JPH107326A - ワキシング装置 - Google Patents

ワキシング装置

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Publication number
JPH107326A
JPH107326A JP17737796A JP17737796A JPH107326A JP H107326 A JPH107326 A JP H107326A JP 17737796 A JP17737796 A JP 17737796A JP 17737796 A JP17737796 A JP 17737796A JP H107326 A JPH107326 A JP H107326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wax
support
solid wax
solid
rotating shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP17737796A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Umeda
邦夫 梅田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP17737796A priority Critical patent/JPH107326A/ja
Publication of JPH107326A publication Critical patent/JPH107326A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】糸継ぎ時や太さむらのある糸を走行らせるとき
にワックス押当部材から離れた固形ワックスが速やかに
復帰し得るワキシング装置を提供する。 【解決手段】メッキ加工を施した回転軸1に対して軸方
向に固定されたワックス押当部材2と、回転軸1に摺動
可能に装着された合成樹脂製のワックス支持体3と、ワ
ックス支持体3に装着した固形ワックス7をワックス押
付手段2に押しつける押付部材5と、固形ワックス7を
ワックス押当部材2より離す解離手段6とよりなってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワインダー等で
巻取る際の走行する糸にワックスを付着させるワキシン
グ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワキシング装置として、従来、次のよう
なものが知られている。即ち、回転軸に固定されたワッ
クス押当部材と、回転軸に摺動可能に装着された固形ワ
ックスをワックス押当部材に押し付ける押付手段と、固
形ワックスをワックス押当部材より離す解離手段とを備
えたものである。
【0003】その押付手段は、エアシリンダーに供給さ
れるエアー圧によって動かされるプランジャーを備えて
おり、固形ワックスはそのプランジャーによってワック
ス押当部材に押し付けられる。糸は固形ワックスとワッ
クス押当部材との間を走行し、ワックスが付与される。
ワックスの付着量の加減は、エアシリンダーに供給され
るエアー圧の調整によって行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のワキシング装置
は、糸が切断して糸継ぎを行うときに固形ワックスを解
離手段により回転軸上をスライドさせて固形ワックスを
ワックス押当部材より離し、糸継ぎ後に糸をそれらの間
に挿入しているが、固形ワックスが回転軸に直に装着さ
れているので、その後の固形ワックスのワックス押当部
材側への復帰が、動摩擦力が大きいことにより、遅い
(復帰時間がかかることを応答性が悪いという)ので、
走行する糸Yにノーワックス部が生じている。また、糸
には太さむらのあるものがあり、その場合、固形ワック
スは運転中にワックス押当部材に対して微妙に接離動作
を繰返すが、固形ワックスの応答性の悪さにより、ワッ
クスの付着むらが生じている。この付着むらは、糸の摩
擦係数減少効果のむらとなり、次工程の、例えば、編機
等での糸切れや編地不良の原因となり、好ましくない。
また、応答性を良くするためにエアシリンダーへ供給す
るエアの圧力を上げると、ワックスの付着量が必要以上
に大となる。細糸等のワックスの付着量を少なくしたい
場合には、エアシリンダーへ供給するエアーの圧力を弱
くせざるを得ず、それも交換直後の固形ワックスが大き
く重いときには、固形ワックスの回転軸に対するスライ
ド抵抗が大きくなるので、一層応答性が悪い。
【0005】この発明は、糸継ぎ時や太さむらのある糸
を走行らせるときにワックス押当部材から離れた固形ワ
ックスが速やかに復帰し得るワキシング装置を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のワキシング装
置は、回転軸1に対し実方向に固定されたワックス押当
部材2と、回転軸1に摺動可能に装着されたワックス支
持体3と、ワックス支持体3に装着した固形ワックス7
をワックス押当部材2に押しつける押付手段5と、固形
ワックス7をワックス押当部材2より離す解離手段6と
よりなるものである。
【0007】回転軸1を金属にメッキ加工を施したもの
とし、ワックス支持体3を合成樹脂製とするとよい。
【0008】ワックス支持体3を回転軸3に対して非回
転とすることもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1を参照し、この発明のワキシ
ング装置の実施の形態について説明する。このワキシン
グ装置は、自動ワインダーに用いられ、給糸ボビンから
解じょされ、巻取りボビンに巻き取られる糸の糸道に設
けられ、該糸にワックスを付与するものである。
【0010】このワキシング装置は、回転軸1と、回転
軸1の端部から所定距離離れた位置に固定された回転デ
ィスク(ワックス押当部材)2と、回転軸1に摺動可能
に装着されたワックス支持体3と、不図示の供給源より
エアが供給されるエアシリンダー4と、エアシリンダー
4の内部に進退可能に挿着され、開口縁が回転ディスク
2に対向する有底筒状のプランジャー(押付手段)5
と、糸継ぎ時等に固形ワックス7を回転ディスク2より
離すためのレバー(解離手段)6よりなっている。
【0011】回転軸1は、複数のギアを介してモーター
により駆動される。その回転軸1は、鉄等の金属製と
し、その表面にメッキ加工を施し、ワックス支持体3の
摺動が容易となるようにする。また、回転軸1の先端部
付近には、軸方向の溝1aが形成されている。これは、
後述するワックス支持体3の回止ピン3cが係合する溝
である。
【0012】回転ディスク(ワックス押当部材)2は、
ワックス支持体3が進入し得るように、中央に凹部2a
が形成されている。
【0013】ワックス支持体3は、筒状体であり、固形
ワックス7が摺動可能に装着される合成樹脂製(ポリプ
ロピレン等)の主要部3aと、走行糸の接触部である金
属製の糸接触部3bとが軸方向に一体化されている。糸
接触部3bは糸を損傷しないように断面が円形に形成さ
れているが、主要部3aは、その周側面が、等間隔で4
か所面取りされており、断面は略四角形状となってい
る。これは、固形ワックス7の中心部に軸方向に設けら
れている断面四角形の孔に嵌合することにより、回転軸
1の回転力を固形ワックス7に伝達するためのものであ
る。また、回転軸1に対する回り止めの目的で、主要部
3aの内部空間には、前述した回転軸1の溝1aに係合
する回止ピン3cが突設されている。
【0014】エアシリンダー4への圧縮エアは底部付近
の供給孔4aより供給される。圧縮エアーが供給孔4a
より供給されると、プランジャー5が固形ワックス7側
へ移動し、固形ワックス7が回転ディスク2へ押し付け
られる。
【0015】プランジャー(押付手段)5には、ワック
ス支持体3と装着された固形ワックス7との間にエアー
を送って風綿やワックス滓を吹き飛ばすための、小孔5
aが底部に穿設されている。
【0016】レバー6は、糸継ぎ時等に、固形ワックス
7と回転ディスク2との間に積極的に間隙をあけるため
のもので、適宜の駆動手段により図1左方向に所定距離
移動することができるようになっている。レバー6が図
1左方向に移動すると、固形ワックス7とワックス支持
体3との間の摺動抵抗よりワックス支持体3と回転軸1
との間の摺動抵抗が小さいので、固形ワックス7がワッ
クス支持体3と共に図1左方向に移動する。レバー6
は、糸Yが固形ワックス7と回転ディスク2との間に通
された後、元に復帰する。この復帰により、固形ワック
ス7がプランジャー5に押され、元の位置に復帰する。
なお、糸Yの走行は、固形ワックス7と回転ディスク2
との間に通された後に開始される。従って、固形ワック
ス7の復帰を速くしないと、ノーワックス部分が生じ
る。
【0017】図1における8、9は、回転ディスク2
と、ワックス支持体3に装着された固形ワックス7との
間に走行糸Yを確実に案内するための導入ガイドをセッ
トする支持部材に形成した孔である。
【0018】このような構成のワキシング装置において
は、固形ワックス7は、合成樹脂製のワックス支持体3
に装着した状態でメッキ加工された回転軸1に対して摺
動可能となるので、互いの素材に起因する小さな動摩擦
係数によって、ワックス支持体3と共に小さな力で軽く
滑って復帰することができる。従って、エアシリンダー
4へ供給するエアの圧力を低くすることができ、回転デ
ィスク2と固形ワックス7との間への糸Yの仕掛け時や
ノッティング時の固形ワックス7の回転ディスク2側へ
の移動が短時間になされ、ノーワックス部分が非常に少
なくなる。しかも、固形ワックス7が糸の太さむらによ
って回転ディスク2から離れても、瞬時に復帰する(ワ
ックス復帰の応答性が極めて良好)ので、均一なワキシ
ングが可能となる。
【0019】この発明のワキシング装置は、固形ワック
ス7が厚く重いときに有効である。固形ワックス7が薄
く軽くなると、固形ワックス7とワックス支持体3との
間の摺動抵抗が小さくなり、固形ワックス7がワックス
支持体3をスライドして素速く復帰するようになる。
【0020】この応答性の良さは、ワキシングして巻取
ったパッケージの糸と金属との間の摩擦抵抗を示す図2
より明らかである。図2は、縦軸は摩擦係数、即ち、ノ
ーワックスのときの糸と金属製摩擦部材との張力及び摩
擦係数から換算したものであり、横軸は時間を示してい
る。(1)はこの発明のものであり、(2)は従来のも
のである。この発明のものは、従来のものと比べて摩擦
抵抗の変動が少ない。即ち、ワックスの付着むらが少な
いということを示している。参考のために、これらのグ
ラフを求める装置を図3に示す。
【0021】図3中のP、30、31、32、33、3
4は、それぞれ、ワキシングをしながらワインダーで巻
取ったパッケージ、調整ノブ、テンションセンサー、固
定の金属製摩擦部材、テンションセンサー、フィードロ
ーラーである。前述の角グラフは、テンションセンサー
31の張力T1が摩擦係数に換算して0.12となるよ
うに調整ノブ30で調整し、テンションセンサー33の
張力T2を摩擦係数に換算してプリントアウトしたもの
である。
【0022】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0023】即ち、回転軸に摺動可能に装着されたワッ
クス支持体に固形ワックスが取付けられるので、固形ワ
ックスの回転軸方向の移動抵抗が小さくなる。従って、
ワックス押圧力を小さくすることができ、しかも、糸継
ぎ時等のワックス押当部材側への固形ワックスの移動を
短時間に行うことができ、ノーワックス部分の発生を少
なくすることができる。また、糸の太さむらによって固
形ワックスがワックス押当部材から離れても、瞬時に復
帰し、均一なワキシングが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のワキシング装置の要部の断面図であ
る。
【図2】ワキシングした糸と金属との摩擦抵抗を示すグ
ラフであり、(1)はこの発明のものであり、(2)は
従来のものである。
【図3】図2のグラフの測定装置の説明図である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 回転ディスク(ワックス押当部材) 3 ワックス支持体 4 エアシリンダー 5 プランジャー(押付手段) 6 レバー(解離手段) 7 固形ワックス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に対し軸方向に固定されたワックス
    押当部材と、回転軸に摺動可能に装着されたワックス支
    持体と、ワックス支持体に装着した固形ワックスをワッ
    クス押当部材に押しつける押付手段と、固形ワックスを
    ワックス押当部材より離す解離手段とよりなり、ワック
    ス支持体は回転軸に対して摺動抵抗の小さいものである
    ワキシング装置。
  2. 【請求項2】回転軸を金属にメッキ加工を施したものと
    し、ワックス支持体を合成樹脂製とした請求項1に記載
    のワキシング装置。
  3. 【請求項3】ワックス支持体を回転軸に対して非回転と
    した請求項1又は請求項2に記載のワキシング装置。
JP17737796A 1996-06-18 1996-06-18 ワキシング装置 Pending JPH107326A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17737796A JPH107326A (ja) 1996-06-18 1996-06-18 ワキシング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17737796A JPH107326A (ja) 1996-06-18 1996-06-18 ワキシング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH107326A true JPH107326A (ja) 1998-01-13

Family

ID=16029884

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17737796A Pending JPH107326A (ja) 1996-06-18 1996-06-18 ワキシング装置

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JP (1) JPH107326A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103738797A (zh) * 2013-12-10 2014-04-23 苏州瑞日纺织科技有限公司 一种络筒机的纱线上蜡装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103738797A (zh) * 2013-12-10 2014-04-23 苏州瑞日纺织科技有限公司 一种络筒机的纱线上蜡装置

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