JPH1070487A - スペクトル拡散変調器及びこれを用いた送信機 - Google Patents

スペクトル拡散変調器及びこれを用いた送信機

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JPH1070487A
JPH1070487A JP9126013A JP12601397A JPH1070487A JP H1070487 A JPH1070487 A JP H1070487A JP 9126013 A JP9126013 A JP 9126013A JP 12601397 A JP12601397 A JP 12601397A JP H1070487 A JPH1070487 A JP H1070487A
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spread
band
limited
spectrum
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JP9126013A
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Yoshikazu Nara
良 嘉 和 奈
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Transmitters (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Amplitude Modulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンドパスフィルタを必要としなくても隣接
した周波数の信号間の干渉を減少させることが可能なス
ペクトル拡散変調器を提供すること。 【解決手段】 情報信号を変調するために使用される帯
域が制限された拡散信号を発生させる拡散信号発生器
と、情報信号と前記拡散信号の出力を乗算し拡散変調信
号を出力する乗算器とを備えたスペクトル拡散変調器を
提供するものである。帯域が制限された拡散信号を変調
することにより帯域が制限された変調信号が直接生成さ
れ、それにより信号変調処理に引き続く、急峻なカット
オフ特性を有するバンドパスフィルタを必要とする帯域
制限処理段階が不要となる。同時に、送信周波数に変換
後に続く余分なバンドパスフィルタ処理も不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スペクトル拡散送信機
内に使用されるスペクトル拡散変調器、より詳細には、
バンドパスフィルタを必要とすることなく帯域が制限さ
れた出力を生成させることが可能なスペクトル拡散変調
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3(a)は従来のスペクトル拡散変調
器の構成を示す。この従来のスペクトル拡散変調器は、
乗算器31に拡散信号を送付する拡散信号発生器33を
有している。乗算器31は拡散信号と情報信号を受信
し、これらの信号を乗算して変調信号を生成して出力す
る。バンドパスフィルタ(帯域制限フィルタ)32は乗
算器からの変調信号出力を受け取って、信号を送出する
前に、他の送信機あるいは通信システムによって使用さ
れる可能性がある隣接周波数チャネルと干渉するのを可
能な限り減らすために乗算器31が出力する信号の帯域
幅を制限する。
【0003】かかる従来のスペクトル拡散変調器の動作
について説明する。図3(b)に示されるような、或る
制限された帯域幅を有する情報信号がスペクトル拡散変
調器の乗算器31の入力部に送付される。
【0004】拡散信号発生器33は、図3(c)に示す
ようなきわめて広い周波数スペクトルを有する周期的な
拡散信号を発生する。図3(c)に示されているよう
に、拡散信号の周波数スペクトルは、無限の帯域幅を有
する線スペクトル(正弦波信号)の和で表される。乗算
器31によって情報信号と拡散信号を乗算することによ
り、情報信号を広帯域に拡散し、図3(d)に示すよう
に情報信号の周波数スペクトルを広帯域に拡散し、極め
て広い周波数スペクトルを有する変調出力信号を発生す
る。この信号は、情報信号が拡散信号を構成する各周波
数の正弦信号の1つ1つで変調された形となり、結局、
その周波数スペクトルは、情報信号の周波数スペクトル
を、拡散信号の拡散信号線スペクトルの位置に移動した
形状になる(これが拡散変調の原理である)。そして乗
算器31から出力された変調信号はバンドパスフィルタ
32に入力され、図3(e)に示されているような周波
数スペクトルを有する変調信号を出力すべくバンドパス
フィルタ32により帯域幅が制限される。
【0005】図4は、図3に示されたようなスペクトル
拡散変調器を備えた送信機の一従来例を示す図である。
この従来例の送信機は、音声信号をアナログ電気信号に
変換するマイクロホン41と、このアナログ信号をディ
ジタル情報信号に変換するコーダー42と、上記ディジ
タル情報信号を受信するために接続され、図3に示され
たのと同じ型のスペクトル拡散変調器43とを備えてい
る。このスペクトル拡散変調器43の出力側には変調信
号を無線送信周波数帯域に変換する周波数変換器44
と、送信帯域幅を制限する付加的なバンドパスフィルタ
45とが接続されている。バンドパスフィルタ45の出
力側には当該バンドパスフィルタ45の出力を増幅する
ための増幅器46が接続されている。アンテナ47は増
幅器46の出力信号を無線電波として送信する。スペク
トル拡散変調器43には乗算器48と、バンドパスフィ
ルタ49と、50とが備えられている。
【0006】ここで上記従来のスペクトル拡散送信機の
動作について説明する。マイクロホン41は音声信号を
アナログ電気信号に変換しコーダー42へ送付する。コ
ーダー42はアナログ信号をディジタル信号に変換し、
また場合によってはディジタル信号を処理したり圧縮し
たりする。コーダー42はディジタル変換した信号を変
調するためにスペクトル拡散変調器43へ出力する。信
号変調を行なった後、周波数変換器44は図4(b)に
示されているように、スペクトル拡散変調器43から出
力されたベースバンド帯域の信号を無線送信周波数帯域
に移動する。この際、図3(e)に示すような周波数ス
ペクトルを有する送信信号は上記無線送信周波数帯域に
移動されない。また、図4(b)に示されているような
負の周波数帯に移動された周波数スペクトルは概念上発
生するするように見えるにすぎないものであって、正の
周波数スペクトル部分のみが送信される。
【0007】スペクトル拡散変調器43の中で用いられ
ているバンドパスフィルタ49は、一般的には、必要と
される送信周波数帯域外の信号成分を完全に除去できる
ような遮断特性は有していない。したがって従来の送信
機では、周波数変換器44から出力された信号の、必要
とされる送信周波数帯域外の信号成分を減衰させるため
に、付加的なバンドパスフィルタ45を組み込んでい
る。このような方法により、隣接した周波数で送信され
る信号間の干渉レベルが規格値以内に納まるようにす
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3お
よび図4に示された従来のスペクトル拡散変調器および
送信機にあっては、隣接した周波数で送信される信号間
の干渉を極力小さくするためにバンドパスフィルタ3
2、45を使用している。バンドパスフィルタ32への
入力信号の周波数スペクトルは図3(d)に示すような
形状を有しており、またバンドパスフィルタ32からの
出力信号の周波数スペクトルは図3(e)に示すような
形状を有する必要があるため、バンドパスフィルタ32
および45にはより急峻なカットオフ特性を要求され
る。
【0009】そのような急峻なカットオフ特性を有する
バンドパスフィルタをハードウェアで実現するために
は、ハードウェアの規模が増大する。他方、もしこのよ
うな急峻なカットオフ特性をソフトウェアで実現しよう
とすると、演算量が非常に増大するという不具合があ
る。その結果、従来のスペクトル拡散変調器および送信
機では、設計の主眼は、隣接した周波数で送信される信
号間の干渉を或る程度のレベルまでは容認するか、また
は送信用に最適に帯域制限された信号を得るために高価
で複雑なハードウェア構成を有するか或いは膨大は演算
能力を有するスペクトル拡散変調システムを実現するか
に置かれていた。
【0010】加えて、従来のスペクトル拡散送信機にお
いては、スペクトル拡散変調器43内に組み込まれたバ
ンドパスフィルタ49は不充分なカットオフ特性を有す
るものであるため、この性能の不備を補うために、外部
にさらにバンドパスフィルタ45を使用して隣接周波数
チャネルへの干渉量を減少させなければならないという
不具合があった。
【0011】本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ
たもので、その第1の目的は、バンドパスフィルタを必
要としなくても隣接した周波数の信号間の干渉を減少さ
せることが可能なスペクトル拡散変調器及びこれを用い
た送信機を提供することである。
【0012】本発明の第2の目的は、ハードウェア構成
を簡潔にし、またソフトウェアによる演算量を軽減させ
ることが可能なスペクトル拡散変調器及びこれを用いた
送信機を提供することである。
【0013】本発明の第3の目的は、スペクトル拡散送
信機がバンドパスフィルタを使用しなくても隣接した周
波数の信号間の干渉成分のない変調信号を発生させるこ
とができる、スペクトル拡散送信機に組み込まれるスペ
クトル拡散変調器及びこれを用いた送信機を提供するこ
とである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来のス
ペクトル拡散変調器および送信機の問題点を解決するた
めに、情報信号を変調するために使用される帯域が制限
された拡散信号を発生させる拡散信号発生器と、情報信
号と前記拡散信号の出力を乗算し拡散変調信号を出力す
る乗算器とを備えたスペクトル拡散変調器を提供するも
のである。帯域が制限された拡散信号を変調することに
より帯域が制限された変調信号が直接生成され、それに
より信号変調処理に引き続く、急峻なカットオフ特性を
有するバンドパスフィルタを必要とする帯域制限処理段
階を不要としたことを特徴とする。同時に、送信周波数
に変換後に続く余分なバンドパスフィルタ処理も不要と
したことを要旨としている。
【0015】かかる構成により、本発明のスペクトル拡
散変調器及びこれを用いた送信機は、あらかじめ帯域制
限された拡散信号を発生させ、これと情報信号とを乗算
するため、バンドパスフィルタを必要とせずに、隣接周
波数チャネルへの干渉を除去することが可能であり、ハ
ードウェア規模の削減または、ソフトウェア演算量の削
減を図ることができる。さらに、本発明のスペクトル拡
散変調器を使用して構成されるスペクトル拡散送信機で
は、拡散信号発生器が出力する拡散信号の周波数スペク
トルが、必要帯域外には全く存在しないため、原理的
に、拡散変調信号にも隣接周波数チャネルへの干渉成分
が全く含まれず、余分なバンドパスフィルタも不要にな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
の図面を参照しながら説明する。
【0017】(実施の形態1)本発明によるスペクトル
拡散変調器の実施の形態を図1および図2を参照して説
明する。図1は本発明によるスペクトル拡散変調器の各
構成要素の接続構造を示すブロック図である。この実施
の形態に係るスペクトル拡散変調器は、帯域制限された
スペクトル拡散変調信号を生成して乗算器11へ出力す
る拡散信号発生器12を備えている。乗算器11は、帯
域制限された拡散信号と情報信号とを乗算し、送信処理
動作をする前にさらにフィルタ処理動作を必要としない
帯域制限されたスペクトル拡散変調信号を出力する。帯
域制限されたスペクトル拡散変調出力信号は、拡散符号
に従ってコード化され、また、変調処理において用いら
れた拡散符号と同じ拡散符号を用いた受信機において復
調される。
【0018】拡散信号発生器12は、メモリ13とアド
レスカウンタ14とを備えている。そして、アドレスカ
ウンタ14は、メモリ13に格納された帯域制限された
拡散信号のサンプル値を上記メモリ13から順次読み出
すためのアドレス信号を出力するものである。拡散信号
発生器12は、アドレスカウンタ14が出力するアドレ
ス信号にしたがって所定の時間間隔でメモリ13からの
拡散信号を順次出力する。
【0019】アドレスカウンタ14は次のようにしてア
ドレス信号を出力する。アドレスカウンタ14にはクロ
ック入力端子からクロック信号が供給される。アドレス
カウンタ14は、経過したクロック周期の数に比例して
カウント値を出力する。アドレス信号は上記のようにし
て得られたカウント値に基づいて生成される。アドレス
カウンタ14は、当該アドレスカウンタ14がメモリ1
3内に格納された全ての拡散信号のサンプル値のアドレ
スを一巡するまでクロック信号に比例してカウント値を
+1加算し続ける。アドレスカウンタ14は、拡散信号
のサンプル値のアドレスを一巡してしまうと、カウント
値をリセットし、次いで最初から拡散信号のサンプル値
を取り出し始める。かかる拡散信号のサンプル値のデー
タ読み出し動作は次に続く動作サイクルが実行される間
繰り返される。
【0020】帯域制限された拡散信号は、次のような原
理で作成される。従来例に係るスペクトル拡散変調器お
よび送信機の説明において述べた拡散信号は、周期拡散
コード信号のように周期信号である。よく知られている
ように、周期信号は一定の振幅と位相を持った正弦波の
フーリエ級数で表される。したがって、周期信号である
拡散信号の周波数スペクトルは、図3(c)に示される
ように線スペクトル(正弦波信号)の和で表される。つ
まり、拡散信号は、線スペクトル1本1本に対応する適
当な周波数、適当な位相、適当な振幅を有する正弦波
を、適当な位相関係で加算することにより再現できるこ
とになる。すなわち、従来技術における拡散信号発生器
33から出力された拡散信号は、広帯域に拡散されたス
ペクトル信号の周波数スペクトル(図3(c))内にみ
られるのと同じ周波数を有する一連の正弦波を発生し、
また上記正弦波を適当な振幅および位相で加算して合成
することができる。
【0021】同様にして、本発明で用いられる予め決め
られた帯域幅とカットオフ特性によって特徴付けられた
周波数スペクトルを有する帯域制限された拡散信号の場
合には、必要な帯域幅内に存在する線スペクトル(正弦
波信号)のみの和によって再現することができる。すな
わち、上記のような予め決められた帯域幅とカットオフ
特性によって特徴付けられた周波数スペクトルを有する
帯域制限された拡散信号は、帯域制限された周波数スペ
クトル(図1(b))内にみられるのと同じ周波数を有
する一連の正弦波信号を発生し、また上記正弦波信号を
適当な振幅および位相で加算して合成することができ
る。
【0022】したがって、本実施の形態においては、情
報信号と乗算させるために本発明のスペクトル拡散変調
器の中で用いられている拡散信号は、本実施の形態にし
たがって、あらかじめ決められた帯域幅とカットオフ特
性とを有する帯域制限された周波数スペクトルを合成
し、その結果得られた帯域制限された拡散信号につい
て、その1周期にわたって、上記和信号を適当な時間間
隔でサンプリングした値を予め求めておき、メモリ13
に記憶しておく。以上の原理によって、メモリ13のア
ドレスを進めていくことによって、帯域制限された拡散
信号を1周期にわたって得ることができる。
【0023】次に、以上の構成のスペクトル拡散変調器
によって、帯域制限された拡散信号を出力する原理につ
いて説明する。
【0024】情報信号の周波数スペクトルは図3(b)
に示したものと同じである。メモリ13には、先に説明
したように、実際に送信される拡散変調信号の帯域幅内
に存在する拡散信号の線スペクトル(正弦波信号)の時
間波形の和をあらかじめ求めておき、記憶しておく。メ
モリ13から出力される拡散信号の周波数スペクトルは
図1(b)に示すような形状になる。拡散信号発生器1
2において生成された帯域制限された拡散信号は、乗算
器11において情報信号と乗算処理され、リアルタイム
動作でこの情報信号を変調する。したがって、乗算器1
1が出力する拡散変調信号の周波数スペクトルは、従来
の技術の項で先に説明した原理によって、図3(e)と
同様な形状になる。
【0025】この実施の形態においては、スペクトル拡
散変調器の拡散信号発生器12は、メモリ13と、メモ
リ13のアドレス指定をするべくクロック信号のカウン
トに基づくアドレス指定信号を供給するアドレスカウン
タ14とによって構成されている。しかしながら当業者
であれば、上記の態様と異なり、本発明のスペクトル拡
散変調器の中で、上記の原理にしたがって同時進行の形
で(すなわち、リアルタイム演算処理により)帯域制限
された拡散信号を発生して出力する拡散信号発生器を、
ソフトウェアによるにしろハードウェア構成によるにし
ろ、どのように構成し動作するようにするかは容易に考
えつくであろう。
【0026】メモリ格納および同時進行の両方の方式に
適した帯域制限された拡散信号を発生させるための別の
方法は、広帯域拡散信号の周波数スペクトルを数学的に
解析処理することにより実現可能である。上述のよう
に、それぞれの時間波形信号は或る振幅と位相が与えら
れた1つの正弦波で表され得ることはよく知られてい
る。このような正弦波で表された信号は、スペクトルで
表され得るということもまた指摘されている。スペクト
ルで表された信号は、マイクロコード、ソフトウェア或
いはハードウェアにより実施される数学的な計算を通じ
て乗算され得る。
【0027】したがって、予め決定された帯域幅と、カ
ットオフ特性により特徴付けられた帯域制限された周波
数スペクトルを有する帯域制限された拡散信号は、次に
挙げる数学的な計算手法によって顕在化(現実化)する
ことができる。すなわち、第1に、広帯域変調信号の周
波数スペクトル(例えば、図3(c)に示されているよ
うな周波数スペクトル)を決定することであり、次に、
帯域制限された拡散信号の帯域制限された周波数スペク
トルを得るために上記広帯域の周波数スペクトルの端を
切る(例えば、図1(b)に示された周波数スペクトル
のように)ことであり、そしてまた、さらに計算処理を
することによって、帯域制限された周波数スペクトル
を、上記予め決定された帯域幅と、カットオフ特性を有
する周期的な時間波形拡散信号に変換することである。
【0028】拡散信号発生器12において生成された帯
域制限された拡散信号は、乗算器11において情報信号
と乗算処理され、上記説明においてリアルタイム演算処
理と呼称した方法でこの情報信号を変調している。しか
し、このような動作の代わりに、上記帯域制限された拡
散信号そのものをディジタル形式の信号(データ)に変
換してメモリ13に格納し、先に拡散信号の生成動作の
説明で述べたのと同様な手法により周期的な時間間隔を
おいて乗算器11へ転送し、情報信号と乗算させるよう
にしてもよい。
【0029】(実施の形態2)次に本発明の第2の実施
の形態として上記スペクトル拡散変調器を用いた送信機
スペクトル拡散送信機について図面を参照しながら説明
する。図2は本発明のスペクトル拡散送信機の構成の一
例を示すブロック図である。この図に示されているよう
に本発明のスペクトル拡散送信機は、音声信号をアナロ
グ電気信号に変換する信号入力手段としてのマイクロホ
ン21と、このアナログ信号をディジタル情報信号に変
換する信号変換手段としてのコーダー22と、上記ディ
ジタル情報信号を受信するために接続され、図1に示さ
れたのと同じ型の帯域制限された拡散信号を発生するス
ペクトル拡散変調器23とを備えている。このスペクト
ル拡散変調器23の出力側には変調信号を無線送信周波
数帯域に変換する周波数変換器24と、周波数変換器2
4の出力を増幅するための増幅器25が接続されてい
る。26は増幅器25の出力信号を無線電波として送信
するアンテナである。スペクトル拡散変調器23は、メ
モリ28とアドレスカウンタ29とを備えた拡散信号発
生器30、および乗算器27から構成され、これは乗算
器11と、メモリ13と、アドレスカウンタ14とから
構成された第1の実施の形態で説明したスペクトル拡散
変調器と全く同一である。すなわち、この実施の形態に
係るスペクトル拡散送信機は、従来のスペクトル拡散送
信機とは、帯域制限された拡散信号を発生する拡散信号
発生器23を有している一方、周波数変換器24の出力
側に従来例のスペクトル拡散送信機が有していた付加的
なバンドパスフィルタ45を有していない点が異なると
いう点以外は、上記従来のスペクトル拡散送信機と同一
の構成および動作を有する。
【0030】次にこの実施の形態に係るスペクトル拡散
送信機の動作について説明する。拡散信号発生器30か
らの拡散信号出力は、指定された帯域幅に帯域制限され
ており、拡散信号の周波数スペクトルが必要帯域以外に
は全く存在しないため、従来の技術の説明の項説明した
拡散変調の原理から、乗算器27が出力する拡散変調信
号にも、隣接周波数チャネルへの干渉成分は含まれな
い。したがって、周波数変換器24によって拡散変調信
号が送信用の無線周波数帯域に変換された後であって
も、周波数変換された信号は指定された無線周波数帯域
の外への干渉性を有さない。このため、周波数変換器2
4の出力側への余分なバンドパスフィルタは不要とな
る。そして、この実施の形態に係るスペクトル拡散送信
機は、コストの嵩むバンドパスフィルタや膨大な演算能
力を持つソフトウェアを必要とせずに帯域制限された変
調信号を送ることができる。
【0031】なお、本発明は特定の好ましい実施の形態
について説明してきたが、当業者であれば種々の改変と
変更を行なうことができるであろう。したがって、特許
請求の範囲の記載内容は、本発明の精神に含まれるこれ
ら全ての改変、変更事項を含むものである。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明のスペクトル拡散
変調器は、急峻なカットオフ特性を有する帯域制限フィ
ルタなしで、帯域制限された拡散変調信号を得ることが
できるため、ハードウェア規模を削減でき、またはソフ
トウェア演算量を削減できるという効果を有する。
【0033】さらに、本発明のスペクトル拡散変調器を
使用して構成したスペクトル拡散送信機は、隣接周波数
チャネルへの干渉量を規格値以内に抑えるための余分な
バンドパスフィルタを必要としないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本発明の第1の実施の形態におけるス
ペクトル拡散変調器の構成を示すブロック図 (b)本実施の形態における帯域制限された拡散信号の
スペクトル図
【図2】本発明の第2の実施の形態におけるスペクトル
拡散送信機の構成を示すブロック図
【図3】(a)従来例におけるスペクトル拡散変調器の
構成を示すブロック図 (b)情報信号の周波数スペクトル図 (c)拡散信号の周波数スペクトル図 (d)帯域制限前の拡散変調信号のスペクトル図 (e)帯域制限された拡散変調信号のスペクトル図
【図4】(a)従来例におけるスペクトル拡散送信機の
構成を示すブロック図 (b)ベースバンド帯域の信号の無線周波数帯域への移
動を示す図
【符号の説明】 11、27 乗算器 12、30 拡散信号発生器 13、28 メモリ 14、29 アドレスカウンタ 21 マイクロホン 22 コーダー 23 スペクトル拡散変調器 24 周波数変換器 25 増幅器

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め決められた帯域幅とカットオフ特性
    とを有する帯域制限された拡散信号を発生する拡散信号
    発生手段と、情報信号と拡散信号とを乗算し拡散変調信
    号を出力する乗算手段とを備え、情報信号を帯域制限さ
    れた拡散変調信号に変調するスペクトル拡散変調器。
  2. 【請求項2】 拡散信号発生手段は、帯域制限された拡
    散信号を合成するのに必要な周波数信号を発生する手段
    と、前記発生された周波数信号を適当な振幅と位相で加
    算して前記帯域制限された拡散信号を合成する手段とを
    備えた請求項1記載のスペクトル拡散変調器。
  3. 【請求項3】 拡散信号発生手段は、前記帯域制限され
    た拡散信号を表す一連の拡散信号の値を周期的な時間間
    隔をおいて生成することを特徴とする請求項1記載のス
    ペクトル拡散変調器。
  4. 【請求項4】 拡散信号は、スペクトル拡散変調された
    情報信号を生成するのに用いられる拡散コード信号であ
    ることを特徴とする請求項1記載のスペクトル拡散変調
    器。
  5. 【請求項5】 拡散信号発生手段は、前記帯域制限され
    た拡散信号を表す一連の拡散信号の値を格納するメモリ
    手段と、この拡散信号の値を周期的な時間間隔で順次読
    み出す手段とを備えた請求項3記載のスペクトル拡散変
    調器。
  6. 【請求項6】 拡散信号は、スペクトル拡散変調された
    情報信号を生成するのに用いられる拡散コード信号であ
    ることを特徴とする請求項5記載のスペクトル拡散変調
    器。
  7. 【請求項7】 帯域制限された拡散信号の1つの周波数
    スペクトルを合成するのに必要な周波数信号を発生する
    手段と、前記発生された周波数信号を適当な振幅と位相
    で加算して前記帯域制限された拡散信号を合成する手段
    とを備えた予め決められた帯域幅とカットオフ特性とを
    有する帯域制限された拡散信号を発生する拡散信号発生
    器。
  8. 【請求項8】 拡散信号は、スペクトル拡散変調された
    情報信号を生成するのに用いられる拡散コード信号であ
    ることを特徴とする請求項7記載のスペクトル拡散変調
    器。
  9. 【請求項9】 予め決められた周波数スペクトルを有す
    る時間波形信号を発生する手段と、この時間波形信号の
    ディジタル変換値を順次出力して周期的な拡散信号を生
    成する手段とを備えたディジタル情報信号を変調するた
    めに予め決められた周波数スペクトルを有する周期拡散
    信号を発生する拡散信号発生器。
  10. 【請求項10】 拡散信号発生手段は、前記時間波形信
    号のディジタル変換値を格納するメモリ手段と、このデ
    ィジタル変換値を順次読み出す手段とを備えた請求項9
    記載の拡散信号発生器。
  11. 【請求項11】 予め決められた帯域幅とカットオフ特
    性とを有する帯域制限された拡散信号を発生する段階
    と、情報信号と拡散信号とを乗算し帯域制限された拡散
    変調信号を生成する段階とを有する情報信号を帯域制限
    された拡散変調信号に変調する拡散変調方法。
  12. 【請求項12】 拡散信号は、スペクトル拡散変調され
    た情報信号を生成するのに用いられる拡散コード信号で
    あることを特徴とする請求項11記載の拡散変調方法。
  13. 【請求項13】 予め決められた帯域幅とカットオフ特
    性とを有する帯域制限された拡散信号の周波数スペクト
    ルを合成するのに必要な周波数信号を発生する段階と、
    前記発生された周波数信号を適当な振幅と位相で加算し
    て前記帯域制限された拡散信号を合成する段階とをさら
    に備えた請求項11記載の拡散変調方法。
  14. 【請求項14】 予め決められた帯域幅とカットオフ特
    性とを有する帯域制限された拡散信号を表す一連の拡散
    信号の値を周期的な時間間隔をおいて生成する段階をさ
    らに備えた請求項11記載の拡散変調方法。
  15. 【請求項15】 前記拡散信号の値を格納する段階と、
    この拡散信号の値を周期的な時間間隔で順次読み出す段
    階とを備えた請求項14記載の拡散変調方法。
  16. 【請求項16】 ディジタル情報信号を変調するために
    用いられる広帯域拡散信号から予め決められた帯域幅と
    カットオフ特性とで特徴付けられた帯域制限された周波
    数スペクトルを有する時間波形拡散信号を発生する方法
    であって、 前記広帯域拡散信号の周波数スペクトルを決定する段階
    と、前記広帯域拡散信号の周波数スペクトルの端を切っ
    て帯域制限された周波数スペクトルを生成する段階と、
    前記帯域制限された周波数スペクトルを周期時間波形拡
    散信号に変換する段階とを有する時間波形拡散信号を発
    生する方法。
  17. 【請求項17】 周期性を有する拡散信号を発生する拡
    散信号発生器と、情報信号と前記拡散信号とを乗算し拡
    散変調信号を出力する乗算器とを具備し、前記拡散信号
    発生器が帯域制限された拡散信号を発生することによ
    り、急峻なカットオフ特性を有する帯域制限フィルタを
    不要としたことを特徴とするスペクトル拡散変調器。
  18. 【請求項18】 入力されたクロック信号の数をカウン
    トして出力するカウンタと、前記カウンタの出力値によ
    ってアドレスが指定され、対応する記憶情報を出力する
    メモリと、送信すべき情報信号と前記メモリの出力を乗
    算して拡散変調信号を出力する乗算器とを備え、前記メ
    モリにはあらかじめ帯域制限された拡散信号を記憶して
    おくことにより、急峻なカットオフ特性を有する帯域制
    限フィルタを不要としたことを特徴とするスペクトル拡
    散変調器。
  19. 【請求項19】 メモリに、拡散信号を構成する各線ス
    ペクトルのうち、実際に送信される拡散変調信号の帯域
    幅内に存在する線スペクトルの時間波形の和をあらかじ
    め記憶しておく請求項18記載のスペクトル拡散変調
    器。
  20. 【請求項20】 音声信号を入力してアナログ電気信号
    に変換する音声入力手段と、このアナログ信号をディジ
    タル情報信号に変換する信号変換手段と、前記ディジタ
    ル情報信号を受信するために接続され帯域制限された拡
    散信号を発生する拡散信号発生器と、情報信号と前記拡
    散信号とを乗算し拡散変調信号を出力する乗算器と、拡
    散変調信号を無線送信周波数帯域に変換する周波数変換
    手段とを備え、前記拡散信号発生器が帯域制限された拡
    散信号を発生することを特徴とするスペクトル拡散送信
    機。
  21. 【請求項21】 音声信号を入力してアナログ電気信号
    に変換する音声入力手段と、このアナログ信号をディジ
    タル情報信号に変換する信号変換手段と、前記ディジタ
    ル情報信号を受信するために接続され入力されたクロッ
    ク信号の数をカウントして出力するカウンタと、前記カ
    ウンタの出力値によってアドレスが指定され、対応する
    記憶情報を出力するメモリと、情報信号と前記メモリの
    出力を乗算して拡散変調信号を出力する乗算器と、拡散
    変調信号を無線送信周波数帯域に変換する周波数変換手
    段とを備え、前記メモリにはあらかじめ帯域制限された
    拡散信号が記憶されていることを特徴とするスペクトル
    拡散送信機。
JP9126013A 1996-05-16 1997-05-15 スペクトル拡散変調器及びこれを用いた送信機 Pending JPH1070487A (ja)

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