JPH1075225A - Ofdm方式の送信装置と受信装置と中継装置と送信監視装置 - Google Patents

Ofdm方式の送信装置と受信装置と中継装置と送信監視装置

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JPH1075225A
JPH1075225A JP8228701A JP22870196A JPH1075225A JP H1075225 A JPH1075225 A JP H1075225A JP 8228701 A JP8228701 A JP 8228701A JP 22870196 A JP22870196 A JP 22870196A JP H1075225 A JPH1075225 A JP H1075225A
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JISEDAI DIGITAL TELEVISION HOSO SYST KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 OFDM送受信系において、相互変調妨害を
監視可能で、この監視により相互変調妨害に対してより
良好なAGC動作を可能にする。 【解決手段】 送信装置28側では、特定の1波または
特定の複数の搬送波を、特定の1シンボル区間または特
定の複数シンボル区間の間、受信側にて既知な特定の規
則性に則って搬送波を停波し非送出とするように構成す
る。受信装置29側では、この既知な特定の規則性に則
った搬送波停波区間の離散フーリエ変換値を分離抽出し
て受信信号の歪み情報とし、信号強度情報としてのレベ
ル検出信号と組み合わせて使用することによりAGC信
号を生成し、受信側のAGC動作を行う。また、AGC
動作の結果、受信信号の歪み情報が所要の歪み特性を満
足しなかった場合に、アラーム信号を点灯せしめ使用者
に伝送路6または受信装置29に歪みが存在することを
知らしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル信号をO
FDM(直交周波数分割多重)方式により変調し送受信
するためのOFDM方式の送信装置と受信装置と中継装
置と送信管理装置に関し、特に伝送路、送出局、中継
局、受信装置等の信号歪みの監視及び自動利得制御動作
(AGC動作)の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】将来のデジタル放送の伝送方式として、
OFDM方式が有力視されているが、この方式は多数の
搬送波を使い、各サブチャンネルへの情報の割当は任意
に設定できるため、特定の搬送波を使用しない等の柔軟
な情報伝送が可能である。このOFDM方式について
は、平成8年1月20日発行のテレビジョン学会誌Vo
l.50,No.1のpp24〜28にある「ディジタ
ルテレビ放送の技術と動向」において、2−2pp24
〜28「ディジタル放送の変調技術」(著者:都竹愛一
郎)の中に概略が説明されている。
【0003】従来例の一般的なOFDM送受信装置の形
態を図面を用いて説明する。図5は従来例のOFDM送
受信装置の構成図、図6は一般のOFDM伝送信号の周
波数スペクトラム図、図7は一般のOFDM伝送信号の
フレーム構成図である。
【0004】図5において、OFDM送信装置(B)3
0では入力された送信データ26をデータ変換部(A)
1にて直並列変換、誤り訂正符合付加等の処理を施した
後、OFDM伝送信号の各搬送波にシンボル割付を行
い、次段の逆離散フーリエ変換部3により時間軸上の送
信信号波として、送信高周波部4により高周波信号に変
換して、伝送路6に送出する。
【0005】この伝送路6は一般に自由空間であり、送
信信号は電波により伝送されるが、送信空中線及び受信
空中線も伝送路6に含まれる。OFDM伝送信号の周波
数スペクトラムは、周波数軸上から見た場合、図6の1
6に示すように矩形に近い周波数スペクトラムになり、
また図6のa,bの拡大図に示すようにfn−2,fn
−1,fn,fn+1等の一般に数百から数千本の多数
搬送波から構成されている。どの搬送波を使用するかに
ついては、受信装置側が予め既知であるならば、各搬送
波の割付は任意である。
【0006】図7に一般のOFDM伝送信号のフレーム
構成図を示す。OFDM伝送信号を時間軸上から見た場
合は、受信側でフレーム同期をとるための特定の同期シ
ンボルに始まり、次の同期シンボルまでの期間が1フレ
ーム期間である。図7に示すように、同期シンボルから
次の同期シンボル直前までのシンボル数がm+1個であ
るならば、1フレームはm+1シンボル個である。
【0007】各シンボルの波形は、図6に示したfn−
2,fn−1,fn,fn+1等の数百から数千本の多
数搬送波を合成した波形である。各シンボル毎にどの搬
送波を使用するかについても、受信装置側が予め既知で
あるならば、各搬送波の割付は任意である。
【0008】図5の伝送路6を通過したΟFDM伝送信
号はOFDM受信装置(B)31の受信高周波部(A)
7の中の図示しない高周波増幅回路を経て、図示しない
周波数変換回路で中間周波数に変換され、図示しない直
交変換回路により高周波信号からベースバンド信号に変
換されて離散フーリエ変換部8に入力される。
【0009】この離散フーリエ変換部8では各シンボル
毎の割付データが復元される。復元されたデータはデー
タ変換部10で並直列変換され、誤り訂正処理等の処理
が施された後、元のデータ列が受信データ27として復
元される。
【0010】ここで、OFDM受信装置(B)31にお
いては、受信高周波部7から信号強度情報としてのレベ
ル検出信号13を取り出してAGC(自動利得制御)信
号生成部(B)25に入力する。このAGC信号生成部
(B)25は入力されたレベル検出信号13に基づいて
AGC信号24を生成するもので、このAGC信号は受
信高周波部(A)7に与えられる。
【0011】このように、OFDM受信装置31では、
信号強度が一定でない場合でも、AGC信号24によっ
て受信高周波部7の利得が制御され、これによって受信
高周波部7以降の信号レベルが一定となる。
【0012】以上のように従来例のOFDM送受信方式
は、逆離散フーリエ変換や離散フーリエ変換等のOFD
Mに特有の処理を除けば、高周波信号の変換及びデータ
処理やAGC動作等の従来の高周波送受信装置と大きく
差異のある部分は少ない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、OFD
M方式は多数搬送波であり、周波数選択性フェージング
に強く、ガードインターバルを設けることによってゴー
スト妨害を軽減できる等の利点以外に、以下に述べる欠
点もある。
【0014】その欠点のひとつは、OFDM方式は多数
搬送波であるが故に、伝送路及び送受信系に非線形歪み
があると、相互変調により歪み妨害波がOFDM自身の
周波数帯域内に発生して特性劣化が生じるというもので
ある。この欠点に対処するための方策は原理上困難であ
ると考えられており、特段の解決策がないのが現状であ
る。
【0015】一般に、相互変調は等問隔で搬送波が存在
し、伝送路歪み即ち非直線性がある場合、各搬送波の基
本波、2次歪み、3次歪み等々の和と差の合成により生
じる歪み妨害波が自身の信号帯域内に落ち込んでくる。
ところが、この歪み妨害波は搬送波数が増す程合成の組
合せ数が増すために妨害度合いが大きくなる。特に、O
FDM方式の場合は、先にも述べたように数百から数千
本の多数搬送波であるので、従来の単一搬送波方式に比
較してはるかに歪みに対して弱いことになる。
【0016】また、この非直線性はトランジスタ等の増
幅回路素子が本来持っている特性で完全に無くすことは
困難であり、伝送路歪み以外にOFDM受信装置側の受
信高周波回路非直線性特性を極めて良好にすることが要
求される。このため、OFDM受信装置のAGC動作は
従来の単一搬送波方式に比して非常に厳しい性能が要求
されることになる。
【0017】さらに、従来例では図5で示し述べたよう
に、AGC動作を行うのに信号強度情報としてのレベル
検出信号13のみを使用している。このため、受信高周
波部7以降の信号レベルが一定となるようにAGC動作
が行なわれたとしても、相互変調妨害が所要性能を満た
しているのかどうかが使用者にもOFDM受信装置その
ものにも判らないという大きな欠点があった。
【0018】ここにおいて本発明の課題は、従来方式で
は困難であった相互変調妨害を監視可能で、この監視に
よりAGC動作を信号レベルを一定にするのみでなく、
相互変調妨害に対してもより良好な性能にせしめたOF
DM方式の送信装置、受信装置、中継装置及び送信監視
装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、以下のような特徴的構成手段を採用す
る。本発明の第1の特徴は、OFDM方式の送信装置に
おいて、OFDM伝送信号の多数搬送波の伝送帯域内の
最も下側及び上側の搬送波以外の特定の1波または特定
の複数の搬送波を停波非送出とするように構成したこと
である。
【0020】本発明の第2の特徴は、伝送効率が無用に
低下することを防止するために、第1の特徴で述べたO
FDM伝送信号の多数搬送波の特定の1波または特定の
複数の搬送波の停波非送出期間を特定の1シンボル区間
または特定の複数シンボル区間の間のみとしたことであ
る。
【0021】本発明の第3の特徴は、OFDM方式の受
信装置において、第1の特徴で述べたOFDM伝送信号
の多数搬送波の特定の1波または特定の複数の搬送波
の、第2の特徴で述べた特定の1シンボル区間または特
定の複数シンボル区間の停波非送出期間における受信側
で行う離散フーリエ変換の結果によって、相互変調妨害
の程度を受信信号の歪み情報として知り得ることであ
る。
【0022】本発明の第4の特徴は、OFDM方式の受
信装置において、第3の特徴で知り得た受信信号の歪み
情報を、信号強度情報としてのレベル検出信号と組み合
わせて使用することにより自動利得制御信号(AGC信
号)を生成して受信側のAGC動作をより良好に行うこ
とである。
【0023】本発明の第5の特徴は、OFDM方式の受
信装置において、第4の特徴で述べたAGC動作の結
果、受信信号の歪み情報が所要の歪み特性を満足しなか
った場合に、警報を報知して、使用者に伝送路または受
信装置に歪みが存在することを知らしめるように構成し
たことである。
【0024】本発明の第6の特徴は、OFDM方式の中
継装置において、本発明の第1の特徴で述べたOFDM
伝送信号の多数搬送波の特定の1波または特定の複数の
搬送波の、第2の特徴で述べた特定の1シンボル区間ま
たは特定の複数シンボル区間の停波非送出期間によっ
て、OFDM受信装置のみでなく、OFDM送信信号の
中継局においても、該中継局の受信信号及び送信信号の
相互変調妨害状態の監視も可能としたことである。
【0025】本発明の第7の特徴は、本発明の第1の特
徴で述べたOFDM伝送信号の多数搬送波の特定の1波
または特定の複数の搬送波の第2の特徴で述べた特定の
1シンボル区間または特定の複数シンボル区間の停波非
送出期間によって、OFDM受信装置のみでなく、OF
DM送信信号の送出局においても該送出局の送信信号の
相互変調妨害状態の監視を可能としたことである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を用いて説明する。図1は本発明の第1の実施形態
とするOFDM送受信系の構成図、図2は本発明の特定
シンボル期間におけるOFDM送信信号の周波数スペク
トラム図、図3は本発明の特定のシンボル期間における
離散フーリエ変換結果の周波数スペクトラム図の例示で
ある。尚、図1において、図5と同一部分には同一符号
を付して示し、ここでは重複する説明を省略する。
【0027】図1において、OFDM送信装置(A)2
8に入力された送信データ26は、データ変換部(A)
1において直並列変換され、誤り訂正符号付加等の処理
が施された後、OFDM伝送信号の各搬送波にシンボル
割付されてタイミング合成部2に入力される。このタイ
ミング合成部2では、入力信号のうち、ゼロシンボル即
ち特定の1波または特定の複数の搬送波を特定の1シン
ボル区間または特定の複数シンボル区間の間停波し非送
出とするように挿入する。
【0028】この特定の1波または特定の複数の搬送波
及び特定の1シンボル区間または特定の複数シンボル区
間は、OFDM受信装置側及びOFDM中継局において
既知な特定の規則性に則っている。
【0029】このゼロシンボルを挿入したタイミング合
成部2の出力信号は次段の逆離散フーリエ変換部3によ
り時間軸上の送信信号波に変換され、送信高周波部4に
より高周波信号に変換されて、送信OFDM信号5とし
て伝送路6に送出される。
【0030】上記のようにゼロシンボルを挿入した特定
の1シンボル区間、例えば図7に示すシンボル区間Sに
おけるOFDM送信信号周波数スペクトラムは、図2の
a,bの拡大図に示すようにfn−2,fn−1,fn
十1等のようになり、図6のfnに相当の搬送波がシン
ボル区間Sの間のみ停波非送出となる。
【0031】この図2の例示では、一般に相互変調の結
果生じる妨害信号は多数搬送波の中央付近が最もレベル
が高くなるので、中央部分の搬送波fdを停波非送出と
しているが、必ずしも中央部分でなくともよい。また、
OFDM伝送信号の最も下側及び最も上側の搬送波以外
の特定の1波または特定の複数の搬送波を停波非送出と
する方式なので、隣接するチャンネルの干渉妨害を受け
にくく、後述する相互変調妨害の監視をより正確に行う
ことが可能になる。
【0032】図1の伝送路6を通過したOFDM伝送信
号は、OFDM受信装置(A)29の受信高周波部
(A)7の中の図示しない高周波増幅回路を経て、図示
しない周波数変換回路で中間周波数に変換され、図示し
ない直交変換回路により高周波信号からベースバンド信
号に変換されて離散フーリエ変換部8に入力される。
【0033】離散フーリエ変換部8では、各シンボル毎
の割付データが復元され、データ変換部10で並直列変
換された後、誤り訂正符処理等の処理が施され、これに
よって元のデータ列が受信データ27として復元され
る。
【0034】ここで、離散フーリエ変換部8では各シン
ボル毎の割付データが復元されるが、伝送路あるいはO
FDM受信装置29の受信高周波部(A)7において非
線形歪みが生じなければ、特定のシンボル期間Sにおけ
る離散フーリエ変換結果の周波数スペクトラムは図2と
同じものになる。非線形歪みがあれば、図3に示すよう
に相互変調妨害の結果生じる妨害波fdが出力される。
【0035】ゼロシンボル分離部9では、図3に示す妨
害波fdのレベルデータを分離して、受信信号の歪み情
報としての妨害データ12の形でAGC信号生成部
(A)11に出力し、他の受信データは次段のデータ変
換部(Β)10へ出力する。この特定の1波または特定
の複数の搬送波及び特定の1シンボル区間または特定の
複数シンボル区間は、OFDM受信装置側において既知
であるので、この動作が可能である。
【0036】AGC信号生成部(A)11には、受信信
号歪み情報としての妨害データ12と共に受信高周波部
7から信号強度情報としてのレベル検出信号13も入力
される。このため、AGC信号生成部(A)11は受信
高周波部7以降の信号レベルを一定にすると共に、妨害
波fdのレベルデータが極小となるように、AGC信号
14を生成して受信高周波部A7の利得を制御を行う。
【0037】ここで、受信高周波部(A)7の利得制御
とは、図1のAGC信号(A)14により受信高周波部
(A)7の中の図示しない高周波増幅回路や、やはり図
示しない周波数変換回路、直交変換回路の利得配分をも
妨害波fdのレベルデータが極小となるように制御する
ことである。AGC信号生成部(A)11には、受信信
号歪み情報としての妨害データ12と共に、受信高周波
部7から信号強度情報としてのレベル検出信号13も入
力されているので、この動作が可能となる。
【0038】データ変換部10に入力されたゼロシンボ
ル分離部9の妨害データ12以外の他の受信データ信号
は、並直列変換、誤り訂正符処理等の処理を受け、元の
データ列が受信データ27として復元される。このこと
は従来例のOFDM受信装置と同様である。
【0039】以上に述べたAGC動作の結果、妨害波f
dのレベルデータが極小とならず所要の許容値を越えて
いる場合は、図1の伝送路(A)6の非線形歪みの影響
によりOFDM受信装置29の入力において既に相互変
調妨害を生じているか、またはOFDM受信装置29の
入力信号レベルが不適切な場合である。
【0040】但し、これはAGC動作では改善不可能で
あるので、AGC信号生成部A11は表示部15に表示
信号を出力して表示部15にアラーム信号を点灯せし
め、使用者に伝送路または受信装置に歪みが存在するこ
とを知らしめるように動作する。
【0041】次に、図4により本発明の第2の実施形態
について説明する。図4はOFDM中継局に本発明を適
用した場合の構成を示すものである。図4において、O
FDM中継局32は伝送路(A)6からのOFDM伝送
信号を受信して、高周波増幅部18により中継増幅して
中継出力信号20として別の伝送路(B)19に送信す
る。
【0042】この中継増幅の際に、選択回路21により
受信信号または高周波増幅部18の出力信号のいずれか
を自動または手動で選択受信する。そして、以下今迄の
説明と同様に、受信高周波部(B)22、離散フーリエ
変換部8、ゼロシンボル分離部9を経て、監視表示部2
3で受信信号または送信信号の妨害波fdのレベルデー
タが所要の許容値を越えている場合にアラーム信号を点
灯せしめ、使用者に伝送路、または該中継局の送受信信
号に歪みが存在することを知らしめるようにする。
【0043】これは、中継局だけでなく送出局の送信信
号の歪みを監視することにも応用が可能である。この場
合、例えば図1の構成において、送信高周波部4の出力
を取り出して送信監視装置(図示せず)に入力する。送
信監視装置の構成は、図4における受信高周波部22、
離散フーリエ変換部8、ゼロシンボル分離部9、監視表
示部23と同じでよい。
【0044】以上の説明で、図2、図7においては簡単
のために特定の1波及び特定の1シンボル区間において
搬送波を停波非送出する形態で説明したが、OFDM受
信装置側及びOFDM中継局において既知な特定の規則
性に則っていれば、特定の複数波及び特定の複数シンボ
ル区間を停波非送出としてもよい。
【0045】特に、特定の複数波及び特定の複数シンボ
ル区間を停波非送出とすることは、特定の1波及び特定
の1シンボル区間において搬送波を停波非送出とする場
合に比して伝送効率がやや低下する欠点はあるが、周波
数選択性フェージングや非線形歪みの量が時間と共に変
動する場合において有効である。
【0046】
【発明の効果】以上説明の通り、本発明によれば、第1
点として、従来方式では困難であった相互変調妨害を、
比較的簡単な構成で監視可能な方法を得ることができ
る。第2点として、やはり従来方式では困難であったA
GC動作を、信号レベルを一定にするのみでなく相互変
調妨害に対してもより良好な性能にすることのできるO
FDM受信装置の提供が可能である。
【0047】第3点として、OFDM伝送信号の特定の
搬送波を、常時、停波非送出とはしないので、伝送効率
が大幅に低下することが回避できる等の利点がある。第
4点として、OFDM伝送信号の最も下側または最も上
側の搬送波を停波非送出とするのでなく、OFDM伝送
信号帯域内の特定の1波または特定の複数の搬送波を停
波非送出とする方式なので、隣接するチャンネルの干渉
妨害を受けにくく、より正確な相互変調妨害の監視が可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態とするOFDM送受信
系の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の特定シンボル期間におけるOFDM送
信信号の周波数スペクトラム分布を示す図である。
【図3】本発明の特定のシンボル期間における離散フー
リエ変換結果の周波数スペクトラム分布を例示する図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施形態とするOFDM中継器
の構成を示すブロック図である。
【図5】従来例のOFDM送受信装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】一般のOFDM伝送信号の周波数スペクトラム
分布を示す図である。
【図7】一般のOFDM伝送信号のフレーム構成を示す
図である。
【符号の説明】
1…データ変換部(A) 2…タイミング合成部 3…逆離散フーリエ変換部 4…送信高周波部 5…送信OFDM信号 6…伝送路(A) 7…受信高周波部A 8…離散フーリエ変換部 9…ゼロシンボル分離部 10…AGC信号生成部(A) 12…妨害データ 13…レベル検出信号 14…AGC信号(A) 15…表示部(A) 16…OFDM伝送信号の周波数スペクトラム 17…OFDM伝送信号の周波数スペクトラム 18…高周波増幅部 19…伝送路(B) 20…中継出力信号 21…選択回路 22…受信高周波部(B) 23…監視表示部 24…AGC信号(B) 25…AGC信号生成部(B) 26…送信データ 27…受信データ 28…OFDM送信装置(A) 29…OFDM受信装置(A) 30…OFDM送信装置(B) 31…OFDM受信装置(B) 32…OFDM中継局

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】OFDM(直交周波数分割多重)方式によ
    りデジタル信号を変調し送信する送信装置において、 逆離散フーリエ変換時に、伝送帯域内の特定の1波また
    は特定の複数の搬送波を、特定の1シンボル区間または
    特定の複数シンボル区間の間、受信側にて既知な特定の
    規則性に則って搬送波を停波し非送出とすることを特徴
    とするOFDM方式の送信装置。
  2. 【請求項2】前記伝送帯域内の特定の1波または特定の
    複数の搬送波は、最も下側及び最も上側の搬送波以外で
    あることを特徴とする請求項1に記載のOFDM方式の
    送信装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のOFDM方式の送信装置
    から送出されるOFDM信号を受信する受信装置におい
    て、 既知な特定の規則性に則った搬送波停波区間の離散フー
    リエ変換値を分離抽出する分離抽出手段と、 この手段で抽出された離散フーリエ変換値を受信信号の
    歪み情報として、信号強度情報としてのレベル検出信号
    と組み合わせて使用することにより自動利得制御信号を
    生成して受信側の自動利得制御動作を行う自動利得制御
    手段とを具備することを特徴とするOFDM方式の受信
    装置。
  4. 【請求項4】さらに、前記自動利得制御手段による自動
    利得制御動作の結果、受信信号の歪み情報が所要の歪み
    特性を満足していないとき、警報を報知する警報報知手
    段を備え、その警報報知により使用者に伝送路または受
    信装置に歪みが存在することを知らしめることを特徴と
    する請求項3に記載のOFDM方式の受信装置。
  5. 【請求項5】請求項1に記載のOFDM方式の送信装置
    から送出されるOFDM信号を中継するOFDM方式の
    中継装置において、 前記OFDM信号の受信信号及び送信信号を随時選択す
    る選択手段と、 この手段で選択されたOFDM信号から既知な特定の規
    則性に則った搬送波停波区間の離散フーリエ変換値を分
    離抽出する分離抽出手段と、 この手段で得られた離散フーリエ変換値を受信信号の歪
    み監視情報とし、前記OFDM信号の受信信号または送
    信信号の歪み状態を監視し、信号の歪み情報が所要の歪
    み特性を満足していないとき、警報を報知する警報報知
    手段とを具備し、その警報報知により使用者に伝送路ま
    たは中継送受信信号に歪みが存在することを知らしめる
    ことを特徴とするOFDM方式の中継装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のOFDM方式の送信装
    置の送信出力を取り込んで、既知な特定の規則性に則っ
    た搬送波停波区問の離散フーリエ変換値を分離抽出する
    分離抽出手段と、 この手段で抽出された離散フーリエ変換値を送信信号の
    歪み監視情報とし、この情報に基づいて前記送信信号の
    歪み状態を監視して、信号の歪み情報が所要の歪み特性
    を満足しないとき、警報を報知する警報報知手段とを具
    備し、 その警報報知により使用者に伝送路または送出局の送信
    信号に歪みが存在することを知らしめることを特徴とす
    るOFDM方式の送信監視装置。
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