌク
    レオチドにハイブリダイズ可能な、マラセチアアレルゲ
    ン活性を有するマラセチア抗原性蛋白質をコードするポ
    リヌクレオチド。
  19. 【請求項19】 配列表の配列番号:3に記載の塩基配
    列の全部又は一部からなるポリヌクレオチド、又は該ポ
    リヌクレオチドを含むポリヌクレオチドであって、マラ
    セチアアレルゲン活性を有するマラセチア抗原性蛋白質
    をコードするポリヌクレオチド。
  20. 【請求項20】 配列表の配列番号:3に記載の塩基配
    列、又はその一部からなる塩基配列において、1又は2
    以上の塩基の欠失、付加、挿入又は置換の少なくとも1
    つを生じさせ、かつ、マラセチアアレルゲン活性を有す
    るマラセチア抗原性蛋白質をコードするポリヌクレオチ
    ド。
  21. 【請求項21】 請求項19又は20に記載のポリヌク
    レオチドにハイブリダイズ可能な、マラセチアアレルゲ
    ン活性を有するマラセチア抗原性蛋白質をコードするポ
    リヌクレオチド。
  22. 【請求項22】 配列表の配列番号:4に記載の塩基配
    列の全部又は一部からなるポリヌクレオチド、又は該ポ
    リヌクレオチドを含むポリヌクレオチドであって、マラ
    セチアアレルゲン活性を有するマラセチア抗原性蛋白質
    をコードするポリヌクレオチド。
  23. 【請求項23】 配列表の配列番号:4に記載の塩基配
    列、又はその一部からなる塩基配列において、1又は2
    以上の塩基の欠失、付加、挿入又は置換の少なくとも1
    つを生じさせ、かつ、マラセチアアレルゲン活性を有す
    るマラセチア抗原性蛋白質をコードするポリヌクレオチ
    ド。
  24. 【請求項24】 請求項22又は23に記載のポリヌク
    レオチドにハイブリダイズ可能な、マラセチアアレルゲ
    ン活性を有するマラセチア抗原性蛋白質をコードするポ
    リヌクレオチド。
  25. 【請求項25】 配列表の配列番号:5に記載の塩基配
    列の全部又は一部からなるポリヌクレオチド、又は該ポ
    リヌクレオチドを含むポリヌクレオチドであって、マラ
    セチアアレルゲン活性を有するマラセチア抗原性蛋白質
    をコードするポリヌクレオチド。
  26. 【請求項26】 配列表の配列番号:5に記載の塩基配
    列、又はその一部からなる塩基配列において、1又は2
    以上の塩基の欠失、付加、挿入又は置換の少なくとも1
    つを生じさせ、かつ、マラセチアアレルゲン活性を有す
    るマラセチア抗原性蛋白質をコードするポリヌクレオチ
    ド。
  27. 【請求項27】 請求項25又は26に記載のポリヌク
    レオチドにハイブリダイズ可能な、マラセチアアレルゲ
    ン活性を有するマラセチア抗原性蛋白質をコードするポ
    リヌクレオチド。
  28. 【請求項28】 配列表の配列番号:6に記載の塩基配
    列の全部又は一部からなるポリヌクレオチド、又は該ポ
    リヌクレオチドを含むポリヌクレオチドであって、マラ
    セチアアレルゲン活性を有するマラセチア抗原性蛋白質
    をコードするポリヌクレオチド。
  29. 【請求項29】 配列表の配列番号:6に記載の塩基配
    列、又はその一部からなる塩基配列において、1又は2
    以上の塩基の欠失、付加、挿入又は置換の少なくとも1
    つを生じさせ、かつ、マラセチアアレルゲン活性を有す
    るマラセチア抗原性蛋白質をコードするポリヌクレオチ
    ド。
  30. 【請求項30】 請求項28又は29に記載のポリヌク
    レオチドにハイブリダイズ可能な、マラセチアアレルゲ
    ン活性を有するマラセチア抗原性蛋白質をコードするポ
    リヌクレオチド。
  31. 【請求項31】 配列表の配列番号:7〜12のいずれ
    かに記載のアミノ酸配列に含まれる、少なくとも1つの
    B細胞エピトープを含む抗原性断片。
  32. 【請求項32】 該エピトープが配列表の配列番号:3
    7〜39のいずれかに記載のアミノ酸配列から選ばれる
    ものである請求項31記載の抗原性断片。
  33. 【請求項33】 請求項1〜12のいずれかに記載の組
    換えマラセチア抗原性蛋白質、又は請求項31、32の
    いずれかに記載の抗原性断片に特異的に結合する抗体又
    は抗体断片。
  34. 【請求項34】 請求項13〜30のいずれかに記載の
    ポリヌクレオチドとハイブリダイズする合成オリゴヌク
    レオチドプローブ又は合成オリゴヌクレオチドプライマ
    ー。
  35. 【請求項35】 請求項1〜12のいずれかに記載の組
    換えマラセチア抗原性蛋白質、又は請求項31、32の
    いずれかに記載の抗原性断片を有効成分とすることを特
    徴とするマラセチアアレルギー疾患又はマラセチア感染
    症の診断薬。
  36. 【請求項36】 請求項1〜12のいずれかに記載の組
    換えマラセチア抗原性蛋白質、又は請求項31、32の
    いずれかに記載の抗原性断片を有効成分とすることを特
    徴とするマラセチアアレルギー疾患又はマラセチア感染
    症の治療薬。
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