JPH1076463A - 疵取設備の砥石交換方法 - Google Patents

疵取設備の砥石交換方法

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JPH1076463A
JPH1076463A JP23064696A JP23064696A JPH1076463A JP H1076463 A JPH1076463 A JP H1076463A JP 23064696 A JP23064696 A JP 23064696A JP 23064696 A JP23064696 A JP 23064696A JP H1076463 A JPH1076463 A JP H1076463A
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grinding
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JP23064696A
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Satomi Makimoto
学己 牧本
Katsuhiko Matsukawa
勝彦 松川
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転砥石の交換を効率的に行う。 【解決手段】 スラブ20の表面を研削して疵取を行う
研削装置1では、門型のフレーム内に部屋5が形成さ
れ、研削機構6が収納される。研削装置1は工場床面3
に設けられるレール4上をスラブ20の長手方向に沿っ
て移動可能であり、スラブ20の上方の開口部17を除
いて、部屋5の床面には防熱板16が設けられる。スラ
ブ20に近接して、交換用砥石22を複数枚収納するラ
ック23が配置され、研削装置1がラック23の上方に
移動し、防熱板16に設けられる扉18をあければ、ラ
ック23との間で砥石の交換を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼片などの対象物
の表面を砥石によって研削する疵取設備の砥石交換方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、金属の圧延素材は、鋳造後、
表面の欠陥を研削によって除去している。金属の鋳造の
際には、表面欠陥が生じやすく、表面の欠陥を削除して
から圧延しないと、良好な圧延を行うことができないば
かりではなく、圧延設備にも損傷を与えるおそれがある
からである。
【0003】金属片、特に比較的硬度が高いステンレス
鋼では、スラブと呼ばれる板厚の厚い短冊状の鋼片の最
も面積の大きい対向する2面に対して回転砥石による表
面研削が行われている。回転砥石は、硬度の高い砥粒を
合成樹脂などのバインダで接合させて生成してあり、研
削の経過とともに消耗してゆく。またステンレス鋼で
は、大別してクローム(Cr)系とニッケル(Ni)系
との2つの鋼種で砥石を使い分ける必要がある。砥石の
寿命がきたときや鋼種の変更を行うときには、砥石を交
換することになる。
【0004】回転砥石による鋼片の研削の際には、鋼片
の表面と砥石との間で生じる摩擦熱によって数百℃に加
熱される切り粉が発生する。また、砥石を構成する砥粒
やバインダなどの消耗分が粉塵となる。このため研削中
の砥石の周囲は、研削対象物である鋼片などの近傍を除
いて閉じた空間となるように囲われ、この空間内の粉塵
を含む空気が周囲に漏れたり、火花となった切り粉が周
囲に飛び散ることがないようにされている。
【0005】たとえばステンレス鋼のスラブの疵取設備
では、長さが5〜10m、幅が0.7〜1.4m、厚み
が0.2mで重量が18ton程度のスラブを取扱う。
このようなスラブの表面研削のための装置は、たとえば
スラブの長手方向に研削機構を内蔵する部屋が移動し、
部屋内で研削機構が砥石を部屋の移動方向に垂直な方向
に移動させ、対象物であるスラブの表面を研削する。研
削に使用する砥石は、たとえば未使用状態で100kg
程度あり、廃却時には約30kg程度となり、かなりの
重量がある。このような重量がある砥石の交換は、人手
で行うことはできず、クレーンなどを用いる必要があ
る。
【0006】図12は、従来の砥石交換方法の一例を示
す。ステップa1から交換動作を開始し、ステップa2
では研削装置を移動させてスラブの表面をあけた状態と
する。ステップa3では、砥石置場からクレーンで新た
な砥石を吊り上げる。ステップa4では、新たな砥石を
スラブ上に載置する。ステップa5では、新砥石を載置
したスラブ上に研削装置を移動させて戻す。ステップa
6では、研削装置から交換すべき旧砥石を取外す。ステ
ップa7では、研削装置の部屋内に設けられるホイスト
などの小形クレーンで、旧砥石を吊り上げ、スラブ上に
移動させて載置する。ステップa8では、スラブ上に載
置されていた新砥石を吊り上げる。ステップa9で、吊
り上げられた新砥石を研削装置に取付ける。ステップa
10では、研削装置を移動させて旧砥石を載置したスラ
ブの表面を開放させる。ステップa11では、旧砥石を
スラブ上からクレーンで吊り上げる。ステップa12で
は、旧砥石をまだ使用可能な場合は保管し、寿命がきて
いる場合は廃却する。ステップa13で、研削装置をス
ラブ上に移動させて戻し、ステップa14でスラブの新
たな研削が可能な状態となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図12に示すような、
従来からの砥石交換方法では、ステップa2で研削装置
を移動させてスラブ上にクレーンで砥石を載置すること
が可能な状態にした後で、ステップa5でスラブ上に研
削装置を戻して砥石の交換を行い、ステップa10で研
削装置を移動させてスラブ上を開放し、クレーンで旧砥
石を除去した後、ステップa13で研削装置を移動させ
てスラブ上に戻す。すなわちスラブ上から研削装置を逃
がすための移動と、スラブ上に研削装置を戻すための移
動とを2回繰返す必要がある。さらに研削装置が移動し
て開放されたスラブの表面に対し、クレーンで砥石の搬
入および搬出を行う必要もある。これらの砥石交換に伴
う作業は、時間および手間を要し、生産効率を低下させ
てしまう。
【0008】また、スラブ上に砥石を置いておく必要が
あるので、スラブの温度をあまり高くすることはできな
い。たとえばスラブが連続鋳造後に所定長さに切断され
るときには、切断直後には500〜600℃程度の温度
であり、鋼種によってはこのままの温度で研削する方が
研削効率が高い。砥石交換の際には、ある程度人手をか
ける必要があるので、高温のスラブ上に砥石を載置して
おくことは好ましくない。
【0009】さらにスラブ上に砥石を載置した状態で研
削装置がスラブ上を覆う状態と、スラブ上を開放する状
態との間で移動可能とするためには、砥石の高さ分だけ
スラブの表面から研削装置の部屋の開口部の周囲に隙間
をあける必要があるので、切り粉や粉塵防止のための気
密性が低下する。
【0010】本発明の目的は、疵取設備を効率よく稼働
させることができる疵取設備の砥石交換方法を提供する
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、疵取を行うべ
き対象物の上方を、対象物に沿って往復移動可能な門型
構造の部屋内で、回転砥石を装着する研削機構を部屋の
移動方向と交差する方向に繰返して移動させ、部屋の床
面に設ける開口部から対象物の表面を研削して表面疵を
除去する疵取設備の砥石交換方法であって、部屋の移動
範囲で前記床面を介して取扱いが可能な前記対象物の近
傍に、交換用の砥石を予め配置しておき、砥石交換は、
部屋を交換用砥石の配置位置まで移動させ、部屋の前記
床面を介して交換用砥石を部屋内に搬入することを特徴
とする疵取設備の砥石交換方法である。本発明に従え
ば、疵取設備として、疵取を行うべき対象物の上方を、
対象物に沿って往復移動可能な門型構造の部屋を有す
る。部屋の床面には、対象物の表面を研削するための開
口部が設けられる。交換用の砥石は、部屋の移動範囲で
床面を介し取扱いが可能な対象物の近傍に予め配置され
る。砥石交換は、部屋を交換用砥石の配置位置まで移動
させ、部屋の床面を介して交換用砥石を部屋内に搬入し
て行う。対象物の表面を開放するまで部屋が移動する必
要がなく、部屋の移動量を少なくして、移動に要する時
間を短縮することができる。砥石は、砥石の配置位置と
の間で交換するので、交換の途中で部屋を移動させる必
要はなく、部屋の移動回数を最小限度に抑えることがで
きる。交換用砥石の配置位置には、予め複数の交換用砥
石を容易しておくこともでき、クレーンなどによる交換
用砥石の取扱いも複数個まとめて行うことができるの
で、交換用砥石の取扱いに対する効率も向上させること
ができる。さらに、砥石を対象物の上に載置する必要が
ないので、対象物と研削装置の部屋の開口部の周囲との
間の隙間を小さくし、粉塵の流出防止のための密閉性を
向上させることができる。
【0012】また本発明で前記部屋の床面は、研削対象
部の表面に臨む部分を除いて、研削時に発生する切り粉
を受ける防熱板によって塞いでおき、部屋が前記交換用
砥石の配置位置に移動するときに、交換用砥石の直上と
なる部分の防熱板には、開閉可能な扉を設けておくこと
を特徴とする。本発明に従えば、部屋の床面を、対象物
の表面に臨む部分を除いて防熱板によって塞いでおき、
研削時に発生した切り粉などが部屋の外に漏れないよう
にすることができる。防熱板には、部屋が交換用砥石の
配置位置に移動するときに、交換用砥石直上となる部分
に開閉可能な扉を設けておくので、扉を開けば砥石の交
換を行うことができる。
【0013】また本発明で前記砥石は、大略的に円環状
で、中心に板厚方向に貫通し、回転駆動軸に挿嵌するた
めの貫通孔が形成されており、前記研削機構の回転駆動
軸は、軸線がほぼ水平に延び、砥石が板厚方向の一部を
回転駆動軸に未挿嵌の状態で残すように装着され、砥石
の回転駆動軸に対する着脱は、砥石の貫通孔の回転駆動
軸への未挿嵌部分に、先端が砥石の貫通孔内周面の少な
くとも上部に嵌合し、ほぼ水平に延びる内挿部と、内挿
部の基端からほぼ上方に延びる引上げ部とを有するL形
部材を用いて行うことを特徴とする。本発明に従えば、
砥石は大略的に円環状であり、中心には回転駆動軸に挿
嵌するための貫通孔が板厚方向に形成されている。研削
機構の回転駆動軸は、軸線がほぼ水平に延びる状態で、
砥石が板厚方向の一部を回転駆動軸に未挿嵌の状態で残
すように装着される。砥石の回転駆動軸に対する着脱
は、砥石の貫通孔の回転駆動軸への未挿嵌部分に、先端
が砥石の貫通孔の内周面の少なくとも上部に嵌合し、ほ
ぼ水平に延びる内挿部を有するL形部材の先端を挿入
し、L形部材の内挿部と回転駆動軸との間で砥石を移動
させ行うことができる。砥石を移動する際には、L形部
材の内挿部によって砥石を支え、L形部材の基端からほ
ぼ上方に延びる引上げ部を吊り上げて容易に移動させる
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明の実施
の一形態である砥石交換方法が行われる研削設備の簡略
化した正面断面図および底面図をそれぞれ示す。研削装
置1は、門型のフレームを有し、下端の車輪2によって
工場床面3上に敷設されるレール4上を往復移動可能で
ある。レール4は、図1の紙面に垂直な方向、すなわち
図2の上下方向に敷設される。研削装置1の門型のフレ
ームの内部には部屋5が形成され、研削機構6が収納さ
れる。研削機構6は、研削装置1のフレームの上方に設
けられる昇降台車7から吊下げられ、昇降変位可能であ
る。昇降台車7は、車輪8によって、研削装置1のフレ
ーム上面に、工場床面3に敷設されるレール4とは垂直
な方向に敷設されるレール9上を往復移動可能である。
【0015】研削機構6には、一端に砥石10が装着さ
れる回転駆動軸11を有する。砥石10の上部は、砥石
カバー12によって覆われる。砥石10は、押圧機構1
3によって下方に押圧される。回転駆動軸11は、ベル
ト14を介してモータ15によって回転駆動される。砥
石10による研削の際に発生する切り粉などは、部屋5
の床面に設けられる防熱板16によって受けられ、部屋
5の外部に飛散することを防止する。防熱板16には開
口部17が設けられ、また扉18も設けられる。
【0016】防熱板16の開口部17は、疵取すべき対
象物であるステンレス鋼のスラブ20の上方に臨んでい
る。スラブ20は、工場床面3のレール4と平行に延び
るローラテーブル21上を搬送される。ローラテーブル
21の近傍には、複数の交換用砥石22を保持するラッ
ク23が配置される。ローラテーブル21に関して、ラ
ック23の反対側には、防熱板16上に集積する切り粉
などを回収するための切り屑回収装置24が配置され
る。切り屑回収装置24に切り粉などの切り屑を集める
ため、切り屑回収装置24の上方にはシュート25が設
けられる。
【0017】図2に示すように、砥石10は、研削装置
1の移動方向および昇降台車7の移動方向とは異なり、
約45°の方向に向けてスラブ20の表面を研削する方
が好ましいとされている。スラブ20の表面を研削した
際に発生する切り粉は、たとえば部屋5のコーナ部に飛
んでゆくので、コーナ部には水冷ジャケット26を配置
し、飛んできた切り粉を冷却し、下方のシュート25上
に落下させる。部屋5内の空気は、ダクト27を介して
集塵器28に吸引させる。集塵器28では、空気中に含
まれる粉塵を除去する。
【0018】図3は、図1および図2の研削装置1の研
削機構6によってスラブ20の表面の研削を行う状態を
模式的に示す。スラブ20の表面研削は、円環状の砥石
10の外周面によって行う。砥石10は、モータ15か
ら、たとえば断面がV字状のベルト14を介して回転駆
動軸11が回転駆動されて回転する。押圧機構13は、
シーケンサ30によって制御され、モータ15の負荷電
流を検出する電流検出器31の出力が一定となるように
制御される。押圧機構13内は油圧シリンダが設けら
れ、油圧ポンプ32から発生する作動油の圧力を、比例
電磁リリーフ弁33によって調整した供給する。昇降軸
34の下端に取付けられるアーム35の両端に砥石10
およびモータ15がそれぞれ取付けられる。研削機構6
内には、アーム35の位置を昇降変位する機構が設けら
れ、アーム35を所定位置まで引上げた状態が基準状態
となる。
【0019】アーム35を、基準状態から下降させる
と、砥石10の外周面の下端が、レーザ光源36から発
生するレーザ光を遮る。レーザ光源36から発生される
レーザ光を受光する受光装置37からの出力によって、
砥石10の下端がレーザ光源36からのレーザ光を遮る
か否かを判断することができる。アーム35を所定位置
から下降させて、砥石10の下端がレーザ光源36から
のレーザ光を遮るまでの移動距離は、砥石10の外径に
対応して変化する。砥石10の外径が大きければ、相対
的に小さな下降量で、レーザ光源36からのレーザ光が
遮られる。砥石10の外径が小さくなれば、下降量が相
対的に大きくなる。すなわち、下降量から、砥石10の
外径を求めることができる。
【0020】図4および図5は、図1に示す砥石10の
部分の正面図および平面断面図をそれぞれ示す。砥石1
0は、回転駆動軸11の一端側に、フランジ40とベー
ス41とに挟まれる状態で固定される。ベース41は、
回転駆動軸11に固定され、ボルト42によってフラン
ジ40を回転駆動軸11の軸線方向外方から固定する。
ベース41は、回転駆動軸11の半径方向外方に延びる
フランジ部と、砥石10の貫通孔に挿入される取付部と
を有する。取付部は、砥石10の内径に嵌合する部分が
砥石10の厚み方向の途中までしか形成されず、段差部
から取付部の先端側では外径が砥石10の貫通孔の内径
よりも小さくなっている。フランジ40は、回転駆動軸
11の半径方向外方に延びるフランジ部と、砥石10の
貫通孔の内周面とベース41の取付部の先端の外周面と
の間に嵌合する円筒部とを有する。図5に示す状態で
は、ベース41の取付部に砥石10が挿入され、砥石1
0の内周面とベース41の取付部の先端との間の隙間に
フランジ40の円筒部が挿入され、フランジ40の円筒
部の端面とベース41の取付部の中間の段差端面との間
には空間が設けられる。ボルト42を締結すれば、フラ
ンジ40のフランジ部とベース41のフランジ部との間
で、砥石10の表面を確実に保持することができる。
【0021】回転駆動軸11は、軸受43および44に
よって回転可能に支持され、砥石10が装着される側の
反対側にはプーリ45が固定される。軸受43,44
は、図3に示すアーム35の先端に連結されるハウジン
グ46によって支持される。ハウジング46は、砥石1
0の外周側に広がり、回転駆動軸11の軸線方向の外方
にはヒンジ47が設けられ、砥石カバー12を開閉可能
に支持する。砥石カバー12を閉じた状態で固定するた
め、クランパ48がヒンジ47に対向する側に設けられ
る。プーリ45には、モータ15の回転駆動力を伝達す
るベルト14が巻掛けられる。砥石10は、図3に示す
ような制御によって、周速が一定となるように制御され
る。
【0022】図6は、砥石10を交換する状態を示す。
L形部材であるL形フック50は、大略的に水平方向に
延びる内挿部51と、内挿部51の基端側から垂直上方
に延びる吊上げ部52とを有する。内挿部51の先端は
パイプ状になっており、砥石10の貫通孔の内周面とベ
ース41の取付部の先端の外周面との間の隙間に差込む
ことができる。内挿部51の外径を、砥石10の貫通孔
の内径に対してわずかに小さく形成しておくことによっ
て、回転駆動軸11の軸線方向に正確に挿入し、軸線方
向とわずかに傾斜させて引抜くことによって、砥石10
を回転駆動軸11から容易に引抜くことができる。また
内挿部51に、新たな砥石10を挿入した状態で、砥石
10を回転駆動軸11に挿入し、内挿部51を回転駆動
軸11の軸線方向に引抜くことによって砥石10を回転
駆動軸11に装着させることができる。前述のように、
砥石10はかなり重量があるので、ホイストフック53
によって吊上げ部52を吊上げる。
【0023】図7は、図1および図2に示すような研削
装置1を複数台、たとえば4台設置する研削ラインのレ
イアウトを示す。研削ラインと疵取設備の他の設備との
間でのスラブ20の搬送は、搬送台車60によって自動
的に行われる。搬送台車60は、レール61上を走行
し、載置するスラブ20をローラテーブル21との間で
受渡しを行うことができる。4基の研削装置1は、搬送
台車60に近い領域と、搬送台車60から離れる領域と
にそれぞれ2基ずつ設置される。2つの領域の中間に
は、反転台車62が設けられ、搬送台車60のレール6
1と平行に敷設されるレール63上を移動可能である。
搬送台車60と反転台車62との間には、各研削装置1
毎に1基ずつのローラテーブル21と、中間のローラテ
ーブル21とが設けられる。反転台車62よりも搬送台
車60から遠ざかる側の研削装置1には、ローラテーブ
ル21が設けられ、これらは搬送台車60に近い側の研
削装置に関連して設けられるローラテーブル21の延長
上に位置する。
【0024】搬送台車60に近い側の研削装置1で研削
されたスラブ20は、反転台車62によって反転され、
裏面側の研削も行われる。反転台車62には、中間のロ
ーラテーブル21から、搬送台車60から遠い側の研削
装置1で研削すべきスラブ20が直接送り込まれること
もある。
【0025】搬送台車60に近い側の研削装置1では、
前述のように、扉18をあけてスラブ20の近傍に配置
される交換用砥石22を研削装置1内に搬入する。搬送
台車60から遠ざかる側の研削装置1では、交換用の砥
石を収納するラック64をスラブ20の長手方向の延長
上に設置する。搬送台車60に近い側の研削装置1で
は、搬送台車60と反転台車62との間の距離をできる
だけ短くするために、ラック23はスラブ20の長手方
向からは離れた位置に設置する。このため、扉18が必
要となる。スラブ20の長手方向に設置されるラック6
4に対しては、研削装置1の研削用の開口部17から直
接取扱うことができる。
【0026】図8および図9は、図7に示すラック23
およびラック64の斜視図をそれぞれ示す。ラック23
では、たとえば6枚の交換用砥石22をスラブ20の長
手方向に沿って配列させる。図9に示すラック64は、
6枚の交換用砥石22を軸線方向に重ねて収納する。
【0027】図10は、図1に示す防熱板16の構成を
示す。(a)は平面図、(b)は側面断面図を示す。防
熱板16には、砥石交換用の扉18が設けられ、通常は
閉鎖しておき、砥石交換時に開放する。
【0028】図11は、本実施形態で図7の搬送台車6
0寄りの研削装置1によって砥石交換を行う動作を示
す。ステップb1から動作を開始し、ステップb2では
研削装置1を移動させ、ラック23の直上に扉18が位
置するようにする。ステップb3では扉18を開き、ス
テップb4でラック23から交換用砥石22である新砥
石を引上げる。引上げられた新砥石は、ステップb5で
防熱板16上に仮置きされる。
【0029】ステップb6では、L形フック50を用い
て研削機構6の回転駆動軸11に装着されている旧砥石
を取外す。ステップb7では、旧砥石を防熱板16上に
仮置きする。ステップb8では、防熱板16上に仮置き
されていた新砥石をL形フックで吊上げ、回転駆動軸1
1に取付ける。ステップb9では、旧砥石を廃却するか
否かを判断する。旧砥石がまだ寿命がきていなくてさら
に使用可能であるときには、ステップb10で扉を介し
てラック23に戻す。廃却するときにはステップb11
で、部屋5内に設けられる屑バックに廃却する。ステッ
プb10またはステップb11が終了すると、ステップ
b12で扉18を閉じ、ステップb13で研削装置1を
元の位置に移動させ、ステップb14で再び研削可能な
状態となる。
【0030】図7に示す搬送台車60から離れた側の研
削装置1においては、ラック64がスラブ20の長手方
向の延長上に配置されるので、扉の開閉は不要であり、
砥石交換の動作はさらに簡略化される。
【0031】以上の実施形態では、疵取りの対象物がス
テンレス鋼のスラブである場合について示しているけれ
ども、他の金属材や石材などでも同様の効果を得ること
ができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、交換用の
砥石を疵取対象物の近傍に予め配置しておき、研削装置
が交換用砥石の配置位置まで移動して砥石の交換を行う
ので、研削装置の移動回数を減らし、交換作業に要する
時間を削減して生産効率の向上を図ることができる。疵
取対象物が、連続鋳造されたスラブなどの場合は、高温
のスラブの研削も行うことができ、疵取効率の一層の向
上を図ることができる。また対象物の上に交換用砥石を
載置する必要がないので、研削装置で切り粉の漏洩防止
のための密閉性が向上し、周囲の環境に対する影響を低
減させることができる。
【0033】また本発明によれば、対象物の周囲を防熱
板によって塞いで、研削の際に生じる切り粉を確実に受
止めることができる。防熱板には、砥石交換用の扉を設
けられているので、砥石交換の際には研削装置を砥石の
配置位置まで移動させ、扉を開いて砥石の交換を行うこ
とができるので、砥石の交換の効率をあまり低下させず
に、切り粉の確実な回数を図ることができる。
【0034】また本発明によれば、砥石の回転駆動軸へ
の着脱は、L形部材の内挿部の先端を砥石の貫通孔に部
分的に挿入して行うことができるので、迅速かつ確実に
回転駆動軸との間で砥石の着脱を行い、効率的に砥石の
交換を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の砥石交換方法の対象と
なる研削装置1の簡略化した正面断面図である。
【図2】図1の研削装置1の簡略化した平面図である。
【図3】図1の研削装置1で研削機構6の制御のための
構成を示すブロック図である。
【図4】図1の砥石10の部分的な側面図である。
【図5】図1の砥石10の取付部分の平面断面図であ
る。
【図6】図1の研削装置1で砥石交換を行う状態を一部
を切欠いて示す簡略化した斜視図である。
【図7】図1の研削装置1を含む研削ラインのレイアウ
トを示す簡略化した平面図である。
【図8】図7の研削ラインに用いる交換用砥石を収納す
るラック23の簡略化した斜視図である。
【図9】図7の研削ラインで用いる交換用砥石を収納す
るラック64の簡略化した斜視図である。
【図10】図1の研削装置1の防熱板16の平面図およ
び側面断面図である。
【図11】図1に示す研削装置1で行われる砥石交換方
法を示すフローチャートである。
【図12】従来からの砥石交換方法を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 研削装置 5 部屋 6 研削機構 7 昇降台車 10 砥石 11 回転駆動軸 12 砥石カバー 13 押圧機構 15 モータ 16 防熱板 17 開口部 18 扉 20 スラブ 21 ローラテーブル 22 交換用砥石 23 ラック 30 シーケンサ 31 電流検出器 33 比例電磁リリーフ弁 35 アーム 36 レーザ光源 37 受光装置 40 フランジ 41 ベース 42 ボルト 43,44 軸受 46 ハウジング 47 ヒンジ 50 L形フック 51 内挿部 52 吊上げ部 60 搬送台車 62 反転台車

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疵取を行うべき対象物の上方を、対象物
    に沿って往復移動可能な門型構造の部屋内で、回転砥石
    を装着する研削機構を部屋の移動方向と交差する方向に
    繰返して移動させ、部屋の床面に設ける開口部から対象
    物の表面を研削して表面疵を除去する疵取設備の砥石交
    換方法であって、 部屋の移動範囲で前記床面を介して取扱いが可能な前記
    対象物の近傍に、交換用の砥石を予め配置しておき、 砥石交換は、部屋を交換用砥石の配置位置まで移動さ
    せ、部屋の前記床面を介して交換用砥石を部屋内に搬入
    することを特徴とする疵取設備の砥石交換方法。
  2. 【請求項2】 前記部屋の床面は、研削対象部の表面に
    臨む部分を除いて、研削時に発生する切り粉を受ける防
    熱板によって塞いでおき、 部屋が前記交換用砥石の配置位置に移動するときに、交
    換用砥石の直上となる部分の防熱板には、開閉可能な扉
    を設けておくことを特徴とする請求項1記載の疵取設備
    の砥石交換方法。
  3. 【請求項3】 前記砥石は、大略的に円環状で、中心に
    板厚方向に貫通し、回転駆動軸に挿嵌するための貫通孔
    が形成されており、 前記研削機構の回転駆動軸は、軸線がほぼ水平に延び、
    砥石が板厚方向の一部を回転駆動軸に未挿嵌の状態で残
    すように装着され、 砥石の回転駆動軸に対する着脱は、砥石の貫通孔の回転
    駆動軸への未挿嵌部分に、先端が砥石の貫通孔内周面の
    少なくとも上部に嵌合し、ほぼ水平に延びる内挿部と、
    内挿部の基端からほぼ上方に延びる引上げ部とを有する
    L形部材を用いて行うことを特徴とする請求項1または
    2記載の疵取設備の砥石交換方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007105861A (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Disco Abrasive Syst Ltd 切削ブレードの交換装置
CN107650001A (zh) * 2017-10-23 2018-02-02 宁波市江北区伊人宝贸易有限公司 一种用于盘管电机转轴表面除锈装置
CN108544316A (zh) * 2018-05-30 2018-09-18 苏州阜丰实业有限公司 一种铸件端面磨削除尘装置
CN111496603A (zh) * 2020-04-28 2020-08-07 绍兴上虞君瑞智能科技有限公司 一种面料支撑架的横向梁自动打磨机构

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