JPH1071546A - 複数箇所を同時にセンターレス研削する方法、および、複数箇所を同時にセンターレス研削する装置 - Google Patents

複数箇所を同時にセンターレス研削する方法、および、複数箇所を同時にセンターレス研削する装置

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JPH1071546A
JPH1071546A JP16256497A JP16256497A JPH1071546A JP H1071546 A JPH1071546 A JP H1071546A JP 16256497 A JP16256497 A JP 16256497A JP 16256497 A JP16256497 A JP 16256497A JP H1071546 A JPH1071546 A JP H1071546A
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grinding
grinding wheel
cylindrical surface
workpiece
rotating
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JP16256497A
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Norifumi Takeuchi
徳文 竹内
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Micron Machinery Co Ltd
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Micron Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加工物(例えば内燃機関用バルブ31)に
形成されている円柱面状被加工部(例えばバルブステム
31a)と、円錐面状被加工部(例えばバルブフェース
31b)とを同時に適正な研削条件でセンターレス研削
することができ、しかも、調整砥石10′と被加工物と
の間に著しい滑りを生じないセンターレス研削方法、お
よび同装置を提供する。 【解決手段】 2箇所の被加工部の内の片方(バルブス
テム31a)を、単一の調整砥石10′とブレード(隠
れている)とで支承しつつ回転させる。円柱面状被加工
部(バルブステム31a)を第1の研削砥石7′で、円
錐面状被加工部(バルブフェース31b)を第2の研削
砥石8′で、それぞれセンターレス研削する。上記第
1,第2の研削砥石は相互に独立して周速を制御される
構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数箇所の被研削
部を同時にセンターレス研削(紛らわしくない場合は、
単に研削と略称)する方法、および、同じくセンターレ
ス研削する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は複数箇所の被研削部を有する被加
工物をセンターレス研削する装置の従来例を示し、
(A)は模式的に描いた平面図であり、(B)は同じく
模式的に描いた正面図である。被加工物1に複数箇所
(本従来例では2箇所)の円柱面が形成されているの
で、これに合わせて研削砥石2にも調整砥石3にもそれ
ぞれ大径部と小径部とが設けられている。被加工物1
は、本図6(B)に示すようにブレード4と調整砥石3
とによって支承され、調整砥石の回転により摩擦伝動で
回転せしめられる。該被加工物1の回転速度および周速
は調整砥石3によって調整される。この調整砥石の主た
る役割は、ブレードと協働して被加工物を支承するこ
と、並びに、該被加工物を回転させるとともに、その回
転状態を調整することである。上記のようにして回転せ
しめられている被加工物1に、段付円柱状の研削砥石2
が回転しつつ摺触して、2箇所の円柱面のそれぞれが、
同時にセンターレス研削される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図6について説明した
ように2個の円柱面からなる被研削部を有する被加工物
をセンターレス研削する場合、段付形状の一体形調整砥
石3で被加工物を回転させると、該一体形調整砥石3が
一定の回転速度で回転していても、その大径部の周速と
小径部の周速とが異なるため、調整砥石と被加工物との
間に滑りを生じ、被加工物の支持・回転状態が不安定に
なってセンターレス研削の精度に悪影響を及ぼす。ま
た、1個の被加工物に3個もしくはそれ以上の円柱面か
らなる被研削部が有る場合にも同様の問題を生じ、さら
に、円柱面,円錐面,回転面の少なくとも2種類以上か
らなる複数箇所の被研削部を有する被加工物をセンター
レス研削する場合にも同様の問題(調整砥石の滑り)を
生じる。本発明は上述の事情に鑑みて為されたもので、
1個の被加工物の複数箇所に円柱面,円錐面,回転面か
ら成る被研削部が形成されている場合、これら複数箇所
の被研削部を同時に高精度でセンターレス研削し得る技
術を提供することを目的とする。本発明において回転面
とは「平面曲線を、その平面上の軸の周りに回転せしめ
た軌跡として得られる曲面」を言うものとし、立体幾何
学における回転面よりも狭義である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記の目的
(複数の被研削部を高精度にセンターレス研削する)を
達成するため、調整砥石と被加工物との間に滑りを生じ
させないように工夫した。すなわち、次に述べる試案の
装置について考察し、さらにこれを改良して本願に係る
一連の発明を創作した。図3は、試案に係るセンターレ
ス研削装置、および該試案の改良を説明するために示し
た原理的説明図であって、(A)は模式的に描いた平面
図、(B)は同じく正面図である。本図3を前掲の図6
(従来例)に比較して、異なる所を要約すると次の如く
である。すなわち、(イ)従来例(図6)で一体であっ
た研削砥石2を、試案(図3)では小径部用の第1の研
削砥石7と、大径部用の第2の研削砥石8とに分割し、
それぞれ独立した駆動機構11,12によって、周速を
制御し得るように回転駆動し、従来例(図6)で一体で
あった研削砥石2を、試案(図3)では小径部用の第1
の調整砥石9と、大径用の第2の調整砥石10とに分割
し、それぞれ独立した駆動機構13,14によって、周
速を制御し得るように回転駆動する。
【0005】上述した試案の装置(図3)によると、次
のような二つの大きい利点が有る。 (A)分割されたそれぞれの調整砥石9,10の周速
を、被加工物1の2箇所の円柱面それぞれの周速に合わ
せると、滑りを生じない。さらに、 (B)被加工物1の2箇所の被加工部のそれぞれに対し
て、分割された研削砥石7,8の周速を、それぞれ最適
の研削条件が得られるように制御することができる。被
加工物の2箇所の円柱面が等径であっても、軸方向の長
さ寸法の相異や、表面硬度の相異などを勘案して、それ
ぞれ最適の研削条件を現出することができる。
【0006】上述の作用,効果に基づいて、上記試案の
改良について考察すると、 (A′)試案のように調整砥石を分割して、それぞれ個
別に周速を制御することによって、前述した滑りの発生
を防止できるが、図3(試案)に鎖線で描いた「二つに
分割された調整砥石9,10の片方である調整砥石1
0」を省略して、被加工物1をブレード4と調整砥石9
(実線で描いた)とによって支承するとともに、該単一
の調整砥石9によって被加工物を回転させても、前述し
た滑りは発生しない。
【0007】(B′)研削砥石を分割して小径部用の第
1の研削砥石7と、大径部用の第2の研削砥石8とを構
成することは、被加工物1に形成された2箇所の被研削
部のそれぞれを最適研削条件でセンターレス研削するた
めに有効である。従って、試案の装置(図3)において
第1の研削砥石7と第2の研削砥石8とを設けたという
構成は、これを変更しない。図3は本発明の基本的な原
理を模式的に表したものであって、大径の円柱面と小径
の円柱面とが形成された被加工物1を例示してあるが、
本発明の適円範囲はこれに限られるものではなく、円柱
面と円錐面とを同時研削するなど、各種の応用が可能で
ある。図3に示した試案を改良するについて、改良され
て成る本発明の総べての実施形態を総合して、(α)そ
れぞれ独立に周速を制御される2個の研削砥石を用いる
こと。および、(β)独立して周速を制御される単一の
調整砥石を用いることは共通する基本的な構成である。
【0008】以上に説明した原理に基づいて、前記の試
案をさらに改良して成る請求項1の発明方法は、被加工
物に形成されている円柱面と、上記円柱面と同心状に形
成されている円錐面とを同時にセンターレス研削する方
法において、それぞれ独立に周速を制御し得る第1の研
削砥石および第2の研削砥石、並びに、独立に周速を制
御し得る単一の調整砥石を用い、被加工物の円柱面を上
記単一の調整砥石とブレードとによって支承し、該調整
砥石の回転によって上記被加工物を回転せしめつつ、前
記の円柱面を第1の研削砥石によって研削するととも
に、前記単一の調整砥石とブレードとに支承されて回転
している被加工物の円錐面を第2の研削砥石によって研
削することを特徴とする。以上に説明した請求項1の発
明方法によると、被加工部は複数箇所であるが、単一の
調整砥石とブレードとによって被加工物を支承するとと
もに、該単一の調整砥石によって被加工物を回転させる
ので、被加工物と調整砥石との間において周速差による
滑りを生じる虞れが無い。さらに、円柱面の研削と円錐
面の研削とは、それぞれ独立に周速を制御し得る第1の
研削砥石および第2の研削砥石によって行なわれるの
で、円柱面の研削は該円柱面を研削するために最も適正
な周速で回転している第1の研削砥石によって研削する
とともに、これと同時に円錐面の研削は該円錐面を研削
するために最も適正な周速で回転している第2の研削砥
石によって研削することができる。適正な周速で回転し
ている研削砥石で研削することができれば、センターレ
ス研削の精度が向上し、かつ、上記の精度を損なわない
範囲で研削能率を上げることも可能である。そして、前
述のごとく周速差による滑りを生じないので、被加工物
の支持・回転状態が安定し、いっそう研削精度が向上
し、かつ、大量生産における研削品質が均一となる。
【0009】請求項2に係る発明方法は前記請求項1の
発明方法における構成要件に加えて、前記第2の研削砥
石を、その軸心方向と径方向とに同時に移動せしめると
ともに、軸心方向の移動速度と径方向の移動速度とが一
定の比率となるように制御して、上記第2の研削砥石を
ほぼ水平な直線に沿わしめて移動させることを特徴とす
る。以上に説明した請求項2の発明方法によると、容易
に正確に円錐面をセンターレス研削することができ、し
かも該円錐面の頂角を迅速容易に所望の角度に調節する
ことができる。すなわち、本請求項2によらなくても第
2の研削砥石を円錐形にツルーイング(砥石形状を整え
る加工操作)して請求項1の発明方法を実施することに
よって被加工物の円錐面をセンターレス研削することは
可能であるが、上記第2の研削砥石の円錐面が使用に伴
って変形すると被加工物の円錐面の寸法精度が低下す
る。従って、被加工物円錐面の精度を維持するには頻繁
に第2の研削砥石のツルーイングを繰り返さねばならな
い。このように頻繁にツルーイングするとメンティナン
ス所要工数が増加するのみでなく、センターレス研削機
の整備休止時間が増えて稼働率を低下させ、その上、第
2の研削砥石の損耗進行が速くなって消耗資材コストを
増加させる。さらに上記の場合、被加工物の円錐面の頂
角は第2の研削砥石の形状によって一義的に決まる。こ
のため、被加工物の円錐面の頂角が変更された場合の段
取り替えは第2の研削砥石を取り替えなければならな
い。これに比して本請求項2を適用して第2の研削砥石
を径方向と軸心方向とに一定の速度比で移動させると該
第2の研削砥石が直線状の軌跡を描いて被加工物の被研
削部を円錐面に研削仕上げする。そして上記一定の速度
比を所定の値とすることにより、所望の頂角の円錐面が
得られる。この場合、第2の研削砥石が被研削部の円錐
面の母線に沿って移動するので該第2の研削砥石が局部
的に摩損する虞れ無く、従って第2の研削砥石の寿命が
長く、ツルーイング所要工数やツルーイングの為の休止
期間が短い。さらに、被加工物の円錐面の頂角変更に伴
う段取り替えは第2の研削砥石の速度比(軸心方向移動
速度と径方向移動速度との比)を変化させることによっ
て対応できるので、迅速容易に段取り替えを行うことが
できる。
【0010】請求項3に係る発明方法は、被加工物に形
成されている第1の円柱面と、上記第1の円柱面と同心
状に形成されている第2の円柱面とを同時にセンターレ
ス研削する方法において、それぞれ独立に周速を制御し
得る第1の研削砥石および第2の研削砥石、並びに、独
立に周速を制御し得る単一の調整砥石を用い、被加工物
の第1の円柱面を上記単一の調整砥石とブレードとによ
って支承し、該調整砥石の回転によって上記被加工物を
回転せしめつつ、前記の第1の円柱面を第1の研削砥石
によって研削するとともに、前記単一の調整砥石とブレ
ードとに支承されて回転している被加工物の第2の円柱
面を第2の研削砥石によって研削することを特徴とす
る。以上に説明した請求項3の発明方法によると、被加
工部は複数箇所であるが、単一の調整砥石とブレードと
によって被加工物を支承するとともに、該単一の調整砥
石によって被加工物を回転させるので、被加工物と調整
砥石との間において周速差による滑りを生じる虞れが無
い。さらに、第1の円柱面の研削と第2の円柱面の研削
とは、それぞれ独立に周速を制御し得る第1の研削砥石
および第2の研削砥石によって行なわれるので、第1の
円柱面の研削は該第1の円柱面を研削するために最も適
正な周速で回転している第1の研削砥石によって研削す
るとともに、これと同時に第2の円柱面の研削は該第2
の円柱面を研削するために最も適正な周速で回転してい
る第2の研削砥石によって研削することができる。適正
な周速で回転している研削砥石で研削することができれ
ば、センターレス研削の精度が向上し、かつ、上記の精
度を損なわない範囲で研削能率を上げることも可能であ
る。そして、前述のごとく周速差による滑りを生じない
ので、被加工物の支持・回転状態が安定し、いっそう研
削精度が向上し、かつ、大量生産における研削品質が均
一となる。
【0011】請求項4の発明方法は、被加工物に形成さ
れている円柱面と、上記円柱面と同心状に形成されてい
る回転面とを同時にセンターレス研削する方法におい
て、それぞれ独立に周速を制御し得る第1の研削砥石お
よび第2の研削砥石、並びに、独立に周速を制御し得る
単一の調整砥石を用い、被加工物の円柱面を上記単一の
調整砥石とブレードとによって支承し、該調整砥石の回
転によって上記被加工物を回転せしめつつ、前記の円柱
面を第1の研削砥石によって研削するとともに、前記単
一の調整砥石とブレードとに支承されて回転している被
加工物の回転面を第2の研削砥石によって研削すること
を特徴とする。以上に説明した請求項4の発明方法によ
ると、被加工部は複数箇所であるが、単一の調整砥石と
ブレードとによって被加工物を支承するとともに、該単
一の調整砥石によって被加工物を回転させるので、被加
工物と調整砥石との間において周速差による滑りを生じ
る虞れが無い。さらに、円柱面の研削と回転面の研削と
は、それぞれ独立に周速を制御し得る第1の研削砥石お
よび第2の研削砥石によって行なわれるので、円柱面の
研削は該円柱面を研削するために最も適正な周速で回転
している第1の研削砥石によって研削するとともに、こ
れと同時に回転面の研削は該回転面を研削するために最
も適正な周速で回転している第2の研削砥石によって研
削することができる。適正な周速で回転している研削砥
石で研削することができれば、センターレス研削の精度
が向上し、かつ、上記の精度を妨げない範囲で研削能率
を上げることも可能である。そして、前述のごとく周速
差による滑りを生じないので、被加工物の支持・回転状
態が安定し、いっそう研削精度が向上し、かつ、大量生
産における研削品質が均一となる。
【0012】請求項5に係る発明方法は前記請求項4の
発明の構成要件に加えて、前記第2の研削砥石を、その
軸心方向と径方向とに同時に移動せしめるとともに、軸
心方向の移動速度と径方向の移動速度とを相互に関連せ
しめながら制御して、上記第2の研削砥石をほぼ水平な
曲線に沿わしめて移動させることを特徴とする。以上に
説明した請求項5の発明方法によると、容易に正確に回
転面をセンターレス研削することができ、しかも、該回
転面の形状に関する仕様変化に対応して第2の研削砥石
を交換すること無く、該第2の研削砥石の軸心方向移動
速度と径方向移動速度との関連を変化させて制御するこ
とにより段取り替えすることが可能である。本請求項5
の発明方法においては、第2の研削砥石を水平な曲線に
沿わしめて移動させることによって該水平な曲線を母線
とする回転面を研削するのであるから、研削仕上面の形
状は主として第2の研削砥石の移動軌跡によって定ま
り、該第2の研削砥石の形状によって一義的に定まるこ
とが無い。従って、使用に伴う第2の研削砥石の摩耗が
製品精度に及ぼす影響の度合いが少なく、該第2の研削
砥石のツルーイング(砥石形状を整える修正加工)の頻
度が少なくて足りる。このため、メンティナンス所要が
少なく、かつ、ツルーイングの為の休止時間も少なく、
その上、第2の研削砥石の消耗進行が遅くて耐久性が向
上する。
【0013】請求項6の発明装置の構成は、円柱面と円
錐面とから成る複数箇所の被研削部を有する被加工物を
センターレス研削する装置において、ブレードと協働し
て前記被加工物の円柱面を支承して回転させる、独立し
て周速を制御し得る回転駆動手段を備えた単一の調整砥
石と、上記単一の調整砥石とブレードとにより円柱面を
支承されて回転している被加工物の該円柱面を研削す
る、独立して周速を制御し得る回転駆動手段を備えた第
1の研削砥石と、上記単一の調整砥石とブレードとによ
り円柱面を支承されて回転している被加工物の円錐面を
研削する、独立して周速を制御し得る回転駆動手段を備
えた第2の研削砥石と、を具備していることを特徴とす
る。以上に説明した請求項6の発明装置によると、単一
の調整砥石とブレードとによって被加工物の円柱面を支
承するとともに、該単一の調整砥石からの摩擦伝動によ
って上記被加工物を回転せしめてその回転状態を調整す
る構造であるから、2個の調整砥石の周速アンバランス
に起因する滑りを生じる虞れが無く、滑りによる研削状
態の不安定を未然にかつ完全に防止することができる。
しかも、被加工物の円柱面と円錐面とを、それぞれ独立
に周速制御し得る構造の第1の研削砥石と第2の研削砥
石で研削するようになっているから、円柱面と円錐面と
より成るそれぞれの被加工部について、被加工部ごとに
最適の研削砥石周速で研削することができる。上述のよ
うにして最適研削条件での研削が可能となり、研削能率
の向上にも研削寸法精度の向上にも研削表面あらさの向
上にも有効である。
【0014】請求項7に係る発明装置の構成は前記請求
項6の発明装置の構成要件に加えて、前記第2の研削砥
石が、その軸心方向および径方向へ同時に移動せしめ得
る構造であり、かつ、上記軸心方向の移動速度と径方向
の移動速度との比を一定に保持して、前記第2の研削砥
石をほぼ水平な直線に沿わしめて移動せしめ得るように
なっていることを特徴とする。以上に説明した請求項7
の発明装置によると、第2の研削砥石がほぼ水平な直線
に沿って移動するので、該第2の研削砥石の外周面が必
ずしも厳密に正確な円錐面でなくても、被加工物の円錐
面状被加工部を高精度の円錐面に研削仕上げすることが
できる。その上、第2の研削砥石の外周面の比較的広い
範囲が被加工物に接触して研削作用を果たすので、第2
の研削砥石の局部的損耗が早期に進行する虞れが無く、
しかも、第2の研削砥石が使用に伴って減寸変形して
も、研削仕上げ精度に及ぼす影響が少ない。従って、該
第2の研削砥石を頻繁にツルーイング(砥石外形の修
正)をする必要が無く、ツルーイングを含むメンティナ
ンス所要工数が少なくて済み、ツルーイングによる研削
機の休止時間が少なくて稼働率が上昇し、かつ、第2の
研削砥石の耐用命数が延長され、稼働に伴う消耗品コス
トが低減される。
【0015】請求項8に係る発明装置の構成は、円柱面
から成る複数箇所の被研削部を有する被加工物をセンタ
ーレス研削する装置において、ブレードと協働して前記
被加工物の複数箇所の円柱面の内の第1の円柱面を支承
して回転させる、独立して周速を制御し得る回転駆動手
段を備えた単一の調整砥石と、上記単一の調整砥石とブ
レードとにより第1の円柱面を支承されて回転している
被加工物の該第1の円柱面を研削する、独立して周速を
制御し得る回転駆動手段を備えた第1の研削砥石と、上
記単一の調整砥石とブレードとにより第1の円柱面を支
承されて回転している被加工物の第2の円柱面を研削す
る、独立して周速を制御し得る回転駆動手段を備えた第
2の研削砥石と、を具備していることを特徴とする。以
上に説明した請求項8の発明装置によると、単一の調整
砥石とブレードとによって被加工物の第1の円柱面を支
承するとともに、該単一の調整砥石からの摩擦伝動によ
って上記被加工物を回転せしめてその回転状態を調整す
る構造であるから、2個の調整砥石の周速アンバランス
に起因する滑りを生じる虞れが無く、滑りによる研削状
態の不安定を未然にかつ完全に防止することができる。
しかも、被加工物の第1の円柱面と第2の円柱面とを、
それぞれ独立に周速を制御し得る構造の第1の研削砥石
と第2の研削砥石で研削するようになっているから、第
1の円柱面と第2の円柱面とより成るそれぞれの被加工
部について、被加工部ごとに最適の研削砥石周速で研削
することができる。上述のようにして最適研削条件での
研削が可能となり、研削能率の向上にも研削寸法精度の
向上にも研削表面あらさの向上にも有効である。
【0016】請求項9の発明に係る装置の構成は前記請
求項8の発明装置の構成要件に加えて、前記第2の円柱
面を研削する第2の研削砥石が、その軸心方向および径
方向に移動せしめ得る構造であって、第1の研削砥石に
よる第1の円柱面の研削と、第2の研削砥石による第2
の円柱面の研削とを同時に行なった後もしくは同時に行
なう前に、該第2の研削砥石によって第3の円柱面およ
び/または被加工物の端面を研削し得るようになってい
ることを特徴とする。以上に説明した請求項9の発明を
適用して前記請求項8の発明を実施すると、調整砥石と
ブレードとによって被加工物を支承して回転せしめつ
つ、第1の円柱面と第2の円柱面とを適正な研削条件で
同時にセンターレス研削することができ、かつ、前記第
2の研削砥石の周速を独立に制御し得る機能を利用し
て、該第2の研削砥石によって前記第1,第2の円柱面
と異なる第3の円柱面を適正な研削条件で研削するこ
と、もしくは、被加工物の端面を適正な研削条件で研削
することができる。この第3の円柱面もしくは端面の研
削は、前記第1,第2の円柱面の研削後に行なうことも
でき、該第1,第2の円柱面の研削前に行なうこともで
きるが、いずれの場合も単一の調整砥石とブレードとに
よって被加工物を支承して回転させながら行なうことが
できるので、調整砥石の周速アンバランスに起因する滑
りを生じさせることなく、安定した状態で第3の円柱面
もしくは被加工物の端面を研削することができる。
【0017】請求項10に係る発明装置の構成は、円柱
面と回転面とから成る複数箇所の被研削部を有する被加
工物をセンターレス研削する装置において、ブレードと
協働して前記被加工物の円柱面を支承して回転させる、
独立して周速を制御し得る回転駆動手段を備えた単一の
調整砥石と、上記単一の調整砥石とブレードとにより円
柱面を支承されて回転している被加工物の該円柱面を研
削する、独立して周速を制御し得る回転駆動手段を備え
た第1の研削砥石と、上記単一の調整砥石とブレードと
により円柱面を支承されて回転している被加工物の回転
面を研削する、独立して周速を制御し得る回転駆動手段
を備えた第2の研削砥石と、を具備していることを特徴
とする。以上に説明した請求項10の発明装置による
と、単一の調整砥石とブレードとによって被加工物の円
柱面を支承するとともに、該単一の調整砥石からの摩擦
伝動によって上記被加工物を回転せしめてその回転状態
を調整する構造であるから、2個の調整砥石の周速アン
バランスに起因する滑りを生じる虞れが無く、滑りによ
る研削状態の不安定を未然にかつ完全に防止することが
できる。しかも、被加工物の円柱面と回転面とを、それ
ぞれ独立に周速制御し得る構造の第1の研削砥石と第2
の研削砥石とで研削するようになっているから、円柱面
と回転面とより成るそれぞれの被加工部について、被加
工部ごとに最適の研削砥石周速で研削することができ
る。上述のようにして最適研削条件での研削が可能とな
り、研削能率の向上にも研削寸法精度の向上にも研削仕
上面あらさの向上にも有効である。
【0018】請求項11に係る発明装置の構成は前記請
求項10の発明装置の構成要件に加えて、前記の第2の
研削砥石が、その軸心方向および径方向へ同時に移動せ
しめ得る構造であり、かつ、上記軸心方向の移動速度と
径方向の移動速度とを関連せしめて制御して前記第2の
研削砥石をほぼ水平な曲線に沿わしめて移動せしめ得る
ようになっていることを特徴とする。以上に説明した請
求項11の発明装置によると、第2の研削砥石がほぼ水
平な曲線に沿って移動するので、該第2の研削砥石の外
周面が必ずしも厳密に正確な回転面でなくても、被加工
物の回転面状被加工部を高精度の回転面に研削仕上げす
ることができる。その上、第2の研削砥石の外周面の比
較的広い範囲が被加工物に接触して研削作用を果たすの
で、第2の研削砥石の局部的損耗が早期に進行する虞れ
が無く、しかも、第2の研削砥石が使用に伴って減寸変
形しても、研削仕上精度に及ぼす影響が少ない。従っ
て、該第2の研削砥石を頻繁にツルーイング(砥石外形
の修正)をする必要が無く、ツルーイングを含むメンテ
ィナンス所要工数が少なくて済み、ツルーイングによる
研削機の休止時間が少なくて稼働率が上昇し、かつ、第
2の研削砥石の耐用命数が延長され、稼働に伴う消耗品
コストが著しく低減される。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の1実施形態を示
し、円柱面状の被研削部であるバルブステムと円錐面状
被加工部であるバルブフェースとを有する被加工物の1
例としての内燃機関用バルブをセンターレス研削してい
る状態を描いた平面図である。10′は、調整砥石であ
って、ブレード(本図1においては内燃機関用バルブ3
1に隠れている)と協働してバルブステム31aを支承
するとともに、これを回転させている。7′は第1の研
削砥石であって、上述のようにして支承されつつ回転し
ている内燃機関用バルブ31のバルブステム31aに接
触して、これをセンターレス研削する。8′は第2の研
削砥石であって、前述のようにして支承されつつ回転し
ている内燃機関用バルブ31のバルブフェース31bに
接触して、これをセンターレス研削する。上記バルブフ
ェース31bは、前記バルブステム31aと同心状に形
成されているので、これらを同時に研削することが可能
である。以上に述べた3種類の砥石は、図2を参照して
後に詳述する構成により、それぞれ互いに独立に周速を
制御し得る回転駆動手段によって、所定の回転速度で回
転している。砥石の周速は、半径が一定であれば回転速
度によって一義的に定まるので、本発明においては回転
速度を制御することによって周速を制御する。砥石の周
速制御については、もう一つ別の観点からの制御技術が
公知であって、砥石(特に研削砥石)が使用に伴って減
寸摩耗したとき、砥石半径の減少を補うよう回転速度を
上昇させて周速を一定に保つ工夫が為されているが、本
発明においては「砥石の減寸を補うための周速制御」お
よび「減寸した砥石を新品と交換したときに周速を一定
に保つための周速制御」は考えず、「被加工部ごとに最
適の研削条件を得るように砥石の周速を設定するための
制御」について考究する。
【0020】図1に示した第2の研削砥石8′は、図2
について後述する構成によって、その軸心方向(Y方
向)および径方向(X方向)に移動せしめ得るように、
いわゆる“送り”を与え得るようになっている。上記の
Y方向移動とX方向移動とを同時に行なうことにより、
第2の研削砥石8′はXとYとのベクトル和E方向に移
動せしめられる。軸心方向移動速度(X)と径方向移動
速度(Y)との比を常に一定に保つ(詳しくは、研削実
作動中、一定に保つ)ことにより、第2の研削砥石8′
は、ほぼ水平面内で直線移動し、バルブフェース31b
を円錐面に研削仕上げする。そして、前記X,Yの比を
適正に調節することにより、円錐面の頂角θを所望の値
に設定することができる。本図1の構成を前掲の図3
(試案)に比較すると、2個の調整砥石9,10の内の
片方が省略されて、単一の調整砥石10′のみが設けら
れている。このように調整砥石の設置個数を1個にする
と、2個の調整砥石の間における周速のアンバランスに
よる滑り(被加工物と調整砥石との間の滑り)を生じる
虞れが無く、滑りに起因する「被加工物支承,回転状態
の不安定」を招く虞れも無い。
【0021】図3に示した試案の装置を改良して図1に
示したように調整砥石1の設置個数を1個にする場合、
2個の調整砥石の内の何れを省略して何れを残すかにつ
いては、(イ)2箇所の被研削部の内の片方が円柱面で
片方が非円柱面(円錐面,回転面)であるときは、円柱
面状被加工部に対応する調整砥石を設置して、非円柱面
に対応する調整砥石を省略し、(ロ)2箇所の被研削部
の両方が円柱面状であるときは、被研削部である円柱面
の軸心方向長さ寸法の長い円柱面状被加工部に対応する
調整砥石を設置して、短い円柱面に対応する調整砥石を
省略し、(ハ)被加工物全体の重心に近い被加工部に対
応する調整砥石を設置して、重心から離れた被加工部に
対応する調整砥石を省略すると好結果が得られる。な
お、研削代の大きい被加工部を優先して調整砥石で支え
るなどの配慮を加えることが望ましい。他の条件がほぼ
等しくて、被加工部の径に大小の差が有れば、大径部に
対応せしめて調整砥石を設置すると良い。
【0022】図1から容易に理解されるように、第2の
調整砥石を直線矢印E方向に移動させながらバルブフェ
ース(円錐面)31bを研削すると、(a)第2の研削
砥石8′の研削面の比較的広範囲の部分が被加工面であ
るバルブフェース31bに対してほぼ均一に接触するの
で局部的な損耗を生じにくく、(b)第2の研削砥石
8′が必ずしも厳密に頂角2θの円錐形でなくても、バ
ルブフェース31bは高精度で頂角θの円錐面に研削仕
上げされる(研削砥石形状によって研削仕上面形状が一
義的には決定されない)。上記a,bの作用が総合され
て、バルブフェース31bの研削精度を高レベルに維持
するために必要な第2の研削砥石のツルーイング(砥石
形状の修正)頻度が軽減され、ツルーイング所要工数の
減少によってメンティナンス所要工数が低減され、ツル
ーイングの為の運転休止時間が短縮されてセンターレス
研削機全体としての稼働率が向上し、かつ、第2の研削
砥石の消耗が少なくなってランニングコスト中の消耗品
コストが低減される。その上、多数の被加工物を工業的
に生産した場合に研削品質のバラツキが少なくて均一に
なる。
【0023】(図1参照)円錐面より成るバルブフェー
ス31bの頂角2θは主として第2の研削砥石8′の水
平面内での送り方向(矢印E)によって定まり、該第2
の研削砥石8′の外形によって一義的には決定されな
い。このため、被加工物の円錐面(この例ではバルブフ
ェース31b)の形状が変更されたとき、これに対応す
るための段取り替えを迅速,容易に行なうことができ
る。さらに、円柱面状被加工部であるバルブステム31
aを研削する第1の研削砥石7′の周速と、円錐面状被
加工部であるバルブフェース31bを研削する第2の研
削砥石8′の周速とを、それぞれ独立に制御することが
できるので、バルブステム31aの研削は該バルブステ
ムの研削に最適な研削砥石周速で施工し、バルブフェー
ス31bの研削は該バルブフェースの研削に最適な研削
砥石周速で施工することができる。センターレス研削に
おける研削条件を決定する要因は研削砥石の周速のみで
はないが、少なくとも、研削砥石周速を最適値にしない
限り最適の研削条件は得られない。従って、本実施形態
において最適研削砥石周速を実現したことは、研削条件
を最適状態に近づけるために貢献するところ多大であ
る。研削条件が最適状態に近くなれば、センターレス研
削作業の能率が上がり、寸法精度が向上し、仕上面あら
さが良くなる。
【0024】図2は、前掲の図1に要部を示した実施形
態に係るセンターレス研削装置の回転駆動機構、および
X,Y方向案内・駆動機構、並びに操作機構を含めた全
体的な平面図である。本図2に示した7′は前掲の図1
にも示した第1の研削砥石であって、第1の研削砥石回
転駆動モータ20により定位置で回転せしめられ、独立
に周速を制御される。調整砥石10′は調整砥石回転駆
動モータ21により回転せしめられて、独立に周速を制
御されるとともに調整砥石切込モータ22によって径方
向(X方向)に移動せしめられるようになっている。な
お、本実施形態においては前記調整砥石10′を調整砥
石トラバースモータ27によって軸心方向(Y方向)に
も移動せしめ得るようになっている。第2の研削砥石
8′も同様に、第2の研削砥石回転駆動モータ17によ
って回転せしめられ、第2の研削砥石トラバースモータ
18によって軸心方向(Y方向)に、第2の研削砥石切
込モータ19により径方向(X方向)に移動せしめられ
る。図示の16は調整砥石用の単石ドレッサ、23は調
整砥石手動ハンドルである。また、25はツルーイング
切込モータ、26はツルーイング・トラバースモータで
ある。
【0025】図4は、本発明に係る前記と異なる実施形
態を示し、(A)は後掲の図5に示した被加工物の第1
の円柱面,第2の円柱面,および端面を研削している状
態の平面図、(B)は上記第1の円柱面および第2の円
柱面以外の第3の円柱面を研削している状態の平面図で
ある。図5は、前掲の図4に示した実施形態における、
第1,第2,第3の円柱面を形成された被加工物の1例
である多段軸の正面図である。上記の多段軸41は、次
の4種類の面を高精度で仕上げなければならない。
【0026】(イ)直径寸法Φ1の第1の円柱面(3箇
所) (ロ)直径寸法Φ2の第2の円柱面(2箇所) (ハ)直径寸法Φ3の第3の円柱面(1箇所) (ニ)径寸法Ψ4のフランジ状部の端面iおよび端面j
(計2箇所) 上記以外の寸法Ψ1,Ψ2,Ψ3,Ψ4については一般公差
が許容される。
【0027】このような多段軸41(図5)を研削仕上
げするために構成した図4の実施形態における研削砥石
は、前掲の図3に示した試案におけると同様に、第1の
研削砥石7″と第2の研削砥石8″とに分割され、それ
ぞれ独立して回転制御されるとともに、それぞれ独立し
てX,Y方向に送り制御されるようになっている。さら
に本実施形態(図4)を前記試案(図3)に比較して説
明すると、試案(図3)においては調整砥石を第1の調
整砥石9と第2の調整砥石10とに分割するとともに、
その片方の調整砥石10を省略し得る旨を述べた。本実
施形態(図4)においても調整砥石10″(仮想線で示
す)を省略して、単一の調整砥石9″のみを設置し、独
立して周速を制御し得るように回転駆動できるように構
成し、X方向に矢印Aのごとく切込み送り可能なように
する。単一の調整砥石を周速制御可能に回転駆動すると
ともにX方向の切込み送り可能ならしめる駆動系の具体
的な機構は、例えば図2の実施形態におけると同様ない
しは類似に構成すれば良い。
【0028】次に、図4に示した実施形態における研削
方法について説明する。先ず本図4(A)に示すごとく
調整砥石9″を回転させながら矢印Aのように切込み送
りし、3箇所の第1の円柱面(径寸法Φ1の被研削部)
を、定位置で回転している第1の研削砥石7″でセンタ
ーレス研削し、これと同時に2箇所の第2の円柱面(径
寸法Φ2の被研削部)を第2の研削砥石8″でセンター
レス研削する。上記第1の研削砥石7″と第2の研削砥
石8″とは、それぞれ独立に周速を制御し得るので、前
記第1の円柱面(Φ1)も第2の円柱面(Φ2)も、最適
の研削砥石周速で研削することができる。最低周速で研
削すれば、能率も良く寸法精度も高く、表面あらさも良
くなる。これらの第1の円柱面(Φ1),第2の円柱面
(Φ2)を研削する際、ストッパStとフランジ状部
(径寸法Ψ4の部分)の端面jとの間隙寸法tが、図5
に示された寸法tと等しくなるように、該ストッパSt
の位置を調節しておく。図においてストッパStの左端
面に施したハッチングは耐摩耗用の超硬合金チップを表
している。
【0029】上述のようにして第1の円柱面(Φ1)と
第2の円柱面(Φ2)とをセンターレス研削しつつ、第
1の研削砥石7″をNC制御で矢印DのごとくY方向に
所定位置まで送って端面iを研削する。これにより、図
4(B)に示すフランジ状部厚さ寸法Tと位置寸法tと
を高精度で制御することができる。前記第1の円柱面
(Φ1)と第2の円柱面(Φ2)の研削を終えた後、もし
くは、これらの円柱面の研削に先立って、(B)図のご
とく第2の研削砥石8″を退避(被加工物から離間)さ
せておくとともに、第1の研削砥石7″を矢印D′の如
く移動させて第3の円柱面(径寸法Φ3)と対向する位
置に移し、矢印A′のように径方向に切込み送りして、
前記第1の円柱面や第2の円柱面以外の第3の円柱面を
センターレス研削する。以上のようにして、図5に示し
た多段軸41に示した目的形状,目的精度の製品を仕上
げることができる。
【0030】図1に示した実施形態は、図2に示した回
転部材とその駆動系統によって実施される。そして、図
1に示した例においては第2の研削砥石を径方向(X方
向)および軸心方向(Y方向)に移動させた。さらに、
径方向移動速度と軸心方向移動速度を一定の比率に保つ
ことによって該第2の研削砥石8′に水平な直線軌跡
(矢印E)を描かせ、バルブフェース31bを円錐面状
に研削仕上げした。図2に示した構成を、この図に表さ
れている程度の具体性の範囲内でこのまま用い、かつ、
図1に示したX方向の移動速度とY方向の移動速度との
比率を一定に保たなければ、第2の研削砥石8′は直線
移動せずに水平面内で曲線軌跡を描くことになる。ここ
で、X方向の移動速度とY方向の移動速度とを関連させ
ながら変化させることによって所望の曲線軌跡(例えば
円弧,放物線,楕円弧など)を描かせることは公知技術
を適用して容易に行ない得る。そして、第2の研削砥石
に曲線軌跡を描かせることによって、被加工物に形成さ
れている回転面(例えば球面,回転放物面,回転楕円面
など)を研削することができる。上述のように第2の研
削砥石に曲線軌跡を描かせて回転面を研削する場合にお
いても、前述のように直線軌跡を描かせて円錐面を研削
した場合と同様に、研削仕上面の形状は主として第2の
研削砥石の移動軌跡によって定まり、該第2の研削砥石
の外周面形状によって一義的に定まることは無い。その
結果、前述した円錐面の研削(図1)におけると同様
に、第2の研削砥石のツルーイングに関するメンティナ
ンスの所要工数が少なく、ツルーイングのための休止時
間が少なく、第2の研削砥石の耐久性が向上する。
【0031】
【発明の効果】以上に本発明の実施形態を挙げてその構
成・機能を明らかならしめたように、請求項1の発明方
法によると、被加工部は複数箇所であるが、単一の調整
砥石とブレードとによって被加工物を支承するととも
に、該単一の調整砥石によって被加工物を回転させるの
で、被加工物と調整砥石との間において周速差による滑
りを生じる虞れが無い。さらに、円柱面の研削と円錐面
の研削とは、それぞれ独立に周速を制御し得る第1の研
削砥石および第2の研削砥石によって行なわれるので、
円柱面の研削は該円柱面を研削するために最も適正な周
速で回転している第1の研削砥石によって研削するとと
もに、これと同時に円錐面の研削は該円錐面を研削する
ために最も適正な周速で回転している第2の研削砥石に
よって研削することができる。適正な周速で回転してい
る研削砥石で研削することができれば、センターレス研
削の精度が向上し、かつ、上記の精度を損わない範囲で
研削能率を上げることも可能である。
【0032】請求項2の発明方法によると、容易に正確
に円錐面をセンターレス研削することができ、しかも該
円錐面の頂角を迅速容易に所望の角度に調節することが
できる。その上、ツルーイングを頻繁に行なわなくても
高精度を維持することができるのでツルーイングの為の
休止時間が短くて稼働率が良くなり、第2の研削砥石の
耐久性も向上する。請求項3の発明方法によると、被加
工物と調整砥石との間において周速差による滑りを生じ
る虞れが無い上に、第1の円柱面および第2の円柱面を
それぞれ最適の研削砥石周速で研削することができ、能
率向上にも研削精度向上にも研削仕上面あらさの向上に
も有効である。請求項4の発明方法によると、被加工物
と調整砥石との間において周速差による滑りを生じる虞
れが無い上に、円柱面と回転面とのそれぞれを最も適正
な研削砥石周速で研削することができ、効能率,高精度
が得られるとともに研削仕上面あらさが良くなる。請求
項5の発明方法によると、容易に正確に回転面をセンタ
ーレス研削することができ、しかも該回転面の形状に関
する仕様変化に対応して第2の研削砥石を変更すること
無く、該第2の研削砥石の移動を制御することによって
段取り替えをすることができる。
【0033】請求項6の発明装置によると、2個の調整
砥石の周速アンバランスに起因する滑りが生じないの
で、滑りによる研削状態不安定を未然にかつ完全に防止
することができる。その上、円柱面と円錐面とのそれぞ
れを最適の研削砥石周速によって研削することができ
る。請求項7の発明装置によると、第2の研削砥石がほ
ぼ水平な直線に沿って移動するので、該第2の研削砥石
形状に高精度を要することなく高精度の円錐面研削が可
能である。その上、該第2の研削砥石の損耗進行が緩や
かで、ツルーイングを頻繁に行なわなくても良いので、
メンティナンス所要工数が少なくて足り、ツルーイング
の為の休止時間も短い。しかも、第2の研削砥石の損耗
進行が緩やかで、消耗品コストが低減される。請求項8
の発明装置によると、2個の調整砥石の周速アンバラン
スに起因する滑りが生じないので安定した研削が行なわ
れ、しかも、第1の円柱面と第2の円柱面とのそれぞれ
が最適の研削砥石周速で研削されるので、効能率で高精
度の研削が行なわれ、良好な研削仕上面あらさが得られ
る。
【0034】請求項9の発明を適用して前記請求項8の
発明を実施すると、第1の円柱面と第2の円柱面とを同
時にセンターレス研削することができ、その後もしくは
その前に、同じ装置の同じ構成部材を利用して第3の円
柱面や端面を研削することができる。請求項10の発明
装置によると、単一の調整砥石とブレードとによって被
加工物の円柱面を支承して回転させる構造であるから、
2個の調整砥石の周速アンバランスに因る研削状態の不
安定を招く虞れが無い。その上、円柱面と回転面とのそ
れぞれを最適の研削砥石周速で研削することができる。
上述のようにして最適研削条件での研削が可能となり、
研削能率の向上にも研削寸法精度の向上にも研削仕上面
あらさの向上にも有効である。
【0035】請求項11の発明装置によると、第2の研
削砥石がほぼ水平な曲線に沿って移動するので、該第2
の研削砥石の外周面が必ずしも厳密に正確な回転面でな
くても、被加工物の回転面状被加工部を高精度の回転面
に研削仕上げすることができる。その上、第2の研削砥
石の外周面の比較的広い範囲が被加工物に接触して研削
作用を果たすので、第2の研削砥石の局部的損耗が早期
に進行する虞れが無く、しかも、第2の研削砥石が使用
に伴って減寸変形しても、研削仕上精度に及ぼす影響が
少ない。従って、該第2の研削砥石を頻繁にツルーイン
グ(砥石外形の修正)をする必要が無く、ツルーイング
を含むメンティナンス所要工数が少なくて済み、ツルー
イングによる研削機の休止時間が少なくて稼働率が上昇
し、かつ、第2の研削砥石の耐用命数が延長され、稼働
に伴う消耗品コストが著しく低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示し、円柱面状の被加工
部であるバルブステムと円錐面状被加工部であるバルブ
フェースとを有する被加工物の1例としての内燃機関用
バルブをセンターレス研削している状態を描いた平面図
である。
【図2】前掲の図1に要部を示した実施形態に係るセン
ターレス研削装置の回転駆動機構、およびX,Y方向案
内・駆動機構、並びに操作機構を含めた全体的な平面図
である。
【図3】試案に係るセンターレス研削装置、および該試
案の改良を説明するために示した原理的な説明図であっ
て、(A)は模式的に描いた平面図、(B)は同じく正
面図である。
【図4】本発明に係る前記と異なる実施形態を示し、
(A)は後掲の図5に示した被加工物の第1の円柱面,
第2の円柱面,および端面を研削している状態の平面
図、(B)は上記第1の円柱面および第2の円柱面以外
の第3の円柱面を研削している状態の平面図である。
【図5】前掲の図4に示した実施形態における、第1,
第2,第3の円柱面を形成された被加工物の1例である
多段軸の正面図である。
【図6】複数箇所の被研削部を有する被加工物をセンタ
ーレス研削する装置の従来例を示し、(A)は模式的に
描いた平面図であり、(B)は同じく模式的に描いた正
面図である。
【符号の説明】
1…被加工物、2…従来例の段付き形の研削砥石、3…
従来例の段付き形の調整砥石、4…ブレード、5,6…
駆動機構、7,7′,7″…第1の研削砥石、8,
8′,8″…第2の研削砥石、9,9″…第1の調整砥
石、10,10″…第2の調整砥石、10′…調整砥
石、17…第2の研削砥石回転駆動モータ、18…第2
の研削砥石トラバースモータ、19…第2の研削砥石切
込モータ、20…第1の研削砥石回転駆動モータ、31
…内燃機関用バルブ、31a…バルブステム、31b…
バルブフェース。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物に形成されている円柱面と、上
    記円柱面と同心状に形成されている円錐面とを同時にセ
    ンターレス研削する方法において、 それぞれ独立に周速を制御し得る第1の研削砥石および
    第2の研削砥石、並びに、独立に周速を制御し得る単一
    の調整砥石を用い、 被加工物の円柱面を上記単一の調整砥石とブレードとに
    よって支承し、該調整砥石の回転によって上記被加工物
    を回転せしめつつ、前記の円柱面を第1の研削砥石によ
    って研削するとともに、 前記単一の調整砥石とブレードとに支承されて回転して
    いる被加工物の円錐面を第2の研削砥石によって研削す
    ることを特徴とする、複数箇所を同時にセンターレス研
    削する方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の研削砥石を、その軸心方向と
    径方向とに同時に移動せしめるとともに、軸心方向の移
    動速度と径方向の移動速度とが所定の比率となるように
    制御して、上記第2の研削砥石をほぼ水平な直線に沿わ
    しめて移動させることを特徴とする、請求項1に記載し
    た複数箇所を同時にセンターレス研削する方法。
  3. 【請求項3】 被加工物に形成されている第1の円柱面
    と、上記第1の円柱面と同心状に形成されている第2の
    円柱面とを同時にセンターレス研削する方法において、 それぞれ独立に周速を制御し得る第1の研削砥石および
    第2の研削砥石、並びに、独立に周速を制御し得る単一
    の調整砥石を用い、 被加工物の第1の円柱面を上記単一の調整砥石とブレー
    ドとによって支承し、該調整砥石の回転によって上記被
    加工物を回転せしめつつ、前記第1の円柱面を第1の研
    削砥石によって研削するとともに、 前記単一の調整砥石とブレードとに支承されて回転して
    いる被加工物の第2の円柱面を第2の研削砥石によって
    研削することを特徴とする、複数箇所を同時にセンター
    レス研削する方法。
  4. 【請求項4】 被加工物に形成されている円柱面と、上
    記円柱面と同心状に形成されている回転面とを同時にセ
    ンターレス研削する方法において、 それぞれ独立に周速を制御し得る第1の研削砥石および
    第2の研削砥石、並びに、独立に周速を制御し得る単一
    の調整砥石を用い、 被加工物の円柱面を上記単一の調整砥石とブレードとに
    よって支承し、該調整砥石の回転によって上記被加工物
    を回転せしめつつ、前記の円柱面を第1の研削砥石によ
    って研削するとともに、 前記単一の調整砥石とブレードとに支承されて回転して
    いる被加工物の回転面を第2の研削砥石によって研削す
    ることを特徴とする、複数箇所を同時にセンターレス研
    削する方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の研削砥石を、その軸心方向と
    径方向とに同時に移動せしめるとともに、軸心方向の移
    動速度と径方向の移動速度とを相互に関連せしめながら
    制御して、上記第2の研削砥石をほぼ水平な曲線に沿わ
    しめて移動させることを特徴とする、請求項4に記載し
    た複数箇所を同時にセンターレス研削する方法。
  6. 【請求項6】 円柱面と円錐面とから成る複数箇所の被
    研削部を有する被加工物をセンターレス研削する装置に
    おいて、 ブレードと協働して前記被加工物の円柱面を支承して回
    転させる、独立して周速を制御し得る回転駆動手段を備
    えた単一の調整砥石と、 上記単一の調整砥石とブレードとにより円柱面を支承さ
    れて回転している被加工物の該円柱面を研削する、独立
    して周速を制御し得る回転駆動手段を備えた第1の研削
    砥石と、 上記単一の調整砥石とブレードとにより円柱面を支承さ
    れて回転している被加工物の円錐面を研削する、独立し
    て周速を制御し得る回転駆動手段を備えた第2の研削砥
    石と、を具備していることを特徴とする、複数箇所を同
    時にセンターレス研削する装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の研削砥石が、その軸心方向お
    よび径方向へ同時に移動せしめ得る構造であり、 かつ、上記軸心方向の移動速度と径方向の移動速度との
    比を一定に保持して、前記第2の研削砥石をほぼ水平な
    直線に沿わしめて移動せしめ得るようになっていること
    を特徴とする、請求項6に記載した複数箇所を同時にセ
    ンターレス研削する装置。
  8. 【請求項8】 円柱面から成る複数箇所の被研削部を有
    する被加工物をセンターレス研削する装置において、 ブレードと協働して前記被加工物の複数箇所の円柱面の
    内の第1の円柱面を支承して回転させる、独立して周速
    を制御し得る回転駆動手段を備えた単一の調整砥石と、 上記単一の調整砥石とブレードとにより第1の円柱面を
    支承されて回転している被加工物の該第1の円柱面を研
    削する、独立して周速を制御し得る回転駆動手段を備え
    た第1の研削砥石と、 上記単一の調整砥石とブレードとにより第1の円柱面を
    支承されて回転している被加工物の第2の円柱面を研削
    する、独立して周速を制御し得る回転駆動手段を備えた
    第2の研削砥石と、を具備していることを特徴とする、
    複数箇所を同時にセンターレス研削する装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の円柱面を研削する第2の研削
    砥石が、その軸心方向および径方向に移動せしめ得る構
    造であって、 第1の研削砥石による第1の円柱面の研削と、第2の研
    削砥石による第2の円柱面の研削とを同時に行った後も
    しくは同時に行う前に、該第2の研削砥石によって第3
    の円柱面および/または被加工物の端面を研削し得るよ
    うになっていることを特徴とする、請求項8に記載した
    複数箇所を同時にセンターレス研削する装置。
  10. 【請求項10】 円柱面と回転面とから成る複数箇所の
    被研削部を有する被加工物をセンターレス研削する装置
    において、 ブレードと協働して前記被加工物の円柱面を支承して回
    転させる、独立して周速を制御し得る回転駆動手段を備
    えた単一の調整砥石と、 上記単一の調整砥石とブレードとにより円柱面を支承さ
    れて回転している被加工物の該円柱面を研削する、独立
    して周速を制御し得る回転駆動手段を備えた第1の研削
    砥石と、 上記単一の調整砥石とブレードとにより円柱面を支承さ
    れて回転している被加工物の回転面を研削する、独立し
    て周速を制御し得る回転駆動手段を備えた第2の研削砥
    石と、を具備していることを特徴とする、複数箇所を同
    時にセンターレス研削する装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の研削砥石が、その軸心方向
    および径方向へ同時に移動せしめ得る構造であり、 かつ、上記軸心方向の移動速度と径方向の移動速度とを
    関連せしめて制御して前記第2の研削砥石をほぼ水平な
    曲線に沿わしめて移動せしめ得るようになっていること
    を特徴とする、請求項10に記載した複数箇所を同時に
    センターレス研削する装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006095687A (ja) * 2005-12-28 2006-04-13 Toyoda Mach Works Ltd 工作機械の定寸加工制御方法及びその装置
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KR101011439B1 (ko) * 2008-10-17 2011-01-28 안전공업주식회사 엔진 밸브용 축부 연마장치
CN103481156A (zh) * 2013-09-23 2014-01-01 镇江维纳特气门有限公司 一种磨削气门盘部的磨削砂轮
CN110064979A (zh) * 2019-04-12 2019-07-30 无锡机床股份有限公司 一种用于气门杆加工的高速磨床的工件支撑方法和支撑机构

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