JPH1073654A - 超音波ノイズ判定方法及び超音波距離測定装置 - Google Patents

超音波ノイズ判定方法及び超音波距離測定装置

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JPH1073654A
JPH1073654A JP23027796A JP23027796A JPH1073654A JP H1073654 A JPH1073654 A JP H1073654A JP 23027796 A JP23027796 A JP 23027796A JP 23027796 A JP23027796 A JP 23027796A JP H1073654 A JPH1073654 A JP H1073654A
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JP
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frequency
signal
time
ultrasonic
distance measurement
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JP23027796A
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Hirotaka Ishihara
広隆 石原
Masahiro Takada
雅弘 高田
Takeshi Yamaguchi
健 山口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 突発性のノイズの影響を受けない超音波距離
測定装置を実現すること。 【解決手段】 送信回路2は信号処理部6Aから送信ト
リガが与えられると、第1の周波数f1のバースト状の
超音波信号を生成して送信器1から放射する。この超音
波が測距対象7に反射されると、その一部が反射波とし
て受信器3で受信される。距離測定中に測距対象7以外
から周波数f1の超音波を含むノイズが到来した場合、
信号処理部6Aは誤判定する恐れがある。このため周波
数選別回路5は第1の周波数f1と共に、これと異なる
第2の周波数f2の成分を抽出し、信号処理部6Aは検
出されたf1とf2のタイミングを調べる。タイミング
が重なればノイズと判定し、重ならなければ測距対象7
からの反射と判定し、その距離を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波パルスを送波
し、物体からの反射波を受信して、反射信号がノイズか
否かを判定する超音波ノイズ判定方法と、超音波パルス
の反射により物体までの距離を計測する超音波距離測定
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、超音波を利用した距離測定装置
は、自動車のバックソナーに見られるように近距離の測
定目的で実用化、商品化されている。その距離測定方法
としては、送信器が送波した超音波パルスが対象物体に
より反射されたとき、その反射信号を受信器が受信し、
送波した時点から受信するまでの時間を計測することに
より、対象物体までの距離を算出するのが一般的であ
る。
【0003】近距離測定においては、突発性のノイズが
発生し、このノイズが送波した時点から受波する時点ま
でに混入することは、遠距離計測の場合に比べて少な
い。このような用途では定常的なノイズの減衰に重きが
置かれてきた。特開昭61-155976 号公報のように、ノイ
ズ除去の方法として、複数の受信器で超音波を受波し、
受信信号から得られた各々の距離測定値を平均化し、測
距離計測の信頼性を向上するものが報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】超音波距離測定装置
は、送信器が送波した時点から受信器が対象物体に反射
した超音波を受信するまでの所要時間に、音速をかけ合
わせることで対象物体までの距離を算出する。一方、外
部環境には自動車のブレーキ音や金属同士が接触する音
などのように、超音波を含む突発性のノイズが多く存在
する。そこで超音波距離測定装置において、送波から受
波までの所要時間が長くなるほど、即ち測定距離が延び
るほど、超音波を含むノイズを受信する可能性は高くな
る。
【0005】送信器が送波する周波数と同じ周波数の超
音波を含むノイズを受信器が受けたとき、受信器の検出
波形は対象物体が存在するかのような波形となる。この
場合、超音波距離測定装置はノイズを受信した時点を反
射波を受信した時点と誤解してしまい、対象物体が存在
しない位置の距離を算出してしまうことになる。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、送信器が送波する超音波と同
じ周波数を含む突発性のノイズを受信器が受信したとき
に、それをノイズとして判定する超音波ノイズ判定方
法、及び突発性のノイズによる誤作動がなく、屋外など
ノイズの多い環境で使用可能な超音波距離測定装置を実
現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本願の請求項1記載の発明は、送信器より第1の周
波数f1を中心とするバースト状の超音波を測距対象側
に向けて放射し、前記測距対象側から放射された超音波
を受信器で受信し、前記受信器の受信波形から第1の周
波数f1及び前記第1の周波数f1と異なる第2の周波
数f2の成分を有する反射信号を抽出し、前記送信器が
超音波を放射した時点を基準とした時間軸上で、前記第
1の周波数f1を抽出した信号が第1の閾値以上となる
第1の時間帯を求め、前記第2の周波数f2を抽出した
信号が第2の閾値以上となる第2の時間帯を求め、前記
第1及び第2の時間帯が互いに重なる部分があればノイ
ズと判定し、重なる部分がなければ前記測距対象側から
の反射信号と判定することを特徴とするものである。
【0008】また本願の請求項2記載の発明は、可聴域
を越える第1の周波数f1を中心とするバースト状の信
号を出力する送信回路と、前記送信回路の信号を超音波
に変換して測距対象側に放射する送信器と、前記測距対
象側から到来した超音波を受信する受信器と、前記受信
器の受信信号を入力し、前記第1の周波数f1及び前記
第1の周波数f1と異なる第2の周波数f2の成分を選
別する周波数選別部と、前記周波数選別部で得られた前
記第1の周波数f1の成分及び前記第2の周波数f2の
成分を、設定された第1、第2の閾値と夫々比較し、前
記第1の周波数f1の抽出信号が前記第1の閾値以上と
なる第1の時間帯に対して、前記第2の周波数f2の抽
出信号が前記第2の閾値以上となる第2の時間帯が互い
に重なる部分があればノイズと判定し、重なる部分がな
ければ前記測距対象側からの反射信号と判定し、前記送
信器が超音波を放射した時点から前記第1の時間帯まで
の時間により測距対象までの距離を算出する信号処理部
と、を具備することを特徴とするものである。
【0009】また本願の請求項3記載の発明は、可聴域
を越える第1の周波数f1を中心とするバースト状の信
号を出力する送信回路と、前記送信回路の信号を超音波
に変換して測距対象側に放射する送信器と、前記測距対
象側から到来した超音波を受信し、前記第1の周波数f
1に最大感度を有する第1の受信器と、前記測距対象側
から到来した超音波を受信し、前記第1の周波数f1と
異なる第2の周波数f2に最大感度を有する第2の受信
器と、前記第1の受信器で得られた前記第1の周波数f
1の成分及び前記第2の受信器で得られた前記第2の周
波数f2の成分を、設定された第1、第2の閾値と夫々
比較し、前記第1の周波数f1の抽出信号が前記第1の
閾値以上となる第1の時間帯に対して、前記第2の周波
数f2の抽出信号が前記第2の閾値以上となる第2の時
間帯が互いに重なる部分があればノイズと判定し、重な
る部分がなければ前記測距対象側からの反射信号と判定
し、前記送信器が超音波を放射した時点から前記第1の
時間帯までの時間により測距対象までの距離を算出する
信号処理部と、を具備することを特徴とするものであ
る。
【0010】また本願の請求項4記載の発明は、可聴域
を越える第1の周波数f1を中心とするバースト状の信
号を超音波に変換して測距対象側に放射するとともに、
前記測距対象側から到来した超音波を受信する送受信器
と、前記送受信器の受信信号を入力し、前記第1の周波
数f1及び前記第1の周波数f1と異なる第2の周波数
f2の成分を選別する周波数選別部と、前記周波数選別
部で得られた前記第1の周波数f1の成分及び前記第2
の周波数f2の成分を、設定された第1、第2の閾値と
夫々比較し、前記第1の周波数f1の抽出信号が前記第
1の閾値以上となる第1の時間帯に対して、前記第2の
周波数f2の抽出信号が前記第2の閾値以上となる第2
の時間帯が互いに重なる部分があればノイズと判定し、
重なる部分がなければ前記測距対象側からの反射信号と
判定し、前記送信器が超音波を放射した時点から前記第
1の時間帯までの時間により前記測距対象までの距離を
算出する信号処理部と、を具備することを特徴とするも
のである。
【0011】また本願の請求項5記載の発明では、前記
信号処理部は、受信信号をノイズと判断した場合に、測
距対象位置としてノイズ出現前の距離データを保持する
ことを特徴とするものである。
【0012】また本願の請求項6記載の発明では、前記
信号処理部は、受信信号をノイズと判断した場合に、ノ
イズと判断した部分は前記第1の閾値を越えた反射波が
ないものとして処理することを特徴とするものである。
【0013】このような方法によれば、第1の周波数で
選別された反射信号には、送信器から送信された超音波
の反射波形と、突発性のノイズによる波形とが共に現れ
る可能性がある。このため閾値を設定して、その閾値を
越えた時間帯と第2の周波数を有する反射信号を比較す
る。元来、第2の周波数の反射信号には送信器の信号は
含まれないはずである。しかし突発性のノイズの場合は
その波形が現れる。そこで第2の周波数の波形が一定の
閾値を越える時間帯と、第1の周波数の波形の閾値を越
えた時間帯とが重なればノイズと判断し、重ならなけれ
ば測距対象物からの信号と判断するようにしている。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の第1の実施の形態における超
音波ノイズ判定方法及び超音波距離測定装置について図
面を参照しつつ説明する。図1は本実施の形態の超音波
距離測定装置10の構成図である。超音波距離測定装置
10は、送信器1、送信回路2、受信器3、受信回路
4、周波数選別回路5、信号処理部6Aを含んで構成さ
れる。
【0015】送信器1は超音波を送信するものである。
送信回路2は信号処理部6Aから送信トリガが入力され
たとき、第1の周波数f1を有するバースト状の超音波
信号を生成する回路である。受信器3は測距対象(対象
物体)7で反射された超音波を受信して電気信号に変換
するものである。受信回路4は受信器3で検出された反
射信号を増幅する回路であり、その出力は周波数選別回
路5に与えられる。周波数選別回路5は、第1の周波数
f1を選別するバンドパスフィルタ(BPF)5aと、
周波数f1と異なる周波数f2を中心に選別するBPF
5bとを有する回路である。
【0016】信号処理部6Aは送信時には送信回路2に
送信トリガを与えるとともに、受信時には周波数選別回
路5で選別された反射信号に対して閾値を設定し、反射
信号が所定のタイミングでこの閾値を越えたか否かを判
定することにより、突発的なノイズを検出するととも
に、正常な反射信号の場合には、受信時刻のデータを用
いて測距対象7までの距離を演算する回路である。
【0017】このように構成された超音波距離測定装置
の動作を図2の波形図及び図3のフローチャートを用い
て説明する。図2の時刻t0 において送信器1から送信
された周波数f1を中心とするバースト状の超音波は、
超音波伝播範囲にある測距対象7により反射され、時刻
5 〜t6 で受信器3により受信される。受信器3で受
信された受信信号は受信回路4により増幅され、周波数
選別回路5に入力される。周波数選別回路5では受信信
号をBPF5aとBPF5bとに与える。BPF5aは
第一の周波数f1の成分を抽出する。
【0018】図2(a)に示すように、測距対象7以外
の部分から超音波ノイズが時刻t0以降に発生し、その
周波数成分は送信信号より広帯域であり、f1及びf2
の成分が含まれているものとする。そしてこの超音波ノ
イズが時刻t1 〜t3 の時間帯T1で受信されると、B
PF5bは図2(b)に示すように時刻t2 〜t4 の時
間帯T3で周波数f2の成分を抽出する。
【0019】BPF5aからの出力として突発性のノイ
ズの波形と測距対象7による反射波形の両方が出力され
るが、ここでは両者の区別が付かない。それを解決する
方法として、本実施の形態では、送信周波数f1と突発
性のノイズの周波数帯域の違いに着目した。送信器1が
送波する第1の周波数f1はその帯域幅を狭くしてい
る。一方、突発性のノイズの帯域は一般に可聴音から超
音波まで広く分布している。その結果、BPF5bには
突発性のノイズの波形のみが観測される。
【0020】信号処理部6Aでは図2に示すように、第
1の周波数f1に対して第1の閾値Th1を設定し、第
2の周波数f2に対して第2の閾値Th2を設定してお
く。
【0021】ここで図3及び図4を用いて信号処理部6
Aのノイズ判断アルゴリズムについて説明する。まずス
テップS1において、第1の周波数f1を選別するBP
F5aの出力(包絡線)が閾値Th1を越えたか否かを
判定する。ここで観測対象期間中に閾値Th1を越える
部分がなければ、ステップS2に移り、対象物体なしと
判断する。閾値Th1を越えた部分があれば、ステップ
S3に進み、連続して越えている時間帯を算出する。
【0022】次のステップS4では、閾値を越えた時間
帯(図2の時刻t1 〜t3 、t5 〜t6 )において、B
PF5bの出力する第2の周波数f2の包絡線波形が、
閾値Th2を越える部分があるか否かを比較する。図2
の時刻t5 〜t6 で示すように、第2の周波数f2にお
いて閾値Th2を越える部分が時間軸上で重ならなけれ
ば、第1の周波数f1で受信された波形は測距対象7か
らの反射波であると判定する。また図2の時刻t2 〜t
3 の時間帯T2で示すように重なる部分があれば、第1
の周波数f1で受信された波形は突発性のノイズである
と判定する。
【0023】ステップS5において測距対象7からの反
射波と判断された波形については、第1の周波数f1の
閾値Th1を越えた時間帯の先頭の時刻t5 =Tと音速
Cとを用いて次式により測距対象7と送信器1との距離
Xを算出する。 X=T・C/2
【0024】図2の時刻t1 〜t3 の波形のように、突
発性のノイズとみなされた場合には、突発性のノイズ発
生以前の計測で求められた測距対象7の距離のデータを
保持する。または図4のステップS9に示すように、突
発性のノイズとみなされた波形を、閾値Th1を越えな
かった部分と同様に処理することもできる。
【0025】なお、本実施の形態においては、受信波形
を検波した包絡線信号について判定を行うとして説明し
たが、検波しない交流波形においても同様に判定及び距
離を測定することができる。
【0026】(実施の形態2)次に本発明の第2の実施
の形態における超音波ノイズ判定方法及び超音波距離測
定装置について図面を参照しつつ説明する。図5は本実
施の形態の超音波距離測定装置20の構成図であり、図
1と同一部分は同一の符号を付けて説明を省略する。超
音波距離測定装置20は、送信器1、送信回路2、第1
の受信器3a、第2の受信器3b、第1の受信回路4
a、第2の受信回路4b、信号処理部6Bを含んで構成
される。
【0027】送信器1の駆動方式は第1の実施の形態と
同様であり、測距対象7に対して超音波を送信するもの
である。送信回路2は信号処理部6Bから送信トリガが
入力されたとき、第1の周波数f1を有するバースト状
の超音波信号を生成する回路である。第1の受信器3
a、第2の受信器3bは測距対象7で反射された超音波
又は他から放射された超音波を受信して電気信号に変換
するものである。第1の受信器3aは送信周波数である
第1の周波数f1の近傍に最大の感度を持ち、第2の受
信器3bは第1の周波数f1と異なる第2の周波数f2
に最大の感度を持つものとする。第1の受信回路4aは
受信器3aの信号を増幅し、第2の受信回路4bは受信
器3bの信号を増幅する回路である。
【0028】信号処理部6Bは送信時には送信回路2に
送信トリガを与えるとともに、受信時には受信回路4a
及び受信回路4bより得られる反射信号が所定のタイミ
ングで閾値を越えたか否かを判定することにより、突発
的なノイズを検出する。そして正常な反射信号の場合に
は、受信時刻のデータを用いて測距対象7までの距離を
演算する回路である。
【0029】このように構成された超音波距離測定装置
の動作は、第1の実施形態の場合と同様であるので簡単
に説明する。信号処理部6Bは受信回路4aの出力(包
絡線)が閾値Th1を越えたか否かを判定する。ここで
観測対象期間中に閾値Th1を越える部分がなければ、
対象物体なしと判断する。閾値Th1を越えた部分があ
れば、連続して越えている時間帯を算出する。
【0030】次に閾値Th1を越えた時間帯において、
受信回路4bの出力する第2の周波数f2の包絡線波形
が、閾値Th2を越える部分があるか否かを比較する。
第2の周波数f2において閾値Th2を越える部分が時
間軸上で重ならなければ、第1の周波数f1で受信され
た波形は測距対象7からの反射波であると判定する。ま
た重なる部分があれば、第1の周波数f1で受信された
波形は突発性のノイズであると判定する。測距対象7か
らの反射波と判断された波形については、第1の周波数
f1の閾値Th1を越えた時間帯の先頭の時刻と音速と
を用いて測距対象7までの距離を算出する。
【0031】以上のように本実施の形態では、超音波の
受信周波数の弁別機能を受信器3a、3bに持たせるよ
うにしている。このため複数のBPFから成る周波数選
別回路を省略できる。受信器3a、3bとして、圧電素
子を用いた場合、その最大感度を有する共振周波数の設
定は、圧電素子の形状の選択により簡単に行える。かつ
共振点におけるQ値も高いので、BPFを用いる場合に
比較して安価な回路構成で実現できる。
【0032】(実施の形態3)次に本発明の第3の実施
の形態における超音波ノイズ判定方法及び超音波距離測
定装置について図面を参照しつつ説明する。図6は本実
施の形態の超音波距離測定装置30の構成図であり、図
1と同一部分は同一の符号を付けて説明を省略する。超
音波距離測定装置30は、送信回路2、受信回路4、B
PF5aとBPF5bとを有する周波数選別回路5、信
号処理部6C、送受信器31を含んで構成される。
【0033】送受信器31は超音波を送受信するもので
ある。送受信器31は電気−音響変換と音響−電気変換
の両機能を持つ機能ディバイスであり、例えばダイナミ
ックマイロホンや圧電体により実現できる。周波数選別
回路5と信号処理部6Cの機能は、第1の実施の形態の
場合と同一である。
【0034】このように構成された超音波距離測定装置
において、信号処理部6Cは送信回路2に送信トリガを
与えると、送信回路2は送信トリガに同期した第1の周
波数f1を含んだバースト信号を送受信器31に出力す
る。送受信器31は第1の周波数f1のバースト超音波
を出力する。この超音波は超音波伝播範囲にある測距対
象7により反射され、再び送受信器31により受信され
る。この受信信号は受信回路4で増幅され、周波数選別
回路5に与えられる。周波数選別回路5と信号処理部6
Cの処理は第1の実施の形態と同一であるので、それら
の説明を省く。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、可聴音か
ら超音波まで広く渡る突発性のノイズの周波数帯域の違
いを利用することができる。即ち、送信器が送波する第
1の周波数の受信波形には突発性のノイズの波形と、測
距対象による反射波形の両方が観測されるが、第2の周
波数の受信波形には突発性のノイズの波形のみが観測さ
れる。こうして第1の周波数と第2の周波数の両方に現
れた波形を突発性のノイズと判断することで、受信波に
現れた突発性のノイズの除去を行うことができる。これ
により屋外などのノイズの多い環境での使用が可能とな
り、その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における超音波距離
測定装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態において、第1、第2の周波
数を選別するバンドパスフィルタの出力を示す波形図で
ある。
【図3】第1の実施の形態の信号処理部(その1)の動
作を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施の形態の信号処理部(その2)の動
作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態における超音波距離
測定装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態における超音波距離
測定装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 送信器 2 送信回路 3,3a,3b 受信器 4,4a,4b 受信回路 5 周波数選別回路 5a,5b バンドパスフィルタ(BPF) 6A,6B,6C 信号処理部 7 測距対象 10,20,30 超音波距離測定装置 31 送受信器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信器より第1の周波数f1を中心とす
    るバースト状の超音波を測距対象側に向けて放射し、 前記測距対象側から放射された超音波を受信器で受信
    し、 前記受信器の受信波形から第1の周波数f1及び前記第
    1の周波数f1と異なる第2の周波数f2の成分を有す
    る反射信号を抽出し、 前記送信器が超音波を放射した時点を基準とした時間軸
    上で、前記第1の周波数f1を抽出した信号が第1の閾
    値以上となる第1の時間帯を求め、前記第2の周波数f
    2を抽出した信号が第2の閾値以上となる第2の時間帯
    を求め、 前記第1及び第2の時間帯が互いに重なる部分があれば
    ノイズと判定し、重なる部分がなければ前記測距対象側
    からの反射信号と判定することを特徴とする超音波ノイ
    ズ判定方法。
  2. 【請求項2】 可聴域を越える第1の周波数f1を中心
    とするバースト状の信号を出力する送信回路と、 前記送信回路の信号を超音波に変換して測距対象側に放
    射する送信器と、 前記測距対象側から到来した超音波を受信する受信器
    と、 前記受信器の受信信号を入力し、前記第1の周波数f1
    及び前記第1の周波数f1と異なる第2の周波数f2の
    成分を選別する周波数選別部と、 前記周波数選別部で得られた前記第1の周波数f1の成
    分及び前記第2の周波数f2の成分を、設定された第
    1、第2の閾値と夫々比較し、前記第1の周波数f1の
    抽出信号が前記第1の閾値以上となる第1の時間帯に対
    して、前記第2の周波数f2の抽出信号が前記第2の閾
    値以上となる第2の時間帯が互いに重なる部分があれば
    ノイズと判定し、重なる部分がなければ前記測距対象側
    からの反射信号と判定し、前記送信器が超音波を放射し
    た時点から前記第1の時間帯までの時間により測距対象
    までの距離を算出する信号処理部と、を具備することを
    特徴とする超音波距離測定装置。
  3. 【請求項3】 可聴域を越える第1の周波数f1を中心
    とするバースト状の信号を出力する送信回路と、 前記送信回路の信号を超音波に変換して測距対象側に放
    射する送信器と、 前記測距対象側から到来した超音波を受信し、前記第1
    の周波数f1に最大感度を有する第1の受信器と、 前記測距対象側から到来した超音波を受信し、前記第1
    の周波数f1と異なる第2の周波数f2に最大感度を有
    する第2の受信器と、 前記第1の受信器で得られた前記第1の周波数f1の成
    分及び前記第2の受信器で得られた前記第2の周波数f
    2の成分を、設定された第1、第2の閾値と夫々比較
    し、前記第1の周波数f1の抽出信号が前記第1の閾値
    以上となる第1の時間帯に対して、前記第2の周波数f
    2の抽出信号が前記第2の閾値以上となる第2の時間帯
    が互いに重なる部分があればノイズと判定し、重なる部
    分がなければ前記測距対象側からの反射信号と判定し、
    前記送信器が超音波を放射した時点から前記第1の時間
    帯までの時間により測距対象までの距離を算出する信号
    処理部と、を具備することを特徴とする超音波距離測定
    装置。
  4. 【請求項4】 可聴域を越える第1の周波数f1を中心
    とするバースト状の信号を超音波に変換して測距対象側
    に放射するとともに、前記測距対象側から到来した超音
    波を受信する送受信器と、 前記送受信器の受信信号を入力し、前記第1の周波数f
    1及び前記第1の周波数f1と異なる第2の周波数f2
    の成分を選別する周波数選別部と、 前記周波数選別部で得られた前記第1の周波数f1の成
    分及び前記第2の周波数f2の成分を、設定された第
    1、第2の閾値と夫々比較し、前記第1の周波数f1の
    抽出信号が前記第1の閾値以上となる第1の時間帯に対
    して、前記第2の周波数f2の抽出信号が前記第2の閾
    値以上となる第2の時間帯が互いに重なる部分があれば
    ノイズと判定し、重なる部分がなければ前記測距対象側
    からの反射信号と判定し、前記送信器が超音波を放射し
    た時点から前記第1の時間帯までの時間により前記測距
    対象までの距離を算出する信号処理部と、を具備するこ
    とを特徴とする超音波距離測定装置。
  5. 【請求項5】 前記信号処理部は、 受信信号をノイズと判断した場合に、測距対象位置とし
    てノイズ出現前の距離データを保持することを特徴とす
    る請求項2〜4のいずれか1項記載の超音波距離測定装
    置。
  6. 【請求項6】 前記信号処理部は、 受信信号をノイズと判断した場合に、ノイズと判断した
    部分は前記第1の閾値を越えた反射波がないものとして
    処理することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項
    記載の超音波距離測定装置。
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