JPH1073283A - 押入れ除湿装置 - Google Patents

押入れ除湿装置

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Publication number
JPH1073283A
JPH1073283A JP8226394A JP22639496A JPH1073283A JP H1073283 A JPH1073283 A JP H1073283A JP 8226394 A JP8226394 A JP 8226394A JP 22639496 A JP22639496 A JP 22639496A JP H1073283 A JPH1073283 A JP H1073283A
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JP
Japan
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passage
closet
opening
dehumidifying
heater
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JP8226394A
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English (en)
Inventor
Ikuo Funada
育男 船田
Hiroyuki Igarashi
裕之 五十嵐
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Hitachi Ltd
Hitachi Tochigi Electronics Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Tochigi Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】押入れの壁面の湿気、かびを阻止するための使
い捨て除湿剤は除湿能力が小さい。除湿剤を再生して使
用するものでは、形状が大きく、押入れの布団収納の邪
魔になり、通路抵抗、騒音が高い。 【解決手段】押入れ内の側壁と布団との間の小空間に、
除湿能力が100cc/日以下の小能力で、寸法が幅60
mm以下、高さ650mm以下、奥行150mm以下の除湿ス
タンド1を配設し、最上部には電動ファン2と吸込口9
を、下部にはコンパクト熱交換器3との間の通路を仕切
板4を置いて通路C、通路Dの並列通路を形成し、通路
Cには上からヒータ5、吸湿器6を配設し、仕切板の中
間には開口部7を設け、開口部7には開口部7と通路D
とを開閉制御するダンパ8を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般家庭用の一間幅
の押入れの除湿を対象とし、小形で布団収納の邪魔にな
らない押入れ除湿装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に最も近い公知例として実開平7
−185255号公報がある。この公知例の主旨を除湿
スタンドに適用すると図7のようになる。図7を用いて
この構成について説明する。除湿すべき空気を直交形の
コンパクト熱交換器101の一方の通路101aより吸
込通路105を通って電動ファン102により吸引し、
かつ電動ファン102の後方に設置された吸湿器103
で空気中の水蒸気を吸湿して、コンパクト熱交換器10
1の他方の通路101bより排気すると共に、電動ファ
ン102と吸湿器103の間に間欠的にオン、オフされ
るヒータ104を設けて、ヒータ104により加熱され
た空気を吸湿器103を介してコンパクト熱交換器10
1の他方の通路101bへ送りこむことにより、コンパ
クト熱交換器101に結露を発生させ、この結露水を回
収することにより空気の除湿を行うようにした。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】梅雨時において、押入
れ内の温湿度は25℃、80%の高湿となり、壁面温度
は夜中に22℃(露点温度)以下になる。このため押入
れ壁面は結露状態となり、壁面にかびが発生する。
【0004】かびの発生を防ぐために家庭用の除湿機を
押入れに入れると、スペース的に除湿機が邪魔になる。
すなわち、押入れに敷布団を三つ折りにして2組、その
横に掛け布団を四つ折りにして2組を収納すると、側壁
と布団の隙間は60mmの狭いものとなり、据え付けスペ
ースに200mm以上を必要とする圧縮機を使用した通常
の除湿機は、この隙間には収納が困難となる。
【0005】そこで、一般家庭ではシリカゲル、塩化カ
ルシウム等の吸湿剤が入った使い捨て除湿器が使われて
いる。この使い捨て除湿器は占有容積が小さいので押入
れ内の布団が入っていないデッドスペースに入れて置く
だけでよく、手間がかからないという利点がある反面、
除湿能力が小さく、継続的に使用した場合のコストが高
いという欠点がある。
【0006】そこで、除湿能力の条件として、換気回数
は2回/日、布団からの放湿はないものとし、押入れ内
の温・湿度25℃、80%を壁面にかびが発生しない2
5℃、50%まで減湿させるとすると、最低所要除湿能
力は50cc/日となるが、この除湿能力を満足し、押入
れの側壁と布団の隙間60mm以内に収納できる押入れ除
湿装置が必要になる。
【0007】さらには、従来の構成では吸湿運転時も除
湿運転時もコンパクト熱交換器→吸込通路→電動ファン
→ヒータ→吸湿器→コンパクト熱交換器の全通路を直列
に通風されるので通風抵抗は大きいものとなり、電動フ
ァンの風圧を高くする必要があるため、コンパクト熱交
換器を通過する際に風切り音が高くなるという問題があ
る。
【0008】さらには、通路内にダンパを使用するもの
では、ダンパを作動させるための機構と電力が余分に必
要となる問題がある。
【0009】さらには、吸湿器は粒状の吸湿剤が充填さ
れ、粒子が密着しているので、通風抵抗が大きく、これ
により電動ファンの風圧を上げる原因となってる。ま
た、除湿運転の開始時には粒子の吸湿は飽和状態に近づ
いているので、通風抵抗が更に大きくなり風量も低下
し、除湿効率が低下するという問題がある。
【0010】さらには、除湿運転でヒータがオンする
と、吸込通路を通る空気は通路仕切り部で加熱されコン
パクト熱交換器に入るので、直交流間の温度差が低下
し、除湿効率が低下するという問題がある。
【0011】さらには、吸込口と吐出口とが近接するた
めの吐出口から出た除湿された空気が直接吸込口から吸
込まれ、押入れ除湿装置の除湿効率が低下するという問
題がある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題を解
決するためになされた。
【0013】すなわち、請求項1のように、押入れ内の
側壁と収納された布団との間の小空間に、除湿能力が1
00cc/日以下の小能力で、寸法が幅60mm以下、高さ
650mm以下、奥行150mm以下で、冷凍サイクルをも
たない除湿スタンドを配設したことによって、押入れ側
壁にかびを発生させない除湿スタンドを押入れ側壁と布
団との間に収納できるようにした。
【0014】さらには、請求項2、3のように、除湿ス
タンドの最上部には電動ファンと吸込口を、下部には直
交通路A、Bを有する直交形のコンパクト熱交換器と吐
出口を設けると共に、電動ファンと直交形のコンパクト
熱交換器との間には仕切り板を置いて、通路C、Dから
なる並列通路を形成し、その通路Cには上からヒータ、
吸湿器の順に配設し、仕切り板の中間には開口部を設
け、その開口部には開口部と通路Dとを開閉制御するダ
ンパを設け、且つ先の通路C、Dを直交形のコンパクト
熱交換器の直交通路A、Bにそれぞれ連結させたことに
よって、通路抵抗を小さくし、風圧を下げてコンパクト
熱交換器の風切り音を低減できるようにした。
【0015】さらには、請求項4のように、ダンパには
形状記憶合金を用いて、前記ヒータがオフ時には前記開
口部を開き、通路Dの下流側を閉じ、ヒータがオン時に
は開口部を閉じたことによって、ダンパを作動させるた
めの機構を不要にし、作動させるための余分な電力を不
要にした。
【0016】さらには、請求項5のように、吸湿器の内
部に螺旋形の形状記憶合金を通風方向に複数個配列し、
ヒータオン時に形状記憶合金の螺旋径を太径化したこと
によって、吸湿器の通風抵抗を低減し、風量を増加さ
せ、吸湿及び水分の蒸発を促進した。
【0017】さらには、請求項6のように、並列通路の
仕切り板部を断熱構造にしたことによって、除湿運転時
に通路Dの空気の加熱を低減し、コンパクト熱交換器の
除湿効率の向上を図った。
【0018】さらには、請求項7のように、除湿スタン
ドの外周部で電動ファン及びコンパクト熱交換器に対応
する部分にそれぞれスリットを形成し、前者スリットは
内部に向かって下り傾斜、後者スリットは外部に向かっ
て下り傾斜としたことによって、吐出口から出る除湿さ
れた空気が吸込口へ直接吸込まれることをなくし、押入
れ除湿装置の除湿効率の向上をはかった。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図に示す一
実施例で説明する。
【0020】図1は押入れに設置した本発明の押入れ除
湿装置の斜視図、図2は本発明の押入れ除湿装置の要部
の断面図、図3は本発明のダンパの作動の説明図、図4
は本発明の吸湿器の要部の断面図、図5は本発明の仕切
り板の構造の説明図、図6は本発明の吸込口、吐出口の
構造の説明図である。
【0021】図1を用いて、本発明の押入れ除湿装置を
説明する。1は除湿スタンドであり、除湿スタンド1は
横断面の外周部がU字形で、押入れ側壁22と布団との
隙間60mmに配設される。この隙間は通常一間幅の押入
れ(両側壁間距離1,760mm)に3ツ折りの敷布団
(幅1,000mm)と四つ折りの掛け布団(幅700m
m)を中棚23に収納したときにできる。除湿スタンド
の幅寸法Wは60mm以下で、隙間60mmに入るようにし
てある。除湿スタンドの高さ寸法Hは650mm以下で、
この寸法は押入れの高さ寸法900mmに十分入り、除湿
スタンドの据付性も配慮された寸法である。また、除湿
スタンドの奥行寸法Dは150mm以下で、この寸法は押
入れの奥行寸法900mmに十分入り、据付性も配慮され
た寸法である。4は電源コンセントであり、電源コンセ
ントは本装置の電源コード25を接続する。
【0022】次に、押入れ壁面にかびを発生させないた
めの所要除湿量について説明する。押入れ内の温・湿度
は梅雨時あるいは冬期暖房時に25℃、80%の高湿状
態になり、夜間に温度が下がると押入れ内側壁の温度が
露点温度22℃以下となる。このため押入れ内側壁は結
露状態となりかびが発生する。かびを発生させないため
には押入れ内を25℃、50%にすればよく、所要除湿
量Gcc/日は数1のようになる。
【0023】
【数1】 G=(X/v−X’/v’)×V×N×1,000+M ここで、G・・・押入れ所要除湿量 cc/日 X・・・25℃、80%の絶対湿度 kg/kg'(乾燥空気) X’・・25℃、50%の絶対湿度 kg/kg'(乾燥空気) v・・・25℃、80%の比体積 m3/kg'(乾燥空気) v’・・25℃、50%の比体積 m3/kg'(乾燥空気) V・・・押入れ容積 m3/回 N・・・押入れ換気回数 回/日 M・・・布団からの放湿量 cc/日 押入れ換気回数Nは朝と晩の布団の出し入れで押入れ容
積Vが換気されるとし、2回/日とする。また、布団か
らの放湿量Mは布団の表面の湿気はないものとし、布団
からの放湿はないものとする。上記条件で最低所要除湿
量Gを求めると、50cc/日となる。
【0024】除湿スタンドはこの所要除湿量を満足し、
押入れ側壁にかびを発生させないと共に、押入れ側壁と
布団との間に簡便に配設できる。
【0025】次に図2を用いて、本発明の除湿手段を説
明する。図2は除湿スタンド1の除湿手段に関係する部
分の断面図である。2は電動ファンであり、電動ファン
2は除湿スタンド1の最上部に配設されている。また最
上部には吸込口9が設置されている。3はコンパクト熱
交換器であり、コンパクト熱交換器3は除湿スタンド1
の下部に配設され、通路10a(A)と直角に通路10
b(B)が交差する直交流熱交換器である。また、下部
には吐出口11が設置されている。電動ファンとコンパ
クト熱交換器3との間の通路にはその通路の中央に仕切
り板4を置いて並列通路C、Dを形成する。その通路C
側には上からヒータ5、吸湿器6の順に配設し、仕切り
板4の中間には開口部7を形成し、開口部7にはダンパ
8を設置する。開口部7の位置はヒータ5と吸湿器6と
の中間に相当する位置とする。ダンパ8はヒータ5がオ
ン時には7を遮蔽し、通路Cと通路Dを独立させる。ヒ
ータ5がオフ時にはダンパ8は開口部7を開き、通路D
の下流側を閉じ、従って、通路Dの空気は全部通路C側
へ合流する。且つ先の通路C、Dを直交形のコンパクト
熱交換器の直交通路10a、10bにそれぞれ連結させ
る。
【0026】次に動作を説明すると、ヒータ5がオフ時
では、電動ファン2が押入れ内の湿気を含んだ空気を吸
込口9から吸引し、通路C、通路Dへ送る。この時、ダ
ンパ8は仕切り板4の開口部7を開き、通路Dの下流側
を閉じるので、通路Dの空気は全部通路C側へ合流し、
吸湿器6へ入る。吸湿器6へ入った湿気を含んだ空気は
吸湿器6内のセラミックファイバ強化ハニカム活性シリ
カゲルあるいは塩化カルシウム等の吸湿剤によって吸着
され、乾燥した空気はコンパクト熱交換器3の通路10
aを通って吐出口11から再び押入れ内に戻される。吸
湿剤の吸着が飽和に達する前にヒータ5がオンする。ヒ
ータ5がオン時では、ダンパ8は開口部7を閉じ、通路
C側の空気はヒータ5で加熱され、吸湿器に入るので、
吸湿剤も加熱され吸湿剤が吸着した水分は蒸発すること
になる。この高温空気はコンパクト熱交換器3の通路1
0aを通過する際に、ヒータ5で加熱されない通路D側
からコンパクト熱交換器3の通路10bに入った低温空
気と熱交換し、露点温度となり除湿が行われる。除湿し
た後の乾燥した空気は吐出口11から再び押入れ内に戻
される。コンパクト熱交換器3の通路A10aで出来た
除湿水はコンパクト熱交換器3の下部に設けた除湿水受
け(回示せず)で受けて、その下部に設けた水タンク
(回示せず)に貯水される。水タンクは最低所要除湿量
50cc/日の一週間分350ccの容積を有する小形なも
のである。
【0027】上記のように、従来行っていた直列通路、
すなわち、コンパクト熱交換器の通路Aと通路Bの両通
路を常に通過させ、吸込通路と吐出通路を形成する方式
をやめ、通路抵抗が少ない並列通路、即ち吸込通路を設
けず吐出通路のみ形成する方式にし、ヒータオフ時の吸
湿運転時にはコンパクト熱交換器3の通路A10aのみ
にしたことによって通路抵抗を大幅に低減することがで
きるようにしたこれによって電動ファン2の風圧を下
げ、コンパクト熱交換器3で生じる風切り音を低減でき
るようにした。
【0028】次に図3を用いて、本発明のダンパを説明
する。ダンパ8は形状記憶合金で形成されており、その
形状はヒータオフ時では図3の右側の状態、即ち、仕切
り板4の中間に設けた開口部7を開き、通路Dの下流側
を閉じる形状になる。従ってこの場合には通路Dの空気
は開口部7を通って全部通路Cへ合流することになる。
ヒータオン時では図3の左側の状態、即ち、開口部7を
閉じる形状になる。この形状になるのはダンパ8の形状
記憶合金がヒータ5の熱で変形するためであり、ヒータ
5をオフし、熱がなくなると再びヒータオフの形状に戻
る。このようにダンパを形状記憶合金で形成したことに
よって、ダンパを開閉する機構が不要となると共に、形
状をヒータ5の熱で変形させ開口部7の開閉ができるの
で、作動用電力も不要となり、低コストのダンパを提供
することができる。
【0029】次に図4を用いて、本発明の吸湿器を説明
する。図4は吸湿器の通風方向の縦断面を示した。12
は吸湿剤ケースであり、ケース12は樹脂製の中空容器
でできており、上面と下面は開口しており、上面には上
網13、下面には下網14を設けてある。15は吸湿剤
であり、吸湿剤はセラミックファイバ強化ハニカム活性
シリカゲルあるいは塩化カルシウム等からなり、ケース
12内に充填されている。16は形状記憶合金であり、
形状記憶合金16は螺旋形でケース12内に通風方向に
沿って複数個配列されている。この動作を説明すると、
ヒータ5がオフ時は、形状記憶合金16の螺旋形の径は
小さく、この径内を通風する空気量も制限されている。
しかし、この形状記憶合金16がない場合に比べ通風空
気量は増加し、吸湿剤15への通風空気量も増え、吸湿
剤15の吸湿は促進される。ヒータ5がオン時には、形
状記憶合金16の螺旋形の径はヒータ5の熱で太径化
し、この径内を通風する空気量増大する。これによっ
て、吸湿剤15への通風空気量も増え、吸湿剤15の加
熱、水分の蒸発は促進される。
【0030】上記のように、吸湿剤15の内部に螺旋形
の形状記憶合金を入れることによって、吸湿器6の通風
抵抗を低減し、風量を増加させ、吸湿及び水分の蒸発を
向上できるようにした。
【0031】次に図5を用いて、本発明の仕切板を説明
する。図5は仕切板近傍の断面図である。17は仕切板
断熱材であり、断熱材17は通路Cと通路Dを形成する
仕切板4の通路D側の面に貼り付けた。18はダンパ断
熱材であり、断熱材18はダンパ7の通路D側の面に貼
り付けた。このように仕切板4とダンパ7を断熱するこ
とによって、ヒータ5のオン時、すなわち、除湿運転時
に通路C側の熱が通路D側に漏洩するのが阻止され、通
路Dの空気が加熱されないので、コンパクト熱交換器3
の通路B10bへ入る空気も低温に保持される。従って
コンパクト熱交換器3での除湿量を増大することができ
る。
【0032】次に図6を用いて、本発明のスリットを説
明する。図6は除湿スタンド1の上部に設けた吸込スリ
ット19と下部に設けた吐出スリット20の断面形状を
示した。吸込スリット19は除湿スタンド1の内部に向
かって下り傾斜させ、他方の吐出スリット20は除湿ス
タンド1の外部に向かって下り傾斜させた。これによっ
て、吸込口ではできるだけ押入れ上部の空気を吸い込ま
せ、吐出口ではできるだけ押入れ下部の空気を吐出さ
せ、吸込空気と吐出空気のショートサーキットを防止し
た。すならち、吐出口から出る除湿された空気が吸込口
から直接吸い込まれることをなくし、押入れ除湿装置の
除湿効率を向上できるようにした。
【0033】
【発明の効果】本発明の押入れ除湿装置は請求項1のよ
うに、押入れ内の側壁と収納された布団との間の小空間
に、除湿能力が100cc/日以下の小能力で、寸法が幅
60mm以下、高さ650mm以下、奥行150mm以
下で、冷凍サイクルをもたない除湿スタンドを配設した
ため、押入れ内の小空間を梅雨時に、温湿度は25℃、
80%から25℃、50%に除湿し、押入れの側壁のか
び発生を阻止でき、小形のため押入れ内で布団の収納の
邪魔にならない除湿装置を提供できる。
【0034】さらには、請求項2、3のように、除湿ス
タンドの最上部には電動ファン2と吸込口9を、下部に
は直交通路A10a、B10bを有する直交形のコンパ
クト熱交換器3と吐出口11を設け、電動ファン2と直
交形のコンパクト熱交換器3との間には仕切り板4を置
いて、通路C、Dからなる並列通路を形成し、その通路
Cには上からヒータ5、吸湿器6の順に配設し、仕切り
板の中間には開口部7を設け、その開口部7には開口部
7と通路Dとを開閉制御するダンパ8を設け、且つ先の
通路C、Dを直交形のコンパクト熱交換器3の直交通路
A10a、B10bにそれぞれ連結させたため、従来の
直列通路から並列通路にすることができ、その分通路抵
抗が小さくなる。上記の通路抵抗の低減により、電動フ
ァン2の風圧を低減でき、コンパクト熱交換器3の風切
り音を大幅に削減した除湿装置を提供できる。
【0035】さらには、請求項3のように、ダンパ8に
は形状記憶合金を用いて、前記ヒータ5がオフ時には前
記開口部7を開き、通路Dの下流側を閉じ、ヒータ5が
オン時には開口部7を閉じたことによって、ダンパ8を
作動させるための機構を不要にし、作動させるための余
分な電力を不要にした簡便で低コストのダンパ8を提供
できる。
【0036】さらには、請求項4のように、吸湿器6の
内部に螺旋形の形状記憶合金16を通風方向に複数個配
列し、前記ヒータ5がオン時に形状記憶合金16の螺旋
径を太径化したことによって、吸湿運転と除湿運転の吸
湿器6の通風抵抗が低減でき、これによって風量を増加
させ、吸湿器6の吸湿量と水分の蒸発量を増大した吸湿
器6を提供できる。
【0037】さらには、請求項5のように、並列通路の
仕切り板部を断熱構造にしたことによって、除湿運転時
に通路Dの空気の加熱を低減し、コンパクト熱交換器3
の除湿効率を向上した除湿装置を提供できる。
【0038】さらには、請求項6のように、除湿スタン
ド1のU字形外周部で電動ファン2及びコンパクト熱交
換器3に対応する外周部にそれぞれスリットを形成し、
前者の吸込スリット19は内部に向かって下り傾斜、後
者の吐出スリット20は外部に向かって下り傾斜とした
ことによって、吐出口から出る除湿された空気が吸込口
へ直接吸い込まれることがなくなり、除湿効率を向上し
た除湿装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】押入れに設置した本発明の押入れ除湿装置の斜
視図。
【図2】本発明の押入れ除湿装置の要部の断面図。
【図3】本発明のダンパの作動の説明図。
【図4】本発明の吸湿器の要部の断面図。
【図5】本発明の仕切板の構造の説明図。
【図6】本発明の吸込口、吐出口の構造の説明図。
【図7】公知例の主旨を除湿スタンドに適用した要部の
断面図。
【符号の説明】
1…除湿スタンド、 2…電動ファン、 3…コンパクト熱交換器、 4…仕切板、 5…ヒータ、 6…吸湿器、 7…開口部、 8…ダンパ、 9…吸込口、 10a…通路A、 10b…通路B、 11…吐出口。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押入れ内の側壁と収納された布団との間の
    小空間に、除湿能力が100cc/日以下の小能力で、寸
    法が幅60mm以下、高さ650mm以下、奥行150
    mm以下で、冷凍サイクルをもたない除湿スタンドを配
    設したことを特徴とする押入れ除湿装置。
  2. 【請求項2】前記除湿スタンドの最上部には電動ファン
    と吸込口を、下部には直交通路A、Bを有する直交形の
    コンパクト熱交換器と吐出口を設けた請求項1に記載の
    押入れ除湿装置。
  3. 【請求項3】電動ファンと直交形のコンパクト熱交換器
    との間には仕切り板を置いて、通路C、Dからなる並列
    通路を形成し、前記通路Cには上からヒータ、吸湿器の
    順に配設し、前記仕切り板の中間には開口部を設け、前
    記開口部には前記開口部と前記通路Dとを開閉制御する
    ダンパを設け、前記通路C、Dを直交形のコンパクト熱
    交換器の前記直交通路A、Bにそれぞれ連結させた請求
    項2に記載の押入れ除湿装置。
  4. 【請求項4】前記ダンパには形状記憶合金を用いて、前
    記ヒータがオフ時には前記開口部を開き、前記通路Dの
    下流側を閉じ、前記ヒータがオン時には前記開口部を閉
    じる請求項3に記載の押入れ除湿装置。
  5. 【請求項5】前記吸湿器の内部に螺旋形の形状記憶合金
    を通風方向に複数個配列し、前記ヒータオン時に前記形
    状記憶合金の螺旋径を太径化した請求項3に記載の押入
    れ除湿装置。
  6. 【請求項6】前記並列通路の前記仕切り板部を断熱構造
    にした請求項3に記載の押入れ除湿装置。
  7. 【請求項7】前記除湿スタンドの外周部で前記電動ファ
    ン及び前記コンパクト熱交換器に対応する部分にそれぞ
    れスリットを形成し、前者スリットは内部に向かって下
    り傾斜、後者スリットは外部に向かって下り傾斜とした
    請求項1に記載の押入れ除湿装置。
JP8226394A 1996-08-28 1996-08-28 押入れ除湿装置 Pending JPH1073283A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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