JPH1075565A - 電子機器用高調波電流抑制装置 - Google Patents

電子機器用高調波電流抑制装置

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JPH1075565A
JPH1075565A JP23070896A JP23070896A JPH1075565A JP H1075565 A JPH1075565 A JP H1075565A JP 23070896 A JP23070896 A JP 23070896A JP 23070896 A JP23070896 A JP 23070896A JP H1075565 A JPH1075565 A JP H1075565A
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JP
Japan
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power supply
electronic device
choke coil
capacitor
current
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JP23070896A
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English (en)
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Kiyotaka Tsunoda
清隆 角田
Sadao Okochi
貞男 大河内
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Toshiba Corp
Toshiba Computer Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Computer Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、高次の高調波電流の増加を防止る
とともに、出力電圧の変動を許容値以内に押さえること
ができる新しい高調波電流抑制装置を提供する。 【解決手段】 電源ラインL、Nを備えるとともにダイ
オードD1 乃至D4 を用いた整流・平滑回路12bを含
む電子機器用電源装置と、この電子機器用電源装置の電
源ラインL、Nに接続した入力電流の高調波成分を抑制
するインダクタンス素子としてのチョークコイルL2
と、前記整流平滑回路12のダイオードD1乃至D4 に
接続したこのダイオードD1 乃至D4 の通流角を広げる
とともに電子機器用高調波電流抑制装置の共振周波数を
低下させるコンデンサCD1 乃至CD1 とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商用電源から交流
電力を受電し、動作する電子機器の高調波電流抑制装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子機器は直流電圧を必要とす
るために、内部で、入力交流電圧100V又は200V
を直流低電圧5V、12V等に変換するための電源回路
を備えている。
【0003】このような電源回路は、一般に、交流を整
流するために整流回路を持つ。整流回路は、簡単に構成
するため、従来においてはコンデンサ入力型整流回路が
用いらている。このコンデンサ入力型整流回路は、入力
電源側に高調波電流を流し、この高調波電流は、電力系
統に設けられた、電力用力率改善コンデンサに流れ込
み、力率改善コンデンサの過熱、焼損等の障害を引き起
こす。
【0004】また、電源の小形化のために、最近では、
電源回路は、スイッチング方式が主となっている。
【0005】スイッチング方式で構成した電源回路を搭
載した電子機器の従来例を図30に示す。図30におい
て、L、Nは電源ライン(電源線)を示す。また、G
は、安全のための接地を示す。また、図30において、
10は電子機器で、入力端子1、2、接地端子3を備え
ている。前記入力端子1、2に入力された交流電力は、
電源回路に入り、交流電圧を所望の直流電圧に変換し、
出力端子4、5から負荷へ供給するようになっている。
【0006】電源回路の入力端子1、2側には、ライン
フィルター(ローパスフィルター)11を設けている。
このラインフィルター11は、一例としてはコンデンサ
C1、C2 、CY1、CY2、バルン(チョークコイル)L1
から構成される。
【0007】前記ラインフィルター11の出力は、整流
・平滑回路12に接続される。整流・平滑回路12は、
ダイオードD1乃至D4からなる整流器及び平滑コンデ
ンサCF からなるブリッジ型整流回路を備えている。ダ
イオードD1乃至D4からなる整流器の出力は、平滑コ
ンデンサCF に供給される。
【0008】平滑コンデンサCF は、エネルギーを蓄え
る機能を持ち、入力ラインL、Nの電圧リプルを補償し
て、リプルの少ない脈動直流電圧を得るとともに、入力
ラインL、Nが瞬時停電を起こした時に、平滑コンデン
サCF に蓄えられていたエネルギーを放出して、出力電
圧を維持し、その停電時間の間、電子機器10が誤動作
するのを防止する機能を有している。
【0009】前記コンデンサCF によってリプルが低減
された直流電圧は、DC−DCコンバータ6に入力され
る。DC−DCコンバータ6は、入力された直流の高電
圧を低電圧に変換する。このDC−DCコンバータ6の
出力は、負荷に供給され、電子機器10の各回路で、所
望の動作を行わせる。
【0010】このような電源回路の入力交流電流には、
整流・平滑回路12がコンデンサ入力方式をとっている
ため高調波成分が含まれ、この高調波電流によって、電
力系統上で上記のような障害を引き起こす。
【0011】このような障害を防止するため、電子機器
10から発生する高調波電流を抑制する規制が行われ
る。最も簡単な抑制方法を図31に示す。
【0012】図31において、電子機器10は、入力側
に高調波電流を流出するため、抑制対象となる機器であ
る。電子機器10の入力側において入力端子1又は2と
電源ラインL、Nとの間にチョークコイルL2 (インダ
クタンスIL2 )を挿入する。
【0013】チョークコイルL2 は、電子機器10の入
力電流波形のピーク値を抑制する。
【0014】ピーク値が大きいほど、高調波成分が大き
い。チョークコイルL2 は、このピーク値を低減するこ
とによって、入力電流に含まれる高調波成分を低減する
ものである。
【0015】チョークコイルL2 を用いて高調波電流を
抑制する方法は、他の方法、アクティブフィルタを用い
る方法に比べて、回路が簡単であり、部品点数も少な
く、安価で、信頼性が高いとともに、設計工期が短くて
済むなどの長所を持っている。
【0016】しかし、上記した従来技術においては、チ
ョークコイルL2 を入力側に設けたため、このような回
路構成において、以下のような課題が生ずる。
【0017】第一の課題は、直列共振による不具合であ
る。即ち、前記チョークコイルL2のインダクタンスIL
2と、ラインフィルタ11を構成するコンデンサC1 、
C2(これらの容量を各々C1 、C2 で表す)によっ
て、直列共振が生ずる。直列共振周波数FR は、下記数
1により与えられる。
【0018】
【数1】
【0019】但し、CX =C1 +C2 で表される。CX
は等価静電容量で、等価静電容量CX がコンデンサC1
、C2 の容量値C1 とC2 の和になる理由は、コンデ
ンサC1 とC2 の間に介挿されたバルンL1 のインダク
タンスIL1 が、電源ラインL、Nを流れる高調波電流
(ディファレンシャル電流成分)に対して利かなくなる
ことによる。
【0020】上記の現象を図32に定性的に示す。図3
2では、共振動作を示すために、チョークコイルL2 、
等価静電容量Cx 、これら両者の合成の各インピーダン
スをそれぞれ、ZL2、ZCX、ZRES と表す。共振周波数
FR では、合成インピーダンスZRES が極小値をとる。
【0021】従って、共振周波数FR 付近の高調波電圧
成分が回路に存在すると、その電圧のために共振電流が
流れる。実際、整流回路は非線形であるため、各次高調
波成分を発生する。整流回路に高調波電圧成分が存在
し、この成分のうち、共振周波数FR に近い周波数成分
を持つ電圧によって、共振が存在しない場合よりも、大
きな入力高調波電流を生ずる。
【0022】一般的な回路定数では、この共振周波数
は、電源周波数の第10次から20次程度になり、図3
2に示すように、入力高調波電流iL2が共振周波数FR
付近で大きくなる。
【0023】この大きくなった入力高調波電流iL2は、
規格の許容限度値を超える場合が生じる。特に、規格で
限度値が高次になるほど低く設定されている。このた
め、高次での共振は、規格限度を超過しやすいので避け
る必要がある。
【0024】これまでの説明では、図32では、入力高
調波電流iL2の特性は、一定振幅の可変周波数の駆動電
源からインピーダンスZRES を駆動したとして波形を描
いている。実際には、整流回路に存在する電圧成分は周
波数が高くなるほど振幅が減少する。
【0025】従って、図32に描いた入力高調波電流i
L2に対して実際に観測される入力高調波電流iL2は周波
数の増加につれて急激に減少すると考えられる。
【0026】第二の課題は、整流電圧の低下による不具
合である。
【0027】チョークコイルL2 を設ける(チョーク入
力整流)と、整流出力直流電圧平均値は、設けない場合
(コンデンサ入力形整流)に比べて低くなる。このた
め、入力電圧が低下した時に、整流出力電圧が余計に下
がり、DC−DCコンバータ6の入力電圧が設けない場
合よりも低下し、当初の設計仕様で決めてあった最低入
力電圧を割り込むことになり、DC−DCコンバータ6
の出力電圧が定格電圧を割り込んでしまう。
【0028】このように、チョークコイルL2 を用いる
と、DC−DCコンバータ6の設計をやり直さない限
り、出力電圧が仕様で規定する範囲を外れやすくなる。
やり直さないのであれば、チョークコイルL2 を設けな
い場合に比べて、電子機器10に入る入力電圧の許容最
低値が高くなってしまう。これをチョークコイルL2 を
設けない場合の、元の許容最低入力電圧まで保証するに
は、電源回路の再設計が必要になる。再設計するには、
設計に必要なリソース、工期が必要になり、早急に高調
波抑制対応を必要とする場合には、そのままでは、チョ
ークコイルL2 を接続して使用できない不具合も生じる
ことがある。
【0029】本発明は上記の課題を解決するためるこな
されたものであり、高次の高調波電流の増加を防止ると
ともに、仕様で規定する最低入力電圧まで、出力電圧の
変動を許容値以内に押さえることが出来る新しい高調波
電流抑制装置を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電子機器用
高調波電流抑制装置は、複数の電源ラインを備えるとと
もにダイオードを用いた整流平滑回路を含む電子機器用
電源装置と、この電子機器用電源装置の電源ラインに接
続した入力電流の高調波成分を抑制するインダクタンス
素子としてのチョークコイルと、前記整流平滑回路のダ
イオードに接続したこのダイオードの通流角を広げると
ともに電子機器用高調波電流抑制装置の共振周波数を低
下させる容量素子としてのコンデンサとを有することを
基本的な構成とするものである。
【0031】以下、本発明についてさらに詳述する。
【0032】上記第1の課題に関して、高次高調波電流
を抑制するため、次に説明する対策を単独で、又は組み
合わせて実施する。 (1)限度値を超える周波数成分は、余裕のある周波数
成分に変化させる。 (2)共振回路の減衰を高める。 (3)ダンピング抵抗を用いる場合、必要により低域遮
断コンデンサを直列に接続する。 (4)高調波電流の発生量を抑制する。
【0033】以下、対策(1)から(4)について説明
する。
【0034】(1)限度値を超える周波数成分は、余裕
のある周波数成分に変化させる。
【0035】入力電流の周波数スペクトラムの中で、規
格が規定する許容限度値を超える周波数成分について、
限度値がまだ余裕がある周波数帯があれば、周波数をそ
の箇所に変化させる。
【0036】整流回路を構成するインダクタとコンデン
サとが共振している場合、共振周波数の前後で高調波電
流が許容限度を超えてしまう。この場合には、共振周波
数を限度値に余裕がある周波数に下げる方法が考えられ
る。その一つの例として、共振周波数を基本周波数より
下げる、又は、基本周波数程度にする方法がある。
【0037】ここでは、それ以外の方法として、共振周
波数を基本周波数程度まで下げずに、限度値に余裕があ
る基本波周波数より高い周波数がある場合、共振周波数
をその周波数に近づける、又は、その周波数付近に持っ
ていく方法を提案する。
【0038】これを実現する手段として、整流用ダイオ
ードに並列にコンデンサを付加する方法を示す。この方
法では、共振周波数は、コンデンサで決まる元の値か
ら、コンデンサ+付加コンデンサの値に応じて低下す
る。
【0039】(2)共振回路の減衰を高める。
【0040】限度値を超える周波数成分が、対策用チョ
ークコイルとコンデンサの共振によって生じている場合
には、共振回路のエネルギーを低減する。共振電流のル
ートには、共振に寄与するコンデンサと高調波電流抑制
用のチョークコイルとがあり、これらが共同して共振を
生ずる。
【0041】このような共振を減衰させる方法として、
ダンピング抵抗を用いることが知られている。
【0042】ダンピング抵抗は、チョークコイルに並列
に抵抗を接続することで実現している。しかし、電子機
器の電源入力側に設けた電源ケーブルに直列に、かつ、
電子機器に外付けでチョークコイルを接続する場合に
は、ダンピング抵抗は、チョークコイルに抱き合わせる
必要があり、チョークコイルを手軽に用いるには邪魔に
なる。
【0043】そこで、チョークコイル自体にダンピング
効果を持たせる方法を提案する。これは、チョークコイ
ルに流れる交流電流によってうず電流が生ずるような構
造を採用することによって実現する。即ち、磁束が流れ
るコアの一部に、うず電流が流れやすい構造の金属の板
又はブロックを設けておく。すると、チョークコイルの
磁界によって、金属の板又はブロックにうず電流が流
れ、その結果、その金属にうず電流損失が生ずる。
【0044】うず電流損失は、巻線に並列に接続された
等価抵抗に巻線電流の2乗を掛けたもので表すことがで
きる。うず電流等価抵抗は、共振のダンピングをぎりぎ
りに設定するため、抵抗値を調整したい場合がある。そ
のためには、鉄心を構成する積層板の厚みや長さを変え
ることが必要になる。これを実現する手段は、後述する
実施の形態において示す。
【0045】(3)ダンピング抵抗に直列に低周波を遮
断するコンデンサを接続する。
【0046】ダンピング抵抗は、共振によって生ずる高
調波電流を減衰させる目的で、共振回路に用いる。しか
し、ダンピング抵抗での損失が大きくなりやすい。その
原因は、ダンピングを抑えたい共振周波数付近の電流成
分の他に、これより低い周波数成分の電流がダンピング
抵抗に流れ、これによって大きな損失が生ずるためであ
る。対策は、低域遮断のために直列にコンデンサを接続
する。これによって、ダンピング不要な低周波の電流が
ダンピング抵抗を流れにくくする。
【0047】(4)高調波電流の発生量を抑制する。
【0048】入力側の整流器を構成するダイオードと並
列にコンデンサを接続する。コンデンサは、整流器の動
作通流角を広げる。その結果、入力電流に含まれる高調
波成分が減少する。ダイオードに並列にコンデンサを設
ける前は通流角が狭い。その場合には、整流回路に流れ
る入力電流に高調波成分が多く含まれる。整流器に並列
にコンデンサを接続することによって、通流角を広くで
きる。通流角を広くすることによって、入力から整流器
へ流入する電流のピーク値が減少する。
【0049】また、その結果、高調波電流成分を減少で
きる。さらに、ダイオードと並列のコンデンサは、高調
波抑制用のチョークコイルのインダクタンスとコンデン
サによって決まる直列共振周波数を下げる働きも兼ね
る。その結果、限度値一杯或いは限度を超えていた周波
数成分が周波数が下がることによって、新たに該当する
周波数で限度値が高くなり、限度値に適合できる可能性
が出てくる。
【0050】上述した第二の課題に関しては、単巻変圧
器のような変圧器を用いて、整流電圧の低下を補償する
ことで対応する。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について詳述する。
【0052】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態を示すもであり、図30に示す従来例と
同一の機能を有するものには、同一の符号を付して示
す。
【0053】図1において、この装置への電源ライン
L、Nは、図31と同様に入力側に設けた高調波電流抑
制用のチョークコイルL2 に接続される。チョークコイ
ルL2には並列にダンピング抵抗R1 を接続する。ダン
ピング抵抗R1 は、チョークコイルL2 とコンデンサC
1 、C2 による共振電流を減衰させる。
【0054】ダンピング抵抗R1 の値は、共振周波数付
近での高調波電流値が規格で規制する限度値以内に納ま
るような値に選ぶ。抵抗値が高くなるほど共振電流が大
きくなり、規格で規定される許容限度値を超えやすくな
る。抵抗値を下げると、ある程度までは、共振電流が減
少することにより、規格には余裕を持って納まるが、共
振周波数以外での、特に低周波電流成分が抵抗に流れる
ことによって抵抗でのジュール熱による損失が増加する
とともに、他方では、チョークコイルL2 のインダクタ
ンスIL2 を短絡する形になるので、チョークコイルL
2 による高調波電流抑制効果が減殺される。
【0055】これらを考慮して、ダンピング抵抗R1 の
抵抗値は可能な限り大きく選定する。
【0056】前記チョークコイルL2 の出力側は、電子
機器10bの電源回路の入力端1、2に接続される。電
源回路は、入力側にラインフィルター11を持ち、ライ
ンフィルター11の後段に整流・平滑回路12bを備え
る。
【0057】整流・平滑回路12bは、図30に示す電
子機器10の電源回路の整流・平滑回路12に部品が追
加された構成となっている。即ち、整流用ダイオードD
1 乃至D4 に並列にコンデンサCD1 乃至CD4 を接続
している。これらのコンデンサCD1 乃至CD4 は、整
流用ダイオードD1 乃至D4 が不導通の期間、コンデン
サC1 、C2 に並列に接続され、共振周波数を下げる働
きをする。
【0058】前記コンデンサCD1 乃至CD4 は、整流
用ダイオードD1 乃至D4 の導通期間を広げる働きもす
る。即ち、入力電圧が平滑コンデンサCF の端子間電圧
よりも下がると、整流用ダイオードD1 乃至D4 はター
ンオフする。
【0059】しかし、整流用ダイオードD1 乃至D4 に
並列接続されたコンデンサCD1 乃至CD4 を通して電
流が流れ続ける。このため、整流用ダイオードD1 乃至
D4の導通時間幅が広がった形になる。このことは、コ
ンデンサCD1 乃至CD4 を設けた前後で入力電力が等
しく、従って、入力電流の平均値が等しいと仮定する
と、コンデンサCD1 乃至CD4 を設けた方が、入力電
流のピーク値が下がることを意味する。
【0060】このように、入力電流の幅が広がることに
より、入力電流の高調波成分が減少する。このように、
共振周波数を下げることと、高調波電流値を下げること
によって、対策前の電流値が限度値を超える不具合を解
消することができる。さらに、導通時間が広がることに
より、平滑コンデンサCF の端子間電圧平均値が対策前
に比べて大きくなり、また、平滑コンデンサCF の端子
間に現れるリプル電圧が小さくなる。
【0061】本第1の実施の形態によれば、以下の効果
を奏する。 1.高次高調波電流を規制限度値以内に抑えることが容
易になる。 2.チョークコイルLF によって高調波電流を抑制する
ので、アクティブフィルタ法に比べて安価に実施でき
る。 3.アクティブフィルタ法に比べて、高調波抑制回路の
設計、製作の時間がかからず、このため、製品供給まで
の工期が短くて済む。 4.アクティブフィルタ法と異なり、それ自身がノイズ
を出さないので、電子機器としてのノイズ対策が容易と
なる。 5.整流電圧がコンデンサCD1 乃至CD4 を設ける以
前に比べて高くなるので、瞬停対策がやり易くなる。
【0062】(第2の実施の形態)第2の実施の形態を
図2に示す。この第2の実施の形態は、第1の実施の形
態の構成を倍電圧整流回路式電源に適用したものであ
る。即ち、電子機器10cの中で、整流・平滑回路12
cを倍電圧整流方式としたことが特徴である。
【0063】倍電圧整流方式は、整流用ダイオードD1
、D2 の2個と、平滑コンデンサCF1、CF2の2個を
用いて構成される。整流用ダイオードD1 、D2 には、
各々並列にコンデンサCD1 、CD2 を接続している。
【0064】これらのコンデンサCD1 、CD2 は、第
1の実施の形態と同じく、整流器の導通期間を広げ、そ
の結果、高調波電流を減少するとともに、チョークコイ
ルL2 とコンデンサC1 、C2 による共振周波数を下げ
る働きをする。その他の回路構成は第1の実施の形態と
同様である。
【0065】この第2の実施の形態の場合においても、
第1の実施の形態と同様な作用、効果を奏することがで
きる。
【0066】(第3の実施の形態)第3の実施の形態を
図3に示す。図3において、51は、高調波電流抑制用
のチョークコイルであり、その等価回路はインダクタン
スIL3 とこれに結合した2次巻線に並列に接続された
ダンピング抵抗54(等価うず電流抵抗RE )で表すこ
とができる。ダンピング抵抗54は、チョークコイル5
1に流れる交流電流によって生じた交番磁界が鉄心材料
にうず電流を流し、このうず電流によって、鉄心中に生
ずるうず電流損失を表すものである。
【0067】また、図3において、10は、図1に示す
場合と同じ電子機器である。その入力側にはラインフィ
ルター11、その出力側には整流・平滑回路12、さら
に出力側には、DC/DCコンバータ6が接続されてい
る。
【0068】前記チョークコイル51について、図4、
図5を参照して説明する。
【0069】図4、図5において、52は鉄心、53は
鉄心52に巻回したコイルであり、このコイル53は巻
回数がNである。鉄心52は、磁路の中央に調整部52
cを設けている。
【0070】図5は、前記鉄心52の詳細を示すもので
ある。この鉄心52は、積層鉄心52b、非金属材料で
構成された空隙長さla/2の調整部52cからなり、
磁路の実効断面積をA、磁路長をl、空隙長をla、板
厚をt、積層鉄心52bの固有抵抗をρとすると、等価
うず電流抵抗RE は、下記数2で表すことができる。
(Grossner:Transformers fo
rE1ectronic circuits、p.20
6、McGraW−Hill)
【数2】
【0071】しかし、この数2の式で表される等価うず
電流抵抗RE の値は、必ずしも所望の抵抗値にならな
い。
【0072】前記チョークコイル51は、所望のインダ
クタンスIL2 を与えるように設計するものであり、そ
の結果、等価うず電流抵抗RE には設計上の自由度はあ
まりない。
【0073】一方、ダンピング抵抗54は、発熱を少な
くするため、高調波電流が許容できる限度内でできるだ
け高くしたい。ダンピング抵抗54の等価うず電流抵抗
REを利用する場合にも要求は同じである。うず電流抵
抗値を許容上限付近に調整できることが望まれる。
【0074】しかし、鉄心52になんらかの自由度を付
加しない限り、うず電流抵抗値を調整することは、困難
がある。
【0075】(第4の実施の形態)図6に第4の実施の
形態として等価うず電流抵抗RE を設定し易くして、設
計の自由度を大きくした鉄心52を示す。
【0076】この第4の実施の形態では、磁気回路の構
造寸法、鉄心及び非磁性材料の固有抵抗を調整できるよ
うな構造にしている。これによって、うず電流等価抵抗
値をある範囲で調整できるようにしたものである。
【0077】図6は、鉄心52d、52e及び空隙部に
設けたうず電流損失発生用の金属部52fを示してい
る。鉄心52d、52eは、実効断面積をA、磁路長を
lc、板厚をtc、固有抵抗をρc、空隙部の金属部5
2fは、一般に非磁性材料(比透磁率が1又は略1であ
る)を用い、長さをla、積層板厚をta、固有抵抗を
ρaとする。すると、等価うず電流抵抗RE は、鉄心5
2d、52e、金属部52fでの損失を合計して求める
と、下記数3のように表すことができる。但し、空隙部
における磁束の広がりを無視した。
【0078】
【数3】
【0079】(第5の実施の形態)図7に第5の実施の
形態として2種類の鉄心52g、及び鉄心52hを組み
合わせて構成した例を示す。
【0080】鉄心52gは、磁路長l1 、固有抵抗ρ1
、板厚t1 、鉄心52hは、磁路長l2 、固有抵抗ρ2
、板厚t2 とする。空隙部52iには、非金属材料を
用いている。鉄心52g及び52hでのうず電流損失を
合計して等価うず電流抵抗REを求めると、下記数4の
ように表すことができる。但し、鉄心52g、鉄心52
hの等価断面積をいずれもAとし、空隙部での磁束の広
がりを無視した。
【0081】
【数4】
【0082】上述した第4、第5の実施の形態の鉄心を
使用することにより、以下の効果を奏する。 1.高次高調波電流を規制限度値以内に抑えることが容
易になる。 2.第4、第5の実施の形態の鉄心を用いたチョークコ
イル51によって高調波電流を抑制するので、アクティ
ブフィルタ法に比べて安価に実施できる。 3.アクティブフィルタ法に比べて、高調波抑制回路の
設計、製作の時間がかからず、このため、製品供給まで
の工期が短くて済む。 4.アクティブフィルタ法と異なり、それ自身がノイズ
を出さないので電子機器としてのノイズ対策が容易であ
る。 5.チョークコイル51を小型にまとめることができ
る。即ち、チョークコイル51にダンピング抵抗54を
併設する方法に比べて、抵抗を用いないため、チョーク
コイル51を単独でまとまった形にしやすい。このた
め、電子機器に後からチョークコイル51を付加する場
合のように、チョークコイル51を単独で設置したい用
途の場合には小形にまとめることができる。
【0083】(第6の実施の形態)図8は第6の実施の
形態を示すものであり、図8において、L2 は高調波電
流抑制用のチョークコイル、R1 は並列に接続されたダ
ンピング抵抗、Ccはダンピング抵抗R1 と直列に接続
された低域遮断用コンデンサである。また、図8におい
て、10は図1に示す場合と同様な電子機器であり、入
力側にラインフィルター11、その後に整流・平滑回路
12を備えている。
【0084】ラインフィルター11の中にあるコンデン
サと前記チョークコイルL2 との共振によって、共振周
波数付近での高調波電流が増大するが、これは、ダンピ
ング抵抗R1 によって減少させることができる。また、
直列に接続された低域遮断用コンデンサCcは、共振周
波数より低い周波数成分を遮断するために設けたもの
で、この低域遮断用コンデンサCcによってダンピング
抵抗R1 への電流の分流を低減し、その結果、ダンピン
グ抵抗R1 での損失を減少させる。
【0085】第6の実施の形態によれば、以下の効果を
奏する。 1.高次高調波電流を規制限度値以内に押さえることが
容易になる。 2.チョークコイルL2 によって高調波電流を抑制する
ので、アクティブフィルタ法に比べて安価に実施でき
る。 3.アクティブフィルタ法に比べて、高調波抑制回路の
設計、製作の時間がかからず、このため、製品供給まで
の工期が短くて済む。 4.アクティブフィルタ法と異なり、それ自身がノイズ
を出さないので、電子機器としてのノイズ対策が容易で
ある。 5.低域遮断用コンデンサCcを設けているので、ダン
ピング抵抗R1 での損失が軽減することになり、これに
より、ダンピング抵抗R1 を小型にすることができる。
【0086】(第7の実施の形態)図9に示す第7の実
施の形態は、電子機器10bの前段に高調波電流抑制用
のチョークコイルL2 及び単巻き変圧器Tを備えたこと
が特徴である。
【0087】高調波電流抑制用のチョークコイルL2 に
対して、ダンピング抵抗R1 、低域遮断用コンデンサC
c の直列回路が並列に接続されている。
【0088】前記チョークコイルL2 の負荷端は単巻き
変圧器Tの端子21に接続し、端子21と端子22の間
に単巻き変圧器Tの分路巻線Lmが接続され、端子21
と端子23の間に直列巷線Laが接続されている。
【0089】単巻き変圧器Tは、チョークコイルL2 を
用いたことによる整流出力電圧の減少分を補償するため
のものである。前記端子23と端子22は、電子機器1
0bの入力端子1、2に接続される。電子機器10b
は、図1に示す場合と同様な電子機器であり、入力側に
ラインフィルター11、その後に整流・平滑回路12b
を備えている。
【0090】整流・平滑回路12bの整流用ダイオード
D1 乃至D4 には、各々並列にコンデンサCD1 乃至C
D4 が接続される。これらコンデンサCD1 乃至CD4
は、整流用ダイオードD1 乃至D4 の導通期間を広げる
作用を行う。その結果、入力電流のピーク値が下がると
ともに、入力電流に含まれる高調波成分が減少する。
【0091】ラインフィルター11の中にあるコンデン
サと前記チョークコイルL2 との共振によって、共振周
波数付近で入力高調波電流が増大するが、ダンピング抵
抗R1 によって減少させることができる。
【0092】さらに、整流用ダイオードD1 乃至D4 に
並列に設けたコンデンサCD1 乃至CD4 は、前記コン
デンサと並列に接続された形になり、チョークコイルL
2 とによって生ずる共振周波数を低減する。
【0093】この結果、共振周波数が高いときに入力電
流高調波が規格の限度値を超えていても、共振周波数が
下がったことにより、共振高調波電流は、低い周波数に
移動し、限度値に納まるようになる。この理由は、周波
数が低い方が許容限度値が高い値に設定されているため
である。ダンピング抵抗R1 と直列に接続された低域遮
断用コンデンサCcは、共振周波数より低い周波数成分
を遮断するために設けたもので、この低域遮断用コンデ
ンサCcによって、ダンピング抵抗R1 への電流の分流
を低減し、その結果、ダンピング抵抗R1 での損失を減
少させることができる。
【0094】第7の実施の形態によれば、以下の効果を
奏する。 1.高次高調波電流を規制限度値以内に抑えることが容
易になる。 2.チョークコイルL2 によって高調波電流を抑制する
ので、アクティブフィルタ法に比べて安価に実施でき
る。 3.アクティブフィルタ法に比べて、高調波抑制回路の
設計、製作の時間がかからず、このため、製品供給まで
の工期が短くて済む。 4.アクティブフィルタ法と異なり、それ自身がノイズ
を出さないので、機器としてのノイズ対策が容易であ
る。 5.整流用ダイオードD1 乃至D4 に並列接続されたコ
ンデンサCD1 乃至CD4 により、整流器の通流角を広
げることができ、高調波電流が低減する。さらに、コン
デンサCD1 乃至CD4 を設けたので、共振周波数を下
げることができる。 6.共振現象による高調波電流は、チョークコイルL2
に並列接続されたダンピング抵抗R1 によって減衰させ
る。また、ダンピング抵抗R1 での損失は、ダンピング
抵抗R1 に直列に接続した低域遮断用コンデンサCc に
よって、低域の周波数成分の電流を低減することで減少
させることができる。これにより、高調波電流を限度値
以内に抑えるとともに、この回路で生ずる損失を軽減で
きる。 7.単巻変圧器Tを設けたので、チョークコイルL2 を
用いたことによる整流電圧の低下を補償できる。
【0095】(第8の実施の形態)図10に示す第8の
実施の形態は、図1に示す第1の実施の形態の構成に加
えて、ダンピング抵抗R1 に直列に低域遮断用コンデン
サCc を接続したことが特徴である。この他の構成は、
図1に示す第1の実施の形態の場合と同様である。
【0096】この第8の実施の形態によれば、第1の実
施の形態と同様な効果を奏するとともに、ダンピング抵
抗R1 に直列に低域遮断用コンデンサCc を接続したこ
とにより、この低域遮断用コンデンサCcによって、共
振周波数より低い周波数成分が遮断され、ダンピング抵
抗R1 への電流の分流を低減し、この結果、高調波電流
を限度値以内に抑えるとともに、ダンピング抵抗R1 で
の損失を減少させることができる。
【0097】(第9の実施の形態)図11に示す第9の
実施の形態は、既述した図9に示す第7の実施の形態と
略同様な構成であるが、高調波電流抑制用のチョークコ
イルL2 に対して、ダンピング抵抗R1 のみを並列に接
続したことが異なる点である。
【0098】この図11に第9の実施の形態によれば、
低域遮断用コンデンサCC が無い点を除き、図9に示す
第7の実施の形態と同様な作用、効果を奏する。
【0099】(第10の実施の形態)図12に示す第1
0の実施の形態は、図1に示す第1の実施の形態の電子
機器10bの前段に図3に示す第3の実施の形態の高調
波電流抑制用のチョークコイル51を接続したことが特
徴である。
【0100】高調波電流抑制用のチョークコイル51の
等価回路はインダクタンスIL3 とこれに結合した2次
巻線に並列に接続されたダンピング抵抗54(等価うず
電流抵抗RE )で表すことができる。ダンピング抵抗5
4の等価うず電流抵抗RE は、チョークコイル51に流
れる交流電流によって生じた交番磁界が鉄心材料にうず
電流を流し、このうず電流によって鉄心中に生ずるうず
電流損失を表すものである。
【0101】この図12に第10の実施の形態によれ
ば、第1、第3の実施の形態の場合と同様、以下の効果
を奏する。 1.高次高調波電流を規制限度値以内に抑えることが容
易になる。 2.チョークコイル51によって高調波電流を抑制する
ので、アクティブフィルタ法に比べて安価に実施でき
る。 3.アクティブフィルタ法に比べて、高調波抑制回路の
設計、製作の時間がかからず、このため、製品供給まで
の工期が短くて済む。 4.アクティブフィルタ法と異なり、それ自身がノイズ
を出さないので、電子機器10bとしてのノイズ対策が
容易である。 5.整流用ダイオードD1 乃至D4 に並列接続されたコ
ンデンサCD1 乃至CD4 により、整流器の通流角を広
げることで高調波電流を低減する。さらに、コンデンサ
CD1 乃至CD4 を設けたので、共振周波数を下げるこ
とができる。 6.共振現象による高調波電流は、チョークコイル51
にうず電流を発生させて減衰させる。これにより、高調
波電流を限度値以内に抑えることができる。
【0102】また、前記チョークコイル51は、別途に
並列抵抗を設けないので、電子機器10bにチョークコ
イル51単体で付加するときに、チョークコイル51の
実装が簡単で済む利点がある。
【0103】(第11の実施の形態)図13に示す第1
1の実施の形態は、図1に示す第1の実施の形態と同様
な電子機器10bの前段に、図3に示す第3の実施の形
態のチョークコイル51及び図9に示す第7の実施の形
態と同様な単巻変圧器Tを接続したことが特徴である。
【0104】即ち、チョークコイル51の負荷端は単巻
き変圧器Tの端子21に接続し、この端子21と端子2
2の間に分路巻線Lmを接続し、端子21と端子23の
間に直列春線Laを接続している。さらに、端子23と
端子22は、電子機器10bの入力端子に接続してい
る。
【0105】図13に示す第11の実施の形態によれ
ば、既述した第1の実施の形態、第3の実施の形態及び
第7の実施の形態と同様な以下の効果を奏する。 1.高次高調波電流を規制限度値以内に抑えることが容
易になる。 2.チョークコイル51によって高調波電流を抑制する
ので、アクティブフィルタ法に比べて安価に実施でき
る。 3.アクティブフィルタ法に比べて、高調波抑制回路の
設計、製作の時間がかからず、製品供給までの工期が短
くて済む。 4.アクティブフィルタ法と異なり、それ自身がノイズ
を出さないので、電子機器10bとしてのノイズ対策が
容易である。 5.整流用ダイオードD1 乃至D4 に並列接続されたコ
ンデンサCD1 乃至CD4 により、整流器の通流角を広
げることで、高調波電流を低減する。さらに、コンデン
サCD1 乃至CD4 を設けたので、共振周波数を下げる
ことができる。 6.共振現象による高調波電流は、チョークコイル51
にうず電流損失を発生させて減衰させる。これにより、
高調波電流を限度値以内に抑えることができる。 7.単巻変圧器Tを設けたので、チョークコイル51を
用いたことによる整流出力電圧の低下を補償できる。
【0106】(第12の実施の形態)図14に第12の
実施の形態として単巻変圧器Tとチョークコイル51と
を複合させた構造を示す。
【0107】これは、図13に示す単巻変圧器Tとチョ
ークコイル51とを一個の鉄心31を用いて構成したも
のである。鉄心31は中脚32、励磁用脚33、チョー
クコイル用脚34を具備している。励磁用脚33には、
励磁用分路巻線Lm、直列巻線Laを巻回する。端子番
号36、37、38はこれらの巻線に対するものであ
る。
【0108】また、チョークコイル用脚34は、空隙3
5を具備している。このチョークコイル用脚34にチョ
ークコイル用巻線Leを巻回する。端子番号39、40
はこのチョークコイル用巻線Leに対するものである。
【0109】前記励磁用分路巻線Lm、直列巻線La
は、中脚32の上に巻回することももちろん可である。
このような構造によれば、単巻変圧器Tとしての励磁磁
束が、励磁用分路巻線Lmによって生成されると、この
励磁磁束は磁気抵抗の低い中脚32を主に通る。
【0110】これに対して、チョークコイル51によっ
て生成される磁束は、中脚32と励磁用脚33に分流す
る。チョークコイル51が生成する磁束が中脚32、励
磁用脚33に分流することによって、磁束レベルを抑え
ることができ、この結果、鉄心断面積を大きくしないで
済む。
【0111】前記チョークコイル51は、うず電流を生
ずるような磁気回路を構成する。即ち、チョークコイル
用脚34及びその空隙部35に、既述した図4乃至図7
に示すうず電流損失を発生する鉄心52又は非磁性金属
部52iを用い、これらの材質特性あるいは板厚、長さ
の寸法を適宜設定することにより所望の等価磁気抵抗特
性を得ることができる。
【0112】この図14に第12の実施の形態に示す単
巻変圧器Tとチョークコイル51を用いることにより、
既述した効果に加え、単巻変圧器Tとチョークコイル5
1を一体構造にしたことにより、電子機器10bの外部
に高調波電流抑制対策用のチョークコイル51及び単巻
変圧器Tを付加することが容易に可能となる。
【0113】(第13の実施の形態)図15に第13の
実施の形態を示す。第13の実施の形態は、図3に示す
第3の実施の形態の電子機器10に対して、高調波電流
抑制用のチョークコイルL2ダンピング抵抗R1 との並
列回路と、既述した単巻変圧器Tとを接続したことが特
徴である。
【0114】即ち、チョークコイルL1 の負荷端は、単
巻き変圧器Tの端子21に接続し、端子21と端子22
の間に分路巻線Lmを接続し、端子21と端子23の間
に直列巻線Laを接続している。また、端子23と端子
22とは、電子機器10の入力端子1、2に接続してい
る。
【0115】図17において、単巻変圧器Tとチョーク
コイルL2 は図16に示す場合と同様鉄心31を複合さ
せた構造を有している。
【0116】但し、チョークコイル51部分は、必ずし
も、うず電流だけによって高調波周波数領域での共振現
象をダンピングすることは意図していない。ダンピング
は外付けのダンピング抵抗R1 によって、最終的に規格
の許容限度値に納めるようにしている。
【0117】この第13の実施の形態によれば、以下の
効果を奏する。 1.高次高調波電流を規制限度値以内に押さえることが
容易になる。 2.チョークコイルL2 によって高調波電流を抑制する
ので、アクティブフィルタ法に比べて安価に実施でき
る。 3.アクティブフィルタ法に比べて、高調波抑制回路の
設計、製作の時間がかからず、このため、製品供給まで
の工期が短くて済む。 4.アクティブフィルタ法と異なり、それ自身がノイズ
を出さないので、電子機器10としてのノイズ対策が容
易である。 5.共振現象による高調波電流は、チョークコイルL2
に並列接続されたダンピング抵抗R1 によって減衰させ
る。これによって、高調波電流を限度値以内に抑えるこ
とができる。 6.単巻変圧器Tを設けたので、チョークコイルL2 を
用いたことによる整流電圧の低下を補償できる。 7.単巻変圧器TとチョークコイルL2 を一体構造にし
たので、電子機器10の外部に高調波抑制対策用のチョ
ークコイルL2 と単巻変圧器Tとを付加することが容易
に可能である。
【0118】(第14の実施の形態)次に、従来技術の
第二の課題である許容最低入力電圧が高くなる点の解決
手段である第14の実施の形態を図16、図17を参照
して説明する。
【0119】高次高調波電流を抑制するため、第14の
実施の形態では、電源回路への入力電流iL2の周波数特
性において、その共振周波数FR を商用電源の基本周波
数F1 (50Hzまたは60Hz)付近か、あるいはそ
れより低くし、図16に示すような周波数特性とする。
このような周波数特性によって、高次高調波電流の増加
を防止する。
【0120】図16に示す周波数特性は、電源回路の入
力インピーダンスに一定の交流電源電圧が加わったとし
た定性的な説明であり、実際には、高次高調波電圧は、
周波数の増加とともに低減するので、入力電流の特性は
図16に示す周波数特性よりも周波数の高い方でもっと
減少する。
【0121】図17において、この装置への電源ライン
Lは、図2に示す場合と同様に入力側に設けた高調波電
流抑制用のチョークコイルL2 (インダクタンスIL2
)に接続される。
【0122】チョークコイルL2 の出力側と、電源ライ
ンNは、単巻変圧器Tの端子21、端子22に接続され
る。単巻変圧器Tは、入力電圧を一旦昇圧することによ
って整流回路の出力電圧の減少分を補償するものであ
る。
【0123】単巻変圧器Tの端子23、端子22は、電
源回路の入力端l、2に接続している。また、単巻変圧
器Tは、端子21、端子22間に分路巻線Lm 、端子2
1、端子23に間に直列巻線La を具備する。単巻変圧
器Tの分路巻線Lm 及び直列巻線La の巻数をそれぞれ
n1 、n2 とすると、チョークコイルL2 側から見たコ
ンデンサの等価静電容量Ceq1 は、下記数5で表され
る。
【0124】
【数5】
【0125】また、直列共振周波数FR は、下記数6と
なる。
【0126】
【数6】
【0127】尚、チョークコイルL2 のインダクタンス
IL2 とCx とは、共振周波数FRが商用電源の基本周
波数F1 と略等しいか、又は、共振周波数FR が基本周
波数F1 より小さくなるように選定する。
【0128】第14の実施の形態によれば、以下の効果
を奏する。 l.高次高調波電流を規制限度値以内に抑えることが容
易になる。 2.チョークコイルL2 によって高調波電流を抑制する
ので、アクティブフィルタ法に比べて安価に実施でき
る。 3.アクティブフィルタ法に比べて、高調波抑制回路の
設計・製作の時間がかからず、このため、製品供給まで
の工期が短くて済む。 4.アクティブフィルタ法と異なり、それ自身がノイズ
を出さないので、電子機器としてのノイズ対策が容易で
ある。
【0129】(第15の実施の形態)図18は、図30
に示す従来例と同様な電子機器10に接続される単巻変
圧器Tの出力端に、直列に独立にチョークコイルL3 を
接続した構成を示している。
【0130】単巻変圧器Tは、分路巻線Lm 、直列巻線
La 、両巻線Lm 、La 間の結合率によって生ずるイン
ダクタンス(漏れインダクタンス)ILL からなる。
【0131】分路巻線Lm の端子37、端子36は、電
源ラインL、Nに接続され、単巻変圧器Tの端子38
は、前記インダクタンスILL の端子39に接細され、
出力側の端子40は、チョークコイルL3 の入力端子に
接続される。チョークコイルL3 の出力端子は、元の電
子機器10の入力端子1に、単巻変圧器Tの端子36は
電子機器10の他方の端子2に接続される。
【0132】この場合の共振周波数FR は、下記数7で
表すことができる。
【0133】
【数7】
【0134】尚、チョークコイルL3 のインダクタンス
IL3 とインダクタンスILL とは、共振周波数FR が
商用電源の基本周波数F1 と略等しいか、又は、共振周
波数FR が基本周波数F1 より小さくなるように選定す
る。
【0135】図19は、単巻変圧器Tの具体的構造を示
すものである。図19において、鉄心31は、中脚3
2、励磁用脚33、チョークコイル用脚34からなる。
【0136】励磁用脚33には、励磁用の分路巻線Lm
、直列巻線La を巻回する。端子番号36、37、3
8はこれらの巻線に対するものである。
【0137】空隙35を持つチョークコイル用脚34に
は、インダクタンスILL の巻線を巻回する。端子番号
39、40はこの巻線に対する。分路巻線Lm 、直列巻
線La を中脚32の上に巻くことももちろん可能であ
る。
【0138】このような構造によれば、単巻変圧器Tと
しての励磁磁束は、分路巻線Lm によって生成される
と、磁気抵抗の低い中脚32を主に通る。これに対し
て、インダクタンスILL によって生成される磁束は、
中脚32と励磁用脚33に分流する。
【0139】チョークコイルL3 が生成する磁束が、中
脚32と励磁用脚33に分流することによって、磁束レ
ベルを抑えることができ、その結果、鉄心断面積を大き
くしなくてすむ利点がある。
【0140】第15の実施の形態によれば、第14の実
施の形態の効果に加えて、単巻変圧器Tがインダクタン
スILL を持つために、外付けのインダクタンスを小さ
くできる。その結果、全体として、追加部分を小形に出
来る。
【0141】(第16の実施の形態)図20は、第16
の実施の形態を示すものである。図20において、単巻
変圧器Tは、図6と同じ構成である。しかし、前記イン
ダクタンスILL を所望の値に設定することにより、独
立のチョークコイルL3 を省略している。この場合の共
振周波数FR は、下記数8により表すことができる。
【0142】
【数8】
【0143】尚、インダクタンスILL 、Cx は、共振
周波数FR が商用電源の基本周波数F1 と略等しいか、
又は、共振周波数FR が基本周波数F1 より小さくなる
ように選定する。
【0144】尚、単巻変圧器Tのインダクタンス(漏れ
インダクタンス)ILL をあまり期待しないで、独立の
チョークコイルL3 のインダクタンスIL3 で共振周波
数FR を調整する図17に示すような場合には、公知の
構造を持つ単巻変圧器(より簡単な巻線および鉄心構造
のもの)で済ませることができる。
【0145】第16の実施の形態によれば、第14の実
施の形態の効果に加えて、単巻変圧器Tがインダクタン
スILL を持つために、外付けのインダクタンスを小さ
くできる。その結果、高調波抑制対策のために追加する
部品点数を可能な限り少なくできる。
【0146】(第17の実施の形態)図21に示す第1
7の実施の形態は、単巻変圧器Tだけで、独立のチョー
クコイルを持たない構成を示している。
【0147】単巻変圧器Tは、端子39、端子40を持
つインダクタンス(漏れインダクタンス)ILL の巻
線、端子37、端子36を持つ分路巻線Lm 、端子3
7、端子38を持つ直列巻線La を具備している。ま
た、電源ラインLは、前記インダクタンスILL の端子
39に接続され、もう一方の端子40は、分路巻線Lm
と直列巻線La の端子(結合点)37に接続される。
【0148】また、電源ラインNは分路巻線Lm の端子
36に接続され、さらに電源回路の入力端子2に接続さ
れ、単巻変圧器Tの端子38は、電源回路のもう一方の
端子1に接続される。単巻変圧器Tは、一例として、図
19に示す構造を持つものを内部の巻線接続を変えて使
用することができる。
【0149】この場合の共振周波数FR は、下記数9に
より表すことができる。
【0150】
【数9】
【0151】ここで、Ceq1 は前記数5に示すものと同
じである。
【0152】尚、インダクタンスILL 、Cx は、共振
周波数FR が商用電源の基本周波数F1 と略等しいか、
又は、共振周波数FR が基本周波数F1 より小さくなる
ように選定する。
【0153】第17の実施の形態によれば、第14の実
施の形態の効果に加えて、単巻変圧器Tがインダクタン
スILL を持つために、外付けのインダクタンスを無く
すことができる。その結果、高調波抑制対策のために追
加する部品点数を可能な限り少なくできる。
【0154】(第18の実施の形態)図22は、第18
の実施の形態を示すものであり、電子機器10に独立の
チョークコイルL2 、3次巻線Ls を単巻変圧器T、3
次巻線Ls に接続した共振周波数低減用のコンデンサC
3 を備えたことが特徴である。
【0155】前記単巻変圧器Tは、インダクタンス(漏
れインダクタンス)ILL の巻線、分路巻線Lm 、直列
巻線La 、3次巻線LS を具備している。3次巻線LS
には、コンデンサC3 を接続している。インダクタンス
ILL の巻線は、端子39、端子40を備えている。分
路巻線Lm は、端子37、端子36を備えている。直列
巻線La は端子37、端子38を備えている。3次巻線
は、端子41、端子42を備えている。
【0156】電源ラインLは、独立のチョークコイルL
2 に接続され、他端は、単巻変圧器のインダクタンスI
LL の巻線の端子39に接続され、もう一方の端子40
は、分路巻線Lm と直列巻線La の端子の結合点37に
接続されている。電源ラインNは、分路巻線Lm の端子
36に接続され、さらに電子機器10の入力2に接続さ
れている。
【0157】また、単巻変圧器Tの直列巻線の端子38
は、電子機器10のもう一方の入力1に接続されてい
る。単巻変圧器Tは、一例として、図23に示す構造を
持つものを使用する。
【0158】図23に示す単巻変圧器Tの構造は、一例
として、図19と同じ鉄心構造を持ち、巻線配置も分路
巻線Lm 、直列巻線La は、励磁用脚33に巻回し、イ
ンダクタンスILL の巻線は、チョークコイル用脚34
に巻回している。中脚32には、3次巻線LS を巻回し
ている。勿論、励磁用脚33の上に巻回することもでき
る。3次巻線LS は、直列共振周波数を下げるために共
振周波数低減用のコンデンサC3 を接続する。この単巻
変圧器Tの巻線が扱う周波数範囲は、せいぜい2000
Hz程度かそれ以下である。
【0159】従って、低周波成分だけを扱うので、3次
巻線LS と分路巻線Lm 、あるいは、直列巻線La との
結合はあまり問題にはならない。即ち、巻線配置や構造
は、比較的自由度が大きく、また、3次巻線LS の電圧
は、巻数を少なくすることによって、出力電圧を下げ、
使用するコンデンザC3 の定格電圧も低いもので済ます
ことが可能である。
【0160】3次巻線LS には、高調波電流が主に流れ
る。その実効値は、負荷電流を構成する基本波成分に比
べて小さく、一般的に巻線に使用する導線断面積を細く
できる。分路巻線Lm 、直列巻線La 及び3次巻線L3
の巻数をそれぞれ、n1 、n2 、n3 とする。
【0161】この場合の共振周波数FR は、下記数10
で表すことができる。
【0162】
【数10】
【0163】ここで、Ceq1 は下記数11で表すことが
できる。
【0164】
【数11】
【0165】ここで、インダクタンスILL 、インダク
タンスIL2 、Cx 、コンデンサC3 の容量C3 は、共
振周波数FR が商用電源の基本周波数F1 と略等しい
か、又は、共振周波数FR が基本周波数F1 より小さく
なるように選定する。
【0166】第18の実施の形態によれば、第14の実
施の形態における効果に加えて、さらに3次巻線LS に
コンデンサC3 を接続することによって、等価静電容量
を増やすことができる。
【0167】これにより、外付けインダクタンス並びに
に単巻変圧器Tに備えるインダクタンスILL を小さく
でき、また、単巻変圧器TがインダクタンスILL をも
つために、外付けのインダクタンスを小さくすることが
できる。
【0168】さらに、3次巻線LS 用のコンデンサC3
は、ストレスをあまり考慮しなくてよいため、小形で済
む。以上の点から、追加部分全体としては小形に構成す
ることが可能となる。
【0169】(第19の実施の形態)図24は、第19
の実施の形態を示す。図24の第19の実施の形態は、
図22の第18の実施の形態と基本的には同様な構成で
あるが、入力側の独立のチョークコイルL2 を省略した
ことが特徴である。
【0170】この場合の共振周波数は、下記数12で表
すことができる。
【0171】
【数12】
【0172】ここで、インダクタンスILL 、インダク
タンスIL2 、コンデンサC3 の容量C3 は、共振周波
数FR が商用電源の基本周波数F1 と略等しいか、又
は、共振周波数FR が基本周波数F1 より小さくなるよ
うに選定する。
【0173】第19の実施の形態によれば、第14の実
施の形態における効果に加えて、3次巻線LS に小形の
コンデンサC3 を接続することによって、等価静電容量
を増やすことができ、その結果、単巻変圧器Tに備える
インダクタンスILL を小さくできる。また、単巻変圧
器TがインダクタンスILL を持つために、外付けのイ
ンダクタンスをなくすことができる。さらに、3次巻線
Ls 用のコンデンサC3 は、ストレスをあまり考慮しな
くてよいため、小形で済む。以上の点から、追加部分全
体としては小形に構成することてができる。
【0174】(第20の実施の形態)図25は、第20
の実施の形態を示すものである。図25に示す第20の
実施の形態は、図22に示す第18の実施の形態の構成
から、インダクタンスILLのみを省略したことが特徴
であり、この他の構成は図22に示す第18の実施の形
態の場合と同一である。
【0175】第20の実施の形態の単巻変圧器Tの構成
例を図26に示す。図26に示す単巻変圧器Tは、鉄心
31は、中脚32、励磁用脚33、チョークコイル用脚
34を具備するが、第20の実施の形態においては、中
脚32に分路巻線Lm 、直列巻線La を巻回する。端子
番号36、37、38はこれらの巻線に対するものであ
る。さらに、中脚32に3次巻線LS を巻回する。端子
番号41、42はこの3次巻線LS に対するものであ
る。
【0176】ここで、分路巻線Lm 、直列巻線La 及び
3次巻線LS の巻数をそれぞれn1、n2 、n3 とす
る。
【0177】この場合の共振周波数FR は、下記数13
で表すことができる。
【0178】
【数13】
【0179】ここで、インダクタンスIL2 、Cx 、コ
ンデンサC3 の容量C3 は、共振周波数FR が商用電源
の基本周波数F1 と略等しいか、又は、共振周波数FR
が基本周波数F1 より小さくなるように選定する。
【0180】第20の実施の形態によれば、第14の実
施の形態における効果に加えて、単巻変圧器Tが3次巻
線LS を持ち、これにコンデンサC3 を接続することに
より、等価静電容量を増加することができ、その結果、
外付けのインダクタンスを小さくすることができる。ま
た、前記コンデンサC3 は、ストレスをあまり考慮しな
くてよいため、小形で済む。以上の点から、追加部分全
体としては小形に構成することができる。
【0181】(第21の実施の形態)図27は、第21
の実施の形態を示すものである。図27に示す第21の
実施の形態は、図22に示す第18の実施の形態と基本
的には同様な構成であるが、単巻変圧器Tの直列巻線L
a と並列に共振周波数低減用のコンデンサC4を接続し
たことが特徴である。
【0182】直列巻線La は、分路巻線Lm に比べて巻
数が少なく、普通、直列巻線La の端子間電圧は、入力
電圧の10乃至20%程度である。このためコンデンサ
C4の定格電圧は、ライン間に設ける前記コンデンサC1
、C2 に比べてかなり低く10乃至20%程度にする
ことができる。即ち、共振周波数低減用のコンデンサC
4 は、負荷電流成分を流さず、無効電流成分を流すのに
用いる。これにより、負荷電流成分を流す場合に比べ
て、コンデンサC4 の皮相容量が小さくて済み、その結
果コンデンサC4 は小容量となり小形のもので済む。
【0183】そして、負荷電流は、直列巻線La 中を流
れる。単巻変圧器Tは図19に示すの構造のものを用い
ることができる。分路巻線Lm 、直列巻線La の巻数を
それぞれ、n1 、n2 とする。この場合の共振周波数F
R は、下記数14で表すことができる。
【0184】
【数14】
【0185】但し、Ceq4 は下記数15で表すことがで
きる。
【0186】
【数15】
【0187】ここで、インダクタンスIL2 、Cx 、コ
ンデンサC4 の容量C4 は、共振周波数FR が商用電源
の基本周波数F1 と略等しいか、又は、共振周波数FR
が基本周波数F1 より小さくなるように選定する。
【0188】第21の実施の形態によれば、第14の実
施の形態の効果に加えて、直列巻線La に並列に小形の
コンデンサC4 を接続することによって、等価静電容量
を増やすことができ、その結果、単巻変圧器Tに備える
前記インダクタンスILL 及び外付けのチョークコイル
L2 のインダクタンスIL2 を小さくできる。
【0189】また、単巻変圧器Tが前記インダクタンス
ILL を持つため、外付けのチョークコイルL2 のイン
ダクタンスIL2 を小さくすることができる。さらに、
直列巻線La に並列に接続するコンデンサC4 は、電圧
ストレスが低く、電圧定格を小さくすることができ、小
形で済む。以上の点から、追加部分全体としては小形に
構成することができる。
【0190】(第22の実施の形態)図28は第22の
実施の形態を示すものである。図28に示す第22の実
施の形態は、図27に示す第21の実施の形態と基本的
には同様な構成であるが、外付けのチョークコイルL2
を省略したことが特徴であり、この他の構成は、第21
の実施の形態と同様である。
【0191】この場合、分路巻線Lm 、直列巻線La の
巻数をそれぞれ、n1 、n2 とする。
【0192】この場合の共振周波数FR は、下記数16
で表すことができる。
【0193】
【数16】
【0194】但し、Ceq4 は下記数17で表すことがで
きる。
【0195】
【数17】
【0196】ここで、インダクタンスILL 、Cx 、コ
ンデンサC4 の容量C4 は、共振周波数FR が商用電源
の基本周波数F1 と略等しいか、又は、共振周波数FR
が基本周波数F1 より小さくなるように選定する。
【0197】第22の実施の形態によれば、第14の実
施の形態の効果に加えて、直列巻線La に並列に小形の
コンデンサC4 を接続することによって、等価静電容量
を増やすことができ、その結果、単巻変圧器Tに備える
前記インダクタンスILL を小さくできる。
【0198】また、単巻変圧器Tが前記インダクタンス
ILL を持つため、外付けのチョークコイルL2 のイン
ダクタンスIL2 を小さくすることができる。さらに、
直列巻線La に並列に接続するコンデンサC4 は、電圧
ストレスが低く、電圧定格を小さくすることができ、小
形で済む。以上の点から、追加部分全体としては小形に
構成することができる等、第21の実施の形態と同様な
効果を奏する。
【0199】(第23の実施の形態)図29は、第23
の実施の形態を示すものである。図29に示す第23の
実施の形態は、図27に示す第21の実施の形態と基本
的には同様な構成であるが、前記コンデンサC4 を備え
るとともに、外付けのチョークコイルL2 を単巻変圧器
Tの端子37に接続し、前記インダクタンスIL2 を無
くしたことが特徴である。この他の構成は、第21の実
施の形態と同様である。
【0200】この場合、分路巻線Lm 、直列巻線La の
巻数をそれぞれ、n1 、n2 とする。
【0201】この場合の共振周波数FR は、下記数18
で表すことができる。
【0202】
【数18】
【0203】但し、Ceq4 は下記数19で表すことがで
きる。
【0204】
【数19】
【0205】ここで、インダクタンスIL2 、Cx 、コ
ンデンサC4 の容量C4 は、共振周波数FR が商用電源
の基本周波数F1 と略等しいか、又は、共振周波数FR
が基本周波数F1 より小さくなるように選定する。
【0206】第23の実施の形態によれば、第14の実
施の形態の効果に加えて、直列巻線La に並列に小形の
コンデンサC4 を接続することによって、等価静電容量
を増やすことができ、その結果、単巻変圧器Tに接続す
る外付けのチョークコイルL2 のインダクタンスIL2
を小さくすることができる。
【0207】また、単巻変圧器Tが前記インダクタンス
ILL を持つため、さらに、直列巻線La に並列に接続
するコンデンサC4 は、電圧ストレスが低く、電圧定格
を小さくすることができ、小形で済む。以上の点から、
追加部分全体としては小形に構成することができる等、
第21の実施の形態と同様な効果を奏する。
【0208】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、インダク
タンス素子によって高調波電流を抑制するとともに整流
平滑回路に接続した容量素子により、共振周波数を下げ
ることで、高調波電流を抑制し、これらの作用によっ
て、全体として高調波電流を限度値以内に抑えることが
でき、入力電流に含まれる高調波成分の抑制、特に高次
の高周波成分が規格の許容限度値以内になるような抑制
を簡単な構成で実現できる電子機器用高調波電流抑制装
置を提供できる。
【0209】請求項2記載の発明によれば、チョークコ
イルによって高調波電流を抑制するとともに整流用ダイ
オードに並列に接続されたコンデンサにより、共振周波
数を下げるとともに、整流器の通流角を広げることによ
って、高調波電流を小さくし、これらの作用によって、
全体として高調波電流を限度値以内に抑えることがで
き、入力電流に含まれる高調波成分の抑制、特に高次の
高周波成分が規格の許容限度値以内になるような抑制を
簡単な構成で実現できる電子機器用高調波電流抑制装置
を提供できる。
【0210】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明と同様な効果を奏するとともに、共振現象によ
る高調波電流は、チョークコイルの磁気回路に設けたう
ず電流発生回路によって生じるうず電流損失により、共
振現象を減衰させることで高調波電流を小さくし、これ
により、高調波電流を限度値以内に抑えることができる
電子機器用高調波電流抑制装置を提供できる。
【0211】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の発明と同様な効果を奏するとともに、共振現象によ
る高調波電流は、チョークコイルの磁気回路に設けたう
ず電流発生回路によって生じるうず電流損失により、共
振現象を減衰させることで高調波電流を小さくし、高調
波電流を限度値以内に抑えることができ、さらに、チョ
ークコイルの空隙部に設けたうず電流発生部分の構造を
変えることにより、うず電流等価抵抗の抵抗値を調整で
きるので、チョークコイルの外付け抵抗を省くことがで
き、高調波電流抑制対策用のチョークコイルを後から電
子機器に付加することが容易な電子機器用高調波電流抑
制装置を提供できる。
【0212】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の発明と同様な効果を奏する電子機器用高調波電流抑
制装置を提供できる。
【0213】請求項6記載の発明によれば、請求項2記
載の発明と同様な効果を奏するとともに、ダンピング抵
抗での損失は、このダンピング抵抗に直列に接続したコ
ンデンサにより低域の周波数成分の電流を低減すること
で減少させることができ、これにより、高調波電流を限
度値以内に抑えるとともに、回路で生ずる損失を軽減で
きる電子機器用高調波電流抑制装置を提供できる。
【0214】請求項7記載の発明によれば、請求項2記
載の発明と同様な効果を奏するとともに、整流用ダイオ
ードに並列接続されたコンデンサにより、整流器の通流
角を広げ、高調波電流を低減でき、さらに、共振周波数
を下げることができる。
【0215】さらに、共振現象による高調波電流は、チ
ョークコイルに並列接続されたダンピング抵抗によって
減衰させ、また、ダンピング抵抗での損失は、これに直
列に接続したコンデンサによって、低域の周波数成分の
電流を低減することで減少させることができ、これによ
り、高調波電流を限度値以内に抑えるとともに、回路で
生ずる損失を軽減でき、さらに、単巻変圧器により整流
電圧の低下を補償することも可能な電子機器用高調波電
流抑制装置を提供できる。
【0216】請求項8記載の発明によれば、請求項2記
載の発明と同様な効果を奏するとともに、整流用ダイオ
ードに並列接続されたコンデンサにより、整流器の通流
角を広げ、高調波電流を低減でき、さらに、共振周波数
を下げることができる。
【0217】さらに、共振現象による高調波電流は、チ
ョークコイルに並列接続されたダンピング抵抗によって
減衰させ、また、ダンピング抵抗での損失は、これに直
列に接続したコンデンサによって、低域の周波数成分の
電流を低減することで減少させることができ、これによ
り、高調波電流を限度値以内に抑えるとともに、回路で
生ずる損失を軽減できる電子機器用高調波電流抑制装置
を提供できる。
【0218】請求項9記載の発明によれば、請求項7記
載の発明と同様な効果を奏する電子機器用高調波電流抑
制装置を提供できる。
【0219】請求項10乃至12記載の発明によれば、
各々請求項4記載の発明と同様な効果を奏する電子機器
用高調波電流抑制装置を提供できる。
【0220】請求項13記載の発明によれば、チョーク
コイルと単巻変圧器を一体構造にしたので、電子機器の
外部に高調波電流抑制対策用チョークコイルと変圧器を
付加することが容易にできる電子機器用高調波電流抑制
装置を提供できる。
【0221】請求項14記載の発明によれば、単巻変圧
器を設けたので、整流電圧の低下が防止され、チョーク
コイルによって高調波電流を抑制するので、高調波抑制
回路の設計、製作の時間がかからず、アクティブフィル
タ法に比べて安価に実施でき、製品供給までの工期も短
くて済むとともに、チョークコイル自身がノイズを出さ
ないので、電子機器としてのノイズ対策が容易となる電
子機器用高調波電流抑制装置を提供できる。
【0222】請求項15記載の発明によれば、請求項1
4記載の発明と同様な効果を奏することに加え、単巻変
圧器に漏れインダクタンスを設けたので、チョークコイ
ルのインダクタンスを小さくでき、その結果、チョーク
コイルを小型に構成できる電子機器用高調波電流抑制装
置を提供できる。
【0223】請求項16、17記載の発明によれば、請
求項14記載の発明と同様な効果を奏することに加え、
単巻変圧器に漏れインダクタンスを設けたことにより、
独立のチョークコイルが不要となり、装置の小型化を図
れる電子機器用高調波電流抑制装置を提供できる。
【0224】請求項18記載の発明によれば、請求項1
4記載の発明と同様な効果を奏することに加え、単巻変
圧器に漏れインダクタンスを設けたので、独立のチョー
クコイルが小形になり、その結果、全体として小型化を
図れる。また、単巻変圧器の3次巻線にコンデンサ接続
したので、所要の漏れインダクタンス及び独立のチョー
クコイルのインダクタンスが少なくて済み、この点から
も小型にできる電子機器用高調波電流抑制装置を提供で
きる。
【0225】請求項19記載の発明によれば、請求項1
4記載の発明と同様な効果を奏することに加え、単巻変
圧器に漏れインダクタンスを設けことにより、独立のチ
ョークコイルが不要となり、装置の小型化を図れる電子
機器用高調波電流抑制装置を提供できる。
【0226】請求項20乃至22記載の発明によれば、
各々請求項19記載の発明と同様な効果を奏する電子機
器用高調波電流抑制装置を提供できる。
【0227】請求項23記載の発明によれば、請求項1
4記載の発明と同様な効果を奏することに加え、単巻変
圧器に漏れインダクタンスを設けことにより、独立のチ
ョークコイルが不要となり、装置の小型化を図れる。ま
た、単巻変圧器の直列巻線にコンデンサ接続したので、
所要の漏れインダクタンス及び独立のチョークコイルの
インダクタンスが少なくて済み、この点からも小型化を
図れる電子機器用高調波電流抑制装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電子機器用高調波
電流抑制装置を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の電子機器用高調波
電流抑制装置を示す回路図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態の電子機器用高調波
電流抑制装置を示す回路図である。
【図4】第3の実施の形態の鉄心及びコイルを示す斜視
図である。
【図5】第3の実施の形態の鉄心の詳細を示す斜視図で
ある。
【図6】本発明の第4の実施の形態に使用する鉄心を示
す斜視図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態に使用する鉄心を示
す斜視図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態の電子機器用高調波
電流抑制装置を示す回路図である。
【図9】本発明の第7の実施の形態の電子機器用高調波
電流抑制装置を示す回路図である。
【図10】本発明の第8の実施の形態の電子機器用高調
波電流抑制装置を示す回路図である。
【図11】本発明の第9の実施の形態の電子機器用高調
波電流抑制装置を示す回路図である。
【図12】本発明の第10の実施の形態の電子機器用高
調波電流抑制装置を示す回路図である。
【図13】本発明の第11の実施の形態の電子機器用高
調波電流抑制装置を示す回路図である。
【図14】本発明の第12の実施の形態の単巻変圧器と
チョークコイルを示す概略図である。
【図15】本発明の第13の実施の形態の電子機器用高
調波電流抑制装置を示す回路図である。
【図16】本発明の第14の実施の形態の電子機器用高
調波電流抑制装置の入力電流と周波数との関係を示す特
性図である。
【図17】本発明の第14の実施の形態の電子機器用高
調波電流抑制装置を示す回路図である。
【図18】本発明の第15の実施の形態の電子機器用高
調波電流抑制装置を示す回路図である。
【図19】本発明の第15の実施の形態における単巻変
圧器及びチョークコイルの構造を示す概略図である。
【図20】本発明の第16の実施の形態の電子機器用高
調波電流抑制装置を示す回路図である。
【図21】本発明の第17の実施の形態の電子機器用高
調波電流抑制装置を示す回路図である。
【図22】本発明の第18の実施の形態の電子機器用高
調波電流抑制装置を示す回路図である。
【図23】本発明の第18の実施の形態における単巻変
圧器及びチョークコイルの構造を示す概略図である。
【図24】本発明の第19の実施の形態の電子機器用高
調波電流抑制装置を示す回路図である。
【図25】本発明の第20の実施の形態の電子機器用高
調波電流抑制装置を示す回路図である。
【図26】本発明の第20の実施の形態における単巻変
圧器の構造を示す概略図である。
【図27】本発明の第21の実施の形態の電子機器用高
調波電流抑制装置を示す回路図である。
【図28】本発明の第22の実施の形態の電子機器用高
調波電流抑制装置を示す回路図である。
【図29】本発明の第23の実施の形態の電子機器用高
調波電流抑制装置を示す回路図である。
【図30】従来の電子機器を示す回路図である。
【図31】従来の電子機器の入力側にチョークコイルを
接続した例を示す回路図である。
【図32】従来の電子機器の各インピーダンスの周波数
特性を示す特性図である。
【符号の説明】
6 DC/DCコンバータ 10 電子機器 11 ラインフィルター(ローパスフィルター) 31 鉄心 51 チョークコイル 52 鉄心 53 コイル 54 ダンピング抵抗 L2 チョークコイル R1 ダンピング抵抗 D1 ダイオード D2 ダイオード D3 ダイオード D4 ダイオード CD1 コンデンサ CD2 コンデンサ CD3 コンデンサ CD4 コンデンサ T 単巻変圧器

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電源ラインを備えるとともにダイ
    オードを用いた整流平滑回路を含む電子機器用電源装置
    と、 この電子機器用電源装置の電源ラインに接続した入力電
    流の高調波成分を抑制するインダクタンス素子と、 前記整流平滑回路のダイオードに接続したこのダイオー
    ドの通流角を広げるとともに電子機器用高調波電流抑制
    装置の共振周波数を低下させる容量素子と、 を有することを特徴とする電子機器用高調波電流抑制装
    置。
  2. 【請求項2】 複数の電源ラインを備えるとともに整流
    平滑回路を含む電子機器用電源装置と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線に直列に接
    続した入力電流の高調波成分を抑制するチョークコイル
    と、 前記整流平滑回路における整流用ダイオードに並列に接
    続したコンデンサと、 を有することを特徴とする電子機器用高調波電流抑制装
    置。
  3. 【請求項3】 複数の電源ラインを備える電子機器用電
    源装置と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線に直列に接
    続した入力電流の高調波成分を抑制するチョークコイル
    と、 このチョークコイルに並列に接続したダンピング抵抗
    と、 前記チョークコイルを構成する磁気回路にうず電流損失
    を発生させるうず電流発生回路とを備え、 うず電流発生回路により発生するうず電流損失が、前記
    チョークコイルに並列接続されたダンピング抵抗の電流
    損失の働きをするように構成したことを特徴とする電子
    機器用高調波電流抑制装置。
  4. 【請求項4】 複数の電源ラインを備える電子機器用電
    源装置と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線に直列に接
    続した入力電流の高調波成分を抑制する鉄心部及び空隙
    部を有するチョークコイルと、 前記チョークコイルを構成する磁気回路の空隙部にうず
    電流損失を発生させるうず電流発生回路とを備え、 前記うず電流発生回路における鉄心部及び空隙部のうず
    電流損失が、チョークコイルに並列接続されたうず電流
    の働きをするように構成し、前記空隙部に設けた金属材
    料の固有抵抗、板厚を変えることにより、前記うず電流
    等価抵抗を調整できるようにしたことを特徴とする電子
    機器用高調波電流抑制装置。
  5. 【請求項5】 複数の電源ラインを備える電子機器用電
    源装置と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線に直列に接
    続した入力電流の高調波成分を抑制する少なくとも2種
    類の構造特性を持ち、厚み、長さ、固有抵抗を調整可能
    な鉄心部を有するチョークコイルとを備え、 前記各鉄心部の厚み、長さ、固有抵抗の調整により、前
    記鉄心部に生じるうず電流に応じたうず電流等価抵抗を
    調整可能としたことを特徴とする電子機器用高調波電流
    抑制装置。
  6. 【請求項6】 複数の電源ラインを備える電子機器用電
    源装置と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線に直列に接
    続した入力電流の高調波成分を抑制するチョークコイル
    と、 このチョークコイルに並列に接続したダンピング抵抗及
    び共振電流付近の周波数より低い周波数成分を抑制する
    コンデンサの直列回路とを備え、 前記ダンピング抵抗と、前記コンデンサとにより、前記
    チョークコイルとコンデンサによる共振電流の減衰及び
    共振電流付近の周波数より低い周波数成分の抑制を行う
    ことを特徴とする電子機器用高調波電流抑制装置。
  7. 【請求項7】 複数の電源ラインを備えるとともに、フ
    ィルター用コンデンサ及び整流平滑回路を含む電子機器
    用電源装置と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線に直列に接
    続した入力電流の高調波成分を抑制するチョークコイル
    と、 このチョークコイルに並列に接続したダンピング抵抗及
    び共振電流付近の周波数より低い周波数成分を抑制する
    コンデンサの直列回路と、 前記チョークコイルの負荷側と前記電子機器用電源装置
    との間に接続した単巻変圧器と、 前記整流平滑回路を構成する整流用ダイオードに並列に
    接続された並列コンデンサとを備え、 前記ダンピング抵抗と、前記コンデンサとにより、前記
    チョークコイルとフィルター用コンデンサによる共振電
    流の減衰及び共振電流付近の周波数より低い周波数成分
    の抑制を行い、前記並列コンデンサにより整流用ダイオ
    ードの導通期間を広げるとともに前記チョークコイルと
    フィルター用コンデンサによる共振周波数を低下させる
    ことを特徴とする電子機器用高調波電流抑制装置。
  8. 【請求項8】 複数の電源ラインを備えるとともに、フ
    ィルター用コンデンサ及び整流平滑回路を含む電子機器
    用電源装置と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線に直列に接
    続した入力電流の高調波成分を抑制するチョークコイル
    と、 このチョークコイルに並列に接続したダンピング抵抗及
    び共振電流付近の周波数より低い周波数成分を抑制する
    コンデンサの直列回路と、 前記整流平滑回路を構成する整流用ダイオードに並列に
    接続された並列コンデンサとを備え、 前記ダンピング抵抗と、前記コンデンサとにより、前記
    チョークコイルとフィルター用コンデンサによる共振電
    流の減衰及び共振電流付近の周波数より低い周波数成分
    の抑制を行い、前記並列コンデンサにより整流用ダイオ
    ードの導通期間を広げるとともに前記チョークコイルと
    フィルター用コンデンサによる共振周波数を低下させる
    ことを特徴とする電子機器用高調波電流抑制装置。
  9. 【請求項9】 複数の電源ラインを備えるとともに、整
    流平滑回路を含む電子機器用電源装置と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線に直列に接
    続した入力電流の高調波成分を抑制するチョークコイル
    と、 このチョークコイルに並列に接続したダンピング抵抗
    と、 前記チョークコイルの負荷側と前記電子機器用電源装置
    との間に接続した単巻変圧器と、 前記整流平滑回路を構成する整流用ダイオードに並列に
    接続された並列コンデンサとを備え、 前記ダンピング抵抗により、共振電流の減衰を行うとと
    もに、前記並列コンデンサにより整流用ダイオードの導
    通期間を広げるとともに共振周波数を低下させることを
    特徴とする電子機器用高調波電流抑制装置。
  10. 【請求項10】 複数の電源ラインを備えるとともに整
    流用ダイオードを用いた整流平滑回路を含む電子機器用
    電源装置と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線に直列に接
    続した入力電流の高調波成分を抑制する鉄心部及び空隙
    部を有するチョークコイルと、 前記チョークコイルを構成する磁気回路の空隙部にうず
    電流損失を発生させるうず電流発生回路と、 前記整流平滑回路における整流用ダイオードに並列に接
    続したこの整流用ダイオードの導通期間を広げるととも
    に共振周波数を低下させる並列コンデンサとを備え、 前記うず電流発生回路における鉄心部及び空隙部のうず
    電流損失が、チョークコイルに並列接続されたうず電流
    の働きをするように構成し、前記空隙部に設けた金属材
    料の固有抵抗、板厚を変えることにより、前記うず電流
    等価抵抗を調整できるようにしたことを特徴とする電子
    機器用高調波電流抑制装置。
  11. 【請求項11】 複数の電源ラインを備えるとともに整
    流用ダイオードを用いた整流平滑回路を含む電子機器用
    電源装置と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線に直列に接
    続した入力電流の高調波成分を抑制する鉄心部及び空隙
    部を有するチョークコイルと、 このチョークコイルの負荷側と前記電子機器用電源装置
    との間に接続した単巻変圧器と、 前記チョークコイルを構成する磁気回路の空隙部にうず
    電流損失を発生させるうず電流発生回路と、 前記整流平滑回路における整流用ダイオードに並列に接
    続したこの整流用ダイオードの導通期間を広げるととも
    に共振周波数を低下させる並列コンデンサとを備え、 前記うず電流発生回路における鉄心部及び空隙部のうず
    電流損失が、チョークコイルに並列接続されたうず電流
    の働きをするように構成し、前記空隙部に設けた金属材
    料の固有抵抗、板厚を変えることにより、前記うず電流
    等価抵抗を調整できるようにしたことを特徴とする電子
    機器用高調波電流抑制装置。
  12. 【請求項12】 複数の電源ラインを備えるとともに整
    流用ダイオードを用いた整流平滑回路を含む電子機器用
    電源装置と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線に直列に接
    続した入力電流の高調波成分を抑制する鉄心部及び空隙
    部を有するチョークコイルと、 このチョークコイルの負荷側と前記電子機器用電源装置
    との間に接続した単巻変圧器と、 前記チョークコイルを構成する磁気回路の空隙部にうず
    電流損失を発生させるうず電流発生回路と、 前記チョークコイルに並列に接続したダンピング抵抗
    と、 前記整流平滑回路における整流用ダイオードに並列に接
    続したこの整流用ダイオードの導通期間を広げるととも
    に共振周波数を低下させる並列コンデンサと、 を備えたことを特徴とする電子機器用高調波電流抑制装
    置。
  13. 【請求項13】 鉄心1組の励磁用脚に単巻変圧器の巻
    線を巻き、チョークコイル用脚にチョークコイル巻線を
    巻いて、単巻変圧器とチョークコイルとを1個の構造物
    としたことを特徴とする請求項11又は12記載の電子
    機器用高調波電流抑制装置。
  14. 【請求項14】 複数の電源ラインを備えるとともに入
    力側にライン間コンデンサを備えた電子機器用電源装置
    と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線に直列に接
    続した入力電流の高調波成分を抑制するチョークコイル
    と、 このチョークコイルの負荷側と電子機器用電源装置との
    間に接続した入力電圧を昇圧することで整流電圧の低下
    を補償する単巻変圧器とを備え、 前記チョークコイルと電子機器用電源装置の入力側に設
    けたライン間コンデンサとによって生ずる直列共振周波
    数を、入力電源の基本周波数に等しく又は近似的に等し
    く若しくは基本周波数より低く設定したことを特徴とす
    る電子機器用高調波電流抑制装置。
  15. 【請求項15】 複数の電源ラインを備えるとともに入
    力側にライン間コンデンサを備えた電子機器用電源装置
    と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線に直列に接
    続した入力電流の高調波成分を抑制するチョークコイル
    と、 このチョークコイルの負荷側と電子機器用電源装置との
    間に接続した入力電圧を昇圧することで整流電圧の低下
    を補償する単巻変圧器とこの単巻変圧器に設けた入力電
    流の高調波成分を抑制する漏れインダクタンスとを備
    え、 この漏れインダクタンスと前記チョークコイルと電子機
    器用電源装置の入力側に設けたライン間コンデンサとに
    よって生ずる直列共振周波数を、入力電源の基本周波数
    に等しく又は近似的に等しく若しくは基本周波数より低
    く設定したことを特徴とする電子機器用高調波電流抑制
    装置。
  16. 【請求項16】 複数の電源ラインを備えるとともに入
    力側にライン間コンデンサを備えた電子機器用電源装置
    と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線と電子機器
    用電源装置との間に接続した入力電圧を昇圧することで
    整流電圧の低下を補償する単巻変圧器とこの単巻変圧器
    に設けた入力電流の高調波成分を抑制する漏れインダク
    タンスとを備え、 この漏れインダクタンスと電子機器用電源装置の入力側
    に設けたライン間コンデンサとによって生ずる直列共振
    周波数を、入力電源の基本周波数に等しく又は近似的に
    等しく若しくは基本周波数より低く設定したことを特徴
    とする電子機器用高調波電流抑制装置。
  17. 【請求項17】 複数の電源ラインを備えるとともに入
    力側にフィルター用コンデンサを備えた電子機器用電源
    装置と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線と電子機器
    用電源装置との間に接続した入力電圧を昇圧することで
    整流電圧の低下を補償する単巻変圧器とこの単巻変圧器
    に設けた入力電流の高調波成分を抑制する漏れインダク
    タンスとを備え、 この漏れインダクタンスと電子機器用電源装置の入力側
    に設けたフィルター用コンデンサとによって生ずる直列
    共振周波数を、入力電源の基本周波数に等しく又は近似
    的に等しく若しくは基本周波数より低く設定したことを
    特徴とする電子機器用高調波電流抑制装置。
  18. 【請求項18】 複数の電源ラインを備えるとともに入
    力側にフィルター用コンデンサを備えた電子機器用電源
    装置と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線と電子機器
    用電源装置との間に接続した入力電圧を昇圧することで
    整流電圧の低下を補償するとともに3次巻線を有する単
    巻変圧器とこの単巻変圧器に設けた入力電流の高調波成
    分を抑制する漏れインダクタンスと、 単巻変圧器の入力側と電源ラインの1線との間に接続さ
    れ入力電流の高調波成分を抑制するチョークコイルと、 前記単巻変圧器の3次巻線に接続され、前記フィルター
    用コンデンサとともに共振周波数を低減させるコンデン
    サとを備え、 前記チョークコイルと漏れインダクタンスと前記フィル
    ター用コンデンサ及びコンデンサとによって生ずる直列
    共振周波数を入力電源の基本周波数に等しく又は近似的
    に等しく若しくは基本周波数より低く設定したことを特
    徴とする電子機器用高調波電流抑制装置。
  19. 【請求項19】 複数の電源ラインを備えるとともに入
    力側にフィルター用コンデンサを備えた電子機器用電源
    装置と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線と電子機器
    用電源装置との間に接続した入力電圧を昇圧することで
    整流電圧の低下を補償するとともに3次巻線を有する単
    巻変圧器とこの単巻変圧器に設けた入力電流の高調波成
    分を抑制する漏れインダクタンスと、 前記単巻変圧器の3次巻線に接続され、前記フィルター
    用コンデンサとともに共振周波数を低減させるコンデン
    サとを備え、 前記漏れインダクタンスと前記フィルター用コンデンサ
    及びコンデンサとによって生ずる直列共振周波数を入力
    電源の基本周波数に等しく又は近似的に等しく若しくは
    基本周波数より低く設定したことを特徴とする電子機器
    用高調波電流抑制装置。
  20. 【請求項20】 複数の電源ラインを備えるとともに入
    力側にフィルター用コンデンサを備えた電子機器用電源
    装置と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線と電子機器
    用電源装置との間に接続した入力電圧を昇圧することで
    整流電圧の低下を補償するとともに3次巻線を有する単
    巻変圧器とこの単巻変圧器の入力側と電源ラインの1線
    との間に接続され入力電流の高調波成分を抑制するチョ
    ークコイルと、 前記単巻変圧器の3次巻線に接続され、前記フィルター
    用コンデンサとともに共振周波数を低減させるコンデン
    サとを備え、 前記チョークコイルと前記フィルター用コンデンサ及び
    コンデンサとによって生ずる直列共振周波数を入力電源
    の基本周波数に等しく又は近似的に等しく若しくは基本
    周波数より低く設定したことを特徴とする電子機器用高
    調波電流抑制装置。
  21. 【請求項21】 複数の電源ラインを備えるとともに入
    力側にフィルター用コンデンサを備えた電子機器用電源
    装置と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線と電子機器
    用電源装置との間に接続した入力電圧を昇圧することで
    整流電圧の低下を補償する分路巻線及び直列巻線を有す
    る単巻変圧器とこの単巻変圧器に設けた入力電流の高調
    波成分を抑制する漏れインダクタンスと、 単巻変圧器の入力側と電源ラインの1線との間に接続さ
    れ入力電流の高調波成分を抑制するチョークコイルと、 前記単巻変圧器の直列巻線に並列に接続され、前記フィ
    ルター用コンデンサとともに共振周波数を低減させるコ
    ンデンサとを備え、 前記チョークコイルと漏れインダクタンスと前記フィル
    ター用コンデンサ及びコンデンサとによって生ずる直列
    共振周波数を入力電源の基本周波数に等しく又は近似的
    に等しく若しくは基本周波数より低く設定したことを特
    徴とする電子機器用高調波電流抑制装置。
  22. 【請求項22】 複数の電源ラインを備えるとともに入
    力側にフィルター用コンデンサを備えた電子機器用電源
    装置と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線と電子機器
    用電源装置との間に接続した入力電圧を昇圧することで
    整流電圧の低下を補償する分路巻線及び直列巻線を有す
    る単巻変圧器とこの単巻変圧器に設けた入力電流の高調
    波成分を抑制する漏れインダクタンスと、 前記単巻変圧器の直列巻線に並列に接続され、前記フィ
    ルター用コンデンサとともに共振周波数を低減させるコ
    ンデンサとを備え、 前記漏れインダクタンスと前記フィルター用コンデンサ
    及びコンデンサとによって生ずる直列共振周波数を入力
    電源の基本周波数に等しく又は近似的に等しく若しくは
    基本周波数より低く設定したことを特徴とする電子機器
    用高調波電流抑制装置。
  23. 【請求項23】 複数の電源ラインを備えるとともに入
    力側にフィルター用コンデンサを備えた電子機器用電源
    装置と、 この電子機器用電源装置の電源ラインの1線と電子機器
    用電源装置との間に接続した入力電圧を昇圧することで
    整流電圧の低下を補償する分路巻線及び直列巻線を有す
    る単巻変圧器と単巻変圧器の入力側と電源ラインの1線
    との間に接続され入力電流の高調波成分を抑制するチョ
    ークコイルと、 前記単巻変圧器の直列巻線に並列に接続され、前記フィ
    ルター用コンデンサとともに共振周波数を低減させるコ
    ンデンサとを備え、 前記チョークコイルと前記フィルター用コンデンサ及び
    コンデンサとによって生ずる直列共振周波数を入力電源
    の基本周波数に等しく又は近似的に等しく若しくは基本
    周波数より低く設定したことを特徴とする電子機器用高
    調波電流抑制装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6853564B2 (en) 2003-03-25 2005-02-08 Switching Power, Inc. Switched linear inductor circuit for switched power supply
JP2007068247A (ja) * 2005-08-29 2007-03-15 Fuji Electric Holdings Co Ltd 交流交流直接変換装置
JP2007202369A (ja) * 2006-01-30 2007-08-09 Yaskawa Electric Corp マトリクスコンバータ装置
CN116707281A (zh) * 2022-10-18 2023-09-05 荣耀终端有限公司 谐波抑制电路、电源电路及电源适配器

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