JPH111476A - 多剤耐性のモジュレータ - Google Patents

多剤耐性のモジュレータ

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JPH111476A
JPH111476A JP9192989A JP19298997A JPH111476A JP H111476 A JPH111476 A JP H111476A JP 9192989 A JP9192989 A JP 9192989A JP 19298997 A JP19298997 A JP 19298997A JP H111476 A JPH111476 A JP H111476A
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JP
Japan
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phenyl
hydrogen
trans
methylamino
ethenyl
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Application number
JP9192989A
Other languages
English (en)
Inventor
Adnan M M Mjalli
アドナン・エム・エム・ミヤリ
Sepehr Sarshar
セパー・サーシヤー
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Ontogen Corp
Original Assignee
Ontogen Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 重大な副作用を呈することなく、癌化学療法
剤に対する多剤耐性細胞の感受性を回復させる化合物を
提供する。 【解決手段】 下記式(1)のイミダゾール誘導体およ
びその医薬的に許容される塩。 [式中、R1は、モノ、ジおよびトリ置換フェニルまた
はチエニルから成る群から選択され、その置換基は
(i)置換C1〜6アルキル、置換C2〜6アルコキシ
(置換基はHまたはC1〜6アルコキシ)、(ii)C
1〜11CO、トランス−CH=CHCO
(RはC1〜11アルキルである)またはフェニルC
1〜11アルキルから成る群から選択され、Rおよび
は、モノ、ジおよびトリ置換フェニルであり、その
置換基は(i)ハロゲン(ii)C1〜6アルキルアミ
ノもしくはジ(C1〜6アルキル)アミノから選択さ
れ、Rは水素である]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なイミダゾー
ル誘導体、該誘導体を含む新規な医薬組成物、それらの
使用方法およびそれらの製造方法を提供するものであ
る。そのような化合物は、多剤耐性細胞の癌化学療法剤
に対する感受性を回復する上で薬学的に有用である。
【0002】
【従来の技術】血液腫瘍および充実性腫瘍という悪性腫
瘍の治療における重大な問題は、腫瘍細胞が化学療法剤
に対して耐性を示すようになり、その後患者が再発する
ことである(Bradley et al., Cancer Res.49:2790-279
6, 1989; Raderer and Scheithaurer, Cancer 72:3553-
3563, 1993)。その耐性のために癌患者は、抗腫瘍薬に
反応しなくなる。これは、形質転換した腫瘍細胞は多く
の薬剤に対して臨床的耐性を示す傾向があるからであ
る。複数の化学療法剤に対する耐性細胞の出現は、初回
発現時(内在性耐性)または再発時(後天性耐性)に起
こる。これらの現象はいずれも、多剤耐性(MDR)として
知られている。MDRは腫瘍細胞におけるある種の変化
に関連しており、膜透過性の低下およびエネルギー依存
性流出機序による細胞からの薬剤脱離の増加などの細胞
内抗癌剤蓄積の低下を起こす。この機序についての研究
により、化学療法剤に対する耐性を与えることができる
遺伝子の特性決定が行われている。これらの遺伝子の一
つであるP−糖蛋白すなわちMDR1遺伝子の過剰発現
によっていずれも主要な化学療法剤であるアントラサイ
クリン類、ビンカアルカロイド類およびポドフィリン類
に対する耐性が生じ得ることから、この遺伝子が強く示
唆されている。MDR1はATP依存性流出ポンプとし
て作用する170kDaの膜糖蛋白(gp−170また
はPgp)をコードして、多くの無関係の有機化合物を
細胞外に輸送する(Juranka et al., FASEB J.3:2583-2
592, 1989)。gp−170の発現レベルは、薬剤耐性
の程度に相関することが明らかになっている(Raderer
and Scheithaurer, Cancer 72:3553-3563,1993)。gp
−170は、あらゆる種類の抗新生物剤を含む多様な種
類の構造的に無関係な化合物を積極的に排出するポンプ
として作用するように思われる。別のATP−依存性膜
流出ポンプであるMRP遺伝子産物も、他のATP−依存
性酵素機序を有するものとしてMDR現象で示唆されて
いる(Krishmanacharyand Center, Cancer Res. 53:365
8-3661, 1993)。
【0003】抗腫瘍化学療法剤として有用であってMD
Rが認められている薬剤には、ビンブラスチン、ビンク
リスチン、エトポシド、テニポシド、ドキソルビシン
(アドリアマイシン)、ダウノルビシン、プリアマイシ
ン(pliamycin)(ミトラマイシン)およびアクチノマ
イシンDなどがある(Jones et al., Cancer(Suppl)72:
3484-3488, 1993)。多くの腫瘍は本来的に多剤耐性で
あるが(例:結腸および腎臓の腺癌)、他の腫瘍は治療
時にMDRを獲得する(例:神経芽細胞腫および小児白
血病)。
【0004】一部のMDR腫瘍細胞に対する通常の薬剤
感受性を部分的もしくは場合によっては完全に回復する
ことができる構造的に多様な各種薬剤が確認されてい
る。これらの化学増感剤は薬剤流出増加を逆転させて、
gp−170を妨害する能力を持つことから有効である
と予想される。これらの薬剤には、カルシウムチャンネ
ル遮断薬(例:ベラパミルおよびニフェジピン)、カル
モジュリン阻害薬(例:トリフルオペラジン)、抗生物
質(例:エリスロマイシン)、心血管薬(例:キニジ
ン)、アントラサイクリンおよびビンカアルカロイドの
非細胞毒性類縁体、臨床的に有用な免疫抑制剤であるシ
クロスポリンA(およびそれの類縁体)とFK−506
(およびそれの類縁体)ならびにシクロペプチド類の誘
導体などがある(Lum et al., Cancer(Suppl) 72:3502-
3514, 1993)。しかしながら現在では、これら薬剤のい
ずれも、他臓器系に対するかなりの薬理効果のために、
癌治療における化学療法指数にはあまり寄与していな
い。MDR逆転のための有効な治療薬は、膜ポンプに対
する効力を持ち、しかも重大な毒性や他の非特異的薬理
効果を持たない必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題および課題を解決するた
めの手段】本発明は、ドキソルビシン(DOX)、タキ
ソールおよびビンブラスチン(VLB)などの抗癌化学
療法剤に対して耐性の腫瘍細胞の感受性を上昇させ、多
剤耐性細胞の感受性を高める上で有効な新規な置換イミ
ダゾール類を提供するものである。これらの化合物は、
MDR腫瘍細胞の耐性を低下させ、DOX、タキソール
およびVLBなどの抗腫瘍薬に対する細胞の感受性を高
める効果を有する。これらの化合物は、癌の化学療法に
おいて広い利用分野を有すると予想される。
【0006】従って本発明の目的は、多剤耐性腫瘍細胞
を抗新生物剤に対して増感させるだけの活性を有する化
合物を提供することにある。
【0007】本発明の別の目的は、本発明の新規化合物
を用いて多剤耐性腫瘍細胞を増感させる方法を提供する
ことにある。
【0008】さらに別の目的は、抗腫瘍化学療法剤の投
与前、投与中または投与後に、十分な量の本発明の化合
物を投与することによってMDRもしくは薬剤感受性腫
瘍細胞を治療する方法を提供することである。
【0009】さらに別の目的は、抗腫瘍化学療法剤に対
する腫瘍細胞の感受性を高めることで、抗癌化学療法剤
に対して感受性であるがそのような化学療法に対して耐
性を示すようになった腫瘍を治療する医薬組成物を提供
することにある。
【0010】これらおよび他の目的は、以下の説明によ
って明らかになろう。
【0011】本発明の新規化合物は、下記一般式を有す
る。
【0012】
【化2】
【0013】式中、R1、R2、R3およびR4は以下に定
義される通りである。対応するそれの医薬的に許容され
る塩またはプロドラッグを含むこれら化合物は、多剤耐
性腫瘍細胞に対する感受性を回復させることができる。
本発明の目的は、多剤耐性腫瘍細胞を抗新生物剤に対し
て増感させるだけの活性を有する化合物を提供すること
にある。
【0014】本発明の別の目的は、本発明の新規化合物
を用いて多剤耐性腫瘍細胞を増感させる方法を提供する
ことにある。
【0015】さらに別の目的は、抗腫瘍化学療法剤の投
与前、投与中または投与後に、十分な量の本発明の化合
物を投与することによってMDRもしくは薬剤感受性腫
瘍細胞を治療する方法を提供することである。
【0016】さらに別の目的は、抗腫瘍化学療法剤に対
する腫瘍細胞の感受性を高めることで、抗癌化学療法剤
に対して感受性であるがそのような化学療法に対して耐
性を示すようになった腫瘍を治療する医薬組成物を提供
することにある。
【0017】本発明は、下記の一般構造式1の化合物あ
るいはそれの医薬的に許容される塩またはプロドラッグ
を含むものである。
【0018】
【化3】
【0019】式中、R1は、モノ、ジおよびトリ置換フ
ェニルもしくはチエニルから成る群から選択され、その
置換基は(i)置換C1〜6アルキル、置換C2〜6アルコ
キシ(置換基はHもしくはC 1〜6アルコキシから成る群
から選択される)、(ii)C1〜11CO25、トラン
ス−CH=CHCO25(R5はC1〜11アルキルであ
る)またはフェニルC1〜11アルキルから成る群から選
択され、R2およびR3は、モノ、ジおよびトリ置換フェ
ニルであり、その置換基は独立に、(i)ハロゲン(i
i)C1〜6アルキルアミノもしくはジ(C1〜6アルキ
ル)アミノから選択され、R4は水素である。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の新規化合物には以下の化
合物があるが、これらに限定されるものではない。
【0021】R1が4−[(トランス−2−イソプロピ
ルオキシカルボニル)−エテニル]−フェニルであり、
2およびR3が4−(ジメチルアミノ)−フェニルであ
り、R4が水素である式1の化合物;R1が4−[(トラ
ンス−2−tert−ブチルオキシカルボニル)−エテ
ニル]−フェニルであり、R2およびR3が4−(ジメチ
ルアミノ)−フェニルであり、R4が水素である式1の
化合物;R1が4−[(トランス−2−メトキシカルボ
ニル)−エテニル]−フェニルであり、R2が4−(メ
チルアミノ)−フェニルであり、R3が4−(ジエチル
アミノ)−フェニルであり、R4が水素である式1の化
合物;R1が4−[(トランス−2−イソプロピルオキ
シカルボニル)−エテニル]−フェニルであり、R2
4−(メチルアミノ)−フェニルであり、R3が4−
(ジエチルアミノ)−フェニルであり、R4が水素であ
る式1の化合物;R1が4−[(トランス−2−メトキ
シカルボニル)−エテニル]−フェニルであり、R2
4−(メチルアミノ)−フェニルであり、R3が4−
(ジメチルアミノ)−フェニルであり、R4が水素であ
る式1の化合物;R1が4−[(トランス−2−メトキ
シカルボニル)−エテニル]−フェニルであり、R2
4−(メチルアミノ)−フェニルであり、R3が4−
(n−プロピルメチルアミノ)−フェニルであり、R4
が水素である式1の化合物;R1が4−[(トランス−
2−メトキシカルボニル)−エテニル]−フェニルであ
り、R2が4−(メチルアミノ)−フェニルであり、R3
が4−ジ(n−プロピルアミノ)−フェニルであり、R
4が水素である式1の化合物;R1が4−[(トランス−
2−メトキシカルボニル)−エテニル]−フェニルであ
り、R2が4−(メチルアミノ)−フェニルであり、R3
が4−ジ(n−ブチルアミノ)−フェニルであり、R4
が水素である式1の化合物;R1が4−[(トランス−
2−メトキシカルボニル)−エテニル]−フェニルであ
り、R2およびR3が4−(メチルアミノ)−フェニルで
あり、R4が水素である式1の化合物;R1が4−[(ト
ランス−2−メトキシカルボニル)−エテニル]−フェ
ニルであり、R2が4−(イソプロピルアミノ)−フェ
ニルであり、R3が4−(メチルアミノ)−フェニルで
あり、R4が水素である式1の化合物;R1が4−[(ト
ランス−2−メトキシカルボニル)−エテニル]−フェ
ニルであり、R2が4−(tert−ブチルアミノ)−
フェニルであり、R3が4−(メチルアミノ)−フェニ
ルであり、R4が水素である式1の化合物;R1が4−
[(トランス−2−メトキシカルボニル)−エテニル]
−フェニルであり、R2およびR3が4−ジ(エチルアミ
ノ)−フェニルであり、R4が水素である式1の化合
物;R1が4−[(トランス−2−メトキシカルボニ
ル)−エテニル]−フェニルであり、R2が4−ジ(エ
チルアミノ)−フェニルであり、R3が4−ジ(メチル
アミノ)−フェニルであり、R4が水素である式1の化
合物;R1が4−[(トランス−2−メトキシカルボニ
ル)−エテニル]−フェニルであり、R2が4−(アミ
ノ)−フェニルであり、R3が4−ジ(メチルアミノ)
−フェニルであり、R4が水素である式1の化合物;R1
が4−[(トランス−2−メトキシカルボニル)−エテ
ニル]−フェニルであり、R2が4−(アミノ)−フェ
ニルであり、R3が4−ジ(エチルアミノ)−フェニル
であり、R4が水素である式1の化合物;R1が4−
[(トランス−2−メトキシカルボニル)−エテニル]
−フェニルであり、R2が4−(フルオロ)−フェニル
であり、R3が4−(メチルアミノ)−フェニルであ
り、R4が水素である式1の化合物;R1が3−[(トラ
ンス−2−メトキシカルボニル)−エテニル]−フェニ
ルであり、R2およびR3が4−ジ(メチルアミノ)−フ
ェニルであり、R4が水素である式1の化合物;R1が3
−[(トランス−2−メトキシカルボニル)−エテニ
ル]−4−メトキシ−フェニルであり、R2およびR3
4−ジ(メチルアミノ)−フェニルであり、R4が水素
である式1の化合物;R1が5−[(トランス−2−メ
トキシカルボニル)−エテニル]−2−メトキシ−フェ
ニルであり、R2およびR3が4−ジ(メチルアミノ)−
フェニルであり、R4が水素である式1の化合物;R1
5−[(トランス−2−メトキシカルボニル)−エテニ
ル]−3,4−ジメトキシ−フェニルであり、R2およ
びR3が4−ジ(メチルアミノ)−フェニルであり、R4
が水素である式1の化合物;R1が3−[(トランス−
2−メトキシカルボニル)−エテニル]−4−フルオロ
−フェニルであり、R2およびR3が4−ジ(メチルアミ
ノ)−フェニルであり、R4が水素である式1の化合
物;R1が3−[(トランス−2−メトキシカルボニ
ル)−エテニル]−4−フルオロ−フェニルであり、R
2が4−(メチルアミノ)−フェニルであり、R3が4−
ジ(メチルアミノ)−フェニルであり、R4が水素であ
る式1の化合物;R1が4−[(トランス−2−メトキ
シカルボニル)−エテニル]−2−フルオロ−フェニル
であり、R2およびR3が4−ジ(メチルアミノ)−フェ
ニルであり、R4が水素である式1の化合物;R1が4−
[(トランス−2−メトキシカルボニル)−エテニル]
−チエニルであり、R2およびR3が4−ジ(メチルアミ
ノ)−フェニルであり、R4が水素である式1の化合
物;R1が3−[(トランス−2−メトキシカルボニ
ル)−エテニル]−チエニルであり、R2およびR3が4
−ジ(メチルアミノ)−フェニルであり、R4が水素で
ある式1の化合物;R1が4−(n−プロピル−メチル
エーテル)−フェニルであり、R2およびR3が4−ジ
(メチルアミノ)−フェニルであり、R4が水素である
式1の化合物;R1が5−[(トランス−2−イソプロ
ピルオキシカルボニル)−エテニル]−2−メトキシ−
フェニルであり、R2およびR3が4−ジ(メチルアミ
ノ)−フェニルであり、R4が水素である式1の化合
物;R1が4−[(トランス−2−イソプロピルオキシ
カルボニル)−エテニル]−チエニルであり、R2およ
びR3が4−ジ(メチルアミノ)−フェニルであり、R4
が水素である式1の化合物;R1が4−[(トランス−
2−ベンジルオキシカルボニル)−エテニル]−フェニ
ルであり、R2およびR3が4−ジ(メチルアミノ)−フ
ェニルであり、R4が水素である式1の化合物;R1が4
−[(トランス−2−フェニルエチルオキシカルボニ
ル)−エテニル]−フェニルであり、R2およびR3が4
−ジ(メチルアミノ)−フェニルであり、R4が水素で
ある式1の化合物;R1が4−(3−エトキシプロピ
ル)−フェニルであり、R2およびR3が4−ジ(メチル
アミノ)−フェニルであり、R4が水素である式1の化
合物;R1が4−ブチルオキシフェニルであり、R2およ
びR3が4−ジ(メチルアミノ)−フェニルであり、R4
が水素である式1の化合物;R1が4−(2−メトキシ
エトキシ)フェニルであり、R2およびR3が4−ジ(メ
チルアミノ)−フェニルであり、R4が水素である式1
の化合物;R1が3−メトキシ−4−(2−メトキシエ
トキシ)−フェニルであり、R2およびR3が4−ジ(メ
チルアミノ)−フェニルであり、R4が水素である式1
の化合物。
【0022】本明細書で使用している「アルキル」は、
メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル、ブチル、
ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デ
シル、イソプロピル(i−Pr)、イソブチル(i−B
u),tert−ブチル(t−Bu)、sec−ブチル
(s−Bu)、イソペンチルなどの所定数の炭素原子を
有する分岐および直鎖の飽和脂肪族炭化水素基と、シク
ロペンチル、シクロヘキシルなどの所定数の炭素原子を
有する飽和脂環式炭化水素基を含むものである。「アル
キルオキシ」(または「アルコキシ」)は、メトキシ、
エトキシ、プロピルオキシなどの酸素架橋を介して結合
する指定数の炭素原子を有するアルキル基を表す。炭素
−炭素二重結合はシスもしくはトランスの配置を有し得
る。
【0023】「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩
素、臭素またはヨウ素を意味する。
【0024】「プロドラッグ」という用語は、in vivo
でより活性となる式1の化合物を指す。
【0025】塩基性もしくは酸性の基が構造中に存在す
る式1の化合物の医薬的に許容される塩も、本発明の範
囲に含まれる。医薬的に許容される無毒性の有機塩基か
ら誘導される塩には、1級、2級および3級アミン、天
然置換アミンなどの置換アミン、環状アミンならびに塩
基性イオン交換樹脂の塩、例えばアルギニン、ベタイ
ン、カフェイン、コリン、ジエチルアミン、2−ジエチ
ルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、
エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモル
ホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサ
ミン、ヒスチジン、ヒドラバミン(hydrabamine)、イ
ソプロピルアミン、リシン、メチルグルカミン、モルホ
リン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂類、プ
ロカイン、プリン類、テオブロミン、トリエチルアミ
ン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタ
ミンなどの塩がある。アミノもしくはピリジルなどの塩
基性ヘテロアリール基などの塩基性基が存在する場合、
塩酸塩、臭化水素酸塩、酢酸塩、マロン酸塩、パモ酸
塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩な
どの酸性塩を製剤として使用することができる。
【0026】さらに、−COOHが存在する場合、メチ
ル、tert−ブチル、ピバロイルオキシメチルなど
や、当業界で公知のエステルなどの医薬的に許容される
エステルを用いて、溶解度もしくは加水分解に関する特
性を変えることで、徐放製剤もしくはプロドラッグ製剤
として使用することができる。
【0027】さらに、本発明の化合物の中には、水もし
くは一般的な有機溶媒と溶媒和物を形成できるものもあ
る。そのような溶媒和物も本発明の範囲に含まれる。
【0028】「治療上有効な量」という用語は、研究
者、獣医、医師その他の臨床関係者が求めている組織、
系、動物もしくはヒトの生物学的もしくは医学的反応を
引き出す薬剤もしくは医薬品の量を意味する。
【0029】本発明の化合物は、固相もしくは液相の合
成方法を用いて簡便に製造される。これら2法について
以下に説明し、以下の反応図式で図示する。適宜に、そ
れら合成方法では、容易に入手し得る原料、試薬および
従来の合成方法が利用される。これらの反応では、当業
者には公知の変法を使用することも可能であるが、それ
については詳述しない。
【0030】以下の実施例は式1の化合物の製造を説明
するものであり、それ自体が本明細書に添付の特許請求
の範囲に記載の本発明を限定するものではない。さら
に、以下の実施例に記載の化合物は、本発明であると見
なされる唯一の属を形成するものと解釈すべきではな
く、それら化合物もしくは該化合物の部分のいかなる組
み合わせもそれ自体で一つの属を形成し得るものであ
る。いずれの最終生成物の構造および純度も、薄層クロ
マトグラフィー(TLC)、質量分析法、核磁気共鳴
(NMR)スペクトル法または燃焼分析のうちの少なく
とも一つの方法によって確認したものである。NMRデ
ータは、重クロロホルム(CDCl3)中400MHz
で測定した内部標準としてのテトラメチルシラン(TM
S)に対するppmで与えられる主要な特徴的プロトン
についてのデルタ(d)値の形で示してあり、シグナル
形状については、s:1重線、d:2重線、t:3重
線、m:多重線、br:幅広い線などの従来の略称を用
いている。さらに、v(容量)、w(重量)、L(リッ
トル)、mL(ミリリットル)、g(グラム)、mg(ミ
リグラム)、mol(モル)、mmol(ミリモル)、
equiv(当量)という略称も用いた。
【0031】本発明の化合物は図式1に従って合成され
る。
【0032】一連のジオン(2)を、高温で酢酸アンモ
ニウムの存在下に酢酸中で一連のアルデヒド(3)と反
応させて(クリーグら(Krieg et al, Z.Naturforsch t
eil,1967, 22b, 132)による文献記載の方法の変法によ
る)、図式1に示した一般式1の所望の化合物を得た。
【0033】
【化4】
【0034】ジオン(2)およびアルデヒド(3)はそ
れぞれ、方法AおよびBに従って合成した。
【0035】方法A.ジオンの一般的製造方法 ジオンを合成する方法には以下の2つの方法がある。
【0036】方法1:4,4’−ジフルオロジオン
(4)を、K2CO3、Na2CO3、Et3N、ジイソプ
ロピルアミン(DIEA)などの適切な塩基を用いて、
アルコール、アセトニトリル、N,N−ジメチルアミノ
ホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DM
SO)などの適切な溶媒中、高温(60〜150℃)で
一連のアミン(R12NH)と反応させて、モノアミノ
ジオン類(5)を得た(ベーダーらの方法(Bader et a
l., J.Org.Chem., 1966, 31, 2319)。モノアミノジオ
ン類(5)をさらに、同一条件下に別のアミン(R34
NH)と反応させて、図式2に示した所望のジオン類
(6)を得た。この方法により、不斉ジオン類(6)
(R12NHがR34NHと異なる)の合成が可能とな
る。この化学反応は1〜1.5当量のR12NHを用い
て行い、反応終了時に、さらに1当量の別のアミン(R
34NH)を反応混合物に加えて、所望の不斉ジオン類
を得た(図式2)。
【0037】
【化5】
【0038】不斉ジオン類を以下の方法に従って製造し
た。すなわち、4,4’−ジフルオロベンジルのDMS
O溶液(0.5M)に1.2当量のアミンR12NHお
よび2当量の炭酸カリウムを加えた。得られた混合物を
90℃の油浴で6〜15時間攪拌した(TLCモニタリ
ング)。反応終了後、混合物をエーテルで希釈し、3M
塩酸で抽出(5回)して、ジ置換によって生じた少量の
生成物を除去した。次に有機層を6M塩酸で洗浄して、
エーテル層に所望の生成物が残らないようにした(5
回)。水層を6M水酸化ナトリウム水溶液で中和してp
H8とし、塩化メチレンで抽出した。有機層を脱水し
(Na2SO4)、溶媒留去して、化合物4−アミノ−
4’−フルオロベンジルを得た。この方法を第2のアミ
ンR34NH(通常は2〜3当量)を用いて繰り返し、
反応混合物をエーテルで希釈し、水洗してDMSOを除
去することで簡単な後処理を行った。こうして4,4’
−ジアミノベンジルを高純度で得た(使用するアミンに
応じて全体収率は50〜90%)。
【0039】対称ジオン類の場合(R12NHがR23
NHと同一である)、以下の手順に従った。
【0040】4,4’−ジフルオロベンジルのDMSO
溶液(0.5M)に、2〜3当量のアミンR12NHと
2〜3当量の炭酸カリウムを加えた。得られた混合物を
90℃油浴で6〜15時間攪拌した(TLCモニタリン
グ)。終了後、混合物をエーテルで希釈し、水洗して、
DMSOを除去した。所望のジオン類(6)を高収率で
得た(使用したアミンに応じて全体収率50〜90
%)。以下の化合物を方法1によって合成した。
【0041】7)4−N,N−ジエチルアミノ−4’−
N−メチルアミノベンジル
【0042】
【化6】
【0043】化合物(7)を収率42%で製造した。
【0044】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ1.15(t、6H)、2.85(s、3
H)、3.37(q、4H)、4.40(s、1H)、
6.50(d、2H)、6.57(d、2H)、7.7
8(d、4H)。
【0045】8)4−N,N−ジメチルアミノ−4’−
N−メチルアミノベンジル
【0046】
【化7】
【0047】化合物(8)を収率42%で製造した。
【0048】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ2.80(s、3H)、3.03(s、6
H)、4.48(brs、1H)、6.48(d、2
H)、6.59(d、2H)、7.75(d、2H)、
7.79(d、2H)。
【0049】9)4−N−メチルアミノ−4’−N−メ
チルアミノ−N−プロピルアミノ−ベンジル
【0050】
【化8】
【0051】化合物(9)を収率42%で製造した。
【0052】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ0.87(t、3H)、1.57(m、2
H)、2.80(s、3H)、2.97(s、3H)、
3.30(t、2H)、4.60(brs、1H)、
6.46(d、2H)、6.56(d、2H)、7.7
4(d、2H)、7.77(d、2H)。
【0053】10)4−N,N−ジプロピルアミノ−
4’−N−メチルアミノベンジル
【0054】
【化9】
【0055】化合物(10)を収率42%で製造した。
【0056】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ0.89(t、6H)、1.58(m、4
H)、2.84(d、3H)、3.26(t、4H)、
4.44(brs、1H)、6.49(d、2H)、
6.54(d、2H)、7.75(d、2H)、7.7
7(d、2H)。
【0057】11)4−N,N−ジブチルアミノ−4’
−N−メチルアミノベンジル
【0058】
【化10】
【0059】化合物(11)を収率42%で製造した。
【0060】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ0.91(t、6H)、1.31(m、4
H)、1.53(m、4H)、2.84(d、3H)、
3.29(t、4H)、4.44(brs、1H)、
6.49(d、2H)、6.54(d、2H)、7.7
5(d、2H)、7.77(d、2H)。
【0061】12)4,4’−ビス(メチルアミノ)ベ
ンジル
【0062】
【化11】
【0063】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ2.80(s、6H)、4.64(brs、
2H)、6.48(d、4H)、7.73(d、4
H)。
【0064】13)4−N−メチルアミノ−4’−N−
イソプロピルアミノベンジル
【0065】
【化12】
【0066】化合物(13)を収率42%で製造した。
【0067】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ1.18(d、6H)、2.83(d、3
H)、3.65(m、1H)、4.28(brd、1
H)、4.54(brs、1H)、6.47(d、2
H)、6.49(d、2H)、7.74(d、2H)、
7.76(d、2H)。
【0068】14)4−N−tert−ブチルアミノ−
4’−N−メチルアミノベンジル
【0069】
【化13】
【0070】化合物(14)を収率42%で製造した。
【0071】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ1.38(s、9H)、2.83(d、3
H)、4.40(brd、1H)、4.52(brs、
1H)、6.49(d、2H)、6.58(d、2
H)、7.71(d、2H)、7.76(d、2H)。
【0072】15)4,4’−ビス(N,N−ジエチル
アミノ)ベンジル
【0073】
【化14】
【0074】化合物(15)を定量的に製造した。
【0075】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ1.18(t、12H)、3.40(q、8
H)、6.60(d、4H)、7.80(d、4H)。
【0076】16)4−N,N−ジエチルアミノ−4’
−N,N−ジメチルアミノベンジル
【0077】
【化15】
【0078】化合物(16)を収率92%で製造した。
【0079】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ1.15(t、6H)、3.02(s、6
H)、3.38(q、4H)、6.57(d、2H)、
6.60(d、2H)、7.78(d、2H)、7.8
1(d、2H)。
【0080】17)4−フルオロ−4’−N−メチルベ
ンジル
【0081】
【化16】
【0082】化合物(17)を収率42%で製造した。
【0083】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ2.88(d、3H)、4.50(s、1
H)、6.54(d、2H)、7.11(d、2H)、
7.13(d、2H)、7.77(d、2H)、7.9
6(d、1H)、7.99(d、1H)。
【0084】18)4−N,N−ジアリルアミノ−4’
−フルオロベンジル
【0085】
【化17】
【0086】化合物(18)を収率63%で製造した。
【0087】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ3.95(d、4H)、5.12(m、4
H)、5.78(m、2H)、6.63(d、2H)、
7.09(d、1H)、7.10(d、1H)、7.7
5(d、2H)、7.96(m、2H)。
【0088】方法2:4−フルオロ−4’−ジアリルア
ミノジオン(19)と一連のアミン類R34NHとを方
法1に記載の方法に従って反応させて、式(20)のジ
オン類を得た。これらのジオンを塩化メチレン中室温
で、N,N−ジメチルバルビツール酸(NDMBA)の
存在下にPd(PPh34と反応させて、図式3に示し
た一般式(21)の所望のジオンを得た(ガロ−ヘリオ
ンらの方法(Garro-Helion, F.etal., J.Org.Chem., 19
93, 58, 6109-6113)の変法に従って)。
【0089】
【化18】
【0090】以下の化合物を方法2を用いて合成した。
【0091】22)4−アミノ−4’−N,N−ジメチ
ルアミノベンジル
【0092】
【化19】
【0093】化合物22を収率80%で製造した。
【0094】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ3.00(s、6H)、4.30(s、2
H)、6.57(d、2H)、6.59(d、2H)、
7.74(d、2H)、7.79(d、2H)。
【0095】23)4−アミノ−4’−N,N−ジエチ
ルアミノベンジル
【0096】
【化20】
【0097】化合物23を収率80%で製造した。
【0098】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ1.15(t、6H)、3.37(m、4
H)、4.30(s、2H)、6.57(d、4H)、
7.74(d、2H)、7.76(d、2H)。
【0099】方法B.アルデヒド27〜38の一般的合
成方法 Arがフェニルまたはチエニルである式(24)の化合
物を、EWGがエステル官能基である式(25)の化合
物を、ペーテルらの方法(Patel et al., J.Org.Chem.,
1977, 42, 3903)に従って反応させて、式(26)の
所望の化合物を得た(図式4)。これらの反応は、触媒
(例:Pd(OAc)2、Pd(PPh34、Pd2db
3)、配位子(例:Ph3P、Ph3As、(o−トリ
ル)3P)および塩基(例:K2CO3、CsCO3、Et
3N)の存在下に、23℃〜130℃の範囲の温度で、
1〜60時間、無溶媒もしくは溶媒中で実施することが
できる。
【0100】
【化21】
【0101】27)4−ホルミルトランス−桂皮酸ブチ
【0102】
【化22】
【0103】化合物27を収率80%で製造した。
【0104】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ1.5(s、9H)、6.4(d、1H)、
7.55(d、1H)、7.6(d、2H)、(d、2
H)、9.95(s、1H)。
【0105】28)4−ホルミルトランス−桂皮酸プロ
ピル
【0106】
【化23】
【0107】化合物28を収率90%で製造した。
【0108】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ1.30(d、6H)、5.10(m、1
H)、6.50(d、1H)、7.63(m、3H)、
7.85(d、2H)、9.98(s、1H)。
【0109】29)4−ホルミルトランス−桂皮酸メチ
【0110】
【化24】
【0111】化合物29を収率95%で製造した。
【0112】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ3.78(s、3H)、6.50(d、1
H)、7.63(m、3H)、7.85(d、2H)、
9.98(s、1H)。
【0113】30)3−ホルミルトランス−桂皮酸メチ
【0114】
【化25】
【0115】化合物30を収率77%で製造した。
【0116】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ3.80(s、3H)、6.50(d、1
H)、7.54(m、1H)、7.70(m、2H)、
7.84(d、1H)、8.00(s、1H)、10.
00(s、1H)。
【0117】31)5−ホルミル−2−メトキシトラン
ス−桂皮酸メチル
【0118】
【化26】
【0119】化合物31を収率60%で製造した。
【0120】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ3.79(s、3H)、3.98(s、3
H)、6.56(d、1H)、7.00(d、1H)、
7.85(d、1H)、7.94(d、1H)、8.0
0(s、1H)、9.87(s、1H)。
【0121】32)3−ホルミル−4−メトキシトラン
ス−桂皮酸メチル
【0122】
【化27】
【0123】化合物32を定量的に製造した。
【0124】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ3.79(s、3H)、3.98(s、3
H)、6.35(d、1H)、6.98(d、1H)、
7.60(d、1H)、7.66(dd、1H)、7.
96(s、1H)、10.21(s、1H)。
【0125】33)2,3−ジメトキシ−5−ホルミル
トランス−桂皮酸メチル
【0126】
【化28】
【0127】化合物33を収率43%で製造した。
【0128】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ3.80(s、3H)、3.90(s、3
H)、3.95(s、3H)、6.52(d、1H)、
7.41(s、1H)、7.61(d、1H)、7.9
5(d、1H)、9.87(s、1H)。
【0129】34)2−フルオロ−5−ホルミルトラン
ス−桂皮酸メチル
【0130】
【化29】
【0131】化合物34を収率11%で製造した。
【0132】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ3.80(s、3H)、6.60(d、1
H)、7.24(m、1H)、7.79(d、1H)、
7.87(m、1H)、8.04(d、1H)、9.9
8(s、1H)。
【0133】35)3−フルオロ−4−ホルミルトラン
ス−桂皮酸メチル
【0134】
【化30】
【0135】化合物35を収率72%で製造した。
【0136】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ3.80(s、3H)、6.49(d、1
H)、7.27(d、1H)、7.37(d、1H)、
7.61(d、1H)、7.85(dd、1H)、1
0.31(s、1H)。
【0137】36)3−[5−(2−ホルミル)チエニ
ル]トランスプロペン酸メチル
【0138】
【化31】
【0139】化合物36を収率30%で製造した。
【0140】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ3.80(s、3H)、6.37(d、1
H)、7.28(d、1H)、7.65(d、1H)、
7.71(d、1H)、9.87(s、1H)。
【0141】37)3−[4−(2−ホルミル)チエニ
ル]トランスプロペン酸メチル
【0142】
【化32】
【0143】化合物37を収率88%で製造した。
【0144】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ3.79(s、3H)、6.30(d、1
H)、7.60(d、1H)、7.81(s、1H)、
7.88(s、1H)、9.90(s、1H)。
【0145】イミダゾール類合成の実験手順(方法C) 適切なジオン、アルデヒドおよび酢酸アンモニウムを酢
酸中に入れた。混合物を80〜140℃で0.5〜4時
間加熱した。次に混合物を室温まで冷却した。溶液のp
Hを3.0M塩酸を用いて調節して0.8とした。次に
溶液をエーテルで抽出して(5回)、未反応のアルデヒ
ドおよびジオンを除去した。水層を3M水酸化ナトリウ
ム水溶液で中和してpH8とし、塩化メチレンで抽出し
た(3回)。有機層を脱水し(Na2SO4)、溶媒留去
して、対応するイミダゾール化合物を得た。
【0146】(実施例38) 2−[4−(トランス−i−プロピルプロペノエート)
フェニル]−4,5−ビス[(4−N,N−ジメチルア
ミノ)フェニル]イミダゾール
【0147】
【化33】
【0148】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物38を収率82%で製造した。化合
物38のデータは以下の通りである。
【0149】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ1.30(d、6H)、3.10(s、12
H)、5.08(m、1H)、6.68(d、1H)、
7.40(d、4H)、7.62(d、4H)、7.7
2(d、1H)、7.90(d、2H)、8.10
(d、2H);ESIMS、C313424のm/z
[M+H]+:495。
【0150】(実施例39) 2−[4−(トランス−t−ブチルプロペノエート)フ
ェニル]−4,5−ビス[(4−N,N−ジメチルアミ
ノ)フェニル]イミダゾール
【0151】
【化34】
【0152】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物39を収率75%で製造した。化合
物39のデータは以下の通りである。
【0153】1H−NMR(400MHz、CDCl3
少量のCD3OD):δ1.40(s、9H)、2.9
0(s、12H)、6.22(d、1H)、6.58
(d、4H)、7.38(m、7H)、7.80(br
s、2H)。
【0154】(実施例40) 2−[4−(トランス−メチルプロペノエート)フェニ
ル]−4−[(4−N,N−ジエチルアミノ)フェニ
ル]−5−[(4−N−メチルアミノ)フェニル]イミ
ダゾール
【0155】
【化35】
【0156】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物40を収率87%で製造した。化合
物40のデータは以下の通りである。
【0157】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ1.10(t、6H)、2.78(s、3
H)、3.38(m、4H)、3.78(s、3H)、
6.56〜6.66(m、5H)、7.25(m、4
H)、7.58〜7.72(m、3H)、7.93
(d、2H);ESIMS、C303224のm/z
[M+H]+:493。
【0158】(実施例41) 2−[4−(トランス−i−プロピルプロペノエート)
フェニル]−4−[(4−N,N−ジエチルアミノ)フ
ェニル]−5−[(4−N−メチルアミノ)フェニル]
イミダゾール
【0159】
【化36】
【0160】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物41を収率85%で製造した。化合
物41のデータは以下の通りである。
【0161】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ1.14(t、6H)、1.30(d、6
H)、2.78(s、3H)、3.38(m、4H)、
5.08(m、1H)、6.50(d、1H)、6.5
8(d、2H)、6.64(d、2H)、7.28
(m、4H)、7.62(m、3H)、7.98(d、
2H);ESIMS、C323624のm/z[M+
H]+:509。
【0162】(実施例42) 2−[4−(トランス−メチルプロペノエート)フェニ
ル]−4−[(4−N,N−ジメチルアミノ)フェニ
ル]−5−[(4−N−メチルアミノ)フェニル]イミ
ダゾール
【0163】
【化37】
【0164】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物42を収率93%で製造した。化合
物42のデータは以下の通りである。
【0165】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ2.77(s、3H)、2.89(s、6
H)、3.74(s、3H)、6.35(d、1H)、
6.50(d、2H)、6.62(d、2H)、7.3
5(m、4H)、7.41(d、2H)、7.59
(d、1H)、7.81(d、2H);ESIMS、C
282824のm/z[M+H]+:453。
【0166】(実施例43) 2−[4−(トランス−メチルプロペノエート)フェニ
ル]−4−[(4−N−メチル−N−プロピルアミノ)
フェニル]−5−[(4−N−メチルアミノ)フェニ
ル]イミダゾール
【0167】
【化38】
【0168】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物43を収率89%で製造した。化合
物43のデータは以下の通りである。
【0169】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ0.85(t、3H)、1.54(m、2
H)、2.78(s、3H)、2.88(s、3H)、
3.22(s、2H)、3.74(s、3H)、6.3
5(d、1H)、6.50(d、2H)、6.62
(d、2H)、7.35(m、4H)、7.41(d、
2H)、7.59(d、1H)、7.81(d、2
H);ESIMS、C303224のm/z[M+H]
+:481。
【0170】(実施例44) 2−[4−(トランス−メチルプロペノエート)フェニ
ル]−4−[(4−N,N−ジプロピルアミノ)フェニ
ル]−5−[(4−N−メチルアミノ)フェニル]イミ
ダゾール
【0171】
【化39】
【0172】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物44を収率47%で製造した。化合
物44のデータは以下の通りである。
【0173】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ0.85(t、6H)、1.54(m、4
H)、2.80(s、3H)、3.20(s、4H)、
3.74(s、3H)、6.35(d、1H)、6.5
0(d、2H)、6.62(d、2H)、7.35
(m、4H)、7.41(d、2H)、7.59(d、
1H)、7.81(d、2H);ESIMS、C3236
24のm/z[M+H]+:509。
【0174】(実施例45) 2−[4−(トランス−メチルプロペノエート)フェニ
ル]−4−[(4−N,N−ジブチルアミノ)フェニ
ル]−5−[(4−N−メチルアミノ)フェニル]イミ
ダゾール
【0175】
【化40】
【0176】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物45を収率68%で製造した。化合
物45のデータは以下の通りである。
【0177】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ0.91(t、6H)、1.31(m、4
H)、1.52(m、4H)、2.81(s、3H)、
3.22(t、4H)、3.74(s、3H)、6.4
0(d、1H)、6.55(m、4H)、7.38
(m、4H)、7.50(d、2H)、7.64(d、
1H)、7.84(d、2H);ESIMS、C3440
24のm/z[M+H]+:537。
【0178】(実施例46) 2−[4−(トランス−メチルプロペノエート)フェニ
ル]−4,5−ビス(4−N−メチルアミノフェニル)
イミダゾール
【0179】
【化41】
【0180】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物46を収率70%で製造した。化合
物46のデータは以下の通りである。
【0181】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ2.75(s、6H)、3.76(s、3
H)、6.53(d、1H)、6.56(d、4H)、
7.24(d、4H)、7.65(d、2H)、7.6
8(d、1H)、7.96(d、2H);ESIMS、
272624のm/z[M+H]+:437。
【0182】(実施例47) 2−[4−(トランス−メチルプロペノエート)フェニ
ル]−4−[(4−N−i−プロピルアミノ)フェニ
ル]−5−[(4−N−メチルアミノ)フェニル]イミ
ダゾール
【0183】
【化42】
【0184】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物47を収率65%で製造した。化合
物47のデータは以下の通りである。
【0185】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ1.30(d、6H)、2.94(s、3
H)、3.78(m、4H)、6.70(d、1H)、
6.90(d、2H)、7.39(d、4H)、7.6
4(d、2H)、7.78(d、1H)、7.90
(d、2H)、8.06(d、2H);ESIMS、C
293024のm/z[M+H]+:467。
【0186】(実施例48) 2−[4−(トランス−メチルプロペノエート)フェニ
ル]−4−[(4−N−t−ブチルアミノ)フェニル]
−5−[(4−N−メチルアミノ)フェニル]イミダゾ
ール
【0187】
【化43】
【0188】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物48を収率51%で製造した。化合
物48のデータは以下の通りである。
【0189】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ1.30(s、9H)、2.80(s、3
H)、3.78(s、3H)、6.38(d、1H)、
6.52(d、2H)、6.65(d、2H)、7.3
3(m、4H)、7.47(d、2H)、7.62
(d、1H)、7.83(d、2H);ESIMS、C
303224のm/z[M+H]+:481。
【0190】(実施例49) 2−[4−(トランス−メチルプロペノエート)フェニ
ル]−4,5−ビス(4−N,N−ジエチルアミノフェ
ニル)イミダゾール
【0191】
【化44】
【0192】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物49を収率91%で製造した。化合
物49のデータは以下の通りである。
【0193】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ1.14(t、12H)、3.30(s、8
H)、3.79(s、3H)、6.50(m、5H)、
7.50(m、9H)。
【0194】(実施例50) 2−[4−(トランス−メチルプロペノエート)フェニ
ル]−4−[(4−N,N−ジエチルアミノ)フェニ
ル]−5−[(4−N,N−ジメチルアミノ)フェニ
ル]イミダゾール
【0195】
【化45】
【0196】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物50を収率34%で製造した。化合
物50のデータは以下の通りである。
【0197】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ1.14(t、6H)、2.93(s、6
H)、3.33(s、4H)、3.79(s、3H)、
6.50(m、5H)、7.50(m、9H);ESI
MS、C313424のm/z[M+H]+:495。
【0198】(実施例51) 2−[4−(トランス−メチルプロペノエート)フェニ
ル]−4−[(4−N,N−ジメチルアミノ)フェニ
ル]−5−(4−アミノフェニル)イミダゾール
【0199】
【化46】
【0200】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物51を収率43%で製造した。化合
物51のデータは以下の通りである。
【0201】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ2.95(s、6H)、3.78(s、3
H)、6.42(d、1H)、6.64(m、4H)、
7.38(brs、4H)、7.53(d、2H)、
7.66(d、1H)、7.86(d、2H);ESI
MS、C272624のm/z[M+H]+:439。
【0202】(実施例52) 2−[4−(トランス−メチルプロペノエート)フェニ
ル]−4−[(4−N,N−ジエチルアミノ)フェニ
ル]−5−(4−アミノフェニル)イミダゾール
【0203】
【化47】
【0204】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物52を収率30%で製造した。化合
物52のデータは以下の通りである。
【0205】1H−NMR(400MHz、CDC
3):δ1.13(t、6H)、3.32(m、4
H)、3.78(s、3H)、6.40(d、1H)、
6.64(m、4H)、7.38(brs、4H)、
7.53(d、2H)、7.66(d、1H)、7.8
6(d、2H)。
【0206】(実施例53) 2−[4−(トランス−メチルプロペノエート)フェニ
ル]−4−[(4−N−メチルアミノ)フェニル]−5
−(4−フルオロフェニル)イミダゾール
【0207】
【化48】
【0208】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物53を収率58%で製造した。化合
物53のデータは以下の通りである。
【0209】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ2.78(s、3H)、3.78(s、3
H)、6.54(d、1H)、6.58(d、2H)、
7.01(m、2H)、7.18(d、2H)、7.4
8(d、2H)、7.67(m、3H)、7.96
(d、2H);ESIMS、C262223Fのm/z
[M+H]+:428。
【0210】(実施例54) 2−[3−(トランス−メチルプロペノエート)フェニ
ル]−4,5−ビス(4−N,N−ジメチルアミノフェ
ニル)イミダゾール
【0211】
【化49】
【0212】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物54を定量的に製造した。化合物5
4のデータは以下の通りである。
【0213】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ2.91(s、12H)、3.76(s、3
H)、6.63(d、1H)、6.71(d、4H)、
7.31(d、4H)、7.46(dd、1H)、7.
56(d、1H)、7.72(d、1H)、7.95
(d、1H)、8.21(s、1H);ESIMS、C
293024のm/z[M+H]+:467。
【0214】(実施例55) 2−[4−メトキシ−3−(トランス−メチルプロペノ
エート)フェニル]−4,5−ビス(4−N,N−ジメ
チルアミノフェニル)イミダゾール
【0215】
【化50】
【0216】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物55を定量的に製造した。化合物5
5のデータは以下の通りである。
【0217】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ2.90(s、12H)、3.75(s、3
H)、3.92(s、3H)、6.46(d、1H)、
6.71(d、4H)、7.10(d、1H)、7.3
0(d、4H)、7.96(dd、1H)、8.00
(d、1H)、8.22(s、1H);ESIMS、C
303234のm/z[M+H]+:497。
【0218】(実施例56) 2−[2−メトキシ−5−(トランス−メチルプロペノ
エート)フェニル]−4,5−ビス(4−N,N−ジメ
チルアミノフェニル)イミダゾール
【0219】
【化51】
【0220】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物56を収率56%で製造した。化合
物56のデータは以下の通りである。
【0221】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ2.90(s、12H)、3.75(s、3
H)、4.00(s、3H)、6.48(d、1H)、
6.70(d、4H)、7.12(d、1H)、7.3
1(d、4H)、7.53(d、1H)、7.66
(d、1H)、8.31(s、1H);ESIMS、C
303234のm/z[M+H]+:497。
【0222】(実施例57) 2−[3,4−ジメトキシ−5−(トランス−メチルプ
ロペノエート)フェニル]−4,5−ビス(4−N,N
−ジメチルアミノフェニル)イミダゾール
【0223】
【化52】
【0224】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物57を定量的に製造した。化合物5
7のデータは以下の通りである。
【0225】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ2.89(s、12H)、3.75(s、3
H)、3.83(s、3H)、3.91(s、3H)、
6.62(d、1H)、6.69(d、4H)、7.2
9(d、4H)、7.68(s、1H)、7.85
(s、1H)、7.95(d、1H);ESIMS、C
313444のm/z[M+H]+:527。
【0226】(実施例58) 2−[4−フルオロ−3−(トランス−メチルプロペノ
エート)フェニル]−4,5−ビス(4−N,N−ジメ
チルアミノフェニル)イミダゾール
【0227】
【化53】
【0228】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Aに従って、化合物58を収率20%で製造した。化合
物58のデータは以下の通りである。
【0229】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ2.90(s、12H)、3.78(s、3
H)、6.74(d、4H)、7.20(d、6H)、
7.82(d、1H)、8.00(m、1H)、8.3
2(d、1H);ESIMS、C292924Fのm/
z[M+H]+:485。
【0230】(実施例59) 2−[4−フルオロ−3−(トランス−メチルプロペノ
エート)フェニル]−4−[(4−N,N−ジメチルア
ミノ)フェニル]−5−[(4−N−メチルアミノ)フ
ェニル]イミダゾール
【0231】
【化54】
【0232】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物59を収率15%で製造した。化合
物59のデータは以下の通りである。
【0233】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ2.78(s、3H)、2.92(s、6
H)、3.78(s、3H)、6.56(d、2H)、
6.70(d、2H)、7.04〜7.36(m、6
H)、7.82(d、1H)、7.97(m、1H)、
8.29(d、1H);ESIMS、C282724
のm/z[M+H]+:471。
【0234】(実施例60) 2−[2−フルオロ−4−(トランス−メチルプロペノ
エート)フェニル]−4,5−ビス(4−N,N−ジメ
チルアミノフェニル)イミダゾール
【0235】
【化55】
【0236】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物60を収率17%で製造した。化合
物60のデータは以下の通りである。
【0237】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ2.91(s、9H)、3.06(s、3
H)、3.76(s、3H)、6.59(d、1H)、
6.71(d、4H)、7.31(d、4H)、7.5
0(d、1H)、7.66(d、1H)、7.71
(d、1H)、7.97(dd、1H);ESIMS、
292924Fのm/z[M+H]+:485。
【0238】(実施例61) 2−[4−(トランス−メチルプロペノエート)チエニ
ル]−4,5−ビス[(4−N,N−ジメチルアミノ)
フェニル]イミダゾール
【0239】
【化56】
【0240】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物61を定量的に製造した。化合物6
1のデータは以下の通りである。
【0241】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ2.91(s、12H)、3.74(s、3
H)、6.25(d、1H)、6.70(d、4H)、
7.30(m、5H)、7.48(d、1H)、7.7
6(d、1H);ESIMS、C272824Sのm/
z[M+H]+:473。
【0242】(実施例62) 2−[3−(トランス−メチルプロペノエート)チエニ
ル]−4,5−ビス[(4−N,N−ジメチルアミノ)
フェニル]イミダゾール
【0243】
【化57】
【0244】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物62を収率63%で製造した。化合
物62のデータは以下の通りである。
【0245】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ2.90(s、12H)、3.75(s、3
H)、6.34(d、1H)、6.69(d、4H)、
7.28(d、4H)、7.62(d、1H)、7.6
7(s、1H)、7.78(s、1H);ESIMS、
272824Sのm/z[M+H]+:473。
【0246】(実施例63) 2−[4−(3−メトキシプロピル)フェニル]−4,
5−ビス[(4−N,N−ジメチルアミノ)フェニル]
イミダゾール
【0247】
【化58】
【0248】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物63を定量的に製造した。化合物6
3のデータは以下の通りである。
【0249】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ1.82(m、2H)、2.64(m、2
H)、2.89(s、12H)、3.28(s、3
H)、3.38(t、2H)、6.64(d、4H)、
7.28(m、6H)、7.80(d、2H);ESI
MS、C2934ON4のm/z[M+H]+:455。
【0250】(実施例64) 2−[2−メトキシ−5−(トランス−i−プロピルプ
ロペノエート)フェニル]−4,5−ビス(4−N,N
−ジメチルアミノフェニル)イミダゾール
【0251】
【化59】
【0252】化合物56(408mg、0.82mmo
l)を1N LiOH水溶液(5.0mL)および1,
4−ジオキサン(10.0mL)の混合液に加えて得ら
れた懸濁液を3時間加熱したところ(100℃)、その
間に液は透明溶液となった。得られた溶液を冷却して室
温とし(23℃)、1N HClで中和してpH4.5
とした。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を脱水し
(Na2SO4)、溶媒留去して、粗カルボン酸を得た。
そうして得られた粗材料をイソプロパノールと塩化メチ
レンの混合液(1:1、10mL)に溶かした溶液に、
EDCI(235mg、1.23mmol)とDMAP
(75mg、0.61mmol)を加えた。得られた溶
液を室温(23℃)で終夜攪拌した。次に溶液を塩化メ
チレンで希釈し、水洗した。有機層を脱水し(Na2
4)、溶媒留去した。残留物についてシリカゲルでの
フラッシュクロマトグラフィーを行って、黄色固体とし
て所望の生成物を得た(61%)。化合物64のデータ
は以下の通りである。
【0253】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ1.26(d、6H)、2.90(s、12
H)、4.98(s、3H)、5.05(m、1H)、
6.45(d、1H)、6.71(d、4H)、7.1
2(d、1H)、7.30(d、4H)、7.54
(d、1H)、7.63(d、1H)、8.27(s、
1H);ESIMS、C323634のm/z[M+
H]+:525。
【0254】(実施例65) 2−[3−(トランス−i−プロピルプロペノエート)
チエニル]−4,5−ビス[(4−N,N−ジメチルア
ミノ)フェニル]イミダゾール
【0255】
【化60】
【0256】この化合物を、化合物64と同様にして収
率70%で製造した。化合物65のデータは以下の通り
である。
【0257】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ1.24(d、6H)、2.91(s、12
H)、3.74(s、3H)、5.04(m、1H)、
6.25(d、1H)、6.70(d、4H)、7.3
0(m、5H)、7.48(d、1H)、7.76
(d、1H);ESIMS、C293224Sのm/z
[M+H]+:501。
【0258】(実施例67) 2−[4−(トランス−ベンジルプロペノエート)フェ
ニル]−4,5−ビス[(4−N,N−ジメチルアミ
ノ)フェニル]イミダゾール
【0259】
【化61】
【0260】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cに従って、化合物66を製造した。次に、従来のエス
テル結合法により化合物66から化合物67を製造した
(収率75%)。化合物67のデータは以下の通りであ
る。
【0261】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ2.90(s、12H)、5.10(s、2
H)、6.54(d、1H)、6.70(d、4H)、
7.34(m、9H)、7.62(d、2H)、7.7
0(d、1H)、7.98(d、2H)。
【0262】(実施例68) 2−[4−(トランス−フェネチルプロペノエート)フ
ェニル]−4,5−ビス[(4−N,N−ジメチルアミ
ノ)フェニル]イミダゾール
【0263】
【化62】
【0264】実施例29の方法に従って化合物68を収
率72%で製造した。化合物68のデータは以下の通り
である。
【0265】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ2.90(m、14H)、4.38(t、2
H)、6.54(d、1H)、6.70(d、4H)、
7.30(m、9H)、7.62(d、1H)、7.7
0(d、2H)、7.98(d、2H)。
【0266】(実施例69) 2−[4−(3−エトキシプロピル)フェニル]−4,
5−ビス[(4−N,N−ジメチルアミノ)フェニル]
イミダゾール
【0267】
【化63】
【0268】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cによって、化合物69を定量的に製造した。化合物6
9のデータは以下の通りである。
【0269】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ1.16(t、3H)、1.86(m、2
H)、2.69(t、2H)、2.90(s、12
H)、3.45(m、4H)、6.71(d、4H)、
7.25(d、2H)、7.30(d、4H)、7.8
3(d、2H); ESIMS、C3036ON4のm/z
[M+H]+:469。
【0270】(実施例70) 2−[4−ブチルオキシフェニル]−4,5−ビス
[(4−N,N−ジメチルアミノ)フェニル]イミダゾ
ール
【0271】
【化64】
【0272】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cによって、化合物70を収率60%で製造した。化合
物70のデータは以下の通りである。
【0273】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ0.94(t、3H)、1.45(m、2
H)、1.71(m、2H)、2.85(s、12
H)、3.92(t、2H)、6.65(d、4H)、
6.90(d、2H)、7.27(d、4H)、7.7
9(d、2H); ESIMS、C2934ON4のm/z
[M+H]+:455。
【0274】(実施例71) 2−[4−(2−メトキシエトキシ)フェニル]−4,
5−ビス[(4−N,N−ジメチルアミノ)フェニル]
イミダゾール
【0275】
【化65】
【0276】4−ヒドロキシベンズアルデヒドをDMF
中2−ブロモエチルメチルエーテル/NaHでアルキル
化することで、アルデヒド71Aを簡単に製造した。
【0277】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cによって、化合物71を収率71%で製造した。化合
物71のデータは以下の通りである。
【0278】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ2.84(s、12H)、3.36(s、3
H)、3.68(t、2H)、4.06(t、2H)、
6.64(d、4H)、6.93(d、2H)、7.2
7(d、4H)、7.80(d、2H); ESIM
S、C283224のm/z[M+H]+:457。
【0279】(実施例72) 2−[3−メトキシ−4−(2−メトキシエトキシ)−
フェニル]−4,5−ビス[(4−N,N−ジメチルア
ミノ)フェニル]イミダゾール
【0280】
【化66】
【0281】4−ヒドロキシ−3−メトキシ−ベンズア
ルデヒドをDMF中2−ブロモエチルメチルエーテル/
NaHでアルキル化することで、アルデヒド72Aを簡
単に製造した。
【0282】適切なジオンおよびアルデヒドを用い方法
Cによって、化合物72を収率71%で製造した。化合
物72のデータは以下の通りである。
【0283】1H−NMR(400MHz、CD3
D):δ2.86(s、12H)、3.36(s、3
H)、3.68(t、2H)、3.84(s、3H)、
4.08(t、2H)、6.65(d、4H)、6.9
3(d、1H)、7.27(d、4H)、7.43
(d、1H)、7.57(s、1H); ESIMS、
293434のm/z[M+H]+:487。
【0284】本明細書に記載の化合物は、多剤耐性腫瘍
細胞をドキソルビシンおよびビンブラスチンなどの抗腫
瘍化学療法剤に対して増感させることができる。これら
化合物はさらに、これら化学療法剤に対して感受性の腫
瘍細胞の感受性を高める能力をも有する。本発明はさら
に、多剤耐性腫瘍細胞を抗腫瘍化学療法剤に対して増感
させる方法に関するものでもある。本発明はさらに、薬
剤感受性腫瘍細胞を抗腫瘍化学療法剤に対して増感させ
る方法に関するものでもある。さらに本発明は、抗腫瘍
化学療法剤を用いる治療の際にMDR腫瘍細胞の出現を
防止する方法に関するものでもある。最後に本発明は、
治療の際における抗腫瘍化学療法剤の有効用量を低下さ
せる方法に関するものでもある。式1の化合物は培養物
中のMDR哺乳動物細胞の感受性を上昇させる能力を有
することが認められている。
【0285】一般には、細胞毒性剤が抗腫瘍化学療法剤
として使用されている。これらの薬剤はまた、抗増殖剤
とも称される。細胞毒性剤の所望の効果は、悪性新生物
細胞の破壊と正常細胞の相対的な破壊回避を伴う選択的
細胞死である。
【0286】細胞毒性剤はさらに、連合性もしくは自己
免疫性の疾患、代謝疾患、皮膚疾患およびDNAウィル
ス感染などの他の新生物疾患の治療において有用である
ことも明らかになっている。
【0287】細胞毒性剤を適切に使用するには、細胞毒
性剤の選択、用量の決定および療法の実施に先だって、
疾患の自然経過および病態生理について十分熟知してお
く必要がある。顕性もしくは潜在性の感染、出血性障
害、低栄養状態および重度の代謝障害などの毒性を高め
得る因子に対して注意を払いながら、各患者を注意深く
観察しなければならない。さらに肝臓、腎臓および骨髄
などのある種の主要臓器の機能状態が極めて重要であ
る。従って適切な細胞毒性剤および有効な治療薬の投与
法の工夫の選択は患者の症状発現によって影響される。
【0288】抗腫瘍化学療法剤としての細胞毒性剤は、
(1)メクロールエサミン、シクロホスファミド、メル
ファラン、ウラシルマスタード、クロラムブシル、ブス
ルファン、カルムスチン、ロムスチン、セムスチン、ス
トレプトゾトシンおよびデクラバジン(decrabazine)
などのアルキル化剤、(2)メトトレキセート、フルオ
ロウラシル、フルオロデオキシウリジン、シタラビン、
アラザビン(arazabine)、ヨードキシウリジン、メル
カプトプリン、アザチオプリン、チオグアニンおよびア
デニンアラビノシドなどの代謝拮抗薬、(3)ビンブラ
スチン、ビンクリスチン、ダクチノマイシン、ダウノル
ビニン、ドキソルビシン、ミトラマイシン、ブレオマイ
シン、エトポシド、テニポシド(teniposide)およびマ
イトマイシンCなどの天然物誘導体、ならびに(4)ヒ
ドロキシ尿素、プロカルベジン(procarbezine)、ミチ
タン(mititane)およびシスプラチナムなどのその他薬
剤などのいくつかの広い範疇に細分することができる。
【0289】臨床的に多剤耐性が認められた主要な抗腫
瘍化学療法剤(通常の有効用量にて)には、ビンブラス
チン(1週当たり0.1mg/kg)、ビンクリスチン
(1週当たり0.01mg/kg)、エトポシド(1日
当たり35〜50mg/m2)、ダクチノマイシン(1
日当たり0.15mg/kg)、ドキソルビシン(1週
当たり500〜600mg/m2)、ダウノルビシン
(1週当たり65〜75mg/m2)およびミトラマイ
シン(1日当たり0.025mg/kg)などがある。
MDRは、in vitroでも臨床的にも生じることが明らか
になっている。
【0290】本発明の化合物による薬剤増感のin vitro
測定のための多剤耐性細胞系は容易に得ることができ
る。本発明のイミダゾール誘導体による抗新生物細胞毒
性のinvitroでの強化は、CEM/VLB1000細胞
系とSK/VLB1000細胞系の両方で測定した。多
剤耐性細胞系は、リン博士から入手した(Dr.Victor Li
ng, Ontario Cancer Institute, Toronto, Canada)。
CEM/VLB1000細胞系は、空気95%およびC
25%の湿った雰囲気下に10%ウシ胎仔血清を補充
した最少必須培地中の懸濁液として維持し、SK/VL
B1000細胞系はCEM細胞と同一の培地条件を用い
て付着細胞として維持した。CEM/VLB1000細
胞は96ウェル微量定量プレートに細胞5×104個/
ウェルの密度で接種し、SK/VLB1000細胞系
は、トリプシン処理後に細胞2500個/ウェルの密度
で接種した。ビンブラスチン(CEM細胞の場合、5μ
g/mL)またはタキソール(SK細胞の場合、3μg
/mL)および被験化合物(0.01〜50μM)をウ
ェルに直接加えた。薬剤存在下に48時間インキュベー
ションした後、アラマーブルー(alamar blue)(B.Pag
e et al., Int.J.Oncol., 3:473-476, 1993)を加え
(細胞懸濁液10μL〜200μL)24時間経過させ
た後、「サイトフルオル(CytoFluor)」微量定量蛍光
光度計プレート読取装置を用いて各ウェルについて、蛍
光(励起=530nm、発光=590nm)を読み取っ
た。このアッセイは、MDR細胞系におけるビンブラス
チンの細胞毒性(EC50)を高める上で必要な被験化合
物の有効濃度を測定するものである。本発明の化合物の
EC50値は0.06〜10μMの範囲であった。
【0291】CEM/VLB1000細胞系において
は、3H−ビンブラスチン蓄積も測定した。コーニング
のイージー・ウォッシュ(Easy-Wash)96ウェルプレ
ートをPBSと1%BSAで60分間前処理して、前処
理剤を除去した。CEM/VLB1000細胞を容量4
0μLで2×105個接種した。プレートを37℃で3
0〜60分間インキュベーションしてから使用に供し
た。基準逆転剤であるベラパミルまたは本発明の化合物
をウェルに加え、次に3H−ビンブラスチンを含む培地
を加えた(最終濃度=275nM)。プレートを37℃
で3時間インキュベートした。トムテック(TomTek)ハ
ーベスタ−96を用いて、前処理したウォーレス(Wall
ace)フィルターマットA(0.1%ポリエチレンイミ
ンで前処理)上に細胞を回収した。濾過後、フィルター
マットを完全に乾燥させた。次に、フィルターマットに
メルティックス(Meltix)Bシンチレーション剤を加え
た。フィルターを90℃の乾燥機中に約3〜5分間入れ
てから取り出した。シンチレーション剤がフィルターマ
ット上で固化した。次にフィルターマットをサンプルバ
ッグに入れて、ウォーレス・ベータプレート(BetaPlat
e)シンチレーションカウンターで読み取った。細胞毒
性強化アッセイおよびビンブラスチン(VLB)蓄積ア
ッセイでの本発明の化合物の効果を以下の表に示す。
【0292】
【表1】
【0293】本明細書に記載のイミダゾール誘導体によ
って示される多剤耐性の調節は、多剤耐性腫瘍の治療方
法を提供するものである。本明細書に記載の化合物の多
剤耐性調節の性質は、癌治療中の多剤耐性腫瘍発生の防
止方法をも提供するものである。これら化合物はさら
に、抗腫瘍化学療法剤の必要用量を低減する方法をも提
供するものである。
【0294】本発明の方法のいずれにも、(1)抗腫瘍
化学療法剤の投与前、投与中もしくは投与後における式
1の化合物の投与、ならびに(2)式1の化合物と抗腫
瘍化学療法剤との併用による投与が包含するものであ
る。
【0295】式1の化合物は、一般に、単独でもしくは
抗腫瘍化学療法剤との併用で、多剤耐性腫瘍細胞もしく
は腫瘍細胞治療において有用である。これらの化合物
は、従来の無毒性の医薬的に許容される担体、補助剤お
よび媒体を含む用量単位製剤で、経口的、局所的もしく
は非経口的に投与することができる。本明細書で使用さ
れる非経口的という用語は、皮下注射、静脈注射、筋肉
注射、胸骨内注射または点滴法などを指す。
【0296】本発明はさらに、本発明の新規治療方法で
の使用に好適な局所、経口および非経口用医薬製剤を提
供することをも目的とするものである。本発明の化合物
は、錠剤、水性もしくは油性の懸濁液、ドロップ剤、ト
ローチ、粉剤、粒剤、乳剤、カプセル、シロップもしく
はエリキシル剤として経口投与することができる。経口
用組成物には、甘味剤、芳香剤、着色剤および保存剤か
らなる群から選択される1以上の助剤を含有させて、医
薬品として適した風味のある製剤を製造することができ
る。錠剤には、錠剤の製造に好適な無毒性の医薬的に許
容される賦形剤と混合して、有効成分を含有させる。そ
の賦形剤には例えば、(1)炭酸カルシウム、乳糖、リ
ン酸カルシウムもしくはリン酸ナトリウムなどの不活性
希釈剤、(2)コーンスターチもしくはアルギン酸など
の造粒剤および崩壊剤、(3)デンプン、ゼラチンもし
くはアカシアなどの結合剤、ならびに(4)ステアリン
酸マグネシウム、ステアリン酸もしくはタルクなどの潤
滑剤などがあり得る。これらの錠剤は非コーティングと
することもでき、あるいは公知の方法によってコーティ
ングを施して、消化管中での崩壊および吸収を遅延させ
て、比較的長期間にわたる持続性作用を提供することも
できる。例えばモノステアリン酸グリセリルまたはジス
テアリン酸グリセリルなどの遅延剤を用いることができ
る。コーティングを米国特許4,256,108号、同
4,160,452号および同4,265,874号に
記載の方法を用いて行って、徐放用の浸透性治療用錠剤
(osmotic therapeutic tablet)を得ることもできる。
【0297】経口用製剤は、炭酸カルシウム、リン酸カ
ルシウムまたはカオリンなどの不活性固体希釈剤と有効
成分とを混合した硬ゼラチンカプセルの形態とすること
ができる。経口用製剤はまた、水あるいは落花生油、流
動パラフィンもしくはオリーブ油などの油性媒体と有効
成分を混合した軟ゼラチンカプセルの形態とすることも
できる。
【0298】水性懸濁液には通常、水性懸濁液の製造に
好適な賦形剤と混合して有効材料が含有される。そのよ
うな賦形剤としては、(1)カルボキシメチルセルロー
スナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピル
メチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニル
ピロリドン、トラガカントガムおよびアカシアガムなど
の懸濁剤、(2)(a)レシチンなどの天然ホスファチ
ド、(b)例えばステアリン酸ポリオキシエチレンなど
の脂肪酸とアルキレンオキサイドとの縮合生成物、
(c)例えばヘプタデカエチレンオキシエタノールなど
の長鎖脂肪族アルコールとエチレンオキサイドとの縮合
生成物、(d)例えばポリオキシエチレンソルビトール
モノオレエートなどの、脂肪酸とヘキシトールから誘導
される部分エステルとエチレンオキサイドとの縮合生成
物、あるいは(e)例えばポリオキシエチレンソルビタ
ンモノオレエートなどの、脂肪酸とヘキシトール無水物
から誘導される部分エステルとエチレンオキサイドとの
縮合生成物であることができる分散剤もしくは湿展剤が
あり得る。
【0299】医薬組成物は、水性もしくは油性の無菌注
射懸濁液の形態とすることができる。この懸濁液は、前
述の好適な分散剤もしくは湿潤剤ならびに懸濁剤を用い
て、公知の方法に従って製剤することができる。無菌注
射製剤は、例えば1,3−ブタンジオール溶液のよう
に、無毒性の非経口投与で許容される希釈剤もしくは溶
媒の無菌注射液もしくは無菌注射懸濁液とすることもで
きる。使用が可能な許容される媒体および溶媒には、
水、リンゲル液ならびに等張性塩化ナトリウム溶液があ
る。さらに従来のように、無菌の不揮発性油を溶媒もし
くは懸濁媒体として用いる。その趣旨においては、合成
モノもしくはジグリセリドなどのいかなる商品名の不揮
発性油も使用することができる。さらに、オレイン酸な
どの脂肪酸も注射剤の製剤に使用することができる。
【0300】式1の化合物はさらに、薬剤の直腸投与用
坐剤の形態で投与することもできる。これらの組成物
は、常温では固体であるが直腸の温度では液体となるこ
とから直腸中で融解して薬剤を放出する好適な非刺激性
の賦形剤と薬剤とを混合して製剤できる。そのような賦
形剤としては、カカオ脂およびポリエチレングリコール
類がある。
【0301】本発明の化合物は、小単層小胞、大単層小
胞および多重膜小胞などのリポソーム運搬系の形態で投
与することもできる。リポソームは、コレステロール、
ステアリルアミンまたはホスファチジルコリン類などの
各種リン脂質から得ることができる。
【0302】局所投与用には、式1の化合物を含むクリ
ーム、軟膏、ゼリー、液剤もしくは懸濁液などが使用さ
れる。
【0303】本発明の化合物の用量レベルは、1日当た
り約0.5mg〜約100mg/kg体重、好ましくは
約20mg〜約50mg/kg体重(患者1日当たり約
25mg〜約5g)のレベルである。担体材料と組み合
わせて単一用量剤を与える有効成分の量は、患者と特定
の投与形態に応じて変わる。例えば、ヒトへの経口投与
用の製剤は、有効化合物5mg〜1gと適切かつ簡便な
量の担体材料(組成物総量の約5〜約95%で変動し得
る)とを含むことができる。単位用量製剤は通常、有効
成分を約5mg〜約500mg含有する。
【0304】しかしながら、特定の患者についての具体
的な用量レベルは、使用する具体的な化合物の活性、年
齢、体重、全身の健康、性別、食事、投与時間、投与経
路、排泄速度、併用薬剤ならびに治療を受ける特定疾患
の重度などの各種因子によって決まることは明らかであ
る。

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式1の化合物ならびに該化合物の医
    薬的に許容される塩。 【化1】 [式中、 R1は、モノ、ジおよびトリ置換フェニルもしくはチエ
    ニルから成る群から選択され、その置換基は (i)置換C1〜6アルキル、置換C2〜6アルコキシ(置
    換基はH及びC1〜6アルコキシから成る群から選択され
    る)、 (ii)C1〜11CO25、トランス−CH=CHCO2
    5(R5はC1〜11アルキルである)またはフェニルC
    1〜11アルキルから成る群から選択され、 R2およびR3は、モノ、ジおよびトリ置換フェニルであ
    り、その置換基は独立に、 (i)ハロゲン (ii)C1〜6アルキルアミノもしくはジ(C1〜6アル
    キル)アミノから選択され、 R4は水素である。]。
  2. 【請求項2】 R1が4−[(トランス−2−イソプロ
    ピルオキシカルボニル)−エテニル]−フェニルであ
    り、R2およびR3が4−(ジメチルアミノ)−フェニル
    であり、R4が水素である請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1が4−[(トランス−2−tert
    −ブチルオキシカルボニル)−エテニル]−フェニルで
    あり、R2およびR3が4−(ジメチルアミノ)−フェニ
    ルであり、R4が水素である請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1が4−[(トランス−2−メトキシ
    カルボニル)−エテニル]−フェニルであり、R2が4
    −(メチルアミノ)−フェニルであり、R3が4−(ジ
    エチルアミノ)−フェニルであり、R4が水素である請
    求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R1が4−[(トランス−2−イソプロ
    ピルオキシカルボニル)−エテニル]−フェニルであ
    り、R2が4−(メチルアミノ)−フェニルであり、R3
    が4−(ジエチルアミノ)−フェニルであり、R4が水
    素である請求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 R1が4−[(トランス−2−メトキシ
    カルボニル)−エテニル]−フェニルであり、R2が4
    −(メチルアミノ)−フェニルであり、R3が4−(ジ
    メチルアミノ)−フェニルであり、R4が水素である請
    求項1に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 R1が4−[(トランス−2−メトキシ
    カルボニル)−エテニル]−フェニルであり、R2が4
    −(メチルアミノ)−フェニルであり、R3が4−(n
    −プロピルメチルアミノ)−フェニルであり、R4が水
    素である請求項1に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 R1が4−[(トランス−2−メトキシ
    カルボニル)−エテニル]−フェニルであり、R2が4
    −(メチルアミノ)−フェニルであり、R3が4−ジ
    (n−プロピルアミノ)−フェニルであり、R4が水素
    である請求項1に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 R1が4−[(トランス−2−メトキシ
    カルボニル)−エテニル]−フェニルであり、R2が4
    −(メチルアミノ)−フェニルであり、R3が4−ジ
    (n−ブチルアミノ)−フェニルであり、R4が水素で
    ある請求項1に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 R1が4−[(トランス−2−メトキ
    シカルボニル)−エテニル]−フェニルであり、R2
    よびR3が4−(メチルアミノ)−フェニルであり、R4
    が水素である請求項1に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 R1が4−[(トランス−2−メトキ
    シカルボニル)−エテニル]−フェニルであり、R2
    4−(イソプロピルアミノ)−フェニルであり、R3
    4−(メチルアミノ)−フェニルであり、R4が水素で
    ある請求項1に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 R1が4−[(トランス−2−メトキ
    シカルボニル)−エテニル]−フェニルであり、R2
    4−(tert−ブチルアミノ)−フェニルであり、R
    3が4−(メチルアミノ)−フェニルであり、R4が水素
    である請求項1に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 R1が4−[(トランス−2−メトキ
    シカルボニル)−エテニル]−フェニルであり、R2
    よびR3が4−ジ(エチルアミノ)−フェニルであり、
    4が水素である請求項1に記載の化合物。
  14. 【請求項14】 R1が4−[(トランス−2−メトキ
    シカルボニル)−エテニル]−フェニルであり、R2
    4−ジ(エチルアミノ)−フェニルであり、R3が4−
    ジ(メチルアミノ)−フェニルであり、R4が水素であ
    る請求項1に記載の化合物。
  15. 【請求項15】 R1が4−[(トランス−2−メトキ
    シカルボニル)−エテニル]−フェニルであり、R2
    4−(アミノ)−フェニルであり、R3が4−ジ(メチ
    ルアミノ)−フェニルであり、R4が水素である請求項
    1に記載の化合物。
  16. 【請求項16】 R1が4−[(トランス−2−メトキ
    シカルボニル)−エテニル]−フェニルであり、R2
    4−(アミノ)−フェニルであり、R3が4−ジ(エチ
    ルアミノ)−フェニルであり、R4が水素である請求項
    1に記載の化合物。
  17. 【請求項17】 R1が4−[(トランス−2−メトキ
    シカルボニル)−エテニル]−フェニルであり、R2
    4−(フルオロ)−フェニルであり、R3が4−(メチ
    ルアミノ)−フェニルであり、R4が水素である請求項
    1に記載の化合物。
  18. 【請求項18】 R1が3−[(トランス−2−メトキ
    シカルボニル)−エテニル]−フェニルであり、R2
    よびR3が4−ジ(メチルアミノ)−フェニルであり、
    4が水素である請求項1に記載の化合物。
  19. 【請求項19】 R1が3−[(トランス−2−メトキ
    シカルボニル)−エテニル]−4−メトキシ−フェニル
    であり、R2およびR3が4−ジ(メチルアミノ)−フェ
    ニルであり、R4が水素である請求項1に記載の化合
    物。
  20. 【請求項20】 R1が5−[(トランス−2−メトキ
    シカルボニル)−エテニル]−2−メトキシ−フェニル
    であり、R2およびR3が4−ジ(メチルアミノ)−フェ
    ニルであり、R4が水素である請求項1に記載の化合
    物。
  21. 【請求項21】 R1が5−[(トランス−2−メトキ
    シカルボニル)−エテニル]−3,4−ジメトキシ−フ
    ェニルであり、R2およびR3が4−ジ(メチルアミノ)
    −フェニルであり、R4が水素である請求項1に記載の
    化合物。
  22. 【請求項22】 R1が3−[(トランス−2−メトキ
    シカルボニル)−エテニル]−4−フルオロ−フェニル
    であり、R2およびR3が4−ジ(メチルアミノ)−フェ
    ニルであり、R4が水素である請求項1に記載の化合
    物。
  23. 【請求項23】 R1が3−[(トランス−2−メトキ
    シカルボニル)−エテニル]−4−フルオロ−フェニル
    であり、R2が4−(メチルアミノ)−フェニルであ
    り、R3が4−ジ(メチルアミノ)−フェニルであり、
    4が水素である請求項1に記載の化合物。
  24. 【請求項24】 R1が4−[(トランス−2−メトキ
    シカルボニル)−エテニル]−2−フルオロ−フェニル
    であり、R2およびR3が4−ジ(メチルアミノ)−フェ
    ニルであり、R4が水素である請求項1に記載の化合
    物。
  25. 【請求項25】 R1が4−[(トランス−2−メトキ
    シカルボニル)−エテニル]−チエニルであり、R2
    よびR3が4−ジ(メチルアミノ)−フェニルであり、
    4が水素である請求項1に記載の化合物。
  26. 【請求項26】 R1が3−[(トランス−2−メトキ
    シカルボニル)−エテニル]−チエニルであり、R2
    よびR3が4−ジ(メチルアミノ)−フェニルであり、
    4が水素である請求項1に記載の化合物。
  27. 【請求項27】 R1が4−(n−プロピル−メチルエ
    ーテル)−フェニルであり、R2およびR3が4−ジ(メ
    チルアミノ)−フェニルであり、R4が水素である請求
    項1に記載の化合物。
  28. 【請求項28】 R1が5−[(トランス−2−イソプ
    ロピルオキシカルボニル)−エテニル]−2−メトキシ
    −フェニルであり、R2およびR3が4−ジ(メチルアミ
    ノ)−フェニルであり、R4が水素である請求項1に記
    載の化合物。
  29. 【請求項29】 R1が4−[(トランス−2−イソプ
    ロピルオキシカルボニル)−エテニル]−チエニルであ
    り、R2およびR3が4−ジ(メチルアミノ)−フェニル
    であり、R4が水素である請求項1に記載の化合物。
  30. 【請求項30】 R1が4−[(トランス−2−ベンジ
    ルオキシカルボニル)−エテニル]−フェニルであり、
    2およびR3が4−ジ(メチルアミノ)−フェニルであ
    り、R4が水素である請求項1に記載の化合物。
  31. 【請求項31】 R1が4−[(トランス−2−フェニ
    ルエチルオキシカルボニル)−エテニル]−フェニルで
    あり、R2およびR3が4−ジ(メチルアミノ)−フェニ
    ルであり、R4が水素である請求項1に記載の化合物。
  32. 【請求項32】 R1が4−(3−エトキシプロピル)
    −フェニルであり、R2およびR3が4−ジ(メチルアミ
    ノ)−フェニルであり、R4が水素である請求項1に記
    載の化合物。
  33. 【請求項33】 R1が4−ブチルオキシフェニルであ
    り、R2およびR3が4−ジ(メチルアミノ)−フェニル
    であり、R4が水素である請求項1に記載の化合物。
  34. 【請求項34】 R1が4−(2−メトキシエトキシ)
    フェニルであり、R2およびR3が4−ジ(メチルアミ
    ノ)−フェニルであり、R4が水素である請求項1に記
    載の化合物。
  35. 【請求項35】 R1が3−メトキシ−4−(2−メト
    キシエトキシ)−フェニルであり、R2およびR3が4−
    ジ(メチルアミノ)−フェニルであり、R4が水素であ
    る請求項1に記載の化合物。
  36. 【請求項36】 抗癌化学療法剤に対して感受性であっ
    たが化学療法に対して耐性を示すようになった腫瘍細胞
    の抗癌化学療法剤に対する感受性を上昇させる治療方法
    であって、そのような治療を必要とする哺乳動物に対し
    て、治療上有効量の請求項1に記載の化合物と医薬的に
    許容される担体を投与する段階を含む方法。
  37. 【請求項37】 抗癌化学療法剤に対して感受性であっ
    たが化学療法に対して耐性を示すようになった腫瘍細胞
    の治療方法であって、そのような治療を必要とする哺乳
    動物に対して、治療上有効量の該抗癌化学療法剤と有効
    量の請求項1に記載の化合物とを投与する段階を含む方
    法。
  38. 【請求項38】 前記のような治療を必要とする哺乳動
    物に対して、タキソール、ビンブラスチン、ビンクリス
    チン、ダウノルビシンおよびドキソルビシンから成る群
    から選択される抗癌化学療法剤を治療上有効量で投与す
    る段階を含む請求項37に記載の方法。
  39. 【請求項39】 化学療法に対して耐性を示すようにな
    った腫瘍細胞の抗癌化学療法剤に対する感受性を上昇さ
    せるための医薬組成物であって、治療上有効量の請求項
    1に記載の化合物と医薬的に許容される担体とを含有す
    る組成物。
  40. 【請求項40】 化学療法に対して耐性を示すようにな
    った腫瘍細胞の抗癌化学療法剤に対する感受性を上昇さ
    せるための医薬組成物であって、治療上有効量のタキソ
    ール、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ダウノルビシ
    ンおよびドキソルビシンから成る群から選択される抗癌
    化学療法剤、有効量の請求項1に記載の化合物ならびに
    医薬的に許容される担体を含有する組成物。
JP9192989A 1997-04-25 1997-06-13 多剤耐性のモジュレータ Pending JPH111476A (ja)

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JPH04103822A (ja) * 1990-08-21 1992-04-06 Kubota Corp 直列多気筒空冷エンジンの冷却装置
JPH04103821A (ja) * 1990-08-21 1992-04-06 Kubota Corp 直列多気筒空冷エンジンの冷却装置
JP2004513097A (ja) * 2000-10-17 2004-04-30 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 多剤耐性を治療するための置換複素環式化合物

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