JPH1071413A - 熱間鋼材のローラ式搬送装置 - Google Patents
熱間鋼材のローラ式搬送装置Info
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- JPH1071413A JPH1071413A JP6959497A JP6959497A JPH1071413A JP H1071413 A JPH1071413 A JP H1071413A JP 6959497 A JP6959497 A JP 6959497A JP 6959497 A JP6959497 A JP 6959497A JP H1071413 A JPH1071413 A JP H1071413A
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- Pending
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- Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
Abstract
ロールの手入れ、あるいは交換作業が少ない熱間鋼材の
ローラ式搬送装置を提供することを目的としている。 【解決手段】多数のカリバー・ローラを直線及び/又は
複数列に配設してなる熱間鋼材のローラ式搬送装置にお
いて、上記カリバー・ローラを、金属製軸体と、それに
外嵌し、線膨張係数が2.2×10-6〜3.7×10-6
/℃で、表面硬度がビッカースで1200〜1700H
vの筒状セラミック体との2層構造とした。
Description
に関し、詳しくは、高温状態にある鋼管の製造工程に用
いる搬送設備の一部を構成する場合に特に有利なローラ
式搬送装置に係わる。
ものである継目無鋼管の1つの典型的な製造工程を説明
すると、それは、図6に示すように、ピアサー・ミル
(傾斜圧延機)21で鋳片(例えば、丸ビレット)22
に穿孔して素管23を形成することから始まる。そし
て、引続き、該素管23の孔に、マンドレル・バー24
が挿入され、マンドレル・ミル14という多段圧延機で
一応の管体まで成形圧延する。さらに、その管体18
は、所謂ストレッチ・レデューサ25という多段の絞り
圧延機により外径と肉厚を所定寸法まで絞り込まれ、製
品とされる。
ミル14からストレッチ・レデューサ25までの間に
は、前記マンドレル・バー24を管体から抜き去る作業
を行うため、比較的大がかりな搬送設備が必要となる。
その搬送設備の典型例としては、図2及び図3に示すよ
うに、マンドレル・ミル14から出たマンドレル・バー
24を挿入したままの管体18を、バー・ストリッパ1
6まで搬送するランナウト・コンベア8及びスキット9
群と、上記バー24の一端を把持し、該バー24の抜き
出しを円滑にするため、管体18の位置を決めるポジシ
ョニング・コンベア19と、バー・ストリッパ・ローラ
・テーブル10と、バー24抜き出し完了後の管体18
の端部を切断するクロップ・ソー11用ローラ・テーブ
ルと、その切断後の管体18を次工程に送り出すスクリ
ュー・トランスファ12とからで形成されている。
19、あるいはバー・ストリッパ・ローラ・テーブル1
0等は、管体18を縦横送りを行うために、多数のカリ
バー付きローラ(以下、単にローラという)を用いてい
る。しかも、その材質には、高温体の搬送のため、耐熱
性の優れたものが採用され、例えば、球状黒鉛鋳鉄(F
CD)や、鋳鉄の上にNi−Cr−W系合金を溶射した
ものが従来多用されていた。
管の製造における搬送時には、該ローラ20に「焼付
き」及び「焼割れ」が多発するという問題があった。こ
の「焼付き」及び「焼割れ」が発生すると、ローラの空
回り、管体のスリップが起き、円滑搬送が不能になり、
製品疵の発生を招くため、マンドレル・ミル14までも
停止してローラ20の手入れ、あるいは交換が必要にな
る。現在、これに起因する停止時間率は、高合金鋼では
5%にも達する場合があり、上記高合金鋼からなる継目
無鋼管の安定生産を大いに悩ましている。また、ローラ
20の手入れ作業は、人手による研磨であるので、安全
の確保、人手の確保、製造コスト低減の面等からも対策
が熱望されていた。
に鑑み、「焼付き」や「焼割れ」に起因したロールの手
入れ、あるいは交換作業が少ない熱間鋼材のローラ式搬
送装置を提供することを目的としている。
成するため、ローラの材質に関する検討、試行を多数行
い、最近長足の進歩をしつつあるセラミック材質に着眼
した。そして、継目無鋼管の搬送に最適な条件を鋭意研
究、試行し、本発明を完成させた。すなわち、本発明
は、多数のカリバー・ローラを直線及び/又は複数列に
配設してなる熱間鋼材のローラ式搬送装置において、上
記カリバー・ローラを、金属製軸体と、それに外嵌し、
線膨張係数が2.2×10-6〜3.7×10-6/℃、表
面硬度がビッカースで1200〜1700Hvの筒状セ
ラミック体との2層構造としたことを特徴とする熱間鋼
材のローラ式搬送装置である。
ラミック体との間の常温におけるクリアランスを、0.
25〜0.50mm(セラミック体内径/1000)と
したり、あるいは、直径が上記筒状セラミック体両端部
の直径より大きい鍔を、上記金属製軸体に設けたことを
特徴とする熱間鋼材のローラ式搬送装置である。さら
に、本発明は、上記筒状セラミック体の下方に、該セラ
ミック体の表面を浸漬、冷却する水槽を配置したことを
特徴とする熱間鋼材のローラ式搬送装置である。
ラミック体を固定するロック・ピンを立設したことを特
徴とする熱間鋼材のローラ式搬送装置もある。本発明で
は、熱間鋼材のローラ式搬送装置を上記のようにしたの
で、ローラが熱膨張や硬度の面から強化され、あるいは
表面冷却が十分行われ、前記「焼付き」や「焼割れ」が
減少する。その結果、ローラの手入れや交換作業が大幅
に無くなると共に、該作業を行うためにマンドレル・ミ
ル自体を停止させることもなくなる。
ローラ式搬送装置に採用したローラ20の構造を示す。
それは、ロータリ・ジョイント3を介して、回転自在な
金属製(鋼製が多い)軸体1と、それに外嵌する筒状セ
ラミック体2との2層構造からなっている。そして、本
発明は、該筒状セラミック体2の材質として、線膨張係
数が、2.2×10-6〜3.7×10-6/℃の範囲で、
且つ硬度が1200〜1700Hvのものを採用したこ
とに特徴がある。
度の鋼材がそのローラ上を走行するが、該セラミック・
ローラ表面の線膨張係数が、2.2×10-6/℃未満で
は、軸体との熱膨張差のため、3.7×10-6/℃超え
では、セラミックのため、「焼付き」や「焼割れ」が皆
無にならないからである。また、硬度を上記のように限
定したのも、「焼割れ」の起きない範囲だからである。
現在最適なものの1つは、窒化珪素(Si3 N4 )であ
るが、本発明では、それに限らず使用条件によっては、
炭化珪素、サイアロン等であっても良い。また、本発明
では、熱膨張による割れ防止を強化するため、図1に示
すように、筒状セラミック体2と金属製軸体1の常温に
おけるクリアランス7を、0.25〜0.50(セラミ
ック体内径/1000)程度にしている。該クリアラン
スがそれ以下の値であると、金属製軸体がセラミック体
を押し、破損の恐れがあるからである。
ッジを直接打撃して、その部分を破損するのを防止した
り、金属製軸体1の冷却のため、直径が上記筒状セラミ
ック体両端部の外径より大きい鍔4を、上記金属製軸体
に設けている(図4(b)参照)。加えて、ロール表面
の冷却を強化するため、図4(a)に示すとおりの水槽
6をローラ下方に配置している。該ローラ20の水槽6
内への浸漬深さを図4(b)に示すよう大きくすると、
冷却はさらに強化される。
能を備えていないものである。しかし、場合によって
は、ローラ自体が駆動機能を有している方が都合の良い
こともある。その際、ローラ20の構造が、前記のよう
に、単に金属製軸体1の上に、筒状セラミック体2を被
せただけであると、筒状セラミック体2が空回りして、
駆動力が伝わり難い。本発明は、その空回り対策とし
て、図5のように、前記鍔にねじ又はピン状のロック部
材26を立設し、その先端を筒状セラミック体2の側面
に設けた凹部に押し入れて、両者を係止、固定するよう
にした。
施効果であるが、本発明を継目無鋼管の製造ラインのバ
ー・ストリッパ・ローラ・テーブル10に採用したとこ
ろ、従来のNi−Cr−W系合金溶射の鋳鉄ロールでは
約2〜4回/日ごとに手入れをしていたが、18ケ月間
まったくローラの手入れが不要という驚異的な効果が得
られた。これによる生産性向上のメリットは、従来の1
5%に相当する。
インのローラ式搬送装置に関してであったが、本発明
は、本来、熱間鋼材であればいかなる形態、例えば、厚
板、薄板、条鋼等の搬送設備においても適用できるもの
である。
鋼材の製造ラインにおいて、ローラ式搬送装置の長寿命
化が達成された。その結果、ローラに起因する製品疵の
大幅な減少、ローラの手入れや交換作業の省力と安全
化、生産性の大幅な向上が達成される。
ラの縦断面図である。
を示す平面図である。
の配置を示す側面図である。
を示す図であり、(a)は、発明当初のもの、(b)は
改造後のものである。
態のローラの縦断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 多数のカリバー・ローラを直線及び/又
は複数列に配設してなる熱間鋼材のローラ式搬送装置に
おいて、 上記カリバー・ローラを、金属製軸体と、それに外嵌
し、線膨張係数が2.2×10-6〜3.7×10-6/℃
で、表面硬度がビッカースで1200〜1700Hvの
筒状セラミック体との2層構造としたことを特徴とする
熱間鋼材のローラ式搬送装置。 - 【請求項2】 上記金属製軸体と筒状セラミック体との
間の常温におけるクリアランスを、0.25〜0.50
(セラミック体内径/1000)とすることを特徴とす
る請求項1記載の熱間鋼材のローラ式搬送装置。 - 【請求項3】 直径が上記筒状セラミック体両端部の直
径より大きい鍔を、上記金属製軸体に設けたことを特徴
とする請求項1又は2記載の熱間鋼材のローラ式搬送装
置。 - 【請求項4】 上記筒状セラミック体の下方に、該セラ
ミック体の表面を浸漬、冷却する水槽を配置したことを
特徴とする請求項1〜3いずれか記載の熱間鋼材のロー
ラ式搬送装置。 - 【請求項5】 上記鍔に、上記筒状セラミック体を固定
するロック部材を立設したことを特徴とする請求項1〜
4いずれかに記載の熱間鋼材のローラ式搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6959497A JPH1071413A (ja) | 1996-06-28 | 1997-03-24 | 熱間鋼材のローラ式搬送装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17033096 | 1996-06-28 | ||
JP8-170330 | 1996-06-28 | ||
JP6959497A JPH1071413A (ja) | 1996-06-28 | 1997-03-24 | 熱間鋼材のローラ式搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1071413A true JPH1071413A (ja) | 1998-03-17 |
Family
ID=26410773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6959497A Pending JPH1071413A (ja) | 1996-06-28 | 1997-03-24 | 熱間鋼材のローラ式搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1071413A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003019405A (ja) * | 2001-07-10 | 2003-01-21 | Hitachi Metals Ltd | 汚泥掻寄機 |
-
1997
- 1997-03-24 JP JP6959497A patent/JPH1071413A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003019405A (ja) * | 2001-07-10 | 2003-01-21 | Hitachi Metals Ltd | 汚泥掻寄機 |
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