JPH107660A - 多剤耐性の調節剤である置換イミダゾール類 - Google Patents

多剤耐性の調節剤である置換イミダゾール類

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JPH107660A
JPH107660A JP8192658A JP19265896A JPH107660A JP H107660 A JPH107660 A JP H107660A JP 8192658 A JP8192658 A JP 8192658A JP 19265896 A JP19265896 A JP 19265896A JP H107660 A JPH107660 A JP H107660A
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JP
Japan
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phenyl
alkyl
substituted
alkylamino
amino
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Application number
JP8192658A
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English (en)
Inventor
M M Majari Adnan
アドナン・エム・エム・マジヤリ
Saashaa Shefaa
セフアー・サーシヤー
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Ontogen Corp
Original Assignee
Ontogen Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】多剤耐性癌細胞を化学療法剤に対して増感させ
ることにより、癌治療に薬理学的に有効な効果を与える
化合物を提供する。 【解決手段】下記式 [式中、R1 は置換アルキル、置換アルケニルなど、R
2 及びR3 はアリール、R4 は水素、置換アルキル、置
換アルケニルなどを示す]で示される化合物又は医薬と
して許容されるその塩、エステル又はプロドラック。化
合物の具体例一例を示すと、R1 が4−ヒドロキシフェ
ニルであり、R2 、R3 及びR4 がフェニルである化合
物並びに医薬として許容されるその塩、エステル及びプ
ロドラックになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なイミダゾー
ル誘導体、該誘導体を含有する新規な医薬組成物、それ
らの使用方法、及び、それらの製造方法に関する。この
ような化合物は、多剤耐性細胞の癌化学療法剤に対する
感受性を回復するために薬理学的に有効である。
【0002】
【従来の技術】悪性の血液腫瘍及び固体腫瘍の治療にお
ける重大な問題は、化学療法剤に耐性の腫瘍細胞が出現
すること及び患者の疾患が後で再発することである(B
radleyら,Cancer Res.49:279
0−2796,1989;Raderer and S
cheithaurer,Cancer 72:355
3−3563,1993)。形質転換した腫瘍細胞は多
くの薬剤に対して臨床的に耐性を示す傾向があり、この
ような耐性があると癌患者はいかなる抗腫瘍剤にも反応
できなくなる。多数の化学療法剤に耐性の細胞は、最初
の発病で出現することもあり(固有耐性)または再発時
に出現することもある(獲得耐性)。これらの現象はい
ずれも多剤耐性(MDR)として知られている。抗ガン
剤の細胞内蓄積を減少させるようなMDRは腫瘍細胞の
ある種の変性に関連しており、これらの変性の結果とし
て、膜透過率の低下、エネルギー依存性流出メカニズム
を介して細胞から除去される薬剤の増加、などが生じ
る。このメカニズムの研究に伴って、化学療法剤耐性を
与える能力を有しているいくつかの遺伝子のキャラクタ
リゼーションに成功した。これらの遺伝子の1つ、P−
糖タンパク質またはMDR1遺伝子は、その超発現によ
って、いずれも重要な化学療法剤であるアントラサイク
リン、ビンカアルカロイド及びポドフィリンに対する耐
性を出現させ得るので、特に重要な関係を有することが
判明した。MDR1は、ATP依存性流出ポンプとして
作用し、多数の非近縁有機化合物を細胞から運び出す1
70kDaの膜糖タンパク質(gp−170またはPg
p)をコードしている(Jurankaら,FASEB
J.3:2583−2592,1989)。gp−1
70の発現レベルが薬剤耐性の程度と相関関係を有する
ことが判明した(Raderer and Schei
thaurer,Cancer72:3553−356
3,1993)。gp−170は、抗新生物薬の全範囲
を包含する構造的に非近縁の多様な化合物を能動的に排
除するポンプとして作用すると考えられる。別のATP
依存性膜流出ポンプであるMRP遺伝子の産物も、他の
ATP依存性メカニズム及び酵素メカニズムを有するこ
とによってMDR現象に関与していた(Krishna
machary and Center,Cancer
Res.53:3658−3661,1993)。
【0003】有効な抗腫瘍化学療法剤であることが証明
され且つ対応するMDRが観察されている薬剤として
は、ビンブラスチン、ビンクリスチン、エトポシド、テ
ニポシド、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、ダウ
ノルビシン、プリアマイシン(ミトラマイシン)及びア
クチノマイシンDがある(Jonesら,Cancer
(Suppl)72:3484−3488,199
3)。多くの腫瘍は本質的に多剤耐性であるが(例えば
結腸及び腎臓の腺癌)、他の腫瘍は治療中にMDRを獲
得する(例えば神経芽腫及び小児白血病)。
【0004】いくつかのMDR腫瘍細胞に対した正常な
薬剤感受性を部分的に回復させるかまたはときには完全
に回復させ得る構造的に多様な種々の物質が同定され
た。これらの化学増感物質はgp−170を妨害する能
力を有するので薬剤流出の増加を逆転させる効果を有し
ていると推測される。これらの物質としては、カルシウ
ムチャンネルブロッカー(例えばベラパミル及びニフェ
ジピン)、カルモジュリン阻害物質(例えば、トリフル
オペラジン)、抗生物質(例えば、エリスロマイシ
ン)、心血管薬(例えば、キニジン)、アントラサイク
リン及びビンカアルカロイドの細胞非障害性類縁体、臨
床的に有効な免疫抑制剤シクロスポリンA(及びその類
縁体)及びFK−506(及びその類縁体)並びにシク
ロペプチドの誘導体がある(Lumら,Cancer
(Suppl)72:3502−3514,199
3)。しかしながら現時点では、これらの物質はいずれ
も他の器官系に対して有意な薬理学的作用を有するの
で、癌治療用の化学療法指標としては有力な役割を果た
していない。MDRを逆転させるために有効な治療薬
は、膜ポンプに対する効力を有しており同時に有意な毒
性及び他の非特異的薬理作用を有していないことが必要
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ドキソルビ
シン(DOX)、タキソール、ビンブラスチン(VL
B)のような抗癌化学療法剤に耐性の腫瘍細胞の感受性
を増加させ、多剤耐性細胞の感受性を増進するために有
効な新規な置換イミダゾール誘導体のファミリーを記載
している。これらの化合物は、MDR腫瘍細胞の耐性を
減少させ、DOX、タキソール及びVLBのような抗腫
瘍薬に対する細胞の感受性を増強する効果を有してい
る。これらの化合物は、癌の化学療法において広汎な用
途を有すると期待されている。
【0006】従って、本発明の1つの目的は、多剤耐性
腫瘍細胞を抗新生物薬に対して増感させるべく十分な活
性を有する化合物を提供することである。
【0007】本発明の付加的な目的は、本発明の新規な
化合物を用いて多剤耐性腫瘍細胞を増感させる方法を提
供することである。
【0008】別の目的は、抗腫瘍化学療法剤の投与前、
投与時または投与後に十分な量の本発明化合物を投与す
ることによってMDRまたは薬剤感受性腫瘍細胞を治療
する方法を提供することである。
【0009】別の目的は、抗腫瘍化学療法剤に対する腫
瘍細胞の感受性を増加させ、従って抗癌化学療法剤に感
受性であるがこのような化学療法に耐性になった腫瘍の
治療に使用できる医薬組成物を提供することである。
【0010】上記及びその他の目的は以下の記載より明
らかであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の新規な化合物は
一般式:
【0012】
【化2】
【0013】を有しており、多剤耐性腫瘍細胞に対する
感受性を回復させ得る。
【0014】本発明の1つの主題は、多剤耐性腫瘍細胞
を抗新生物薬に対して増感させるべく十分な活性を有す
る化合物を提供することである。
【0015】本発明の付加的な主題は、本発明の新規な
化合物を用いて多剤耐性腫瘍細胞を増感させる方法を提
供することである。
【0016】別の主題は、抗腫瘍化学療法剤の投与前、
投与時または投与後に十分な量の本発明の化合物を投与
することによってMDRまたは薬剤感受性腫瘍細胞を治
療する方法を提供することである。
【0017】別の主題は、抗腫瘍化学療法剤に対する腫
瘍細胞の感受性を増加させ、従って抗癌化学療法剤に感
受性であるがこのような化学療法に耐性になった腫瘍の
治療に使用できる医薬組成物を提供することである。
【0018】本発明は、一般式1:
【0019】
【化3】
【0020】〔式中、R1 は、(a)置換C1-11アルキ
ルまたは置換C2-11アルケニルを示し、その置換基が、
水素、ヒドロキシ、ハロ、C1-6 アルキルオキシ、C
1-6 アルキルチオ、C1-6アルキルアミノ、フェニル−
1-6 アルキルオキシ、フェニル−C1-6 アルキルチオ
及びフェニル−C1-6 アルキルアミノから成るグループ
から選択されているか、(b)アリール−C0-11−アル
キルを示し、そのアリール基が、フェニル、ナフチル、
ピリジル、フリル、ピリル、チエニル、イソチアゾリ
ル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、テトラゾリ
ル、ピラジニル、ピリミジル、キノリル、イソキノリ
ル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ピラゾリル、イン
ドリル、イソインドリル、プリニル、カルバゾリル、イ
ソキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ベンズチア
ゾリル及びベンズオキサゾリルから成るグループから選
択されているか、または、モノ−、ジ−及びトリ−置換
−アリール−C0-11−アルキルを示し、そのアリール基
が前記と同義であって且つその置換基が独立に、(a)
トリフルオロメチル、(b)ヒドロキシ、(c)ハロ、
(d)フェニル、トランス−2−フェニルエテニル、2
−フェニルエチニル、2−フェニルエチル(ここでフェ
ニル基は、ヒドロキシ、ハロ、C1-4 アルキルまたはC
1-4 アルキルオキシによって任意にモノ−またはジ−置
換されている)、(e)カルボキシ、(f)アミノ、
(g)置換または未置換のC1-6 アルキル、C1-6 アル
キルオキシ、C1-6 アルキルチオ、C1-6 アルキルアミ
ノ、C1-6 アルキルカルボニル、C1-6 アルキルカルボ
ニルアミノ、C1-6 アルキルアミノカルボニル、C1-6
アルコキシカルボニル(ここで置換基は、アミノ、カル
ボキシ、C1-6 アルコキシ、C1-6 アルキルチオ、C
1-6 アルキルアミノ及びジ−(C1-6 )アルキルアミノ
から成るグループから選択されている)、(h)C1-11
CO2 5 、C1-11CONHR5 、トランス−CH=C
HCO2 5 またはトランス−CH=CHCONHR5
(ここで、R5 は水素、C1-11アルキルまたはフェニル
1-11アルキルである)、(i)カルボキシメチレンオ
キシ、及び、(j)C1-6 アルコキシカルボニルメチレ
ンオキシ、から選択されており、R2 及びR3 の各々は
独立に、アリールを示す、そのアリール基が前記のR1
の定義と同義であるか、または、モノ−、ジ−及びトリ
−置換アリールを示し、その置換基が、ヒドロキシ、ハ
ロ、トリフルオロメチル、C1-6 アルキル、C1-6 アル
キルオキシ、C1-6 アルキルチオ、アミノ、C1-6 アル
キルアミノ、ジ−(C1-6 アルキル)−アミノ、フェニ
ル−C1-6 アルキルアミノ及びジ−(フェニル−C1-6
アルキル)アミノから独立に選択されており、R4 は、
(a)水素を示すか、(b)置換C1-11アルキルまたは
2-11アルケニルを示し、その置換基が、水素、ヒドロ
キシ、ハロ、C1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルチ
オ、C1-6 アルキルアミノ、フェニル−C1-6 アルキル
オキシ、フェニル−C1-6 アルキルチオ、フェニル−C
1-6 アルキルアミノ、カルボキシ及びC1-6 アルコキシ
カルボニルから成るグループから選択されているか、ま
たは、(c)アリールC0-11アルキルを示し、そのアリ
ール基が、前記のR1 の定義と同義であるか、または、
モノ−、ジ−及びトリ−置換−アリールC0-11−アルキ
ルを示し、そのアリールが前記と同義であり且つその置
換基が、C1-6 アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロ
キシ、ハロ、C1-6 アルキルオキシ、アミノ、C1-6
ルキルアミノ、アミノC1-6 アルキル、カルボキシ及び
カルボキシC1-6アルキルから独立に選択されている〕
で示される化合物または医薬として許容されるその塩、
エステルもしくはプロドラッグを包含する。
【0021】
【発明の実施の形態】好適例は、式中の、R1 が、アリ
ール基を示し、そのアリール基が、フェニル、ナフチ
ル、ピリジル、フリル、ピリル、チエニル、イミダゾリ
ル、ベンズイミダゾリル、ピリミジル、キノリル、イソ
キノリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、インドリ
ル、チアゾリル、オキサゾリル、ベンズチアゾリル及び
ベンズオキサゾリルから成るグループから選択されてい
るか、または、モノ−及びジ−置換−アリールを示し、
そのアリール基が前記と同義であり且つその置換基が独
立に、(a)ヒドロキシ、(b)ハロ、(c)フェニ
ル、トランス−2−フェニルエテニル(ここでフェニル
基は、ヒドロキシ、ハロ、C1-4 アルキルまたはC1-4
アルキルオキシによって任意にモノ−またはジ−置換さ
れている)、(d)カルボキシ、(e)アミノ、(f)
置換または未置換のC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオ
キシ、C1-6 アルキルチオ、C1-6 アルキルアミノ、C
1-6 アルコキシカルボニル(ここで置換基は、アミノ、
カルボキシ、C1-3 アルコキシ、C1-3 アルキルチオ、
1-3 アルキルアミノ及びジ−(C1-3 )アルキルアミ
ノから成るグループから選択されている)、(g)トラ
ンス−CH=CHCO2 5 またはトランス−CH=C
HCONHR5 (ここで、R5 は水素またはC1-6 アル
キルである)、(h)カルボキシメチレンオキシ、及
び、(i)C1-6 アルコキシカルボニルメチレンオキ
シ、から選択されており、R2 及びR3 の各々は独立
に、フェニルを示すか、または、モノ−及びジ−置換フ
ェニルを示し、その置換基が独立に、ヒドロキシ、ハ
ロ、トリフルオロメチル、C1-6 アルキル、C1-6 アル
キルオキシ、C1-6 アルキルチオ、アミノ、C 1-6 アル
キルアミノ及びジ−(C1-6 アルキル)−アミノから選
択されており、R4 は、水素を示すか、または、置換C
1-6 アルキルを示し、その置換基が、水素、ヒドロキ
シ、ハロ、C1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルチ
オ、C1-6アルキルアミノ、カルボキシ及びC1-6 アル
コキシカルボニルから成るグループから選択されている
か、または、モノ−もしくはジ−置換アリールC0-3
ルキルを示し、そのアリール基が、フェニル、ピリジ
ル、フリル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル及び
オキサゾリルから成るグループから選択されており且つ
その置換基が独立に、水素、C1-6 アルキル、トリフル
オロメチル、ヒドロキシ、ハロ、C1-6 アルキルオキ
シ、アミノ、C1-6 アルキルアミノ、アミノC1-6アル
キル、カルボキシ及びカルボキシC1-6 アルキルから選
択されている〕であることを特徴とする化合物である。
【0022】より好ましいグループは、式中の、R
1 が、モノ−またはジ−置換フェニルを示し、その置換
基が、(a)ヒドロキシ、(b)トランス−2−フェニ
ルエテニル(ここでフェニル基は、ヒドロキシ、ハロ、
1-4 アルキルまたはC1-4 アルキルオキシによって任
意にモノ−またはジ−置換されている)、(c)カルボ
キシ、(d)置換または未置換のC1-4 アルキル、C
1-4 アルキルオキシ、C1-4 アルキルチオ、C1-4 アル
キルアミノ、C1-4 アルコキシカルボニル(ここで置換
基は、アミノ、カルボキシ、C1-3 アルコキシ、C1-3
アルキルチオ、C1-3 アルキルアミノ及びジ−
(C1-3 )アルキルアミノから成るグループから選択さ
れている)、(e)トランス−CH=CHCO2 5
たはトランス−CH=CHCONHR5 (ここでR
5 は、水素またはC1-4 アルキルである)、(f)カル
ボキシメチレンオキシ、及び、(g)C1-4 アルコキシ
カルボニルメチレンオキシ、から成るグループから選択
されており、R2 及びR3 の各々は独立に、フェニルを
示すか、または、モノ−置換フェニルを示し、その置換
基が、C1-3アルキル、C1-3 アルキルオキシ、アミ
ノ、C1-3 アルキルアミノ及びジ−(C1-3 アルキル)
−アミノから独立に選択されており、R4 は、水素を示
すか、または、置換C1-6 アルキルを示し、その置換基
が、水素、カルボキシ及びC1-3 アルコキシカルボニル
から成るグループから選択されているか、または、モノ
−置換アリールC0-3 アルキルを示し、そのアリール基
が、フェニル、ピリジル及びイミダゾリルから成るグル
ープから選択され且つその置換基が独立に、水素、C
1-4 アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、ハ
ロ、C1-4 アルキルオキシ、アミノ、C1-4 アルキルア
ミノ、カルボキシ及びカルボキシC1-4 アルキルから選
択されている〕であることを特徴とする化合物から成
る。
【0023】本発明の新規な化合物の非限定例として以
下の化合物がある。
【0024】2−(4−ヒドロキシフェニル)−1,
4,5−トリフェニル−イミダゾールトリフルオロ酢酸
塩、1−ベンジル−2−(4−ヒドロキシフェニル)−
4,5−ジ−(4−メトキシフェニル)−イミダゾール
トリフルオロ酢酸塩、2−(4−カルボキシフェニル)
−4,5−ジ−〔4−(ジメチルアミノ)−フェニル〕
−1(H)−イミダゾール、4,5−ジ−〔4−(ジメ
チルアミノ)−フェニル〕−2−〔4−(メトキシカル
ボニル)−フェニル〕−1(H)−イミダゾール、2−
(4−カルボキシフェニル)−4,5−ジ−〔4−(ジ
メチルアミノ)−フェニル〕−1−(n−ヘキシル)−
イミダゾール、4,5−ジ−〔4−(ジメチルアミノ)
−フェニル〕−1−(n−ヘキシル)−2−〔4−(メ
トキシカルボニル)−フェニル〕−イミダゾール、2−
〔4−(trans−2−カルボキシエテニル)−フェ
ニル〕−4,5−ジ−〔4−(ジメチルアミノ)−フェ
ニル〕−1(H)−イミダゾール、4,5−ジ−〔4−
(ジメチルアミノ)−フェニル〕−2−{4−〔tra
ns−(2−メトキシカルボニル)−エテニル〕−フェ
ニル}−1(H)−イミダゾール、4,5−ジ−〔4−
(ジメチルアミノ)−フェニル〕−2−(4−ヒドロキ
シフェニル)−1(H)−イミダゾール、4,5−ジ−
〔4−(ジメチルアミノ)−フェニル〕−2−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−1−(2−フェニルエチル)−イ
ミダゾール、2−(4−カルボキシフェニル)−4,5
−ジ−〔4−(ジメチルアミノ)−フェニル〕−1−
(2−フェニルエチル)−イミダゾール、2−〔4−
(trans−2−カルボキシエテニル)−フェニル〕
−4,5−ジ−〔4−(ジメチルアミノ)−フェニル〕
−1−(2−フェニルエチル)−イミダゾール、4,5
−ジ−(4−メトキシフェニル)−2−{4−〔tra
ns−(2−メトキシカルボニル)−エテニル〕−フェ
ニル}−1−〔5−(メトキシカルボニル)−n−ペン
チル〕−イミダゾール、2−(trans−4−スチル
ベニル)−1−〔3−(イミダゾル−1−イル)−n−
プロピル〕−4,5−ジ−(4−メトキシフェニル)−
イミダゾール、4,5−ジ−〔4−(ジメチルアミノ)
−フェニル〕−2−{4−〔trans−(2−メトキ
シカルボニル)−エテニル〕−フェニル}−1−〔5−
(メトキシカルボニル)−n−ペンチル〕−イミダゾー
ル、4,5−ジ−(4−メトキシフェニル)−2−{4
−〔3−(ジメチルアミノ)−プロピルオキシ〕−フェ
ニル}−1−(n−ヘキシル)−イミダゾール、4,5
−ジ−(4−メトキシフェニル)−2−{4−〔3−
(ジメチルアミノ)−プロピルオキシ〕−フェニル}−
1−〔3−(イミダゾル−1−イル)−n−プロピル〕
−イミダゾール。
【0025】本文中で使用された「アルキル」なる用語
は、特定された数の炭素原子を有する分枝状及び直鎖状
の飽和脂肪族炭化水素基、例えばメチル(Me)、エチ
ル(Et)、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、
ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、イソ−プロピル
(i−Pr)、イソ−ブチル(i−Bu)、tert−
ブチル(t−Bu)、sec−ブチル(s−Bu)、イ
ソ−ペンチルなど、並びに、特定された数の炭素原子を
有する飽和脂環式炭化水素基、例えばシクロペンチル、
シクロヘキシル、などを意味する。「アルキルオキシ」
(または「アルコキシ」)なる用語は、酸素ブリッジを
介して結合された指定数の炭素原子を有するアルキル
基、例えば、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、な
どを意味する。「アルケニル」なる用語は、鎖に沿った
任意の安定点に形成され得る1つ以上の炭素−炭素二重
結合を有する直鎖状または分枝状の立体配置を有する炭
化水素基、例えばエテニル、プロペニルすなわちアリ
ル、ブテニル、ペンテニル、1,5−オクタジエニル、
などを意味する。炭素−炭素二重結合はシス形またはト
ランス形の立体配置を有し得る。
【0026】「ハロ」なる用語は、フルオロ、クロロ、
ブロモまたはヨードを意味する。
【0027】「プロドラッグ」なる用語は、in vi
voで活性が亢進される化合物を意味する。
【0028】構造中に塩基性または酸性の基が存在す
る、式1の化合物の医薬として許容される塩も本発明の
範囲内に包含される。−COOH及びP(O)(OH)
2 のような酸性置換基が存在する場合、剤形の形成に適
したアンモニウム、カルシウム、マグネシウム、ナトリ
ウム、カリウムなどの塩を形成し得る。医薬として許容
される無毒の有機塩基から誘導される塩としては、第一
級、第二級及び第三級アミン、天然に産生する置換アミ
ンのような置換アミン並びに環状アミンの塩があり、ま
た、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、ジエ
チルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメ
チルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジ
アミン、N−エチルモルフォリン、N−エチルピペリジ
ン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバ
ミン、イソプロピルアミン、リシン、メチルグルカミ
ン、モルフォリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミ
ン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチ
ルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、ト
ロメタミン、などのような塩基性イオン交換樹脂があ
る。アミノのような塩基性基またはピリジルのような塩
基性ヘテロアリール基が存在する場合、塩酸塩、臭化水
素酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、パモ酸塩、メタンスル
ホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩などのような酸性
塩を剤形の形成に使用し得る。
【0029】また、−COOHまたは−P(O)(O
H)2 が存在する場合には、メチル、tert−ブチ
ル、ピバロイルオキシメチルなどの医薬として許容され
るエステル、及び、徐放性製剤またはプロドラッグ製剤
として使用できるように溶解度特性または加水分解特性
を改質する当業界で公知のエステルを使用し得る。
【0030】更に、本発明の化合物のいくつかは、水ま
たは常用の有機溶媒と共に溶媒和物を形成し得る。この
ような溶媒和物は本発明の範囲に包含される。
【0031】「治療有効量」なる用語は、研究者、獣
医、開業医またはその他の臨床医によって期待されたよ
うな生物学的または医学的応答を組織、系、動物または
ヒトにおいて誘発する薬物または医薬の量を意味する。
【0032】本発明の化合物は固相合成法または溶液相
合成法を用いて有利に調製できる。これらの2つの方法
を以下に概説しその反応スキームを図示する。合成方法
では入手容易な出発物質及び試薬並びに常用の合成手順
を適宜使用する。これらの反応ではまた、詳細には記載
しないが通常の知識をもつ当業者には公知の変法を利用
することも可能である。
【0033】スキーム1及び4に示す固相法は、固体支
持体上のアルデヒドリンカーまたはFMOC−アミノ酸
リンカーを使用している。
【0034】アルデヒドリンカーを使用する固相法(ス
キーム1)では、一般式3の固体支持体に結合したアリ
ールアルデヒドと一般式1の1,2−ジアリールエタン
ジオンとを一般式2のアミン(R4 NH2 )と酢酸アン
モニウムとの存在下で反応させることによって本発明の
置換イミダゾールを合成し、次いでトリフルオロ酢酸に
よって固体支持体から所望の置換イミダゾールを開裂す
ることによって一般式4の化合物を得る。一般式3の固
体支持体はカルボキシアルデヒド樹脂またはアルコキシ
アルデヒド樹脂から成る。
【0035】スキーム1
【0036】
【化4】
【0037】一般式3のカルボキシアルデヒド樹脂の合
成をスキーム2に示す。この合成には、Luら,J.O
rg.Chem.46:3433,1981に記載され
た方法を使用する。典型的な手順としては、130ml
の無水溶媒中で6ミリモル(1当量)のワング(Wan
g)樹脂(S.S.Wang,J.Amer.Che
m.Soc.95:1328,1973)を反応させる
(結合に先立って樹脂を適当な溶媒中で2時間以上膨潤
させる必要がある。カルボキシアルデヒドリンカーの溶
解度に基づいて溶媒を選択する)。溶媒としては、ジク
ロロメタン、テトラヒドロフランまたはN,N−ジメチ
ルホルムアミド(DMF)を使用し得る。この混合物
に、18ミリモルの適当なカルボキシアルデヒド(3当
量)と18ミリモル(3当量)のジシクロヘキシルカル
ボシイミド(DCC)またはジイソプロピルカルボジイ
ミド(DIC)と6ミリモル(1当量)の4−ジメチル
アミノピリジンとを添加する。混合物を室温で48時間
磁気撹拌する。次いで上清を濾別し、樹脂をDMF(5
00ml)、メタノール(500ml)、ジクロロメタ
ン(500ml)及びメタノール(500ml)で完全
に洗浄する。ポリマーを減圧下(0.1mmHg)で2
4時間乾燥する。100mgの樹脂をジクロロメタン中
の20%トリフルオロ酢酸溶液で室温で20分間開裂さ
せることによって結合効率を測定する。結合効率が低い
(<70%)の場合には、処理手順を繰り返す。
【0038】スキーム2
【0039】
【化5】
【0040】また、Wang樹脂に代わる固体支持体と
して、Tentagel PHB樹脂(E.Baye
r,Angew.Chem.Int.Ed.Engl.
30:113−129,1991)にカルボキシアルデ
ヒドを結合させてもよい。典型的な手順としては、13
mlの無水溶媒中で0.24ミリモル(1当量)のTe
ntagel PHB樹脂を反応させる(結合に先立っ
て樹脂を適当な溶媒中で2時間以上膨潤させる必要があ
る。カルボキシアルデヒドリンカーの溶解度に基づいて
溶媒を選択する)。溶媒としては、ジクロロメタン、テ
トラヒドロフランまたはN,N−ジメチルホルムアミド
を使用し得る。この混合物に、1.2ミリモル(5当
量)の適当なカルボキシアルデヒドと1.2ミリモル
(5当量)のジイソプロピルカルボジイミドと0.24
ミリモルの4−ジメチルアミノピリジンとを添加する。
混合物を室温で24時間磁気撹拌する。次いで上清を濾
別し、樹脂を、DMF(100ml)、メタノール(1
00ml)、ジクロロメタン(100ml)及びメタノ
ール(100ml)で完全に洗浄する。ポリマーを減圧
下(0.1mmHg)で24時間乾燥する。100mg
の樹脂をジクロロメタン中の20%トリフルオロ酢酸溶
液で室温で20分間開裂させることによって結合効率を
測定する。
【0041】樹脂の製造に使用したカルボキシアルデヒ
ドリンカーの実例及び結合効率を以下に示す。
【0042】
【化6】
【0043】一般式3のアルコキシアルデヒド樹脂の合
成をスキーム3に示す。この合成では、Richter
and Gadek,Tetrahedron Le
tt.35:4705(1994)に記載の方法を使用
する。典型的な手順としては、4−エチルモルフォリン
(5ml)中の1ミリモル(1当量)のWang樹脂と
3ミリモル(3当量)の適当なアルコキシアルデヒドと
を3ミリモル(3当量)のトリフェニルホスフィンの存
在下で反応させる。フラスコを0℃に冷却し、3ミリモ
ル(3当量)のジイソプロピルアゾジカルボキシレート
(DIAD)を混合物に滴下する。反応物を音波処理浴
に入れて23℃で1時間処理する。音波処理後に混合物
を室温で16時間磁気撹拌する。次いで上清を濾別し、
樹脂を酢酸(50ml)、メタノール(50ml)、ジ
クロロメタン(50ml)及びメタノール(50ml)
で完全に洗浄する。ポリマーを減圧下(0.1mmH
g)で24時間乾燥する。100mgの樹脂をジクロロ
メタン中の20%トリフルオロ酢酸溶液で室温で20分
間開裂させることによって結合効率を測定する。結合効
率が低い(<70%)場合には、処理手順を繰り返す。
【0044】スキーム3
【0045】
【化7】
【0046】樹脂の製造に使用したアルコキシアルデヒ
ドリンカーの実例及び結合効率を以下に示す。
【0047】
【化8】
【0048】FMOC−アミノ酸リンカーを用いる固相
法(スキーム4)では、一般式1の1,2−エタンジオ
ンと一般式2のアルデヒド及び一般式3のアミン結合樹
脂とを酢酸アンモニウムの存在下で反応させることによ
って置換イミダゾールを合成し、次いでジクロロメタン
中の20%のトリフルオロ酢酸で処理することによって
一般式4の置換イミダゾール化合物を得る。
【0049】スキーム4
【0050】
【化9】
【0051】一般式3のFMOC−アミン酸リンカーの
合成をスキーム5で示す。この合成では、G.B.Fi
elds and R.L.Noble,Int.J.
Peptide,Res.35:161(1990)及
びその引用文献に記載された方法を使用する。典型的な
手順としては、無水ジクロロメタン(92ml)中の3
ミリモル(1当量)のワング樹脂(結合に先立って樹脂
を適当な溶媒で2時間以上膨潤させる必要がある)と9
ミリモル(3当量)のFmoc−アミノ酸とを9ミリモ
ル(3当量)のDCCまたはDICと3ミリモル(1当
量)の4−ジメチルアミノピリジンとの存在下で反応さ
せる。混合物を室温で48時間磁気撹拌する。次いで上
清を濾別し、樹脂をDMF(500ml)、メタノール
(500ml)、水(500ml)、メタノール(50
0ml)、ジクロロメタン(500ml)及びメタノー
ル(500ml)で完全に洗浄する。ポリマーを減圧下
(0.1mmHg)で24時間乾燥する。100mgの
樹脂をジクロロメタン中の20%トリフルオロ酢酸溶液
で室温で20分間開裂させることによって結合効率を測
定する。結合効率が低い(<70%)の場合には、処理
手順を繰り返す。
【0052】スキーム5
【0053】
【化10】
【0054】Fmoc−アミノ酸リンカーの実例及び結
合効率を以下に示す。
【0055】
【化11】
【0056】本発明のイミダゾールの溶液相合成法をス
キーム6及び7に示す。スキーム6は(1H)−イミダ
ゾール誘導体の合成を示しており、一般式1の1,2−
エタンジオンと一般式2のアルデヒドとを酢酸中の酢酸
アンモニウムの存在下で100℃で反応させて、一般式
3の(1H)−イミダゾールを得る。
【0057】スキーム6
【0058】
【化12】
【0059】スキーム7はN−置換イミダゾールの溶液
相合成を示しており、一般式1の1,2−エタンジオン
と一般式2のアルデヒド及び一般式4の第一級アミンと
を酢酸中の酢酸アンモニウムの存在下で100℃で反応
させて、一般式3のN−置換イミダゾールを得る。
【0060】スキーム7
【0061】
【化13】
【0062】本文中に記載の化合物は、ドキソルビシン
及びビンブラスチンのような抗腫瘍化学療法剤に対して
多剤耐性腫瘍細胞を増感させ得る。これらの化合物はま
た、これらの化学療法剤に感受性の腫瘍細胞の感受性を
増強する能力を有している。
【0063】本発明はまた、多剤耐性腫瘍細胞を抗腫瘍
化学療法剤に対して増感させる方法に関する。本発明は
また、薬剤感受性腫瘍細胞の抗腫瘍化学療法剤に対する
感受性を増加させる方法に関する。更に本発明は、抗腫
瘍化学療法剤による治療中にMDR腫瘍細胞の出現を予
防する方法に関する。最後に本発明は、治療中の抗腫瘍
化学療法剤の有効投与量を削減する方法に関する。式1
の化合物は哺乳動物のMDR細胞の感受性を培養中に増
加させる能力を有していることが判明した。
【0064】常用の抗腫瘍化学療法剤は細胞障害薬(c
ytotoxic agent)である。これらの薬剤
は抗増殖剤とも呼ばれている。細胞障害薬の所期の効果
は、悪性新生細胞の破壊と正常細胞の相対的保存とを伴
う選択的細胞死である。
【0065】細胞障害薬はまた、結合組織疾患または自
己免疫疾患、代謝障害、皮膚疾患のような他の悪性障害
及びDNAウイルス感染症の治療に有効であることが証
明された。
【0066】細胞障害薬を適正に使用するためには、細
胞障害剤の選択、投与量の決定及び治療の開始に先立っ
て疾患の自然履歴及び病態生理学を完全に熟知すること
が必要である。各患者毎に、顕在性または潜在性の感染
症、出血性疾患、栄養欠乏状態、重篤な代謝障害のよう
な毒性を強める要因を観察しながら慎重な判断が必要で
ある。更に、肝臓、腎臓及び骨髄のようないくつかの主
要器官の機能状態が極めて重要である。従って、適正な
細胞障害薬の選択及び有効な投薬治療の計画は、患者の
容態にも左右される。
【0067】抗腫瘍化学療法剤として使用される細胞障
害薬はいくつかの種類に大別できる。詳細には、(1)
アルキル化剤、例えば、メクロレタミン、シクロホスフ
ァミド、メルファラン、ウラシルマスタード、クロラム
ブシル、ブサルファン、カルムスチン、ロムスチン、セ
ムスチン、ストレプトゾチシン及びデクラバジン、
(2)代謝拮抗物質、例えば、メトトレキセート、フル
オロウラシル、フルオロデオキシウリジン、シタラビ
ン、アザラビン、イドクスウリジン、メルカプトプリ
ン、アザチオプリン、チオグアニン及びアデニンアラビ
ノシド、(3)天然物質誘導体、例えば、ビンブラスチ
ン、ビンクリスチン、ダクチノマイシン、ダウノルビシ
ン、ドキソルビシン、ミトラマイシン、ブレオマイシ
ン、エトポシド、テニポシド及びマイトマイシン−C、
(4)その他の薬剤、例えば、ヒドロキシウレア、プロ
カルベジン、ミチタン及びシスプラチナなどに分類でき
る。
【0068】(常用の有効投与量で)多剤耐性の対象と
なることが臨床的に観察された重要な抗腫瘍化学療法剤
は、ビンブラスチン(0.1mg/kg/週)、ビンク
リスチン(0.01mg/kg/週)、エトポシド(3
5〜50mg/m2 /日)、ダクチノマイシン(0.1
5mg/kg/日)、ドキソルビシン(500〜600
mg/m2 )、ダウノルビシン(65〜75mg/m2
/週)、ミトラマイシン(0.025mg/kg/日)
である。MDRはin vitroでも診療現場でも出
現することが判明した。
【0069】本発明の化合物による薬剤増感をin v
itro測定するための多剤耐性細胞系は容易に得られ
る。CEM/VLB1000及びSK/VLB1000
の双方の細胞系において本発明のイミダゾール誘導体に
よる抗悪性細胞毒性のinvitro増強を測定した。
多剤耐性細胞系は、Dr.Victor Ling,O
ntario Cancer Institute,T
oronto,Canadaから得られた。CEM/V
LB1000細胞系は、10%のウシ胎仔血清を補充し
た最小必須培地中の懸濁液の形態で95%空気及び5%
CO2 の湿潤雰囲気中に維持し、SK/VLB1000
細胞系は、CEM細胞と等しい培地条件を用いて付着細
胞として維持した。CEM/VLB1000細胞は、9
6ウエルのマイクロタイタープレートに5×104 細胞
/ウエルの密度で播種し、SK/VLB1000細胞系
は、トリプシン処理後に2,500細胞/ウエルの密度
で播種した。ビンブラスチン(5μg/ml、CEM細
胞用)またはタキソール(3μg/ml、SK細胞用)
及び化合物(0.01〜50μM)をウエルに直接添加
した。薬剤の存在下で48時間のインキュベーション
後、アラマールブルー(B.Pageら,Int.J.
Oncol.3:473−476.1993)を添加
(200μlの細胞懸濁液に対して20μl)して24
時間維持した後、“CytoFluor”マイクロタイ
ターフルオロメータープレートリーダーを用いて各ウエ
ルの蛍光を読み取った(励起=530nM、発光=59
0nM)。このアッセイは、MDR細胞系中のビンブラ
スチンの細胞毒性(EC50)を強化するために必要な化
合物の最小濃度を測定する。本発明化合物の濃度が0.
3〜10μMである範囲にEC50値が存在した。
【0070】また、細胞系内の3 H−ビンブラスチン蓄
積の増進も測定した。Corning Easy−Wa
shの96ウエルのプレートをPBSと1%のBSAと
によって60分間前処理し、次いで乾燥した。CEM/
VLB1000細胞を2×105 ,40μl容量で播種
した。使用に先立ってプレートを37℃で30〜60分
間インキュベートした。回復剤の参照となるベラパミル
または本発明化合物をウエルに添加し、次いで3 H−ビ
ンブラスチン(最終濃度=550nM)を含有する培地
を添加した。プレートを37℃で3時間インキュベート
した。TomTekハーベスター96を用い、前処理し
たWallaceフィルターマットB(0.1%のポリ
エチレンイミンで一夜前処理)に細胞を採取した。濾過
後、フィルターマットを完全に乾燥させた。次に、Me
ltix Bシンチラントをフィルターマットに添加し
た。次いでフィルターを90℃のオーブンに入れ約3〜
5分間維持してから取り出した。シンチラントはフィル
ターマット上で凝固した。次にフィルターマットをサン
プルバッグに入れ、Wallace BetaPlat
eシンチレーションカウンターで読み取った。細胞毒性
増強アッセイ及びビンブラスチン(VLB)蓄積アッセ
イにおける本発明化合物の効果を以下の表に示す。
【0071】
【表1】
【0072】1 5μg/mlのビンブラスチン及び特定
の本発明化合物によって誘発された細胞毒性の最小値と
最大値との間の中間値(EC50)を示す。
【0073】2 特定の本発明化合物によって誘発された
3 H−ビンブラスチンの蓄積増加の最小値と最大値との
間の中間値(EC50)を示す。
【0074】3 NT=試験せず。
【0075】本文中に記載のイミダゾール誘導体が示す
多剤耐性の制御は、多剤耐性腫瘍を治療する方法を提供
する。本文中に記載の化合物が有する多剤耐性制御特性
はまた、癌治療中に多剤耐性腫瘍の出現を予防する方法
を提供する。これらの同じ化合物は更に、抗腫瘍化学療
法剤の必要投与量を削減する方法を提供する。
【0076】全ての本発明の方法が、(1)抗腫瘍化学
療法剤の投与前、投与時または投与後に式1の化合物を
投与する方法、及び、(2)式1の化合物と抗腫瘍化学
療法剤との組み合わせを投与する方法から成る。
【0077】従って、式1の化合物は、独立にまたは抗
腫瘍化学療法剤と組み合わせて、多剤耐性腫瘍細胞また
は腫瘍細胞一般を治療するために有用である。これらの
化合物は、医薬として許容される慣用の無毒の担体、ア
ジュバント及びビヒクルを含有する単位用量の製剤の形
態で経口的、局所的または非経口的に投与され得る。本
文中で使用される非経口なる用語は、皮下注射、また
は、静脈内、筋肉内、胸骨内の注射もしくは潅注の処置
を意味する。
【0078】また、本発明の新規な治療方法で使用され
る適当な局所的、経口的及び非経口的医薬製剤を提供す
ることも本発明の目的である。本発明化合物は、錠剤、
水性または油性の懸濁液剤、ドロップ剤、トローチ剤、
散剤、顆粒剤、乳濁液剤、カプセル剤、シロップ剤また
はエリキシル剤として投与され得る。経口使用される組
成物は、視覚的にも味覚的にも飲み易い医薬調製物を製
造するために甘味料、香味料、着色料及び保存料のグル
ープから選択された1種以上の添加剤を含有し得る。錠
剤は作用成分を、錠剤製造に適した医薬として許容され
る無毒の賦形剤と共に含有し得る。これらの賦形剤の例
としては、(1)不活性希釈剤、例えば、炭酸カルシウ
ム、ラクトース、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリ
ウム、(2)造粒剤及び崩壊剤、例えば、トウモロコシ
デンプンまたはアルギン酸、(3)結合剤、例えば、デ
ンプン、ゼラチンまたはアカシア、及び、(4)潤滑
剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸
またはタルクがある。これらの錠剤は、コーティングし
なくてもよく、または、胃腸管内での崩壊及び吸収を遅
延させそれによって長期間にわたる持続作用を与えるよ
うに公知の技術でコーティングしてもよい。例えば、モ
ノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセ
リルのような徐放性物質を使用し得る。また、放出を調
節する浸透性治療用錠剤を形成するために、米国特許第
4,256,108号、第4,160,452号及び第
4,265,874号に記載の技術を用いてコーティン
グを行ってもよい。
【0079】経口使用される製剤は、有効成分を炭酸カ
ルシウム、リン酸カルシウムまたはカオリンのような不
活性固体希釈剤と混合した硬質ゼラチンカプセルの形態
でもよい。この製剤はまた、有効成分を水または落花生
油、液体パラフィンもしくはオリーブ油のような油媒体
と混合した軟質ゼラチンカプセルの形態でもよい。
【0080】水性懸濁液は通常は、活性物質を水性懸濁
液の調製に適した賦形剤と共に含有している。このよう
な賦形剤としては、(1)懸濁化剤、例えば、カルボキ
シメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリ
ウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム、アラ
ビアゴム、(2)分散剤または湿潤剤、例えば、(a)
天然産ホスファチド、例えばレシチン、(b)アルキレ
ンオキシドと脂肪酸との縮合生成物、例えばポリオキシ
エチレンステアレート、(c)エチレンオキシドと長鎖
脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えばヘプタデカエ
チレンオキシセタノール、(d)エチレンオキシドと脂
肪酸及びヘキシトールから誘導された部分エステルとの
縮合生成物、例えばポリオキシエチレンモノオレイン酸
ソルビトール、(e)エチレンオキシドと脂肪酸及びヘ
キシトール無水物から誘導された部分エステルとの縮合
生成物、例えばポリオキシエチレンモノオレイン酸ソル
ビタンがある。
【0081】医薬組成物は、水性または油性の注射可能
な滅菌懸濁液の形態でもよい。この懸濁液は、適当な分
散剤または湿潤剤と上記の懸濁化剤とを用いて公知の方
法に従って調製され得る。注射可能な滅菌調製物はま
た、非経口的に適格な無毒の希釈剤または溶媒中の注射
可能な滅菌溶液または懸濁液、例えば1,3−ブタンジ
オールの溶液でもよい。使用し得る適格なビヒクル及び
溶媒としては、水、リンゲル液、等張塩化ナトリウム溶
液がある。更に、無菌の不揮発性油も溶媒または懸濁媒
体として常用されている。合成のモノグリセリドまたは
ジグリセリドを含む任意の銘柄の不揮発性油をこのため
に使用し得る。更に、注射剤を調製するためにオレイン
酸のような脂肪酸を使用してもよい。
【0082】式1の化合物はまた、薬剤を直腸投与する
座薬剤の形態で投与されてもよい。これらの組成物は、
常温で固体であるが直腸温度で液体になり従って直腸内
で溶けて薬剤を放出する適当な非炎症性賦形剤と薬剤と
を混合することによって調製できる。このような賦形剤
としてはカカオ脂及びポリエチレングリコールがある。
【0083】本発明化合物はまた、小さい単ラメラ小
胞、大きい単ラメラ小胞、多重ラメラ小胞のようなリポ
ソームデリバリー系の形態で投与してもよい。リポソー
ムは、コレステロール、ステアリルアミン、ホスファチ
ジルコリンのような種々のリン脂質から形成できる。
【0084】局所用には、式1の化合物を含有するクリ
ーム、軟膏、ゼリー、溶液または懸濁液などを使用す
る。
【0085】本発明化合物の用量レベルは、体重1kg
あたり約0.5mg〜約100mgのオーダーであり、
薬用量の好適範囲は1日に体重1kgあたり約20mg
〜約50mg(1日に患者1人あたり約25mg〜約5
g)である。1回用量を与えるために担体材料と結合さ
れ得る有効成分の量は、治療される宿主及び個々の投与
形態次第で変更されるであろう。例えば、ヒトに経口投
与する予定の製剤は5mg〜1gの活性化合物を組成物
全量の約5%〜約95%の範囲の適量の担体材料と共に
含有し得る。単位用量の剤形は一般に、約5mg〜約5
00mgの有効成分を含有している。
【0086】しかしながら、個々の患者毎に処方される
特定の投与量レベルが、使用される特定の化合物の活
性、年齢、体重、全般的健康、性別、食事、投与時間、
投与経路、排泄速度、併用薬剤及び治療される個々の疾
患の重篤度のような種々の要因に左右されることは理解
されよう。
【0087】以下の実施例は式1の化合物の調製を例示
するものであり、特許請求の範囲に記載されている本発
明の範囲を限定するものではない。更に、以下の実施例
に記載の化合物は、本発明によって考えられる唯一の属
を形成すると解釈されてはならない。化合物または化合
物を構成する基の任意の組み合わせ自体が1つの属を形
成し得る。全部の最終生成物の構造及び純度を、薄層ク
ロマトグラフィー(TLC)、質量分光法、核磁気共鳴
(NMR)分光法、または燃焼分析の少なくとも1つに
よって確認した。NMRデータは、ジュウテリオクロロ
ホルム(CDCl3 )中で400MHzで測定した主要
診断用プロトンのデルタ(d)値を、内部標準であるテ
トラメチルシラン(TMS)に対する百万分の一部(p
pm)として示している。信号の形態には慣用の略号を
使用しており、sはシングレット、dはダブレット、t
はトリプレット、mはマルチプレット、brはブロー
ド、などを示している。また、以下の略号も慣用のもの
である:v(容量),w(重量),L(リットル),m
L(ミリリットル),g(グラム),mg(ミリグラ
ム),mol(モル),mmol(ミリモル),equ
iv.(当量)。
【0088】実施例の化合物を方法Aまたは方法Bによ
って調製した。
【0089】方法Aでは、前出のスキーム1に示すよう
なアルデヒドリンカーまたは前出のスキーム4に示すよ
うなFMOC−アミノ酸リンカーを用いて固体支持体上
で合成を行う。
【0090】アルデヒドリンカーを用いる方法Aの代表
的な手順では、0.1ミリモル(1当量)のカルボキシ
アルデヒド樹脂またはアルコキシアルデヒド樹脂に、1
ミリモル(1当量)の1,2−ジアリールエタンジオン
と1ミリモル(10当量)のアミン(R4 NH2 )と
0.14ミリモル(1.4当量)の酢酸アンモニウムと
1.6mLの酢酸とを添加した。混合物を100℃で1
2〜15時間磁気撹拌した。樹脂を濾過し、ジクロロメ
タン(40mL)、N,N−ジメチルホルムアミド(2
0mL)、メタノール(20mL)、ジクロロメタン
(40mL)及びメタノール(40mL)で洗浄した。
ジクロロメタン中の20%トリフルオロ酢酸溶液によっ
て室温で20分間処理して生成物を樹脂から開裂した。
逆相HPLCRainin Dynamax C18カ
ラムを用い0.1%のトリフルオロ酢酸を含有する水と
アセトニトリルとの混合物を移動相として置換イミダゾ
ールを精製した。
【0091】FMOC−アミノ酸リンカーを用いる方法
Aの代表的な手順では、0.1ミリモル(1当量)のF
MOC−アミノ酸樹脂をDMF(10mL)中の20%
ピペリジンによって室温で20分間処理して脱保護し
た。樹脂をDMF(10mL),ジクロロメタン(2×
20mL)、メタノール(2×20mL)及び酢酸(2
×20mL)で洗浄した。脱保護した樹脂に、1ミリモ
ル(10当量)の1,2−ジアリールエタンジオンと1
ミリモル(10当量)の酢酸アンモニウムと1.6mL
の酢酸とを添加した。混合物を100℃で12〜15時
間磁気撹拌した。樹脂を濾過し、ジクロロメタン(40
mL)、DMF(20mL)、メタノール(20m
L)、ジクロロメタン(40mL)及びメタノール(4
0mL)で洗浄した。ジクロロメタン中の20%トリフ
ルオロ酢酸溶液によって室温で20分間処理して生成物
を樹脂から開裂した。得られた置換イミダゾールを、逆
相HPLC Rainin Dynamax C18カ
ラムを用い0.1%のトリフルオロ酢酸を含有する水と
アセトニトリルとの混合物を移動相として精製した。
【0092】方法Bでは、前出のスキーム6に示すよう
に溶液相中で置換(1H)−イミダゾールを合成する。
方法Bの代表的な手順では、1ミリモル(1当量)の
1,2−エタンジオンと1ミリモル(1当量)のアルデ
ヒドと20ミリモル(20当量)の酢酸アンモニウムと
を氷酢酸(9mL)中で還流まで4時間加熱した。薄層
クロマトグラフィー及び核磁気共鳴(NMR)分光法に
よって反応の程度をモニターした。出発物質が完全に消
滅すると、溶液を23℃に冷却し、ジエチルエーテル
(200mL)と炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(2
00mL)との激しく撹拌した混合物に滴下した。酢酸
エチル(200mL)を添加し、有機相を分離した。有
機相を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液(200mL)
及び飽和ブライン溶液(200mL)で洗浄した。水相
を合わせて酢酸エチル(200mL)で洗浄した。合わ
せた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下
に溶媒を除去した。得られたイミダゾールを、逆相HP
LC Rainin Dynamax C18カラムを
用い0.1%のトリフルオロ酢酸を含有する水とアセト
ニトリルとの混合物を移動相として精製した。
【0093】方法Cでは前出のスキーム7に示すように
溶液相中でN−置換イミダゾールを合成する。方法Cの
代表的な手順では、2ミリモル(1当量)の1,2−エ
タンジオンと2ミリモル(1当量)のアルデヒドと10
ミリモル(5当量)の第一級アミンと3ミリモル(1.
5当量)の酢酸アンモニウムとを氷酢酸(5mL)中で
還流まで2時間加熱した。薄層クロマトグラフィー及び
核磁気共鳴(NMR)分光法によって反応の程度をモニ
ターした。出発物質が完全に消滅すると、溶液を23℃
に冷却し、ジエチルエーテル(200mL)と炭酸水素
ナトリウムの飽和水溶液(200mL)または3.0N
の水酸化ナトリウム(200mL)との激しく撹拌した
混合物に滴下した。酢酸エチル(200mL)を添加
し、有機相を分離した。有機相を炭酸水素ナトリウムの
飽和水溶液(200mL)または3.0Nの水酸化ナト
リウム(200mL)及び飽和ブライン溶液(200m
L)で洗浄した。水相を合わせて酢酸エチル(200m
L)で洗浄した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾
燥し、濾過し、減圧下に溶媒を除去した。得られたN−
置換イミダゾールを、再結晶化、Merck F60シ
リカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー、Rain
in Dynamax C18カラム上の逆相HPLC
を用い0.1%のトリフルオロ酢酸を含有する水とアセ
トニトリルとの混合物を移動相として精製した。
【0094】
【実施例】実施例1
【0095】
【化14】
【0096】方法Aによって調製した。1 H−NMR:
δ(6.6,d,2H),(7.06,d,4H),
(7.15,d,2H),(7.2−7.4,m,11
H)。
【0097】実施例2
【0098】
【化15】
【0099】方法Aによって調製した。1 H−NMR:
δ(3.7,s,3H),(3.8,s,3H),
(5.14,s,2H),(6.7−6.9,m,9
H),(7.09,d,2H),(7.21,d,2
H),(7.3,d,2H),(7.4,d,2H)。
【0100】実施例3
【0101】
【化16】
【0102】方法Aによって調製した。1 H−NMR:
δ(2.9,s,12H),(6.7,d,4H),
(7.25,d,4H),(7.95,dd,4H)。
【0103】実施例4
【0104】
【化17】
【0105】方法Aによって調製し、次いで4:1のメ
タノール−ベンゼン中のトリメチルシリルジアゾメタン
と反応させた。1 H−NMR:δ(2.9,s,12
H),(4.9,s,3H),(6.7,d,4H),
(7.4,d,4H),(7.9,d,2H),(8.
05,d,2H)。
【0106】実施例5
【0107】
【化18】
【0108】方法Aによって調製した。1 H−NMR:
δ(0.6,t,3H),(0.9−1.0,m,6
H),(1.3,m,2H),(2.8,s,6H),
(3.0,s,6H),(3.78,dd,2H),
(6.58,d,2H),(6.72,dd,4H),
(7.19,d,2H),(7.21,d,2H),
(7.4,d,2H)。
【0109】実施例6
【0110】
【化19】
【0111】方法Aによって調製し、次いで4:1のメ
タノール−ベンゼン中のトリメチルシリルジアゾメタン
と反応させた。1 H−NMR:δ(0.6,t,3
H),(0.9−1.0,m,6H),(1.3,m,
2H),(2.8,s,6H),(3.0,s,6
H),(3.8,dd,2H),(3.9,s,3
H),(6.58,d,2H),(6.78,d,2
H),(7.24,d,2H),(7.42,d,2
H),(7.78,d,2H),(8.05,d,2
H)。
【0112】実施例7
【0113】
【化20】
【0114】方法Aによって調製した。1 H−NMR:
δ(2.9,s,12H),(6.3,d,1H),
(6.62,d,4H),(7.4,broad d,
4H),(7.43,d,2H),(7.6,d,1
H),(7.9,d,2H)。
【0115】実施例8
【0116】
【化21】
【0117】方法Bによって調製し、次いで4:1のメ
タノール−ベンゼン中のトリメチルシリルジアゾメタン
と反応させた。1 H−NMR:δ(2.9,s,12
H),(3.78,s,3H),(6.35,d,1
H),(6.6,d,4H),(7.38,broad
d,4H),(7.4,d,2H),(7.6,d,
1H),(7.8,d,2H)。
【0118】実施例9
【0119】
【化22】
【0120】方法Aによって調製した。1 H−NMR:
δ(2.9,s,12H),(6.75,d,2H),
(6.9,d,4H),(7.3,d,4H),(7.
65,d,2H)。
【0121】実施例10
【0122】
【化23】
【0123】方法Aによって調製した。1 H−NMR:
δ(2.5,t,2H),(2.9,s,6H),
(3.0,s,6H),(4.2,d,2H),(6.
58,d,2H),(6.72,dd,2H),(6.
9,m,4H),(7.1,m,5H),(7.19,
d,2H),(7.25,d,2H)。
【0124】実施例11
【0125】
【化24】
【0126】方法Aによって調製した。1 H−NMR:
δ(2.5,t,2H),(2.9,s,6H),
(3.0,s,6H),(4.2,d,2H),(6.
58,d,2H),(6.72,dd,2H),(6.
9,d,4H),(7.1,m,3H),(7.19,
d,2H),(7.35,dd,4H),(8.05.
d.2H)。
【0127】実施例12
【0128】
【化25】
【0129】方法Aによって調製した。1 H−NMR:
δ(2.5,t,2H),(2.9,s,6H),
(3.0,s,6H),(4.2,d,2H),(6.
4,d,1H),(6.7,d,2H),(6.9−
7.6,m,14H)。
【0130】実施例13
【0131】
【化26】
【0132】方法Aによって調製し、次いで4:1のメ
タノール−ベンゼン中のトリメチルシリルジアゾメタン
と反応させた。1 H−NMR:δ(0.9,m,2
H),1.3,m,4H),(2.05,t,2H),
(3.55,s,3H),(3.7,s,3H),
(3.8,s,3H),(3.85,s,3H),
(3.85,t,2H),(6.45,d,1H),
(6.7,d,2H),(6.95,d,2H),
(7.25,d,2H),(7.4,d,2H),
(7.6,d,2H),(7.7,d,2H),(7.
7,d,1H)。
【0133】実施例14
【0134】
【化27】
【0135】方法Cによって調製した。1 H−NMR:
δ(1.8,m,2H),(3.6,t,2H),
(3.7,s,3H),(3.84,s,3H),
(3.9,t,2H),(6.42,s,1H),
(6.72,d,2H),(6.89,s,1H),
(6.98,d,2H),(7.14,m,2H),
(7.24,m,3H),(7.35,t,2H),
(7.44,d,2H),(7.52,d,2H),
(7.58,s,3H)。
【0136】実施例15
【0137】
【化28】
【0138】方法Aによって調製し、次いで4:1のメ
タノール−ベンゼン中のトリメチルシリルジアゾメタン
と反応させた。1 H−NMR:δ(0.9,m,2
H),(1.3,m,4H),(2.8,s,6H),
(3.0,s,6H),(3.58,s,3H),
(3.8,s,3H),(3.85,t,2H),
(6.45,d,1H),(6.58,d,2H),
(6.75,d,2H),(7.2,d,2H),
(7.4,d,2H),(7.6,d,2H),(7.
7,d,2H),(7.7,d,1H)。
【0139】実施例16
【0140】
【化29】
【0141】方法Cによって調製した。1 H−NMR:
δ(0.7,t,3H),(0.9,m,4H),
(1.1,m,2H),(1.3,m,2H),(1.
9,m,2H),(2.2,s,6H),(2.45,
t,2H),(3.7,s,3H),(3.75,t,
2H),(3.84,s,3H),(4.05,t,2
H),(6.72,d,2H),(6.98,d,4
H),(7.22,d,2H),(7.4,d,2
H),(7.52,d,2H)。
【0142】実施例17
【0143】
【化30】
【0144】方法Cによって調製した。1 H−NMR:
δ(1.7,m,2H),(1.92,m,2H),
(2.2,s,6H),(2.4,t,2H),(3.
5,t,2H),(3.66,s,3H),(3.7
8,t,2H),(3.82,s,3H),(4.0
5,t,2H),(6.42,s,1H),(6.7
2,d,2H),(6.85,s,1H),(6.9
1,m,4H),(7.04,s,1H),(7.2,
d,2H),(7.41,d,2H)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/44 AGA A61K 31/44 AGA 31/70 ADU 31/70 ADU 45/06 45/06 (72)発明者 セフアー・サーシヤー アメリカ合衆国、カリフオルニア・92007、 カーデイフ・バイ・ザ・シー、オツクスフ オード・アベニユー・2166、アパートメン ト・ナンバー・2

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式1: 【化1】 〔式中、 R1 は、(a)置換C1-11アルキルまたは置換C2-11
    ルケニルを示し、その置換基が、水素、ヒドロキシ、ハ
    ロ、C1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルチオ、C
    1-6アルキルアミノ、フェニル−C1-6 アルキルオキ
    シ、フェニル−C1-6 アルキルチオ及びフェニル−C
    1-6 アルキルアミノから成るグループから選択されてい
    るか、(b)アリール−C0-11−アルキルを示し、その
    アリール基が、フェニル、ナフチル、ピリジル、フリ
    ル、ピリル、チエニル、イソチアゾリル、イミダゾリ
    ル、ベンズイミダゾリル、テトラゾリル、ピラジニル、
    ピリミジル、キノリル、イソキノリル、ベンゾフリル、
    ベンゾチエニル、ピラゾリル、インドリル、イソインド
    リル、プリニル、カルバゾリル、イソキサゾリル、チア
    ゾリル、オキサゾリル、ベンズチアゾリル及びベンズオ
    キサゾリルから成るグループから選択されているか、ま
    たは、モノ−、ジ−もしくはトリ−置換−アリール−C
    0-11−アルキルを示し、そのアリール基が前記と同義で
    あって且つその置換基が独立に、(a)トリフルオロメ
    チル、(b)ヒドロキシ、(c)ハロ、(d)フェニ
    ル、トランス−2−フェニルエテニル、2−フェニルエ
    チニル、2−フェニルエチル(ここでフェニル基は、ヒ
    ドロキシ、ハロ、C1-4 アルキルまたはC1-4 アルキル
    オキシによって任意にモノ−またはジ−置換されてい
    る)、(e)カルボキシ、(f)アミノ、(g)置換ま
    たは未置換のC1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、
    1-6 アルキルチオ、C1-6 アルキルアミノ、C1-6
    ルキルカルボニル、C1-6 アルキルカルボニルアミノ、
    1-6 アルキルアミノカルボニル、C1-6 アルコキシカ
    ルボニル(ここで置換基は、アミノ、カルボキシ、C
    1-6 アルコキシ、C1-6 アルキルチオ、C1-6 アルキル
    アミノ及びジ−(C1-6 )アルキルアミノから成るグル
    ープから選択されている)、(h)C1-11CO2 5
    1-11CONHR5 、トランス−CH=CHCO2 5
    またはトランス−CH=CHCONHR5 (ここでR5
    は、水素、C1-11アルキルまたはフェニルC1-11アルキ
    ルである)、(i)カルボキシメチレンオキシ、及び、
    (j)C1-6 アルコキシカルボニルメチレンオキシ、か
    ら選択されており、 R2 及びR3 の各々は独立に、アリールを示し、そのア
    リール基が前記のR1 に関する定義と同義であるか、ま
    たは、モノ−、ジ−及びトリ−置換アリールを示し、そ
    の置換基が、ヒドロキシ、ハロ、トリフルオロメチル、
    1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、C1-6アルキ
    ルチオ、アミノ、C1-6 アルキルアミノ、ジ−(C1-6
    アルキル)−アミノ、フェニル−C1-6 アルキルアミノ
    及びジ−(フェニル−C1-6 アルキル)アミノから独立
    に選択されており、 R4 は、(a)水素を示すか、(b)置換C1-11アルキ
    ルまたはC2-11アルケニルを示し、その置換基が、水
    素、ヒドロキシ、ハロ、C1-6 アルキルオキシ、C1-6
    アルキルチオ、C1-6 アルキルアミノ、フェニル−C
    1-6 アルキルオキシ、フェニル−C1-6 アルキルチオ、
    フェニル−C1-6 アルキルアミノ、カルボキシ及びC
    1-6 アルコキシカルボニルから成るグループから選択さ
    れているか、または、(c)アリールC0-11アルキルを
    示し、そのアリール基が前記のR1 の定義と同義である
    か、または、モノ−、ジ−及びトリ−置換−アリールC
    0-11−アルキルを示し、そのアリールが前記と同義であ
    り且つその置換基が、C1-6 アルキル、トリフルオロメ
    チル、ヒドロキシ、ハロ、C1-6 アルキルオキシ、アミ
    ノ、C1-6 アルキルアミノ、アミノC1-6 アルキル、カ
    ルボキシ及びカルボキシC1-6 アルキルから独立に選択
    されている〕で示される化合物または医薬として許容さ
    れるその塩、エステルもしくはプロドラッグ。
  2. 【請求項2】 R1 が、アリールを示し、そのアリール
    基が、フェニル、ナフチル、ピリジル、フリル、ピリ
    ル、チエニル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、ピ
    リミジル、キノリル、イソキノリル、ベンゾフリル、ベ
    ンゾチエニル、インドリル、チアゾリル、オキサゾリ
    ル、ベンズチアゾリル及びベンズオキサゾリルから成る
    グループから選択されているか、または、モノ−及びジ
    −置換−アリールを示し、そのアリール基が前記と同義
    であり且つその置換基が独立に、(a)ヒドロキシ、
    (b)ハロ、(c)フェニル、トランス−2−フェニル
    エテニル(ここでフェニル基は、ヒドロキシ、ハロ、C
    1-4 アルキルまたはC1-4 アルキルオキシによって任意
    にモノ−またはジ−置換されている)、(d)カルボキ
    シ、(e)アミノ、(f)置換または未置換のC1-6
    ルキル、C1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキルチオ、
    1-6 アルキルアミノ、C1-6 アルコキシカルボニル
    (ここで置換基は、アミノ、カルボキシ、C1-3 アルコ
    キシ、C1-3 アルキルチオ、C1-3 アルキルアミノ及び
    ジ−(C1-3 )アルキルアミノから成るグループから選
    択されている)、(g)トランス−CH=CHCO2
    5 またはトランス−CH=CHCONHR5 (ここでR
    5 は、水素またはC1-6 アルキルである)、(h)カル
    ボキシメチレンオキシ、及び、(i)C1-6 アルコキシ
    カルボニルメチレンオキシ、から選択されており、 R2 及びR3 の各々は独立に、フェニルを示すか、また
    は、モノ−及びジ−置換フェニルを示し、その置換基は
    独立に、ヒドロキシ、ハロ、トリフルオロメチル、C
    1-6 アルキル、C1-6 アルキルオキシ、C1-6 アルキル
    チオ、アミノ、C1-6 アルキルアミノ及びジ−(C1-6
    アルキル)−アミノから選択されており、 R4 は、水素を示すか、または、置換C1-6 アルキルを
    示し、その置換基が水素、ヒドロキシ、ハロ、C1-6
    ルキルオキシ、C1-6 アルキルチオ、C1-6 アルキルア
    ミノ、カルボキシ及びC1-6 アルコキシカルボニルから
    成るグループから選択されているか、または、モノ−も
    しくはジ−置換アリールC0-3 アルキルを示し、そのア
    リール基がフェニル、ピリジル、フリル、チエニル、イ
    ミダゾリル、チアゾリル及びオキサゾリルから成るグル
    ープから選択されており且つその置換基が独立に、水
    素、C1-6 アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキ
    シ、ハロ、C1-6 アルキルオキシ、アミノ、C1-6 アル
    キルアミノ、アミノC1-6 アルキル、カルボキシ及びカ
    ルボキシC1-6 アルキルから独立に選択されていること
    を特徴とする請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1 が、モノ−またはジ−置換フェニル
    を示し、その置換基が、(a)ヒドロキシ、(b)トラ
    ンス−2−フェニルエテニル(ここでフェニル基は、ヒ
    ドロキシ、ハロ、C1-4 アルキルまたはC1-4 アルキル
    オキシによって任意にモノ−またはジ−置換されてい
    る)、(c)カルボキシ、(d)置換または未置換のC
    1-4 アルキル、C1-4 アルキルオキシ、C1-4 アルキル
    チオ、C1-4 アルキルアミノ、C1-4 アルコキシカルボ
    ニル(ここで置換基は、アミノ、カルボキシ、C1-3
    ルコキシ、C1-3 アルキルチオ、C1-3 アルキルアミノ
    及びジ−(C1-3 )アルキルアミノから成るグループか
    ら選択されている)、(e)トランス−CH=CHCO
    2 5 またはトランス−CH=CHCONHR5 (ここ
    でR5 は、水素またはC1-4 アルキルである)、(f)
    カルボキシメチレンオキシ、及び、(g)C1-4 アルコ
    キシカルボニルメチレンオキシ、から成るグループから
    選択されており、 R2 及びR3 の各々は独立に、フェニルを示すか、また
    は、モノ−置換フェニルを示し、その置換基が、C1-3
    アルキル、C1-3 アルキルオキシ、アミノ、C1-3 アル
    キルアミノ及びジ−(C1-3 アルキル)−アミノから独
    立に選択されており、 R4 は、水素を示すか、または、置換C1-6 アルキルを
    示し、その置換基が独立に、水素、カルボキシ及びC
    1-3 アルコキシカルボニルから成るグループから選択さ
    れているか、または、モノ−置換アリールC0-3 アルキ
    ルを示し、そのアリール基が独立に、フェニル、ピリジ
    ル及びイミダゾリルから成るグループから選択され且つ
    その置換基が独立に、水素、C1-4 アルキル、トリフル
    オロメチル、ヒドロキシ、ハロ、C1-4 アルキルオキ
    シ、アミノ、C1-4 アルキルアミノ、カルボキシ及びカ
    ルボキシC1-4 アルキルから選択されていることを特徴
    とする請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1 が4−ヒドロキシフェニルであり、
    2 、R3 及びR4がフェニルである請求項1に記載の
    化合物並びに医薬として許容されるその塩、エステル及
    びプロドラッグ。
  5. 【請求項5】 R1 が4−ヒドロキシフェニルであり、
    2 及びR3 が4−メトキシフェニルであり、R4 がベ
    ンジルである請求項1に記載の化合物並びに医薬として
    許容されるその塩、エステル及びプロドラッグ。
  6. 【請求項6】 R1 が4−カルボキシフェニルであり、
    2 及びR3 が4−(ジメチルアミノ)−フェニルであ
    り、R4 が水素である請求項1に記載の化合物並びに医
    薬として許容されるその塩、エステル及びプロドラッ
    グ。
  7. 【請求項7】 R1 が4−(メトキシカルボニル)−フ
    ェニルであり、R2及びR3 が4−(ジメチルアミノ)
    −フェニルであり、R4 が水素である請求項1に記載の
    化合物並びに医薬として許容されるその塩、エステル及
    びプロドラッグ。
  8. 【請求項8】 R1 が4−カルボキシフェニルであり、
    2 及びR3 が4−(ジメチルアミノ)−フェニルであ
    り、R4 がn−ヘキシルである請求項1に記載の化合物
    並びに医薬として許容されるその塩、エステル及びプロ
    ドラッグ。
  9. 【請求項9】 R1 が4−(メトキシカルボニル)−フ
    ェニルであり、R2及びR3 が4−(ジメチルアミノ)
    −フェニルであり、R4 がn−ヘキシルである請求項1
    に記載の化合物並びに医薬として許容されるその塩、エ
    ステル及びプロドラッグ。
  10. 【請求項10】 R1 が4−(トランス−2−カルボキ
    シエテニル)−フェニルであり、R2 及びR3 が4−
    (ジメチルアミノ)−フェニルであり、R4 が水素であ
    る請求項1に記載の化合物並びに医薬として許容される
    その塩、エステル及びプロドラッグ。
  11. 【請求項11】 R1 が4−〔(トランス−2−メトキ
    シカルボニル)−エテニル〕−フェニルであり、R2
    びR3 が4−(ジメチルアミノ)−フェニルであり、R
    4 が水素である請求項1に記載の化合物並びに医薬とし
    て許容されるその塩、エステル及びプロドラッグ。
  12. 【請求項12】 R1 が4−ヒドロキシフェニルであ
    り、R2 及びR3 が4−(ジメチルアミノ)−フェニル
    であり、R4 が水素である請求項1に記載の化合物並び
    に医薬として許容されるその塩、エステル及びプロドラ
    ッグ。
  13. 【請求項13】 R1 が4−ヒドロキシフェニルであ
    り、R2 及びR3 が4−(ジメチルアミノ)−フェニル
    であり、R4 が2−フェニルエチルである請求項1に記
    載の化合物並びに医薬として許容されるその塩、エステ
    ル及びプロドラッグ。
  14. 【請求項14】 R1 が4−カルボキシフェニルであ
    り、R2 及びR3 が4−(ジメチルアミノ)−フェニル
    であり、R4 が2−フェニルエチルである請求項1に記
    載の化合物並びに医薬として許容されるその塩、エステ
    ル及びプロドラッグ。
  15. 【請求項15】 R1 が4−(トランス−2−カルボキ
    シエテニル)−フェニルであり、R2 及びR3 が4−
    (ジメチルアミノ)−フェニルであり、R4 が2−フェ
    ニルエチルである請求項1に記載の化合物並びに医薬と
    して許容されるその塩、エステル及びプロドラッグ。
  16. 【請求項16】 R1 が4−〔(トランス−2−メトキ
    シカルボニル)−エテニル〕−フェニルであり、R2
    びR3 が4−メトキシフェニルであり、R4が5−(メ
    トキシカルボニル)−n−ペンチルである請求項1に記
    載の化合物並びに医薬として許容されるその塩、エステ
    ル及びプロドラッグ。
  17. 【請求項17】 R1 がトランス−4−スチルベニルで
    あり、R2 及びR3が4−メトキシフェニルであり、R
    4 が3−(イミダゾル−1−イル)−n−プロピルであ
    る請求項1に記載の化合物並びに医薬として許容される
    その塩、エステル及びプロドラッグ。
  18. 【請求項18】 R1 が4−〔(トランス−2−メトキ
    シカルボニル)−エテニル〕−フェニルであり、R2
    びR3 が4−(ジメチルアミノ)−フェニルであり、R
    4 が5−(メトキシカルボニル)−n−ペンチルである
    請求項1に記載の化合物並びに医薬として許容されるそ
    の塩、エステル及びプロドラッグ。
  19. 【請求項19】 R1 が4−〔3−(ジメチルアミノ)
    プロピルオキシ〕−フェニルであり、R2 及びR3 が4
    −メトキシフェニルであり、R4 が3−(イミダゾル−
    1−イル)−n−プロピルである請求項1に記載の化合
    物並びに医薬として許容されるその塩、エステル及びプ
    ロドラッグ。
  20. 【請求項20】 R1 が4−〔3−(ジメチルアミノ)
    プロピルオキシ〕−フェニルであり、R2 及びR3 が4
    −メトキシフェニルであり、R4 がn−ヘキシルである
    請求項1に記載の化合物並びに医薬として許容されるそ
    の塩、エステル及びプロドラッグ。
  21. 【請求項21】 抗癌化学療法剤に感受性であるが化学
    療法耐性を獲得した腫瘍細胞の抗癌化学療法剤に対する
    感受性を増加させるために、治療を要する哺乳動物種に
    治療有効量の請求項1に記載の化合物と医薬として許容
    される担体とを投与することから成る治療方法。
  22. 【請求項22】 抗癌化学療法剤に感受性であるが化学
    療法耐性を獲得した腫瘍細胞を治療するために、治療を
    要する哺乳動物種に治療有効量の前記抗癌化学療法剤と
    治療有効量の請求項1に記載の化合物とを投与すること
    から成る腫瘍細胞の治療方法。
  23. 【請求項23】 タキソール、ビンブラスチン、ビンク
    リスチン、ダウノルビシン及びドキソルビシンから成る
    グループから選択された抗癌化学療法剤を治療有効量で
    要治療哺乳動物種に投与することを特徴とする請求項2
    0に記載の腫瘍細胞の治療方法。
  24. 【請求項24】 化学療法耐性を獲得した腫瘍細胞の抗
    癌化学療法剤に対する感受性を増加させるための、治療
    有効量の請求項1に記載の化合物と医薬として許容され
    る担体とから成る医薬組成物。
  25. 【請求項25】 化学療法耐性を獲得した腫瘍細胞の抗
    癌化学療法剤に対する感受性を増加させるための、タキ
    ソール、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ダウノルビ
    シン及びドキソルビシンから成るグループから選択され
    た治療有効量の抗癌化学療法剤と、治療有効量の請求項
    1に記載の化合物と、医薬として許容される担体とから
    成る医薬組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002072091A1 (fr) * 2001-03-08 2002-09-19 D.Western Therapeutics Institute Inhibiteurs de tolerance aux medicaments anticancereux
JP2010521421A (ja) * 2007-02-26 2010-06-24 インダストリー−アカデミック コーポレーション ファウンデーション,ヨンセイ ユニバーシティ アポトーシスを誘導するイミダゾール誘導体とその治療的用途

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